JPH101241A - 無芯ロールペーパーの製造方法及びその製造方法で使用される巻芯引出し装置 - Google Patents

無芯ロールペーパーの製造方法及びその製造方法で使用される巻芯引出し装置

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JPH101241A
JPH101241A JP15416996A JP15416996A JPH101241A JP H101241 A JPH101241 A JP H101241A JP 15416996 A JP15416996 A JP 15416996A JP 15416996 A JP15416996 A JP 15416996A JP H101241 A JPH101241 A JP H101241A
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JP
Japan
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core
web
winding
roll
shaft
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Application number
JP15416996A
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English (en)
Inventor
Yoshihide Ishikawa
宜秀 石川
Tomoyuki Shinohara
智之 篠原
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ISHIZU SEISAKUSHO KK
Original Assignee
ISHIZU SEISAKUSHO KK
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Publication date
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2301/00Handling processes for sheets or webs
    • B65H2301/40Type of handling process
    • B65H2301/41Winding, unwinding
    • B65H2301/414Winding
    • B65H2301/4148Winding slitting
    • B65H2301/41484Winding slitting slitting roll after winding, i.e. cutting log into individual rolls
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
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    • B65H2301/40Type of handling process
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    • B65H2301/414Winding
    • B65H2301/4148Winding slitting
    • B65H2301/41487Winding slitting trimming edge
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
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    • B65H2701/184Wound packages
    • B65H2701/1846Parts concerned

Abstract

(57)【要約】 【課題】 巻芯つき長尺ウエブ巻回体をロール切断機で
製品寸法づつ切断するようにしたものにおいて、従来で
は高価に巻取軸を使用する必要があるとともに、各巻芯
間に切断用の小間隙を形成するのが面倒であった。 【解決手段】 無芯ロールペーパーの製造方法におい
て、長尺の軸体21の外側に複数本の巻芯22,22・
・を隙間なしに嵌挿させた巻取軸2を使用し、広幅ウエ
ブWをその側端部Wbが巻取軸2の巻芯22の外端より
若干幅Cだけ位置ずれする状態で巻付け、その巻取軸つ
き長尺ウエブ巻回体Sから軸体21を抜外し、巻芯つき
長尺ウエブ巻回体Tを巻芯凹入側端部が先行側となるよ
うにしてロール切断機5の切断位置に搬送し、巻芯つき
長尺ウエブ巻回体Tの巻芯凹入側端部に位置する巻芯2
2を若干長さだけ外方に引出して、2本の巻芯間に小間
隙Dを形成し、ロール切断機5で該小間隙D部分を切断
するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、主としてトイレ
ット用として使用される無芯(中心部に芯管のない)ロ
ールペーパーを製造するための製造方法及びその製造方
法で使用される巻芯引出し装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的なトイレット用ロールペー
パーは、紙製の芯管の回りにウエブを巻付けて形成され
ているが、このような芯管つきのトイレット用ロールペ
ーパーでは、芯管部分がコスト高になるとともに、ウエ
ブを使い終わった後に芯管が残り、その芯管はトイレに
流せないので廃棄の手間がかかるという問題がある。
【0003】又、近年では、芯管のない無芯のトイレッ
ト用ロールペーパーが普及しているが、この種の無芯ロ
ールペーパーの製造方法として、本出願人は、特開平6
−327584号公報で示されるように既に特許出願し
ている。この公知(既出願)の無芯ロールペーパー製造
方法では、図12及び図13に示すように半径方向に縮
径・拡径自在な軸体21と、該軸体21の外側に嵌挿さ
れる複数本の巻芯22,22・・とで構成される巻取軸
2を使用して行われる。
【0004】巻芯22は、市販されているトイレット用
ロールペーパー(製品ロール)Rの中心穴の内径とほぼ
同径の外径(例えば30〜50mm)で且つ該製品ロール
Rの1個当たりの軸方向長さ(例えば114mm)よりわ
ずかに短い長さ(108〜110mm)の合成樹脂製の管
状体で形成している。
【0005】軸体21は、一般にエアーシャフトと称さ
れているものを使用している。この軸体21は、長尺
(製品取り本数の長さ)の筒体24内に該筒体24の外
面から半径方向に出没する可動体25,25・・を設け
るとともに、該可動体25,25・・の内側に圧縮空気
によって縮径・拡径される弾性チューブ26を設置して
いる。筒体24の一端(図示例では右端)にはキャップ
27が固定されており、他方、筒体24の他端(左端)
には別のキャップ28が着脱自在に嵌合される。固定側
キャップ27には、弾性チューブ26内にコンプレッサ
ー30からの高圧空気を供給するための弁29aつきの
給気口29が設けられている。
【0006】そして、この巻取軸2は、次のようにして
組立てられる。即ち、図12に示すように、巻芯長さ間
隔で突起72,72・・を形成した受台71上に、各巻
芯22,22・・を相互間に小間隙A,A・・をもたせ
た状態で1列に並べ、次に押え板73で各巻芯22,2
2・・を押圧固定し、次に各巻芯22,22・・の穴2
3に縮径状態の軸体21の一端側を挿入した後、該軸体
21の端部に着脱側キャップ28を嵌合させ、次にエア
ノズル30aを給気口29に接続させた状態でコンプレ
ッサー30からの圧縮空気を弾性チューブ26内に吹き
込む。すると、弾性チューブ26が膨張することによ
り、各可動体25,25・・が外方に移動(軸体21が
拡径する)し、各巻芯22,22・・が軸体21の外側
で固定される。尚、その後にエアノズル30aを外して
も、給気口29は弁29aで閉じられていて弾性チュー
ブ26内は高圧状態に維持される、従って、各巻芯2
2,22・・は、図13に示すようにロール切断機5の
刃物51(図17)の厚さよりわずかに大きい程度の小
間隙Aを有する状態で軸体21に固定されている。又、
各巻芯22,22・・の固定状態を解除するには、例え
ば突針で給気口29内の弁29aを開放操作して弾性チ
ューブ26内の高圧空気を排除すればよい。
【0007】そして、この巻取軸2は、図14及び図1
5に示すようにウエブ巻取機1のウエブ巻取部12に供
給されて、該巻取軸2の回りに製品長さの広幅ウエブが
巻付けられる。即ち、このウエブ巻取機1は、原反ロー
ルVから繰出される広幅ウエブWの両端部を端部切除装
置11でそれぞれ所定小幅Wa,Waづつ切除して、該
ウエブWの幅を製品取り本数分に設定し、その広幅ウエ
ブWの巻始め端部をウエブ巻取部12において巻取軸2
の回りに巻付ける。そのとき、該ウエブ巻始め端部をノ
ズル14から噴霧される液体で濡らす。そして、巻取軸
2の回りに製品長さの広幅ウエブが巻付けられると巻取
作用を停止し、ウエブ巻取部12で形成された巻取軸つ
き長尺ウエブ巻回体Sを仮受部15に排出させた後、ウ
エブ切断装置16の切断刃17で切断して連続ウエブW
から切り離すと同時に、図示しない糊付け装置によって
ウエブ巻回体側切断端部をウエブ巻回体の外面に接着さ
せる。尚、その切り離された巻取軸つき長尺ウエブ巻回
体Sは搬送コンベア18上に排出されて、次工程側(軸
体抜外し工程側)に移送される。
【0008】ウエブ巻取機1で形成された巻取軸つき長
尺ウエブ巻回体Sからは軸体21が抜外されるが、その
軸体抜外し作業は、図16に示すように、着脱側キャッ
プ28を符号28′で示すように取外した後、例えば突
針76で給気口29の弁29aを開放させて軸体21を
縮径させ、該軸体21を右側に抜外せばよい。尚、軸体
21を抜外した後には、中心部に巻芯22,22・・を
有する巻芯つき長尺ウエブ巻回体Tが残るが、この巻芯
つき長尺ウエブ巻回体Tでは、ウエブ巻始め端部付近は
まだ濡れたままである。
【0009】そして、この巻芯つき長尺ウエブ巻回体T
は、乾燥手段(熱風を発生するドライヤー)で乾燥され
た後、図17に示すようにロール切断機5に供給され
る。このロール切断機5では、乾燥済の巻芯つき長尺ウ
エブ巻回体Tを間欠送り装置50で製品長さ(寸法B)
づつ間欠的に前進させるとともに、その巻芯つき長尺ウ
エブ巻回体Tを順次刃物(円盤刃物)51で製品1個分
づつ切断するようになっている。又、切断時には、刃物
51が、巻芯つき長尺ウエブ巻回体Tにおける前後各巻
芯22,22間の小間隙A部分を通過するように設定さ
れている。尚、刃物44は一般に厚さが3〜5mm程度の
ものが使用されており、各巻芯22,22間に形成され
る小間隙Aは、刃物の厚さよりごくわずかに大きい程度
(例えば刃物厚さより1〜2mm大きい程度)に設定され
ている。
【0010】ロール切断機5で切断された製品長さの巻
芯つき短尺ウエブ巻回体Uは、図示しない芯抜き機で、
図18に示すように巻芯22を押し抜いてウエブロール
(製品ロール)Rを形成する。この図18に示すウエブ
ロールRでは、その中心部に比較的硬質の筒状部分R2
が形成されており、又その内部に真円状の穴R1が確保
される。
【0011】ところで、無芯のロールペーパーを製造す
る際に、上記のように巻取軸に広幅ウエブを巻取って長
尺ウエブ巻回体を形成した後、その長尺ウエブ巻回体を
ロール切断機で順次製品長さづつ切断する方法のほか
に、ウエブ巻取工程において広幅ウエブを予めスリッタ
ー装置で製品幅づつ分断した後、その各細幅ウエブをそ
れぞれ巻取軸の各巻芯の回りに巻取る場合がある。この
ように、予め製品幅づつ分断した各細幅ウエブを巻取る
場合には、ウエブの巻取りと同時に製品幅づつ分断され
ているので、特別にウエブ巻回体の切断作業を行う必要
がないものの、巻取られた各ウエブロールの端面が不揃
いになって見映えが悪くなるという問題があるほか、各
細幅ウエブを巻取るので巻取り途中でウエブが切れ易く
なり、そのように1列でも細幅ウエブが切れると後の保
守作業が面倒となるという問題があった。従って、無芯
ロールペーパーの製造においては、上記のように長尺ウ
エブ巻回体を形成した後、それをロール切断機で製品寸
法づつ切断する方法が、品質(端面のきれいさ)や生産
性の面で有利となっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図12〜図
18に示す公知の無芯ロールペーパー製造方法(特開平
6−327584号公報)では、次のような問題があっ
た。
【0013】まず、形成した巻芯つき長尺ウエブ巻回体
Tを後でロール切断機5で製品寸法づつ切断するため
に、巻取軸2の各巻芯22,22・・間に予め切断刃物
51が通過するための小間隙Aを形成しておく必要があ
り、その小間隙を形成するための組立治具7が必要とな
るとともに、その小間隙形成作業が面倒であった。
【0014】又、巻取軸2の各巻芯22,22・・間に
小間隙Aを確保した状態で該巻芯22,22・・を位置
保持するには、軸体21として高価なエアーシャフトを
使用する必要があり、しかも該軸体21を拡径・縮径す
る作業が面倒である。
【0015】さらに、巻芯つき長尺ウエブ巻回体Tをロ
ール切断機5で切断する際に、各巻芯22,22間の小
間隙Aは大きいほど、切断時に刃物51が巻芯22に接
触する危険が少なくなるが、該小間隙Aが大きくなる
と、ロールペーパーの切断端面の中心穴R1(図18)
の口縁部が内方側に撓み易くなる。このように、中心穴
口縁部が内方に撓むと、巻芯抜取り時にプッシャー(押
棒)が中心穴口縁部を押すようになって該穴の形状が崩
れるとともに、巻芯22が抜取りにくくなる。又、該小
間隙Aを小さくすると、切断されたロールペーパーの中
心穴口縁部はきれいになるものの、該小間隙Aの位置が
外部から見えないので、切断位置の調整が不安となり、
且つ間欠送り装置50(図17)は巻芯つき長尺ウエブ
巻回体Tを正確に製品長さづつ送り込む必要があるの
で、該間欠送り装置50として高精度のものが要求され
る。
【0016】本願発明は、上記した従来の問題点に鑑
み、巻芯つき長尺ウエブ巻回体を形成した後、それをロ
ール切断機で製品寸法づつ切断するようにしたものにお
いて、巻取軸の構成を簡単にし得るとともに、巻芯つき
長尺ウエブ巻回体をロール切断機で切断する際に、刃物
通過用の小間隙を確実に形成し得るようにした無芯ロー
ルペーパーの製造方法と、該小間隙を形成するための好
適な巻芯引出し装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記課題を
解決するための手段として次の構成を有している。
【0018】請求項1の発明 本願請求項1の発明は、広幅のウエブをロール状に巻取
って長尺のウエブ巻回体を形成した後、該長尺ウエブ巻
回体をロール切断機によって順次製品長さづつ切断する
ようにした無芯ロールペーパーの製造方法である。
【0019】この本願請求項1の発明で使用される巻取
軸は、トイレット用ロールペーパーの中心穴の内径とほ
ぼ同径の外径で且つ該トイレット用ロールペーパーの製
品1個当たりの軸方向長さと同長さをもちしかも水に接
触しても変質しない材質の管状体で形成された複数本の
巻芯を、軸体の外側に軸長さ方向に隙間なしに1列状態
で嵌挿させて形成される。軸体は、巻芯の内径とほぼ同
径の外径をもつ棒状体が使用でき、該棒状体の両端に各
巻芯を位置決め・固定し得るキャップ(一方のキャップ
は着脱式)を取付けたものを使用できる。又、該キャッ
プの外径は、巻芯の外径と同径にするとよい。尚、該軸
体は、各巻芯に対して抜出し自在に挿通される。
【0020】そして、本願請求項1の発明の無芯ロール
ペーパーの製造方法では、上記巻取軸を使用し、順次ウ
エブ巻取工程、軸体抜外し工程、搬送工程、小間隙形成
工程、切断工程、芯抜き工程を経て無芯ロールペーパー
を製造するが、各製造工程においてはそれぞれ次のよう
に作用する。
【0021】ウエブ巻取工程 このウエブ巻取工程では、巻取軸をウエブ巻取機のウエ
ブ巻取部に供給して、そこでウエブ巻取作用を行うが、
その際に、まず、巻取軸に巻回されるウエブ幅を巻取軸
の全巻芯の合計長さと等しくなるようにウエブ側端部を
切除する。そして、幅決めされたウエブは、そのウエブ
巻始め端部にウエブ接着用の液体を噴霧しながら該ウエ
ブ巻始め端部を巻取軸の回りに巻付ける。このように、
ウエブ巻始め端部に液体を噴霧すると、該液体で濡らさ
れた部分のウエブ同士は相互に接着するようになる。即
ち、トイレット用のウエブは高親水性のセルロースが主
成分であり、このウエブを水に濡らした状態で重合させ
ると、セルロース中の水酸基(OH基)が変化してセル
ロース分子同士が水素結合してウエブ同士が相互に接着
するようになる。尚、ウエブ巻始め端部における液体を
噴霧する長さ範囲は、ウエブ巻始め端部が例えば巻芯の
回りに1回巻終えたときから、該ウエブ巻始め端部が巻
芯の回りに数回(例えば3〜5回程度)巻付けられるま
で継続して行われる。又、そのときウエブを濡らした水
分は順次内外方向に重合しているウエブに浸透・拡散し
ていく。
【0022】又、ウエブを巻取軸に巻付ける際には、ウ
エブの側端部が巻取軸の最外端に位置する巻芯の外端よ
り巻取軸長さ方向に若干幅(例えば3〜5mm)だけ位置
ずれする状態で巻付ける。このようにしてウエブを巻付
けると、巻取軸の回りに巻回されるウエブ巻回体は、そ
の一方の巻回体端面が巻取軸の一方の端部に位置する巻
芯の外端より上記若干幅だけ内側に位置するとともに他
方の巻回体端面が巻取軸の他方の端部に位置する巻芯の
外端より若干幅だけ外側に位置した状態で巻付けられる
ようになる。尚、巻芯外端より外側にはみ出たウエブ部
分は、軸体のキャップ部分に巻付けられる。そして、巻
取軸の回りに製品長さのウエブを巻付けた時点(巻取軸
つき長尺ウエブ巻回体が形成される)で巻取り作用を一
旦停止する。尚、ウエブ巻取部において、巻取軸の回り
に製品長さのウエブが巻付けられると、その長尺ウエブ
巻回体をウエブから切り離した後、その巻取軸つき長尺
ウエブ巻回体をウエブ巻取機から取外す。
【0023】軸体抜外し工程 この軸体抜外し工程では、巻取軸つき長尺ウエブ巻回体
から軸体を抜外す。この場合、一方のキャップを外せ
ば、軸体を他方側に抜出すことができる。軸体を抜外し
た巻芯つき長尺ウエブ巻回体は、必要に応じて乾燥工程
へ送るとよい。この乾燥工程では、巻芯つき長尺ウエブ
巻回体の液体付着部分を、温風(熱風)等によって強制
的に乾燥させたり、あるいは所定時間放置して自然乾燥
させたりする。そして、水分を含んでいたウエブ巻始め
端部付近が乾燥すると、膨潤状態にあった内外重合ウエ
ブが相互に接着状態で固く締まるようになる。この状態
では、ウエブ巻始め端部付近にある複数枚のウエブが固
く一体化して筒状の形状を維持し、しかもその筒状部分
の内面と巻芯の外面との間には水分による接着作用はな
くなる。
【0024】搬送工程 この搬送工程では、上記巻芯つき長尺ウエブ巻回体を、
巻芯端部がウエブロール端面から凹入している側(巻芯
凹入側端部)が先行側となるようにしてロール切断機の
切断位置まで搬送する。この搬送装置としては、通常の
搬送コンベアを使用できる。
【0025】小間隙形成工程 この小間隙形成工程では、ロール切断機の切断位置にお
いて、巻芯つき長尺ウエブ巻回体における巻芯凹入側端
部に位置する巻芯をウエブロールに対して若干長さだけ
外方に引出して、その引出した巻芯の後側端部と次順の
巻芯の前側端部との間にロール切断機の刃物を通過させ
るための小間隙を形成するものである。この場合、上記
搬送工程で搬送されてくる巻芯つき長尺ウエブ巻回体の
先端面を適宜の停止手段で所定位置(ロール切断機の刃
物通過部分から製品1個分だけ突出した位置)に停止さ
せる。このように、巻芯つき長尺ウエブ巻回体の停止状
態では、その先端側巻芯の前側端部はウエブロール端面
から若干長さ(3〜5mm)だけ内方側に凹入している。
そして、この状態から、巻芯引出し装置によって、先端
側巻芯をウエブロールに対して上記若干長さ(6〜10
mm)だけ外方に引出す。このように、巻芯を若干長さだ
け引出した状態では、その引出した巻芯の後側端部と次
順の巻芯の前側端部との間に小間隙(6〜10mm)が形
成されるが、この小間隙形成位置は、ロール切断機の刃
物が通過する位置に一致するようになる。従って、該先
端側巻芯が引出されたことを確認することにより、切断
位置に上記小間隙が形成されていることが確認できる。
【0026】切断工程 この切断工程では、例えば一般にログカッターと称され
ているロール切断機を使用して行われるが、この種のロ
ール切断機は、円盤刃物を切断位置と退避位置との間で
揺動又は回転せしめるとともに、切断1回ごとに残りの
巻芯つき長尺ウエブ巻回体の先端を上記停止位置まで送
り込むようになっている。ところで、この切断工程で切
断しようとしている巻芯つき長尺ウエブ巻回体には、そ
の中心部に複数本の巻芯が隙間なしに連続しているが、
刃物による切断動作の直前に上記小間隙形成工程におい
て切断位置に順次小間隙が形成されるので、切断時に刃
物が巻芯に接触することがない。又、この切断工程にお
いて切断される巻芯つき長尺ウエブ巻回体は、その中心
部に各巻芯が挿通されているので高強度となっており、
切断時にはウエブ巻回体の中心部に巻芯が挿通されたま
まで行われるので、切断時の押圧力でウエブ巻回体が変
形することはない。尚、このようにして切断された巻芯
つき短尺ウエブ巻回体は、製品長さの短尺ウエブ巻回体
の中心部に1本の巻芯が嵌挿された状態となっている。
【0027】芯抜き工程 この芯抜き工程では、巻芯つき短尺ウエブ巻回体から、
巻芯を例えば押し抜き方法によって抜外す。この芯抜き
時には、ウエブ巻回体の中心部は乾燥していて、ウエブ
巻始め端部付近のウエブ同士が筒状に固着されていると
ともに、ウエブ巻始め端部の内面と巻芯の外面とが相互
に滑動し得るようになっている。従って、この芯抜き工
程では、巻芯部分をウエブ巻回体に対して軸方向に押圧
することによって、該巻芯を容易に抜外すことができる
ようになっている。尚、ウエブ巻回体から抜外した巻芯
は、ウエブ巻取工程に運ばれて繰り返して使用される。
【0028】このようにして製造された無芯ロールペー
パーでは、その中心部に比較的硬質の筒状部分が形成さ
れ、その内部に筒状の穴が確保される。又、この無芯ロ
ールペーパーでは、その中心部の筒状部分のウエブも巻
解いて使用することができ、しかもその筒状部分のウエ
ブは水に浸せば容易に溶解するので、トイレに流しても
何ら差し支えがない。
【0029】本願請求項2の発明 本願請求項2の発明は、請求項1の無芯ロールペーパー
の製造方法で使用される巻芯引出し装置であって、巻芯
つき長尺ウエブ巻回体の巻芯凹入側端部がロール切断機
の刃物通過部分から製品1個分だけ突出した状態で巻芯
つき長尺ウエブ巻回体を停止せしめる停止手段と、その
停止された巻芯つき長尺ウエブ巻回体の前端部に位置す
る巻芯の内外に進退可能な挿入体と、該挿入体を進退さ
せる進退操作手段と、挿入体を巻芯内に挿入した状態で
該挿入体の一部を径方向外方に拡張させる拡張手段とを
備えて構成されている。
【0030】上記停止手段は、例えば当て板のようなも
のが採用可能であり、ロール切断機に搬送されてくる巻
芯つき長尺ウエブ巻回体の先端面を、切断位置から正確
に製品1個分の長さだけ突出した状態で停止させるよう
になっている。
【0031】上記挿入体は、巻芯の内径よりやや小径の
外径を有する棒状のものが使用可能である。
【0032】又、進退操作手段としては、伸縮シリンダ
が採用可能であり、該進退操作手段によって挿入体を巻
芯つき長尺ウエブ巻回体の先頭の巻芯内に進入する位置
と該巻芯の外方に退出する位置との間で進退せしめ得る
ようになっている。
【0033】上記拡張手段は、挿入体の一部を径方向外
方に拡張させ得るものであれば、適宜の構造が採用可能
である。例えば、この拡張手段として、挿入体の中心軸
の先端部に筒状の弾性体を嵌挿させ、該中心軸を進退操
作手段とは別の伸縮シリンダで押し引き操作すること
で、該弾性体を中心軸方向に伸縮させる(外径が大きく
なったり小さくなったりする)ようにしたものが採用で
きる。尚、この拡張手段としては、上記弾性体を使用す
るもののほかに、例えばカム機構を利用し、中心軸の押
し引き操作で、巻芯内面に内接する内接部材を径方向に
拡径・縮径させるようにしたもの、あるいは挿入体の先
端部に環状の弾性チューブを装着し、該弾性チューブ内
に高圧空気を注入・排出させることで該弾性チューブを
径方向に拡径・縮径させるようにしたもの、等が採用可
能である。
【0034】そして、この巻芯引出し装置では、巻芯つ
き長尺ウエブ巻回体の巻芯凹入側端部が停止手段で停止
された状態で、進退操作手段により挿入体を最前端部の
巻芯内に挿入させ、続いて拡張手段で挿入体の一部を拡
張させて該拡張部分を巻芯内面に圧接させた後、進退操
作手段で挿入体とともに巻芯を若干長さだけ退出方向に
移動せしめるように構成されている。
【0035】
【発明の実施の形態】図1〜図11を参照して本願発明
の実施形態を説明すると、この実施形態の無芯ロールペ
ーパーの製造方法は、図18に示すような芯無しのトイ
レット用ロールペーパーRを製造するためのものであ
る。
【0036】この実施形態の製造方法では、長尺の軸体
21と複数本の巻芯22,22・・とを組付けて巻取軸
2を形成する巻取軸組立作業(図1)と、巻取軸2の回
りに広幅ウエブWを巻き取らせて巻取軸つき長尺ウエブ
巻回体Sを形成するウエブ巻取工程(図2)と、巻取軸
つき長尺ウエブ巻回体Sから軸体21を抜外す軸体抜外
し工程(図3)と、軸体21を抜外した巻芯つき長尺ウ
エブ巻回体Tの液体付着部分(ウエブ巻始め端部)を乾
燥させる乾燥工程(図4)と、乾燥済の巻芯つき長尺ウ
エブ巻回体Tをロール切断機5の切断位置まで搬送させ
る搬送工程(図5)と、切断位置まで搬送された巻芯つ
き長尺ウエブ巻回体Tにおける巻芯凹入側端部Taの巻
芯22を若干長さDだけ引出す小間隙形成工程(図5〜
図8)と、巻芯つき長尺ウエブ巻回体Tを製品長さづつ
切断する切断工程(図5〜図10)と、巻芯つき短尺ウ
エブ巻回体Uから巻芯22を抜外す芯抜き工程(図1
1)とを行って、図18に示すような無芯ロールペーパ
ーRを製造するようにしている。尚、この実施形態の製
造方法を説明する前に、この実施形態で使用される巻取
軸2及び各装置類の構成を説明する。
【0037】図1には、この製造方法で使用される巻取
軸2が示されている。この巻取軸2は、複数本の巻芯2
2,22・・を、軸体21の外側に軸長さ方向に隙間な
しに1列状態で嵌挿させて形成される。
【0038】巻芯22は、市販されているトイレット用
ロールペーパー(製品ロール)Rの中心穴(図18のR
1)の内径とほぼ同径の外径(例えば30〜50mm)で
且つ該製品ロールRの1個当たりの軸方向長さと同長さ
(114mm)の管状体で形成している。この巻芯22の
管厚さは例えば1〜3mm程度であり、中心部にかなり大
径の穴23が形成されている。又、巻芯22は、水に接
触しても変質しない材質で形成されている。巻芯22の
材質としては、例えば金属製、木製、あるいは合成樹脂
製等の耐水性があり、且つ繰り返して使用しても耐久性
のあるものが好ましい。又、巻芯22の外周面には、後
述する芯抜き作業時においてその芯抜きを容易にする
(滑り易くする)ための被膜を形成することも好まし
い。尚、巻取軸2の1本当たりに使用される巻芯本数
は、製品取り数によって設定されるが、図示例(図2〜
図4)では便宜上、6本使用されている。尚、実際に
は、1本の巻取軸2に対して例えば12〜18本程度の
多数の巻芯22が使用される場合が多い。
【0039】軸体21は、巻芯22の内径とほぼ同径の
外径をもつ棒状体が使用される。又、この軸体21の一
端(図示例では右端)には、巻芯22の外径と同径のキ
ャップ27が固定されており、他方、該軸体21の他端
(左端)には、同じく巻芯22の外径と同径のキャップ
28が着脱自在に嵌合される。着脱側キャップ28は、
軸体棒状部21aの端部に圧入状態で嵌合される。尚、
この軸体21における各キャップ27,28間の棒状部
21aの長さは、図示例では巻芯長さの6倍に設定され
ている。
【0040】そして、この巻取軸2は、着脱側キャップ
28を符号28′で示すように取外した状態で、各巻芯
22,22・・を順次軸体棒状部21aに外嵌合させた
後、着脱側キャップ28で蓋をすれば組立てが完了す
る。この組立て状態では、各巻芯22,22・・が隙間
なしに連続している。又、各巻芯22,22・・は、軸
体棒状部21aとの間の摩擦力及び両キャップ27,2
8間で挟持されていることにより、軸体21と一体化さ
れている。
【0041】この巻取軸2は、図2に示すように、ウエ
ブ巻取機のウエブ巻取部12に供給される。ウエブ巻取
部12には、巻取軸2を長さ方向に位置決めするための
ガイド13,13が設けられていて、該各ガイド13,
13によって巻取軸2の長さ方向の位置ずれが規制され
るようになっている。又、ウエブ巻取部12の直前位置
には、広幅ウエブWの両端部Wa,Waを小幅づつ切除
するための円盤刃物からなる端部切除装置11,11が
設けられている。この各端部切除装置11,11は、巻
取軸2に巻取るウエブ幅を全巻芯22,22・・の合計
長さと等しくするとともに、該ウエブWを巻取軸2に対
して巻取り位置を決めるものである。即ち、この製造方
法では、広幅ウエブWを巻取軸2に巻付ける際には、ウ
エブWの側端部Wb,Wbが巻取軸2の最外端に位置す
る巻芯22の外端22aより巻取軸長さ方向に若干幅C
(例えば3〜5mm)だけ位置ずれする状態で巻付ける。
このようにしてウエブを巻付けると、巻取軸2の回りに
巻回されるウエブ巻回体は、その一方(図2の右側)の
巻回体端面Sbが巻取軸の一方(右側)の端部に位置す
る巻芯22の外端22aより上記若干幅Cだけ内側に位
置するとともに他方(左側)の巻回体端面Saが巻取軸
の他方(左側)の端部に位置する巻芯22のの外端22
aより若干幅Cだけ外側に位置した状態で巻付けられる
ようになる。尚、巻芯外端より外側にはみ出たウエブ部
分(幅C)は、軸体21のキャップ28部分に巻付けら
れる。
【0042】又、ウエブ巻取部12には、図14に示す
ように、そこに供給される巻取軸2付近に向けてウエブ
接着用の液体を噴霧するノズル14が設けられている。
このノズル14は、巻取軸2の回りに巻付けられるウエ
ブ巻始め端部の所定長さ範囲に液体を霧状に付着させる
ためのものである。又、このノズル14から噴霧される
液体中には、必要に応じて接着剤を混入させてもよい。
【0043】そして、この製造方法で使用されるウエブ
巻取機(図2及び図14)は、ウエブ巻取部12におい
て、巻取軸2に広幅ウエブWのウエブ巻始め端部が巻始
められるときに、該ウエブ巻始め端部をノズル14から
噴霧される液体で濡らし、巻取軸2の回りに製品長さの
広幅ウエブが巻付けられると巻取作用を停止し、該ウエ
ブ巻取部12で形成された巻取軸つき長尺ウエブ巻回体
Sを仮受部15に排出させた後、ウエブ切断装置16の
切断刃17で切断して連続ウエブWから切り離すと同時
に、図示しない糊付け装置によってウエブ巻回体側切断
端部をウエブ巻回体の外面に接着させる(図3に示す巻
取軸つき長尺ウエブ巻回体Sが形成される)。尚、その
切り離された巻取軸つき長尺ウエブ巻回体Sは搬送コン
ベア18上に排出されて、次工程側(軸体抜外し工程
側)に移送される。
【0044】図3には、軸体抜外し工程が示されてい
る。この軸体抜外し工程では、巻取軸2の着脱側キャッ
プ28を符号28′で示すように取外した後、軸体21
を右側に抜外せばよい。軸体21を抜外した後には、中
心部に巻芯22,22・・を有する巻芯つき長尺ウエブ
巻回体Tが残る。この巻芯つき長尺ウエブ巻回体Tで
は、図4に示すように、その一方(右側)の端面Tbに
巻芯22の外端部22aが若干長さCだけ突出している
とともに、他方(左側)の端面Taは巻芯22の外端部
22aが若干長さCだけ凹入した状態となっている。
尚、軸体21を抜外した直後の巻芯つき長尺ウエブ巻回
体Tでは、ウエブ巻始め端部付近はまだ濡れたままであ
る。
【0045】図4には、乾燥工程が示されている。この
乾燥工程で使用される乾燥手段6として、この実施形態
では温風(熱風)を発生するドライヤー61が使用され
ている。このドライヤー61は、温風を巻芯つき長尺ウ
エブ巻回体Tの中心穴(各巻芯の穴23)内に吹き込ん
で、内部から強制的に乾燥させるようにしている。尚、
乾燥手段として、他の実施形態では所定時間(例えば3
0〜60分間程度)自然状態に放置して自然乾燥させる
ようにしてもよい。
【0046】乾燥済みの巻芯つき長尺ウエブ巻回体T
は、図5に示すように搬送コンベア10によって、ロー
ル切断機5の切断位置まで搬送される(搬送工程)。こ
の搬送工程では、巻芯つき長尺ウエブ巻回体Tを、巻芯
端部がウエブロール端面から凹入している側(巻芯凹入
側端部Ta)が先行側となるようにして搬送コンベア1
0上に乗せられる。この搬送コンベア10は、連続走行
している。又、搬送コンベア10の終端は、ロール切断
機5の切断位置のやや手前位置まで延出させている。そ
して、この搬送コンベア10上には、複数本の巻芯つき
長尺ウエブ巻回体T,Tが連続(接続)状態で乗せら
れ、先頭の巻芯つき長尺ウエブ巻回体Tが短くなって搬
送コンベア10の終端から前方に外れても、後続の巻芯
つき長尺ウエブ巻回体Tで先行側の巻芯つき長尺ウエブ
巻回体を玉突き状態で前送りするようになっている。
【0047】ロール切断機5は、円盤状の刃物51を自
転させながら切断位置と退避位置との間で揺動せしめる
とともに、切断1回ごとに残りの巻芯つき長尺ウエブ巻
回体Tを搬送コンベア10で前進させるようになってい
る。刃物51は、図5〜図10では便宜上、上方から切
断するように記載しているが、この実施形態では図11
に示すように刃物51を駆動装置56により左右方向に
揺動させるようにしている。尚、図示例では、刃物駆動
装置56として、伸縮シリンダの伸縮動作で刃物51を
揺動させるようにしているが、カム機構を使用して揺動
させたり、あるいはモータで公転運動させるようにして
もよい。
【0048】切断位置の手前側近傍位置には、下側の受
台52と、上側の押圧装置53とが設置されている。押
圧装置53は、押し板54を伸縮シリンダ55で上下動
させる構造を有している。そして、刃物51による切断
動作の前後には、図7〜図9に示すように押し板54が
下動して、巻芯つき長尺ウエブ巻回体Tを該押し板54
と受台52とで挟持・固定するようになっている。尚、
この押し板54は、刃物51で切断された巻芯つき短尺
ウエブ巻回体Uが排出された後に、図9の符号54′で
示すように上動する。
【0049】又、切断位置の下手側近接位置には、切断
すべき巻芯つき長尺ウエブ巻回体Tの先端部を保持する
筒体82が開口している。この筒体82は、図11に示
すように大径の円盤81の外周寄り部分に等角度間隔
(90°間隔)で合計4つ取付けられている。この円盤
81は、切断動作が完了(後述の挿入体32が後退)す
るタイミングに合わせてモータ83により1回につき角
度90°づつ回転(図11において左回転)せしめられ
る。即ち、この実施形態では、図11において、円盤8
1の右側部位置に巻芯つき長尺ウエブ巻回体Tの切断位
置X1と、上部位置に巻芯小出し位置X2と、左側部位置
に巻芯抜外し位置X3と、下部位置にロール抜外し位置
4とを形成している。尚、これらの各作業位置X1〜X
4での作用は後述する。
【0050】ところで、ロール切断機5の切断位置に送
り込まれる巻芯つき長尺ウエブ巻回体Tは、その中心部
に各巻芯22,22・・が隙間なしに連続しており、そ
のままでは切断動作を行うことができない。本願では、
このような巻芯つき長尺ウエブ巻回体Tを順次切断する
ために巻芯引出し装置3を備えている。
【0051】この巻芯引出し装置3は、図5〜図10に
示すように、ロール切断機5の切断位置の下手側に設け
ている。この巻芯引出し装置3は、巻芯つき長尺ウエブ
巻回体Tの巻芯凹入側端部Taがロール切断機5の刃物
通過部分から製品1個分だけ突出した状態で巻芯つき長
尺ウエブ巻回体Tを停止せしめる停止手段31と、その
停止された巻芯つき長尺ウエブ巻回体Tの前端部に位置
する巻芯22の内外に進退可能な挿入体32と、該挿入
体32を進退させる進退操作手段40と、挿入体28を
巻芯22内に挿入した状態で該挿入体32の一部36を
径方向外方に拡張させる拡張手段44とを備えて構成さ
れている。
【0052】上記停止手段31としては、当て板が使用
されている。この当て板31は、切断位置から正確に製
品1個分の長さだけ後方に寄った位置に設置されてお
り、該切断位置に送られてくる巻芯つき長尺ウエブ巻回
体Tの先端面を、切断位置から正確に製品1個分の長さ
だけ突出した状態で停止させるようになっている。又、
この当て板31には、巻芯つき長尺ウエブ巻回体Tの巻
芯22の中心穴23が対応する位置に該中心穴23とほ
ぼ同径の穴31aが形成されている。この穴31aは、
挿入体32を挿通させるためのものである。さらに該当
て板31の切断位置側の面には、後述するように巻芯2
2の先端面22aをウエブロール端面より若干長さだけ
突出させた状態で当接させるための凹溝31bが形成さ
れている。尚、この凹溝31bは、円盤81が回転する
ときの巻芯突出部22aの逃げ通路となるとともに、光
電センサー77の検知スペースにもなる。
【0053】挿入体32は、先端部に大径部34つきの
ロッド33と、該ロッド33の基端側の外側に嵌挿され
たバックアップ用の筒体35と、ロッド33の先端側の
外側で且つ筒体35と大径部34間に介設された筒状の
弾性体36とで形成されている。大径部34、筒状3
5、自然状態での弾性体36の各外径は、巻芯22の中
心穴23よりやや小径となっており、この挿入体32を
巻芯中心穴23の内外に進退させ得るようにしている。
この挿入体32は、その大径部34を上手側に向けた状
態で、そのロッド33の基端部を拡張手段44となる伸
縮シリンダのロッドに連結している。
【0054】拡張手段44は、伸縮シリンダが採用され
ており、該伸縮シリンダ44を伸縮させることにより、
挿入体32のロッド33を進退させ得るようになってい
る。そして、該伸縮シリンダ44が伸長しているときに
は、筒体35と大径部34間にある弾性体36は自由状
態となって、該弾性体36の外径は巻芯中心穴23の内
径よりやや小径となり、他方、該伸縮シリンダ44が縮
小すると、弾性体36が筒体35と大径部34間で圧縮
されて外方に膨出して、該弾性体36の外径が巻芯中心
穴23の内径より大径となるようにしている。従って、
挿入体32の弾性体36部分を巻芯中心穴23内に挿入
した状態で、伸縮シリンダ(拡張手段)44を縮小させ
ると、弾性体36が外方に膨出して巻芯中心穴23の内
面に強力に圧接するようになる。又、この拡張手段44
となる伸縮シリンダは、ガイドレール42によつて前後
方向にガイドされたスライド台41に取付けられてい
る。
【0055】進退操作手段40としては、伸縮シリンダ
が採用されている。この進退操作手段となる伸縮シリン
ダ40は、拡張手段となる伸縮シリンダ44、スライド
台41及び挿入体32を一体的に進退操作せしめ得るよ
うになっている。そして、進退操作手段となる伸縮シリ
ンダ40の伸長状態では、図5、図8、図9に示すよう
に挿入体32の先端(大径部34の先端)が当て板31
の前面より後退し、他方、該伸縮シリンダ40の縮小状
態では、図6に示すように挿入体32の弾性体36部分
までが巻芯中心穴23内に進入するようになっている。
【0056】そして、この巻芯引出し装置3では、図5
に示す待機状態で、且つ巻芯つき長尺ウエブ巻回体Tの
巻芯凹入側端部Taが停止手段となる当て板31の前面
に衝合した状態で、進退操作手段となる伸縮シリンダ4
0を縮小させると、挿入体32の先端側が最前端部の巻
芯22内に進入し(図6の状態)、続いて進退操作手段
40はそのままで拡張手段となる伸縮シリンダ44を縮
小させると、挿入体32に大径部34が図6の符号3
4′で示すように後退して(筒体35は不動)弾性体3
6を圧縮・膨出させ、それによって該弾性体36が巻芯
中心穴23の内面に強力に圧接するようになる。次に、
その状態で、進退操作手段となる伸縮シリンダ40を伸
長させると、巻芯22を保持したまま挿入体32が後退
せしめられて、図7に示すように巻芯22をウエブロー
ルとの摩擦力に抗して該巻芯先端面22aが凹溝31b
の底面に当接するまで引抜くようになる。そして、図7
の状態から、拡張手段となる伸縮シリンダ44を伸長さ
せると、弾性体36の圧縮力が解除されて該弾性体36
の外径が小径となり、挿入体32を図8に示すように巻
芯22内から完全に引抜くことができるようになる。
【0057】当て板31の外方(上方)には、図7に示
すように先頭の巻芯22の先端部22aがウエブロール
端面より前方に引出されたこと(該先端部22aが凹溝
31bの底面に達したこと)を検出する光電センサー7
7が設置されている。この光電センサー77は、該巻芯
先端部22aを検出することによって、先頭の巻芯22
の後端部と次順の巻芯22の先端部との間に小間隙Dが
形成されたことを確認するものである。そして、この実
施形態では、該光電センサー77による検出信号に基づ
いて、刃物51による切断動作を開始させるようにして
いる。
【0058】又、ロール切断機5には、図5又は図10
に示すように、1本の巻芯つき長尺ウエブ巻回体Tの終
端位置を検出する光電センサー78が設けられている。
この終端検出用の光電センサー78は、巻芯つき長尺ウ
エブ巻回体Tの終端部から巻芯22の一部が突出してい
る関係上、該巻回体終端部が切断位置に差しかかったと
きに、切断動作を1回中断させるためのものである。こ
の実施形態では、該光電センサー78は、図10に示す
ように、当て板31の前面から製品2個長さだけ手前側
位置において、先行側の巻芯つき長尺ウエブ巻回体Tの
ウエブロール後端面と後続側の巻芯つき長尺ウエブ巻回
体Tのウエブロール前端面との間に形成される巻芯突出
長さ分の隙間Cを利用して、検出される。そして、該隙
間Cが光電センサー78の設置部分に差しかかったとき
にそれを該光電センサー78で検出し、その検出信号に
基づいて、巻芯つき長尺ウエブ巻回体T(最後の1個
分)の後端部が切断位置に達したときに切断作用を1回
休止させるようにする。
【0059】図11において、円盤81の上部位置にあ
る巻芯小出し位置X2には、該円盤81よりロール切断
機側に小出し用プッシャー84が設けられている。この
小出し用プッシャー84は、次のように作用する。即
ち、1本の巻芯つき長尺ウエブ巻回体Tから切断された
各短尺ウエブ巻回体Uのうち、最後部の短尺ウエブ巻回
体の巻芯22のみが後方に突出しているが、小出し用プ
ッシャー84は、この後方突出状態の巻芯22をほかの
短尺ウエブ巻回体Uと同様に前方突出状態に変更するも
のである。そして、この小出し用プッシャー84は、通
常は休止しているが、該後方突出状態の短尺ウエブ巻回
体Uが巻芯小出し位置X2に差しかかったときに作動し
て、巻芯22をウエブロールに対して若干長さ(巻芯引
出し装置3による引出し長さと同長さ)だけ前方に押出
すように作用する。尚、円盤81を挟んで小出し用プッ
シャー84の反対側には、該小出し用プッシャー84が
作動したときにウエブロールが移動しないようにするた
めのストッパー(図示省略)が設置される。
【0060】又、図11において、円盤81の左側部位
置にある巻芯抜外し位置X3には、該円盤81よりロー
ル切断機とは反対側に抜外し用プッシャー85が設けら
れている。この抜外し用プッシャー85は、巻芯抜外し
位置X3に送られてきた短尺ウエブ巻回体Uの巻芯22
を一気に抜外すものである。尚、この巻芯抜外し位置X
3における抜外し用プッシャーとは反対側にも、該抜外
し用プッシャー85が作動したときにウエブロールが移
動しないようにするためのストッパー(図示省略)が設
置される。
【0061】さらに、図11において、円盤81の下部
位置にあるロール抜外し位置X4には、該円盤81より
ロール切断機側にロール抜外し用プッシャー86が設け
られている。このロール抜外し用プッシャー86は、ロ
ール抜外し位置X4に送られてきた巻芯抜外し済みのロ
ールペーパーRを筒体82から抜外すものであり、該ロ
ール抜外し用プッシャー86で抜外されたロールペーパ
ーRは、コンベア87に乗せられて後送されるようにな
っている。
【0062】尚、他の実施形態では、別の独立した芯抜
き機を使用し、ロール切断機5で切断された各巻芯つき
短尺ウエブ巻回体Uをコンベアによって該芯抜き機まで
移送させて、そこで巻芯22を抜外すようにしてもよ
い。
【0063】次に、上記した巻取軸2及び各種装置類を
用いて、本願実施形態の無芯ロールペーパーの製造方法
を説明すると、この実施形態の製造方法では、次の各工
程が行われる。
【0064】巻取軸組立工程 この工程では、図1に示すように、長尺の軸体21と複
数本の巻芯22,22・・とを組付けて巻取軸2を形成
するが、各巻芯22,22・・は順次隙間なしに連続さ
せる。
【0065】ウエブ巻取工程 この工程では、図2に示すように、巻取軸2をウエブ巻
取機のウエブ巻取部12に供給して、そこでウエブ巻取
作用を行うが、その際に、まず、巻取軸2に巻回される
ウエブ幅を、端部切除装置11,11により巻取軸の全
巻芯22,22・・の合計長さと等しくなるようにウエ
ブ側端部Wa,Waを切除する。そして、幅決めされた
ウエブは、そのウエブ巻始め端部にウエブ接着用の液体
を噴霧しながら(図14の符号14)、該ウエブ巻始め
端部を巻取軸2の回りに巻付ける。このように、ウエブ
巻始め端部に液体を噴霧すると、該液体で濡らされた部
分のウエブ同士は相互に接着するようになる。尚、ウエ
ブ巻始め端部における液体を噴霧する長さ範囲は、ウエ
ブ巻始め端部が例えば巻芯の回りに1回巻終えたときか
ら、該ウエブ巻始め端部が巻芯の回りに数回(例えば3
〜5回程度)巻付けられるまで継続して行われる。
【0066】又、ウエブを巻取軸2に巻付ける際には、
ウエブの側端部Wbが巻取軸2の最外端に位置する巻芯
22の外端より巻取軸長さ方向に若干幅C(例えば3〜
5mm)だけ位置ずれする状態で巻付ける。このように
してウエブを巻付けると、図2に示すように、巻取軸2
の回りに巻回されるウエブ巻回体Sは、その一方の巻回
体端面Saが巻取軸の一方の端部に位置する巻芯22の
外端22aより上記若干幅Cだけ内側に位置するととも
に他方の巻回体端面Sbが巻取軸の他方の端部に位置す
る巻芯22の外端22aより若干幅Cだけ外側に位置し
た状態で巻付けられるようになる。そして、巻取軸の回
りに製品長さのウエブを巻付けた時点(巻取軸つき長尺
ウエブ巻回体Sが形成される)で巻取り作用を一旦停止
する。尚、ウエブ巻取部において、巻取軸の回りに製品
長さのウエブが巻付けられると、その長尺ウエブ巻回体
をウエブから切り離した後、その巻取軸つき長尺ウエブ
巻回体Sをウエブ巻取機から取外す。
【0067】軸体抜外し工程 この工程では、図3に示すように、巻取軸つき長尺ウエ
ブ巻回体Sから軸体21を抜外す。この場合、一方のキ
ャップ28を外せば、軸体21を他方側に抜出すことが
でき、図4の巻芯つき長尺ウエブ巻回体Tを得る。
【0068】乾燥工程 この工程では、図4に示すように、巻芯つき長尺ウエブ
巻回体Tの液体付着部分を、ドライヤー61からの熱風
で強制的に乾燥させる。そして、水分を含んでいたウエ
ブ巻始め端部付近が乾燥されると、膨潤状態にあった内
外重合ウエブが相互に接着状態で固く締まるようにな
る。この状態では、ウエブ巻始め端部付近にある複数枚
のウエブが固く一体化して筒状の形状を維持し、しかも
その筒状部分の内面と巻芯22の外面との間には水分に
よる接着作用はなくなる。
【0069】搬送工程 この工程では、図5に示すように、搬送コンベア10に
より、乾燥済みの巻芯つき長尺ウエブ巻回体Tを、その
巻芯凹入側端部Taが先行側となるようにしてロール切
断機5の切断位置まで搬送する。この搬送コンベア10
上には、複数本の巻芯つき長尺ウエブ巻回体T,Tが一
列に連続(接続)する状態で乗せられ、切断部分にある
押圧装置53が開放されている状態では、先頭の巻芯つ
き長尺ウエブ巻回体Tの先端部が筒体82内を通って自
動的に当て板31の前面に当接するようになる。尚、搬
送コンベア10は、連続駆動されており、各巻芯つき長
尺ウエブ巻回体は常時切断位置側に付勢されている。
【0070】小間隙形成工程 この工程では、ロール切断機5の切断位置において、図
6〜図8に示すように、巻芯引出し装置3によって巻芯
つき長尺ウエブ巻回体Tにおける巻芯凹入側端部Taに
位置する巻芯22をウエブロールに対して若干長さ(例
えば6〜10mm程度)だけ外方に引出して、その引出
した巻芯の後側端部と次順の巻芯の前側端部との間にロ
ール切断機の刃物51を通過させるための小間隙D(6
〜10mm程度の間隔)を形成する。尚、巻芯引出し装置
3の作動順序は先に説明した通りである。このように、
巻芯22を若干長さ(6〜10mm)だけ引出した状態で
は、その引出した巻芯の後側端部と次順の巻芯の前側端
部との間に、図7に示すように小間隙D(6〜10mm)
が形成されるが、この小間隙形成位置は、ロール切断機
の刃物51が通過する位置に一致するようになる。従っ
て、該先端側巻芯が引出されたことを確認することによ
り、切断位置に上記小間隙が形成されていることが確認
できる。
【0071】切断工程 この工程では、図7に示すように、光電センサー77で
巻芯22が引出されたことを検出すると、その検出信号
によって刃物51が符号51′で示すように切断位置ま
で揺動して、巻芯つき長尺ウエブ巻回体Tを先端から製
品1個分の長さだけ切断するようになる。このとき、刃
物51は、確実に上記小間隙D内に進入する。尚、もし
巻芯引出し装置3に何らかのトラブルが発生して、巻芯
22が引出せなかったときには、光電センサー77が非
検出状態のままであるので、刃物51による切断動作は
開始せず、従って、不用意に刃物51が巻芯22に衝突
することがない。
【0072】ところで、この切断工程で切断される巻芯
つき長尺ウエブ巻回体Tには、その中心部に複数本の巻
芯22,22・・が隙間なしに連続しているが、刃物5
1による切断動作の直前に、上記小間隙形成工程におい
て切断位置に順次小間隙Dが形成されるので、切断時に
刃物51が巻芯22に接触することがない。尚、このよ
うにして切断された巻芯つき短尺ウエブ巻回体Uは、製
品長さの短尺ウエブ巻回体の中心部に1本の巻芯が嵌挿
された状態となっている。
【0073】この切断工程では、順次刃物51による切
断作業が行われ、その切断動作の度に、図11に示すよ
うに、巻芯つき短尺ウエブ巻回体Uを保持した筒体82
が角度90°づつ移動する。そして、筒体82に保持さ
れた巻芯つき短尺ウエブ巻回体Uは、順次巻芯小出し位
置X2、巻芯抜外し位置X3、ロール抜外し位置X4に移
動する。尚、巻芯小出し位置X2においては、1本の巻
芯つき長尺ウエブ巻回体Tから切断された最後端の巻芯
つき短尺ウエブ巻回体Uが差しかかったときのみに、小
出し用プッシャー84が作動するようになっている。
【0074】芯抜き工程 この工程では、図11の巻芯抜外し位置X3において、
抜外し用プッシャー85により巻芯つき短尺ウエブ巻回
体Uから巻芯22を押し抜く。この芯抜き時には、ウエ
ブ巻回体の中心部は乾燥していて、ウエブ巻始め端部付
近のウエブ同士が筒状に固着されているとともに、ウエ
ブ巻始め端部の内面と巻芯22の外面とが相互に滑動し
得るようになっている。従って、この芯抜き工程では、
巻芯22部分をウエブ巻回体に対して軸方向に押圧する
ことによって、該巻芯を容易に抜外すことができるよう
になっている。尚、この芯抜き操作は、ウエブロールに
対して巻芯22をその突出側から押圧する方が抜き易く
なる。
【0075】ロール抜外し工程 巻芯抜外し位置X3で巻芯22を抜外したウエブロール
Rは、ロール抜外し位置X4においてロール抜外し用プ
ッシャー86で筒体82から押し抜かれてコンベア87
上に乗せられる。
【0076】このようにして製造された無芯ロールペー
パーRでは、その中心部に比較的硬質の筒状部分が形成
され、その内部に筒状の穴が確保される。又、この無芯
ロールペーパーでは、その中心部の筒状部分のウエブも
巻解いて使用することができ、しかもその筒状部分のウ
エブは水に浸せば容易に溶解するので、トイレに流して
も何ら差し支えがない。
【0077】この実施形態の無芯ロールペーパーの製造
方法では、巻取軸2として、棒状の軸体21に複数本の
巻芯22,22・・を隙間なしに連続させたものを使用
できるので、図12及び図13に示すような高価なエア
ーシャフトが不要となり、しかも巻取軸2の組立て時に
各巻芯22,22間に刃物通過用の小間隙Aを設ける必
要がない。又、ロール切断機5の切断位置において、巻
芯引出し装置3で先頭の巻芯22を順次小長さDだけ引
出すようにしているので、上記巻取軸2の回りにウエブ
巻回体を形成したものであっても、その巻芯つき長尺ウ
エブ巻回体Tを順次支障なく切断することができる。
【0078】又、この実施形態で使用される巻芯引出し
装置3は、上記したように、停止手段(当て板)31
と、挿入体32と、進退操作手段40と、拡張手段44
とを備えて構成されており、それらの手段により、巻芯
つき長尺ウエブ巻回体Tの先端側巻芯22を順次小長さ
Dづつ引出して、切断位置に確実に上記小間隙Dを形成
することができる。
【0079】
【発明の効果】本願発明の無芯ロールペーパーの製造方
法によれば、次のような効果がある。
【0080】(1) 巻取軸2として、棒状の軸体21に複
数本の巻芯22,22・・を隙間なしに連続させたもの
を使用できるので、安価に巻取軸2を採用できる。
【0081】(2) 巻取軸2の組立て時に、各巻芯22,
22間に刃物通過用の小間隙Aを設ける必要がないの
で、その巻取軸2の組立てが簡単となる。
【0082】(3) ロール切断機5の切断位置において、
巻芯引出し装置3で先頭の巻芯22を順次小長さDだけ
引出すようにしているので、上記巻取軸2の回りにウエ
ブ巻回体を形成した巻芯つき長尺ウエブ巻回体Tであっ
ても、刃物51の通過位置に確実に上記小間隙Dを形成
することができ、例えば切断位置の調整誤差あるいは長
尺ウエブ巻回体の送り長さの誤差等によって刃物51が
巻芯22に接触するというトラブルが解消される。
【0083】又、上記製造方法で使用される本願発明の
巻芯引出し装置3は、停止手段(当て板)31と、挿入
体32と、進退操作手段40と、拡張手段44とを備え
て構成されており、それらの手段により、巻芯つき長尺
ウエブ巻回体Tの先端側巻芯22を順次小長さDづつ引
出して、切断位置に確実に上記小間隙Dを形成すること
ができ、切断時に刃物51が巻芯22に接触するという
トラブルを解消することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願実施形態の無芯ロールペーパー製造方法で
使用される巻取軸の断面図である。
【図2】本願実施形態の製造方法のウエブ巻取工程説明
図である。
【図3】本願実施形態の製造方法の軸体抜外し工程説明
図である。
【図4】本願実施形態の製造方法の乾燥工程説明図であ
る。
【図5】本願実施形態の製造方法の搬送工程及び切断工
程の説明図である。
【図6】図5からの状態変化図である。
【図7】図6からの状態変化図である。
【図8】図7からの状態変化図である。
【図9】図8からの状態変化図である。
【図10】本願実施形態で使用されるロール切断機の機
能説明図である。
【図11】本願実施形態の製造方法の芯抜き工程説明図
である。
【図12】公知のロールペーパー製造方法で使用されて
いる巻取軸の分解図である。
【図13】図12の巻取軸の組立状態図である。
【図14】公知のウエブ巻取機の概略図である。
【図15】公知のロールペーパー製造方法のウエブ巻取
工程説明図である。
【図16】図15のロールペーパー製造方法で加工され
た巻取軸つき長尺ウエブ巻回体の説明図である。
【図17】公知のロールペーパー製造方法の切断工程説
明図である。
【図18】無芯ロールペーパーの斜視図である。
【符号の説明】
2は巻取軸、5はロール切断機、21は軸体、22は巻
芯、31は停止手段(当て板)、32は挿入体、36は
弾性体、40は進退操作手段(伸縮シリンダ)、44は
拡張手段(伸縮シリンダ)、51は刃物、Rはロールペ
ーパー(製品ロール)、Sは巻取軸つき長尺ウエブ巻回
体、Tは巻芯つき長尺ウエブ巻回体、Taは巻芯凹入側
端部、Uは巻芯つき短尺ウエブ巻回体、Wは広幅ウエ
ブ、Wbはウエブ側端部である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 広幅のウエブ(W)をロール状に巻取っ
    て長尺のウエブ巻回体を形成した後、該長尺ウエブ巻回
    体をロール切断機(5)によって順次製品長さづつ切断
    するようにした無芯ロールペーパーの製造方法であっ
    て、 ロールペーパー(R)の中心穴の内径とほぼ同径の外径
    で且つ該ロールペーパー(R)の製品1個当たりの軸方
    向長さと同長さの管状体で形成された複数本の巻芯(2
    2,22・・)と、該巻芯(22)内に挿通・抜出し自
    在な長尺の軸体(21)とを有し、さらに前記軸体(2
    1)の外側に前記各巻芯(22,22・・)を隙間なし
    に順次1列に嵌挿させてなる巻取軸(2)を使用し、 該巻取軸(2)の回りに広幅のウエブ(W)を巻付ける
    に際して、該ウエブ幅を前記巻取軸(2)に嵌挿された
    全巻芯(22,22・・)の合計長さと等しくし、且つ
    該ウエブ(W)の側端部(Wb)が巻取軸(2)の最外
    端に位置する巻芯(22)の外端より巻取軸長さ方向に
    若干幅(C)だけ位置ずれする状態で順次製品長さのウ
    エブを巻付けて巻取軸つき長尺ウエブ巻回体(S)を形
    成するようにしたウエブ巻取工程と、 前記巻取軸つき長尺ウエブ巻回体(S)の軸体(21)
    を各巻芯(22,22・・)から抜外す軸体抜外し工程
    と、 軸体(21)を抜外した巻芯つき長尺ウエブ巻回体
    (T)を、巻芯端部がウエブロール端面から凹入してい
    る側が先行側となるようにしてロール切断機(5)の切
    断位置に搬送する搬送工程と、 ロール切断機(5)の切断位置において、前記巻芯つき
    長尺ウエブ巻回体(T)における巻芯凹入側端部(T
    a)に位置する巻芯(22)をウエブロールに対して若
    干長さだけ外方に引出して、その引出した巻芯(22)
    の後側端部と次順の巻芯(22)の前側端部との間にロ
    ール切断機(5)の刃物(51)を通過させる小間隙
    (D)を形成する小間隙形成工程と、 ロール切断機(5)によって前記巻芯つき長尺ウエブ巻
    回体(T)における前記小間隙(D)部分を切断して製
    品長さの巻芯つき短尺ウエブ巻回体(U)を形成する切
    断工程と、 製品長さの巻芯つき短尺ウエブ巻回体(U)から巻芯
    (22)を抜外す芯抜き工程、 とを行うことを特徴とする無芯ロールペーパーの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1の無芯ロールペーパーの製造方
    法で使用される巻芯引出し装置であって、 巻芯つき長尺ウエブ巻回体(T)の巻芯凹入側端部(T
    a)がロール切断機(4)の刃物通過部分から製品1個
    分だけ突出した状態で前記巻芯つき長尺ウエブ巻回体
    (T)を停止せしめる停止手段(31)と、その停止さ
    れた巻芯つき長尺ウエブ巻回体(T)の前端部に位置す
    る巻芯(22)の内外に進退可能な挿入体(32)と、
    該挿入体(32)を進退させる進退操作手段(40)
    と、挿入体(32)を巻芯(22)内に挿入した状態で
    該挿入体(32)の一部(36)を径方向外方に拡張さ
    せる拡張手段(44)とを備え、 前記巻芯つき長尺ウエブ巻回体(T)の巻芯凹入側端部
    (Ta)が前記停止手段(31)で停止された状態で、
    進退操作手段(40)により挿入体(32)を最前端部
    の巻芯(22)内に挿入させ、続いて拡張手段(44)
    で挿入体(32)の一部(36)を拡張させて該拡張部
    分を巻芯内面に圧接させた後、進退操作手段(40)で
    挿入体(32)とともに巻芯(22)を若干長さだけ退
    出方向に移動せしめるように構成されている、 ことを特徴とする巻芯引出し装置。
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