JP3238255B2 - 巻芯付きウエブ巻回体の芯抜き機 - Google Patents

巻芯付きウエブ巻回体の芯抜き機

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JP3238255B2
JP3238255B2 JP23664493A JP23664493A JP3238255B2 JP 3238255 B2 JP3238255 B2 JP 3238255B2 JP 23664493 A JP23664493 A JP 23664493A JP 23664493 A JP23664493 A JP 23664493A JP 3238255 B2 JP3238255 B2 JP 3238255B2
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輝夫 高橋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、巻芯付きウエブ巻回
体から巻芯を抜き外して、芯無しのトイレット用ロール
ペーパーに加工するための巻芯付きウエブ巻回体の芯抜
き機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トイレット用ロールペーパーの中心部に
は、トイレ内に備え付けのロールペーパーホルダーの軸
を差し込むための穴を形成する必要があるが、従来の一
般的なトイレット用ロールペーパーでは、紙製の芯管の
回りにウエブを巻付けて中心部に穴を確保させている。
【0003】又、近年、半径方向に縮小・膨張自在な軸
体(一般にエアーシャフトと称されている)を使用し、
その軸体を膨張させた状態でウエブを巻付けた後、該軸
体を縮小させ(軸体外面とロールペーパーの穴内面との
間に隙間が形成される)、その状態で軸体をロールペー
パーの穴から抜き外すことにより、芯管のない無芯トイ
レット用ロールペーパーを製造するようにした無芯ロー
ルペーパー製造装置が知られている(例えば特開平4ー
55250号公報参照)。又、このような無芯ロールペ
ーパーでは、その中心穴内にホルダーの軸が差し込まれ
る関係上、該中心穴の形状をできるだけ円形のまま維持
させることが好ましい。
【0004】ところで、上記公知(特開平4ー5525
0号公報)の無芯ロールペーパー製造装置では、ロール
ペーパーの中心穴の形状を円形のまま維持させるため
に、ウエブ巻始め端部に液体を噴霧しながら、該ウエブ
巻始め端部を軸体外周面に巻付けて、内外方向に重合す
るウエブ同士を該液体で接着させることにより行ってい
る。又、このようにウエブ巻始め端部側を液体で接着さ
せると、そのウエブ巻始め端部が濡れている間は、該ウ
エブと軸体とがくっついてしまうために、たとえ軸体を
半径方向に縮小させても、該軸体をうまく抜き外すこと
ができず、従って、軸体の抜き外し作業は、ウエブ巻始
め端部がある程度乾燥した後に行われる。尚、ウエブ巻
始め端部側の内外重合ウエブは、その液体によって濡れ
た部分が乾燥すれば使用に耐え得る固さまで固くなる
(ロールペーパーの中心穴の保形性が確保される)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記した一
般的な芯管つきのトイレット用ロールペーパーでは、芯
管部分がコスト高になるとともに、ウエブを使い終わっ
た後に芯管が残り、その芯管はトイレに流せないので廃
棄の手間がかかるという問題があった。
【0006】又、上記公知の無芯ロールペーパー製造装
置(例えば特開平4ー55250号公報のもの)では、
半径方向に縮小・膨張自在な軸体(一般にエアーシャフ
トと称されている)を使用しているが、この軸体は非常
に高価であって、しかも該軸体をロールペーパーの中心
穴から抜き外す際には、ウエブ巻始め端部付近に付着さ
せた液体がある程度乾燥した後でないと行えないため
に、該乾燥のための時間(自然乾燥では少なくとも30
〜40分程度必要)だけはその軸体を次のウエブ巻取用
に使用することができず、乾燥のために高価な軸体の拘
束時間が長くなっていた。さらに、一般にウエブ巻取工
程におけるウエブ巻取能力は、上記ウエブ巻始め端部の
乾燥時間からくる処理能力より大幅に大きいのは当然で
あって、該ウエブ巻取能力に見合った本数の軸体を準備
しようとすると、該軸体だけでかなり高額の設備費用が
必要となるという問題があった。又、軸体の回りに巻付
けられたロールペーパーを該軸体から分離させる際に
は、軸体の外径を縮小させた状態で該軸体からロールペ
ーパーを手作業で抜き外す必要があり、その分離作業が
面倒であるという問題があった。
【0007】尚、本出願人は、上記した従来の問題点を
改善するために、図18及び図19に示すような巻芯付
きウエブ巻回体の芯抜き機を既に提案している(特願平
4−305541号)。この図18及び図19に示す既
出願の芯抜き機は、図20に示すような巻芯付きウエブ
巻回体Pから自動で巻芯Qを押し抜いて、図21に示す
ような無芯ロールペーパー(無芯ウエブ巻回体)Rを製
造し得るようにしたものであり、次のように構成されて
いる。即ち、この芯抜き機は、大径のディスク222の
外周寄り側面に角度60°間隔をもって合計6個のホル
ダー201,201・・を設け、ディスク222を角度
60°づつ間欠的に回転させることにより各ホルダー2
01を順次巻回体受け入れ位置A、巻芯小長さ押し出し
位置C、巻芯押し抜き位置E、巻回体排出位置Gを経過
させた後、元の巻回体受け入れ位置Aまで循環させるホ
ルダー循環装置202を設けている。そして、巻回体受
け入れ位置Aにおいては、巻芯付きウエブ巻回体送り込
み装置203により巻芯付きウエブ巻回体Pを順次1個
づつホルダー201内に収納させ、巻芯小長さ押し出し
位置Cにおいては、巻芯小長さ押し出し装置205によ
りホルダー201内にある巻芯付きウエブ巻回体Pの巻
芯Qを上方に小長さだけ突出させ、巻芯押し抜き位置E
においては、巻芯押し抜き装置207によりホルダー2
01内にある巻芯付きウエブ巻回体P(巻芯Qが小長さ
だけ上方に突出している)の巻芯Qを下方に押し抜き、
巻回体排出位置Gにおいては、巻回体排出装置208に
より巻芯Qを押し抜いたウエブ巻回体Rをホルダー20
1から排出するようになっている。尚、巻回体排出位置
Gから排出されたウエブ巻回体Rは、図21に示すよう
に中心部にトイレットペーパーホルダーの軸を通す穴R
1を有し、且つその中心穴の側面を構成する管状部R2
ウエブを固めてなる硬質部分(水で濡らした後に乾燥さ
せて固めている)となっている。ところで、この既出願
の芯抜き機では、図19に示すように巻芯押し抜き位置
Eにおいて、ごくまれにではあるが、巻芯押し抜き時の
抵抗が強くて巻芯Qを完全に押し抜けない状態で押し抜
き作業が終ったり(押し抜き途中で押し抜き棒272が
後退する)、あるいは巻芯押し抜き装置207により巻
芯Qを押し抜いた後、押し抜き棒272が後退するとき
に一旦押し抜いた巻芯Qが押し抜き棒272とともに上
動して、該巻芯Qの一部がウエブ巻回体Rの穴R1内に
再度引き込まれる等の現象が生じることがあった(この
ような場合には巻芯Qが鎖線図示する符号Q′の状態に
なる)。このように、巻芯Qの一部がウエブ巻回体Rの
穴内にある状態(符号Q′の状態)で、ホルダー201
が巻回体排出位置G側に回動すると、該ホルダー201
底面から下方に突出している巻芯Q′が巻回体排出装置
208の押し出しシリンダ282に衝突して、ホルダー
101や押し出しシリンダ282等を破損させるという
問題が生じるほか、巻芯Qが付いたままのウエブ巻回体
Rが排出されるという問題が生じる。
【0008】本願発明は、上記した従来の問題点に鑑
み、無芯ロールペーパーを製造するに際して、安価な巻
芯を使用でき、しかもその巻芯の回りにウエブを巻回し
て形成した巻芯付きウエブ巻回体から巻芯を自動で抜き
外すことができるようにするとともに、巻芯押し抜き作
動が不良となったときでも、各種構成部材が破損するよ
うなトラブルを未然に防止し得るようにした芯抜き機を
提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明 本願請求項1の発明は、トイレット用ロールペーパーの
製品幅とほぼ同長さの巻芯の回りに製品長さのウエブを
巻付け、さらにウエブ巻始め端部側が巻芯の外周面に対
して非接着状態で且つ該ウエブ巻始め端部側の内外重合
ウエブが相互に固着された構成の巻芯付きウエブ巻回体
から、巻芯を抜き外すための芯抜き機であって、巻芯付
きウエブ巻回体を出し入れ自在に収納し得るホルダーを
有し、該ホルダーを、ホルダー内に巻芯付きウエブ巻回
体を受け入れる巻回体受け入れ位置と、ホルダー内に収
納した巻芯付きウエブ巻回体から巻芯を抜き外す巻芯押
し抜き位置と、巻芯を抜き外したウエブ巻回体をホルダ
ーから排出する巻回体排出位置とを順次経過させた後に
前記巻回体受け入れ位置まで循環させるホルダー循環装
置と、巻回体受け入れ位置においてホルダー内に巻芯付
きウエブ巻回体を順次1個づつ送り込む巻芯付きウエブ
巻回体送り込み装置と、巻芯押し抜き位置においてホル
ダー内の巻芯付きウエブ巻回体の巻芯部分を押圧して該
巻芯を巻芯付きウエブ巻回体から抜き外す巻芯押し抜き
装置と、巻回体排出位置においてホルダー内の巻芯抜き
ウエブ巻回体を該ホルダーから排出する巻回体排出装置
とを備える一方、ホルダーが巻芯押し抜き位置から巻回
体排出位置に至る前の間の位置において、巻芯抜き外し
装置により巻芯付きウエブ巻回体から押し抜かれた巻芯
がホルダー及び該ホルダーに収納されているウエブ巻回
体から完全に離脱しているか否かを検出する巻芯離脱検
出器を設けるとともに、該巻芯離脱検出器が巻芯の存在
を検出したときにホルダー循環装置を作動させないよう
に制御するコントローラを設けたことを特徴としてい
る。
【0010】請求項2の発明 本願請求項2の発明は、上記請求項1の芯抜き機におい
て、巻回体受け入れ位置と巻芯押し抜き位置との間に巻
芯小長さ押し出し位置を設けるとともに、該巻芯小長さ
押し出し位置に、ホルダー内に収納されている巻芯付き
ウエブ巻回体の巻芯を、ウエブ巻回体から巻芯押し抜き
装置による巻芯押し抜き方向とは逆方向に所定小長さだ
け押し出すための巻芯小長さ押し出し装置を設けたこと
を特徴としている。
【0011】請求項3の発明 本願請求項3の発明は、上記請求項2の芯抜き機におい
て、ホルダーが巻回体受け入れ位置から巻芯小長さ押し
出し位置に至る前の位置において、ホルダー内に収納さ
れた巻芯付きウエブ巻回体が正常状態にあるか否かを検
出する巻回体収納状態検出器を設けるとともに、該巻回
体収納状態検出器が巻芯付きウエブ巻回体の異常状態を
検出したときにコントローラによりホルダー循環装置を
作動させないように制御するようにしたことを特徴とし
ている。
【0012】本願請求項4の発明 本願請求項4の発明は、上記請求項2又は3の芯抜き機
において、ホルダーが巻芯小長さ押し出し位置から巻芯
押し抜き位置に至る前の位置において、ホルダー内に収
納された巻芯付きウエブ巻回体の巻芯が所定小長さだけ
押し出されているか否かを検出する巻芯突出部検出器を
設けるとともに、該巻芯突出部検出器の設置位置に巻芯
付きウエブ巻回体を収納しているホルダーが位置した時
点で巻芯突出部検出器が巻芯突出部を検出しないときに
コントローラによりホルダー循環装置を作動させないよ
うに制御するようにしたことを特徴としている。
【0013】
【作用】本願請求項1の発明の芯抜き機では、トイレッ
ト用ロールペーパーの製品幅とほぼ同長さの巻芯の回り
に製品長さのウエブを巻付け、さらにウエブ巻始め端部
側が巻芯の外周面に対して非接着状態で且つ該ウエブ巻
始め端部側の内外重合ウエブが相互に固着された構成の
巻芯付きウエブ巻回体の芯抜きを対象としている。即
ち、本願で対象としている巻芯付きウエブ巻回体は、巻
芯とその外周に巻付けられているウエブ巻回体とが軸線
方向に相互に抜き外し可能となっている。
【0014】巻芯付きウエブ巻回体を収納し得るホルダ
ーは、ホルダー循環装置によって、巻回体受け入れ位
置、巻芯押し抜き位置、巻回体排出位置を順次経過して
元の巻回体受け入れ位置まで循環せしめられる。
【0015】そして、巻回体受け入れ位置においては、
そこで待機しているホルダー内に巻芯付きウエブ巻回体
送り込み装置により1個の巻芯付きウエブ巻回体が自動
で送り込まれ、続いてその巻芯付きウエブ巻回体を収納
したホルダーはホルダー循環装置によって巻芯押し抜き
位置まで移動せしめられる。
【0016】巻芯押し抜き位置においては、巻芯押し抜
き装置によりホルダー内の巻芯付きウエブ巻回体の巻芯
を押圧して、該巻芯を巻芯付きウエブ巻回体から抜き外
す。抜き外された巻芯は所定の巻芯収容部に収容され
る。続いてその巻芯を抜き外したウエブ巻回体入りのホ
ルダーは、巻回体排出位置まで移動せしめられる。
【0017】巻回体排出位置においては、巻回体排出装
置によりホルダー内の巻芯抜きウエブ巻回体を該ホルダ
ーから排出する。
【0018】このように、本願請求項1の発明の芯抜き
機では、巻芯付きウエブ巻回体をホルダー内に送り込む
工程から、巻芯を押し抜き、さらに巻芯抜きウエブ巻回
体をホルダーから排出するまでの全工程を自動で行え
る。
【0019】このようにして製造された無芯ロールペー
パーでは、その中心部に比較的硬質の筒状部分が形成さ
れており、その内部に筒状の穴が確保される。又、この
無芯ロールペーパーでは、その中心部の筒状部分のウエ
ブも巻解いて使用することができ、しかもその筒状部分
のウエブは水に浸せば容易に溶解するので、トイレに流
しても何ら差し支えがない。尚、ウエブ巻回体から抜き
外した巻芯は、ウエブ巻取工程に運ばれて繰り返して使
用される。
【0020】又、この請求項1の発明では、巻芯押し抜
き位置において巻芯押し抜き装置で巻芯を完全に押し抜
けなかったときには、当該巻芯を有するホルダーが巻回
体排出位置に至る前に、その異常状態を巻芯離脱検出器
で検出し、その検出信号を受けてコントローラによりホ
ルダー循環装置を作動させないように制御するようにな
っている。従って、巻芯押し抜き位置において、もし巻
芯を完全に押し抜くことができない場合が生じても、該
巻芯を保持したまま(この場合、巻芯がホルダーの底面
より外方に突出している)ホルダーが巻回体排出位置側
に送られることがなくなり、巻回体排出位置において不
測のトラブルを未然に解消できる。尚、このように巻芯
押し抜き作業に失敗して運転が停止したときには、作業
員がその原因を点検・除去した後、運転を再開させる。
【0021】本願請求項2の発明では、請求項1の芯抜
き機において、巻回体受け入れ位置と巻芯押し抜き位置
との間に設けた巻芯小長さ押し出し位置に、ホルダー内
に収納されている巻芯付きウエブ巻回体の巻芯を、ウエ
ブ巻回体から巻芯押し抜き装置による巻芯押し抜き方向
とは逆方向に所定小長さだけ押し出すための巻芯小長さ
押し出し装置を設けている。この請求項2の芯抜き機で
は、巻芯小長さ押し出し装置によって巻芯付きウエブ巻
回体の巻芯を巻芯押し抜き方向とは逆方向に所定小長さ
だけ突出させておくことにより、巻芯付きウエブ巻回体
のウエブ巻回体における押し抜き手前側の中心部が巻芯
の外形より内側に位置することがなくなる。従って、巻
芯押し抜き工程において押し抜き棒で巻芯を押圧する際
に、ウエブ巻回体の中心穴口縁を押し抜き棒で押圧する
ことがなくなって、該押し抜き棒でウエブ巻回体の中心
部を傷つけることがなくなる。又、巻芯押し抜き位置に
送る前に、巻芯をウエブ巻回体から小長さだけずらせる
ことにより、該巻芯外面とウエブ巻回体内面との接合力
を予め緩和させることができ、巻芯押し抜き位置におい
て巻芯を押し抜く際の作業がスムーズに行えるようにな
る。
【0022】本願請求項3の発明では、請求項2の芯抜
き機において、ホルダーが巻回体受け入れ位置から巻芯
小長さ押し出し位置に至る前の位置において、ホルダー
内に収納された巻芯付きウエブ巻回体が正常状態(正常
位置及び正常姿勢)にあるか否かを検出する巻回体収納
状態検出器を設けており、該巻回体収納状態検出器が巻
芯付きウエブ巻回体の異常状態を検出したときには、コ
ントローラによりホルダー循環装置を作動させないよう
に制御するようになっている。従って、巻芯付きウエブ
巻回体が異常状態のままで(例えば巻芯付きウエブ巻回
体がホルダー内の所定奥部まで押し込められていない場
合、あるいは巻芯付きウエブ巻回体が傾いた状態でホル
ダー内に収納されているときなど)巻芯小長さ押し出し
位置まで送られることがなくなり、該巻芯小長さ押し出
し位置において不測のトラブルを未然に解消できる。
尚、この場合(運転が停止する)も、作業員がその原因
を点検・除去した後、運転を再開させる。
【0023】本願請求項4の発明では、請求項2又は3
の芯抜き機において、ホルダーが巻芯小長さ押し出し位
置から巻芯押し抜き位置に至る前の位置において、ホル
ダー内に収納された巻芯付きウエブ巻回体の巻芯が所定
小長さだけ押し出されているか否かを検出する巻芯突出
部検出器を設けており、該巻芯突出部検出器の検出位置
に巻芯付きウエブ巻回体を収納しているホルダーが位置
した時点で巻芯突出部検出器で巻芯突出部を検出できな
いときには、コントローラによりホルダー循環装置を作
動させないように制御するようになっている。従って、
巻芯小長さ押し出し位置において巻芯を正常に所定小長
さだけ突出させることができなかった状態で、巻芯付き
ウエブ巻回体入りのホルダーを巻芯押し抜き位置側に送
ることがなくなり、該巻芯押し抜き位置での不測のトラ
ブル(ウエブ巻回体の中心部に傷をつけたり、巻芯が押
し抜きにくくなる等)を未然に解消できる。尚、この場
合(運転が停止する)も、作業員がその原因を点検・除
去した後、運転を再開させる。
【0024】
【発明の効果】本願請求項1の効果 請求項1の芯抜き機では、処理される巻芯付きウエブ巻
回体の巻芯として安価なものを使用できるので、無芯ロ
ールペーパーを製造するようにしたものであっても、設
備コストを軽減させることができる(従来のような高価
なエアーシャフトが不要となる)。又、巻芯付きウエブ
巻回体をホルダー内に送り込む工程から、巻芯を抜いた
ウエブ巻回体をホルダーから排出させるまでの全工程を
自動で行え、芯抜き作業のための人手が不要となる。さ
らに、巻芯押し抜き位置において、巻芯を完全に押し抜
けなかったときに、その異常状態を巻芯離脱検出器で検
出して、コントローラにより運転を中断させるようにな
っているので、巻芯がホルダーの底面から突出した状態
で巻回体排出位置側に送られることがなくなり、該巻回
体排出位置において不測のトラブル(例えばホルダー底
面から突出した巻芯が巻回体排出位置にある構造物に衝
突したり、巻芯が付いたままのウエブ巻回体が排出され
るというトラブル)を未然に解消できるという効果があ
る。
【0025】本願請求項2の効果 請求項2の芯抜き機では、請求項1の効果に加えて次の
ような効果がある。即ち、巻芯小長さ押し出し位置にお
いて巻芯小長さ押し出し装置により巻芯付きウエブ巻回
体の巻芯を巻芯押し抜き方向とは逆方向に所定小長さだ
け押し出した後、その巻芯付きウエブ巻回体入りホルダ
ーを巻芯押し抜き位置側に送るようになっているので、
巻芯押し抜き工程において押し抜き棒で巻芯を押圧する
際に、ウエブ巻回体の中心穴口縁を押し抜き棒で押圧す
ることがなくなって、ウエブ巻回体の中心部を傷つける
ことがなくなり、品質の良好なロールペーパーを製造で
きる。又、巻芯押し抜き位置に送る前に、巻芯をウエブ
巻回体から小長さだけずらせることにより、該巻芯外面
とウエブ巻回体内面との接合力を予め緩和させることが
でき、巻芯押し抜き位置において巻芯を押し抜く際の作
業をスムーズに行えるという効果がある。
【0026】本願請求項3の効果 請求項3の芯抜き機では、請求項2の効果に加えて次の
ような効果がある。即ち、ホルダーが巻芯小長さ押し出
し位置に至る前の位置において、巻回体収納状態検出器
が巻芯付きウエブ巻回体の異常状態を検出したときに
は、コントローラにより運転が中断されるようになって
いるので、巻芯付きウエブ巻回体が異常状態のままで巻
芯小長さ押し出し位置まで送られることがなくなり、該
巻芯小長さ押し出し位置において不測のトラブル(例え
ば巻芯付きウエブ巻回体が巻芯小長さ押し出し装置に衝
突したり、あるいは巻芯小長さ押し出し装置の作動ミ
ス)を未然に解消できるという効果がある。
【0027】本願請求項4の効果 請求項4の芯抜き機では、請求項2又は3の効果に加え
て次のような効果がある。即ち、ホルダーが巻芯押し抜
き位置に至る前の位置において、巻芯突出部検出器の検
出位置に巻芯付きウエブ巻回体を収納しているホルダー
が位置した時点で巻芯突出部検出器で巻芯突出部を検出
できないときには、コントローラにより運転が中断され
るようになっているので、巻芯小長さ押し出し位置にお
いて巻芯が正常に所定小長さだけ突出させることができ
なかった状態で、巻芯付きウエブ巻回体入りのホルダー
を巻芯押し抜き位置側に送ることがなくなり、該巻芯押
し抜き位置での不測のトラブル(ウエブ巻回体の中心部
に傷をつけたり、巻芯が押し抜きにくくなる等)を未然
に解消できるという効果がある。
【0028】
【実施例】図1〜図17を参照して本願発明の実施例を
説明すると、この実施例の芯抜き機は、図5〜図17に
示すものであるが、図1には無芯ロールペーパーの全体
製造ラインを示している。まず、図1に示す無芯ロール
ペーパーの全体製造ラインの概略を説明する。
【0029】図1において、符号101は巻取軸の回り
に製品長さのウエブを巻付けて巻芯付きウエブ巻回体を
形成するウエブ巻取機である(図示例では合計3台並設
されている)。102は後述する巻取軸付きウエブ巻回
体Y(図3参照)の巻取軸Uから各巻芯付きウエブ巻回
体Pを抜き外す巻芯付きウエブ巻回体抜き外し装置であ
る。103は各ウエブ巻取機101の搬送コンベア11
7からそれぞれひとまとまり(例えば16個程度)づつ
一列状態で搬送されてくる巻芯付きウエブ巻回体Pの集
合体Z(図4)を二列状態で次工程側に供給するための
合流・供給装置である。104は後述するようにウエブ
巻始め部分の水分を乾燥させるための乾燥機である。1
05は本願の対象物である芯抜き機である。この芯抜き
機105については後で詳しく説明する。106は芯抜
きウエブ巻回体R(図21参照)を所定個数づつまとめ
て包装するための包装機である。
【0030】ウエブ巻取機101は、図2に示すよう
に、原反ロールSから繰り出される広幅の連続ウエブT
1をスリッター装置111で製品幅づつ分割(例えば1
6分割)し、その分割ウエブT2を巻取部112まで供
給する。巻取部112には、巻取軸Uが順次1本づつ供
給される。この巻取軸Uは、図3に示すように1本の共
通軸Vの外側に多数個(例えば16個)の円筒状巻芯
Q,Q・・を外嵌合させるとともに、該共通軸Vの両端
にそれぞれキャップ(抜け止め部材)W1,W2を嵌合さ
せて形成している。尚、図3において、右側のキャップ
1は共通軸Vに固定され、他方左側のキャップW2は共
通軸Vに対して着脱自在となっている。そして、左側の
キャップW2を分離させれば、共通軸Vに対して巻芯
Q,Q・・を抜き挿しし得るようになっている。
【0031】この巻取軸Uは、図2に示すように巻取部
112の所定位置に供給され、各分割ウエブT2がそれ
ぞれ各巻芯Q,Q・・に対して正確に対応する位置に巻
付けられる。又、各分割ウエブT2の巻始め端部が巻取
軸Uに巻始められる際に、ノズル113から該ウエブ巻
始め端部の所定小長さ範囲に液体が霧状に吹き付けられ
る。この液体は、内外方向に重合するウエブ巻始め部分
のウエブ同士を接着させるためのものである。そして、
巻取部112において、巻取軸Uの各巻芯Q,Q・・の
回りにそれぞれ製品長さの分割ウエブT2が巻付けられ
ると、ウエブ巻取機101の巻取作用が停止し、該巻取
部112で形成された巻取軸付きウエブ巻回体Xが仮受
部114に排出された後、切断装置115の刃物116
で切断されて連続ウエブから分離されると同時に、図示
しない糊付け装置によってウエブ巻回体側切断端部に糊
が付けられて該切断端部がウエブ巻回体の外面に接着さ
れる。(図3に示す巻取軸付きウエブ巻回体Yが形成さ
れる)。続いて、その分離された巻取軸付きウエブ巻回
体Yは、搬送コンベア117上に排出される。尚、図1
の製造ラインでは、3台のウエブ巻取機101が並設さ
れており、それぞれのウエブ巻取機101から個別に巻
取軸付きウエブ巻回体Yが製造される。
【0032】尚、巻取部112において、ウエブ巻始め
端部が接着用液体で濡らされた状態で巻回されると、該
ウエブが液体で濡らされることによって、セルロース中
の水酸基(OH基)が変化してセルロース分子同士が水
素結合し、その内外に重合するウエブ同士が相互に接着
するようになる。そして、その水分が乾燥すると、水で
濡らされていたウエブ重合部分が相互に結着して、比較
的固さのある円筒形を形成するようになる。
【0033】各ウエブ巻取機101から搬送コンベア1
17上に排出された巻取軸付きウエブ巻回体Y(図3)
は、巻芯付きウエブ巻回体抜き外し装置102によって
左側キャップW2が外された後、共通軸Vから各巻芯付
きウエブ巻回体P,P・・が自動で抜き外される。尚、
巻芯付きウエブ巻回体抜き外し装置102の構成は、本
願にさほど重要ではないのでその詳しい説明を省略する
(この巻芯付きウエブ巻回体抜き外し装置102の構成
は、特願平5−35089号で既に出願している)。巻
取軸Uから抜き外された各巻芯付きウエブ巻回体P,P
・・は、図4に示すようにそれぞれ分離されて、各搬送
コンベア117上を1列状態で後送される。
【0034】各搬送コンベア117の終端部において
は、合流・供給装置103により、巻芯付きウエブ巻回
体Pを所定個数(例えば16個)づつ2列状態で一時的
に待機させる。そして、その待機させたひとまとまり
(16個)の各列状巻芯付きウエブ巻回体Z,Z(図4
参照)を合流・供給装置103により2列状態で乾燥機
104側に供給する。尚、この合流・供給装置103の
構成も、本願にさほど重要ではないのでその詳しい説明
を省略する。
【0035】乾燥機104においては、各列状巻芯付き
ウエブ巻回体Zを横方向に順次間欠送りするとともに、
該各列状巻芯付きウエブ巻回体Zの中心穴Qa,Qa・
・(図4)にそれぞれ熱風を通過させることによって、
ウエブ巻取工程において濡らされたウエブ巻始め端部を
乾燥させるようにしている。このように濡らされたウエ
ブ巻始め端部を乾燥機104で強制的に乾燥させると、
この乾燥時間が短縮できる(4〜5分間で乾燥機104
内を通過する)。尚、この乾燥機104の構成も、本願
にさほど重要ではないのでその詳しい説明を省略する
(この乾燥機104の構成は、実願平4−86653号
で既に出願している)。
【0036】乾燥機104から出てきた乾燥済みの列状
巻芯付きウエブ巻回体Zは、搬送コンベア141により
芯抜き機105に送られ、そこで各巻芯付きウエブ巻回
体P(図20)から順次巻芯Qが抜き外されて図21に
示す巻芯抜きウエブ巻回体(無芯ロールペーパー)Rが
形成される。尚、この芯抜き機105については、後で
詳しく説明する。
【0037】芯抜き機105から排出された巻芯抜きウ
エブ巻回体Rは、搬送コンベア151により順次包装機
106側に搬送されて、そこで所定個数づつ袋詰めされ
る。尚、この包装機106は、従来から一般に使用され
ている形式のものでよい。
【0038】次に、芯抜き機105について図5〜図1
7を参照して説明する。この実施例の芯抜き機105
は、図5及び図6に示すように縦向き姿勢で設置された
大径のディスク22の外周寄り左右両側面にそれぞれ角
度30°間隔をもって12個づつのホルダー1,1・・
を取付けている。
【0039】各ホルダー1は、図7及び図8に示すよう
に、内部に巻芯付きウエブ巻回体Pの外径よりやや大き
い内径を有する有底円筒状で且つ巻芯付きウエブ巻回体
Pの軸方向長さよりやや短い深さに形成されている。該
ホルダー1の底部には、その中心部に中心穴11と該中
心穴の左右各側にそれぞれ1つづつの偏心穴12,12
が形成されている。中心穴11は、巻芯付きウエブ巻回
体Pの巻芯Qの外径よりやや大きい内径を有している。
又、ホルダー1内には、巻芯付きウエブ巻回体Pを位置
決めするためのガイド13,13が設けられている。こ
のガイド13は、2つ割りにしており、その内径を巻芯
付きウエブ巻回体Pの外径に応じて調整可能としてい
る。そして、この各ホルダー1,1・・は、その開口部
がディスク外方に向くようにしてそれぞれディスク22
に固定されている。
【0040】ディスク22は、ベース16上に所定間隔
をもって立設された左右2枚の側板20,20間にディ
スク中心部を軸21で回転自在に支持して設けられてい
る。又、ベース16上には、ディスク22の外周部を小
間隔をもって囲繞するようにして縦板17が立設固定さ
れている。
【0041】各ホルダー1,1・・は、ホルダー循環装
置2によって1回につき角度30°づつ間欠駆動される
ようになっている。即ち、このホルダー循環装置2は、
モータ23により割出機24を介して軸21を角度30
°づつ間欠駆動させるようになっており、それによって
各ホルダー1をディスク22とともに角度30°づつ間
欠回動させる。
【0042】各ホルダー1は、ホルダー循環装置2によ
って、巻芯付きウエブ巻回体Pをホルダー内に受け入れ
る巻回体受け入れ位置Aと、該巻回体受け入れ位置Aか
ら上側(図5において右回転方向)に角度30°だけ変
位した第1中間位置Bと、該第1中間位置Bからさらに
右回転方向に角度30°だけ変位した位置であってホル
ダー1内に収納されている巻芯付きウエブ巻回体Pから
巻芯Qを小長さだけ外方に突出させる巻芯小長さ押し出
し位置Cと、該巻芯小長さ押し出し位置Cからさらに右
回転方向に角度30°だけ変位した第2中間位置Dと、
該第2中間位置Dからさらに右回転方向に角度30°だ
け変位した位置であってホルダー1内の巻芯付きウエブ
巻回体Pから巻芯Qを完全に抜き外す巻芯押し抜き位置
Eと、該巻芯押し抜き位置Eからさらに右回転方向に角
度30°だけ変位した第3中間位置Fと、該第3中間位
置Fからさらに右回転方向に角度30°だけ変位した位
置であってホルダー1内の巻芯抜きウエブ巻回体Rを該
ホルダー1から排出させる巻回体排出位置Gとを順次経
過させた後、元の巻回体受け入れ位置Aまで循環させる
ことができるようになっている。尚、この実施例では、
図5において、左側の横方向位置が巻回体受け入れ位置
Aで、そこから右回転方向に順次角度60°づつ変位し
た位置がそれぞれ巻芯小長さ押し出し位置Cと巻芯押し
抜き位置Eと巻回体排出位置Gなり、さらに該巻回体排
出位置Gから角度180°変位した位置が元の巻回体受
け入れ位置Aとなっている。
【0043】そして、巻回体受け入れ位置Aには巻芯付
きウエブ巻回体送り込み装置3(図7、図8)が、巻芯
小長さ押し出し位置Cには巻芯小長さ押し出し装置5
(図10、図11)が、巻芯押し抜き位置Eには巻芯押
し抜き装置7(図13〜図15)が、巻回体排出位置G
には巻回体排出装置8(図16、図17)が、それぞれ
設けられている。
【0044】又、巻回体受け入れ位置Aと巻芯小長さ押
し出し位置C間には第1中間位置Bにあるホルダー1内
に巻芯付きウエブ巻回体Pが正常状態(正常位置及び正
常姿勢)に収納されているか否かを検出する巻回体収納
状態検出器4(図9)が、巻芯小長さ押し出し位置Cと
巻芯押し抜き位置E間には第2中間位置Dにあるホルダ
ー1内の巻芯付きウエブ巻回体Pの巻芯Qが所定小長さ
だけ押し出されているか否かを検出する巻芯突出部検出
器6(図12)が、巻芯押し抜き位置Eと巻回体排出位
置G間には第3中間位置Fにあるホルダー1の底面から
巻芯Qが突出しているか否かを検出する巻芯離脱検出器
9(図16)が、それぞれ設けられている。これらの検
出器4,6,9は、それぞれ検出状態になると個別にコ
ントローラ10(図5)に向けて検出信号(L1,L2
3)を出力して、該コントローラ10によりホルダー
循環装置2(モータ23)を作動させないようにするも
のである。この各検出器4,6,9は、この実施例では
光電管を使用しているが、他の実施例ではリミットスイ
ッチ等の適宜の検出器を使用することができる。尚、こ
の各検出器の作用につていは後で詳しくは説明する。
【0045】又、この実施例では、芯抜き機105には
巻芯付きウエブ巻回体Pが左右2列状態で供給される関
係上、上記巻芯付きウエブ巻回体送り込み装置3、巻回
体収納状態検出器4、巻芯小長さ押し出し装置5、巻芯
突出部検出器6、巻芯小長さ押し出し装置7、巻芯離脱
検出器9、及び巻回体排出装置8は、それぞれディスク
22の左右両側に一対づつ設けられているが、これらの
各装置(3〜9)はそれぞれ左右同構造となっており、
以下の説明では片方についてのみ説明する。
【0046】巻芯付きウエブ巻回体送り込み装置3(図
7、図8参照)は、ホルダー1内に巻芯付きウエブ巻回
体Pを順次1個づつ送り込むためのもので、図1におい
て乾燥機104から送り出された巻芯付きウエブ巻回体
Pを芯抜き機105側に搬送する搬送コンベア141の
終端に接続されている送り込みコンベア31と、ホルダ
ー1の直前で巻芯付きウエブ巻回体Pを一時的に停止さ
せる停止装置33とを有している。
【0047】送り込みコンベア31は、連続駆動されて
おり、搬送コンベア141(図1)から移乗される巻芯
付きウエブ巻回体Pを連続してホルダー1側に移送し得
るようになっている。
【0048】送り込みコンベア31の終端と巻回体受け
入れ位置Aにあるホルダー1との間には受台32が介設
されている。停止装置33は、受台32の直上方にあっ
て、シリンダ34により押板35を上下動させることに
よって、巻芯付きウエブ巻回体Pの通過を許容したり停
止させたりし得るようになっている。即ち、送り込みコ
ンベア31が連続駆動していることにより、受台32上
にある巻芯付きウエブ巻回体Pは後続の巻芯付きウエブ
巻回体Pによってホルダー1側に押圧されるが、シリン
ダ34により押板35が下動せしめられると、ホルダー
1の直前において巻芯付きウエブ巻回体Pが受台32と
押板35の間で挟圧保持されてそれ以降の巻芯付きウエ
ブ巻回体Pが前進しないようにし、又、押板35が上動
すると後続の巻芯付きウエブ巻回体Pによって受台32
上の巻芯付きウエブ巻回体Pがホルダー1内に自動的に
送り込まれるようになる。
【0049】巻回体受け入れ位置Aには、ホルダー1内
に送り込まれる巻芯付きウエブ巻回体Pの先端面がホル
ダー内底面まで達しないようにするための位置保持シリ
ンダ36,36が設けられている。この位置保持シリン
ダ36,36は、2本1組で側板20に横向き姿勢で取
付けられている。そして、この各位置保持シリンダ3
6,36は、シリンダ縮小状態ではロッド先端部37,
37がホルダー1の底面より後退しているが、シリンダ
伸長状態では各ロッド先端部37,37が図8に符号3
7′で示すようにホルダー底部の各偏心穴12,12を
通ってホルダー1内の底部付近まで突出するようになっ
ている。
【0050】この巻回体受け入れ位置Aにおいては、デ
ィスク22の回動時には、停止装置33の押板35が下
動せしめられていて巻芯付きウエブ巻回体Pの送り込み
作用は停止されており、又、位置保持シリンダ36,3
6は縮小していてロッド先端部37が後退している。そ
して、ホルダー1が巻回体受け入れ位置Aに停止する
と、まず位置保持シリンダ36,36が伸長し、続いて
停止装置33の押板35が上動して、先頭の1個の巻芯
付きウエブ巻回体Pがホルダー1内に送り込まれ、該巻
芯付きウエブ巻回体Pの先端面がロッド先端部37,3
7に当接して位置保持される。次に、停止装置33の押
板35が下動して後続の巻芯付きウエブ巻回体Pが停止
された後、位置保持シリンダ36,36が縮小してロッ
ド先端部37,37が後退する。従って、この状態では
巻芯付きウエブ巻回体Pの先端面とホルダー1の内底面
との間には若干の隙間が形成される。ところで、この状
態では、受台32上にある巻芯付きウエブ巻回体Pは、
ホルダー1内の巻芯付きウエブ巻回体Pと前後に接触状
態で停止装置33により固定されており、次にホルダー
1が回動せしめられると、ホルダー1内の巻芯付きウエ
ブ巻回体Pが停止側の巻芯付きウエブ巻回体Pを微小量
だけ外側に押圧するようになる。このとき、ホルダー1
内の巻芯付きウエブ巻回体Pは、ホルダー内底面との間
に上記隙間が形成されていることにより、該ホルダー1
内の巻芯付きウエブ巻回体Pが後退してスムーズに回動
できるようになる。
【0051】巻回体受け入れ位置Aにおいてホルダー1
内に巻芯付きウエブ巻回体Pが収納されると、ホルダー
循環装置2によりディスク22が角度30°だけ回動せ
しめられて巻回体受け入れ位置Aにあった巻芯付きウエ
ブ巻回体P入りのホルダー1を図9に示す第1中間位置
Bまで移動させる。
【0052】この第1中間位置B(図9)では、そこに
あるホルダー1内に巻芯付きウエブ巻回体Pが正常位置
(姿勢)で収納されているか否かを巻回体収納状態検出
器4で検出し得るようになっている。この巻回体収納状
態検出器4は、巻芯付きウエブ巻回体Pが正常位置(図
9において実線図示状態)にあるときには非検出状態と
なり、他方、巻芯付きウエブ巻回体Pが異常状態で収納
されているとき(例えば符号P′で示すようにホルダー
1内から大きくはみ出しているとき)には、該巻芯付き
ウエブ巻回体P′の異常位置(姿勢)を巻回体収納状態
検出器4が検出してその検出信号(信号線L1)をコン
トローラ10に入力するようになる。そして、該検出信
号がコントローラ10に入力されると、他の作動開始条
件が整っていても該コントローラ10によりホルダー循
環装置2のモータ23を作動させないように制御する。
尚、巻芯付きウエブ巻回体Pが、例えば符号P′で示す
ようにホルダー1内から異常に突出した状態で次の巻芯
小長さ押し出し位置C側に送られると、該巻芯付きウエ
ブ巻回体P′が巻芯小長さ押し出し位置Cにおいて巻芯
小長さ押し出し装置5の衝合ブロック55に衝突すると
いうトラブルが発生する。このように、巻回体収納状態
検出器4は、第1中間位置Bにおいて巻芯付きウエブ巻
回体Pがホルダー1内の正常位置に収納されている状態
のときにのみ、運転を継続させるように作用する。
【0053】第1中間位置Bから角度30°だけ右回転
方向に移動すると、巻芯小長さ押し出し位置Cとなり、
この巻芯小長さ押し出し位置Cには巻芯小長さ押し出し
装置5が設けられている。この巻芯小長さ押し出し装置
5は、図10及び図11に示すように、側板20に取付
けられていてホルダー1内に収納されている巻芯付きウ
エブ巻回体Pの巻芯Qを押圧する押圧装置51と、縦板
17側に取付けられていて該押圧装置51によって押圧
移動される巻芯付きウエブ巻回体Pに衝合する衝合ブロ
ック55とで構成されている。押圧装置51は、シリン
ダ52のロッド先端部に巻芯Qの外径とほぼ同径かそれ
よりわずかに小径の外径をもつ押圧頭部53を設けてい
る。衝合ブロック55は、外周部に巻芯付きウエブ巻回
体Pのウエブ巻回体R部分を当接させる巻回体当接部5
6と、中心部に該巻芯付きウエブ巻回体Pの巻芯Q部分
を当接させる巻芯当接部57とを有している。巻回体当
接部56は縦板17に固定されている。巻芯当接部57
は内外方向に移動可能で且つスプリング58によって押
圧装置51側に向けて付勢された状態で設けられてい
る。
【0054】そして、この巻芯小長さ押し出し装置5
は、次のように作用する。まず巻芯付きウエブ巻回体P
入りのホルダー1が巻芯小長さ押し出し位置Cに停止し
ている状態で、押圧装置51のシリンダ52が伸長す
る。すると、押圧頭部53がホルダー底部の中心穴11
を通って巻芯付きウエブ巻回体Pの巻芯Q部分を斜め上
方に押圧し、巻芯付きウエブ巻回体P全体をホルダーか
ら押し抜く方向に移動させる。ところが、該巻芯付きウ
エブ巻回体Pが衝合ブロック55の巻回体当接部56に
当接した時点でそのウエブ巻回体R部分は移動停止する
が、巻芯Q部分は、巻芯当接部57に当接した後も該巻
芯当接部57がスプリング58に抗して後退することに
より、ウエブ巻回体Rに対して若干長さ(例えば5mm程
度)だけ外方に突出(図11の巻芯突出部Qb参照)せ
しめられるようになる。その後、押圧装置51のシリン
ダ52が縮小して押圧頭部53が元の位置まで後退し、
そのとき巻回体当接部56がスプリング58によって押
し出されるとともに、巻芯付きウエブ巻回体Pの自重に
より巻芯Qが小長さだけ突出した状態(符号Qb)で該
巻芯付きウエブ巻回体P全体がホルダー1内に没入する
ようになる。
【0055】この巻芯小長さ押し出し装置5は、上記の
ように巻芯Qをウエブ巻回体Rに対して若干長さだけ突
出させるためのものであるが、このようにすると、ウエ
ブ巻回体Rの中心穴における押し抜き棒72が進入する
側の口縁が巻芯Qの外形より内側に位置することがなく
なり、次の巻芯抜き外し工程において押し抜き棒で巻芯
Qを押し抜く際に、該巻芯Qの突出部Qbを押圧するこ
とによりウエブ巻回体Rの中心部に傷を付けないように
することができる。又、このように、巻芯Qの押し抜き
作業に先立って、巻芯Qの外面とウエブ巻回体Rの中心
穴内面との間を予めずらしておくと、巻芯押し抜き装置
7による巻芯押し抜き動作がスムーズに行えるようにな
る。
【0056】巻芯小長さ押し出し位置Cから角度30°
だけ右回転方向に移動すると、第2中間位置D(図1
2)となるが、この第2中間位置Dにおいては巻芯突出
部検出器6により、ホルダー1内に収納された巻芯付き
ウエブ巻回体Pの巻芯Qが所定小長さだけ上方に突出さ
れているか否かを検出するようになっている。尚、第2
中間位置Dにおいては、ホルダー1が上向きに開口して
いて、ホルダー1内の巻芯付きウエブ巻回体Pは自重で
ホルダー1内の底面まで達している。この巻芯突出部検
出器6は、図12に示すように、第2中間位置Dにホル
ダー1が移動してきた時点において、ホルダー1内に縦
向き姿勢で収納されている巻芯付きウエブ巻回体Pの巻
芯突出部Qbがウエブ巻回体Rの端面(上面)より所定
高さ以上、突出しているかどうかを検出し、該巻芯突出
部検出器6が巻芯突出部Qbの存在を検出しないとき
に、その非検出信号(信号線L2)をコントローラ10
に向けて出力する。そして、該巻芯突出部検出器6から
の非検出信号がコントローラ10に入力されると、他の
作動開始条件が整っていても該コントローラ10により
ホルダー循環装置2のモータ23を作動させないように
制御する。このように、この巻芯突出部検出器6は、第
2中間位置Dにおいて巻芯付きウエブ巻回体Pの巻芯Q
が所定小長さ以上、突出しているときにのみ、運転を継
続させるように作用する。
【0057】第2中間位置Dから角度30°だけ右回転
方向に移動すると、巻芯押し抜き位置E(図13〜図1
5)となり、この巻芯押し抜き位置Eには巻芯押し抜き
装置7が設けられている。この巻芯押し抜き装置7は、
縦板17側に取付けられていて、シリンダ71のロッド
先端部に押し抜き棒72を設けている。押し抜き棒72
は、巻芯Qの外径よりわずかに小径に形成されている。
又、巻芯押し抜き位置Eには、該位置Eで停止している
ホルダー1の中心穴11下方に、抜き外した巻芯Qを案
内するガイド筒75の上部開口を位置させている。尚、
このガイド筒75の出口は側板20に設けた穴25(図
5、図16)から側板外部に臨ませている。
【0058】そして、この巻芯押し抜き装置7は、巻芯
付きウエブ巻回体P入りのホルダー1が第2中間位置D
を経て巻芯押し抜き位置Eに移動せしめられたときに、
図13の状態から図14に示すようにシリンダ71を伸
長せしめて、押し抜き棒72によりホルダー1内の巻芯
付きウエブ巻回体Pの巻芯突出部Qb部分を押圧し、巻
芯Qをウエブ巻回体Rから一気に下方に抜き外すように
作用する。このとき、抜き外された巻芯Qは、ガイド筒
75を通って側板20の穴25から排出される。又、伸
長したシリンダ71は直ちに縮小する。
【0059】この巻芯押し抜き工程においては、ごくま
れにではあるが、巻芯付きウエブ巻回体Pにおける巻芯
Qの外面とウエブ巻回体Rの内面との接合力が異常に強
くて巻芯Qを完全に押し抜けないことがあったり、ある
いは一旦押し抜いた巻芯Qが押し抜き棒72の上動とと
もに再度ウエブ巻回体Rの中心穴R1内に引き込まれる
という現象が発生することがあるが、そのときには巻芯
Qが図15において符号Q′で示すようにホルダー1の
底面から外方に突出した状態で保持されたままになるこ
とがある。このように、巻芯Q(符号Q′)がホルダー
1の底面から外方に突出した状態で巻回体排出位置G側
に送られると、該突出した巻芯Q′が巻回体排出装置8
の一部となる巻回体押し出し装置81(図16)に衝突
してホルダー1や巻回体押し出し装置81等を破損させ
るおそれがある。
【0060】巻芯押し抜き位置Eから角度30°だけ右
回転方向に移動すると、第3中間位置F(図16)とな
る。この第3中間位置Fには、巻芯Qがホルダー1及び
該ホルダー1に収納されているウエブ巻回体Rから完全
に抜き外されているかどうかを検出する巻芯離脱検出器
9が設けられている。この巻芯離脱検出器9は、図16
に示すように、第3中間位置Fにおいてホルダー1の底
面から巻芯Qが突出した状態(符号Q′)で保持されて
いるときに、それを検出してその検出信号(信号線
3)をコントローラ10(図5)に発信するようにな
っている。そして、該巻芯離脱検出器9からの検出信号
がコントローラ10に入力されると、該コントローラ1
0によりホルダー循環装置2のモータ23を作動させな
いように制御する。即ち、第3中間位置Fにおいて、ホ
ルダー1の底面から巻芯Qが突出している状態では、そ
れを巻芯離脱検出器9で検出することにより、運転を中
断するようになっている。尚、この実施例では、巻芯離
脱検出器9は第3中間位置Fにおいて異常状態を検出す
るようになっているが、他の実施例では、該巻芯離脱検
出器9を巻芯押し抜き位置Eに設置して、巻芯押し抜き
装置7が作動した直後に巻芯Qがホルダー1に残ってい
るか否かを検出するようにしてもよい。
【0061】第3中間位置Fから角度30°だけ右回転
方向に移動すると、巻回体排出位置Gと(図16)な
り、この巻回体排出位置Gには巻回体排出装置8が設け
られている。この巻回体排出装置8は、図16及び図1
7に示すように、巻回体押出し装置81と、排出コンベ
ア84で構成されている。巻回体押出し装置81は、側
板20側に設けられた左右2つの押出しシリンダ82,
82を有している。この各押出しシリンダ82,82
は、それぞれロッド先端部83が横方向外方に向けて出
没するように横向きに設置されている。そして、各押出
しシリンダ82,82の縮小状態にあっては、ロッド先
端部83,83が巻回体排出位置Gにあるホルダー1の
底面より後退しているが、該各押出しシリンダ82,8
2が伸長すると、各ロッド先端部83,83が図17に
示すようにホルダー底部の左右各偏心穴12,12を通
ってホルダー1内に侵入して、該ホルダー1内の巻芯抜
きウエブ巻回体Rをホルダー1内から押し出すようにな
る。そして、ホルダー1内から押し出された巻芯抜きウ
エブ巻回体Rは、排出コンベア84上に乗せられて次工
程側(包装機106側への搬送コンベア151側)に送
られる。
【0062】このように、この実施例の芯抜き機では、
各ホルダー1,1・・をホルダー循環装置2により角度
30°づつ間欠的に回動させ、巻回体受け入れ位置Aに
おいて巻芯付きウエブ巻回体送り込み装置3により順次
巻芯付きウエブ巻回体Pが1個づつホルダー1内に送り
込まれ、巻芯小長さ押し出し位置Cにおいて巻芯小長さ
押し出し装置5により巻芯付きウエブ巻回体Pの巻芯Q
が小長さだけ外方に突出せしめられ、巻芯押し抜き位置
Eにおいて巻芯押し抜き装置7により巻芯付きウエブ巻
回体Pの巻芯Qが一気に抜き外され、巻回体排出位置G
において巻回体排出装置8により巻芯抜きウエブ巻回体
Rがホルダー1から排出されるようになっている。又、
巻回体排出位置Gにおいて空になったホルダー1は、デ
ィスク22が角度180°だけ回動されたときに元の巻
回体受け入れ位置Aまで戻され、順次自動で且つ連続し
て巻芯付きウエブ巻回体Pから巻芯Qを抜き外すことが
できるようになっている。尚、ウエブ巻回体Rから抜き
外された巻芯Qは、再度共通軸Vに組付けられて次のウ
エブ巻取工程で使用される。
【0063】このようにして、巻芯Qを抜き外した巻芯
抜きウエブ巻回体Rは、図21に示すように、中心部に
トイレットペーパーホルダーの軸を通す穴R1を有し、
且つその中心穴の側面を構成する管状部R2がウエブを
固めてなる硬質部分となっているので、その管状部R2
が保形性を有し、且つ該管状部R2のウエブは最後まで
巻解いて使用でき、しかも水に浸すと容易に溶解するの
で使用後にそのままトイレに流すことができる。又、こ
の実施例のように、ディスク22に対してホルダー1を
角度30°間隔で設けると、1回の作動につきディスク
22を角度30°づつ回動させるだけでよく、図18及
び図19に示す既出願の芯抜き機(ホルダー101が角
度60°間隔で設けられている)に比して、1回の作動
時間を短くできる。
【0064】又、この実施例の芯抜き機では、第1中間
位置Bにおいて巻回体収納状態検出器4で巻芯付きウエ
ブ巻回体Pがホルダー1内に正常姿勢で収納されている
か否かを検出し、第2中間位置Dにおいて巻芯突出部検
出器6で巻芯Qが小長さだけ外方に突出しているか否か
を検出し、第3中間位置Fにおいて巻芯離脱検出器9で
巻芯Qがホルダー1及びウエブ巻回体Rから完全に抜き
外されているか否かを検出するようになっている。そし
て、各検出器4,6,9がいずれも異常状態を検出して
いないときにはこの芯抜き機を連続運転させるが、もし
該各検出器4,6,9のうちの一つでも異常状態を検出
したときには、その検出信号(L1,L2,L3)がコン
トローラ10に入力されて、該コントローラ10により
ホルダー循環装置2を作動させない(運転を中断させ
る)ように制御する。従って、各検出位置B,D,Fの
1箇所でも異常が発生したときには、自動的に運転を中
断するようになり、不測のトラブルを未然に防止するこ
とができる。尚、このように、異常が発生して運転が中
断したときには、作業員がその運転中断の原因を点検・
除去して、運転を再開させればよい。又、上記のような
異常が発生して運転が中断したときに、ブザーやランプ
等の報知手段を設けて、異常発生時に該報知手段が自動
で作動するようにしておくと便利である。
【0065】尚、この実施例の芯抜き機で処理する巻芯
つきウエブ巻回体Pとしては、図1〜図4に示す以外の
方法で製造したものも適用できる。例えば、1列状態で
並べた複数本の巻芯Q,Q・・の回りに広幅のウエブを
巻き付けて長尺の巻芯つきウエブ巻回体を形成し、その
長尺の巻芯つきウエブ巻回体を切断装置により製品長さ
づつ切断して巻芯つきウエブ巻回体Pとしたものでもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願実施例の芯抜き機を組み込んだ無芯ロール
ペーパー製造ラインの全体概略図である。
【図2】図1におけるウエブ巻取機部分の概略図であ
る。
【図3】図2のウエブ巻取機で製造された巻取軸付きウ
エブ巻回体の説明図である。
【図4】図3の巻取軸付きウエブ巻回体から巻取軸を抜
き外した巻芯付きウエブ巻回体の説明図である。
【図5】本願発明の実施例にかかる芯抜き機の側面図で
ある。
【図6】図5の−断面図である。
【図7】図5の巻回体受け入れ位置の縦断面図である。
【図8】図7の−断面図である。
【図9】図5の第1中間位置の縦断面図である。
【図10】図5の巻芯小長さ押し出し位置の縦断面図で
ある。
【図11】図10の状態変化図である。
【図12】図5の第2中間位置の縦断面図である。
【図13】図5の巻芯押し抜き位置の縦断面図である。
【図14】図13の状態変化図である。
【図15】図14の状態変化図である。
【図16】図5の第3中間位置および巻回体排出位置の
縦断面図である。
【図17】図16の17−17断面図である。
【図18】本出願人の既出願にかかる芯抜き機の側面図
である。
【図19】図18の巻芯押し抜き位置及び巻回体排出位
置の縦断面図である。
【図20】芯抜き前の巻芯付きウエブ巻回体の斜視図で
ある。
【図21】本願発明の芯抜き機で製造された巻芯抜きウ
エブ巻回体(無芯ロールペーパー)の斜視図である。
【符号の説明】
1はホルダー、2はホルダー循環装置、3は巻芯付きウ
エブ巻回体送り込み装置、4は巻回体収納状態検出器、
5は巻芯小長さ押し出し装置、6は巻芯突出部検出器、
7は巻芯押し抜き装置、8は巻回体排出装置、9は巻芯
離脱検出器、10はコントローラ、Aは巻回体受け入れ
位置、Bは第1中間位置、Cは巻芯小長さ押し出し位
置、Dは第2中間位置、Eは巻芯押し抜き位置、Fは第
3中間位置、Gは巻回体排出位置、Pは巻芯付きウエブ
巻回体、Qは巻芯、Qbは巻芯突出部、Rは巻芯抜きウ
エブ巻回体(無芯ロールペーパー)である。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トイレット用ロールペーパーの製品幅と
    ほぼ同長さの巻芯(Q)の回りに製品長さのウエブを巻
    付け、さらにウエブ巻始め端部側が前記巻芯(Q)の外
    周面に対して非接着状態で且つ該ウエブ巻始め端部側の
    内外重合ウエブが相互に固着された構成の巻芯付きウエ
    ブ巻回体(P)から、前記巻芯(Q)を抜き外すための
    芯抜き機であって、 前記巻芯付きウエブ巻回体(P)を出し入れ自在に収納
    し得るホルダー(1)を有し、 前記ホルダー(1)を、該ホルダー(1)内に前記巻芯
    付きウエブ巻回体(P)を受け入れる巻回体受け入れ位
    置(A)と、ホルダー(1)内に収納した巻芯付きウエ
    ブ巻回体(P)から巻芯(Q)を抜き外す巻芯押し抜き
    位置(E)と、巻芯(Q)を抜き外したウエブ巻回体
    (R)をホルダー(1)から排出する巻回体排出位置
    (G)とを順次経過させた後に前記巻回体受け入れ位置
    (A)まで循環させるホルダー循環装置(2)と、 前記巻回体受け入れ位置(A)において前記ホルダー
    (1)内に巻芯付きウエブ巻回体(P)を順次1個づつ
    送り込む巻芯付きウエブ巻回体送り込み装置(3)と、 前記巻芯押し抜き位置(E)において前記ホルダー
    (1)内の巻芯付きウエブ巻回体(P)の巻芯(Q)部
    分を押圧して該巻芯(Q)を巻芯付きウエブ巻回体
    (P)から抜き外す巻芯押し抜き装置(7)と、 前記巻回体排出位置(G)において前記ホルダー(1)
    内の巻芯抜きウエブ巻回体(R)を該ホルダー(1)か
    ら排出する巻回体排出装置(8)、 とを備える一方、 前記ホルダー(1)が前記巻芯押し抜き位置(E)から
    前記巻回体排出位置(G)に至る前の位置において、前
    記巻芯押し抜き装置(7)により巻芯付きウエブ巻回体
    (P)から押し抜かれた巻芯(Q)がホルダー(1)及
    び該ホルダー(1)に収納されているウエブ巻回体
    (R)から完全に離脱しているか否かを検出する巻芯離
    脱検出器(9)を設けるとともに、 該巻芯離脱検出器(9)が巻芯(Q)の存在を検出した
    ときに前記ホルダー循環装置(2)を作動させないよう
    に制御するコントローラ(10)を設けた、 ことを特徴とする巻芯付きウエブ巻回体の芯抜き機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、巻回体受け入れ位置
    (A)と巻芯押し抜き位置(E)との間に巻芯小長さ押
    し出し位置(C)を設けるとともに、該巻芯小長さ押し
    出し位置(C)に、ホルダー(1)内に収納されている
    巻芯付きウエブ巻回体(P)の巻芯(Q)を、ウエブ巻
    回体(R)から巻芯押し抜き装置(7)による巻芯押し
    抜き方向とは逆方向に所定小長さだけ押し出すための巻
    芯小長さ押し出し装置(5)を設けたことを特徴とする
    巻芯付きウエブ巻回体の芯抜き機。
  3. 【請求項3】 請求項2において、ホルダー(1)が巻
    回体受け入れ位置(A)から巻芯小長さ押し出し位置
    (C)に至る前の位置(B)において、ホルダー(1)
    内に収納された巻芯付きウエブ巻回体(P)が正常状態
    にあるか否かを検出する巻回体収納状態検出器(4)を
    設けるとともに、該巻回体収納状態検出器(4)が巻芯
    付きウエブ巻回体(P)の異常状態を検出したときにコ
    ントローラ(10)によりホルダー循環装置(2)を作
    動させないように制御するようにしたことを特徴とする
    巻芯付きウエブ巻回体の芯抜き機。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3において、ホルダー
    (1)が巻芯小長さ押し出し位置(C)から巻芯押し抜
    き位置(E)に至る前の位置(D)において、ホルダー
    (1)内に収納された巻芯付きウエブ巻回体(P)の巻
    芯(Q)が所定小長さだけ押し出されているか否かを検
    出する巻芯突出部検出器(6)を設けるとともに、該巻
    芯突出部検出器(6)の設置位置に巻芯付きウエブ巻回
    体(P)を収納しているホルダー(1)が位置した時点
    で前記巻芯突出部検出器(6)が巻芯突出部(Qb)を
    検出しないときにコントローラ(10)によりホルダー
    循環装置(2)を作動させないように制御するようにし
    たことを特徴とする巻芯付きウエブ巻回体の芯抜き機。
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