JP3288105B2 - 巻芯付きウエブ巻回体抜き外し装置 - Google Patents

巻芯付きウエブ巻回体抜き外し装置

Info

Publication number
JP3288105B2
JP3288105B2 JP03508993A JP3508993A JP3288105B2 JP 3288105 B2 JP3288105 B2 JP 3288105B2 JP 03508993 A JP03508993 A JP 03508993A JP 3508993 A JP3508993 A JP 3508993A JP 3288105 B2 JP3288105 B2 JP 3288105B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
web
core
winding
common shaft
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP03508993A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06247598A (ja
Inventor
裕樹 一色
Original Assignee
株式会社石津製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社石津製作所 filed Critical 株式会社石津製作所
Priority to JP03508993A priority Critical patent/JP3288105B2/ja
Publication of JPH06247598A publication Critical patent/JPH06247598A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3288105B2 publication Critical patent/JP3288105B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2301/00Handling processes for sheets or webs
    • B65H2301/50Auxiliary process performed during handling process
    • B65H2301/51Modifying a characteristic of handled material
    • B65H2301/513Modifying electric properties
    • B65H2301/5133Removing electrostatic charge

Landscapes

  • Sanitary Thin Papers (AREA)
  • Winding Of Webs (AREA)
  • Replacement Of Web Rolls (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トイレット用ロールペ
ーパーの製品1個当たりの幅と同長さをもつ管状体で形
成された複数個の巻芯を、1本の共通軸の外側に1列状
態で抜き外し自在に嵌挿してなる巻取軸を使用し、該巻
取軸の各巻芯の外周にそれぞれ製品幅づつ分割された分
割ウエブをそれぞれ所定長さだけ巻付けて、1本の共通
軸の回りに製品幅づつ分割された複数個の巻芯付きウエ
ブ巻回体を形成してなる巻取軸付きウエブ巻回体から各
巻芯付きウエブ巻回体を自動で抜き外すための巻芯付き
ウエブ巻回体抜き外し装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トイレット用ロールペーパーは、製品1
個当たりの幅が110〜120mm程度と比較的短く、ウ
エブ巻取工程においては、ウエブ巻取能率の点で一般に
長尺の巻取軸の回りに1度に製品複数個分(例えば16
個程度)づつまとめて巻取るようにしている。尚、従来
の一般的なトイレット用ロールペーパーの製造方法で
は、ウエブ巻取工程において紙製の長尺巻取軸の回りに
製品幅の複数個分の長さをもつ広幅ウエブを巻付けて長
尺のロールペーパーを形成し、その長尺ロールペーパー
を後工程においてロールペーパー切断装置で製品幅づつ
切断して製品としているが、このようにウエブ巻取工程
の後にロールペーパー切断工程を行うようにすると、製
品化のために上記2つの工程(ウエブ巻取工程とロール
ペーパー切断工程)が必要となるとともに、高価なロー
ルペーパー切断機が必要となって設備費用が高くつくと
いう問題がある。
【0003】又、ウエブ巻取工程において、長尺の巻取
軸の回りに、予め製品幅づつ分割された複数の分割ウエ
ブを巻付けて、1本の巻取軸の回りに複数個のウエブ巻
回体を形成することも可能であるが、その場合には、巻
取軸の回りに形成された各ウエブ巻回体を巻取軸から抜
き外す必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に1本の巻取軸の回りに予め製品幅づつ分割された複数
の分割ウエブをそれぞれ巻付けて、該巻取軸の回りに複
数個のウエブ巻回体を形成するようにすると、巻取工程
を終えた時点で製品幅づつ分割された複数個のウエブ巻
回体を同時に形成することができるが、従来では、その
各ウエブ巻回体を巻取軸から自動で抜き外すための技術
がなかった。
【0005】本発明は、上記したように、1本の巻取軸
の回りに予め製品幅づつ分割された複数の分割ウエブを
それぞれ巻付けて、該巻取軸の回りに複数個のウエブ巻
回体を形成した巻取軸付きウエブ巻回体から、各ウエブ
巻回体を自動で抜き外すことができるようにした巻芯付
きウエブ巻回体抜き外し装置を提供することを目的とす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の巻芯付きウエブ
巻回体抜き外し装置は、トイレット用ロールペーパーの
中心穴の内径とほぼ同径の外径をもち且つ該トイレット
用ロールペーパーの製品幅とほぼ同長さをもつ管状体で
形成された複数個の巻芯を1本の共通軸の外側に1列状
態でしかも抜き外し自在に嵌挿し、さらに該共通軸の一
端部に巻芯の抜け止め作用をするキャップを着脱自在に
取付けてなる巻取軸を使用し、該巻取軸の各巻芯の外周
に、製品幅づつ分割された分割ウエブをそれぞれ所定長
さだけ巻付けて、1本の共通軸の回りに製品幅づつ分割
された複数個の巻芯付きウエブ巻回体を形成してなる巻
取軸付きウエブ巻回体から各巻芯付きウエブ巻回体を抜
き外すためのものであって、共通軸におけるキャップ着
脱側の端部とは反対側の端部を共通軸の長さ方向に移動
不能なる状態で保持する共通軸端部保持装置と、キャッ
プを共通軸から分離させるキャップ分離装置と、共通軸
と該共通軸の外側に嵌挿されている巻芯付きウエブ巻回
体との少なくともいずれか一方を、該各巻芯付きウエブ
巻回体が共通軸におけるキャップを分離した側の端部か
ら抜き外される方向に移動せしめる移動装置とを備えた
ことを特徴としている。
【0007】
【作用】本発明の巻芯付きウエブ巻回体抜き外し装置で
対象とする巻取軸付きウエブ巻回体は、製品長さの管状
体で形成された複数個の巻芯を1本の共通軸の外側に1
列状態でしかも抜き外し自在に嵌挿し、さらに共通軸の
一端部に巻芯の抜け止め作用をするキャップを着脱自在
に取付けてなる巻取軸を使用し、該巻取軸の各巻芯の外
周に、製品幅づつ分割された分割ウエブをそれぞれ所定
長さだけ巻付けて、1本の共通軸の回りに製品幅づつ分
割された複数個の巻芯付きウエブ巻回体を形成したもの
である。尚、この巻取軸付きウエブ巻回体は、ウエブ巻
取装置によって順次自動で形成し得る。
【0008】そして、本発明の巻芯付きウエブ巻回体抜
き外し装置では、共通軸端部保持装置で巻取軸付きウエ
ブ巻回体の共通軸におけるキャップ着脱側の端部とは反
対側の端部を保持した状態で、キャップ分離装置により
キャップを共通軸から分離させ、続いて移動装置により
共通軸と該共通軸の外側に嵌挿されている巻芯付きウエ
ブ巻回体との少なくともいずれか一方を、該各巻芯付き
ウエブ巻回体が共通軸におけるキャップを分離した側の
端部から抜き外される方向に移動せしめることによっ
て、各巻芯付きウエブ巻回体を共通軸から自動で抜き外
すことができるようになっている。尚、上記移動装置
は、各巻芯付きウエブ巻回体を共通軸に対して抜き外し
方向に移動させるようにしてもよく、又は逆に共通軸を
各巻芯付きウエブ巻回体に対して抜き外し方向に移動さ
せるようにしてもよく、あるいは各巻芯付きウエブ巻回
体と共通軸とを相互に同時に抜き外し方向に移動させる
ようにしてもよい。
【0009】
【発明の効果】本発明の巻芯付きウエブ巻回体抜き外し
装置によれば、共通軸端部保持装置で共通軸の反キャッ
プ側端部を保持した状態で、キャップ分離装置によりキ
ャップを共通軸から分離させ、続いて移動装置により各
巻芯付きウエブ巻回体を共通軸から抜き外すことができ
るようになっているので、巻取軸付きウエブ巻回体を、
共通軸端部保持装置で共通軸の所定位置(反キャップ側
端部)を保持し得る位置にセットするだけで、共通軸か
ら各巻芯付きウエブ巻回体を自動で抜き外すことができ
るという効果がある。又、共通軸から抜き外された各巻
芯付きウエブ巻回体は、それぞれ製品幅となっているの
で、後工程においてロールペーパー切断作業が不要とな
るという効果もある。
【0010】
【実施例】図1〜図12を参照して本発明の実施例を説
明すると、この実施例の巻芯付きウエブ巻回体抜き外し
装置は、図12に示すような無芯トイレット用ロールペ
ーパーを製造するための一連の製造ライン中に組み込ん
で使用されている。尚、この実施例の巻芯付きウエブ巻
回体抜き外し装置を説明する前に、無芯トイレット用ロ
ールペーパー製造ラインの概略を説明する。
【0011】図1には、無芯トイレット用ロールペーパ
ーの全体製造ラインを示している。図1において、符号
1は巻取軸の回りに製品長さのウエブを巻付けて巻芯付
きウエブ巻回体を形成するウエブ巻取装置である(図2
参照)。尚、該ウエブ巻取装置1は、図示例では合計3
台並設されている。符号2は後述する巻取軸付きウエブ
巻回体Y(図3参照)の巻取軸Uから各巻芯付きウエブ
巻回体Pを抜き外す巻芯付きウエブ巻回体抜き外し装置
である。符号3は共通軸Vから抜き外された巻芯付きウ
エブ巻回体Pを所定個数(16個)づつ2列状態で一時
的に待機させるとともに、その待機させたひとまとまり
(16個)の各列状巻芯付きウエブ巻回体Z,Z(図1
0参照)を2列状態で次工程(乾燥装置)側に供給する
ための合流・供給装置である。符号4は後述するように
ウエブ巻始め部分に付着させた水分を乾燥させるための
乾燥装置である。符号5は巻芯付きウエブ巻回体Pから
巻芯Qを抜き外すための芯抜き装置(図8参照)であ
る。符号6は芯抜きウエブ巻回体R(図12参照)を所
定個数づつまとめて包装するための包装機である。
【0012】この無芯トイレット用ロールペーパー製造
ラインで使用される巻芯Qは、市販されているトイレッ
ト用ロールペーパーの中心穴の内径とほぼ同径の外径
(例えば外径が30〜50mm程度)をもち且つ製品とな
るトイレット用ロールペーパーのウエブ幅とほぼ同長さ
をもつ管状体で形成している。この巻芯Qの内部には穴
Qa(図10参照)が形成されている。又、この巻芯Q
の材質としては、例えば金属製、木製、あるいは合成樹
脂製等で、液体に接触しても変質せず且つ耐熱性があり
しかも繰り返して使用しても耐久性のあるものが好まし
い。さらに、この巻芯Qとして、その管状体の内外方向
に通気性をもたせたものを使用すると、乾燥工程におい
て乾燥効率が良好となる。尚、この通気性をもたせるた
めの構造としては、巻芯Qの管状体全面に、内外方向に
貫通する多数の微小穴(例えば直径が1mm程度の穴)を
形成したりあるいは管状体成形時に管壁内外をスポンジ
状に連通する多数の微細連通路を形成したものでもよ
い。又、巻芯Qの外周面には、後述する芯抜き作業時に
おいてその芯抜きを容易にする(滑り易くする)ための
被膜(例えばテフロン被膜)を形成することも好まし
い。
【0013】巻芯Qは、図3に示すように1本の共通軸
Vの外側に順次1列状態で複数本(例えば16本)嵌挿
させて使用される。この各巻芯Q,Q・・は共通軸Vに
対して着脱自在に装着され、使用時には1本の軸体(巻
取軸)Uとした状態で使用される。
【0014】この巻取軸Uは、1本の共通軸Vの外側に
多数個(例えば16個)の円筒状巻芯Q,Q・・を外嵌
合させるとともに、該共通軸Vの両端にそれぞれキャッ
プ(巻芯Qの抜け止め作用をする)W1,W2を嵌合させ
て形成している。この両キャップW1,W2において、図
3における右側のキャップW1は共通軸Vに固定され、
他方左側のキャップW2は共通軸Vに対して着脱自在と
なっている。尚、固定側キャップW1は、共通軸Vと一
体成形してもよい。そして、左側のキャップW2を分離
させれば、共通軸Vに対して巻芯Q,Q・・を抜き挿し
し得るようになっている。又、この各キャップW1,W2
には、それぞれ環状の周溝Waが形成されている。特
に、固定側キャップW1の周溝Waは、後述するように
共通軸端部保持装置21で保持する際に、その係止片2
12を係合させるのに用いられる。
【0015】ウエブ巻取装置1は、図2に示すように、
原反ロールSから繰り出される広幅の連続ウエブT1
スリッター装置11で製品幅づつ分割(例えば16分
割)し、その分割ウエブT2を巻取部12まで供給す
る。巻取部12には、図3に示すような巻取軸U(ウエ
ブ巻回前のもの)が順次1本づつ供給される。
【0016】この巻取軸Uは、巻取部12の所定位置に
供給され、各分割ウエブT2がそれぞれ各巻芯Q,Q・
・に対して正確に対応する位置に巻付けられる。又、各
分割ウエブT2の巻始め端部が巻取軸Uに巻始められる
際に、図2に示すようにノズル13から該ウエブ巻始め
端部の所定小長さ範囲に液体が霧状に吹き付けられる。
この液体は、内外方向に重合するウエブ巻始め部分のウ
エブ同士を接着させるためのものである。そして、巻取
部12において、巻取軸Uの各巻芯Q,Q・・の回りに
それぞれ製品長さの分割ウエブT2が巻付けられると、
ウエブ巻取装置1の巻取作用が停止し、該巻取部12で
形成された巻取軸付きウエブ巻回体Xが仮受装置14上
に排出された後、切断装置15の刃物16で切断されて
連続ウエブから分離されると同時に、図示しない糊付け
装置によってウエブ巻回体側切断端部に糊が付けられて
該切断端部がウエブ巻回体の外面に接着される。(図3
に示す巻取軸付きウエブ巻回体Yが形成される)。続い
て、その分離された巻取軸付きウエブ巻回体Yは、仮受
装置14から搬送コンベア117上に排出される。尚、
図1の製造ラインでは、3台のウエブ巻取装置1が並設
されており、それぞれのウエブ巻取装置1から個別に巻
取軸付きウエブ巻回体Yが製造される。
【0017】尚、巻取部12において、ウエブ巻始め端
部が接着用液体で濡らされた状態で巻回されると、該ウ
エブが液体で濡らされることによって、セルロース中の
水酸基(OH基)が変化してセルロース分子同士が水素
結合し、その内外に重合するウエブ同士が相互に接着す
るようになる。そして、その水分が乾燥すると、水で濡
らされていたウエブ重合部分が相互に結着して、比較的
固さのある円筒形を形成するようになる。
【0018】各ウエブ巻取装置1から搬送コンベア11
7上に排出された巻取軸付きウエブ巻回体Y(図3)
は、巻芯付きウエブ巻回体抜き外し装置2によって左側
キャップW2が外された後、共通軸Vから各巻芯付きウ
エブ巻回体P,P・・が自動で抜き外される。尚、この
巻芯付きウエブ巻回体抜き外し装置2については後で詳
述する。巻取軸Uから抜き外された各巻芯付きウエブ巻
回体P,P・・は、図10に示すようにそれぞれ分離さ
れて、各搬送コンベア117上を1列状態で後送され
る。尚、この搬送コンベア117は、モータ118(図
7〜図9参照)によって後述するタイミングで間欠走行
せしめられる。
【0019】各搬送コンベア117の終端部において
は、合流・供給装置3により、巻芯付きウエブ巻回体P
を所定個数(16個)づつ2列状態で一時的に待機させ
る。そして、その待機させたひとまとまり(16個)の
各列状巻芯付きウエブ巻回体Z,Z(図10参照)を合
流・供給装置3により2列状態で乾燥装置4側に供給す
る。尚、この合流・供給装置103の構成は、本願にさ
ほど重要ではないのでその詳しい説明を省略する。
【0020】乾燥装置4においては、各列状巻芯付きウ
エブ巻回体Zを横方向に順次間欠送りするとともに、該
各列状巻芯付きウエブ巻回体Zの中心穴Qa,Qa・・
(図10)にそれぞれ熱風を通過させることによって、
ウエブ巻取工程において濡らされたウエブ巻始め端部を
乾燥させるようにしている。このように濡らされたウエ
ブ巻始め端部を乾燥装置4で強制的に乾燥させると、こ
の乾燥時間が短縮できる(4〜5分間で乾燥装置4内を
通過する)。又、この乾燥時において、巻芯Qとして通
気性のあるものを使用すると、巻芯Qの中心穴Qaから
も水分を発散させることができ、乾燥効率がよくなる。
尚、この乾燥装置4の構成も、本願にさほど重要ではな
いのでその詳しい説明を省略する。
【0021】乾燥装置4から出てきた乾燥済みの列状巻
芯付きウエブ巻回体Zは、搬送コンベア141により芯
抜き装置5(図11参照)に送られ、そこで各巻芯付き
ウエブ巻回体Pから順次巻芯Qが抜き外されて図12に
示す巻芯抜きウエブ巻回体(無芯ロールペーパー)Rが
形成される。この実施例の芯抜き装置5は、図11に示
すように押片52をエアシリンダ51で上下動させるよ
うにしたものを採用している。押片52の外径は、巻芯
Qの外径と同じかそれよりやや小径としている。そし
て、この芯抜き装置5は、芯抜きすべき巻芯付きウエブ
巻回体Pを押片52の進出方向の直下に位置させ、エア
シリンダ51により押片52を下動させて該押片52で
巻芯Q部分を押圧することによって、該巻芯Qをウエブ
巻回体R部分から下方に抜き外すことができるようにな
っている。
【0022】このようにして、巻芯Qを抜き外した巻芯
抜きウエブ巻回体Rは、図12に示すように、中心部に
トイレットペーパーホルダーの軸を通す穴R1を有し、
且つその中心穴の側面を構成する管状部R2がウエブを
固めてなる硬質部分となっているので、その管状部R2
が保形性を有し、且つ該管状部R2のウエブは最後まで
巻解いて使用でき、しかも水に浸すと容易に溶解するの
で使用後にそのままトイレに流すことができる。尚、ウ
エブ巻回体Rから抜き外された巻芯Qは、再度共通軸V
に組付けられて次のウエブ巻取工程で使用される。
【0023】芯抜き装置5から排出された巻芯抜きウエ
ブ巻回体Rは、搬送コンベア151により順次包装機6
側に搬送されて、そこで所定個数づつ袋詰めされる。
尚、この包装機6は、従来から一般に使用されている形
式のものでよい。
【0024】次に、巻芯付きウエブ巻回体抜き外し装置
2について図4〜図9を参照して説明する。この巻芯付
きウエブ巻回体抜き外し装置2は、ウエブ巻取装置1側
から搬送コンベア117上に排出された巻取軸付きウエ
ブ巻回体Yにおける、共通軸Vから各巻芯付きウエブ巻
回体P,P・・を抜き外すものである。
【0025】この実施例の巻芯付きウエブ巻回体抜き外
し装置2は、巻取軸Uにおける共通軸Vに固定された右
側のキャップ(以下、これを固定側キャップという)W
1を保持する共通軸端部保持装置21と、左側のキャッ
プ(以下、これを分離可能側キャップという)W2を共
通軸Vから分離させるためのキャップ分離装置22と、
各巻芯付きウエブ巻回体P,P・・を共通軸Vに対して
抜き外し方向(図示例では左側)に移動せしめる移動装
置23とを有している。
【0026】共通軸端部保持装置21は、上下方向に伸
縮するエアシリンダ211と、該エアシリンダ211に
よって上下動せしめられ且つフォーク状の下端部をもつ
係止片212を有している。この共通軸端部保持装置2
1の係止片212は、ウエブ巻取装置1の仮受装置14
から搬送コンベア117上に排出される巻取軸付きウエ
ブ巻回体Yにおける、固定側キャップW1の周溝Waの
直上方において上下動するように位置せしめられてい
る。尚、巻取軸付きウエブ巻回体Yが仮受装置14から
搬送コンベア117上に排出されるときには、該搬送コ
ンベア117は停止しており、又該搬送コンベア117
上に排出される巻取軸付きウエブ巻回体Yは常に一定位
置(搬送コンベア上における前後左右方向の一定位置)
で静止されるようになっている。
【0027】そして、この共通軸端部保持装置21は、
エアシリンダ211の縮小状態(図4の状態又は図7の
実線図示状態)においては、係止片212が上方位置に
あってその下方に巻芯付きウエブ巻回体Pの直径よりや
や大きい空間が形成されるようになっており、又該エア
シリンダ211の伸長状態(図8及び図9の状態)で
は、係止片212の下端フォーク部が固定側キャップW
1の周溝Waを前後から跨いだ状態で該周溝Wa内に係
入するようになっている。この係止片212が周溝Wa
内に係入している状態では、共通軸Vが左右方向(共通
軸長さ方向)に移動不能なる状態で保持されるようにな
る。
【0028】キャップ分離装置22は、上下方向に伸縮
するエアシリンダ221と、該エアシリンダ221によ
って上下動せしめられる昇降台222と、該昇降台22
2に取付けられていて左右方向(搬送コンベア117の
搬送方向)に伸縮するエアシリンダ223と、該左右伸
縮エアシリンダ223によって左右に移動せしめられる
チャック装置224とを有している。チャック装置22
4は、下方に垂下させた前後(搬送コンベア117の搬
送方向とは水平直交方向)2つの挟持片225,225
を近接・離間方向に作動させることによって該両挟持片
225,225で分離可能側キャップW2を挟持したり
解放したりするものである。
【0029】このキャップ分離装置22は、上下伸縮エ
アシリンダ221の縮小状態(図4の状態又は図7の実
線図示状態)においては、昇降台222が上方位置にあ
ってチャック装置224(挟持片225)の下端と搬送
コンベア117上面との間に巻芯付きウエブ巻回体Pの
直径よりやや大きい空間が形成されるようになってお
り、逆に該エアシリンダ211の伸長状態(図7の鎖線
図示状態及び図8の実線図示状態)では、チャック装置
224の2つの挟持片225,225で分離可能側キャ
ップW2の前後両側面を挟持し得る高さまで昇降台22
2が下動せしめられるようになっている。又、左右伸縮
エアシリンダ223の伸長状態(図4及び図7の状態)
では、両挟持片225,225が搬送コンベア117上
の所定位置で静止している巻取軸付きウエブ巻回体Yの
分離可能側キャップW2に対して上下方向に対応する位
置にあり、他方、左右伸縮エアシリンダ223の縮小状
態(図8及び図9の状態)では、チャック装置224が
その挟持片225,225で挟持した分離可能側キャッ
プW2を共通軸Vから完全に分離せしめ得る位置まで左
側に移動せしめられるようになっている。
【0030】移動装置23は、搬送コンベア117の近
傍において該搬送コンベアと平行に設置された長尺(例
えばストロークが2000mm程度)のエアシリンダ23
1と、該エアシリンダ231によって左右方向に移動せ
しめられる移動台232と、該移動台232上にあって
巻取軸付きウエブ巻回体Yにおけるウエブ巻回体Rの端
面を押圧し得る押圧片233を有している。
【0031】移動装置23の押圧片233は、その基端
部を移動台232上において水平面内で弧回動し得るよ
うに枢着されている。又、該押圧片233は、スプリン
グ235によって左回転方向に付勢され、且つストッパ
ー236によって搬送コンベア117と直交する姿勢に
おいてそれ以上左回転するのを規制している。さらに該
押圧片233は、移動台232が待機位置(図5におい
てエアシリンダ231の右端部)にある状態において、
エアシリンダ234の伸長操作によって鎖線233′で
示すように右回転させて搬送コンベア117上から側方
に退避させることができるようになっている。
【0032】そして、該エアシリンダ234の縮小状態
では、押圧片233がスプリング235によってストッ
パー236に当接するまで引き寄せられており(図4及
び図5の実線図示状態)、この状態で移動台232が左
方向に移動せしめられると(このとき固定側キャップW
1は共通軸端部保持装置21で保持され、分離可能側キ
ャップW2はキャップ分離装置22で分離されてい
る)、該押圧片233で巻取軸付きウエブ巻回体Yの最
右側ウエブ巻回体Rの右側端面を押圧して、各巻芯付き
ウエブ巻回体P,P・・を共通軸Vから左方向に抜き外
すことができるようになっている。又、移動台232
は、図5において符号232′の位置(エアシリンダ2
31のストロークエンド)まで移動せしめられた後、直
ちに復動せしめられて元の待機位置まで戻される。そし
て、移動台232が待機位置に戻された直後に押圧片回
動用のエアシリンダ234が伸長して、押圧片233を
符号233′(図5)で示すように右回転させ、該押圧
片233′を搬送コンベア117上からその側方に退避
させるようになっている。この押圧片退避状態では、搬
送コンベア117の上流側から搬送されてくる巻芯付き
ウエブ巻回体P,P・・が該押圧片233に衝突するこ
となく自由に通過し得るようになる。又、この押圧片退
避状態は、移動台232が元の位置(右側位置)に戻さ
れた後、当該ウエブ巻取装置1から次の巻取軸付きウエ
ブ巻回体Yが搬送コンベア117上に排出されるまで維
持される。尚、次の巻取軸付きウエブ巻回体Yが搬送コ
ンベア117上に排出されると、その排出タイミングと
前後して押圧片回動用のエアシリンダ234が縮小し、
該押圧片233がスプリング235の付勢力によって元
の位置(搬送コンベア117の上方に張り出す位置)に
復帰するようになる。
【0033】尚、この実施例では、押圧片回動用のエア
シリンダ234は、定位置に固定されているが、他の実
施例では、移動台232上に取付けて該移動台232と
ともに移動するようにしてもよく、さらに移動台232
がエアシリンダ231のストロークエンドまで移動した
ときに、押圧片回動用のエアシリンダ234を伸長させ
て押圧片233を退避位置まで回動させるようにしても
よい。
【0034】又、この実施例の巻芯付きウエブ巻回体抜
き外し装置2には、巻取軸付きウエブ巻回体Yから各巻
芯付きウエブ巻回体P,P・・を抜き外した後の共通軸
Vを搬送コンベア117から浮かせた状態で支持するた
めの共通軸支持装置24と、該共通軸支持装置24で支
持されている共通軸Vを搬送コンベア117の上方から
排除するための共通軸排除装置25と、前記キャップ分
離装置22で分離させた分離可能側キャップW1を受け
入れるキャップ受け装置26とを備えている。
【0035】共通軸支持装置24は、図5に示すように
搬送コンベア117における巻芯付きウエブ巻回体抜き
外し位置の側方に所定間隔をもって複数個(2〜3個)
設置されている。この各共通軸支持装置24,24は、
搬送コンベア117の側方退避位置と搬送コンベア11
7の上方支持位置との間で揺動可能な揺動受板242
と、該揺動受板242を揺動させるエアシリンダ241
とを有している。この揺動受板242とエアシリンダ2
41は、回転自在に支持された1本の軸243に取付け
られている。
【0036】そして、この各共通軸支持装置24,24
は、そのエアシリンダ241が伸長状態にあるときに
は、揺動受板242が図5において実線図示する如く搬
送コンベア117の側方に退避して、該揺動受板242
が搬送コンベア上に排出される巻取軸付きウエブ巻回体
Yの邪魔にならないように位置し、逆にエアシリンダ2
41が縮小すると、該揺動受板242が鎖線図示(図5
及び図6における符号242′)する如く搬送コンベア
117上方の共通軸Vの下面近接高さまで突出して、巻
芯付きウエブ巻回体P,P・・が抜き外された後の共通
軸Vを下方から支持し得るようになっている。又、この
各共通軸支持装置24,24は、巻芯付きウエブ巻回体
抜き外し動作時において、前記移動装置23の移動台2
32が揺動受板242の設置位置を通過するときに、該
移動台232の通過を検出する光電管244,244か
らの信号で当該エアシリンダ241を縮小せしめるよう
に作動し、それによって巻芯付きウエブ巻回体Pが抜き
外された部分の共通軸Vを順次下方から支持するように
なっている。
【0037】共通軸排除装置25は、各共通軸支持装置
24,24を取付けている軸243を回動させるための
エアシリンダ251を有している。そして、この共通軸
排除装置25は、図6に示すようにエアシリンダ251
を縮小させることにより、共通軸Vの支持位置にある各
揺動受板242′を符号242″で示すように外側に下
り傾斜せしめて、該各揺動受板242,242で支持し
ている共通軸Vを自重で外側に転動させることができる
ようになっている。尚、共通軸排除装置25によって搬
送コンベア117上から排除された共通軸Vは、受台2
52上にストックされる。
【0038】キャップ受け装置26は、キャップW2
収容する載せ台262をエアシリンダ261で前後方向
(搬送コンベア117の搬送方向とは水平直交方向)に
進退させるようにしている。このキャップ受け装置26
は、通常はエアシリンダ261が縮小していて載せ台2
62が搬送コンベア117の側方に後退しているが、前
記移動装置23によって各巻芯付きウエブ巻回体P,P
・・が共通軸Vから完全に抜き外された後に、該エアシ
リンダ261が伸長されて載せ台262をチャック装置
224で挟持されているキャップW2の直下位置まで前
進をせしめるようになっている。そして、その状態でチ
ャック装置224の挟持作用を解除させることにより、
該キャップW2を載せ台262上に落下・収容させるこ
とができる。尚、このキャップ受け装置26のエアシリ
ンダ261は、チャック装置224が解放された直後に
縮小して、載せ台262を元の待機位置まで戻すように
なる。
【0039】次に、この実施例の巻芯付きウエブ巻回体
抜き外し装置2の作用を説明する。尚、ウエブ巻取装置
1で形成された巻取軸付きウエブ巻回体Yは、仮受装置
14から搬送コンベア117上に排出されるが、その排
出時には搬送コンベア117は停止しており、巻取軸付
きウエブ巻回体Yは常に搬送コンベア117上の所定位
置で静止するようになる。又、巻取軸付きウエブ巻回体
Yが搬送コンベア117上に排出されるときには、共通
軸端部保持装置21、キャップ分離装置22、及び移動
装置23はそれぞれ図4に示す初期位置で待機してい
る。
【0040】巻取軸付きウエブ巻回体Yが仮受装置14
から搬送コンベア117上に排出されると、巻芯付きウ
エブ巻回体抜き外し装置2の各装置は順次、次のように
作動する。
【0041】(1) 共通軸端部保持装置21の上下伸縮エ
アシリンダ211が伸長して、その係止片212で固定
側キャップW1を保持する(図7の鎖線図示状態)。こ
の状態では、巻取軸付きウエブ巻回体Yの共通軸Vは、
左右方向(搬送コンベア117の搬送方向)に移動不能
となる。
【0042】(2) キャップ分離装置22の上下伸縮エア
シリンダ221が伸長して、チャック装置224の各挟
持片225,225を分離可能側キャップW2の前後各
側方に跨がせる。
【0043】(3) チャック装置224が挟持側に作動し
て、両挟持片225,225で分離可能側キャップW2
を挟圧させる。この状態では、該キャップW2が両挟持
片225,225で確実に保持される。
【0044】(4) キャップ分離装置22の左右伸縮エア
シリンダ223が縮小して、図8に実線図示するように
該キャップW2を共通軸Vから分離させる。このように
分離可能側キャップW2を分離させると、各巻芯付きウ
エブ巻回体P,P・・が共通軸Vのキャップ取外し側端
部から抜き外し可能となる。尚、このときチャック装置
224は該キャップW2を保持したままである。
【0045】(5) キャップ分離装置22の上下伸縮エア
シリンダ221が縮小して、キャップW2を保持した状
態でチャック装置224を上動させる(図8の鎖線図示
状態)。この状態では、チャック装置224の下方を巻
芯付きウエブ巻回体Pが通行可能となる。
【0046】(6) 搬送コンベア117のモータ118が
作動し、搬送コンベア117が走行・駆動せしめられ
る。
【0047】(7) 搬送コンベア117の駆動直後に移動
装置23のエアシリンダ231が作動して、移動台23
2を左方向に移動させる。移動台232が左方向に移動
すると、押圧片233で最右側端部に位置する巻芯付き
ウエブ巻回体Pの右側端面を押圧して、各巻芯付きウエ
ブ巻回体P,P・・を順次共通軸Vの左側端部から抜き
外していく(図9参照)。
【0048】(8) 移動台232が左側に移動するにつれ
て、その移動台232の通過を検出する各光電管24
4,244からの信号で順次共通軸支持装置24のエア
シリンダ241を縮小させ、各揺動受板242,242
で、巻芯付きウエブ巻回体Pが抜き外された部分の共通
軸Vを順次下方から支持するようになる。そして、図9
に示すように各巻芯付きウエブ巻回体P,P・・が共通
軸Vから完全に抜き外されたときには、各揺動受板24
2,242で共通軸Vを搬送コンベア117上面から離
間させた状態で支持するようになる。尚、共通軸Vから
抜き外された各巻芯付きウエブ巻回体Pは、搬送コンベ
ア117が走行していることにより、順次搬送コンベア
の終端側に搬送される。又、所定時間経過後、あるいは
該各巻芯付きウエブ巻回体P,P・・が搬送コンベア終
端部に達したときに搬送コンベア117のモータ118
は停止されて、搬送動作が中断される。
【0049】(9) 移動台232がエアシリンダ231の
ストロークエンドまで移動すると、該エアシリンダ23
1が反対側に作動して移動台232を元の右側位置まで
戻し、その直後に、押圧片回動用のエアシリンダ234
が伸長して、押圧片233を右回転させる(押圧片が図
5において符号233′で示すように搬送コンベア11
7上から側方に退避する)。尚、このように押圧片23
3の退避状態では、上流側から搬送コンベア117の上
流側から送られてくる巻芯付きウエブ巻回体Pが押圧片
233に衝突することがなく、該巻芯付きウエブ巻回体
Pが自由に通行し得るようになる。
【0050】(10) 共通軸端部保持装置21のエアシリ
ンダ211が縮小して、係止片212による固定側キャ
ップW1の保持が解除される(共通軸端部保持装置21
が初期状態の復帰する)。
【0051】(11) 共通軸排除装置25のエアシリンダ
251が縮小して、各揺動受板242,242を傾動さ
せ、該揺動受板上に支持していた共通軸Vを受台252
上まで転動させる。
【0052】(12) 共通軸排除装置25のエアシリンダ
251が伸長するとともに、各共通軸支持装置24,2
4のエアシリンダ241が伸長して揺動受板242を外
側に退避させる(共通軸支持装置24及び共通軸排除装
置25がそれぞれ初期状態に復帰する)。
【0053】(13) キャップ受け装置26のエアシリン
ダ261が伸長して載せ台262を前進させる。
【0054】(14) チャック装置224が挟圧解除され
て、該チャック装置224で保持していたキャップW2
を載せ台262上に落下・収容させる。
【0055】(15) キャップ受け装置26のエアシリン
ダ261が縮小して載せ台262を元の位置まで後退さ
せる(キャップ受け装置26が初期状態に復帰する)。
【0056】(16) キャップ分離装置22の左右伸縮エ
アシリンダ223が伸長して、チャック装置224を右
移動させる(キャップ分離装置22が初期状態に復帰す
る)。
【0057】(17) ウエブ巻取装置1側から次の巻取軸
付きウエブ巻回体Yが搬送コンベア117上に排出され
るときに、押圧片回動用のエアシリンダ234が縮小し
てスプリング235の付勢力により押圧片233を元の
張り出し位置に復帰させ、上記(1)の操作へと続く。
【0058】図示の巻芯付きウエブ巻回体抜き外し装置
2は、上記(1)〜(17)の動作を繰り返して行い、各ウエ
ブ巻取装置1,1,1から排出される各巻取軸付きウエ
ブ巻回体Y,Y,Yから自動で巻芯付きウエブ巻回体P
を抜き外すことができるようになっている。
【0059】尚、この実施例の巻芯付きウエブ巻回体抜
き外し装置2では、ウエブ巻取装置1から排出されたそ
の場所で巻芯付きウエブ巻回体Pを抜き外すようにして
いるが、他の実施例ではウエブ巻取装置1から排出され
た巻取軸付きウエブ巻回体Yを適当な場所まで移動させ
て、そこで巻芯付きウエブ巻回体抜き外し装置2により
巻芯付きウエブ巻回体の抜き外し作業をさせるようにし
てもよい。さらに、この実施例の巻芯付きウエブ巻回体
抜き外し装置2では、巻芯付きウエブ巻回体Pを抜き外
す際に、移動装置23が巻芯付きウエブ巻回体Pを押圧
することによって行うようにしているが、他の実施例で
は、巻取軸付きウエブ巻回体Yにおける巻芯付きウエブ
巻回体Pを移動不能にした状態で、共通軸Vを該巻芯付
きウエブ巻回体Pから抜き外すようにすることも可能で
ある。例えば、共通軸端部保持装置21で共通軸Vの端
部を保持した状態で、該共通軸端部保持装置21を移動
装置23で右側に移動させるようにしてもよい。又、巻
芯付きウエブ巻回体Pを抜き外す際に、巻芯付きウエブ
巻回体Pと共通軸Vとを同時に相互に逆側に移動させる
ようにすることも可能である。
【0060】又、この実施例の巻芯付きウエブ巻回体抜
き外し装置では、無芯トイレット用ロールペーパー製造
ラインに組み込んで設置され、又巻芯Qとして、後でウ
エブ巻回体Rから抜き外して再利用し得るものを使用し
ているが、紙管製の巻芯を使用した従来から汎用の巻芯
付きトイレット用ロールペーパーを製造する際には、該
巻芯Qとして紙管を採用することもでき、その場合に
は、この巻芯付きウエブ巻回体抜き外し装置2で巻芯付
きウエブ巻回体を共通軸から抜き外した時点で製品とす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の巻芯付きウエブ巻回体抜き外し
装置を組み込んだ無芯ロールペーパー製造ラインの全体
概略図である。
【図2】図1におけるウエブ巻取装置部分の概略図であ
る。
【図3】図2のウエブ巻取装置で製造された巻取軸付き
ウエブ巻回体の説明図である。
【図4】本発明実施例の巻芯付きウエブ巻回体抜き外し
装置の斜視図である。
【図5】本発明実施例の巻芯付きウエブ巻回体抜き外し
装置の平面図である。
【図6】図5のVI−VI矢視図である。
【図7】本発明実施例の巻芯付きウエブ巻回体抜き外し
装置の第1動作状態を示す説明図である。
【図8】本発明実施例の巻芯付きウエブ巻回体抜き外し
装置の第2動作状態を示す説明図である。
【図9】本発明実施例の巻芯付きウエブ巻回体抜き外し
装置の第3動作状態を示す説明図である。
【図10】図3の巻取軸付きウエブ巻回体から巻取軸を
抜き外した巻芯付きウエブ巻回体の説明図である。
【図11】図1における芯抜き装置部分の説明図であ
る。
【図12】図1の無芯ロールペーパー製造ラインで製造
された巻芯抜きウエブ巻回体(無芯ロールペーパー)の
斜視図である。
【符号の説明】
1はウエブ巻取装置、2は巻芯付きウエブ巻回体抜き外
し装置、21は共通軸端部保持装置、22はキャップ分
離装置、23は移動装置、24は共通軸支持装置、25
は共通軸排除装置、Pは巻芯付きウエブ巻回体、Qは巻
芯、Rは巻芯抜きウエブ巻回体(無芯ロールペーパ
ー)、T2は分割ウエブ、Uは巻取軸、Vは共通軸、W1
は共通軸端部(固定側キャップ)、W2はキャップ(分
離可能側キャップ)、Yは巻取軸付きウエブ巻回体であ
る。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トイレット用ロールペーパーの中心穴の
    内径とほぼ同径の外径をもち且つ該トイレット用ロール
    ペーパーの製品幅とほぼ同長さをもつ管状体で形成され
    た複数個の巻芯(Q,Q・・)を1本の共通軸(V)の
    外側に1列状態でしかも抜き外し自在に嵌挿し、さらに
    前記共通軸(V)の一端部に前記巻芯(Q)の抜け止め
    作用をするキャップ(W2)を着脱自在に取付けてなる
    巻取軸(U)を使用し、該巻取軸(U)の各巻芯(Q,
    Q・・)の外周に、製品幅づつ分割された分割ウエブを
    それぞれ所定長さだけ巻付けて、1本の共通軸(V)の
    回りに製品幅づつ分割された複数個の巻芯付きウエブ巻
    回体(P,P・・)を形成してなる巻取軸付きウエブ巻
    回体(Y)から、前記各巻芯付きウエブ巻回体(P,P
    ・・)を抜き外すための巻芯付きウエブ巻回体抜き外し
    装置であって、 前記共通軸(V)におけるキャップ着脱側の端部とは反
    対側の端部(W1)を共通軸(V)の長さ方向に移動不
    能なる状態で保持する共通軸端部保持装置(21)と、 前記キャップ(W2)を前記共通軸(V)から分離させ
    るキャップ分離装置(22)と、 前記共通軸(V)と該共通軸(V)の外側に嵌挿されて
    いる巻芯付きウエブ巻回体(P)との少なくともいずれ
    か一方を、該各巻芯付きウエブ巻回体(P,P・・)が
    共通軸(V)におけるキャップを分離した側の端部から
    抜き外される方向に移動せしめる移動装置(23)、 とを備えたことを特徴とする巻芯付きウエブ巻回体抜き
    外し装置。
JP03508993A 1993-02-24 1993-02-24 巻芯付きウエブ巻回体抜き外し装置 Expired - Fee Related JP3288105B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03508993A JP3288105B2 (ja) 1993-02-24 1993-02-24 巻芯付きウエブ巻回体抜き外し装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03508993A JP3288105B2 (ja) 1993-02-24 1993-02-24 巻芯付きウエブ巻回体抜き外し装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06247598A JPH06247598A (ja) 1994-09-06
JP3288105B2 true JP3288105B2 (ja) 2002-06-04

Family

ID=12432238

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03508993A Expired - Fee Related JP3288105B2 (ja) 1993-02-24 1993-02-24 巻芯付きウエブ巻回体抜き外し装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3288105B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103910221B (zh) * 2014-04-03 2016-04-06 上海界龙永发包装印刷有限公司 一种淋膜机拔轴器
CN117945203B (zh) * 2024-03-26 2024-05-28 天津市修齐利科技有限公司 一种棉垫、无纺布复合装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06247598A (ja) 1994-09-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4225485B2 (ja) フィルムロールを製造する装置
EP0994820B1 (en) Slitter rewinder machine for producing reels of weblike material and associated method
JP2546619B2 (ja) ウエブ材料の両面刷印刷装置
US5730387A (en) Apparatus for making coreless roll of web material
RU2337051C2 (ru) Усовершенствованный перемоточно-разрезной станок для производства рулонов бумажного рулонного материала
ES2029190A6 (es) Aparato para enrollar material continuo, particularmente bolsas constituidas de pelicula de plastico y unidas unas a otras en forma de banda.
JP4590399B2 (ja) リール交換段階で巻戻された材料のための一時的アキュムレータ部材を有する、ウエブ状の材料リール用巻き出し装置ならびに関連する方法
JP3288105B2 (ja) 巻芯付きウエブ巻回体抜き外し装置
EP3526125B1 (en) A roll making apparatus including a wrapping device
JPH06327584A (ja) トイレット用ロールペーパーの製造方法
JP3238255B2 (ja) 巻芯付きウエブ巻回体の芯抜き機
JP3523785B2 (ja) エアシャフトの循環使用装置
EP3609826B1 (en) Equipment for removing paper from parent reels used for the production of logs of paper material.
JP2899495B2 (ja) トイレット用ロールペーパーの製造方法
JP3098880B2 (ja) ロールペーパー製造方法
JP3280722B2 (ja) トイレット用ロールペーパーの製造方法
JPH06156820A (ja) 巻芯付きウエブ巻回体の芯抜き機
JPH11130307A (ja) ログロールの巻軸抜き取り装置
JP2710520B2 (ja) トイレット用ロールペーパーの製造方法
JPH101241A (ja) 無芯ロールペーパーの製造方法及びその製造方法で使用される巻芯引出し装置
CN114852755A (zh) 无管芯分切机及无管芯小卷纸生产方法
GB2138404A (en) Winding apparatus, process and product
JPH0650440Y2 (ja) 連続運転式ウエブロール製造装置
JP2001269516A (ja) 筒形フィルターの製造方法及びその装置
JPH02191751A (ja) 丸編機における編立生地の巻取、排出装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees