JPH06327584A - トイレット用ロールペーパーの製造方法 - Google Patents

トイレット用ロールペーパーの製造方法

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JPH06327584A
JPH06327584A JP5116053A JP11605393A JPH06327584A JP H06327584 A JPH06327584 A JP H06327584A JP 5116053 A JP5116053 A JP 5116053A JP 11605393 A JP11605393 A JP 11605393A JP H06327584 A JPH06327584 A JP H06327584A
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core
roll
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Tomoyuki Shinohara
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ISHIZU SEISAKUSHO KK
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    • B65H2301/41Winding, unwinding
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    • B65H2301/41484Winding slitting slitting roll after winding, i.e. cutting log into individual rolls

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  • Sanitary Thin Papers (AREA)
  • Winding Of Webs (AREA)
  • Replacement Of Web Rolls (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 無芯ロールペーパーの製造において、高価な
軸体の拘束時間を短くし、且つ高品質の製品ロールを製
造し得るようにする。 【構成】 管状体で形成された複数本の巻芯22,22
・・と、半径方向に縮径・拡径自在なる長尺の軸体21
とを有し、さらに軸体の外側に各巻芯を、ロール切断機
4の刃物44が通過し得る程度の小間隙Aを隔てた状態
で嵌挿させた巻取軸2を使用し、ウエブ巻始め端部の所
定小長さ範囲にウエブ接着用の液体を噴霧しながら巻付
けた後、製品長さのウエブを巻付けて巻取軸つき長尺ウ
エブ巻回体Sを形成するウエブ巻取工程と、巻取軸つき
長尺ウエブ巻回体Sから軸体21を抜外す軸体抜外し工
程と、巻芯つき長尺ウエブ巻回体T1を乾燥させる乾燥
工程と、乾燥済の巻芯つき長尺ウエブ巻回体T2を製品
長さづつ切断する切断工程と、巻芯つき短尺ウエブ巻回
体Uから巻芯22を抜き外す芯抜き工程とを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トイレット用ロールペ
ーパーの製造方法に関し、さらに詳しくは中心部に芯管
のない無芯ロールペーパーを製造するための製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】トイレット用ロールペーパーの中心部に
は、トイレ内に備え付けのロールペーパーホルダーの軸
を差し込むための穴を形成する必要がある。ところで、
従来の一般的なトイレット用ロールペーパーは、紙製の
芯管の回りにウエブを巻付けて形成されているが、この
芯管つきのトイレット用ロールペーパーは次のようにし
て製造される。即ち、まずウエブ巻取機で、長尺の紙製
巻芯の回りに広幅のウエブを所定長さだけ巻取って巻芯
つき長尺ウエブ巻回体を形成した後、ロール切断機で、
その巻芯つき長尺ウエブ巻回体を順次製品長さづつ切断
することによって、芯管つきのトイレット用ロールペー
パーを製造するようにしている。
【0003】又、近年、半径方向に縮径・拡径自在な軸
体(一般にエアーシャフトと称されている)を使用し、
その軸体を拡径させた状態でウエブを巻付けた後、該軸
体を縮径させ(軸体外面とロールペーパーの穴内面との
間に隙間が形成される)、その状態で軸体をロールペー
パーの穴から抜き外すことにより、芯管のない無芯トイ
レット用ロールペーパーを製造するようにした製法が知
られている(例えば特開平4ー55250号公報参
照)。又、このような無芯ロールペーパーでは、その中
心穴内にホルダーの軸が差し込まれる関係上、該中心穴
の形状をできるだけ円形のまま維持させることが好まし
い。
【0004】ところで、上記公知の無芯ロールペーパー
製造方法では、ロールペーパーの中心穴の形状を円形の
まま維持させるために、ウエブ巻始め端部に接着剤入り
の水溶液を噴霧しながら、該ウエブ巻始め端部を軸体外
周面に巻付けて、内外方向に重合するウエブ同士を該水
溶液で接着させることにより行っている。又、このよう
にウエブ巻始め端部側を水溶液で接着させると、そのウ
エブ巻始め端部が濡れている間は、該ウエブと軸体とが
くっついてしまうために、たとえ軸体を半径方向に縮小
させても、該軸体をうまく抜き外すことができず、従っ
て、軸体の抜き外し作業は、ウエブ巻始め端部がある程
度乾燥した後に行われる。尚、ウエブ巻始め端部側の内
外重合ウエブは、その水溶液によって濡れた部分が乾燥
すれば使用に耐え得る固さまで固くなる(ロールペーパ
ーの中心穴の保形性が使用に耐え得る程度まで確保され
る)。
【0005】尚、トイレット用ロールペーパーを製造す
る際に、ウエブ巻取工程において広幅ウエブを予めスリ
ッター装置で製品幅づつ分断した後、その各細幅ウエブ
を巻取軸の回りに巻取る場合と、ウエブ巻取工程におい
て広幅ウエブのまま巻取って軸方向に連続する長尺ウエ
ブロールを形成した後、その長尺ウエブロールをロール
切断機で順次製品長さ(例えば114mm)づつ切断する
場合とがある。前者(予め製品幅づつ分断した各細幅ウ
エブを巻取る)の場合には、ウエブの巻取りと同時に製
品幅づつ分断されているので、特別にウエブロール切断
作業を行う必要がないものの、巻取られた各ウエブロー
ルの端面が不揃いになり(環状の小凹凸部が多数でき
る)、見映えが悪くなるという問題がある。他方、後者
(長尺ウエブロールを形成した後にロール切断機で製品
長さづつ切断する)の場合には、巻取り後に長尺ウエブ
ロールの切断工程が必要となるものの、各製品ロールの
端面がきれいに揃うようになるという特徴がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記した一
般的な芯管つきのトイレット用ロールペーパーでは、芯
管部分がコスト高になるとともに、ウエブを使い終わっ
た後に芯管が残り、その芯管はトイレに流せないので廃
棄の手間がかかるという問題があった。
【0007】又、上記公知の無芯ロールペーパー製造方
法(例えば特開平4ー55250号公報のもの)では、
半径方向に縮径・拡径自在な軸体(一般にエアーシャフ
トと称されている)を使用しているが、この軸体は非常
に高価であって、しかも該軸体をロールペーパーの中心
穴から抜き外す際には、ウエブ巻始め端部付近に付着さ
せた水溶液がある程度乾燥した後でないと行えないため
に、該乾燥のための時間(自然乾燥では少なくとも30
〜40分程度必要)だけはその軸体を次のウエブ巻取用
に使用することができず、乾燥のために高価な軸体の拘
束時間が長くなっていた。さらに、一般にウエブ巻取工
程におけるウエブ巻取能力は、上記ウエブ巻始め端部の
乾燥時間からくる処理能力より大幅に大きいのは当然で
あって、該ウエブ巻取能力に見合った本数の軸体を準備
しようとすると、該軸体だけでかなり高額の設備費用が
必要となるという問題があった。又、この公知の無芯ロ
ールペーパー製造方法では、ウエブ巻取りの際に広幅ウ
エブのままで軸体に巻付け、該軸体を抜外した後、無芯
の長尺ウエブロールをロール切断機で製品長さづつ切断
することが可能であるが、このような無芯状態の長尺ウ
エブロールでは、その中心穴は、ウエブ巻始め端部に水
溶液を付着させた後、ウエブ巻始め端部を単に乾燥させ
て固着させたものであるから、ある程度の保形性は有す
るものの強度面ではさほど強くなく、切断時に加わるロ
ール半径方向の押圧力によってウエブ巻回体が変形する
おそれがある。
【0008】本発明は、上記した従来の問題点に鑑み、
無芯ロールペーパーを製造するに際して、半径方向に縮
径・拡径自在な軸体の拘束時間を短くして、高価な軸体
を少本数で対応し得るようにするとともに、製品ロール
の端面をきれいにでき、しかも切断時にウエブ巻回体が
変形しないようにしたトイレット用ロールペーパーの製
造方法を提案することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、広幅のウエブ
をロール状に巻取って長尺のウエブ巻回体を形成した
後、該長尺ウエブ巻回体をロール切断機によって順次製
品長さづつ切断するようにしたトイレット用ロールペー
パーの製造方法において、トイレット用ロールペーパー
の中心穴の内径とほぼ同径の外径で且つ該トイレット用
ロールペーパーの製品1個当たりの軸方向長さよりわず
かに短い長さをもちしかも水に接触しても変質しない材
質の管状体で形成された複数本の巻芯と、半径方向に縮
径・拡径自在で縮径時に巻芯の穴径より小径となり且つ
拡径時に該巻芯の穴径より大径となる長尺の軸体とを有
し、さらに軸体の外側に各巻芯を、該各巻芯相互間にロ
ール切断機の刃物が通過し得る程度の小間隙を隔てた状
態で順次1列に嵌挿させた後、該軸体を拡径させて各巻
芯を軸体の外側に固定してなる巻取軸を使用し、該巻取
軸の回りに広幅のウエブを巻付けるに際して、まずウエ
ブ巻始め端部を該ウエブ巻始め端部の所定小長さ範囲に
ウエブ接着用の液体を噴霧しながら巻付けた後、その外
側に順次製品長さのウエブを巻付けて巻取軸つき長尺ウ
エブ巻回体を形成するウエブ巻取工程と、巻取軸つき長
尺ウエブ巻回体の軸体を縮径させて該軸体を各巻芯から
抜外す軸体抜外し工程と、軸体を抜外した巻芯つき長尺
ウエブ巻回体の液体付着部分を適宜の方法で乾燥させる
乾燥工程と、乾燥済の巻芯つき長尺ウエブ巻回体をロー
ル切断機によって各巻芯間の小間隙部分を切断して製品
長さの巻芯つき短尺ウエブ巻回体を形成する切断工程
と、製品長さの巻芯つき短尺ウエブ巻回体から巻芯を抜
き外す芯抜き工程とを行うことを特徴としている。
【0010】
【作用】本発明で使用される巻取軸は、トイレット用ロ
ールペーパーの中心穴の内径とほぼ同径の外径で且つ該
トイレット用ロールペーパーの製品1個当たりの軸方向
長さよりわずかに短い長さをもちしかも水に接触しても
変質しない材質の管状体で形成された複数本の巻芯と、
半径方向に縮径・拡径自在な軸体とを有し、該軸体の外
側に複数本の巻芯をその相互間に小間隙を隔てた状態で
1列に嵌挿させた後、軸体を拡径させて使用している。
即ち、この巻取軸では、軸体の外側に各巻芯を嵌挿させ
た状態で軸体を拡径させると、該軸体の外面が各巻芯の
内面に圧接して、各巻芯が軸体の外側に固定される。
又、このとき各巻芯は、軸体の外側においてロール切断
機の刃物が通過し得る程度の小間隙(例えば刃物厚さが
3〜5mmである場合に4〜6mm程度の小間隙)を隔てて
1列状態で嵌挿されている。又、巻取軸の組立状態で軸
体を縮径させると、該軸体の外径が巻芯の内径より小さ
くなって軸体を各巻芯から抜外すことができるようにな
っている。
【0011】そして、本発明のトイレット用ロールペー
パーの製造方法では、上記巻取軸を使用し、順次ウエブ
巻取工程、軸体抜外し工程、乾燥工程、切断工程、芯抜
き工程を経て巻芯ロールペーパーを製造するが、各製造
工程においてはそれぞれ次のように作用する。
【0012】ウエブ巻取工程 このウエブ巻取工程では、巻取軸をウエブ巻取機のウエ
ブ巻取部に供給して、そこでウエブ巻取作用を行うが、
その際に、まずウエブ巻始め端部にウエブ接着用の液体
を噴霧しながら該ウエブ巻始め端部を巻芯の回りに巻付
けた後、その外側に製品長さのウエブを巻付けて巻取軸
つき長尺ウエブ巻回体を形成する。このようにウエブ巻
取工程において、ウエブ巻始め端部に液体を噴霧する
と、該液体で濡らされた部分のウエブ同士は相互に接着
するようになる。即ち、トイレット用のウエブは高親水
性のセルロースが主成分であり、このウエブを水に濡ら
した状態で重合させると、セルロース中の水酸基(OH
基)が変化してセルロース分子同士が水素結合してウエ
ブ同士が相互に接着するようになる。尚、ウエブ巻始め
端部における液体を噴霧する長さ範囲は、ウエブ巻始め
端部が例えば巻芯の回りに1回巻終えたときから、該ウ
エブ巻始め端部が巻芯の回りに数回(例えば3〜5回程
度)巻付けられるまで継続して行われる。又、そのとき
ウエブを濡らした水分は順次内外方向に重合しているウ
エブに浸透・拡散していく。尚、ウエブ巻取部におい
て、巻取軸の回りに製品長さのウエブが巻付けられる
と、その長尺ウエブ巻回体をウエブから切り離した後、
その巻取軸つき長尺ウエブ巻回体をウエブ巻取機から取
外す。
【0013】軸体抜外し工程 この軸体抜外し工程では、巻取軸つき長尺ウエブ巻回体
の軸体を縮径させて該軸体を各巻芯から抜外す。即ち、
軸体を縮径させると、該軸体外面と各巻芯内面間に隙間
ができて軸体を各巻芯から抜外すことが可能となり、該
軸体を抜外せば、各巻芯の外側に長尺のウエブ巻回体を
形成した巻芯つき長尺ウエブ巻回体が形成される。この
軸体抜外し作業は、巻取軸の回りに巻付られているウエ
ブ巻始め端部付近がまだ濡れている状態で行え、従っ
て、軸体は、巻取軸に組付けたときからこの軸体抜外し
工程を終えるまでの間の比較的短時間だけ拘束されるよ
うになる。尚、巻取軸つき長尺ウエブ巻回体から抜外し
た軸体には、新しい巻芯を組付けて(巻取軸を構成し
て)順次ウエブ巻取工程で使用される。
【0014】乾燥工程 この乾燥工程では、巻芯つき長尺ウエブ巻回体の液体付
着部分を、温風等によって強制的に乾燥させたり、ある
いは所定時間放置して自然乾燥させたりする。尚、温風
によって強制乾燥させる際には、巻芯つき長尺ウエブ巻
回体内の穴を通して温風を通過させるようにすれば、長
尺ウエブ巻回体が内部から乾燥されるので乾燥効率が良
くなる。そして、水分を含んでいたウエブ巻始め端部付
近が乾燥されると、膨潤状態にあった内外重合ウエブが
相互に接着状態で固く締まるようになる。この状態で
は、ウエブ巻始め端部付近にある複数枚のウエブが固く
一体化して筒状の形状を維持し、しかもその筒状部分の
内面と巻芯の外面との間には水分による接着作用はなく
なる。
【0015】切断工程 この切断工程では、例えば一般にログカッターと称され
ているロール切断機を使用して行われるが、この種のロ
ール切断機は、間欠送り装置により長尺ウエブロールを
順次製品長さづつ間欠的に前進させる一方で、自転しな
がら軸の回りで公転(又は揺動)するようにした円盤刃
物を長尺ウエブロールが1回前進する度に1回づつ下動
させて、長尺ウエブロールを順次製品長さづつ切断し得
るようになっている。ところで、この切断工程で切断し
ようとしている巻芯つき長尺ウエブ巻回体には、その中
心部に相互に小間隙をもって複数本の巻芯が1列状態で
並設されているが、この巻芯は後で抜外されるもので、
巻芯つき長尺ウエブ巻回体の切断時には刃物が巻芯部分
に接触しないようにする必要がある。即ち、この切断工
程では、刃物は、巻芯つき長尺ウエブ巻回体における各
巻芯間の小間隙部分を通過するように位置決めされてお
り、間欠送り装置が1回作動する度に順次正確に各巻芯
間の小間隙部分のウエブ巻回体を切断するようになって
いる。又、この切断工程において切断される巻芯つき長
尺ウエブ巻回体は、その中心部に各巻芯が挿通されてい
るので高強度となっており、切断時にはウエブ巻回体の
中心部に巻芯が挿通されたままで行われるので、切断時
の押圧力でウエブ巻回体が変形することはない。尚、こ
のようにして切断された巻芯つき短尺ウエブ巻回体は、
製品長さの短尺ウエブ巻回体の中心部に1本の巻芯が嵌
挿された状態となっている。
【0016】芯抜き工程 この芯抜き工程では、巻芯つき短尺ウエブ巻回体から、
巻芯を例えば押し抜き方法によって抜外す。この芯抜き
時には、ウエブ巻回体の中心部は乾燥していて、ウエブ
巻始め端部付近のウエブ同士が筒状に固着されていると
ともに、ウエブ巻始め端部の内面と巻芯の外面とが相互
に滑動し得るようになっている。従って、この芯抜き工
程では、巻芯部分をウエブ巻回体に対して軸方向に押圧
することによって、該巻芯を容易に抜外すことができる
ようになっている。尚、ウエブ巻回体から抜外した巻芯
は、ウエブ巻取工程に運ばれて繰り返して使用される。
【0017】このようにして製造された無芯ロールペー
パーでは、その中心部に比較的硬質の筒状部分が形成さ
れ、その内部に筒状の穴が確保される。又、この無芯ロ
ールペーパーでは、その中心部の筒状部分のウエブも巻
解いて使用することができ、しかもその筒状部分のウエ
ブは水に浸せば容易に溶解するので、トイレに流しても
何ら差し支えがない。
【0018】
【発明の効果】本発明のトイレット用ロールペーパーの
製造方法によれば、次のような効果がある。
【0019】(1) 巻取軸として、半径方向に縮径・拡径
自在な軸体(高価である)を使用し、さらにウエブ巻取
時においてウエブ巻始め端部を液体で濡らした状態で巻
付けるようにしたものであっても、該巻取軸の回りに広
幅ウエブを巻付けて巻取軸つき長尺ウエブ巻回体を形成
した後(ウエブ巻始め端部がまだ濡れた状態で)、軸体
を縮径させて該軸体を各巻芯から抜外すようにしている
ので、ロールペーパー製造工程中における、高価な軸体
の拘束時間を短くでき、従って、軸体を効率よく利用で
きて少ない本数の軸体で対応できる(設備コストを低減
させることができる)。
【0020】(2) 巻取軸つき長尺ウエブ巻回体から軸体
を抜外した巻芯つき長尺ウエブ巻回体では、その中心部
にある各巻芯間にロール切断機の刃物が通過し得る程度
の小間隙を有しているので、その小間隙部分を切断する
ことによって巻芯つき長尺ウエブ巻回体を製品長さづつ
切断することができ、最終製品として無芯ロールペーパ
ーを製造するようにしたものであっても、製品ロールの
端面をきれいに揃えることができる(高品質の製品ロー
ルを製造できる)。
【0021】(3) 長尺ウエブ巻回体の切断時に、該長尺
ウエブ巻回体の中心部に巻芯が嵌挿された状態で行われ
るので、切断時において刃物による押圧力が作用しても
ウエブ巻回体が変形することがなくなり、しかも切断後
に巻芯を抜外すようにしているので、長尺ウエブ巻回体
に形成した後に製品長さづつ切断して無芯ウエブロール
を製造するようにしたものであっても、ウエブロールの
中心穴を適正状態(円形の筒穴)に維持させることがで
きる。
【0022】
【実施例】図1〜図11を参照して本発明の実施例を説
明すると、この実施例のトイレット用ロールペーパーの
製造方法では、長尺の軸体21と複数本の巻芯22,2
2・・とを組付けて巻取軸2を形成する巻取軸組立作業
(図1〜図4)と、巻取軸2の回りに広幅ウエブWを巻
き取らせて巻取軸つき長尺ウエブ巻回体Sを形成するウ
エブ巻取工程(図5〜図6)と、巻取軸つき長尺ウエブ
巻回体Sから軸体21を抜外す軸体抜外し工程(図7)
と、軸体21を抜外した巻芯つき長尺ウエブ巻回体T1
の液体付着部分(ウエブ巻始め端部)を乾燥させる乾燥
工程(図8)と、乾燥済の巻芯つき長尺ウエブ巻回体T
2を製品長さづつ切断する切断工程(図9)と、巻芯つ
き短尺ウエブ巻回体Uから巻芯22を抜外す芯抜き工程
(図10)とを行って、図11に示すような無芯ロール
ペーパーRを製造するようにしている。尚、この実施例
の製造方法を説明する前に、この実施例で使用される巻
取軸2及び各装置類の構成を説明する。
【0023】図1〜図4には、この製造方法で使用され
る巻取軸2が示されている。この巻取軸2は、半径方向
に縮径・拡径自在な軸体21と、該軸体21の外側に嵌
挿される複数本の巻芯22,22・・とで構成されてい
る。
【0024】巻芯22は、市販されているトイレット用
ロールペーパー(製品ロール)Rの中心穴の内径とほぼ
同径の外径(例えば30〜50mm)で且つ該製品ロール
Rの1個当たりの軸方向長さよりわずかに短い長さ(製
品ロールの長さより例えば4〜6mm程度短い長さ)の管
状体で形成している。この巻芯22の管厚さは例えば1
〜3mm程度であり、中心部にかなり大径の穴23が形成
されている。又、巻芯22の長さは、製造すべき製品ロ
ールRの軸方向長さによって決められるが、製品ロール
の一般的な軸方向長さは114mmであり、そのような一
般的な製品ロールを製造する際には巻芯22の長さを例
えば製品ロール長さより6〜4mm程度短い108〜11
0mmに設定する。このように巻芯22の長さを製造すべ
き製品ロールの長さよりわずかに短くする理由は、図9
に示すように巻芯つき長尺ウエブ巻回体T2をロール切
断機4で製品長さづつ切断する際に、各巻芯22,22
間にロール切断機4の刃物44が通過し得る程度の小間
隙Aを形成するためである(詳しくは後述する)。又、
巻芯22は、水に接触しても変質しない材質で形成され
ている。巻芯22の材質としては、例えば金属製、木
製、あるいは合成樹脂製等の耐水性があり、且つ繰り返
して使用しても耐久性のあるものが好ましい。又、巻芯
22の外周面には、後述する芯抜き作業時においてその
芯抜きを容易にする(滑り易くする)ための被膜を形成
することも好ましい。
【0025】軸体21は、一般にエアーシャフトと称さ
れているものを使用している。この軸体21は、図1〜
図4に示すように、長尺(製品取り本数の長さ)の筒体
24内に該筒体24の外面から半径方向に出没する可動
体25,25・・(図示例では周方向に4分割されてい
る)を設けるとともに、該可動体25,25・・の内側
に縮径・拡径自在な弾性チューブ26を設置している。
筒体24の外径は巻芯22の内径よりやや小径(巻芯内
径より2〜4mm程度小径)に形成されている。又、筒体
24の一端(図示例では右端)には巻芯22の外径と同
径のキャップ27が固定されており(以下、このキャッ
プを固定側キャップという)、他方、筒体24の他端
(左端)には巻芯22の外径と同径のキャップ28が着
脱自在に嵌合される(以下、このキャップを着脱側キャ
ップという)。固定側キャップ27には、弾性チューブ
26内にコンプレッサー30からの高圧空気を供給する
ための弁29aつきの給気口29が設けられている。各
可動体25,25・・には、筒体24の長さ方向に所定
小間隔をもって複数個の突起25a,25a・・が形成
されている。この各突起25aは、筒体24に形成した
切欠を通して筒体外面に露出させている。
【0026】そして、この軸体21は、弾性チューブ2
6内の空気を抜いて低圧状態にすると、図3に示すよう
に弾性チューブ26が縮径して各可動体25,25・・
の突起25aの突出幅が小さくなり、逆に弾性チューブ
26内に高圧空気を供給して高圧状態にすると、図4に
示すように弾性チューブ26が拡径して各可動体25,
25・・の突起25aの突出幅が大きくなる。弾性チュ
ーブ26の縮径状態(図3)では、各可動体25,25
・・の突起25a外面を結ぶ仮想円が巻芯22の穴径よ
り小さくなって、筒体24の外側に巻芯22を嵌挿(あ
るいは抜外し)し得るようになる。又、弾性チューブ2
6の拡径状態(図4)では、各可動体25,25・・が
半径方向外方に押圧されて、各突起25a,25a・・
が筒体24の外側に嵌挿させた各巻芯22,22・・の
内周面にそれぞれ周方向の4箇所から圧接するようにな
り、それによって各巻芯22,22・・が筒体24の外
側で固定されるようになる。尚、図示例では、1本の軸
体21に対して合計6本の巻芯22を嵌挿して巻取軸2
を構成するようにしているが、軸体21の長さを変える
ことによって巻芯22の使用本数(製品取り本数)を変
化させることができる。
【0027】この巻取軸2は、図1〜図4に示すように
組立用治具7を使用して組立てられる。この組立用治具
7は、所定本数(図示例では合計6本)の巻芯22,2
2・・を1列状態で支持する樋状の受台71と、該受台
71上に並置される各巻芯22,22・・を押える押え
板73と、該押え板73を上下動(開閉)させるエアシ
リンダ74とを有している。受台71の上面には、各巻
芯22,22・・をそれぞれ所定の小間隙A,A・・を
もって位置決めする小突起72,72・・(合計5箇
所)が形成されている。
【0028】そして、巻取軸2は、次のようにして組立
てられる。まず図1に示すように受台71上に各巻芯2
2,22・・を相互間に小間隙A,A・・をもたせた状
態で1列に並べた後、エアシリンダ74を縮小させて押
え板73で各巻芯22,22・・を押圧固定させてお
く。次に1列に並べられた各巻芯22,22・・の穴2
3に、縮径状態の軸体21の一端側(着脱側キャップ2
8を取外した側)を挿入した後、該軸体21の端部に着
脱側キャップ28を嵌合させる(図2及び図3の状態と
なる)。そして、図2に示すように、エアノズル30a
を給気口29に接続させた状態でコンプレッサー30を
作動させると、弾性チューブ26内に高圧空気が供給さ
れて、各可動体25,25・・が外方に移動(軸体21
が拡径する)し、各巻芯22,22・・が軸体21の外
側で固定される。尚、その後にエアノズル30aを外し
ても、給気口29は弁29aで閉じられていて弾性チュ
ーブ26内は高圧状態に維持されるようになっている。
従って、各巻芯22,22・・は軸体21に固定された
ままで維持される。巻取軸2の組立が完了した後、エア
シリンダ74により押え板73を符号73′(図4)で
示すように上方に開放させれば巻取軸2を受台71上か
ら取外すことができる。このようにして組立てられた巻
取軸2の各巻芯22,22間にはそれぞれ小間隙Aが形
成されており、又各巻芯22,22・・の内面には可動
体25,25・・の突起25aが圧接されているので、
該巻芯22,22・・が軸体21に対して移動すること
がない。尚、各巻芯22,22・・の固定状態を解除す
るには、図7に示すように例えば突針76で給気口29
内の弁29aを開放操作して弾性チューブ26内の高圧
空気を排除すればよい。
【0029】図5及び図6に示すウエブ巻取機1は、原
反ロールVから繰り出される広幅ウエブWをウエブ巻取
部12まで供給する。ウエブ巻取部12の直前位置に
は、広幅ウエブWの両端部Wa,Waを小幅づつ切除す
るための円盤刃物からなる端部切除装置11,11が設
けられている。又、ウエブ巻取部12には、そこに供給
される巻取軸2を長さ方向に位置決めするためのガイド
13,13が設けられている。さらに、ウエブ巻取部1
2には、そこに供給される巻取軸2付近に向けてウエブ
接着用の液体を噴霧するノズル14が設けられている。
このノズル14は、巻取軸2の回りに巻付けられるウエ
ブ巻始め端部の所定長さ範囲に液体を霧状に付着させる
ためのものである。又、このノズル14から噴霧される
液体中には、必要に応じて接着剤を混入させてもよい。
【0030】そして、このウエブ巻取機1は、ウエブ巻
取部12において、巻取軸2に広幅ウエブWのウエブ巻
始め端部が巻始められるときに、該ウエブ巻始め端部を
ノズル14から噴霧される液体で濡らし、巻取軸2の回
りに製品長さの広幅ウエブが巻付けられると巻取作用を
停止し、該ウエブ巻取部12で形成された巻取軸つき長
尺ウエブ巻回体Sを仮受部15に排出させた後、ウエブ
切断装置16の切断刃17で切断して連続ウエブWから
切り離すと同時に、図示しない糊付け装置によってウエ
ブ巻回体側切断端部をウエブ巻回体の外面に接着させる
(図7に示す巻取軸つき長尺ウエブ巻回体Sが形成され
る)。尚、その切り離された巻取軸つき長尺ウエブ巻回
体Sは搬送コンベア18上に排出されて、次工程側(軸
体抜外し工程側)に移送される。
【0031】ウエブ巻取機1で形成された巻取軸つき長
尺ウエブ巻回体Sからは軸体21が抜外されるが、その
軸体抜外し作業は、着脱側キャップ28を取外した後
(図7において符号28′)、例えば突針76で給気口
29の弁29aを開放させて軸体21を縮径させ、該軸
体21を右側に抜外せばよい。尚、軸体21を抜外した
後には、中心部に巻芯22,22・・を有する巻芯つき
長尺ウエブ巻回体T1が残る。又、この巻芯つき長尺ウ
エブ巻回体T1では、ウエブ巻始め端部付近はまだ濡れ
たままである。
【0032】乾燥工程で使用される乾燥手段3として、
この実施例では温風(熱風)を発生するドライヤー31
が使用されている。このドライヤー31は、温風を巻芯
つき長尺ウエブ巻回体T1の中心穴(各巻芯の穴23)
内に吹き込んで、内部から強制的に乾燥させるようにし
ている。尚、乾燥手段3として、他の実施例では所定時
間(例えば30〜60分間程度)自然状態に放置して自
然乾燥させるようにしてもよい。
【0033】切断工程で使用されるロール切断機4は、
図9に示すように、乾燥済の巻芯つき長尺ウエブ巻回体
2を順次製品長さづつ間欠的に前進させる間欠送り装
置40と、自転しながら鉛直面内で公転する円盤状の刃
物44を有している。間欠送り装置40は、モータ(サ
ーボモータ)41により押片42を切断すべき製品長さ
(符号B)づつ間欠的に前進させるようにしている。刃
物44は、自転しながらモータ43により軸の回りで公
転して、その下動時ごとに巻芯つき長尺ウエブ巻回体T
2の先端側から順次製品1個分づつ切断するようになっ
ている。又、切断時には、刃物44が、巻芯つき長尺ウ
エブ巻回体T2における前後各巻芯22,22間の小間
隙A部分を通過するように設定されている。尚、刃物4
4は一般に厚さが3〜5mm程度のものが使用されてお
り、各巻芯22,22間に形成される小間隙Aは、刃物
の厚さよりごくわずかに大きい程度(例えば刃物厚さよ
り1〜2mm大きい程度)に設定されている。
【0034】芯抜き工程で使用される芯抜き機5は、図
10に示すように、巻芯つき短尺ウエブ巻回体Uを収容
するホルダー51(合計6個)をモータ52で角度60
°づつ間欠回転させ、該各ホルダー51,51・・を順
次巻回体受け入れ位置53、巻芯小長さ押し出し位置5
4、巻芯押し抜き位置55、巻回体排出位置56を通っ
て元の巻回体受け入れ位置53まで巡回させるようにな
っている。そして、巻回体受け入れ位置53においてホ
ルダー51内に1個の巻芯つき長尺ウエブ巻回体Uが収
容され、巻芯小長さ押し出し位置54において第1プッ
シャー57により巻芯22をウエブ巻回体Rに対して小
長さだけ上方に押し出し、巻芯押し抜き位置55におい
て第2プッシャー58により巻芯22を上方から下方に
押し抜き、巻回体排出位置56において第3プッシャー
59によりホルダー51から排出させるようになってい
る。尚、この芯抜き機5は、本出願人が既に特許出願
(特願平4−305541号)している。
【0035】次に、上記した巻取軸2及び各種装置類
(乾燥手段3、ロール切断機4、芯抜き機5)を用い
て、本発明実施例のトイレット用ロールペーパーの製造
方法を説明する。
【0036】巻取軸2は、図1〜図4に示すように、予
め軸体21の外側に複数本の巻芯22,22・・を1列
に組付けて構成している。尚、各巻芯22,22・・間
には、ロール切断機4の刃物44の厚さよりわずかに大
きい程度の小間隙Aが生成され、且つ各巻芯22,22
・・は軸体21が拡径していることにより該軸体21に
固定されている。
【0037】ウエブ巻取機1におけるウエブ巻取部12
には、図5に示すように原反ロールVから広幅ウエブW
の先端側が導かれているとともに、ウエブ巻取部12上
に巻取軸2が1本供給される。そして、該巻取軸2にウ
エブ巻始め端部を巻付けるに際して、該ウエブ巻始め端
部にノズル14からウエブ接着用の液体を均一に噴霧さ
せながら行う。尚、ノズル19からの液体噴霧タイミン
グは、ウエブ巻始め端部が巻芯2の回りに1回巻終えた
ときに噴霧を開始し、該ウエブ巻始め端部が巻芯2の回
りに例えば3〜5回程度巻かれたときに噴霧を終了させ
るようにするとよい。
【0038】尚、トイレット用に使用されるウエブは、
水に濡れると容易に溶解する性質のものが使用される
が、上記のようにウエブ巻始め端部に液体を噴霧させる
と、その濡れたウエブ中のセルロース同士が相互に水素
結合するようになり、内外方向に重合するウエブ同士が
接着されるようになる。
【0039】次に、ウエブ巻取部12において、巻取軸
2の回りに広幅ウエブWを製品長さだけ巻付けた後、一
旦巻取り作用を中断させて、ウエブ巻取部12にある巻
取軸つき長尺ウエブ巻回体Sを該ウエブ巻取部12から
仮受部15側に排出させた後、ウエブ切断装置16で巻
取軸つき長尺ウエブ巻回体Sを切り離す。尚、ウエブか
ら切り離された巻取軸つき長尺ウエブ巻回体Sは、仮受
部15側から搬送コンベア18上に排出された後、次工
程側に移送される。
【0040】次に、該巻取軸つき長尺ウエブ巻回体Sか
ら軸体21を抜外すが、その際に、着脱側キャップ28
を図7において符号28′示すように取外し、且つ弾性
チューブ26内の高圧空気を排除する。すると、軸体2
1が縮径して軸体21の外径が巻芯22の内径より小さ
くなり、軸体21を抜き外すことができる。尚、この軸
体抜外し工程においては、ウエブ巻始め端部付近はまだ
濡れているが、ウエブ巻回体の内周部分と軸体21の間
には巻芯22,22・・が介設されているので、軸体2
1をウエブ巻回体から支障なく抜外すことができる。
尚、この抜外された軸体21には別の巻芯22,22・
・が組付けられて巻取軸2を構成し、該巻取軸2はウエ
ブ巻取機1において順次使用される。
【0041】軸体21が抜外された後の巻芯つき長尺ウ
エブ巻回体T1は、乾燥手段3によって乾燥させる。即
ち、図8に示す実施例では、ドライヤー31からの温風
を巻芯つき長尺ウエブ巻回体T1の中心穴内を通過させ
るように供給している。このように温風を巻芯つき長尺
ウエブ巻回体T1の中心穴を通して通過させるようにす
ると、ウエブ巻回体の湿度の高い中心部を重点的に乾燥
させることができ、さらに中心部にある各巻芯22,2
2間に小間隙Aが形成されていることにより、その小間
隙から熱気がウエブ巻回体部分に侵入するようになり、
乾燥効率がよくなる。又、このようにウエブ巻始め端部
付近が乾燥すると、当初濡れていたウエブ同士が相互に
接着したまま乾いて固くなり、該ウエブ巻始め端部付近
にかなり硬質の筒状体が形成されることになる。
【0042】次に、乾燥工程を経た乾燥済の巻芯つき長
尺ウエブ巻回体T2は、図9に示すようにロール切断機
4側に送られて、該ロール切断機4によって製品長さづ
つ切断される。そのとき、ロール切断機4の刃物44
は、巻芯つき長尺ウエブ巻回体T2の各巻芯22,22
間に形成している小間隙Aを通ってウエブ巻回体部分を
切断するようになる。又、この切断時には、ウエブ巻回
体に対して刃物44による押圧作用が加わるが、巻芯つ
き長尺ウエブ巻回体T2の中心部には巻芯22,22・
・があるので、ウエブ巻回体が変形することがない。
【0043】切断工程を経た巻芯つき短尺ウエブ巻回体
Uは、図10に示すように芯抜き工程側に送られる。こ
の芯抜き工程では、巻回体受け入れ位置53においてホ
ルダー51内に巻芯つき短尺ウエブ巻回体Uを受け入
れ、巻芯小長さ押し出し位置54において第1プッシャ
ー57で巻芯22を小長さだけ上向きに押し出し、巻芯
押し抜き位置55において第2プッシャー58で巻芯2
2を下方に完全に押し抜きし、巻回体排出位置56にお
いて第3プッシャー59で製品ロールRをホルダー51
から排出するようになっている。
【0044】このようにして製造されたトイレット用ロ
ールペーパーRは、図11に示すように、その中心部に
真円状の穴R1が形成されているとともに、その穴R1
側面を構成する管状部R2がウエブを固めてなる硬質部
分となっているので、その管状部R2が保形性を有し、
且つ該管状部R2のウエブは最後まで巻解いて使用で
き、しかも水に浸すと容易に溶解するので使用後にその
ままトイレに流すことができる。
【0045】ウエブ巻回体Rから抜き外された巻芯22
は、図1に示すように軸体21に再度組付けられて、次
のウエブ巻取工程で使用される。
【0046】この実施例のトイレット用ロールペーパー
の製造方法では、上記したように縮径・拡径自在とした
軸体21の外側に巻芯22,22・・を嵌挿した巻取軸
2を使用しており、ウエブ巻取工程を終えた後に軸体2
1をウエブ巻回体から抜外して、次のウエブ巻取用とし
て使用することができるので、ウエブ巻回体のウエブ巻
始め端部を液体で濡らして無芯ロールペーパーを製造す
るようにしたものであっても、高価な軸体21を拘束し
ている時間を短縮できる。又、軸体21の外側に各巻芯
22,22を刃物44が通過し得る程度の小間隙Aをも
たせた状態で嵌挿し、その外側に形成した長尺ウエブ巻
回体をその小間隙A部分で切断するようにしているの
で、ウエブ巻回体内に巻芯22を装着したままで切断す
ることができ、その切断時にウエブ巻回体が変形するこ
とがない。さらに長尺ウエブ巻回体は刃物44によって
製品長さづつ切断するようにしているので、製造された
製品ロールRの端面がきれいになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例のロールペーパー製造方法で使用
される巻取軸の分解図である。
【図2】図1の巻取軸の組付状態図である。
【図3】図2の巻取軸のIII−III断面相当図である。
【図4】図2のIV−IV断面相当図(図3の状態変化図)
である。
【図5】本発明実施例のロールペーパー製造方法のウエ
ブ巻取工程説明図である。
【図6】図5の一部拡大平面図である。
【図7】本発明実施例のロールペーパー製造方法の軸体
抜外し工程説明図である。
【図8】本発明実施例のロールペーパー製造方法の乾燥
工程説明図である。
【図9】本発明実施例のロールペーパー製造方法の切断
工程説明図である。
【図10】本発明実施例のロールペーパー製造方法の芯
抜き工程説明図である。
【図11】本発明実施例のロールペーパー製造方法で製
造されたロールペーパーの斜視図である。
【符号の説明】
1はウエブ巻取機、2は巻取軸、3は乾燥手段、4はロ
ール切断機、5は芯抜き機、Rはロールペーパー(製品
ロール)、Sは巻取軸つき長尺ウエブ巻回体、T1は乾
燥前の巻芯つき長尺ウエブ巻回体、T2は乾燥後の巻芯
つき長尺ウエブ巻回体、Uは巻芯つき短尺ウエブ巻回
体、Wは広幅ウエブである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 広幅のウエブ(W)をロール状に巻取っ
    て長尺のウエブ巻回体を形成した後、該長尺ウエブ巻回
    体をロール切断機(4)によって順次製品長さづつ切断
    するようにしたトイレット用ロールペーパーの製造方法
    であって、 トイレット用ロールペーパー(R)の中心穴の内径とほ
    ぼ同径の外径で且つ該トイレット用ロールペーパー
    (R)の製品1個当たりの軸方向長さよりわずかに短い
    長さをもちしかも水に接触しても変質しない材質の管状
    体で形成された複数本の巻芯(22,22・・)と、半
    径方向に縮径・拡径自在で縮径時に前記巻芯(22)の
    穴径より小径となり且つ拡径時に該巻芯の穴径より大径
    となる長尺の軸体(21)とを有し、さらに前記軸体
    (21)の外側に前記各巻芯(22,22・・)を、該
    各巻芯(22,22)相互間に前記ロール切断機(4)
    の刃物(44)が通過し得る程度の小間隙を隔てた状態
    で順次1列に嵌挿させた後、該軸体(21)を拡径させ
    て各巻芯(22,22・・)を軸体(21)の外側に固
    定してなる巻取軸(2)を使用し、 該巻取軸(2)の回りに広幅のウエブ(W)を巻付ける
    に際して、まずウエブ巻始め端部を該ウエブ巻始め端部
    の所定小長さ範囲にウエブ接着用の液体を噴霧しながら
    巻付けた後、その外側に順次製品長さのウエブを巻付け
    て巻取軸つき長尺ウエブ巻回体(S)を形成するように
    したウエブ巻取工程と、 前記巻取軸つき長尺ウエブ巻回体(S)の軸体(21)
    を縮径させて該軸体(21)を各巻芯(22,22・
    ・)から抜外す軸体抜外し工程と、 軸体(21)を抜外した巻芯つき長尺ウエブ巻回体(T
    1)の液体付着部分を適宜の方法で乾燥させる乾燥工程
    と、 乾燥済の巻芯つき長尺ウエブ巻回体(T2)をロール切
    断機(4)によって各巻芯(22,22)間の小間隙部
    分を切断して製品長さの巻芯つき短尺ウエブ巻回体
    (U)を形成する切断工程と、 製品長さの巻芯つき短尺ウエブ巻回体(U)から巻芯
    (22)を抜外す芯抜き工程、 とを行うことを特徴とするトイレット用ロールペーパー
    の製造方法。
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