JP2012159029A - 二酸化窒素生成装置、二酸化窒素生成方法、及び排ガス浄化装置 - Google Patents
二酸化窒素生成装置、二酸化窒素生成方法、及び排ガス浄化装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012159029A JP2012159029A JP2011018781A JP2011018781A JP2012159029A JP 2012159029 A JP2012159029 A JP 2012159029A JP 2011018781 A JP2011018781 A JP 2011018781A JP 2011018781 A JP2011018781 A JP 2011018781A JP 2012159029 A JP2012159029 A JP 2012159029A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nitrogen
- order
- nitrogen dioxide
- exhaust gas
- oxide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Exhaust Gas After Treatment (AREA)
Abstract
【解決手段】排ガス浄化装置100は、NO3を吸着して保持するゼオライト12が配設され、NOをNO3と反応させてNO2を生成するNO2生成装置10と、内燃機関であるディーゼルエンジンから排出された排ガス中のNOを酸化するオゾン供給装置20とを備えている。
【選択図】図1
Description
一酸化窒素(以下、NOと略記することがある。)や二酸化窒素(以下、NO2と略記することがある。)は、そのままでは低温域で吸着材料に吸着等させて保持し難い性質があるが、NO3まで酸化されると吸着力が高くなるため、吸着材料に吸着等しやすくなり、しかもNO3は低温域でもNOと反応しやすく、NO2を生成、放出しやすい。
第1の発明においては、排ガス中に含まれるNOを二酸化窒素より高次の窒素酸化物に酸化するための酸化手段を有し、酸化されて生成した高次の窒素酸化物は高次窒素酸化物保持材に保持されると共に、既に高次窒素酸化物保持材に高次の窒素酸化物が保持された状態にあるときには、排ガス中に含まれたNOは、保持された状態にある高次の窒素酸化物と反応して、二酸化窒素(NO2)となって外部に放出される。
NO +O3 → NO2 + O2 ・・・(1)
NO2 + O3 → NO3 −+ O2 ・・・(2)
NO + 2O3 → NO3 − + 2O2 ・・・(3)
2NO3 − + NO → 3NO2+ O2−
で示されるように、1モルのNOに2モルのNO3成分が反応し、NOに対して3倍モルのNO2が生成される。このとき、NO2は、NO3成分に比べて吸着力が弱いため、NO2はその生成と同時に放出されることになる。
本発明によれば、排ガス中のNOx浄化能に優れた排ガス浄化装置を提供することができる。
排ガス中のNOが後述するようにオゾン酸化により三酸化状態(NO3)まで酸化されると、酸化生成したNO3はゼオライトに吸着し、NOが流入したときには、下記反応式に示されるようにNO2を放出する。
2(NO3 −)ad + NO ⇒ 3NO2+ O2− ・・・(4)
このとき、ゼオライト12は、排ガス配管中を流通する排ガス中のNO3 −を吸着しており、NOx −の状態はNOを濃縮して保持している状態と捉えられる。つまり、NOはNO3 −の状態で吸着〔(NO3 −)ad〕され、NOと反応してNO2として排出される場合、上記反応式に示すように、NOの3倍モルに相当する量のNO2が排出される。
ECU50は、エンジン制御、例えば排ガス中の成分組成や排出量等に関連する制御動作にあわせて、オゾン供給装置20のオゾン供給弁、NO濃度検出センサ16、及びNO3濃度検出センサ18の動作が制御される構成にすることができる。
このように、NOは、NO3と容易に反応してNO2を生成するため、例えばエンジン始動時などの浄化装置30の触媒温度が暖まっていない低温状態でも、NOはNO2に酸化した状態で浄化装置30に送られるので、排ガス浄化システム全体として、温度環境に依存せずに安定的に排ガス中のNOx浄化能を保つことが可能になる。
また、IGスイッチがオフされたときには、次回の運転時にそなえて、現在のゼオライト12中のNOx量が内部メモリーに記録される。
このモデルガス実験系は、ガスボンベを備えたモデルガス調製装置と、オゾン発生器と、NOx吸着部であるNOx吸着材と、温度調節器が接続され、NOx吸着材を温調するための電気炉と、ガス分析装置としてオゾン分析計及びガス成分を分析するガス分析計とを設けて構成されている。
<供給条件>
・NOx吸着材:Ag/BEAゼオライト
・温度:100℃
・模擬ガス流量:5L/min
・ガス組成:
(1)NO=100ppm、H2O=2%、O2=20%、O3=0ppm、N2バランス
(2)NO=100ppm、H2O=2%、O2=20%、O3=300ppm、N2バランス
NOx量 = (ガス分析計測定値[ppm]×ガス流量[L/min]×試験時間[min]/NOx吸着材の質量[g])/22.4[L/mol]
ここで、NOx吸着材を充填していないブランクの反応管に室温で上記のガス組成(1)、ガス組成(2)をそれぞれ流通した場合について説明する。図4は、このブランク試験での結果を示す。
次に、NOx吸着材を100℃に保持して、ガス組成(1)、ガス組成(2)の模擬ガスを30分間隔で交互に流通した場合について説明する。図5は、NOx吸着放出試験における出ロガス濃度を示している。
NOは、オゾンが共存することで、NO3まで酸化された。NO3は、NOx吸着材に吸着され、B分の流通で飽和に達した。NO3が吸着した状態でオゾンの供給を停止すると、NOx吸着材へNOが流入し、NOが流入すると、NOx吸着材に吸着されていたNO3と直ちに反応してNO2を生成し、放出された。
上記では、NOx吸着材の温度を100℃という比較的低温に保った状態でNOからNO2を安定的に生成し、放出することができた。これにより、例えば内燃機関の始動直後などガス浄化用の浄化触媒などが浄化可能な温度に到達していない状況下でも、内燃機関から排出されたNOをNO2にして排出することが可能であり、温度依存しないNOx浄化能を有する排ガス浄化システムを構築することができる。
12・・・ゼオライト(高次窒素酸化物保持材であるNOx吸着材)
16・・・NO濃度検出センサ
18・・・NO3濃度検出センサ
20・・・オゾン供給装置
22・・・オゾン供給弁
30・・・浄化装置
50・・・制御装置(ECU)
100・・・排ガス浄化装置
Claims (10)
- 一酸化窒素を二酸化窒素より高次の窒素酸化物に酸化する酸化手段と、
前記酸化により生成された前記高次の窒素酸化物を保持する高次窒素酸化物保持材を有し、一酸化窒素が供給されたときに、供給された一酸化窒素を、前記高次窒素酸化物保持材に保持されている前記高次の窒素酸化物と反応させて二酸化窒素を生成する二酸化窒素生成手段と、
を備えた二酸化窒素生成装置。 - 前記高次の窒素酸化物が、三酸化窒素である請求項1に記載の二酸化窒素生成装置。
- 前記酸化手段は、一酸化窒素を酸化するオゾンを供給するオゾン供給装置である請求項1又は請求項2に記載の二酸化窒素生成装置。
- 前記高次窒素酸化物保持材は、ゼオライトである請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の二酸化窒素生成装置。
- 前記酸化手段は、一酸化窒素の2倍モル以上のオゾンを供給して一酸化窒素を酸化する請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の二酸化窒素生成装置。
- 前記二酸化窒素生成手段は、一酸化窒素と該一酸化窒素の2倍モル以上の前記高次の窒素酸化物とを反応させて二酸化窒素を生成する請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の二酸化窒素生成装置。
- 一酸化窒素を検出する第1の検出手段と、
前記高次の窒素酸化物を検出する第2の検出手段と、
前記二酸化窒素生成手段から排出されたガス中の一酸化窒素又は前記高次の窒素酸化物の含有量が閾値以上であるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段によりガス中の一酸化窒素含有量が閾値以上であると判定されたときには、前記酸化手段はオゾンを供給し、前記判定手段により前記ガス中の高次の窒素酸化物含有量が閾値以上であると判定されたときには、前記酸化手段によるオゾンの供給を停止する制御を行なう制御手段と、
を更に備えた請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の二酸化窒素生成装置。 - 内燃機関から排出された排ガスが供給される請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の二酸化窒素生成装置と、
前記排ガスの流通方向における前記二酸化窒素生成装置の下流に配置された排ガス浄化触媒と、
を備えた排ガス浄化装置。 - 一酸化窒素を二酸化窒素より高次の窒素酸化物に酸化する酸化工程と、
前記酸化により生成された前記高次の窒素酸化物を高次窒素酸化物保持材に保持すると共に、一酸化窒素が供給されたときには、供給された一酸化窒素を、前記高次窒素酸化物保持材に保持されている前記高次の窒素酸化物と反応させて二酸化窒素を生成する二酸化窒素生成工程と、
を有する二酸化窒素生成方法。 - 前記二酸化窒素生成工程は、生成された二酸化窒素を含む二酸化窒素含有ガス中の一酸化窒素含有量が閾値以上であるときには、前記高次の窒素酸化物を高次窒素酸化物保持材に保持し、前記二酸化窒素含有ガス中の高次の窒素酸化物含有量が閾値以上であるときには、供給された一酸化窒素を、前記高次窒素酸化物保持材に保持されている前記高次の窒素酸化物と反応させる請求項9に記載の二酸化窒素生成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011018781A JP2012159029A (ja) | 2011-01-31 | 2011-01-31 | 二酸化窒素生成装置、二酸化窒素生成方法、及び排ガス浄化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011018781A JP2012159029A (ja) | 2011-01-31 | 2011-01-31 | 二酸化窒素生成装置、二酸化窒素生成方法、及び排ガス浄化装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012159029A true JP2012159029A (ja) | 2012-08-23 |
Family
ID=46839768
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011018781A Pending JP2012159029A (ja) | 2011-01-31 | 2011-01-31 | 二酸化窒素生成装置、二酸化窒素生成方法、及び排ガス浄化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012159029A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014047670A (ja) * | 2012-08-30 | 2014-03-17 | Denso Corp | オゾン生成手段を含むエンジン用NOx後処理装置の制御方法および制御装置 |
JP2014047669A (ja) * | 2012-08-30 | 2014-03-17 | Denso Corp | オゾン生成手段を含むエンジン用NOx後処理装置 |
WO2017208636A1 (ja) * | 2016-05-31 | 2017-12-07 | 株式会社デンソー | オゾン供給制御装置 |
JP2019011691A (ja) * | 2017-06-29 | 2019-01-24 | 株式会社Soken | 排ガス浄化装置 |
JP2020110753A (ja) * | 2019-01-09 | 2020-07-27 | 株式会社荏原製作所 | 窒素酸化物を含むガスの処理装置、および処理方法 |
CN113155561A (zh) * | 2021-03-31 | 2021-07-23 | 杭州谱育科技发展有限公司 | 五氧化二氮标气的提供装置和方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008223577A (ja) * | 2007-03-12 | 2008-09-25 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の排気ガス浄化装置 |
JP2009281290A (ja) * | 2008-05-22 | 2009-12-03 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の排気ガス浄化装置 |
JP2011012668A (ja) * | 2009-06-05 | 2011-01-20 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の排気浄化装置 |
-
2011
- 2011-01-31 JP JP2011018781A patent/JP2012159029A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008223577A (ja) * | 2007-03-12 | 2008-09-25 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の排気ガス浄化装置 |
JP2009281290A (ja) * | 2008-05-22 | 2009-12-03 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の排気ガス浄化装置 |
JP2011012668A (ja) * | 2009-06-05 | 2011-01-20 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の排気浄化装置 |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014047670A (ja) * | 2012-08-30 | 2014-03-17 | Denso Corp | オゾン生成手段を含むエンジン用NOx後処理装置の制御方法および制御装置 |
JP2014047669A (ja) * | 2012-08-30 | 2014-03-17 | Denso Corp | オゾン生成手段を含むエンジン用NOx後処理装置 |
WO2017208636A1 (ja) * | 2016-05-31 | 2017-12-07 | 株式会社デンソー | オゾン供給制御装置 |
JP2019011691A (ja) * | 2017-06-29 | 2019-01-24 | 株式会社Soken | 排ガス浄化装置 |
JP2020110753A (ja) * | 2019-01-09 | 2020-07-27 | 株式会社荏原製作所 | 窒素酸化物を含むガスの処理装置、および処理方法 |
JP7221057B2 (ja) | 2019-01-09 | 2023-02-13 | 株式会社荏原製作所 | 窒素酸化物を含むガスの処理装置、および処理方法 |
CN113155561A (zh) * | 2021-03-31 | 2021-07-23 | 杭州谱育科技发展有限公司 | 五氧化二氮标气的提供装置和方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4501935B2 (ja) | 内燃機関の排気ガス浄化装置 | |
JP2012159029A (ja) | 二酸化窒素生成装置、二酸化窒素生成方法、及び排ガス浄化装置 | |
JP2011508128A (ja) | 排ガス中の窒素酸化物を処理する方法およびそのためのシステム | |
JP4497158B2 (ja) | 内燃機関の排気ガス浄化装置 | |
JP2008163887A (ja) | 内燃機関の排気ガス浄化装置 | |
JP5141819B2 (ja) | 内燃機関の排気浄化装置 | |
JP2002089246A (ja) | 内燃機関の排ガス浄化方法および排ガス浄化装置 | |
JP5131393B2 (ja) | 内燃機関の排気浄化装置 | |
JP4715744B2 (ja) | 内燃機関の排気ガス浄化装置 | |
JP4453700B2 (ja) | 内燃機関の排気ガス浄化装置 | |
JP4626854B2 (ja) | 内燃機関の排気浄化装置 | |
JP2008163871A (ja) | 内燃機関の排気ガス浄化装置 | |
JP6107487B2 (ja) | N2o分解触媒及びそれを用いたn2o含有ガスの分解方法 | |
JP2008223577A (ja) | 内燃機関の排気ガス浄化装置 | |
JP4997967B2 (ja) | 内燃機関の排気ガス浄化装置 | |
JP6742060B2 (ja) | アンモニアの燃焼により駆動力を得る内燃機関の排気浄化装置及び方法 | |
JP4946725B2 (ja) | 排気ガス浄化方法及び排気ガス浄化装置 | |
JP6866755B2 (ja) | 排ガス浄化システム及び排ガス浄化システムの制御方法 | |
JP4803026B2 (ja) | 内燃機関の排気ガス浄化装置 | |
JP2007113497A (ja) | 内燃機関の排気浄化装置 | |
JP4867655B2 (ja) | 内燃機関の排気ガス浄化装置 | |
JP2005090400A (ja) | 排気浄化装置 | |
JP2007144341A (ja) | 内燃機関の排気浄化装置 | |
JP4166656B2 (ja) | エンジンの排気浄化装置 | |
JP2001164927A (ja) | Nox浄化方法及びその装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20131113 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140828 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140909 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20141031 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20150602 |