JP2012157927A - ロータリーカッタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造工程の複雑化による製造コストの増大を招くことなく回転刃の刃先と固定刃の刃先との適切な擦り合わせを確保し、切断開始動作を安定化する。
【解決手段】ロータリーカッタ装置10は、第1平刃21を設けた回転体20と、第2平刃31を設けた保持体30とを有し、回転体20の回転による所定の第1回転位置において、第1平刃21の第1刃先部21bと第2平刃31の第2刃先部31bとの擦り合わせにより切断を開始する。回転体20に突起部材41を設け、少なくとも第1回転位置へ到達するより前に、突起部材41によって保持体30を、第2刃先部31bが第1刃先部21bの回転軌跡から離脱するような方向へ移動させるとともに、回転体20が少なくとも第1回転位置へ到達した後に、第2刃先部31bが第1刃先部21bの回転軌跡へ近接又は侵入するような方向へ保持体30を移動させる。
【選択図】図7

Description

本発明は、被切断物を切断するロータリーカッタ装置に関する。
搬送される被切断物に対し、搬送を停止させることなく切断を行える、ロータリーカッタ装置が既に知られている(例えば、特許文献1参照)。この従来技術のロータリーカッタ装置では、回転体(円筒形の胴部)側に備えられた回転刃が、回転体の所定方向への回転にしたがって保持体(固定刃台)側の固定刃と協働し、動いている状態の被切断物に対し直線的な切断を行う。すなわち、回転体が回転して所定の第1回転位置へ到達すると、回転刃の第1刃先部と固定刃の第2刃先部とが近接して擦り合わされ、それら擦り合わされた第1刃先部と第2刃先部との協働により被切断物への切断が開始される。その後、回転体の回転とともに被切断物は切り進められる。そして、回転体が回転して所定の第2回転位置へ到達すると、第1刃先部及び第2刃先部による擦り合わせが解消され、被切断物の切断が終了する。
ここで、上記のような切断開始時は、第1刃先部と第2刃先部とが離間した状態から擦り合わされる状態へ移行することから、不適切な態様での噛み込みや刃先部同士の衝突が発生し、切断開始動作が不安定となる可能性がある。上記従来技術では、これに対応して、円筒形の胴部の両端に設けたリング部材(ガイドリング)の寸法を当該胴部の外周に設けた回転刃の高さと同一寸法となるよう管理することで、リング部材に切断開始前から固定刃の刃先部を当接させておき、これによって切断開始動作の安定化が図られている。
実公昭60−1997号公報
上記従来技術においては、リング部材に切断開始前から固定刃の刃先部を当接させるために、製造時において、リング部材の寸法を、円筒形の胴部の外周に設けた螺旋形状の回転刃の高さと同一寸法となるように厳密に管理しなければならない。このため、非常に高精度な寸法管理や仕上げ加工が必要となり、製造工程が複雑化し、製造コストの増大を招いていた。
本発明の目的は、製造工程の複雑化による製造コストの増大を招くことなく回転刃の刃先と固定刃の刃先との適切な擦り合わせを確保し、切断開始動作を安定化できるロータリーカッタを提供することにある。
上記目的を達成するために、本願発明は、筐体と、回転軸心のまわりに所定方向に回転可能となるように前記筐体に支持され、第1刃先部を含む回転刃を設けた回転体と、前記筐体に支持され、第2刃先部を含む固定刃を設けた保持体と、を有し、前記回転体の前記所定方向への回転による所定の第1回転位置において、前記回転刃の第1刃先部と前記固定刃の第2刃先部との擦り合わせにより前記被切断物への切断を開始し、前記第1回転位置の後の前記所定方向への前記回転体の回転による所定の第2回転位置において、前記第1及び第2刃先部の擦り合わせによる前記被切断物の切断を終了する、ロータリーカッタ装置であって、前記回転体の前記所定方向への回転にしたがって少なくとも前記第1回転位置へ到達するより前に、前記第2刃先部が前記第1刃先部の回転軌跡から離脱するような方向へ前記回転体及び前記保持体の少なくとも一方を移動させるとともに、前記回転体の前記所定方向への回転にしたがって少なくとも前記第1回転位置へ到達した後に、前記離脱する方向へ移動した前記回転体及び前記保持体の少なくとも一方を、前記第2刃先部が前記第1刃先部の回転軌跡へ近接又は侵入するような方向へ移動させる、第1隙間調節手段を有することを特徴とする。
本願第1発明のロータリーカッタ装置は、筐体と、回転刃を備えた回転体と、固定刃を備えた保持体とを有する。本願第1発明においては、切断開始時の少なくとも第1回転位置へ到達するより前のタイミングで、第1隙間調節手段が、回転体及び保持体の少なくとも一方を移動させ、第2刃先部を第1刃先部の回転軌跡から離脱するようにする。その後、少なくとも第1回転位置へ到達した後のタイミングにおいて、第1隙間調節手段が、上記離脱する方向へ移動した回転体及び保持体の少なくとも一方を再び移動させることで、第2刃先部を第1刃先部の回転軌跡へ近接(又は侵入)させる。これにより、上記のような不適噛み込みや衝突等の弊害の発生を防止しつつ、確実にそれら第1刃先部及び第2刃先部を擦り合わせ、安定的に切断を開始することができる。そして、切断開始後においては、擦り合わされた状態となった第1刃先部及び第2刃先部どうしの機能によって、当該擦り合わされた状態を維持しつつ擦り合わせ位置を順次移動させ、円滑に順次切断を行うことができる。
このとき、本願第1発明では、円筒形の胴部の両端に設けたリング部材の寸法を当該胴部の外周に設けた回転刃の高さと同一寸法となるよう管理することでリング部材に切断開始前から固定刃の刃先部を当接させておく従来構造のような、高精度な寸法管理や仕上げ加工は必要としない。すなわち、そのような高精度な管理・加工を行わなくても、一時的に第2刃先部を第1刃先部の回転軌跡から離脱させることで、回転刃の刃先と固定刃の刃先との適切な擦り合わせを確保することができる。したがって、装置の製造を容易化し、かつ製造コストを低減することができる。
本発明によれば、製造工程の複雑化による製造コストの増大を招くことなく回転刃の刃先と固定刃の刃先との適切な擦り合わせを確保し、切断開始動作を安定化することができる。
本発明の一実施の形態のロータリーカッタ装置を正面側斜め上方から見た斜視図である。 ロータリーカッタ装置を後ろ側斜め下方から見た斜視図である。 ロータリーカッタ装置の回転体を示す側面図、及び、下面図である。 各部の回転軌跡を説明するための説明図である。 ロータリーカッタ装置の回転位相0°のときの回転体及び保持体を示す図である。 回転体と保持体との間への被切断物の導入態様を示す説明図である。 回転体及び保持体による被切断物の切断開始工程を示す説明図である。 回転体及び保持体による被切断物の切断終了工程を示す説明図である。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態のロータリーカッタ装置10は、筐体12と、第1平刃21(回転刃)を有する回転体20と、第2平刃31(固定刃)を有する保持体30とを備えている。筐体12は、一方側(図1の左側、図2の右側)に第1壁面13を有し、他方側(図1の右側、図2の左側)に第2壁面14を有している。回転体20は、筐体12の第1壁面13と第2壁面14との間の上方寄りの位置に回転可能に支持され、保持体30は、筐体12の第1壁面13と第2壁面14との間の下方寄りの位置に揺動可能に支持されている。
回転体20は、一方側(図1の左側、図2の右側)の第1ブラケット22と、他方側(図1の右側、図2の左側)の第2ブラケット23と、第1ブラケット22と第2ブラケット23との間を接続するように設けられた平刃取付部24と、この平刃取付部24に設けられた平刃支持部25とを備えている。
第1ブラケット22は、筐体12の第1壁面13に回転可能に支持され、第2ブラケット23は、第1ブラケット22と同一の回転軸心O上の位置で筐体12の第2壁面14に回転可能に支持されている。図3(a)及び図3(b)に示すように、この第1ブラケット22は、回転軸心Oの径方向に沿った第1寸法L1を有し、第2ブラケット23は、第1ブラケット22よりも短く設けられ、回転軸心Oの径方向に沿って第1寸法L1よりも小さな第2寸法L2を有している。
平刃取付部24は、上述したように、第1ブラケット22と第2ブラケット23との間を接続するように設けられている。すなわち、平刃取付部24は、第1ブラケット22と第2ブラケット23とを介して離間した上記回転軸心Oのまわりに回転可能なように筐体12に設けられている。そして平刃取付部24は、図4に示すように、回転軸心Oと交わる平面上において回転軸心Oから離間した位置に配置されている。具体的には、回転時における一方側(図3及び図4の右側)の端部の回転軌跡S1が他方側(図3及び図4の左側)の端部の回転軌跡S2よりも大径になるよう、離間した上記回転軸心Oに対して角度α(図3(a)参照)だけ傾斜して配置されている。この平刃取付部24は、第1平刃21を取り付けるよう、略板状、本例では図3(b)に示すように、略長方形の形状に構成されている。
第1平刃21は、略板状の第1基部21aと、この基部21aの縁部に直線状に延びる第1刃先部21bとを備える。このとき、図3(b)に示すように、平刃支持部25は、直線状に延びる第1刃先部21bの延設方向が、略長方形である平刃取付部24の縁部の方向に対し、所定の角度βをもって非平行となるように、第1平刃21を平刃取付部24に対して固定している。この結果、図3及び図4に示すように、上記回転軸心Oまわりの回転軌跡の周方向において、第1平刃21の他方側(図1の右側、図2の左側)における第1刃先部21bの端部21Bが、一方側(図1の左側、図2の右側)における第1刃先部21bの端部21Aよりも平刃取付部24の縁部から突出している。第1刃先部21bのうち端部21Bと端部21Aとの中間部21Cは、それら端部21Bと端部21Aとの間を直線的に結ぶ形状となっている。このような取り付け態様により、それら第1刃先部21bが上記回転軸心Oまわりに描く回転軌跡を軸方向から見た場合、図4に示すように、端部21A及び端部21Bの回転軌跡は同一の大径の円周軌跡S0となる。その一方、中間部21Cの回転軌跡は、上記円周軌跡S0の内側において描かれる。
なお、本実施形態では、第1平刃21を平刃取付部24に対し固定するのに、平刃支持部25として取り付けネジを用いたが、平刃支持部25を接着剤で構成してもよい。さらに、平刃支持部25は、平刃取付部24と一体に形成して、第1平刃21を平刃取付部24に対して支持するものであってもよい。
図1及び図2に戻り、保持体30は、筐体12の第1壁面13と第2壁面14との間に支持され、上記回転軸心Oと所定間隔を介し略平行となるように第2平刃31を保持可能な板状の保持部32を備えている。第2平刃31は、取り付けネジ33で固定することによって保持部32に保持されている。第2平刃31は、略板状の第2基部31aと、この第2基部31aの縁部に直線状に延びる第2刃先部31bとを備えている。このとき、上記平刃支持部25は、平刃取付部24が回転したときに第1刃先部21bの描く回転軌跡が、第2刃先部31bに対して近接する若しくは重なるように、第1平刃21を平刃取付部24に対して支持している。
したがって、回転体20の所定方向(図1、図2中の矢印参照)の回転により、例えば第1平刃21の一方側(図1の左側、図2の右側)が保持体30の第2平刃31に対し近接もしくは重なる回転位置(第1回転位置)に到達すると、第1平刃21の第1刃先部21bと第2平刃31の第2刃先部31bとの擦り合わせが開始される。そして、回転体20の回転が進むにしたがって、第1刃先部21bと第2刃先部31bとの擦り合わせが第1平刃21の他方側へ向けて進展し、第1平刃21の他方側(図1の右側、図2の左側)が第2平刃31に対し近接もしくは重なる回転位置(第2回転位置)に到達し終わると、第1刃先部21bと第2刃先部31bとの擦り合わせが解消されることとなる。
また、保持体30には、保持部32の下面の一方側又は他方側、この例では他方側(図2の左側)に回転体20の駆動手段として機能するモータ38が取り付けられている。これに対応して、筐体12の他方側の第2壁面14の外面には、第2壁面14を貫通したモータ38からの駆動軸38aと、第2壁面14を貫通した回転体20の第2ブラケット23の回転軸23aとの間にギア列からなる駆動伝達機構39(駆動伝達手段)が設置されている。モータ38は、平刃取付部24のうち第1平刃21の第1刃先部21bと反対側の端部が進行方向前方となるように、駆動伝達機構39を介して回転体20を回転して、回転体20と保持体30との間に挿入された被切断物を、回転体20の第1平刃21の刃先部21bと保持体30の第2平刃31の刃先部31bとのすり合わせによって走行状態で切断させる。
さらに、上記保持体30は、回転体20の回転軌跡に対して遠近可能となるように、保持部32の両端部34を、筐体12の第1壁面13及び第2壁面14に対し揺動可能に支持する、揺動支持機構35(揺動支持手段)を有している。揺動支持機構35は、図2に示すように、保持部32の両端部34に長手方向に水平な延出部34aを設けるとともに、筐体12の第1壁面13及び第2壁面14に幅方向に水平な長穴36を設けている。そして、両端部34の延出部34aを第1壁面13及び第2壁面14の長穴36に遊嵌し、保持部32の両端部34に下方向への折曲がり片状に設けたバネ取付部34bと第1壁面13及び第2壁面14との間にそれぞれねじりコイルバネ37を取り付けている。そして、ねじりコイルバネ37によって保持部32の両端部34を回転体20方向に対し付勢するように構成されている。
図1及び図2に戻り、回転体20の平刃取付部24の一方側(図1の左側、図2の右側)には、第1突起部材41及び第2突起部材42が設けられている。保持体30の保持部32の一方側(図1の左側、図2の右側)には、突起部材44が設けられている。
回転体20の第1突起部材41は、第1隙間調節手段及び第1保持体移動手段として機能する。第1突起部材41は、切断開始時の少なくとも上記第1回転位置へ到達するより前のタイミングで、揺動支持機構35によって揺動可能に支持されている保持体30の上記突起部材44に接触する。そして、第1突起部材41は、上記の突起部材44への接触により、保持体30の第2平刃31の第2刃先部31bが回転体20の第1平刃21の第1刃先部21bの回転軌跡から一時的に離脱するように、保持体30を移動させる。
詳細には、第1突起部材41は、図3に示すように、平刃取付部24の一方側(図1の左側、図2の右側)において第1平刃21と隣接するように設けられた略矩形状のプラスチック板等からなる接触板41aと、この接触板41aの平刃取付部24の側とは反対側の面に設けられた矩形状の金属板等からなる補強板41bとで構成されている。接触板41aは、第1平刃21の刃先部21bから第1平刃21の面と平行に突出している。接触板41aの平刃取付部24の側とは反対側の面は、回転体20の上記所定回転方向の前方側となる面である。補強板41bは、接触板41aの上記反対側の面の突出方向とは直角の幅方向中央部位置に突出方向先端まで設けられ、耐摩耗性を向上するために接触板41aを補強している。
回転体20の第2突起部材42は、第2隙間調節手段及び第2保持体移動手段として機能する。第2突起部材42は、切断終了時の少なくとも上記第2回転位置へ到達するより前のタイミングで、揺動支持機構35によって揺動可能に支持されている保持体30の上記突起部材44に接触する。そして、第2突起部材42は、上記の突起部材44への接触により、保持体30の第2平刃31の第2刃先部31bを回転体20の第1平刃21の第1刃先部21bの回転軌跡から離脱するように、保持体30を移動させる。
詳細には、第2突起部材42は、第1突起部材41よりも回転体20の上記所定回転方向の下流側に位置している(図2参照)。第2突起部材42は、図3に示すように、平刃取付部24の一方側において平刃取付部24の第1平刃21の側とは反対側の面に設けられた略矩形状のプラスチック板等からなる接触板42aと、この接触板42aの平刃取付部24の側と同側の面に設けられた矩形状の金属板等からなる補強板42bとで構成されている。接触板42aは、第1平刃21の刃先部21bから第1平刃21の面と平行に突出している。接触板42aの平刃取付部24の側とは同側の面は、回転体20の上記所定回転方向の前方側となる面である。補強板42bは、接触板42aの上記同側の面の突出方向とは直角の幅方向中央部位置に突出方向先端まで設けられ、耐摩耗性を向上するために接触板42aを補強している。
保持体30の突起部材44は、回転体20の第1突起部材41及び第2突起部材42による保持体30への接触時に、その接触部となるものである。
突起部材44は、上記図2に示されるように、保持体30の保持部32の第2平刃31の側の面に、第1突起部材41及び第2突起部材42と略対応するように設けられている。突起部材44は、保持部32の一方側において保持部32の第2平刃31の側の面に第2平刃31と隣接するように設けられた略矩形状のプラスチック板等からなる接触板44aと、この接触板44aの保持部32の側とは反対側の面に設けられた金属板等からなる補強板44bとで構成されている。接触板44aは、第2平刃31の第2刃先部31bから第2平刃31の面と平行に突出している。接触板44aの保持部32の側とは反対側の面は、回転体20の上記所定回転方向に対向する面である。補強板44bは、接触板44aの上記反対側の面の突出方向とは直角の幅方向中央部位置に突出方向先端まで設けられ、接触板44aを補強している。
図5に、回転体20の回転による第1平刃21の回転姿勢の一例を示す。図5は、回転体20の第1平刃21が保持体30の第2平刃31に対し直立、すなわち図5の紙面と平行に位置している状態である。説明の便宜上、第1平刃21が上記のように直立した状態の回転姿勢を回転位相0°と称する。回転位相0°の第1平刃21は、刃先部21bが保持体30の第2平刃31の刃先部31bから最も遠い位置にある。先の図3は、上記モータ38の駆動力による回転体20の回転(図5の矢印参照)に伴い第1平刃21が回転して、第1平刃21が回転位相90°に位置している状態である。回転位相90°の第1平刃21は、図3の紙面に対し垂直に位置し、かつ刃先部21bが保持体30の第2平刃31の刃先部31bに近づいた状態である。すなわち、回転体20は、平刃取付部24のうち第1平刃21の第1刃先部21bと反対側の端部が進行方向前方(図5の奥側)となるように回転する。
本実施形態では、上記のような2つの平刃21,31を用いた構成により、従来の円筒形の胴部の外周に螺旋状の刃物を設けた構造と同等の切断機能を実現することができる。以下、その原理を詳細に説明する。
すなわち、上述したように、本実施形態のロータリーカッタ装置10は、筐体12と、回転体20と、保持体30とを有する。回転体20に備えられた第1平刃21が、回転体20の回転とともに、保持体30に備えられた第2平刃31と協働し、動いている状態の紙P(被切断物)に対し直線的な切断を行う。このとき、回転体20は、平刃取付部24を備えている。このとき、上述したように、回転軸心Oのまわりに回転したときの平刃取付部24の一方側の端部による回転軌跡S1の径方向寸法が平刃取付部24の他方側の端部による回転軌跡S2の径方向寸法よりも大きくなるように、回転軸心Oに対して傾斜した状態で配置されている。すなわち、平刃取付部24の一方側は回転軸心Oから比較的遠い位置で回転軌跡S1を描きながら回転する一方、平刃取付部24の他方側は回転軸心Oから比較的近い位置で回転軌跡S2を描きながら回転することとなる。
このような傾斜した回転挙動を行う平刃取付部24に対し、平刃支持部25を介して第1平刃21が支持されている。このとき、上述したように、第1平刃21は、一方側の端部21Aと他方側の端部21Bとで、周方向に沿った突出量が異なるように設けられる。すなわち、上記平刃取付部24の他方側に対応した第1平刃21の他方側の端部21Bは、平刃取付部24の一方側に対応した第1平刃21の一方側の端部21Aよりも、周方向において大きく突出するように設けられる(図3(a)、図3(b)、図4参照)。
第1平刃21の他方側の端部21Bが周方向に大きく突出して設けられることにより、回転体20の回転時において、当該端部21Bは、回転軸心Oから比較的近い位置で回転する平刃取付部24の他方側が形成する小径の回転軌跡S2のさらに径方向外側に、比較的大きい径の回転軌跡を形成する。一方、第1平刃21の一方側の端部21Aは周方向に小さく突出して設けられることにより、回転体20の回転時において、当該端部21Aは、回転軸心Oから比較的遠い位置で回転する平刃取付部24の一方側が形成する大径の回転軌跡S1の径方向外側近傍で、比較的大きい径の回転軌跡を形成する。
これらの結果、第1平刃21の一方側の端部21Bの回転軌跡と、第1平刃21の他方側の端部21Aの回転軌跡とを、ほぼ同じ径の円周軌跡S0上に位置させることができる。すなわち、第1平刃21の一方側の端部21A及び他方側の端部21Bが互いに同一の径方向寸法の回転軌跡を形成する(図4参照)こととなり、回転体20の第1平刃21は一方側から他方側までの全域にわたって回転軸心Oからほぼ同一距離を保って回転する(但し,厳密には前述のように中間部21Cにおいては、上記同一距離よりも若干小さな距離をもって回転する)。したがって、回転軸心Oから当該同一となる所定距離だけ離れた位置に紙Pを導入することで、第1平刃21の一方側から他方側までの全域によって紙Pに対しほぼ直線的な切断を行うことができる。
このとき、前述のように、小径の回転軌跡で回転する平刃取付部24の他方側に対し第1平刃21の他方側を大きく突出して設け、大径の回転軌跡で回転する平刃取付部24の一方側に対し第1平刃21の一方側を小さく突出して設けている。このような構成の結果、回転体20の回転により第1平刃21の一方側及び他方側が回転軸心Oから所定距離だけ離れた位置(紙Pの位置)に出現するタイミングが、互いに異なるタイミングとなる。すなわち、回転体20の上記所定方向の回転により例えば第1平刃21の一方側があるタイミングで紙Pの位置に至る第1回転位置に到達し、回転体20の第1平刃21の第1刃先部21bと保持体30の第2平刃31の刃先部31bとのすり合わせにより紙Pに噛み込んで、紙Pの切断を開始する。その後、回転体20の上記所定方向への回転が進んだ別のタイミングで第1平刃21の他方側が紙Pの位置に至る第2回転位置に到達し、紙Pの切断を終了することとなる。
このとき、上記のような切断開始時は、第1刃先部21bと第2刃先部31bとが離間した状態から擦り合わされる状態へ移行することから、そのままでは、不適切な態様での噛み込みや刃先部同士の衝突が発生し、切断開始動作が不安定となる可能性がある。そこで本実施形態においては、切断開始時の少なくとも上記第1回転位置へ到達するより前のタイミングで、第1突起部材41が上記突起部材44に接触して押圧することで保持体30を移動させ、第2刃先部31bを第1刃先部21bの回転軌跡から離脱するようにする。その後、少なくとも上記第1回転位置へ到達した後のタイミングにおいて、第1突起部材41が上記突起部材44との接触による押圧を解消することで、上記離脱する方向へ移動した保持体30を再び移動させ、第2刃先部31bを第1刃先部21bの回転軌跡へ近接(又は侵入)させる。
さらに、上記のような切断終了時は、第1刃先部21bと第2刃先部31bとが擦り合わされた状態から離間する状態へ移行することから、そのままでは、刃先部同士のひっかかりや不適切な態様での擦り合わせ解消等が発生し、切断終了動作が不安定となる可能性がある。そこで、本実施形態においては、切断終了時の少なくとも上記第2回転位置へ到達するより前のタイミングで、第2突起部材42が上記突起部材44に接触して押圧することで保持体30を移動させ、第2刃先部31bを第1刃先部21bの回転軌跡から離脱するようにする。その後、少なくとも上記第2回転位置へ到達した後のタイミングにおいて、第2突起部材42が上記突起部材44との接触による押圧を解消することで、上記離脱する方向へ移動した保持体30を、第2刃先部31bを第1刃先部21bの回転軌跡へ近接(又は侵入)させるような方向へ再び移動させる。
上述した切断開始動作及び切断終了動作の安定化が図られるときの切断挙動を、図7(a)〜図7(f)、図8(a)及び図8(b)、及び図6により説明する。被切断物の紙Pは、図6に示すように、筐体12の第1壁面13や第1ブラケット22が位置する一方側で進行方向先端側の突出量が大きくなるような傾斜した搬送経路で、例えば図示しない送りローラによって回転体20と保持体30との間に第1平刃21の基部側から導入される。
図7(a)は、回転体20の回転により第1平刃21が回転して、第1平刃21が回転位相90°に到達した状態である。すなわち、第1平刃21は図3と同様な状態にある。回転体20は、平刃取付部24のうち第1平刃21の第1刃先部21bと反対側の端部が進行方向前方(図5の奥側、図7の手前側)となるように回転する。回転位相90°の第1平刃21は、刃先部21bが保持体30の第2平刃31の刃先部31bに近づいた状態である。図7(b)は、図7(a)の右側面図である。平刃取付部24に設けられた第1突起部材41も、保持体30の突起部材44に近づいた状態にある。
その後、回転体20が、図7(a)及び図7(b)の状態からさらに回転すると、図7(c)に示すように、回転体20の平刃取付部24の一方側(図7(a)の右側)に設けられた第1突起部材41が、保持体30の保持部32の一方側(図7(a)の右側)に設けられた突起部材44と接触し、保持体30を図示の下方向に押圧する。そして、回転体20の回転が進むにつれて、第1突起部材41が、揺動支持機構35(図2参照)によって揺動可能に支持されている保持体30をねじりコイルバネ37の付勢力に抗して、図7(d)に示すように(第2平刃31の第2刃先部31bが下降する向きに)揺動させる。その結果、第2刃先部31bが第1平刃21の刃先部21bの回転軌跡S0(前述の図4参照)からいったん離脱する。
図7(e)は、回転体20が上記第1回転位置に到達して、第1平刃21が例えば回転位相110°に位置した状態である。図7(f)は、図7(e)の右側面図である。但し、位置関係の明確化のため、第1ブラケット22を省略して示している。上記図7(d)の状態から回転体20がさらに回転して第1回転位置に到達すると、図7(f)に示すように、回転体20の回転に伴い第1突起部材41が突起部材44から回転方向に外れ、第1突起部材41による突起部材44への接触、押圧が解消される。この結果、揺動支持機構35がねじりコイルバネ37の付勢力によって保持体30を上方向に揺動し、保持体30を、第2刃先部31bを第1刃先部21bの回転軌跡へ近接(又は侵入)させる元の位置に再び移動させる。これにより、第1刃先部21bが第2刃先部31bと一方側の端部に(図7(b)の右側)において擦り合わされる擦り合わせ位置(切断実行部位)に達する。これとほぼ同時に、紙Pは、上述の搬送により、切断線h(図6参照)の第1壁面13の側と同側の一方側の端部が上記擦り合わせ位置に達する。そして、第1刃先部21bと第2刃先部31bとが協働し上記切断実行部位において紙Pを当該一方側の端部から切り始める。
回転体20の回転に伴い第1平刃21の回転位相が進むと、第1刃先部21bと第2刃先部31bとが擦り合わされる上記擦り合わせ位置が、第2ブラケット23が位置する他方側の端部に向けて移動する。上記擦り合わせ位置に同期して、紙Pの切断線hが出現する位置も他方側の端部に向けて移動する。そして、第1刃先部21bの回転位相が例えば130°になるまでに、第1刃先部21bと第2刃先部31bとが協働して紙Pを他方側まで切断線h上を切り進む。
その後、さらに回転体20の回転が進み、第1平刃21の回転位相が例えば130°になる直前の状態を図8(a)に示す。この図8(a)は、回転体20が上記第2回転位置へ到達する直前における状態である。このような、第1平刃21と第2平刃31とによる紙Pの切り終わり寸前の状態では、回転体20の第2突起部材42が保持体30の突起部材44と接触し、保持体30を図示の下方向に押圧する。そして、回転体20が回転するにしたがい、第1刃先部21bが紙Pの切断を進めるとともに、第2突起部材42が、揺動支持機構35によって揺動可能に支持されている保持体30を、ねじりコイルバネ37の付勢力に抗して、第2刃先部31bが下降する向きに揺動させる。その結果、第2平刃31の第2刃先部31bが第1平刃21の第1刃先部21bの回転軌跡S0(図4参照)から再び離脱し、第1刃先部21bと2刃先部31bとの擦り合わせが解消する。また、紙Pの切断が完了する。
その後、さらに回転体20の回転が進み、第1平刃21の回転位相130°を超えた直後の状態を図8(b)に示す。この図8(b)は、回転体20が上記第2回転位置への到達した直後における状態である。このような、第1平刃21と第2平刃31とによる紙Pの切断が終了した状態では、回転体20の回転に伴い第2突起部材42が突起部材44から回転方向に外れ、第2突起部材42による突起部材44への接触、押圧が解消される。その結果、揺動支持機構35がねじりコイルバネ37の付勢力によって保持体30を上方向に揺動し、保持体30を、、第2刃先部31bを第1刃先部21bの回転軌跡へ近接(又は侵入)させる元の位置に再び移動させる。
以上のようにして、図6に示すように、紙Pの搬送を停止することなく、紙Pの走行方向に対し直角の切断線h上を直線状に切り進む切断が終了する。
以上説明したように、本実施形態のロータリーカッタ装置10においては、円筒形の胴部の外周に設けた螺旋状の刃物の各部を順次被切断物に切り込ませ被切断物に対し直線的に切断を行う通常のロータリーカッタと同様の切断態様を、第1平刃21、第2平刃31の2つの平刃のみを用いた構成により実現することができる。
そして、切断開始時においては、少なくとも上記第1回転位置(前述の回転位相110°にほぼ相当)へ到達するより前のタイミングで、回転体20に設けた第1突起部材31が保持体30を移動させ、保持体30の第2平刃31の第2刃先部31bを第1刃先部21bの回転軌跡から離脱するようにする。その後、少なくとも第1回転位置へ到達した後のタイミングにおいて、第1突起部材41が、上記離脱する方向へ移動した保持体30を再び移動させることで、第2刃先部31bを第1刃先部21bの回転軌跡へ近接(又は侵入)させる。これにより、不適噛み込みや衝突等の弊害の発生を防止しつつ、確実にそれら第1刃先部21b及び第2刃先部31bを擦り合わせ、安定的に切断を開始することができる。そして、切断開始後においては、擦り合わされた状態となった第1刃先部21b及び第2刃先部31bどうしの機能によって、当該擦り合わされた状態を維持しつつ擦り合わせ位置を順次移動させ、円滑に順次切断を行うことができる。
したがって、リング部材の寸法を回転刃の高さと同一寸法となるよう管理する必要がある従来構造のような、高精度な寸法管理や仕上げ加工は必要としない。すなわち、そのような高精度な管理・加工を行わなくても、一時的に第2刃先部を第1刃先部の回転軌跡から離脱させることで、第1平刃21の刃先部21bと第2平刃31の刃先部31bとの適切な擦り合わせを確保し、切断開始動作を安定化することができる。したがって、装置の製造を容易化し、かつ製造コストを低減することができる。
また、切断終了時においては、少なくとも第2回転位置(前述の回転位相130°にほぼ相当)へ到達するより前のタイミングで、回転体20に設けた第2突起部材42が保持体30を移動させ、第2刃先部31bを第1刃先部21bの回転軌跡から離脱させる。その後、少なくとも第2回転位置へ到達した後のタイミングにおいて、第2突起部材42が、上記離脱する方向へ移動した保持体30を、第2刃先部31bを第1刃先部21bの回転軌跡へ近接(又は侵入)させるような方向へ再び移動させる。これにより、上記のような刃先部同士のひっかかりや不適切な態様等の弊害の発生を防止しつつ、確実にそれら第1刃先部21b及び第2刃先部31bの擦り合わせを解消し、安定的に切断を終了することができる。
そしてこのとき、上述と同様、従来構造のような、高精度な寸法管理や仕上げ加工を行わなくても、第1平刃21の刃先部21bと第2平刃31の刃先部31bとの適切な擦り合わせ解消を確保することができる。したがって、装置の製造を容易化し、かつ製造コストを低減することができる。
また、本実施形態では特に、回転体30に第1突起部41及び第2突起部42を設けて、第1突起部41及び第2突起部42のそれぞれを、揺動可能とした保持体30の突起部44に接触して押圧し移動させる。これにより、第2刃先部31bを一時的に第1刃先部21bの回転軌跡から離脱させる構成を容易に実現することができる。
また、実施形態では特に、第1突起部材41及び第2突起部材42の保持体30への接触部分に金属板等の補強板41b,42bを設けて、耐摩耗処理部としている。これにより、繰り返し動作による突起部材41、42の摩耗を防止することができ、保持体30を精度よく確実に移動させることができる。
本実施形態では特に、円筒形の胴部の外周に設けた螺旋状の刃物の各部を順次被切断物に切り込ませ被切断物に対し直線的に切断を行う通常のロータリーカッタと同様の切断態様を、平刃21,31のみを用いた構成により実現することができる。これにより、上記螺旋状の刃物を用いる構造と異なり、構造を簡素化できるとともに製造工程を簡素化でき、さらに製造コストを低減することができる。
このとき、上記の構成においては、平刃21,31のみを用いた直線的な各部形状を用いつつ、上記螺旋状の刃物と同等の機能を実現している。この結果、特に、上述した切断開始時における不適噛み込みや衝突等の弊害や、上述した切断終了時における刃先部同士のひっかかりや不適切な態様での擦り合わせ解消等の弊害が生じやすい傾向となる。したがって、このような構成に対し回転体20の上記第1突起部材41,42を設けることにより、上記弊害防止効果を有効に得ることができる。
以上の実施形態では、回転体20に設けた突起部材41,42を回転体20の第1、第2回転位置の直前のタイミングで保持体30の突起部材44に接触させることにより、切断開始時及び切断終了時に第2平刃31の第2刃先部31bを第1平刃31の第1刃先部31bの回転軌跡から一時的に離脱するように、保持体30を移動させた。しかしながら、本発明はこれに限られない。すなわち、第1、第2回転位置の直前のタイミングで回転体20を移動し、もしくは、回転体20及び保持体30の双方を移動することにより、切断開始時及び切断終了時に第2平刃31の第2刃先部31bを第1平刃31の第1刃先部31bの回転軌跡から一時的に離脱するようにしてもよい。また、その移動を行う突起部材は、回転体20に設けてもよいし、保持体30に設けてもよいし、さらには回転体20及び保持体30の双方に設けてもよい。
また、本実施形態では、回転体20、保持体30の双方に平刃を用いたが、回転体の胴部の外周に螺旋状の刃物を設けた従来構造のロータリーカッタ装置に本発明を適用し、切断開始時及び切断終了時に固定刃の刃先部を回転刃の刃先部の回転軌跡から一時的に離脱させることもできる。この場合も、上記同様の効果を得る。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
10 ロータリーカッタ装置
12 筐体
13 第1壁面
14 第2壁面
20 回転体
21 第1平刃(回転刃)
21b 第1刃先部
23a 回転軸
24 平刃取付部
25 平刃支持部
24 平刃取付部
30 保持体
31 第2平刃(固定刃)
31b 第2刃先部
32 保持部
35 揺動支持機構(揺動支持手段)
38 モータ(駆動手段)
41 第1突起部材(第1隙間調節手段、第1保持体移動手段)
41a 接触板
41b 補強板
42 第2突起部材(第2隙間調節手段、第2保持体移動手段)
42a 接触板
42b 補強板
P 紙(被切断物)

Claims (7)

  1. 筐体と、
    回転軸心のまわりに所定方向に回転可能となるように前記筐体に支持され、第1刃先部を含む回転刃を設けた回転体と、
    前記筐体に支持され、第2刃先部を含む固定刃を設けた保持体と、
    を有し、
    前記回転体の前記所定方向への回転による所定の第1回転位置において、前記回転刃の第1刃先部と前記固定刃の第2刃先部との擦り合わせにより前記被切断物への切断を開始し、前記第1回転位置の後の前記所定方向への前記回転体の回転による所定の第2回転位置において、前記第1及び第2刃先部の擦り合わせによる前記被切断物の切断を終了する、ロータリーカッタ装置であって、
    前記回転体の前記所定方向への回転にしたがって少なくとも前記第1回転位置へ到達するより前に、前記第2刃先部が前記第1刃先部の回転軌跡から離脱するような方向へ前記回転体及び前記保持体の少なくとも一方を移動させるとともに、前記回転体の前記所定方向への回転にしたがって少なくとも前記第1回転位置へ到達した後に、前記離脱する方向へ移動した前記回転体及び前記保持体の少なくとも一方を、前記第2刃先部が前記第1刃先部の回転軌跡へ近接又は侵入するような方向へ移動させる、第1隙間調節手段を有する
    ことを特徴とするロータリーカッタ装置。
  2. 請求項1記載のロータリーカッタ装置において、
    前記第1隙間調節手段は、
    前記回転体に設けられ、少なくとも前記第1回転位置へ到達するより前に前記保持体を前記第1刃先部の回転軌跡外へ離脱する方向へ移動させるとともに、少なくとも前記第1回転位置へ到達した後に、前記離脱する方向へ移動した前記保持体を前記第1刃先部の回転軌跡へ近接又は回転軌跡内に侵入する方向へ移動させる、第1保持体移動手段である
    ことを特徴とするロータリーカッタ装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載のロータリーカッタ装置において、
    前記回転刃の第1刃先部と前記固定刃の第2刃先部との擦り合わせにより前記被切断物への切断が開始された後、前記回転体の前記所定方向への回転にしたがって少なくとも前記第2回転位置へ到達するより前に、前記第2刃先部が前記第1刃先部の回転軌跡から離脱するような方向へ前記回転体及び前記保持体の少なくとも一方を移動させるとともに、前記回転体の前記所定方向への回転にしたがって少なくとも前記第2回転位置へ到達した後に、前記離脱する方向へ移動した前記回転体及び前記保持体の少なくとも一方を、前記第2刃先部が前記第1刃先部の回転軌跡へ近接又は侵入するような方向へ移動させる、第2隙間調節手段を有する
    ことを特徴とするロータリーカッタ装置。
  4. 請求項3記載のロータリーカッタ装置において、
    前記第1隙間調節手段は、
    前記回転体に設けられ、少なくとも前記第2回転位置へ到達するより前に前記保持体を前記第1刃先部の回転軌跡外へ離脱する方向へ移動させるとともに、少なくとも前記第2回転位置へ到達した後に、前記離脱する方向へ移動した前記保持体を前記第1刃先部の回転軌跡へ近接又は回転軌跡内に侵入する方向へ移動させる、第2保持体移動手段である
    ことを特徴とするロータリーカッタ装置。
  5. 請求項2又は請求項4記載のロータリーカッタ装置において、
    前記保持体の両端部を、前記筐体の壁面に対し揺動可能に支持する揺動支持手段を有し、
    第1又は第2保持体移動手段は、
    前記揺動可能に支持された前記保持体に当接することにより前記第2刃先部を前記第1刃先部の回転軌跡外へ離脱する方向へ移動させる、突起部材である
    ことを特徴とするロータリーカッタ装置。
  6. 請求項5記載のロータリーカッタ装置において、
    前記突起部材の前記保持体への当接部分を、耐摩耗処理部とした
    ことを特徴とするロータリーカッタ装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項記載のロータリーカッタ装置において、
    前記筐体は、
    一方側の第2壁面と、を備えており、
    前記回転刃は、略直線状の前記第1刃先部を備えた第1平刃であり、
    前記固定刃は、略直線状の前記第2刃先部を備えた第2平刃であり、
    前記回転体は、
    前記回転軸心のまわりに回転可能となるように前記筐体に設けられ、前記回転軸心と交わる平面上において前記回転軸心から離間した位置に配置された、平刃取付部と、
    前記第1平刃の前記他方側の端部と前記一方側の端部とが同一径の回転軌跡となるように、当該第1平刃を前記平刃取付部に対して支持する平刃支持部と、
    を有し、
    前記保持体は、
    前記回転軸心と所定間隔を介し略平行となるように前記第2平刃を保持可能な保持部を備える
    ことを特徴とするロータリーカッタ装置。
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