JP2012154593A - 空気調和機の室内機システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】空気調和機の室内機システム100は、複数の室内機X1、X2・・・と、それぞれに設置された風向制御板1、2、3、4の風向設定を指令する信号を発するリモコンZにおいて、例えば、室内機X1を選択して風向制御板1、2、3、4の風向設定をしている間、制御手段は選択された室内機X1に設置された風向制御板1に仮スイング(第1の仮動作)をさせ、かつ、風向制御板2〜4に仮下吹き(第2の仮動作)をさせる。
【選択図】図7
Description
すなわち、化粧パネルの吹出口にはそれぞれ目印(英字「A、B、C、D」)が刻印されているから、ユーザーは、リモコンの画面において風向設定したい風向制御板の目印(英字)を選択した後、風向設定するものである(例えば、特許文献1参照)。
特に、1台のリモコンで複数台の室内機の風向設定(吹出要領を設定)する場合、いちいちそれぞれの室内機の直下に移動して表示を確認する必要があり、設定作業が煩雑で迅速性を欠くという問題があった。
また、リモコン上で所定の室内機(例えば、第1室内機)を選択して風向設定した場合、かかる室内機(第1室内機)がユーザーが設定したいと思っていた室内機(例えば、第2室内機)とは相違するという問題があった。
さらに、化粧パネルに目印を設ける(視認容易な目印を刻印する)ため、室内機の意匠性を阻害するおそれがあるという問題があった。
また、一台のリモコンに対し複数の室内機が接続された環境においても、遠くから設定中の室内機を区別することができ、且つ、設定中の風向制御板を区別することができる空気調和機の室内機システムを得るものである。
さらに、室内機の意匠性を阻害しない空気調和機の室内機システムを得るものである。
該リモコンにおいて、前記室内機のうちの何れかの室内機が選択された際、前記制御手段は、当該選択された室内機に設置された複数の風向制御板のうちの予め特定された風向制御板に第1の仮動作をさせ、かつ、前記特定された風向制御板を除く風向制御板に前記第1の仮動作とは相違する第2の仮動作をさせることを特徴とする。
また、リモコンに表示された風向制御板を識別する目印に合わせて、それぞれの風向制御板の位置に目印を設ける(符号を刻印する等)ことが不要になるため、室内機の意匠性を阻害することがない。
図1〜図9は本発明の実施の形態に係る空気調和機の室内機システムを模式的に説明するものであって、図1は構成を示す構成図、図2は室内機を示す平面図、図3はリモコンおよびその表示部に表示された第1画面を示す平面図、図4はリモコンの表示部に表示された第2画面を示す平面図、図5はリモコンの表示部に表示された第3画面を示す平面図、図6の(a)はリモコンの表示部に表示された第4画面を示す平面図、図6の(b)は図6の(a)に対応した風向制御板の動きを示す平面図、図7の(a)および(b)はリモコンの表示部に表示された第5画面を示す平面図、図7の(c)は図7の(a)および(b)に対応した風向制御板の動きを示す平面図、図8の(a)はリモコンの表示部に表示された第6画面を示す平面図、図8の(b)は図8の(a)に対応した風向制御板の動きを示す平面図、図9の(a)および(c)はリモコンの表示部に表示された第6画面を示す平面図、図9の(b)および(d)はそれぞれ図9の(a)および(c)に対応した風向制御板の動きを示す平面図である。
室内機Xはそれぞれ、矩形状の化粧パネル5を有する筐体であって、内部に室内熱交換機および室内送風手段(何れも図示しない)が設置されている。
リモコンZは、室内機Xおよび室外機Yに設置された機器を制御する制御部(図示しない)に対して、所定の指令を発するものであって、前記制御部と通信手段Cによって繋がっている。
なお、前記制御部は室内機Xまたは室外機Yの何れに設置されてもよく、あるいは、それぞれに分散して設置されてもよい。また、通信手段Cは有線であっても無線であってもよい。
矩形状の化粧パネル5には、各辺に沿って吹出口21、22、23、24が形成され、吹出口21、22、23、24にはそれぞれ風向制御板(以下、「ベーン」と称す場合がある)1、2、3、4が設置され、風向制御板1、2、3、4はそれぞれ、独立して制御されるモーター31、32、33、34によって個別に駆動される。
なお、以下の説明において、共通する内容については、吹出口21、22、23、24をまとめてまたはそれぞれを吹出口20と、風向制御板1、2、3、4をまとめてまたはそれぞれを風向制御板10と、モーター31、32、33、34をまとめてまたはそれぞれをモーター30と称す。
風向制御板10が「水平吹き」になったとき、風向制御板10は吹出口20を閉塞し、「やや水平吹き」になったとき、調和空気は水平方向(天井面に平行な方向)に対して僅かに傾斜した方向に吹き出される。また、風向制御板10が「下吹き」になったとき、調和空気は鉛直方向(床方向)に対して僅かに傾斜した方向に吹き出され、「やや下吹き」になったとき、調和空気は斜め下方(やや水平吹きと下吹きの中間)に向けて吹き出される。なお、本発明は吹出方向の種類を限定するものではなく、さらに細かい角度で段階的に吹き出し方向を設定することができる。
さらに、風向制御板10が「スイング」になったとき、風向制御板10は所定のサイクルで鉛直方向に対する所定の角度範囲(扇形の範囲)を往復し、連続的に吹き出し方法を変えながら調和空気は吹き出される。
図3において、リモコンZは、文字や図形等を表示する表示部6と、所定の信号を発生するための選択釦B1、B2、B3、B4、メニュー釦B5、戻る釦B6、決定釦B7および運転・停止釦B8とが設けられている。
図3に示す第1画面は、冷房運転中を例示するものであって、運転・停止釦B8を押して表示させたものである。このとき、表示部6には、現在「冷房運転モード」であって、室内温度が28℃、設定温度が25℃、風速は「弱」であることが示されると共に、選択釦B1〜B4の機能が表示されている。
すなわち、選択釦B1は選択するモードを変更するためのもの、選択釦B2は設定温度を下げるためのもの、選択釦B3は設定温度を上げるためのもの、選択釦B4は設定温度を下げるためのものである。このとき、選択釦B1は押す毎に所定のモード(冷房、暖房、除湿等)が輪番式に表示され、選択釦B2および選択釦B3は押す毎に値がそれぞれ下降および上昇し、選択釦B4は押す毎に強さを示す棒の数と長さが増し、さらに押すと棒の数が1つで最短になる。
以下に、風向制御板10の「風向設定−1」について説明する。
図4に示す第2画面は、第1画面(図3参照)においてメニュー釦B5を押して表示させたものであって、「個別風向設定」が選択されている。
第2画面には、メインメニューの所定の頁が表示されると共に、選択釦B1〜B4の機能が表示されている。
したがって、メニュー釦B5を押した直後の第2画面に「個別風向設定」が表示されていない場合は、選択釦B3または選択釦B4を押して「個別風向設定」を表示する頁に移動し、さらに、選択釦B1または選択釦B2を押して「個別風向設定」にカーソルを合わせる。そして、決定釦B7を押す。
すなわち、風向制御板1は「水平吹き」、風向制御板2は「下吹き」、風向制御板3は「スイング」、風向制御板4は「下吹き」に、それぞれ設定されている。
図6の(b)において、現在の「個別風向設定」状況とは一致しないが、設定しようとする室内機Xと、設定しようとする風向制御板10の位置とを確認するため、風向制御板1をスイングさせ(「第1の仮動作」に相当する。便宜上、螺旋状の線を記入している)、風向制御板2〜4をスイングさせていない(「第2の仮動作」に相当する。例えば、「下吹き」にしている)。
以下の説明において混乱を避けるため、実際はスイングが設定されていないにも関わらず、スイングすることを「仮スイング」と、実際は下吹きが設定されていないにも関わらず、下吹きの状態になっていることを「仮下吹き」と称す。
さらに、風向制御板1が仮スイングしているから、どの方向(例えば、東西南北)の風向制御板10が風向制御板1であるか、離れていても知ることができる。風向制御板1の方向が分かるから、当然、風向制御板1以外の風向制御板2〜4の方向も知ることができる。
また、例えば、「下吹き」に設定されている風向制御板2をこれと異なる内容に風向設定したい場合は、選択釦B1または選択釦B2を押して、風向制御板2を示す「2」と「2 下吹き」にカーソルを合わせて、選択釦B4を押す。
なお、現在の設定内容で変更する必要がない場合や設定しようとした室内機Xを間違えた場合は、戻る釦B6を押して、第3画面(図5)に戻るか、決定釦B7を押して第1画面(図3)に戻る。
すなわち、第5画面は、第4画面(図6)において風向制御板1の風向設定をすることを決定した際に表示されたものであるから、風向制御板1を示す「1」と「1 水平」にカーソルが合っている。なお、第4画面(図6)において風向制御板2の風向設定をすることを決定した際には、第5画面では風向制御板2を示す「2」と「2 下吹き」にカーソルが合うことになる。
また、選択釦B3および選択釦B4は選択された風向制御板について、風向設定の内容(吹き出す要領)を選定するためのものである。例えば、選択釦B3を押す毎に、「スイング、水平吹き、やや水平吹き、やや下吹き、下吹き、スイング・・・」の順番に風向設定の内容が表示され、選択釦B4を押す毎にこれと反対の「下吹き、やや下吹き、やや水平吹き、水平吹き、スイング、下吹き・・・」の順番で、風向設定の内容が表示される。
また、例えば、風向制御板3(スイングに設定されながら、仮下吹きの状態にある)や風向制御板4(下吹き設定され、実際も下吹きの状態にある)の風向設定を変更する必要がない場合は、選択釦B1〜B4を押さないで、決定釦B7を押す(図示しない)。
よって、ユーザーは、風向設定したい室内機Xと、該室内機Xの風向設定したい風向制御板10を、離れた位置からでも視認することができると共に、風向設定の内容を容易に設定することが可能になる。
また、表示部6に表示された風向制御板1、2、3、4を識別する数字「1、2、3、4」に合わせて、それぞれの風向制御板10の位置に目印を設ける(符号を刻印する等)ことが不要になるため、室内機Xの意匠性を阻害することがない。
図8の(a)に示す第6画面は「風向設定−2」を説明するものであって、「風向設定−1」を説明する第5画面(図7)に相当するものである(第4画面(図6)において風向制御板1の風向設定をすることを決定した際に表示されるもの)。
「風向設定−2」は第6画面に対応した風向制御板10の動きが「風向設定−1」とは相違するだけで、その他の表示部6の表示(第1画面〜第4画面)は「風向設定−1」に同じであるから、共通する内容については説明を省略する。
すなわち、「風向設定−1」では第5画面(図7)に対応して、風向制御板1〜4の何れかについて風向制御の内容を選択している間、風向制御板1は常に仮スイングしていた。これに対し、「風向設定−2」では、設定しようとして選択した風向制御板1〜4の何れかのみが仮スイングするようにしたものである。
なお、風向設定をしている間(選択釦B3または選択釦B4を押す度)、風向制御板1は仮スイングを継続するものであって、風向設定された内容に対応した動作をするものではない。
図9の(d)は図9の(c)に対応するものであって、第6画面において風向制御板3を示す「3」と「3 スイングにカーソルが合っているため、風向制御板3が選択されているから、風向制御板3が仮スイングし(螺旋状の線を記入している、たまたま、現在の設定内容と一致している)、風向制御板1、2、4が仮下吹きの状態にある。
なお、「風向設定−1」または「風向設定−2」の何れの動作をするようにするかは、ユーザーが選択してもよいし、予め、一方の動作をするように室内機システム100毎に決められてもよい。
また、カーソルは選択されたことを周知させるものであるから、本発明はカーソルを、所定の色彩の枠で文字を取り囲むものに限定するものではなく、文字自体の大きさや字体を変更したり、文字を点滅させたりしてもよい。また、文字に替えて、吹出方向を示す複数の放射線等で図示し、所定の放射線を選択するようにしてもよい。さらに、選択釦B1〜B4、メニュー釦B5、戻る釦B6および決定釦B7を表示部6内に取り込んでもよい。
Claims (4)
- 複数の室内機と、該室内機のそれぞれに設置された複数の風向制御板の風向設定を指令する信号を発するリモコンと、該リモコンから発せられた信号に基づいて前記風向制御板を動作させる制御手段とを有し、
該リモコンにおいて、前記室内機のうちの何れかの室内機が選択された際、前記制御手段は、当該選択された室内機に設置された複数の風向制御板のうちの予め特定された風向制御板に第1の仮動作をさせ、かつ、前記予め特定された風向制御板を除く風向制御板に前記第1の仮動作とは相違する第2の仮動作をさせることを特徴とする空気調和機の室内機システム。 - 前記室内機のうちの何れかの室内機が選択された後、当該選択された室内機に設置された複数の風向制御板のうちの所定の風向制御板について風向設定の内容の変更が指示された際、前記制御手段は、前記予め特定された風向制御板に第1の仮動作をさせ、かつ、前記予め特定された風向制御板を除く風向制御板に前記第1の仮動作とは相違する第2の仮動作をさせることを特徴とする請求項1記載の空気調和機の室内機システム。
- 前記室内機のうちの何れかの室内機が選択された後、当該選択された室内機に設置された複数の風向制御板のうち所定の風向制御板について風向設定の内容の変更が指示された際、前記制御手段は、前記指示された風向制御板に第1の仮動作をさせ、かつ、前記選択された風向制御板を除く風向制御板に前記第1の仮動作とは相違する第2の仮動作をさせることを特徴とする請求項1記載の空気調和機の室内機システム。
- 前記室内機が室内の天井に設置され、前記第1の仮動作が吹出方向を所定の範囲内で連続的に往復傾動する動作であり、前記第2の仮動作が吹出方向を室内の床に向ける動作であることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の空気調和機の室内機システム。
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