JP2012148785A - 収納具 - Google Patents

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Abstract

【課題】両端が開放された中空の筒本体と、筒本体の一端を閉じる底部と、を含んでなる有底の収納具が不必要に拡がることを防止又は減少させることができる収納具を提供する。
【解決手段】底部の外縁が、線分に沿った少なくとも2の線分縁を有し、筒本体が、2の線分縁の第1線分縁の両端から筒本体の他端まで延びる一対の略直線に挟まれた第1本体部と、2の線分縁のうちの第2線分縁の両端から筒本体の他端まで延びる一対の略直線に挟まれた第2本体部と、を有してなり、第1線分縁と第2線分縁との間の底部折り線に沿って底部を筒本体内部から見て山折りする底部折りが可能、及び/又は、第1線分縁に略平行な第1本体部上に存する第1折り線に沿って第1本体部を筒本体内部から見て山折りすると共に第2線分縁に略平行な第2本体部上に存する第2折り線に沿って第2本体部を筒本体内部から見て山折りが可能であり、底部折り線又はその近傍である折り線近傍部分及び/又は第1線分縁又はその近傍である線分縁近傍部分を引き上げることで底部折り状態及び/又は第1折り線に沿った第1本体部の該山折り状態を保持する引き上げ手段として両端が直接又は間接に取り付けられた線材又は帯材を有するものである、収納具である。
【選択図】図1

Description

本発明は、収納具に関し、より詳細には、両端が開放された中空の筒本体と、筒本体の一端を閉じる底部と、を含んでなる有底の収納具に関する。
両端が開放された中空の筒本体と、筒本体の一端を閉じる底部と、を含んでなる有底の収納具は、様々な分野で使用されてきた(例えば、特許文献1)。
特許文献1には、「中央部に配置した底部5の前後方向の外側にそれぞれ折筋6,7を介して前胴部8と後胴部9を一連に設けるとともに、底部5の左右方向の外側にもそれぞれ折筋10,11を介して左襠部12と右襠部13を一連に設け」(特許文献1、考案の詳細な説明中、段落番号0011)、「底部5、左襠部12及び右襠部13のそれぞれの前後方向の中央部にも左右方向の折筋51,52,53を設け」(特許文献1、考案の詳細な説明中、段落番号0013)ていることで「袋本体2は、上記のように底部5、左襠部12及び右襠部13にそれぞれ設けた折筋51,52,53で折り畳むことにより扁平になすことができる」(特許文献1、考案の詳細な説明中、段落番号0014)ものが開示されている。
特許文献2には、「運搬時には、ほぼ完全な形で封緘でき、運搬後は、簡易手提バッグとしてきれいな形で再利用できるようにした、封緘可能なバッグを提供」(特許文献2、考案の詳細な説明中、段落番号0004)するためになされたもので「図1に示すように、袋体1は、通常の単純な襠付きの袋体の形状で製造され、そのまま、宅送便用などに使用される。運搬に際しては、図2に示すように、袋体1内に所要の物品を挿入し、封緘シート2の各固着部の剥離シートを剥がし、その接着面を、袋体1の開口部両側に接着し、封緘するのである。そして、宅送などの運搬後、開封部2Aのミシン目を破り、開封するとともに折返し部2D、2Eを上方に折り返して、プルトップの雄・雌嵌合部3A,3Bを嵌合することで、図3に示すように、手提把手3を上向きとした簡易手提バッグとして再利用できる」(特許文献2、考案の詳細な説明中、段落番号0009)ものが開示されている。
実用新案登録第3052909号公報 実開平6−75220号公報
特許文献1に開示された収納具(特許文献1では手提げ袋)は、上述のように、底部5、左襠部12及び右襠部13のそれぞれの前後方向の中央部にも左右方向の折筋51,52,53を設け、底部5、左襠部12及び右襠部13をそれぞれ折筋51,52,53で折り畳むことにより扁平になすことができるが、その折り畳み状態を保持する手段を設けていないため、取っ手3,4を把持した場合に前胴部8と後胴部9との間が不必要に拡がることで、手提げ袋の見栄えが悪くなったり取り扱いが面倒になるといった問題があった。
特許文献2に開示された収納具(特許文献2ではバッグ)も、袋体1は通常の単純な襠付きの袋体によって形成されるのみであり、やはり襠が不必要に拡がることで、手提げ袋の見栄えが悪くなったり取り扱いが面倒になるといった問題があった。
そこで、本発明では、両端が開放された中空の筒本体と、筒本体の一端を閉じる底部と、を含んでなる有底の収納具が不必要に拡がることを防止又は減少させることができる収納具を提供することを目的とする。
本発明の収納具(以下、「本収納具」という。)は、両端が開放された中空の筒本体と、筒本体の一端を閉じる底部と、を含んでなる有底の収納具であって、底部の外縁が、線分に沿った少なくとも2の線分縁を有し、筒本体が、2の線分縁のうちの第1線分縁の両端から筒本体の他端まで延びる一対の曲線に挟まれた筒本体の部分である第1本体部と、2の線分縁のうちの第2線分縁の両端から筒本体の他端まで延びる一対の曲線に挟まれた筒本体の部分である第2本体部と、を有してなり、第1本体部と底部とが第1線分縁の周りになす第1角度と、第2本体部と底部とが第2線分縁の周りになす第2角度と、が変化し得るよう両本体部と底部とが連結されており、第1線分縁と第2線分縁との間の底部上に存する線分である底部折り線に沿って底部を筒本体内部から見て山折りする底部折りが可能、及び/又は、第1線分縁に略平行な第1本体部上に存する第1折り線に沿って第1本体部を筒本体内部から見て山折りすると共に第2線分縁に略平行な第2本体部上に存する第2折り線に沿って第2本体部を筒本体内部から見て山折りする本体折りが可能であり、底部折り可能な場合には、底部折り線又はその近傍の底部の部分である折り線近傍部分を引き上げることで折り線近傍部分の筒本体に対する筒本体の一端方向への変位を制限することで底部折り状態を保持し、及び/又は、本体折り可能な場合には、第1線分縁又はその近傍の底部の部分である線分縁近傍部分を引き上げることで線分縁近傍部分の筒本体に対する筒本体の一端方向への変位を制限することで第1折り線に沿った第1本体部の該山折り状態を保持する引き上げ手段を有するものである、収納具である。
本収納具は、背景技術で説明したような、両端が開放された中空の筒本体と、筒本体の一端を閉じる底部と、を含んでなる有底の収納具である。この中空の筒本体の内部(中空の筒本体の内面と、底部の内面と、によって取り囲まれる)に被収納物を収納することができる。
底部の外縁は、線分に沿った少なくとも2の線分縁(該2の線分縁は第1線分縁と第2線分縁とを有する。)を有する。
筒本体は、第1本体部と、第2本体部と、を有してなる。第1本体部は、該2の線分縁のうちの第1線分縁の両端から筒本体の他端(底部が取り付けられる一端とは反対の端)まで延びる一対の曲線(直線を含む。なお、該一対の曲線は互いに交わらない。)に挟まれた筒本体の部分(筒本体の一端側の縁と、筒本体の他端側の縁と、該一対の曲線と、によって囲まれる部分)である。同様に、第2本体部は、該2の線分縁のうちの第2線分縁の両端から筒本体の他端(底部が取り付けられる一端とは反対の端)まで延びる一対の曲線(直線を含む。なお、該一対の曲線は互いに交わらない。)に挟まれた筒本体の部分(筒本体の一端側の縁と、筒本体の他端側の縁と、該一対の曲線と、によって囲まれる部分)である。
そして、第1本体部と底部とが第1線分縁の周りになす第1角度と、第2本体部と底部とが第2線分縁の周りになす第2角度と、が変化し得るよう両本体部(第1本体部及び第2本体部)と底部とが連結されている。
本収納具においては、底部折りが可能、及び/又は、本体折りが可能であり、詳述すれば、底部折りが可能であるが本体折りが不可能である場合、底部折りが不可能であるが本体折りが可能である場合、そして底部折りが可能であると共に本体折りが可能である場合の3つの場合を含む。ここに「底部折り」とは、第1線分縁と第2線分縁との間の底部上に存する線分(第1線分縁及び第2線分縁と交わらない底部を横断する線分)である底部折り線に沿って底部を筒本体内部から見て山折り(底部折り線の底部の部分が筒本体内部に向けて突出する方向に折ること)することをいう。「本体折り」とは、第1線分縁に略平行な第1本体部上に存する第1折り線(第1本体部を横断する線分)に沿って第1本体部を筒本体内部から見て山折り(第1折り線の第1本体部の部分が筒本体内部に向けて突出する方向に折ること)すると共に第2線分縁に略平行な第2本体部上に存する第2折り線(第2本体部を横断する線分)に沿って第2本体部を筒本体内部から見て山折り(第2折り線の第2本体部の部分が筒本体内部に向けて突出する方向に折ること)することをいう。
本収納具は引き上げ手段を有する。引き上げ手段は、底部折り可能な場合に底部折り状態を保持し、及び/又は、本体折り可能な場合に第1折り線に沿った第1本体部の該山折り状態を保持する。詳述すれば、引き上げ手段は、底部折り可能な場合に底部折り状態を保持するが、本体折り可能か否かは問わず第1折り線に沿った第1本体部の該山折り状態を保持しない場合、底部折り可能か否かは問わず底部折り状態を保持せず、本体折り可能な場合に第1折り線に沿った第1本体部の該山折り状態を保持する場合、そして底部折り可能な場合に底部折り状態を保持すると共に、本体折り可能な場合に第1折り線に沿った第1本体部の該山折り状態を保持する場合の3つの場合を含む。引き上げ手段が底部折り状態を保持することは、底部折り線又はその近傍の底部の部分である折り線近傍部分を筒本体に対して引き上げる(筒本体の他端方向に引っ張る)ことで折り線近傍部分の筒本体に対する筒本体の一端(底部が取り付けられる端)方向への変位を制限することで底部折り状態を保持する。引き上げ手段が第1折り線に沿った第1本体部の該山折り状態を保持することは、第1線分縁又はその近傍の底部の部分である線分縁近傍部分を筒本体に対して引き上げる(筒本体の他端方向に引っ張る)ことで線分縁近傍部分の筒本体に対する筒本体の一端(底部が取り付けられる端)方向への変位を制限することで第1折り線に沿った第1本体部の該山折り状態を保持する。
以上のようにして、本収納具においては、引き上げ手段により底部折り状態を保持し、及び/又は、第1折り線に沿った第1本体部の該山折り状態を保持することで、両端が開放された中空の筒本体と、筒本体の一端を閉じる底部と、を含んでなる有底の収納具が不必要に拡がること(第1本体部と第2本体部との間の距離が大きくなること)を防止又は減少させることができる。なお、収納具の拡がりは、引き上げ手段が折り線近傍部分及び/又は線分縁近傍部分を筒本体に対してどの程度引き上げる(筒本体の他端方向にどの程度引っ張る)かによって調節することができる。
本収納具においては、底部が略長方形であり、第1線分縁及び第2線分縁が該略長方形の対辺に形成されるものであってもよい。
両端が開放された中空の筒本体と、筒本体の一端を閉じる底部と、を含んでなる有底の収納具は、その取り扱いの容易さや筒本体内部に被収納物を容易に収納できることから、略長方形の底部とされることが多い。そして、略長方形の底部の場合、第1線分縁及び第2線分縁が該略長方形の対辺(通常は該略長方形の一対の長辺)に形成されれば、底部折り及び/又は本体折りによって本収納具をうまく折りたたむことができる。
本収納具においては、第1本体部と第2本体部との間を連結する一対のまち部であって、筒本体の他端側の縁に存する点である他縁点と、筒本体の一端側の縁に存する点である一縁点と他縁点とを結ぶ線分上に存する折り基準点と、を結ぶ線分であるまち部折り線に沿って筒本体内部から見て山折り又は谷折りが可能な一対のまち部を筒本体が備えるものであってもよい。
筒本体は第1本体部と第2本体部とを有しているが、第1本体部と第2本体部との間に第1本体部と第2本体部とを連結する筒本体の部分が一対存在している。これら両本体部(第1本体部、第2本体部)を連結する一対の筒本体部分は、第1本体部と第2本体部との間の距離が変化した際、該距離の変化を吸収しうるものであってもよく、例えば、一対の筒本体部分を蛇腹状にしたり、一対の筒本体部分を伸縮自在な材質で形成したり、そして一対の筒本体部分を一対のまち部としてもよい。とりわけ一対のまち部とすれば、本収納具を底部折り及び/又は本体折りによってうまく折りたたむことができる。なお、一対のまち部を構成する各々のまち部は、いずれも第1本体部と第2本体部とを連結するように配設され、筒本体の他端(底部が取り付けられる端とは反対の端)側の該まち部の縁に存する点である他縁点と、筒本体の一端(底部が取り付けられる端)側の該まち部の縁に存する点である一縁点と他縁点とを結ぶ線分上に存する折り基準点と、を結ぶ線分(他縁点と折り基準点とを結ぶ線分)であるまち部折り線に沿って筒本体内部から見て山折り(まち部折り線のまち部の部分が筒本体内部に向けて突出する方向に折ること)又は谷折り(まち部折り線のまち部の部分が筒本体内部から見て遠ざかる方向に折ること)が可能なものである。このような第1本体部と第2本体部とを連結する一対のまち部は、各々がまち部折り線に沿って筒本体内部から見て山折り又は谷折りされることで、第1本体部と第2本体部との間の距離が増減してもその変化をうまく吸収することができる。
本収納具においては、引き上げ手段が、折り線近傍部分又は線分縁近傍部分に少なくとも一端が直接又は間接に取り付けられた線材又は帯材を含んでなるもの(以下、「線材等本収納具」という。)であってもよい。
上述したように、引き上げ手段は、折り線近傍部分を筒本体に対して引き上げる(筒本体の他端方向に引っ張る)ことで折り線近傍部分の筒本体に対する筒本体の一端(底部が取り付けられる端)方向への変位を制限することで底部折り状態を保持するか、線分縁近傍部分を筒本体に対して引き上げる(筒本体の他端方向に引っ張る)ことで線分縁近傍部分の筒本体に対する筒本体の一端(底部が取り付けられる端)方向への変位を制限することで第1折り線に沿った第1本体部の山折り状態を保持するので、引き上げ手段が、折り線近傍部分又は線分縁近傍部分に少なくとも一端が直接又は間接に取り付けられた線材又は帯材を含むようにすれば、この線材又は帯材を容易に引き上げることで折り線近傍部分又は線分縁近傍部分を筒本体に対して引き上げる(筒本体の他端方向に引っ張る)ことができ、底部折り状態を保持するか、第1折り線に沿った第1本体部の山折り状態を保持することができる。
線材等本収納具の場合、底部折り可能な場合であり、引き上げ手段が、底部折り線に跨るよう底部の内面の少なくとも一部に沿って配設され折り線近傍部分に取り付けられる底補強部材を含んでなり、線材又は帯材の少なくとも一端が底補強部材の底部折り線から離れた位置に取り付けられることで該少なくとも一端が底補強部材を介して折り線近傍部分に間接に取り付けられるもの(以下、「底補強部材本収納具」という。)であってもよい。
底部折り可能な場合において、底補強部材が、底部の内面の少なくとも一部に沿うように底部折り線に跨る(底部が底部折り線に沿って折られておらず平面をなす状態において該平面に対して垂直方向から見たときに底部折り線によって底補強部材が2の部分に分割される)よう配設されると共に、底部の折り線近傍部分に取り付けられる。そして、引き上げ手段が含む前記の線材又は帯材の少なくとも一端が底補強部材の底部折り線から離れた位置(底部が底部折り線に沿って折られておらず平面をなす状態において該平面に対して垂直方向から見たときに底部折り線から離れた底補強部材の位置)に取り付けられることで該少なくとも一端が底補強部材を介して折り線近傍部分に間接に取り付けられる。
こうすることで、引き上げ手段が含む前記の線材又は帯材の少なくとも一端が取り付けられた底補強部材の底部折り線から離れた位置が、この線材又は帯材を引き上げることで引き上げられ、底補強部材が「テコ」として作用することで、底補強部材が取り付けられた底部の折り線近傍部分を円滑かつ容易に筒本体に対して引き上げる(筒本体の他端方向に引っ張る)ことにより底部折り状態をうまく保持することができる。
底補強部材本収納具の場合、底補強部材の外縁が、第1線分縁に略沿った第1外縁部と、第2線分縁に略沿った第2外縁部と、を備えてなり、線材又は帯材の前記少なくとも一端が第2外縁部に取り付けられるものであってもよい。
こうすることで底補強部材の外縁が、第1線分縁に略沿う(第1外縁部)と共に第2線分縁に略沿う(第2外縁部)ので、ほぼ第1線分縁と第2線分縁との間で底補強部材が底部を補強し、底部が破損することを防止又は減少させることができる。そして、底補強部材が作用する「テコ」の力点(線材又は帯材の前記少なくとも一端が取り付けられる第2外縁部)と作用点(底補強部材が取り付けられる底部の折り線近傍部分)との距離が大きくなることで、底部の折り線近傍部分を引き上げる(筒本体の他端方向に引っ張る)力を増加させることができ、底部折り状態を容易に保持することができる。
底補強部材本収納具の場合、第1本体部と第2本体部との間を連結する一対のまち部であって、筒本体の他端側の縁に存する点である他縁点と、筒本体の一端側の縁に存する点である一縁点と他縁点とを結ぶ線分上に存する折り基準点と、を結ぶ線分であるまち部折り線に沿って筒本体内部から見て山折りが可能な一対のまち部を筒本体が備え、底補強部材が、筒本体内部から見て山折りされるまち部との衝突を避けるための切り欠き部分を有するものであってもよい。
上述したように第1本体部と第2本体部との間で両本体部同士を連結する筒本体の部分を一対のまち部とし、そのまち部がまち部折り線に沿って筒本体内部から見て山折り(まち部折り線のまち部の部分が筒本体内部に向けて突出する方向に折ること)される場合に、底補強部材が前記の線材又は帯材によって引き上げられ底部が底部折り線に沿って山折りされる過程において、まち部もまち部折り線に沿って筒本体内部に向けて突出するように折りたたまれる。このため筒本体内部において回動する底補強部材と、筒本体内部に向けて突出する方向に折りたたまれるまち部と、が衝突しないよう、底補強部材が、筒本体内部から見て山折りされるまち部との衝突を避けるための切り欠き部分を有するようにすれば、底部が底部折り線に沿った山折り過程(底補強部材の回動により生じる)と、まち部のまち部折り線に沿った山折り(筒本体内部に向けて突出する方向)過程と、を円滑に行うことができる。
線材等本収納具の場合、線材又は帯材が、折り線近傍部分又は線分縁近傍部分に両端が直接又は間接に取り付けられてもよい。
折り線近傍部分又は線分縁近傍部分に線材又は帯材の両端が直接又は間接に取り付けられることで、線材又は帯材がその両端間が閉じられる(Uの字状のループ)ので、その閉じられた部分に手をかけて線材又は帯材を容易に引き上げたり、その閉じられた部分を他の物(例えば、フック等)に容易に係合させることができ、底部折り状態を保持するか、第1折り線に沿った第1本体部の山折り状態を保持することを容易に行うことができる。
線材等本収納具の場合、線材又は帯材の少なくとも一部を、折り線近傍部分又は線分縁近傍部分よりも筒本体の他端側に保持する引き上げ材保持手段を有するもの(以下、「引き上げ材保持本収納具」という。)であってもよい。
こうすることで引き上げ材保持手段が、線材又は帯材の少なくとも一部を、折り線近傍部分又は線分縁近傍部分よりも筒本体の他端(底部が取り付けられる端とは反対の端)側に保持するので、筒本体の他端側に通常存在する本収納具の使用者が、線材又は帯材の少なくとも一部を手で把持する等の線材又は帯材の操作開始を容易ならしめる(例えば、線材又は帯材が、本収納具の外部で下方に垂れ下がった状態や、下側に位置する底部の内面に置かれた状態であれば、線材又は帯材を使用者が容易に手に取ることができない場合がある。)。
引き上げ材保持本収納具の場合、貫通穴が筒本体の内部と外部とを連通させるよう折り線近傍部分又は線分縁近傍部分よりも筒本体の他端側に一対形成され、線材又は帯材が、筒本体の内部及び外部のうち線材又は帯材の両端が存する一方とは反対の他方の側において一対の貫通穴の間に架け渡されることで、該一対の貫通穴が形成された筒本体が引き上げ材保持手段として機能するものであってもよい。
折り線近傍部分又は線分縁近傍部分よりも筒本体の他端(底部が取り付けられる端とは反対の端)側の筒本体に、筒本体の内部と外部とを連通させるよう一対の貫通穴が形成される。そして、線材又は帯材が、筒本体の内部及び外部のうち線材又は帯材の両端が存する一方(通常、折り線近傍部分に両端が直接に取り付けられている場合であれば筒本体の内部であり、線分縁近傍部分に両端が直接に取り付けられている場合であれば筒本体の外部である。)とは反対の他方(通常、折り線近傍部分に両端が直接に取り付けられている場合であれば筒本体の外部であり、線分縁近傍部分に両端が直接に取り付けられている場合であれば筒本体の内部である。)の側において一対の貫通穴の間に架け渡される(換言すれば、筒本体の内部及び外部のうち一方には線材又は帯材の両端を含む両部分が存在すると共に該両部分の間に存する線材又は帯材の部分は該一方とは反対の他方の側に存する。)。これによって該一対の貫通穴が形成された筒本体が、引き上げ材保持手段として機能することができ、これにより引き上げ材保持手段を筒本体とは別個に形成する必要がない。
引き上げ材保持本収納具の場合、線材又は帯材を貫通させる貫通穴が形成された筒本体に取り付けられた筒本体とは別体の貫通穴形成部材を引き上げ材保持手段が有するものであってもよい。
このように引き上げ材保持手段が有する貫通穴形成部材を筒本体とは別体とすると共に、貫通穴形成部材が線材又は帯材を貫通させる貫通穴を有し、そしてこの貫通穴形成部材を筒本体に取り付けるようにすれば、線材又は帯材を貫通させる貫通穴を筒本体に対して高い自由度で配置することができるので、線材又は帯材の少なくとも一部を保持する位置を便利な位置とすることができる。
引き上げ材保持本収納具の場合、収納具を使用者が手で下げるための筒本体の他端から突出する取っ手を有し、筒本体の他端から突出する取っ手に線材又は帯材を引っかけることで、取っ手が引き上げ材保持手段として機能するものであってもよい。
本収納具は、内部に被収納物を収納すると共に可搬性を持たせるため、使用者が手で下げるための筒本体の他端(底部が取り付けられる端とは反対の端)から突出する取っ手を有するようにしてもよい。このような筒本体の他端(底部が取り付けられる端とは反対の端)から突出する取っ手を有する場合、その取っ手に線材又は帯材を引っかけることで、その取っ手を引き上げ材保持手段として機能させることができ、そうすれば引き上げ材保持手段を別個に形成する必要がない。
線材等本収納具の場合、収納具を使用者が手で下げるための取っ手を有し、使用者の手で、取っ手と一緒に線材又は帯材を握ると、折り線近傍部分又は線分縁近傍部分が引き上げられるものであってもよい。
こうすることで本収納具を搬送する際、使用者が手で取っ手を把持することで、容易に本収納具を使用者が手で下げることができ、さらに使用者の手で、取っ手と一緒に線材又は帯材を握ると、折り線近傍部分又は線分縁近傍部分が引き上げられるので、搬送中、底部折り状態を保持するか、第1折り線に沿った第1本体部の山折り状態を容易に保持することができる。
線材等本収納具の場合、折り線近傍部分又は線分縁近傍部分が引き上げられた状態で線材又は帯材を係止する係止手段を有するもの(以下、「線材等係止手段本収納具」という。)であってもよい。
こうすることで折り線近傍部分又は線分縁近傍部分が引き上げられ、底部折り又は第1折り線に沿った第1本体部の山折りの状態を、線材又は帯材を係止手段に係止させることで確実かつ容易に保持することができる。
線材等係止手段本収納具の場合、係止手段は、線材又は帯材を係止するフック部分が形成された筒本体とは別体の筒本体に取り付けられたフック部材を含んでなるものであってもよい。
線材又は帯材を係止するフック部分を有するフック部材を、筒本体とは別体に形成し、それを筒本体に取り付けることで、線材又は帯材を係止する位置を筒本体に対して高い自由度で選択できるので、本収納具を便利に使用できるよう線材又は帯材を高い自由度で配置できる。
本発明の第1実施形態の袋(第1袋)を示す図である。 第1袋の一部拡大図である。 吊り下げ紐を引き上げることで底部の折り線が上方向に引き上げられた状態の第1袋を示す図である。 底部の折り線が上方向に引き上げられた状態(図3)の第1袋の一部拡大図である。 本発明の第2実施形態の袋(第2袋)を示す図である。 吊り下げ紐を引き上げることで底部の折り線が上方向に引き上げられた状態の第2袋を示す図である。 本発明の第3実施形態の袋(第3袋)を示す図である。 吊り下げ紐を引き上げることで底部の折り線が上方向に引き上げられた状態の第3袋を示す図である。 本発明の第4実施形態の袋(第4袋)を示す図である。 吊り下げ紐を引き上げることで底部の折り線が上方向に引き上げられた状態の第4袋を示す図である。 本発明の第5実施形態の袋(第5袋)を示す図である。 吊り下げ紐を引き上げることで底部の折り線が上方向に引き上げられた状態の第5袋を示す図である。 本発明の第6実施形態の袋(第6袋)を示す図である。 吊り下げ紐を引き上げることで底部の折り線が上方向に引き上げられた状態の第6袋61を示す図である。 本発明の第7実施形態の袋(第7袋)を示す図である。 第7袋の一部拡大図である。 吊り下げ紐を引き上げることで底部の折り線が上方向に引き上げられた状態の第7袋を示す図である。 底部の折り線が上方向に引き上げられた状態(図17)の第7袋の一部拡大図である。 底補強部材を示す平面図である。 本発明の第8実施形態の袋(第8袋)を示す図である。 吊り下げ紐を引き上げることで底部の折り線が上方向に引き上げられた状態の第8袋を示す図である。 第7袋及び第8袋の第1変形例を示す図である。 第7袋及び第8袋の第1変形例の袋において、吊り下げ紐を引き上げることで底部の折り線が上方向に引き上げられた状態を示す図である。 第7袋及び第8袋の第2変形例を示す図である。 第7袋及び第8袋の第2変形例の袋において、吊り下げ紐を引き上げることで底部の折り線が上方向に引き上げられた状態を示す図である。 第7袋及び第8袋の第3変形例を示す図である。 第7袋及び第8袋の第3変形例の袋において、吊り下げ紐を引き上げることで底部の折り線が上方向に引き上げられた状態を示す図である。 第7袋及び第8袋の第4変形例を示す図である。 第7袋及び第8袋の第4変形例の袋において、吊り下げ紐を引き上げることで底部の折り線が上方向に引き上げられた状態を示す図である。 本発明の第9実施形態の袋(第9袋)を示す図である。 第9袋の一部拡大図である。 吊り下げ紐を引き上げることで底部が回動されると共に本体部が折り線によって折り曲げられた状態の第9袋を示す図である。 底部が回動されると共に本体部が折り線によって折り曲げられた状態(図32)の第9袋の一部拡大図である。 本発明の第10実施形態の袋(第10袋)を示す図である。 吊り下げ紐を引き上げることで底部が回動されると共に本体部が折り線によって折り曲げられた状態の第10袋を示す図である。 第9袋及び第10袋の第1変形例を示す図である。 吊り下げ紐を引き上げることで底部が回動されると共に本体部が折り線によって折り曲げられた状態の第9袋及び第10袋の第1変形例を示す図である。 第9袋及び第10袋の第2変形例を示す図である。 吊り下げ紐を引き上げることで底部が回動されると共に本体部が折り線によって折り曲げられた状態の第9袋及び第10袋の第2変形例を示す図である。 第9袋及び第10袋の第3変形例を示す図である。 吊り下げ紐を引き上げることで底部が回動されると共に本体部が折り線によって折り曲げられた状態の第9袋及び第10袋の第3変形例を示す図である。 紐係止具を示す図である。 紐係止具を示す図である。
本発明の実施の形態を図面を参照して詳述するが、本発明はこれに限定されるものではない。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態の袋(以下、「第1袋」という)11を示す図であり、詳細には、図1(a)は第1袋11を示す斜視図であり、図1(b)は図1(a)のA−A断面図である。図2は第1袋11の一部拡大図であり、詳細には、図2(a)は図1(a)中の点線Bによって囲まれた部分の一部拡大図であり、図2(b)は図2(a)のC−C断面図である。そして、図3は、後述するように、吊り下げ紐131を引き上げることで底部115の折り線115bが上方向に引き上げられた状態の第1袋11を示す図であり、詳細には、図3(a)は底部115の折り線115bが上方向に引き上げられた状態の第1袋11を示す斜視図であり、図3(b)は図3(a)のA−A断面図である。図4は底部115の折り線115bが上方向に引き上げられた状態(図3)の第1袋11の一部拡大図であり、詳細には、図4(a)は図3(a)中の点線Bによって囲まれた部分の一部拡大図であり、図4(b)は図4(a)のC−C断面図である。図1乃至図4を参照して、第1袋11について説明する。
第1袋11は、第1の袋本体100と、吊り下げ紐131と、を含んで構成されている。
第1の袋本体100は、有底無蓋の中空の直方体を略形成する紙製の収容部101と、収容部101の開口103を規定する開口縁近傍に取り付けられた一対の持ち手121と、を有してなる。
収容部101は、互いに対向する一対の本体部111、113(本体部111、113のいずれも同じ長方形を略なす)と、一対の本体部111、113の下縁を連結する底部115(長方形を略なす)と、一対の本体部111、113の間を連結し下縁が底部115に取り付けられる一対のまち部117、119(まち部117、119のいずれも同じ長方形を略なす)と、を含む。まち部117、119いずれも、本体部111、113に連なる両辺(ここではまち部117、119がなす長方形の一対の長辺)に平行かつ等しい距離に折り線117b、119bが形成されている。そして、底部115には、折り線117b、119bを結ぶように折り線115bが形成されている(ここでは底部115がなす長方形の一対の長辺(本体部111、113に連なる辺)に平行かつ等しい距離に折り線115bが形成されている。)。加えて、まち部117と底部115とが連なる辺の両端に向けて折り線117bの所定位置117pから一対の折り線117c1、117c2が形成されると共に、まち部119と底部115とが連なる辺の両端に向けて折り線119bの所定位置119pから一対の折り線119c1、119c2が形成されている(ここでは所定位置117p及び所定位置119pは、底部115からの距離が等しい位置に存在している。)。
一対の持ち手121いずれも、両端が収容部101の開口103を規定する開口縁近傍に取り付けられたプラスチック製の紐状部材によって形成されており、一対の持ち手121を手で把持することで第1の袋本体100(第1袋11)を吊り下げて持つことができる。
なお、このような第1の袋本体100は、手提げ紙製バック等として、これまで数多く用いられてきた。
収容部101の本体部113には、底部115からの高さがほぼ等しい位置に一対の紐通し穴113h1、113h2が穿設されている。紐通し穴113h1、113h2のいずれも、穴の周囲を補強するためのハトメ部材113h1a、113h2aが取り付けられている(図2及び図4を参照されたい。図示を容易にするため、図1及び図3においてはハトメ部材113h1a、113h2aの図示を省略している。)。
そして、吊り下げ紐131は、両端が底部115の折り線115b近傍に取り付けられると共に、一部が紐通し穴113h1、113h2の間から収容部101の外部に露出(一対の紐通し穴113h1、113h2に掛け渡された状態)するよう吊り下げ紐131が取り付けられている。
このため図3及び図4に示すように、一対の持ち手121と一緒に一対の紐通し穴113h1、113h2に掛け渡された吊り下げ紐131を使用者が手(不図示)で把持することで、吊り下げ紐131の両端が取り付けられた底部115の折り線115bが上方向(一対の持ち手121に近づく方向)に引き上げられることによって、底部115の折り線115bが山折り(収容部101の内部101nから見て山折り)される。
底部115の折り線115bが山折り(収容部101の内部101nから見て山折り)されることで、まち部117、119いずれも折り線117b、119b(詳細には、折り線117b、119bの上端(持ち手121側)から所定位置117p、119pまでの部分)が山折り(収容部101の内部101nから見て山折り)されることによって、一対の本体部111、113互いが近づき、第1袋11の幅W(図1(b)及び図2(b)の寸法W→図3(b)及び図4(b)の寸法W)が小さくなる。
なお、収容部101の内部101nに物を収容する等のために、第1袋11の幅Wを広げる必要がある場合には、一対の持ち手121と一緒に把持している吊り下げ紐131を放せば、図1及び図2のような状態に戻すことができる(図3(b)及び図4(b)の寸法W→図1(b)及び図2(b)の寸法W)。このように第1袋11によれば、一対の紐通し穴113h1、113h2に掛け渡された吊り下げ紐131を手で把持するか否かによって、第1袋11の幅Wを大きくするか(図1、図2)又は第1袋11の幅を小さくするか(図3、図4)を自由に選択することができる。
以上の通り、第1袋11は、両端(開口103を規定する開口縁と、底部115が取り付けられた縁)が開放された中空の筒本体(本体部111、113とまち部117、119とを含んでなる)と、筒本体(本体部111、113とまち部117、119)の一端を閉じる底部115と、を含んでなる有底の収納具であって、底部115の外縁(底部115がなす略長方形の4の辺)が、線分に沿った少なくとも2の線分縁(底部115がなす略長方形の該4の辺のうち一対の長辺)を有し、筒本体(本体部111、113とまち部117、119)が、2の線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺)のうちの第1線分縁(該一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)の両端から筒本体(本体部111、113とまち部117、119)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))まで延びる一対の曲線(ここでは本体部111がなす略長方形の4の辺のうちまち部117、119に連なる一対の対辺)に挟まれた筒本体(本体部111、113とまち部117、119)の部分である第1本体部(本体部111)と、2の線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺)のうちの第2線分縁(該一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)の両端から筒本体(本体部111、113とまち部117、119)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))まで延びる一対の曲線(ここでは本体部113がなす略長方形の4の辺のうちまち部117、119に連なる一対の対辺)に挟まれた筒本体(本体部111、113とまち部117、119)の部分である第2本体部(本体部113)と、を有してなり、第1本体部(本体部111)と底部115とが第1線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)の周りになす第1角度と、第2本体部(本体部113)と底部115とが第2線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)の周りになす第2角度と、が変化し得るよう両本体部(本体部111、113)と底部115とが連結されており、第1線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)と第2線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)との間の底部115上に存する線分である底部折り線(折り線115b)に沿って底部115を筒本体(本体部111、113とまち部117、119)内部(内部101n)から見て山折りする底部折り(図3、図4)が可能であり、底部折り可能な場合には、底部折り線(折り線115b)又はその近傍の底部115の部分である折り線近傍部分を引き上げることで折り線近傍部分の筒本体(本体部111、113とまち部117、119)に対する筒本体(本体部111、113とまち部117、119)の一端(底部115が取り付けられる端。ここでは下端)方向への変位を制限することで底部折り状態(図3、図4)を保持する引き上げ手段(ここでは吊り下げ紐131)を有するものである、収納具である。
第1袋11においては、底部115が略長方形であり、第1線分縁(本体部111に連なる辺)及び第2線分縁(本体部113に連なる辺)が該略長方形の対辺(ここでは一対の長辺)に形成されるものである。
第1袋11においては、第1本体部(本体部111)と第2本体部(本体部113)との間を連結する一対のまち部117、119であって、筒本体(本体部111、113とまち部117、119)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))側の縁に存する点である他縁点117b1、119b1(図1(a)参照)と、筒本体(本体部111、113とまち部117、119)の一端(底部115が取り付けられる一端である下端)側の縁に存する点である一縁点117b2、119b2(図1(a)参照)と他縁点117b1、119b1とを結ぶ線分上に存する折り基準点(所定位置117p、119p)と、を結ぶ線分であるまち部折り線(他縁点117b1、119b1と所定位置117p、119pとの間の線分)に沿って筒本体(本体部111、113とまち部117、119)内部(内部101n)から見て山折りが可能な一対のまち部117、119を筒本体(本体部111、113とまち部117、119)が備えるものである。
第1袋11においては、引き上げ手段(吊り下げ紐131)が、折り線近傍部分に少なくとも一端(ここでは両端)が直接に取り付けられた線材又は帯材(ここでは紐)を含んでなる。そして、線材又は帯材が、折り線近傍部分に両端が直接に取り付けられている。
第1袋11においては、線材又は帯材(吊り下げ紐131)の少なくとも一部を、折り線近傍部分よりも筒本体(本体部111、113とまち部117、119)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))側に保持する引き上げ材保持手段(ここでは一対の紐通し穴113h1、113h2が形成された本体部113を含んで構成される)を有するものである。
第1袋11においては、貫通穴(ここでは一対の紐通し穴113h1、113h2)が筒本体(本体部111、113とまち部117、119)の内部(内部101n)と外部とを連通させるよう折り線近傍部分よりも筒本体(本体部111、113とまち部117、119)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))側に一対形成され、線材又は帯材(吊り下げ紐131)が、筒本体(本体部111、113とまち部117、119)の内部101n及び外部のうち線材又は帯材(吊り下げ紐131)の両端131a、131bが存する一方(ここでは内部101n)とは反対の他方(ここでは外部)の側において一対の貫通穴(一対の紐通し穴113h1、113h2)の間に架け渡されることで、該一対の貫通穴(一対の紐通し穴113h1、113h2)が形成された筒本体(本体部111、113とまち部117、119)が引き上げ材保持手段として機能する。
第1袋11においては、収納具(第1袋11)を使用者が手で下げるための取っ手(持ち手121)を有し、使用者の手で、取っ手(持ち手121)と一緒に線材又は帯材(吊り下げ紐131)を握ると、折り線近傍部分が引き上げられる(図3、図4)。
(第2実施形態)
図5は、本発明の第2実施形態の袋(以下、「第2袋」という)21を示す図であり、詳細には、図5(a)は第2袋21を示す斜視図であり、図5(b)は図5(a)のA−A断面図である。図6は、後述するように、吊り下げ紐131を引き上げることで底部115の折り線115bが上方向に引き上げられた状態の第2袋21を示す図であり、詳細には、図6(a)は底部115の折り線115bが上方向に引き上げられた状態の第2袋21を示す斜視図であり、図6(b)は図6(a)のA−A断面図である。なお、第1実施形態の説明に用いた図2及び図4が示す状態は、第2実施形態においても同様であるので(図2は図5の第2袋21の一部拡大図に、そして図4は図6の第2袋21のように底部115の折り線115bが上方向に引き上げられた状態の一部拡大図に該当する。)、第2袋11について図2、図4、図5及び図6を参照しつつ説明する(第2袋21は第1袋11に比し、後述するように、まち部217、219の折り方向が異なるのみである)。
第2袋21は、第2の袋本体200と、吊り下げ紐131と、を含んで構成されている。
第2の袋本体200は、有底無蓋の中空の直方体を略形成する紙製の収容部201と、収容部201の開口103を規定する開口縁近傍に取り付けられた一対の持ち手121と、を有してなる。
収容部201は、互いに対向する一対の本体部111、113(本体部111、113のいずれも同じ長方形を略なす)と、一対の本体部111、113の下縁を連結する底部115(長方形を略なす)と、一対の本体部111、113の間を連結し下縁が底部115に取り付けられる一対のまち部217、219(まち部217、219のいずれも同じ長方形を略なす)と、を含む。まち部217、219いずれも、本体部111、113に連なる辺(ここではまち部217、219がなす長方形の一対の長辺(本体部111、113に連なる辺)に平行かつ等しい距離に折り線217b、219bが形成されている。そして、底部115には、折り線217b、219bを結ぶように折り線115bが形成されている(ここでは底部115がなす長方形の一対の長辺(本体部111、113に連なる辺)に平行かつ等しい距離に折り線115bが形成されている。)。加えて、まち部217と底部115とが連なる辺の両端に向けて折り線217bの所定位置217pから一対の折り線217c1、217c2が形成されると共に、まち部219と底部115とが連なる辺の両端に向けて折り線219bの所定位置219pから一対の折り線219c1、219c2が形成されている(ここでは所定位置217p及び所定位置219pは、底部115からの距離が等しい位置に存在している。)。
一対の持ち手121いずれも、両端が収容部201の開口103を規定する開口縁近傍に取り付けられたプラスチック製の紐状部材によって形成されており、一対の持ち手121を手で把持することで第2の袋本体200(第2袋21)を吊り下げて持つことができる。
なお、このような第2の袋本体200は、手提げ紙製バック等として、これまで数多く用いられてきたものであり、上述の第1の袋本体100に比して、図6に示されるようにまち部217、219いずれも折り線217b、219bが谷折り(収容部201の内部101nから見て谷折り)されることが異なるのみで、それ以外の点は同様である。
収容部201の本体部113には、底部115からの高さがほぼ等しい位置に一対の紐通し穴113h1、113h2が穿設されている。なお、紐通し穴113h1、113h2のいずれも、穴の周囲を補強するためのハトメ部材113h1a、113h2a(図2、図4参照)が取り付けられている(図示を容易にするため、図5及び図6においてはハトメ部材113h1a、113h2aの図示を省略している)。
そして、吊り下げ紐131は、両端が底部115の折り線115b近傍に取り付けられると共に、一部が紐通し穴113h1、113h2の間から収容部201の外部に露出(一対の紐通し穴113h1、113h2に掛け渡された状態)するよう取り付けられている。
このため図6に示すように、一対の持ち手121と一緒に一対の紐通し穴113h1、113h2に掛け渡された吊り下げ紐131を第2袋21の使用者が手(不図示)で把持することで、吊り下げ紐131の両端が取り付けられた底部115の折り線115bが上方向(一対の持ち手121に近づく方向)に引き上げられることによって、底部115の折り線115bが山折り(収容部201の内部101nから見て山折り)される。
底部115の折り線115bが山折り(収容部201の内部101nから見て山折り)されることで、まち部217、219いずれも折り線217b、219b(詳細には、折り線217b、219bの上端(持ち手121側)から所定位置217p、219pまでの部分)が谷折り(収容部201の内部101nから見て谷折り)されることによって、一対の本体部111、113互いが近づき、第2袋21の幅W(図5(b)及び図2(b)の寸法W→図6(b)及び図4(b)の寸法W)が小さくなる。
なお、収容部201の内部に物を収容する等のために、第2袋21の幅Wを広げる必要がある場合には、一対の持ち手121と一緒に把持している吊り下げ紐131を放せば、図5のような状態に戻すことができる(図6(b)及び図4(b)の寸法W→図5(b)及び図2(b)の寸法W)。このように第2袋21によれば、一対の紐通し穴113h1、113h2に掛け渡された吊り下げ紐131を手で把持するか否かによって、第2袋21の幅Wを大きくするか(図5)又は第2袋21の幅Wを小さくするか(図6)を自由に選択することができる。
以上説明した通り、第2袋21は、両端(開口103を規定する開口縁と、底部115が取り付けられた縁)が開放された中空の筒本体(本体部111、113とまち部217、219とを含んでなる)と、筒本体(本体部111、113とまち部217、219)の一端を閉じる底部115と、を含んでなる有底の収納具であって、底部115の外縁(底部115がなす略長方形の4の辺)が、線分に沿った少なくとも2の線分縁(底部115がなす略長方形の該4の辺のうち一対の長辺)を有し、筒本体(本体部111、113とまち部217、219)が、2の線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺)のうちの第1線分縁(該一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)の両端から筒本体(本体部111、113とまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))まで延びる一対の曲線(ここでは本体部111がなす略長方形の4の辺のうちまち部217、219に連なる一対の対辺)に挟まれた筒本体(本体部111、113とまち部217、219)の部分である第1本体部(本体部111)と、2の線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺)のうちの第2線分縁(該一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)の両端から筒本体(本体部111、113とまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))まで延びる一対の曲線(ここでは本体部113がなす略長方形の4の辺のうちまち部217、219に連なる一対の対辺)に挟まれた筒本体(本体部111、113とまち部217、219)の部分である第2本体部(本体部113)と、を有してなり、第1本体部(本体部111)と底部115とが第1線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)の周りになす第1角度と、第2本体部(本体部113)と底部115とが第2線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)の周りになす第2角度と、が変化し得るよう両本体部(本体部111、113)と底部115とが連結されており、第1線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)と第2線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)との間の底部115上に存する線分である底部折り線(折り線115b)に沿って底部115を筒本体(本体部111、113とまち部217、219)内部(内部101n)から見て山折りする底部折り(図6、図4)が可能であり、底部折り可能な場合には、底部折り線(折り線115b)又はその近傍の底部115の部分である折り線近傍部分を引き上げることで折り線近傍部分の筒本体(本体部111、113とまち部217、219)に対する筒本体(本体部111、113とまち部217、219)の一端(底部115が取り付けられる端。ここでは下端)方向への変位を制限することで底部折り状態(図6、図4)を保持する引き上げ手段(ここでは吊り下げ紐131)を有するものである、収納具である。
第2袋21においては、底部115が略長方形であり、第1線分縁(本体部111に連なる辺)及び第2線分縁(本体部113に連なる辺)が該略長方形の対辺(ここでは一対の長辺)に形成されるものである。
第2袋21においては、第1本体部(本体部111)と第2本体部(本体部113)との間を連結する一対のまち部217、219であって、筒本体(本体部111、113とまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))側の縁に存する点である他縁点217b1、219b1(図5(a)参照)と、筒本体(本体部111、113とまち部217、219)の一端(底部115が取り付けられる一端である下端)側の縁に存する点である一縁点217b2、219b2(図5(a)参照)と他縁点217b1、219b1とを結ぶ線分上に存する折り基準点(所定位置217p、219p)と、を結ぶ線分であるまち部折り線(他縁点217b1、219b1と所定位置217p、219pとの間の線分)に沿って筒本体(本体部111、113とまち部217、219)内部(内部101n)から見て谷折りが可能な一対のまち部217、219を筒本体(本体部111、113とまち部217、219)が備えるものである。
第2袋21においては、引き上げ手段(吊り下げ紐131)が、折り線近傍部分に少なくとも一端(ここでは両端)が直接に取り付けられた線材又は帯材(ここでは紐)を含んでなる。そして、線材又は帯材が、折り線近傍部分に両端が直接に取り付けられている。
第2袋21においては、線材又は帯材(吊り下げ紐131)の少なくとも一部を、折り線近傍部分よりも筒本体(本体部111、113とまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))側に保持する引き上げ材保持手段(ここでは一対の紐通し穴113h1、113h2が形成された本体部113を含んで構成される)を有するものである。
第2袋21においては、貫通穴(ここでは一対の紐通し穴113h1、113h2)が筒本体(本体部111、113とまち部217、219)の内部(内部101n)と外部とを連通させるよう折り線近傍部分よりも筒本体(本体部111、113とまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))側に一対形成され、線材又は帯材(吊り下げ紐131)が、筒本体(本体部111、113とまち部217、219)の内部101n及び外部のうち線材又は帯材(吊り下げ紐131)の両端131a、131bが存する一方(ここでは内部101n)とは反対の他方(ここでは外部)の側において一対の貫通穴(一対の紐通し穴113h1、113h2)の間に架け渡されることで、該一対の貫通穴(一対の紐通し穴113h1、113h2)が形成された筒本体(本体部111、113とまち部217、219)が引き上げ材保持手段として機能する。
第2袋21においては、収納具(第2袋21)を使用者が手で下げるための取っ手(持ち手121)を有し、使用者の手で、取っ手(持ち手121)と一緒に線材又は帯材(吊り下げ紐131)を握ると、折り線近傍部分が引き上げられる(図6、図4)。
(第3実施形態)
図7は、本発明の第3実施形態の袋(以下、「第3袋」という)31を示す図であり、第1袋11及び第2袋21を示す図2と同様の図である。具体的には、図7(a)は図2(a)と同様の位置を示す一部拡大斜視図であり、図7(b)は図7(a)のC−C断面図である(図2(b)と同様である)。図8は、後述するように、吊り下げ紐131を引き上げることで底部115の折り線115bが上方向に引き上げられた状態の第3袋31を示す図(図4と同様の図である)であり、詳細には、図8(a)は底部115の折り線115bが上方向に引き上げられた状態の第3袋31を示す一部拡大斜視図(図4(a)と同様の図である)であり、図8(b)は図8(a)のC−C断面図(図4(b)と同様の図である)である。
第3実施形態の第3袋31は、第1の袋本体100及び第2の袋本体200のいずれにも(まち部の折り線が山折りか谷折りかの別を問わず)適用できるものであり、これら第1の袋本体100及び第2の袋本体200は既に詳しく説明したのでここでは説明を省略する(換言すれば、第3袋31として示す実施形態は、第1の袋本体100に適用することもできるし、第2の袋本体200に適用することもできる。)。
第3袋31においても、本体部113には、底部115からの高さがほぼ等しい位置に一対の紐通し穴113h1、113h2が穿設されている。紐通し穴113h1、113h2のいずれも、穴の周囲を補強するためのハトメ部材113h1a、113h2aが取り付けられている。
そして、吊り下げ紐131は、両端131a、131bが底部115の折り線115b近傍に取り付けられると共に、一部が紐通し穴113h1、113h2の間から外部に露出(一対の紐通し穴113h1、113h2に掛け渡された状態)するよう取り付けられている。
加えて、紐通し穴113h1、113h2よりも上方向(持ち手121に近づく方向)の本体部113の外面側(内部101nとは反対側)には、フック部材141(吊り下げ紐131を引っかけて係止できるようフック形状部分141a、141bを有する。)が取り付けられている。
このため図8に示すように、紐通し穴113h1、113h2に掛け渡された吊り下げ紐131を上方向(持ち手121に近づく方向)に引き上げ吊り下げ紐131をフック部材141(フック形状部分141a、141b)に係止させることで、吊り下げ紐131の両端131a、131bが取り付けられた底部115の折り線115bが上方向(一対の持ち手121に近づく方向)に引き上げられることによって、底部115の折り線115bが山折り(収容部の内部101nから見て山折り)される。
底部115の折り線115bが山折り(内部101nから見て山折り)されることで、第1の袋本体100に適用された場合であれば、まち部117、119いずれも折り線117b、119b(詳細には、折り線117b、119bの上端(持ち手121側)から所定位置117p、119pまでの部分)が山折り(収容部の内部101nから見て山折り)されるか、又は第2の袋本体200に適用された場合であれば、まち部217、219いずれも折り線217b、219b(詳細には、折り線217b、219bの上端(持ち手121側)から所定位置217p、219pまでの部分)が谷折り(収容部の内部101nから見て谷折り)されることによって、一対の本体部111、113互いが近づき、第3袋31の幅W(図7(b)の寸法W→図8(b)の寸法W)が小さくなる。
なお、収容部の内部101nに物を収容する等のために、第3袋31の幅Wを広げる必要がある場合には、フック部材141(フック形状部分141a、141b)に係止された吊り下げ紐131をフック部材141から解放すれば、図7のような状態に戻すことができる(図8(b)の寸法W→図7(b)の寸法W)。このように第3袋31によれば、一対の紐通し穴113h1、113h2に掛け渡された吊り下げ紐131をフック部材141に係止するか否かによって、第3袋31の幅Wを大きくするか(図7)又は第3袋31の幅を小さくするか(図8)を自由に選択することができる。
以上説明したように、第3袋31は、両端(開口103を規定する開口縁と、底部115が取り付けられた縁)が開放された中空の筒本体(第1の袋本体100に適用された場合であれば本体部111、113とまち部117、119とを含んでなり、第2の袋本体200に適用された場合であれば本体部111、113とまち部217、219とを含んでなる。)と、筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219と、を含む。)の一端を閉じる底部115と、を含んでなる有底の収納具であって、底部115の外縁(底部115がなす略長方形の4の辺)が、線分に沿った少なくとも2の線分縁(底部115がなす略長方形の該4の辺のうち一対の長辺)を有し、筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)が、2の線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺)のうちの第1線分縁(該一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)の両端から筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))まで延びる一対の曲線(ここでは本体部111がなす略長方形の4の辺のうちまち部117、119、217、219に連なる一対の対辺)に挟まれた筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の部分である第1本体部(本体部111)と、2の線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺)のうちの第2線分縁(該一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)の両端から筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))まで延びる一対の曲線(ここでは本体部113がなす略長方形の4の辺のうちまち部117、119、217、219に連なる一対の対辺)に挟まれた筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の部分である第2本体部(本体部113)と、を有してなり、第1本体部(本体部111)と底部115とが第1線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)の周りになす第1角度と、第2本体部(本体部113)と底部115とが第2線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)の周りになす第2角度と、が変化し得るよう両本体部(本体部111、113)と底部115とが連結されており、第1線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)と第2線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)との間の底部115上に存する線分である底部折り線(折り線115b)に沿って底部115を筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)内部(内部101n)から見て山折りする底部折り(図8)が可能であり、底部折り可能な場合には、底部折り線(折り線115b)又はその近傍の底部115の部分である折り線近傍部分を引き上げることで折り線近傍部分の筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)に対する筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の一端(底部115が取り付けられる端。ここでは下端)方向への変位を制限することで底部折り状態(図8)を保持する引き上げ手段(ここでは吊り下げ紐131)を有するものである、収納具である。
第3袋31においては、底部115が略長方形であり、第1線分縁(本体部111に連なる辺)及び第2線分縁(本体部113に連なる辺)が該略長方形の対辺(ここでは一対の長辺)に形成されるものである。
第3袋31においては、第1本体部(本体部111)と第2本体部(本体部113)との間を連結する一対のまち部(まち部117、119又はまち部217、219)であって、筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))側の縁に存する点である他縁点117b1、119b1、217b1、219b1と、筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の一端(底部115が取り付けられる一端である下端)側の縁に存する点である一縁点117b2、119b2、217b2、219b2と他縁点117b1、119b1、217b1、219b1とを結ぶ線分上に存する折り基準点(所定位置117p、119p、217p、219p)と、を結ぶ線分であるまち部折り線(他縁点117b1、119b1、217b1、219b1と所定位置117p、119p、217p、219pとの間の線分)に沿って筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)内部(内部101n)から見て山折り(第1の袋本体100に適用された場合)又は谷折り(第2の袋本体200に適用された場合)が可能な一対のまち部(まち部117、119又はまち部217、219)を筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)が備えるものである。
第3袋31においては、引き上げ手段(吊り下げ紐131)が、折り線近傍部分に少なくとも一端(ここでは両端)が直接に取り付けられた線材又は帯材(ここでは紐)を含んでなる。そして、線材又は帯材(吊り下げ紐131)が、折り線近傍部分に両端が直接に取り付けられている。
第3袋31においては、線材又は帯材(吊り下げ紐131)の少なくとも一部を、折り線近傍部分よりも筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))側に保持する引き上げ材保持手段(ここでは一対の紐通し穴113h1、113h2が形成された本体部113を含んで構成される)を有するものである。
第3袋31においては、貫通穴(ここでは一対の紐通し穴113h1、113h2)が筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の内部(内部101n)と外部とを連通させるよう折り線近傍部分よりも筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))側に一対形成され、線材又は帯材(吊り下げ紐131)が、筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の内部101n及び外部のうち線材又は帯材(吊り下げ紐131)の両端131a、131bが存する一方(ここでは内部101n)とは反対の他方(ここでは外部)の側において一対の貫通穴(一対の紐通し穴113h1、113h2)の間に架け渡されることで、該一対の貫通穴(一対の紐通し穴113h1、113h2)が形成された筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)が引き上げ材保持手段として機能する。
第3袋31においては、折り線近傍部分が引き上げられた状態(図8)で線材又は帯材(吊り下げ紐131)を係止する係止手段(ここではフック部材141)を有するものである。
第3袋31においては、係止手段(フック部材141)は、線材又は帯材(吊り下げ紐131)を係止するフック部分(ここではフック形状部分141a、141b)が形成された筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)とは別体の筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)に取り付けられたフック部材(フック部材141)を含んでなる。
(第4実施形態)
図9は、本発明の第4実施形態の袋(以下、「第4袋」という)41を示す図であり、第1袋11及び第2袋21を示す図2と同様の図である。具体的には、図9(a)は図2(a)と同様の位置を示す一部拡大斜視図であり、図9(b)は図9(a)のC−C断面図である(図2(b)と同様である)。図10は、後述するように、吊り下げ紐131を引き上げることで底部115の折り線115bが上方向に引き上げられた状態の第4袋41を示す図(図4と同様の図である)であり、詳細には、図10(a)は底部115の折り線115bが上方向に引き上げられた状態の第4袋41を示す一部拡大斜視図(図4(a)と同様の図である)であり、図10(b)は図10(a)のC−C断面図(図4(b)と同様の図である)である。
第4実施形態の第4袋41は、第1の袋本体100及び第2の袋本体200のいずれにも(まち部の折り線が山折りか谷折りかの別を問わず)適用できるものであり、これら第1の袋本体100及び第2の袋本体200は既に詳しく説明したのでここでは説明を省略する(換言すれば、第4袋41として示す実施形態は、第1の袋本体100に適用することもできるし、第2の袋本体200に適用することもできる。)。
第4袋41においては、本体部113の裏面側(収容部の内部101nに面する側)には、紐係止板151が取り付けられている。紐係止板151は、両主表面が略長方形をなす紙製の板状部材によって形成されており、ここでは本体部113に取り付ける持ち手121の固定板154(紙製)と一体に形成されている。なお、ここでは紐係止板151は、それが取り付けられる本体部113の材質と同じ材質によって形成されており、本体部113の材質が紙であれば紙製とされ、本体部113の材質が布であれば布製とされ、そして本体部113の材質が皮(合成、天然)であれば皮(合成、天然)製とされる。持ち手121の固定板154は、持ち手121の両端が本体部113の裏面に確実に固定されるよう本体部113の裏面に接着され(持ち手121の両端は本体部113の裏面と固定板154との間に挟まれた状態で接着される)、固定板154に対して紐係止板151は該略長方形の長辺(ここでは底部115に対して該長辺が略平行になっている)に沿って該長辺を軸として回動可能に本体部113の裏面に取り付けられている。紐係止板151には、底部115からの高さがほぼ等しい位置(紐係止板151の両主表面がなす略長方形の一対の長辺と略平行な線分に沿った位置)に一対の紐通し穴151h1、151h2が穿設されている。紐通し穴151h1、151h2のいずれも、穴の周囲を補強するためのハトメ部材151h1a、151h2aが取り付けられている。
そして、吊り下げ紐131は、両端131a、131bが底部115の折り線115b近傍に取り付けられると共に、紐通し穴151h1、151h2を通過(一対の紐通し穴151h1、151h2に掛け渡された状態)するよう取り付けられている。詳述すれば、吊り下げ紐131の両端131a、131bの間に存する一部が紐係止板151の両主表面のうち一面側にて紐通し穴151h1、151h2に掛け渡されていると共に、吊り下げ紐131の両端131a、131bを含む部分は紐係止板151の両主表面のうち他面側に突出しており、該両端131a、131bが底部115の折り線115b近傍に取り付けられている。
このため図10に示すように、一対の持ち手121と一緒に一対の紐通し穴151h1、151h2に掛け渡された吊り下げ紐131を使用者が手(不図示)で把持することで、吊り下げ紐131の両端131a、131bが取り付けられた底部115の折り線115bが上方向(一対の持ち手121に近づく方向)に引き上げられることによって、底部115の折り線115bが山折り(収容部の内部101nから見て山折り)される。
底部115の折り線115bが山折り(内部101nから見て山折り)されることで、第1の袋本体100に適用された場合であれば、まち部117、119いずれも折り線117b、119b(詳細には、折り線117b、119bの上端(持ち手121側)から所定位置117p、119pまでの部分)が山折り(収容部の内部101nから見て山折り)されるか、又は第2の袋本体200に適用された場合であれば、まち部217、219いずれも折り線217b、219b(詳細には、折り線217b、219bの上端(持ち手121側)から所定位置217p、219pまでの部分)が谷折り(収容部の内部101nから見て谷折り)されることによって、一対の本体部111、113互いが近づき、第4袋41の幅W(図9(b)の寸法W→図10(b)の寸法W)が小さくなる。
なお、収容部の内部101nに物を収容する等のために、第4袋41の幅Wを広げる必要がある場合には、一対の持ち手121と一緒に把持している吊り下げ紐131を放せば、図9のような状態に戻すことができる(図10(b)の寸法W→図9(b)の寸法W)。このように第4袋41によれば、一対の紐通し穴151h1、151h2に掛け渡された吊り下げ紐131を手で把持するか否かによって、第4袋41の幅Wを大きくするか(図9)又は第4袋41の幅Wを小さくするか(図10)を自由に選択することができる。
以上説明したように、第4袋41は、両端(開口103を規定する開口縁と、底部115が取り付けられた縁)が開放された中空の筒本体(第1の袋本体100に適用された場合であれば本体部111、113とまち部117、119とを含んでなり、第2の袋本体200に適用された場合であれば本体部111、113とまち部217、219とを含んでなる。)と、筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219と、を含む。)の一端を閉じる底部115と、を含んでなる有底の収納具であって、底部115の外縁(底部115がなす略長方形の4の辺)が、線分に沿った少なくとも2の線分縁(底部115がなす略長方形の該4の辺のうち一対の長辺)を有し、筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)が、2の線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺)のうちの第1線分縁(該一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)の両端から筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))まで延びる一対の曲線(ここでは本体部111がなす略長方形の4の辺のうちまち部117、119、217、219に連なる一対の対辺)に挟まれた筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の部分である第1本体部(本体部111)と、2の線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺)のうちの第2線分縁(該一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)の両端から筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))まで延びる一対の曲線(ここでは本体部113がなす略長方形の4の辺のうちまち部117、119、217、219に連なる一対の対辺)に挟まれた筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の部分である第2本体部(本体部113)と、を有してなり、第1本体部(本体部111)と底部115とが第1線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)の周りになす第1角度と、第2本体部(本体部113)と底部115とが第2線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)の周りになす第2角度と、が変化し得るよう両本体部(本体部111、113)と底部115とが連結されており、第1線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)と第2線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)との間の底部115上に存する線分である底部折り線(折り線115b)に沿って底部115を筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)内部(内部101n)から見て山折りする底部折り(図10)が可能であり、底部折り可能な場合には、底部折り線(折り線115b)又はその近傍の底部115の部分である折り線近傍部分を引き上げることで折り線近傍部分の筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)に対する筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の一端(底部115が取り付けられる端。ここでは下端)方向への変位を制限することで底部折り状態(図10)を保持する引き上げ手段(ここでは吊り下げ紐131)を有するものである、収納具である。
第4袋41においては、底部115が略長方形であり、第1線分縁(本体部111に連なる辺)及び第2線分縁(本体部113に連なる辺)が該略長方形の対辺(ここでは一対の長辺)に形成されるものである。
第4袋41においては、第1本体部(本体部111)と第2本体部(本体部113)との間を連結する一対のまち部(まち部117、119又はまち部217、219)であって、筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))側の縁に存する点である他縁点117b1、119b1、217b1、219b1と、筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の一端(底部115が取り付けられる一端である下端)側の縁に存する点である一縁点117b2、119b2、217b2、219b2と他縁点117b1、119b1、217b1、219b1とを結ぶ線分上に存する折り基準点(所定位置117p、119p、217p、219p)と、を結ぶ線分であるまち部折り線(他縁点117b1、119b1、217b1、219b1と所定位置117p、119p、217p、219pとの間の線分)に沿って筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)内部(内部101n)から見て山折り(第1の袋本体100に適用された場合)又は谷折り(第2の袋本体200に適用された場合)が可能な一対のまち部(まち部117、119又はまち部217、219)を筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)が備えるものである。
第4袋41においては、引き上げ手段(吊り下げ紐131)が、折り線近傍部分に少なくとも一端(ここでは両端)が直接に取り付けられた線材又は帯材(ここでは紐)を含んでなる。そして、線材又は帯材(吊り下げ紐131)が、折り線近傍部分に両端が直接に取り付けられている。
第4袋41においては、線材又は帯材(吊り下げ紐131)の少なくとも一部を、折り線近傍部分よりも筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))側に保持する引き上げ材保持手段(ここでは一対の紐通し穴151h1、151h2が形成された紐係止板151を含んで構成される)を有するものである。
第4袋41においては、線材又は帯材(吊り下げ紐131)を貫通させる貫通穴(一対の紐通し穴151h1、151h2)が形成された筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)に取り付けられた筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)とは別体の貫通穴形成部材(ここでは紐係止板151)を引き上げ材保持手段が有するものである。
第4袋41においては、収納具(第4袋41)を使用者が手で下げるための取っ手(持ち手121)を有し、使用者の手で、取っ手(持ち手121)と一緒に線材又は帯材(吊り下げ紐131)を握ると(図10)、折り線近傍部分が引き上げられる。
(第5実施形態)
図11は、本発明の第5実施形態の袋(以下、「第5袋」という)51を示す図であり、第1袋11及び第2袋21を示す図2と同様の図である。具体的には、図11(a)は図2(a)と同様の位置を示す一部拡大斜視図であり、図11(b)は図11(a)のC−C断面図である(図2(b)と同様である)。図12は、後述するように、吊り下げ紐131を引き上げることで底部115の折り線115bが上方向に引き上げられた状態の第5袋51を示す図(図4と同様の図である)であり、詳細には、図12(a)は底部115の折り線115bが上方向に引き上げられた状態の第5袋51を示す一部拡大斜視図(図4(a)と同様の図である)であり、図12(b)は図12(a)のC−C断面図(図4(b)と同様の図である)である。
第5実施形態の第5袋51は、第1の袋本体100及び第2の袋本体200のいずれにも(まち部の折り線が山折りか谷折りかの別を問わず)適用できるものであり、これら第1の袋本体100及び第2の袋本体200は既に詳しく説明したのでここでは説明を省略する(換言すれば、第5袋51として示す実施形態は、第1の袋本体100に適用することもできるし、第2の袋本体200に適用することもできる。)。
第5袋51においても、第4袋41と同様、本体部113の裏面側(収容部の内部101nに面する側)には、紐係止板151が取り付けられている。紐係止板151は、両主表面が略長方形をなす紙製の板状部材によって形成されており、ここでは本体部113に取り付ける持ち手121の固定板154(紙製)と別体に形成されている。なお、ここでは紐係止板151は、それが取り付けられる本体部113の材質と同じ材質によって形成されており、本体部113の材質が紙であれば紙製とされ、本体部113の材質が布であれば布製とされ、そして本体部113の材質が皮(合成、天然)であれば皮(合成、天然)製とされる。持ち手121の固定板154は、持ち手121の両端が本体部113の裏面に確実に固定されるよう本体部113の裏面に接着される(持ち手121の両端は本体部113の裏面と固定板154との間に挟まれた状態で接着される)。紐係止板151は該略長方形の長辺(ここでは底部115に対して該長辺が略平行になっている)に沿って該長辺を軸として回動可能に本体部113の裏面に取り付け(接着)られている。紐係止板151には、底部115からの高さがほぼ等しい位置(紐係止板151の両主表面がなす略長方形の一対の長辺と略平行な線分に沿った位置)に一対の紐通し穴151h1、151h2が穿設されている。紐通し穴151h1、151h2のいずれも、穴の周囲を補強するためのハトメ部材151h1a、151h2aが取り付けられている。
そして、吊り下げ紐131は、両端131a、131bが底部115の折り線115b近傍に取り付けられると共に、紐通し穴151h1、151h2を通過(一対の紐通し穴151h1、151h2に掛け渡された状態)するよう取り付けられている。詳述すれば、吊り下げ紐131の両端131a、131bの間に存する一部が紐係止板151の両主表面のうち一面側にて紐通し穴151h1、151h2に掛け渡されていると共に、吊り下げ紐131の両端131a、131bを含む部分は紐係止板151の両主表面のうち他面側に突出しており、該両端131a、131bが底部115の折り線115b近傍に取り付けられている。
加えて、紐係止板151よりも上方向(持ち手121に近づく方向)の本体部113の裏面側(収容部の内部101nに面する側)には、フック部材155(吊り下げ紐131を引っかけて係止できるようフック形状部分155a、155bを有する。)が取り付けられている。
このため図12に示すように、紐通し穴151h1、151h2に掛け渡された吊り下げ紐131を上方向(持ち手121に近づく方向)に引き上げ吊り下げ紐131をフック部材155(フック形状部分155a、155b)に係止させることで、吊り下げ紐131の両端131a、131bが取り付けられた底部115の折り線115bが上方向(一対の持ち手121に近づく方向)に引き上げられることによって、底部115の折り線115bが山折り(収容部の内部101nから見て山折り)される。
底部115の折り線115bが山折り(内部101nから見て山折り)されることで、まち部117、119いずれも折り線117b、119b(詳細には、折り線117b、119bの上端(持ち手121側)から所定位置117p、119pまでの部分)が山折り(収容部の内部101nから見て山折り)されるか、又は第2の袋本体200に適用された場合であれば、まち部217、219いずれも折り線217b、219b(詳細には、折り線217b、219bの上端(持ち手121側)から所定位置217p、219pまでの部分)が谷折り(収容部の内部101nから見て谷折り)されることによって、一対の本体部111、113互いが近づき、第5袋51の幅W(図11(b)の寸法W→図12(b)の寸法W)が小さくなる。
なお、収容部の内部101nに物を収容する等のために、第5袋51の幅Wを広げる必要がある場合には、フック部材155(フック形状部分155a、155b)に係止された吊り下げ紐131をフック部材155から解放すれば、図11のような状態に戻すことができる(図12(b)の寸法W→図11(b)の寸法W)。このように第5袋51によれば、一対の紐通し穴151h1、151h2に掛け渡された吊り下げ紐131をフック部材155(フック形状部分155a、155b)に係止するか否かによって、第5袋51の幅Wを大きくするか(図11)又は第5袋51の幅を小さくするか(図12)を自由に選択することができる。
以上のように、第5袋51は、両端(開口103を規定する開口縁と、底部115が取り付けられた縁)が開放された中空の筒本体(第1の袋本体100に適用された場合であれば本体部111、113とまち部117、119とを含んでなり、第2の袋本体200に適用された場合であれば本体部111、113とまち部217、219とを含んでなる。)と、筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219と、を含む。)の一端を閉じる底部115と、を含んでなる有底の収納具であって、底部115の外縁(底部115がなす略長方形の4の辺)が、線分に沿った少なくとも2の線分縁(底部115がなす略長方形の該4の辺のうち一対の長辺)を有し、筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)が、2の線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺)のうちの第1線分縁(該一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)の両端から筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))まで延びる一対の曲線(ここでは本体部111がなす略長方形の4の辺のうちまち部117、119、217、219に連なる一対の対辺)に挟まれた筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の部分である第1本体部(本体部111)と、2の線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺)のうちの第2線分縁(該一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)の両端から筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))まで延びる一対の曲線(ここでは本体部113がなす略長方形の4の辺のうちまち部117、119、217、219に連なる一対の対辺)に挟まれた筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の部分である第2本体部(本体部113)と、を有してなり、第1本体部(本体部111)と底部115とが第1線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)の周りになす第1角度と、第2本体部(本体部113)と底部115とが第2線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)の周りになす第2角度と、が変化し得るよう両本体部(本体部111、113)と底部115とが連結されており、第1線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)と第2線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)との間の底部115上に存する線分である底部折り線(折り線115b)に沿って底部115を筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)内部(内部101n)から見て山折りする底部折り(図12)が可能であり、底部折り可能な場合には、底部折り線(折り線115b)又はその近傍の底部115の部分である折り線近傍部分を引き上げることで折り線近傍部分の筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)に対する筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の一端(底部115が取り付けられる端。ここでは下端)方向への変位を制限することで底部折り状態(図12)を保持する引き上げ手段(ここでは吊り下げ紐131)を有するものである、収納具である。
第5袋51においては、底部115が略長方形であり、第1線分縁(本体部111に連なる辺)及び第2線分縁(本体部113に連なる辺)が該略長方形の対辺(ここでは一対の長辺)に形成されるものである。
第5袋51においては、第1本体部(本体部111)と第2本体部(本体部113)との間を連結する一対のまち部(まち部117、119又はまち部217、219)であって、筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))側の縁に存する点である他縁点117b1、119b1、217b1、219b1と、筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の一端(底部115が取り付けられる一端である下端)側の縁に存する点である一縁点117b2、119b2、217b2、219b2と他縁点117b1、119b1、217b1、219b1とを結ぶ線分上に存する折り基準点(所定位置117p、119p、217p、219p)と、を結ぶ線分であるまち部折り線(他縁点117b1、119b1、217b1、219b1と所定位置117p、119p、217p、219pとの間の線分)に沿って筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)内部(内部101n)から見て山折り(第1の袋本体100に適用された場合)又は谷折り(第2の袋本体200に適用された場合)が可能な一対のまち部(まち部117、119又はまち部217、219)を筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)が備えるものである。
第5袋51においては、引き上げ手段(吊り下げ紐131)が、折り線近傍部分に少なくとも一端(ここでは両端)が直接に取り付けられた線材又は帯材(ここでは紐)を含んでなる。そして、線材又は帯材(吊り下げ紐131)が、折り線近傍部分に両端が直接に取り付けられている。
第5袋51においては、線材又は帯材(吊り下げ紐131)の少なくとも一部を、折り線近傍部分よりも筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))側に保持する引き上げ材保持手段(ここでは一対の紐通し穴151h1、151h2が形成された紐係止板151を含んで構成される)を有するものである。
第5袋51においては、線材又は帯材(吊り下げ紐131)を貫通させる貫通穴(一対の紐通し穴151h1、151h2)が形成された筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)に取り付けられた筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)とは別体の貫通穴形成部材(ここでは紐係止板151)を引き上げ材保持手段が有するものである。
第5袋51においては、折り線近傍部分が引き上げられた状態(図12)で線材又は帯材(吊り下げ紐131)を係止する係止手段(ここではフック部材155)を有するものである。
第5袋51においては、係止手段(フック部材155)は、線材又は帯材(吊り下げ紐131)を係止するフック部分(ここではフック形状部分フック形状部分155a、155b)が形成された筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)とは別体の筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)に取り付けられたフック部材(フック部材155)を含んでなる。
(第6実施形態)
図13は、本発明の第6実施形態の袋(以下、「第6袋」という)61を示す図であり、第1袋11及び第2袋21を示す図2と同様の図である。具体的には、図13(a)は図2(a)と同様の位置を示す一部拡大斜視図であり、図13(b)は図13(a)のC−C断面図である(図2(b)と同様である)。図14は、後述するように、吊り下げ紐131を引き上げることで底部115の折り線115bが上方向に引き上げられた状態の第6袋61を示す図(図4と同様の図である)であり、詳細には、図14(a)は底部115の折り線115bが上方向に引き上げられた状態の第6袋61を示す一部拡大斜視図(図4(a)と同様の図である)であり、図14(b)は図14(a)のC−C断面図(図4(b)と同様の図である)である。
第6実施形態の第6袋61は、第1の袋本体100及び第2の袋本体200のいずれにも(まち部の折り線が山折りか谷折りかの別を問わず)適用できるものであり、これら第1の袋本体100及び第2の袋本体200は既に詳しく説明したのでここでは説明を省略する(換言すれば、第6袋61として示す実施形態は、第1の袋本体100に適用することもできるし、第2の袋本体200に適用することもできる。)。
第6袋61においては、吊り下げ紐131は、両端131a、131bが底部115の折り線115b近傍に取り付けられると共に、本体部113に取り付けられた持ち手121に引っかけられるよう(内部101n側から持ち手121の外側を通過することで、持ち手121によって支持されている)取り付けられている。
このため図14に示すように、持ち手121に引っかけられた吊り下げ紐131を一対の持ち手121と一緒に使用者が手(不図示)で把持することで、吊り下げ紐131の両端131a、131bが取り付けられた底部115の折り線115bが上方向(一対の持ち手121に近づく方向)に引き上げられることによって、底部115の折り線115bが山折り(収容部の内部101nから見て山折り)される。
底部115の折り線115bが山折り(内部101nから見て山折り)されることで、まち部117、119いずれも折り線117b、119b(詳細には、折り線117b、119bの上端(持ち手121側)から所定位置117p、119pまでの部分)が山折り(収容部の内部101nから見て山折り)されるか、又は第2の袋本体200に適用された場合であれば、まち部217、219いずれも折り線217b、219b(詳細には、折り線217b、219bの上端(持ち手121側)から所定位置217p、219pまでの部分)が谷折り(収容部の内部101nから見て谷折り)されることによって、一対の本体部111、113互いが近づき、第6袋61の幅W(図13(b)の寸法W→図14(b)の寸法W)が小さくなる。
なお、収容部の内部101nに物を収容する等のために、第6袋61の幅Wを広げる必要がある場合には、一対の持ち手121と一緒に把持している吊り下げ紐131を放せば(本体部113に取り付けられた持ち手121に引っかける)、図13のような状態に戻すことができる(図14(b)の寸法W→図13(b)の寸法W)。このように第6袋61によれば、持ち手121に引っかけられた吊り下げ紐131を手で把持するか否かによって、第6袋61の幅Wを大きくするか(図13)又は第6袋61の幅Wを小さくするか(図14)を自由に選択することができる。
以上のように、第6袋61は、両端(開口103を規定する開口縁と、底部115が取り付けられた縁)が開放された中空の筒本体(第1の袋本体100に適用された場合であれば本体部111、113とまち部117、119とを含んでなり、第2の袋本体200に適用された場合であれば本体部111、113とまち部217、219とを含んでなる。)と、筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219と、を含む。)の一端を閉じる底部115と、を含んでなる有底の収納具であって、底部115の外縁(底部115がなす略長方形の4の辺)が、線分に沿った少なくとも2の線分縁(底部115がなす略長方形の該4の辺のうち一対の長辺)を有し、筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)が、2の線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺)のうちの第1線分縁(該一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)の両端から筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))まで延びる一対の曲線(ここでは本体部111がなす略長方形の4の辺のうちまち部117、119、217、219に連なる一対の対辺)に挟まれた筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の部分である第1本体部(本体部111)と、2の線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺)のうちの第2線分縁(該一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)の両端から筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))まで延びる一対の曲線(ここでは本体部113がなす略長方形の4の辺のうちまち部117、119、217、219に連なる一対の対辺)に挟まれた筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の部分である第2本体部(本体部113)と、を有してなり、第1本体部(本体部111)と底部115とが第1線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)の周りになす第1角度と、第2本体部(本体部113)と底部115とが第2線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)の周りになす第2角度と、が変化し得るよう両本体部(本体部111、113)と底部115とが連結されており、第1線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)と第2線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)との間の底部115上に存する線分である底部折り線(折り線115b)に沿って底部115を筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)内部(内部101n)から見て山折りする底部折り(図14)が可能であり、底部折り可能な場合には、底部折り線(折り線115b)又はその近傍の底部115の部分である折り線近傍部分を引き上げることで折り線近傍部分の筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)に対する筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の一端(底部115が取り付けられる端。ここでは下端)方向への変位を制限することで底部折り状態(図14)を保持する引き上げ手段(ここでは吊り下げ紐131)を有するものである、収納具である。
第6袋61においては、底部115が略長方形であり、第1線分縁(本体部111に連なる辺)及び第2線分縁(本体部113に連なる辺)が該略長方形の対辺(ここでは一対の長辺)に形成されるものである。
第6袋61においては、第1本体部(本体部111)と第2本体部(本体部113)との間を連結する一対のまち部(まち部117、119又はまち部217、219)であって、筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))側の縁に存する点である他縁点117b1、119b1、217b1、219b1と、筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の一端(底部115が取り付けられる一端である下端)側の縁に存する点である一縁点117b2、119b2、217b2、219b2と他縁点117b1、119b1、217b1、219b1とを結ぶ線分上に存する折り基準点(所定位置117p、119p、217p、219p)と、を結ぶ線分であるまち部折り線(他縁点117b1、119b1、217b1、219b1と所定位置117p、119p、217p、219pとの間の線分)に沿って筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)内部(内部101n)から見て山折り(第1の袋本体100に適用された場合)又は谷折り(第2の袋本体200に適用された場合)が可能な一対のまち部(まち部117、119又はまち部217、219)を筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)が備えるものである。
第6袋61においては、引き上げ手段(吊り下げ紐131)が、折り線近傍部分に少なくとも一端(ここでは両端)が直接に取り付けられた線材又は帯材(ここでは紐)を含んでなる。そして、線材又は帯材(吊り下げ紐131)が、折り線近傍部分に両端が直接に取り付けられている。
第6袋61においては、線材又は帯材(吊り下げ紐131)の少なくとも一部を、折り線近傍部分よりも筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))側に保持する引き上げ材保持手段(ここでは吊り下げ紐131が引っかけられる持ち手121を含んで構成される)を有するものである。
第6袋61においては、収納具(第6袋61)を使用者が手で下げるための筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))から突出する取っ手(持ち手121)を有し、筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))から突出する取っ手(持ち手121)に線材又は帯材(吊り下げ紐131)を引っかけることで、取っ手(持ち手121)が引き上げ材保持手段として機能するものである。
第6袋61においては、収納具(第6袋61)を使用者が手で下げるための取っ手(持ち手121)を有し、使用者の手で、取っ手(持ち手121)と一緒に線材又は帯材(吊り下げ紐131)を握ると(図14)、折り線近傍部分が引き上げられる。
(第7実施形態)
図15は、本発明の第7実施形態の袋(以下、「第7袋」という)71を示す図であり、詳細には、図15(a)は第7袋71を示す斜視図であり、図15(b)は図15(a)のA−A断面図である。図16は第7袋71の一部拡大図であり、詳細には、図16(a)は図15(a)中の点線Bによって囲まれた部分の一部拡大図であり、図16(b)は図16(a)のC−C断面図である。そして、図17は、後述するように、吊り下げ紐131を引き上げることで底部115の折り線115bが上方向に引き上げられた状態の第7袋71を示す図であり、詳細には、図17(a)は底部115の折り線115bが上方向に引き上げられた状態の第7袋71を示す斜視図であり、図17(b)は図17(a)のA−A断面図である。図18は底部115の折り線115bが上方向に引き上げられた状態(図17)の第7袋71の一部拡大図であり、詳細には、図18(a)は図17(a)中の点線Bによって囲まれた部分の一部拡大図であり、図18(b)は図18(a)のC−C断面図である。そして、図19(a)は、後述の底補強部材73を示す平面図である。図15乃至図19(a)を参照して、第7袋71について説明する。なお、第7実施形態の第7袋71は、第4実施形態の第4袋41を第1の袋本体100に適用したものに、図19(a)に示す底補強部材73を配設したものである。
底補強部材73は、表面が塗装された金属製の平面に沿った網状をなしており、具体的には、真っ直ぐな金属製(表面は塗装されている)の線材により形成され互いに略平行かつ等間隔に配置された複数の横材73aと、真っ直ぐな金属製(表面は塗装されている)の線材により形成され互いに略平行かつ等間隔に配置された複数の縦材73bと、を含んでおり、横材73aと縦材73bとは互いに略直交するように配置された状態で横材73aと縦材73bとの交差部分は互いに溶接され固定されている。そして、底補強部材73は、全体として、底部115がなす長方形とほぼ相似でやや小さな形状の長方形から、該長方形の一長辺の両端に形成される2の角の一方の角を1の角とする長方形である一方側切り欠き部74aと、該2の角の他方の角を1の角とする長方形である他方側切り欠き部74bと、を切り取った形状を形成している。
かかる底補強部材73は、第7袋71の内部101nに挿入され、底部115の上面(内部101nに面する面)に載置されている。具体的には、底補強部材73の一方側切り欠き部74a及び他方側切り欠き部74bが、本体部113の内面(内部101nに面する面)に面し、底部115の折り線115bに沿って底補強部材73と底部115とが固定(図15〜図18においては固定位置76を黒丸にて示した。)されている。底補強部材73の一方側切り欠き部74a及び他方側切り欠き部74b側の外縁73f1は、本体部113の内面(内部101nに面する面)に近接すると共に、底補強部材73の外縁73f1とは反対の外縁73f2は、本体部111の内面(内部101nに面する面)に近接している。
吊り下げ紐131は、両端が底補強部材73の外縁73f1近傍に取り付けられると共に、紐係止板151の紐通し穴151h1、151h2を通過(一対の紐通し穴151h1、151h2に掛け渡された状態)するよう取り付けられている。詳述すれば、吊り下げ紐131の両端の間に存する一部が紐係止板151の両主表面のうち一面側にて紐通し穴151h1、151h2に掛け渡されていると共に、吊り下げ紐131の両端を含む部分は紐係止板151の両主表面のうち他面側に突出しており、該両端が底補強部材73の外縁73f1近傍に取り付けられている。
このため図17に示すように、一対の持ち手121と一緒に一対の紐通し穴151h1、151h2に掛け渡された吊り下げ紐131を使用者が手(不図示)で把持することで、吊り下げ紐131の両端が取り付けられた底補強部材73の外縁73f1が上方向(一対の持ち手121に近づく方向)に引き上げられることで、底補強部材73は外縁73f2近傍を中心に回動する。底補強部材73が外縁73f2近傍を中心に外縁73f1が上方向に引き上げられるよう回動することで、固定位置76が上方向(一対の持ち手121に近づく方向)に引き上げられ、底部115の折り線115bが上方向(一対の持ち手121に近づく方向)に引き上げられ、底部115の折り線115bが山折り(収容部の内部101nから見て山折り)される。
底部115の折り線115bが山折り(内部101nから見て山折り)されることで、まち部117、119いずれも折り線117b、119b(詳細には、折り線117b、119bの上端(持ち手121側)から所定位置117p、119pまでの部分)が山折り(収容部の内部101nから見て山折り)され、一対の本体部111、113互いが近づき、第7袋71の幅W(図15(b)及び図16(b)の寸法W→図17(b)及び図18(b)の寸法W)が小さくなる。なお、底補強部材73の一方側切り欠き部74a及び他方側切り欠き部74bは、折り線117b、119bに沿って内部101nから見て山折りされるまち部117、119が底補強部材73と干渉しないように形成されている。
また、収容部の内部101nに物を収容する等のために、第7袋71の幅Wを広げる必要がある場合には、一対の持ち手121と一緒に把持している吊り下げ紐131を放せば、図15及び図16のような状態に戻すことができる(図17(b)及び図18(b)の寸法W→図15(b)及び図16(b)の寸法W)。このように第7袋71によれば、一対の紐通し穴151h1、151h2に掛け渡された吊り下げ紐131を手で把持するか否かによって、第7袋71の幅Wを大きくするか(図15及び図16)又は第7袋71の幅Wを小さくするか(図17及び図18)を自由に選択することができる。
このように底補強部材73を用いることで、底部115を補強することができるので収容部の内部101nに重たい物や堅い物を収容しても底部115が破損することを防止又は減少させると共に、吊り下げ紐131によって底補強部材73の外縁73f1を上方向に引き上げて底部115の折り線115bを上方向に引き上げることで底補強部材73がテコとして機能し、小さな力で円滑に底部115の折り線115bを上方向に引き上げることができる。
以上のように、第7袋71は、両端(開口103を規定する開口縁と、底部115が取り付けられた縁)が開放された中空の筒本体(本体部111、113とまち部117、119とを含んでなる。)と、筒本体(本体部111、113とまち部117、119)の一端を閉じる底部115と、を含んでなる有底の収納具であって、底部115の外縁(底部115がなす略長方形の4の辺)が、線分に沿った少なくとも2の線分縁(底部115がなす略長方形の該4の辺のうち一対の長辺)を有し、筒本体(本体部111、113とまち部117、119)が、2の線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺)のうちの第1線分縁(該一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)の両端から筒本体(本体部111、113とまち部117、119)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))まで延びる一対の曲線(ここでは本体部111がなす略長方形の4の辺のうちまち部117、119に連なる一対の対辺)に挟まれた筒本体(本体部111、113とまち部117、119)の部分である第1本体部(本体部111)と、2の線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺)のうちの第2線分縁(該一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)の両端から筒本体(本体部111、113とまち部117、119)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))まで延びる一対の曲線(ここでは本体部113がなす略長方形の4の辺のうちまち部117、119に連なる一対の対辺)に挟まれた筒本体(本体部111、113とまち部117、119)の部分である第2本体部(本体部113)と、を有してなり、第1本体部(本体部111)と底部115とが第1線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)の周りになす第1角度と、第2本体部(本体部113)と底部115とが第2線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)の周りになす第2角度と、が変化し得るよう両本体部(本体部111、113)と底部115とが連結されており、第1線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)と第2線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)との間の底部115上に存する線分である底部折り線(折り線115b)に沿って底部115を筒本体(本体部111、113とまち部117、119)内部(内部101n)から見て山折りする底部折り(図17、図18)が可能であり、底部折り可能な場合には、底部折り線(折り線115b)又はその近傍の底部115の部分である折り線近傍部分を引き上げることで折り線近傍部分の筒本体(本体部111、113とまち部117、119)に対する筒本体(本体部111、113とまち部117、119)の一端(底部115が取り付けられる端。ここでは下端)方向への変位を制限することで底部折り状態(図17、図18)を保持する引き上げ手段(ここでは吊り下げ紐131及び底補強部材73を有してなる)を有するものである、収納具である。
第7袋71においては、底部115が略長方形であり、第1線分縁(本体部111に連なる辺)及び第2線分縁(本体部113に連なる辺)が該略長方形の対辺(ここでは一対の長辺)に形成されるものである。
第7袋71においては、第1本体部(本体部111)と第2本体部(本体部113)との間を連結する一対のまち部(まち部117、119)であって、筒本体(本体部111、113とまち部117、119)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))側の縁に存する点である他縁点117b1、119b1と、筒本体(本体部111、113とまち部117、119)の一端(底部115が取り付けられる一端である下端)側の縁に存する点である一縁点117b2、119b2と他縁点117b1、119b1とを結ぶ線分上に存する折り基準点(所定位置117p、119p)と、を結ぶ線分であるまち部折り線(他縁点117b1、119b1と所定位置117p、119pとの間の線分)に沿って筒本体(本体部111、113とまち部117、119)内部(内部101n)から見て山折りが可能な一対のまち部(まち部117、119)を筒本体(本体部111、113とまち部117、119)が備えるものである。
第7袋71においては、引き上げ手段(吊り下げ紐131及び底補強部材73を含んでなる)が、折り線近傍部分に少なくとも一端(ここでは両端)が(底補強部材73を介して)間接に取り付けられた線材又は帯材(ここでは吊り下げ紐131)を含んでなる。そして、線材又は帯材(吊り下げ紐131)が、折り線近傍部分に両端が(底補強部材73を介して)間接に取り付けられている。
第7袋71においては、底部折り可能(図17、図18)な場合であり、引き上げ手段(吊り下げ紐131及び底補強部材73を含んでなる)が、底部折り線(折り線115b)に跨るよう底部115の内面(上面)の少なくとも一部に沿って配設され折り線近傍部分に取り付けられる底補強部材73を含んでなり、線材又は帯材(吊り下げ紐131)の少なくとも一端(ここでは両端)が底補強部材73の底部折り線(折り線115b)から離れた位置に取り付けられることで該少なくとも一端(ここでは両端)が底補強部材73を介して折り線近傍部分(固定位置76)に間接に取り付けられるものである。
第7袋71においては、底補強部材73の外縁が、第1線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)に略沿った第1外縁部(外縁73f2)と、第2線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)に略沿った第2外縁部(外縁73f1)と、を備えてなり、線材又は帯材(吊り下げ紐131)の前記少なくとも一端(ここでは両端)が第2外縁部(外縁73f1)に取り付けられるものである。
第7袋71においては、第1本体部(本体部111)と第2本体部(本体部113)との間を連結する一対のまち部(まち部117、119)であって、筒本体(本体部111、113とまち部117、119)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))側の縁に存する点である他縁点117b1、119b1と、筒本体(本体部111、113とまち部117、119)の一端(底部115が取り付けられる一端である下端)側の縁に存する点である一縁点117b2、119b2と他縁点117b1、119b1とを結ぶ線分上に存する折り基準点(所定位置117p、119p)と、を結ぶ線分であるまち部折り線(他縁点117b1、119b1と所定位置117p、119pとの間の線分)に沿って筒本体(本体部111、113とまち部117、119)内部(内部101n)から見て山折りが可能な一対のまち部(まち部117、119)を筒本体(本体部111、113とまち部117、119)が備え、底補強部材73が、筒本体(本体部111、113とまち部117、119)内部(内部101n)から見て山折りされるまち部117、119との衝突を避けるための切り欠き部分(一方側切り欠き部74a及び他方側切り欠き部74b)を有するものである。
第7袋71においては、線材又は帯材(吊り下げ紐131)の少なくとも一部を、折り線近傍部分よりも筒本体(本体部111、113とまち部117、119)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))側に保持する引き上げ材保持手段(ここでは一対の紐通し穴151h1、151h2が形成された紐係止板151を含んで構成される)を有するものである。
第7袋71においては、線材又は帯材(吊り下げ紐131)を貫通させる貫通穴(一対の紐通し穴151h1、151h2)が形成された筒本体(本体部111、113とまち部117、119)に取り付けられた筒本体(本体部111、113とまち部117、119)とは別体の貫通穴形成部材(ここでは紐係止板151)を引き上げ材保持手段が有するものである。
第7袋71においては、収納具(第7袋71)を使用者が手で下げるための取っ手(持ち手121)を有し、使用者の手で、取っ手(持ち手121)と一緒に線材又は帯材(吊り下げ紐131)を握ると(図17、図18)、折り線近傍部分が引き上げられる。
(第8実施形態)
図20は、本発明の第8実施形態の袋(以下、「第8袋」という)81を示す図であり、詳細には、図20(a)は第8袋81を示す斜視図であり、図20(b)は図20(a)のA−A断面図である。図21は、後述するように、吊り下げ紐131を引き上げることで底部115の折り線115bが上方向に引き上げられた状態の第8袋81を示す図であり、詳細には、図21(a)は底部115の折り線115bが上方向に引き上げられた状態の第8袋81を示す斜視図であり、図21(b)は図21(a)のA−A断面図である。そして、図19(b)は、後述の第8袋81における底補強部材73を示す平面図である。なお、第7実施形態の説明に用いた図16及び図18が示す状態は、第8実施形態においても同様であるので、第8袋81について図16、図18、図19(b)、図20及び図21を参照しつつ説明する。なお、第8実施形態の第8袋81は、第4実施形態の第4袋41を第2の袋本体200に適用したものに、図19(b)に示す底補強部材73を配設したものである。
図19(b)に示すように、底補強部材73は、表面が塗装された金属製の平面に沿った網状をなしており、具体的には、真っ直ぐな金属製(表面は塗装されている)の線材により形成され互いに略平行かつ等間隔に配置された複数の横材73aと、真っ直ぐな金属製(表面は塗装されている)の線材により形成され互いに略平行かつ等間隔に配置された複数の縦材73bと、を含んでおり、横材73aと縦材73bとは互いに略直交するように配置された状態で横材73aと縦材73bとの交差部分は互いに溶接され固定されている。そして、底補強部材73は、全体として、底部115がなす長方形とほぼ相似でやや小さな形状の長方形をなしている。なお、図19(b)に示す底補強部材73は、図19(a)に示す底補強部材73に比し、一方側切り欠き部74a及び他方側切り欠き部74bを有していないことが異なる。
かかる底補強部材73は、第8袋81の内部101nに挿入され、底部115の上面(内部101nに面する面)に載置されている。具体的には、底補強部材73が略なす長方形の一対の長辺の一方が沿った外縁73f1は、本体部113の内面(内部101nに面する面)に近接すると共に、該一対の長辺の他方が沿った外縁73f2は、本体部111の内面(内部101nに面する面)に近接している。そして底補強部材73は、底部115の折り線115bに沿って底部115と固定(図16、図18、図20及び図21においては固定位置76を黒丸にて示した。)されている。
吊り下げ紐131は、両端が底補強部材73の外縁73f1近傍に取り付けられると共に、紐係止板151の紐通し穴151h1、151h2を通過(一対の紐通し穴151h1、151h2に掛け渡された状態)するよう取り付けられている。詳述すれば、吊り下げ紐131の両端の間に存する一部が紐係止板151の両主表面のうち一面側にて紐通し穴151h1、151h2に掛け渡されていると共に、吊り下げ紐131の両端を含む部分は紐係止板151の両主表面のうち他面側に突出しており、該両端が底補強部材73の外縁73f1近傍に取り付けられている。
このため図21に示すように、一対の持ち手121と一緒に一対の紐通し穴151h1、151h2に掛け渡された吊り下げ紐131を使用者が手で把持することで、吊り下げ紐131の両端が取り付けられた底補強部材73の外縁73f1が上方向(一対の持ち手121に近づく方向)に引き上げられることで、底補強部材73は外縁73f2近傍を中心に回動する。底補強部材73が外縁73f2近傍を中心に外縁73f1が上方向に引き上げられるよう回動することで、固定位置76が上方向(一対の持ち手121に近づく方向)に引き上げられ、底部115の折り線115bが上方向(一対の持ち手121に近づく方向)に引き上げられ、底部115の折り線115bが山折り(収容部の内部101nから見て山折り)される。
底部115の折り線115bが山折り(内部101nから見て山折り)されることで、まち部217、219いずれも折り線217b、219b(詳細には、折り線217b、219bの上端(持ち手121側)から所定位置217p、219pまでの部分)が谷折り(収容部の内部101nから見て谷折り)されることによって、一対の本体部111、113互いが近づき、第8袋81の幅W(図16(b)及び図20(b)の寸法W→図18(b)及び図21(b)の寸法W)が小さくなる。
また、収容部の内部101nに物を収容する等のために、第8袋81の幅Wを広げる必要がある場合には、一対の持ち手121と一緒に把持している吊り下げ紐131を放せば、図20のような状態に戻すことができる(図18(b)及び図21(b)の寸法W→図16(b)及び図20(b)の寸法W)。このように第8袋81によれば、一対の紐通し穴151h1、151h2に掛け渡された吊り下げ紐131を手で把持するか否かによって、第8袋81の幅Wを大きくするか(図20)又は第8袋81の幅Wを小さくするか(図21)を自由に選択することができる。
このように底補強部材73を用いることで、底部115を補強することができるので収容部の内部101nに重たい物や堅い物を収容しても底部115が破損することを防止又は減少させると共に、吊り下げ紐131によって底補強部材73の外縁73f1を上方向に引き上げて底部115の折り線115bを上方向に引き上げることで底補強部材73がテコとして機能し、小さな力で円滑に底部115の折り線115bを上方向に引き上げることができる。
以上のように、第8袋81は、両端(開口103を規定する開口縁と、底部115が取り付けられた縁)が開放された中空の筒本体(本体部111、113とまち部217、219とを含んでなる。)と、筒本体(本体部111、113とまち部217、219)の一端を閉じる底部115と、を含んでなる有底の収納具であって、底部115の外縁(底部115がなす略長方形の4の辺)が、線分に沿った少なくとも2の線分縁(底部115がなす略長方形の該4の辺のうち一対の長辺)を有し、筒本体(本体部111、113とまち部217、219)が、2の線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺)のうちの第1線分縁(該一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)の両端から筒本体(本体部111、113とまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))まで延びる一対の曲線(ここでは本体部111がなす略長方形の4の辺のうちまち部217、219に連なる一対の対辺)に挟まれた筒本体(本体部111、113とまち部217、219)の部分である第1本体部(本体部111)と、2の線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺)のうちの第2線分縁(該一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)の両端から筒本体(本体部111、113とまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))まで延びる一対の曲線(ここでは本体部113がなす略長方形の4の辺のうちまち部217、219に連なる一対の対辺)に挟まれた筒本体(本体部111、113とまち部217、219)の部分である第2本体部(本体部113)と、を有してなり、第1本体部(本体部111)と底部115とが第1線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)の周りになす第1角度と、第2本体部(本体部113)と底部115とが第2線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)の周りになす第2角度と、が変化し得るよう両本体部(本体部111、113)と底部115とが連結されており、第1線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)と第2線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)との間の底部115上に存する線分である底部折り線(折り線115b)に沿って底部115を筒本体(本体部111、113とまち部217、219)内部(内部101n)から見て山折りする底部折り(図21)が可能であり、底部折り可能な場合には、底部折り線(折り線115b)又はその近傍の底部115の部分である折り線近傍部分を引き上げることで折り線近傍部分の筒本体(本体部111、113とまち部217、219)に対する筒本体(本体部111、113とまち部217、219)の一端(底部115が取り付けられる端。ここでは下端)方向への変位を制限することで底部折り状態(図21)を保持する引き上げ手段(ここでは吊り下げ紐131及び底補強部材73を有してなる)を有するものである、収納具である。
第8袋81においては、底部115が略長方形であり、第1線分縁(本体部111に連なる辺)及び第2線分縁(本体部113に連なる辺)が該略長方形の対辺(ここでは一対の長辺)に形成されるものである。
第8袋81においては、第1本体部(本体部111)と第2本体部(本体部113)との間を連結する一対のまち部(まち部217、219)であって、筒本体(本体部111、113とまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))側の縁に存する点である他縁点217b1、219b1と、筒本体(本体部111、113とまち部217、219)の一端(底部115が取り付けられる一端である下端)側の縁に存する点である一縁点217b2、219b2と他縁点217b1、219b1とを結ぶ線分上に存する折り基準点(所定位置217p、219p)と、を結ぶ線分であるまち部折り線(他縁点217b1、219b1と所定位置217p、219pとの間の線分)に沿って筒本体(本体部111、113とまち部217、219)内部(内部101n)から見て谷折りが可能な一対のまち部(まち部217、219)を筒本体(本体部111、113とまち部217、219)が備えるものである。
第8袋81においては、引き上げ手段(吊り下げ紐131及び底補強部材73を含んでなる)が、折り線近傍部分に少なくとも一端(ここでは両端)が(底補強部材73を介して)間接に取り付けられた線材又は帯材(ここでは吊り下げ紐131)を含んでなる。そして、線材又は帯材(吊り下げ紐131)が、折り線近傍部分に両端が(底補強部材73を介して)間接に取り付けられている。
第8袋81においては、底部折り可能(図21)な場合であり、引き上げ手段(吊り下げ紐131及び底補強部材73を含んでなる)が、底部折り線(折り線115b)に跨るよう底部115の内面(上面)の少なくとも一部に沿って配設され折り線近傍部分に取り付けられる底補強部材73を含んでなり、線材又は帯材(吊り下げ紐131)の少なくとも一端(ここでは両端)が底補強部材73の底部折り線(折り線115b)から離れた位置に取り付けられることで該少なくとも一端(ここでは両端)が底補強部材73を介して折り線近傍部分(固定位置76)に間接に取り付けられるものである。
第8袋81においては、底補強部材73の外縁が、第1線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)に略沿った第1外縁部(外縁73f2)と、第2線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)に略沿った第2外縁部(外縁73f1)と、を備えてなり、線材又は帯材(吊り下げ紐131)の前記少なくとも一端(ここでは両端)が第2外縁部(外縁73f1)に取り付けられるものである。
第8袋81においては、線材又は帯材(吊り下げ紐131)の少なくとも一部を、折り線近傍部分よりも筒本体(本体部111、113とまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))側に保持する引き上げ材保持手段(ここでは一対の紐通し穴151h1、151h2が形成された紐係止板151を含んで構成される)を有するものである。
第8袋81においては、線材又は帯材(吊り下げ紐131)を貫通させる貫通穴(一対の紐通し穴151h1、151h2)が形成された筒本体(本体部111、113とまち部217、219)に取り付けられた筒本体(本体部111、113とまち部217、219)とは別体の貫通穴形成部材(ここでは紐係止板151)を引き上げ材保持手段が有するものである。
第8袋81においては、収納具(第8袋81)を使用者が手で下げるための取っ手(持ち手121)を有し、使用者の手で、取っ手(持ち手121)と一緒に線材又は帯材(吊り下げ紐131)を握ると(図21)、折り線近傍部分が引き上げられる。
(第7実施形態及び第8実施形態の第1変形例)
図22及び図23は、第7袋71及び第8袋81の第1変形例を示す図である。図22は、第7袋71及び第8袋81を示す図16と同様の図である。具体的には、図22(a)は図16(a)と同様の位置を示す一部拡大斜視図であり、図22(b)は図22(a)のC−C断面図である(図16(b)と同様である)。図23は、後述するように、吊り下げ紐131を引き上げることで底部115の折り線115bが上方向に引き上げられた状態を示す図(図18と同様の図である)であり、詳細には、図23(a)は底部115の折り線115bが上方向に引き上げられた状態を示す一部拡大斜視図(図18(a)と同様の図である)であり、図23(b)は図23(a)のC−C断面図(図18(b)と同様の図である)である。
図22及び図23に示す第1変形例は、第7袋71及び第8袋81のいずれ(まち部の折り線が山折りか谷折りかの別を問わず)の変形例としても適用できるものであり、具体的には、第7袋71及び第8袋81に比して第1変形例は吊り下げ紐131の保持状態が異なる(第1変形例の吊り下げ紐131の保持状態は、前述の図1〜図6と同様である)のみであり、その余りは同様である。
本体部113には、底部115からの高さがほぼ等しい位置に一対の紐通し穴113h1、113h2が穿設されている。紐通し穴113h1、113h2のいずれも、穴の周囲を補強するためのハトメ部材113h1a、113h2aが取り付けられている。
そして、吊り下げ紐131は、両端が底補強部材73の外縁73f1近傍に取り付けられると共に、一部が紐通し穴113h1、113h2の間から収容部101の外部に露出(一対の紐通し穴113h1、113h2に掛け渡された状態)するよう吊り下げ紐131が取り付けられている(なお、底補強部材73としては、第1変形例が第7袋71に適用される場合には図19(a)のものが、そして第1変形例が第8袋81に適用される場合には図19(b)のものが、それぞれ用いられる。)。
このため図23に示すように、一対の持ち手121と一緒に一対の紐通し穴113h1、113h2に掛け渡された吊り下げ紐131を使用者が手(不図示)で把持することで、吊り下げ紐131の両端が取り付けられた底補強部材73の外縁73f1が上方向(一対の持ち手121に近づく方向)に引き上げられることで、底補強部材73は外縁73f2近傍を中心に回動する。底補強部材73が外縁73f2近傍を中心に外縁73f1が上方向に引き上げられるよう回動することで、固定位置76が上方向(一対の持ち手121に近づく方向)に引き上げられ、底部115の折り線115bが上方向(一対の持ち手121に近づく方向)に引き上げられ、底部115の折り線115bが山折り(収容部の内部101nから見て山折り)される。
底部115の折り線115bが山折り(内部101nから見て山折り)されることで、第7袋71に適用される場合にはまち部117、119いずれも折り線117b、119b(詳細には、折り線117b、119bの上端(持ち手121側)から所定位置117p、119pまでの部分)が山折り(収容部の内部101nから見て山折り)されるか、第8袋81に適用される場合にはまち部217、219いずれも折り線217b、219b(詳細には、折り線217b、219bの上端(持ち手121側)から所定位置217p、219pまでの部分)が谷折り(収容部の内部101nから見て谷折り)されることによって、一対の本体部111、113互いが近づき、第7袋71及び第8袋81の幅W(図22(b)の寸法W→図23の寸法W)が小さくなる。
また、収容部の内部101nに物を収容する等のために、この幅Wを広げる必要がある場合には、一対の持ち手121と一緒に把持している吊り下げ紐131を放せば、図22のような状態に戻すことができる(図23(b)の寸法W→図22(b)の寸法W)。このように図22及び図23の変形例によれば、一対の紐通し穴113h1、113h2に掛け渡された吊り下げ紐131を手で把持するか否かによって、袋の幅Wを大きくするか(図22)又は袋の幅Wを小さくするか(図23)を自由に選択することができる。
また、図22及び図23の第7袋71及び第8袋81の第1変形例においても、底補強部材73を用いることで、底部115を補強することができるので収容部の内部101nに重たい物や堅い物を収容しても底部115が破損することを防止又は減少させると共に、吊り下げ紐131によって底補強部材73の外縁73f1を上方向に引き上げて底部115の折り線115bを上方向に引き上げることで底補強部材73がテコとして機能し、小さな力で円滑に底部115の折り線115bを上方向に引き上げることができる。
以上のように、図22及び図23に示した第7袋71及び第8袋81の第1変形例は、両端(開口103を規定する開口縁と、底部115が取り付けられた縁)が開放された中空の筒本体(第7袋71(第1の袋本体100)に適用された場合であれば本体部111、113とまち部117、119とを含んでなり、第8袋81(第2の袋本体200)に適用された場合であれば本体部111、113とまち部217、219とを含んでなる。)と、筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219と、を含む。)の一端を閉じる底部115と、を含んでなる有底の収納具であって、底部115の外縁(底部115がなす略長方形の4の辺)が、線分に沿った少なくとも2の線分縁(底部115がなす略長方形の該4の辺のうち一対の長辺)を有し、筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)が、2の線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺)のうちの第1線分縁(該一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)の両端から筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))まで延びる一対の曲線(ここでは本体部111がなす略長方形の4の辺のうちまち部117、119、217、219に連なる一対の対辺)に挟まれた筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の部分である第1本体部(本体部111)と、2の線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺)のうちの第2線分縁(該一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)の両端から筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))まで延びる一対の曲線(ここでは本体部113がなす略長方形の4の辺のうちまち部117、119、217、219に連なる一対の対辺)に挟まれた筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の部分である第2本体部(本体部113)と、を有してなり、第1本体部(本体部111)と底部115とが第1線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)の周りになす第1角度と、第2本体部(本体部113)と底部115とが第2線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)の周りになす第2角度と、が変化し得るよう両本体部(本体部111、113)と底部115とが連結されており、第1線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)と第2線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)との間の底部115上に存する線分である底部折り線(折り線115b)に沿って底部115を筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)内部(内部101n)から見て山折りする底部折り(図23)が可能であり、底部折り可能な場合には、底部折り線(折り線115b)又はその近傍の底部115の部分である折り線近傍部分を引き上げることで折り線近傍部分の筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)に対する筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の一端(底部115が取り付けられる端。ここでは下端)方向への変位を制限することで底部折り状態(図23)を保持する引き上げ手段(ここでは吊り下げ紐131及び底補強部材73を有してなる)を有するものである、収納具である。
図22及び図23に示した第7袋71及び第8袋81の第1変形例は、底部115が略長方形であり、第1線分縁(本体部111に連なる辺)及び第2線分縁(本体部113に連なる辺)が該略長方形の対辺(ここでは一対の長辺)に形成されるものである。
図22及び図23に示した第7袋71及び第8袋81の第1変形例においては、第1本体部(本体部111)と第2本体部(本体部113)との間を連結する一対のまち部(まち部117、119又はまち部217、219)であって、筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))側の縁に存する点である他縁点117b1、119b1、217b1、219b1と、筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の一端(底部115が取り付けられる一端である下端)側の縁に存する点である一縁点117b2、119b2、217b2、219b2と他縁点117b1、119b1、217b1、219b1とを結ぶ線分上に存する折り基準点(所定位置117p、119p、217p、219p)と、を結ぶ線分であるまち部折り線(他縁点117b1、119b1、217b1、219b1と所定位置117p、119p、217p、219pとの間の線分)に沿って筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)内部(内部101n)から見て山折り(第7袋71(第1の袋本体100)に適用された場合)又は谷折り(第8袋81(第2の袋本体200)に適用された場合)が可能な一対のまち部(まち部117、119又はまち部217、219)を筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)が備えるものである。
図22及び図23に示した第7袋71及び第8袋81の第1変形例においては、引き上げ手段(吊り下げ紐131及び底補強部材73を含んでなる)が、折り線近傍部分に少なくとも一端(ここでは両端)が(底補強部材73を介して)間接に取り付けられた線材又は帯材(ここでは吊り下げ紐131)を含んでなる。そして、線材又は帯材(吊り下げ紐131)が、折り線近傍部分に両端が(底補強部材73を介して)間接に取り付けられている。
図22及び図23に示した第7袋71及び第8袋81の第1変形例においては、底部折り可能(図23)な場合であり、引き上げ手段(吊り下げ紐131及び底補強部材73を含んでなる)が、底部折り線(折り線115b)に跨るよう底部115の内面(上面)の少なくとも一部に沿って配設され折り線近傍部分に取り付けられる底補強部材73を含んでなり、線材又は帯材(吊り下げ紐131)の少なくとも一端(ここでは両端)が底補強部材73の底部折り線(折り線115b)から離れた位置に取り付けられることで該少なくとも一端(ここでは両端)が底補強部材73を介して折り線近傍部分(固定位置76)に間接に取り付けられるものである。
図22及び図23に示した第7袋71及び第8袋81の第1変形例においては、底補強部材73の外縁が、第1線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)に略沿った第1外縁部(外縁73f2)と、第2線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)に略沿った第2外縁部(外縁73f1)と、を備えてなり、線材又は帯材(吊り下げ紐131)の前記少なくとも一端(ここでは両端)が第2外縁部(外縁73f1)に取り付けられるものである。
また、図22及び図23に示した第1変形例が第7袋71に適用され、図19(a)に示された底補強部材73が用いられる場合には、第1本体部(本体部111)と第2本体部(本体部113)との間を連結する一対のまち部(まち部117、119)であって、筒本体(本体部111、113とまち部117、119)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))側の縁に存する点である他縁点117b1、119b1と、筒本体(本体部111、113とまち部117、119)の一端(底部115が取り付けられる一端である下端)側の縁に存する点である一縁点117b2、119b2と他縁点117b1、119b1とを結ぶ線分上に存する折り基準点(所定位置117p、119p)と、を結ぶ線分であるまち部折り線(他縁点117b1、119b1と所定位置117p、119pとの間の線分)に沿って筒本体(本体部111、113とまち部117、119)内部(内部101n)から見て山折りが可能な一対のまち部(まち部117、119)を筒本体(本体部111、113とまち部117、119)が備え、底補強部材73が、筒本体(本体部111、113とまち部117、119)内部(内部101n)から見て山折りされるまち部117、119との衝突を避けるための切り欠き部分(一方側切り欠き部74a及び他方側切り欠き部74b)を有するものである。
図22及び図23に示した第7袋71及び第8袋81の第1変形例においては、線材又は帯材(吊り下げ紐131)の少なくとも一部を、折り線近傍部分よりも筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))側に保持する引き上げ材保持手段(ここでは一対の紐通し穴113h1、113h2が形成された本体部113を含んで構成される)を有するものである。
図22及び図23に示した第7袋71及び第8袋81の第1変形例においては、貫通穴(ここでは一対の紐通し穴113h1、113h2)が筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の内部(内部101n)と外部とを連通させるよう折り線近傍部分よりも筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))側に一対形成され、線材又は帯材(吊り下げ紐131)が、筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の内部101n及び外部のうち線材又は帯材(吊り下げ紐131)の両端が存する一方(ここでは内部101n)とは反対の他方(ここでは外部)の側において一対の貫通穴(一対の紐通し穴113h1、113h2)の間に架け渡されることで、該一対の貫通穴(一対の紐通し穴113h1、113h2)が形成された筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)が引き上げ材保持手段として機能する。
図22及び図23に示した第7袋71及び第8袋81の第1変形例においては、収納具(第7袋71及び第8袋81の第1変形例)を使用者が手で下げるための取っ手(持ち手121)を有し、使用者の手で、取っ手(持ち手121)と一緒に線材又は帯材(吊り下げ紐131)を握ると(図23)、折り線近傍部分が引き上げられる。
(第7実施形態及び第8実施形態の第2変形例)
図24及び図25は、第7袋71及び第8袋81の第2変形例を示す図である。図24は、第7袋71及び第8袋81を示す図16と同様の図である。具体的には、図24(a)は図16(a)と同様の位置を示す一部拡大斜視図であり、図24(b)は図24(a)のC−C断面図である(図16(b)と同様である)。図25は、後述するように、吊り下げ紐131を引き上げることで底部115の折り線115bが上方向に引き上げられた状態を示す図(図18と同様の図である)であり、詳細には、図25(a)は底部115の折り線115bが上方向に引き上げられた状態を示す一部拡大斜視図(図18(a)と同様の図である)であり、図25(b)は図25(a)のC−C断面図(図18(b)と同様の図である)である。
図24及び図25に示す第2変形例は、第7袋71及び第8袋81のいずれ(まち部の折り線が山折りか谷折りかの別を問わず)の変形例としても適用できるものであり、具体的には、第7袋71及び第8袋81に比して吊り下げ紐131の保持状態が異なる(第2変形例の吊り下げ紐131の保持状態は、前述の図7及び図8と同様である)のみであり、その余りは同様である。
本体部113には、底部115からの高さがほぼ等しい位置に一対の紐通し穴113h1、113h2が穿設されている。紐通し穴113h1、113h2のいずれも、穴の周囲を補強するためのハトメ部材113h1a、113h2aが取り付けられている。
そして、吊り下げ紐131は、両端が底補強部材73の外縁73f1近傍に取り付けられると共に、一部が紐通し穴113h1、113h2の間から収容部101の外部に露出(一対の紐通し穴113h1、113h2に掛け渡された状態)するよう吊り下げ紐131が取り付けられている。
加えて、紐通し穴113h1、113h2よりも上方向(持ち手121に近づく方向)の本体部113の外面側(内部101nとは反対側)には、フック部材141(吊り下げ紐131を引っかけて係止できるようフック形状部分141a、141bを有する。)が取り付けられている。
このため図25に示すように、紐通し穴113h1、113h2に掛け渡された吊り下げ紐131を上方向(持ち手121に近づく方向)に引き上げ吊り下げ紐131をフック部材141(フック形状部分141a、141b)に係止させることで、吊り下げ紐131の両端が取り付けられた底補強部材73の外縁73f1が上方向(一対の持ち手121に近づく方向)に引き上げられることで、底補強部材73は外縁73f2近傍を中心に回動する。底補強部材73が外縁73f2近傍を中心に外縁73f1が上方向に引き上げられるよう回動することで、固定位置76が上方向(一対の持ち手121に近づく方向)に引き上げられ、底部115の折り線115bが上方向(一対の持ち手121に近づく方向)に引き上げられ、底部115の折り線115bが山折り(収容部の内部101nから見て山折り)される。
底部115の折り線115bが山折り(内部101nから見て山折り)されることで、第7袋71に適用される場合にはまち部117、119いずれも折り線117b、119b(詳細には、折り線117b、119bの上端(持ち手121側)から所定位置117p、119pまでの部分)が山折り(収容部の内部101nから見て山折り)されるか、第8袋81に適用される場合にはまち部217、219いずれも折り線217b、219b(詳細には、折り線217b、219bの上端(持ち手121側)から所定位置217p、219pまでの部分)が谷折り(収容部の内部101nから見て谷折り)されることによって、一対の本体部111、113互いが近づき、第7袋71及び第8袋81の幅W(図24(b)の寸法W→図25の寸法W)が小さくなる。
また、収容部の内部101nに物を収容する等のために、この幅Wを広げる必要がある場合には、フック部材141(フック形状部分141a、141b)に係止した吊り下げ紐131を解放すれば、図24のような状態に戻すことができる(図25(b)の寸法W→図24(b)の寸法W)。このように図24及び図25の変形例によれば、一対の紐通し穴113h1、113h2に掛け渡された吊り下げ紐131をフック部材141に係止するか否かによって、袋の幅Wを大きくするか(図24)又は袋の幅Wを小さくするか(図25)を自由に選択することができる。
また、図24及び図25の第2変形例においても、底補強部材73を用いることで、底部115を補強することができるので収容部の内部101nに重たい物や堅い物を収容しても底部115が破損することを防止又は減少させると共に、吊り下げ紐131によって底補強部材73の外縁73f1を上方向に引き上げて底部115の折り線115bを上方向に引き上げることで底補強部材73がテコとして機能し、小さな力で円滑に底部115の折り線115bを上方向に引き上げることができる。
以上のように図24及び図25に示した第7袋71及び第8袋81の第2変形例は、両端(開口103を規定する開口縁と、底部115が取り付けられた縁)が開放された中空の筒本体(第7袋71(第1の袋本体100)に適用された場合であれば本体部111、113とまち部117、119とを含んでなり、第8袋81(第2の袋本体200)に適用された場合であれば本体部111、113とまち部217、219とを含んでなる。)と、筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219と、を含む。)の一端を閉じる底部115と、を含んでなる有底の収納具であって、底部115の外縁(底部115がなす略長方形の4の辺)が、線分に沿った少なくとも2の線分縁(底部115がなす略長方形の該4の辺のうち一対の長辺)を有し、筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)が、2の線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺)のうちの第1線分縁(該一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)の両端から筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))まで延びる一対の曲線(ここでは本体部111がなす略長方形の4の辺のうちまち部117、119、217、219に連なる一対の対辺)に挟まれた筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の部分である第1本体部(本体部111)と、2の線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺)のうちの第2線分縁(該一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)の両端から筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))まで延びる一対の曲線(ここでは本体部113がなす略長方形の4の辺のうちまち部117、119、217、219に連なる一対の対辺)に挟まれた筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の部分である第2本体部(本体部113)と、を有してなり、第1本体部(本体部111)と底部115とが第1線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)の周りになす第1角度と、第2本体部(本体部113)と底部115とが第2線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)の周りになす第2角度と、が変化し得るよう両本体部(本体部111、113)と底部115とが連結されており、第1線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)と第2線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)との間の底部115上に存する線分である底部折り線(折り線115b)に沿って底部115を筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)内部(内部101n)から見て山折りする底部折り(図25)が可能であり、底部折り可能な場合には、底部折り線(折り線115b)又はその近傍の底部115の部分である折り線近傍部分を引き上げることで折り線近傍部分の筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)に対する筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の一端(底部115が取り付けられる端。ここでは下端)方向への変位を制限することで底部折り状態(図25)を保持する引き上げ手段(ここでは吊り下げ紐131及び底補強部材73を有してなる)を有するものである、収納具である。
図24及び図25に示した第7袋71及び第8袋81の第2変形例は、底部115が略長方形であり、第1線分縁(本体部111に連なる辺)及び第2線分縁(本体部113に連なる辺)が該略長方形の対辺(ここでは一対の長辺)に形成されるものである。
図24及び図25に示した第7袋71及び第8袋81の第2変形例においては、第1本体部(本体部111)と第2本体部(本体部113)との間を連結する一対のまち部(まち部117、119又はまち部217、219)であって、筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))側の縁に存する点である他縁点117b1、119b1、217b1、219b1と、筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の一端(底部115が取り付けられる一端である下端)側の縁に存する点である一縁点117b2、119b2、217b2、219b2と他縁点117b1、119b1、217b1、219b1とを結ぶ線分上に存する折り基準点(所定位置117p、119p、217p、219p)と、を結ぶ線分であるまち部折り線(他縁点117b1、119b1、217b1、219b1と所定位置117p、119p、217p、219pとの間の線分)に沿って筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)内部(内部101n)から見て山折り(第7袋71(第1の袋本体100)に適用された場合)又は谷折り(第8袋81(第2の袋本体200)に適用された場合)が可能な一対のまち部(まち部117、119又はまち部217、219)を筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)が備えるものである。
図24及び図25に示した第7袋71及び第8袋81の第2変形例においては、引き上げ手段(吊り下げ紐131及び底補強部材73を含んでなる)が、折り線近傍部分に少なくとも一端(ここでは両端)が(底補強部材73を介して)間接に取り付けられた線材又は帯材(ここでは吊り下げ紐131)を含んでなる。そして、線材又は帯材(吊り下げ紐131)が、折り線近傍部分に両端が(底補強部材73を介して)間接に取り付けられている。
図24及び図25に示した第7袋71及び第8袋81の第2変形例においては、底部折り可能(図25)な場合であり、引き上げ手段(吊り下げ紐131及び底補強部材73を含んでなる)が、底部折り線(折り線115b)に跨るよう底部115の内面(上面)の少なくとも一部に沿って配設され折り線近傍部分に取り付けられる底補強部材73を含んでなり、線材又は帯材(吊り下げ紐131)の少なくとも一端(ここでは両端)が底補強部材73の底部折り線(折り線115b)から離れた位置に取り付けられることで該少なくとも一端(ここでは両端)が底補強部材73を介して折り線近傍部分(固定位置76)に間接に取り付けられるものである。
図24及び図25に示した第7袋71及び第8袋81の第2変形例においては、底補強部材73の外縁が、第1線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)に略沿った第1外縁部(外縁73f2)と、第2線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)に略沿った第2外縁部(外縁73f1)と、を備えてなり、線材又は帯材(吊り下げ紐131)の前記少なくとも一端(ここでは両端)が第2外縁部(外縁73f1)に取り付けられるものである。
図24及び図25に示した第2変形例が第7袋71に適用され、図19(a)に示された底補強部材73が用いられる場合には、第1本体部(本体部111)と第2本体部(本体部113)との間を連結する一対のまち部(まち部117、119)であって、筒本体(本体部111、113とまち部117、119)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))側の縁に存する点である他縁点117b1、119b1と、筒本体(本体部111、113とまち部117、119)の一端(底部115が取り付けられる一端である下端)側の縁に存する点である一縁点117b2、119b2と他縁点117b1、119b1とを結ぶ線分上に存する折り基準点(所定位置117p、119p)と、を結ぶ線分であるまち部折り線(他縁点117b1、119b1と所定位置117p、119pとの間の線分)に沿って筒本体(本体部111、113とまち部117、119)内部(内部101n)から見て山折りが可能な一対のまち部(まち部117、119)を筒本体(本体部111、113とまち部117、119)が備え、底補強部材73が、筒本体(本体部111、113とまち部117、119)内部(内部101n)から見て山折りされるまち部117、119との衝突を避けるための切り欠き部分(一方側切り欠き部74a及び他方側切り欠き部74b)を有するものである。
図24及び図25に示した第7袋71及び第8袋81の第2変形例においては、線材又は帯材(吊り下げ紐131)の少なくとも一部を、折り線近傍部分よりも筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))側に保持する引き上げ材保持手段(ここでは一対の紐通し穴113h1、113h2が形成された本体部113を含んで構成される)を有するものである。
図24及び図25に示した第7袋71及び第8袋81の第2変形例においては、貫通穴(ここでは一対の紐通し穴113h1、113h2)が筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の内部(内部101n)と外部とを連通させるよう折り線近傍部分よりも筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))側に一対形成され、線材又は帯材(吊り下げ紐131)が、筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の内部101n及び外部のうち線材又は帯材(吊り下げ紐131)の両端が存する一方(ここでは内部101n)とは反対の他方(ここでは外部)の側において一対の貫通穴(一対の紐通し穴113h1、113h2)の間に架け渡されることで、該一対の貫通穴(一対の紐通し穴113h1、113h2)が形成された筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)が引き上げ材保持手段として機能する。
図24及び図25に示した第7袋71及び第8袋81の第2変形例においては、折り線近傍部分が引き上げられた状態(図25)で線材又は帯材(吊り下げ紐131)を係止する係止手段(ここではフック部材141)を有するものである。
図24及び図25に示した第7袋71及び第8袋81の第2変形例においては、係止手段(フック部材141)は、線材又は帯材(吊り下げ紐131)を係止するフック部分(ここではフック形状部分141a、141b)が形成された筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)とは別体の筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)に取り付けられたフック部材(フック部材141)を含んでなる。
(第7実施形態及び第8実施形態の第3変形例)
図26及び図27は、第7袋71及び第8袋81の第3変形例を示す図である。図26は、第7袋71及び第8袋81を示す図16と同様の図である。具体的には、図26(a)は図16(a)と同様の位置を示す一部拡大斜視図であり、図26(b)は図26(a)のC−C断面図である(図16(b)と同様である)。図27は、後述するように、吊り下げ紐131を引き上げることで底部115の折り線115bが上方向に引き上げられた状態を示す図(図18と同様の図である)であり、詳細には、図27(a)は底部115の折り線115bが上方向に引き上げられた状態を示す一部拡大斜視図(図18(a)と同様の図である)であり、図27(b)は図27(a)のC−C断面図(図18(b)と同様の図である)である。
図26及び図27に示す第3変形例は、第7袋71及び第8袋81のいずれ(まち部の折り線が山折りか谷折りかの別を問わず)の変形例としても適用できるものであり、具体的には、第7袋71及び第8袋81に比して吊り下げ紐131の保持状態が異なる(第3変形例の吊り下げ紐131の保持状態は、前述の図11及び図12と同様である)のみであり、その余りは同様である。
本体部113の裏面側(収容部の内部101nに面する側)には、紐係止板151が取り付けられている。紐係止板151は、両主表面が略長方形をなす紙製の板状部材によって形成されており、ここでは本体部113に取り付ける持ち手121の固定板154(紙製)と別体に形成されている。なお、ここでは紐係止板151は、それが取り付けられる本体部113の材質と同じ材質によって形成されており、本体部113の材質が紙であれば紙製とされ、本体部113の材質が布であれば布製とされ、そして本体部113の材質が皮(合成、天然)であれば皮(合成、天然)製とされる。持ち手121の固定板154は、持ち手121の両端が本体部113の裏面に確実に固定されるよう本体部113の裏面に接着される(持ち手121の両端は本体部113の裏面と固定板154との間に挟まれた状態で接着される)。紐係止板151は該略長方形の長辺(ここでは底部115に対して該長辺が略平行になっている)に沿って該長辺を軸として回動可能に本体部113の裏面に取り付け(接着)られている。紐係止板151には、底部115からの高さがほぼ等しい位置(紐係止板151の両主表面がなす略長方形の一対の長辺と略平行な線分に沿った位置)に一対の紐通し穴151h1、151h2が穿設されている。紐通し穴151h1、151h2のいずれも、穴の周囲を補強するためのハトメ部材151h1a、151h2aが取り付けられている。
そして、吊り下げ紐131は、両端が底補強部材73の外縁73f1近傍に取り付けられると共に、紐通し穴151h1、151h2を通過(一対の紐通し穴151h1、151h2に掛け渡された状態)するよう取り付けられている。詳述すれば、吊り下げ紐131の両端の間に存する一部が紐係止板151の両主表面のうち一面側にて紐通し穴151h1、151h2に掛け渡されていると共に、吊り下げ紐131の両端を含む部分は紐係止板151の両主表面のうち他面側に突出しており、該両端が底補強部材73の外縁73f1近傍に取り付けられている。
加えて、紐係止板151よりも上方向(持ち手121に近づく方向)の本体部113の裏面側(収容部の内部101nに面する側)には、フック部材155(吊り下げ紐131を引っかけて係止できるようフック形状部分155a、155bを有する。)が取り付けられている。
このため図27に示すように、紐通し穴151h1、151h2に掛け渡された吊り下げ紐131を上方向(持ち手121に近づく方向)に引き上げ吊り下げ紐131をフック部材155(フック形状部分155a、155b)に係止させることで、吊り下げ紐131の両端が取り付けられた底補強部材73の外縁73f1が上方向(一対の持ち手121に近づく方向)に引き上げられることで、底補強部材73は外縁73f2近傍を中心に回動する。底補強部材73が外縁73f2近傍を中心に外縁73f1が上方向に引き上げられるよう回動することで、固定位置76が上方向(一対の持ち手121に近づく方向)に引き上げられ、底部115の折り線115bが上方向(一対の持ち手121に近づく方向)に引き上げられ、底部115の折り線115bが山折り(収容部の内部101nから見て山折り)される。
底部115の折り線115bが山折り(内部101nから見て山折り)されることで、第7袋71に適用される場合にはまち部117、119いずれも折り線117b、119b(詳細には、折り線117b、119bの上端(持ち手121側)から所定位置117p、119pまでの部分)が山折り(収容部の内部101nから見て山折り)されるか、第8袋81に適用される場合にはまち部217、219いずれも折り線217b、219b(詳細には、折り線217b、219bの上端(持ち手121側)から所定位置217p、219pまでの部分)が谷折り(収容部の内部101nから見て谷折り)されることによって、一対の本体部111、113互いが近づき、第7袋71及び第8袋81の幅W(図26(b)の寸法W→図27の寸法W)が小さくなる。
また、収容部の内部101nに物を収容する等のために、この幅Wを広げる必要がある場合には、フック部材155(フック形状部分155a、155b)に係止した吊り下げ紐131を解放すれば、図26のような状態に戻すことができる(図27(b)の寸法W→図26(b)の寸法W)。このように図26及び図27の変形例によれば、紐通し穴151h1、151h2に掛け渡された吊り下げ紐131をフック部材155に係止するか否かによって、袋の幅Wを大きくするか(図26)又は袋の幅Wを小さくするか(図27)を自由に選択することができる。
また、図26及び図27の第3変形例においても、底補強部材73を用いることで、底部115を補強することができるので収容部の内部101nに重たい物や堅い物を収容しても底部115が破損することを防止又は減少させると共に、吊り下げ紐131によって底補強部材73の外縁73f1を上方向に引き上げて底部115の折り線115bを上方向に引き上げることで底補強部材73がテコとして機能し、小さな力で円滑に底部115の折り線115bを上方向に引き上げることができる。
以上のように図26及び図27に示した第7袋71及び第8袋81の第3変形例は、両端(開口103を規定する開口縁と、底部115が取り付けられた縁)が開放された中空の筒本体(第7袋71(第1の袋本体100)に適用された場合であれば本体部111、113とまち部117、119とを含んでなり、第8袋81(第2の袋本体200)に適用された場合であれば本体部111、113とまち部217、219とを含んでなる。)と、筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219と、を含む。)の一端を閉じる底部115と、を含んでなる有底の収納具であって、底部115の外縁(底部115がなす略長方形の4の辺)が、線分に沿った少なくとも2の線分縁(底部115がなす略長方形の該4の辺のうち一対の長辺)を有し、筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)が、2の線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺)のうちの第1線分縁(該一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)の両端から筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))まで延びる一対の曲線(ここでは本体部111がなす略長方形の4の辺のうちまち部117、119、217、219に連なる一対の対辺)に挟まれた筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の部分である第1本体部(本体部111)と、2の線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺)のうちの第2線分縁(該一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)の両端から筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))まで延びる一対の曲線(ここでは本体部113がなす略長方形の4の辺のうちまち部117、119、217、219に連なる一対の対辺)に挟まれた筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の部分である第2本体部(本体部113)と、を有してなり、第1本体部(本体部111)と底部115とが第1線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)の周りになす第1角度と、第2本体部(本体部113)と底部115とが第2線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)の周りになす第2角度と、が変化し得るよう両本体部(本体部111、113)と底部115とが連結されており、第1線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)と第2線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)との間の底部115上に存する線分である底部折り線(折り線115b)に沿って底部115を筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)内部(内部101n)から見て山折りする底部折り(図27)が可能であり、底部折り可能な場合には、底部折り線(折り線115b)又はその近傍の底部115の部分である折り線近傍部分を引き上げることで折り線近傍部分の筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)に対する筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の一端(底部115が取り付けられる端。ここでは下端)方向への変位を制限することで底部折り状態(図27)を保持する引き上げ手段(ここでは吊り下げ紐131及び底補強部材73を有してなる)を有するものである、収納具である。
図26及び図27に示した第7袋71及び第8袋81の第3変形例は、底部115が略長方形であり、第1線分縁(本体部111に連なる辺)及び第2線分縁(本体部113に連なる辺)が該略長方形の対辺(ここでは一対の長辺)に形成されるものである。
図26及び図27に示した第7袋71及び第8袋81の第3変形例においては、第1本体部(本体部111)と第2本体部(本体部113)との間を連結する一対のまち部(まち部117、119又はまち部217、219)であって、筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))側の縁に存する点である他縁点117b1、119b1、217b1、219b1と、筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の一端(底部115が取り付けられる一端である下端)側の縁に存する点である一縁点117b2、119b2、217b2、219b2と他縁点117b1、119b1、217b1、219b1とを結ぶ線分上に存する折り基準点(所定位置117p、119p、217p、219p)と、を結ぶ線分であるまち部折り線(他縁点117b1、119b1、217b1、219b1と所定位置117p、119p、217p、219pとの間の線分)に沿って筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)内部(内部101n)から見て山折り(第7袋71(第1の袋本体100)に適用された場合)又は谷折り(第8袋81(第2の袋本体200)に適用された場合)が可能な一対のまち部(まち部117、119又はまち部217、219)を筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)が備えるものである。
図26及び図27に示した第7袋71及び第8袋81の第3変形例においては、引き上げ手段(吊り下げ紐131及び底補強部材73を含んでなる)が、折り線近傍部分に少なくとも一端(ここでは両端)が(底補強部材73を介して)間接に取り付けられた線材又は帯材(ここでは吊り下げ紐131)を含んでなる。そして、線材又は帯材(吊り下げ紐131)が、折り線近傍部分に両端が(底補強部材73を介して)間接に取り付けられている。
図26及び図27に示した第7袋71及び第8袋81の第3変形例においては、底部折り可能(図27)な場合であり、引き上げ手段(吊り下げ紐131及び底補強部材73を含んでなる)が、底部折り線(折り線115b)に跨るよう底部115の内面(上面)の少なくとも一部に沿って配設され折り線近傍部分に取り付けられる底補強部材73を含んでなり、線材又は帯材(吊り下げ紐131)の少なくとも一端(ここでは両端)が底補強部材73の底部折り線(折り線115b)から離れた位置に取り付けられることで該少なくとも一端(ここでは両端)が底補強部材73を介して折り線近傍部分(固定位置76)に間接に取り付けられるものである。
図26及び図27に示した第7袋71及び第8袋81の第3変形例においては、底補強部材73の外縁が、第1線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)に略沿った第1外縁部(外縁73f2)と、第2線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)に略沿った第2外縁部(外縁73f1)と、を備えてなり、線材又は帯材(吊り下げ紐131)の前記少なくとも一端(ここでは両端)が第2外縁部(外縁73f1)に取り付けられるものである。
図26及び図27に示した第3変形例が第7袋71に適用され、図19(a)に示された底補強部材73が用いられる場合には、第1本体部(本体部111)と第2本体部(本体部113)との間を連結する一対のまち部(まち部117、119)であって、筒本体(本体部111、113とまち部117、119)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))側の縁に存する点である他縁点117b1、119b1と、筒本体(本体部111、113とまち部117、119)の一端(底部115が取り付けられる一端である下端)側の縁に存する点である一縁点117b2、119b2と他縁点117b1、119b1とを結ぶ線分上に存する折り基準点(所定位置117p、119p)と、を結ぶ線分であるまち部折り線(他縁点117b1、119b1と所定位置117p、119pとの間の線分)に沿って筒本体(本体部111、113とまち部117、119)内部(内部101n)から見て山折りが可能な一対のまち部(まち部117、119)を筒本体(本体部111、113とまち部117、119)が備え、底補強部材73が、筒本体(本体部111、113とまち部117、119)内部(内部101n)から見て山折りされるまち部117、119との衝突を避けるための切り欠き部分(一方側切り欠き部74a及び他方側切り欠き部74b)を有するものである。
図26及び図27に示した第7袋71及び第8袋81の第3変形例においては、線材又は帯材(吊り下げ紐131)の少なくとも一部を、折り線近傍部分よりも筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))側に保持する引き上げ材保持手段(ここでは一対の紐通し穴151h1、151h2が形成された紐係止板151を含んで構成される)を有するものである。
図26及び図27に示した第7袋71及び第8袋81の第3変形例においては、線材又は帯材(吊り下げ紐131)を貫通させる貫通穴(一対の紐通し穴151h1、151h2)が形成された筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)に取り付けられた筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)とは別体の貫通穴形成部材(ここでは紐係止板151)を引き上げ材保持手段が有するものである。
図26及び図27に示した第7袋71及び第8袋81の第3変形例においては、折り線近傍部分が引き上げられた状態(図27)で線材又は帯材(吊り下げ紐131)を係止する係止手段(ここではフック部材155)を有するものである。
図26及び図27に示した第7袋71及び第8袋81の第3変形例においては、係止手段(フック部材155)は、線材又は帯材(吊り下げ紐131)を係止するフック部分(ここではフック形状部分フック形状部分155a、155b)が形成された筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)とは別体の筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)に取り付けられたフック部材(フック部材155)を含んでなる。
(第7実施形態及び第8実施形態の第4変形例)
図28及び図29は、第7袋71及び第8袋81の第4変形例を示す図である。図28は、第7袋71及び第8袋81を示す図16と同様の図である。具体的には、図28(a)は図16(a)と同様の位置を示す一部拡大斜視図であり、図28(b)は図28(a)のC−C断面図である(図16(b)と同様である)。図29は、後述するように、吊り下げ紐131を引き上げることで底部115の折り線115bが上方向に引き上げられた状態を示す図(図18と同様の図である)であり、詳細には、図29(a)は底部115の折り線115bが上方向に引き上げられた状態を示す一部拡大斜視図(図18(a)と同様の図である)であり、図29(b)は図29(a)のC−C断面図(図18(b)と同様の図である)である。
図28及び図29に示す第4変形例は、第7袋71及び第8袋81のいずれ(まち部の折り線が山折りか谷折りかの別を問わず)の変形例としても適用できるものであり、具体的には、第7袋71及び第8袋81に比して吊り下げ紐131の保持状態が異なる(第4変形例の吊り下げ紐131の保持状態は、前述の図13及び図14と同様である)のみであり、その余りは同様である。
図28及び図29に示す第4変形例においては、吊り下げ紐131は、両端が底補強部材73の外縁73f1近傍に取り付けられると共に、本体部113に取り付けられた持ち手121に引っかけられるよう(内部101n側から持ち手121の外側を通過することで、持ち手121によって支持されている)取り付けられている。
このため図29に示すように、持ち手121に引っかけられた吊り下げ紐131を一対の持ち手121と一緒に使用者が手で把持することで、吊り下げ紐131の両端が取り付けられた底補強部材73の外縁73f1が上方向(一対の持ち手121に近づく方向)に引き上げられることで、底補強部材73は外縁73f2近傍を中心に回動する。底補強部材73が外縁73f2近傍を中心に外縁73f1が上方向に引き上げられるよう回動することで、固定位置76が上方向(一対の持ち手121に近づく方向)に引き上げられ、底部115の折り線115bが上方向(一対の持ち手121に近づく方向)に引き上げられ、底部115の折り線115bが山折り(収容部の内部101nから見て山折り)される。
底部115の折り線115bが山折り(内部101nから見て山折り)されることで、第7袋71に適用される場合にはまち部117、119いずれも折り線117b、119b(詳細には、折り線117b、119bの上端(持ち手121側)から所定位置117p、119pまでの部分)が山折り(収容部の内部101nから見て山折り)されるか、第8袋81に適用される場合にはまち部217、219いずれも折り線217b、219b(詳細には、折り線217b、219bの上端(持ち手121側)から所定位置217p、219pまでの部分)が谷折り(収容部の内部101nから見て谷折り)されることによって、一対の本体部111、113互いが近づき、第7袋71及び第8袋81の幅W(図28(b)の寸法W→図29の寸法W)が小さくなる。
また、収容部の内部101nに物を収容する等のために、この幅Wを広げる必要がある場合には、一対の持ち手121と一緒に把持している吊り下げ紐131を放せば(本体部113に取り付けられた持ち手121に引っかける)、図28のような状態に戻すことができる(図29(b)の寸法W→図28(b)の寸法W)。このように図28及び図29に示す第4変形例によれば、持ち手121に引っかけられた吊り下げ紐131を手で把持するか否かによって、袋の幅Wを大きくするか(図28)又は袋の幅Wを小さくするか(図29)を自由に選択することができる。
以上のように図28及び図29に示した第7袋71及び第8袋81の第4変形例は、両端(開口103を規定する開口縁と、底部115が取り付けられた縁)が開放された中空の筒本体(第7袋71(第1の袋本体100)に適用された場合であれば本体部111、113とまち部117、119とを含んでなり、第8袋81(第2の袋本体200)に適用された場合であれば本体部111、113とまち部217、219とを含んでなる。)と、筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219と、を含む。)の一端を閉じる底部115と、を含んでなる有底の収納具であって、底部115の外縁(底部115がなす略長方形の4の辺)が、線分に沿った少なくとも2の線分縁(底部115がなす略長方形の該4の辺のうち一対の長辺)を有し、筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)が、2の線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺)のうちの第1線分縁(該一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)の両端から筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))まで延びる一対の曲線(ここでは本体部111がなす略長方形の4の辺のうちまち部117、119、217、219に連なる一対の対辺)に挟まれた筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の部分である第1本体部(本体部111)と、2の線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺)のうちの第2線分縁(該一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)の両端から筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))まで延びる一対の曲線(ここでは本体部113がなす略長方形の4の辺のうちまち部117、119、217、219に連なる一対の対辺)に挟まれた筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の部分である第2本体部(本体部113)と、を有してなり、第1本体部(本体部111)と底部115とが第1線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)の周りになす第1角度と、第2本体部(本体部113)と底部115とが第2線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)の周りになす第2角度と、が変化し得るよう両本体部(本体部111、113)と底部115とが連結されており、第1線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)と第2線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)との間の底部115上に存する線分である底部折り線(折り線115b)に沿って底部115を筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)内部(内部101n)から見て山折りする底部折り(図29)が可能であり、底部折り可能な場合には、底部折り線(折り線115b)又はその近傍の底部115の部分である折り線近傍部分を引き上げることで折り線近傍部分の筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)に対する筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の一端(底部115が取り付けられる端。ここでは下端)方向への変位を制限することで底部折り状態(図29)を保持する引き上げ手段(ここでは吊り下げ紐131及び底補強部材73を有してなる)を有するものである、収納具である。
図28及び図29に示した第7袋71及び第8袋81の第4変形例は、底部115が略長方形であり、第1線分縁(本体部111に連なる辺)及び第2線分縁(本体部113に連なる辺)が該略長方形の対辺(ここでは一対の長辺)に形成されるものである。
図28及び図29に示した第7袋71及び第8袋81の第4変形例においては、第1本体部(本体部111)と第2本体部(本体部113)との間を連結する一対のまち部(まち部117、119又はまち部217、219)であって、筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))側の縁に存する点である他縁点117b1、119b1、217b1、219b1と、筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の一端(底部115が取り付けられる一端である下端)側の縁に存する点である一縁点117b2、119b2、217b2、219b2と他縁点117b1、119b1、217b1、219b1とを結ぶ線分上に存する折り基準点(所定位置117p、119p、217p、219p)と、を結ぶ線分であるまち部折り線(他縁点117b1、119b1、217b1、219b1と所定位置117p、119p、217p、219pとの間の線分)に沿って筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)内部(内部101n)から見て山折り(第7袋71(第1の袋本体100)に適用された場合)又は谷折り(第8袋81(第2の袋本体200)に適用された場合)が可能な一対のまち部(まち部117、119又はまち部217、219)を筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)が備えるものである。
図28及び図29に示した第7袋71及び第8袋81の第4変形例においては、引き上げ手段(吊り下げ紐131及び底補強部材73を含んでなる)が、折り線近傍部分に少なくとも一端(ここでは両端)が(底補強部材73を介して)間接に取り付けられた線材又は帯材(ここでは吊り下げ紐131)を含んでなる。そして、線材又は帯材(吊り下げ紐131)が、折り線近傍部分に両端が(底補強部材73を介して)間接に取り付けられている。
図28及び図29に示した第7袋71及び第8袋81の第4変形例においては、底部折り可能(図29)な場合であり、引き上げ手段(吊り下げ紐131及び底補強部材73を含んでなる)が、底部折り線(折り線115b)に跨るよう底部115の内面(上面)の少なくとも一部に沿って配設され折り線近傍部分に取り付けられる底補強部材73を含んでなり、線材又は帯材(吊り下げ紐131)の少なくとも一端(ここでは両端)が底補強部材73の底部折り線(折り線115b)から離れた位置に取り付けられることで該少なくとも一端(ここでは両端)が底補強部材73を介して折り線近傍部分(固定位置76)に間接に取り付けられるものである。
図28及び図29に示した第7袋71及び第8袋81の第4変形例においては、底補強部材73の外縁が、第1線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)に略沿った第1外縁部(外縁73f2)と、第2線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)に略沿った第2外縁部(外縁73f1)と、を備えてなり、線材又は帯材(吊り下げ紐131)の前記少なくとも一端(ここでは両端)が第2外縁部(外縁73f1)に取り付けられるものである。
図28及び図29に示した第4変形例が第7袋71に適用され、図19(a)に示された底補強部材73が用いられる場合には、第1本体部(本体部111)と第2本体部(本体部113)との間を連結する一対のまち部(まち部117、119)であって、筒本体(本体部111、113とまち部117、119)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))側の縁に存する点である他縁点117b1、119b1と、筒本体(本体部111、113とまち部117、119)の一端(底部115が取り付けられる一端である下端)側の縁に存する点である一縁点117b2、119b2と他縁点117b1、119b1とを結ぶ線分上に存する折り基準点(所定位置117p、119p)と、を結ぶ線分であるまち部折り線(他縁点117b1、119b1と所定位置117p、119pとの間の線分)に沿って筒本体(本体部111、113とまち部117、119)内部(内部101n)から見て山折りが可能な一対のまち部(まち部117、119)を筒本体(本体部111、113とまち部117、119)が備え、底補強部材73が、筒本体(本体部111、113とまち部117、119)内部(内部101n)から見て山折りされるまち部117、119との衝突を避けるための切り欠き部分(一方側切り欠き部74a及び他方側切り欠き部74b)を有するものである。
図28及び図29に示した第7袋71及び第8袋81の第4変形例においては、線材又は帯材(吊り下げ紐131)の少なくとも一部を、折り線近傍部分よりも筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))側に保持する引き上げ材保持手段(ここでは吊り下げ紐131が引っかけられる持ち手121を含んで構成される)を有するものである。
図28及び図29に示した第7袋71及び第8袋81の第4変形例においては、収納具(図28及び図29に示した第7袋71及び第8袋81の第4変形例の袋)を使用者が手で下げるための筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))から突出する取っ手(持ち手121)を有し、筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))から突出する取っ手(持ち手121)に線材又は帯材(吊り下げ紐131)を引っかけることで、取っ手(持ち手121)が引き上げ材保持手段として機能するものである。
図28及び図29に示した第7袋71及び第8袋81の第4変形例においては、収納具(図28及び図29に示した第7袋71及び第8袋81の第4変形例の袋)を使用者が手で下げるための取っ手(持ち手121)を有し、使用者の手で、取っ手(持ち手121)と一緒に線材又は帯材(吊り下げ紐131)を握ると(図29)、折り線近傍部分が引き上げられる。
(第9実施形態)
図30は、本発明の第9実施形態の袋(以下、「第9袋」という)91を示す図であり、詳細には、図30(a)は第9袋91を示す斜視図であり、図30(b)は図30(a)のA−A断面図である。図31は第9袋91の一部拡大図であり、詳細には、図31(a)は図30(a)中の点線Bによって囲まれた部分の一部拡大図であり、図31(b)は図31(a)のC−C断面図である。そして、図32は、後述するように、吊り下げ紐131を引き上げることで底部115が回動されると共に本体部113が折り線113bによって折り曲げられた状態の第9袋91を示す図であり、詳細には、図32(a)は底部115が回動されると共に本体部113が折り線113bによって折り曲げられた状態の第9袋91を示す斜視図であり、図32(b)は図32(a)のA−A断面図である。図33は底部115が回動されると共に本体部113が折り線113bによって折り曲げられた状態(図32)の第9袋91の一部拡大図であり、詳細には、図33(a)は図32(a)中の点線Bによって囲まれた部分の一部拡大図であり、図33(b)は図33(a)のC−C断面図である。図30乃至図33を参照して、第9袋91について説明する。
第9袋91は、前述の第1の袋本体100と、吊り下げ紐131と、を含んで構成されている。
第1の袋本体100の基本的構成については、既に詳述したので、ここでは説明を省略する。そして、第9袋91においては、上述の如く、収容部101を構成する本体部113が折り線113bによって折り曲げ可能に形成されている(折り線113bに沿って折り癖がつけられている。)。また、折り線113bは、本体部113がなす略長方形の4辺のうち、底部115に連なる辺(下縁)と略平行に形成されている。また、ここでは収容部101を構成する本体部111も折り線113bと略平行な折り線によって折り曲げ可能に形成されている(折り線に沿って折り癖がつけられている。)。なお、本体部111が折り線113bと略平行な該折り線に沿って山折り(内部101nから見て山折り)されると共に、本体部113が折り線113bに沿って山折り(内部101nから見て山折り)されると、本体部111が山折りされる該折り線と本体部113が山折りされる折り線113bとはほぼ平行な状態で近接し、本体部113がなす略長方形の4辺の底部115に連なる辺(下縁)と折り線113bとの間の本体部113の部分は底部115の内面に面すると共に本体部111がなす略長方形の4辺の底部115に連なる辺(下縁)と該折り線との間の本体部111の部分は底部115の内面に面する。
第9袋91においては、本体部113の表面側(収容部の内部101nとは反対の面の側)には、紐係止板151が取り付けられている。紐係止板151は、両主表面が略長方形をなす紙製の板状部材によって形成されており、ここでは本体部113に取り付ける持ち手121の固定板154(紙製)と一体に形成されている。なお、ここでは紐係止板151は、それが取り付けられる本体部113の材質と同じ材質によって形成されており、本体部113の材質が紙であれば紙製とされ、本体部113の材質が布であれば布製とされ、そして本体部113の材質が皮(合成、天然)であれば皮(合成、天然)製とされる。持ち手121の固定板154は、持ち手121の両端が本体部113の表面に確実に固定されるよう本体部113の表面に接着され(持ち手121の両端は本体部113の表面と固定板154との間に挟まれた状態で接着される)、固定板154に対して紐係止板151は該略長方形の長辺(ここでは底部115に対して該長辺が略平行になっている)に沿って該長辺を軸として回動可能に本体部113の表面に取り付けられている。紐係止板151には、底部115からの高さがほぼ等しい位置(紐係止板151の両主表面がなす略長方形の一対の長辺と略平行な線分に沿った位置)に一対の紐通し穴151h1、151h2が穿設されている。紐通し穴151h1、151h2のいずれも、穴の周囲を補強するためのハトメ部材151h1a、151h2aが取り付けられている。
そして、底部115(長方形)が有する4辺のうち本体部113に連なる辺の近傍に、吊り下げ紐131の両端131a、131bが取り付けられると共に、紐通し穴151h1、151h2を通過(一対の紐通し穴151h1、151h2に掛け渡された状態)するよう吊り下げ紐131が取り付けられている。詳述すれば、吊り下げ紐131の両端131a、131bの間に存する一部が紐係止板151の両主表面のうち一面側にて紐通し穴151h1、151h2に掛け渡されていると共に、吊り下げ紐131の両端131a、131bを含む部分は紐係止板151の両主表面のうち他面側に突出しており、該両端131a、131bが、底部115(長方形)が有する4辺のうち本体部113に連なる辺の近傍に取り付けられている。
このため図32及び図33に示すように、一対の持ち手121と一緒に一対の紐通し穴151h1、151h2に掛け渡された吊り下げ紐131を使用者が手で把持することで、吊り下げ紐131の両端131a、131bが上方向(一対の持ち手121に近づく方向)に引き上げられ、本体部113に連なる辺の近傍に両端131a、131bが取り付けられた底部115が回動(本体部113に連なる辺が上方向(一対の持ち手121に近づく方向)に移動する方向に回動する)することで、本体部113が折り線113bに沿って山折り(内部101nから見て山折り)される。
本体部113が折り線113bに沿って山折り(内部101nから見て山折り)されることで、まち部117、119いずれも折り線117b、119b(詳細には、折り線117b、119bの上端(持ち手121側)から所定位置117p、119pまでの部分)が山折り(収容部の内部101nから見て山折り)され、一対の本体部111、113互いが近づき、第9袋91の幅W(図30(b)及び図31(b)の寸法W→図32(b)及び図33(b)の寸法W)が小さくなる。
なお、収容部の内部101nに物を収容する等のために、第9袋91の幅Wを広げる必要がある場合には、一対の持ち手121と一緒に把持している吊り下げ紐131を放せば、底部115が回動(本体部113に連なる辺が下方向(一対の持ち手121から遠ざかる方向)に移動する方向に回動する)することで、本体部113の折り線113bに沿った山折り(内部101nから見て山折り)が解かれ、図30及び図31のような状態に戻すことができる(図32(b)及び図33(b)の寸法W→図30(b)及び図31(b)の寸法W)。
このように第9袋91によれば、一対の紐通し穴151h1、151h2に掛け渡された吊り下げ紐131を手で把持するか否かによって、第9袋91の幅Wを大きくするか(図30及び図31)又は第9袋91の幅Wを小さくするか(図32及び図33)を自由に選択することができる。
以上のように第9袋91は、両端(開口103を規定する開口縁と、底部115が取り付けられた縁)が開放された中空の筒本体(本体部111、113とまち部117、119とを含んでなる)と、筒本体(本体部111、113とまち部117、119)の一端を閉じる底部115と、を含んでなる有底の収納具であって、底部115の外縁(底部115がなす略長方形の4の辺)が、線分に沿った少なくとも2の線分縁(底部115がなす略長方形の該4の辺のうち一対の長辺)を有し、筒本体(本体部111、113とまち部117、119)が、2の線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺)のうちの第1線分縁(該一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)の両端から筒本体(本体部111、113とまち部117、119)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))まで延びる一対の曲線(ここでは本体部113がなす略長方形の4の辺のうちまち部117、119に連なる一対の対辺)に挟まれた筒本体(本体部111、113とまち部117、119)の部分である第1本体部(本体部113)と、2の線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺)のうちの第2線分縁(該一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)の両端から筒本体(本体部111、113とまち部117、119)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))まで延びる一対の曲線(ここでは本体部111がなす略長方形の4の辺のうちまち部117、119に連なる一対の対辺)に挟まれた筒本体(本体部111、113とまち部117、119)の部分である第2本体部(本体部111)と、を有してなり、第1本体部(本体部113)と底部115とが第1線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)の周りになす第1角度と、第2本体部(本体部111)と底部115とが第2線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)の周りになす第2角度と、が変化し得るよう両本体部(本体部111、113)と底部115とが連結されており、第1線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)に略平行な第1本体部(本体部113)上に存する第1折り線(折り線113b)に沿って第1本体部(本体部113)を筒本体(本体部111、113とまち部117、119)内部から見て山折りすると共に第2線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)に略平行な第2本体部(本体部111)上に存する第2折り線に沿って第2本体部(本体部111)を筒本体(本体部111、113とまち部117、119)内部101nから見て山折りする本体折りが可能であり、本体折り可能な場合に、第1線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)又はその近傍の底部の部分である線分縁近傍部分を引き上げることで線分縁近傍部分の筒本体(本体部111、113とまち部117、119)に対する筒本体(本体部111、113とまち部117、119)の一端(底部115が取り付けられる端。ここでは下端)方向への変位を制限することで第1折り線(折り線113b)に沿った第1本体部(本体部113)の該山折り状態(図32)を保持する引き上げ手段(ここでは吊り下げ紐131)を有するものである、収納具である。
第9袋91においては、底部115が略長方形であり、第1線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)及び第2線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)が該略長方形の対辺に形成されるものである。
第9袋91においては、第1本体部(本体部113)と第2本体部(本体部111)との間を連結する一対のまち部117、119であって、筒本体(本体部111、113とまち部117、119)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))側の縁に存する点である他縁点117b1、119b1と、筒本体(本体部111、113とまち部117、119)の一端(底部115が取り付けられる端。ここでは下端)側の縁に存する点である一縁点117b2、119b2と他縁点117b1、119b1とを結ぶ線分上に存する折り基準点117p、119pと、を結ぶ線分であるまち部折り線(他縁点117b1、119b1と折り基準点117p、119pとを結ぶ線分)に沿って筒本体(本体部111、113とまち部117、119)内部101nから見て山折りが可能な一対のまち部117、119を筒本体(本体部111、113とまち部117、119)が備えるものである。
第9袋91においては、引き上げ手段(吊り下げ紐131)が、線分縁近傍部分に少なくとも一端(ここでは両端)が直接に取り付けられた線材又は帯材(ここでは紐)を含んでなり、線材又は帯材(吊り下げ紐131)が、線分縁近傍部分に両端が直接に取り付けられる。
第9袋91においては、線材又は帯材(吊り下げ紐131)の少なくとも一部を、線分縁近傍部分よりも筒本体(本体部111、113とまち部117、119)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))側に保持する引き上げ材保持手段(ここでは一対の紐通し穴151h1、151h2が形成された紐係止板151を含んで構成される)を有するものである。
第9袋91においては、線材又は帯材(吊り下げ紐131)を貫通させる貫通穴(一対の紐通し穴151h1、151h2)が形成された筒本体(本体部111、113とまち部117、119)に取り付けられた筒本体(本体部111、113とまち部117、119)とは別体の貫通穴形成部材(ここでは紐係止板151)を引き上げ材保持手段が有するものである。
第9袋91においては、収納具(第9袋91)を使用者が手で下げるための取っ手(持ち手121)を有し、使用者の手で、取っ手(持ち手121)と一緒に線材又は帯材(吊り下げ紐131)を握ると(図32、図33)、線分縁近傍部分が引き上げられる。
(第10実施形態)
図34及び図35は、本発明の第10実施形態の袋(以下、「第10袋」という)92を示す図である。詳細には、図34(a)は第10袋92を示す斜視図であり、図34(b)は図34(a)のA−A断面図である。図35は、後述するように、吊り下げ紐131を引き上げることで底部115が回動されると共に本体部113が折り線113bによって折り曲げられた状態の第10袋92を示す図であり、詳細には、図35(a)は底部115が回動されると共に本体部113が折り線113bによって折り曲げられた状態の第10袋92を示す斜視図であり、図35(b)は図35(a)のA−A断面図である。なお、第9実施形態の説明に用いた図31及び図33が示す状態は、第10袋92においても同様であるので、第10袋92について図31、図33、図34及び図35を参照しつつ説明する(第10袋92は第9袋91に比し、後述するように、まち部217、219の折り方向が異なるのみである)。
第10袋92は、第2の袋本体200と、吊り下げ紐131と、を含んで構成されている。
第2の袋本体200の基本的構成については、既に詳述したので、ここでは説明を省略する。そして、第10袋92においては、上述の如く、収容部201を構成する本体部113が折り線113bによって折り曲げ可能に形成されている(折り線113bに沿って折り癖がつけられている。)。また、折り線113bは、本体部113がなす略長方形の4辺のうち、底部115に連なる辺(下縁)と略平行に形成されている。また、ここでは収容部201を構成する本体部111も折り線113bと略平行な折り線によって折り曲げ可能に形成されている(折り線に沿って折り癖がつけられている。)。なお、本体部111が折り線113bと略平行な該折り線に沿って山折り(内部101nから見て山折り)されると共に、本体部113が折り線113bに沿って山折り(内部101nから見て山折り)されると、本体部111が山折りされる該折り線と本体部113が山折りされる折り線113bとはほぼ平行な状態で近接し、本体部113がなす略長方形の4辺の底部115に連なる辺(下縁)と折り線113bとの間の本体部113の部分は底部115の内面に面すると共に本体部111がなす略長方形の4辺の底部115に連なる辺(下縁)と該折り線との間の本体部111の部分は底部115の内面に面する。
そして、まち部217には、折り線113bの底部115からの高さと同じ高さに折り線217dが底部115と略平行に形成されている(底部115に平行な同じ平面(所定位置217pが属する)に略属するよう折り線113b及び折り線217dが形成されている。)。同様に、まち部219には、折り線113bの底部115からの高さと同じ高さに折り線219dが底部115と略平行に形成されている(底部115に平行な同じ平面(所定位置219p及び所定位置217pが属する)に略属するよう折り線113b、折り線219d及び折り線217dが形成されている。)。
第10袋92においては、図31及び図33に示す通り、本体部113の表面側(収容部の内部101nとは反対の面の側)には、紐係止板151が取り付けられている。紐係止板151は、両主表面が略長方形をなす紙製の板状部材によって形成されており、ここでは本体部113に取り付ける持ち手121の固定板154(紙製)と一体に形成されている。なお、ここでは紐係止板151は、それが取り付けられる本体部113の材質と同じ材質によって形成されており、本体部113の材質が紙であれば紙製とされ、本体部113の材質が布であれば布製とされ、そして本体部113の材質が皮(合成、天然)であれば皮(合成、天然)製とされる。持ち手121の固定板154は、持ち手121の両端が本体部113の表面に確実に固定されるよう本体部113の表面に接着され(持ち手121の両端は本体部113の表面と固定板154との間に挟まれた状態で接着される)、固定板154に対して紐係止板151は該略長方形の長辺(ここでは底部115に対して該長辺が略平行になっている)に沿って該長辺を軸として回動可能に本体部113の表面に取り付けられている。紐係止板151には、底部115からの高さがほぼ等しい位置(紐係止板151の両主表面がなす略長方形の一対の長辺と略平行な線分に沿った位置)に一対の紐通し穴151h1、151h2が穿設されている。紐通し穴151h1、151h2のいずれも、穴の周囲を補強するためのハトメ部材151h1a、151h2aが取り付けられている。
そして、底部115(長方形)が有する4辺のうち本体部113に連なる辺の近傍に、吊り下げ紐131の両端131a、131bが取り付けられると共に、紐通し穴151h1、151h2を通過(一対の紐通し穴151h1、151h2に掛け渡された状態)するよう吊り下げ紐131が取り付けられている。詳述すれば、吊り下げ紐131の両端131a、131bの間に存する一部が紐係止板151の両主表面のうち一面側にて紐通し穴151h1、151h2に掛け渡されていると共に、吊り下げ紐131の両端131a、131bを含む部分は紐係止板151の両主表面のうち他面側に突出しており、該両端131a、131bが、底部115(長方形)が有する4辺のうち本体部113に連なる辺の近傍に取り付けられている。
このため図35及び図33に示すように、一対の持ち手121と一緒に一対の紐通し穴151h1、151h2に掛け渡された吊り下げ紐131を使用者が手で把持することで、吊り下げ紐131の両端131a、131bが上方向(一対の持ち手121に近づく方向)に引き上げられ、本体部113に連なる辺の近傍に両端131a、131bが取り付けられた底部115が回動(本体部113に連なる辺が上方向(一対の持ち手121に近づく方向)に移動する方向に回動する)することで、本体部113が折り線113bに沿って山折り(内部101nから見て山折り)されることに伴い、まち部217が折り線217dに沿って折られると共にまち部219が折り線219dに沿って折られる。
本体部113が折り線113bに沿って山折り(内部101nから見て山折り)され、まち部217が折り線217dに沿って折られると共にまち部219が折り線219dに沿って折られることで、まち部217、219いずれも折り線217b、219bが谷折り(収容部の内部101nから見て谷折り)されることによって、一対の本体部111、113互いが近づき、第10袋92の幅W(図34(b)及び図31(b)の寸法W→図35(b)及び図33(b)の寸法W)が小さくなる。
なお、収容部の内部101nに物を収容する等のために、第10袋92の幅Wを広げる必要がある場合には、一対の持ち手121と一緒に把持している吊り下げ紐131を放せば、底部115が回動(本体部113に連なる辺が下方向(一対の持ち手121から遠ざかる方向)に移動する方向に回動する)することで、本体部113が折り線113bに沿って山折り(内部101nから見て山折り)され、まち部217が折り線217dに沿って折られると共にまち部219が折り線219dに沿って折られた状態が解かれ、図34及び図31のような状態に戻すことができる(図35(b)及び図33(b)の寸法W→図34(b)及び図31(b)の寸法W)。
このように第10袋92によれば、一対の紐通し穴151h1、151h2に掛け渡された吊り下げ紐131を手で把持するか否かによって、第10袋92の幅Wを大きくするか(図34及び図31)又は第10袋92の幅Wを小さくするか(図35及び図33)を自由に選択することができる。
以上のように第10袋92は、両端(開口103を規定する開口縁と、底部115が取り付けられた縁)が開放された中空の筒本体(本体部111、113とまち部217、219とを含んでなる)と、筒本体(本体部111、113とまち部217、219)の一端を閉じる底部115と、を含んでなる有底の収納具であって、底部115の外縁(底部115がなす略長方形の4の辺)が、線分に沿った少なくとも2の線分縁(底部115がなす略長方形の該4の辺のうち一対の長辺)を有し、筒本体(本体部111、113とまち部217、219)が、2の線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺)のうちの第1線分縁(該一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)の両端から筒本体(本体部111、113とまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))まで延びる一対の曲線(ここでは本体部113がなす略長方形の4の辺のうちまち部217、219に連なる一対の対辺)に挟まれた筒本体(本体部111、113とまち部217、219)の部分である第1本体部(本体部113)と、2の線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺)のうちの第2線分縁(該一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)の両端から筒本体(本体部111、113とまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))まで延びる一対の曲線(ここでは本体部111がなす略長方形の4の辺のうちまち部217、219に連なる一対の対辺)に挟まれた筒本体(本体部111、113とまち部217、219)の部分である第2本体部(本体部111)と、を有してなり、第1本体部(本体部113)と底部115とが第1線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)の周りになす第1角度と、第2本体部(本体部111)と底部115とが第2線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)の周りになす第2角度と、が変化し得るよう両本体部(本体部111、113)と底部115とが連結されており、第1線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)に略平行な第1本体部(本体部113)上に存する第1折り線(折り線113b)に沿って第1本体部(本体部113)を筒本体(本体部111、113とまち部217、219)内部から見て山折りすると共に第2線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)に略平行な第2本体部(本体部111)上に存する第2折り線に沿って第2本体部(本体部111)を筒本体(本体部111、113とまち部217、219)内部101nから見て山折りする本体折りが可能であり、本体折り可能な場合に、第1線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)又はその近傍の底部の部分である線分縁近傍部分を引き上げることで線分縁近傍部分の筒本体(本体部111、113とまち部217、219)に対する筒本体(本体部111、113とまち部217、219)の一端(底部115が取り付けられる端。ここでは下端)方向への変位を制限することで第1折り線(折り線113b)に沿った第1本体部(本体部113)の該山折り状態(図35)を保持する引き上げ手段(ここでは吊り下げ紐131)を有するものである、収納具である。
第10袋92においては、底部115が略長方形であり、第1線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)及び第2線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)が該略長方形の対辺に形成されるものである。
第10袋92においては、第1本体部(本体部113)と第2本体部(本体部111)との間を連結する一対のまち部217、219であって、筒本体(本体部111、113とまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))側の縁に存する点である他縁点217b1、219b1と、筒本体(本体部111、113とまち部217、219)の一端(底部115が取り付けられる端。ここでは下端)側の縁に存する点である一縁点217b2、219b2と他縁点217b1、219b1とを結ぶ線分上に存する折り基準点217p、219pと、を結ぶ線分であるまち部折り線(他縁点217b1、219b1と折り基準点217p、219pとを結ぶ線分)に沿って筒本体(本体部111、113とまち部217、219)内部101nから見て谷折りが可能な一対のまち部217、219を筒本体(本体部111、113とまち部217、219)が備えるものである。
第10袋92においては、引き上げ手段(吊り下げ紐131)が、線分縁近傍部分に少なくとも一端(ここでは両端)が直接に取り付けられた線材又は帯材(ここでは紐)を含んでなり、線材又は帯材(吊り下げ紐131)が、線分縁近傍部分に両端が直接に取り付けられる。
第10袋92においては、線材又は帯材(吊り下げ紐131)の少なくとも一部を、線分縁近傍部分よりも筒本体(本体部111、113とまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))側に保持する引き上げ材保持手段(ここでは一対の紐通し穴151h1、151h2が形成された紐係止板151を含んで構成される)を有するものである。
第10袋92においては、線材又は帯材(吊り下げ紐131)を貫通させる貫通穴(一対の紐通し穴151h1、151h2)が形成された筒本体(本体部111、113とまち部217、219)に取り付けられた筒本体(本体部111、113とまち部217、219)とは別体の貫通穴形成部材(ここでは紐係止板151)を引き上げ材保持手段が有するものである。
第10袋92においては、収納具(第10袋92)を使用者が手で下げるための取っ手(持ち手121)を有し、使用者の手で、取っ手(持ち手121)と一緒に線材又は帯材(吊り下げ紐131)を握ると(図35、図33)、線分縁近傍部分が引き上げられる。
(第9袋91及び第10袋92の第1変形例)
図36及び図37は、第9袋91及び第10袋92の第1変形例を示す図である。図36は、第9袋91及び第10袋92を示す図31と同様の図である。具体的には、図36(a)は図31(a)と同様の位置を示す一部拡大斜視図であり、図36(b)は図36(a)のC−C断面図である(図31(b)と同様である)。図37は、後述するように、吊り下げ紐131を引き上げることで底部115が回動されると共に本体部113が折り線113bによって折り曲げられた状態(図33と同様の図である)の第9袋91及び第10袋92の第1変形例を示す図であり、詳細には、図37(a)は吊り下げ紐131を引き上げることで底部115が回動されると共に本体部113が折り線113bによって折り曲げられた状態を示す一部拡大斜視図(図33(a)と同様の図である)であり、図37(b)は図37(a)のC−C断面図(図33(b)と同様の図である)である。
図36及び図37に示す第1変形例は、第9袋91及び第10袋92のいずれ(まち部の折り線が山折りか谷折りかの別を問わず)の変形例としても適用できるものであり、具体的には、第9袋91及び第10袋92に比して吊り下げ紐131の保持状態が異なるのみであり、その余りは同様である。
図36及び図37に示す第1変形例においても、第9袋91及び第10袋92と同様、本体部113の表面側(収容部の内部101nとは反対の面の側)には、紐係止板151が取り付けられている。紐係止板151は、両主表面が略長方形をなす紙製の板状部材によって形成されており、ここでは本体部113に取り付ける持ち手121の固定板154(紙製)と別体に形成されている。なお、ここでは紐係止板151は、それが取り付けられる本体部113の材質と同じ材質によって形成されており、本体部113の材質が紙であれば紙製とされ、本体部113の材質が布であれば布製とされ、そして本体部113の材質が皮(合成、天然)であれば皮(合成、天然)製とされる。持ち手121の固定板154は、持ち手121の両端が本体部113の裏面に確実に固定されるよう本体部113の裏面に接着される(持ち手121の両端は本体部113の裏面と固定板154との間に挟まれた状態で接着される)。紐係止板151は該略長方形の長辺(ここでは底部115に対して該長辺が略平行になっている)に沿って該長辺を軸として回動可能に本体部113の表面に取り付け(接着)られている。紐係止板151には、底部115からの高さがほぼ等しい位置(紐係止板151の両主表面がなす略長方形の一対の長辺と略平行な線分に沿った位置)に一対の紐通し穴151h1、151h2が穿設されている。紐通し穴151h1、151h2のいずれも、穴の周囲を補強するためのハトメ部材151h1a、151h2aが取り付けられている。
そして、底部115(長方形)が有する4辺のうち本体部113に連なる辺の近傍に、吊り下げ紐131の両端131a、131bが取り付けられると共に、紐通し穴151h1、151h2を通過(一対の紐通し穴151h1、151h2に掛け渡された状態)するよう吊り下げ紐131が取り付けられている。詳述すれば、吊り下げ紐131の両端131a、131bの間に存する一部が紐係止板151の両主表面のうち一面側にて紐通し穴151h1、151h2に掛け渡されていると共に、吊り下げ紐131の両端131a、131bを含む部分は紐係止板151の両主表面のうち他面側に突出しており、該両端131a、131bが、底部115(長方形)が有する4辺のうち本体部113に連なる辺の近傍に取り付けられている。
加えて、紐通し穴151h1、151h2(紐係止板151)よりも上方向(持ち手121に近づく方向)の本体部113の表面側(内部101nとは反対側の外面側)には、フック部材141(吊り下げ紐131を引っかけて係止できるようフック形状部分141a、141bを有する。)が取り付けられている。
このため図37に示すように、紐通し穴151h1、151h2に掛け渡された吊り下げ紐131を上方向(持ち手121に近づく方向)に引き上げ吊り下げ紐131をフック部材141(フック形状部分141a、141b)に係止させることで、吊り下げ紐131の両端131a、131bが上方向(一対の持ち手121に近づく方向)に引き上げられ、本体部113に連なる辺の近傍に両端131a、131bが取り付けられた底部115が回動(本体部113に連なる辺が上方向(一対の持ち手121に近づく方向)に移動する方向に回動する)することで、本体部113が折り線113bに沿って山折り(内部101nから見て山折り)されることに伴い、第9袋91(第1の袋本体100)に適用される場合であればまち部117、119いずれも折り線117b、119b(詳細には、折り線117b、119bの上端(持ち手121側)から所定位置117p、119pまでの部分)が山折り(収容部の内部101nから見て山折り)されるか、第10袋92(第2の袋本体200)に適用される場合であればまち部217、219いずれも折り線217b、219b(詳細には、折り線217b、219bの上端(持ち手121側)から所定位置217p、219pまでの部分)が谷折り(収容部の内部101nから見て谷折り)されることによって、一対の本体部111、113互いが近づき、第9袋91及び第10袋92の第1変形例の幅W(図36(b)の寸法W→図37(b)の寸法W)が小さくなる。
なお、収容部の内部101nに物を収容する等のために、第9袋91及び第10袋92の第1変形例の幅Wを広げる必要がある場合には、フック部材141(フック形状部分141a、141b)に係止させた吊り下げ紐131をフック部材141(フック形状部分141a、141b)から解放すれば、底部115が回動(本体部113に連なる辺が下方向(一対の持ち手121から遠ざかる方向)に移動する方向に回動する)することで、本体部113が折り線113bに沿って山折り(内部101nから見て山折り)され、まち部117、119いずれも折り線117b、119bが山折り(収容部の内部101nから見て山折り)されるか又はまち部217、219いずれも折り線217b、219bが谷折り(収容部の内部101nから見て谷折り)された状態が解かれ、図36のような状態に戻すことができる(図37(b)の寸法W→図36(b)の寸法W)。
このように第9袋91及び第10袋92の第1変形例によれば、一対の紐通し穴151h1、151h2に掛け渡された吊り下げ紐131をフック部材141(フック形状部分141a、141b)に係止させるか否かによって、第9袋91及び第10袋92の第1変形例の幅Wを大きくするか(図36)又は第9袋91及び第10袋92の第1変形例の幅Wを小さくするか(図37)を自由に選択することができる。
以上のように図36及び図37に示す第9袋91及び第10袋92の第1変形例は、両端(開口103を規定する開口縁と、底部115が取り付けられた縁)が開放された中空の筒本体(第9袋91(第1の袋本体100)に適用された場合であれば本体部111、113とまち部117、119とを含んでなり、第10袋92(第2の袋本体200)に適用された場合であれば本体部111、113とまち部217、219とを含んでなる。)と、筒本体(本体部111、113、まち部117、119又はまち部217、219)の一端を閉じる底部115と、を含んでなる有底の収納具であって、底部115の外縁(底部115がなす略長方形の4の辺)が、線分に沿った少なくとも2の線分縁(底部115がなす略長方形の該4の辺のうち一対の長辺)を有し、筒本体(本体部111、113、まち部117、119又はまち部217、219)が、2の線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺)のうちの第1線分縁(該一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)の両端から筒本体(本体部111、113、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))まで延びる一対の曲線(ここでは本体部113がなす略長方形の4の辺のうちまち部117、119、217、219に連なる一対の対辺)に挟まれた筒本体(本体部111、113、まち部117、119又はまち部217、219)の部分である第1本体部(本体部113)と、2の線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺)のうちの第2線分縁(該一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)の両端から筒本体(本体部111、113、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))まで延びる一対の曲線(ここでは本体部111がなす略長方形の4の辺のうちまち部117、119、217、219に連なる一対の対辺)に挟まれた筒本体(本体部111、113、まち部117、119又はまち部217、219)の部分である第2本体部(本体部111)と、を有してなり、第1本体部(本体部113)と底部115とが第1線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)の周りになす第1角度と、第2本体部(本体部111)と底部115とが第2線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)の周りになす第2角度と、が変化し得るよう両本体部(本体部111、113)と底部115とが連結されており、第1線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)に略平行な第1本体部(本体部113)上に存する第1折り線(折り線113b)に沿って第1本体部(本体部113)を筒本体(本体部111、113、まち部117、119又はまち部217、219)内部から見て山折りすると共に第2線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)に略平行な第2本体部(本体部111)上に存する第2折り線に沿って第2本体部(本体部111)を筒本体(本体部111、113、まち部117、119又はまち部217、219)内部101nから見て山折りする本体折りが可能であり、本体折り可能な場合に、第1線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)又はその近傍の底部の部分である線分縁近傍部分を引き上げることで線分縁近傍部分の筒本体(本体部111、113、まち部117、119又はまち部217、219)に対する筒本体(本体部111、113、まち部117、119又はまち部217、219)の一端(底部115が取り付けられる端。ここでは下端)方向への変位を制限することで第1折り線(折り線113b)に沿った第1本体部(本体部113)の該山折り状態(図37)を保持する引き上げ手段(ここでは吊り下げ紐131)を有するものである、収納具である。
図36及び図37に示す第9袋91及び第10袋92の第1変形例においては、底部115が略長方形であり、第1線分縁(本体部113に連なる辺)及び第2線分縁(本体部111に連なる辺)が該略長方形の対辺(ここでは一対の長辺)に形成されるものである。
図36及び図37に示す第9袋91及び第10袋92の第1変形例においては、第1本体部(本体部113)と第2本体部(本体部111)との間を連結する一対のまち部(まち部117、119又はまち部217、219)であって、筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))側の縁に存する点である他縁点117b1、119b1、217b1、219b1と、筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の一端(底部115が取り付けられる一端である下端)側の縁に存する点である一縁点117b2、119b2、217b2、219b2と他縁点117b1、119b1、217b1、219b1とを結ぶ線分上に存する折り基準点(所定位置117p、119p、217p、219p)と、を結ぶ線分であるまち部折り線(他縁点117b1、119b1、217b1、219b1と所定位置117p、119p、217p、219pとの間の線分)に沿って筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)内部(内部101n)から見て山折り(第9袋91(第1の袋本体100)に適用された場合)又は谷折り(第10袋92(第2の袋本体200)に適用された場合)が可能な一対のまち部(まち部117、119又はまち部217、219)を筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)が備えるものである。
図36及び図37に示す第9袋91及び第10袋92の第1変形例においては、引き上げ手段(吊り下げ紐131)が、線分縁近傍部分に少なくとも一端(ここでは両端)が直接に取り付けられた線材又は帯材(ここでは紐)を含んでなり、線材又は帯材(吊り下げ紐131)が、線分縁近傍部分に両端が直接に取り付けられる。
図36及び図37に示す第9袋91及び第10袋92の第1変形例においては、線材又は帯材(吊り下げ紐131)の少なくとも一部を、線分縁近傍部分よりも筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))側に保持する引き上げ材保持手段(ここでは一対の紐通し穴151h1、151h2が形成された紐係止板151を含んで構成される)を有するものである。
図36及び図37に示す第9袋91及び第10袋92の第1変形例においては、線材又は帯材(吊り下げ紐131)を貫通させる貫通穴(一対の紐通し穴151h1、151h2)が形成された筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)に取り付けられた筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)とは別体の貫通穴形成部材(ここでは紐係止板151)を引き上げ材保持手段が有するものである。
図36及び図37に示す第9袋91及び第10袋92の第1変形例においては、線分縁近傍部分が引き上げられた状態(図37)で線材又は帯材(吊り下げ紐131)を係止する係止手段(ここではフック部材141)を有するものである。
図36及び図37に示す第9袋91及び第10袋92の第1変形例においては、係止手段(フック部材141)は、線材又は帯材(吊り下げ紐131)を係止するフック部分(ここではフック形状部分141a、141b)が形成された筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)とは別体の筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)に取り付けられたフック部材(フック部材141)を含んでなる。
(第9袋91及び第10袋92の第2変形例)
図38及び図39は、第9袋91及び第10袋92の第2変形例を示す図である。図38は、第9袋91及び第10袋92を示す図31と同様の図である。具体的には、図38(a)は図31(a)と同様の位置を示す一部拡大斜視図であり、図38(b)は図38(a)のC−C断面図である(図31(b)と同様である)。図39は、後述するように、吊り下げ紐131を引き上げることで底部115が回動されると共に本体部113が折り線113bによって折り曲げられた状態(図33と同様の図である)の第9袋91及び第10袋92の第2変形例を示す図であり、詳細には、図39(a)は吊り下げ紐131を引き上げることで底部115が回動されると共に本体部113が折り線113bによって折り曲げられた状態を示す一部拡大斜視図(図33(a)と同様の図である)であり、図39(b)は図39(a)のC−C断面図(図33(b)と同様の図である)である。
図38及び図39に示す第9袋91及び第10袋92の第2変形例は、第9袋91及び第10袋92のいずれ(まち部の折り線が山折りか谷折りかの別を問わず)の変形例としても適用できるものであり、具体的には、第2変形例は第9袋91及び第10袋92に比して吊り下げ紐131の保持状態が異なるのみであり、その余りは同様である。
本体部113には、底部115からの高さがほぼ等しい位置に一対の紐通し穴113h1、113h2が穿設されている。紐通し穴113h1、113h2のいずれも、穴の周囲を補強するためのハトメ部材113h1a、113h2aが取り付けられている。
そして、底部115(長方形)が有する4辺のうち本体部113に連なる辺の近傍に、吊り下げ紐131の両端131a、131bが取り付けられると共に、一部が紐通し穴113h1、113h2の間から収容部101の内部101nに進入(一対の紐通し穴113h1、113h2の間の内部101nを吊り下げ紐131は通過している)するよう吊り下げ紐131が取り付けられている。
このため図39に示すように、紐通し穴113h1、113h2に掛け渡された吊り下げ紐131を一対の持ち手121と一緒に使用者が手(不図示)で把持することで、吊り下げ紐131の両端131a、131bが上方向(一対の持ち手121に近づく方向)に引き上げられ、本体部113に連なる辺の近傍に両端131a、131bが取り付けられた底部115が回動(本体部113に連なる辺が上方向(一対の持ち手121に近づく方向)に移動する方向に回動する)することで、本体部113が折り線113bに沿って山折り(内部101nから見て山折り)されることに伴い、第9袋91(第1の袋本体100)に適用される場合であればまち部117、119いずれも折り線117b、119b(詳細には、折り線117b、119bの上端(持ち手121側)から所定位置117p、119pまでの部分)が山折り(収容部の内部101nから見て山折り)されるか、第10袋92(第2の袋本体200)に適用される場合であればまち部217、219いずれも折り線217b、219b(詳細には、折り線217b、219bの上端(持ち手121側)から所定位置217p、219pまでの部分)が谷折り(収容部の内部101nから見て谷折り)されることによって、一対の本体部111、113互いが近づき、第9袋91及び第10袋92の第2変形例の幅W(図38(b)の寸法W→図39(b)の寸法W)が小さくなる。
なお、収容部の内部101nに物を収容する等のために、第9袋91及び第10袋92の第2変形例の幅Wを広げる必要がある場合には、一対の持ち手121と一緒に把持している吊り下げ紐131を放せば、底部115が回動(本体部113に連なる辺が下方向(一対の持ち手121から遠ざかる方向)に移動する方向に回動する)することで、本体部113が折り線113bに沿って山折り(内部101nから見て山折り)され、まち部117、119いずれも折り線117b、119bが山折り(収容部の内部101nから見て山折り)されるか又はまち部217、219いずれも折り線217b、219bが谷折り(収容部の内部101nから見て谷折り)された状態が解かれ、図38のような状態に戻すことができる(図39(b)の寸法W→図38(b)の寸法W)。
このように第9袋91及び第10袋92の第2変形例によれば、一対の紐通し穴113h1、113h2に掛け渡された吊り下げ紐131を手で把持するか否かによって、第9袋91及び第10袋92の第2変形例の幅Wを大きくするか(図38)又は第9袋91及び第10袋92の第2変形例の幅Wを小さくするか(図39)を自由に選択することができる。
以上のように図38及び図39に示す第9袋91及び第10袋92の第2変形例は、両端(開口103を規定する開口縁と、底部115が取り付けられた縁)が開放された中空の筒本体(第9袋91(第1の袋本体100)に適用された場合であれば本体部111、113とまち部117、119とを含んでなり、第10袋92(第2の袋本体200)に適用された場合であれば本体部111、113とまち部217、219とを含んでなる。)と、筒本体(本体部111、113、まち部117、119又はまち部217、219)の一端を閉じる底部115と、を含んでなる有底の収納具であって、底部115の外縁(底部115がなす略長方形の4の辺)が、線分に沿った少なくとも2の線分縁(底部115がなす略長方形の該4の辺のうち一対の長辺)を有し、筒本体(本体部111、113、まち部117、119又はまち部217、219)が、2の線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺)のうちの第1線分縁(該一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)の両端から筒本体(本体部111、113、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))まで延びる一対の曲線(ここでは本体部113がなす略長方形の4の辺のうちまち部117、119、217、219に連なる一対の対辺)に挟まれた筒本体(本体部111、113、まち部117、119又はまち部217、219)の部分である第1本体部(本体部113)と、2の線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺)のうちの第2線分縁(該一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)の両端から筒本体(本体部111、113、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))まで延びる一対の曲線(ここでは本体部111がなす略長方形の4の辺のうちまち部117、119、217、219に連なる一対の対辺)に挟まれた筒本体(本体部111、113、まち部117、119又はまち部217、219)の部分である第2本体部(本体部111)と、を有してなり、第1本体部(本体部113)と底部115とが第1線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)の周りになす第1角度と、第2本体部(本体部111)と底部115とが第2線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)の周りになす第2角度と、が変化し得るよう両本体部(本体部111、113)と底部115とが連結されており、第1線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)に略平行な第1本体部(本体部113)上に存する第1折り線(折り線113b)に沿って第1本体部(本体部113)を筒本体(本体部111、113、まち部117、119又はまち部217、219)内部から見て山折りすると共に第2線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)に略平行な第2本体部(本体部111)上に存する第2折り線に沿って第2本体部(本体部111)を筒本体(本体部111、113、まち部117、119又はまち部217、219)内部101nから見て山折りする本体折りが可能であり、本体折り可能な場合に、第1線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)又はその近傍の底部の部分である線分縁近傍部分を引き上げることで線分縁近傍部分の筒本体(本体部111、113、まち部117、119又はまち部217、219)に対する筒本体(本体部111、113、まち部117、119又はまち部217、219)の一端(底部115が取り付けられる端。ここでは下端)方向への変位を制限することで第1折り線(折り線113b)に沿った第1本体部(本体部113)の該山折り状態(図38)を保持する引き上げ手段(ここでは吊り下げ紐131)を有するものである、収納具である。
図38及び図39に示す第9袋91及び第10袋92の第2変形例においては、底部115が略長方形であり、第1線分縁(本体部113に連なる辺)及び第2線分縁(本体部111に連なる辺)が該略長方形の対辺(ここでは一対の長辺)に形成されるものである。
図38及び図39に示す第9袋91及び第10袋92の第2変形例においては、第1本体部(本体部113)と第2本体部(本体部111)との間を連結する一対のまち部(まち部117、119又はまち部217、219)であって、筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))側の縁に存する点である他縁点117b1、119b1、217b1、219b1と、筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の一端(底部115が取り付けられる一端である下端)側の縁に存する点である一縁点117b2、119b2、217b2、219b2と他縁点117b1、119b1、217b1、219b1とを結ぶ線分上に存する折り基準点(所定位置117p、119p、217p、219p)と、を結ぶ線分であるまち部折り線(他縁点117b1、119b1、217b1、219b1と所定位置117p、119p、217p、219pとの間の線分)に沿って筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)内部(内部101n)から見て山折り(第9袋91(第1の袋本体100)に適用された場合)又は谷折り(第10袋92(第2の袋本体200)に適用された場合)が可能な一対のまち部(まち部117、119又はまち部217、219)を筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)が備えるものである。
図38及び図39に示す第9袋91及び第10袋92の第2変形例においては、引き上げ手段(吊り下げ紐131)が、線分縁近傍部分に少なくとも一端(ここでは両端)が直接に取り付けられた線材又は帯材(ここでは紐)を含んでなり、線材又は帯材(吊り下げ紐131)が、線分縁近傍部分に両端が直接に取り付けられる。
図38及び図39に示す第9袋91及び第10袋92の第2変形例においては、線材又は帯材(吊り下げ紐131)の少なくとも一部を、線分縁近傍部分よりも筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))側に保持する引き上げ材保持手段(ここでは一対の紐通し穴113h1、113h2が形成された本体部113を含んで構成される)を有するものである。
図38及び図39に示す第9袋91及び第10袋92の第2変形例においては、貫通穴(ここでは一対の紐通し穴113h1、113h2)が筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の内部(内部101n)と外部とを連通させるよう線分縁近傍部分よりも筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))側に一対形成され、線材又は帯材(吊り下げ紐131)が、筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の内部101n及び外部のうち線材又は帯材(吊り下げ紐131)の両端131a、131bが存する一方(ここでは外部)とは反対の他方(ここでは内部101n)の側において一対の貫通穴(一対の紐通し穴113h1、113h2)の間に架け渡されることで、該一対の貫通穴(一対の紐通し穴113h1、113h2)が形成された筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)が引き上げ材保持手段として機能する。
図38及び図39に示す第9袋91及び第10袋92の第2変形例においては、収納具(第9袋91及び第10袋92の第2変形例の袋)を使用者が手で下げるための取っ手(持ち手121)を有し、使用者の手で、取っ手(持ち手121)と一緒に線材又は帯材(吊り下げ紐131)を握ると、線分縁近傍部分が引き上げられる(図39)。
(第9袋91及び第10袋92の第3変形例)
図40及び図41は、第9袋91及び第10袋92の第3変形例を示す図である。図40は、第9袋91及び第10袋92を示す図31と同様の図である。具体的には、図40(a)は図31(a)と同様の位置を示す一部拡大斜視図であり、図40(b)は図40(a)のC−C断面図である(図31(b)と同様である)。図41は、後述するように、吊り下げ紐131を引き上げることで底部115が回動されると共に本体部113が折り線113bによって折り曲げられた状態(図33と同様の図である)の第9袋91及び第10袋92の第3変形例を示す図であり、詳細には、図41(a)は吊り下げ紐131を引き上げることで底部115が回動されると共に本体部113が折り線113bによって折り曲げられた状態を示す一部拡大斜視図(図33(a)と同様の図である)であり、図41(b)は図41(a)のC−C断面図(図33(b)と同様の図である)である。
図40及び図41に示す第3変形例は、第9袋91及び第10袋92のいずれ(まち部の折り線が山折りか谷折りかの別を問わず)の変形例としても適用できるものであり、具体的には、第3変形例は第9袋91及び第10袋92に比して吊り下げ紐131の保持状態が異なるのみであり、その余りは同様である。
本体部113には、底部115からの高さがほぼ等しい位置に一対の紐通し穴113h1、113h2が穿設されている。紐通し穴113h1、113h2のいずれも、穴の周囲を補強するためのハトメ部材113h1a、113h2aが取り付けられている。
そして、底部115(長方形)が有する4辺のうち本体部113に連なる辺の近傍に、吊り下げ紐131の両端131a、131bが取り付けられると共に、一部が紐通し穴113h1、113h2の間から収容部101の内部101nに進入(一対の紐通し穴113h1、113h2の間の内部101nを吊り下げ紐131は通過している)するよう吊り下げ紐131が取り付けられている。
加えて、紐通し穴113h1、113h2よりも上方向(持ち手121に近づく方向)の本体部113の内面側(内部101nに面する側)には、フック部材141(吊り下げ紐131を引っかけて係止できるようフック形状部分141a、141bを有する。)が取り付けられている。
このため図41に示すように、紐通し穴113h1、113h2に掛け渡された吊り下げ紐131を上方向(持ち手121に近づく方向)に引き上げ吊り下げ紐131をフック部材141(フック形状部分141a、141b)に係止させることで、吊り下げ紐131の両端131a、131bが上方向(一対の持ち手121に近づく方向)に引き上げられ、本体部113に連なる辺の近傍に両端131a、131bが取り付けられた底部115が回動(本体部113に連なる辺が上方向(一対の持ち手121に近づく方向)に移動する方向に回動する)することで、本体部113が折り線113bに沿って山折り(内部101nから見て山折り)されることに伴い、第9袋91(第1の袋本体100)に適用される場合であればまち部117、119いずれも折り線117b、119b(詳細には、折り線117b、119bの上端(持ち手121側)から所定位置117p、119pまでの部分)が山折り(収容部の内部101nから見て山折り)されるか、第10袋92(第2の袋本体200)に適用される場合であればまち部217、219いずれも折り線217b、219b(詳細には、折り線217b、219bの上端(持ち手121側)から所定位置217p、219pまでの部分)が谷折り(収容部の内部101nから見て谷折り)されることによって、一対の本体部111、113互いが近づき、第9袋91及び第10袋92の第3変形例の幅W(図40(b)の寸法W→図41(b)の寸法W)が小さくなる。
なお、収容部の内部101nに物を収容する等のために、第9袋91及び第10袋92の第3変形例の幅Wを広げる必要がある場合には、フック部材141(フック形状部分141a、141b)に係止させた吊り下げ紐131をフック部材141(フック形状部分141a、141b)から解放すれば、底部115が回動(本体部113に連なる辺が下方向(一対の持ち手121から遠ざかる方向)に移動する方向に回動する)することで、本体部113が折り線113bに沿って山折り(内部101nから見て山折り)され、まち部117、119いずれも折り線117b、119bが山折り(収容部の内部101nから見て山折り)されるか又はまち部217、219いずれも折り線217b、219bが谷折り(収容部の内部101nから見て谷折り)された状態が解かれ、図40のような状態に戻すことができる(図41(b)の寸法W→図40(b)の寸法W)。
このように第9袋91及び第10袋92の第3変形例によれば、一対の紐通し穴113h1、113h2に掛け渡された吊り下げ紐131をフック部材141(フック形状部分141a、141b)に係止させるか否かによって、第9袋91及び第10袋92の第3変形例の幅Wを大きくするか(図40)又は第9袋91及び第10袋92の第3変形例の幅Wを小さくするか(図41)を自由に選択することができる。
以上のように図40及び図41に示す第9袋91及び第10袋92の第3変形例は、両端(開口103を規定する開口縁と、底部115が取り付けられた縁)が開放された中空の筒本体(第9袋91(第1の袋本体100)に適用された場合であれば本体部111、113とまち部117、119とを含んでなり、第10袋92(第2の袋本体200)に適用された場合であれば本体部111、113とまち部217、219とを含んでなる。)と、筒本体(本体部111、113、まち部117、119又はまち部217、219)の一端を閉じる底部115と、を含んでなる有底の収納具であって、底部115の外縁(底部115がなす略長方形の4の辺)が、線分に沿った少なくとも2の線分縁(底部115がなす略長方形の該4の辺のうち一対の長辺)を有し、筒本体(本体部111、113、まち部117、119又はまち部217、219)が、2の線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺)のうちの第1線分縁(該一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)の両端から筒本体(本体部111、113、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))まで延びる一対の曲線(ここでは本体部113がなす略長方形の4の辺のうちまち部117、119、217、219に連なる一対の対辺)に挟まれた筒本体(本体部111、113、まち部117、119又はまち部217、219)の部分である第1本体部(本体部113)と、2の線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺)のうちの第2線分縁(該一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)の両端から筒本体(本体部111、113、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))まで延びる一対の曲線(ここでは本体部111がなす略長方形の4の辺のうちまち部117、119、217、219に連なる一対の対辺)に挟まれた筒本体(本体部111、113、まち部117、119又はまち部217、219)の部分である第2本体部(本体部111)と、を有してなり、第1本体部(本体部113)と底部115とが第1線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)の周りになす第1角度と、第2本体部(本体部111)と底部115とが第2線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)の周りになす第2角度と、が変化し得るよう両本体部(本体部111、113)と底部115とが連結されており、第1線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)に略平行な第1本体部(本体部113)上に存する第1折り線(折り線113b)に沿って第1本体部(本体部113)を筒本体(本体部111、113、まち部117、119又はまち部217、219)内部から見て山折りすると共に第2線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部111に連なる辺)に略平行な第2本体部(本体部111)上に存する第2折り線に沿って第2本体部(本体部111)を筒本体(本体部111、113、まち部117、119又はまち部217、219)内部101nから見て山折りする本体折りが可能であり、本体折り可能な場合に、第1線分縁(底部115がなす略長方形の一対の長辺のうち本体部113に連なる辺)又はその近傍の底部の部分である線分縁近傍部分を引き上げることで線分縁近傍部分の筒本体(本体部111、113、まち部117、119又はまち部217、219)に対する筒本体(本体部111、113、まち部117、119又はまち部217、219)の一端(底部115が取り付けられる端。ここでは下端)方向への変位を制限することで第1折り線(折り線113b)に沿った第1本体部(本体部113)の該山折り状態(図41)を保持する引き上げ手段(ここでは吊り下げ紐131)を有するものである、収納具である。
図40及び図41に示す第9袋91及び第10袋92の第3変形例においては、底部115が略長方形であり、第1線分縁(本体部113に連なる辺)及び第2線分縁(本体部111に連なる辺)が該略長方形の対辺(ここでは一対の長辺)に形成されるものである。
図40及び図41に示す第9袋91及び第10袋92の第3変形例においては、第1本体部(本体部113)と第2本体部(本体部111)との間を連結する一対のまち部(まち部117、119又はまち部217、219)であって、筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))側の縁に存する点である他縁点117b1、119b1、217b1、219b1と、筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の一端(底部115が取り付けられる一端である下端)側の縁に存する点である一縁点117b2、119b2、217b2、219b2と他縁点117b1、119b1、217b1、219b1とを結ぶ線分上に存する折り基準点(所定位置117p、119p、217p、219p)と、を結ぶ線分であるまち部折り線(他縁点117b1、119b1、217b1、219b1と所定位置117p、119p、217p、219pとの間の線分)に沿って筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)内部(内部101n)から見て山折り(第9袋91(第1の袋本体100)に適用された場合)又は谷折り(第10袋92(第2の袋本体200)に適用された場合)が可能な一対のまち部(まち部117、119又はまち部217、219)を筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)が備えるものである。
図40及び図41に示す第9袋91及び第10袋92の第3変形例においては、引き上げ手段(吊り下げ紐131)が、線分縁近傍部分に少なくとも一端(ここでは両端)が直接に取り付けられた線材又は帯材(ここでは紐)を含んでなり、線材又は帯材(吊り下げ紐131)が、線分縁近傍部分に両端が直接に取り付けられる。
図40及び図41に示す第9袋91及び第10袋92の第3変形例においては、線材又は帯材(吊り下げ紐131)の少なくとも一部を、線分縁近傍部分よりも筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))側に保持する引き上げ材保持手段(ここでは一対の紐通し穴113h1、113h2が形成された本体部113を含んで構成される)を有するものである。
図40及び図41に示す第9袋91及び第10袋92の第3変形例においては、貫通穴(ここでは一対の紐通し穴113h1、113h2)が筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の内部(内部101n)と外部とを連通させるよう線分縁近傍部分よりも筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の他端(底部115が取り付けられる一端とは反対の上端(持ち手121側の端))側に一対形成され、線材又は帯材(吊り下げ紐131)が、筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)の内部101n及び外部のうち線材又は帯材(吊り下げ紐131)の両端131a、131bが存する一方(ここでは外部)とは反対の他方(ここでは内部101n)の側において一対の貫通穴(一対の紐通し穴113h1、113h2)の間に架け渡されることで、該一対の貫通穴(一対の紐通し穴113h1、113h2)が形成された筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)が引き上げ材保持手段として機能する。
図40及び図41に示す第9袋91及び第10袋92の第3変形例においては、線分縁近傍部分が引き上げられた状態(図41)で線材又は帯材(吊り下げ紐131)を係止する係止手段(ここではフック部材141)を有するものである。
図40及び図41に示す第9袋91及び第10袋92の第3変形例においては、係止手段(フック部材141)は、線材又は帯材(吊り下げ紐131)を係止するフック部分(ここではフック形状部分141a、141b)が形成された筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)とは別体の筒本体(本体部111、113と、まち部117、119又はまち部217、219)に取り付けられたフック部材(フック部材141)を含んでなる。
図42は、上述した紐係止板151に替え、吊り下げ紐131を保持するため用いることができる紐係止具351を示す図であり、具体的には、図42(a)は紐係止具351の正面図であり、図42(b)は紐係止具351の平面図(図42(a)中の矢印D方向から見たところを示している)であり、そして図42(c)は紐係止具351の左側面図(図42(a)中の矢印E方向から見たところを示している)である。
紐係止具351は、細長い略長方形状の両主表面353a、353bを有する短冊状をした基板部353と、基板部353の長手方向Lに対して略垂直かつ主表面353aに略平行方向に形成された一対の紐貫通穴355a、355bを形成する一対の筒部357a、357bと、を有してなり、ここでは樹脂材料(合成、天然)又は金属材料によって一体に形成される。
かかる紐係止具351は、紐係止板151の代わりに、本体部113の表面(外面)又は裏面(内面)に取り付けることで(主表面353b側を本体部113に接着したり、基板部353に設けられた両主表面353a、353bを貫通する取付穴359a、359b、359cを用いて基板部353を本体部113にネジ止めしたり縫いつけてもよい)、紐係止板151の紐通し穴151h1、151h2の代わりとして紐貫通穴355a、355bを用いることができる。
図43は、上述した紐係止板151に替え、吊り下げ紐131を保持するための紐係止具451を示す図であり、具体的には、図43(a)は紐係止具451の正面図であり、図43(b)は紐係止具451の背面図であり、そして図43(c)は紐係止具451の右側面図(図43(a)中の矢印F方向から見たところを示している)である。
紐係止具451は、長方形状の紐嵌入部分456を取り囲むように金属製の線材によって形成したリング部材455と、一端にリング部材455が取り付けられた短冊状の帯材453と、を有してなり、帯材453は紙、布、皮(合成、天然)等又は本体部113を形成している材料(紙、布、皮(合成、天然)等)によって形成されてよい。
かかる紐係止具451は、紐係止板151の代わりに、一対の紐係止具451を本体部113の表面(外面)又は裏面(内面)に取り付けることで(帯材453を本体部113に接着したり、縫いつけてもよい)、一対の紐係止板151の紐通し穴151h1、151h2の代わりとして一対の紐嵌入部分456を用いることができる。
11 第1袋
21 第2袋
31 第3袋
41 第4袋
51 第5袋
61 第6袋
71 第7袋
81 第8袋
91 第9袋
92 第10袋
73 底補強部材
73a 横材
73b 縦材
73f1、73f2 外縁
74a 一方側切り欠き部
74b 他方側切り欠き部
76 固定位置
100 第1の袋本体
101 収容部
101n 内部
103 開口
111、113 本体部
113b 折り線
113h1、113h2 紐通し穴
113h1a、113h2a ハトメ部材
115 底部
115b 折り線
117、119 まち部
117b、119b 折り線
117b1、119b1 他縁点
117b2、119b2 一縁点
117c1、117c2 折り線
117p、119p 所定位置(折り基準点)
119c1、119c2 折り線
121 持ち手
131 吊り下げ紐
131a、131b 端
141 フック部材
141a、141b フック形状部分
151 紐係止板
151h1、151h2 紐通し穴
151h1a、151h2a ハトメ部材
154 固定板
155 フック部材
155a、155b フック形状部分
200 第2の袋本体
201 収容部
217、219 まち部
217b、219b 折り線
217b1、219b1 他縁点
217b2、219b2 一縁点
217c1、217c2 折り線
217p、219p 所定位置
219c1、219c2 折り線
351 紐係止具
353 基板部
353a、353b 主表面
355a、355b 紐貫通穴
357a、357b 筒部
359a、359b、359c 取付穴
451 紐係止具
453 帯材
455 リング部材
456 紐嵌入部分
本発明は、収納具に関し、より詳細には、中空の筒本体と、筒本体の一端を閉じる底部と、を含んでなる有底の収納具に関する。
中空の筒本体と、筒本体の一端を閉じる底部と、を含んでなる有底の収納具は、様々な分野で使用されてきた(例えば、特許文献1)。
そこで、本発明では、中空の筒本体と、筒本体の一端を閉じる底部と、を含んでなる有底の収納具が不必要に拡がることを防止又は減少させることができる収納具を提供することを目的とする。
本発明の収納具(以下、「本収納具」という。)は、中空の筒本体と、筒本体の一端を閉じる底部と、を含んでなる有底の収納具であって、底部の外縁が、線分に沿った少なくとも2の線分縁を有し、筒本体が、2の線分縁のうちの第1線分縁の両端から筒本体の他端まで延びる一対の曲線に挟まれた筒本体の部分である第1本体部と、2の線分縁のうちの第2線分縁の両端から筒本体の他端まで延びる一対の曲線に挟まれた筒本体の部分である第2本体部と、を有してなり、第1本体部と底部とが第1線分縁の周りになす第1角度と、第2本体部と底部とが第2線分縁の周りになす第2角度と、が変化し得るよう両本体部と底部とが連結されており、第1線分縁と第2線分縁との間の底部上に存する線分である底部折り線に沿って底部を筒本体内部から見て山折りする底部折りが可能、及び/又は、第1線分縁に略平行な第1本体部上に存する第1折り線に沿って第1本体部を筒本体内部から見て山折りすると共に第2線分縁に略平行な第2本体部上に存する第2折り線に沿って第2本体部を筒本体内部から見て山折りする本体折りが可能であり、底部折り可能な場合には、底部折り線又はその近傍の底部の部分である折り線近傍部分を引き上げることで折り線近傍部分の筒本体に対する筒本体の一端方向への変位を制限することで底部折り状態を保持し、及び/又は、本体折り可能な場合には、第1線分縁又はその近傍の底部の部分である線分縁近傍部分を引き上げることで線分縁近傍部分の筒本体に対する筒本体の一端方向への変位を制限することで第1折り線に沿った第1本体部の該山折り状態を保持する引き上げ手段を有するものである、収納具である。
本収納具においては、引き上げ手段が、折り線近傍部分又は線分縁近傍部分に両端が直接又は間接に取り付けられた線材又は帯材を含んでなるもの(以下、「線材等本収納具」という。)であってもよい。
上述したように、引き上げ手段は、折り線近傍部分を筒本体に対して引き上げる(筒本体の他端方向に引っ張る)ことで折り線近傍部分の筒本体に対する筒本体の一端(底部が取り付けられる端)方向への変位を制限することで底部折り状態を保持するか、線分縁近傍部分を筒本体に対して引き上げる(筒本体の他端方向に引っ張る)ことで線分縁近傍部分の筒本体に対する筒本体の一端(底部が取り付けられる端)方向への変位を制限することで第1折り線に沿った第1本体部の山折り状態を保持するので、引き上げ手段が、折り線近傍部分又は線分縁近傍部分に両端が直接又は間接に取り付けられた線材又は帯材を含むようにすれば、この線材又は帯材を容易に引き上げることで折り線近傍部分又は線分縁近傍部分を筒本体に対して引き上げる(筒本体の他端方向に引っ張る)ことができ、底部折り状態を保持するか、第1折り線に沿った第1本体部の山折り状態を保持することができる。
線材等本収納具の場合、底部折り可能な場合であり、引き上げ手段が、底部折り線に跨るよう底部の内面の少なくとも一部に沿って配設され折り線近傍部分に取り付けられる底補強部材を含んでなり、線材又は帯材の両端が底補強部材の底部折り線から離れた位置に取り付けられることで該端が底補強部材を介して折り線近傍部分に間接に取り付けられるもの(以下、「底補強部材本収納具」という。)であってもよい。
底部折り可能な場合において、底補強部材が、底部の内面の少なくとも一部に沿うように底部折り線に跨る(底部が底部折り線に沿って折られておらず平面をなす状態において該平面に対して垂直方向から見たときに底部折り線によって底補強部材が2の部分に分割される)よう配設されると共に、底部の折り線近傍部分に取り付けられる。
そして、引き上げ手段が含む前記の線材又は帯材の両端が底補強部材の底部折り線から離れた位置(底部が底部折り線に沿って折られておらず平面をなす状態において該平面に対して垂直方向から見たときに底部折り線から離れた底補強部材の位置)に取り付けられることで該両端が底補強部材を介して折り線近傍部分に間接に取り付けられる。
こうすることで、引き上げ手段が含む前記の線材又は帯材の両端が取り付けられた底補強部材の底部折り線から離れた位置が、この線材又は帯材を引き上げることで引き上げられ、底補強部材が「テコ」として作用することで、底補強部材が取り付けられた底部の折り線近傍部分を円滑かつ容易に筒本体に対して引き上げる(筒本体の他端方向に引っ張る)ことにより底部折り状態をうまく保持することができる。
底補強部材本収納具の場合、
底補強部材の外縁が、第1線分縁に略沿った第1外縁部と、第2線分縁に略沿った第2外縁部と、を備えてなり、線材又は帯材の前記両端が第2外縁部に取り付けられるものであってもよい。
こうすることで底補強部材の外縁が、第1線分縁に略沿う(第1外縁部)と共に第2線分縁に略沿う(第2外縁部)ので、ほぼ第1線分縁と第2線分縁との間で底補強部材が底部を補強し、底部が破損することを防止又は減少させることができる。
そして、底補強部材が作用する「テコ」の力点(線材又は帯材の前記少なくとも一端が取り付けられる第2外縁部)と作用点(底補強部材が取り付けられる底部の折り線近傍部分)との距離が大きくなることで、底部の折り線近傍部分を引き上げる(筒本体の他端方向に引っ張る)力を増加させることができ、底部折り状態を容易に保持することができる。

Claims (15)

  1. 両端が開放された中空の筒本体と、筒本体の一端を閉じる底部と、を含んでなる有底の収納具であって、
    底部の外縁が、線分に沿った少なくとも2の線分縁を有し、
    筒本体が、2の線分縁のうちの第1線分縁の両端から筒本体の他端まで延びる一対の曲線に挟まれた筒本体の部分である第1本体部と、2の線分縁のうちの第2線分縁の両端から筒本体の他端まで延びる一対の曲線に挟まれた筒本体の部分である第2本体部と、を有してなり、
    第1本体部と底部とが第1線分縁の周りになす第1角度と、第2本体部と底部とが第2線分縁の周りになす第2角度と、が変化し得るよう両本体部と底部とが連結されており、
    第1線分縁と第2線分縁との間の底部上に存する線分である底部折り線に沿って底部を筒本体内部から見て山折りする底部折りが可能、及び/又は、第1線分縁に略平行な第1本体部上に存する第1折り線に沿って第1本体部を筒本体内部から見て山折りすると共に第2線分縁に略平行な第2本体部上に存する第2折り線に沿って第2本体部を筒本体内部から見て山折りする本体折りが可能であり、
    底部折り可能な場合には、底部折り線又はその近傍の底部の部分である折り線近傍部分を引き上げることで折り線近傍部分の筒本体に対する筒本体の一端方向への変位を制限することで底部折り状態を保持し、及び/又は、本体折り可能な場合には、第1線分縁又はその近傍の底部の部分である線分縁近傍部分を引き上げることで線分縁近傍部分の筒本体に対する筒本体の一端方向への変位を制限することで第1折り線に沿った第1本体部の該山折り状態を保持する引き上げ手段を有するものである、収納具。
  2. 底部が略長方形であり、第1線分縁及び第2線分縁が該略長方形の対辺に形成されるものである、請求項1に記載の収納具。
  3. 第1本体部と第2本体部との間を連結する一対のまち部であって、筒本体の他端側の縁に存する点である他縁点と、筒本体の一端側の縁に存する点である一縁点と他縁点とを結ぶ線分上に存する折り基準点と、を結ぶ線分であるまち部折り線に沿って筒本体内部から見て山折り又は谷折りが可能な一対のまち部を筒本体が備えるものである、請求項1又は2に記載の収納具。
  4. 引き上げ手段が、折り線近傍部分又は線分縁近傍部分に少なくとも一端が直接又は間接に取り付けられた線材又は帯材を含んでなる、請求項1乃至3のいずれか1に記載の収納具。
  5. 底部折り可能な場合であり、
    引き上げ手段が、底部折り線に跨るよう底部の内面の少なくとも一部に沿って配設され折り線近傍部分に取り付けられる底補強部材を含んでなり、
    線材又は帯材の少なくとも一端が底補強部材の底部折り線から離れた位置に取り付けられることで該少なくとも一端が底補強部材を介して折り線近傍部分に間接に取り付けられるものである、請求項4に記載の収納具。
  6. 底補強部材の外縁が、第1線分縁に略沿った第1外縁部と、第2線分縁に略沿った第2外縁部と、を備えてなり、
    線材又は帯材の前記少なくとも一端が第2外縁部に取り付けられるものである、請求項5に記載の収納具。
  7. 第1本体部と第2本体部との間を連結する一対のまち部であって、筒本体の他端側の縁に存する点である他縁点と、筒本体の一端側の縁に存する点である一縁点と他縁点とを結ぶ線分上に存する折り基準点と、を結ぶ線分であるまち部折り線に沿って筒本体内部から見て山折りが可能な一対のまち部を筒本体が備え、
    底補強部材が、筒本体内部から見て山折りされるまち部との衝突を避けるための切り欠き部分を有するものである、請求項5又は6に記載の収納具。
  8. 線材又は帯材が、折り線近傍部分又は線分縁近傍部分に両端が直接又は間接に取り付けられる、請求項4乃至7のいずれか1に記載の収納具。
  9. 線材又は帯材の少なくとも一部を、折り線近傍部分又は線分縁近傍部分よりも筒本体の他端側に保持する引き上げ材保持手段を有するものである、請求項4乃至7のいずれか1に記載の収納具。
  10. 貫通穴が筒本体の内部と外部とを連通させるよう折り線近傍部分又は線分縁近傍部分よりも筒本体の他端側に一対形成され、
    線材又は帯材が、筒本体の内部及び外部のうち線材又は帯材の両端が存する一方とは反対の他方の側において一対の貫通穴の間に架け渡されることで、該一対の貫通穴が形成された筒本体が引き上げ材保持手段として機能する、請求項9に記載の収納具。
  11. 線材又は帯材を貫通させる貫通穴が形成された筒本体に取り付けられた筒本体とは別体の貫通穴形成部材を引き上げ材保持手段が有するものである、請求項9に記載の収納具。
  12. 収納具を使用者が手で下げるための筒本体の他端から突出する取っ手を有し、
    筒本体の他端から突出する取っ手に線材又は帯材を引っかけることで、取っ手が引き上げ材保持手段として機能するものである、請求項9に記載の収納具。
  13. 収納具を使用者が手で下げるための取っ手を有し、
    使用者の手で、取っ手と一緒に線材又は帯材を握ると、折り線近傍部分又は線分縁近傍部分が引き上げられる、請求項4乃至12のいずれか1に記載の収納具。
  14. 折り線近傍部分又は線分縁近傍部分が引き上げられた状態で線材又は帯材を係止する係止手段を有するものである、請求項4乃至12のいずれか1に記載の収納具。
  15. 係止手段は、線材又は帯材を係止するフック部分が形成された筒本体とは別体の筒本体に取り付けられたフック部材を含んでなる、請求項14に記載の収納具。
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