JP2009173323A - 滑穴閉じ袋 - Google Patents

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芳男 渡辺
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Abstract

【課題】 収納物の量に影響される事が少ない状態で側穴への負荷を軽減して袋体の開口部を閉じ、紐の持ち手領域の比が均等に保つ事のできる袋体を提供する。
【解決手段】 滑穴2と側穴5とを線対称で設け、屈壁4をV字に屈折させる屈線7の線上に位置する紐3の部分的箇所へ固定部16を設けて袋体6と繋ぎ止め、滑穴2の上部へ余裕域9を湾出形状で設け、袋体6に収納された収納物が多い場合は開口部13の閉じる範囲は少ないが、滑穴2と側穴5とが線対称である事と余裕域9に紐3が留まるので、屈壁4を無理に引き寄せないので側穴5への負荷を軽減でき、固定部8によって紐3は袋体6へ部分的に固定されるので、紐3の持ち手領域の比を均等に保つ事ができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、紐を袋体の隅へ退ける事のできる紙袋形状の袋に関する物である。
従来の紐退け袋は、ハの字形状の滑移動穴へ通した紐を側穴へ通して固定した構造の物であった。
特願2007−270824号
従来の物は、ハの字形状の滑移動穴であった事から、紐を引き上げた時に屈壁を強く引っ張るので側穴への負荷が大きく、器体に多くの物が詰め込まれて開口部が閉じない状態では、滑移動穴の上縁への負荷が大きく、場合によっては破れたりする問題点があり、これら従来技術の問題点の解決を課題とする。
滑穴と側穴とを線対称の形状にし、屈線上に位置する紐に固定部を設けて紐と袋体とを部分的に固定し、滑穴及び側穴の上縁へ余裕域を設ける。
滑穴と側穴とを線対称にした事で、中心線で折れ曲がった状態では両穴への負荷を二分でき、紐を固定部によって固定している折線上からずれない事から紐の持ち手領域を均等に引き上げる事ができ、滑穴へ余裕域を設けた事で、袋体に多くの物が詰め込まれて開口部が閉じない状態であっても、滑穴への負荷を分散させ、屈壁を強く引き寄せない事から、側穴への負荷を軽減できる。
最良の形態を、図1から図6を参照しながら、以下の実施例で説明する。
図1は、開口状態上面斜視図であり、寄り壁1方を前後方向の縦とし、屈壁4方を左右方向の横とする事から側とも表示し、折線は一点鎖線で表示し、山折谷折で表示する折り曲げ方向は外側からを基準にし、袋体6は天面の開口部13を開口した立方体を含む直方体である事が望ましく、前後に対面して成る対の寄り壁1、左右へ対面して成る屈壁4、寄り壁1と屈壁4との下辺に隣接する矩形(正方形を含む)の底壁10、前記五枚の壁で袋体6を形成し、袋体6の上部領域は単層であっても良く、単層であるならば別個の板を重合して返し帯11にし、重合される返し帯11を硬板にして補強しても良く、袋体6の天縁を折り返して合着する事で返し帯11とする事が望ましく、返し帯11は外へ折り返しても良いが、内へ折り返す事が望ましく、返し帯11の層は限定ではなく、袋体6の上部領域と合わせて二層、三層、それ以上の重層であっても良く、製造の簡略化を目的にするならば袋体6と合わせた二層が望ましく、二層にする事で返し帯11との間に硬板を挟み込んで補強する事ができ、補強用の硬板はプラスチック製や段ボール紙であっても良いが、厚紙である事が望ましく、返し帯11に挟み込まれる硬板は屈壁4側へ有しても良いし、寄り壁1方にだけ有しても良く、袋体6の形成方法は限定ではなく、屈壁4の底辺と屈線7の各々を合着して袋状にしても良いし、従来の紙袋と同じ形成方法であっても良く、合着方法は限定ではないが、接着である事が望ましく、粘着、溶着、場合によっては縫合や嵌合であっても良く、寄り壁1の上部へ返し帯11及び硬板と共に全層を貫通した滑穴2を打ち抜き、打ち抜かれた滑穴2は全層が同形状である事が望ましく、滑穴2は同面上の寄り壁1で線対称の左右二箇所に有する事が望ましく、滑穴2の大きさは限定ではないが、返し帯11の領域内である事が望ましく、滑穴2の形状は限定ではないが、望ましい形状を述べるならば、下縁12は外側へ向けて下がる斜め線にし、上縁の形状は、内方は水平及び水平に近い曲線にして、外方へ向けて落ちる角度が急になり、最終的には垂直及び垂直以上の角度になっていても良く、前記上縁の湾出形状領域を余裕域9とし、よって滑穴2の形状は下縁12を底辺とする蒲鉾型、或いは頂点などの角が丸い三角形状を成し、寄り壁1と屈壁4との境界辺を側辺14とし、側辺14の隣へ適宜に離した箇所へ補助線18を入れても良く、補助線18は垂直であっても良いが、補助線18の下端を側辺14の下端と同じ位置にした斜線である事が望ましく、補助線18を斜線にするならば、同一寄り壁1上に補助線18が有する場合、補助線18どうしは線対称である事が望ましく、補助線18は屈壁4へ設けても良く、屈壁4の上部へ返し帯11を含む全層を打ち抜いて側穴5を設け、側穴5と滑穴2は四箇所有する側辺14の各々を中心線とする線対称の形状にする事が望ましく、必要に応じては補助線18を中心線とする線対称で側穴5と滑穴2とを位置付けても良く、よって同一面上の屈壁4に二箇所有する側穴5どうしは、同一面上の屈壁4を中心線とする線対称になり、袋体6に通す紐3の全長は限定ではないが、袋体6の開口部13の周囲と同寸以上の長さにする事が望ましく、紐3は二本に分離しても良いが、輪の形状にする事が望ましく、輪の形状に成った紐3の取り付け構造は、側辺14上では袋体6の内へ位置し、同一面上の滑穴2及び側穴5の間では袋体6の外へ位置し、屈線7上に位置する紐3へ固定部8を設けて袋体6へ固定し、固定部8は紐3どうしを部分的に結合させた構造であり、市販のコードストッパー及びビーズを用いても良いし、貼着テープで屈線7へ貼着固定しても良いが、紐どうしを結ぶ構造が望ましく、前記の結び構造は限定ではないが一重の丸結びが適しており、固定部8によって紐3と一体化した環15を設け、環15を介して袋体6へ紐3の固定部8が固定される事が望ましく、環15の取り付けは、同一面上の側穴5どうしを繋ぐ構造であっても良く、側穴5どうしの間へ別個の固定穴16を設け、固定穴16へ環15を通して固定しても良く、固定穴16の数は限定ではないが、一個及び二個程度が望ましく、一個の場合は屈線7上へ固定穴16を打ち抜いて、固定穴16と屈線7の上端とを連絡する縦形状で環15を巻いて取り付ける構造になり、固定穴16が二箇所の場合は、屈線7上へ二個設ける上下の縦の位置関係であっても、屈線7を中心とする線対称の左右の横で設けても良く、対面の屈壁4に於いても、前記同様の構造で紐3を固定しても良いし、又は固定しなくても良く、固定する場合に於いても別の構造として、紐3の両端を他方の固定穴16の内側で結んで玉17を作り、玉17が他方の固定穴16から抜け出ない大きさにして固定しても良く、滑穴2の下縁12と側穴5の下縁12´とが隣の側辺14へ向けて下がっている事から紐3は側辺14方向へ滑り落ち、よって紐3は袋体6の隅へ退けられ、袋体6を形成する素材は紙袋に使用されている紙が望ましいのであるが限定ではなく、厚紙、段ボール紙、ユポやポリなどのプラスチック、不織布、織り布、保冷シートなどの素材であっても良い。
図2は、開口状態側上面斜視図であり、この開口状態でレジ横にセットして、精算が済んだ物を店員が直接詰め込む事ができるのを目的としており、谷折されて閉じられる屈線7の屈折を伸ばす事で屈壁4は平状態になり、詰め込み作業の邪魔になる袋体6の中へ出ている紐3は、側辺14の方へ退けられているので邪魔になるのを軽減されており、寄り壁1上の返し帯11領域には硬板を重合させているので折れ曲がり難い状態であるが、屈壁4上の返し帯11領域には硬板を重合させない場合もあるので波状に曲がり易く、前記の曲がった状態が固定されれば屈壁4の幅は縮んで狭くなって詰め込み作業を阻害する事から、寄り壁1の両側へ有した補助線18を山折する事で屈壁4の幅は拡張されて物を詰め込み易くなり、底壁10の両側へ屈壁4の底辺を底辺とする三角折線19を谷折線で入れ、線対称で有する三角折線19の頂点間の底折線20中央領域を谷折し、三角折線19の頂点と屈線7の下端とを結ぶ底折線20の側領域を山折する状態で底壁10は折畳まれ、三角折線19は屈壁4へも形成できるが機能的に望ましくなく、誤って屈壁4へ三角折線19が入るのを防止する目的で屈壁4の下部領域へ硬板を合着しても良く、底壁10にだけ三角折線19を形成すれば、底壁10を平状態にするだけで屈壁4も連動して平状態に成り易く、屈壁4にも三角折線19が入ってしまえば前記の屈壁4の平状態を阻害する原因にもなり、紐3の端は玉17によって固定されているのであるが、玉17より飛び出た紐3の端領域の長さを加減する事で、紐3で形成された輪の大きさを調節でき、図示していないが、固定穴16を介する玉17の外へも紐3の固定部8を設ける事が望ましい。
図3は、閉じ状態斜視図であり、袋体6への収納物が少なければ屈壁4の上部が折畳まれて開口部13は閉じ状態になり、開口部13が閉じれば紐3は滑穴2の内上まで達して留まり、滑穴2と側穴5とが重合するので側穴5への負荷は減少する。
図4は、大収納状態斜視図であり、袋体6への収納物19が多ければ屈壁4の屈線7が殆ど折れ曲がらないので開口部13は閉まらず、開口部13が閉まらない状態であっても、滑穴2の余裕域9に紐3が留まるので屈壁4を無理に引き寄せない事から側穴5への負荷が減少し、固定部8で紐3は屈壁4へ固定されているので、紐3の持ち手領域(同一寄り壁面上の滑穴間の紐領域)の長さの比を均等に保つ事ができる。
図5は、丸滑穴実施例の開口状態上面斜視図であり、前記までの変形穴実施例の滑穴2及び側穴5の形状が蒲鉾型であったのに対し、本実施例では丸型にし、丸滑穴20と丸側穴21は側辺14を中心線とした線対称にしても良いし、丸滑穴20を寄り壁1の内側へ移動して、必要に応じては補助線18を中心線とする線対称で丸滑穴20と丸側穴21とを位置付けても良く、本実施例の固定穴16は屈線7上へ一個だけ設けても良いし、屈線7を中心線とする線対称の二個で固定穴16を設けても良い。
図6は、丸滑穴実施例の閉じ過程側上面斜視図であり、紐3の持ち手域を引き上げていけば寄り壁1の上部が引き寄せられると同時に屈壁4の屈線7はV字に屈折し、屈線7の屈折に連れて環15の深く湾曲する方向が前後方向から側方向へと移り変わって紐3の固定部8の位置が屈線7上に留められ、紐3の持ち手領域の長さを均等に保つ事ができる。
開口状態上面斜視図(実施例1) 開口状態側上面斜視図(実施例2) 閉じ状態斜視図(実施例3) 大収納状態斜視図(実施例4) 丸滑穴実施例の開口状態上面斜視図(実施例5) 丸滑穴実施例の閉じ過程側上面斜視図(実施例6)
符号の説明
1 寄り壁
2 滑穴
3 紐
4 屈壁
5 側穴
6 袋体
7 屈線
8 固定部
9 余裕域

Claims (4)

  1. 寄り壁1の滑穴2へ通した紐3を屈壁4の側穴5へ軽負荷状態で通し、紐3と袋体6がずれるのを防止し、滑穴2への負荷を軽減させる領域を設け、紐3の引き上げによって袋体6が閉じる構造にした事を特徴とした滑穴閉じ袋。
  2. 側穴5へ軽負荷状態で紐3を通す構造として、滑穴2と側穴5とを線対称の形状で設けた事を特徴とした請求項1記載の滑穴閉じ袋。
  3. 紐3と袋体6とがずれるのを防止する構造として、屈壁4の屈線7上の紐3に固定部8を設けて、紐3と袋体6とを部分的に固定した構造にした事を特徴とした請求項1記載の滑穴閉じ袋。
  4. 滑穴2への負荷を軽減させる領域として、滑穴2の縁を湾出させて余裕域9を設けた事を特徴とした請求項1記載の滑穴閉じ袋。
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