図1及び2に関して、本発明の教示による容器10が示されている。容器10は、一般に、可撓的弾力性構造体を画定する形体と剛性又は半剛性構造体を画定する形体との間で可動的な、支持構造体12を包含する。前記支持構造体12は、対向側縁部16,18と、該側縁部16,18をつなぐ対向終縁部20,22とを包含する底壁14を含む。第1及び第2の対向端部壁24,26は、端縁部20,22にて画定される各ヒンジ28,30にて底壁14に取り付けられ、また前部又は第1の長手方向側壁32は、側縁部16にて画定されるヒンジ36にて底壁に取り付けられ、また後部又は第2の長手方向側壁34は、側縁部18にて画定されるヒンジ38にて底壁に取り付けられる。第1及び第2の端部壁24,26、並びに前部及び後部側壁32,34は、底壁14に対して概ね垂直に延びると共に、容器10が組み立てられた三次元形体にあるときに概ね長方形状の区域を描く。
本発明は4つの側面を有するか又は長方形状の容器に関して記載されているものの、本発明の構造体及び操作は、4つの側面を有する容器に限定されるものではなく、また本発明の原理は、例えば、底壁14が3つ又はそれより多くの縁部を含み得るような、他の多角形の側面を有する容器形体に適用可能であってもよいことに留意されたい。
第1の端部壁24は、第1の端部壁ヒンジ44における互いに対する関節構造のために連結された、第1及び第2の部分40,42を含む。第1の端部壁24の第1の部分40は、対向する前側及び後側縁部46,48と、対向する内側及び外側面50,52とを含み、また第1の端部壁24の第2の部分42は、対向する前側及び後側縁部54,56と、対向する内側及び外側面58,60とを含む。第1及び第2の部分40,42は、好ましくは幅方向(即ち、前側縁部46,54と後側縁部48,56との間に延びる)と、高さ方向(即ち、底壁14から延びる方向に、幅方向に対して概ね垂直に延びる)の両方において、実質的に同様の寸法を有するものとして例示されている。容器10の構成要素間の好ましい寸法関係が本明細書に記載されているものの、構成要素の相対的な寸法、並びに互いに対する構成要素の変位の程度、壁を構成する構成要素の数、互いの構成要素の寸法の一貫性又は非一貫性は変化してもよく、それでも尚、本発明の範囲内で機能的でありつづけることを当業者は認識するであろう。
同様に、第2の端部壁26は、第2の端部壁ヒンジ66における互いに対する関節構造のために連結された、第1及び第2の部分62,64を含む。第2の端部壁26の第1の部分62は、対向する前側及び後側縁部68,70と、対向する内側及び外側面72,74とを含み、また第2の端部壁26の第2の部分64は、対向する前側及び後側縁部76,78と、対向する内側及び外側面80,82とを含む。第2の端部壁26の第1及び第2の部分62,64は、好ましくは第1の端部壁24の第1及び第2の部分40,42の幅及び高さ寸法と実質的に同様の幅及び高さ寸法を有するものとして例示されている。
前部側壁32は、前部側壁ヒンジ88にて互いに枢動可能に接続された第1及び第2の部分84,86と、前部側壁ヒンジ88の対向末端部94,96から延びる第1及び第2の前側ガセット構造体90,92とを含む。第1の前側ガセット構造体90は、ヒンジ末端部94から第1の端部壁24の前側縁部46,54に延び、第2の前側ガセット構造体92は、ヒンジ末端部96から第2の端部壁26の前側縁部68,76に延びる。
後部側壁34は、後部側壁ヒンジ102にて互いに枢動可能に接続された第1及び第2の部分98,100と、後部側壁ヒンジ102の対向末端部108,110から延びる第1及び第2の後側ガセット構造体104,106とを含む。第1の後側ガセット構造体104は、ヒンジ末端部108から第1の端部壁24の後側縁部48,56に延び、第2の後側ガセット構造体106は、ヒンジ末端部110から第2の端部壁26の後側縁部70,78に延びる。後部側壁34の第1及び第2の部分98,100、並びに前部側壁32の第1及び第2の部分84,86は、好ましくは実質的に同様の幅及び高さ寸法を有するものとして例示されており、この場合、前部及び後部側壁32,34を構成する部分84,86,98,100の高さ寸法は、好ましくは第1及び第2の端部壁24,26を構成する部分40,42,62,64の高さ寸法と実質的に同様である。更に、部分84,86,98,100の高さ及び幅寸法は、互いに異なると共に部分40,42,62,64の寸法と異なる寸法を含んでもよい。
本発明の更なる態様によると、容器10は、容器10の可撓性バッグ状上部116を画定するために、端部壁24,26及び側壁32,34から延びる2つの概ね平面的な対向サイドパネル112,114を包含する。サイドパネル112は、前部側壁32から、且つ端部壁24,26の各々の前方半分から延び、またサイドパネル114は、後部側壁34から、且つ端部壁24,26の各々の後方半分から延びる。サイドパネル112,114は、細長い縁部継ぎ目118,120に沿って共に取り付けられ、この場合、縁部継ぎ目118,120は、超音波溶接、熱封止、接着剤、又は他の従来の取り付け手段によって、突合わせ接合、ラップシーム、フィンシール、又は他の形体で接合され形成されてもよい。
底壁14から遠位のサイドパネル112,114の上端は、容器10内へ及び/又は容器10内からの中身の通過のための、容器10の開口部122を画定する。任意の再利用可能閉止部124は、容器10の口部122に位置して示されており、容器10の口部122を再閉止可能に封止するためにサイドパネル112,114の内部に取り付けられた相補的な噛合要素126,128として例示されている。例えば、再利用可能閉止部124は、連結封止型閉止部を含んでもよく、これは容器10の開閉を操作するためのスライダーを包含しても、包含しなくてもよい。本発明は、例示された再利用可能閉止部に限定されるものではなく、採用してもよい再利用可能閉止部及びそれらの製造に関する情報の非限定例が、米国特許第4,186,786号;第4,285,105号;第4,363,345号;第4,561,109号;第5,804,265号及び第5,851,070号に記載されている。機械的締結具、例えばフック・ループ式ファスナ、スナップ閉止部、把持部、留め具、及びクランプ、フラップ閉止部、タイフラップ、引きひも閉止部、ビニタイ(twist-tie)閉止部、並びに接着閉止部、例えば感圧性接着剤テープ又はストリップ、噛み合い粘着、エポキシ樹脂反応型接着剤、及び感圧性接着剤埋込み式の活性化されたフィルム(pressure sensitive adhesive embedded activated films)を包含するが、これに限定されない、容器10の口部122を閉鎖するための追加的な閉止構造体を組み込んでもよい。使用されてもよい感圧性接着剤埋込み式の活性化されたフィルム(pressure sensitive adhesive embedded activated films)及びそれらの製造に関する情報の非限定例が、米国特許第5,662,758号及び第6,489,022号に見出されてもよい。好ましい閉止部として再利用可能閉止部について言及してきたものの、本発明のある種の応用法において、より永続的な閉止部が好ましいこともある。記載された発明の範囲内において、本明細書で具体的に言及されたもの以外の全面的若しくは部分的な閉止部を設けてもよく、又は閉止部がなくてもよい。
容器10の例示された実施形態は、可撓性材料130(図5及び6参照)の1枚又は複数枚のシートから構成されており、この場合、用語「可撓性」は、外部から加えられた力を受けて柔軟且つ降伏可能であるように、特に繰り返して撓曲され得るか又は屈曲され得る材料を指すために利用されている。それ故に、「可撓性」は、不撓性、剛直な、又は降伏しないという用語と実質的に反対の意味である。その結果、可撓性である材料及び構造体は、形状及び構造を変化させて外力に順応し、一体性を失うことなく、接触する物体の形状に適合してもよい。容器10を形成するためのシート材130は、ポリプロピレン又は同等の材料などのポリマーフィルムを包含する可撓性フィルム材を含んでもよく、この場合、ポリプロピレン材料は例えば0.03mm(1ミル)〜0.1mm(4ミル)の厚さで提供されてもよい。
容器10を形成する可撓性材料130の1枚又は複数枚のシートは、端部壁24,26、側壁32,34、底壁14及びサイドパネル112,114を連続的な可撓性封入材料として形成してもよい。あるいは、可撓性材料130は、バッグ状又は管状の構造体を含み得る。更に、端部壁部分40,42,62,64及び底壁14は、ヒンジ28,30,44,66にて互いに対して枢動することのできる、容器10の半剛性弾力表面を画定しており、この場合、ヒンジは可撓性材料130によって形成されてもよい。容器10の例示された実施形態では、端部壁部分40,42,62,64及び底壁14の各々は、例えば図5及び6に示されるとおり、可撓性材料130と、該可撓性材料130の外面に取り付けられた弾力的な半剛性構造材料132のパネルとを含む層状構造体によって画定される。本発明の非限定例では、構造材料132のパネルは、1172.1MPa(170,000psi)〜1723.7MPa(250,000psi)の曲げ弾性率及び0.013mm(0.0005インチ)〜0.25mm(0.01インチ)の厚さを有する可撓性材料130と比較して、1172.1MPa(170,000psi)〜1723.7MPa(250,000psi)の範囲内の曲げ弾性率及び0.25mm(0.01インチ)〜12.7mm(0.50インチ)の厚さを有する材料を含んでもよい。構造材料132は、好ましくは可撓性材料130よりも硬く、好ましくは概ね平面的な形状などの予め定められた最初の形状から弾力的に撓曲し、元に戻ることができる。本明細書で使用するとき、用語「曲げ弾性率」は、ASTM試験方法D790によって測定された曲げ弾性率を意味する。一実施形態では、構造材料132は、好ましくはポリプロピレン材料を含む。しかしながら、限定されないが、押出成形された波形高分子材料、カード加工された繊維性材料、及び細溝状の波形を包含するあらゆる既知の高分子材料を包含する、追加的な材料又は他の材料が構造材料132に使用されてもよい。可撓性材料130又は構造材料132のいずれかの特定の硬さは、容器10の所望の最終用途又は応用法に従って調節されてもよいことを当業者は認識するであろう。
構造材料132は、構造材料132と可撓性材料130との間に分子レベルの固着を形成する機械的結合の手段、例えば超音波溶接、又は熱接着、例えば熱封止などにより、可撓性材料130に取り付けられてもよい。あるいは、構造材料132と可撓性材料130とは、限定されないが、接触接着剤(contact adhesives)を包含する接着剤又は粘着剤によって、又は機械的結合、例えばスナップ嵌め、留め具、ゴムバンド、機械的締結具、ステープル、把持部、クランプ、及び/又は2つの材料間の締まりばめ結合、即ち、構造材料132を可撓性材料130内にぴったり適合して配置することなどによる余裕嵌め(tolerance fit)、又は材料を共に機械パンチングすることによって、接合されてもよい。そのような取り付けは、連続的であっても、例えば一連の2つ又はそれ以上の取り付け箇所において、非連続的であってもよい。
底壁14を構成する構造材料132は、任意に、可撓性材料130に取り付けられていなくてもよいことに留意されたい。このような場合、底壁14の構造材料132は、他の構造体、例えば、端部壁32,34の1以上に取り付けられてもよい。更に、例示された構造は、構造材料132を可撓性材料130の外面上に配置しているものの、構造材料132の一部又は全部を可撓性材料130の内面上に配置してもよい。
あるいは、端部壁部分40,42,62,64及び/又は底壁14は、当該端部壁部分40,42,62,64及び/又は底壁14の全面積未満が構造材料132で覆われた状態で形成されてもよい。例えば、端部壁部分40,42,62,64及び/又は底壁14は、概ね平坦な折り畳まれた形体と組み立てられた形体との間で移動する間、及び/又は容器10の使用中、端部壁部分40,42,62,64及び/又は底壁14の構造一体性若しくは形状を維持するために配置されたフレーム部材(図示せず)を包含してもよい。中実か若しくは穿孔付のシート又はフレーム、あるいは他の構造要素を採用するに関らず、可撓性材料130の剛性よりも大きい剛性を端部壁部分40,42,62,64及び/又は底壁14に付与することのできる、あらゆる構造物を使用してもよく、その構造物は、必ずしも別個の又は取り付けられた剛性化(rigiditying)構造体を端部壁部分40,42,62,64及び/又は底壁14に提供する必要がないことを理解されたい。例えば、端部壁部分40,42,62,64及び/又は底壁14は、サイドパネル112,114を構成する同じシート材料で形成されてもよいが、異なる材料特性を有して形成されてもよく、例えば、異なる材料キャリパーによって、又は端部壁部分40,42,62,64及び/又は底壁14における材料の架橋若しくは結晶化を増大させることによって、又は材料に折り目、しわ若しくは波形を形成することなどの機械的手段によって、設けられてもよい。
可撓性材料130は、可撓性ポリプロピレンフィルム材として説明されてきたが、主に本質的に二次元的であるかあるいは三次元構造体を形成するかに関らず、限定されないが、実質的に不透過性の高分子材料、セルロース材料、アルミニウムフォイル、コーティング(ワックス塗布等)された紙及びコーティングされていない紙、コーティングされた不織布等、並びに実質的に透過性の材料、例えば、スクリム、メッシュ、織布、不織布、連続若しくは独立気泡発泡体、又は穿孔若しくは多孔質フィルムを包含する可撓性材料130として、可撓性特性を示す他の材料を組み込んでもよい。このような材料は、単一の組成物若しくは層を含んでもよく、又は、物質の担体として利用される基質材料を包含する複数材料の複合又は積層体構造であってもよい。更に、本発明の範囲内で、所望の硬さ特性を可撓性材料130に付与するあらゆる材料を組み込んでもよいことを当業者は認識するであろう。
可撓性材料130はシート材から形成される構造物に限定されておらず、また容器10の可撓性材料部分は、バッグ又は貯蔵容器を市販形態で作製するために当該技術分野において既知のものなど、あらゆる既知の好適なやり方で作製されてもよい。可撓性材料130の様々な構成要素又は要素をそれら自身に又は互いに接合するために、熱又は接着剤封止技術を利用してもよい。加えて、容器10の可撓性材料部分は、熱成形されるか、吹込み成形されるか、そうでなければ、材料のウェブ又はシートから可撓性材料部分を作製するための折り畳み及び結合技術に依存する代わりに、形成又は成形されてもよい。
可撓性材料130及び構造材料132の一方又は両方のために選択された材料は、あらゆる度合の透明性、半透明性及び/又は不透明度を示してもよく、例えば、所望の度合の中身の視覚的識別を提供するために選択されてもよく、また、着色された透明な、半透明な、及び/又は不透明な材料を包含してもよい。加えて、透明性、半透明性及び/又は不透明度の度合は、文字メッセージ、即ち、容器の中身及び/又は容器10上の指示書きの書き込み及び/又は読み取りを容易にするために選択されてもよい。
同様に、可撓性材料130及び構造材料132を形成するために許容可能な材料として挙げられるのは、電子レンジ対応可能な材料である。更に、可撓性材料130及び構造材料132は、容器10の外面と内面との間の熱流を制限するために、絶縁特性を付与する材料及び作成物又は構造体を含んでもよく、例えば、底壁14又は他の接触面に設けられて、ユーザーの手又は支持表面への熱伝達を制限してもよい。そのような材料としては、より低い熱伝導率、より低い高温/低温容量(heat/cold capacity)、熱伝導率及び/又は熱容量(thermal capacity)に影響を与える、より少ない塊体及び/又は材料構造体、例えば、空気などの流体を当該材料内に部分的若しくは完全に封入するか又は密閉するための空隙を包含する材料を概ね有する材料を挙げてもよい。望ましい熱特性を容器10に付与するための材料の例としては、限定されないが、連続又は独立気泡発泡材料、少量の空気を封じ込めた材料、例えば、可撓性材料130及び/又は構造材料132、可撓性材料130及び/又は構造材料132内に画定される嵩の少ない部分、例えば、可撓性材料130及び/又は構造材料132の薄い部分、にわたって、その上に、又はその間に分散させた繊維、綿毛、離間した粒子等、及び/又は可撓性材料130と構造材料132との間に低熱伝達性絶縁層又はコーティングを提供すること、が挙げられる。そのような材料は、オフセットした区域を有する1つ又は2つ又はそれ以上の層で形成された波形化された紙又はポリマー材料構造体の形態であってもよく、例えば、熱成形、エンボス加工、折り畳み等によって形成されてもよい。例えば、2つの層で形成された多層構造体は、そのうちの少なくとも1層が他の層の平面からオフセットした区域、又は材料の選択された区域が材料の他の区域からオフセットしている単層の材料を、容器の外面と内面との間に多量の絶縁用空気を提供するために、包含する。あるいは、熱バリアは、選択的に封止されるか又は結合された可撓性高分子材料の2層又はそれ以上の層によって、空気封じ込め区域を生み出すために形成されてもよい。
図1〜2及び4に見られるとおり、例示された実施形態における容器10は、波形化構造物で形成された底部14を包含する。更に図6に関して、その波形化構造物は、波形部134と、当該構造材料132に取り付けられた可撓性材料層130とを包む、形成構造材料132の層を包含する。波形部134において構造材料132と可撓性材料130との間には、空隙(air space)が画定されており、これにより空気を封じ込め、底壁14に熱バリアを提供してもよい。加えて、波形部134は、付加的な構造剛性を提供して、底壁14を強化してもよい。
図3は、概ね平坦に折り畳まれた形体における容器10を例示しており、この場合、端部壁24,26は、実質的に平らに折り畳まれている。具体的には、端部壁24,26の第1の部分40及び62は、底壁14の方に枢動して、各内側表面50及び72を底壁14に対して概ね平行に隣接させて配置してもよい。端部壁24,26の第2の部分42及び64は各端部壁ヒンジ44,66の周りで枢動して、第1の端部壁24の第1及び第2の部分40,42を、その外面52,60が実質的に互いに向かい合った関係で互いに対して概ね平行に隣接させて配置し、且つ、第2の端部壁26の第1及び第2の部分62,64を、その外面74,82が実質的に互いに向かい合った関係で互いに対して概ね平行に隣接させて配置してもよい。端部壁24,26の第2部分42及び64の枢動は、端部壁24,26のそれぞれの第1の部分40及び62と実質的に同時に、且つ、それらとは反対側の枢動方向に起きてもよい。加えて、ヒンジ136,138は、第2の端部壁部分42,64の上縁と、容器10の上部116との間の連結部に隣接して設けられて、上部116に対する第2の端部壁部分42,64の枢動移動を容易にしてもよい。
容器10が折り畳まれた形体にあるとき、前部及び後部側壁32,34を形成する可撓性材料130は、実質的に予め定められた形体に折り畳まれ、この場合、前部及び後部側壁32,34の第1の部分84及び98は、各ヒンジ36及び38の周りで底壁14の方に枢動して、第1の部分84,98を底壁14に対して概ね平行に隣接させて配置してもよい。前部及び後部側壁32,34の第2の部分86及び100は、側壁ヒンジ88,102の周りで枢動して、前部側壁32の第1及び第2の部分84,86を互いに対して概ね平行に隣接させて配置し、且つ、後部側壁34の第1及び第2の部分98,100を互いに対して概ね平行に隣接させて配置してもよい。前部及び後部側壁32,34の第2の部分86及び100の枢動は、前部及び後部側壁32,34のそれぞれの第1の部分84及び98と実質的に同時に、且つ、それらとは反対側の枢動方向に起きてもよい。加えて、ヒンジ140,142は、前部及び後部側壁32,34の第2部分86,100の上縁と、容器10の上部116との間の連結部に隣接して設けられて、上部116に対する第2部分86,100の枢動移動を容易にしてもよい。
端部壁24,26の部分40,42,62,64の関節構造式移動に対するガセット構造体90,92,104,106の移動及び配向について、図4〜6を参照して説明され、図4は容器10を部分的に組み立てた形体で例示している。前部側壁32の第1ガセット構造体90に関して以下に詳細に述べるように、ガセット構造体90,92,104,106は各々、実質的に類似の移動を受けてもよい。ガセット構造体90は、側壁ヒンジ88と概ね同一線上に延びるガセットヒンジ144の周りで折り畳み可能であり、ガセット構造体90をガセットヒンジ144の周りで折り畳むことにより、ガセットヒンジ144の両側に第1のガセット部分146及び第2のガセット部分148(図1も参照)を画定する。実例として、容器10の支持構造体12が組み立てられた形体から折り畳まれた形体に移動する間、ガセット構造体90の内側表面150(図5)は、端部壁部分40,42に対して概ね垂直な向きから、第1及び第2のガセット部分146,148上に画定される内側表面150の部分が端部壁部分40,42の各内面50,58に面して平行となる向きに、移動してもよい。ガセットヒンジ144もまた、組み立てられた形体における端部壁ヒンジ44に対して概ね垂直な向きから、当該ガセットヒンジ144が折り畳まれた形体における端部壁ヒンジ44に対して概ね平行に延びる向きに、移動してもよい。端部壁部分40,42が折り畳まれた形体に枢動するとき、ガセット構造体90は、図5に例示されるように、前側縁部46,54から後側縁部48,56に向う方向に実質的に漸次的に折れるか、又は内面50,58に巻き付き、その際、ガセット構造体90の折り畳まれた部分152は、端部壁部分40に対して平行に延びて示されており、またガセット構造体90の残部154は、折り畳まれた部分152と側壁部分84との間に延びてもよい。上述のとおり、残りのガセット構造体92,104,106の各々は、端部壁部分40,42及び62,64が互いに対して関節構造式に移動する間、説明されたガセット構造体90の移動と実質的に同様に移動してもよい。
容器10の折り畳まれた形体において、図3に例示されるように、前部及び後部側壁ヒンジ88,102の末端部94,96及び108,110は、側壁ヒンジ88,102を最も内側の位置に配置したとき、端部壁ヒンジ44,66に近接して配置される。同様に、端部壁ヒンジ44,66は、支持構造体12が容器10の折り畳まれた形体において実質的にコンパクトな折り畳み構造体として構成されるように、最も内側の位置に配置される。容器が折り畳まれた形体から組み立てられた形体に向って移動するとき、端部壁ヒンジ44,46は互い離れて、側壁ヒンジ88,102もまた互いに離れる。
容器10の上部116は、伸展した末端部154,156(図3)を包含してもよく、これらは、サイドパネル112,114の上縁が互いに近接して配置されるとき、即ち、開口部122が実質的に閉じているとき、端部壁24,26の第2の部分42,64の上縁におけるヒンジ136,138に隣接する位置を越えて外方に延びてもよい。伸展した末端部154,156は、端部壁24,26の第2の部分42,62の上縁と、縁部継ぎ目118,120それぞれの両側に配置された各角度付きヒンジ162,164及び166,168との間に配置された、ガセット部158,160(図1及び2)を含んでもよい。角度付きヒンジ162,164,166,168は、限定されないが、スコア線、又はエンボス加工されるか若しくは薄肉化された材料の線を含んでもよい。伸展した末端部154,156は、更に、端縁部20,22を囲むように底壁14の下で折り畳まれて、例えば、包装内に収容される容器10又は複数の容器10のコンパクトな包装を容易にしてもよい。
容器10は、容器10への1つ又は複数の力の印加により、折り畳まれた形体から組み立てられた形体に変形されてもよい。容器10の内部又は外部のいずれかに端部壁ヒンジ44,66に1つ又は複数の力が加えられて、端部壁ヒンジ44,66を互いに外側に偏倚させるか又は移動させてもよい。例えば、端部壁24,26に作用するための概ね反対向きの合力を引き起こすために、1つの力が加えられてもよい。あるいは、第1の端部壁24の第1及び第2の部分40,42の間に相対的な枢動移動を引き起こすために、及び/又は第2の端部壁26の第1及び第2の部分62,64の間に相対的な枢動移動を引き起こすために、1つ又は複数の力が加えられてもよい。更に及び/又はあるいは、第1の端部壁24の第1部分40と、底壁14との間に相対的な枢動移動を引き起こすために、並びに/あるいは第2端の部壁26の第1部分62、及び/又は底壁14の間に枢動移動を引き起こすために、1つ又は複数の力が加えられてもよい。更なる代替法として、容器10に加えられる概ね反対向きの合力を支持構造体12と上部116との間に延びる方向に引き起こして、容器10を拡大させるために、1つの力が加えられてもよい。
容器10を折り畳まれた形体と組み立てられた形体との間で移動させるための1つ又は複数の力の印加は、把持表面の形成及び/又はそこへの梃子の力の印加を容易にする可能性のある構造体など、容器10の端部壁24,26,側壁32,34,底壁14及び/又はサイドパネル112,114の1以上に関連する追加的な構造体によって容易にされてもよい。そのような追加的な構造体としては、限定されないが、1つの力をユーザーから容器10の一部分に直接的又は間接的に伝達して、容器10を折り畳まれた形体から組み立てられた形体に向って移動させるか又は組み立てられた形体から折り畳まれた形体に向って移動させるための、あるいは、1以上の端部壁24,26を組み立てる間に固定アンカー力を加えて、例えば底壁位置を制御するための、タブ、壁縁部若しくは表面の指用くぼみ、又は増大した摩擦面及び同種のもの、ループ若しくはレバーを挙げてもよい。
組み立てられた形体において、図1及び2に見られるように、上部116は容器10の開放可能且つ閉鎖可能な可撓性部分を含み、この場合、中身は、上部116の開口部122を通じて容器10内に配置されるか、又は容器10から取り出されてもよい。サイドパネル112,114は、口部122を通じたアクセスを容易にするために、互いに離れて偏倚されてもよい。例えば、サイドパネル112,114を更に開いた状態に維持することを容易にするために、追加的な構造体がサイドパネル112,114に設けられてもよい。そのような追加的な構造体としては、限定されないが、サイドパネル112,114の一方又は両方の頂部のスパン中央位置に配置されるか、又はサイドパネル112,114の他の位置に沿って配置された、1つ又は複数のステー170,172が挙げられる。1つ又は複数のステーは、サイドパネル112,114の少なくとも一部分を所望の位置に維持するために、何らかのデッドフォールド性又は位置固定可能な機能性を概ね示す、可撓性又は剛性部材を含んでもよい。そのような機能性を示すステーは、繊維紙及びボードストック、デッドフォールド可能なポリマーシート、並びに固定可能なヒンジ様機構を有する、成形されるか、形成されるか、打抜きされるか又は切断された剛性部分を包含する、金属ワイヤ又は薄いシート材を含んでもよい。類似の機能性を示す他のステー材料も使用してもよい。
あるいは、又は加えて、可撓性パネル112,114を更に開いた位置に偏倚させるか又は維持するための構造体は、サイドパネル112,114を隣接する端部壁24,26及び/又は側壁32,34と更に位置整合させて維持するのを容易にするための構造体を含んでもよい。例えば、サイドパネル112,114と、端部壁24,26及び/又は側壁32,34との間に力を伝達するための力伝達要素又は強化要素が挙げられるが、これらに限定されない、サイドパネル112,114の材料特性を変える手段が提供されてもよい。
図7〜12に関して、容器10は、サイドパネル112,114の操作により、容器内に配置された中身へのアクセスを容易にする手段を更に包含してもよい。特に、容器10の例示された実施形態では、サイドパネル112,114を互いから並びに/又は端部壁24,26及び側壁32,34から分離するための区域が設けられてもよく、例えば、縁部継ぎ目118,120の少なくとも一方に沿って延びる1箇所又は複数箇所の脆弱区域174(図1及び2も参照)が挙げられ、また、端部壁24,26及び側壁32,34の上縁に隣接して延びる更なる脆弱区域176も挙げてもよい。容器10へのアクセスを提供する1つの方法によると、サイドパネル112,114は、少なくとも1つの脆弱区域174に沿って完全に又は部分的に分離されてもよく、またサイドパネル112,114は、図7に例示されるように、端部壁24,26及び側壁32,34に沿って底壁14の方に折り畳まれるか及び/又は巻かれてもよい。加えて、再利用可能閉止部124を包含するサイドパネル112,114の縁部分は、容器10の開放端部の方に折り返され、締結構造体によって適所に保持されてもよく、それによって、サイドパネル112,114の内側表面によって画定される上部116の外方に面する表面178は、サイドパネル112,114の1箇所又は複数箇所の折り畳まれた部分によって重ね合わされるか又は覆われる。任意に、サイドパネル112,114の多数の部分を折り畳むか及び/又は巻き上げてサイドパネル112,114の分離を容易にするため、縁部継ぎ目118,120のもう一方又は別の位置などにおいて、更なる脆弱区域が設けられてもよい。好ましくは、分離された材料は、1つの片で、あるいは又、2つ又はそれ以上の片で分離される。分離された材料は、容器10から完全に取り外し可能であってもよく、又は、尚も1以上の箇所に取り付けられてもよく、その箇所の周りを当該材料が枢動することができる。
図7及び8に例示されるように、サイドパネル112,114の折り畳まれた縁部分を保持するための締結構造体は、上部116の表面178上に配置された連結閉止要素180の1つ又は複数の部分を含んで、再利用可能閉止部124の要素126,128の少なくとも一方と共働し、噛み合ってもよい。例えば、上部116が支持構造体12の外側に沿って底壁14の方に折り畳まれた後、再利用可能閉止部124を包含するサイドパネル112,114の縁部分は、容器10の開放端部の方に折り返されて、表面178上に配置された連結閉止要素180と再利用可能閉止部124を連結係合させてもよい。
図9及び10は、サイドパネル112,114の折り畳まれた縁部分を折り畳まれた位置に保持するための、別の締結構造体を例示している。締結構造体は、支持構造体12上に配置された1個又は複数のポケットを画定するポケット構造体182を含んでもよい。ポケット構造体182は、三角形構造体として例示されており、例えば、端部壁24,26の1以上に配置されてもよく、また、上部116を支持構造体12の外側に沿って折り畳んだ後にサイドパネル112,114の縁部分を折り畳むことによって形成された角186を受け入れるための、1個若しくは複数のスリット184、又は類似の構造体を画定する。説明された折り畳まれた形体における上部116の保持は、上述の機構に限定されず、また、限定されないが、材料保持用ディンプル(単数又は複数)又は開口(単数又は複数)、フック・ループ式ファスナ、感圧性接着剤を包含する接着剤、スナップ嵌め接続部、留め具、ゴムバンド、機械的締結具、把持部及び/又はクランプを包含する他の機構を含んでもよい。
図7〜10に例示された容器アクセスを提供する際、サイドパネル112,114の両方によって形成された上部116全体を底壁14の方に折り畳む必要はない。例えば、サイドパネル112,114の1つによって画定されるような上部116の半分が折り畳まれて、上部116の片側を通じてアクセスできるようにしてもよい。あるいは、サイドパネル112,114は、追加的な位置に沿って切り離されるか又は引き裂かれて、サイドパネル112,114の1つによって画定される区域よりも小さいか又は大きい区域を通じてアクセスできるようにしてもよい。
容器10へのアクセスを提供する別の方法によると、サイドパネル112,114は、図11に見られるように、脆弱部又は区域174の1以上に沿って分離されてもよく、またサイドパネル112,114は、更に脆弱部又は区域176に沿って端部壁24,26及び側壁32,34から分離されて、サイドパネル112,114を端部壁24,26及び側壁32,34から実質的に完全に取り外すことを可能にしてもよい(図12)。
脆弱部又は区域174,176は、所定の脆弱区域若しくは線、及び/又は裂けやすい材料特性によって形成されてもよい。所定の脆弱区域又は線の例としては、限定されないが、所望の分離位置において又はこれに隣接して配置された、穿孔、機械的又はレーザー・スコア、材料薄肉化及び/又は引き裂きテープが挙げられる。あるいは、分離は、接着剤、粘着剤、熱封止、溶接又は他の手段によって接合されるラップ、フィン、バットシーム又はシールなど、解放可能な取り付けの線、部分又は区域に沿って起こり得る。更なる別の方法として、横架材(spanning material)、例えば、感圧性接着剤テープが引き裂かれるか又は取り外されて、パネル(単数又は複数)を分離させてもよい。加えて、限定されないが、アンカー/プル・タグ、ループ、又はユーザーによる脆弱区域の識別を容易にするための、並びに/又は容器10への把持及び/若しくは力の印加を容易にするための他の触覚的手段を包含する、引き裂き又は分離プロセスを容易にするための手段が提供されてもよい。1箇所又は複数箇所の脆弱区域の識別は更に、限定されないが、着色部、例えば、塗布されるか若しくは印刷された着色ストリップ(単数又は複数)、及び/又は脆弱区域において若しくは脆弱区域に隣接して配置される可能性のある視覚的に区別できる材料特性を包含する、1つ又は複数の視覚的しるしによって更に容易にされてもよく、また、脆弱区域の両側に沿って延びる視覚的しるしを包含してもよく、例えば、隣接する区域(単数又は複数)に対する不透明度若しくは半透明性の相違を示す視覚的に識別可能なレーザー・スコア若しくは区域(単数又は複数)によって提供されてもよい。更に、引裂きが脆弱区域を越えて広がるのを防止するために、脆弱区域に隣接して引き裂き防止構造体が設けられてもよい。
容器10へのアクセスを容易にするための構造は、サイドパネル112,114の操作に限定されない。追加的な構造体は、支持構造体12の区域に設けられてもよく、端部壁24,26及び側壁32,34の1以上に関連する取り外し可能又は転位可能な構造体を包含し、容器10の一部分又は複数部分を取り外すか、再成形するか、ないしは別の方法で操作して容器10の内部へのアクセスを改善することを可能にしてもよい。
容器10の1つの用途において、容器10は、容器10内に収容されるあらゆる中身の貯蔵のために封止され、使用されてもよい。そのような用途において、サイドパネル112,114の頂部は、上記の再利用可能閉止部124の手段などにより接合されてもよい。サイドパネル112,114の接合又は係合は、サイドパネルがヒンジ140,142の周りで枢動し、外方に延びる末端部154,156(図13)を形成する角度付きヒンジ162,164,166,168において折れるとき、サイドパネル112,114のある程度の移動を伴ってもよい。サイドパネル112,114の折り畳まれた状態は、ヒンジ136,138,140,142の位置と実質的に一致した平面に沿って、容器10の概ね平坦な上面を画定する。それ故に、既知の剛性又は半剛性貯蔵容器によって提供されるスタック性と類似したやり方で、容器10の上に他の容器が積み重ねられてもよい。
容器10のスタック性は、限定されないが、末端部パネル24,26及び/又はサイドパネル32,34の頂部又は底部に隣接する追加的な構造体、例えば、支持される容器の底部が載る可能性のある支持体を提供する頂部リム、その上方又は下方縁部において外方に角を成し、支持される容器又は支持する容器の下方又は上方縁部と確実係合(positive engagement)する、端部壁24,26及び/又は32,34の一部又は全部を含む末広がりの構造体、あるいは支持される容器又は支持する容器の下方又は上方縁部を係合させるための突起を提供する、端部壁24,26及び/又は側壁32,34の一部又は全部の上方又は下方縁部に隣接する外方に延びる突縁から横方向に延びるリムを包含する、追加的な構造体を提供することによって向上してもよい。容器10の積み重ねを容易にする構造体は、積み重ね係合を容易にするために、可撓性材料130の外部又は内部に配置されて、積み重ねられた容器と直接的に、又は可撓性フィルムを通じて間接的に接して機能してもよい。積み重ねられた容器の位置整合及び/又は係合を容易にするための、他の構造体も設けられてもよい。
一般に、端部壁及び/又は底壁は、可撓性材料130に対して完全に外部若しくは内部に、又は内部及び外部位置を組み合わせて配置されてもよい。
容器10には、限定されないが、1個又は複数のタブ、端部壁24,26、側壁32,34及び/又は底壁14の部分として形成されるか又はそれらに取り付けられた取っ手又はストラップを包含する、容器10の取扱いを容易にするための追加的な構造体が設けられてもよい。例えば、片手による容器10の持ち上げ及び/又は持ち運びを容易にするためのハンド・ストラップ、例えば、ユーザーの1本以上の指を収容し、底壁14を支持することにより容器の持ち運びを容易にするための底壁14に設けられたストラップが包含されてもよい。
また、サイドパネル112,114上に設けられた構造体によって、容器10の取扱いも容易にされてもよい。容器10は、滑止め表面又は他の把持強化表面によって容易にされるように、ユーザーの指の間にサイドパネル112,114を合わせて把持することによって持ち上げ及び/又は持ち運びされてもよい。ユーザーによるサイドパネル112,114の把持を可能にする更なる構造体には、限定されないが、取り付けられるか又は一体化したタブ(単数又は複数)、ループ(単数又は複数)、取っ手の穴(単数又は複数)及び/又はストラップ(単数又は複数)が挙げられる。
説明された容器10の用途において、容器は、貯蔵中又は使用前において折り畳まれた形体で提供されてもよい。折り畳まれた形体における2つ又はそれ以上の容器10には、多数の容器10の便利な貯蔵、分配、販売及び輸送のための外装が設けられてもよい。包装は、容器10を部分的又は完全に取り囲むか又は包んで(envelope)もよい。その包装は、バッグ、紙又はプラスチックバンド、収縮包装、収縮スリーブ、ストレッチスリーブ又はバンド、ボール紙包装、フローラップ包装、熱成形包装等が挙げられるが、これらに限定されないあらゆる既知の包装であり得る。好ましくは、包装は、組み立て方法(単数又は複数)を包含する容器10の使用に関する説明書を封入するか、又はそれ自体により表示するか、例示するか、又は含有する。好ましい小売店包装では、包装自体が、消費者向けの半剛性若しくは剛性容器であるか、又は更に拡張された(expanded)組み立て可能な容器10であるかのいずれかである。
使用中、容器10は、上記のように折り畳まれた形体から組み立てられた形体に変形されてもよく、支持構造体12は剛性又は半剛性構造体を画定し、上部116は中身の通過のために開放可能な可撓性バッグ状構造体を画定する。中身は、開口部122を通じて容器10内に配置され、開口部122は、再利用可能閉止部124を使用して封止されてもよい。容器10及び中身は、適切な場合、貯蔵のために冷蔵庫又は冷凍庫内に配置されてもよく、所望する場合、類似した構造の他の容器10と積み重ねられてもよい。更に、容器10が電子レンジ対応可能な材料で形成されている場合、容器10及び封入された中身は、容器10内で中身を直接再加熱するために、電子レンジ内に直接配置されてもよい。その後、上部116の一部又は全部は、中身へのアクセスを容易にするために、取り外されるか又は分離され、離れた所に置かれて更にアクセス可能な開口部を生み出してもよく、この場合、支持構造体12は、中身を供給するか、又は更にそこから直接摂食するためのボウル又は皿状構造体として利用されてもよい。
別の構造物は、複数の区画を有する容器など、ある種の状況に有用である。例えば、仕切りは、それ自身が任意に組み立て可能であり、底壁から立ち上がって容器を2つ又はそれ以上の区画に区切ってもよい。別の実施例は、複数の開口部を有する容器である。
制限するものではないが、本発明は、液体、固体、粒子、並びにそれらの中身の組み合わせを収容してもよい。前記中身は、例えば、個人、家庭、産業、自動車、衛生、農業又はペットの維持目的に使用される、材料及び物品の非制限的なパレットであってもよい。人間用又は動物用などの食料品貯蔵は具体的な例である。更に、容器に使用前に部分的又は全体的に折り畳まれていてもよいが、油及び弾ける前のポップコーン穀粒;スープを作るために熱湯を加える前の乾燥即席麺及び野菜;水を加える前の乾燥ペットフード;並びに他の食品成分(単数又は複数)を加える前の調味料の非限定例などの中身を予め充填していてもよい。
「発明を実施するための最良の形態」で引用した全ての文献は、本明細書に参考として組み込まれるが;いかなる文献の引用も、それが本発明に対する先行技術であることを認めるものと解釈すべきではない。
本発明の特定の実施形態が例示及び説明されてきたが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を行えることが当業者には明白であろう。従って、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を、添付の特許請求の範囲で扱うものとする。
本明細書の結論は、本発明を特定して指摘し明確に請求する請求項に示すが、添付図面と関連させた以下の説明により、本発明は更に良く理解されると考えられており、図面では、類似参照番号は類似要素を示す。