JP2016069057A - 収納箱 - Google Patents

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Mitsuru Hasegawa
長谷川  満
友幸 宮野
Tomoyuki Miyano
友幸 宮野
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Abstract

【課題】衣類等の収容物を吊り下げて収容できしかも衣類等の収容物を箱に出し入れする作業の負担を軽減できる収納箱を提供する。【解決手段】上端部に開口を有する中空な本体部10と、本体部10の上部に開口を塞ぐように配置される蓋部20と、を有する箱体と、蓋部20の内面に設けられた、衣類を吊り下げ得る吊り下げ用部材30と、を備えており、蓋部20は、その後部が本体部10の上端部と連結されており、連結部分を支点として上下方向に揺動し得るように設けられている。蓋部20を上方に揺動させれば、本体部10の開口を開くことができる。しかも、蓋部20を開けば、吊り下げ用部材30が正面方向を向いた状態で露出する。このため、作業者が屈んだりしなくても、吊り下げ用部材30に衣類などを吊り下げたり吊り下げ用部材30から衣類等の収容物を取り外したりすることができるから、作業者の負担を軽減することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、収納箱に関する。
季節ごとの衣替え等の際には、シーズンが終了した衣類はタンスやクローゼットなどに保管される。この際、シャツなどは折り畳んで収納箱に収納された状態で保管されるが、スーツやコートなどは折り畳んで収納することは難しい。このため、スーツやコートなどはタンスなどに吊り下げた状態で保管されたり、タンスやクローゼットがない場合には、ハンガーラックや吊り下げてカバー等をかけた状態で保管されたりすることが多い。そして、ハンガーラックなどに吊り下げた状態で保管した場合、ハンガーラックの上に物を置いたりできないため、デッドスペースが多くなる。したがって、場所を有効活用しつつスーツやコートなどを保管できるようなものが求められている。
一方、クリーニング店がクリーニング後のスーツなどを搬送する際にはハンガーボックスが使用されている。また、引っ越しなどでも、スーツなどの搬送にはハンガーボックスが使用される。かかるハンガーボックスは、ダンボールなどで形成された箱の内部に、スーツなどを吊り下げることができる部材を設けたものである。このようなハンガーボックスでは、スーツなどを収容して梱包した状態では箱型になるので、積み重ねることが可能になる。したがって、ハンガーボックスを使用すれば、スーツを吊り下げた状態で保管しつつ、保管場所を有効活用できる。
このようなハンガーボックスは多数開発されており、種々の構造を有するものが開発されている、
例えば、特許文献1には、折畳可能な厚紙製のボックス1であって、ボックス1の上部に厚紙製の懸吊部材5を懸架し、この懸吊部材5にハンガーを掛けるようにするようにしたものが開示されている。そして、特許文献1のボックス1では、正面板8の上半部8bを中間部から斜め上方に設けられた斜状折曲線9で折り曲げることができるようになっている。このため、正面板8の上半部8bを斜状折曲線9で折り曲げれば、正面板8の上半分に開口ができるので、この開口からスーツ等を内部に収容することができる。
また、特許文献2には、筒状体1と、筒状体1の上部空間内に吊下支持されたハンガー部5とを有するハンガーボックスが開示されている。そして、特許文献2のハンガーボックスでは、筒状体1の正面側に衣類の出入口12が設けられており、この出入口12を覆板部13で覆うことができるようになっている。このため、覆板部13を開閉すれば、筒状体1の正面側の開口を開閉できるので、この開口からスーツ等を内部に収容することができる。
さらに、特許文献3には、箱とハンガー吊下げ部とを一体にした組立て式ダンボール製スーツハンガー箱(以下、スーツハンガー箱という)が開示されている。特許文献3のスーツハンガー箱は、一方の側面壁2と連続する上片2aに先端折曲げ片11を設けている。この先端折曲げ片11は、折り曲げると箱内部に配置されるように形成されている。そして、この先端折曲げ片11には貫通孔が形成されており、この先端折曲げ片11によってハンガー吊下げ部を形成している。また、特許文献3のスーツハンガー箱は、一方の側面壁2と対向する側面壁4に折曲線gが斜めに横断するように形成されており、この折曲線gで側面壁2を折り曲げると、箱の内部と外部とを連通する開口が形成されるようになっている。このため、折曲線gで側面壁2を折り曲げれば、側面壁2に開口ができるので、この開口からスーツ等を内部に収容することができる。
特開平10−175688号 特開平7−300170号 実用新案登録第3063281号
しかるに、特許文献1〜3のハンガーボックスの場合、スーツ等を箱に出し入れするための開口は、箱の正面や側面に設けられている。このため、スーツ等を箱に出し入れする際には、作業者が腰を曲げて作業をしなければならないので、作業性が悪く、また、作業者の負担が大きくなる。
一方、特許文献3のスーツハンガー箱では、側面壁4と連続する上片4aも側面壁4とともに移動するので、箱の側面から上面の半分まで連続する開口を形成することができる。したがって、側面だけが開口する場合に比べて、スーツ等を箱の中に入れるだけの作業は若干容易になる。
しかし、特許文献3のスーツハンガー箱でも、ハンガー吊下げ部は箱の内部(箱の上面下部)に設けられている。このため、ハンガー吊下げ部にスーツ等を吊り下げたりハンガー吊下げ部からスーツ等を外したりする際には、どうしても作業者が腰を曲げたり屈んだりして作業をしなければならず、作業者の負担をそれほど軽減することはできない。
本発明は上記事情に鑑み、衣類等の収容物を吊り下げて収容できしかも衣類等の収容物を箱に出し入れする作業の負担を軽減できる収納箱を提供することを目的とする。
第1発明の収納箱は、上端部に開口を有する中空な本体部と、該本体部の上部に前記開口を塞ぐように配置される蓋部と、を有する箱体と、前記蓋部の内面に設けられた、衣類を吊り下げ得る吊り下げ用部材と、を備えており、前記蓋部は、その後部が前記本体部の上端部と連結されており、該連結部分を支点として上下方向に揺動し得るように設けられていることを特徴とする。
第2発明の収納箱は、第1発明において、前記本体部は、該本体部の底部から該本体部の前壁の上端までの距離が、該本体部の底部から前記蓋部との連結部分までの距離よりも短くなるように形成されていることを特徴とする。
第3発明の収納箱は、第1または第2発明において、前記吊り下げ用部材は、前記蓋部の前後方向に沿って設けられていることを特徴とする。
第4発明の収納箱は、第3発明において、前記蓋部は、互いに対向する一対の側壁と、該一対の側壁の前端間に設けられた前壁と、前記一対の側壁の上端間に設けられた上壁と、を備えており、前記上壁が、互いに対向する一対の側壁の上端から延設された一対の折り曲げ片を該一対の側壁の上端で折り曲げて形成されており、一の折り曲げ片は、その先端に、前記蓋部内部に折り込まれて前記吊り下げ用部材となる係合片を備えていることを特徴とする。
第5発明の収納箱は、第1、第2、第3および第4発明において、前記蓋部の後方への揺動を規制する揺動規制部材が設けられていることを特徴とする。
第6発明の収納箱は、第1乃至第5発明において、前記揺動規制部材は、上端が前記蓋部の後部に連結され、下端が前記本体部の後壁上端部に連結された規制片であり、該規制片は、前記蓋部が後方に揺動すると、前記本体部内に向かって折れ曲がるようになっていることを特徴とする。
第7発明の収納箱は、第1乃至第6発明において、前記箱体および前記吊り下げ用部材が、一枚のシートを折って形成されていることを特徴とする。
第1発明によれば、蓋部を上方に揺動させれば、本体部の開口を開くことができる。しかも、吊り下げ用部材が蓋部の内面に設けられているので、蓋部を開けば、吊り下げ用部材が正面方向を向いた状態で露出する。このため、作業者が屈んだりしなくても、吊り下げ用部材に衣類等の収容物を吊り下げたり吊り下げ用部材から衣類等の収容物を取り外したりすることができるから、作業者の負担を軽減することができる。
第2発明によれば、前壁が低くなっているので、本体部の中空な空間に衣類等の収容物を入れるときに、衣類等を持ち上げる高さを低くできる。したがって、本体部内に衣類等の収容物を入れる作業の負担を軽減することができる。
第3発明によれば、蓋部を開いている状態では、吊り下げ用部材に吊り下げられた衣服を、本体部の後壁内側の上に重ねて配置しておくことができる。すると、吊り下げ用部材に複数の衣類等を吊り下げたり複数の衣類等を吊り下げ用部材から取り外したりする際に、一時的に後壁の上に配置しておくことができる。
第4発明によれば、係合片を蓋部内部に折り曲げるだけで吊り下げ用部材を形成できるから、蓋部に吊り下げ用部材を簡単に設けることができる。
第5発明によれば、揺動規制部材によって蓋部が一定以上後方に揺動することを防止することができる。したがって、蓋部を開けたときに、衣類等の収容物の吊り下げ取り外しがやりやすい位置に吊り下げ用部材を配置することができる。よって、吊り下げ用部材に衣類等の収容物を吊り下げたり吊り下げ用部材から衣類等の収容物を取り外したりする作業がやりやすくなる。
第6発明によれば、蓋部を開くだけで、規制片が折れ曲がって蓋部の移動を規制できるので、蓋部が必要以上に開くことを簡単に防ぐことができる。しかも、蓋部と本体部に連結された規制片を設けているだけであるので、揺動規制部材を設けたことによって収納箱の構造が複雑になることを防ぐことができる。
第7発明によれば、収納箱が一枚のシートを折って形成されているので、収納箱の形成および廃棄などを容易にすることができる。
本実施形態の収納箱1の蓋部20を開いた状態の概略斜視図である。 本実施形態の収納箱1の蓋部20を閉じた状態の概略斜視図である。 本実施形態の収納箱1の蓋部20を閉じた状態の概略背面図である。 本実施形態の収納箱1の開いた状態の概略正面図である。 図4のV−V線断面矢視図である。 本実施形態の収納箱1の概略断面斜視図である。 本実施形態の収納箱1の概略斜視図であり、蓋部20の上壁25を開いた状態の概略説明図である。 本実施形態の収納箱1を展開したシートSの概略説明図である。 本実施形態の収納箱1を畳んだ状態の概略説明図である。 他の実施形態の収納箱1Bの蓋部20を開いた状態の概略斜視図である。
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
本発明の収納箱は、衣類等の収容物を収容するための収容箱であり、衣類等の収容物を吊り下げた状態で収容することが可能となるようにしたものである。
本発明の収納箱は、衣類等の収容物を収容した状態で搬送したり保管したりするために使用されるものであるが、本発明の収納箱の使用方法はとくに限定されない。例えば、衣類等を一時的に吊り下げておく、ハンガーラックなどの代わりに使用することもできる。また、クリーニング業者などがクリーニング済みの衣類等を吊り下げ保管する目的で使用したり、利用客に届ける輸送箱などとして使用したりすることも可能である。
また、本発明の収納箱に収容される収容物もとくに限定されない。一般的に吊り下げて保管等されるスーツやコート等の衣類はもちろん、YシャツやTシャツなどの衣類を収容するために本発明の収納箱を使用できる。また、収容物は衣類に限られず、バッグや日用雑貨などの収容に本実施形態の収納箱1を使用できる。つまり、吊り下げて保管などできるものであれば、本実施形態の収納箱1に収容される収容物はとくに限定されない。
なお、本発明の収納箱は、衣類などの収容物を収容する、単なる収容箱として使用できるし、吊り下げて保管するものとその他のものを一緒に収容する収容箱としても使用できる。
また、本発明の収納箱は、以下のような用途にも使用することができる。
例えば、本体から上方に延びた部分を有する物体であって、この物体は、上方に延びた部分の形状を維持した状態で保持する必要があるとする。このような物体の保管搬送に、本発明の収納箱を使用できる可能性はある。つまり、物体の本体を本発明の収納箱の内部に置き、その上方に延びた部分を後述する吊り下げ用部材に引っ掛けておく。すると、上方に延びた部分の形状を維持した状態で物体を保管搬送することができる。
(本実施形態の収納箱1の説明)
つぎに、本実施形態の収納箱1を説明する。
なお、以下では、本実施形態の収納箱1に収容される収容物が衣類であるとして説明する。
(本実施形態の収納箱1の概略説明)
図2、図3および図6に示すように、本実施形態の収納箱1は中空な直方体の箱である。本実施形態の収納箱1は、内部にハンガー等を吊り下げることができる吊り下げ用部材30が設けられている。このため、本実施形態の収納箱1は、吊り下げて伸ばした状態のままで、衣類を内部に収容しておくことができる。
なお、本実施形態の収納箱1の大きさはとくに限定されず、収容するものに合わせて適切な大きさに形成すればよい。例えば、成人男性のスーツやコート等を3枚程度収容する場合は、幅450〜470mm程度、奥行き460〜490mm程度、高さが750〜800mm程度、に形成すればよい。また、成人男性のYシャツなどを吊り下げた状態で収容する場合は、幅430〜460mm程度、奥行き440〜480mm程度、高さが750〜800mm程度、に形成すればよい。
また、本実施形態の収納箱1の形状は、上述したような直方体に限られない。中空な筒状の構造であって、後述する機能を満たすように本体部10と蓋部20を形成できるのであれば、本実施形態の収納箱1は種々の形状を採用できる。例えば、本実施形態の収納箱1は略円筒状に形成してもよい。また、本実施形態の収納箱1は、断面三角形や断面五角形、断面六角形等の筒状に形成してもよい。
以下では、本実施形態の収納箱1が中空な直方体である場合を説明する。
(本実施形態の収納箱1の各部の説明)
図1〜図3に示すように、本実施形態の収納箱1は、本体部10と、蓋部20を有する箱体と、蓋部20に設けられた吊り下げ用部材30と、を備えている。
(本体部10の説明)
図1〜図3に示すように、本体部10は、断面が矩形である有底の筒状体であって、上端に開口を有するものである。具体的には、本体部10は、板状の部材によって形成された前壁11、後壁12、左側壁13および右側壁14によって形成された筒状構造を有している。また、前壁11、後壁12、左側壁13および右側壁14の下端によって形成される開口を塞ぐように、底壁15が設けられている。一方、本体部10の上端には、前壁11、後壁12、左側壁13および右側壁14の上端11a〜14aによって囲まれた開口が形成されている。したがって、本体部10は、前記開口を通して、本体部10内に衣類を入れることができるようになっている。
(蓋部20の説明)
図1〜図3に示すように、本体部10の上部には、蓋部20が設けられている。この蓋部20は、断面が矩形である有底の筒状体であって、下端に開口を有するものである。具体的には、蓋部20は、板状の部材によって形成された前壁21、後壁22、左側壁23および右側壁24によって形成された筒状構造を有している。また、前壁21、後壁22、左側壁23および右側壁24の上端によって形成される開口を塞ぐように、上壁25が設けられている。一方、蓋部20の上端には、前壁21、後壁22、左側壁23および右側壁24の下端21a〜24aによって囲まれた開口が形成されている。
また、図1〜図3に示すように、蓋部20は、後壁22の下端が本体部10の後壁12の上端と連結されており、本体部10に対して揺動できるように設けられている。具体的には、蓋部20は、本体部10との連結部分(つまり本体部10の後壁12の上端)を支点として、上下方向(言い換えれば前後方向)に沿って揺動できるように設けられている。
しかも、蓋部20は、その断面形状が本体部10の断面形状と同じ形状かつ同じ大きさになるように形成されている。そして、蓋部20を本体部10の上端に重ねれば、本体部10と蓋部20によって直方体が形成されるように、蓋部20は形成されている(図2参照)。つまり、蓋部20の各壁21〜24の下端21a〜24aを対応する本体部10の各壁11〜14の上端11a〜14aに重ねれば、収納箱1(箱体)の各側壁がそれぞれ一枚の板のように見えるように、蓋部20は形成されている(図2および図3参照)。
(吊り下げ用部材30の説明)
図1、図4、図5および図6に示すように、蓋部20の内面には、吊り下げ用部材30が設けられている。この吊り下げ用部材30は板状の部材であり、その表面が蓋部20の前後方向と平行となるように設けられている。この吊り下げ用部材30には、吊り下げ用部材30を貫通する貫通孔30hが複数設けられている。具体的には、蓋部20の左右方向に沿って吊り下げ用部材30を貫通するように、複数の貫通孔30hが設けられている。そして、複数の貫通孔30hは、蓋部20の前後方向に沿って(つまり吊り下げ用部材30の表面に沿って)並ぶように設けられている。
以上のごとき構成であるので、蓋部20を開いて吊り下げ用部材30を露出させれば、貫通孔30hにハンガー等を引っ掛けることによって、衣類を吊り下げ用部材30に吊り下げることができる。そして、衣類を吊り下げ用部材30に吊り下げた後、蓋部20を開じれば、衣類を吊り下げた状態で収容箱1内に収容することができる(図6参照)。
しかも、蓋部20を開じた状態で、蓋部20と本体部10の接触する部分にテープなどを貼れば、蓋部20の下端と本体部10の上端がずれることを防ぐことができる。したがって、収容箱1を積み重ねたりして保管したり搬送したりすることができる。
また、蓋部20は本体部10の後壁12の上端を支点として上方に揺動して開くので、蓋部20を開けば、吊り下げ用部材30の位置は、本体部10の上端よりも上方に位置することになる(図1および図4参照)。しかも、蓋部20内面が前方または前方斜め上向きとなるように蓋部20を配置すれば、吊り下げ用部材30が本体部10の前面から見えるような状態にすることができる。すると、吊り下げ用部材30にハンガーを引っ掛ける作業は、作業者が本体部10の前面側からほぼ立った状態(または若干腰を曲げる程度)で作業できるので、吊り下げ用部材30にハンガーを引っ掛ける作業を軽減することができる。
さらに、吊り下げ用部材30が蓋部20の前後方向に沿って設けられており、しかも、その幅方向を貫通するように貫通孔30hが設けられている。したがって、貫通孔30hにハンガーをひっかけると、衣類は、その正面(または背面)が前方を向いた状態で配置される。したがって、蓋部20を開いている状態では、吊り下げ用部材30に吊り下げられた衣服を、本体部10の後壁12の上に載せた状態にすることができる。
しかも、吊り下げ用部材30には、蓋部20の前後方向に沿って並んで複数の貫通孔30hが設けられているので、複数の貫通孔30hにハンガーをひっかけると、複数の衣類を本体部10の後壁12の上に重ねて配置しておくことができる。すると、複数の衣類を吊り下げ用部材30に吊り下げたり衣類を吊り下げ用部材30から取り外したりする際に、複数の衣類を吊り下げ用部材30に吊り下げたままで、作業者が衣類を一時的に後壁12の上に配置しておくことができる。したがって、衣類を収容箱1に収納したり取り出したりする作業を楽にできる。
(本体部10および蓋部20の構成)
図1〜図3に示すように、本体部10は、上端の高さが、後壁12から前壁11に向かって低くなるように形成されているのが好ましい。つまり、底壁15(特許請求の範囲にいう本体部の底部に相当する)から前壁11の上端11aまでの高さ(距離)L1が、底壁15から後壁12の上端12a(言い換えれば本体部10と蓋部20との連結部分)までの高さ(距離)L2よりも短くなるように形成されていることが好ましい(図5参照)。かかる構造とすれば、前壁11の高さが低くなっているので、本体部10の中空な空間内に衣類を入れるときに、衣類を持ち上げる高さを低くできる。したがって、本体部10内に衣類を入れる作業の負担を軽減することができる。
そして、上記構造とした場合、図1〜図3に示すように、両側壁13,14は、その上端13a,14aが、後壁12の上端12aと前壁11の上端11aとをつなぐように傾斜しているのが好ましい。
もちろん、本体部10は、その両側壁13,14のその上端13a,14aが底壁15と平行となるように設けてもよい。この場合、両側壁13,14の高さは、前壁11と同じ高さにしてもよいし、前壁11よりは高いが後壁12よりは低くなるように形成してもよい。
また、上記例では、蓋部20が、前壁21、背壁22、左側壁23、右側壁24および上壁25からなる箱状に形成されている場合を説明した。しかし、蓋部20は、本体部10の開口を塞ぐことができるのであれば、どのような形状としてもよい。
例えば、背壁22は設けずに、上壁25の後端と本体部10の後壁12の上端とを揺動可能に連結してもよい。
また、本体部10は、その両側壁13,14を後壁12と同じ高さになるように形成し、前壁11のみ、後壁12よりも高さが低くなるように形成してもよい。この場合には、蓋部20は、前壁21と上壁25だけで形成することも可能となる。つまり、蓋部20を閉じたときに、上壁25が本体部10の両側壁13,14の上端間を繋ぐように配置され、かつ、前壁21の下端21が本体部10の前壁11の上端11aと当接するように、蓋部20を形成する。すると、蓋部20を前壁21と上壁25だけで形成しても、本体部10の開口を塞ぐことができる。
また、蓋部20の上壁25は、一枚の板状部材で形成してもよいが、上壁25を一対の側壁23,24の上端から延設された一対の折り曲げ片25R,25Lによって形成してもよい(図4〜図7参照)。つまり、一対の折り曲げ片25R,25Lを、一対の側壁23,24の上端で折り曲げて、上壁25を形成してもよい。
一対の側壁23,24の上端で折り曲げて上壁25を形成する場合、一対の折り曲げ片25R,25Lの先端に、蓋部20内部に折り込まれる係合片31R,31Lを設けることが好ましい。かかる係合片31R,31Lに、蓋部20の前後方向(言い換えれば側壁23,24の幅方向)に沿って並ぶように、係合片31R,31Lを貫通する複数の貫通孔30hを形成しておく。すると、係合片31R,31Lを蓋部20内部に折り込んだときに、係合片31R,31Lによって、上述したような吊り下げ用部材30を形成することができる。
なお、一対の折り曲げ片25R,25Lの長さ(一対の側壁23,24の上端から係合片31R,31Lと折り曲げ片25R,25Lとの連結部分までの長さ)を、蓋部25の左右方向の半分とすれば、蓋部25の左右方向の中間部に係合片31R,31Lを配置できる。つまり、蓋部25の左右方向の中間部に吊り下げ部材30を形成することができる。
一方、一対の折り曲げ片25R,25Lの長さを変化させれば、吊り下げ部材30の位置を変化させることができる。例えば、一対の折り曲げ片25R,25Lの長さを足し合わせた長さが一対の側壁23,24の上端間の距離と同じ長さになるようにしておく。すると、折り曲げ片25Rを折り曲げ片25Lよりも長くすれば、吊り下げ部材30を側壁24側によった位置に形成できる。逆に、折り曲げ片25Lを折り曲げ片25Rよりも長くすれば、吊り下げ部材30を側壁23側によった位置に形成できる。
また、係合片31は、一対の折り曲げ片25R,25Lの両方に設けてもよいし、一方だけに設けてもよい。しかし、両方に係合片31を設けておけば、係合片31によって形成される吊り下げ部材30の強度を高くできる。
また、係合片31によって形成される吊り下げ部材30の強度を高くするのであれば、係合片31を複数回折り曲げて吊り下げ部材30を形成するようにすればよい。この場合には、係合片31を複数回折り曲げた状態で、蓋部20の前後方向に沿って並ぶように複数の貫通孔30hが形成されるように、係合片31に貫通孔や切り欠きを形成しておく必要がある。
(支持部材26,27について)
さらに、吊り下げ部材30に衣類を吊り下げると、衣類の重量が吊り下げ部材30に加わる。係合片31によって吊り下げ部材30を形成した場合には、衣類の重量は、係合片31を介して一対の折り曲げ片25R,25Lに加わる。すると、一対の折り曲げ片25R,25Lを蓋部25の内方に向かって曲げようとする力が加わる。もし、衣類の重量が一対の折り曲げ片25R,25Lの強度(曲げ強度)で支えられる重量を超えると、一対の折り曲げ片25R,25Lは、蓋部20内部に入ってしまう。つまり、吊り下げ部材30に吊り下げられる衣類の重量が、一対の折り曲げ片25R,25Lの強度によって限定されてしまう。
そこで、吊り下げ部材30に吊り下げられる衣類の重量を増やすためには、吊り下げ部材30に加わる重量を負担する支持部材26,27を蓋部20内に形成しておくことが望ましい(図1、図6および図7参照)。例えば、蓋部25の前壁21内面と後壁22の内面に、吊り下げ部材30の両端を保持する支持部材26,27を設けておく。すると、衣類の重量は、係合片31を介して支持部材26,27に加わるので、支持部材26,27が負担できる重量を大きくしておけば、吊り下げ部材30に吊り下げられる衣類の重量を増やすことができる。
かかる支持部材26,27が係合片31を支える方法はとくに限定されない。例えば、係合片31を蓋部20の内部に折り込んだとき、係合片31の端部が支持部材26,27と係合するように設ける。すると、係合片31に加わる下向きの荷重を支持部材26,27によって支えることができる。具体的には、支持部材26,27において、係合片31を蓋部20の内部に蓋部20内部に折り込んだときに係合片31の端部が配置される位置に、上面に開口を有する切り欠き26h,27hを設けておく。すると、蓋部20の内部に蓋部20内部に折り込んだときに、係合片31の端部を切り欠き26h,27hに差し込むことができる。すると、係合片31の端部を、支持部材26,27と係合させることができるので、係合片31に加わる下向きの荷重を支持部材26,27によって支えることができる。
なお、支持部材26,27を形成する方法はとくに限定されず、蓋部20の内部に支持部材26,27を貼り付けるなどして固定してもよい。また、蓋部20の前壁21および後壁22と連続する折り曲げ片を設けておき、この折り曲げ片を折り曲げて、支持部材26,27を形成してもよい。折り曲げ片を折り曲げて支持部材26,27を形成する場合、蓋部20の前壁21および後壁22に係合孔を設けておき、この折り曲げ片に、係合孔に挿入し得る挿入片を設けておく。すると、支持部材26,27が係合片31に加わる重量を支える機能を高めることができる。
(揺動規制部材)
上述したように、本実施形態の収納箱1は、蓋部20が本体部10に対して揺動可能に設けられているが、蓋部20がある程度以上後方に揺動しないようする揺動規制部材を設けておくことが望ましい。例えば、蓋部20を開くと、鉛直方向に対して0〜20°程度後方に揺動した状態で後方への揺動が停止するように揺動規制部材を設ける。すると、蓋部20を開けたときに、衣類の吊り下げ取り外しがやりやすい位置に吊り下げ用部材30を配置することができるから、吊り下げ用部材30に衣類等の収容物を吊り下げたり吊り下げ用部材から衣類を取り外したりする作業がやりやすくなる。
揺動規制部材は、蓋部20の揺動を規制できるのであれば、どのような構造にしてもよい。例えば、本体部10の後壁11の適切な位置にストッパーを設けて、蓋部20の揺動を規制することができる。
また、揺動規制部材35は、以下のような構成としてもよい。
図3に示すように、蓋部20を閉じた状態において、蓋部20の後壁22と本体部10の後壁11に跨る開口35hを形成する。この開口35hに、上端が蓋部12の後壁22の下端に連結され、下端が本体部10の後壁12の上端に連結された規制片35を設ける。規制片35には、上端と下端との間において、蓋部20の後壁22と本体部10の後壁との境界よりも下方に、本体部10の内方に向かって折れ曲がる折り目35sを形成する。
かかる構成とすれば、蓋部20を開くと、蓋部20において規制片35の上端が接続された位置と本体部10において規制片35の下端が接続された位置が接近するので、規制片35は折り目35sの位置で本体部10の内方に向かって折れ曲がる(図1および図5参照)。そして、蓋部20が開いていくと、折り目35sより下方の下方部36と折り目35sより上方の上方部37とがなす角が小さくなっていく。下方部36と上方部37とがなす角が小さくなるにつれて折り曲げに対する抵抗力が大きくなるので、蓋部20が一定以上開くと、抵抗力が蓋部20を後方に揺動させようとする力(重力)と釣り合うようになる。すると、抵抗力と重力が釣り合った位置で、蓋部20は、自重では後方に揺動できなくなるので、蓋部20の揺動を規制することができる。
そして、上記のごとき構成の場合、揺動規制部材として蓋部20と本体部10に連結された規制片35を設けているだけであるので、揺動規制部材を設けたことによって収納箱1の構造が複雑になることを防ぐことができる。
(吊り下げ用部材30について)
上述したように、吊り下げ用部材30には、複数の貫通孔30hが設けられているが、各貫通孔30hの大きさや形状はとくに限定されない。一般的なハンガー等を引っ掛ける程度の大きさや形状に形成されていればよい。また、引っ掛ける対象物(つまり収納箱1に収容される収容物)に応じて、適切な大きさや形状に形成すればよい。
上記例では、吊り下げ用部材30が、蓋部20の開閉方向(言い換えれば蓋部20の前後方向)と平行となるように設けた場合を説明したが、吊り下げ用部材30を設ける方向はとくに限定されない。例えば、吊り下げ用部材30は、蓋部20の開閉方向と交差するように設けてもよい。つまり、蓋部20の一対の側壁23,24を繋ぐ方向に沿って吊り下げ用部材30を設けてもよい。しかし、吊り下げ用部材30が、蓋部20の開閉方向と平行となるように設ければ、蓋部20の開閉方向に沿って並ぶように衣類を引っ掛けることができる。すると、蓋部20を開いている状態では、身頃(衣類の前部または背部)が蓋部20の開閉方向と交差した状態で、吊り下げ用部材30に吊り下げられた衣服を本体部の後壁の上に重ねて配置しておくことができる。よって、複数の衣類を吊り下げ用部材30に吊り下げたり衣類を吊り下げ用部材30にから取り外したりする際に、吊り下げ用部材30に吊り下げた状態のまま、作業者が衣類を一時的に後壁12の上に配置しておくことができる。したがって、衣類を収容箱1に収納したり取り出したりする作業を楽にできる。
(他の実施形態の収納箱1B)
上記例では、吊り下げ用部材30が蓋部20と一体に形成されている場合を説明したが、吊り下げ用部材30は必ずしも蓋部20と一体に形成しなくてもよい。
図10に示す他の実施形態の収納箱1Bでは、蓋部20とは別体の部材を蓋部20内に取り付けて、吊り下げ用部材30Bとしている。例えば、貫通孔等のハンガー等を引っ掛けることができる部分を有する部材を蓋部20内に設置すれば、この部材を吊り下げ用部材30Bとして機能させることができる。また、単なる棒材や板材の部材を、この部材と蓋部20の上壁25内面との間に隙間ができるように、蓋部20内面に取り付ければ、単なる棒材や板材でも、吊り下げ用部材30Bとして機能させることができる。
他の実施形態の収納箱1Bでも、吊り下げ用部材30Bを設ける方向はとくに限定されない。しかし、上述した本実施形態の収納箱1と同様に、蓋部20の開閉方向に沿って衣類を引っ掛けることができるように、吊り下げ用部材30Bを設けることが望ましい。例えば、吊り下げ用部材30Bに棒材や板材を使用する場合であれば、棒材の軸方向や板材の表面が、蓋部20の開閉方向と平行となるように配設する。すると、棒材や板材にハンガー等を引っ掛ければ、蓋部20の開閉方向に沿って並ぶように衣類を引っ掛けることができる。
(収納箱1の展開図の説明)
上述したような本実施形態の収納箱1は、複数の部材(例えば板材)などを組み合わせたり貼り合わせたり、また、ステープラー等によって連結して形成してもよい。
しかし、後述するような、一枚のシートSを折り曲げて形成すれば、組み立てを簡単にできるし、廃棄する際にも簡単にシート状にすることができる。シート状になれば、嵩張らないので、廃棄するまでの期間保管する際に場所を取らない。また、一つの素材で形成できるので、廃棄の際に分別が不要となり、廃棄処理が簡単になる。
再利用する場合でも、使用しないときはシート状にして保管しておけるので、保管場所を少なくできる。また、部品の紛失などの心配もしなくてよいという利点も得られる。
なお、後述するようなシートSは、どのように形成してもよい。例えば、一枚のシートをプレス加工して打ち抜いて形成してもよいし、一枚のシートを切断して形成してもよい。しかし、プレス加工で形成すれば、加工速度が速くなるし、正確に所定の形状に形成しやすくなる。
(シートSの説明)
以下、シートSについて説明する。
なお、以下では、図1に示す形状の収納箱1を形成できるシートSについて説明するが、収納箱1の形状や構造に応じて、シートSの形状や構造は適宜変更される。
また、図8において、型押しなどの方法によって折目線が形成されている個所は点線で表示している。つまり、シートSは、点線の位置で折り曲げることができるようになっている。そして、以下の説明において、山折とは、図8において、紙面に対して向こう側に折れる状態を意味しており、山折線とは、シートSを山折させる部分を示している。また、谷折とは、図8において、紙面に対して手前側に折れる状態を意味しており、谷折線とは、シートSを谷折させる部分を示している。
図8に示すように、シートSは、4つの板状部材S1〜S4が、その中間板S11〜S41の側端縁で連結された形状を有している。
(板状部材S1)
図8に示すように、板状部材S1は、中間板S11と、この中間板S11の上端に連結された支持部形成板S12と、この中間板S11の下端に連結された底形成板S15と、を備えている。板状部材S1において、この中間板S11と支持部形成板S12との連結部分および中間板S11と底形成板S15との連結部分には、山折できるような山折線が形成されている。
中間板S11は、上述した本体部10の前壁11と蓋部20の前壁21となる部分である。この中間板S11には、切断線DLが形成されており、この切断線DLによって、本体部10の前壁11となる部分と蓋部20の前壁21となる部分が分離されている。
支持部形成板S12は、上述した支持部材26となる部分である。この支持部形成板S12には、その基端(中間板S11との連結部分)と先端との間に、中間板S11との連結部分の山折線と平行な複数本の山折線が設けられている。そして、中間板S11との連結部分には、切り欠き26hとなる貫通孔Shが形成されている。
なお、底形成板S15は、他の底形成板S25〜S45と組み合わされて、本体部10の底板15となる部分である。
(板状部材S3)
図8に示すように、板状部材S1の右側には、板状部材S3が設けられている。この板状部材S3は、その中間板S31の左側端縁が板状部材S1の中間板S11の右側端縁に連結されている。そして、中間板S31と中間板S11の連結部分には、山折できるように山折線が形成されている。
また、板状部材S3は、中間板S31の上端に連結された上壁形成板S32と、この中間板S11の下端に連結された底形成板S35と、を備えている。板状部材S3でも、板状部材S1と同様に、中間板S31と支持部形成板S32との連結部分および中間板S31と底形成板S35との連結部分には、山折できるように山折線が形成されている。
中間板S31は、上述した本体部10の左側壁13と蓋部20の左側壁23となる部分である。この中間板S31には、板状部材S1に設けられた切断線DLと連続する切断線DLが形成されている。そして、この切断線DLによって、本体部10の左側壁11となる部分と蓋部20の左側壁21となる部分が分離されている。
上壁形成板S32は、上述した折り曲げ片25Lおよび係合片31Lとなる部分である。上壁形成板S32には、その基端(中間板S31との連結部分)からの距離が、中間板S11の幅の半分と同じ長さとなる位置に山折線が設けられている。山折線と基端との間の部分が折り曲げ片25Lとなる部分であり、この山折り線よりも先端側の部分が係合片31Lとなる部分である。図8では、係合片31Lが、2枚の板状部材を重ねて形成する場合の上壁形成板S32が開示されている。
(板状部材S4)
図8に示すように、板状部材S1の左側には、板状部材S4が設けられている。この板状部材S4は、その中間板S41の右側端縁が板状部材S1の中間板S11の左側端縁に連結されている。そして、中間板S41と中間板S11の連結部分には、山折できるように山折線が形成されている。
また、板状部材S4は、中間板S41の上端に連結された上壁形成板S42と、この中間板S11の下端に連結された底形成板S45と、を備えている。板状部材S4でも、板状部材S1と同様に、中間板S41と支持部形成板S42との連結部分および中間板S21と底形成板S45との連結部分には、山折できるように山折線が形成されている。
中間板S41は、上述した本体部10の右側壁14と蓋部20の右側壁24となる部分である。この中間板S41には、板状部材S1に設けられた切断線DLと連続する切断線DLが形成されている。そして、この切断線DLによって、本体部10の右側壁14となる部分と蓋部20の左側壁24となる部分が分離されている。
上壁形成板S42は、上述した折り曲げ片25Rおよび係合片31Rとなる部分であり、実質的に、上壁形成板S32と同等の形状に形成されている。上壁形成板S42には、その基端(中間板S41との連結部分)からの距離が、中間板S11の幅の半分と同じ長さとなる位置に山折線が設けられている。山折線と基端との間の部分が折り曲げ片25Rとなる部分であり、この山折り線よりも先端側の部分が係合片31Rとなる部分である。図8では、係合片31Rが、2枚の板状部材を重ねて形成する場合の上壁形成板S42が開示されている。
(板状部材S2)
図8に示すように、板状部材S4の左側には、板状部材S2が設けられている。この板状部材S2は、その中間板S21の右側端縁が板状部材S4の中間板S41の左側端縁に連結されている。そして、中間板S21と中間板S41の連結部分には、山折できるように山折線が形成されている。
図8に示すように、板状部材S2は、中間板S21の上端に連結された支持部形成板S22と、この中間板S21の下端に連結された底形成板S25と、を備えている。板状部材S2において、この中間板S21と支持部形成板S22との連結部分および中間板S21と底形成板S25との連結部分には、山折できるように山折線が形成されている。
中間板S21は、上述した本体部10の後壁11と蓋部20の後壁21となる部分である。この中間板S21には、中間板S41の切り込み線DLの端縁と同じ高さに、型押しがされて、谷折線BL形成されている。
また、中間板S21の幅方向中央部には、谷折線BLと直交する、互いに平行な一対の切断線CL,CLが設けられている。この一対の切断線CL,CLの上端間および下端間には山折線が形成されている。また、一対の切断線CL,CLの上端間および下端間の間には、谷折線BLよりも下方の位置に谷折線が形成されている。この一対の切断線CL,CL間の部分が、上述した規制片35となる部分である。
支持部形成板S22は、上述した支持部材27となる部分であり、実質的に、支持部形成板S12と同等の形状に形成されている。この支持部形成板S22には、その基端(中間板S21との連結部分)と先端との間に、中間板S21との連結部分の山折線と平行な複数本の山折線が設けられている。そして、中間板S21との連結部分には、切り欠き27hとなる貫通孔Shが形成されている。
そして、板状部材S2の右端部には、貼り合せ部h1,h2が設けられている。貼り合せ部h1,h2は、中間板S21の上記谷折線BLの位置で分離されている。貼り合せ部h1は谷折と中間板S41の下端間に設けられており、貼り合せ部h2は、谷折と中間板S41の上端間に設けられている。
(本実施形態の収納箱1の組み立て)
シートSが、以上のごとき形状に形成されていれば、以下のようにして、本実施形態の収納箱1を形成することができる。
まず、隣接する中間板S11〜S41同士の間の山折線に沿ってシートSを山折りする。すると、隣接する中間板S11〜S41同士のなす角が90°となるようにする。そして、その状態で、貼り合せ部h1,h2を中間板S31の右側端に貼り合せれば、断面方形の筒状体を形成することができる。つまり、本体部10の下端および蓋部20の上端が開口された状態のものが形成される。
筒状体が形成されると、次に、底形成板S15〜S45を組み合わせる。すると、本体部10の底板15が形成され、本実施形態の収納箱1の本体部10が完成する。
本体部10が完成すると、支持部形成板S12,S22を山折線で折り曲げる。すると、略筒状の支持部材26,27が形成され、この支持部材26,27が、上述した蓋部20の前壁21および後壁22の内面に配置された状態となる。なお、支持部材26,27には、貫通孔Shによって切り欠き26h,27hがそれぞれ形成される。
支持部材26,27が形成されると、上壁形成板S32,S42を山折線で折り曲げる。すると、折り曲げ片25R,25Lによって蓋部20の上壁25が形成されるとともに、係合片31R,31Lが支持部材26,27に挿入されて吊り下げ部材30が形成されて、本実施形態の収納箱1が完成する。
なお、中間板S31に形成されている切断線DLは、本実施形態の収納箱1が組みあがるまでは、右側端部近傍(図8のxの部分)が完全に分離されていない状態としておくことが望ましい。そのようにしておけば、組み立てるときに、本体部10を形成する部分と蓋部20を形成する部分とが離れないので、本実施形態の収納箱1が組み立てやすくなる。
(本実施形態の収納箱1の解体)
また、上記のごとく、シートSから本実施形態の収納箱1を形成した場合、収納箱1を保管や廃棄しやすくなるし、簡単に再利用することができる。
まず、保管して再利用する場合であれば、上述した各部の山折りを伸ばして、本体部10の下端および蓋部20の上端が開口された状態とする。すると、図9に示すように、本実施形態の収納箱1をほぼシート状にすることができる。
しかも、再利用するときには、上記手順で組み立てれば、簡単に本実施形態の収納箱1に戻すことができる。そして、分離される部材がないので、保管の際に部品を紛失することも防ぐことができる。
一方、廃棄する場合も、上述した各部の山折りを伸ばして、図9に示すように、本実施形態の収納箱1をほぼシート状にすれば、嵩張ることなく廃棄することができる。しかも、単一の素材から形成されているので、廃棄の際に分別する必要が無いので、簡単に廃棄することができる。
(本実施形態の収納箱1の素材について)
本実施形態の収納箱1を形成する素材はとくに限定されない。例えば、紙やプラスチックなどを素材として使用することができる。
とくに、紙製のダンボールを使用した場合には、収納箱1を軽量かつ丈夫に形成することができる。そして、紙製のダンボールを使用した場合、上述したように、本実施形態の収納箱1を一枚のシートSで形成する場合には、一枚のシートSを製造しやすくなるという利点も得られる。
また、本実施形態の収納箱1は、必ずしも単一素材で形成する必要はない。しかし、単一素材で形成した場合には、上述したように、本実施形態の収納箱1の廃棄が容易になるという利点が得られる。
本発明の収納箱は、衣類等を吊り下げて保管搬送する箱に適している。
1 収納箱
10 本体部
11 前壁
12 後壁
20 蓋部
21 前壁
22 後壁
23 左側壁
24 右側壁
25 上壁
26 折り曲げ片
30 吊り下げ用部材
31 係合片
35 規制片
S シート

Claims (7)

  1. 上端部に開口を有する中空な本体部と、該本体部の上部に前記開口を塞ぐように配置される蓋部と、を有する箱体と、
    前記蓋部の内面に設けられた、衣類を吊り下げ得る吊り下げ用部材と、を備えており、
    前記蓋部は、
    その後部が前記本体部の上端部と連結されており、
    該連結部分を支点として上下方向に揺動し得るように設けられている
    ことを特徴とする収納箱。
  2. 前記本体部は、
    該本体部の底部から該本体部の前壁の上端までの距離が、該本体部の底部から前記蓋部との連結部分までの距離よりも短くなるように形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の収納箱。
  3. 前記吊り下げ用部材は、
    前記蓋部の前後方向に沿って設けられている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の収納箱。
  4. 前記蓋部は、
    互いに対向する一対の側壁と、
    該一対の側壁の前端間に設けられた前壁と、
    前記一対の側壁の上端間に設けられた上壁と、を備えており、
    前記上壁が、
    互いに対向する一対の側壁の上端から延設された一対の折り曲げ片を該一対の側壁の上端で折り曲げて形成されており、
    一の折り曲げ片は、
    その先端に、前記蓋部内部に折り込まれて前記吊り下げ用部材となる係合片を備えている
    ことを特徴とする請求項3記載の収納箱。
  5. 前記蓋部の後方への揺動を規制する揺動規制部材が設けられている
    ことを特徴とする請求項1、2、3または4記載の収納箱。
  6. 前記揺動規制部材は、
    上端が前記蓋部の後部に連結され、下端が前記本体部の後壁上端部に連結された規制片であり、
    該規制片は、
    前記蓋部が後方に揺動すると、前記本体部内に向かって折れ曲がるようになっている
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の収納箱。
  7. 前記箱体および前記吊り下げ用部材が、一枚のシートを折って形成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の収納箱。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101847060B1 (ko) * 2017-01-05 2018-04-09 장영훈 야외용 수납가구 조립체 및 그 사용방법
CN109775110A (zh) * 2019-03-30 2019-05-21 浙江乍浦塑料制品有限公司 衣物运送周转箱

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