JP2012147078A - 光伝送装置およびアナログ−デジタル変換装置 - Google Patents

光伝送装置およびアナログ−デジタル変換装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ADCを適切に補正することができる。
【解決手段】変換部1は、光信号を電気信号に変換する。増幅器2は、変換部1によって変換された電気信号を増幅する。ADC3a〜3nは、増幅器2で増幅された電気信号を時分割でアナログ−デジタル変換する。制御部4は、複数のADC3a〜3nの補正を行う際、複数のADC3a〜3nの出力の合計振幅または平均振幅が所定値以上となるように、増幅器2の増幅率を制御する。
【選択図】図1

Description

本件は、光信号を送受信する光伝送装置および信号をアナログ−デジタル変換するアナログ−デジタル変換装置に関する。
波長多重技術を用いる光通信システムでは、1chあたりの伝送速度が100Gbit/s級のイーサネット(登録商標)などのクライアント信号を伝送するOTU4の標準化が進んでいる。100Gbit/s級の信号を長距離伝送するための変復調方式としては、例えば、光ファイバを伝搬する直交する偏波に、それぞれ4値の位相変調を行う、DP−QPSK(Dual Polarization Quadrature Phase Shift Keying)を用いた技術が広く研究開発されている。今後のさらなる伝送容量の増大については、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)などの4値以上の多値変調方式や、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)などを用いた変調方式の適用が考えられる。
光信号の受信方式として、コヒーレント検波とデジタル信号処理を用いた方式が広く検討されている。光伝送装置の受信機内部においては、例えば、入力された光信号をPD(Photo Diode)で電気信号(アナログ信号)に変換し、TIA(Trans Impedance Amplifier)などの増幅器で電気信号を所望のレベルに増幅して、ADC(Analog to Digital Converter)でデジタル信号に変換する。
100Gbit/s級の光信号をA/D(Analog to Digital)変換するA/D変換装置として、例えば、低速の複数のADCを時分割で動作させ、高速のA/D変換を実現するものがある。このような、複数のADCを時分割で動作させるA/D変換装置では、例えば、複数のADC間での振幅誤差や変換タイミング誤差の補正が、A/D変換装置の動作特性を決定する上で重要となる。このようなADCの振幅や変換タイミングに関する補正は、例えば、光伝送装置の運用開始前や保守作業時において行われる。
なお、従来、受光レベルの変動、可変利得増幅部の利得の劣化や温度変動、および、チャネル数の変動に依存することなく、1チャネルあたりのRF出力レベルを一定に制御することが可能な光受信機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、光信号を広いダイナミックレンジで精度よくモニタすることが可能な光受信機が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2010−41495号公報 特開2006−319427号公報
上記したように光信号は、電気信号に変換され、増幅器で増幅してA/D変換される。ここで、増幅器は、光伝送装置の運用時、非線形歪に起因する伝送信号の劣化を避けるため、線形領域で動作させるのが一般的である。
しかし、増幅器を線形領域で動作させるには、例えば、増幅器の増幅率を小さくする。そのため、ADCの補正時、ADCに振幅の大きい信号が入力されない状態でADC補正が行われる場合がある。この場合、伝送信号の受信劣化を生じる場合があるという問題点があった。
例えば、ADCの補正時に入力されなかった振幅の大きい信号が、光伝送装置の運用時にADCに入力される場合がある。この場合、ADCは、その振幅の信号を入力した状態で補正を行ったとはいえず、伝送信号の受信劣化を生じる場合がある。
本件はこのような点に鑑みてなされたものであり、ADCを適切に補正することができる光伝送装置およびアナログ−デジタル変換装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、光信号を送受信する光伝送装置が提供される。この光伝送装置は、前記光信号を電気信号に変換する変換部と、前記電気信号を増幅する増幅器と、前記増幅器で増幅された前記電気信号を時分割でアナログ−デジタル変換する複数のアナログ−デジタル変換器と、前記複数のアナログ−デジタル変換器の補正を行う際、前記複数のアナログ−デジタル変換器の出力の合計振幅または平均振幅が所定値以上となるように、前記増幅器の増幅率を制御する制御部と、を有する。
開示の装置によれば、ADCを適切に補正することができる。
第1の実施の形態に係る光伝送装置の一例を示した図である。 第2の実施の形態に係る光伝送装置を適用した光通信システムの一例を示した図である。 光伝送装置のブロックの一例を示した図である。 送信部のブロックの一例を示した図である。 受信部のブロックの一例を示した図である。 補正制御部のブロックの一例を示した図である。 ADCの詳細を示した図である。 複数のADCによるA/D変換を説明する図である。 光伝送装置の運用時におけるTIAの入出力特性を示した図である。 補正時におけるTIAの増幅率制御を説明する図である。 TIA設定テーブルのデータ例を示した図である。 ADCの補正処理の一例を示したフローチャートである。 第3の実施の形態に係る光伝送装置のブロックの一例を示した図である。 補正制御部のブロックの一例を示した図である。 ADCの補正処理の一例を示したフローチャートである。 第4の実施の形態に係る受信部のブロックの一例を示した図である。 補正制御部のブロックの一例を示した図である。 ADCの補正処理の一例を示したフローチャートである。 第5の実施の形態に係る補正制御部のブロックの一例を示した図である。 ADCの補正処理の一例を示したフローチャートである。 第6の実施の形態に係る受信部のブロックの一例を示した図である。 ADCの補正処理の一例を示したフローチャートである。
以下、実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態に係る光伝送装置の一例を示した図である。図1に示すように、光伝送装置は、変換部1、増幅器2、アナログ−デジタル変換器(以下、ADC)3a〜3n、および制御部4を有している。
変換部1は、光伝送装置の受信した光信号を電気信号に変換する。
増幅器2は、変換部1によって変換された電気信号を増幅する。
ADC3a〜3nは、増幅器2で増幅された電気信号を時分割でアナログ−デジタル変換する。複数のADC3a〜3nは、時分割で電気信号をアナログ−デジタル変換することにより、個々が低速変換するADCであっても増幅器2から出力される電気信号を高速変換することができる。
制御部4は、複数のADC3a〜3nの補正を行う際、複数のADC3a〜3nの出力(デジタル値)の合計振幅または平均振幅が所定値以上となるように、増幅器2の増幅率を制御する。例えば、制御部4は、複数のADC3a〜3nに擬似ランダム信号を入力して複数のADC3a〜3n間の振幅誤差やタイミング誤差の補正を行う際、ADC3a〜3nのそれぞれの出力の合計振幅または平均振幅が所定値より小さければ、増幅器2の増幅率を大きくする。
ここで、一般に、増幅器2は、光伝送装置の運用時では、増幅器2による非線形歪に起因する伝送信号(受信信号)の劣化を避けるため、線形領域で使用される。そのため、増幅器2の増幅率は、例えば、非線形領域で信号が増幅されないよう小さく設定されている。この増幅率のままで、ADC3a〜3nの補正を行うと、ADC3a〜3nの補正時に入力されなかった振幅の信号が、光伝送装置の運用時にADC3a〜3nに入力される場合がある。この場合、ADC3a〜3nは、その振幅の信号を入力した状態で補正を行ったとはいえず、伝送信号の受信劣化を生じる場合がある。
そこで、制御部4は、複数のADC3a〜3nの補正を行う際、複数のADC3a〜3nの出力の合計振幅または平均振幅が所定値以上となるように、増幅器2の増幅率を制御する。これにより、ADC3a〜3nは、補正の際、例えば、入力信号規定のFS(Full Scale)に近い振幅の信号を入力して補正を行うことが可能となる。
このように、光伝送装置は、複数のADC3a〜3nの補正を行う際、複数のADC3a〜3nの出力の合計振幅または平均振幅が所定値以上となるように、増幅器2の増幅率を制御するようにした。これにより、ADC3a〜3nを適切に補正することができる。
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図2は、第2の実施の形態に係る光伝送装置を適用した光通信システムの一例を示した図である。図2に示すように、光通信システムは、光伝送装置11,13および中継装置12を有している。光伝送装置11,13および中継装置12は、例えば、光ファイバで接続されている。
光伝送装置11,13は、例えば、図示しない下位の装置から受信した電気信号を光信号に変換して、相手装置に送信する。また、光伝送装置11,13は、相手装置から受信した光信号を電気信号に変換して、例えば、下位の装置に送信する。中継装置12は、光伝送装置11,13間の光ファイバ伝送路中に設けられ、減衰した光信号を増幅して出力する。また、中継装置12には、特定の波長信号を取り出すOADM(Optical Add/Drop Multiplexing)機能を有する構成もとりうる。
図3は、光伝送装置のブロックの一例を示した図である。図3に示すように、光伝送装置11は、トランスポンダモジュール21、装置管理部22、およびネットワーク管理部23を有している。なお、光伝送装置13も光伝送装置11と同様のブロックを有しており、その説明を省略する。
トランスポンダモジュール21は、光信号の送受信を行う。トランスポンダモジュール21は、送信部21a、受信部21b、および補正制御部21cを有している。
送信部21aは、例えば、光伝送装置13に伝送する伝送信号(電気信号)が入力される。送信部21aは、入力された伝送信号を光信号に変換し、光ファイバに出力する。また、送信部21aは、以下で詳細に説明するが、補正制御部21cの指示に応じて擬似ランダム信号(PRBS:Pseudo Random Bit Sequence)を生成し、光ファイバを介して光伝送装置13に伝送する。
受信部21bは、例えば、光伝送装置13から送信された伝送信号(光信号)を、光ファイバを介して受信する。受信部21bは、受信した伝送信号を電気信号(アナログ信号)に変換する。受信部21bは、以下で詳細に説明するが、アナログの電気信号をデジタル信号に変換するA/D変換部を有している。
補正制御部21cは、装置管理部22からの指示に応じて、受信部21bが備えるA/D変換部の補正制御を行う。例えば、受信部21bの備えるA/D変換部の補正処理を行う際、通信相手の光伝送装置13は、光伝送装置11に擬似ランダム信号を送信する。擬似ランダム信号は、受信部21bに受信され、補正制御部21cは、擬似ランダム信号で受信部21bの備えるA/D変換部が補正されるように制御する。
また、補正制御部21cは、例えば、通信相手である光伝送装置13からA/D変換部の補正処理を行う旨の通知を受けると、擬似ランダム信号を光伝送装置13に送信するように送信部21aを制御する。通信相手である光伝送装置13は、送信部21aから送信される擬似ランダム信号によって、A/D変換部の補正処理を行う。
装置管理部22は、光伝送装置11の全体を管理する。装置管理部22は、例えば、光伝送装置11を光ネットワークに設置して運用を開始する際、受信部21bの備えるA/D変換部の補正処理を行うように、補正制御部21cに指示をする。または、装置管理部22は、例えば、光伝送装置11の保守作業時、オペレータからの指示を受けて、補正制御部21cにA/D変換部の補正制御指示をする。
また、装置管理部22は、A/D変換部の補正処理を行う際、通信相手の光伝送装置13にその旨を通知する。通信相手の光伝送装置13は、光伝送装置11の装置管理部22から、A/D変換部の補正処理を行う旨の通知を受信すると、擬似ランダム信号を光伝送装置11に送信する。
ネットワーク管理部23は、光ネットワーク中に設置されている装置と通信を行う。例えば、ネットワーク管理部23は、中継装置12および光伝送装置13と通信を行う。
送信部21a、受信部21b、および補正制御部21cについて詳細に説明する。
図4は、送信部のブロックの一例を示した図である。図4に示すように、送信部21aは、LD(Laser Diode)31、シリアライザ32、および光変調器33を有している。図4には、図3に示した補正制御部21cも示してある。
LD31は、光ファイバを伝送する光信号の光源である。LD31から出力される光は、光変調器33に出力される。
シリアライザ32には、例えば、光伝送装置13に伝送する並列のデータ信号が入力される。シリアライザ32は、入力された並列のデータ信号をシリアルのデータ信号に変換し、光変調器33に出力する。
また、シリアライザ32は、擬似ランダム信号を出力する。シリアライザ32は、図3で説明した補正制御部21cと接続されており、補正制御部21cからの指示を受けて、擬似ランダム信号およびデータ信号の一方を光変調器33に出力する。
光変調器33は、LD31から出力される光を、シリアライザ32から出力される信号に基づいて変調する。変調された光は、光ファイバを介して、例えば、光伝送装置13に伝送される。
図5は、受信部のブロックの一例を示した図である。図5に示すように、受信部21bは、光タップ41、LD42、受信フロントエンド部43、A/D変換部44、DSP(Digital Signal Processor)45、入力モニタ部46、振幅制御部47、およびADC出力モニタ部48を有している。図5には、図3に示した補正制御部21cも示してある。
光タップ41には、光ファイバから受信した伝送信号(光信号)が入力される。光タップ41は、入力された光信号を入力モニタ部46とPBS(Polarization Beam Splitter)43aaとに出力する。
LD42は、コヒーレント受信に用いるLO(Local Oscillator)光を出力する。LO光は、入力モニタ部46とPBS43baとに出力される。
受信フロントエンド部43は、PBS43aa,43ba、90度ハイブリッド回路43ab,43bb、PD43ac,43ad,43bc,43bd、および増幅部43cを有している。
PBS43aaは、光タップ41から出力される、直交する偏波の信号光を水平成分と垂直成分とに分離する。水平成分の光信号は、90度ハイブリッド回路43abに出力され、垂直成分の光信号は、90度ハイブリッド回路43bbに出力される。
PBS43baは、LD42から出力される、直交する偏波のLO光を水平成分と垂直成分とに分離する。水平成分のLO光は、90度ハイブリッド回路43abに出力され、垂直成分のLO光は、90度ハイブリッド回路43bbに出力される。
90度ハイブリッド回路43abは、PBS43aaから出力される水平成分の光信号と、PBS43baから出力される水平成分のLO光とのビートをとり、I成分およびQ成分の光信号を復調する。I成分の光信号は、PD43acに出力され、Q成分の光信号は、PD43adに出力される。I成分およびQ成分の光信号は、例えば、差動信号で出力される。
90度ハイブリッド回路43bbは、PBS43aaから出力される垂直成分の光信号と、PBS43baから出力される垂直成分のLO光とのビートをとり、I成分およびQ成分の光信号を復調する。I成分の光信号は、PD43bcに出力され、Q成分の光信号は、PD43bdに出力される。I成分およびQ成分の光信号は、例えば、差動信号で出力される。
PD43acは、90度ハイブリッド回路43abから出力されるI成分の光信号を電気信号(電流信号)に変換する。PD43adは、90度ハイブリッド回路43abから出力されるQ成分の光信号を電気信号に変換する。
PD43bcは、90度ハイブリッド回路43bbから出力されるI成分の光信号を電気信号に変換する。PD43bdは、90度ハイブリッド回路43bbから出力されるQ成分の光信号を電気信号に変換する。
増幅部43cは、PD43ac,43ad,43bc,43bdから出力される電気信号を増幅する増幅器を有している。増幅部43cの増幅器は、例えば、PD43ac,43ad,43bc,43bdに対応して設けられる。図5の例の場合、増幅部43cは、4つの増幅器を有し、それぞれがPD43ac,43ad,43bc,43bdに対応して設けられている。増幅部43cの有する増幅器は、例えば、TIAであり、PD43ac,43ad,43bc,43bdから出力される電流信号を電圧信号に変換する。増幅部43cの増幅器は、振幅制御部47の制御によって、増幅率を変えることができる。すなわち、増幅部43cは、出力する信号の振幅を変えることができる。例えば、増幅部43cの増幅器は、振幅制御部47から印加される電圧(電力)に応じて、増幅率を変えることができる。以下では、増幅部43cの有する増幅器をTIAとして説明する。
A/D変換部44は、増幅部43cから出力されるアナログの電気信号をデジタル信号に変換するADC44a〜44dを有している。図5では、増幅部43cの4つのTIAのそれぞれに対応して、1つのADCしか示していないが、ADC44a〜44dはそれぞれ複数のADCから形成されている。ADC44a〜44dについては、以下で詳細に説明する。
DSP45は、A/D変換部44から出力されるデジタル値から、ビットデータを再生する。すなわち、DSP45は、通信相手から伝送されたデータを再生する。
入力モニタ部46には、光タップ41の光信号とLD42のLO光とが入力される。入力モニタ部46は、信号光、LO光の光パワーをモニタし、補正制御部21cに出力する。
振幅制御部47は、補正制御部21cの指示に応じて、増幅部43cのTIAの増幅率を制御する。
ADC出力モニタ部48は、ADC44a〜44dのそれぞれから出力されるデジタル信号の合計振幅または平均振幅(所定時間の振幅の合計または時間平均した振幅)をモニタする。モニタされたADC44a〜44dの合計振幅または平均振幅は、補正制御部21cに出力される。
図6は、補正制御部のブロックの一例を示した図である。図6に示すように、補正制御部21cは、制御部51およびTIA設定テーブル52を有している。図6には、図3に示した送信部21a、受信部21b、および装置管理部22も示してある。なお、制御部51は、図5に示した受信部21bの入力モニタ部46、振幅制御部47、ADC出力モニタ部48、およびDSP45と接続されている。
制御部51は、装置管理部22からのA/D変換部44の補正指示を受けて、A/D変換部44の補正制御を行う。例えば、制御部51は、ADC44a〜44dに補正処理を指示する。ADC44a〜44dは、通信相手の光伝送装置13から送信される擬似ランダム信号を入力して、振幅誤差およびタイミング誤差の補正を開始する。そして、制御部51は、ADC出力モニタ部48によってモニタされた、ADC44a〜44dのそれぞれから出力されるデジタル信号の合計振幅または平均振幅を取得し、取得したデジタル信号の合計振幅または平均振幅が所定値以上になるように、受信部21bの振幅制御部47を介して、TIAの増幅率を制御する。
なお、受信部21bの振幅制御部47は、制御部51からの指示を受けて、例えば、電圧により、増幅部43cのTIAの増幅率を制御する。また、所定値以上とは、例えば、光伝送装置11の運用状態におけるデジタル信号の合計振幅または平均振幅より大きい値であり、FSより小さい値である。所定値以上は、例えば、FSに近い値が望ましい。
また、制御部51は、ADC出力モニタ部48から取得したデジタル信号の合計振幅または平均振幅が所定値以上になると、デジタル信号の合計振幅または平均振幅が所定の範囲内に収束するようにTIAの増幅率を制御する。制御部51は、デジタル信号の合計振幅または平均振幅が所定値以上で、かつ、所定の範囲内に収束すると、ADC44a〜44dの補正処理を終了する。そして、制御部51は、光伝送装置11の動作を運用状態に切替える。
また、制御部51は、装置管理部22を介して、例えば、通信相手の光伝送装置13から、A/D変換部の補正処理を行う旨の通知を受けると、擬似ランダム信号を光伝送装置13に送信するように送信部21aを制御する。送信部21aのシリアライザ32は、制御部51からの指示を受けて、擬似ランダム信号を出力する。
TIA設定テーブル52には、TIAの入力振幅とTIAの振幅調整電圧(TIAの増幅率を制御する電圧)とが対応付けられて記憶されている。制御部51は、以下で詳細に説明するが、入力モニタ部46によってモニタされた光パワーと、ADC出力モニタ部48によってモニタされたADC44a〜44dの合計振幅または平均振幅とに基づいて、TIA設定テーブル52を参照し、TIAの振幅調整電圧を取得する。
図5のADC44aについて説明する。
図7は、ADCの詳細を示した図である。図7に示すように、ADC44aは、1:4分岐回路61、1:80分岐回路62a〜62d、およびADC63a〜63dを有している。図7では、4つのADCしか示していないが、320個存在している。例えば、1:80分岐回路62a〜62dのそれぞれに対し、80個のADCが対応して設けられている。すなわち、ADC63a〜63dのそれぞれは、80個のADCのブロックを示している。なお、図5に示したADC44b〜44dのそれぞれも、図7と同様のブロックを有し、その説明を省略する。
1:4分岐回路61には、図5に示す増幅部43cの一番上のTIAから出力される信号(アナログの電気信号)が入力される。1:4分岐回路61は、入力された信号を4分岐し、1:80分岐回路62a〜62dに出力する。
1:80分岐回路62aは、1:4分岐回路61から出力された信号を80分岐し、ADC63aに出力する。上記したように、ADC63aは、80個のADCにより形成されており、80分岐された信号のそれぞれは、80個のADCに出力される。すなわち、1:4分岐回路61に入力される信号は、320分岐され、320分岐されたそれぞれの信号は、320個のADCに入力される。
ADC63a〜63dは、時分割で増幅部43cのTIAから出力される信号をA/D変換する。すなわち、ADC63a〜63dは、320個のADCの並列動作によって、高速サンプリングを実現する。例えば、56GSa/sのA/D変換を行う場合、320個のADCのそれぞれは437.5MHzで、時分割で順に信号をサンプリングすればよい。
ADC63a〜63dは、光伝送装置11の運用開始前または保守作業時に補正処理が行われる。これは、例えば、320個のADC間で、振幅やタイミングに誤差が含まれると、適切な受信信号を取得(再生)できないためである。
例えば、ADCは、1.2Vのアナログ信号が入力されたとき、100(十進数)のデジタル値を出力するとする。320個のADCの一部に、例えば、1.2Vのアナログ信号が入力されたとき、99や101のデジタル値を出力するものが含まれている場合、適切な受信信号を再生できない。そのため、ADC63a〜63dは、例えば、320個のADCが1.2Vのアナログ信号が入力されたとき、100のデジタル値を出力するように補正処理を行う。また、320個のADCが、例えば、等間隔の時分割でA/D変換を行わないと、適切な受信信号を取得できない。そのため、ADC63a〜63dは、タイミング誤差の補正処理を行う。
図8は、複数のADCによるA/D変換を説明する図である。図8に示す信号は、図7の1:4分岐回路61に正弦波が入力された場合の、ADC63a〜63dの出力を示している。図8に示す数字は、ADC63a〜63dの320個のADCに対応し、320個のADCは、入力される信号を時分割で順にA/D変換する。例えば、図5に示したDSP45は、320個のADCの出力を組み合わせれば、1:4分岐回路61に入力された信号のデジタル値を取得できる。
ここで、例えば、320個のADCの一部に、振幅誤差が含まれている場合、図8に示すように、ADC63a〜63dから出力される正弦波は、歪を生じる。また、320個のサンプリングタイミングが、適切なタイミングからずれれば、ADC63a〜63dから出力される正弦波は、図8に示すように歪を生じる。そのため、ADC63a〜63dは、振幅誤差やタイミング誤差の補正処理を行う。
なお、上記で説明した4分岐、80分岐は一例であり、これに限るものではない。
光伝送装置11が光通信を行うとき(光伝送装置11の運用時)のTIAの入出力特性について説明する。
図9は、光伝送装置の運用時におけるTIAの入出力特性を示した図である。図9に示すグラフは、図5に示す増幅部43cの一番上のTIAの入出力特性を示している。図9の横軸は、TIAの入力を示している。縦軸は、TIAの出力を示し、ADC44aの入力を示している。
図9に示す矢印A11は、TIAに入力される信号の振幅を示している。TIAは、出力される信号が入力される信号に対して線形性を有するように増幅率が設定される。これは、光伝送装置11の運用時、TIAの非線形歪に起因する伝送信号の劣化を避けるためである。図9の例の場合、TIAに入力される信号は、線形領域で増幅される。
図9に示す点線B11は、ADC44aのFSを示している。TIAは、上記したように、非線形歪に起因する伝送信号の劣化を避けるよう増幅率が設定されるため、図9の矢印A12に示すように、ADC44aのFSとADC44aに入力される信号の振幅とに、差が生じている。すなわち、ADC44aには、図9の矢印A13に示す振幅の信号が入力されることになる。
ADC44aの振幅補正やタイミング補正を行うとき、様々な振幅の信号が入力される状態で補正を行うのが望ましい。すなわち、ADC44aは、FSの範囲で変化する振幅の信号が入力されて補正するのが望ましい。例えば、図9に示す入出力特性を有したTIAのままで、ADC44aの補正を行った場合、矢印A12の振幅信号を入力した状態で補正を行ったとはいえず、運用時に矢印A12の振幅の信号が入力された場合、伝送信号の受信劣化を生じる場合がある。
そこで、図6で説明した制御部51は、ADC44aの補正時、TIAの増幅率を制御する。例えば、制御部51は、ADC44aにFSの範囲(FSに近い範囲)で振れる信号が入力されるように、TIAの増幅率を制御する。
上記では、図5に示す増幅部43cの一番上のTIAとADC44aについて説明したが、他のTIAおよびADC44b〜44dについても同様である。以下、ADC44aの補正時のTIA制御について説明する。
図10は、補正時におけるTIAの増幅率制御を説明する図である。図10に示すグラフは、図5に示す増幅部43cの一番上のTIAの入出力特性を示している。図9の横軸は、TIAの入力を示している。縦軸は、TIAの出力を示し、ADC44aの入力を示している。
図10に示す波形W11は、振幅制御部47からTIAに印加される振幅調整電圧がVa1のときのTIAの入出力特性を示した図である。図10に示す波形W12は、振幅制御部47からTIAに印加される振幅調整電圧がVb1のときのTIAの入出力特性を示した図である。Va1とVb1との間には、Vb1>Va1の関係がある。
図10に示すIaは、TIAに入力される入力振幅(電流値)を示している。ここで、光伝送装置11の運用時には、上記したように、非線形歪に起因する伝送信号の劣化を避けるため、TIAが線形性を有する範囲でTIAを使用する。従って、光伝送装置11の運用時、例えば、TIAに入力される入力振幅がIaのときは、TIAの入出力特性が波形W11になるように、TIAに電圧Va1を印加する。なお、入力振幅Iaは、図5で説明した入力モニタ部46の光パワーから求めることができる。入力モニタ部46の光パワーとTIAに入力される信号の入力振幅の2乗は、比例関係にあるからである。
上記したように、ADC44aの補正時には、ADC44aにFSの振幅の信号が入力されることが望ましい。そこで、図5に示す補正制御部21cは、ADC44aの補正時、ADC44aにFSの振幅の信号が入力されるよう振幅制御部47を介して、TIAの増幅率を制御する。例えば、補正制御部21cは、ADC44aに電圧Vb1が印加されるように制御する。この場合、TIAの入出力特性は、図10に示す波形W12のようになり、TIAからは、ADC44aのFSの振幅(FSに近い振幅)で振れる信号が出力されるようになる。
なお、ADC44aの補正時は、伝送信号を受信(再生)しないので、TIAは、非線形領域で用いてもよい。また、上記では、図5に示す増幅部43cの一番上のTIAとADC44aについて説明したが、他のTIAおよびADC44b〜44dについても同様である。図10に示す閾値THと範囲E11については、後述する。
図6で説明したTIA設定テーブル52について説明する。
図11は、TIA設定テーブルのデータ例を示した図である。図11に示すように、TIA設定テーブル52は、入力振幅の欄、運用時振幅調整電圧の欄、および補正時振幅調整電圧の欄を有している。
入力振幅の欄には、TIAに入力される信号の入力振幅が予め記憶されている。運用時振幅調整電圧の欄には、光伝送装置11の運用時におけるTIAの制御電圧(増幅率を決定する電圧)が予め記憶されている。補正時振幅調整電圧の欄には、ADC44a〜44dの補正時におけるTIAの制御電圧が予め記憶されている。
補正制御部21cの制御部51は、光伝送装置11の運用時において、TIAの入力振幅に対応する運用時振幅調整電圧を、TIA設定テーブル52を参照して取得することにより、TIAの線形領域で信号増幅をすることができる。また、制御部51は、A/D変換部44の補正時において、TIAの入力振幅に対応する補正時振幅調整電圧を、TIA設定テーブル52を参照して取得することにより、A/D変換部44のFSでのADC補正をすることができる。なお、TIAの入力振幅は、入力モニタ部46によってモニタされた光信号の光パワーから求めることができる。運用時振幅調整電圧と補正時振幅調整電圧には、ADC補正時に、運用時よりFSに近い振幅の信号をADC44a〜44dに入力する関係がある。
図6で説明した制御部51の振幅調整電圧の取得、図10に示す閾値TH、および図10に示す範囲E11について詳細に説明する。
装置管理部22は、光伝送装置11の運用開始前や保守作業時において、通信相手の光伝送装置13にA/D変換部44の補正を開始する旨を通知する。これにより、通信相手の光伝送装置13から、擬似ランダム信号が送信される。また、装置管理部22は、制御部51にA/D変換部44の補正指示を通知する。
制御部51は、A/D変換部44に対し、ADCの補正処理を開始するよう指示する。また、制御部51は、入力モニタ部46によってモニタされた光信号(擬似ランダム信号)の光パワーに基づいて、増幅部43cのTIAに入力される信号の入力振幅を算出する。
制御部51は、算出した入力振幅に基づいて、TIA設定テーブル52を参照し、補正時振幅調整電圧を取得する。制御部51は、取得した補正時振幅調整電圧がTIAに印加されるように、振幅制御部47を制御する。例えば、制御部51は、入力振幅Iaを算出したとする。この場合、TIAには、振幅制御部47から電圧Vb1が印加される。
制御部51は、ADC出力モニタ部48によってモニタされたADC44aのデジタル信号(例えば、320個のADCのそれぞれにおけるデジタル信号)の合計振幅または平均振幅を取得する。制御部51は、ADC44b〜44dのそれぞれにおいても同様に、デジタル信号の合計振幅または平均振幅を取得する。
制御部51は、取得したデジタル信号の合計振幅または平均振幅が所定値以上であるか否か判断する。例えば、制御部51は、取得したデジタル信号の合計振幅または平均振幅が、図10に示す閾値TH以上であるか否か判断する。なお、A/D変換部44は、擬似ランダム信号が入力されても、そのデジタル出力を時間合計または平均すれば、一定の値をとる。
制御部51は、取得したデジタル信号の合計振幅または平均振幅が、閾値TH以上でない場合、取得した補正時振幅調整電圧より1段階大きい値の補正時振幅調整電圧を、TIA設定テーブル52を参照して取得する。例えば、制御部51は、電圧Vb1の補正時振幅調整電圧を取得していた場合、電圧Vb2の補正時振幅調整電圧を取得する。
制御部51は、取得したデジタル信号の合計振幅または平均振幅が、閾値TH以上になると、デジタル信号の合計振幅または平均振幅が閾値TH以上の所定の範囲で収束したか否か判断する。例えば、制御部51は、図10に示す範囲E11で、デジタル信号の合計振幅または平均振幅が収束したか否か判断する。
制御部51は、範囲E11でデジタル信号の合計振幅または平均振幅が収束すると、A/D変換部44のADC補正処理が終了したと判断し、装置管理部22にその旨を通知する。装置管理部22は、ADCの補正処理が終わった旨の通知を受けると、通信相手の光伝送装置13に対し、擬似ランダム信号の送信を終了し、伝送信号を送信するように指示する。
制御部51は、入力モニタ部46によってモニタされた伝送信号の光パワーに基づいて、増幅部43cのTIAの入力振幅を算出する。制御部51は、算出した入力振幅に基づいて、TIA設定テーブル52を参照し、運用時振幅調整電圧を取得する。例えば、制御部51は、入力振幅Iaを算出した場合、TIA設定テーブル52より、電圧Va1を取得する。制御部51は、取得した運用時振幅調整電圧がTIAに印加されるように、振幅制御部47を制御する。
図12は、ADCの補正処理の一例を示したフローチャートである。
[ステップS1]装置管理部22は、補正制御部21cの制御部51および通信相手である光伝送装置13に対し、A/D変換部44の補正開始指示を通知する。光伝送装置13は、A/D変換部44の補正開始指示を受けて、擬似ランダム信号を光伝送装置11に送信する。
[ステップS2]受信部21bは、光伝送装置13から擬似ランダム信号を受信する。
[ステップS3]入力モニタ部46は、受信した光信号(擬似ランダム信号)と、LD42から出力されるLO光とから、受信した光信号の光パワーをモニタする。
[ステップS4]制御部51は、入力モニタ部46によってモニタされた光信号の光パワーから、増幅部43cのTIAに入力される信号の入力振幅を算出する。制御部51は、算出した入力振幅に基づいて、TIA設定テーブル52を参照し、補正時振幅調整電圧を取得する。
[ステップS5]振幅制御部47は、制御部51の取得した補正時振幅調整電圧を受信し、TIAに受信した補正時振幅調整電圧を出力する。これにより、TIAには、ADC補正時の増幅率が設定される。
[ステップS6]制御部51は、A/D変換部44のADC44a〜44d(例えば、320個のADC×4)に、ADC補正指示を通知する。ADC44a〜44dは、制御部51からの通知を受け、例えば、振幅誤差、タイミング誤差の補正を行う。
[ステップS7]制御部51は、ADC出力モニタ部48から、A/D変換部44のADC44a〜44d(例えば、320個のADC×4)のそれぞれから出力されるデジタル信号の合計振幅または平均振幅を取得する。制御部51は、取得したデジタル信号の合計振幅または平均振幅が所定値(閾値TH)以上であるか否か判断する。制御部51は、取得したデジタル信号の合計振幅または平均振幅が所定値以上である場合、ステップS8へ進む。制御部51は、取得したデジタル信号の合計振幅または平均振幅が所定値以上でない場合、ステップS4へ進む。制御部51は、ステップS4へ進んだ場合、前回取得した補正時振幅調整電圧より1段階大きい値の補正時振幅調整電圧を取得する。
[ステップS8]制御部51は、A/D変換部44のADC44a〜44dのそれぞれから出力されるデジタル信号の合計振幅または平均振幅が閾値TH以上の所定の範囲で収束したか否か判断する。制御部51は、デジタル信号の合計振幅または平均振幅が閾値TH以上の所定の範囲で収束している場合、ADCの補正処理を終了するためステップS9へ進む。制御部51は、デジタル信号の合計振幅または平均振幅が閾値TH以上の所定の範囲で収束していない場合、ステップS4へ進む。制御部51は、ステップS4へ進んだ場合、前回取得した補正時振幅調整電圧より1段階大きい値の補正時振幅調整電圧を取得する。
[ステップS9]制御部51は、A/D変換部44の補正処理が終了したことを装置管理部22に通知する。装置管理部22は、制御部51からの通知を受けて、通信相手の光伝送装置13に対し、擬似ランダム信号の送信を終了し、伝送信号を送信するように指示する。
[ステップS10]制御部51は、補正完了処理を行う。例えば、制御部51は、入力モニタ部46によってモニタされた光信号(伝送信号)の光パワーから、増幅部43cのTIAに入力される信号の入力振幅を算出する。制御部51は、算出した入力振幅に基づいて、TIA設定テーブル52を参照し、運用時振幅調整電圧を取得する。また、制御部51は、DSP45に信号再生処理の開始指示を通知する。
振幅制御部47は、制御部51の取得した補正時振幅調整電圧を受信し、TIAに受信した運用時振幅調整電圧を出力する。これにより、TIAには、光伝送装置11の運用時の増幅率が設定される。DSP45は、A/D変換部44から出力される信号の再生処理を行う。
このように、光伝送装置11は、複数のADC63a〜63dの補正を行う際、複数のADC63a〜63dの出力の合計振幅または平均振幅が所定値以上となるように、かつ、所定の範囲内の値に収束するように増幅部43cの増幅率を制御するようにした。これにより、ADC63a〜63dを適切に補正することができる。
[第3の実施の形態]
次に、第3の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。第2の実施の形態では、ADC補正を行う光伝送装置が、通信相手の光伝送装置から擬似ランダム信号を受信して、ADC補正を行う。第3の実施の形態では、ADC補正を行う光伝送装置が、自分で生成した擬似ランダム信号でADC補正を行う。
図13は、第3の実施の形態に係る光伝送装置のブロックの一例を示した図である。図13において、図3と同じものには同じ符号を付し、その説明を省略する。
図13に示すように、光伝送装置11のトランスポンダモジュール21は、補正制御部71および光スイッチ72を有している。補正制御部71は、図3で説明した補正制御部21cと同様の機能を有しているが、さらに、装置管理部22からA/D変換部のADC補正開始の通知を受けると、光スイッチ72の経路を切替える。
光スイッチ72は、補正制御部71の制御に応じて、経路を切替える。例えば、光スイッチ72は、光伝送装置11の運用時、送信部21aから出力される光信号(伝送信号)が光ファイバに出力されるように経路を切替え、光ファイバから受信した光信号(伝送信号)が受信部21bに受信されるように経路を切替える。また、光スイッチ72は、A/D変換部のADC補正時、送信部21aから出力される光信号(擬似ランダム信号)を、受信部21bに出力するように経路を切替える。すなわち、光スイッチ72は、ADC補正時、送信部21aから出力される擬似ランダム信号の光信号を、受信部21bにループバックするように経路を切替える。
図13の補正制御部71について詳細に説明する。図13の送信部21aおよび受信部21bのブロックは、図4および図5と同様であり、その説明を省略する。
図14は、補正制御部のブロックの一例を示した図である。図14において、図6と同じものには同じ符号を付し、その説明を省略する。なお、図14には、図13に示した光スイッチ72も示してある。
制御部81は、図6で説明した制御部51と同様の機能を有している。さらに、制御部81は、装置管理部22からA/D変換部のADC補正開始の通知を受けると、光スイッチ72の経路を切替える。
例えば、制御部81は、送信部21aから出力される光信号が受信部21bに出力されるように、光スイッチ72の経路を切替える。また、制御部81は、ADCから出力されるデジタル信号の合計振幅または平均振幅が所定の閾値以上で、所定の範囲で収束すると、光伝送装置11の運用時の経路に光スイッチ72を切替える。例えば、制御部81は、送信部21aから出力される光信号が通信相手の光伝送装置13に伝送されるよう光スイッチ72の経路を切替え、光ファイバから受信した通信相手の光伝送装置13からの伝送信号を受信部21bに出力するよう光スイッチ72の経路を切替える。
図15は、ADCの補正処理の一例を示したフローチャートである。
[ステップS11]装置管理部22は、補正制御部71の制御部81にA/D変換部44の補正開始指示を通知する。
[ステップS12]送信部21aは、補正制御部71からのA/D変換部44の補正開始指示を受け、擬似ランダム信号を発生する。
[ステップS13]制御部81は、光スイッチ72の経路をループバックに切替える。すなわち、制御部81は、送信部21aから出力される擬似ランダム信号の光信号が、受信部21bに受信されるように光スイッチ72の経路を切替える。
[ステップS14〜S19]図12で説明したステップS3〜S8と同様の処理を行い、その説明を省略する。
[ステップS20]制御部81は、光スイッチ72を運用時の経路に切替える。例えば、制御部81は、送信部21aから出力される伝送信号の光信号が通信相手の光伝送装置13に出力されるように光スイッチ72の経路を切替える。また、制御部81は、光ファイバから受信する通信相手の光伝送装置13から送信される伝送信号の光信号が受信部21bに受信されるように光スイッチ72の経路を切替える。また、制御部81は、A/D変換部44の補正処理が終了したことを装置管理部22に通知する。
[ステップS21]図12で説明したステップS10と同様の処理を行い、その説明を省略する。
このように、光伝送装置11は、光スイッチ72によって、自装置内の送信部21aで生成した擬似ランダム信号をループバックするようにした。これにより、光伝送装置11の通信相手の光伝送装置13は、光伝送装置11のADC補正のために擬似ランダム信号を送信しなくて済み、他の光伝送装置との通信など、他の処理を行うことが可能となる。
[第4の実施の形態]
次に、第4の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。光伝送装置には、設置される光通信システムに対応して、複数の異なる光パワーのLO光を出力するLDを備えたものがある。この場合、LDの出力するLO光の光パワーに応じて、TIAに入力される信号の入力振幅が異なる。そこで、第4の実施の形態では、LO光の光パワーに応じたTIA設定テーブルを備え、出力するLO光の光パワーに応じて、TIA設定テーブルを選択する。なお、第4の実施の形態に係る光伝送装置のブロックは、図3と同様であり、その説明を省略する。また、第4の実施の形態に係る送信部は、図4で説明した送信部と同様であり、その説明を省略する。
図16は、第4の実施の形態に係る受信部のブロックの一例を示した図である。図16において、図5と同じものには同じ符号を付し、その説明を省略する。
図16の受信部21bは、図5の受信部21bに対し、LD91が異なる。LD91は、異なる光パワーのLO光を出力することができる。例えば、LD91は、10mWの光パワーのLO光と、20mWの光パワーのLO光とを出力することができる。
LD91の出力するLO光の光パワーは、装置管理部22によって選択される。例えば、10mWのLO光を要する光通信システムでは、LD91の出力するLO光の光パワーは、10mWが選択される。また、20mWのLO光を要する光通信システムでは、LD91の出力するLO光の光パワーは、20mWが選択される。
図17は、補正制御部のブロックの一例を示した図である。図17において、図6と同じものには同じ符号を付し、その説明を省略する。
制御部101は、図6で説明した制御部51と同様の機能を有している。さらに、制御部101は、装置管理部22からADC補正開始の通知を受けるとき、LD91の出力するLO光の光パワーの情報を受ける。制御部51は、通知を受けた光パワーに対応するTIA設定テーブル102,103をADC補正時および運用時において参照する。
TIA設定テーブル102,103は、LD91の出力するLO光に対応して設けられている。例えば、TIA設定テーブル102は、LD91のLO光の光パワーがP1のときの入力振幅、運用時振幅調整電圧、および補正時振幅調整電圧のデータを記憶している。TIA設定テーブル103は、LD91のLO光の光パワーがP2のときの入力振幅、運用時振幅調整電圧、および補正時振幅調整電圧のデータを記憶している。LD91が3以上の異なる光パワーのLO光を出力する場合は、補正制御部21cは、それぞれの光パワーに対応した複数のTIA設定テーブルを有する。
図18は、ADCの補正処理の一例を示したフローチャートである。
[ステップS31]装置管理部22は、補正制御部21cの制御部101および通信相手である光伝送装置13に対し、A/D変換部44の補正開始指示を通知する。装置管理部22は、制御部101にA/D変換部44の補正開始指示を通知する際、LD91の出力するLO光の光パワー情報も通知する。
[ステップS32,S33]図12で説明したステップS2,S3と同様の処理を行い、その説明を省略する。
[ステップS34]制御部101は、以下の処理で参照するTIA設定テーブル102,103として、ステップS31で取得した光パワー情報に対応するTIA設定テーブル102,103を選択する。
以下では、制御部101は、ステップS31において、光パワーP1の光パワー情報を受信したものとし、TIA設定テーブル102を選択したとする。
[ステップS35]制御部101は、入力モニタ部46によってモニタされた光信号の光パワーから、増幅部43cのTIAに入力される信号の入力振幅を算出する。制御部101は、算出した入力振幅に基づいて、TIA設定テーブル102を参照し、補正時振幅調整電圧を取得する。
[ステップS36]振幅制御部47は、制御部101の取得した補正時振幅調整電圧を受信し、TIAに受信した補正時振幅調整電圧を出力する。これにより、TIAには、ADC補正時の増幅率が設定される。
[ステップS37]制御部101は、A/D変換部44のADC44a〜44d(例えば、320個のADC×4)に、ADC補正指示を通知する。ADC44a〜44dは、制御部101からの通知を受け、例えば、振幅誤差、タイミング誤差の補正を行う。
[ステップS38]制御部101は、ADC出力モニタ部48から、A/D変換部44のADC44a〜44d(例えば、320個のADC×4)のそれぞれから出力されるデジタル信号の合計振幅または平均振幅を取得する。制御部101は、取得したデジタル信号の合計振幅または平均振幅が所定値以上であるか否か判断する。制御部101は、取得したデジタル信号の合計振幅または平均振幅が所定値以上である場合、ステップS39へ進む。制御部101は、取得したデジタル信号の合計振幅または平均振幅が所定値以上でない場合、ステップS35へ進む。制御部101は、ステップS35へ進んだ場合、前回取得した補正時振幅調整電圧より1段階大きい値の補正時振幅調整電圧を取得する。
[ステップS39]制御部101は、A/D変換部44のADC44a〜44dのそれぞれから出力されるデジタル信号の合計振幅または平均振幅が閾値TH以上の所定の範囲で収束したか否か判断する。制御部101は、デジタル信号の合計振幅または平均振幅が閾値TH以上の所定の範囲で収束している場合、ADCの補正処理を終了するためステップS40へ進む。制御部101は、デジタル信号の合計振幅または平均振幅が閾値TH以上の所定の範囲で収束していない場合、ステップS35へ進む。制御部101は、ステップS35へ進んだ場合、前回取得した補正時振幅調整電圧より1段階大きい値の補正時振幅調整電圧を取得する。
[ステップS40]制御部101は、A/D変換部44の補正処理が終了したことを装置管理部22に通知する。装置管理部22は、制御部101からの通知を受けて、通信相手の光伝送装置13に対し、擬似ランダム信号の送信を終了し、伝送信号を送信するように指示する。
[ステップS41]制御部101は、補正完了処理を行う。例えば、制御部101は、入力モニタ部46によってモニタされた光信号(伝送信号)の光パワーから、増幅部43cのTIAに入力される信号の入力振幅を算出する。制御部101は、算出した入力振幅に基づいて、TIA設定テーブル102を参照し、運用時振幅調整電圧を取得する。また、制御部101は、DSP45に信号処理の開始指示を通知する。
振幅制御部47は、制御部101の取得した補正時振幅調整電圧を受信し、TIAに受信した運用時振幅調整電圧を出力する。これにより、TIAには、光伝送装置11の運用時の増幅率が設定される。DSP45は、A/D変換部44から出力される信号の再生処理を行う。
このように、光伝送装置11は、LD91の出力するLO光の光パワーに応じて、TIA設定テーブル102,103を選択するようにした。これによって、光伝送装置11は、光通信システムに対応して、複数の異なる光パワーのLO光を出力する場合でも、適切にADC補正を行うことができる。
[第5の実施の形態]
次に、第5の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。第5の実施の形態では、LO光に対応してTIA設定テーブルを複数備える光伝送装置において、擬似ランダム信号をループバックする場合について説明する。すなわち、第5の実施の形態では、第3の実施の形態と第4の実施の形態との組み合わせについて説明する。なお、第5の実施の形態に係る光伝送装置のブロック、送信部のブロック、および受信部のブロックは、それぞれ図13、図4、および図16と同様であり、その説明を省略する。
図19は、第5の実施の形態に係る補正制御部のブロックの一例を示した図である。図19において、図14および図17と同じものは同じ符号を付し、その説明を省略する。図19では、図17に示した送信部21a、補正制御部21c、および受信部21bに、図14に示した光スイッチ72が接続されている。
制御部111は、図17で説明した制御部101と同様の機能を有している。さらに、制御部111は、図14で説明した制御部81と同様の機能を有している。すなわち、制御部111は、受信部21bのLD91が出力するLO光の光パワーに応じて、参照するTIA設定テーブル102,103を選択するとともに、ADC補正時と光伝送装置11の運用時とにおいて、光スイッチ72の経路を切替える。
図20は、ADCの補正処理の一例を示したフローチャートである。
[ステップS51]装置管理部22は、制御部111にA/D変換部44の補正開始指示を通知する。装置管理部22は、制御部111にA/D変換部44の補正開始指示を通知する際、LD91の出力するLO光の光パワー情報も通知する。
[ステップS52]送信部21aは、補正制御部71からのA/D変換部44の補正開始指示を受け、擬似ランダム信号を発生する。
[ステップS53]制御部111は、光スイッチ72の経路をループバックに切替える。すなわち、制御部111は、送信部21aから出力される擬似ランダム信号の光信号が、受信部21bに受信されるように光スイッチ72の経路を切替える。
[ステップS54]入力モニタ部46は、受信した光信号(擬似ランダム信号)と、LD42から出力されるLO光とから、受信した光信号の光パワーをモニタする。
[ステップS55]制御部111は、以下の処理で参照するTIA設定テーブル102,103として、ステップS31で取得した光パワー情報に対応するTIA設定テーブル102,103を選択する。
[ステップS56〜S60]図18で説明したステップS35〜S39と同様の処理を行い、その説明を省略する。
[ステップS61]制御部111は、光スイッチ72を運用時の経路に切替える。例えば、制御部111は、送信部21aから出力される伝送信号の光信号が通信相手の光伝送装置13に出力されるように光スイッチ72の経路を切替える。また、制御部81は、光ファイバから受信する通信相手の光伝送装置13から送信される伝送信号の光信号が受信部21bに受信されるように光スイッチ72の経路を切替える。また、制御部81は、A/D変換部44の補正処理が終了したことを装置管理部22に通知する。
[ステップS62]図12で説明したステップS10と同様の処理を行い、その説明を省略する。
このように、光伝送装置11は、光スイッチ72によって、自装置内の送信部21aで生成した擬似ランダム信号をループバックするようにした。また、光伝送装置11は、LD91の出力するLO光の光パワーに応じて、TIA設定テーブル102,103を選択するようにした。これによって、光伝送装置11の通信相手の光伝送装置13は、光伝送装置11のADC補正のために擬似ランダム信号を送信しなくて済み、他の処理を行うことが可能となる。また、光伝送装置11は、光通信システムに対応して、複数の異なる光パワーのLO光を出力する場合でも、適切にADC補正を行うことができる。
[第6の実施の形態]
次に、第6の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。第2の実施の形態では、例えば、図5に示す受信フロントエンド部43に入力される光信号の光パワーをモニタし、TIAに入力される信号の入力振幅を算出するようにした。第6の実施の形態では、TIAに入力される信号の振幅をモニタするようにする。なお、第6の実施の形態に係る光伝送装置のブロック、送信部のブロック、および補正制御部のブロックは、それぞれ図3、図4、および図6と同様であり、その説明を省略する。
図21は、第6の実施の形態に係る受信部のブロックの一例を示した図である。図21において、図5と同じものには同じ符号を付し、その説明を省略する。
図21では、図5に対し、入力モニタ部121が増幅部43cの入力に設けられている。入力モニタ部121は、増幅部43cの備えるTIAのそれぞれの入力に対応して設けられ、TIAに入力される信号の入力振幅をモニタする。
ここで、例えば、図6で説明した制御部51は、受信フロントエンド部43に入力される光信号のパワーに基づいて、TIAに入力される信号の入力振幅を算出した。図21では、入力モニタ部121からTIAに入力される入力振幅が出力され、制御部51は、TIAに入力される入力振幅を算出しなくてよい。
図22は、ADCの補正処理の一例を示したフローチャートである。
[ステップS71〜S72]図12で説明したステップS1,S2と同様の処理を行い、その説明を省略する。
[ステップS73]入力モニタ部121は、増幅部43cのTIAに入力される信号の入力振幅をモニタする。
[ステップS74]制御部51は、入力モニタ部121によってモニタされた、TIAに入力される信号の入力振幅に基づいて、TIA設定テーブル52を参照し、補正時振幅調整電圧を取得する。
[ステップS75〜S79]図12で説明したステップS5〜S9と同様の処理を行い、その説明を省略する。
[ステップS80]制御部51は、補正完了処理を行う。例えば、制御部51は、入力モニタ部121によってモニタされた、増幅部43cのTIAに入力される信号の入力振幅に基づいて、TIA設定テーブル52を参照し、運用時振幅調整電圧を取得する。また、制御部51は、DSP45に信号処理の開始指示を通知する。
このように、光伝送装置11は、TIAに入力される信号のモニタすることによっても適切にADC補正をすることができる。
なお、第6の実施の形態に、第3の実施の形態〜第5の実施の形態を組み合わせることもできる。すなわち、第6の実施の形態に、光スイッチによるループバック、TIA設定テーブルの選択を組み合わせることができる。
1 変換部
2 増幅器
3a〜3n ADC
4 制御部

Claims (10)

  1. 光信号を送受信する光伝送装置において、
    前記光信号を電気信号に変換する変換部と、
    前記電気信号を増幅する増幅器と、
    前記増幅器で増幅された前記電気信号を時分割でアナログ−デジタル変換する複数のアナログ−デジタル変換器と、
    前記複数のアナログ−デジタル変換器の補正を行う際、前記複数のアナログ−デジタル変換器の出力の合計振幅または平均振幅が所定値以上となるように、前記増幅器の増幅率を制御する制御部と、
    を有することを特徴とする光伝送装置。
  2. 前記制御部は、前記複数のアナログ−デジタル変換器の出力の合計振幅または平均振幅が所定値以上で、かつ、所定の範囲内で収束するように、前記増幅器の増幅率を制御することを特徴とする請求項1記載の光伝送装置。
  3. 前記増幅器に入力される前記電気信号の複数の振幅、当該光伝送装置の運用時における前記増幅器に供給する複数の電圧、前記複数のアナログ−デジタル変換器の補正時における前記増幅器に供給する複数の電圧を対応付けて記憶したテーブルをさらに有することを特徴とする請求項1記載の光伝送装置。
  4. 前記制御部は、
    前記複数のアナログ−デジタル変換器の補正を行う際、前記テーブルを参照して前記増幅器に入力される前記電気信号の振幅に対応する前記複数のアナログ−デジタル変換器の補正時における前記増幅器に供給する電圧を取得し、
    前記複数のアナログ−デジタル変換器の出力の合計振幅または平均振幅が所定値より小さければ、前記テーブルを参照して、1段階大きい前記複数のアナログ−デジタル変換器の補正時における前記増幅器に供給する電圧を取得することを特徴とする請求項3記載の光伝送装置。
  5. 当該光伝送装置の受信する前記光信号の光パワーをモニタするモニタ部をさらに有し、
    前記制御部は、前記モニタ部によってモニタされた前記光パワーに基づいて、前記増幅器に入力される前記電気信号の振幅を算出し、前記テーブルを参照することを特徴とする請求項4記載の光伝送装置。
  6. 前記増幅器に入力される前記電気信号の振幅をモニタするモニタ部をさらに有し、
    前記制御部は、前記モニタ部によってモニタされた前記電気信号の振幅に基づいて、前記テーブルを参照することを特徴とする請求項4記載の光伝送装置。
  7. 前記テーブルは、前記光信号を復調するための複数のローカル光に対応して、複数設けられることを特徴とする請求項3記載の光伝送装置。
  8. 前記複数のアナログ−デジタル変換器の補正を行う際、他の光伝送装置から擬似ランダム信号が送信されることを特徴とする請求項1記載の光伝送装置。
  9. 擬似ランダム信号および他の光伝送装置に伝送する伝送信号の一方を出力する送信部と、
    前記複数のアナログ−デジタル変換器の補正を行う際、前記擬似ランダム信号が前記増幅部に入力されまたは当該光伝送装置の運用時前記伝送信号が前記他の光伝送装置に送信されるように前記擬似ランダム信号および前記伝送信号の出力経路を切替えるスイッチと、
    をさらに有することを特徴とする請求項1記載の光伝送装置。
  10. 信号をアナログ−デジタル変換するアナログ−デジタル変換装置において、
    前記信号を増幅する増幅器と、
    前記増幅器で増幅された前記信号を時分割でアナログ−デジタル変換する複数のアナログ−デジタル変換器と、
    前記複数のアナログ−デジタル変換器の補正を行う際、前記複数のアナログ−デジタル変換器の出力の合計振幅または平均振幅が所定値以上となるように、前記増幅器の増幅率を制御する制御部と、
    を有することを特徴とするアナログ−デジタル変換装置。
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