JP2006319427A - 光受信器 - Google Patents

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勝己 上坂
Keiji Tanaka
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Abstract

【課題】 光信号を広いダイナミックレンジで精度よくモニタすることが可能な光受信器を提供すること。
【解決手段】 この光受信器1は、信号光Oinに対応した光電流Iを生成するフォトダイオード2と、フォトダイオード2に接続されており、光電流Iを電圧信号Vに変換し、光電流Iから電圧信号Vへの変換係数を調整する可変抵抗素子13を有する可変利得型電流電圧変換回路6と、変換係数を第1及び第2の変換係数の少なくとも2種類に設定するための制御信号を可変抵抗素子13に送るコントローラ11と、第1の変換係数によって変換した第1の電圧信号VO1と、第2の変換係数によって変換した第2の電圧信号VO1との差分Vに基づき入力光Oinに関するモニタ信号VMONを生成する差信号生成部18とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光通信において光信号を受信する光受信器に関するものである。
光受信器において光信号の入力レベルをモニタするための回路としては、下記特許文献1に記載のものが知られている。この回路では、電圧フォロア回路におけるオペアンプの出力と帰還ループの出力との間にダイオードを追加することで、オペアンプの出力電圧をプラス側にシフトさせて、オペアンプの出力電圧範囲に起因する誤差を低減している。
特開2003−198279号公報
従来のモニタ用回路は、オペアンプに0〜Vccの大きさの電源電圧が供給されることにより動作している。光受信器に入力される光信号の強度が微弱であって、受光素子において十分な電流が生成されない場合には、モニタ用回路内の電流電圧変換回路の抵抗素子に発生する電位差、つまり、I×R積が0Vに限りなく近づくことになる。従って、オペアンプの動作点も0Vに限りなく近づき、オペアンプの線形動作範囲から逸脱してしまう。
上記特許文献1記載の回路では、オペアンプの出力側にダイオードを追加することで、帰還ループの出力が0Vに近づいた場合でも、オペアンプの出力はダイオードの順方向電圧分だけプラス側にシフトされるため、オペアンプの出力側については線形動作範囲内に留めることが可能である、しかしながら、オペアンプの入力側については、光信号の強度が微弱な場合には、依然として0Vに近い電位となり、線形動作範囲外となってしまう。その結果、光信号の強度が微弱な場合に精度よく光信号をモニタすることが困難である。
そこで、本発明は、かかる課題に鑑みて為されたものであり、光信号を広いダイナミックレンジで精度よくモニタすることが可能な光受信器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の光受信器は、入力光に対応した光電流を生成するフォトダイオードと、フォトダイオードに接続されており、光電流を電圧信号に変換し、光電流から電圧信号への変換率を調整する利得設定部を有する電流電圧変換器と、変換率を、第1及び第2の変換率の少なくとも2種類に設定するための制御信号を利得設定部に送る変換率制御部と、電流電圧変換器が第1の変換率によって変換した第1の信号と、電流電圧変換器が第2の変換率によって変換した第2の信号との差分に基づき入力光に関するモニタ信号を生成する差信号生成部とを備えることを特徴とする。
このような光受信器では、フォトダイオードにおいて入力光に対応して生成された光電流が、電流電圧変換器によって電圧信号に変換される。この際、光電流から電圧信号への変換率が少なくとも2種類に設定され、2種類の変換率に対応する信号の差分に基づいて入力光のモニタ信号が生成される。従って、電圧信号の中に含まれるオフセットの影響が相殺されることにより、光信号の強度が微弱で光電流が小さい場合であっても、モニタ信号の精度を向上させることができる。
また、利得設定部は、変換率を設定する可変抵抗素子を有し、変換率制御部は、抵抗値を変更するための制御信号を可変抵抗素子に送ることも好ましい。かかる構成を採れば、光電流から電圧信号への変換率がより簡易に変更できる。
あるいは、本発明の光受信器は、入力光に対応した光電流を生成するフォトダイオードと、少なくとも二つの出力端子と一つの制御端子を有し、該出力端子の一方にフォトダイオードを接続し、該出力端子の一方に流れる光電流の大きさが該出力端子の他方に流れる電流の大きさに所定の変換率をもって反映され、変換率が制御端子に入力する制御信号により変更可能とされているカレントミラー部と、変換率を、第1及び第2の変換率の少なくとも2種類に設定するための制御信号をカレントミラー部に送る変換率制御部と、カレントミラー部が第1の変換率に基づいて出力した第1の信号と、カレントミラー部が第2の変換率に基づいて出力した第2の信号との差分に基づき入力光に関するモニタ信号を生成する差信号生成部とを備えることを特徴とする。このような光受信器では、このような光受信器では、フォトダイオードにおいて入力光に対応して生成された光電流が、カレントミラー部によって所定の変換率で出力される。この際、電流の変換率が少なくとも2種類に設定され、2種類の変換率に対応する信号の差分に基づいて入力光のモニタ信号が生成される。従って、信号の中に含まれるオフセットの影響が相殺されることにより、光信号の強度が微弱で光電流が小さい場合であっても、モニタ信号の精度を向上させることができる。
また、差信号生成部は、第1及び第2の信号をそれぞれ第1及び第2のデジタル信号に変換するアナログデジタル変換部と、第1のデジタル信号を記憶する第1のレジスタ部と、第2のデジタル信号を記憶する第2のレジスタ部と、第1及び第2のデジタル信号を受け取るとともに、第1のデジタル信号を第1のレジスタ部に、第2のデジタル信号を第2のレジスタ部に出力するセレクタ部と、第1のデジタル信号と第2のデジタル信号との差分である差分デジタル値に基づいてモニタ信号を算出する演算部とを有することも好ましい。この場合、光受信器の小型化、及び低コスト化を容易に実現できる。
本発明の光受信器によれば、光信号を広いダイナミックレンジで精度よくモニタすることができる。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る光受信器の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の実施形態である光受信器の構成を示す図である。同図に示す光受信器1は、入力された信号光Oinに対応した出力信号Soutを外部に出力するための光通信モジュールであり、信号光Oinに対応した光電流を生成するPINフォトダイオード等のフォトダイオード2と、フォトダイオード2のカソード電極に接続され、信号光Oinの強度をモニタする光受信パワーモニタ回路3と、フォトダイオード2のアノード電極に接続され、光電流を電圧信号に変換するプリアンプ部4と、プリアンプ部4の出力に接続され、プリアンプ部4からの電圧信号を増幅するとともに、その電圧信号を出力信号Soutとして外部に出力するメインアンプ部5とを備えている。
光受信パワーモニタ回路3は、可変利得型電流電圧変換回路(電流電圧変換器)6、電圧信号をデジタル信号に変換するアナログデジタルコンバータ(アナログデジタル変換部)7、アナログデジタルコンバータ7から出力されたデジタル信号をレジスタ9に書き込むセレクタ(セレクタ部)8、デジタル信号を記憶するメモリ素子であるレジスタ(レジスタ部)9、及び所定の演算処理を行う演算器(演算部)10がこの順で接続されるとともに、可変利得型電流電圧変換回路6、セレクタ8、及び演算器10にコントローラ(変換率制御部)11が接続されて構成されている。これらのアナログデジタルコンバータ7、セレクタ8、レジスタ9、及び演算器10で、信号光Oinのモニタ値を生成する差信号生成部18を構成する。
可変利得型電流電圧変換回路6は、フォトダイオード2のカソード電極に接続され、フォトダイオード2にて生成された光電流Iを電圧信号Vに変換する。このとき、可変利得型電流電圧変換回路6は、コントローラ11からの抵抗値制御信号(詳細は、後述する。)に基づいて、光電流Iから電圧信号Vに変換する際の変換係数(変換率)を調整することが可能なように構成されている。
図2は、図1の光受信器1における可変利得型電流電圧変換回路6の構成をより詳細に示す図である。同図に示すように、可変利得型電流電圧変換回路6として、オペアンプ12を有するトランスインピーダンスアンプが用いられ、オペアンプ12には、帰還抵抗として可変抵抗素子(利得設定部)13が接続されている。コントローラ11から可変抵抗素子13に送られる抵抗値制御信号に応じて、可変抵抗素子13の抵抗値が変更されることにより変換係数が設定される。また、オペアンプ12の非反転入力には、電源回路14が接続されることにより、オペアンプ12に対して基準電圧Vが印加されている。オペアンプ12の反転入力には、フィルタ回路15を介してフォトダイオード2のカソード電極が接続され、フォトダイオード2によって生成された光電流Iから高周波成分がカットされることにより、光電流Iの平均電流がオペアンプ12の反転入力及び可変抵抗素子13に入力されている。具体的には、フィルタ回路15は、オペアンプ12の反転入力とフォトダイオード2のカソード電極との間に接続された抵抗素子16と、一方の端子がフォトダイオード2のカソード電極に、他方の端子がグラウンド電位に接続されたコンデンサ17とからなる。
可変利得型電流電圧変換回路6の出力は、アナログデジタルコンバータ7に接続され、アナログデジタルコンバータ7により、可変利得型電流電圧変換回路6から出力された電圧信号Vがデジタル値であるデジタル信号Dに変換される。
アナログデジタルコンバータ7の出力には、セレクタ8が接続されている。セレクタ8は、アナログデジタルコンバータ7からデジタル信号Dを受け取るとともに、コントローラ11からの書込制御信号(詳細は、後述する。)により、アナログデジタルコンバータ7から受け取ったデジタル信号Dを、レジスタ9a(第1のレジスタ部)又はレジスタ9b(第2のレジスタ部)のいずれかのレジスタに出力する。レジスタ9a及びレジスタ9bは、セレクタ8から出力されたデジタル信号Dを記憶する。
レジスタ9の出力側には、演算器10が接続されている。演算器10は、コントローラ11からの演算制御信号(詳細は、後述する。)により、レジスタ9a及びレジスタ9bから2つのデジタル信号Dを読み出すとともに、2つのデジタル信号Dの差分である差分デジタル値Vを算出する。演算器10は、この差分デジタル値Vに基づいて、フォトダイオード2における信号光Oinの強度モニタ値である光入力モニタ値VMONを算出した後に、光入力モニタ値VMONを外部に出力する。
コントローラ11は、可変抵抗素子13の抵抗値をRに設定するための抵抗値制御信号を生成し、可変利得型電流電圧変換回路6に送出するとともに、アナログデジタルコンバータ7から出力されたデジタル信号(第1のデジタル信号)DO1をレジスタ9aに出力させるように、セレクタ8に書込制御信号を送出する。また、コントローラ11は、レジスタ9aに対するデジタル信号DO1の出力後、可変抵抗素子13の抵抗値をmR(mは、m≠1の正数)に変更するための抵抗値制御信号を生成し、可変利得型電流電圧変換回路6に送出するとともに、アナログデジタルコンバータ7から出力されたデジタル信号(第2のデジタル信号)DO2をレジスタ9bに出力させるように、セレクタ8に書込制御信号を送出する。さらに、コントローラ11は、レジスタ9a,9bに対するデジタル信号DO1,DO2の出力後、デジタル値DO1,DO2のレジスタ9a,9bからの読み出し、及び光入力モニタ値VMONの算出を開始させるための演算制御信号を、演算器10に出力する。
以下、図3を参照して、光受信パワーモニタ回路3による光入力モニタ値VMONの算出処理について詳細に説明する。
まず、外部からの指示入力等により信号光Oinのモニタが開始されると、コントローラ11から可変利得型電流電圧変換回路6に抵抗値制御信号が送出され、可変抵抗素子13の抵抗値がRに設定される(ステップS1)。このとき、フォトダイオード2からの光電流をIとし、オペアンプ12におけるオフセット電圧をVoffとすると、可変利得型電流電圧変換回路6から出力される電圧信号VO1は、下記式(1)で与えられる。
Figure 2006319427
次に、アナログデジタルコンバータ7におけるデータ処理時間の経過後、コントローラ11からセレクタ8に書込制御信号が送出され、アナログデジタルコンバータ7から出力された電圧信号VO1に対応するデジタル値DO1がレジスタ9aに記憶される(ステップS2)。ここで、デジタル値DO1は、アナログデジタルコンバータ7によって処理されるデータの最大ビット数をN、参照電圧範囲をVREF(>0)とすれば、下記式(2)によって計算される。
Figure 2006319427
その後、コントローラ11から可変利得型電流電圧変換回路6に抵抗値制御信号が送出され、可変抵抗素子13の抵抗値がR/2(m=1/2)に設定される(ステップS3)。このとき、可変利得型電流電圧変換回路6から出力される電圧信号VO2は、下記式(3)で与えられる。
Figure 2006319427
そして、アナログデジタルコンバータ7におけるデータ処理時間の経過後、コントローラ11からセレクタ8に書込制御信号が送出され、アナログデジタルコンバータ7から出力された電圧信号VO2に対応するデジタル値DO2がレジスタ9bに記憶される(ステップS4)。ここで、デジタル値DO2は、アナログデジタルコンバータ7において下記式(4)によって計算される。
Figure 2006319427
次に、コントローラ11から演算器10に演算制御信号が送出され、演算器10において、レジスタ9a,9bからデジタル値DO1,DO2が読み出された後、下記式(5)に基づいて光入力モニタ値VMONが算出される。この光入力モニタ値VMONは、2つデジタル値DO1,DO2の差分デジタル値V=DO1−DO2を演算することによって得られる。その後、算出された光入力モニタ値VMONが演算器10から外部に出力される(ステップS5)。
Figure 2006319427
図4には、可変抵抗素子13の抵抗値R=12.5kΩ、アナログデジタルコンバータ7における最大ビット数N=15、参照電圧範囲をVREF=2.5V、オペアンプ12におけるオフセット電圧をVoff=±6mVとしたときの光受信器1における光入力モニタ値のシミュレーション結果を示す。ここで、同図における「演算無し」は、従来の受信パワーモニタ回路のようにオフセット相殺のための演算を行わない場合における光入力モニタ値を示す。これにより、従来の受信パワーモニタ回路においては、光入力レベルが低いときにオフセットの影響によりモニタ誤差が大きくなっている。これは、以下のような理由による。すなわち、フォトダイオードにおいて生成される光電流がI、可変抵抗素子の抵抗値がR、オペアンプにおけるオフセット電圧がVoffの場合の光入力モニタ値VMONは、VMON=I・R+Voffによって計算される。従って、従来の受信パワーモニタ回路における誤差率Errorは、下記式(6);
Figure 2006319427

によって導かれ、Iが小さくなるほど、オフセット電圧による影響が大きくなる。高精度で光入力パワーのモニタを実現するためには、抵抗値Rを大きくすることも考えられるが、信号成分(I・R)の大きさは電源電圧及び回路動作範囲によって制限されるために抵抗値Rを大きくするにも限界がある。これに対し、光受信器1においては、電流電圧利得である抵抗値Rに依存することなく、光入力レベルが低い場合でもモニタ誤差が低減されている。
以上説明した光受信器1によれば、フォトダイオード2において信号光Oinに対応して生成された光電流Iが、可変利得型電流電圧変換回路6によって電圧信号Vに変換される。この際、光電流Iから電圧信号Vへの変換係数が少なくとも2種類に設定され、2種類の変換係数に対応する電圧信号VO1,VO2の差分を示す差分信号DO1−DO2に基づいてモニタ信号VMONが生成される。従って、電圧信号VO1,VO2の中に含まれるオフセットVoffの影響が相殺されることにより、光信号の強度が微弱で光電流が小さい場合であっても、モニタ信号の精度を向上させることができる。また、光電流をモニタする際に電流電圧利得を大きくする必要がないので、ダイナミックレンジを広くとることができる。
また、可変利得型電流電圧変換回路6は、可変抵抗素子13を有し、コントローラ11は、可変抵抗素子13の抵抗値を変更することにより変換係数を設定するので、光電流から電圧信号への変換係数がより簡易に変更できる。
また、光入力強度のモニタを、アナログデジタルコンバータ7、レジスタ9、セレクタ8、及び演算器10の構成で実現しているので、光受信器の小型化、及び低コスト化を容易に達成できる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではない。例えば、光受信器1のフォトダイオード2と可変利得型電流電圧変換回路6との間に、カレントミラー回路が挿入されてもよい。図5は、図2の光受信器1の変形例の構成を示す図である。同図に示す光受信器21においては、フィルタ回路15の抵抗素子16とオペアンプ12の反転入力との間にカレントミラー回路22が接続されている。カレントミラー回路22は、ベース及びエミッタが互いに接続された2つのトランジスタ素子Tr,Trのエミッタ−コレクタ間に、2つの電流経路を有する回路である。カレントミラー回路22においては、トランジスタ素子Trのエミッタ端子22cからコレクタ端子22aに流れる光電流IOA、つまり第1の電流経路を流れる電流と、トランジスタ素子Trのエミッタ端子22cからコレクタ端子22bに流れる電流IOB、つまり第2の電流経路を流れる電流とが一定の線形関係を持つように構成されている。このカレントミラー回路22の第1及び第2の電流経路の接続点22c、つまりトランジスタ素子Tr,Trのエミッタ端子には、電源回路23が接続されている。また、第1の電流経路の出力側、つまりコレクタ端子22aには、フィルタ回路15を介してフォトダイオード2が、第2の電流経路の出力側、つまりコレクタ端子22bには、可変利得型電流電圧変換回路6が、それぞれ接続されている。
このような光受信器21によれば、カレントミラー回路22により電流電圧変換回路6側に流れる電流がフォトダイオード2側に流れる電流と独立にされており、電流電圧変換回路6に入力する電流のレベルを容易に調整できるので、電流電圧変換回路において適正動作範囲での信号光のモニタが実現される。
また、光受信器1の可変利得型電流電圧変換回路6としては、特定の構成に限定されるものではない。図6は、図5の光受信器21の変形例の構成を示す図である。同図に示す光受信器31は、可変利得型電流電圧変換回路36として、可変抵抗素子32及び電圧フォロア回路33とを備えている。可変抵抗素子32は、一端側がカレントミラー回路22の第2の電流経路の出力であるコレクタ端子22bに接続され、他端側がグラウンド電位に接続されている。可変抵抗素子32は、コレクタ端子22bから出力される電流IOBに応じた電圧降下Vを生じさせる。この可変抵抗素子32の抵抗値Rは、コントローラ11からの抵抗値制御信号により可変に設定される。可変抵抗素子32には、電圧フォロア回路33が接続されており、可変抵抗素子32の両端において生じた電圧降下Vは、電圧フォロア回路33を介してアナログデジタルコンバータ7に入力される。
また、図7には、光受信器1の別の変形例の構成を示す。同図に示す光受信器41は、カレントミラー回路の利得を可変にすることにより光電流Iに対応する2種類の出力を生成している。すなわち、カレントミラー回路(カレントミラー部)42は、3つのトランジスタ素子Tr,Tr,Trを含み、フォトダイオード2側に接続される一の電流端子(出力端子)42aと、この電流端子42aに流れる電流を反映する二つの電流端子(出力端子)42b,42cとを備えており、二つの電流端子の一方42bはスイッチ44を介して抵抗素子45に接続され、電流端子の他方42cは電流電圧変換回路46のオペアンプ12の反転入力に直接接続される。このスイッチ44は、電流端子42bを抵抗素子45又は電流端子42cのいずれかに接続するように切り換えるためのスイッチであり、スイッチ44には、切り換えを制御するための制御信号が入力される制御端子42dが設けられている。
また、電流電圧変換回路46のオペアンプ12には、帰還抵抗として抵抗素子47が接続されている。さらに、電流電圧変換回路46のコントローラ48は、スイッチ44の制御端子42dに接続され、スイッチ44を切り換えるための制御信号を生成し、スイッチ44に送出する。
ここで、コントローラ48からの制御信号によりスイッチ44が抵抗素子45側にあるときは、電流電圧変換回路46に入力する電流は、電流素子42cからの電流のみになる。電流電圧変換回路46は、この電流値に対応した信号をアナログデジタルコンバータ7に送出し、アナログデジタルコンバータ7以降の回路において上述した光受信器1と同様の処理を行う。
次いで、コントローラ48からの制御信号によりスイッチ44が上記と反対側、すなわち電流端子42c側にあるときは、一方の電流端子42bを流れる電流及び他方の電流端子42cを流れる電流の合計が電流電圧変換回路46に入力され、電流電圧変換回路46にて電圧信号に変換された上で所定の処理が施される。これにより、コントローラ48からの制御信号により、電流端子42aを流れる光電流Iから電流電圧変換回路46に向けて出力される電流に対する変換率が、2種類に変更可能とされる。ここで、先の制御信号により得られた信号と今回の制御信号により得られた信号の差信号を算出することで、電流端子42aを流れる電流の真値が算出できる。すなわち、差処理を施すことで、カレントミラー回路42のオフセット量、電流電圧変換回路46のオフセット量の両方を補正することができる。
なお、カレントミラー回路42の二つの電流端子42b,42cに流れる電流の大きさは、それぞれの電流端子42b,42cに接続されるトランジスタ素子Tr,Trの大きさ(コレクタサイズ)により調整できる。また、コレクタサイズが同じトランジスタの場合であっても、そのエミッタと電流端子42b,42cとの間に挿入される抵抗(図示せず)を調整することにより、二つの電流端子42b,42cに流れる電流の大きさを任意に設定でき、カレントミラー回路42、及び電流電圧変換回路46のオフセット補償に最適な電流比を選択することができる。
また、光受信器1において受光素子として用いられるフォトダイオードとしては、PINフォトダイオードの他、アバランシェフォトダイオードを用いてもよい。
本発明の実施形態である光受信器の構成を示す図である。 図1の光受信器における可変利得型電流電圧変換回路の構成をより詳細に示す図である。 図1の光受信パワーモニタ回路による光入力モニタ値の算出処理を示すフローチャートである。 図1の光受信器における光入力モニタ値のシミュレーション結果を示すグラフである。 図2の光受信器の変形例の構成を示す図である。 図5の光受信器の変形例の構成を示す図である。 図2の光受信器の別の変形例の構成を示す図である。
符号の説明
1,21,31,41…光受信器、2…フォトダイオード、3…光受信パワーモニタ回路、6,36…可変利得型電流電圧変換回路(電流電圧変換器)、7…アナログデジタルコンバータ(アナログデジタル変換部)、8…セレクタ(セレクタ部)、9…レジスタ(レジスタ部)、9a…レジスタ(第1のレジスタ部)、9b…レジスタ(第2のレジスタ部)、10…演算器(演算部)、11,48…コントローラ(変換率制御部)、13,32…可変抵抗素子(利得設定部)、18…差信号生成部、23…電源回路、42…カレントミラー回路(カレントミラー部)、42a,42b,42c…電流端子(出力端子)、42d…制御端子。

Claims (4)

  1. 入力光に対応した光電流を生成するフォトダイオードと、
    前記フォトダイオードに接続されており、前記光電流を電圧信号に変換し、前記光電流から前記電圧信号への変換率を調整する利得設定部を有する電流電圧変換器と、
    前記変換率を、第1及び第2の変換率の少なくとも2種類に設定するための制御信号を前記利得設定部に送る変換率制御部と、
    前記電流電圧変換器が前記第1の変換率によって変換した第1の信号と、前記電流電圧変換器が前記第2の変換率によって変換した第2の信号との差分に基づき前記入力光に関するモニタ信号を生成する差信号生成部と、
    を備えることを特徴とする光受信器。
  2. 前記利得設定部は、前記変換率を設定する可変抵抗素子を有し、
    前記変換率制御部は、前記抵抗値を変更するための前記制御信号を前記可変抵抗素子に送る、
    ことを特徴とする請求項1記載の光受信器。
  3. 入力光に対応した光電流を生成するフォトダイオードと、
    少なくとも二つの出力端子と一つの制御端子を有し、該出力端子の一方に前記フォトダイオードを接続し、該出力端子の一方に流れる前記光電流の大きさが該出力端子の他方に流れる電流の大きさに所定の変換率をもって反映され、前記変換率が前記制御端子に入力する制御信号により変更可能とされているカレントミラー部と、
    前記変換率を、第1及び第2の変換率の少なくとも2種類に設定するための制御信号を前記カレントミラー部に送る変換率制御部と、
    前記カレントミラー部が前記第1の変換率に基づいて出力した第1の信号と、前記カレントミラー部が前記第2の変換率に基づいて出力した第2の信号との差分に基づき前記入力光に関するモニタ信号を生成する差信号生成部と、
    を備えることを特徴とする光受信器。
  4. 前記差信号生成部は、
    前記第1及び第2の信号をそれぞれ第1及び第2のデジタル信号に変換するアナログデジタル変換部と、
    前記第1のデジタル信号を記憶する第1のレジスタ部と、
    前記第2のデジタル信号を記憶する第2のレジスタ部と、
    前記第1及び第2のデジタル信号を受け取るとともに、前記第1のデジタル信号を前記第1のレジスタ部に、前記第2のデジタル信号を前記第2のレジスタ部に出力するセレクタ部と、
    前記第1のデジタル信号と第2のデジタル信号との差分である差分デジタル値に基づいて前記モニタ信号を算出する演算部とを有する、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光受信器。
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