JP2010041495A - 光受信機及び光受信機の出力制御方法 - Google Patents

光受信機及び光受信機の出力制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】受光レベルの変動、可変利得増幅部の利得の劣化や温度変動、及び、チャネル数の変動に依存することなく、1チャネルあたりのRF出力レベルを一定に制御することが可能な光受信機を提供する。
【解決手段】一実施形態に係る光受信機100は、周波数多重された複数のチャネル信号を含む入力光を受け、この入力光を光電変換するフォトダイオード11と、制御信号に応じて利得を変更し、フォトダイオード11の出力信号を増幅又は減衰する可変利得増幅部55と、入力光の強度に基づいて制御信号を生成する制御部60とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、ビデオ信号を用いる光受信機、及び、この光受信機の出力制御方法に関するものである。
FTTH(Fiber to the Home)システムにおいて、映像を配信するサービスが知られている。この種のFTTHシステムでは、OLT(OpticalLine Terminal:局内装置)とONT(Optical NetworkTerminal:宅内端末機器)との間で、ギガビットイーサなどのデジタル信号に加えて、ビデオ信号であるアナログ信号が送受信される。ビデオ信号は、例えば、CATVで採用されている規格に準拠するもので、70MHz〜770MHzの帯域にチャネルに対応するキャリア信号74本(NTSC規格と呼ばれるアナログTV用の映像信号ならば6MHz間隔)で100チャネル以上が確保される。
そのために、ONTには、光学素子として、デジタル信号のための受信用PD(Photo Diode)及び送信用LD(Laser Diode)と、アナログ信号のための受信用PDとが必要であり、近年では、低コスト化、小型化を目的として、WDM(Wide Band Modulation)フィルタをも一体型としたONT光モジュールが提案されている。また、さらに電気回路も同一基板上で構成することで、一つのCPUでそれぞれの光学素子とそれらを駆動するICを制御し、さらなる小型化、低コスト化が望まれている。上記ビデオ信号の規格では、各ONTでの入力光強度、およびその周波数特性(平坦性)が決められている。
特許文献1及び2に記載の光受信機では、受光レベルに依存することなくRF出力レベルを一定にするために、出力段に可変アッテネータ(可変利得増幅部)を設けている。そして、受光レベルをモニタし、その結果に基づいて可変アッテネータの減衰量(可変利得増幅部の利得)を制御する。すなわち、フィードフォワード制御を行うことによって、RF出力レベルを一定にする。
また、特許文献3に記載の光受信機では、受光レベルに依存することなくRF出力レベルを一定にするために、RF出力レベルをモニタし、その結果に基づいてAGCアンプの利得を制御する。すなわち、フィードバック制御を行うことによって、出力レベルを一定にする。
特開2005−277712号公報 特開2007−124375号公報 特開平5−145360号公報
しかしながら、特許文献1及び2のようなフィードフォワード制御では、直接RF出力レベルをモニタしていないので、回路の誤差要因によりRF出力レベルが変動してしまう。例えば、アンプの利得の劣化や温度特性によりアンプの出力が変動したり、可変アッテネータの制御電圧が温度特性を持つだけで、減衰量や利得を一定にすることができなくなり、その結果、RF出力レベルを一定にすることができなくなってしまう。
一方、特許文献3のようなフィードバック制御では、直接RF出力レベルをモニタしているので、アンプの利得の劣化や温度特性に依存することなくRF出力レベルを一定にすることができる。これら、特許文献1〜3に開示された光受信機では、入力光信号が、全チャネル信号を含んでおり、また、その入力光レベルも規格内にあることを前提とするものであった。
ところで、ONTからのビデオ信号はそのままテレビやホームコンバータなどの既存の映像機器に入力される。そのため、1チャネル辺りのRF出力レベルが所定の一定値である必要がある。また、映像伝送システムではアナログからデジタルへの移行時期でもあり、チャネル数が変動することが考えられる。例えば、アナログ映像信号は、チャネルあたり6MHzのスパンを有するのに対して、デジタル映像信号は、高密度伝送を目的として、4〜6ch/6MHzであり、将来、チャネル数が増加することが考えられる。
しかしながら、上記したフィードバック制御を用いた光受信機では、チャネル数が変更しても、RF出力レベルを常に一定に保持してしまうので、1チャネルあたりのRF出力レベルが変動してしまう。
そこで、本発明は、受光レベルの変動、可変利得増幅部の利得の劣化や温度変動、及び、チャネル数の変動に依存することなく、1チャネルあたりのRF出力レベルを一定に制御することが可能な光受信機及び光受信機の出力制御方法を提供することを目的としている。
本発明の光受信機は、周波数多重された複数のチャネル信号を含む入力光を受け、この入力光を光電変換するフォトダイオードと、制御信号に応じて利得を変更し、フォトダイオードの出力信号を増幅又は減衰する可変利得増幅部と、入力光の強度に基づいて制御信号を生成する制御部と、を備える。
本発明の光受信機の出力制御方法は、周波数多重された複数のチャネル信号を含む入力光を受け、この入力光を光電変換するフォトダイオードと、フォトダイオードからの出力信号を増幅又は減衰する可変利得増幅部とを備える光受信機において、入力光の強度に基づいて、可変利得増幅部の利得を制御する。
上記した制御部は、入力光の強度と可変利得増幅部の利得目標値を関連付けるルックアップテーブルを有し、可変利得増幅部の入力と出力の比を、ルックアップテーブルにおける入力光の強度に対応する利得目標値に一致させるよう制御信号を生成することが好ましい。
また、上記した制御部は、入力光の強度と可変利得増幅部の利得目標値を関連付ける直線近似式を有し、可変利得増幅部の入力と出力の比を、直線近似式により求めた利得目標値に一致させるように制御信号を生成することが好ましい。
上記した可変利得増幅部は、制御信号に応じて減衰量を変更するアッテネータと、アッテネータの出力信号を増幅するリニアアンプと、を有することが好ましい。
本発明によれば、光受信機及び光受信機の出力制御方法において、受光レベルの変動、可変利得増幅部の利得の劣化や温度変動、及び、チャネル数の変動に依存することなく、1チャネルあたりのRF出力レベルを一定に制御することができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。
図1に、FTTH(Fiber to the Home)システムの一例として、本実施形態に係るGPON(Gigabit capable Passive Optical Network)システムの回路図を示す。図1に示すGPONシステム1は、ベースバンドOLT(OpticalLine Terminal:局内装置)2と、ビデオOLT3と、WDM(WavelengthDivision Multiplexing)4と、カプラ5と、複数のONT(Optical Network Terminal:宅内端末機器)6とを備えている。
ベースバンドOLT2は、波長1.49um帯のLDを用いてデジタル信号を発信する。一方、ビデオOLT3は、波長1.55um帯のLDを用いてビデオ信号(下り信号)を発信する。WDM4は、これらのビデオ信号とデジタル信号とを波長多重し、1本の光ファイバに送信する。カプラ5は、光ファイバを伝送してきた光信号を、複数のONT6のそれぞれに分岐する。このように、光ファイバやカプラ5にて分岐されることで光が減衰されて、各ONT6に受信される。
ONT6各々は、WDM6aと、デジタル受信回路6bと、デジタル送信回路6cと、ビデオ受信回路6dとを有している。WDM6aは、カプラ5にて分岐された光信号を波長1.49um帯のデジタル光信号と波長1.55um帯のビデオ光信号とに分岐し、デジタル受信回路6b、ビデオ受信回路6dにそれぞれ出力する。デジタル受信回路6bは、デジタル光信号を受信用PDにて光電変換し、デジタル電気信号を生成する。一方、ビデオ受信回路6dは、ビデオ光信号を受信用PDにて光電変換し、アナログ電気信号であるビデオ電気信号を生成する。
デジタル送信回路6cは、宅内から局内への上り信号として、バースト信号を送信する。デジタル送信回路6cは、波長1.31um帯の送信用LDにて電気信号を光信号に変換し、WDMフィルタ6aへ出力する。この光信号は、下りの伝送線路と同様にカプラ5、光ファイバ、WDMフィルタ4を経由して、ベースバンドOLT2の光受信回路へ入力される。
次に、本発明の実施形態に係る光受信機に相当するビデオ受信回路6dについて説明する。図2は、本実施形態に係る光受信機を示す回路図である。図2に示す光受信機100(6d)は、フォトダイオード(以下、PDという)11と、インダクタ12,13と、抵抗素子(変換部)14と、容量素子15,16と、トランスインピーダンスアンプ(以下、TIAという。)21,22と、分岐器31,32と、アッテネータ(以下、ATT)41と、リニアアンプ51と、容量素子52,53と、制御部60とを備えている。
PD11のカソードはインダクタ12を介して高電位側の電源Vccに接続されており、PD11のアノードはインダクタ13を介して抵抗素子14の一端に接続されている。抵抗素子14の他端は低電位側の電源Veeに接続されている。PD11は、光信号を受けて、この光信号の強度に応じた電流値を有する電流を流す。抵抗素子14は、この電流に応じた電圧降下量を有する光電圧を、その端子間に発生し、制御部60に供給する。なお、インダクタ12,13は、高周波信号を除去するために設けられている。
PD11のカソードはAC接続用の容量素子15を介してTIA21の入力端子に接続されており、PD11のアノードはAC接続用の容量素子16を介してTIA22の入力端子に接続されている。このようにして、PD11,12からの第1及び第2のRF電流信号が、それぞれ、TIA21,22へ供給される。
TIA21は、アンプ23と、アンプ23の入出力端子間に接続された帰還用抵抗素子24を含んでいる。TIA21の出力端子は、分岐器31の入力端子に接続されている。TIA21は、PD11からの第1のRF電流信号を第1のRF電圧信号に変換する。
同様に、TIA22は、アンプ25と、アンプ25の入出力端子間に接続された帰還用抵抗素子26を含んでいる。TIA22の出力端子は、分岐器32の入力端子に接続されている。TIA22は、PD11からの第2のRF電流信号を第2のRF電圧信号に変換する。
分岐器31の第1の出力端子及び分岐器32の第1の出力端子は、それぞれ、ATT41の第1の入力端子、第2の入力端子に接続されている。分岐器31の第2の出力端子及び分岐器32の第2の出力端子は、制御部60に接続されている。
ここで、TIA21,22による電流―電圧変換時の変換利得は、それぞれ、帰還用抵抗素子24,26にほぼ依存するだけなので、温度変動も少なく、制御部60に入力される信号を実際の入力RF信号とすることができる。
ATT41は、制御部60からの制御信号に応じた減衰量で、第1及び第2のRF電圧信号を減衰する。ATT41の第1及び第2の出力端子はリニアアンプ51の第1及び第2の入力端子に接続されている。
リニアアンプ51は、第1及び第2のRF電圧信号を線形的に増幅する。ここで、線形的な増幅とは、その利得を一定にして増幅することを意味する。リニアアンプ51の第1の出力端子からは、AC接続用の容量素子52を介して出力信号が出力される。リニアアンプ51の第2の出力端子は、AC接続用の容量素子53を介して制御部60に接続されている。
ここで、ATT41とリニアアンプ51とが可変利得増幅部55を構成している。
制御部60は、アッテネータ41の減衰量を制御することによって、光受信機100の利得制御、すなわち出力制御を行う。この制御部60は、入力光モニタ部61と、加算器62と、RF入力モニタ部63と、RF出力モニタ部64と、CPU65と、デジタル−アナログ変換器(以下、DACという。)66と、を有している。
入力光モニタ部61は、抵抗素子14の電圧降下量に応じた信号、すなわち、入力光の強度に応じた値を有する入力光モニタ信号を生成し、CPU65へ出力する。
RF入力モニタ部63は、加算器62によって加算された第1のRF電圧信号と第2のRF電圧信号との加算値を有する信号、すなわち、ATT41のRF入力信号の強度に対応するRF入力モニタ信号を生成し、CPU65へ出力する。
RF出力モニタ部64は、リニアアンプ51からの出力信号の強度に対応したRF出力モニタ信号を生成し、CPU65へ出力する。
CPU65は、RF入力モニタ信号とRF出力モニタ信号との比、及び、入力光モニタ信号に基づいて、ATT41の減衰量を決定するデジタル制御信号を生成する。
本実施形態では、CPU65は、リニアアンプ51からのRF出力信号のレベルを所定値とするためのルックアップテーブルであって、予めシミュレーションや実験によって求めたルックアップテーブルを記憶している。図3に、このルックアップテーブルを図化して示す。図3に示すように、ルックアップテーブルには、RF入力モニタ信号とRF出力モニタ信号との比の目標値が、それぞれ、入力光モニタ信号の値に1対1に関連づけされて、複数個記憶されている。
CPU65は、このルックアップテーブルから現在の入力光モニタ信号の値に対応する目標値を求め、この目標値に現在のRF入力モニタ信号の値とRF出力モニタ信号の値との比を一致させるように、デジタル制御信号を生成する。
DAC66は、CPU65からのデジタル制御信号をアナログ制御信号に変換した制御信号を生成する。DAC66は、この制御信号をATT41の制御端子へ供給する。
次に、比較例の光受信機と比較して、本実施形態の光受信機100の作用効果を説明する。図4は、比較例1に係る光受信機を示す回路図であり、図5は、比較例2に係る光受信機を示す回路図である。
まず、図4に示す比較例1の光受信機100Xについて説明する。比較例1の光受信機100Xは、特許文献1及び2に示す光受信機のように、フィードフォワード制御を用いて、出力信号の安定化を行うものである。比較例1の光受信機100Xは、本実施形態の光受信機100において、分岐器31,32を備えていない点、及び制御部60に代えて制御部60Xを備えている点で光受信機100と異なっている。光受信機100Xのその他の構成は、光受信機100と同一である。
制御部60Xは、加算器62、RF入力モニタ部63、RF出力モニタ部64を備えていない構成で制御部60と異なっている。CPU65は、入力光モニタ部61からの入力光モニタ信号のみに応じて、リニアアンプ51のRF出力信号のレベルを一定に保持する。
しかし、この光受信機100Xでは、直接RF出力信号のレベルをモニタしていないので、回路の誤差要因によりRF出力信号のレベルが変動してしまう。例えば、リニアアンプ51の利得の劣化や温度特性に起因してリニアアンプ51のRF出力信号のレベルが変動したり、ATT41の制御信号の値が温度特性を持つだけで、減衰量や利得を一定に保持することができなくなり、結果としてRF出力信号のレベルを一定に保持することができなくなってしまう。
次に、図5に示す比較例2の光受信機100Yについて説明する。比較例2の光受信機100Yは、特許文献3に示す光受信機のように、フィードバック制御を用いて、出力信号の安定化を行うものである。比較例2の光受信機100Yは、本実施形態の光受信機100において、分岐器31,32を備えていない点、及び制御部60に代えて制御部60Yを備えている点で光受信機100と異なっている。光受信機100Yのその他の構成は、光受信機100と同一である。
制御部60Yは、入力光モニタ部61、加算器62、RF入力モニタ部63を備えていない構成で制御部60と異なっている。CPU65は、RF出力モニタ部64からのRF出力モニタ信号のみに基づいて、RF出力モニタ信号が基準電圧と一致するように、リニアアンプ51のRF出力信号のレベルを一定に保持する。
この光受信機100Yでは、直接RF出力信号のレベルをモニタしているので、リニアアンプ51の利得の劣化や温度特性や、ATT41の制御信号の温度特性に依存することなくRF出力信号のレベルを一定に保持することができる。
ここで、光受信機100Yが、図1に示すGPONシステム1のONT6におけるにビデオ受信回路として用いられる場合、そのままテレビやホームコンバータなどの既存の映像機器に接続される。この場合、光受信機100Yは、1チャネルあたりのRF出力信号のレベルを所定の一定値に保持する必要がある。
また、映像伝送システムではアナログからデジタルへの移行時期でもあり、チャネル数が変動することが考えられる。例えば、アナログ映像信号は、チャネルあたり6MHzのスパンを有するのに対して、デジタル映像信号は、高密度伝送を目的として4〜6ch/6MHzであり、将来、チャネル数が増加することが考えられる。
しかしながら、光受信機100Yでは、チャネル数が変更しても、RF出力信号のレベルを常に一定に保持してしまうので、1チャネルあたりのRF出力信号のレベルが変動してしまう。チャネル数が増加した場合には、一チャネルあたりのRF出力信号レベルが低下し、一方、減少した場合には、RF出力信号レベルは上昇する。
一方、本実施形態の光受信機100によれば、リニアアンプ51の利得の劣化や温度特性、ATT41の制御信号の温度特性に依存することなくRF出力信号のレベルを一定に保持することができると共に、チャネル数の変動に依存することなく1チャネルあたりのRF出力信号のレベルを一定に保持することができる。
図6に、異なるチャネル数におけるRF入力モニタ信号の値とRF出力モニタ信号の値とを示す。図6には、目標のRF出力レベルを75dBμV/chとし、チャネル数が100chと50chとのときのそれぞれのRF入力モニタ信号の電力量とRF出力モニタ信号の電力量とを計算した結果が示されている。直線L1,L2が、それぞれ、チャネル数100chのときのRF入力モニタ信号の値、RF出力モニタ信号の値であり、直線L3,L4が、それぞれ、チャネル数50chのときのRF入力モニタ信号の値、RF出力モニタ信号の値である。
直線L2,L4に示すように、RF出力レベルが75dBuV/ch固定ならば、RF出力モニタ信号の値は、入力レベルに依存することなく、一定になる。しかし、チャネル数が100chから50chへと半分になると、RF出力レベル、すなわち、RF出力モニタ信号の電力量は6dB(1/2)低下するとすべきである。なぜなら、チャネル数が半減しているのであるから、その全周波数範囲の信号レベルの総和も半分にしなければ1チャネルあたりのRF出力レベルを一定にすることができなくなる。
一方、直線L1,L3に示すように、RF入力モニタ信号は、光の入力レベルに線形に依存し一対一に対応するレベルであり、図6において右肩上がりの直線で与えられ、チャネル数が100chから50chへと半分になると、同様に6dB低下した値になる。この場合、RF出力モニタ信号で得たいRF出力レベルは直線L4であるから、ATT41とリニアアンプ51との総特性として〜13dBmの利得が必要となる。そして、この13dBmの利得は50chの場合でも、100chの場合でも差はない。
詳述すると、図3に示すように、RF入力モニタ信号÷RF出力モニタ信号を受光レベルごとに求めることで、RF入力モニタ信号とRF出力モニタ信号の比、すなわち可変利得増幅部55の利得と受光レベルとは線形の関係になる。実際に受光レベルPin[mW]に比例した1チャネル辺りの入力RFレベルをa×Pin[v](aはTIA21、22での変換効率を考慮した定数)とし、チャネル数をNとすれば、
RF入力モニタ信号=a×Pin×N×b(b:モニタまでの減衰量で定数)
となる。次に、出力のRFレベルをVout[v]とすれば、
RF出力モニタ信号=Vout×N×c(c:モニタまでの減衰量で定数)
となり、
R=RF入力モニタ信号/RF出力モニタ信号=a×Pin×b/(Vout×c)
の結果が得られ、チャネル数に依存せず、Voutは一定となり、Pinにのみ依存する関係で与えられる。
このように、本実施形態の光受信機100、及び、本実施形態の光受信機の出力制御方法によれば、制御部60が、ATT41の入力信号の強度とリニアアンプ51の出力信号の強度との強度比に基づいてATT41の減衰率を制御するので、すなわち、実際に可変利得増幅部55の総利得をモニタして可変利得増幅部55の総利得を制御するので、リニアアンプ51の利得が劣化や温度特性に起因して変動しても、可変利得増幅部55の総利得を一定に保持することができる。その結果、リニアアンプ51からの出力信号のレベルを一定に保持することができる。
また、入力光の強度に基づいてATT41の減衰率を変更することによって、受光レベルが変動しても、リニアアンプ51からの出力信号のレベルを一定に保持することができる。
ここで、ATT41の入力信号の強度とリニアアンプ51の出力信号の強度とはそれぞれチャネル数に依存する値であるが、これらの強度比は上記したようにチャネル数に依存しない値となる。したがって、チャネル数が変更されても、リニアアンプ51からの1チャネルあたりの出力信号のレベルを一定に保持することができる。
なお、本発明は上記した本実施形態に限定されることなく種々の変形が可能である。例えば、本実施形態では、制御部60におけるCPU65はルックアップテーブルを用いてRF入力モニタ信号÷RF出力モニタ信号の目標値を求めたが、上記したように、RF入力モニタ信号÷RF出力モニタ信号はPinによる1次式で展開できることから、CPU65は、直線近似式を用いた演算処理によってRF入力モニタ信号÷RF出力モニタ信号の目標値を求めてもよい。以下に、直線近似式の一例を示す。
RF入力モニタ信号÷RF出力モニタ信号の目標値=a×Pin+b
Pin:入力光モニタ信号の値
a,b:予め調整によって求められた定数
この関係式をCPUにて計算して、所望のRF入力モニタ信号÷RF出力モニタ信号になるように制御信号を生成する。
図7に、CPU65による光受信機の出力制御処理のフローチャートを示す。まず、入力光モニタ部61によって入力光モニタ信号を生成し(S01)、ルックアップテーブルよりRF入力モニタ信号÷RF出力モニタ信号の目標値を求める(S02)。そして、RF入力モニタ部63及びRF出力モニタ部64によって実際のRF入力モニタ信号、RF出力モニタ信号を生成し(S03)、実際のRF入力モニタ信号÷RF出力モニタ信号を求め、ステップS02で求めた目標値と比較する(S04)。実際のRF入力モニタ信号÷RF出力モニタ信号が目標値より小さい場合には、DAC66からの制御信号の値を1だけ小さくする(S05)。一方、実際のRF入力モニタ信号÷RF出力モニタ信号が目標値より大きい場合には、DAC66からの制御信号の値を1だけ大きくする(S06)。このようにして、実際のRF入力モニタ信号÷RF出力モニタ信号を目標値に一致させるように、制御信号を生成することとなる。この一連の出力制御処理を連続で動作させることで、受光レベルが変更した場合にも対応可能となる。
また、アッテネータ41とリニアアンプ51との順序は本実施形態に限られない。例えば、アッテネータ41がリニアアンプ51の後段に設けられてもよい。
また、アッテネータ41とリニアアンプ51との代わりに、利得可変型のアンプを備え、制御信号に応じてこの利得可変型のアンプの利得を制御してもよい。
本実施形態に係るGPONシステムを示す回路図である。 本発明の実施形態に係る光受信機を示す回路図である。 ルックアップテーブルを図化して示す図である。 比較例1に係る光受信機を示す回路図である。 比較例2に係る光受信機を示す回路図である。 異なるチャネル数におけるRF入力モニタ信号の値とRF出力モニタ信号の値とを示す図である。 CPUによる光受信機の出力制御処理のフローチャートである。
符号の説明
1…GPONシステム、2…ベースバンドOLT、3…ビデオOLT、4…WDMフィルタ、5…カプラ、6…ONT、6a…WDMフィルタ、6b…デジタル受信回路、6c…デジタル送信回路、6d…ビデオ受信回路(光受信機)、11…PD、12,13…インダクタ、14…抵抗素子、15,16…容量素子、22,24…抵抗素子、31,32…分岐器、41…アッテネータ、51…リニアアンプ、52,53…容量素子、55…可変利得増幅部、60,60X,60Y…制御部、61…入力光モニタ部、62…加算器、63…RF入力モニタ部、64…RF出力モニタ部、100,100X,100Y…光受信機。

Claims (5)

  1. 周波数多重された複数のチャネル信号を含む入力光を受け、この入力光を光電変換するフォトダイオードと、
    制御信号に応じて利得を変更し、前記フォトダイオードの出力信号を増幅又は減衰する可変利得増幅部と、
    前記入力光の強度に基づいて前記制御信号を生成する制御部と、
    を備える、光受信機。
  2. 前記制御部は、前記入力光の強度と前記可変利得増幅部の利得目標値を関連付けるルックアップテーブルを有し、
    前記可変利得増幅部の入力と出力の比を、前記ルックアップテーブルにおける前記入力光の強度に対応する前記利得目標値に一致させるよう前記制御信号を生成する、
    請求項1に記載の光受信機。
  3. 前記制御部は、前記入力光の強度と前記可変利得増幅部の利得目標値を関連付ける直線近似式を有し、
    前記可変利得増幅部の入力と出力の比を、前記直線近似式により求めた利得目標値に一致させるように前記制御信号を生成する、
    請求項1に記載の光受信機。
  4. 前記可変利得増幅部は、
    前記制御信号に応じて減衰量を変更するアッテネータと、
    前記アッテネータの出力信号を増幅するリニアアンプと、
    を有する、
    請求項1に記載の光受信機。
  5. 周波数多重された複数のチャネル信号を含む入力光を受け、この入力光を光電変換するフォトダイオードと、前記フォトダイオードの出力信号を増幅又は減衰する可変利得増幅部と備える光受信機において、
    前記入力光の強度に基づいて、前記可変利得増幅部の利得を制御する、
    光受信機の出力制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010226685A (ja) * 2009-03-19 2010-10-07 Trimatiz:Kk 光強度コントローラ
US9363022B2 (en) 2011-01-07 2016-06-07 Fujitsu Limited Optical transmission apparatus and analog-to-digital conversion apparatus

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