JP2008236512A - 分散予等化光送信器 - Google Patents

分散予等化光送信器 Download PDF

Info

Publication number
JP2008236512A
JP2008236512A JP2007074712A JP2007074712A JP2008236512A JP 2008236512 A JP2008236512 A JP 2008236512A JP 2007074712 A JP2007074712 A JP 2007074712A JP 2007074712 A JP2007074712 A JP 2007074712A JP 2008236512 A JP2008236512 A JP 2008236512A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
equalization
dispersion pre
dispersion
bias
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007074712A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4850767B2 (ja
Inventor
Takashi Sugihara
隆嗣 杉原
Takashi Mizuochi
隆司 水落
Katsuhiro Shimizu
克宏 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2007074712A priority Critical patent/JP4850767B2/ja
Publication of JP2008236512A publication Critical patent/JP2008236512A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4850767B2 publication Critical patent/JP4850767B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】DCバイアス補正手段を有し分散予等化量に応じた補正を加えたDCバイアス制御を行い分散予等化量によらず光変調部を最適動作させる分散予等化光送信器を得る。
【解決手段】目標として設定された分散予等化量に従って、送信元データ系列より光伝送路の波長分散の逆関数演算を行い、分散予等化データ列からなる光変調駆動信号を発生する分散予等化データ生成手段20と、光源と前記光伝送路との間に挿入され、前記光変調駆動信号に従って前記光源からの光に対して分散予等化用変調を施す光変調手段21と、前記光変調手段のDCバイアス設定を、設定を直接制御するか又は前記光変調駆動信号にDCレベルの重畳を行って制御を行うDCバイアス制御手段16と、目標として設定された前記分散予等化量に従って前記DCバイアス制御手段での制御値を補正するDCバイアス補正手段17と、を備えた。
【選択図】図1

Description

この発明は長距離光通信に関し、特に分散予等化によって生じる光信号のピーク電力/平均電力比の変動を元に、これに応じて変調器に与えるDCバイアス設定を可変にすることで、分散予等化量によらず最適なバイアス設定を実現する分散予等化光送信器に関する。
この種の装置を記載したものとして、以下の特許文献1〜11、非特許文献1〜3があった。
特表2006−522508号公報 特表2004−516743号公報 特開2001−075062号公報 特開2002−040380号公報 特開2004−117729号公報 特開平05−142504号公報 特開平08−321805号公報 特開2004−318052号公報 特開2000−106543号公報 特開平08−248366号公報 特開2003−295138号公報 D. McGhan, et al. "5120-km RZ-DPSK transmission over G.652 fiber at 10Gb/s without optical dispersion compensation," IEEE Photonics Technology letters vol. 18, no. 2、January 15, 2006 Peter J. Winzer, et al., "Electronic pre-distortion for advanced modulation formats," ECOC2005, Tu4.2.2, Glasgow, UK, Sep. 2005 R.-J. Essiambre, et al.、"Fibre Nonlinearities in Electronically Pre-Distorted Transmission," ECOC2005, Tu3.2.2、Glasgow, UK, Sep. 2005
従来、分散予等化光送信器の光変調部におけるDCバイアスの制御を行う場合には、送信光信号出力のピーク電力もしくは光信号振幅と光信号の平均電力(もしくはDCレベル)の関係が分散予等化量に応じて変化するとともに、平均電力がピーク電力の概略1/2となる関係が常に成り立つとは限らないため、平均電力検出に基づくDCバイアス制御が難しいという課題がある。
この発明は以上の課題を解決するためになされたものであり、DCバイアス補正手段を有し、分散予等化量に応じた補正を行いながらDCバイアス制御を行うことで、分散予等化量によらず光変調部を最適動作させる分散予等化光送信器を提供することを目的とする。
この発明は、目標として設定された分散予等化量に従って、送信元データ系列より光伝送路の波長分散の逆関数演算を行い、分散予等化データ列からなる光変調駆動信号を発生する分散予等化データ生成手段と、光源と前記光伝送路との間に挿入され、前記光変調駆動信号に従って前記光源からの光に対して分散予等化用変調を施す光変調手段と、前記光変調手段のDCバイアス設定を、設定を直接制御するか又は前記光変調駆動信号にDCレベルの重畳を行って制御を行うDCバイアス制御手段と、目標として設定された前記分散予等化量に従って前記DCバイアス制御手段での制御値を補正するDCバイアス補正手段と、を備えたことを特徴とする分散予等化光送信器にある。
この発明では、DCバイアス補正手段を有し、分散予等化量に応じた補正を行いながらDCバイアス制御を行うことで、分散予等化量によらず光変調部を最適動作させる分散予等化光送信器を提供することができる。
この発明の説明の前に、この発明の背景についてより詳細に説明する。長距離光通信システムにおいて、システムの低コスト化並びに伝送レート上昇によるシステムアップグレートを容易に行うためには、伝送路の有する波長分散をより効率的に補償する技術が重要となる。例えば、分散補償ファイバ及びその損失補償に使用する光増幅器を削減することでシステムの低コスト化を図ることが可能である。また、伝送レートや変調フォーマットに応じて波長分散耐力は異なるが、いずれの伝送方式においても分散補償ファイバを使用しない、もしくは少数の種別の分散補償ファイバのみ使用することで、伝送レートや変調フォーマットによらない伝送路構成をとることが可能となり、結果として既存システムのアップグレードや複数変調方式混在のシステムの実現が容易となる。
以上の効果を得るための1つの方策として、伝送路の有する波長分散に対して、絶対値は同じで符号が逆の波長分散の効果を予め付加した光信号を送信する分散予等化送信の方式が活発に研究されている(例えば上記非特許文献1、非特許文献2、特許文献1参照)。
図5には、非特許文献1に記載の従来の分散予等化光送信器の概略ブロック図を示す。図5において分散予等化光送信器は、光源10と、光分波器11、マッハツェンダー(MZ:Mach-Zehnder)型光変調部12、光位相調整部13、光合波器14を含む光変調手段21と、光ファイバ伝送路15と、分散予等化データ生成手段20を備える。
従来例では、送信元データ系列に対して、光ファイバ伝送路15の波長分散の逆関数演算及び光変調器伝達関数の逆関数演算を分散予等化データ生成手段20にて行い、得られる2系列のデータ(I−ch、Q−ch)を用いて光変調手段21を駆動することで、CW(Continuous wave)光源10の出力CW光に対して分散予等化用変調を行う。光変調手段21としては、上記非特許文献1にあるように、I/Q変調器が一般的に使用される。光受信器入力では、分散予等化と光ファイバ伝送路の波長分散とが打ち消し合うことで、波長分散による歪みを抑圧した光信号が得られる。
この際、光ファイバ伝送路15の波長分散の逆関数演算としては、伝送路の波長分散と絶対値は同じで符号が逆の波長分散の伝達関数と送信データ系列の掛け合わせ、もしくは同伝達関数から求まるインパルス応答と送信データ系列との畳み込みによって複素データ列を得る方法が一般的である。また、図5中では記述を省略しているが、一般的に電気・光変換の応答特性は線形ではないため、理想的な光信号を生成するために、電気・光変換の応答特性を補正する演算が追加される。さらに、上記の各演算をディジタル演算処理によって実施する場合、D/Aコンバータと増幅器を通して光変調器の駆動用アナログ信号を得ることが一般的である。
光のI/Q変調は例えば図5に示す構成のネスト型光変調器にて、MZ型光変調部をそれぞれI−チャンネル、Q−チャンネルで駆動することで行う。例えば、上記特許文献2は、差動4位相偏移変調(DQPSK:Differential Quadrature Phase Shift Keying)に使用するネスト型光変調器に関するものであるが、本変調器は光位相調整部でπ/2位相シフトを行うことで、I/Qの2系列のデータから、I−チャンネルでの変調光信号とQ−チャンネルでの変調光信号が直交関係にある複素光電界を生成することが可能であるため、分散予等化送信用の光変調器としても使用可能である。なお、光のI/Q変調器としてMZ型光変調部を使用する場合には、通常動作点の安定化のために、印加するDCバイアスを常に最適に保つ工夫が必要となり、後述のようにDCバイアス制御手段が通常必要となる。
ここで、DCバイアス制御手段を通して変調器の動作点制御を行う際には、光出力の平均電力をPD(Photo Diode)で検出して制御を行うことが簡易手法として使用可能である(例えば上記特許文献3〜5参照)。また、通常のMZ型光変調器やネスト型光変調器に対して低速ディザ信号を駆動振幅もしくはDCバイアスに重畳する方式(例えば上記特許文献6〜8参照)も、モニタPD(Problem Determination)で検出した信号中の伝送する信号レートに比べて十分に低い制御信号を検出する点においては、光出力の平均値の変動成分を検出する点で同義と考えることができる。
さらに、これらの方式の前提は、出力光信号強度のピーク値の概略1/2のレベルが平均値となることであり、光信号振幅とその平均値が動作条件により変動する場合には、従来のバイアス制御方式をそのまま使用することは難しい。分散予等化光送信を行う場合は、伝送路波長分散の逆関数演算を行った後の送信光信号系列中には特異なピークが発生する場合があり(例えば非特許文献3参照)、加えてそのピーク強度は分散予等化量によって変化する。例えば、NRZ(Non Return to Zero)光信号を考えた場合には、分散予等化量がゼロの場合は光信号出力の平均値はピーク強度の概略1/2であるが、分散予等化量を大きくしていくと平均値がピーク強度の概略1/2から低下していくため、分散予等化量に応じた補正が必要となる。
これまでDCバイアスによって決まる変調器動作点を補正(例えば上記特許文献9参照)もしくは切り替える(例えば上記特許文献10参照)といった方式や駆動振幅が十分でない場合にも対応できる(例えば上記特許文献11参照)方式などが開示されているが、それらがそのままで分散予等化動作を行う光送信器に適用できるものではない。従って、分散予等化光送信器に対して光変調部のDCバイアス制御を行う場合には分散予等化量に応じて最適なDCバイアス値の設定を行うための工夫が新たに必要となる。
このように、分散予等化光送信器の光変調部のDCバイアス制御を行う場合には、送信光信号出力のピーク電力もしくは光信号振幅と光信号の平均電力(もしくはDCレベル)の関係が分散予等化量に応じて変化するとともに、平均電力がピーク電力の概略1/2となる関係が常に成り立つとは限らないため、平均電力検出に基づくDCバイアス制御が難しい。
この発明では、DCバイアス補正手段を有し、分散予等化量に応じた補正を行いながらDCバイアス制御を行うことで、分散予等化量によらず光変調部を最適動作させる分散予等化光送信器を実現するものである。
以下、この発明を実施の形態に従って説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による分散予等化光送信器の構成を概略的に示す図である。図1において、光変調手段21が光源10と光ファイバ伝送路(光伝送路)15の間に挿入されている。光変調手段21は、光源10からの光を分波する光分波器11、分波された光をそれぞれ伝達する2本の光導波路31a、31b、光導波路31a、31bの光を合波する光合波器14、光導波路31a、31bに挿入された光変調を行うそれぞれ第1、第2MZ型光変調部12a,12b、及び光導波路31aに挿入された光位相調整部13を含む。なお第1、第2MZ型光変調部12a,12bは、例えばマッハツェンダー(MZ)型光変調器からなる。
第1、第2MZ型光変調部12a,12b及び光位相調整部13には第1,第2,第3DCバイアス制御手段16a,16b,16cがそれぞれ接続され、第1,第2DCバイアス制御手段16a,16bには第1及び第2DCバイアス補正手段17a,17b、第3DCバイアス制御手段16cには光位相設定手段18がさらに接続されている。
等化パラメータ設定手段19は外部から分散予等化量を設定する手段であり、分散予等化データ生成手段20及び第1、第2DCバイアス補正手段17a,17bに目標として設定された分散予等化量設定値を示す等化パラメータを供給する。分散予等化データ生成手段20は、目標として設定された分散予等化量設定値を示す等化パラメータ及び送信元データ系列を入力として、光変調駆動信号である2系列の分散予等化データ列からなるQ−チャンネル、I−チャンネルを第1、第2MZ型光変調部12a,12bにそれぞれ送る。
なお、全図を通して、同一もしくは相当部分は同一符号で示す。
動作を説明すると、分散予等化データ生成手段20は、分散予等化量設定値に従って、送信元データ系列より光ファイバ伝送路15の波長分散の逆関数演算を行い、分散予等化データ列からなる光変調駆動信号(Q−チャンネル、I−チャンネル)を第1、第2MZ型光変調部12a,12bにそれぞれ送る。
従来例に対し、図1では第1、第2MZ型光変調部12a,12b及び光位相調整部13のDCバイアス制御を行う第1,第2,第3DCバイアス制御手段16a,16b,16cを設け、さらにこれらを分散予等化量に応じて最適動作させるために、第1DCバイアス制御手段16aに対して第1DCバイアス補正手段17a、第2DCバイアス制御手段16bに対して第2DCバイアス補正手段17bを設け、第3DCバイアス制御手段16cに対しては光位相設定手段18を設け、等化パラメータ設定手段19でこれらを制御する。
第1、第2MZ型光変調部12a,12bは、光変調駆動信号に従って光源10から各光導波路31a,31bの光に対して分散予等化用変調をそれぞれ施す。光位相調整部13は光導波路31aの光に対して出力光電界間の相対位相を調整するための位相調整を行う。第1及び第2DCバイアス制御手段16a,16bは、第1及び第2MZ型光変調部12a,12bのDCバイアス設定をそれぞれ制御し、第1及び第2DCバイアス補正手段17a,17bは、目標として設定された分散予等化量(等化パラメータ)に従って第1及び第2DCバイアス制御手段16a,16bでの制御値を補正する。
すなわち、図1においては、等化パラメータ設定手段19から得られる目標とする分散予等化量の設定をもとに、第1,第2DCバイアス補正手段17a、17bでは最適なDCバイアス補正値を決定し、それに応じたDCバイアスの設定値の補正を第1,第2DCバイアス制御手段16a、16bに指示する。また、光位相調整部13については、等化パラメータ設定手段19から得られる目標とする分散予等化量の設定をもとに、光位相設定手段18では最適なDCバイアス補正を行うための光位相設定値を決定し、それに応じたDCバイアスの設定値の補正を第3DCバイアス制御手段16cに指示する。
図2には分散予等化がない場合とある場合の第1,第2MZ型光変調部12a,12bの出力を示す。例えば、図2の(a)で示すように分散予等化なしの場合、MZ型光変調部の出力信号電力のDCレベル(平均値)が出力電力最大値(Pmax)の概略1/2であるため、出力信号の平均値が概略Pmax/2となるバイアス点に設定することでバイアス制御が可能となる。ここに図2の(b)に示すように、分散予等化によってMZ型光変調部の出力のPmax/2と平均値が概略等しくならない場合には、図2の(a)と同じ設定でバイアス制御を行うと、最適バイアス値から異なった設定をしてしまうこととなり、出力光信号品質の劣化を招く。従って、バイアス制御ポイントを図2の(b)中のΔP分だけ補正する必要が生じる。この際、ΔPの値は分散予等化量にも依存するため、等化パラメータ設定手段19から得られる分散予等化量設定値(等化パラメータ)に応じてΔPの設定を行う。
このとき、ΔPの決定においては、予め分散予等化量に対するピーク電力と平均電力の関係から求められる補正値を分散予等化量毎にメモリ(図示省略)に保持しておくことで、上記動作は実現可能となる。なおDCバイアス制御手段がアナログ回路により構成されている場合は、メモリ出力をアナログ値に変換するためのDAC(Digital-to-Analogue Converter)にてメモリ格納のディジタルデータをアナログ値に変換処理したあとDCバイアス制御手段に供給することで、アナログ、ディジタルを問わずDCバイアス制御手段に補正信号を供給可能である。
また、DCバイアス補正手段では、与えられた分散予等化量設定値に対して演算処理により随時補正量を計算してもよい。その場合、マイクロプロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのデバイスにて演算部を構成することができる。これらの演算部内に送信元データ系列を模擬する複数のテストデータ系列を保持しておき、目標として設定された分散予等化量設定値毎に、これらテストデータ系列に対して得られる分散予等化データ列を演算により随時求めることで、分散予等化量設定値に対応した補正値を推測することが可能である。この場合においても、DCバイアス制御手段がアナログ回路により構成されている場合は、メモリ出力をアナログ値に変換するためのDAC(Digital-to-Analogue Converter)を使用してDCバイアス制御手段に補正信号を供給することが可能である。
DCバイアス制御手段として、外部からの動作点補正が可能な従来技術を適用することで、DCバイアス補正手段出力に応じたDCバイアス制御が実現できる。なお、適用するバイアス制御方式に応じて、図示しない光変調信号出力のモニタ手段や、低周波ディザ信号を用いる場合には同じく図示しないディザ信号発生手段や重畳手段、同期検波手段などの周辺回路を付与することで、分散予等化量に応じたバイアス設定が可能となる。
また、図1においては、DCバイアスは光変調駆動信号とは別の端子として供給する構成としているが、光変調駆動信号自体にDCレベル重畳を行う、すなわちI−チャンネル、Q−チャネルの各光変調駆動信号に第1,第2DCバイアス制御手段16a、16bでそれぞれに設定された補正を含むDCバイアスの重畳を行うことでバイアス制御を行ってもよいことは言うまでもない。
以上のように、本実施の形態を用いることで、分散予等化量による信号のピーク電力と平均電力の関係が崩れた場合においても、分散予等化量によらず最適なDCバイアス制御性能を提供することが可能となる。
実施の形態2.
図3はこの発明の実施の形態2による分散予等化光送信器の構成を概略的に示す図である。図3においては、図1の構成と比較して、第1,第2DCバイアス補正手段27a、27bにおいて、I−チャンネル、Q−チャネルの各光変調駆動信号からバイアス補正値を示すバイアス補正信号を抽出する点が異なる。なおI−チャンネル、Q−チャネルの各光変調駆動信号は、別途そのまま各第1及び第2MZ型光変調部12a,12bに送られる。
このように構成された分散予等化光送信器では、第1,第2DCバイアス補正手段27a、27bにおいて、光変調駆動信号について、図2でのPmax/2に相当するDCレベルと分散予等化時の駆動信号のDCレベルの差を検出し、検出値自体もしくは検出値を必要に応じて信号レベル変換した値を補正値に関するフィードバック情報として第1,第2DCバイアス制御手段16a、16bに供給することで、分散予等化時のピーク電力と平均電力の変化を補正する。この場合、分散予等化時駆動信号のDCレベルは例えば光変調駆動信号をダイオード(図示省略)など用いた低速応答のピーク検波器に通すことで得ることができる。応答速度が十分に低速なピーク検波器では、図2の(b)で示されるピーク値を発生させるような稀な駆動信号の変化は検出されないため、発生が稀なピーク値に影響されないDCレベルが観測可能である。また、駆動信号出力をBias−Teeに通してDCレベルをモニタしてもよい。Bias−Teeのバイアス端子はインダクタ接続により低周波成分しか通過しないため、充分な高周波遮断特性を有するバイアス端子を通して光変調駆動信号を観測することで、発生が稀なピーク値に影響されないDCレベルを得ることが可能となる。バイアス制御手段がディジタル回路で構成される場合には、モニタしたDCレベルもしくはモニタしたDCレベルにレベル変換を施した後のアナログ値からディジタル値に変換するためのADC(Analogue-to-Digital Converter)を使用することで、補正情報をバイアス制御手段に供給することが可能である。
本構成をとることで、フィードバック値として自動的にバイアス補正値を取得することが可能となるので、等化パラメータ設定手段から分散予等化量設定値を取得できないような場合においても、最適なバイアス制御を実現することが可能である。
実施の形態3.
図4はこの発明の実施の形態3による分散予等化光送信器の構成を概略的に示す図である。図4においては、図1、図2の構成と比較して、I−チャンネル、Q−チャネルの各光変調駆動信号の調整及び分散予等化量設定値に応じたバイアス制御の両方を同時に行う点が異なる。
上記のように構成される実施の形態3の分散予等化光送信器では、例えば第1,第2DCバイアス補正手段37a、37bが、I−チャンネル、Q−チャネルの各光変調駆動信号の調整として、ピーク電力を発生させる駆動電気信号のピーク値を制限する(光変調駆動信号の駆動振幅制限)、という動作を行う制限手段(図示省略)を有する。加えて、振幅制限した駆動電気信号で得られる変調部の出力光電力に応じて図1と同様なバイアス補正を行う。
ここで駆動電気信号の振幅制限動作は変調部の駆動に使用する図示しない電気増幅器(一般的に分散予等化データ生成手段20の出力に接続される)の入出力関係の非線形特性を使用してもよい。この場合、電気増幅器の出力信号振幅の飽和レベルを振幅制限レベルに設定することで、電気増幅器出力信号として振幅制限が施された信号を得ることができる。
なお、図4では分散予等化データ生成手段20の出力信号に対して駆動信号の振幅制限を行うことを前提としたが、分散予等化データ生成手段20の中に振幅制限動作部分を内包してもよいことは言うまでもない。例えば、データ生成時に振幅制限された駆動信号が出力されるよう演算を行う。
変調器への光変調駆動電気信号を振幅制限すると、図2で示す局所的なピーク値が抑圧されることになり、ピーク電力と平均電力の差異を小さくすることができるため、バイアス補正値のダイナミックレンジを小さくすることが可能となり、回路実現がより容易となる。
加えて、分散予等化量毎のバイアス補正が可能であるため、分散予等化量によらず最適なバイアス設定が可能となる。
この発明の実施の形態1による分散予等化光送信器の構成を概略的に示す図である。 この発明による分散予等化光送信器の動作を説明するための分散予等化がない場合とある場合のMZ型光変調部の出力を示す図である。 この発明の実施の形態2による分散予等化光送信器の構成を概略的に示す図である。 この発明の実施の形態3による分散予等化光送信器の構成を概略的に示す図である。 この種の一般的な分散予等化光送信器の構成を概略的に示す図である。
符号の説明
10 光源、11 光分波器、12a 第1MZ型光変調部、12b 第2MZ型光変調部、13 光位相調整部、14 光合波器、15 光ファイバ伝送路、16a 第1DCバイアス制御手段、16b 第2DCバイアス制御手段、16c 第3DCバイアス制御手段、17a,27a,37a 第1DCバイアス補正手段、17b,27b,37b 第2DCバイアス補正手段、18 光位相設定手段、19 等化パラメータ設定手段、20 分散予等化データ生成手段、21 光変調手段、31a,31b 光導波路。

Claims (7)

  1. 目標として設定された分散予等化量に従って、送信元データ系列より光伝送路の波長分散の逆関数演算を行い、分散予等化データ列からなる光変調駆動信号を発生する分散予等化データ生成手段と、
    光源と前記光伝送路との間に挿入され、前記光変調駆動信号に従って前記光源からの光に対して分散予等化用変調を施す光変調手段と、
    前記光変調手段のDCバイアス設定を、設定を直接制御するか又は前記光変調駆動信号にDCレベルの重畳を行って制御を行うDCバイアス制御手段と、
    目標として設定された前記分散予等化量に従って前記DCバイアス制御手段での制御値を補正するDCバイアス補正手段と、
    を備えたことを特徴とする分散予等化光送信器。
  2. DCバイアス補正手段において、予め分散予等化量に応じた補正値をメモリに記憶していることを特徴とする請求項1に記載の分散予等化光送信器。
  3. DCバイアス補正手段において、目標として設定された分散予等化量に対する補正値を随時、分散予等化データ生成手段の分散予等化データ列からなる光変調駆動信号のピーク電力と平均電力の関係から演算により求めることを特徴とする請求項1に記載の分散予等化光送信器。
  4. 分散予等化データ生成手段からの光変調駆動信号の駆動振幅制限を行う制限手段を備えたことを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の分散予等化光送信器。
  5. 目標として設定された分散予等化量を考慮して、送信元データ系列より光伝送路の波長分散の逆関数演算を行い、分散予等化データ列からなる光変調駆動信号を発生する分散予等化データ生成手段と、
    光源と前記光伝送路との間に挿入され、前記光変調駆動信号に従って前記光源からの光に対して分散予等化用変調を施す光変調手段と、
    前記光変調手段のDCバイアス設定を、設定を直接制御するか又は前記光変調駆動信号にDCレベルの重畳を行って制御を行うDCバイアス制御手段と、
    前記光変調駆動信号のDCレベルに従って前記DCバイアス制御手段での制御値を補正するDCバイアス補正手段と、
    を備えたことを特徴とする分散予等化光送信器。
  6. 光変調手段が、光源からの光を分波する光分波器、分波された光をそれぞれ伝達する光導波路、光導波路の光を合波する光合波器、光導波路に挿入された光変調部及び出力光電界間の相対位相を制御する光位相調整部、を含むことを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項に記載の分散予等化光送信器。
  7. 光変調部がマッハツェンダー干渉型光変調器からなることを特徴とする請求項1から6までのいずれか1項に記載の分散予等化光送信器。
JP2007074712A 2007-03-22 2007-03-22 分散予等化光送信器 Active JP4850767B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007074712A JP4850767B2 (ja) 2007-03-22 2007-03-22 分散予等化光送信器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007074712A JP4850767B2 (ja) 2007-03-22 2007-03-22 分散予等化光送信器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008236512A true JP2008236512A (ja) 2008-10-02
JP4850767B2 JP4850767B2 (ja) 2012-01-11

Family

ID=39908720

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007074712A Active JP4850767B2 (ja) 2007-03-22 2007-03-22 分散予等化光送信器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4850767B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012128165A (ja) * 2010-12-15 2012-07-05 Mitsubishi Electric Corp 光送信機、光通信システムおよび光送信方法
JP2012129606A (ja) * 2010-12-13 2012-07-05 Fujitsu Ltd 光送信装置および光送信方法
US8391724B2 (en) 2010-07-08 2013-03-05 Mitsubishi Electric Corporation Optical modulator, optical transmission device, and bias adjusting method
WO2013136651A1 (ja) * 2012-03-12 2013-09-19 日本電気株式会社 光通信システム、光送信装置、光受信装置、光通信方法、光送信方法、位相回転設定装置、及び光受信方法
JP2015516697A (ja) * 2012-03-22 2015-06-11 日本電気株式会社 光送信器およびその制御方法
JP2018087846A (ja) * 2016-11-28 2018-06-07 日本電気株式会社 光変調装置および光変調器の制御方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1152310A (ja) * 1997-08-01 1999-02-26 Hitachi Ltd マーク率変動対応バイアス電圧制御回路
JP2000180804A (ja) * 1998-12-18 2000-06-30 Fujitsu Ltd 光変調器及びそのバイアス制御回路並びに該光変調器を備えた光送信機
WO2007023858A1 (ja) * 2005-08-24 2007-03-01 National Institute Of Information And Communications Technology Fsk変調器の自動調整システム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1152310A (ja) * 1997-08-01 1999-02-26 Hitachi Ltd マーク率変動対応バイアス電圧制御回路
JP2000180804A (ja) * 1998-12-18 2000-06-30 Fujitsu Ltd 光変調器及びそのバイアス制御回路並びに該光変調器を備えた光送信機
WO2007023858A1 (ja) * 2005-08-24 2007-03-01 National Institute Of Information And Communications Technology Fsk変調器の自動調整システム

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8391724B2 (en) 2010-07-08 2013-03-05 Mitsubishi Electric Corporation Optical modulator, optical transmission device, and bias adjusting method
JP2012129606A (ja) * 2010-12-13 2012-07-05 Fujitsu Ltd 光送信装置および光送信方法
US8879925B2 (en) 2010-12-13 2014-11-04 Fujitsu Limited Optical transmitter and optical transmission method
JP2012128165A (ja) * 2010-12-15 2012-07-05 Mitsubishi Electric Corp 光送信機、光通信システムおよび光送信方法
WO2013136651A1 (ja) * 2012-03-12 2013-09-19 日本電気株式会社 光通信システム、光送信装置、光受信装置、光通信方法、光送信方法、位相回転設定装置、及び光受信方法
JP2015516697A (ja) * 2012-03-22 2015-06-11 日本電気株式会社 光送信器およびその制御方法
US9544060B2 (en) 2012-03-22 2017-01-10 Nec Corporation Optical transmitter and method for controlling the same
JP2018087846A (ja) * 2016-11-28 2018-06-07 日本電気株式会社 光変調装置および光変調器の制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4850767B2 (ja) 2012-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10225017B2 (en) Optical transmitter and method for controlling the same
US9544060B2 (en) Optical transmitter and method for controlling the same
CN108270493B (zh) 用于检测和补偿针对相干光发射器的功率不平衡和调制不完美的方法和装置
US7603007B2 (en) Quadrature phase-shift keying modulator and phase shift amount controlling method for the same
JP6358024B2 (ja) 光送信器および波形歪みを補正する方法
JP5476697B2 (ja) 光信号送信装置
US7660537B2 (en) Simultaneous electrical pre-compensation of self-phase modulation and chromatic dispersion
US9485032B2 (en) Optical multilevel transmitter and optical transponder
JP4708241B2 (ja) 分散予等化光送信器
JP4850767B2 (ja) 分散予等化光送信器
JP4842100B2 (ja) 分散予等化光送信器および光通信システム
JP2008066849A (ja) 光送信機およびその駆動方法
Napoli et al. Digital pre-compensation techniques enabling high-capacity bandwidth variable transponders
JP6805687B2 (ja) 光モジュールおよび光変調器のバイアス制御方法
JP5289428B2 (ja) デジタル信号処理光送信装置
JP2010034830A (ja) 予等化光ファイバ通信システム
JP6350762B2 (ja) 光送信器および光通信方法
WO2015129193A1 (ja) 光送信機および光送信方法
JP5116573B2 (ja) 分散予等化光送信器
JP2016171363A (ja) 光変調回路、光送信機および光変調方法
WO2013179528A1 (ja) 光信号送信装置、光送信方法、及び光信号送信装置の調整方法
JP2019185058A (ja) 光変調回路、光送信機および光変調方法
Cartledge et al. Optical waveform generation using a directly modulated laser

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091204

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110615

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110628

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110722

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111018

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111019

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4850767

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141028

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250