JP2012136329A - ワーク搬送装置 - Google Patents

ワーク搬送装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2012136329A
JP2012136329A JP2010289592A JP2010289592A JP2012136329A JP 2012136329 A JP2012136329 A JP 2012136329A JP 2010289592 A JP2010289592 A JP 2010289592A JP 2010289592 A JP2010289592 A JP 2010289592A JP 2012136329 A JP2012136329 A JP 2012136329A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carriage
path
rail
pusher
cart
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010289592A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5585986B2 (ja
Inventor
Chikamune Tejima
敬宗 手島
Toshio Arai
俊夫 新居
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daifuku Co Ltd
Toyota Auto Body Co Ltd
Original Assignee
Daifuku Co Ltd
Toyota Auto Body Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daifuku Co Ltd, Toyota Auto Body Co Ltd filed Critical Daifuku Co Ltd
Priority to JP2010289592A priority Critical patent/JP5585986B2/ja
Publication of JP2012136329A publication Critical patent/JP2012136329A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5585986B2 publication Critical patent/JP5585986B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Automobile Manufacture Line, Endless Track Vehicle, Trailer (AREA)

Abstract

【課題】直進経路とUターン路とからなる搬送経路において、シンプルな構成で、乗り継ぎが無く、安定してワークの搬送を行うことができるワーク搬送装置を提供する。
【解決手段】直線経路11とUターン路12からなる搬送経路10上において、搬送台車2を用いてワーク8を移動するワーク搬送装置1である。搬送台車2は、第1台車3と第2台車5とからなる。第2台車5は、直線経路11において、第2レール14と第2走行部51とを当接させて直進進行する。Uターン路12においては、第2台車5を第1台車3と一体化して移動するよう構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、直線経路とUターン路とを組み合わせてなる搬送経路において、ワークを搬送するためのワーク搬送装置に関する。
例えば、自動車等の生産ラインにおいては、ワークを搬送台車上に載置し、搬送台車を移動させながら自動塗装機や自動溶接機を用いて種々の作業を行っている。この生産ラインにおいて、工程数及び各工程の長さ、敷地の規模等によっては、生産ラインを一本の直線経路で形成することが困難な場合がある。このような場合には、経路をUターンさせ、複数の直線経路をUターン路により繋いだ構成とした生産ラインがある。
例えば、図14に示す塗装ライン9は、第1直線経路91、第2直線経路92及びUターン路93からなる搬送経路上において、ワーク94を載置した搬送台車95を移動させながら自動塗装機を用いてワーク94の塗装を行うように構成されたものである。搬送経路は、平行に配された第1直線経路91及び第2直線経路92をUターン路93により繋いで構成してある。該塗装ライン9をなす第1直線経路91及び第2直線経路92の2つの直線経路は、自動塗装機を用いてワーク94の塗装作業を行う塗装工程であり、第1直線経路91及び第2直線経路92においては、搬送台車95は、第1プッシャーコンベア961を用いて低速連続搬送される。
また、Uターン路93においては、複数の機器を用いて第1直線経路91から第2直線経路92への移動が行われる。第1直線経路91に配された第1塗装工程を構成する第1塗装装置981を通過した搬送台車95は、第1直線経路91とUターン路との境界に配された第1高速フィーダー971により高速搬送され、Uターン路93に設けられたターンテーブル972上へと移動する。
次に、該ターンテーブル972を180°回転させ、搬送台車95を反転した後、該搬送台車95を第1トラバーサ973により、第2直線経路92に向かって移動させる。このとき、先に搬送された搬送台車が第2直線経路92へと移動するまでの間、第1トラバーサ973の終点において搬送台車95を停止状態とする。先に搬送された搬送台車が第2直線経路92へと移動すると、搬送台車95は、第1トラバーサ973の進行方向と直交する方向へとキッカー974により押し出され、第2トラバーサ975上へと移動する。
次に、該第2トラバーサ975により、Uターン路93と第2直線経路92との境界に設けられた第2高速フィーダー976へと移動する。そして、第2高速フィーダー976により高速搬送され、第2直線経路92に配された第2プッシャーコンベア962上へと移動する。搬送台車95は、該第2プッシャーコンベア962により低速連続搬送され、第2直線経路92に沿って配された第2塗装工程を構成する第2塗装装置982においてワーク94の塗装が行われる。
このように、上記従来の塗装ライン9は、第1塗装装置981を備えた第1直線経路91と第2塗装装置982を備えた第2直線経路92とを、第1高速フィーダー971、ターンテーブル972、第1トラバーサ973、キッカー974、第2トラバーサ975及び第2高速フィーダー976という多数の装置を備えたUターン路によって接続して、ワーク94を保持した搬送台車95のUターン搬送を実現している。
また、上述した方法以外の直線経路とUターン路とからなる搬送経路上においてワークを搬送する方法としては、特許文献1及び特許文献2の方法がある。特許文献1の方法は、直進及び曲進を自在に走行可能な台車により、直進経路及びUターン路の両方を走行可能に構成されている。また、特許文献2の方法は、駆動源であるモータを有する搬送台車において、左右各々に大径駆動輪と小径駆動輪の2つの駆動輪を設けてある。直線経路においては、左右両輪とも大径駆動輪と走行レールとを当接させて走行する。一方、Uターン路においては、内輪側は、小径駆動輪と走行レールとを当接させ、外輪側は、大径駆動輪と走行レールとを当接させることにより、内外輪差を解消し、走行するよう構成されている(特許文献1)。
特開2000―16559号公報 特開2008−44400号公報
ところで、図14に示した塗装ライン9においては、構成機器毎に搬送台車95の乗り継ぎを行う必要がある。そのため、搬送台車95の乗り継ぎ時に振動が生じることにより、搬送台車95上に保持されたワーク94の保持姿勢が乱れたり、台車からワークが外れる等、保持状態に異常が生じる搬送不良が発生する場合がある。搬送不良のまま、第2直線経路92へと進入し、第2塗装工程を構成する第2塗装装置982を通過した場合、塗膜厚さの不均一が生じるなど、作業品質の低下が起こる。したがって、ワーク94の保持不良が発生した場合には、一旦、搬送を停止し保持姿勢を修正する必要があるため、塗装ラインにおける効率が悪化することとなる。また、ワーク94の保持姿勢を確認するための設備や作業者を配置する必要があり、生産コストが増大することとなる。
また、第1直線経路91から第1プッシャーコンベア961により連続搬送されるワーク94を保持した搬送台車95を、Uターン路93において搬送の流れを滞らせることなく、第2直線経路92へと移動する必要がある。そのため、Uターン路93における各機器の作動速度を高速とする必要がある。したがって、ワーク94及び搬送台車95に生じる振動や負荷が大きくなり、よりワーク94の保持姿勢に乱れが生じやすくなる。
また、第1直線経路91及び第2直線経路92と、Uターン経93との境界において、搬送台車95を高速で移動させる第1高速フィーダー971及び第2高速フィーダー976は、所定の長さを設定する必要がある。また、第1高速フィーダー971及び第2高速フィーダー976による高速搬送時には、作業をおこなうことができない。そのため、塗装工程の工程長に加え、作業を行うことができない高速搬送区間の分、塗装ラインを延長する必要があり、塗装ラインにおける効率が低下する場合がある。
また、特許文献1の方法においては、直進経路でも直進及び曲進を自在に走行可能な台車を用いてワークの搬送を行う。そのため、移動時における直進安定性が低下し、塗装装置とワークとの間の距離が安定せず、塗装品質が低下する場合がある。
また、特許文献2の方法においては、機器の乗り継ぎを行うことなく、Uターン路におけるワークの搬送を行うことができるが、搬送台車毎に駆動源であるモータを設ける必要がある。また、上記搬送台車の移動経路内に、該搬送台車への給電設備を設ける必要がある。そのため、搬送台車及び設備の構造が複雑となり、保全性が悪化する場合がある。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、シンプルな構成で、機器の乗り継ぎを行わず、ワークの保持姿勢を乱すことなく安定してワークの搬送を行うことができるワーク搬送装置を提供しようとするものである。
本発明は、直線経路とUターン路とを組み合わせてなる搬送経路に沿って駆動コンベアが配置され、該駆動コンベアに係合する搬送台車にワークを保持させて上記駆動コンベアの駆動力によって上記搬送台車を移動させるよう構成したワーク搬送装置において、
上記搬送台車は、上記駆動コンベアに設けられた駆動プッシャー部に係合する第1台車と、該第1台車の上方に配置され、該第1台車に設けられた台車プッシャー部に係合すると共に上記ワークを保持する保持部を備えた第2台車とを有し、
上記第1台車における上記台車プッシャー部は上下方向に伸縮可能に設けられ、上記第1台車と上記第2台車とは、上記台車プッシャー部における係合状態を維持したまま両者の上下方向の間隔を変更可能であり、両者の間隔を所定間隔まで縮小した際に、上記第1台車に設けられた台車支承部に上記第2台車が載置されて両者が一体化するよう構成されており、
上記第1台車は、直進及び曲進を自在に走行可能な第1走行部を有し、上記搬送経路に沿って全長に設けられた第1レール上に上記第1走行部を配置して走行するよう構成され、
上記第2台車は、直進走行のみ可能な第2走行部を有し、上記搬送経路のうち上記直線経路に沿って設けられた第2レール上に上記第2走行部を配置した際には直進方向のみへ走行するよう構成され、
進行方向において上記直線経路から上記Uターン路へと変化する境界近傍の上記直線経路においては、上記第1レールと上記第2レールの上下方向の間隔を進行方向に沿って徐々に縮小することにより、上記第1台車と上記第2台車の上下方向の間隔を縮小して上記台車支承部への上記第2台車の載置による台車一体化を行うためのUターン路進入経路部が設けられ、
進行方向において上記Uターン路から上記直線経路へと変化する境界近傍の上記直線経路においては、上記第1レールと上記第2レールの上下方向の間隔を進行方向に沿って徐々に拡大することにより、上記第1台車と上記第2台車の上下方向の間隔を拡大して上記第2台車の上記第2走行部を上記第2レール上に当接させると共に、上記台車支承部から上記第2台車を離して台車一体化の解除を行うUターン路脱出経路部が設けられ、
上記第2台車は、少なくとも上記Uターン路進入経路部及び上記Uターン路脱出経路部を除く上記直線経路においては、上記第2レールと上記第2走行部とを当接させて直進進行し、上記Uターン路においては、上記第2台車が上記第1台車に設けられた台車支承部に係合して該第1台車と一体化して移動するよう構成されていることを特徴とするワーク搬送装置にある(請求項1)。
本発明において、上記第1台車と上記第2台車とは、上記台車プッシャー部における係合状態を維持したまま両者の上下方向の間隔を変更可能であり、両者の間隔を所定間隔まで縮小した際に、上記第1台車に設けられた台車支承部に上記第2台車が載置されて両者が一体化するよう構成されている。そして、上記第1台車は、直進及び曲進を自在に走行可能な上記第1走行部を有し、上記一体化した状態で上記Uターン路上を移動するようこ構成されている。また、上記第2台車は、直進走行のみ可能な第2走行部を有し、上記第1台車と上記第2台車とを上記台車プッシャー部により係合した状態で、上記Uターン路進入経路部及び上記Uターン路脱出経路部を除く一般の上記直線経路上を移動するよう構成されている。
上記搬送台車は、上記直線経路上において、上記第1台車と上記第2台車とを、上記台車プッシャー部により係合した状態で、上記第2台車によって上記ワークを搬送する。また、上記Uターン路上においては、第1台車と上記第2台車とが一体化した状態で、上記第1台車によって上記ワークを搬送する。そのため、上記第1台車と上記第2台車の状態を、係合した状態と一体化した状態とに切り換えることで、上記第2台車自身が直進走行しかしない構成であっても、上記直線経路と上記Uターン路の両方を移動することができる。したがって、複数の機器を設ける必要がなく、乗り継ぎ時の振動により起こるワークの保持姿勢の乱れを防止することができる。
また、上述のごとく、上記第2台車が有する上記第2走行部は、直進方向のみ走行可能に構成されている。そのため、直進走行時の安定性を向上することができ、上記直線経路上において、上記搬送台車が左右方向に振れることを防止することができる。したがって、作業工程を構成する作業装置と上記ワークの間の距離を一定とし、作業の精度及び品質を向上することができる。また、上記第1台車が有する上記第1走行部は、直進及び曲進を自在に走行可能に構成されている。そのため、上記Uターン路上において振動等を生ずることなくスムースに走行することができる。したがって、上記ワークの保持姿勢を乱すことなく、安定して移動することができる。
また、上記搬送台車の状態に関わらず、上記搬送台車を移動する際の駆動源として上記駆動コンベアが用いられる。また、該駆動コンベアは、上記搬送経路の全長に沿って連続して配されている。そのため、複数の駆動源を用いることなく、上記搬送経路の全長において連続搬送を行うことができる。したがって、Uターン路進入経路部及び上記Uターン路脱出経路部を除く上記直線経路に、作業工程を配することができる。それゆえ、上記ワーク搬送装置の稼働率を向上すると共に、生産効率を向上することができる。また、構成機器の数を低減することにより、設備費を低減すると共に、生産ラインの保全性を向上することができる。
本発明によれば、直進経路とUターン路とからなる搬送経路において、シンプルな構成で、機器の乗り継ぎを行わず、ワークの保持姿勢を乱すことなく安定してワークの搬送を行うことができるワーク搬送装置を提供することができる。
実施例1における、直線経路を移動する際の搬送台車を示す側面図。 実施例1における、直線経路を移動する際の搬送台車を示す正面図。 実施例1における、第1台車と第2台車とを一体化した搬送台車を示す側面図。 実施例1における、第1台車と第2台車とを一体化した搬送台車を示す正面図。 実施例1における、第1台車を示す平面図。 実施例1における、第2台車を示す平面図。 実施例1における、係合前の第1台車及び第2台車を示す側面図。 実施例1における、係合準備段階の第1台車及び第2台車を示す側面図。 実施例1における、係合後の第1台車及び第3台車を示す側面図。 実施例1における、台車プッシャー部が縮小する第1過程を示す側面図。 実施例1における、台車プッシャー部が縮小する第2過程を示す側面図。 実施例1における、第1台車と第2台車とが一体化した状態を示す側面図。 実施例1における、塗装ラインを示す説明図。 従来例における、Uターン路を設けた塗装ラインを示す説明図。
本発明において、上記搬送経路における進行方向を前方とし、その反対の方向を後方とし、両方向を総称して前後方向というものとする。また、前方から見た場合の横方向を左右方向とし、縦方向を上下方向とする。
また、上記第1台車の上記台車プッシャー部は、上記搬送経路において少なくとも上記直線経路に沿って設けられたプッシャーレール上を走行するプッシャー走行部を備えており、上記Uターン路進入経路部においては、上記プッシャーレールと上記第1レールの上下方向の間隔を進行方向に沿って徐々に縮小し、上記Uターン路脱出経路部においては、上記プッシャーレールと上記第1レールの上下方向の間隔を進行方向に沿って徐々に拡大していることが好ましい(請求項2)。
この場合には、上記搬送台車における搬送状態の切り替えを、上記プッシャーレールと上記第1レールの間隔によって制御することができる。また、上記搬送台車を移動することにより、上記搬送状態の切り替えを行うことができるため、上記駆動コンベア以外の機器を追加する必要がない。したがって、シンプルな構成のまま、容易に上記搬送状態の切り替えを行うことができる。
また、上記第1台車は上記Uターン路に沿って走行する際の安定性を高めるための補助走行部をさらに有しており、上記Uターン路に沿って設けられた補助レール上に上記補助走行部を配置して走行するよう構成されていることが好ましい(請求項3)。
この場合には、重量が大きいワークや重心の高いワークを搬送する場合においても、上記第1台車が転倒することなく、安定して安全に搬送することができる。
また、上記台車プッシャー部は、複数の回動軸を有するリンク機構よりなる伸縮部を備えていることが好ましい(請求項4)。
この場合には、上記台車プッシャー部をシンプルな構造により構成することができる。そのため、上記搬送台車の費用を低減すると共に、その保全性を向上することができる。
また、上記ワーク搬送装置は、塗装ラインにおいて上記ワークを搬送するためのものであることが好ましい(請求項5)。
塗装ラインは、電着塗装、中塗り塗装、ベース塗装、クリア塗装等の複数の塗装工程からなり、1つの塗装工程は分断されることなく、連続して行われることが塗装品質を確保する上で好ましい。また、塗装作業を行うにあたり、搬送状態が安定していることが品質向上へとつながる。
本発明のワーク搬送装置は、上述のごとく、生産ラインの全長を変更することなく、作業可能な範囲を比較的長くすることができ、かつ上記直線経路上において上記第2台車を用いて安定してワークを搬送することができる。したがって、上記塗装ラインに必要な要件を満たすものであり、塗装ラインに用いることは非常に効果的である。尚、上記塗装工程に配する塗装装置は、手動塗装機又は自動塗装機のいずれも用いることができる。また、上述のごとく、上記直進経路において上記ワークを安定して搬送することができるため、容易に自動化を行うことができる。
(実施例1)
本発明の実施例にかかるワーク搬送装置1を図1〜図13を用いて説明する。
本例のワーク搬送装置1は、図13に示すごとく、直線経路11とUターン路12とを組み合わせてなる搬送経路10に沿って駆動コンベア6が配置され、該駆動コンベア6に係合する搬送台車2にワーク8を保持させて駆動コンベア6の駆動力によって搬送台車2を移動させるよう構成してある。搬送台車2は、図1及び図2に示すごとく、駆動コンベア6に設けられた駆動プッシャー部61に係合する第1台車3と、該第1台車3の上方に配置され、該第1台車3に設けられた台車プッシャー部4に係合すると共にワーク8を保持する保持部52を備えた第2台車5とを有している。
第1台車3における台車プッシャー部4は、図1〜図4に示すごとく、上下方向に伸縮可能に設けられている。また、第1台車3と第2台車5とは、台車プッシャー部4における係合状態を維持したまま両者の上下方向の間隔を変更可能である。両者の間隔を所定間隔まで縮小した際に、図3及び図4に示すごとく、第1台車3に設けられた台車支承部31に第2台車5が載置されて両者が一体化するよう構成されている。また、第1台車3は、直進及び曲進を自在に走行可能な第1走行部32を有し、搬送経路10に沿って全長に設けられた第1レール13上に第1走行部32を配置して走行するよう構成されている。また、第2台車5は、直進走行のみ可能な第2走行部51を有し、搬送経路10のうち直線経路11に沿って設けられた第2レール14上に第2走行部51を配置した際には、直進方向のみへ走行するよう構成されている。
図9〜図12に示すごとく、進行方向において直線経路11からUターン路12へと変化する境界近傍の直線経路11においては、第1レール13と第2レール14の上下方向の間隔を進行方向に沿って徐々に縮小することにより、第1台車3と第2台車5の上下方向の間隔を縮小して台車支承部31への第2台車5の載置による台車一体化を行うためのUターン路進入経路部113が設けてある。また、進行方向においてUターン路12から直線経路11へと変化する境界近傍の直線経路11においては、第1レール13と第2レール14の上下方向の間隔を進行方向に沿って徐々に拡大することにより、第1台車3と第2台車5の上下方向の間隔を拡大して第2台車5の第2走行部51を第2レール14上に当接させると共に、台車支承部31から第2台車5を離して台車一体化の解除を行うUターン路脱出経路部114が設けてある。
本例のワーク搬送装置1における、第2台車5は、図1及び図2に示すごとく、少なくともUターン路進入経路部113及びUターン路脱出経路部114を除く直線経路11において、第2レール14と第2走行部51とを当接させて直進進行するよう構成されている。一方、Uターン路12においては、図3及び図4に示すごとく、第2台車5が第1台車3に設けられた台車支承部31に係合して該第1台車3と一体化して移動するよう構成されている。
以下、さらに詳説する。
本例におけるワーク8は、自動車のメインボディであり、搬送台車2は、電着塗装後のメインボディの中塗り塗装、ベース塗装及びクリア塗装を行うための塗装ライン内において、メインボディを搬送するために用いるものである。
本例のワーク搬送装置1は、図13に示すごとく、直線経路11とUターン路12とからなる搬送経路10上を、搬送台車2によってワーク8を搬送するものであり、自動塗装機により塗装を行う塗装ラインに用いられるように構成されている。本例における直線経路11は、搬送経路10の搬送方向に対して、Uターン路12の手前に配される第1直線経路111と、Uターン路12の後に配される第2直線経路112とからなる。
また、本例においては、搬送起点Aから第1直線経路111の間に第1台車3と第2台車5との係合を行うための係合開始区間18を設け、第2直線経路112から搬送終点Bの間に第1台車3と第2台車5との係合を解除するための係合解除区間19を設けてある。また、図13に示す矢印は、搬送経路10の進行方向を示すものである。
搬送台車2は、図1及び図2に示すごとく、駆動コンベア6に設けた駆動プッシャー部61に係合する第1台車3と、該第1台車3の上方に配置され、該第1台車3に設けられた台車プッシャー部4に係合すると共にワーク8を保持する保持部52を有する第2台車5とを有している。
第1台車3は、図1、図2及び図5に示すごとく、略I字形状を有する第1フレーム部34を有し、該第1フレーム部34は、第1レール13上を走行可能に構成された第1走行部32と、第2台車5と係合する台車プッシャー部4と、第2台車5を載置する台車支承部31とを設けてなる。第1フレーム部34は、図5に示す上面視において、搬送経路10の進行方向と平行に配された1本の長尺フレーム341と、該長尺フレーム341と直角をなすように配された2本の短尺フレーム342とからなり、長尺フレーム341の端部と、2本の短尺フレーム342の中央部とを結合して形成される。
図1及び図2に示すごとく、第1フレーム部34をなす2本の短尺フレーム342の下面中央部からそれぞれ垂下した第1走行部固定部材321の下端には、第1走行部32が配設してある。また、第1走行部32は、水平方向に回動可能な回動機構を有する第1センターリンク部322の前後位置に、左右1対の第1走行車輪323をそれぞれ設けてなり、後述する第1レール13上を直進及び曲進を自在に走行可能に構成されている。また、第1センターリンク部322の下面には、第1係合部35を設けてあり、駆動コンベア6が有する駆動プッシャー部61と係合し、駆動コンベア6の駆動力を第1台車3へと伝達するよう構成されている。また、図2に示すごとく、上記2本の短尺フレーム342の下面において、上記第1走行部固定部材321の左右方向における外側の位置には、補助走行車輪331をそれぞれ設けてある。該補助走行車輪331と短尺フレーム342とは、水平方向に回動可能に配設されている。
また、図1に示すごとく、前方に配される短尺フレーム342の前方には、台車プッシャー部4を設けてある。該台車プッシャー部4は、2つの回動軸を有するリンク機構よりなる伸縮部42を備えている。該伸縮部42は、短尺フレーム342の前面及び上面と結合したブラケット部43と、該ブラケット部43と第1回動軸46を介して回動可能に連結した2枚のリンクプレート44と、該2枚のリンクプレート44と第2回動軸47を介して回動可能に連結したプッシャー先端部45とからなる。
ブラケット部43は、図7及び図9に示すごとく、略台形形状からなり、その上辺及び下辺に略直角三角形形状の切欠き部431、432を設けてある。また下辺と斜辺とがなす2つの角部は、各角部をなす斜辺と垂直な面を形成するよう面取り部433、434を設けてある。ブラケット部43はその略台形形状の上辺に設けた略直角三角形状の切欠き部431からなる二つの面を、短尺フレーム342部の前面及び上面に当接するよう配設してなる。また、リンクプレート44は略長方形形状を有し、2枚のリンクプレート44により、第1回動軸46を介してブラケット部43を挟み込み、かつ第2回動軸47を介してプッシャー先端部45のヘッドフレーム452を挟み込み配設してある。対向面には、図7に示す台車プッシャー部4が縮小した状態において、プッシャー先端部45をなすヘッドフレーム452の下面と当接するリンク受け部441を設けてなる。
また、図7及び図9に示すごとく、プッシャー先端部45は、プッシャーヘッド451とヘッドフレーム452とからなり、該ヘッドフレーム452は、同図中において略L字形状を左右反転した形状を有している。ヘッドフレーム452をなす略L字において、横向きに配される先端部には、ブラケット部43に設けた切欠き部432により形成される凸角部435がなす二面又はブラケット部43の下端に配される角部に施した面取り部433により形成される二面と当接する凹角部453が設けてある。
図9に示すごとく、台車プッシャー部4が伸張した状態においては、リンクプレート44が垂直に起立し、ブラケット部43に設けた切欠き部432により形成される凸角部435がなす二面と、プッシャー先端部45のヘッドフレーム452に設けた凹角部453がなす二面が当接するように構成されている。これにより、台車プッシャー部4を縮小する際に、リンクプレート44が後方へ倒れることを防止することができる。
また、図7に示すごとく、台車プッシャー部4を縮小した状態においては、リンクプレート44を横倒しした状態にあり、ブラケット部43の下端に配される角部に施した面取り部433により形成される二面と、プッシャー先端部45のヘッドフレーム452に設けた凹角部453がなす二面とが当接し、リンクプレート44に設けたリンク受け部441とヘッドフレーム452の下面とが当接するよう構成してある。これにより、台車プッシャー部4を縮小した状態においては、該台車プッシャー部4の自重により、上述した当接状態が維持され、意図的にプッシャー先端部45を上昇させない限り、台車プッシャー部4は縮小した状態を維持することができる。したがって、台車プッシャー部4を縮小した状態に維持する場合には、後述するプッシャーレール15を設ける必要がない。
また、図7及び図9に示すごとく、プッシャー先端部45のヘッドフレーム452には、その前後に左右一対のプッシャー走行車輪411からなるプッシャー走行部41を設けてあり、該プッシャー走行部41は、後述するプッシャーレール15上を走行することができる。
また、図1に示すごとく、第1台車3の前後に配される短尺フレーム342の各端部の上面には、それぞれ垂直方向に立設する台車支承部31を設けてある。該台車支承部31は、矩形形状の断面を有する角パイプの上面に略L字形状の台車受け部311を設けてなる。第1台車3は、図3及び図4に示すごとく、台車受け部311により第2台車5と係合し、該第2台車5を支承することができる。
上記第2台車5は、図1、図2及び図6に示すごとく、略長方形形状の第2フレーム部54と、直進走行のみ可能な第2走行部51と、ワーク8を保持する保持部52と、第1台車3が有する台車プッシャー部4と係合する第2係合部53とを有している。第2フレーム部54は、複数のフレームを結合することにより構成され、略長方形形状をなしている。第2フレーム部54には、該第2フレーム部54の前後方向に対して直交するように、略長方形形状を有する2つの第2走行部フレーム55を、第2フレーム部54の前端部及び後端部からそれぞれ所定の距離をおいて配設してある。
第2走行部51は4つの第2走行車輪511からなり、1つの第2走行部フレーム55の下面において、第2フレーム部54の左右側面より左右方向に外側の位置にそれぞれ1つずつ配される。第2走行車輪511は、第2走行部フレーム55に対して、水平方向において回動しないように、かつ第2レール14と平行な方向に直進するよう配設してある。また、第2走行車輪511の円周面全周には、第2レール14上に配された第2凸部141と嵌合する車輪凹溝512を形成してある。このような構成を有することにより、第2台車5は、第2レール14上を左右に振れることなく、安定して直進走行することができる。そのため、直線経路11(第1直線経路111、第2直線経路112)に配された第1塗装工程及び第2塗装工程における塗装品質を向上することができる。
また、図1及び図2に示すごとく、第2フレーム部54の下面には、左右方向の略中央部から垂下した、矩形形状をなす第2係合部53を設けてある。該第2係合部53は、搬送経路10の全域において、第1台車3に設けた台車プッシャー部4と係合した状態を維持する。また、第2フレーム部54の後端部には、後述するフィーダー71、72と係合するサブ係合部56が設けてある。
また、第2台車5の上面には、ワーク8を保持するための保持部52を設けてある。該保持部52の配設位置及び形状は、ワーク8の形状により適宜変更することができる。
上記搬送経路10には、該搬送経路10に沿って、その全域に、搬送台車2の駆動源となる駆動コンベア6と、第1台車3が有する第1走行部32が走行するための第1レール13とを設けてある。また、直線経路11においては、第2台車5が有する第2走行部51が走行するための第2レール14と、プッシャー走行部41が走行するためのプッシャーレール15とを設けてある。また、Uターン路12においては、第1台車3が有する補助走行部33が走行するための補助レール121を設けてある。
駆動コンベア6は、図1、図3及び図13に示すごとく、第1レール13の下方において、該第1レール13と所定の間隔を保持しながら搬送経路10に沿って、その全域に配置されている。また、駆動コンベア6は、ワーク8を低速で連続搬送可能なチェーンコンベアからなり、該チェーンコンベアは、環状に形成された無端コンベアチェーンを、図示しない駆動源により駆動させる。駆動コンベア6の駆動力は、無端コンベアチェーンに搬送ピッチ毎に設けられた駆動プッシャー部61と第1台車3が有する第1係合部35とを係合することにより、搬送台車2へと伝達することができる。また、無端コンベアチェーンは、3次元方向に屈曲可能なリベットレスチェーンを用いたものであり、第1レール13が水平面上で湾曲した場合及び上下方向に高さ位置を変更した場合のいずれの状態においても追従できるものである。
第1レール13は、図2に示すごとく、略コの字の断面形状からなる分割第1レール131を2本配して構成されている。2本の分割第1レール131の断面形状をなす略コの字の開口部側を対向させ、所定の間隔を介して配することで形成される空隙内を第1走行部32が走行可能に構成されている。上述した駆動コンベア6と第1レール13とは、搬送経路10の床下に設けられたレール台座部17に配されており、該レール台座部17内の下方に駆動コンベア6を設け、その上方に第1レール13を設けてある。駆動コンベア6と第1レール13とは、搬送経路10内においては常に一定の間隔を介して配されており、駆動コンベア6が有する駆動プッシャー部61と第1台車3が有する第1係合部35とが係合した状態を維持している。
第2レール14は、図2に示すごとく、直線経路11の床面上に、該直線経路11と平行に配された2本の凹溝部からなり、該凹溝部の内側において直線経路11とそれぞれ平行に配された第2凸部141からなる。第2レール14がなす2本の凹溝部の内側にそれぞれ配した第2凸部141は、第2台車5が有する第2走行部51をなす第2走行車輪511の左右方向における間隔と、略同一の間隔を介して配してある。
プッシャーレール15は、図2に示すごとく、第1レール13と同様に、2本の分割プッシャーレール151を配して構成されている。2本の分割プッシャーレール151は、略コの字の断面形状を有し、該コの字の開口部側を対向させると共に、所定の間隔を介して配することで形成される空隙内をプッシャー走行部41が走行可能に構成されている。プッシャーレール15は、直線経路11に沿って、その全域において、第2レール14と結合された床板16を介して配されている。また、台車プッシャー部4と第2係合部53プッシャーレール15の上面と床面とが略同一となるように配されている。
補助レール121は、図4に示すごとく、Uターン路12に沿って、その全域に配されており、該補助レール121上に補助走行車輪331を当接して走行するよう構成してある。本例においては、上述したレール台座部17から、左右方向に突出した補助レール121支持部上に、略L字形状の断面をなす補助レール121を配してある。補助レール121支持部は、平板からなり、進行方向において所定の間隔を介し配設されている。尚、直線経路11又はUターン路12のいずれの搬送経路10においても、第1台車3と第2台車5とが台車一体化した状態にある場合には、補助レール121が配され、該補助レール121上に補助走行車輪331を配置して走行するよう構成されていることが好ましい。
図2に示すごとく、直線経路11において、第1レール13とプッシャーレール15とは、両者の間隔を拡大した状態のレール間隔S1を介して配してあり、第1台車3の台車プッシャー部4が有する伸縮部42を伸張させた状態にある。図9〜図12に示すごとく、進行方向において、第1直線経路111からUターン路12へと変化する第1直線経路111上の境界に設けたUターン路進入経路部113においては、第1レール13が第1下降位置T1から第1上昇位置T2へと徐々に変化するように配されている。したがって、第1レール13とプッシャーレール15とのレール間隔は、S1からS2へと徐々に縮小する。
一方、進行方向における、Uターン路12から第2直線経路112へと変化する第2直線経路112上の境界に設けたUターン路脱出経路部114においては、上述のUターン路進入経路部113とは反対に第1レール13が第1上昇位置T2から第1下降位置T1へと徐々に変化するように配されている。したがって、第1レール13とプッシャーレール15との上下方向のレール間隔をS2からS1へと徐々に拡大し、第1台車3の台車プッシャー部4が有する伸縮部42を伸張させた状態に変化する。
また、図7〜図9に示すごとく、係合開始区間18においては、第1レール13は第1下降位置T1に配されている。また、プッシャーレール15の上下方向位置は、プッシャー下降位置P1からプッシャー上昇位置P2へと徐々に変化させ、両者のレール間隔を拡大したS1とする。
また、係合解除区間19においては、第1レール13は第1下降位置T1に配されており、プッシャーレール15の上下方向位置は、上述の係合開始区間18とは反対に、プッシャー上昇位置P2からプッシャー下降位置P1へと徐々に変化させ、両者のレール間隔を縮小したS2とする。
次に、本例のワーク搬送装置1を用いたワーク搬送方法について説明する。
図13に示すごとく、前工程においてワーク8を載置した状態にある第2台車5は、駆動コンベア6と等速に設定された連続搬送コンベア73により、搬送起点Aへと搬送される。搬送起点Aを通過した第2台車5は、フィーダー71により、第1直線経路111へと移動する。このとき、フィーダー71は、駆動コンベア6の速度より高速であるが、従来用いられる高速フィーダーと比較して低速に設定してあるため、乗り継ぎ時の振動を低減し、ワーク8の姿勢の乱れを防止することができる。
図13に示す、係合開始区間18において、フィーダー71から駆動コンベア6へと搬送手段を切換え、第1台車3の台車プッシャー部4と第2台車5の第2係合部53を係合状態とする。第1台車3は、駆動コンベア6と常時係合状態にあり、駆動コンベア6の移動経路に沿って係合開始区間18へと搬送される。係合開始区間18へ進入する前の駆動コンベア6の搬送経路10において、プッシャーレール15は配されておらず、第1台車3は、台車プッシャー部4を縮小した状態を維持し、第1下降位置T1に配された第1レール13上を移動する。係合開始区間18内において、プッシャーレール15は、プッシャー下降位置P1から、プッシャー上昇位置P2へと徐々に変化するようにプッシャーレール15が配されている。また、第1レール13は係合開始区間18内においても、第1下降位置T1に配されている。
図7〜図9に示すごとく配されたプッシャーレール15上をプッシャー走行部41が移動することにより、第1レール13とプッシャーレール15との間隔は、レール間隔S1となるまで拡大し、台車プッシャー部4が有する伸縮部42が伸張し、台車プッシャー部4が床面上へと上昇する。これにより、該台車プッシャー部4と第2台車5の第2係合部53を係合し、コンベアの駆動力を第2台車5へと伝達する。このとき、ワーク8の重量は第2台車5が受け、第2台車5が有する第2走行部51の第2走行車輪511と第2レール14とを当接させ、第2走行車輪511の車輪凹溝512と第2レール14の第2凸部141を嵌合させることにより第2レール上を左右に振れることなく移動する。
第1直線経路111上においては、図13に示すごとく、該第1直線経路111に沿って設けられた第1塗装工程を構成する第1塗装装置74を通過し、メインボディの中塗り塗装が行われる。第1台車3及び第2台車5が第1塗装装置74を通過し、第1直線経路111とUターン路12の境界に設けられたUターン路進入経路部113へ到達すると、該Uターン路進入経路部113内にて第1台車3と第2台車5を一体化させる。Uターン路進入経路部113においては、図9〜図12に示すごとく、第1レール13の上下方向の配設位置は第1下降位置T1から第1上昇位置T2へと徐々に変化させてある。尚、プッシャーレール15の位置はプッシャー上昇位置P2を維持している。
これにより、第1レール13とプッシャーレール15との間隔は、S1からS2へと徐々に縮小され、台車プッシャー部4が縮小した状態となる。このとき、第1台車3が上昇することに伴い、台車支承部31が床面上へと上昇する。該台車支承部31は、図3及び図4に示すごとく、第2台車5の第2フレーム部54と係合し、該第2台車5を支承する。このとき、第2台車5の第2走行部51は、第2レール14から離れた状態となり、第2台車5を第1台車3上に載置し一体化した状態となる。
Uターン路12においては、図3及び図4に示すごとく、第1台車3と第2台車5とが一体化したとし、第1走行部32と補助走行車輪331とにより移動する。また、Uターン路12内には、第1レール13及び補助レール121が配されており、第1走行部32は第1レール13上を走行し、補助走行部33は、補助走行車輪331を補助レール121と当接させて移動する。上述のごとく、第1走行部32及び補助走行部33は水平方向に回動可能な回動機構を介して第1台車3をなす第1フレーム部に配設されているため、Uターン路12においてもスムースに走行することができる。尚、Uターン路12において、台車プッシャー部4は、縮小した状態を維持するため、プッシャーレール15を設ける必要がない。
次に、図13に示すごとく、Uターン路12を通過し、該Uターン路12と第2直線経路112の境界域に設けられたUターン路脱出経路部114に至ると、第1台車3と第2台車5とは、両者が一体化した状態を解除される。Uターン路脱出経路部114には、第1レール13、第2レール14及びプッシャーレール15が配されており、該プッシャーレール15は、プッシャー上昇位置P2に配されている。また、第1レール13は、上述のUターン路進入経路部113とは反対に、第1上昇位置T2から第1下降位置T1へと徐々に下降するように配されている。したがって、第1レール13とプッシャーレール15とのレール間隔は、S2からS1へと、徐々に拡大する。これにより、第1台車3の下降と共に台車支承部31が下降し、第2台車5を支承する状態が解除される。そして、図1及び図2に示すごとく、第2台車5が有する第2走行部51と第2レール14とが当接した状態において、第2台車5により第2レール14上を移動する。
第2直線経路112上においては、該第2直線経路112に沿って設けられた第2塗装工程を構成する第2塗装装置75を通過することによりにより、メインボディの塗装が順次行われる。そして、第2塗装装置75を通過し、係合解除区間19へと到達すると、プッシャーレール15は、係合開始区間18とは反対に、プッシャー上昇位置P2からプッシャー下降位置P1へと徐々に変化するよう配設してある。これにより、台車プッシャー部4が下降し、第1台車3と第2台車5の係合を解除する。
第1台車3は、駆動コンベア6との係合状態を継続しているため、駆動コンベア6の移動経路に沿って、係合開始区間18へと移動する。また、第2台車5は、フィーダー71と等速に設定されたフィーダー72が有するプッシャー部とサブ係合部56とを係合し、ワーク8を載置した状態を維持したまま、搬送終点Bへと移動する。本例においては、搬送終点Bにおいて第2台車5とワーク8の保持状態を解除することなく、次工程である乾燥工程へと搬送コンベア74により移動するよう構成してある。
次に、本例における作用効果を説明する。
本例において、第1台車3と第2台車5とは、台車プッシャー部4における係合状態を維持したまま両者の上下方向の間隔を変更可能であり、両者の間隔を所定間隔まで縮小した際に、第1台車3に設けられた台車支承部31に第2台車5が載置されて両者が一体化するよう構成されている。そして、第2台車5は、少なくともUターン路進入経路部113及びUターン路脱出経路部114を除く直線経路11において、第2レール14と第2走行部51とを当接させて直進進行する。また、Uターン路12においては、第2台車5が第1台車3に設けられた台車支承部31に支承され該第1台車3と一体化して移動するよう構成されている。
搬送台車2は、第1直線経路111及び第2直線経路112からなる直線経路11上においては、第1台車3と第2台車5とを、台車プッシャー部4により係合した状態で、第2台車5によってワーク8を搬送する。また、Uターン路13上においては、第1台車3と第2台車5とが一体化した状態で、第1台車3によってワーク8を搬送する。そのため、第1台車3と第2台車5の状態を、係合した状態と一体化した状態とに切り換えることで、第2台車5自身が直進走行しかしない構成であっても、直線経路11とUターン路12の両方を移動することができる。したがって、複数の機器を設ける必要がなく、機器の乗り継ぎ時の振動により起こるワーク8の保持姿勢の乱れを防止することができる。
また、上述のごとく、第2台車5が有する第2走行部51は、直進方向のみ走行可能に構成されている。そのため、直進走行時の安定性を向上することができ、直線経路11上において、搬送台車2が左右方向に振れることを防止することができる。したがって、第1塗装工程及び第2塗装工程を構成する第1塗装装置74及び第2塗装装置75と、ワーク8との間の距離を一定とし、塗装作業の精度及び品質を向上することができる。また、第1台車3が有する第1走行部32は、直進及び曲進を自在に走行可能に構成されている。そのため、Uターン路13上において、振動等を生ずることなくスムースに走行することができる。したがって、ワーク8の保持姿勢を乱すことなく、安定して移動することができる。
また、搬送台車2の状態に関わらず、該搬送台車2を移動する際の駆動源として駆動コンベア6が用いられる。また、該駆動コンベア6は、搬送経路10の全長に沿って連続して配されている。そのため、複数の駆動源を用いることなく、搬送経路10の全長において連続搬送を行うことができる。したがって、Uターン路進入経路部113及びUターン路脱出経路部112を除く直線経路11上に、作業工程を配することができる。それゆえ、ワーク搬送装置1の稼働率を向上すると共に、生産効率を向上することができる。また、構成機器の数を低減することにより、設備費を低減すると共に、塗装ラインの保全性を向上することができる。
また、第1台車3の台車プッシャー部4は、搬送経路10において少なくとも直線経路11に沿って設けられたプッシャーレール15上を走行するプッシャー走行部41を備えており、Uターン路進入経路部113においては、プッシャーレール15と第1レール13の上下方向の間隔を進行方向に沿って徐々に縮小し、Uターン路脱出経路部114においては、プッシャーレール15と第1レール13の上下方向の間隔を進行方向に沿って徐々に拡大している。
そのため、搬送台車2における搬送状態の切り替えを、プッシャーレール15と第1レール13の間隔によって制御することができる。また、搬送台車2を移動することにより、搬送状態の切り替えを行うことができるため、駆動コンベア6以外の機器を追加する必要がない。したがって、シンプルな構成のまま、容易に搬送状態の切り替えを行うことができる。
また、第1台車3はUターン路12に沿って走行する際の安定性を高めるための補助走行部33をさらに有しており、Uターン路12に沿って設けられた補助レール121上に補助走行部33を配置して走行する構成されている。
そのため、重量が大きいワーク8や重心の高いワーク8についても、安定して安全に搬送することができる。
また、台車プッシャー部4は、複数の回動軸を有するリンク機構よりなる伸縮部42を備えている。
そのため、台車プッシャー部4の構成をシンプルにすることができる。したがって、搬送台車2の費用を低減すると共に、その保全性を向上することができる。
また、ワーク搬送装置1は、塗装ラインにおいてワークを搬送するために用いたものである。
塗装ラインは、電着塗装、中塗り塗装、ベース塗装、クリア塗装等の複数の塗装工程からなり、1つの塗装工程は分断されることなく、連続して行われることが塗装品質を確保する上で好ましい。また、塗装作業を行うにあたり、搬送状態を安定させることが塗装品質の向上へとつながる。
本例のワーク搬送装置1は、上述のごとく、生産ラインの全長を変更することなく、作業可能な範囲を比較的長くすることができ、かつ直線経路11上において第2台車5を用いて安定してワーク8を搬送することができる。したがって、塗装ラインに必要な要件を満たすものであり、塗装ラインに用いることは非常に効果的である。尚、上記塗装工程に配する塗装装置は、手動塗装機又は自動塗装機のいずれも用いることができる。また、上述のごとく、上記直進経路において上記ワークを安定して搬送することができるため、容易に塗装ラインの自動化を行うことができる。
このように、本例においては、直進経路とUターン路とからなる搬送経路において、シンプルな構成で、乗り継ぎが無く、安定してワークの搬送を行うことができるワーク搬送装置を提供することができる。
1 ワーク搬送装置
10 搬送経路
11 直線経路
111 第1直線経路
112 第2直線経路
113 Uターン路進入経路部
114 Uターン路脱出経路部
12 Uターン路
121 補助レール
13 第1レール
131 分割第1レール
14 第2レール
141 第2凸部
15 プッシャーレール
151 分割プッシャーレール
16 床板
17 レール台座部
18 係合開始区間
19 係合解除区間
2 搬送台車
3 第1台車
31 台車支承部
311 台車受け部
32 第1走行部
321 第1走行部固定部材
322 第1センターリンク部
323 第1走行車輪
33 補助走行部
331 補助走行車輪
34 第1フレーム部
341 長尺フレーム
342 短尺フレーム
35 第1係合部
4 台車プッシャー部
41 プッシャー走行部
411 プッシャー走行車輪
42 伸縮部
43 ブラケット部
431、432 切欠き部
433、434 面取り部
435 凸角部
44 リンクプレート
441 リンク受け部
45 プッシャー先端部
451 プッシャーヘッド
452 ヘッドフレーム
453 凹角部
46 第1回動軸
47 第2回動軸
5 第2台車
51 第2走行部
511 第2走行車輪
512 車輪凹溝
52 保持部
53 第2係合部
54 第2フレーム部
55 第2走行部フレーム
56 サブ係合部
6 駆動コンベア
61 駆動プッシャー部
8 ワーク
A 搬送起点
B 搬送終点
S1、S2 レール間隔
P1 プッシャー下降位置
P2 プッシャー上昇位置
T1 第1下降位置
T2 第1上昇位置

Claims (5)

  1. 直線経路とUターン路とを組み合わせてなる搬送経路に沿って駆動コンベアが配置され、該駆動コンベアに係合する搬送台車にワークを保持させて上記駆動コンベアの駆動力によって上記搬送台車を移動させるよう構成したワーク搬送装置において、
    上記搬送台車は、上記駆動コンベアに設けられた駆動プッシャー部に係合する第1台車と、該第1台車の上方に配置され、該第1台車に設けられた台車プッシャー部に係合すると共に上記ワークを保持する保持部を備えた第2台車とを有し、
    上記第1台車における上記台車プッシャー部は上下方向に伸縮可能に設けられ、上記第1台車と上記第2台車とは、上記台車プッシャー部における係合状態を維持したまま両者の上下方向の間隔を変更可能であり、両者の間隔を所定間隔まで縮小した際に、上記第1台車に設けられた台車支承部に上記第2台車が載置されて両者が一体化するよう構成されており、
    上記第1台車は、直進及び曲進を自在に走行可能な第1走行部を有し、上記搬送経路に沿って全長に設けられた第1レール上に上記第1走行部を配置して走行するよう構成され、
    上記第2台車は、直進走行のみ可能な第2走行部を有し、上記搬送経路のうち上記直線経路に沿って設けられた第2レール上に上記第2走行部を配置した際には直進方向のみへ走行するよう構成され、
    進行方向において上記直線経路から上記Uターン路へと変化する境界近傍の上記直線経路においては、上記第1レールと上記第2レールの上下方向の間隔を進行方向に沿って徐々に縮小することにより、上記第1台車と上記第2台車の上下方向の間隔を縮小して上記台車支承部への上記第2台車の載置による台車一体化を行うためのUターン路進入経路部が設けられ、
    進行方向において上記Uターン路から上記直線経路へと変化する境界近傍の上記直線経路においては、上記第1レールと上記第2レールの上下方向の間隔を進行方向に沿って徐々に拡大することにより、上記第1台車と上記第2台車の上下方向の間隔を拡大して上記第2台車の上記第2走行部を上記第2レール上に当接させると共に、上記台車支承部から上記第2台車を離して台車一体化の解除を行うUターン路脱出経路部が設けられ、
    上記第2台車は、少なくとも上記Uターン路進入経路部及び上記Uターン路脱出経路部を除く上記直線経路においては、上記第2レールと上記第2走行部とを当接させて直進進行し、上記Uターン路12においては、上記第2台車が上記第1台車に設けられた台車支承部に係合して該第1台車と一体化して移動するよう構成されていることを特徴とするワーク搬送装置。
  2. 請求項1に記載のワーク搬送装置において、上記第1台車の上記台車プッシャー部は、上記搬送経路において少なくとも直線経路に沿って設けられたプッシャーレール上を走行するプッシャー走行部を備えており、上記Uターン路進入経路部においては、上記プッシャーレールと上記第1レールの上下方向の間隔を進行方向に沿って徐々に縮小し、上記Uターン路脱出経路部においては、上記プッシャーレールと上記第1レールの上下方向の間隔を進行方向に沿って徐々に拡大していることを特徴とするワーク搬送装置。
  3. 請求項1又は2に記載のワーク搬送装置において、上記第1台車は上記Uターン路に沿って走行する際の安定性を高めるための補助走行部をさらに有しており、上記Uターン路に沿って設けられた補助レール上に上記補助走行部を配置して走行するよう構成されていることを特徴とするワーク搬送装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のワーク搬送装置において、上記台車プッシャー部は、複数の回動軸を有するリンク機構よりなる伸縮部を備えていることを特徴とするワーク搬送装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のワーク搬送装置において、該ワーク搬送装置は、塗装ラインにおいて上記ワークを搬送するためのものであることを特徴とするワーク搬送装置。
JP2010289592A 2010-12-27 2010-12-27 ワーク搬送装置 Active JP5585986B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010289592A JP5585986B2 (ja) 2010-12-27 2010-12-27 ワーク搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010289592A JP5585986B2 (ja) 2010-12-27 2010-12-27 ワーク搬送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012136329A true JP2012136329A (ja) 2012-07-19
JP5585986B2 JP5585986B2 (ja) 2014-09-10

Family

ID=46674103

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010289592A Active JP5585986B2 (ja) 2010-12-27 2010-12-27 ワーク搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5585986B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104444166A (zh) * 2014-10-30 2015-03-25 芜湖杰诺科技有限公司 一种直行与转向组合式运输轨道
CN115593446A (zh) * 2022-11-30 2023-01-13 苏州清研精准汽车科技有限公司(Cn) 随行轨道系统及轨道车辆

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61186661U (ja) * 1985-05-14 1986-11-20
JPS6419568U (ja) * 1987-07-28 1989-01-31
JP2000016559A (ja) * 1998-07-02 2000-01-18 Tsubakimoto Chain Co キャリア式台車コンベヤの乗継機構

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61186661U (ja) * 1985-05-14 1986-11-20
JPS6419568U (ja) * 1987-07-28 1989-01-31
JP2000016559A (ja) * 1998-07-02 2000-01-18 Tsubakimoto Chain Co キャリア式台車コンベヤの乗継機構

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104444166A (zh) * 2014-10-30 2015-03-25 芜湖杰诺科技有限公司 一种直行与转向组合式运输轨道
CN115593446A (zh) * 2022-11-30 2023-01-13 苏州清研精准汽车科技有限公司(Cn) 随行轨道系统及轨道车辆

Also Published As

Publication number Publication date
JP5585986B2 (ja) 2014-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5316907B2 (ja) 物品搬送設備
US10988359B2 (en) Overhead transport vehicle and transport system
KR101521498B1 (ko) 반송대차 및 이를 이용하는 반송시스템
JP2013129478A (ja) 搬送装置
JP2009202691A (ja) 搬送装置
JP2011073593A (ja) 組立搬送設備
JP5092652B2 (ja) 搬送装置
JP5585986B2 (ja) ワーク搬送装置
JPH041143Y2 (ja)
JP2013173214A (ja) ワーク搬送装置、ワーク搬送方法
JP2013237516A (ja) カゴ台車用移載装置
JPWO2018139098A1 (ja) 物品移載装置
JP2011020809A (ja) 自動車ボディ搬送装置
JP5617868B2 (ja) 搬送装置
JP2009137693A (ja) 物品搬送装置
JP2009184422A (ja) 無人搬送台車
JP2008184317A (ja) 組付コンベヤ装置
JP4211768B2 (ja) 摩擦ローラ式駆動装置
JP2011073594A (ja) 組立搬送設備
JP2011032001A (ja) 搬送車システム
JP2007119196A (ja) 搬送台車の経路変更用トラバーサ
JP2014005114A (ja) 搬送装置
JP6172002B2 (ja) パイプライン敷設方法及び機材搬送装置
JP5515296B2 (ja) 搬送装置
JP2003312559A (ja) 車体移載装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130402

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140326

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140401

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140708

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140715

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5585986

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250