JP2012135435A - バッグ類のキャスターロック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】移動走行可能なバッグ類において、ハンドルの縮小格納操作によってキャスターの転動を停止でき、引き出し伸張と共にキャスターによる移動走行を可能にする。
【解決手段】伸縮自在に引き出し、格納されるハンドル2を備え、キャスター5によって移動走行が可能なバッグ類1にキャスターロック装置10を設ける。このキャスターロック装置10は、ハンドル2の伸縮に対応し、縮小格納時に連動して操作される操作体12、揺動牽引レバー13を有する操作機構11と、この操作機構11による作動が、牽引されるワイヤーを備えた伝達機構9を介して伝達されることでキャスター5の車輪の外側面あるいは内側面に圧接・圧止する停止力で、車輪の転動を阻止する牽引索条体62、ブレーキパッド63を有し、また伝達機構9に牽引索条体62を連繋させる連繋体64、復原する復原部68を有する押圧停止機構61とを備えて成る。
【選択図】図1

Description

本発明はキャスターによって移動可能になっているスーツケース等のバッグ類において、移動等のために引き出し伸長させたハンドルの押し込み収納によってバッグ類自体の移動を阻止するように、キャスターをロックできるスーツケース等のバッグ類のキャスターロック装置に関する。
従来から、移動可能になっているスーツケース等のバッグ類の移動を阻止するのに、そのバッグ類に転動自在に設けられているキャスターをロックさせるキャスターロック装置が提案されており、例えば特許文献1に示される旅行カバン、特許文献2に示される4車輪付のバッグ、特許文献3に示されるハンドル付きキャリーバッグ等である。特許文献1の旅行カバンは、旅行カバンの底部に配装したキャスターのコロの周面にスプリングによる弾発力でピン先端を押圧させるようにしておき、取手の引き上げ操作に連動して牽引されるように取手に設けたボーデンワイヤーによってキャスターのコロに対するピンの押圧を解除するようにして成る。特許文献2の4輪付きのバッグは、上下動自在にしてバッグに設けた伸縮可能な取手に押しボタンを設けると共に、押しボタン操作によって上下動する棒体を車輪に当接させることで走行を停止するようにして成る。特許文献3のハンドル付きキャリーバッグは、キャリーバッグのハンドル取付部に伸縮ハンドルを取り付け、この伸縮ハンドルを収縮させたときに、キャスターの上部周囲を囲繞している円筒状ブレーキ部材をコイルバネの弾発付勢力に抗して車輪に当接させるようにして成る。
特開平11−56438号公報 特開2008−272316号公報 特開2010−66328号公報
これらの従来のロック構成によると、特許文献1の旅行カバンでは、取手が伸縮自在な構成となっていないために、伸縮される引き出し式のハンドル・取手構成を備えているキャリー構造のスーツケース等にはそのまま適用できない。特許文献2の4輪車付きのバッグでは、伸縮式の取手装置において取手を縮小収納した状態にしたときに走行を停止させるには、改めて押しボタンによる停止操作を必要とし、面倒である。特許文献3のハンドル付きキャリーバッグでは、車輪面に当接させる円筒状ブレーキ部材の上下動を伸縮ハンドルの伸縮によって、伸縮ハンドルのほぼ直下に配した、梃子作用で揺動されるブレーキレバーを介したものとするから、伸縮ハンドルの幅員が大きくなっていて不体裁であり、また幅員を小さくした場合には、キャリーバッグ底面に配される車輪相互の間隔を大きくはできず、走行安定性を確保できない場合がある。
そこで本発明は叙上のような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、その目的はキャスターの車輪(コロ)の転動で、引き出し式の伸縮可能なハンドル・取手によって移動走行が可能なスーツケース等のバッグ類において、そのハンドルの縮小格納操作によって自動的にキャスターの転動を停止でき、また引き出し伸張と共にキャスターによる移動走行が可能となるようにしたスーツケース等のバッグ類のキャスターロック装置を提供することにある。
上述した課題を解決するため、本発明にあっては、伸縮自在に引き出し、格納されるハンドル2を備え、キャスター5によって移動走行が可能なスーツケース等のバッグ類1におけるキャスターロック装置10であって、このキャスターロック装置10は、ハンドル2の伸縮に対応し、縮小格納時に連動して操作される操作機構11,21,31,41,51(本明細書において、以下、11,…と略することもある)と、この操作機構11,…による作動が、牽引あるいは押圧、押し戻されるワイヤーを備えた伝達機構9を介して伝達されることでキャスター5の車輪の外側面あるいは内側面に圧接・圧止する停止力で、車輪の転動を阻止する押圧停止機構61,71,81,91,101,111,121(本明細書において、以下、61,…と略することもある)とを備えて成ることを特徴とする。
第1の操作機構11は、ハンドル2上部における前後側面のいずれかにハンドル2面から突出状にして設けた操作体12と、この操作体12の下降によって揺動し、この揺動作動を押圧停止機構61,…に伝達する伝達機構9が連繋されている揺動牽引レバー13とから成り、揺動牽引レバー13は、これの略中央位置で軸着枢支されていて、一端が操作体12によって下方向に揺動されると、伝達機構9に連繋されている他端が上方向に揺動されることで伝達機構9を牽引するようにして構成することができる。
第2の操作機構21は、ハンドル2上部における脚部分の左右側面のいずれかにハンドル2面から突出状にして設けた操作体22と、この操作体22の下降によって揺動し、この揺動作動を押圧停止機構61,…に伝達する伝達機構9が連繋されている揺動牽引レバー23とから成り、揺動牽引レバー23は、これの略中央位置で軸着枢支されていて、一端が操作体22によって下方向に揺動されると、伝達機構9に連繋されている他端が上方向に揺動されることで伝達機構9を牽引するようにして構成することができる。
第3の操作機構31は、ハンドル2上部の側面にハンドル2面から突出状にして設けた操作体32と、この操作体32の下降によって押動されて下降し、この下降作動を押圧停止機構61,…に伝達する伝達機構9が連繋されている上下動牽引バー33と、上下動牽引バー33を上下方向に案内する上下スライドガイド34とから成り、操作体32、上下動牽引バー33それぞれをハンドル2上部における脚部分の前後側面のいずれかに配すると共に、上下スライドガイド34をバッグ類1に固定して構成することができる。
第4の操作機構41は、ハンドル2上部における側面のいずれかにハンドル2面から突出状にして設けた操作体42と、この操作体42の下降によって押動されて下降し、この下降作動を押圧停止機構61,…に伝達する伝達機構9が連繋されている上下動牽引バー43と、この上下動牽引バー33を上下方向に案内する上下スライドガイド34とから成り、操作体42、上下動牽引バー43それぞれをハンドル2上部における脚部分の左右側面のいずれかに配すると共に、上下スライドガイド34をバッグ類1に固定して構成することができる。
第5の操作機構51は、ハンドル2上部における前後側面のいずれかにハンドル2面から突出状にして設けた操作体52と、ハンドル2の左右の脚部分相互間に架け渡し状に設けられ、押圧停止機構61,…に伝達する伝達機構9が連繋されている上下動牽引盤53と、この上下動牽引盤53を上下方向に案内する上下スライドガイド55とから成り、上下動牽引盤53は、中央部において下方に突出させたほぼ山形状の案内突部54を有し、この案内突部54をバッグ類1に設けた上下スライドガイド55に上下方向に沿ってスライドするようにして構成することができる。
第1の押圧停止機構61は、キャスター5基部における旋回面の中心位置にキャスター5基部を貫挿して伝達機構9の末端に連繋されている撓曲可能な牽引索条体62と、この牽引索条体62の末端に固定されていて、牽引索条体62の牽引作動によって車輪の内側面に圧接するブレーキパッド63と、牽引索条体62を伝達機構9に連繋する連繋体64と、ブレーキパッド63を車輪の内側面から離反させるよう牽引索条体62を弾発付勢している復原部68とを備えて構成することができる。
連繋体64は、上部にワイヤー連結部65を、下部に索条体連結部66を有して成るものとし、ワイヤー連結部65は伝達機構9における挟み込んだワイヤー末端を挟持状態でねじ止めするようにし、索条体連結部66は旋回可能に貫挿させた牽引索条体62の上端部分を牽引索条体62の貫挿部分の内外部分でねじ止め(67)固着するようにして構成することができる。
第2の押圧停止機構71は、キャスター5基部における旋回面の中心位置にキャスター5基部を貫挿して伝達機構9の末端に連繋されている牽引駆動バー72と、キャスター5内で軸支され、先端に牽引駆動バー72が枢支されている揺動梃子レバー73と、この揺動梃子レバー73に上下動自在に枢支され、揺動梃子レバー73の揺動によつて牽引駆動バー72と同方向で上下動する牽引従動バー74と、この牽引従動バー74の下端に連結されて、キャスター5の車輪の内側面に圧接するブレーキパッド75と、ブレーキパッド75を車輪の内側面から離反させるよう牽引駆動バー72を弾発付勢している復原部76とを備えて構成することができる。
第3の押圧停止機構81は、キャスター5基部における旋回面の中心位置にキャスター5基部を貫挿して伝達機構9の末端に連繋されている牽引駆動バー82と、キャスター5内で軸支され、先端に牽引駆動バー82が枢支されている揺動梃子レバー83と、この揺動梃子レバー83に上下動自在に枢支され、揺動梃子レバー83の揺動によつて牽引駆動バー82と逆方向で上下動する押圧停止バー84と、この押圧停止バー84の下端に連結されて、キャスター5の車輪のほぼ直上位置の外側面に圧接するブレーキパッド85と、ブレーキパッド85を車輪の外側面から離反させるよう牽引駆動バー82を弾発付勢している復原部86とを備えて構成することができる。
第4の押圧停止機構91は、キャスター5基部における旋回面の中心位置にキャスター5基部を貫挿して伝達機構9の末端に連繋されている牽引駆動バー92と、キャスター5内で軸支され、先端に牽引駆動バー92が枢支されている揺動梃子レバー93と、この揺動梃子レバー93に上下動自在に枢支され、揺動梃子レバー93の揺動によって牽引駆動バー92と逆方向で上下動する押圧停止バー94と、この押圧停止バー94の下端に連結されて、キャスター5の車輪のやや斜め上方位置の外側面に圧接するブレーキパッド95と、ブレーキパッド95を車輪の外側面から離反させるよう牽引駆動バー92を弾発付勢している復原部96とを備えて構成することができる。
第5の押圧停止機構101は、キャスター5の取付位置の上方位置でのバッグ類1の内側に区画形成した配装室8Aに隣接させて、この配装室8Aにおける側方位置に区画形成した作動室8B内で上下動し、伝達機構9の末端に連繋されている牽引駆動バー102と、配装室8A内で軸支され、先端に牽引駆動バー102が枢支されている揺動梃子レバー103と、この揺動梃子レバー103に上下動自在に枢支され、揺動梃子レバー103の揺動によつて牽引駆動バー102と逆方向で上下動するよう、キャスター5基部における旋回面の中心位置にキャスター5基部を貫挿して、下端がキャスター5の車輪の外側面に圧止する押圧停止バー104と、押圧停止バー104を車輪の外側面から離反させるよう牽引駆動バー102を弾発付勢している復原部105とを備えて構成することができる。 作動室8Bは、配装室8Aと連続した一体状にして区画形成されていて、揺動梃子レバー103は作動室8B側に位置させて配装室8A内で枢支して構成することができる。
第6の押圧停止機構111は、キャスター5の取付位置の上方位置でのバッグ類1の内側に区画形成した配装室8A内で前後にスライドするスライド索条体112と、このスライド索条体112に連結され、スライド索条体112の後方に至るに伴い底面が次第に下方傾斜するスライド駆動面114となっている押圧駆動体113と、この押圧駆動体113のスライド駆動面114の前方へのスライドによって下方に揺動する従動揺動レバー115と、キャスター5基部における旋回面の中心位置にキャスター5基部を貫挿して、下端がキャスター5の車輪の外側面に圧止する押圧停止バー116と、押圧停止バー116を車輪の外側面から離反させるよう押圧停止バー116を弾発付勢している復原部117とを備えて構成することができる。
第7の押圧停止機構121として、第6の押圧停止機構111における押圧停止バー116の下端に、キャスター5の車輪の外側面に圧接するブレーキパッド122を連結して構成することができる。
以上のように構成された本発明に係るバッグ類のキャスターロック装置にあって、伸縮自在にしたハンドル2をバッグ類1に縮小格納することで、キャスターロック装置10においては操作機構11,…が作動し、牽引、押圧、押し戻される伝達機構9を介して押圧停止機構61,…のブレーキパッド63,75,85,95,122、押圧停止バー104,116等によってキャスター5の車輪を圧止、圧接させることで制動し、バッグ類1の移動走行を停止させる。
第1、第2の操作機構11,21において、ハンドル2の縮小格納時で操作体12,22の下降は揺動牽引レバー13,23を揺動させ、伝達機構9を牽引することで押圧停止機構61,…によってキャスター5の車輪を制動させる。
第3、第4の操作機構31,41において、ハンドル2の縮小格納時で下降する操作体32,42が上下動牽引バー33,43を直接に下降させ、その下降作動が伝達機構9を牽引することで押圧停止機構61,…によってキャスター5の車輪を制動させる。
第5の操作機構51において、ハンドル2の縮小格納時で下降する操作体52がハンドル2の脚部分相互で跨っている上下動牽引盤53を傾かせることなく直接に下降させ、その円滑な下降作動が伝達機構9を牽引することで押圧停止機構61,…によってキャスター5の車輪を制動させる。
第1の押圧停止機構61において、撓曲可能な牽引索条体62は旋回キャスター構成のキャスター5における旋回方向の自由度を維持し、いずれの方向に向いている車輪であってもその内側面に配したブレーキパッド63を伝達機構9を介して牽引させ、車輪を制動させる。
連繋体64は、ワイヤー連結部65で伝達機構9のワイヤーを挟持ねじ止めし、索条体連結部66を連繋体64の貫挿部分の内外でねじ止め(67)固着することで、伝達機構9と牽引索条体62との連繋を一層強固にさせる。
また、連繋体64は、伝達機構9とねじ止めしているワイヤー連結部65に対して、索条体連結部66によって旋回可能にして牽引索条体62を連結していることで、旋回キャスター構成のキャスター5の旋回動作を阻害せずにその車輪を制動させる。
第2乃至第4の押圧停止機構71,81,91におけるキャスター5基部の旋回面の中心位置に貫挿して牽引駆動バー72,82,92、また第5乃至第7の押圧停止機構101,111,121における押圧停止バー104,116は、キャスター5基部の旋回面の中心位置に貫挿してあることで、旋回キャスター構成のキャスター5であっても、その旋回方向にかかわらず、その車輪を制動させる。
第2の押圧停止機構71において、梃子作動する揺動梃子レバー73によって伝達機構9による牽引方向と同方向で牽引させたブレーキパッド75を車輪の内側面に圧接させ、車輪を制動させる。
第3、第4の押圧停止機構81,91において、梃子作動する揺動梃子レバー83,93によって伝達機構9による牽引方向と逆方向で押圧させるよう押圧停止バー84,94を介して移動させたブレーキパッド85,95を車輪の外側面に、そのほぼ直上位置からあるいはやや斜め上方位置から圧接させ、車輪を制動させる。
第5の押圧停止機構101において、操作伝達のために牽引される伝達機構9のワイヤーと、キャスター5の車輪の外側面に圧止する押圧停止バー104とを連繋して梃子作動する揺動梃子レバー103が、伝達機構9による牽引を押圧停止バー104の車輪に対する押圧に変換させ、車輪に圧止して、車輪を制動させる。また、揺動梃子レバー103をバッグ類1の内側における作動室8D内に配したことで、その梃子作動を確実にさせる。 第6、第7の押圧停止機構111,121において、伝達機構9の牽引でスライド索条体112を介して前後にスライドする押圧駆動体113のスライド駆動面114が従動揺動レバー115を揺動させ、この揺動が押圧停止バー116更にはブレーキパッド122をキャスター5の車輪の外側面に圧止、圧接し、車輪を制動させる。
本発明は以上説明したように構成されているため、キャスター5の車輪の転動で、引き出し式の伸縮可能なハンドル2によって移動走行が可能なスーツケース等のバッグ類1において、そのハンドル2の縮小格納操作によるキャスターロック装置10の操作体12,…を介して自動的に車輪の転動を制動停止でき、またハンドル2の引き出し伸張と共に車輪による移動走行が可能となるのである。
すなわちこれは、本発明において、キャスターロック装置10が、ハンドル2の伸縮に対応し、縮小格納時に連動して操作される操作機構11,…と、この操作機構11,…による作動が、牽引あるいは押圧、押し戻されるワイヤーを備えた伝達機構9を介して伝達されることでキャスター5の車輪の外側面あるいは内側面に圧接・圧止する停止力で、車輪の転動を阻止する押圧停止機構61,…とを備えて成るからである。これによって、ハンドル2の引き出し、格納に応じたキャスター5の車輪制動を図ることができる。
また、伝達機構9は、牽引あるいは押圧、押し戻されるワイヤーを備えて成るから、バッグ類1における外側壁面に沿ってでも、ハンドル2を設けるバッグ類1の上部位置から、キャスター5を設けるバッグ類1の底部位置に至るように、底部位置のいずれの部位に複数のキャスター5が設けられても、それらのキャスター5それぞれに至るように配することができ、操作機構11,…の操作を押圧停止機構61,…に確実に伝達できる。
操作機構11,…は、引き出し、格納されるよう上下動するハンドル2に設けた操作体12,22,32,42,52がハンドル2と共に上下動され、ハンドル2の縮小格納時ではこの操作体12,22が揺動牽引レバー13,23を揺動させ、あるいは操作体32,42,52が上下動牽引バー33,43、上下動牽引盤53を下降させ、これらによって伝達機構9を介して押圧停止機構61,…を確実に作動させることができる。
押圧停止機構61,…は、キャスター5において転動する車輪の内側面あるいは外側面を圧止、圧接するブレーキパッド63,75,85,95,122によって、あるいは押圧停止バー104,116によって車輪の転動を阻止させるから、車輪を確実に制動できる。
また、これらの押圧停止機構61,…において、伝達機構9と、牽引索条体62、牽引駆動バー72,82,92,102、スライド索条体112等とは連繋体64,143等によって連繋されるから、伝達機構9の構成と押圧停止機構61,…の構成とを別個に構成しておいて、バッグ類1に組み込み構成でき、多様な組合せによるキャスターロック装置10の組立を可能にする。
押圧停止機構61,…における復原部68,76,86,96,117等は、キャスター5の車輪に対する制動後で、バッグ類1の移動に際するハンドル2の引き出し・伸張操作によって、車輪に対して圧接、圧止しているブレーキパッド63,75,85,95,122、押圧停止バー104,116の制動作用を解除させ、車輪を円滑に転動させることができる。
第1の押圧停止機構61の牽引索条体62は、撓曲可能に形成されているから、キャスター5が旋回キャスター構成であってもその旋回動に追随し、車輪の転動方向にかかわらず、車輪の内側面から車輪にブレーキパッド63を圧接でき、確実に制動する。
第2乃至第4の押圧停止機構71,81,91におけるキャスター5基部の旋回面の中心位置に貫挿して牽引駆動バー72,82,92、第5乃至第7の押圧停止機構101,111,121における押圧停止バー104,116は、キャスター5基部における旋回面の中心位置にキャスター5基部に貫挿して設けてあるから、たとえば旋回キャスター構成であって、その旋回方向がいかなる向きになっても、車輪に対する制動作用の障害となることはなく、確実に制動できる。
第3乃至第6の押圧停止機構81,91,101,111における押圧停止バー84,94、104,116は、キャスター5の車輪の外側面に圧止、圧接することで車輪を制動するから、これらの押圧停止バー84,94、104,116を作動させる牽引駆動バー82,92あるいは押圧停止バー104,116自体が旋回するキャスター5の旋回中心位置に配されていることと相俟ち、単輪式のシングルキャスターの車輪の制動に好適であり、押圧停止バー84,94、104,116下端が車輪に対してやや圧入状となることで確実に制動できる。
また、第2乃至第5の押圧停止機構71,81,91,101における揺動梃子レバー73,83,93,103は、操作機構11,…による牽引作動力を梃子作用で適宜に倍加でき、キャスター5の車輪に対する圧接、圧止作用を強力にすることができる。
第6、第7の押圧停止機構111,121は、前後にスライドされるスライド索条体112によって前後する押圧駆動体113のスライド駆動面114が、このスライド駆動面114による押圧作用で従動揺動レバー115を揺動し、従動揺動レバー115の揺動で押圧停止バー116を下降させて車輪に圧止、圧接させるから、伝達機構9による押圧停止機構111,121への伝達経路をバッグ類1における側方向に沿ったものとすることもでき、全体構成の選択余地を拡大できる。
尚、上記の課題を解決するための手段、発明の効果の項それぞれにおいて付記した符号は、図面中に記載した構成各部を示す部分との参照を容易にするために付した。本発明は、これらの記載、図面中の符号等によって示された構造・形状等に限定されない。
本発明を実施するための一形態を示す概略の一部切欠正面図である。 同じく伸縮操作されるハンドルによる第1の操作機構の要部であり、(A)は正面図、(B)は側面図である。 同じく第2の操作機構を示し、(A)は正面図、(B)は側面図である。 同じく第3の操作機構を示し、(A)は正面図、(B)は側面図である。 同じく第4の操作機構を示し、(A)は正面図、(B)は側面図である。 同じく第5の操作機構を示し、(A)は正面図、(B)は側面図である。 同じく第1の押圧停止機構を示し、(A)は正断面図、(B)は側断面図である。 同じく第2の押圧停止機構を示す正断面図である。 同じく第2の押圧停止機構を示す正断面図である。 同じく第3の押圧停止機構を示す正断面図である。 同じく第4の押圧停止機構を示す正断面図である。 同じく第5の押圧停止機構を示す正断面図である。 同じく第7の押圧停止機構を示し、(A)は正断面図、(B)は側断面図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための一形態を説明すると、図において示される符号1は例えば所定容量の衣服類その他を収納、保管するスーツケースの如きバッグ類であり、必要とする所定容量を備えることで、本体部分とこの本体部分に対して開閉自在にした蓋部分とによってほぼ直方体状に形成されている。このバッグ類1には、移動走行・歩行時にバッグ類1から引き出すよう、例えば左右で対状あるいは中央で1本状に配置することで、1段あるいは複数段で伸縮自在となっている脚部分を備えているハンドル2がバッグ類1の例えば背部に格納構成されている。また、このバッグ類1には、バッグ類1自体を移動走行させるためのキャスター5が底部面とまたは一方の側部面等における例えば四隅位置に配装されている。
そして、ハンドル2の伸縮操作に対応して、すなわちハンドル2を縮小格納したときにキャスター5自体の転動を一時的にでも停止させるようにしたキャスターロック装置10が設けられている。このキャスターロック装置10は、キャスター5自体が、その車輪であるコロが単輪構造であるシングルキャスターとされていても、対状の双輪構造であるダブルキャスターとされていても、また転動方向が一定とされている固定キャスターであっても、転動方向が自在なものとされている旋回キャスターであってもいずれも任意なものとしてあり、これらに対応したロック手段によってキャスター5の転動が停止制動されるように構成されている。
尚、図示にあってのキャスター5は、バッグ類1における例えば底部に形成してある取付凹所6内に水平方向で回転自在にしてねじ止め(7)されることで取り付けられた旋回キャスター構成としてあるも、図示を省略したが固定キャスター構成であっても同様に取り付け可能である。また、バッグ類1の底壁部位等に凹部状に、あるいは区画室状にそれぞれ形成した後述する押圧停止機構61,…の取付部構造体のねじ止めその他によって伝達機構9の末端部分とキャスター5とが連繋されている。
図示におけるキャスター5のねじ止め7構造は、バッグ類1の底部壁に貫挿させて固定したほぼ筒状の取付フラシンジ付き取付支持体7Aの外周面に形成した雄ネジに、キャスター5基部に貫挿させて固定したほぼ筒状の支持フランジ付き連結支持体7Bの内周面に形成した雌ネジをねじ止めして成る。こうすることで、キャスター5における車輪に対する伝達機構9を介しての、筒状の取付支持体7A内を経由した圧接・圧止、その解除の伝達構造を構成可能にしている。
また、伸縮するハンドル2は例えばバッグ類1の背部、例えば背盤3に配置した筒状の案内筒4に引き出し伸張、縮小収納自在に構成されており、引き出し時、収納時ではそれが保持されるように適宜にロックされるものとしてあり、ハンドル2の握持部分自体は左右の脚部の上端相互間を連結している倒コ字状あるいは四角、長円形等の枠状に形成されている。図示例では、脚部分、案内筒4が左右で対状になっているツインバー式のものとしてあるも、脚部分、案内筒4が1本状となっているシングルバー式であっても良いのである。
キャスターロック装置10自体は、ハンドル2の伸縮に対応し、縮小格納時に連動して操作される操作機構11,…と、この操作機構11,…による作動が、牽引あるいは押圧、押し戻されるワイヤーを備えた伝達機構9を介して伝達されることでキャスター5の車輪の外側面あるいは内側面に圧接・圧止する停止力で、車輪の転動を阻止する押圧停止機構61,…とを備えて成る。尚、ワイヤーは、これを内部で円滑にスライドさせる細径状の保護筒内に収納されており、保護筒の端部それぞれから所定長さで外出している外出部分によって操作機構11,…、押圧停止機構61,…それぞれに連繋されている。
操作機構11,…は、ハンドル2が押し込まれるときのハンドル2自体を格納・保持するようにバッグ類1の所定位置例えば移動走行時の上部位置に設けられた格納部に配装されている。
図1、図2、図3に示される第1、第2の操作機構11,21は、ハンドル2上部における側面のいずれかにハンドル2面から突出状にして設けた操作体12,22と、この操作体12,22の下降(下動)によって揺動し、この揺動作動を押圧停止機構61,…に伝達する伝達機構9が連繋されている揺動牽引レバー13,23とから成る。図示の揺動牽引レバー13,23は、これの略中央位置で軸着枢支されていて、一端が操作体12,22によって下方向に揺動されると、伝達機構9に連繋されている他端が上方向に揺動されることで伝達機構9を牽引するようにしている。
図1、図2においての第1の操作機構11は、操作体12をハンドル2上部における前後側面のいずれかに配すると共に、揺動牽引レバー13を例えば前記背盤3に揺動自在に枢支して成る。図3においての第2の操作機構21は、操作体22をハンドル2上部における脚部分の左右側面のいずれかに、例えばツインバー式であるときのそれぞれの内側面に配すると共に、背盤3面に例えば突出させて設けた軸支部24に揺動自在に枢支して成る。この第2の操作機構21における操作体22は、その下部の軸支部24側を傾斜面によってやや先細状にしておいて揺動牽引レバー23に対する揺動操作が円滑になるようにしてある。
第1の操作機構11において、操作体12、揺動牽引レバー13をハンドル2の前後側面のいずれかに配してあることで、バッグ類1の前記格納部側にコンパクトにして設けることができる。
図4、図5に示される第3、第4の操作機構31,41は、ハンドル2上部における側面のいずれかにハンドル2面から突出状にして設けた操作体32,42と、この操作体32,42の下降(下動)によって押動されて下降し、この下降作動を押圧停止機構61,…に伝達する伝達機構9が連繋されている上下動牽引バー33,43と、上下動牽引バー33,43を上下方向に案内する上下スライドガイド34,44とから成る。また伝達機構9におけるワイヤーの湾曲可能の度合いを考慮して、右側の上下動牽引バー33,43に連繋したワイヤーは左側に、左側の上下動牽引バー33,43に連繋したワイヤーは右側それぞれに配されるように交差させてあるも、これは任意である。
上下スライドガイド34,44は、例えば断面で扁平な溝形状に形成され、上下動牽引バー33,43はやや幅広な帯板状に形成されていて、上下スライドガイド34,44内で上下方向に円滑にスライドするようにしてある。また、伝達機構9のワイヤーは例えば上下スライドガイド34,44の開口部に位置させて上下動牽引バー33,43にねじ止めされることで連繋してある。尚、上下動牽引バー33,43は、ハンドル2が引き出され、伸張されたことで上下スライドガイド34,44内で上昇(上動)するとき、適宜なストッパーによって上下スライドガイド34,44内から離脱・抜脱されないように所定位置で停止される構成としてある。
図4においての第3の操作機構31は、操作体32、上下動牽引バー33それぞれをハンドル2上部における脚部分の前後側面のいずれかに配すると共に、上下スライドガイド34を前記背盤3あるいはバッグ類1の外側壁等に固定して成る。また、図5においての第4の操作機構41は、操作体42、上下動牽引バー43それぞれをハンドル2上部における脚部分の内側面に配すると共に、上下スライドガイド44を背盤3あるいはバッグ類1の外側壁等に固定して成る。
図6に示される第5の操作機構51は、ハンドル2上部における前後側面のいずれかにハンドル2面から突出状にして設けた操作体52と、ハンドル2の左右の脚部分相互間に架け渡し状に設けられ、押圧停止機構61,…に伝達する伝達機構9が連繋されている上下動牽引盤53と、この上下動牽引盤53を上下方向に案内する上下スライドガイド55とから成る。そして、上下動牽引盤53は、中央部において下方に突出させたほぼ山形状の案内突部54を有し、この案内突部54を前記背盤3あるいはバッグ類1の外側壁等に設けた例えば対状形成の上下スライドガイド55に上下動自在に嵌め合わせ等することで、上下方向に沿って円滑にスライドするようにしてある。伝達機構9のワイヤーは、対状にして例えば案内突部54部位にねじ止めされており、操作体52の下降時ではワイヤーを牽引し、上昇時ではワイヤーを押し戻すようにしている。
次に押圧停止機構61,…それぞれについて説明すると、キャスター5がダブルキャスター構造である場合にはその車輪の内側面あるいは外側面に対する圧接力で、シングルキャスター構造である場合にはその外側面に対する圧接力で、それぞれ停止、制動させるようになっている。
図7に示される第1の押圧停止機構61は、ダブルキャスター構造のキャスター5における車輪の内側面を圧接するのであり、前記収納凹所6内に配置されたキャスター5基部における旋回面の中心位置にキャスター5基部、すなわち前記取付支持体7A、連結支持体7Bを貫挿して伝達機構9の末端に連繋されている撓曲可能な牽引索条体62と、この牽引索条体62の末端に固定されていて、牽引索条体62の牽引作動によって車輪の内側面に圧接するブレーキパッド63と、牽引索条体62を伝達機構9に連繋する連繋体64と、ブレーキパッド63を車輪の内側面から離反させるよう牽引索条体62を弾発付勢している復原部68とを備えて成る。
牽引索条体62は、例えば所定径のワイヤーから成り、取付支持体7A内に貫挿した状態で上端は連繋体64によって伝達機構9のワイヤーに、下端は左右に配された双輪構造の車輪相互間で、車輪における外縁突部の内周面に対向して配されているブレーキパッド63に、それぞれ連結されている。ブレーキパッド63は例えば摩擦係数が大きい合成樹脂材、ゴム材にて形成されていて、牽引索条体62が牽引されるのに伴い車輪の外縁突部の内周面に圧接することで車輪を停止させる。
連繋体64は、配装室8A上のバッグ類1内に区画形成した連繋室8B内に配されており、上部にワイヤー連結部65を、下部に索条体連結部66を有して成る。そして、ワイヤー連結部65は挟み込んだワイヤー末端を挟持状態でねじ止めするようにし、索条体連結部66は旋回可能に貫挿させた牽引索条体62の上端部分を牽引索条体62の貫挿部分の内外部分でねじ止め(67)固着するようにしてある。すなわち、索条体連結部66では、この索条体連結部66壁自体に貫挿させた牽引索条体62の上端部分を、索条体連結部66自体の内外壁面でロック具67によってねじ止めしておき、連繋体64と牽引索条体62とが貫挿連結状態を維持したままで、相対的に回転可能となるようにしてある。尚、この連繋体64は、図示を省略したが、例えば雄ネジが上下部にねじ込まれている筒状に形成されていて、内部に挿入された伝達機構9のワイヤー下端と、牽引索条体62の上端とを雄ネジ端によって圧止することで連繋する構成とすることも可能である。
復原部68は、前記取付凹所6の上方に位置させてバッグ類1の底部に区画形成した配装室8A、連繋室8B相互を区画している隔壁8Cと、配装室8A内の牽引索条体62下部に固着したスプリングロック69との間で伸張傾向に付勢縮装させたコイルスプリングから成る。このコイルスプリングは、前記操作機構11…によって伝達機構9、牽引索条体62等を介してブレーキパッド63が牽引されて車輪内側面に圧接したときには縮小されて弾発力が蓄積され、操作機構11…によってブレーキパッド63の圧接力が解除されたときには伸張して車輪内側面から離反されるものとなっている。
図8に示される第2の押圧停止機構71は、ダブルキャスター構造のキャスター5における車輪の内側面を圧接するにつき、梃子作動の作動伝達構成を備えたものとしてある。すなわち、前記収納凹所6内に配置されたキャスター5基部における旋回面の中心位置にキャスター5基部、すなわち前記取付支持体7A、連結支持体7Bを貫挿して伝達機構9の末端に連繋されている牽引駆動バー72と、キャスター5内例えばそのフォーク部分で軸支され、先端に牽引駆動バー72が枢支されている揺動梃子レバー73と、この揺動梃子レバー73に上下動自在に枢支され、揺動梃子レバー73の揺動によつて牽引駆動バー72と同方向で上下動する牽引従動バー74と、この牽引従動バー74の下端に連結されて、キャスター5の車輪の内側面に圧接するブレーキパッド75と、ブレーキパッド75を車輪の内側面から離反させるよう牽引駆動バー72を弾発付勢している復原部76とを備えて成る。
揺動梃子レバー73における牽引駆動バー72、牽引従動バー74との連繋枢支部分は、長孔状として円滑に揺動されるようにしてあり、また牽引従動バー74はその上下動を円滑に案内させるよう、例えばキャスター5自体に設けてある上下動ガイド77に貫挿させてある。
尚、牽引駆動バー72は、配装室8A上から外出していて、配装室8A外で伝達機構9のワイヤーと例えば前記連繋体64等を介して連繋されており、また復原部76は、配装室8Aの上壁面と、牽引駆動バー72における配装室8A内での上部にねじ止め固着したスプリングロック78との間で、伸張傾向に弾発付勢させたコイルスプリングを縮装して成る。
図9、図10に示される第3、第4の押圧停止機構81,91は、シングルキャスター構造のキャスター5における車輪の外側面を圧接するのであり、前記収納凹所6内に配置されたキャスター5基部における旋回面の中心位置にキャスター5基部、すなわち前記取付支持体7A、連結支持体7Bを貫挿して伝達機構9の末端に連繋されている牽引駆動バー82,92と、キャスター5内例えばそのフォーク部分で軸支され、先端に牽引駆動バー82,92が枢支されている揺動梃子レバー83,93と、この揺動梃子レバー83,93に上下動自在に枢支され、揺動梃子レバー83,93の揺動によつて牽引駆動バー82,92と逆方向で上下動する押圧停止バー84,94と、この押圧停止バー84,94の下端に連結されて、キャスター5の車輪の外側面に圧接するブレーキパッド85,95と、ブレーキパッド85,95を車輪の外側面から離反させるよう牽引駆動バー82,92を弾発付勢している復原部86,96とを備えて成る。
尚、第3の押圧停止機構81は車輪のほぼ直上位置にブレーキパッド85が配置され、第4の押圧停止機構91は車輪のやや斜め上方位置にブレーキパッド95が配置されたもので、両者の基本的構造はほぼ同一である。
また、牽引駆動バー82,92上端は前記第1の押圧停止機構61における連繋体64を介して伝達機構9のワイヤーに連繋されていて、キャスター5の旋回によってもねじれないように配慮してある。
揺動梃子レバー83,93は、これのほぼ中央位置でキャスター5に軸支されていて、一端側に牽引駆動バー82,92が、他端側に押圧停止バー84,94が枢支されており、牽引駆動バー82,92の上昇(上動)が押圧停止バー84,94の下降(下動)に変換されて車輪にブレーキパッド85,95を圧接する。また、圧接力を大きくしたい場合には、揺動梃子レバー83,93の軸支位置を牽引駆動バー82,92側にずらすことで対応できる。
尚、復原部86,96は、配装室8Aの上壁面と、牽引駆動バー82,92における配装室8A内での上部にねじ止め固着したスプリングロック87,97との間で、伸張傾向に弾発付勢させたコイルスプリングを縮装して成る。
図11に示される第5の押圧停止機構101は、第2乃至第4の押圧停止機構71,81,91における揺動梃子レバー73,83,93をキャスター5側に配さずに配装室8A側に配したもので、バッグ類1の内側に配することで、外部からの汚損、衝撃等による梃子作動の障害事由を回避できるように配慮してある。すなわち、この第5の押圧停止機構101は、キャスター5の取付位置である前記収納凹所6の上方位置でのバッグ類1の内側における側方位置に区画形成した作動室8D内で上下動し、伝達機構9の末端に連繋されている牽引駆動バー102と、配装室8A内で軸支され、先端に牽引駆動バー102が枢支されている揺動梃子レバー103と、この揺動梃子レバー103に上下動自在に枢支され、揺動梃子レバー103の揺動によって牽引駆動バー102と逆方向で上下動するよう、前記収納凹所6内に配置されたキャスター5基部における旋回面の中心位置にキャスター5基部、すなわち前記取付支持体7A、連結支持体7Bを貫挿して、下端がキャスター5の車輪の外側面に圧止する押圧停止バー104と、押圧停止バー104を車輪の外側面から離反させるよう牽引駆動バー102を弾発付勢している復原部105とを備えて成る。尚、この第5の押圧停止機構101は、シングルキャスター構造のキャスター5における車輪の外側面に圧止するのに好適なものとしてある。
この第5の押圧停止機構101の作動室8Dは、前記配装室8Aの側方部位に隣接させて独立して、あるいは一体状に区画形成されていて、上下部分それぞれを仕切る隔壁8Eを有している。図示のように作動室8Dが配装室8Aと連続した一体状にして区画形成されていると、揺動梃子レバー103は作動室8D側に位置させて配装室8A内で枢支され、図示を省略したが、作動室8Dが配装室8Aとは独立して区画形成されていると、揺動梃子レバー103は配装室8A内に位置されて枢支される。
揺動梃子レバー103は、これのほぼ中央位置で配装室8A内に軸支されていて、一端側に牽引駆動バー102が、他端側に牽引従動バー104が枢支されており、牽引駆動バー102の上昇(上動)が押圧停止バー104の下降(下動)に変換されて車輪に押圧停止バー104の下端を圧接する。また、圧接力を大きくしたい場合には、揺動梃子レバー103の軸支位置を牽引駆動バー102側にずらすことで対応できる。
尚、牽引駆動バー102は、作動室8Dの上部室部分内で伝達機構9のワイヤーと連繋されており、復原部105は、作動室8Dにおける隔壁8E下側面と、牽引駆動バー102における作動室8Dの下部室部分内での上部にねじ止め固着したスプリングロック106との間で、伸張傾向に弾発付勢させたコイルスプリングを縮装して成る。また押圧停止バー104はその上下動を円滑に案内させるよう、例えばキャスター5自体に設けてある上下動ガイド107に貫挿させてある。
図示を省略したが、押圧停止バー104の下端には、キャスター5の車輪の外側面に圧接するブレーキパッドを連結することもでき、押圧停止作用を一層確実になるように配慮できる。
図12、図13に示される第6、第7の押圧停止機構111,121は、第1乃至第5の押圧停止機構61,…101においての牽引索条体62、牽引駆動バー72,82,92,102等がキャスター5のほぼ直上方向に沿って配され、上下動されるように構成されていたものに代え、ほぼ水平方向に沿って配され、前後動(左右動)されるように構成されたものとしたのである。
すなわち、第6の押圧停止機構111は、前記配装室8A内で前後にスライドするスライド索条体112と、このスライド索条体112に連結され、スライド索条体112の後方に至るに伴い底面が次第に下方傾斜するスライド駆動面114となっている押圧駆動体113と、この押圧駆動体113のスライド駆動面114の前方へのスライドによって下方に揺動する従動揺動レバー115と、前記収納凹所6内に配置されたキャスター5基部における旋回面の中心位置にキャスター5基部、すなわち前記取付支持体7A、連結支持体7Bを貫挿して、下端がキャスター5の車輪の外側面に圧止する押圧停止バー116と、押圧停止バー116を車輪の外側面から離反させるよう押圧停止バー116を弾発付勢している復原部117とを備えて成る。尚、この第6の押圧停止機構111は、シングルキャスター構造のキャスター5における車輪の外側面に圧止するのに好適なものとしてある。
押圧駆動体113は、配装室8A内で前後方向に沿ってスライド自在にして配装されており、配装室8Aの前側壁を貫挿しているスライド索条体112と伝達機構9のワイヤーとを連繋している連繋体143と、配装室8Aの前側壁との間で縮装した伸張傾向のコイルスプリング状の復帰スプリング144の弾発力に抗して前方の伝達機構9側に牽引されるようになっている。この押圧駆動体113下面のスライド駆動面114は、従動揺動レバー115の上面に相対向しており、また、従動揺動レバー115は、その後部にてスライド駆動面114の後部側に位置させて枢支してあり、前部は押圧停止バー116の上部に枢支してある。こうすることで、押圧駆動体113の前方への移動が従動揺動レバー115を押圧することで下方に押し下げるように揺動させ、従動揺動レバー115の下方への揺動は押圧停止バー116を押し下げ、キャスター5の車輪に圧止させるものとしている。
復原部117は、前記取付支持体7Aの上面と、押圧停止バー116における配装室8A内での上部にねじ止め固着したスプリングロック118との間で、伸張傾向に弾発付勢させたコイルスプリングを縮装して成る。また押圧停止バー116はその上下動を円滑に案内させるよう、例えばキャスター5自体に設けてある上下動ガイド119に貫挿させてある。
図15に示される第7の押圧停止機構121は、第6の押圧停止機構111とは、この第6の押圧停止機構111がキャスター5におけるシングルキャスター構造の単輪である車輪に対する圧止構成であるのに対し、キャスター5におけるダブルキャスター構造の双輪である車輪に対する圧接構成とすることで異なっており、共通する構成は符号が同一であることでその詳細な説明は省略される。すなわち、押圧停止バー116の下端に、ダブルキャスター構造の車輪それぞれの外側面に跨って圧接するように、対状の車輪相互間に跨る幅広に形成したブレーキパッド122を連結して成る。
この第7の押圧停止機構121において、前記従動揺動レバー115は断面でほぼ倒コ字形を呈しており、この従動揺動レバー115の軸支構成、押圧停止バー116との枢支構成が左右のいずれにも傾くことなく安定して作動するように配慮してある。もとより、このような断面でほぼ倒コ字形を呈する従動揺動レバー115構成とすることは第6の押圧停止機構111においても採用可能であるのは勿論である。
1…バッグ類 2…ハンドル
3…背盤 4…案内筒
5…キャスター 6…取付凹所
7…ねじ止め 7A…取付支持体
7B…連結支持体 8A…配装室
8B…連繋室 8C…隔壁
8D…作動室 8E…隔壁
9…伝達機構
10…キャスターロック装置
11…第1の操作機構 12…操作体
13…揺動牽引レバー
21…第2の操作機構 22…操作体
23…揺動牽引レバー 24…軸支部
31…第3の操作機構 32…操作体
33…上下動牽引バー 34…上下スライドガイド
41…第4の操作機構 42…操作体
43…上下動牽引バー 44…上下スライドガイド
51…第5の操作機構 52…操作体
53…上下動牽引盤 54…案内突部
55…上下スライドガイド
61…第1の押圧停止機構 62…牽引索条体
63…ブレーキパッド 64…連繋体
65…ワイヤー連結部 66…索条体連結部
67…ロック具(ねじ止め) 68…復原部
69…スプリングロック
71…第2の押圧停止機構 72…牽引駆動バー
73…揺動梃子レバー 74…牽引従動バー
75…ブレーキパッド 76…復原部
77…上下動ガイド 78…スプリングロック
81…第3の押圧停止機構 82…牽引駆動バー
83…揺動梃子レバー 84…押圧停止バー
85…ブレーキパッド 86…復原部
87…スプリングロック
91…第4の押圧停止機構 92…牽引駆動バー
93…揺動梃子レバー 94…押圧停止バー
95…ブレーキパッド 96…復原部
97…スプリングロック
101…第5の押圧停止機構 102…牽引駆動バー
103…揺動梃子レバー 104…押圧停止バー
105…復原部 106…スプリングロック
107…上下動ガイド
111…第6の押圧停止機構 112…スライド索条体
113…押圧駆動体 114…スライド駆動面
115…従動揺動レバー 116…押圧停止バー
117…復原部 118…スプリングロック
119…上下動ガイド
121…第7の押圧停止機構 122…ブレーキパッド
143…連繋体 144…復帰スプリング
特開平11−56438号公報 特開2008−272316号公報 特開2010−75328号公報
上述した課題を解決するため、本発明にあっては、伸縮自在に引き出し、格納されるハンドル2を備え、キャスター5によって移動走行が可能なスーツケース等のバッグ類1におけるキャスターロック装置10であって、このキャスターロック装置10は、ハンドル2の伸縮に対応し、縮小格納時に連動して操作される操作機構11,21,31,41,51(本明細書において、以下、11,…と略することもある)と、この操作機構11,…による作動が、牽引されるワイヤーを備えた伝達機構9を介して伝達されることでキャスター5の車輪の外側面あるいは内側面に圧接・圧止する停止力で、車輪の転動を阻止して制動し、復原部68,76,86,96,105,117(本明細書において、以下、68,…と略することもある)で制動作用を解除させる押圧停止機構61,71,81,91,101,111,121(本明細書において、以下、61,…と略することもある)とを備えて成ることを特徴とする。
第1の操作機構11は、ハンドル2上部における前後側面のいずれかにハンドル2面から突出状にして設けた操作体12と、この操作体12の下降によって揺動し、この揺動作動を押圧停止機構61,…に伝達する伝達機構9が連繋されている揺動牽引レバー13とから成り、揺動牽引レバー13は、これの略中央位置で軸着枢支されていて、一端が操作体12によって下方向に揺動されると、伝達機構9に連繋されている他端が上方向に揺動されることで伝達機構9を牽引するようにして構成することができる。
第2の操作機構21は、ハンドル2上部における脚部分の左右側面のいずれかにハンドル2面から突出状にして設けた操作体22と、この操作体22の下降によって揺動し、この揺動作動を押圧停止機構61,…に伝達する伝達機構9が連繋されている揺動牽引レバー23とから成り、揺動牽引レバー23は、これの略中央位置で軸着枢支されていて、一端が操作体22によって下方向に揺動されると、伝達機構9に連繋されている他端が上方向に揺動されることで伝達機構9を牽引するようにして構成することができる。
第3の操作機構31は、ハンドル2上部の側面にハンドル2面から突出状にして設けた操作体32と、この操作体32の下降によって押動されて下降し、この下降作動を押圧停止機構61,…に伝達する伝達機構9が連繋されている上下動牽引バー33と、上下動牽引バー33を上下方向に案内する上下スライドガイド34とから成り、操作体32、上下動牽引バー33それぞれをハンドル2上部における脚部分の前後側面のいずれかに配すると共に、上下スライドガイド34をバッグ類1に固定して構成することができる。
第4の操作機構41は、ハンドル2上部における側面のいずれかにハンドル2面から突出状にして設けた操作体42と、この操作体42の下降によって押動されて下降し、この下降作動を押圧停止機構61,…に伝達する伝達機構9が連繋されている上下動牽引バー43と、この上下動牽引バー33を上下方向に案内する上下スライドガイド34とから成り、操作体42、上下動牽引バー43それぞれをハンドル2上部における脚部分の左右側面のいずれかに配すると共に、上下スライドガイド34をバッグ類1に固定して構成することができる。
第5の操作機構51は、ハンドル2上部における前後側面のいずれかにハンドル2面から突出状にして設けた操作体52と、ハンドル2の左右の脚部分相互間に架け渡し状に設けられ、押圧停止機構61,…に伝達する伝達機構9が連繋されている上下動牽引盤53と、この上下動牽引盤53を上下方向に案内する上下スライドガイド55とから成り、上下動牽引盤53は、中央部において下方に突出させたほぼ山形状の案内突部54を有し、この案内突部54をバッグ類1に設けた上下スライドガイド55に上下方向に沿ってスライドするようにして構成することができる。
第1の押圧停止機構61は、キャスター5基部における旋回面の中心位置にキャスター5基部を貫挿して伝達機構9の末端に連繋されている撓曲可能な牽引索条体62と、この牽引索条体62の末端に固定されていて、牽引索条体62の牽引作動によって車輪の内側面に圧接するブレーキパッド63と、牽引索条体62を伝達機構9に連繋する連繋体64と、ブレーキパッド63を車輪の内側面から離反させるよう牽引索条体62を弾発付勢している復原部68とを備えて構成することができる。
連繋体64は、上部にワイヤー連結部65を、下部に索条体連結部66を有して成るものとし、ワイヤー連結部65は伝達機構9におけるワイヤー末端を挟持状態でねじ止めするようにし、索条体連結部66は旋回可能に貫挿させた牽引索条体62の上端部分を牽引索条体62の貫挿部分の内外部分でねじ止め(67)固着するようにして構成することができる。
第2の押圧停止機構71は、キャスター5基部における旋回面の中心位置にキャスター5基部を貫挿して伝達機構9の末端に連繋されている牽引駆動バー72と、キャスター5内で軸支され、先端に牽引駆動バー72が枢支されている揺動梃子レバー73と、この揺動梃子レバー73に上下動自在に枢支され、揺動梃子レバー73の揺動によって牽引駆動バー72と同方向で上下動する牽引従動バー74と、この牽引従動バー74の下端に連結されて、キャスター5の車輪の内側面に圧接するブレーキパッド75と、ブレーキパッド75を車輪の内側面から離反させるよう牽引駆動バー72を弾発付勢している復原部76とを備えて構成することができる。
第3の押圧停止機構81は、キャスター5基部における旋回面の中心位置にキャスター5基部を貫挿して伝達機構9の末端に連繋されている牽引駆動バー82と、キャスター5内で軸支され、先端に牽引駆動バー82が枢支されている揺動梃子レバー83と、この揺動梃子レバー83に上下動自在に枢支され、揺動梃子レバー83の揺動によって牽引駆動バー82と逆方向で上下動する押圧停止バー84と、この押圧停止バー84の下端に連結されて、キャスター5の車輪のほぼ直上位置の外側面に圧接するブレーキパッド85と、ブレーキパッド85を車輪の外側面から離反させるよう牽引駆動バー82を弾発付勢している復原部86とを備えて構成することができる。
第4の押圧停止機構91は、キャスター5基部における旋回面の中心位置にキャスター5基部を貫挿して伝達機構9の末端に連繋されている牽引駆動バー92と、キャスター5内で軸支され、先端に牽引駆動バー92が枢支されている揺動梃子レバー93と、この揺動梃子レバー93に上下動自在に枢支され、揺動梃子レバー93の揺動によって牽引駆動バー92と逆方向で上下動する押圧停止バー94と、この押圧停止バー94の下端に連結されて、キャスター5の車輪のやや斜め上方位置の外側面に圧接するブレーキパッド95と、ブレーキパッド95を車輪の外側面から離反させるよう牽引駆動バー92を弾発付勢している復原部96とを備えて構成することができる。
第5の押圧停止機構101は、キャスター5の取付位置の上方位置でのバッグ類1の内側に区画形成した配装室8Aに隣接させて、この配装室8Aにおける側方位置に区画形成した作動室8D内で上下動し、伝達機構9の末端に連繋されている牽引駆動バー102と、配装室8A内で軸支され、先端に牽引駆動バー102が枢支されている揺動梃子レバー103と、この揺動梃子レバー103に上下動自在に枢支され、揺動梃子レバー103の揺動によって牽引駆動バー102と逆方向で上下動するよう、キャスター5基部における旋回面の中心位置にキャスター5基部を貫挿して、下端がキャスター5の車輪の外側面に圧止する押圧停止バー104と、押圧停止バー104を車輪の外側面から離反させるよう牽引駆動バー102を弾発付勢している復原部105とを備えて構成することができる。
作動室8Dは、配装室8Aと連続した一体状にして区画形成されていて、揺動梃子レバー103は作動室8D側に位置させて配装室8A内で枢支して構成することができる。
第6の押圧停止機構111は、キャスター5の取付位置の上方位置でのバッグ類1の内側に区画形成した配装室8A内で前後にスライドするよう、伝達機構9に連結されているスライド索条体112と、このスライド索条体112に連結され、スライド索条体112の後方に至るに伴い底面が次第に下方傾斜するスライド駆動面114となっている押圧駆動体113と、この押圧駆動体113のスライド駆動面114の前方へのスライドによって下方に揺動する従動揺動レバー115と、キャスター5基部における旋回面の中心位置にキャスター5基部を貫挿して、下端がキャスター5の車輪の外側面に圧止する押圧停止バー116と、押圧停止バー116を車輪の外側面から離反させるよう押圧停止バー116を弾発付勢している復原部117とを備えて構成することができる。
第7の押圧停止機構121として、第6の押圧停止機構111における押圧停止バー116の下端に、キャスター5の車輪の外側面に圧接するブレーキパッド122を連結して構成することができる。
以上のように構成された本発明に係るバッグ類のキャスターロック装置にあって、伸縮自在にしたハンドル2をバッグ類1に縮小格納することで、キャスターロック装置10においては操作機構11,…が作動し、牽引される伝達機構9を介して押圧停止機構61,…のブレーキパッド63,75,85,95,122、押圧停止バー104,116等によってキャスター5の車輪を圧止、圧接させることで制動し、バッグ類1の移動走行を停止させる。また、制動後でハンドル2が引き出され、伸張されると、押圧停止機構61,…の復原部68,…が制動作用を解除させ、車輪を円滑に転動させる。
第1、第2の操作機構11,21において、ハンドル2の縮小格納時で操作体12,22の下降は揺動牽引レバー13,23を揺動させ、伝達機構9を牽引することで押圧停止機構61,…によってキャスター5の車輪を制動させる。
第3、第4の操作機構31,41において、ハンドル2の縮小格納時で下降する操作体32,42が上下動牽引バー33,43を直接に下降させ、その下降作動が伝達機構9を牽引することで押圧停止機構61,…によってキャスター5の車輪を制動させる。
第5の操作機構51において、ハンドル2の縮小格納時で下降する操作体52がハンドル2の脚部分相互で跨っている上下動牽引盤53を傾かせることなく直接に下降させ、その円滑な下降作動が伝達機構9を牽引することで押圧停止機構61,…によってキャスター5の車輪を制動させる。
第1の押圧停止機構61において、撓曲可能な牽引索条体62は旋回キャスター構成のキャスター5における旋回方向の自由度を維持し、いずれの方向に向いている車輪であってもその内側面に配したブレーキパッド63を伝達機構9を介して牽引させ、車輪を制動させる。
連繋体64は、ワイヤー連結部65で伝達機構9のワイヤーを挟持ねじ止めし、索条体連結部66を連繋体64の貫挿部分の内外でねじ止め(67)固着することで、伝達機構9と牽引索条体62との連繋を一層強固にさせる。
また、連繋体64は、伝達機構9とねじ止めしているワイヤー連結部65に対して、索条体連結部66によって旋回可能にして牽引索条体62を連結していることで、旋回キャスター構成のキャスター5の旋回動作を阻害せずにその車輪を制動させる。
第2乃至第4の押圧停止機構71,81,91におけるキャスター5基部の旋回面の中心位置に貫挿して牽引駆動バー72,82,92、また第5乃至第7の押圧停止機構101,111,121における押圧停止バー104,116は、キャスター5基部の旋回面の中心位置に貫挿してあることで、旋回キャスター構成のキャスター5であっても、その旋回方向にかかわらず、その車輪を制動させる。
第2の押圧停止機構71において、梃子作動する揺動梃子レバー73によって伝達機構9による牽引方向と同方向で牽引させたブレーキパッド75を車輪の内側面に圧接させ、車輪を制動させる。
第3、第4の押圧停止機構81,91において、梃子作動する揺動梃子レバー83,93によって伝達機構9による牽引方向と逆方向で押圧させるよう押圧停止バー84,94を介して移動させたブレーキパッド85,95を車輪の外側面に、そのほぼ直上位置からあるいはやや斜め上方位置から圧接させ、車輪を制動させる。
第5の押圧停止機構101において、操作伝達のために牽引される伝達機構9のワイヤーと、キャスター5の車輪の外側面に圧止する押圧停止バー104とを連繋して梃子作動する揺動梃子レバー103が、伝達機構9による牽引を押圧停止バー104の車輪に対する押圧に変換させ、車輪に圧止して、車輪を制動させる。また、揺動梃子レバー103をバッグ類1の内側における作動室8D内に配したことで、その梃子作動を確実にさせる。
第6、第7の押圧停止機構111,121において、伝達機構9の牽引でスライド索条体112を介して前後にスライドする押圧駆動体113のスライド駆動面114が従動揺動レバー115を揺動させ、この揺動が押圧停止バー116更にはブレーキパッド122をキャスター5の車輪の外側面に圧止、圧接し、車輪を制動させる。
すなわちこれは、本発明において、キャスターロック装置10が、ハンドル2の伸縮に対応し、縮小格納時に連動して操作される操作機構11,…と、この操作機構11,…による作動が、牽引されるワイヤーを備えた伝達機構9を介して伝達されることでキャスター5の車輪の外側面あるいは内側面に圧接・圧止する停止力で、車輪の転動を阻止し、その転動阻止を解除する押圧停止機構61,…とを備えて成るからである。これによって、ハンドル2の引き出し、格納に応じたキャスター5の車輪制動、転動を図ることができる。
また、伝達機構9は、牽引されるワイヤーを備えて成るから、バッグ類1における外側壁面に沿ってでも、ハンドル2を設けるバッグ類1の上部位置から、キャスター5を設けるバッグ類1の底部位置に至るように、底部位置のいずれの部位に複数のキャスター5が設けられても、それらのキャスター5それぞれに至るように配することができ、操作機構11,…の操作を押圧停止機構61,…に確実に伝達できる。
押圧停止機構61,…における復原部68,76,86,96,105,117等は、キャスター5の車輪に対する制動後で、バッグ類1の移動に際するハンドル2の引き出し・伸張操作によって、車輪に対して圧接、圧止しているブレーキパッド63,75,85,95,122、押圧停止バー104,116の制動作用を解除させ、車輪を円滑に転動させることができる。
本発明を実施するための一形態を示す概略の一部切欠正面図である。 同じく伸縮操作されるハンドルによる第1の操作機構の要部であり、(A)は正面図、(B)は側面図である。 同じく第2の操作機構を示し、(A)は正面図、(B)は側面図である。 同じく第3の操作機構を示し、(A)は正面図、(B)は側面図である。 同じく第4の操作機構を示し、(A)は正面図、(B)は側面図である。 同じく第5の操作機構を示し、(A)は正面図、(B)は側面図である。 同じく第1の押圧停止機構を示し、(A)は正断面図、(B)は側断面図である。 同じく第2の押圧停止機構を示す正断面図である。 同じく第3の押圧停止機構を示す正断面図である。 同じく第4の押圧停止機構を示す正断面図である。 同じく第5の押圧停止機構を示す正断面図である。 同じく第6の押圧停止機構を示す正断面図である。 同じく第7の押圧停止機構を示し、(A)は正断面図、(B)は側断面図である。
キャスターロック装置10自体は、ハンドル2の伸縮に対応し、縮小格納時に連動して操作される操作機構11,…と、この操作機構11,…による作動が、牽引されるワイヤーを備えた伝達機構9を介して伝達されることでキャスター5の車輪の外側面あるいは内側面に圧接・圧止する停止力で、車輪の転動を阻止し、またその阻止を弾発的に解除する押圧停止機構61,…とを備えて成る。尚、ワイヤーは、これを内部で円滑にスライドさせる細径状の保護筒内に収納されており、保護筒の端部それぞれから所定長さで外出している外出部分によって操作機構11,…、押圧停止機構61,…それぞれに連繋されている。
連繋体64は、配装室8A上のバッグ類1内に区画形成した連繋室8B内に配されており、上部にワイヤー連結部65を、下部に索条体連結部66を有して成る。そして、ワイヤー連結部65はワイヤー末端を挟持状態でねじ止めするようにし、索条体連結部66は旋回可能に貫挿させた牽引索条体62の上端部分を牽引索条体62の貫挿部分の内外部分でねじ止め(67)固着するようにしてある。すなわち、索条体連結部66では、この索条体連結部66壁自体に貫挿させた牽引索条体62の上端部分を、索条体連結部66自体の内外壁面でロック具67によってねじ止めしておき、連繋体64と牽引索条体62とが貫挿連結状態を維持したままで、相対的に回転可能となるようにしてある。尚、この連繋体64は、図示を省略したが、例えば雄ネジが上下部にねじ込まれている筒状に形成されていて、内部に挿入された伝達機構9のワイヤー下端と、牽引索条体62の上端とを雄ネジ端によって圧止することで連繋する構成とすることも可能である。
復原部68は、前記取付凹所6の上方に位置させてバッグ類1の底部に区画形成した配装室8A、連繋室8B相互を区画している隔壁8Cと、配装室8A内の牽引索条体62下部に固着したスプリングロック69との間で伸張傾向に付勢縮装させたコイルスプリングから成る。このコイルスプリングは、前記操作機構11…によって伝達機構9、牽引索条体62等を介してブレーキパッド63が牽引されて車輪内側面に圧接したときには縮小されて弾発力が蓄積され、操作機構11…によってブレーキパッド63の圧接力が解除されたときには伸張して、ブレーキパッド63を車輪内側面から離反させるものとなっている。
図8に示される第2の押圧停止機構71は、ダブルキャスター構造のキャスター5における車輪の内側面を圧接するにつき、梃子作動の作動伝達構成を備えたものとしてある。すなわち、前記収納凹所6内に配置されたキャスター5基部における旋回面の中心位置にキャスター5基部、すなわち前記取付支持体7A、連結支持体7Bを貫挿して伝達機構9の末端に連繋されている牽引駆動バー72と、キャスター5内例えばそのフォーク部分で軸支され、先端に牽引駆動バー72が枢支されている揺動梃子レバー73と、この揺動梃子レバー73に上下動自在に枢支され、揺動梃子レバー73の揺動によって牽引駆動バー72と同方向で上下動する牽引従動バー74と、この牽引従動バー74の下端に連結されて、キャスター5の車輪の内側面に圧接するブレーキパッド75と、ブレーキパッド75を車輪の内側面から離反させるよう牽引駆動バー72を弾発付勢している復原部76とを備えて成る。
図9、図10に示される第3、第4の押圧停止機構81,91は、シングルキャスター構造のキャスター5における車輪の外側面を圧接するのであり、前記収納凹所6内に配置されたキャスター5基部における旋回面の中心位置にキャスター5基部、すなわち前記取付支持体7A、連結支持体7Bを貫挿して伝達機構9の末端に連繋されている牽引駆動バー82,92と、キャスター5内例えばそのフォーク部分で軸支され、先端に牽引駆動バー82,92が枢支されている揺動梃子レバー83,93と、この揺動梃子レバー83,93に上下動自在に枢支され、揺動梃子レバー83,93の揺動によって牽引駆動バー82,92と逆方向で上下動する押圧停止バー84,94と、この押圧停止バー84,94の下端に連結されて、キャスター5の車輪の外側面に圧接するブレーキパッド85,95と、ブレーキパッド85,95を車輪の外側面から離反させるよう牽引駆動バー82,92を弾発付勢している復原部86,96とを備えて成る。
揺動梃子レバー103は、これのほぼ中央位置で配装室8A内に軸支されていて、一端側に牽引駆動バー102が、他端側に押圧停止バー104が枢支されており、牽引駆動バー102の上昇(上動)が押圧停止バー104の下降(下動)に変換されて車輪に押圧停止バー104の下端を圧接する。また、圧接力を大きくしたい場合には、揺動梃子レバー103の軸支位置を牽引駆動バー102側にずらすことで対応できる。
尚、牽引駆動バー102は、作動室8Dの上部室部分内で伝達機構9のワイヤーと連繋されており、復原部105は、作動室8Dにおける隔壁8C下側面と、牽引駆動バー102における作動室8Dの下部室部分内での上部にねじ止め固着したスプリングロック106との間で、伸張傾向に弾発付勢させたコイルスプリングを縮装して成る。また押圧停止バー104はその上下動を円滑に案内させるよう、例えばキャスター5自体に設けてある上下動ガイド107に貫挿させてある。
すなわち、第6の押圧停止機構111は、前記配装室8A内で前後にスライドするよう、伝達機構9に連結されているスライド索条体112と、このスライド索条体112に連結され、スライド索条体112の後方に至るに伴い底面が次第に下方傾斜するスライド駆動面114となっている押圧駆動体113と、この押圧駆動体113のスライド駆動面1 14の前方へのスライドによって下方に揺動する従動揺動レバー115と、前記収納凹所6内に配置されたキャスター5基部における旋回面の中心位置にキャスター5基部、すなわち前記取付支持体7A、連結支持体7Bを貫挿して、下端がキャスター5の車輪の外側面に圧止する押圧停止バー116と、押圧停止バー116を車輪の外側面から離反させるよう押圧停止バー116を弾発付勢している復原部117とを備えて成る。尚、この第6の押圧停止機構111は、シングルキャスター構造のキャスター5における車輪の外側面に圧止するのに好適なものとしてある。
1…バッグ類 2…ハンドル
3…背盤 4…案内筒
5…キャスター 6…取付凹所
7…ねじ止め 7A…取付支持体
7B…連結支持体 8A…配装室
8B…連繋室 8C…隔壁
8D…作動
9…伝達機構
10…キャスターロック装置
11…第1の操作機構 12…操作体
13…揺動牽引レバー
21…第2の操作機構 22…操作体
23…揺動牽引レバー 24…軸支部
31…第3の操作機構 32…操作体
33…上下動牽引バー 34…上下スライドガイド
41…第4の操作機構 42…操作体
43…上下動牽引バー 44…上下スライドガイド
51…第5の操作機構 52…操作体
53…上下動牽引盤 54…案内突部
55…上下スライドガイド
61…第1の押圧停止機構 62…牽引索条体
63…ブレーキパッド 64…連繋体
65…ワイヤー連結部 66…索条体連結部
67…ロック具(ねじ止め) 68…復原部
69…スプリングロック
71…第2の押圧停止機構 72…牽引駆動バー
73…揺動梃子レバー 74…牽引従動バー
75…ブレーキパッド 76…復原部
77…上下動ガイド 78…スプリングロック
81…第3の押圧停止機構 82…牽引駆動バー
83…揺動梃子レバー 84…押圧停止バー
85…ブレーキパッド 86…復原部
87…スプリングロック
91…第4の押圧停止機構 92…牽引駆動バー
93…揺動梃子レバー 94…押圧停止バー
95…ブレーキパッド 96…復原部
97…スプリングロック
101…第5の押圧停止機構 102…牽引駆動バー
103…揺動梃子レバー 104…押圧停止バー
105…復原部 106…スプリングロック
107…上下動ガイド
111…第6の押圧停止機構 112…スライド索条体
113…押圧駆動体 114…スライド駆動面
115…従動揺動レバー 116…押圧停止バー
117…復原部 118…スプリングロック
119…上下動ガイド
121…第7の押圧停止機構 122…ブレーキパッド
143…連繋体 144…復帰スプリング

Claims (15)

  1. 伸縮自在に引き出し、格納されるハンドルを備え、キャスターによって移動走行が可能なバッグ類におけるキャスターロック装置であって、このキャスターロック装置は、ハンドルの伸縮に対応し、縮小格納時に連動して操作される操作機構と、この操作機構による作動が、牽引あるいは押圧、押し戻されるワイヤーを備えた伝達機構を介して伝達されることでキャスターの車輪の外側面あるいは内側面に圧接・圧止する停止力で、車輪の転動を阻止する押圧停止機構とを備えて成ることを特徴とするバッグ類のキャスターロック装置。
  2. 操作機構は、ハンドル上部における前後側面のいずれかにハンドル面から突出状にして設けた操作体と、この操作体の下降によって揺動し、この揺動作動を押圧停止機構に伝達する伝達機構が連繋されている揺動牽引レバーとから成り、揺動牽引レバーは、これの略中央位置で軸着枢支されていて、一端が操作体によって下方向に揺動されると、伝達機構に連繋されている他端が上方向に揺動されることで伝達機構を牽引するようにしてある請求項1に記載のバッグ類のキャスターロック装置。
  3. 操作機構は、ハンドル上部における脚部分の左右側面のいずれかにハンドル面から突出状にして設けた操作体と、この操作体の下降によって揺動し、この揺動作動を押圧停止機構に伝達する伝達機構が連繋されている揺動牽引レバーとから成り、揺動牽引レバーは、これの略中央位置で軸着枢支されていて、一端が操作体によって下方向に揺動されると、伝達機構に連繋されている他端が上方向に揺動されることで伝達機構を牽引するようにしてある請求項1に記載のバッグ類のキャスターロック装置。
  4. 操作機構は、ハンドル上部の側面にハンドル面から突出状にして設けた操作体と、この操作体の下降によって押動されて下降し、この下降作動を押圧停止機構に伝達する伝達機構が連繋されている上下動牽引バーと、この上下動牽引バーを上下方向に案内する上下スライドガイドとから成り、操作体、上下動牽引バーそれぞれをハンドル上部における脚部分の前後側面のいずれかに配すると共に、上下スライドガイドをバッグ類に固定して成る請求項1に記載のバッグ類のキャスターロック装置。
  5. 操作機構は、ハンドル上部における側面のいずれかにハンドル面から突出状にして設けた操作体と、この操作体の下降によって押動されて下降し、この下降作動を押圧停止機構に伝達する伝達機構が連繋されている上下動牽引バーと、この上下動牽引バーを上下方向に案内する上下スライドガイドとから成り、操作体、上下動牽引バーそれぞれをハンドル上部における脚部分の左右側面のいずれかに配すると共に、上下スライドガイドをバッグ類に固定して成る請求項1に記載のバッグ類のキャスターロック装置。
  6. 操作機構は、ハンドル上部における前後側面のいずれかにハンドル面から突出状にして設けた操作体と、ハンドルの左右の脚部分相互間に架け渡し状に設けられ、押圧停止機構に伝達する伝達機構が連繋されている上下動牽引盤と、この上下動牽引盤を上下方向に案内する上下スライドガイドとから成り、上下動牽引盤は、中央部において下方に突出させたほぼ山形状の案内突部を有し、この案内突部をバッグ類に設けた上下スライドガイドに上下方向に沿ってスライドするようにして成る請求項1に記載のバッグ類のキャスターロック装置。
  7. 押圧停止機構は、キャスター基部における旋回面の中心位置にキャスター基部を貫挿して伝達機構の末端に連繋されている撓曲可能な牽引索条体と、この牽引索条体の末端に固定されていて、牽引索条体の牽引作動によって車輪の内側面に圧接するブレーキパッドと、牽引索条体を伝達機構に連繋する連繋体と、ブレーキパッドを車輪の内側面から離反させるよう牽引索条体を弾発付勢している復原部とを備えて成る請求項1乃至6のいずれに記載のバッグ類のキャスターロック装置。
  8. 連繋体は、上部にワイヤー連結部を、下部に索条体連結部を有して成るものとし、ワイヤー連結部は伝達機構における挟み込んだワイヤー末端を挟持状態でねじ止めするようにし、索条体連結部は旋回可能に貫挿させた牽引索条体の上端部分を牽引索条体の貫挿部分の内外部分でねじ止め固着するようにして成る請求項7に記載のバッグ類のキャスターロック装置。
  9. 押圧停止機構は、キャスター基部における旋回面の中心位置にキャスター基部を貫挿して伝達機構の末端に連繋されている牽引駆動バーと、キャスター内で軸支され、先端に牽引駆動バーが枢支されている揺動梃子レバーと、この揺動梃子レバーに上下動自在に枢支され、揺動梃子レバーの揺動によつて牽引駆動バーと同方向で上下動する牽引従動バーと、この牽引従動バーの下端に連結されて、キャスターの車輪の内側面に圧接するブレーキパッドと、ブレーキパッドを車輪の内側面から離反させるよう牽引駆動バーを弾発付勢している復原部とを備えて成る請求項1乃至6のいずれかに記載のバッグ類のキャスターロック装置。
  10. 押圧停止機構は、キャスター基部における旋回面の中心位置にキャスター基部を貫挿して伝達機構の末端に連繋されている牽引駆動バーと、キャスター内で軸支され、先端に牽引駆動バーが枢支されている揺動梃子レバーと、この揺動梃子レバーに上下動自在に枢支され、揺動梃子レバーの揺動によつて牽引駆動バーと逆方向で上下動する押圧停止バーと、この押圧停止バーの下端に連結されて、キャスターの車輪のほぼ直上位置の外側面に圧接するブレーキパッドと、ブレーキパッドを車輪の外側面から離反させるよう牽引駆動バーを弾発付勢している復原部とを備えて成る請求項1乃至6のいずれかに記載のバッグ類のキャスターロック装置。
  11. 押圧停止機構は、キャスター基部における旋回面の中心位置にキャスター基部を貫挿して伝達機構の末端に連繋されている牽引駆動バーと、キャスター内で軸支され、先端に牽引駆動バーが枢支されている揺動梃子レバーと、この揺動梃子レバーに上下動自在に枢支され、揺動梃子レバーの揺動によつて牽引駆動バーと逆方向で上下動する押圧停止バーと、この押圧停止バーの下端に連結されて、キャスターの車輪のやや斜め上方位置の外側面に圧接するブレーキパッドと、ブレーキパッドを車輪の外側面から離反させるよう牽引駆動バーを弾発付勢している復原部とを備えて成る請求項1乃至6のいずれかに記載のバッグ類のキャスターロック装置。
  12. 押圧停止機構は、キャスターの取付位置の上方位置でのバッグ類の内側に区画形成した配装室に隣接させて、この配装室における側方位置に区画形成した作動室内で上下動し、伝達機構の末端に連繋されている牽引駆動バーと、配装室内で軸支され、先端に牽引駆動バーが枢支されている揺動梃子レバーと、この揺動梃子レバーに上下動自在に枢支され、揺動梃子レバーの揺動によつて牽引駆動バーと逆方向で上下動するよう、キャスター基部における旋回面の中心位置にキャスター基部を貫挿して、下端がキャスターの車輪の外側面に圧止する押圧停止バーと、押圧停止バーを車輪の外側面から離反させるよう牽引駆動バーを弾発付勢している復原部とを備えて成る請求項1乃至6のいずれかに記載のバッグ類のキャスターロック装置。
  13. 押圧停止機構として、作動室は配装室と連続した一体状にして区画形成されていて、揺動梃子レバーは作動室側に位置させて配装室内で枢支してある請求項12に記載のバッグ類のキャスターロック装置。
  14. 押圧停止機構は、キャスターの取付位置の上方位置でのバッグ類の内側に区画形成した配装室内で前後にスライドするスライド索条体と、このスライド索条体に連結され、スライド索条体の後方に至るに伴い底面が次第に下方傾斜するスライド駆動面となっている押圧駆動体と、この押圧駆動体のスライド駆動面の前方へのスライドによって下方に揺動する従動揺動レバーと、キャスター基部における旋回面の中心位置にキャスター基部を貫挿して、下端がキャスターの車輪の外側面に圧止する押圧停止バーと、押圧停止バーを車輪の外側面から離反させるよう押圧停止バーを弾発付勢している復原部とを備えて成る請求項1乃至6のいずれかに記載のバッグ類のキャスターロック装置。
  15. 押圧停止機構として、押圧停止バーの下端に、キャスターの車輪の外側面に圧接するブレーキパッドを連結してある請求項14に記載のバッグ類のキャスターロック装置。
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