JP2012132590A - 加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】調理メニューが選択された場合に即加熱調理を開始し、尚且つ、上記メニュー選択キーの操作によって他の調理メニューに修正できる。
【解決手段】数字キー19に対して1回目の操作が行われると、スタートキー24の押圧や所定時間の経過を待たずに、指示された加熱時間および出力デューティで加熱調理を行う。こうして、スタートキー24のオンや所定時間の経過を待つ必要がなく、作業者にイライラ感を与えて作業効率が低下するのを防止する。その後も数字キー19の操作を受け付けて、キー操作があると指示された加熱時間および出力デューティで、先の加熱時間と出力デューティとを修正し、この修正された加熱時間および出力デューティで加熱調理を行う。こうして、1回目のキー操作で選択された調理メニューを即開始した場合でも、加熱調理を停止することなく先の調理メニューを修正することができる。
【選択図】図2

Description

この発明は、メニュー選択キーを有する加熱調理器に関し、特に、業務用に用いれば好適な加熱調理器に関する。
従来、メニュー選択キーを有する加熱調理装置として、マグネトロンによる加熱調理とバーナとによる加熱調理とを行うことが可能な複合加熱調理装置がある(特開2003‐106531号公報(特許文献1))。
この複合加熱調理装置では、操作部に設けられたオーブン調理用のボタンを押すと、燃料ガスが供給されたバーナが着火して燃焼を開始する。一方、上記操作部に設けられたメニュー選択キーで電子レンジ用のメニューを選択し、スタートボタンをオンすると、上記マグネトロンを駆動して上記マグネトロンによる加熱調理を開始するようになっている。
しかしながら、上記従来の複合加熱調理装置では、上記マグネトロンによる加熱調理の場合には、電子レンジ用のメニューを選択した後、スタートボタンをオンするまで「動作待ち」の状態になっている。これは、操作者が、選択したメニューを確認し、誤選択を修正する時間を与えるためである。このような機能は、メニューの誤選択が頻繁に発生する家庭用の調理装置の場合には、有効な機能となる。
また、従来より、1つのメニュー選択キーに複数のメニューが割り当てられている加熱調理装置がある。この加熱調理装置では、互いに異なる数字が割り付けられた選択キーの個々に、複数のメニューを割り当てている。そして、例えば、「1」が割り付けられた選択キーを1回押圧すると、メニューAが選択されて時間Aだけ加熱処理を行い、2回押圧すると、メニューBが選択されて時間Bだけ加熱処理を行うようにしている。
この場合には、同一キーを押圧した回数でメニューを選択するため、誤選択が発生しやすい。そこで、メニュー選択キーを押圧してメニューが選択されても直ぐに加熱調理を開始することなく、1秒程度のタイムラグを経てメニューの選択が確定されてから加熱調理を開始するようにしている。すなわち、メニューの選択が確定されるまでの間、同一メニュー選択キーの押圧を受付けて、メニューの選択を変更可能にしている。
しかしながら、上記従来の加熱調理装置においては、以下のような問題がある。
先ず、上記特許文献1に開示された複合加熱調理装置では、電子レンジ用のメニューを選択した後に、スタートボタンをオンしないと、加熱調理が開始されないようになっている。したがって、スタートボタンをオンするまで、調理を開始されることができなく、ロスタイムが生じて、特に業務用の加熱調理装置では大きな問題となっている。
一方、1つのメニュー選択キーに複数のメニューが割り当てられている上記従来の加熱調理装置の場合には、メニュー選択キーを押圧してメニューが選択されてから確定するまでメニュー選択キーを複数回押圧すると、最終回に押圧してからの1秒程度のタイムラグを経て、加熱調理を開始するようにしている。したがって、上記複数回の押圧の時間と上記のタイムラグの分だけ調理時間が長くなるという問題がある。
上述したような「スタートボタンをオンするという余分な動作を行う必要がある」ことや、「複数回押圧する時間と最終押圧からのタイムラグとの分だけ調理時間が長くなる」ことは、家庭用の調理装置の場合には左程問題にはならないかもしれない。
しかしながら、業務用の加熱調理装置の場合には、例えば1日に略250回ぐらい使用するので、余分な1動作や、複数回押圧するための時間と最終に押圧してからのタイムラグとであっても、ロス時間となり、このロス時間が業務用の加熱調理装置の観点からは大きく、また、作業者にイライラ感を与えて作業効率が低下するという問題がある。
また、業務用の加熱調理装置の場合は、高出力の加熱装置を備えて、10秒や20秒、長くても1分で加熱を終了するようになっている。そのため、加熱時間が10秒の調理メニューの場合に1秒のロスは10%のロスとなり、複数回の押圧による3秒のロスは30%のロスになる。
特開2003‐106531号公報
そこで、この発明の課題は、タイムロスが生じず、迅速に加熱調理を行うことができ、作業者にイライラ感を与えない加熱調理器を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の加熱調理器は、
加熱調理を行うための加熱室と、
上記加熱室内の食材を加熱する加熱部と、
上記加熱部を調理メニューに応じて制御する加熱制御部と、
調理条件を指定するためのメニューキーと
を備え、
上記メニューキーが操作されると調理が実行され、実行されている調理条件の確定条件が満たされるまで、上記メニューキーの入力を受け付ける
ことを特徴としている。
上記構成によれば、メニューキーが操作されると、スタートキーの押圧や所定時間の経過を待たずに、即、上記操作で指定された調理条件での加熱調理が実行される。したがって、上述した従来の特許文献1に開示された複合加熱調理装置のごとく、スタートキーをオンするという余分な動作を行う必要がない。また、選択キーを押圧してから1秒程度のタイムラグを経て加熱調理を開始する従来の加熱調理装置のごとく、1秒程度の経過を待つ必要がない。
また、特に上記メニューキーに対する複数回の操作で調理条件が指定された場合、上記メニューキーが最初に操作されると、上記加熱調理が即実行されるので、上記メニューキーを複数回操作する時間が無駄に経過するまで長い時間が経過することがなく、迅速に加熱調理を行うことができる。
したがって、作業者にイライラ感を与えて作業効率が低下することを防止できる。
さらに、加熱調理が実行開始された後であっても、実行されている調理条件の確定条件が満たされるまでは、上記メニューキーの入力が受け付けられる。したがって、上記メニューキーが最初に操作されて、即、上記最初の操作で指定された調理条件での加熱調理が実行されている場合であっても、上記メニューキーに対する操作によって正しい調理条件を指定して、実行が開始されている加熱調理を停止することなく、上記調理条件を修正することが可能になる。
また、1実施の形態の加熱調理器では、
上記確定条件とは、加熱調理が実行されてから予め設定された設定時間の経過である。
この実施の形態によれば、指定された調理条件での加熱調理が実行開始されてから予め設定された設定時間が経過すると、上記メニューキーの入力を受け付けないようになっている。したがって、上記設定時間を、既に実行が開始された加熱調理が他の調理条件に変更不可能な状態に至る時間に設定しておけば、既に実行が開始された加熱調理が他の調理条件に変更不可能な状態にまで進行した場合に、上記メニューキーの操作によって上記調理条件が変更されるのを防止することができる。
また、1実施の形態の加熱調理器では、
調理条件を確定するための確定キーを備え、
上記確定条件とは、上記調理条件を確定する確定キーの操作である。
この実施の形態によれば、上記調理条件を確定する確定キーが操作されると、上記メニューキーの入力を受け付けないようになっている。したがって、指定された調理条件での加熱調理が実行開始された後に上記確定キーを操作すれば、既に実行が開始された加熱調理が、他人による上記メニューキーの誤操作等によって他の調理条件に変更されるのを防止することができる。
また、1実施の形態の加熱調理器では、
上記加熱部の動作時間を計時する計時部を備え、
上記実行されている調理条件は、加熱調理が実行されてから上記実行されている調理条件に変更される直前までの経過時間の分だけ、上記実行されている調理条件が実行されていたものとして加熱調理を実行する。
この実施の形態によれば、加熱調理が実行されてから現在の調理条件に変更される直前までの経過時間の分だけ、上記現在の調理条件での加熱調理が既に実行されていたものとして上記現在の調理条件による加熱調理が実行される。したがって、上記直前までの経過時間の分だけの上記食品に対する過加熱を防止することができる。すなわち、本実施の形態によれば、指定された調理条件での加熱調理が既に実行開始されてから上記調理条件を変更したにも関わらず、上記食品を最適に加熱調理することができるのである。
また、1実施の形態の加熱調理器では、
上記加熱制御部は、
上記加熱部の動作時間を計時する計時部と、
最後に指定された調理条件の予め定められている加熱時間から、その最後に指定された調理条件の実行直前までの上記計時部によって得られた上記動作時間を減算して、上記最後に指定された調理条件の実加熱時間を演算する実加熱時間演算部と、
上記実加熱時間演算部で演算された上記実加熱時間だけ上記最後に指定された調理条件での加熱調理を実行する加熱実行部と
を備えている。
この実施の形態によれば、加熱実行部によって、実加熱時間演算部で演算された実加熱時間だけ上記最後に指定された調理条件での加熱調理が実行される。したがって、上記最後に指定された調理条件の実行直前までに指定された調理条件に関する上記加熱部の動作時間分の上記食品に対する過加熱を防止することができる。すなわち、本実施の形態によれば、指定された調理条件での加熱調理が既に実行開始されてから上記調理条件を変更したにも関わらず、上記食品を最適に加熱調理することができるのである。
また、1実施の形態の加熱調理器では、
上記加熱制御部は、
上記加熱部の動作時間を、実行した調理条件毎に計時する計時部と、
最後に指定された調理条件の直前までに指定された各調理条件毎の上記計時部によって得られた上記動作時間と、上記最後に指定された調理条件の直前までに指定された各調理条件毎に予め定められている上記加熱部の出力値とに基づいて、上記最後に指定された調理条件の実行直前までの上記加熱部の積算出力量を演算する積算出力量演算部と、
上記最後に指定された調理条件の予め定められている総出力量から、上記積算出力量演算部で演算された上記積算出力量を減算して、上記最後に指定された調理条件での加熱調理を実行するのに実際に必要な上記加熱部の必要出力量を演算する必要出力量演算部と、
上記必要出力量演算部で演算された上記必要出力量と、上記最後に指定された調理条件の予め定められている上記加熱部の出力値とに基づいて、上記最後に指定された調理条件の実加熱時間を演算する実加熱時間演算部と、
上記最後に指定された調理条件での加熱調理を、上記予め定められている上記加熱部の出力値で、上記実加熱時間演算部によって演算された上記実加熱時間だけ実行する加熱実行部と
を備えている。
この実施の形態によれば、加熱実行部によって、実加熱時間演算部で演算された実加熱時間だけ上記最後に指定された調理条件での加熱調理が実行される。そして、上記実加熱時間は、「上記最後に指定された調理条件の予め定められている総出力量」から「積算出力量(直前までの上記加熱部の出力量の積算値)」を減算して演算された必要出力量と、上記最後に指定された調理条件の予め定められている上記加熱部の出力値とに基づいて、演算される。したがって、上記最後に指定された調理条件の実行直前までの上記加熱部の動作時間分の上記食品に対する過加熱を防止することができる。
すなわち、本実施の形態によれば、指定された調理条件での加熱調理が既に実行開始されてから上記調理条件を変更したにも関わらず、上記食品を最適に加熱調理することができるのである。
また、1実施の形態の加熱調理器では、
上記実行されている調理条件の情報を表示する表示部を備えている。
この実施の形態によれば、上記実行されている調理条件の情報が表示部に表示されるので、操作者は、上記表示部の表示内容によって、先に指定された調理条件が正しく実行されているか否かを確認することができる。
また、1実施の形態の加熱調理器では、
上記実行されている調理条件での調理終了までにかかる時間を表示する表示部を備えている。
この実施の形態によれば、上記実行されている調理条件での調理終了までの時間を表示部に表示するので、操作者は、上記表示部の表示内容によって、加熱調理の実際の終了時間を正しく確認して、作業の段取りを考えることが可能になる。
以上より明らかなように、この発明の加熱調理器は、調理条件を指定するメニューキーが操作されると、スタートキーの押圧や所定時間の経過を待たずに、即、上記操作で指定された調理条件での加熱調理を実行するので、スタートキーをオンするという余分な動作を行ったり、選択キーを押圧してから1秒程度待ったりする必要がない。
また、特に上記メニューキーに対する複数回の操作で調理条件が指定された場合でも、上記メニューキーが最初に操作されると上記加熱調理が即実行されるので、上記メニューキーを複数回操作する時間が経過するまで長い時間が経過することがなく、迅速に加熱調理を行うことができる。
したがって、作業者にイライラ感を与えて作業効率が低下することを防止できる。
さらに、加熱調理が実行開始された後であっても、実行されている調理条件の確定条件が満たされるまでは、上記メニューキーの入力が受け付けられる。したがって、上記メニューキーが最初に操作されて、即、上記最初の操作で指定された調理条件での加熱調理が実行されている場合であっても、上記メニューキーに対する操作によって正しい調理条件を指定して、実行が開始されている加熱調理を停止することなく、上記調理条件を修正することが可能になる。
この発明の加熱調理器における前方から見た外観図である。 図1における操作キー部の拡大斜視図である。 図2における数字キーの各キーに対して割り当てられた調理メニューを示す図である。 図1における制御部の概略構成を示すブロック図である。 調理メニューの選択および加熱調理処理動作のフローチャートである。 図5に続く調理メニューの選択および加熱調理処理動作のフローチャートである。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。図1は、本実施の形態の加熱調理器における前方から見た外観図である。本加熱調理器1は、直方体形状のキャビネット2の正面の上部に操作キー部3を設置し、キャビネット2の正面における操作キー部3の下側には、左端側の辺を中心に回動して、加熱室(図示せず)を開閉する扉4を設けて概略構成されている。そして、扉4の右部にはハンドル5が設けられ、扉4には耐熱ガラス製の窓6が嵌め込まれている。さらに、操作キー部3における図中左側には液晶表示部7が設けられており、操作キー部3のキーを操作することによって、制御部8の制御の下に、操作に応じた内容が液晶表示部7に表示される。
ここで、本加熱調理器1は、マグネトロンで発生したマイクロ波によって被加熱物を加熱するものである。尚、上記マイクロ波による被加熱物の加熱構造については、従来のマイクロ波による加熱調理器と同様であり、例えば、上記加熱室の下部に配置されたマグネトロンで発生されたマイクロ波を、導波管によって上記加熱室の下部中央に導き、モータによって駆動される回転アンテナによって回転させながら上記加熱室内の上方に向かって放射するようにしている。
尚、本加熱調理器1においては、特に加熱構造を特定するものではない。上記マイクロ波による加熱に替えて、加熱ヒータや過熱蒸気等によって被加熱物を加熱する加熱構造であっても一向に構わない。
図2は、上記操作キー部3の拡大斜視図である。操作キー部3は、複数のキーが横方向に配列されて横長の棒状体に構成されており、その中央部には「1」から「0」までの数字が割り付けられた10個のキー9,10〜18(以下、10個のキー9,10〜18を総称する場合には数字キー19と言う)が、一列に配列されている。ここで、数字キー19の夫々には、複数の調理メニューが割り当てられている。そして、ある数字キー19を押圧すると、押圧された回数に応じて調理メニューが選択され、選択された調理メニューに応じて、後に詳述するように制御部8によってマグネトロン駆動部が制御されて、選択された調理メニューに応じた出力電力と加熱時間とで、被加熱物に対する加熱処理動作が行われる。
図3は、上記数字キー19を構成する個々のキー9,10〜18に対して割り当てられた調理メニューの一例を示す。図3では、説明を簡単にするために、上記調理メニューには調理条件として加熱時間と出力デューティとが設定され、個々のキー9,10〜18の押圧は2回目まで受付可能としている。例えば、本加熱調理器1における最大出力が1900Wであるとすると、番号「1」のキー9を1回目に押圧した場合には、出力デューティが100%であるから1900Wの出力で10秒間加熱処理が行われる。また、同じキー9を2回目に押圧した場合には、出力デューティが50%であるから950W(=1900W×0.5)の出力で40秒間加熱処理が行われる。他のキー10〜18の場合も同様である。尚、図3では、各キー9,10〜18の押圧回数を2回としているが、3回以上に設定しても一向に構わない。
すなわち、本実施の形態においては、特許請求の範囲におけるメニューキーを、キー9,10〜18で構成しているのである。
ここで、図3に示す各キー9,10〜18に対する調理メニューの割り当ては、後に詳述するように制御部8に格納されている。
尚、上記操作キー部3におけるキー20は、調理時間を2倍/3倍する「×2/×3」キーである。また、キー21は、解凍専用の「エクスプレスフロスト」キーである。また、キー22は、調理終了等を音声出力するスピーカ(図示せず)の音量等を設定する「カスタムヘルプ」キーである。また、キー23は、例えば操作キー部3の各キーの操作によって設定された事項をメモリにセットする「セットメモリ」キーである。また、キー24は、数字キー19の操作によって指定された調理メニューを確定するための「スタート」キーである。すなわち、本実施の形態においては、特許請求の範囲における確定キーを、スタートキー24で構成しているのである。
以下、上記制御部8によって実行される調理メニューの設定と加熱調理の実行とについて、詳細に説明する。
図4は、上記構成を有する加熱調理器1の制御部8における概略構成を示すブロック図である。
上記制御部8は、CPU(中央演算処理装置)31と、ROM(リード・オンリ・メモリ)32と、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)33と、カウンタ34と、計時部35とを含んで構成されている。ROM32には、CPU31が種々の調理メニューの加熱調理を実行するための加熱調理プログラムが格納されている。また、RAM33には、後に詳述する作業メモリが設定されると共に、操作キー部3が操作された際に、あるいは、選択された調理メニューの加熱調理を実行する際に参照される参照データが格納されている。また、カウンタ34は、数字キー19を構成する10個のキー9,10〜18別に設けられた10個の内部カウンタ(図示せず)で構成されており、キー9,10〜18が操作された回数をカウントする。また、計時部35は、数字キー19の操作によって調理メニューが指定される毎に、この指定された調理メニューの加熱調理時間を計時する第1計時部と、数字キー19の最初の操作によって加熱調理が開始されてからの累積加熱調理時間を計時する第2計時部とで構成されている。
また、上記制御部8には、上記数字キー19,各種キー20〜23,スタートキー24,液晶表示部7およびマグネトロン駆動部36と温度センサー等の機器(図示せず)とが接続されている。
そして、上記CPU31は、操作キー部3の数字キー19が操作されると、RAM33に格納された参照データを参照して、ユーザにより指定された調理メニューを選択する。そして、ROM32に格納された加熱調理プログラムに従って、上記各機器から入力される入力データおよびRAM33に格納された参照データを参照して、上記選択された調理メニューの加熱調理処理および各種データに対する二進加算,論理演算および比較等の演算処理等を実行する。
上記RAM33には、上記調理メニューの選択および加熱調理処理動作時に参照される参照データの格納領域として、図3に示すように調理メニューを数字キー19と対応付けて記憶しておく調理メニュー記憶部38が設けられている。さらに、加熱調理処理を実行する際に参照されるデータが一時格納される作業メモリ39が設けられている。
上記CPU31は、ユーザによって操作キー部3の数字キー19に対して1回目の操作が行われると、操作されたキーを判定し、この判定結果に基づいてRAM33の調理メニュー記憶部38を参照して、加熱時間と出力デューティとを得る。そして、スタートキー24の押圧や1秒の経過を待たずに、上記得られた加熱時間および出力デューティになるようにマグネトロン駆動部36を制御して、ユーザが指定した加熱時間と出力とでマグネトロン37を駆動するのである。
さらに、上記CPU31は、その後の数字キー19の操作を受け付けて、上記1回目の操作と同じキーが操作された場合には、当該キーの2回目の操作に基づいて調理メニュー記憶部38を参照し、加熱時間と出力デューティとを修正する。あるいは、上記1回目の操作と異なるキーが操作された場合には、当該キーの1回目の操作に基づいて調理メニュー記憶部38を参照し、加熱時間と出力デューティとを修正する。そして、この修正された加熱時間および出力デューティになるようにマグネトロン駆動部36を制御するのである。但し、CPU31は、後に詳述する設定時間が経過すると、あるいは、スタートキー24が操作されて、上記調理条件の確定条件が満たされると、数字キー19の操作を受け付けないようにする。
その際に、上記2回目の操作によって修正された調理メニューの予め図3のごとく設定された加熱時間および出力デューティに基づくマグネトロン37の総出力量から上記1回目のキー操作で実行された調理メニューの調理開始からの積算出力量を差し引いた出力量で修正後の調理メニューを実行する。こうすることによって、正しい調理メニューが開始されるまでの時間分の過加熱を防止できるのである。
すなわち、本実施の形態においては、特許請求の範囲における加熱部をマグネトロン駆動部36およびマグネトロン37で構成し、特許請求の範囲における加熱制御部を制御部8で構成しているのである。
以下、上記CPU31によって実行される上記調理メニューの選択および加熱調理処理動作について、詳細に説明する。
図5および図6は、上記CPU31によって実行される上記調理メニューの選択および加熱調理処理動作のフローチャートである。ユーザによって本加熱調理器の電源がオンされると、上記調理メニューの選択および加熱調理処理動作がスタートする。
ステップS1で、上記カウンタ34および計時部35の内容がクリアされる。ステップS2で、数字キー19が操作されたか否かが判別される。その結果、数字キー19が操作された場合にはステップS3に進む。ステップS3で、数字キー19のうち何れのキーが操作されたかを検出することによって、操作キーの番号が取得される。ステップS4で、カウンタ34を構成する上記ステップS3において取得された番号のキーに対応する内部カウンタがインクリメントされる。ステップS5で、上記ステップS3において取得された操作キーの番号とカウンタ34の計数値(操作キーの押圧回数)とに基づいて、RAM33の調理メニュー記憶部38が参照され、加熱時間と出力デューティとが取得される。ステップS6で、上記ステップS5において取得された加熱時間と出力デューティとに対応する選択調理メニューが、液晶表示部7に表示される。
ステップS7で、上記ステップS5において取得された出力デューティになるようにマグネトロン駆動部36が制御されて、マグネトロン37が駆動される。ステップS8で、計時部35による加熱調理時間(マグネトロン37の動作時間)の計時が開始される。すなわち、上記第1計時部による上記ステップS5において取得された出力デューティでの加熱調理時間の計時と、上記第2計時部による累積加熱調理時間の計時とが開始される。こうして、数字キー19の操作があってから所定時間の経過を待たずに、ユーザによって指定された加熱時間と出力とによるマグネトロン37の駆動が直ちに開始されるのである。
ステップS9で、上記ステップS8において上記第1計時部による加熱調理時間の計時が開始されてから、上記ステップS5において取得された加熱時間が経過したか否かが判別される。その結果、経過していればステップS28に進む一方、経過していなければステップS10に進む。ステップS10で、上記ステップS8において上記第2計時部による上記累積加熱調理時間の計時が開始されてから、予め設定された設定時間が経過したか否かが判別される。その結果、経過していれば上記ステップS9にリターンする一方、経過していなければステップS11に進む。ステップS11で、スタートキー24が操作されたか否かが判別される。その結果、操作されていれば上記ステップS9にリターンする一方、操作されていなければステップS12に進む。ステップS12で、数字キー19が操作されたか否かが判別される。その結果、数字キー19が操作されていればステップS13に進む。一方、数字キー19が操作されていなければ上記ステップS9にリターンする。
すなわち、上記ステップS10において、加熱調理が開始されてから上記設定時間が経過したと判別した場合には、数字キー19の2回目の操作を受け付けないようにしているのである。これは、数字キー19の1回目の操作によって開始された加熱調理が他の調理メニューに変更不可能な状態にまで進行した場合に、数字キー19の2回目以降の操作によって変更不可能にするためである。
ステップS13で、上記ステップS3の場合と同様にして操作キーの番号が取得される。ステップS14で、カウンタ34を構成する上記ステップS13において取得された番号のキーに対応する内部カウンタがインクリメントされる。ステップS15で、上記ステップS13において取得された操作キーの番号とカウンタ34の計数値(操作キーの押圧回数)とに基づいて、RAM33の調理メニュー記憶部38が参照され、加熱時間と出力デューティとが取得される。
ステップS16で、上記ステップS15において取得された上記加熱時間が、上記ステップS8において加熱調理時間の計時が開始されてからの経過時間よりも長いか否かが判別される。その結果、上記経過時間よりも長い場合にはステップS17に進む一方、そうでなければステップS29に進む。ステップS17で、上記ステップS15において取得された加熱時間と出力デューティとに対応する修正調理メニューが、液晶表示部7に表示される。
ステップS18で、上記第1計時部による加熱調理時間の計時が開始されてからの経過時間と、マグネトロン37の最大出力値と、直前の数字キー19の操作によって指定されて既に加熱調理が開始されている加熱調理メニューの出力デューティとに基づいて、当該加熱調理メニューの加熱調理が開始されてからのマグネトロン37による積算出力量が演算され、演算結果が作業メモリ39に格納される。
ステップS19で、上記数字キー19によって修正された調理メニューを実際に実行するために必要なマグネトロン37の出力量(必要出力量)が、以下のようにして演算される。すなわち、先ず、マグネトロン37の最大出力値と上記ステップS15において取得された加熱時間および出力デューティとに基づいて、上記修正された調理メニューを最初から実行するのに必要な総出力量が算出される。そして、算出された総出力量から上記ステップS18において演算された積算出力量を減算することによって、上記必要出力量が演算される。
ステップS20で、上記ステップS15において取得された出力デューティでマグネトロン37を駆動した場合に、上記必要出力量を得るためのマグネトロン37の駆動時間(実加熱時間)が演算される。ステップS21で、上記ステップS20において演算された上記実加熱時間が、液晶表示部7に表示される。
ステップS22で、上記ステップS15において取得された出力デューティになるようにマグネトロン駆動部36が制御されて、マグネトロン37の加熱動作が変更される。ステップS23で、計時部35における上記第1計時部のみがリセットされて、上記実加熱時間の計時が開始される。
こうして、上記ステップS18〜上記ステップS22において、直前のキー操作で実行された調理メニューの調理開始からのマグネトロン37の積算出力量を差し引いた上記必要出力量で今回のキー操作で修正された調理メニューを実行することによって、修正後の正しい調理メニューが開始されるまでの時間分の過加熱を防止するのである。
ステップS24で、上記ステップS23において上記第1計時部による計時が開始されてから、上記ステップS20において演算された実加熱時間が経過したか否かが判別される。その結果、経過していればステップS28に進む一方、経過していなければステップS25に進む。ステップS25で、上記ステップS8において上記第2計時部による上記累積加熱調理時間の計時が開始されてから、予め設定された設定時間が経過したか否かが判別される。その結果、経過していれば上記ステップS24にリターンする。一方、経過していなければステップS26に進む。ステップS26で、スタートキー24が操作されたか否かが判別される。その結果、操作されていれば上記ステップS24にリターンする。一方、操作されていなければステップS27に進む。ステップS27で、数字キー19が操作されたか否かが判別される。その結果、数字キー19が操作されていればステップS13にリターンする一方、数字キー19が操作されていなければ上記ステップS24にリターンする。
ステップS28で、上記マグネトロン駆動部36が制御されて、マグネトロン37が停止される。そして、調理メニューの選択および加熱調理処理動作を終了する。
ステップS29で、上記数字キー19の操作で変更が指示された調理メニューは、加熱時間が過ぎているため実行することができない旨のエラーメッセージが、液晶表示部7に表示される。
そうした後、上記ステップS12にリターンして、次の数字キー19の操作による調理メニューの変更指示を待つ。そして、新たな調理メニューの変更指示がなく、上記ステップS9において直前の数字キー19の操作で指定され実行された調理メニューの加熱処理が終了したと判別されると、あるいは、新たな調理メニューの変更指示があり、上記ステップS24において最後の数字キー19の操作で修正された調理メニューの加熱処理が終了したと判別されると、調理メニューの選択および加熱調理処理動作を終了するのである。
すなわち、本実施の形態においては、特許請求の範囲の積算出力量演算部をステップS18で構成している。また、特許請求の範囲の必要出力量演算部をステップS19で構成している。また、特許請求の範囲の実加熱時間演算部をステップS20で構成している。また、特許請求の範囲の加熱実行部をステップS22で構成しているのである。
尚、図5および図6に示す調理メニューの選択および加熱調理処理動作では、上記ステップS10および上記ステップS25において上記累積加熱調理時間の計時が開始されてから上記設定時間が経過すると、または、上記ステップS11および上記ステップS26においてスタートキー24が操作されると、数字キー19の操作を受け付けないようにしている。しかしながら、上記設定時間の経過およびスタートキー24の操作のみならず、同一キーに対する押圧回数や特定のキーに対する押圧回数等によって、数字キー19の操作を受け付けないようにすることも可能である。
以下、上記調理メニューの選択および加熱調理処理動作について、具体例を上げて説明する。
先ず、1回目の操作で上記数字キー19のうちの「1」のキー9を操作し、2回目の操作で同じキー9を操作した場合について説明する。
図5におけるステップS1〜ステップS8において、1回目の操作で「1」のキー9が操作されると、操作キー9の番号「1」が取得され、操作キー9の内部カウンタに「1」が設定される。そして、調理メニュー記憶部38(図3参照)から、「1」のキー9の「1」回目の押圧に関する加熱時間10秒と出力デューティ100%とが読み出され、キー9の1回目の押圧に対応する選択調理メニュー(例えば「出力100% 時間10秒」)が液晶表示部7に表示される。そして、マグネトロン駆動部36が制御されてマグネトロン37が出力100%で駆動され、計時部35の上記第1計時部によって加熱調理時間の計時が開始される。
すなわち、本実施の形態においては、特許請求の範囲の「調理条件の情報」を「出力デューティおよび加熱時間」で構成しているのである。あるいは、「調理メニュー名」で構成してもよいし、上記調理条件を意味する他の文字列や記号で構成しても差し支えない。
次に、図5のステップS9〜図6のステップS15において、上記1回目のキー操作の例えば1.4秒後であって、上記設定時間が経過する前であって、且つスタートキー24が操作される前に、2回目の操作で同じキー9が操作されると、操作キー9の番号「1」が取得され、操作キー9の内部カウンタに「2」が設定される。そして、調理メニュー記憶部38から、「1」のキー9の「2」回目の押圧に関する加熱時間40秒と出力デューティ50%とが読み出される。
次に、図6におけるステップS16〜ステップS17において、2回目の操作に関する加熱時間40秒は経過時間1.4秒よりも長いので2回目のキー操作による修正調理メニューは実行可能と判断して、2回目のキー操作に対応する修正調理メニュー(例えば「出力50% 時間40秒」)が液晶表示部7に表示される。この場合、2回目の操作に関する加熱時間が経過時間よりも短い場合には、修正調理メニューは実行不可能であるため、上記ステップS29においてエラーメッセージが液晶表示部7に表示される。
次に、図6におけるステップS18〜ステップS19において、経過時間1.4秒と、マグネトロン37の最大出力値1900Wと、1回目のキー操作による選択調理メニューの出力デューティ100%とに基づいて、マグネトロン37による積算出力量2660W(=1.4×1900×1)が演算され、2回目のキー操作による修正調理メニューを最初から実行するのに必要な総出力量38000W(=40×1900×0.5)が演算され、修正調理メニューを実際に行うためのマグネトロン37の必要出力量35340W(=総出力量−積算出力量=38000−2660)が演算される。
次に、図6におけるステップS20〜ステップS24およびステップS28において、上記修正調理メニューを調理メニュー記憶部38から読み出された出力デューティ50%で実行する場合において、上記必要出力量を得るためのマグネトロン37の駆動時間(実加熱時間)37.2秒(=35340/(1900×0.5))が演算され、演算された上記実加熱時間37.2秒が液晶表示部7に表示される。そして、マグネトロン駆動部36が制御されてマグネトロン37が出力50%で駆動され、計時部35の上記第1計時部によって上記実加熱時間の計時が開始され、上記実加熱時間が経過すると上記マグネトロン駆動部36が制御されてマグネトロン37が停止される。
次に、1回目の操作で上記数字キー19のうちの「1」のキー9を操作し、2回目の操作で他の「4」キー12を操作した場合について説明する。
この場合には、図5におけるステップS1〜ステップS8において、上述の場合と同様にして、キー9の1回目の押圧に対応する選択調理メニューの表示と、マグネトロン37の出力100%での駆動と、加熱調理時間の計時の開始とが行われる。
次に、図5のステップS9〜図6のステップS17において、上記1回目のキー操作の例えば1.4秒後であって、上記設定時間が経過する前であって、且つスタートキー24が操作される前に、2回目の操作で「4」のキー12が操作されると、操作キー12の番号「4」が取得され、操作キー12の内部カウンタに「1」が設定される。そして、調理メニュー記憶部38から「4」のキー12の「1」回目の押圧に関する加熱時間40秒と出力デューティ100%とが読み出される。そうした後に、2回目のキー操作に対応する修正調理メニュー(例えば「出力100% 時間40秒」)が液晶表示部7に表示される。
以下、図6のステップS18〜ステップS23において、上述の場合と同様にして、1回目のキー操作時の選択調理メニューにおけるマグネトロン37の積算出力量2660W(=1.4×1900×1)の演算、2回目のキー操作時の修正調理メニューにおけるマグネトロン37の総出力量76000W(=40×1900×1)の演算、上記修正調理メニューにおけるマグネトロン37の必要出力量73340W(=総出力量−積算出力量=76000−2660)の演算が行われる。そして、上記修正調理メニューにおけるマグネトロン37の実加熱時間38.6秒(=73340/(1900×1))が演算され、演算された実加熱時間38.6秒が液晶表示部7に表示される。そして、マグネトロン37が出力100%で駆動されて、計時部35によって上記実加熱時間の計時が開始されるのである。
ここで、上記カウンタ34を、10個のキー9,10〜18別に設けられた10個の内部カウンタで構成し、キー9,10〜18が操作された回数を個別にカウントするようにしている。したがって、上記1回目のキー操作で「1」のキー9を操作した後に、2回目の操作で「4」のキー12が操作された場合には、上記修正調理メニューとして、図3における「4」のキー12の1回目押圧に対応する調理メニューが取得されることになる。
尚、図3における「4」のキー12の2回目押圧に対応する調理メニューを指定する場合には、3回目のキー操作で「4」のキー12を操作すればよい。
もし、1回目のキー操作で「1」のキー9を操作した後に、2回目の操作で「4」のキー12を操作した場合に、「4」のキー12の2回目押圧に対応する調理メニューを取得するようにする場合には、カウンタ34を1個のカウンタで構成して、数字キー19に対する操作回数をカウントし、キー番号とカウンタ34の押圧回数とに基づいて調理メニュー記憶部38を参照するようにすればよい。但し、その場合には、2回目のキー操作によって「4」のキー12の1回目押圧に対応する調理メニューを取得することができなくなる。
このように、本実施の形態によれば、上記CPU31は、ユーザによって操作キー部3の数字キー19に対して1回目の操作が行われると、操作されたキーの番号と操作回数とを判定し、この判定結果に基づいてRAM33の調理メニュー記憶部38を参照して加熱時間と出力デューティとを得る。そして、スタートキー24の押圧や所定時間の経過を待たずに、上記得られた加熱時間および出力デューティになるようにマグネトロン駆動部36を制御してマグネトロン37を駆動するようにしている。
したがって、上述した従来の特許文献1に開示された複合加熱調理装置のごとく、スタートキーをオンするという余分な動作を行う必要がなく、作業者にイライラ感を与えて作業効率が低下することを防止できる。尚、本実施の形態においてもスタートキー24を用いているが、このスタートキー24は、上記調理条件(加熱時間および出力デューティ)を確定して以後の数字キー19の操作を受け付けないようにするためのものであって、スタートキー24を押圧しなくとも数字キー19に対して操作が行われると加熱調理が開始される。したがって、スタートキー24を全く操作しない場合であっても、数字キー19の操作に応じて加熱調理が実行されて終了するのである。
さらに、1つのメニュー選択キーに複数のメニューが割り当てられて、選択キーを押圧してから1秒程度のタイムラグを経て加熱調理を開始する従来の加熱調理装置のごとく、1秒程度の経過を待つ必要がない。
また、特に上記数字キー19のうちの一つのキーに対する複数回の操作で調理メニューが選択された場合でも、当該キーが最初に操作されると上記マグネトロン37を即駆動するので、当該キーを複数回操作する時間が経過するまで長い時間が経過することがなく、迅速に加熱調理を行うことができる。
したがって、作業者にイライラ感を与えて作業効率が低下することを防止できる。
また、上記CPU31は、上記操作キー部3の数字キー19に対する1回目の操作による調理メニューの指定に応じてマグネトロン37が駆動された後も、上記調理条件が確定されるまでは数字キー19の操作を受け付けて、上記1回目の操作と同じキーが操作された場合には、当該キーの2回目以降の操作に基づいて調理メニュー記憶部38を参照し、加熱時間と出力デューティとを修正する。あるいは、上記1回目の操作と異なるキーが操作された場合には、当該キーの操作回数に基づいて調理メニュー記憶部38を参照し、加熱時間と出力デューティとを修正する。そして、この修正された加熱時間および出力デューティになるようにマグネトロン駆動部36を制御するようにしている。
したがって、上記数字キー19に対する1回目の操作によって選択された選択調理メニューをスタートキー24の押圧や所定時間の経過を待たずに直ちに開始した場合であっても、数字キー19に対する2回目以降の操作によって正しい調理メニューを指定して、上記選択調理メニューの調理を停止することなく、上記選択調理メニューを修正することが可能になる。
その際に、上記2回目以降の操作によって指定された修正調理メニューに関して、予め図3のごとく設定された加熱時間および出力デューティに基づくマグネトロン37の総出力量から、先のキー操作で実行された選択調理メニューの調理開始からのマグネトロン37の積算出力量を減算した必要出力量になるように、上記設定された出力デューティで上記必要出力量が得られる実加熱時間だけ、上記修正調理メニューを実行するようにしている。
したがって、上記選択調理メニューが開始されてから上記修正調理メニューが開始されるまでの時間分の被加熱物に対する過加熱を防止することができる。すなわち、本実施の形態によれば、上記選択調理メニューの加熱調理が既に実行開始されてから上記修正調理メニューを設定したにも関わらず、上記被加熱物を最適に加熱調理することができるのである。
また、上記CPU31は、ユーザによって操作キー部3の数字キー19に対して1回目の操作が行われた後に、上記設定時間が経過すると、あるいは、スタートキー24が操作されると、数字キー19の操作を受け付けないようにしている。したがって、数字キー19の1回目の操作によって開始された加熱調理が他の調理条件に変更不可能な状態にまで進行した場合に、あるいは、他人によって数字キー19が誤操作された場合に、既に実行が開始されている調理条件が他の調理条件に変更されるのを防止することができる。
また、上記CPU31は、上記操作キー部3の数字キー19に対する1回目の操作によって指定された選択調理メニュー(調理条件の情報)を、液晶表示部7に表示するようにしている。したがって、操作者は、液晶表示部7の表示内容によって、正しい選択調理メニューが指定されたか否かを確認することができる。
また、上記CPU31は、上記操作キー部3の数字キー19に対する2回目以降の操作によって指定された上記修正調理メニューを、液晶表示部7に表示するようにしている。したがって、操作者は、液晶表示部7の表示内容によって、正しく選択調理メニューが修正されたか否かを確認することができる。
また、上記CPU31は、上記数字キー19に対する2回目以降の操作によって指定された上記修正調理メニューを実際に実行する時間である上記実加熱時間を、液晶表示部7に表示するようにしている。したがって、操作者は、液晶表示部7の表示内容によって、加熱調理の実際の終了時間を正しく確認して、作業の段取りを考えることができる。
上述したように、本実施の形態においては、図1に示すように、上記操作キー部3に、「1」から「0」までの数字が割り付けられた10個のキー9,10〜18が横方向に一列に配列された数字キー19を設けている。このように、数字キー19における各キーの配列が横並びの場合には、扉4を大きくして加熱調理時の操作性を高めることができる。しかしながら、キャビネット2の正面における個々のキー9,10〜18の横に調理メニューの名称を表示することができないため、数字キー19の押し間違いが多くなるという懸念がある。
そこで、上述のごとく、上記数字キー19に対して1回目の操作によって調理メニューの選択が行われると、スタートキー24の押圧や1秒の経過を待たずに直ちに上記選択調理メニューを開始し、その後も数字キー19の操作を受け付けて、2回目以降の操作によって選択調理メニューを修正可能にすることによって、作業者にイライラ感を与えて作業効率が低下するのを防止することと、上記選択調理メニューを停止することなく修正することとの両立を図ることができるのである。
その際に、先のキー操作で実行された選択調理メニューの積算出力量を差し引いた必要出力量で、上記修正調理メニューを実行するので、上記選択調理メニューが開始されてから上記修正調理メニューが開始されるまでの被加熱物に対する過加熱を防止することができるのである。
尚、上記実施の形態においては、図3に示すように調理メニューに加熱時間と出力デューティとを設定しているため、上記ステップS18〜上記ステップS22において、2回目以降のキー操作で修正された調理メニューの予め定められている加熱時間および出力デューティから求めたマグネトロン37の総出力量から、既に実行された選択調理メニューの調理開始からのマグネトロン37の積算出力量を差し引いて、上記修正調理メニューの必要出力量を求め、この必要出力量に基づいて上記修正調理メニューの実加熱時間を求めるようにしている。しかしながら、総ての調理メニューをマグネトロン37の略最大出力で行う場合には、調理メニューに加熱時間のみを設定し、2回目以降のキー操作で修正された調理メニューの予め定められている加熱時間から既に実行された調理メニューの積算加熱時間を減算して、上記修正された調理メニューの実加熱時間を求めても差し支えない。
また、図3に示す調理メニューは一例であり、上記積算出力量が算出可能な形式であれば、図3に示す形式に限定されるものではない。
1…加熱調理器、
2…キャビネット、
3…操作キー部、
7…液晶表示部、
8…制御部、
9,10〜18…キー、
19…数字キー、
24…スタートキー、
31…CPU、
32…ROM、
33…RAM、
34…カウンタ、
35…計時部、
36…マグネトロン駆動部、
37…マグネトロン、
38…調理メニュー記憶部、
39…作業メモリ。

Claims (8)

  1. 加熱調理を行うための加熱室と、
    上記加熱室内の食材を加熱する加熱部と、
    上記加熱部を調理メニューに応じて制御する加熱制御部と、
    調理条件を指定するためのメニューキーと
    を備え、
    上記メニューキーが操作されると調理が実行され、実行されている調理条件の確定条件が満たされるまで、上記メニューキーの入力を受け付ける
    ことを特徴とする加熱調理器。
  2. 請求項1に記載の加熱調理器において、
    上記確定条件とは、加熱調理が実行されてから、予め設定された設定時間の経過である
    ことを特徴とする加熱調理器。
  3. 請求項1に記載の加熱調理器において、
    調理条件を確定するための確定キーを備え、
    上記確定条件とは、上記調理条件を確定する確定キーの操作である
    ことを特徴とする加熱調理器。
  4. 請求項1から請求項3までの何れか一つに記載の加熱調理器において、
    上記加熱部の動作時間を計時する計時部を備え、
    上記実行されている調理条件は、加熱調理が実行されてから上記実行されている調理条件に変更される直前までの経過時間の分だけ、上記実行されている調理条件が実行されていたものとして加熱調理を実行する
    ことを特徴とする加熱調理器。
  5. 請求項1から請求項4までの何れか一つに記載の加熱調理器において、
    上記加熱制御部は、
    上記加熱部の動作時間を計時する計時部と、
    最後に指定された調理条件の予め定められている加熱時間から、その最後に指定された調理条件の実行直前までの上記計時部によって得られた上記動作時間を減算して、上記最後に指定された調理条件の実加熱時間を演算する実加熱時間演算部と、
    上記実加熱時間演算部で演算された上記実加熱時間だけ上記最後に指定された調理条件での加熱調理を実行する加熱実行部と
    を備えたことを特徴とする加熱調理器。
  6. 請求項1から請求項4までの何れか一つに記載の加熱調理器において、
    上記加熱制御部は、
    上記加熱部の動作時間を、実行した調理条件毎に計時する計時部と、
    最後に指定された調理条件の直前までに指定された各調理条件毎の上記計時部によって得られた上記動作時間と、上記最後に指定された調理条件の直前までに指定された各調理条件毎に予め定められている上記加熱部の出力値とに基づいて、上記最後に指定された調理条件の実行直前までの上記加熱部の積算出力量を演算する積算出力量演算部と、
    上記最後に指定された調理条件の予め定められている総出力量から、上記積算出力量演算部で演算された上記積算出力量を減算して、上記最後に指定された調理条件での加熱調理を実行するのに実際に必要な上記加熱部の必要出力量を演算する必要出力量演算部と、
    上記必要出力量演算部で演算された上記必要出力量と、上記最後に指定された調理条件の予め定められている上記加熱部の出力値とに基づいて、上記最後に指定された調理条件の実加熱時間を演算する実加熱時間演算部と、
    上記最後に指定された調理条件での加熱調理を、上記予め定められている上記加熱部の出力値で、上記実加熱時間演算部によって演算された上記実加熱時間だけ実行する加熱実行部と
    を備えたことを特徴とする加熱調理器。
  7. 請求項1から請求項6までの何れか一つに記載の加熱調理器において、
    上記実行されている調理条件の情報を表示する表示部を備えた
    ことを特徴とする加熱調理器。
  8. 請求項4から請求項6までの何れか一つに記載の加熱調理器において、
    上記実行されている調理条件での調理終了までにかかる時間を表示する表示部を備えた
    ことを特徴とする加熱調理器。
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