JP2012130323A - 高溶解性の水酸化カルシウム溶液及びその粉末 - Google Patents

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【課題】本発明は水に対して溶解性が良好で、低温でも水に溶け易くなると共に食品のカルシウム強化と日持ち向上用及び食肉の物性改良用として利用できる高溶解性の水酸化カルシウム溶液及びその粉末を提供することを目的とする。
【解決手段】少なくとも、濃度が5〜50%重量で且つ40〜80℃に保温された糖液中に、原料の焼成カルシウムが飽和状態を限度で加えられて得られた高溶解性の水酸化カルシウム溶液及びその粉末である。この糖液として、混合した糖類を用いると良い。また糖液100部と、酸化カルシウム2〜15部とから成す高溶解性の水酸化カルシウム溶液及びその粉末とするのが好ましく、前記原料の焼成カルシウムが飽和状態を限度で加えられた糖液を乾燥させて、得られた粉末の成分を、水分3. 0〜10. 0%、Ca5.0〜30.0%の範囲と成すものとするのが好ましい。
【選択図】図1

Description

本発明は水に対して溶解性が良好で、低温でも水に溶け易くなる高溶解性の水酸化カルシウム溶液及びその粉末に関する。
一般に水酸化カルシウムは、酸化カルシウムに水を加えて得られていた。この水酸化カルシウムの溶解性は、水20℃で100mlに対して0.161g溶解するだけで、水には難溶性であった。
水酸化カルシウムの提案としては、特開平5−193997号公報,特開2004−43303号公報,特開2010−59034号公報等がある。特開平5−193997号は輸送時、貯蔵時にパイプやタンク内で付着、固結し難い粉末状水酸化カルシウムの提案であり、特開2004−43303は工業的に有利に製造すると共に、安価で、比表面積が大きく流動性を良好とさせた水酸化カルシウムの提案であった。また特開2010−59034は結晶径を大きくする水酸化カルシウムの提案であった。これらの水酸化カルシウムは物性を変えるものであり、本発明のように高溶解性のものは従来になく、且つ、水酸化カルシウムの物性全般を変えずに、高溶解性を確保するような発想もないものであった。
特開平5−193997号公報 特開2004−43303号公報 特開2010−59034号公報
本発明は水に対して溶解性が良好で、低温でも水に溶け易くなると共に食品のカルシウム強化と日持ち向上用及び食肉の物性改良用として利用できる高溶解性の水酸化カルシウム溶液及びその粉末を提供することを目的とする。
本発明は上記現状に鑑みて成されたものであり、つまり、少なくとも、濃度が5〜50%重量で且つ40〜80℃に保温された糖液中に、原料の焼成カルシウムが飽和状態を限度で加えられて得られた高溶解性の水酸化カルシウム溶液及びその粉末である。この時の糖液として、混合した糖類を水に溶かすと共にそれを加熱して作られたものが用いられると良い。また糖液100部と、酸化カルシウム2〜15部とから成す高溶解性の水酸化カルシウム溶液及びその粉末とするのが好ましく、前記原料の焼成カルシウムが飽和状態を限度で加えられた糖液を乾燥させて、得られた粉末の成分を、水分3. 0〜10. 0%、Ca5.0〜30.0%の範囲と成すものとするのが好ましい。尚、本発明で言う「水酸化カルシウム溶液」とは、糖液に水酸化カルシウムが、水に溶け込む量よりも数倍多く溶け込まれた状態の溶液を指すものとする。また「飽和状態を限度で加え」とは、糖液中に焼成カルシウムを濁る直前まで加えることを指し、更に「高溶解性」とは、単に水に溶け込む従来の量に対して、糖液を介することによって、従来の量よりも5倍以上の量が水に溶け込むようになることを指すものとする。
請求項1のように少なくとも、濃度が5〜50%重量で且つ40〜80℃に保温された糖液中に、原料の焼成カルシウムが飽和状態を限度で加えられて得られた水酸化カルシウム溶液及びその粉末は、高溶解性を有するため、水に対して溶解性が良好で、低温でも従来よりも水に多く溶けると共に食品のカルシウム強化と日持ち向上用及び食肉の物性改良用として利用できるものとなる。しかも、水酸化カルシウムの物性全般を変えることなく、水酸化カルシウムを溶け易くしたものとなるため、従来と同様にして使用出来るものとなる。更に本発明品は極めて簡単な製造方法で、且つ、容易に得られるものとなり、安価に提供することが可能である。
請求項2のように糖液として、混合した糖類を水に溶かすと共にそれを加熱して作られたものが用いられることにより、水に対する溶解性がより向上し、且つ安定して水酸化カルシウム溶液が効率良く得られ易くなるため、粉末化したものが安価に提供できるものとなる。
請求項3に示すように糖液100部と、酸化カルシウム2〜15部とから成すことにより、高溶解性の水酸化カルシウム溶液が確実に得られるものになると共に請求項1と同様な効果が得られるものになる。
請求項4に示すように原料の焼成カルシウムが飽和状態を限度で加えられた糖液を乾燥させて粉末にした成分が、水分3. 0〜10. 0%、Ca5.0〜30.0%の範囲と成すことにより、請求項1と同様な効果が得られるものとなる。
本発明の水酸化カルシウム溶液の水に対する溶解性を示すグラフである。 図1に基づく糖液の濃度と温度の関係による溶解量を示す表である。
本発明の高溶解性の水酸化カルシウム溶液が製造される方法について説明する。予めブドウ糖を始めとする単独の糖又は混合した糖類を用意して置くと共にその糖類としては、一単糖,二単糖,アルコール糖等を単独で使っても良く、混合して使っても良い。この時、前記一単糖としてはブドウ糖(グルコース)を、二単糖としては砂糖(ショ糖),果糖,麦芽糖(マルトース)を、アルコール糖としてはキシリトールなどを用いるのが好ましい。また原料の焼成カルシウムを用意して置く。この焼成カルシウムとしては、帆立貝やカキ等の貝殻焼成,ウニ殻焼成,骨焼成,造礁サンゴ焼成,卵殻焼成,乳清焼成などを用いると良い。
先ず始めに、単独の糖又は混合した糖類を水に溶かして糖液を作る。この時、糖液を40〜80℃に加熱して保温させておくと共に糖液の濃度を5〜50%重量の範囲を保持させておく。次に上記状態の糖液を所定の大きさの容器に入れ、更に糖液中に原料の焼成カルシウムを徐々に入れながら掻き混ぜ、糖液が少しでも濁り始めたら焼成カルシウムの投入を即座に止める。この状態が焼成カルシウムの溶け込む量の飽和状態である。この時、糖溶100部に対して焼成カルシウムが、2〜15部前後入れられた結果となった。このように高濃度に溶解した水酸化カルシウム溶液が得られるのである。この水酸化カルシウム溶液は、PH12〜PH13のアルカリ性で、抗菌性があり、食肉,魚肉,野菜等の殺菌やカルシウム補給、更には食品の日保ち向上用及び食肉の物性改良用に利用できるものとなる。この「食肉の物性改良」とは、本発明に於いては肉類の切片やミンチを結着して塊状に形成することを指すものとする。また食品に於いては、硝酸塩や亜硝酸塩、リン酸塩の代用として用いることができ、結着性を有するものとなる。
尚、本発明の水酸化カルシウム溶液の製造方法としては、上記に限定されるものではなく、例えば、先に、単独の糖又は混合した糖類に、原料の焼成カルシウムを所定量入れながら掻き混ぜ、その混合された粉末を、一定量の水の中に入れながら加熱し、所定温度を保温すると共に混合された粉末が完全に溶けるまで掻き混ぜることによって、高濃度に溶解した水酸化カルシウム溶液を得るものとしても良い。
又、原料の焼成カルシウムを溶かす際、前記糖液が40℃以下になると、溶解速度が遅くなり、溶解時間が多く掛かってしまい、生産性が低下する恐れがあった。また80℃以上になると、反応が早過ぎて扱いにくくなり、沸騰してオーバーフローする恐れがあると共に糖液が茶色に色付いてしまう恐れが出てくる。好ましくは60〜70℃の範囲に糖液を保温するのが良い。一方、糖液の濃度が5%重量以下になると、焼成カルシウムの溶ける量が減り、50%重量以上になると、糖液の粘度が上がり、原料の焼成カルシウムを入れながら掻き混ぜ作業がスムーズに行えなくなり、作業性を悪くする恐れがあった。尚、糖液の好ましい濃度としては20〜50%重量の範囲にするのが良い。
上記製造方法によって得られた高濃度に溶解した水酸化カルシウム溶液は、一夜放置した後、公知の噴霧乾燥などによって粉末にする。このように本発明品は、焼成カルシウムを糖類で溶して得るか、或いは焼成カルシウムと糖類を始めから混合させ、水を加えて高溶解性の水酸化カルシウム溶液が得られる。この高溶解性の水酸化カルシウム溶液或いはその粉末は、従来の水酸化カルシウムの物性全般を変えることなく、水に水酸化カルシウムを多く溶け込ませることが可能となった。つまり、高溶解性の水酸化カルシウムが得られるに至った。
次に本発明品を得る具体的例について説明する。先ず始めに水60Lを用意しておき、その中にショ糖40Kgを加えて加熱し、完全にショ糖を溶け込ませた後、沸騰させて脱炭酸し、それを60℃になるまで冷却させる。そして、この60℃の糖液中に帆立貝殻焼成カルシウムを徐々に入れ、糖液が濁り始める直前まで入れ続ける。この帆立貝殻焼成カルシウムは6.0Kg溶け込んだ。この溶液を一夜放置した後、上澄み液を取出す。この時、前記溶液はアルカリ性であるため、液中に含有する炭酸ガスによって多少炭酸カルシウムが生じて沈殿する。尚、前記脱炭酸させておくことにより、炭酸カルシウムの沈殿量を減少させることができるものとなる。次に取出した上澄み液を公知の噴霧乾燥によって粉末にする。この乾燥物は33.5Kg得られ、水分5.6%、Ca10.5%であった。
また本発明品を得る他の具体的例について説明する。先ず始めに水60Lを用意しておき、その中にショ糖32Kgとキシリトール22Kgを加えて加熱し、完全にショ糖とキシリトールを溶け込ませた後、沸騰させて脱炭酸し、それを60℃になるまで冷却させる。そして、この60℃の糖液中に帆立貝殻焼成カルシウムを徐々に入れ、糖液が濁り始める直前まで入れ続ける。この帆立貝殻焼成カルシウムは10Kg溶け込んだ。この溶液を一夜放置した後、上澄み液を取出す。次に上澄み液を公知の噴霧乾燥によって粉末にする。この乾燥物は40.0Kg得られ、水分9.5%、Ca12.5%であった。
次に本発明の高溶解性の水酸化カルシウム溶液の水に対する溶解性について説明する。尚、水酸化カルシウムの溶解性は、図1に示す酸化カルシウムの溶解性と略同じ傾向を示す。先ず始めに上記要領で下記のサンプルを作る。このサンプルはショ糖を溶かして濃度が5%重量の糖液を80℃に加熱した中に、帆立貝殻焼成カルシウムを溶け込ませ、得られた水酸化カルシウム溶液の上澄み液を公知の噴霧乾燥によって粉末にする。この粉末は、水分6.0%、Ca27.0%である。これをサンプル1とする。尚、サンプル1は、40℃よりも80℃の方が溶解量は少ないので、80℃の方をサンプルとした。
サンプル2としては、ショ糖を溶かして濃度が20%重量の糖液を40℃に加熱した中に、帆立貝殻焼成カルシウムを溶け込ませ、得られた水酸化カルシウム溶液の上澄み液を公知の噴霧乾燥によって粉末にする。この粉末は、水分5.6%、Ca10.5%である。
サンプル3としては、ショ糖を溶かして濃度が20%重量の糖液を80℃に加熱した中に、帆立貝殻焼成カルシウムを溶け込ませ、得られた水酸化カルシウム溶液の上澄み液を公知の噴霧乾燥によって粉末にする。この粉末は、水分5.0%、Ca15.0%である。
サンプル4としては、ショ糖を溶かして濃度が50%重量の糖液を40℃に加熱した中に、帆立貝殻焼成カルシウムを溶け込ませ、得られた水酸化カルシウム溶液の上澄み液を公知の噴霧乾燥によって粉末にする。この粉末は、水分6.0%、Ca12.5%である。
サンプル5としては、ショ糖を溶かして濃度が50%重量の糖液を80℃に加熱した中に、帆立貝殻焼成カルシウムを溶け込ませ、得られた水酸化カルシウム溶液の上澄み液を公知の噴霧乾燥によって粉末にする。この粉末は、水分6.5%、Ca12.0%である。
次に水20℃で100mlに対して、サンプル1〜5を溶解すると共にそれが濁り始める直前までに溶けた水酸化カルシウムの溶解量を計測した。尚、普通の水酸化カルシウムの溶解量は、0.161gであるが、結果は下記のようになった。つまり、サンプル1は0.95gであり、サンプル2は5.85gであり、サンプル3は6.72gであり、サンプル4は10.62gであり、サンプル5は12.40gであった。従って、サンプル1は従来よりも5.90倍溶け込み、サンプル2は従来よりも36.3倍溶け込み、サンプル3は従来よりも41.7倍溶け込み、サンプル4は従来よりも65.9倍溶け込み、サンプル5は従来よりも77.0倍溶け込み、高溶解性の水酸化カルシウム溶液になったことが確認された。
図1は砂糖の濃度と温度に於ける酸化カルシウム(焼成カルシウム)の溶解量の変化を示すグラフであると共に同じ濃度の糖液であっても単独の糖と混合した糖類の場合の違い、及び単独の糖と混合した糖類との相違、更には一般の酸化カルシウムの溶解量を示すグラフである。また図2は酸化カルシウムの糖液に対する溶解量を20℃,40℃,80℃で且つ濃度5%重量,10%重量,20%重量,35%重量,50%重量の組合せによる変化、及び一般の酸化カルシウムの溶解量が温度による影響を示した表である。
この結果、得られた本発明品は、濃度十数%重量以上(図中の3〜6)の糖液に対する酸化カルシウムの溶解量が20℃,40℃,80℃と高くなるに従って増加し、且つ糖液の濃度5%重量,10%重量,20%重量,35%重量,50%重量と高くなるに従って増加することが確認された。更に単独の糖を使用するよりも混合した糖類を使用する方が、酸化カルシウムの溶解量が増加することを本発明者によって確認した。尚、一般の酸化カルシウムの溶解量は、温度が高くなるに従って微量に減少するが、温度による影響は殆んど受けず、難溶性である。また濃度十数%重量以下(図中の1と2)の糖液に対する酸化カルシウムの溶解量は、一般の酸化カルシウムの溶解量の傾向と同じように温度が高くなるに従って減少する傾向を示した。
尚、本発明品を得るに当り、各種の一単糖,二単糖,アルコール糖を用いて糖液を作り、酸化カルシウム(焼成カルシウム)の溶解量の変化が、糖液の濃度と温度の組合せによる影響の差が出るか実験したが、略上記と同様な結果となり、大差はなかった。更に原料として、各種の焼成カルシウムを用いて溶解具合を実験したが、略上記と同様な結果となり、原料の相違による変化は殆んどなかった。更に粉末化したものを使用する場合と、水酸化カルシウム溶液を使用した場合との違いも殆んど生じなかった。
次に本発明品の殺菌作用について説明する。先ず始めに高溶解性の水酸化カルシウム溶液から得られた粉末を、100gの鶏砂肝に対してその表面全体に塗したもの、ミンチボールの表面全体に前記粉末を塗したもの、始めの状態の鶏砂肝とミンチボールとをそれぞれ10個ずつ用意する。それらを10℃で3日間保管して一般細菌の数を数えた。粉末を塗した鶏砂肝とミンチボールは、一般細菌2000〜4000個/gであり、始めの状態の鶏砂肝とミンチボールにいた数と殆んど変らず、一般細菌の増殖がなかった。一方、無添加の鶏砂肝とミンチボールは500万〜600万個/g前後であった。従って、本発明品には殺菌効果があることを確認することが出来た。尚、高溶解性の水酸化カルシウム溶液の中に、鶏砂肝とミンチボールを浸した後、上記同様に10℃で3日間保管して一般細菌の数を数えたが、略同数であり、殺菌効果が高溶解性の水酸化カルシウム溶液にもあることを確認するに至った。又、種々な実験を行った結果、Ca量を食肉や魚肉などの食品に対して、0.1〜2.0%重量で塗すか或いは溶液に浸すのが良く、好ましくは1.5%重量以下が良い。この時、2.0%重量以上になると、肉の味が変化し、苦くなり易く、且つ固くなる恐れが生じる。
次に本発明品を食肉の物性改良用として利用する際は、例えば、豚のコマ肉300gに本発明のカルシウム1.5g(0.5%重量)を入れ良く混ぜ、ハム状に型成させ、5℃で1日保管して置くことにより、ハム状の塊を作ることが出来た。それを切って見たところ、普通の塊の肉を切ったものと同様にきれいな切断面が得られた。それをフライパンで焼いて確認したところ、肉の塊は一般の結着していないものと同じように、分離することなく調理することができた。
又、本発明品をソーセージに混ぜて作る。この時、ソーセージに本発明品を混ぜて、0.2〜1.0%重量Caが入れられた状態にすることにより、弾力性が良くなり、且つ、色合いが鮮明なピンク色になり、更に歩留まりが5〜10%向上するものとなった。この歩留まりが向上する主な要因は、水分がその分増えるためと考えられる。
このように本発明品には抗菌性・殺菌性があり、食品を日持ちさせることが可能になり、且つ、水に溶け易くなることにより、カルシウムの強化剤やPH調整剤及び食肉の物性改良用として利用することが可能なものとなるため、広い用途が期待できる食材となるのである。

Claims (4)

  1. 少なくとも、濃度が5〜50%重量で且つ40〜80℃に保温された糖液中に、原料の焼成カルシウムが飽和状態を限度で加えられて得られたことを特徴とする高溶解性の水酸化カルシウム溶液及びその粉末。
  2. 前記糖液として、混合した糖類を水に溶かすと共にそれを加熱して作られたものが用いられた請求項1記載の高溶解性の水酸化カルシウム溶液及びその粉末。
  3. 前記糖液100部と、酸化カルシウム2〜15部とから成された請求項1又は2記載の高溶解性の水酸化カルシウム溶液。
  4. 前記原料の焼成カルシウムが飽和状態を限度で加えられた糖液を乾燥させて粉末にした成分が、水分3. 0〜10. 0%、Ca5.0〜30.0%の範囲である請求項1記載の高溶解性の水酸化カルシウム溶液の粉末。
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