JP2012128059A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】生産性を低下させることなく、機内温度変化に追従させ、常に適正な色ずれ補正のされた高品位な画像を形成する画像形成装置を提供すること。
【解決手段】電源投入時などに、色ずれ検出用のテストパターンを形成し、その検出値から色ずれ量を算出すると同時に装置内の書き込み部近傍の温度情報を検出、保持し、定期的に取得した新たな温度情報と保持した温度情報とから、所定の温度と色ずれ変化量との関係に基づいて色ずれ変化量を算出し、元の色ずれ量に色ずれ変化量を加えた値を、その時点での色ずれ量とし、通常画像形成時にこれを補正するように画像の座標変換をする。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置の色ずれ制御技術に関するものである。
電子写真方式のカラー画像形成装置では、複数の画像形成部を直列に配置して、1パスでフルカラー画像を形成するタンデム方式が主流となっている。このタンデム方式の画像形成装置では、例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック等の各色に対応した複数の画像形成部で形成された画像を、中間転写ベルト上に多重に一次転写した後、この中間転写ベルト上に多重に転写された各色の画像を、記録用紙上に一括して二次転写し、記録用紙上に画像を定着することにより、フルカラー画像を形成するように構成されている。
上記タンデム方式の画像形成装置では、生産性(単位時間当たりに印刷できる枚数)が大幅に改善されるものの、各色の画像形成部における感光体ドラムや露光装置等の位置精度や径のずれや、光学系の精度ずれなどに起因して、各色の記録用紙上での位置ずれによる色ずれ(レジずれ)となって現れるため、色ずれ制御(レジストレーション制御ともいう)が不可欠である。
この色ずれ制御の方法として、一般的に、中間転写ベルト上に各色の色ずれ検出用のテストパターンを形成して、このテストパターンの位置をセンサで検知してその結果からレジずれ量を算出して、この結果をもとに、各光学系の光路を補正したり、各色の画像書き出し位置や画素クロック周波数を補正する方法が知られている。
しかし、従来の色ずれ制御方法では、以下の二点で問題があった。
第1に、光学系の光路を補正するためには、光源やf-θレンズを含む補正光学系、光路内のミラー等を機械的に動作させ、各色の位置を合わせ込む必要があるが、このためには高精度な可動部材が必要となり、高コスト化を招く。更に、補正の完了までに時間がかかるため、頻繁に補正を行うことができない。
第2に、機内温度の変化などにより光学系や支持部材などに変形が生じるなどして、レジずれ量が経時的に変化することがあり、色ずれ制御を行った直後の高品位な画像を常に保つことが困難であり、色ずれ制御の実施頻度を増やすことで温度変化に対応できるが、第1の問題に挙げた通り、色ずれ制御は補正が完了するまでに時間が掛かるほか、通常画像の印刷動作を止めて行うことになるので頻繁に制御を行うことはできない。
第1の問題点を解決するものとしては、例えば、特許文献1には、検出されたレジずれ量に基づいて座標変換手段が各色毎の画像データの出力座標位置をレジストレーションずれを補正した出力座標位置に自動変換する方法が提案されている。
第2の問題点を解決するには、機内の温度を検知して一定の温度変化があったときや時間経過に伴い、上述した色ずれ制御を繰り返し行う方法や、色ずれ制御と同時に温度検知手段によって温度を検知し、色ずれ制御にて得た補正量に、温度変化量にて得た補正量を加えてその時点の補正値とする方法が既に知られている(特許文献2、特許文献3参照)。
しかし、従来の方法では、色ずれ制御直後には、色ずれの少ない高品位な画像を形成できるが、時間経過につれ色ずれ量が変化するために、常にこの状態を保つことが困難であり、機内温度を検知して色ずれ制御を行うようにしても同様で印刷動作を行う毎に色ずれが制御されている訳ではない。また、色ずれ検出用のテストパターンを形成して、これを検知し、検知結果からずれ量を算出するといったずれ量検出動作自体に時間が掛かり、このテストパターン形成時には通常の画像が印刷できず、さらには機械的制御を伴う場合には安定動作する補正完了までの時間も印刷できない。よって、高品位な画像形成を保つため頻繁に色ずれ制御を行うと、生産性が低下してしまうという問題が生じる。
また、従来の方法では、機内温度変化や時間経過、連続画像形成枚数などの情報に基づき実行される1回の色ずれ制御工程内で、テストパターンの形成と、テストパターンからの色ずれ量検出と、検出された色ずれ量に基づき次の色ずれ制御工程が実行されるまでに使用する画像位置補正量の算出とが行われる。
特に、連続印刷中には機内の温度上昇が著しいため色ずれ変化量が大きく、頻繁な色ずれ制御が必要となる一方、色ずれ制御を高頻度で行うとテストパターン形成及びずれ量検知による印刷できない時間(ダウンタイムと呼ぶ)が多くなってしまうことによる生産性の低下が生じてしまう。これら2つの問題を同時に解決することは困難であった。
すなわち、制御の頻度不足により色ずれ量の変動に対し対応できないという懸念があり、これを解決するために色ずれ制御の頻度を増やしたりして高生産性をある程度犠牲にしていた。
さらには、デジタル印刷機と呼ばれる電子写真方式の印刷機では、常に高品位な画像と高生産性との両立が求められるため、この問題点はより顕著となる。
特許文献1は、レジストレーションずれを機械的に補正することなく画像を信号処理により補正するに過ぎなく、色ずれ制御直後には、色ずれの少ない高品位な画像を形成できるが、温度変化や時間経過につれ色ずれ量が変化するためにこの良好な状態を常に保つことが困難であり、高品位な画像形成を保つため頻繁に色ずれ制御を行うと、生産性が低下してしまうという問題は解消できていない。
特許文献2では、温度センサによってずれ量を補正し、検出する温度情報は、中間転写体近傍又は、表面温度情報からずれ量を予測している。しかしながら、中間転写体は、画像形成装置内の温度を大きく変化させる源ではなく、他から発生してくる伝熱の影響を受けて熱膨張などが発生するので、特に温度が急速に変化するような場合では、その伝熱速度にもムラが発生しやすく、大きな温度分布が発生する。
特に中間転写体のような、ベルト状で構成されたもので且つ、回転、停止動作を伴う場合は、その温度分布は顕著になる。このような部材に対して2つの温度センサで得た情報では、その分布の差が大きく現れ、温度変化に対するずれ量予測値に大きな誤差が生じる可能性があるほか、ベルト状の部材が部分的に熱膨張したりする恐れもあるので、検出した温度情報と実際に現像剤が転写される部分では熱膨張量が異なることも考えられるので、レジストレーションマークの検出にて算出したずれ量との補正の際、実際の状態とは異なる補正が行われる恐れがあり、常に精度の高い補正を行うことはできず、さらに色ずれ量の補正を行う際、STEP2に記載した、その都度、色ずれ検出用のレジストレーションマークを形成して、これを検知し、検知結果からずれ量を算出するといったずれ量検出動作自体に時間が掛かり、生産性が低下してしまうという問題は解消できていない。
特許文献3は、温度とずれ量とを関係付けて、温度に応じた色ずれ量を求め、求めた色ずれ量に基づいて、露光器内の偏向ミラー若しくは露光器自体をアクチュエーターによって傾きを変更したり、ポリゴンミラーの面位相、書込み画周波数の変更や書き出しタイミングの補正を行っている。温度に応じて色ずれ量を求めることで、色ずれ量を演算する際のテストパターンの形成や検出する時間は削減できるが、上述した各成分の制御量を補正するため機械的な補正に時間が掛かり、その間は通常画像印刷を停止する必要があるので生産性が低下してしまう問題は解消できていない。
本発明は、生産性を低下させることなく、機内温度変化に追従させ、常に適正な色ずれ補正のされた高品位な画像を形成する画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、色の異なる画像を形成する複数の画像形成部と、画像形成部で形成される色の異なる複数の画像を中間転写体上に重ね合わせて形成する際の色の位置合わせに、テストパターンを形成して色ずれ量を求め、その色ずれ量に基づきこれを補正するように各色の画像の座標変換を行う、画像データ補正手段を備えた画像形成装置において、自画像形成装置の任意のタイミングにおいて、テストパターンによって得られる色ずれ量を演算する色ずれ量演算手段と、色ずれ量演算手段により得られた結果を保持する色ずれ量保持手段と、色ずれ量を算出するタイミングと同時に装置内の走査光学装置近傍の温度情報を検出する温度検出手段と、温度検出手段によって検出された温度情報を保持する温度保持手段と、温度保持手段に予め保持している温度と色ずれ変化量との関係に基づいて色ずれ変化量を算出する色ずれ変化量演算手段とを備え、画像データ補正手段が色ずれ量保持手段に保持されている色ずれ量に色ずれ変化量を加算した色ずれ量に基づき、これを補正するように画像の座標変換を行うことを特徴とする画像形成装置である。
請求項2に記載の発明は、色の異なる画像を形成する複数の画像形成部と、画像形成部で形成される色の異なる複数の画像を中間転写体上に重ね合わせて形成する際の色の位置合わせに、テストパターンを形成して色ずれ量を求め、その色ずれ量に基づきこれを補正するように各色の画像の座標変換を行う、画像データ補正手段を備えた画像形成装置において、自画像形成装置の任意のタイミングにおいて、テストパターンによって得られる色ずれ量を演算する色ずれ量演算手段と、色ずれ量演算手段により得られた結果を保持する色ずれ量保持手段と、色ずれ量を算出するタイミングと同時に装置内の走査光学装置近傍の温度情報を検出する温度検出手段と、温度検出手段によって検出された温度情報を保持する温度保持手段と、タイミング以降に検出した温度情報と温度保持手段に保持している温度情報とから温度変化量を算出する温度変化量演算手段から算出された値と、温度変化量演算手段に予め保持している温度変化量と色ずれ変化量との関係に基づいて色ずれ変化量を算出する色ずれ変化量演算手段とを備え、画像データ補正手段が色ずれ量保持手段に保持されている色ずれ量に色ずれ変化量を加算した色ずれ量に基づきこれを補正するように画像の座標変換を行うことを特徴とする画像形成装置である。
請求項3に記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、電源投入時や通常画像印刷を行わない任意のタイミングにおいて、テストパターン形成によって得られる色ずれ量を演算する色ずれ量演算手段によって演算される色ずれ量と、同タイミングで温度検出手段によって検出される温度から、温度と色ずれ変化量の関係を作ることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2記載の画像形成装置において、電源投入時や通常画像印刷を行わない任意のタイミングにおいて、テストパターン形成によって得られる色ずれ量を演算する色ずれ量演算手段によって演算される色ずれ量と、同タイミングで温度検出手段によって検出される温度から、温度変化量と色ずれ変化量の関係を作ることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項2記載の画像形成装置において、予め保持している温度変化量と色ずれ変化量との関係を複数備え、色ずれ量を算出するタイミングと同時に装置内の走査光学装置近傍の温度情報を検出する温度検出手段によって検出された温度情報に応じて、保持している温度変化量と色ずれ変化量との関係を切り替えることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項4記載の画像形成装置において、任意のタイミングにおいて、テストパターン形成によって得られる色ずれ量を演算する色ずれ量演算手段によって演算された色ずれ量に予め保持している色ずれ量とから取得した色ずれ変化量が、前記と同タイミングで温度検出手段によって検出された温度変化量から、温度変化量と色ずれ変化量の関係に基づいて演算される色ずれ変化量と一致せず、且つ所定の範囲を超えている場合に、その温度領域における温度変化量と色ずれ変化量の関係を作り直すことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項3または4記載の画像形成装置において、任意のタイミングにおいて、テストパターン形成によって得られる色ずれ量を演算する色ずれ量演算手段によって演算された色ずれ量に予め保持している色ずれ量とから取得した色ずれ変化量が、前記と同タイミングで温度検出手段によって検出された温度と色ずれ変化量の関係に基づいて演算される色ずれ変化量と所定の範囲で一致しない場合、予め保持している温度変化量と色ずれ変化量の関係に追加し、関係式を書き換えることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項7記載の画像形成装置において、任意のタイミングにおいて、テストパターン形成によって得られる色ずれ量を演算する色ずれ量演算手段によって演算された色ずれ量に予め保持している色ずれ量とから取得した色ずれ変化量と、前記と同タイミングで温度検出手段によって検出された温度との関係における関係式が、回帰直線から得られる近似式であることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項4記載の画像形成装置において、任意のタイミングにおいて、テストパターン形成によって得られる色ずれ量を演算する色ずれ量演算手段によって演算された色ずれ量に予め保持している色ずれ量とから取得した色ずれ変化量と、前記と同タイミングで温度検出手段によって検出された温度変化量との関係が、予め保持している温度変化量と色ずれ変化量の関係にない場合、保持している温度変化量と色ずれ変化量の関係に追加し、回帰直線から得られる近似式を更新することを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置において、温度検出手段を複数備え、色毎に温度検出手段で検出した温度と色ずれ変化量の関係を作ることを特徴とする。
本発明によれば、生産性を低下させることなく、その時点における画像形成装置の機内温度変化を精度良く捉えることができ、適正な状態で補正されるので、常に色ずれのない高品位な画像を形成することが可能な画像形成装置を提供できる。
本実施の形態の画像形成装置を示す概略装置構成図である。 本発明の実施形態としての画像形成装置の全体構成を説明する概略ブロック図である。 図2における色ずれ変化量演算部15における色ずれ変化量を算出する第1の方法を示す図である。 図2における色ずれ変化量演算部15における色ずれ変化量を算出する第2の方法を示す図である。 中間転写ベルト8を上方から垂直方向に見た図であり、画像及びテストパターンの形成領域とセンサ位置との関係の一例を示す図である。 テストパターンの一例について説明する図である。 センサ11の構成例について説明する図である。 通常画像の印刷ジョブを60分間、連続して動作させたときの走査光学装置近傍の温度変化の様子を示したグラフである。 主走査方向の倍率誤差:a成分変化との関係の一例を示した図である。 低温領域,中間温度領域,高温領域とし、各領域の変化を直線近似で表しそれぞれを結んだ図である。 主走査方向のレジストずれ:cの各温度帯における変化傾向の一例を同様の処理によって直線近似で表した図である。 スキューずれ:dの各温度帯における変化傾向の一例を同様の処理によって直線近似で表した図である。 スキューずれ:dの各温度帯における変化傾向の一例を同様の処理によって直線近似で表した図である。 主走査方向の倍率誤差(a成分)の色ずれ変化傾向(低温)の一例を表した図である。 主走査方向の倍率誤差(a成分)の色ずれ変化傾向(中温)の一例を表した図である。 主走査方向の倍率誤差(a成分)の色ずれ変化傾向(高温)の一例を表した図である。 中間温度領域における変化傾向(主走査方向)の一例を表した図である。 中間温度領域における変化傾向(副走査方向)の一例を表した図である。 中間温度領域における変化傾向(スキューずれ量)の一例を表した図である。 色ずれ変化量演算部において、色ずれ変化量を演算する方法を示すフローチャートである。 色ずれ変化量演算部において、温度変化量から色ずれ変化量を演算する方法を示すフローチャートである。 最終的な色ずれ変化量を演算する方法を示すフローチャートである。 保持している温度変化量と色ずれ変化量の参照データに追加する方法を示すフローチャートである。 ハードウェア構成の一例について説明する図である。 温度と色ずれ変化量との関係を取得する方法の一例を示すフローチャートである。 温度変化量と色ずれ変化量との関係を取得する方法の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るカラー印刷を行う画像形成装置によく利用される、二次転写機構を具備した画像形成装置(例えば、電子写真方式の複写機)を示す概略装置構成図である。
図1に示す本実施形態に係る画像形成装置30は、像担持体としての感光体ドラム7の周囲に帯電装置32、走査光学装置(露光装置)6、現像装置33、一次転写装置34、クリーニング装置35が複数色(図では4色)分配置され、感光体ドラム7と接する部分には、無端状の転写ベルト8が配置され、ベルトの下流側にクリーニング装置39が配置され上流側には、二次転写装置9が配置され、二次転写装置9の上部に、定着装置36が配置されている。
この画像形成装置30の画像形成動作時においては、所定のプロセススピードで回転駆動される感光体ドラム7の表面を帯電装置32により一様に帯電させ、読取り装置(不図示)で読取った原稿の画像情報に応じて走査光学装置6により露光を行って静電潜像を形成した後、現像装置33のトナー(現像剤)で現像を行うことにより、トナー像が感光体ドラム7Y,7C,7M,7K上に色毎に形成される。
その形成されたトナー像を所定のプロセススピードで回転駆動される転写ベルト8に、一次転写装置34により、各感光体ドラム7Y,7C,7M,7K上に担持されている複数色のトナー像が順番に重畳転写される。
そして、給紙カセット37から所定のタイミングで用紙搬送路10を通して二次転写部位に搬送される用紙Pに、二次転写装置9により転写ベルト8上に担持されているトナー像が重畳転写される。
トナー像が転写された用紙Pは定着装置36に搬送されて、定着ローラ36aと加圧ローラ36b間で加熱・加圧されることにより、用紙P上にトナー像が定着される。トナー像が定着された用紙Pは、排紙ローラ(不図示)により外部に排出される。
なお、各感光体ドラム7Y,7C,7M,7K上のトナー像が転写ベルト8に転写された後に、各感光体ドラム7Y,7C,7M,7Kの表面はクリーニング装置35のクリーニングブレード35aにより残トナーが除去されて、次の作像に供される。
さらに、転写ベルト8上のトナー像が用紙Pに転写された後に、転写ベルト8の表面はクリーニング装置39のクリーニングブレード39aにより残トナーが除去されて、次の作像に供される。
そして、この画像形成装置30には、走査光学装置6の上部中央近に温度検出センサ14が配置されており、露光を行う際に走査光学装置6内で多面鏡回転体(ポリゴンミラー)6aが回転動作した際に発生した熱の温度検出を行う。なお、図1において、38はレジストローラである。
図2は、本発明の実施形態としての画像形成装置の全体構成を説明する概略ブロック図である。
本実施形態としての画像形成装置は、タンデム方式と称される複数の画像形成部を有する多色対応の画像形成装置であり、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色に対応した別々の感光体(7C、7M、7Y、7K)を備える(以下、適宜括弧内に示した記号でこれらの色を表す)。走査光学装置6もそれぞれの感光体に対応して備えられ(ここでは一体化して図示している)、各色に対応した感光体上に光ビームを走査し、画像(静電潜像)をそれぞれの感光体上に形成し、未図示の現像部でそれぞれ潜像を顕像化する。そして、それぞれの感光体上に顕像化された画像を、中間転写ベルト8上に多重に一次転写した後、多重に転写された各色の画像を、二次転写部9において記録用紙P上に一括して二次転写し、記録用紙P上に画像を定着することにより、カラー画像を形成するように構成されている。これらの動作のタイミング制御は未図示のエンジンコントローラ部で行われる。なお、ここでは本発明の主旨と直接関係のないものに関しては図示を省き、説明も簡略化あるいは省略する。
図2において、テストパターン生成部1はテストパターン出力指示信号(後述する)に従い、色ずれ検知用のテストパターンを生成し、出力する。このときテストパターンは各色(Y,C,M,K)毎分けられる(TPDk、TPDc、TPDm、TPDy)。
画像パス切換部2は、転送されたプリントする画像データ(CMYK各色毎の版がある)とテストパターン生成部1の出力するテストパターンとを切り換えて出力する。21C,21M,21Y,21Kは画像データとテストパターンとを切り換えて出力されたそれぞれ色毎の画像データである。
ずれ量保持部4は、電源が投入された時点又は、テストパターン出力指示信号が発行されテストパターンの各色の位置関係によって演算された時点での各色毎の色ずれ量Difをそれぞれ保持している。
画像データ補正部3は、ずれ量保持部4に保持されている現時点での色ずれ量Difを参照して、この色ずれ量を打ち消すように画像パス切換部2の出力する画像データ21C,21M,21Y,21Kを補正し、補正画像データ22C,22M,22Y,22Kを出力する。
書込制御部5は、走査光学装置6から入力される光ビームが所定位置を通過したことを示すライン同期信号24C,24M,24Y,24Kから各色毎に主走査同期信号を生成する。また、入力される印刷ジョブ開始指示信号あるいはエンジンコントローラ部からの書込み開始指示を基準とし、各感光体間の距離(例えばPyとPcとの距離)と中間転写ベルト8の線速とに基づき決定される各色間の時間差により各色毎に副走査同期信号を生成する。そして、書込制御部5内部で生成される画素クロックを基準として、前記主副の同期信号に同期し、各色毎に補正画像データ22C,22M,22Y,22Kから走査光学系6内にある光源の変調信号である書込信号23C,23M,23Y,23Kへと変換する。
こうして補正画像データ22C,22M,22Y,22Kは、先に説明したように各々別の感光体上に顕像化され、中間転写ベルト8上に多重に転写される。
センサ11は、中間転写ベルト8上に形成されたテストパターンを読み取るためのセンサである。テストパターンがセンサ位置に来たときにサンプリングするようにタイミングが制御される。
色ずれ量演算部12は、テストパターンをサンプリングしたセンサ11の出力から理想値とのずれを、色ずれ量の変化量ΔDifとして検出し、この色ずれ量の変化量ΔDifとその時点まで色ずれ量の変化量とから色ずれ量Difを演算する。
さらに、このときに温度検出センサ14によって、色ずれ量Difを演算した時点の走査光学装置近傍の温度情報を取得し、このときの温度情報を基準温度Tdefとし、色ずれ変化量演算部15内にて、予め取得、保持している「温度と色ずれ変化量との関係」から基準温度Tdefと定期的に取得した温度情報の温度変化分に対する色ずれ変化量ΔDifを算出し、色ずれ量保持部4にて保持している色ずれ量Difに色ずれ変化量ΔDifを加算し、その時点での色ずれ量Difとする。
そのため、温度変化による色ずれ量が変動しても、常にその時点での色ずれ量で画像補正が可能となる。
また、温度の検出タイミングは、通常画像印刷が行われる直前でも良いし、任意のタイミングで定期的に行っても良い。このように通常画像印刷の合間に色ずれ量の補正ができるので、画像印刷制御タイミングの制約を受けることなく色ずれ量の補正が可能となる。
尚、予め取得、保持している「温度と色ずれ変化量との関係」も同様であり、画像印刷が行われない時間帯に温度とずれ量変化の関係を再取得し、関係性を新たに作成し更新してもよい。
また本実施例では、走査光学装置近傍1箇所に温度検出センサを配置しているが、この限りではなく、走査光学装置と各色の感光体が対向する位置の間に挟まれるように複数の温度検出センサを配置し、配置した温度検出センサに近い色の感光体毎で「温度と色ずれ変化量との関係」を作成してもよいし、複数の温度検出センサから得られた検出値の平均を取得し、取得した値を用いて作成してもよい。
本発明の説明では、画像1枚のプリントを印刷ジョブと呼ぶ。
印刷ジョブ制御部13は、この印刷ジョブのタイミングを制御するものであり、画像印刷要求に伴い印刷ジョブ開始信号を発行する。通常画像の印刷ジョブ開始により画像データ転送要求信号を発行し、テストパターンの印刷ジョブ開始によりテストパターン出力指示信号を発行する。
テストパターンによる色ずれ量の演算処理と温度情報の取得は、上述したように、装置の電源が投入された時点及び、通常画像の印刷ジョブが開始されていない任意のタイミングによってテストパターン出力指示信号が発行されたときに実施すればよく頻繁に行う必要はない。
図3は、図2における色ずれ変化量演算部15における色ずれ変化量を算出する第1の方法を示す図である。
まず、テストパターン形成に基づいて色ずれ量を演算した同タイミングで、温度検出センサにて検出された基準となる温度Tdefを保持する温度保持部16を設け、その後、任意のタイミングで定期的に温度Tnを取得し、変換部17にて、予め保持しされている温度と色ずれ変化量ΔDifとの関係を参照し、基準温度Tdefと取得した温度Tn間に相当する色ずれ変化量ΔDifを算出し、出力する。出力された値は、前記色ずれ量保持部4にて保持されている色ずれ量Difに加算され、画像データ補正部3へ送られる。
図4は、図2における色ずれ変化量演算部15における色ずれ変化量を算出する第2の方法を示す図である。
まず、テストパターン形成に基づいて色ずれ量を演算した同タイミングで、温度検出センサにて検出された基準となる温度Tdefを保持する温度保持部16を設け、その後、任意のタイミングで定期的に温度Tnを取得し、温度変化量演算部18にて取得した温度Tnと温度保持部にて保持している基準温度Tdefとの変化量ΔTを算出し、算出した温度変化量ΔTに基づき、変換部19にて予め保持されている「温度変化量と色ずれ変化量との関係」を参照し、温度変化量にあった各成分の色ずれ変化量ΔDifを算出し、出力する。出力された値は、前記色ずれ量保持部4にて保持されている色ずれ量Difに加算され、画像データ補正部3へ送られる。
図5は、中間転写ベルト8を上方から垂直方向に見た図であり、画像及びテストパターンの形成領域とセンサ位置との関係の一例を示す図である。転写ベルト移動方向(負方向)が副走査方向(y)であり、その直交方向が主走査方向(x)である。斜線部51は通常画像印刷ジョブ時の画像形成領域であり、丸数字は画像印刷ジョブ数に対応した画像形成領域である。センサ11は3つ配置され、それぞれ11a,11b,11cの位置に主走査方向に一列に配置される。52a,52b,52cはテストパターンの形成領域であり、主走査方向の位置はセンサ11a,11b,11c位置(一点鎖線a,b,c)に対応しており、テストパターンによる色ずれ量を算出する際は、52a,52b,52cのテストパターンが複数組(図では5組)等間隔に連続で形成される。
図6は、テストパターンの一例である。主走査方向と平行な直線パターン61と、主走査方向と45度の角をなす直線パターン62を一対のパターンとし、これが各色(例えばC,K,Y,M)順に副走査方向に並んでいる。これらのパターン(点線枠内)を主走査方向に複数(図5では3箇所、52a〜c)に形成して、1組のテストパターンとする。
図7は、センサ11の構成例である。センサ11は、発光部65と受光部66とを一対として構成され、発光部65が照射する光の中間転写ベルト8での反射光を受光部66が受光し、これを電気信号に変換するようになっている。中間転写ベルト8上にパターンが形成されていない(トナーがない)状態では反射光量は強いが、パターンが形成されている(トナーが存在する)と照射光が散乱するため受光部66で受光する反射光量が減る。これによりパターンの有無が検出できる。そして受光部66が出力する電気信号(センサ出力信号)を、例えば色ずれ量演算部内に備えられる一定周期でサンプリングを行うA/D変換器などで変換し、これを信号処理することにより、各パターン61、62の中心がセンサ位置を通過した時間を求める。そして、テストパターンが通過した時間と中間転写ベルト8の進行する線速度から距離が測定できる。
次に、図6に示したテストパターンの検出結果から色ずれ量Difを演算する方法を説明する。
色ずれの主な成分としては、スキューずれ、副走査方向のレジストずれ(マージンずれ、オフセットずれともいう)、主走査方向の倍率誤差、主走査方向のレジストずれがある。
本実施形態でのテストパターンから色ずれ量Difを演算する方法は、例えば、特許第3773884号に開示されている方法が利用できるので、詳細な説明は省略する。
以下に、基準色ブラック(K)に対する各色(C,M,Y)の色ずれ量の演算方法を説明する。
まず、センサにより測定したパターン間の距離を図6に示すように定義する。単位はmmとする。つまり、基準色Kの横線パターン61Kと対象色(例えばC)の横線パターン61Cとの測定された距離をL1cとする。M,Yも同様にL1m,L1y(未図示)とする。また、同色の横線パターン61と斜線パターン62との測定された距離をL2とし添え字にその色を表す。例えばシアンであればL2cとする。
また、基準色Kの横線パターン61Kと対象色(例えばC)の横線パターン61Cとの理想的な距離(つまりテストパターン生成部1が出力するパターン間の距離)をL1refとする。KとYの横線パターン間の距離も同一でありL1refとし、KとMとの横線パターン間の距離はその倍で2*L1refとする。
さらにセンサ11の位置a,b,cそれぞれで測定される上記の距離をそれぞれ_a,_b,_cを付けて区別する。また、センサ位置aとc間の距離をLacとする。
このように測定された距離を定義すると、テストパターンに1組に対する色ずれ量Difの各成分の演算は以下のように表せる。
各色(C,M,Y)のブラック(K)に対するスキューずれ (式1)
d(C)= (L1c_c -L1c_a)/Lac
d(M)= (L1m_c -L1m_a)/Lac
d(Y)= (L1y_c -L1y_a)/Lac
各色(C,M,Y)のブラック(K)に対する副走査方向のレジストずれ (式2)
f(C)= ((0.25・L1c_a + 0.5・L1c_b + 0.25・L1c_c) -L1ref )・κ
f(M)= ((0.25・L1m_a + 0.5・L1m_b + 0.25・L1m_c) -2・L1ref )・κ
f(Y)= ((0.25・L1y_a + 0.5・L1y_b + 0.25・L1y_c) -L1ref )・κ
ここで、κは距離の単位を[mm]から[dot]に変換する係数で、例えば画像データが1200dpiとすると、κ=1200/25.4である。
各色(C,M,Y)のブラック(K)に対する主走査方向の倍率誤差 (式3)
a(C)= ((L2c_c -L2k_c)-(L2c_a -L2k_a))/Lac
a(M)= ((L2m_c -L2k_c)-(L2m_a -L2k_a))/Lac
a(Y)= ((L2y_c -L2k_c)-(L2y_a -L2k_a))/Lac
各色(C,M,Y)のブラック(K)に対する主走査方向のレジストずれ (式4)
c(C)= ((L2c_a -L2k_a) -Lbd・a(C) )・κ
c(M)= ((L2m_a -L2k_a) -Lbd・a(M) )・κ
c(Y)= ((L2y_a -L2k_a) -Lbd・a(Y) )・κ
ここで、Lbdは走査光学系内に各色毎に備えられ光ビームが通過した時にライン同期信号24を生成する同期検知センサとセンサ11aとの距離を示す。Lbd・a(C)の項は主走査方向の同期位置となる同期検知センサからセンサ位置aまで走査する期間に主走査方向の倍率誤差によって生じる位置ずれをレジストずれから減じて校正する項である。
以上のようにテストパターン1組におけるそれぞれの成分に対する色ずれ量が求められる。これらを形成したテストパターン組数分の色ずれ量を算出し、形成した組数分の平均値を算出することで誤差が平滑化され、安定した精度の良い色ずれ量を算出することができる。
また、図5のテストパターン以外にも様々な色ずれ検知用パターンが提案されているので、これを適用して各ずれ量の成分を求めるようにしても良い。
次に色ずれ変化量ΔDifを求める方法を説明する。
図8は、通常画像の印刷ジョブを60分間、連続して動作させたときの走査光学装置近傍の温度変化の様子を示したグラフである。尚、このときの開始温度は約23℃である。
図8に示す通り、時間が経過するにつれて温度が上昇していくのが見てわかる。
図9は、画像形成装置が利用される際に推奨される環境温度範囲において取得した、走査光学装置近傍の温度と各色の色ずれ量Difに関わる内の主走査方向の倍率誤差:a成分変化との関係の一例を示した図であり、図に示した通り、低い温度帯と高い温度帯では、色ずれ量は小さく変動し、20℃〜30℃前後の温度帯では、色ずれ量が大きく変動し、全体で見ると多項式近似による曲線となることがわかる。
これは、低温帯では画像形成装置内部の部材への熱伝達速度が遅く、逆に高温帯では熱伝達が飽和するため、このような変動となると考えられる。
尚、その他の色ずれ量Difに関わる成分(主走査方向のレジストずれ:c,副走査レジスト方向のずれ:f,スキューずれ:d)についても色及び、成分によって変動する方向は異なるが、温度帯における変化傾向はほぼ同様の傾向となることが確認できているので、同様なる部分の説明は省略する。
従って、色ずれ量Difは、一つの成分量ではなく、4つの各成分を補正するため、色ずれ量としてDif(a),Dif(c),Dif(f),Dif(d)が存在するが、後述するデータの参照方法などの手順については、全て同様の手順となるので、以降の説明については、色ずれ量Difと総称して説明し、色ずれ変化量ΔDifについても同様の扱いとする。
この変化傾向を直線近似で示すことができる領域で区分けし、それらを低温領域,中間温度領域,高温領域とし、各領域を結んだ図が図10であり、図11〜図13は、その他の成分(主走査方向のレジストずれ:c,副走査レジスト方向のずれ:f,スキューずれ:d)の各温度帯における変化傾向の一例を同様の処理によって直線近似で表した図である。
これらの関係に基づいて、上述にて演算した色ずれ量Difを補正する。
まず上述した、色ずれ量の演算を行ったときの温度情報を温度検出センサより取得し保持する。このときに取得した温度情報を基準温度Tdefとする(説明として図10に記載)。
その後、任意のタイミングで温度検出を行い、温度Tnを取得する。
これによって、各成分に対する温度と色ずれ変化量ΔDifとの関係から基準温度Tdefから温度Tn間の色ずれ変化量ΔDifを、各色(C,M,Y)、成分毎(Δa,Δc,Δf,Δd)に求めることができ、上述した色ずれ量Difに演算した色ずれ変化量ΔDifを加え、その時点における各成分の色ずれ量Dif(a,c,f,d)とすることができる。
図14,図15,図16は、図10の主走査方向の倍率誤差(a成分)の色ずれ変化傾向の一例を領域毎に分割し、色ずれ変化量ΔDifと温度変化量ΔT[℃]との関係で表した代表図である。
他の成分(主走査方向のレジストずれ:c,副走査レジスト方向のずれ:f,スキューずれ:d)については、中間温度領域における変化傾向の一例を図17から図19で表す。他の領域の変化傾向については、図11から図13に基づき図15、図16と同様の表し方及び、後述する色ずれ変化量ΔDifの求め方が可能なので、同様となる部分は省略する。
ここで注目するのは、温度変化量ΔT[℃]に対する、色ずれ量変化の大きさである。特に中間温度領域では、温度が1℃上昇すると、色ずれ量が大きいもので数十μm近く変化してしまう。従って、より高い精度で色ずれ量の補正を行うためには、高分解能で高精度な温度検出センサを使用することが好ましい。例えば、特許2889909号にて開示されている、MEMS(Micro Electronics Mechanical System)技術を用いた、小型化が容易な白金測温抵抗体から構成される温度センサを用いることが好ましく、熱容量を小さくできるので、その時点の温度情報を高精度に検出することができる。
これらの関係を用いて、上述にて演算した色ずれ量Difを補正する。
上図に示す通り、各温度領域において、温度変化量と色ずれ変化量ΔDifとの関係が線形的に変化しているのがわかる。これらの関係データに対し、回帰直線による近似式を求めることができるので、まず上述した、色ずれ量Difの演算を行ったときの温度情報を温度検出センサより取得し、温度保持手段に保持する。このときに取得した温度を基準温度Tdefとする。
その後、任意のタイミングで温度検出を行い、取得した温度から基準温度Tdefとの差分を求め、温度変化量ΔTnを算出する。この温度変化量ΔTnに対する各成分に対する色ずれ変化との関係における近似式から、各色(C,M,Y)の色ずれ変化量ΔDif(a,c,f,d)を演算することができ、上述した色ずれ量Difに演算した色ずれ変化量ΔDifを加え、その時点における色ずれ量Dif(a,c,f,d)とする。
さらに、上述した関係を同じ変化傾向で推移する温度領域毎、例えば図14,図15,図16の関係から、低温領域、中間温度領域、高温領域毎に上述した温度変化量と色ずれ変化量の関係を予め取得、保持しておき、基準温度Tdefを取得したタイミングで、基準温度Tdefに合わせて温度領域毎に温度変化量と色ずれ変化量の関係を切り替えてもよい。
これにより、例えば温度Tnを取得中に、参照している温度変化量と色ずれ変化量の関係データの参照範囲を超えてしまった場合、他の温度領域における関係データを追加参照できるように切り替え、切替前に参照していた関係データの範囲内で演算した色ずれ変化量ΔDif1と、切替後に参照した関係データで演算した色ずれ変化量分ΔDif2を加算し、この値を最終的な色ずれ変化量ΔDifとすることもできる。
さらに、上図の関係に対し、例えば、任意のタイミングで取得した温度が基準温度Tdefに対して±数℃上昇した場合で且つ、通常画像印刷ジョブが行われていない場合に、テストパターンを形成し、各成分の色ずれ量を検出する。検出された色ずれ量に対し、保持している色ずれ量との差分を求め、実測状態における色ずれ変化量を算出する。これを実測色ずれ変化量ΔDif’(An,Cn,Fn,Dn)としたとき、この色ずれ変化量ΔDif’(An,Cn,Fn,Dn)と、予め保持している温度変化量と色ずれ変化量の関係で参照される色ずれ変化量ΔDifとに違いがあるか確認し、違いがある場合は、参照データに実測した色ずれ変化量ΔDif’(An,Cn,Fn,Dn)を追加し、更新してもよい。また、予め保持している、温度変化量と色ずれ変化量の参照データにないポイントの温度変化量に対する色ずれ変化量の関係を算出した場合は、保持している温度変化量と色ずれ変化量の参照データに追加してもよい。こうすることで、回帰直線から得られる近似式の精度が向上するので、より高精度な色ずれ変化量による色ずれ量補正が可能となる。
また、それぞれの温度変化量に対し、新たに算出した色ずれ変化量が予め保持している参照データとの違いが大きい場合、上述したタイミングで温度変化量と色ずれ変化量との関係を作り直してもよい。
このように、常にその時点での温度変化量と色ずれ変化量との関係が構築され、前記関係に基づいて色ずれ変化量が算出できるので、より高精度な色ずれ量を求めることができるので、より高品位な画像形成が可能となる。
尚、装置に合わせた温度変化と色ずれ変化の関係データを予め取得しておく必要があるが、例えば、装置を製造する製造過程で取得しても良いし、出荷後の設置場所にて取得しておくことができる。さらに、上述したように通常画像印刷ジョブが行われない合間に、関係状態を検査し、状態によっては、全ての温度変化に対し、色ずれ変化量との関係データを再構築もできるので、通常画像印刷を妨げずに取得、更新が可能なので生産性を低下させることなく、常に装置の状態に合わせた色ずれ補正が可能となる。
次に、画像データ補正部3において、上記色ずれ量を補正する方法を説明する。
画像データ補正部3への入力画像(つまり入力画像データ及びテストパターン)の座標系を(x,y)と表記し、補正画像データ22C,22M,22Y,22Kの座標系を(x',y') と表記し、中間転写ベルト8上に形成される座標系を(x",y")と表記したとき、各色(C,M,Y)のブラック(K)に対する上記色ずれ量の各成分を用いて、書込み制御部以降で生じる色ずれは、各色それぞれ下式の座標変換で表せる。
Figure 2012128059
なお、式3のずれ量aは主走査方向の倍率誤差を表すので、主走査方向の全体倍率はa'=1+aとなる。
よって、画像データ補正部3では、各色毎に上記色ずれ量(a',c,f,d)を参照して、式5の行列A(以下適宜、色ずれ変換行列と呼ぶ)の逆行列A-1(以下適宜、色ずれ補正行列と呼ぶ)を求め、式6の座標変換を行うようにすれば、中間転写ベルト8上に形成される画像の色ずれ量が補正される。
Figure 2012128059
式5,6より
Figure 2012128059
図20は、色ずれ変化量演算部15において、色ずれ変化量を演算する方法を示すフローチャートである。以下のフローは各色(C,M,Y)それぞれ実行され、各成分の色ずれ変化量の演算が同じステップで実行される。
以下、図20を用いて、色ずれ変化量が、温度変化に応じて常にその時点での色ずれ変化量を算出する動作を説明する。
はじめに、ステップS101にて検出回数が1回目の検出がどうかの判断を行う。
1回目の検出の場合、ステップS102へ移行し、2回目以降の検出の場合は、ステップS104へ移行する。
ステップS102は、色ずれ量の初期値を設定する。
ステップS103は、温度情報の基準値を設定するステップである。
色ずれ量の初期値を色ずれ量保持部4に設定する。初期値は図6にて説明したテストパターンの検出結果から演算した色ずれ量を算出する色ずれ量初期値検出ステップを含み、これを初期値として設定する。
基準温度Tdefは、図6にて説明したテストパターンからの色ずれ量を算出するときと同じタイミングで取得した温度情報を基準温度Tdefとして温度情報保持部15に設定する。
ステップS104は、前述したように温度検出センサによって、温度Tnを取得する。
尚、ここで取得する温度Tnは1回のサンプリングで取得した温度情報でも問題ないが、複数回のサンプリングを行い、平均化した温度情報とすることで、その時点での温度情報の誤差成分が平滑化され、より精度の高い温度情報を取得することができる。
ステップS105は、ステップS103で保持した温度TdefとステップS104で取得した温度Tnの温度変化分を、前述の図10から図13とから得られる関係に従って色ずれ変化量ΔDifを算出する。
ステップS105で算出した色ずれ変化量は、それぞれ、n番目の温度検出による温度Tnから算出される色ずれ変化量なので添え字nを付け、ΔDif(a(n), c(n)、f(n)、d(n))とする。
その後、ステップS101に戻り、以降、検出回数n+1となるので温度検出が行われる。
この演算は、各色(C,M,Y)それぞれ行われる。
以上説明したようにこのフローチャートに従って色ずれ変化量が随時算出されるので、温度変化による経時変化にも追従して常にその時点での色ずれ量が求められる。通常画像はこの色ずれ量に従って補正されるので、常に色ずれの補正された画像を形成することができる。
図21は、色ずれ変化量演算部15において、温度変化量から色ずれ変化量を演算する方法を示すフローチャートである。以下のフローは各色(C,M,Y)それぞれ実行され、各成分の色ずれ変化量の演算が同じステップで実行される。
尚、以下に示すステップS106が加わった点が図20のフローチャートと異なる。図20と同様の工程を行うステップは同一図番を付し、説明を省略する。
ステップS106は、ステップS104にて、取得した温度TnとステップS103にて設定した基準温度Tdefとの変化分を求め、温度変化量ΔTnとする。
尚、ここで取得する温度Tnは、を1回のサンプリングで取得した温度情報でも問題ないが、複数回のサンプリングを行い、平均化した温度情報とすることで、その時点での温度情報の誤差成分が平滑化され、より精度の高い温度情報を取得することができることはいうまでもない。
ステップS105は、ステップS106で算出した温度変化量ΔTnを、前述の図14乃至図19から得られる関係式に従って色ずれ変化量ΔDifを計算する。
ステップS105で算出した色ずれ変化量は、それぞれ、n番目の温度検出による温度変化量ΔTnから算出される色ずれ変化量なので添え字nを付け、ΔDif(a(n), c(n)、f(n)、d(n))とする。
この演算は、各色(C,M,Y)それぞれ行われる。
図22は、色ずれ変化量演算部15において、例えば温度Tnを取得中に、参照している温度変化量と色ずれ変化量の関係の参照範囲を超えてしまった場合、他の温度領域における関係を追加参照できるように切り替え、切り替え前に参照していた関係の範囲内で演算した色ずれ変化量と、切り替え後に参照した関係で演算した色ずれ変化量分を加算し、最終的な色ずれ変化量を演算する方法を示すフローチャートである。
以下のフローは各色(C,M,Y)それぞれ実行され、各成分の色ずれ変化量の演算が同じステップで実行される。
尚、以下に示すステップS107からS114が加わった点が、図21のフローチャートと異なる。図21と同様の工程を行うステップは同一図番を付し、説明を省略する。
ステップS107は、ステップS103にて、取得した基準温度Tdefから、色ずれ変化量を参照する基準温度領域Trngを設定する。
そして、温度Tnが取得されると、ステップS108にて取得した温度Tnが設定した基準温度領域Trngの範囲内か判断する。範囲内(Yes)である場合、ステップS106へ進み、温度変化量ΔTnを算出し、ステップS105は、ステップS106で算出した温度変化量ΔTnを、前述の図14乃至図19から得られる関係式に従って色ずれ変化量を計算する。
ステップS108にて取得温度TnがTrngの範囲外(No)だった場合、ステップS109へ進み、Trngの最大温度変化量ΔTn1を算出し、取得した温度Tnに応じた温度領域へ切り替えTrng’を設定する(ステップS110)。
そして、切り替えた温度領域Trng’に対し、取得した温度Tnから切り替え前の温度領域の温度変化量分を差し引いた分の温度変化量ΔTn2を算出する。(ステップS111)
ステップS112にて、温度領域Trngと温度変化量ΔTn1との関係から色ずれ変化量ΔDif1を求め(ステップS112)、切り替えた温度領域Trng’と温度変化量ΔTn2との関係から色ずれ変化量ΔDif2を算出(ステップS113)し、ステップS114にて、それぞれ求めた色ずれ変化量ΔDif1と色ずれ変化量ΔDif2を加算し、色ずれ変化量ΔDifを求める。
尚、ここで取得する温度Tnは、1回のサンプリングで取得した温度情報でも問題ないが、複数回のサンプリングを行い、平均化した温度情報とすることで、その時点での温度情報の誤差成分が平滑化され、より精度の高い温度情報を取得することができることはいうまでもない。
ステップS105及びmステップS114で算出した色ずれ変化量ΔDifは、それぞれ、n番目の温度検出による温度変化量ΔTnから算出される色ずれ変化量なので添え字nを付け、ΔDif(a(n), c(n)、f(n)、d(n))とする。
この演算は、各色(C,M,Y)それぞれ行われる。
図23は、色ずれ変化量演算部15において、例えば、任意のタイミングで取得した温度が基準温度Tdefに対して±数℃上昇した場合で且つ、通常画像印刷ジョブが行われていない場合に、テストパターンを形成し、各成分の色ずれ量を検出する。その検出された色ずれ量Difに対し、保持している色ずれ量DefDifとの差分を求め、実測状態における色ずれ変化量を算出する。これを実測色ずれ変化量ΔDif’(An,Cn,Fn,Dn)としたとき、この色ずれ変化量ΔDif’(An,Cn,Fn,Dn)と、予め保持している温度変化量と色ずれ変化量の関係で参照される色ずれ変化量ΔDifとに違いがあるか確認し、違いがある場合は、参照データに実測した色ずれ変化量ΔDif’(An,Cn,Fn,Dn)を追加し、更新してもよい。また、予め保持している、温度変化量と色ずれ変化量の参照データにないポイントの温度変化量に対する色ずれ変化量との関係を算出した場合は、保持している温度変化量と色ずれ変化量の参照データに追加する方法を示すフローチャートである。
以下のフローは各色(C,M,Y)それぞれ実行され、各成分の色ずれ変化量の演算が同じステップで実行される。
尚、以下に示すステップS101からS104並びにステップS106は、図21に示すフローチャートと同様の工程を行うので、図21と同様の工程を行うステップは同一図番を付し、説明を省略する。
ステップS106にて取得した温度変化量ΔTnが0以外であるかどうかステップS120にて判定する。
ΔTnが0である場合(Yes)は、ステップS101へ戻り、0以外の場合(No)は、ステップS121へ移行し、テストパターンを形成、検出し、色ずれ量Difを算出する(ステップS122)。
算出した色ずれ量Difと基準色ずれ量DefDifとから、色ずれ変化量ΔDif’を求める(ステップS123)。
ステップS124にて、温度変化量ΔTnに対する色ずれ変化量との関係データが参照テーブルに存在するか確認を行い、存在する場合(Yes)は、ステップS125へ移行し、存在しない場合(No)は、ステップS126に移行し、取得した温度変化量ΔTnと色ずれ変化量ΔDif’の関係を参照テーブルへ追加する。
ステップS125では、取得した色ずれ変化量ΔDif’と参照テーブル内に存在するΔDifと比較し、ΔDif’=ΔDif又は、ΔDifに誤差分±iを加えた、ΔDif−i<ΔDif’<ΔDif+iの範囲内であるか判断し、前述した条件を満たす場合(Yes)は、ステップS101へ移行し、満たさない場合(No)は、ステップS126に移行し、取得した温度変化量ΔTnと色ずれ変化量ΔDif’の関係を参照テーブルへ追加し、追加されたデータを含んだ回帰直線の近似式を算出する(ステップS127)。
こうすることで、回帰直線から得られる近似式の精度が向上するので、より高精度な色ずれ変化量による色ずれ量補正が可能となる。
また、それぞれの温度変化量に対し、新たに算出した色ずれ変化量が予め保持している関係データとの違いが大きい場合、上述したタイミングで温度変化量と色ずれ変化量との関係を作り直してもよい。
図24は、色ずれ量演算部12、色ずれ保持部4及び印刷ジョブ制御部13の機能を果たすプログラムなどが実行されるハードウェア構成の一例である。また、前述した画像形成装置内各部の動作タイミング制御を行うエンジンコントローラと兼ねても良い。
A/D変換器101は、センサ11の出力が入力され、これをデジタルデータへ変換し、I/O(入出力)ポート105へ接続される。または、フィルタ処理などの信号処理を行う信号処理部やバッファメモリ(ともに未図示)などを介してI/Oポート105へ接続される。
A/D変換器107へは、温度センサ14の出力が入力され、同じくこれをデジタルデータへ変換し、I/O(入出力)ポート105へ接続される。センサ11と同様、フィルタ処理などの信号処理を行う信号処理部やバッファメモリ(ともに未図示)などを介してI/Oポート105へ接続される。
I/Oポート105は、A/D変換器101及び外部ブロックと接続され、CPU102との入出力信号のやり取りを行う。印刷要求信号の入力や印刷ジョブ開始指示信号の発行、画像データ補正部3への色ずれ量の更新などはこのI/Oポート105を介して行う。
演算処理装置CPU102は、I/Oポート105を介して外部との入出力が行われ、温度変化量の演算や色ずれ変化量の演算、さらに色ずれ量の演算や印刷ジョブ開始制御などが実行される。またメモリバス106を介してRAM103及びROM104と接続される。
ROM104には、温度変化量と色ずれ変化量との関係パラメータや色ずれ量を演算するためのプログラムを始め、各種プログラムが格納されている。
図25は、温度と色ずれ変化量との関係を取得する方法の一例を示すフローチャートである。
このフローは、例えば、装置を製造する製造過程や、出荷直後の設置場所に装置の運転が開始された時点や、通常画像印刷ジョブが行われない合間のタイミングでスタートされる。
まずステップS301において、走査光学装置6へポリゴンミラーの回転要求を発行し、ポリゴンミラーの回転が始まる。これはポリゴンミラーの回転によって色ずれが発生する要因となる感光ドラム並びに転写ベルト周辺の温度変化が発生する。ステップS302で温度検出を行い、ステップS303にて温度Tnを保持し、測定回数が1回目かどうかをステップS304で判断する。1回目の温度検出の場合は、ステップS306へ移行し、そうでない場合は、ステップS305へ移行する。
まず1回目の測定時のフローを説明する。
ステップS306で、テストパターン出力指示を出し、テストパターンの出力指示が出た時点で保持している色ずれ量で補正されたテストパターンが転写ベルト上に形成(ステップS307)され、センサ11によってテストパターンの検出を行い(ステップS308)、検出された値から色ずれ量を演算する(ステップS309)。
ステップS310にて、ステップS303並びにステップS309にて算出した、温度と色ずれ量を格納し、ステップS302へ戻る。
測定回数が2回目以降の場合は、ステップS305でn回目の温度Tnに対し、n+1回目に検出した温度T(n+1)との間に所定の変化があった場合、S306へ移行し、変化ないと判断された場合には、ステップS311へ移行する。ステップS311は、温度検出に変化が見られなくなった又は、所定の温度検出値に到達したかどうかを判定し、温度が安定していない又は、所定温度に到達していないと判断した場合は、ステップS302へ戻り、温度変化がなくなった又は、所定温度に到達した場合には、ステップS312へ移行し、フローを終了する。
尚、温度検出値並びに、色ずれ量演算に使用する値は、上記の説明では測定回数を単数で表しているが、1回の測定を複数回とし、複数回で得られた値の平均値を1回分の測定としてもよい。
また、温度安定の判定についても同様であり、複数回の温度検出と温度変化量の演算を行い、それらの平均から温度変化の安定度合を判定してもよい。
図26は、温度変化量と色ずれ変化量との関係を取得する方法の一例を示すフローチャートである。
このフローは、例えば、装置を製造する製造過程や、出荷直後の設置場所に装置の運転が開始された時点や、通常画像印刷ジョブが行われない合間や温度情報に著しい変化(極度の低温状態や高温状態が続いたときなど)が見られるタイミングでスタートされる。
尚、以下に示すステップS313〜ステップS317が加わった点が図25のフローチャートと異なる。図25と同様の工程を行うステップは同一図番を付し、詳細な説明は省略する。
ステップS304にて、測定回数が1回目かどうかを判断する。1回目の温度検出の場合は、ステップS314へ移行し、そうでない場合は、ステップS313へ移行する。
ステップS314は、n=1回目の検出温度を基準温度として保持し、ステップS306へ移行する。
ステップS313は、ステップS314で保持した温度に対し、n+1回目に取得した温度との変化量を算出し、ステップS305へ移行する。
ステップS315は、測定回数を判定し、測定回数が1回目の場合は、ステップS317へ移行し、2回目以降の場合は、ステップS316へ移行する。
ステップS317は、n=1回目における色ずれ量を初期値として保持する。
ステップS316は、ステップS317にて保持した色ずれ量に対し、n+1回目に取得した色ずれ量との変化量を算出し、ステップS310へ移行し、ステップS313並びにステップS316にて算出した、温度変化量と色ずれ変化量を格納する。
なお、上述する各実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更実施が可能である。
6 走査光学装置(露光装置)
7 感光体ドラム
8 転写ベルト
9 二次転写装置
10 用紙搬送路
14 温度検出センサ
30 画像形成装置
32 帯電装置
33 現像装置
34 一次転写装置
35 クリーニング装置
36 定着装置
37 給紙カセット
38 レジストローラ
39 クリーニング装置
特開平8−85236号公報 特開2001−034030号公報 特開2007−108283号公報

Claims (10)

  1. 色の異なる画像を形成する複数の画像形成部と、前記画像形成部で形成される色の異なる複数の画像を中間転写体上に重ね合わせて形成する際の色の位置合わせに、テストパターンを形成して色ずれ量を求め、その色ずれ量に基づきこれを補正するように各色の画像の座標変換を行う、画像データ補正手段を備えた画像形成装置において、
    自画像形成装置の任意のタイミングにおいて、テストパターンによって得られる色ずれ量を演算する色ずれ量演算手段と、
    前記色ずれ量演算手段により得られた結果を保持する色ずれ量保持手段と、
    前記色ずれ量を算出するタイミングと同時に装置内の走査光学装置近傍の温度情報を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段によって検出された温度情報を保持する温度保持手段と、
    前記温度保持手段に予め保持している温度と色ずれ変化量との関係に基づいて色ずれ変化量を算出する色ずれ変化量演算手段とを備え、
    前記画像データ補正手段が前記色ずれ量保持手段に保持されている色ずれ量に前記色ずれ変化量を加算した色ずれ量に基づき、これを補正するように画像の座標変換を行うことを特徴とする画像形成装置。
  2. 色の異なる画像を形成する複数の画像形成部と、前記画像形成部で形成される色の異なる複数の画像を中間転写体上に重ね合わせて形成する際の色の位置合わせに、テストパターンを形成して色ずれ量を求め、その色ずれ量に基づきこれを補正するように各色の画像の座標変換を行う、画像データ補正手段を備えた画像形成装置において、
    自画像形成装置の任意のタイミングにおいて、テストパターンによって得られる色ずれ量を演算する色ずれ量演算手段と、
    前記色ずれ量演算手段により得られた結果を保持する色ずれ量保持手段と、
    前記色ずれ量を算出するタイミングと同時に装置内の走査光学装置近傍の温度情報を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段によって検出された温度情報を保持する温度保持手段と、
    前記タイミング以降に検出した温度情報と前記温度保持手段に保持している温度情報とから温度変化量を算出する温度変化量演算手段から算出された値と、
    前記温度変化量演算手段に予め保持している温度変化量と色ずれ変化量との関係に基づいて色ずれ変化量を算出する色ずれ変化量演算手段とを備え、
    前記画像データ補正手段が色ずれ量保持手段に保持されている前記色ずれ量に前記色ずれ変化量を加算した色ずれ量に基づきこれを補正するように画像の座標変換を行うことを特徴とする画像形成装置。
  3. 電源投入時や通常画像印刷を行わない任意のタイミングにおいて、テストパターン形成によって得られる色ずれ量を演算する色ずれ量演算手段によって演算される色ずれ量と、同タイミングで前記温度検出手段によって検出される温度から、温度と色ずれ変化量の関係を作ることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 電源投入時や通常画像印刷を行わない任意のタイミングにおいて、テストパターン形成によって得られる色ずれ量を演算する色ずれ量演算手段によって演算される色ずれ量と、同タイミングで前記温度検出手段によって検出される温度から、温度変化量と色ずれ変化量の関係を作ることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  5. 予め保持している温度変化量と色ずれ変化量との関係を複数備え、前記色ずれ量を算出するタイミングと同時に装置内の走査光学装置近傍の温度情報を検出する温度検出手段によって検出された温度情報に応じて、保持している温度変化量と色ずれ変化量との関係を切り替えることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  6. 任意のタイミングにおいて、テストパターン形成によって得られる色ずれ量を演算する色ずれ量演算手段によって演算された色ずれ量に予め保持している色ずれ量とから取得した色ずれ変化量が、
    前記と同タイミングで前記温度検出手段によって検出された温度変化量から、温度変化量と色ずれ変化量の関係に基づいて演算される色ずれ変化量と一致せず、且つ所定の範囲を超えている場合に、その温度領域における温度変化量と色ずれ変化量の関係を作り直すことを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  7. 任意のタイミングにおいて、テストパターン形成によって得られる色ずれ量を演算する色ずれ量演算手段によって演算された色ずれ量に予め保持している色ずれ量とから取得した色ずれ変化量が、
    前記と同タイミングで前記温度検出手段によって検出された温度と色ずれ変化量の関係に基づいて演算される色ずれ変化量と所定の範囲で一致しない場合、予め保持している温度変化量と色ずれ変化量の関係に追加し、関係式を書き換えることを特徴とする請求項3または4記載の画像形成装置。
  8. 任意のタイミングにおいて、テストパターン形成によって得られる色ずれ量を演算する色ずれ量演算手段によって演算された色ずれ量に予め保持している色ずれ量とから取得した色ずれ変化量と、前記と同タイミングで前記温度検出手段によって検出された温度との関係における関係式が、回帰直線から得られる近似式であることを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  9. 任意のタイミングにおいて、テストパターン形成によって得られる色ずれ量を演算する色ずれ量演算手段によって演算された色ずれ量に予め保持している色ずれ量とから取得した色ずれ変化量と、前記と同タイミングで前記温度検出手段によって検出された温度変化量との関係が、
    予め保持している温度変化量と色ずれ変化量の関係にない場合、保持している温度変化量と色ずれ変化量の関係に追加し、回帰直線から得られる近似式を更新することを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  10. 温度検出手段を複数備え、色毎に前記温度検出手段で検出した温度と色ずれ変化量の関係を作ることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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