JP2012126185A - 鉄道車両の内装品取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両内装品の取付作業が容易で、取付作業性を向上させ、規則的に配置される車両内装品を見栄えよく取り付ける。
【解決手段】屋根構体4に対し車両前後方向あるいは車両左右方向に沿って第1の取付金具5を取り付ける。この第1の取付金具5に対しボルトなどの機械的締結具11Eを用いて、第2の取付金具6を車両上下方向について位置調整をして取り付ける。第2の取付金具6は蛍光灯などの灯具7が取り付けられるものであり、灯具7に対応する大きさを有し、連続して取り付けられる。第2の取付金具6の間には板材の重複部分があり、吊り手棒受け10が取り付けられる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、空調機器、空調ダクト、蛍光灯、吊手棒、側天井などの車両内装品を取り付ける鉄道車両の内装品取付構造に関する。
鉄道車両の車両構体の内側、たとえば屋根構体の内側には、空調機器、空調ダクト、蛍光灯、吊手棒、側天井などの車両内装品(天井内装品)が取り付けられている。
鉄道車両(客車)は、例えば、平面視で幅略3m×長さ略20mの広い室内空間を有し、上記車両内装品は広い範囲で見渡すことができるため、全てを見た目よく取り付けることが要求される。とくに、天井に取り付けられる車両内装品は、乗客に対する美感に大きな影響を与えるので、同形状の車両内装品を車両前後方向において規則的に(たとえば連続して繰り返し)取り付ける場合には、それら全てを精度よく取り付け、全体として見栄えよく見えるように取り付けなければならない。
一方、鉄道車両の構体はステンレス鋼(SUS)の薄板を組み合わせて溶接組立したり、アルミの形材や板材を溶接組立で構成するのが一般的である。そのような構体は主として溶接を用いて製作されることから、構体自体を精度よく製作するのは難しく、通常は公差の範囲内に収まるように製作される。
具体的には、各種車両内装品を取り付ける場合には、それぞれについての専用の取付金具が用いられ、そのような取付金具が、車両構体(たとえば屋根構体)に溶接やボルト締結などで取り付けることが多いが、取付金具には車両内装品を支持させるために必要な剛性が求められるため、取付金具を単体で構成する場合には上記公差を吸収する調整機構を持たせることが難しい。
そこで、従来は、前述したような車両内装品を見栄えよく取り付けるには前記公差を吸収できるよう取付金具と車両内装品との間に塩化ビニル製のライナーなどの調整スペーサを設け、構体の完成に応じて調整スペーサの厚みなどを適宜変更しながら,見栄えよく仕上がるよう車両内装品を取り付けている。
しかし、車両内装品それぞれに取付金具が必要な構造であるため、その調整はそれぞれについて実施する必要がある。そのため、この調整作業には非常に時間がかかっていた上、調整には熟練を要し、作業者によってできあがりにばらつきが生じる場合もある。
これに対して、特許文献1には、板バネを利用した鉄道車両の内装パネルの取付構造が提案されている。かかる取付構造は、適切な反力を備えた金属ばねを、受け骨部材と内装パネルとの間であって取付用ねじを用いて取り付けられる部位に設けている。これにより、レベル調整用ライナーを設けることによるレベル調整作業を行うことなく、適切な位置に内装パネルを取り付けることが可能である、としている。
また、特許文献2、3には、吊り溝などを利用して、車両前後方向についての調整機構が提案されている。特許文献2の車両用艤装構造は、取付骨材の上端部を屋根構体側のアダプタ金具に固定し、取付骨材の下端部を床構体側の支持金具に固定するだけで、取付骨材が屋根構体と床構体との間に立設される。取付骨材は、各種の車両用の艤装を取り付けた状態のまま容易に立設することができるため、予めアウトワーク作業により車両用の艤装を取付骨材に取り付けておくことにより、工期短縮、コスト低減を達成することができる、としている。また、特許文献3の内部艤装構造は、構体の内面には艤装品を支持する複数の支持具が車体長手方向に沿って設置され、各支持具に、艤装品を固定する締結手段が嵌合する支持固定部が、車体長手方向に沿って形成され、前記艤装品は前記複数の支持具に固定される複数の固定部を備え、前記固定部は締結手段の固定位置を車体長手方向に交差する方向に調整可能に構成されているので、艤装品支持具と艤装品の位置合わせが簡単に行え、従来行っていた支持部材と艤装品との直接的な位置合わせを行う必要がなくなり、作業性の向上を図れるようにしたものである
さらに、特許文献4の内装品取り付け構造は、内張板と、該内張板の車体外側に配設される内骨とにねじ挿通孔を重合して設け、該ねじ挿通孔に内装品のねじ挿通孔を合致させて、これらねじ挿通孔に内装品側から挿通した止めねじを、前記内骨の車体外側面に取り付けたねじ座のめねじ孔にねじ込んで前記内装品を取り付ける構造とするとともに、少なくとも前記内張板と内骨のねじ挿通孔を前記めねじ孔よりも大径に形成し、前記内骨の車体外側面にガイド枠を設けて、該ガイド枠内に前記ねじ座をスライド可能に支持している。これにより、車体の内張板を通して内装品を取り付ける際に、車体や内装品の製作誤差を吸収しながら、内装品を所定位置へ簡便に取り付けすることができるとしている。
特開2000−229569号公報 特開2005−125998号公報 特開平7−172306号公報 特開2002−356162号公報
しかし、特許文献1の取付構造は、レベル調整作業を容易にすることができるが、軽量の内装パネルについてのレベル調整であり、比較的重量のある車両内装品の調整については開示されていない。また、板バネを用いて調整しているため、調整範囲が狭いという問題がある。
また、特許文献2の構造は、車両上下方向に延びる取付骨材を用いているため、部品点数も多くなるという問題があり、特許文献3の技術では車両上下方向の位置調整機構としてそのまま採用することはできない。
さらに、特許文献4の構造は、前記内張板と内骨のねじ挿通孔を前記めねじ孔よりも大径に形成し、前記内骨の車体外側面にガイド枠を設けて、該ガイド枠内に前記ねじ座をスライド可能に支持した構造であるため、部品点数が多く、構造が複雑である。また、重量がある車両内装品(荷棚ブラケット)自体の取付けの調整範囲を大きくして、位置調整して取り付けるので、取付作業性に劣る。各車両内装品毎に位置調整する必要があるので、この点においても取付作業性が劣るという問題がある。
そこで、本発明は、車両内装品の取付作業が容易で、車両内装品を見栄えよく取り付けることができる鉄道車両の内装品取付構造を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、鉄道車両の車両前後方向又は車両左右方向に沿って配置され、一端が鉄道車両の屋根構体に取り付け可能な第1の取付部材と、車両内装品を取付可能な大きさを有する水平部と、前記水平部の長辺側端部に設けられ、前記第1の取付部材の他端に、前記鉄道車両の車両上下方向に位置調整可能に取り付けられる鉛直部とを含む第2の取付部材とを備える、ものである。ここで、第1の取付部材とは、屋根構体の主構造に、長穴などを利用した締結機構を利用して直接締結により取り付けられるもので、屋根構体に対し車両前後方向又は車両左右方向について、例えばスライド移動による位置調整できるように取り付けられるものである。第2の取付部材は、第1の取付部材に対し車両上下方向の位置調整可能に機械的締結により取り付けられるもので、内装機器や内張材などの車両内装品を取り付けるための取付孔やねじ座を備えるものである。
このようにすれば、屋根構体に対し車両前後方向又は車両左右方向に沿って取り付けた第1の取付部材に対し車両上下方向の位置調整を行って第2の取付部材が取り付けられ、その第2の取付部材に対し車両内装品が直接的にあるいは間接的に取り付けられるので、軽量である第1及び第2の取付部材について位置調整をすればよく、重量がある車両内装品ごとの、細かい位置調整作業を不要とすることができ、車両内装品の取付作業が容易で、取付性が向上する、また、取付作業が容易であるので、車両内装品が規則的に配置される場合に車両内装品を見栄えよく取り付けることができる。
また、一つの第2の取付部材に対し複数の車両内装品を取り付けるようにすれば、一つの第2の取付部材についての一度の位置調整でよくなり、車両内装品毎の位置調整が不要になり、位置調整に要する時間を大幅に短縮することができる。
特に、第1の取付部材に対し第2の取付部材が位置調整可能に取り付けられるので、調整作業中における取付位置の仮決め、再調整が容易である。よって、屋根構体に取り付けられた第1の取付部材に対し、車両上下方向の位置調整がなされた第2の取付部材に車両内装品を取り付けることになるので、屋根構体の製作精度にかかわらず、前記車両内装品を車両上下方向の位置関係において精度よく取り付けることができる。
この場合、請求項2に記載のように、前記第1の取付部材は、断面略L字状であり、水平方向に延在する一端と鉛直方向に延在する他端とを有し、前記他端には、前記車両上下方向に延在する貫通穴が形成され、前記第2の取付部材の鉛直部は、前記車両上下方向に位置調整可能に前記貫通穴に締結される、構造とすることができる。
このようにすれば、簡単な構造で、第1の取付部材に対し第2の取付部材が、車両上下方向に位置調整可能に取り付けられる。
そして、請求項3に記載のように、前記第1及び第2の取付部材は、軸力により固定される第1の固定具とせん断力により固定される第2の固定具により固定される、ようにすることができる、
このようにすれば、第1及び第2の取付部材相互は、第1及び第2の固定具により固定されるので、調整終了後に取付部材相互の位置がずれることがなく、取付けの信頼性を確保でき、また、車両内装品を取り付けた時の見栄えを長期間にわたって確保することができる。
請求項4に記載のように、前記第1の取付部材は、少なくとも第1のブラケットと第2のブラケットとから構成され、前記第2のブラケットは、長手方向の長さが前記第1のブラケットの長手方向の長さよりも長く、前記第1及び第2のブラケットは、前記第2の取付部材の長辺側端部に設けられた各前記鉛直部を支持する、ようにすることができる。
このようにすれば、第1及び前記第2のブラケットは、前記第2の取付部材の長辺側端部に設けられた各前記鉛直部を支持するので、車両内装品が取り付けられる第2の取付部材の長辺側端部に設けられた各前記鉛直部を支持することになり、比較的重量がある車両内装品であっても、重量バランスよく、安定した取り付けが可能となる。
請求項5に記載のように、複数の前記第2の取付部材は、前記第2の取付部材の長手方向に沿って連続して配置され、隣接する各前記第2の取付部材は、1つの前記第1の取付部材により連結される、ようにすることができる。
このようにすれば、車両上下方向において位置調整され連続して(つまり、繰り返して)配置される第2の取付部材に対し車両内装品が取り付けられて配置されるので、車両前後方向又は車両左右方向に沿って連続して配置される車両内装品を精度よく、見栄えよく取り付けることができる。
また、隣接する前記各第2の取付部材を1つの前記第1の取付部材で取り付けることができるようになり、部品点数の低減を図ることができる。
ところで、前述したように第2の取付部材は車両全長にわたる一つの部品ではなく、車両内装品と同様に同じ部品をある程度のピッチで連続して取り付ける場合、車両内装品を見栄えよく取り付けるためには、隣接する第2の取付部材と、車両内装品を取り付ける面を合わせる必要がある。
そこで、請求項6に記載のように、前記第2の取付部材は、前記鉛直部の短辺側一端に、外側に屈曲して前記第2の取付部材の長手方向に延びる屈曲部と、他端に前記鉛直部の長手方向に延在する挿入部とを有し、前記屈曲部と前記鉛直部との間には、空所が形成され、隣接する各前記第2の取付部材のうち、一方の前記第2の取付部材側に形成された前記挿入部が、他方の前記第2の取付部材側の前記空所に挿入されて連結される、ようにすることができる。
このようにすれば、第2の取付部材を車両全長にわたる一つの部品ではなく、車両内装品と同様に同じ部品を一定のピッチで連続して取り付ける場合にも、車両前後方向において複数の第2の取付部材を精度よく取り付けることができる。とくに、隣接する第2の取付部材の一方の前記第2の取付部材側に形成された前記挿入部を、他方の前記第2の取付部材側の前記空所に挿入して連結される構成とすることで、第2の取付部材の鉛直部側において位置調整を行うことができ、その挿入連結構造によって前記第2の取付部材の重量をある程度支持させることで、作業者の負担を軽減でき、また取付作業が容易になる。よって、作業者一人による調整・取付作業が可能となる。
また、前記第2の取付部材を、軽量化のために薄板で形成しても、前記差し込み構造による重ね合わせ部分を利用して、全体として必要な強度を確保することができる。また、内側部材を設けることで、重ね合わせ部を利用した挿入部が挿入される隙間を簡単に形成することができる。
この場合、さらに、請求項7に記載のように、前記第2の取付部材上であって、前記第2の取付部材の短辺側端部に内側部材をさらに備え、前記第2の取付部材は、前記水平部の短辺側一端に、車両上部方向に屈曲して前記第2の取付部材の長手方向に延びる屈曲挿入部と、他端に前記第2取付部材の長手方向に延びる延長部とを有し、前記内側部材の一端には、車両上部方向に屈曲して前記第2の取付部材の長手方向に延びる内側部材屈曲部を有し、前記内側部材屈曲部と前記延長部との間には、隙間が形成され、隣接する各前記第2の取付部材のうち、一方の前記第2の取付部材側に形成された前記屈曲挿入部が、他方の前記第2の取付部材側に形成された前記隙間に挿入されて連結される、ものとすることができる。
このようにすれば、第2の取付部材の水平部側においても、位置調整を行うことができ、一方の前記第2の取付部材側に形成された前記屈曲挿入部が、他方の前記第2の取付部材側に形成された前記隙間に挿入されて連結されるという挿入連結構造によって、前記第2の取付部材の重量をさらに支持させることができ、作業者の負担をより軽減できる。
そして、請求項8に記載のように、前記内側部材屈曲部は,先端部が前記屈曲挿入部の挿入を案内するように傾斜していることが望ましい。
このようにすれば、屈曲挿入部の挿入が案内されるので、挿入連結作業が簡単になり、作業性が向上する。また、屈曲挿入部において、固定することで、隣接する第2の取付部材を同じ機械的締結具あるいは固定具にて締結したり固定したりできるので、機械的締結具や固定具の数を削減することもできる。
請求項9に記載のように、前記第2の取付部材の前記水平部は、灯具の長さに対応し、かつ前記灯具を取り付け可能であり、前記隣接する第2の取付部材の間であって、前記内側部材と前記第2の取付部材との重合部には吊り手棒受けを取り付け可能である、ようにすることができる。
このようにすれば、連続して(繰り返し)配置される車両内装品である蛍光灯などの灯具を見栄えよく設けることができる。また、前記隙間に前記屈曲挿入部が挿入されてなる重ね合わせ部分に吊り手棒受けを支持させるので、吊り手棒受けの支持部分を、強度に優れる板材の重ね合わせ部分とすることができ、取付部材全体で考えた場合の重量の増加を最小限に抑制することができる。
請求項10に記載のように、前記第1及び第2の取付部材は、金属板材をプレス成形して製作されるプレス成形品とすることが望ましい。
取付部材には強度が必要で金属製であることが多く、重量があるため、その調整及び取付作業に時間がかかる原因となっていたが、プレス成形品とすれば、軽量化のために薄板を用いても、必要な強度を確保でき、取付部材の寸法精度が高くなり、車両内装品取付時における調整作業を削減することができる。また、第1及び第2の取付部材を複雑な形状とすることもできる。
特に、蛍光灯などの灯具のように同じものが複数並んで取付られる車両内装品の場合は、第1の取付部材と第2の取付部材のみを用い、それらを連続して、つまり繰り返し並べて使用するので、プレス成形してもコスト面で不利となることがない。
請求項11に記載のように、前記第2の取付部材は、複数の内装品取付面を有し、複数種類の車両内装品が取り付けられるものであることも可能である。
このようにすれば、位置調整された1つの取付部材(第2の取付部材)に対し複数の車両内装品を取り付けることができるので、位置調整作業と取付作業が簡単にできる。これにより、従来は車両内装品の形状により取付部材側の取付高さが異なっていると、溶接や板曲げ等の加工だけでは単一の取付部材として製造するのが困難であり、複数の取付部材で構成していたが、そのような不具合を解消できる。
本発明により、車両内装品の取付作業が容易で、車両内装品を見栄えよく取り付けることができる鉄道車両の内装品取付構造を提供することができる。
本発明に係る鉄道車両の内装品取付構造の一実施の形態である、屋根構体への車両内装品の取付構造を示す断面図である。 車両内装品である蛍光灯などを取り付けるのに用いる第1及び第2の取付金具を示す分解斜視図である。 前記第1及び第2の取付金具を、内側金具も含めて組み付けた状態を示す斜視図である。 同要部を拡大して示す斜視図である。 隣接する第2の取付金具の関係を示し、(a)は外側からみた側面図、(b)は図5(a)のA−A線における断面図である。 前記隣接する第2の取付金具の関係を示し、(a)は平面図、(b)は図6(a)のB−B線における断面図である。 他の実施の形態についての分解斜視図である。 前記他の実施の形態の取付状態を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に沿って説明する。
図1は本発明に係る鉄道車両の内装品取付構造の一実施の形態である、屋根構体への車両内装品の取付構造を示す断面図である。図2は後述する取付金具の分解斜視図である。
図1に示すように、屋根構体4は、主に、屋根外板1に設けられ、車両左右方向(レール方向)に延びる垂木2と、この垂木2の間に車両前後方向に延びる縦桁(図示せず)と、垂木2の車室内側に車両前後方向に延びる内装部品受け3とから構成される。
車両内装品は、第1及び第2の取付金具5,6(第1及び第2の取付部材)を介して、屋根構体4に対して取り付けられる。ここで、車両内装品は、灯具7(たとえば蛍光灯)、側天井8、空調ダクト9等を含むが、車内に設置されるものであれば、これらに限られない。なお、本実施の形態では、取付金具5,6は、金属板材をプレス成形したプレス成形品を用いているが、同程度の強度を有するものであれば、金属板材に限られるものではない。
そして、後述するように、同じ灯具7が、車両前後方向において一定間隔で取り付けられ、隣り合う灯具7,7の間に吊り手棒受け10が取り付けられている、これにより、吊り手棒受け10も車両前後方向において一定間隔でもって取り付けられていることになる。よって、灯具7や吊り手棒受け10が、車両前後方向において連続して繰り返し、つまり規則的に配置される。
屋根構体4の内装部品受け3は、車体中央側の車両上下方向の長さが長い脚部3aと、この脚部3aから車体外方側に水平方向に延びる水平部3bとを有する。
この屋根構体(内装部品受け3の水平部3b)に、形状の異なる2種類の金属製ブラケット、つまり第1及び第2のブラケット5A,5Bからなる第1の取付金具5が車両前後方向に沿って配置され、車両前後方向及び車両左右方向の位置を調整してそれらが取り付けられる(図2参照)。
灯具7が取り付けられる第2の取付金具6は、車両前後方向及び車両左右方向の位置調整された第1の取付金具5(ブラケット5A,5B)に取り付けられ、このとき、第2の取付金具6は、車両上下方向の位置(床面からの高さ)を調整して取り付けられる。両ブラケット5A,5Bによって、第2の取付金具6(灯具7)の、車両左右方向の両側が支持され、この第2の取付金具6は灯具7の長さに対応する長さを有するので、灯具7全体を安定して支持することができる。
第1及び第2の取付金具5,6は、プレス成形品で軽量であるため、このような構成により第1及び第2の取付金具5,6を、屋根構体4に対し位置調整して取り付けることができる。そして、位置調整して取り付けられた第2の取付金具6に対し重量がある灯具7をボルトなどの機械的締結具11Aを用いて取り付けることができるので、取り付け作業が容易であるし、灯具7が精度よく見栄えよく取り付けられる。この第2の取付金具6の取付面(内装品取付面)に、灯具7の車外側の側天井8が機械的締結具11Bにて、車内中央側の空調ダクト9が締結部11Cを用いて取り付けられる。また、具体的に図示していないが、灯具7の間には吊り手棒受け10が取り付けられる。このように位置調整された第2の取付金具6(内装品取付面)を基準として各種車両内装品が取り付けられるので、各種車両内装品は精度よく、見栄えよく取り付けることができ、取付作業性もよい。
続いて、各取付金具5,6及びそれらの取付構造について説明する。
図2〜図4に示すように、第1の取付金具5のうち第1のブラケット5Aは、断面L字形状で、取付孔5aを有し屋根構体4(内装部品受け3)に取り付けられる水平部5Aa(水平方向に延在する一端)と、その水平部5Aaに直交する方向に延び車両上下方向に平行に延びる1対の長穴5b,5b(車両上下方向に延在する貫通穴)を有する鉛直部5Ab(鉛直方向に延在する他端)とを有する。各第1のブラケット5Aは、車両前後方向において灯具7の長さに対応するピッチで配置されている。
もう一方のブラケット5Bも、断面L字形状であるが、車両前後方向(ブラケットの長手方向に相当)の長さが第1のブラケット5Aよりも長くなっている。本実施の形態では、ブラケット5Bは、灯具7の車両前後方向の長さに対して略2倍の長さを有する。ただし、ブラケット5Bの長さは、これに限られず、車両内装品の大きさ及び作業性の観点から、2500mm程度から4000mm程度の長さであればよい。
この第2のブラケット5Bは、車両前後方向の中央部及び両端部において屋根構体4(内装部品受け3)に取り付けられる取付孔5c,5cを有する水平部5Ba(水平方向に延在する一端)と、その水平部5Baに直交する方向に延びる鉛直部5Bb(鉛直方向に延在する他端)とを有する。この鉛直部5Bbには、第1のブラケット5Aの位置に対応する位置に、第1のブラケット5Aと同様に車両上下方向に平行に延びる1対の長穴5d,5d(車両上下方向に延在する貫通穴)が形成されている。
第1及び第2のブラケット5A,5Bは、車両前後方向(レール方向)の位置を調整して、屋根構体4の一部を構成する内装部品受け3にボルトなどの機械的締結具11Dを用いてそれぞれ取付固定され、その取付固定された状態では、鉛直部5Ab,5Bb同士は、ほぼ平行な位置関係とされる。
そして、図3に示すように、2つの第1のブラケット5A,5Aと1つの第2のブラケット5Bとの間に、1つの第2の取付金具6が取り付けられる。この第2の取付金具6は、第1の取付金具5(ブラケット5A,5B)に対して車両上下方向の高さ(床面からの高さ)が調整されて、ボルトなどの機械的締結具11E(軸力により固定される第1の固定具)を用いて取り付けられる。なお、具体的に図示していないが、前記調整終了後、ボルトなどの機械的締結具11Eにて締結固定した上で、両金具5,6に貫通穴を設け、リベットなどの固定具(せん断力により固定される第2の固定具)にて、第2の金具6を第1の取付金具5(ブラケット5A,5B)に固定する。これにより第2の取付金具6は、第1の取付金具5(ブラケット5A,5B)に位置がずれないように固定され、鉄道車両の走行による振動にかかわらず、長期間にわたって位置調整された状態が維持される。この固定具による固定は、隣接する第2の取付金具6がある場合には、隣り合う第2の取付金具6とその間に位置している第1の取付金具5(ブラケット5A,5B)とを同時に行うことになる。
なお、機械的締結具11Eは、第1の取付金具5と第2の取付金具6との位置関係のずれを軸力にて防止できる固定具であればよく、ボルトに限られるものではない。
また、第1の取付金具5と第2の取付金具6は、機械的締結具11Eにより固定された後、リベットを用いて固定したが、これに限られず、せん断力を用いて固定できる固定具であればよい。例えば、第1の取付金具5と第2の取付金具6の位置調整を行なった後、第1の取付金具5及び第2の取付金具6に貫通穴を設け、タップ加工してネジ穴を形成し、ボルト等により固定してもよい。
第2の取付金具6は、第1の取付金具5(第1及び第2のブラケット5A,5Bの鉛直部5Ab,5Bb)に車両上下方向に位置調整可能に取り付けられる鉛直部6a,6aと、それらの下縁部を連結する水平部6cとを有する。鉛直部6a,6aは、水平部6cの長辺側端部(車両前後方向に延びる端部)に設けられ、第1のブラケット5Aの長穴5bあるいは第2のブラケット5Bの長穴5dに、車両上下方向の位置調整可能に締結される。また、水平部6cは、車両内装品を取付可能な大きさを有するもので、複数の内装品取付面を有し、灯具7,側天井8,空調ダクト9及び吊り手棒受け10などの複数種類の車両内装品が取り付けられる。なお、水平部6cは中央部に開口部を有する形状としてもよい。
以上のような構成により、第2の取付金具6は、車両上下方向の高さが調整されて取り付けられているので、この第2の取付金具6に車両内装品を取り付けることで、車両内装品自体の車両上下方向の高さを直接調整することなく、所定の高さに精度良く取り付けられる。これにより、第2の取付金具6は、車両前後方向に沿って連続して繰り返し配置されても、見栄えよく取り付けることができる。
第2の取付金具6の各鉛直部6aの一方の端部(短辺側一端)には、鉛直部6aに対して車両左右方向に段差を有し、外側に屈曲した後、第2の取付金具6の長手方向に延びる屈曲延長部6aa(屈曲部)が形成され、その屈曲延長部6aaの先端が案内傾斜部6abとなっている。この屈曲延長部6aaと鉛直部6aとの間には、前記段差によって空所S1が形成されている。そして、各鉛直部6aの他方の端部(短辺側他端)には、鉛直部6aの長手方向に延在する係合部6ac(挿入部)が形成されている。
そして隣接する第2の取付金具6同士が連結された状態では、一方の第2の取付金具6の鉛直部6aの係合部6acは、他方の第2の取付金具6の屈曲延長部6aaの内側に沿って位置する。すなわち、他方の第2の取付金具6の屈曲延長部6aaにより形成された空所S1には、一方の第2の取付金具6の鉛直部6aの係合部6acが挿入される。
また、図5(a)に示すように、水平部6c(第2の取付金具6)の車両前後方向端部(短辺側一端)のうち、屈曲延長部6aaが設けられた側の端部には、車両左右方向の両側において、第2の取付金具6に対して車両上部方向に段差を有し、車両上部方向に屈曲して第2の取付金具6の長手方向に延びる屈曲挿入部6caが設けられている。一方、もう一方側の端部(短辺側他端)には、車両左右方向の両側において、屈曲挿入部6caに対応する延長部6cbが設けられる。すなわち、第2の取付金具6の水平部6cの短辺側の一端には、車両左右方向の両側において、2つの屈曲挿入部6caが設けられ、もう一方側の他端には2つの延長部6cbが延在している。なお、屈曲挿入部6caと延長部6cbの設置箇所及び数はこれに限られない。
また、第2の取付金具6上であって短辺側の各端部には、第2の取付金具6の内周面に沿って一定幅の内側金具12A,12B(内側部材)が設けられている。この内側金具12A,12Bも、2つの鉛直部12Aa,12Baと、それらの下縁を連結する水平部12Ab,12Bbとを有する。
第2の取付金具6の屈曲挿入部6caが設けられている側の内側金具12Aは、それの直下の屈曲挿入部6caに沿って車両上部方向に屈曲して第2の取付金具6の長手方向に延びる屈曲延長部12Abaが形成されている。この屈曲延長部12Abaは、第2の取付金具6の屈曲挿入部6caと略同じ幅を有している。
また、第2の取付金具6の延長部6cbが設けられている側の内側金具12Bは、隣接して配置される内側金具12Aの屈曲延長部12Abaと略同じ幅を有する屈曲延長部12Bba(内側部材屈曲部)が設けられる。屈曲延長部12Bbaは、水平部12Bbに対して車両上部方向に段差を有し、車両上部方向に屈曲しており、先端には案内傾斜部12Bbcが設けられる。かかる構成により、内側金具12Bが第2の取付金具6の上に取り付けられた状態において、屈曲延長部12Bba及び案内傾斜部12Bbcと、第2の取付金具6の延長部6cb(水平部6c)との間には、第2の取付金具6の板厚に相当する幅を有する隙間S2が形成される。隣接して取り付けられる第2の取付金具6の屈曲挿入部6caは、案内傾斜部12Bbcによって案内されて隙間S2に挿入され、その結果、第2の取付金具6及び内側金具12Bが重ね合わされた状態となる。
このように、隙間S2に隣に位置する第2の取付金具6の屈曲挿入部6caを挿入して取り付けることにより、第2の取付金具6の車両前後方向の位置決めを行なうことができる。
図3は、第1及び第2のブラケット5A,5B(第1の取付金具5)と第2の取付金具6と内側金具12A,12Bをそれぞれ組み付けた状態を示す斜視図である。図3に示すように、各構成部材を容易に位置決めして取り付けることができるので、隣接する第2の取付金具6を連続して取り付けることができるとともに、第2の取付金具6に取り付けられる灯具7も見栄えよく配置することができる。
また、図3に示すように、隣接する、2つの第2の取付金具6(挿入により板材が重ね合わされた部分)に対し、共通の第1の取付金具5(ブラケット5A,5B)が用いられている。つまり、隣接する、2つの第2の取付金具6が同じ1つの第1の取付金具5(第1及び第2のラケット5A,5B)にて支持される。
ところで、複数の車両内装品を取り付ける場合には、強度が必要な個所(例えば天井の吊手棒受け10)とそれほど強度を要しない個所(例えば天井の灯具)がある。そこで、本実施の形態では、図1に示すように取付金具5,6が重ね合わされた箇所には吊り手棒受け10が取り付けられた構成としている。すなわち、取付金具5と、内側金具12A,12Bが設けられた取付金具6とを重ね合わせた構成により、強度を要する箇所のみ板厚を増大させることができるので、取付金具全体の重量増を最小限に抑えるとともに、必要な強度も確保できる。
また、隣り合う取付金具5,6に端部を差し込んで重量をある程度支持させることで作業者の負担が軽減でき、一人の作業者による作業が可能となる。また、差し込む個所を内側金具12A,12Bで構成することにより製造性を高めることができ、案内傾斜部12Bbcによって差し込みやすくすることで作業性を高めることができる。そして、薄板で金具5,6,12A,12B全体を製作しても、車両内装品を取り付けることになる取付金具6の端部のみ重ねあわせを多く取ることで強度を持たせることができる。
取付金具5,6同士は、必要に応じて緩めたり締め付けたりできる機械的締結具にて結合し、必要な寸法調整を行なうようにしているので、第2の取付金具6についての位置の仮決め、再調整が容易となる。そして、位置決め、調整終了後に緩めることができないリベットなどの固定具で固定することで、信頼性を高めることができる。
隣り合う第2の取付金具6及び第1の取付金具5を同じ機械的締結具で締結し、また、同じ固定具にて固定できるので、機械的締結具や固定具の種類を削減できる。
複数の車両内装品を同じ取付金具(第2の取付金具6)で支持することで、一度の調整により複数の車両内装品に対する調整ができることになり、調整に要する時間を短縮できる。
また、取付金具5,6をプレス成形品としているので、断面視でL字状や凹凸状の補強部を有する形状とすることができる。これにより、薄板でも強度を保つことができ、軽量化も図れる。しかも、製品の寸法精度が高く、車両内装品の取付時における調整作業を削減できる。車両内装品の形状により取付金具側の取付面高さが異なると、複数の車両内装品を取り付ける取付金具を、溶接かつ板曲げにより1つの金具として構成するのが難しい。従来は車両内装品毎の複数の取付金具を用意する必要があったが、前述したように取付金具5,6をプレス成形品とすることで一つの取付金具内で異なる高さの、複数の内装品取付面を成形することが可能となり、部品点数を削減できる。また、複数の車両内装品を同じ取付金具(第2の取付金具6)で支持することで、車両内装品間の位置調整が不要となる。
本発明は、前記実施の形態のほか、次のように変更して実施することも可能である。
(i)前記実施の形態では、車両上下方向の位置調整をするための長穴5b,5dは、第1の取付金具5(ブラケット5A,5B)に形成されているが、第2の取付金具に形成されてもよい。
(ii)前記実施の形態では、内側金具12Bの屈曲延長部12Bbaと第2の取付金具6の延長部6cbとの間に、隣接する第2の取付金具6の屈曲挿入部6caが挿入される隙間S2を形成しているが、そのような隙間を形成することなく、屈曲延長部12Bbaあるいは延長部6cbと屈曲挿入部6caとが重ね合わされるだけの構造とすることも可能である。また、第2の取付金具6が支持する車両内装品が軽量の場合には、内側金具12A,12B(内側部材)を省略することもできる。
(iii)前記実施の形態では、第1の取付金具5(ブラケット5A,5B)の取り付けの向きは、第1の取付金具5の長手方向を車両前後方向と一致させているが、車両左右方向としてもよい。たとえば、図7及び図8に示すように、第1の取付金具5(ブラケット5A,5B)は、金具長手方向が車両左右方向となるように、屋根構体21に形成され車両前後方向に延びる吊り溝21aに機械的締結具11Fを用いて位置調整して取り付ける。そして、第1及び第2ブラケット5A,5B(第1の取付金具5)には、長穴5Aa,5Baを設け、第1の取付金具5と第2取付金具6とは機械的締結具11Gに締結される。このとき、長穴5Aa,5Baを利用しているので、車両上下方向の位置調整が可能である。車両上下方向の位置調整後には、他の構成部材はリベットなどの固定具により固定される点は上述の実施の形態と同様である。そして第2の取付金具6Aには、車両前後方向に配置される蛍光灯などの灯具7Aを支持するフレーム22が取り付けられ、取付金具を構成する板材が重複する部分に吊り手棒受け10Aが取り付けられるようにすればよい。
1 屋根外板
4 屋根構体
5 第1の取付金具
5b 長穴(貫通穴)
5d 長穴(貫通穴)
5A 第1のブラケット
5B 第2のブラケット
6,6A 第2の取付金具
6a 鉛直部
6aa 屈曲延長部(屈曲部)
6ab 案内傾斜部
6ac 係合部(挿入部)
6c 水平部
6ca 屈曲挿入部
6cb 延長部
7 灯具
8 側天井
9 空調ダクト
10 吊り手棒受け
11A〜11G 機械的締結具(第1の固定具)
12A,12B 内側金具(内側部材)
12Aa,12Ba 鉛直部
12Ab,12Bb 水平部
12Aba 屈曲延長部
12Bba 屈曲延長部
12Bbc 案内傾斜部
S1 空所
S2 隙間

Claims (11)

  1. 鉄道車両の車両前後方向又は車両左右方向に沿って配置され、一端が鉄道車両の屋根構体に取り付け可能な第1の取付部材と、
    車両内装品を取付可能な大きさを有する水平部と、前記水平部の長辺側端部に設けられ、前記第1の取付部材の他端に、前記鉄道車両の車両上下方向に位置調整可能に取り付けられる鉛直部とを含む第2の取付部材とを備える、鉄道車両の内装品取付構造。
  2. 前記第1の取付部材は、断面略L字状であり、水平方向に延在する一端と鉛直方向に延在する他端とを有し、
    前記他端には、前記車両上下方向に延在する貫通穴が形成され、
    前記第2の取付部材の鉛直部は、前記車両上下方向に位置調整可能に前記貫通穴に締結される、請求項1に記載の鉄道車両の内装品取付構造。
  3. 前記第1及び第2の取付部材は、軸力により固定される第1の固定具とせん断力により固定される第2の固定具により固定される、請求項1又は2に記載の鉄道車両の内装品取付構造。
  4. 前記第1の取付部材は、少なくとも第1のブラケットと第2のブラケットとから構成され、
    前記第2のブラケットは、長手方向の長さが前記第1のブラケットの長手方向の長さよりも長く、
    前記第1及び第2のブラケットは、前記第2の取付部材の長辺側端部に設けられた各前記鉛直部を支持する、請求項1〜3のいずれか1つに記載の鉄道車両の内装品取付構造。
  5. 複数の前記第2の取付部材は、前記第2の取付部材の長手方向に沿って連続して配置され、
    隣接する各前記第2の取付部材は、1つの前記第1の取付部材により連結される、請求項1〜4のいずれか1つに記載の鉄道車両の内装品取付構造。
  6. 前記第2の取付部材は、前記鉛直部の短辺側一端に、外側に屈曲して前記第2の取付部材の長手方向に延びる屈曲部と、他端に前記鉛直部の長手方向に延在する挿入部とを有し、
    前記屈曲部と前記鉛直部との間には、空所が形成され、
    隣接する各前記第2の取付部材のうち、一方の前記第2の取付部材側に形成された前記挿入部が、他方の前記第2の取付部材側の前記空所に挿入されて連結される、請求項5に記載の鉄道車両の内装品取付構造。
  7. 前記第2の取付部材上であって、前記第2の取付部材の短辺側端部に内側部材をさらに備え、
    前記第2の取付部材は、前記水平部の短辺側一端に、車両上部方向に屈曲して前記第2の取付部材の長手方向に延びる屈曲挿入部と、他端に前記第2取付部材の長手方向に延びる延長部とを有し、
    前記内側部材の一端には、車両上部方向に屈曲して前記第2の取付部材の長手方向に延びる内側部材屈曲部を有し、
    前記内側部材屈曲部と前記延長部との間には、隙間が形成され、
    隣接する各前記第2の取付部材のうち、一方の前記第2の取付部材側に形成された前記屈曲挿入部が、他方の前記第2の取付部材側に形成された前記隙間に挿入されて連結される、請求項5又は6に記載の鉄道車両の内装品取付構造。
  8. 前記内側部材屈曲部は、先端部が前記屈曲挿入部の挿入を案内するように傾斜している請求項7記載の鉄道車両の内装品取付構造。
  9. 前記第2の取付部材の前記水平部は、灯具の長さに対応し、かつ前記灯具を取り付け可能であり、
    前記隣接する第2の取付部材の間であって、前記内側部材と前記第2の取付部材との重合部には吊り手棒受けを取り付け可能である、請求項7又は8に記載の鉄道車両の内装品取付構造。
  10. 前記第1及び第2の取付部材は、金属板材をプレス成形して製作されるプレス成形品である請求項1〜9のいずれか1つに記載の鉄道車両の内装品取付構造。
  11. 前記第2の取付部材は、複数の内装品取付面を有し、複数種類の車両内装品を取付可能である請求項10に記載の鉄道車両の内装品取付構造。
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