JP2012121582A - 軟質容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】内部容積が底部によって減少させられることなく、しかも底部側に収容された流動性物質が空気や湿気によって変質させられることを防止することができる軟質容器を提供する。
【解決手段】胴部2の下端部には、胴部2の下端開口部を閉じる底部5を設ける。底部5は、短筒部5aと、この短筒部51aの下端開口部を閉じる底板部5bとを有するものとし、金属層を中間層として有する積層フィルムによって構成する。短筒部5aは、胴部2の外周面の下端部に溶着固定する。
【選択図】図3

Description

この発明は、例えば吐出ガンのカートリッジとして用いられる軟質容器に関する。
一般に、この種の軟質容器は、胴部、蓋部及び底部を有している。胴部は、中間に金属層を有する積層フィルムからなるものであり、積層フィルムを丸めてその両端部を固着することによって断面円形の筒状に形成されている。しかも、胴部は、小さなテーパ角を有している。蓋部は、胴部の大径側の端部を閉じており、吐出口を有している。この吐出口には、ノズルが装着される。底部は、胴部の小径側の端部を閉じている。
このように構成された軟質容器内には、接着剤や塗料等の流動性を有する材料が充填される。流動性の材料が充填された軟質容器は、吐出ガン等の吐出装置に装着される。吐出装置のプランジャが軟質容器の底部を蓋部側へ向かって押すと、胴部が底部側の端部から蛇腹状に押し潰される。その結果、軟質容器内の流動性材料が蓋部の吐出口からノズルを介して外部に吐出される。
ところで、軟質容器の底部は、硬質の樹脂を成形することによって構成されており、断面円形の短筒部と、この短筒部の一端部を閉じる底板部とを有している。そして、短筒部が胴部の小径側の端部に嵌合状態で固着されることにより、胴部の小径側の端部が閉じられている。
底部の胴部への取付形態には、下記特許文献1,2にそれぞれ記載のものがある。特許文献1に記載のものは、図8に示すように、胴部Aの小径側の端部(図8において下端部)の内周面に底部Bの短筒部Baを嵌合固着したものであり、底部Bの底板部Bbは、短筒部Baの図8における上端部、つまり胴部Aの小径側から大径側へ向かう方向においてその前方側に位置する端部に配置されている。
特許文献2に記載のものは、胴部Aの小径側の端部の外周面に底部Cの短筒部Caを嵌合固着したものであり、底板部Cbは、短筒部Caの図9における下端部、つまり胴部Aの大径側から小径側へ向かう方向においてその前方側に位置する端部に配置されている。
特許第3636052号公報 意匠登録第1075427号公報
特許文献1に記載の軟質容器においては、底部Bの底板部Bbが短筒部Baの上端部に配置されているため、胴部Aの内部容積が底部Bの分だけ小さくなってしまうという問題がある。
一方、特許文献2に記載のものにおいては、底部Cの短筒部Caの厚さが薄いため、短筒部Caから空気や湿気が胴部A内に入り込み、胴部A内に収容された接着剤等が変質してしまうという問題がある。すなわち、胴部Aは、長方形の積層フィルムを巻回することによって形成されている。この場合、胴部Aが一定の内外径を有しているならば、胴部Aの端面は、胴部Aの軸線と直交する平面になる。ところが、胴部Aは、テーパ状に形成されている。このため、胴部Aの小径側の端面は、図10に示すように、胴部Aの軸線に対しテーパ角度に対応した角度だけ傾斜した傾斜面になる。胴部Aの小径側の端面が傾斜していると、図10から明らかなように、軟質容器の小径側の端部には、底部Cの短筒部Caだけで構成され、胴部Aが存在しない部分が生じ、その部分から空気や湿気が胴部A内に入り込む。この結果、底部Cに接するようにして軟質容器内に収容された接着剤等が変質してしまうという問題が生じていたのである。
なお、短筒部Caの厚さを厚くすれば、空気や湿気の胴部A内への流入を少なくすることができるが、そのようにすると、胴部Aの小径側における軟質容器Aの外径が大径化するという別の問題が生じてしまう。
この発明は、上記の問題を解決するために、テーパ状をなす断面円形の胴部と、この胴部の大径側の開口部を閉じる蓋部と、上記胴部の小径側の開口部を閉じる底部とを備え、上記胴部が長方形の積層フィルムを丸めてその両端部を互いに固着することによって構成され、上記胴部を構成する積層フィルムがその中間層として金属層を有する軟質容器において、上記底部が、断面円形の短筒部と、この短筒部の一端開口部を閉じる底板部とを有し、上記短筒部及び上記底板部が中間層として金属層を有する積層フィルムによって一体に構成され、上記短筒部が上記胴部の小径側の端部に嵌合固定され、上記底板部が、上記胴部の大径側から小径側へ向かう方向において前方側に位置する上記短筒部の端部に配置されていることを特徴としている。
この場合、上記短筒部が上記胴部の小径側端部に高周波溶着されることによって上記胴部に固着されていることが望ましい。
上記特徴構成を有するこの発明によれば、底部の底板部が胴部の大径側から小径側へ向かう方向において前方側に位置する短筒部の端部に配置されているから、胴部の内部容積が底部によって小さくなることがなく、胴部の内部容積全体を有効利用することができる。また、胴部の下端面が傾斜面となっている関係上、軟質容器の小径側の端部には、胴部が存在せずに、底部の短筒部だけで構成される部分が生じる。しかるに、短筒部が金属層を中間層として有する積層フィルムによって構成されているから、短筒部だけで構成された部分から空気や湿気が軟質容器内に入り込むことがない。したがって、軟質容器内に収容された接着剤やシーリング材等の流動性材料が変質することを防止することができる。
図1は、この発明の一実施の形態を示す斜視図である。 図2は、同実施の形態を示す分解斜視図である。 図3は、図1のX−X線に沿う一部省略拡大断面図である。 図4は、同実施の形態の胴部を構成する積層フィルムの断面を示す拡大図である。 図5は、図1に示す実施の形態を製造する際に用いられる高周波溶着用の支持具に胴部及び底部を装着した状態を示す一部省略断面図である。 図6は、底部に押さえ具を装着した状態を示す図5と同様の断面図である。 図7は、押さえ具の外側に配置した高周波コイルで底部を胴部に高周波溶着している状態を示す図5と同様の断面図である。 図8は、従来の軟質容器の一例の小径側の端部を示す断面図である。 図9は、従来の軟質容器の他の例の小径側の端部を示す断面図である。 図10は、図9に示す軟質容器の拡大断面図である。
以下、この発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
図1〜図4は、この発明の一実施の形態を示す。この実施の形態は、吐出ガン(図示せず)に用いられる軟質容器1にこの発明を適用したものである。勿論、この発明は、軟質容器1以外の公知の各種の軟質容器に適用可能である。
軟質容器1は、特に図2に示すように、胴部2、蓋取付リング3、蓋部4及び底部5を有している。
胴部2は、積層フィルムによって構成されている。積層フィルムとしては、中間層に金属層を有するものであれば、各種の積層フィルムを用いることができる。この実施の形態では、図4に示す積層フィルムFが用いられている。積層フィルムFは、三層構造を有するものであり、胴部2の内周面を構成する内層Fa、胴部2の外周面を構成する外層Fb、及び内層Faと外層Fbとの間に配置された金属層Fcによって構成されている。勿論、積層フィルムFに代えて、4層以上の積層フィルムを用いてもよい。その場合には、金属層Fcを2層以上有していてもよい。
内層Faは、樹脂フィルムによって構成されている。内層Faを構成する樹脂フィルムとしては、胴部2に収容される接着剤やシーリング材等の流動性材料によって変質しないような材料からなる樹脂フィルムが選定される。したがって、内層Faを構成する樹脂フィルムの材料は、胴部2に収容される流動性材料の種類によって適宜に変更される。この実施の形態では、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)が用いられている。
外層Fbは、樹脂フィルムによって構成されている。外層Fbを構成する樹脂フィルムは、外気に曝されるものであることから、耐候性に富むものであること、及び傷等が付き難いものであることが望ましい。しかも、外層Fbには、後述するように、蓋取付リング3及び底部5が溶着される。そこで、外層Fbを構成する樹脂フィルムのとしては、蓋取付リング3及び底部5が溶着可能である材料からなる樹脂フィルムが設定される。この実施の形態では、外層Fbを構成する樹脂として、ポリエチレンやポリプロピレンが用いられている。
金属層Fcは、胴部2内に空気や湿気が入り込むことを防止するためのものであり、通常はアルミニウム箔が採用される。そして、アルミニウム箔からなる金属層Fcを内層Faと外層Fbとの間に配置した状態でラミネート加工することによって積層フィルムFが構成されている。
胴部2は、断面円形の筒体として、それも一端部(図1において上端部;以下、上端部と称する。)から他端部(図1において下端部;以下、下端部と称する)へ向かうにしたがって小径になるようにテーパ状の筒体として形成されている。胴部2のテーパ角度は、例えば0.5°程度に設定されている。
このような筒体としての胴部2は、上記特許文献1にも記載されているように、長方形の積層フィルムFを胴部2と同一のテーパ角度を有する断面円形のマンドレル(図示せず)に巻回した後、巻回方向(胴部2の周方向)の両端部を互いに固着することによって製作することができる。積層フィルムFの両端部は、いわゆる封筒貼りしてもよく、合掌貼りしてもよい。封筒貼りする場合には、内層Faと外層Fbとが固着される。したがって、内層Fa及び外層Fbの材質としては、互いに接着可能な樹脂、あるいは互いに溶着可能な樹脂が選定される。一方、合掌貼りの場合には、内層Faどうしが固着されるので、内層Faの材質は、固着を考慮して選定する必要がない。
胴部2の外周面の上端部には、蓋取付リング3が固着されている。蓋取付リング3は、胴部2の上端部を断面円形に維持することができるだけの強度を有しており、そのために比較的硬質の樹脂によって構成されている。この実施の形態では、蓋取付リング3がポリエチレンやポリプロピレンによって構成されている。蓋取付リング3は、予め成形した後、胴部2の外周面に接着や溶着によって固着することも可能であるが、この実施の形態では、インサートインジェクション成形法により、その成形と同時に胴部2の外周面に溶着されている。蓋取付リング3の外周面の上下方向における中間部には、係合溝3aが周方向に沿って環状に形成されている。
蓋部4は、胴部2の上端開口部を閉じるとともに、蓋取付リング3と協働して胴部2の上端部を円形に維持ためのものであり、ポリエチレンやポリプロピレン等の比較的硬質樹脂を成形することによって全体が一体に形成されている。蓋部4は、基板部4a、内筒部4b及び外筒部4cを有している。
基板部4aは、胴部2の上端開口部の内径とほぼ同一の外径を有しており、胴部2の上端開口部の内周面に嵌合されている。内筒部4bは、その軸線を基板部4aの軸線(胴部2の軸線)と一致させた状態で基板部4a上面に立設されている。内筒部4dの外径は、胴部2の上端部の内径とほぼ同一である。内筒部4dは、基板部4aより上側に位置する胴部2の内周面に嵌合されている。外筒部4cは、内筒部4bの上端部に環状をなす連結部4dを介して連設されている。しかも、外筒部4cは、その軸線を内筒部4bの軸線と一致させた状態で連結部4dから下方に延びている。外筒部4cの内径は、胴部2及び蓋取付リング3の上端部の厚さの分だけ内筒部4bの外径より大径に設定されている。したがって、外筒部4cと内筒部4aとの間には環状の空間が形成されており、この空間には、胴部2及び蓋取付リング3の上端部が挿入されている。そして、蓋取付リング3の上端部外周面に外筒部4cが嵌合されている。この状態では、胴部2及び蓋取付リング3の上端部が内筒部4b及び外筒部4cによって挟持されている。外筒部4cの内周面の下端部には、係合突出部4eが環状に形成されている。この係合突出部4eが係合溝3aに嵌り込むことにより、蓋部4が蓋取付リング3に上下方向へ移動不能に取り付けられ、ひいては胴部2の上端部に上下方向へ移動不能に取り付けられている。
基板部4aの中央部には、筒状をなす吐出口4fが形成されている。胴部2の内部が吐出口4fを介して外部と連通している。吐出口4fには、ノズル(図示せず)が取り付けられる。そして、胴部2の内部に収容された流動性材料が吐出口4fからノズルを介して外部に吐出されるようになっている。
胴部2の内部に臨む基板部4aの下面には、シール部材6が取り付けられている。シール部材6は、吐出口4fを閉じるのみならず、基板部4aから空気や湿気が胴部2内に入り込むことを防止するためのものである。そのために、シール部材6は、金属層を中間層として有する積層フィルムによって構成されている。積層フィルムとしては、胴部2を構成するものと同一のものを採用してもよく、別の構造を有する積層フィルムを用いてもよい。また、アルミニウム等の金属箔を単独で使用してもよい。シール部材6の外径は、基板部4aの外径より若干小径に設定されているが、基板部4aの外径と同一にしてもよく、あるいは基板部4aの外径より大径にしてもよい。シール部材6の外径を基板部4aの外径より大径にする場合には、シール部材6の外周部を内筒部4bの外周面と胴部2の内周面との間に介在させることが望ましい。
胴部2の下端部には、底部5が設けられている。底部5は、金属層を中間層として有する積層フィルムによって構成されている。この実施の形態では、底部5を構成する積層フィルムとして胴部2を構成する積層フィルムと同一の構造を有する積層フィルムが用いられている。金属層を有する限り、他の構造を有する積層フィルムを用いてもよい。
底部5は、長さが短い短筒部5aと、この短筒部5aの一端部に一体に設けられた底板部5bとを有している。短筒部5aは、断面円形であり、その軸線を上下方向に向けて配置されている。底板部5bは、水平に配置されており、短筒部5aの下端開口部を閉じている。このような構造の底部5は、対をなす雌型と雄型とを用いて積層フィルムをプレス成形することによって製造することができる。この場合、底部5の成形は、一回のプレス成形で完了してもよいが、複数回に分けてプレス成形することが望ましい。
短筒部5aは、胴部2の下端部の外径とほぼ同一の内径を有しており、胴部2の外周面の下端部に嵌合固定されている。しかも、短筒部5aの下端開口部は、上記のように、底板部5bによって閉じられている。したがって、短筒部5aを胴部2の外周面の下端部に嵌合固定すると、胴部2の下端開口部が底部5によって閉じられる。
ここで、胴部2の下端面は、胴部2がテーパ状をなしていることに伴って傾斜させられているが(図10参照)、胴部2の下端部の外径をDとし、胴部2のテーパ角をθとしたとき、短筒部5aの長さLは、次式を満たすように定められている。
L>D・tan(θ/2)
つまり、短筒部5aの長さは、胴部2の下端面の最大高低差より長く設定されている。したがって、胴部2の下端縁が底板部5bに接触するまで胴部2の下端部を短筒部5aの内周に嵌合させると、胴部2の下端面は、周方向のいずれの部位においても短筒部5aの上端面より下側に側に位置することになる。この結果、胴部2の下端部が底部5によって隙間無く確実に密封される。
底部5の短筒部5aの内周面は、胴部2の外周面に溶着されている。そこで、短筒部5aの内周面を構成する樹脂フィルムとしては、胴部2の外周面を構成する樹脂フィルムと溶着可能な樹脂フィルムが用いられる。ただし、短筒部5aは、胴部2に接着してもよく、その場合には、短筒部5aの内周面を構成する樹脂フィルムとして胴部2の外周面を構成する樹脂フィルムと接着可能な樹脂フィルムが用いられる。
上記構成の軟質容器1においては、底板部5bが短筒部5aの下端部(大径側から小径側へ向かう方向において前方に位置する端部)に配置されているから、胴部2の内部容積が底部5によって小さくなってしまうことがなく、胴部2の内部を有効利用することができる。また、底部5が金属層を中間層として有する積層フィルムによって構成されているから、空気や湿気が底部5を通って胴部2内に入り込むことを防止することができる。よって、底部5近傍の胴部2の内部に収容された流動性材料が空気や湿気によって変質させられることを防止することができる。
上記構成の軟質容器1は、次のようにして製造することができる。まず、胴部2、蓋部4、及び底部5をそれぞれ製作する。上記のように、胴部2は、積層フィルムを巻回してその両端部を固着することによって製作することができ、蓋部4は射出成形法、その他の成形法によって製作することができ、底部5は、雌型及び雄型によってプレス成形することができる。蓋取付リング3は、インサートインジェクション成形法によって成形すると同時に、胴部2の上端部外周面に溶着することができる。このようにして胴部2、蓋取付リング3、蓋部4及び底部5を製作した後、胴部2の下端部(小径側の端部)には、底部5の短筒部5aを嵌合させておく。
次に、図5に示すように、蓋取付リング3が固着されるとともに、底部5が嵌合された胴部2を高周波溶着用の支持具10に装着する。支持具10は、水平に配置された基板11を有している。基板11の上面の中央部には、下部リング12がその軸線を上下方向に向けて固定されている。下部リング12の外径は、胴部2の上端部(大径側の端部)の内径とほぼ同一に設定されている。下部リング12には、軸線を上下方向に向けた支持軸13の下端部が挿入されている。支持軸13の下端部は、基板11及び下部リング12に固定されている。支持軸13の上端部には、上部リング14がその軸線を支持軸13の軸線と一致させた状態で嵌合固定されている。上部リング14の外径は、胴部2の下端部(小径側の端部)の内径とほぼ同一に設定されている。
胴部2は、その上端部(大径側の端部)を下方に向けることにより、その内部に上部リング14及び下部リング12が順次挿入される。この場合、胴部2は、底部5の底板部5bが上部リング14の上面に突き当たるまで挿入される。この状態では、蓋取付リング3が下部リング12に胴部2の大径側の端部を介して嵌合するとともに、底部5の短筒部5aが上部リング14に胴部2の小径側の端部を介して嵌合する。
次に、図6に示すように、底部5に溶着補助具21を取り付ける。溶着補助具21は、非金属からなるものであり、この実施の形態ではシリコン樹脂によって構成されている。溶着補助具21は、断面円形の筒部21aと、この筒部21aの一端開口部を閉じる底板部21bとを有している。筒部21aは、底部5の短筒部5aの外径とほぼ同一の内径を有しており、短筒部5aに着脱可能に嵌合されている。この結果、短筒部5a及び胴部2の下端部が上部リング14と溶着補助具21とにより全周にわたって隙間無く挟持されている。底板部21bは、平板状をなしており、底部5の底板部5bに面接触している。これにより、底板部5b全体が上部リング14と底板部21bとによって挟持されている。
次に、図7に示すように、高周波コイル22を筒部21aの外側に配置する。この場合、高周波コイル22の軸線を筒部21aの軸線と一致させる。その後、高周波コイル22に高周波電流を通電する。すると、底部5の短筒部5aを構成する積層フィルムの金属層が発熱する。この熱によって短筒部5aの内周面を構成する樹脂フィルムがほとんど溶融状態になるまで軟化させられる。その後、同樹脂フィルムが固化することにより、胴部2の外周面を構成する樹脂フィルムに固着(溶着される。)。このとき、胴部2の下端部及び底部5の短筒部5aが上部リング14と溶着補助具21の筒部21aとにより全周にわたって隙間無く挟持されているから、胴部2の下端部及び短筒部5aに皺が寄ることが防止され、両者は隙間のない状態で溶着される。溶着完了後、高周波コイル22及び溶着補助具21を支持具10から取り外し、さらに胴部2を支持具10から取り外す。その後、胴部2の内部にその上端開口部から流動性材料を充填する。充填後、蓋取付リング3に蓋部4を嵌合固定する。これにより、流動性材料が充填された軟質容器1が製造される。
なお、この発明は、上記の実施の形態に限定されるものでなく、各種の変形例を採用可能である、
例えば、上記の実施の形態においては、インサートインジェクション成形法により、蓋取付リングを成形と同時に胴部に固着しているが、蓋取付リングを予め成形しておき、底部を胴部の小径側端部の外周面に溶着する場合と同様にして、蓋取付リングを胴部の大径側端部の外周面に高周波溶着してもよい。その場合には、シリコン製の押さえ具の長さを胴部の長さとほぼ同一にし、胴部の大径側端部に嵌合された蓋取付リングの外周に押さえ具の先端部内周(開口部側の端部)を嵌合させ、さらに押さえ具の先端部の外側に高周波コイルを配置し、その高周波コイルによって蓋取付リングを胴部に高周波溶着することができる。ただし、この場合には、胴部を構成する積層フィルムのうちの最も外側の樹脂フィルムが溶融した後、固化することによって蓋取付リングが胴部に溶着される。
蓋取付リングの胴部への溶着時には、それと同時に底部も胴部に高周波溶着することが望ましい。そのためには、押さえ具の基端部と先端部とに、底部用の高周波コイルと蓋取付リング用の高周波コイルとをそれぞれ位置固定状態で設けておくことが望ましい。
また、上記の実施の形態においては、底部5の短筒部5aが胴部2の外周面に固着されているが、胴部2の内周面に固着してもよい。
この発明は、吐出ガン等の吐出装置によって接着剤やシーリング材等の流動性材料を吐出する際に用いられる軟質容器に利用することができる。
F 積層フィルム
Fc 金属層
1 軟質容器
2 胴部
4 蓋部
5 底部
5a 短筒部
5b 底板部

Claims (2)

  1. テーパ状をなす断面円形の胴部と、この胴部の大径側の開口部を閉じる蓋部と、上記胴部の小径側の開口部を閉じる底部とを備え、上記胴部が長方形の積層フィルムを丸めてその両端部を互いに固着することによって構成され、上記胴部を構成する積層フィルムがその中間層として金属層を有する軟質容器において、
    上記底部が、断面円形の短筒部と、この短筒部の一端開口部を閉じる底板部とを有し、上記短筒部及び上記底板部が中間層として金属層を有する積層フィルムによって一体に構成され、上記短筒部が上記胴部の小径側の端部に嵌合固定され、上記底板部が、上記胴部の大径側から小径側へ向かう方向において前方側に位置する上記短筒部の端部に配置されていることを特徴とする軟質容器。
  2. 上記短筒部が上記胴部の小径側端部に高周波溶着されることによって上記胴部に固着されていることを特徴とする請求項1に記載の軟質容器。
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