JP2012115432A - ナースコールシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】 ベッドに居る患者が突然ベッドを降りてベッド近傍に居る医療従事者に対して暴行を加える可能性が高い場合にのみ、他の医療従事者を呼び出す操作を行わなくても、自動的に他の医療従事者を呼び出すことができる。
【解決手段】 ベッド周辺に居る人を検出する周囲検出装置3、ベッド周辺に居る医療従事者が携行する無線機4から無線機識別情報を読み取る読取装置5を設ける。無線機識別情報を読み取っている状態から読み取っていない状態に移行し、その時点から医療従事者の退室を検出するまでの間にベッド周辺に居る人を検出した場合にのみ他の医療従事者を呼び出す。無線機識別情報を読み取っている状態でベッド周辺に居る人を検出した場合、無線機識別情報を読み取らずにベッド周辺に居る人を検出した場合、ベッド周辺に居る人を検出する前に医療従事者が病室の外へ逃げた場合に他の医療従事者を呼び出さない。
【選択図】 図1
【解決手段】 ベッド周辺に居る人を検出する周囲検出装置3、ベッド周辺に居る医療従事者が携行する無線機4から無線機識別情報を読み取る読取装置5を設ける。無線機識別情報を読み取っている状態から読み取っていない状態に移行し、その時点から医療従事者の退室を検出するまでの間にベッド周辺に居る人を検出した場合にのみ他の医療従事者を呼び出す。無線機識別情報を読み取っている状態でベッド周辺に居る人を検出した場合、無線機識別情報を読み取らずにベッド周辺に居る人を検出した場合、ベッド周辺に居る人を検出する前に医療従事者が病室の外へ逃げた場合に他の医療従事者を呼び出さない。
【選択図】 図1
Description
本発明は、病院などで患者からの要求に応じて医師や看護師などの医療従事者を呼び出すナースコールシステムに関する。
従来、病院などでは、ナースコールシステムが用いられている。ナースコールシステムは、病室内の患者の近辺(例えば、ベッド近傍など)に設置されたナースコール子機および医療従事者の居る部屋(例えば、スタッフルームなど)に設置されたナースコール親機を有線などにより接続して構成されている。また、ナースコール親機によっては、医療従事者が携行している携帯通信端末(例えば、PHS(Personal Handyphone System)やコードレス電話など)を無線によって接続するものも存在する。そして、患者や患者の近辺に居る医療従事者によりナースコール子機が操作されると、ナースコール親機や携帯通信端末は、自装置に設けられた報知部を動作させて、スピーカから呼び出し音を出力させたり、表示ディスプレイなどに呼び出し表示を行わせたりして、呼び出しを報知している。医療従事者は、呼び出し音を聞いたり、呼び出し表示を見たりして、患者や患者の近辺に居る医療従事者からの呼び出しを把握する。
通常、ナースコール子機は、患者が医療従事者を呼び出すための呼出操作部を備えている。患者が呼出操作部を操作すると、ナースコール子機は、ナースコール親機や予め登録しておいた携帯通信端末に対して患者が医療従事者を呼び出すための通常呼出を行うようにしている。また、ナースコール子機によっては、患者の近辺に居る医療従事者が他の医療従事者を呼び出すためのスタッフ呼出操作部を備えているものも存在する(例えば、特許文献1など)。特許文献1に記載のナースコールシステムでは、患者の近辺に居る医療従事者がベッド近傍の壁に設けたスタッフ呼出操作部を操作すると、ナースコール子機は、医療従事者が他の医療従事者を呼び出すためのスタッフ呼出を行うようにしている。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、スタッフ呼出操作部の設けられているベッド近傍の壁がベッドに居る患者の手の届くところに位置するため、スタッフ呼出操作部が患者によって不用意に操作されてしまうという問題があった。
このような問題を解決するために、医療従事者が携行するIC(Integrated Circuit)タグをタグリーダーが読み取った状態で操作部が操作された場合にのみ緊急の呼び出しを行うという技術が知られている(例えば、特許文献2など)。特許文献2に記載のナースコールシステムでは、ナースコール子機は、医療従事者が携行するICタグを読み取るタグリーダーと操作部とを備えている。ナースコール子機の操作部が操作された場合にタグリーダーがICタグを読み取っていないときには、ナースコール子機は通常の呼び出しを行うようにしている。一方、ナースコール子機の操作部が操作された場合にタグリーダーがICタグを読み取ったときには、ナースコール子機は緊急の呼び出しを行うようにしている。これにより、タグリーダーが医療従事者の携行しているICタグを読み取ったときだけ緊急の呼び出しが行われるので、緊急の呼び出しの操作が患者によって不用意に行われないようにすることができる。ここで、タグリーダーがICタグを読み取ることができる範囲は、ICタグを携行している医療従事者がナースコール子機の操作部を操作するときだけ、タグリーダーがICタグを読み取ることができる程度の距離である。
このような、特許文献2に記載の技術を前述の従来技術に適用すると、医療従事者にICタグを携行させ、スタッフ呼出操作部の近辺にタグリーダーを設けて、スタッフ呼出操作部が操作されたときにスタッフ呼出操作部の近辺に居る医療従事者が携行しているICタグをタグリーダーが読み取っていれば、ナースコール子機はスタッフ呼出を行うことになる。
ところで、医療従事者がベッド近傍に居る場合に、ベッドに居る患者が突然ベッドを降りてベッド近傍に居る医療従事者に対して暴行を加えることがある。危険を感じた医療従事者は、スタッフ呼出操作部を操作して他の医療従事者の助けを呼んだり病室の外へ逃げたりして、病室内で暴行を受けてしまうことを防止する必要があった。
しかしながら、スタッフ呼出操作部は、医療従事者から見て患者が居る場所の先にあるので、医療従事者が容易に操作することができないという問題があった。一方、ベッドから病室の出入口までの距離が遠い場合などでは、医療従事者が病室の外へ逃げられなくなってしまうこともあった。
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、医療従事者がベッド近傍に居る場合に、ベッドに居る患者が突然ベッドを降りてベッド近傍に居る医療従事者に対して暴行を加える可能性が高い場合にのみ、医療従事者が他の医療従事者を呼び出す操作を行わなくても、自動的に他の医療従事者を呼び出すことができるようにすることを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明のナースコールシステムでは、病室内のベッドの周辺に居る医療従事者が携行している無線機より無線機識別情報を読み取っている状態から読み取っていない状態へ移行し、その時点から医療従事者の退室を検出するまでの間に、ベッドの周辺に居る人を検出した場合には、他の医療従事者を呼び出すようにしている。
上記のように構成した本発明によれば、ベッドの周辺に居る医療従事者が携行している無線機より無線機識別情報を読み取っている状態から読み取っていない状態へ移行し、その時点から医療従事者の退室を検出するまでの間に、ベッドの周辺に居る人を検出した場合にのみ他の医療従事者が呼び出されるので、ベッドの周辺に居る医療従事者が携行している無線機から無線機識別情報を読み取っている状態では、ベッドの周辺に居る人が検出されても、医療従事者が検出されていると判断して、他の医療従事者を呼び出さない。また、ベッドの周辺に居る医療従事者が携行している無線機から無線機識別情報を単に読み取っていない状態では、ベッドの周辺に居る人が検出されても、暴行を加えるような患者以外の患者が検出されているだけであると判断して、他の医療従事者を呼び出さない。従って、医療従事者がベッド近傍に居る場合に、ベッドに居る患者が突然ベッドを降りてベッド近傍に居る医療従事者に対して暴行を加える可能性が高い場合にのみ、医療従事者が他の医療従事者を呼び出す操作を行わなくても、自動的に他の医療従事者を呼び出すことができる。
また、ベッドの周辺に居る医療従事者が携行している無線機より無線機識別情報を読み取っている状態から読み取っていない状態へ移行し、その時点から医療従事者の退室を検出するまでの間に、ベッドの周辺に居る人が検出された場合にのみ他の医療従事者が呼び出されるので、ベッドの周辺に居る人が検出される前に医療従事者が病室の外へ逃げることができた場合には、他の医療従事者が呼び出されない。従って、ベッドを降りた患者によって暴行を受けそうになった医療従事者が病室の外へ逃げられなかった場合にのみ、自動的に他の医療従事者を呼び出すことができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態によるナースコールシステムの構成例を示すブロック図を図1に示す。同図に示すように、本実施形態によるナースコールシステムは、呼出操作装置1、スタッフ呼出操作装置2、周囲検出装置3、無線機4、読取装置5、入退室検出装置6、ナースコール親機10を備えて構成されている。
図2は、本実施形態によるナースコールシステムの呼出操作装置1、スタッフ呼出操作装置2、周囲検出装置3、読取装置5および入退室検出装置6の配置例を示す図である。同図に示すように、病室の中には、患者が使用するベッドが設置されている。また、ベッド近傍の壁には、呼出操作装置1が設置されている。
図1および図2において、呼出操作装置1は、ボタンなどにより構成されており、患者が医療従事者を呼び出す際に操作される。図2に示すように、呼出操作装置1は、病室内の各患者の近辺(例えば、ベッド近傍など)に設置されている。また、呼出操作装置1は、伝送線を介してナースコール親機10に接続されている。呼出操作装置1が操作されると、呼出操作装置1は、通常呼出信号を生成してナースコール親機10へ出力する。また、通常呼出信号は、この呼出操作装置1を他の呼出操作装置1と識別するための呼出操作装置識別情報を含む。
また、呼出操作装置1は、ナースコール親機10へ通常呼出信号を出力すると、ナースコール親機10などで復旧操作が行われるまで、呼出操作装置1が操作されても通常呼出信号を生成しない。ここで、呼出操作装置1は、ナースコール親機10から出力された復旧信号を入力することで再び通常呼出信号を生成することができるようになる。
スタッフ呼出操作装置2は、ボタンなどにより構成されており、医療従事者が他の医療従事者を呼び出す際に操作される。図2に示すように、スタッフ呼出操作装置2は、病室内の各患者の近辺(例えば、ベッド近傍の壁面など)に設置されている。また、スタッフ呼出操作装置2は、伝送線を介してナースコール親機10に接続されている。スタッフ呼出操作装置2が操作されると、スタッフ呼出操作装置2は、医療従事者が他の医療従事者に対して呼び出しを行うためのスタッフ呼出信号を生成してナースコール親機10へ出力する。また、スタッフ呼出信号は、このスタッフ呼出操作装置2を他のスタッフ呼出操作装置2と識別するためのスタッフ呼出操作装置識別情報を含む。
また、スタッフ呼出操作装置2は、ナースコール親機10へスタッフ呼出信号を出力すると、ナースコール親機10などで復旧操作が行われるまで、スタッフ呼出操作装置2が操作されてもスタッフ呼出信号を生成しない。ここで、スタッフ呼出操作装置2は、ナースコール親機10から出力された復旧信号を入力することで再びスタッフ呼出信号を生成することができるようになる。
周囲検出装置3は、シート状のセンサなどにより構成されており、シート上の荷重を検出することでベッドの周囲に人が居ることを検出する。図2に示すように、ベッドの周囲の三方向には柵が設置されている。ベッドの周囲の柵が設けられていない部分は、人がベッドに乗ったり降りたりし易くなっている。そのため、周囲検出装置3は、ベッドの周囲の柵が設けられていない部分の前の床の上にのみ設置されている。ここで、周囲検出装置3は、伝送線を介してナースコール親機10に接続されている。また、周囲検出装置3は、シート上の荷重を検出すると、周囲検出信号を生成してナースコール親機10へ出力する。また、周囲検出信号は、この周囲検出装置3を他の周囲検出装置3と識別するための周囲検出装置識別情報を含む。また、周囲検出装置3は、シート上の荷重を検出し続けている間、周囲検出信号を出力し続ける。
無線機4は、所謂ICタグであり、医療従事者により携行される。ここで、無線機4は、この無線機4を他の無線機4と識別するための無線機識別情報を記憶している。
読取装置5は、ベッド近傍の天井などに設置されており、タグリーダーなどにより構成されている。また、読取装置5は、伝送線を介してナースコール親機10に接続されている。ここで、読取装置5は、周囲検出装置3上に存在する無線機4に記憶されている無線機識別情報を読み取る。図2に示すように、読取装置5の読み取り範囲は、周囲検出装置3が設置されている位置とほぼ等しくなる。
読取装置5は、読み取り範囲に入った無線機4に電源を供給する。電源が供給された無線機4は、記憶されている無線機識別情報を送信する。読取装置5は、無線機識別情報を受信すると、読取確認信号を生成してナースコール親機10へ出力する。ここで、読取確認信号は、この読取装置5を他の読取装置5と識別するための読取装置識別情報および読取装置5が読み取った無線機識別情報を含む。また、無線機4は電源が供給されている間、無線機識別情報を送信し続け、読取装置5は無線機識別情報を受信し続けている間、読取確認信号を出力し続ける。
入退室検出装置6は、図2に示すように、病室の出入口付近の天井などに設置されており、医療従事者が病室に入ったことおよび病室から出たことを検出する。また、入退室検出装置6は、伝送線を介してナースコール親機10に接続されている。ここで、入退室検出装置6は、タグリーダーなどにより構成されており、出入口を通過する医療従事者が携行している無線機4に記憶されている無線機識別情報を読み取る。従って、入退室検出装置6の読み取り範囲は、病室の出入口付近となる。入退室検出装置6は、読み取り範囲に入った無線機4に電源を供給する。電源が供給された無線機4は、記憶されている無線機識別情報を送信する。
入退室検出装置6は、無線機識別情報を受信すると、入退室検出信号を生成してナースコール親機10へ出力する。ここで、入退室検出信号は、この入退室検出装置6を他の入退室検出装置6と識別するための入退室検出装置識別情報および入退室検出装置6が読み取った無線機識別情報を含む。また、無線機4は電源が供給されている間、無線機識別情報を送信し続け、入退室検出装置6は無線機識別情報を受信し続けている間、入退室検出信号を出力し続ける。ここで、ベッド近傍に居た医療従事者が病室から出た場合、入退室検出装置6が無線機識別情報を読み取る前に、この無線機識別情報が読取装置5にて読み取られる。一方、医療従事者が病室に入った場合、入退室検出装置6が無線機識別情報を読み取る前に、この無線機識別情報が読取装置5にて読み取られることはない。
従って、ナースコール親機10では、後述するように、ある無線機識別情報が読取装置5にて読み取られた後に、その読取装置5が設置されている病室の出入口付近の天井などに設置されている入退室検出装置6が同じ無線機識別情報を読み取った場合には、その無線機識別情報によって特定される無線機4を携行している医療従事者が病室から出たと判断する。
ナースコール親機10は、医療従事者の居る部屋(例えば、スタッフルームなど)に設置されており、患者が医療従事者を呼び出したことを報知したり、医療従事者が他の医療従事者を呼び出したことを報知したりする。また、ナースコール親機10は、医療従事者が患者や他の医療従事者からの呼び出しに対して応答するために使用される。また、ナースコール親機10と呼出操作装置1との間、ナースコール親機10とスタッフ呼出操作装置2との間、ナースコール親機10と周囲検出装置3との間には、制御機および廊下灯(ともに図示せず)が設置されている。制御機は、呼出操作装置1とナースコール親機10との間、スタッフ呼出操作装置2とナースコール親機10との間、周囲検出装置3とナースコール親機10との間の通信を制御する。また、廊下灯は、自装置に設けた表示灯を点灯または点滅させて患者が医療従事者を呼び出したことを報知したり、医療従事者が他の医療従事者を呼び出したことを報知したりする。また、ナースコール親機10が図示しない携帯通信端末(例えば、PHSやコードレス電話など)を無線によって接続している場合、携帯通信端末は、患者から医療従事者への呼び出しを報知したり、医療従事者から他の医療従事者への呼び出しを報知したりする。
また、ナースコール親機10は、制御部(特許請求の範囲の制御装置に該当する)11、インターフェース(以下、I/Fとする)部12、記憶部13、報知部(特許請求の範囲の報知装置に該当する)14、復旧操作部15を備えて構成されている。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)などにより構成されており、ナースコール親機10の各構成要素を後述するように制御する。I/F部12は、ナースコール親機10に呼出操作装置1、スタッフ呼出操作装置2、周囲検出装置3、読取装置5、入退室検出装置6を接続している。また、I/F部12は、呼出操作装置1から出力された通常呼出信号、スタッフ呼出操作装置2から出力されたスタッフ呼出信号、周囲検出装置3から出力された周囲検出信号、読取装置5から出力された読取確認信号、入退室検出装置6から出力された入退室検出信号を入力する。また、I/F部12は、自装置が生成した復旧信号を呼出操作装置1およびスタッフ呼出操作装置2へ出力する。
記憶部13は、メモリなどの記憶装置により構成されている。また、記憶部13は、読取装置5の読取装置識別情報、この読取装置5の読み取り範囲内に設置されている周囲検出装置3の周囲検出装置識別情報およびこの読取装置5が設置されている病室の出入口付近の天井などに設置されている入退室検出装置6の入退室検出装置識別情報を予め関連付けて記憶している。また、記憶部13は、I/F部12が入力した周囲検出信号に含まれている周囲検出装置識別情報を記憶するとともに、I/F部12が入力した読取確認信号に含まれている読取装置識別情報および無線機識別情報を関連付けて記憶する。ここで、初期状態において、I/F部12が入力した周囲検出信号に含まれている周囲検出装置識別情報、I/F部12が入力した読取確認信号に含まれている読取装置識別情報および無線機識別情報は記憶部13に記憶されていない。
報知部14は、患者が医療従事者を呼び出す通常呼出および医療従事者が他の医療従事者を呼び出すスタッフ呼出を報知するためのものである。ここで、報知部14は、スピーカや表示ディスプレイ、表示灯などにより構成されており、スピーカから呼び出し音や音声を出力させたり、表示ディスプレイに呼び出し表示を行わせたり、表示灯を点灯または点滅させたり、これらを組み合わせたりして報知を行う。また、報知部14は、通常呼出とスタッフ呼出とを区別するために報知のパターンを異ならせて報知する。
復旧操作部15は、ボタンなどにより構成されており、ナースコール親機10による報知を停止するために操作され、これに伴って操作された呼出操作装置1が通常呼出信号を生成できる状態に戻したり、スタッフ呼出操作装置2がスタッフ呼出信号を生成できる状態に戻したりすることもできる。
制御部11は、I/F部12が呼出操作装置1から出力された通常呼出信号を入力したか否かを判定するする処理、I/F部12がスタッフ呼出操作装置2から出力されたスタッフ呼出信号を入力したか否かを判定するする処理、I/F部12が周囲検出装置3から出力された周囲検出信号を入力したか否かを判定する処理、I/F部12が入退室検出装置6から出力された入退室検出信号を入力したか否かを判定する処理を実行する。
(1)呼出操作装置1から出力された通常呼出信号を入力した場合
I/F部12が通常呼出信号を入力したと制御部11にて判断した場合に、制御部11は、通常呼出にて報知するように報知部14を動作させる。ここで、制御部11は、I/F部12が入力した通常呼出信号に含まれている呼出操作装置識別情報を抽出し、報知部14は、制御部11にて抽出した呼出操作装置識別情報から操作が行われた呼出操作装置1を特定して報知を行う。
I/F部12が通常呼出信号を入力したと制御部11にて判断した場合に、制御部11は、通常呼出にて報知するように報知部14を動作させる。ここで、制御部11は、I/F部12が入力した通常呼出信号に含まれている呼出操作装置識別情報を抽出し、報知部14は、制御部11にて抽出した呼出操作装置識別情報から操作が行われた呼出操作装置1を特定して報知を行う。
(2)スタッフ呼出操作装置2から出力されたスタッフ呼出信号を入力した場合
I/F部12がスタッフ呼出信号を入力したと制御部11にて判断した場合に、制御部11は、スタッフ呼出にて報知するように報知部14を動作させる。ここで、制御部11は、I/F部12が入力したスタッフ呼出信号に含まれているスタッフ呼出操作装置識別情報を抽出し、報知部14は、制御部11にて抽出したスタッフ呼出操作装置識別情報から操作が行われたスタッフ呼出操作装置2を特定して報知を行う。
I/F部12がスタッフ呼出信号を入力したと制御部11にて判断した場合に、制御部11は、スタッフ呼出にて報知するように報知部14を動作させる。ここで、制御部11は、I/F部12が入力したスタッフ呼出信号に含まれているスタッフ呼出操作装置識別情報を抽出し、報知部14は、制御部11にて抽出したスタッフ呼出操作装置識別情報から操作が行われたスタッフ呼出操作装置2を特定して報知を行う。
(3)周囲検出装置3から出力された周囲検出信号を入力した場合
I/F部12が周囲検出信号を入力したと制御部11にて判断した場合に、制御部11は、I/F部12が読取装置5から出力された読取確認信号を入力したか否かを判定する(ステップ1)。I/F部12が読取確認信号を入力していないと制御部11にて判断した場合に(ステップ1にてNO)、制御部11は、通常呼出にて報知するように報知部14を動作させる(図3(a)参照)。ここで、制御部11は、I/F部12が入力している周囲検出信号に含まれている周囲検出装置識別情報を抽出し、報知部14は、制御部11にて抽出した周囲検出装置識別情報からベッド周囲の人を検出した周囲検出装置3を特定して報知を行う。
I/F部12が周囲検出信号を入力したと制御部11にて判断した場合に、制御部11は、I/F部12が読取装置5から出力された読取確認信号を入力したか否かを判定する(ステップ1)。I/F部12が読取確認信号を入力していないと制御部11にて判断した場合に(ステップ1にてNO)、制御部11は、通常呼出にて報知するように報知部14を動作させる(図3(a)参照)。ここで、制御部11は、I/F部12が入力している周囲検出信号に含まれている周囲検出装置識別情報を抽出し、報知部14は、制御部11にて抽出した周囲検出装置識別情報からベッド周囲の人を検出した周囲検出装置3を特定して報知を行う。
一方、I/F部12が読取装置5から出力された読取確認信号を入力したと制御部11にて判断した場合に(ステップ1にてYES)、制御部11は、I/F部12が入力した読取確認信号に含まれている読取装置識別情報を抽出し、記憶部13を参照して、抽出した読取装置識別情報に関連付けて記憶されている周囲検出装置識別情報を取得する。そして、制御部11は、I/F部12が入力している周囲検出信号に含まれている周囲検出装置識別情報と、記憶部13から取得した周囲検出装置識別情報とが一致するか否かを判定する(ステップ2)。I/F部12が入力している周囲検出信号に含まれている周囲検出装置識別情報と、記憶部13から取得した周囲検出装置識別情報とが一致していないと制御部11にて判断した場合に(ステップ2にてNO)、制御部11は、通常呼出にて報知するように報知部14を動作させる。ここで、制御部11は、I/F部12が入力している周囲検出信号に含まれている周囲検出装置識別情報を抽出し、報知部14は、制御部11にて抽出した周囲検出装置識別情報からベッド周囲の人を検出した周囲検出装置3を特定して報知を行う。
また、I/F部12が入力している周囲検出信号に含まれている周囲検出装置識別情報と、記憶部13から取得した周囲検出装置識別情報とが一致したと制御部11にて判断した場合に(ステップ2にてYES)、制御部11は報知部14を動作させない(図3(b)参照)。この状態で、制御部11は、I/F部12が入力した読取確認信号に含まれている無線機識別情報を抽出し、抽出した読取装置識別情報および無線機識別情報を関連付けて記憶部13に記憶させる。また、制御部11は、I/F部12が読取装置5から出力された読取確認信号を入力しなくなったか否かを判定する(ステップ3)。I/F部12が読取確認信号を入力していると制御部11にて判断した場合に(ステップ3にてNO)、制御部11はこの判定処理を繰り返す。一方、I/F部12が読取確認信号を入力しなくなったと制御部11にて判断した場合に(ステップ3にてYES)、後述する処理を実行する。
I/F部12が読取確認信号を入力しなくなると、読取装置5の読み取り範囲内に設置されている周囲検出装置3がベッドの周囲に居る人を検出しなくなるので、I/F部12は周囲検出信号も入力しなくなる。換言すると、ベッドの周囲に居た医療従事者がベッドから離れた状態になる(図3(c)参照)。また、制御部11は、入力しなくなった周囲検出信号を出力していた周囲検出装置3の周囲検出装置識別情報を記憶部13に記憶させる。
この状態で、制御部11は、I/F部12が入退室検出装置6から出力された入退室検出信号を入力したか否かを判定するとともに(ステップ4)、I/F部12が周囲検出信号を入力したか否かを判定する(ステップ5)。I/F部12が入退室検出信号および周囲検出信号を入力していないと制御部11にて判断した場合に(ステップ4、5にてともにNO)、制御部11は、I/F部12が入退室検出装置6から出力された入退室検出信号を入力したか否かを判定する処理およびI/F部12が周囲検出信号を入力したか否かを判定する処理を繰り返す。
また、I/F部12が入退室検出信号を入力しておらず(ステップ4にてNO)、かつ、I/F部12が周囲検出信号を入力した(ステップ5にてYES)と制御部11にて判断した場合に、制御部11は、I/F部12が入力した周囲検出信号に含まれている周囲検出装置識別情報を抽出する。また、制御部11は、記憶部13に記憶されている周囲検出装置識別情報と、抽出した周囲検出装置識別情報とが一致するか否かを判定する(ステップ6)。記憶部13に記憶されている周囲検出装置識別情報と、抽出した周囲検出装置識別情報とが一致していないと制御部11にて判断した場合には(ステップ6にてNO)、周囲検出信号を出力した周囲検出装置3が再び周囲検出信号を出力したものではないので、制御部11は、I/F部12が入退室検出装置6から出力された入退室検出信号を入力したか否かを判定する処理(ステップ4)およびI/F部12が周囲検出信号を入力したか否かを判定する処理(ステップ5)を繰り返す。
一方、記憶部13に記憶されている周囲検出装置識別情報と、抽出した周囲検出装置識別情報とが一致したと制御部11にて判断した場合には(ステップ6にてYES)、周囲検出信号を出力した周囲検出装置3が再び周囲検出信号を出力したものであり、ベッドに居る患者が突然ベッドを降りた状態となるため、制御部11は、スタッフ呼出にて報知するように報知部14を動作させる(図3(d)参照)。ここで、制御部11は、I/F部12が入力している周囲検出信号に含まれている周囲検出装置識別情報を抽出し、報知部14は、制御部11にて抽出した周囲検出装置識別情報からベッド周囲の人を検出した周囲検出装置3を特定して報知を行う。また、制御部11は記憶部13を参照し、I/F部12が周囲検出信号を入力しなくなったときに記憶部13に記憶させた周囲検出装置識別情報を記憶部13から消去させるとともに、I/F部12が読取確認信号を入力したときに記憶部13に記憶させた読取装置識別情報および無線機識別情報を記憶部13から消去させる。
また、I/F部12が入退室検出信号を入力し(ステップ4にてYES)、かつ、I/F部12が周囲検出信号を入力していない(ステップ5にてNO)と制御部11にて判断した場合に、制御部11は、I/F部12が入力した入退室検出信号に含まれている無線機識別情報を抽出する。また、制御部11は、記憶部13を参照して、読取装置識別情報に関連付けて記憶されている無線機識別情報と、抽出した無線機識別情報とが一致するか否かを判定する(ステップ7)。読取装置識別情報に関連付けて記憶されている無線機識別情報と、抽出した無線機識別情報とが一致していないと制御部11にて判断した場合には(ステップ7にてNO)、医療従事者が病室に入った状態となるため、制御部11は、I/F部12が入退室検出装置6から出力された入退室検出信号を入力したか否かを判定する処理(ステップ4)およびI/F部12が周囲検出信号を入力したか否かを判定する処理(ステップ5)を繰り返す。一方、読取装置識別情報に関連付けて記憶されている無線機識別情報と、抽出した無線機識別情報とが一致したと制御部11にて判断した場合には(ステップ7にてYES)、医療従事者が病室から出た状態となるため、制御部11は、記憶部13を参照して、I/F部12が入力した入退室検出信号に含まれている入退室検出装置識別情報を抽出し、抽出した入退室検出装置識別情報に関連付けて記憶されている周囲検出装置識別情報と、記憶部13に記憶されている周囲検出装置識別情報とが一致するか否かを判定する(ステップ8)。
抽出した入退室検出装置識別情報に関連付けて記憶されている周囲検出装置識別情報と、記憶部13に記憶されている周囲検出装置識別情報とが一致していないと制御部11にて判断した場合には(ステップ8にてNO)、周囲検出装置3が設置されている病室と入退室検出装置6が設置されている病室とが異なるため、制御部11は、I/F部12が入退室検出装置6から出力された入退室検出信号を入力したか否かを判定する処理(ステップ4)およびI/F部12が周囲検出信号を入力したか否かを判定する処理(ステップ5)を繰り返す。一方、抽出した入退室検出装置識別情報に関連付けて記憶されている周囲検出装置識別情報と、記憶部13に記憶されている周囲検出装置識別情報とが一致したと制御部11にて判断した場合には(ステップ8にてYES)、周囲検出装置3が設置されている病室と入退室検出装置6が設置されている病室とが同一となるため、制御部11は報知部14を動作させない(図3(e)参照)。また、制御部11は記憶部13を参照し、I/F部12が周囲検出信号を入力しなくなったときに記憶部13に記憶させた周囲検出装置識別情報を記憶部13から消去させるとともに、I/F部12が読取確認信号を入力したときに記憶部13に記憶させた読取装置識別情報および無線機識別情報を記憶部13から消去させる。
また、I/F部12が入退室検出信号を入力し(ステップ4にてYES)、かつ、I/F部12が周囲検出信号を入力した(ステップ5にてYES)と制御部11にて判断した場合には、暴行を加えるような患者以外の患者がベッドから降りた状態となるため、制御部11は、通常呼出にて報知するように報知部14を動作させる(図3(f)参照)。ここで、制御部11は、I/F部12が入力している周囲検出信号に含まれている周囲検出装置識別情報を抽出し、報知部14は、制御部11にて抽出した周囲検出装置識別情報からベッド周囲の人を検出した周囲検出装置3を特定して報知を行う。同様に、I/F部12が入退室検出信号を入力した後で、I/F部12が周囲検出信号を入力したと制御部11にて判断した場合には、制御部11は、通常呼出にて報知するように報知部14を動作させる(図3(f)参照)。
上述した処理によって報知部14による報知が行われた場合、制御部11は、復旧操作部15が操作されたか否かを判定する。復旧操作部15が操作されていないと制御部11にて判断した場合に、制御部11はこの判定処理を繰り返す。一方、復旧操作部15が操作されたと制御部11にて判断した場合に、制御部11は、報知部14を動作させた際に、呼出操作装置識別情報を抽出したのか、スタッフ呼出操作装置識別情報を抽出したのか、それ以外であるのかを判定する。
報知部14を動作させた際に呼出操作装置識別情報およびスタッフ呼出操作装置識別情報を抽出していないと制御部11にて判断した場合に、制御部11は単に報知部14の動作を停止させる。
また、報知部14を動作させた際に呼出操作装置識別情報を抽出したと制御部11にて判断した場合に、制御部11は、復旧信号を生成するとともに報知部14の動作を停止させる。そして、I/F部12は、呼出操作装置識別情報により特定される呼出操作装置1へ制御部11にて生成した復旧信号を出力する。
また、報知部14を動作させた際にスタッフ呼出操作装置識別情報を抽出したと制御部11にて判断した場合に、制御部11は、復旧信号を生成するとともに報知部14の動作を停止させる。そして、I/F部12は、スタッフ呼出操作装置識別情報により特定されるスタッフ呼出操作装置2へ制御部11にて生成した復旧信号を出力する。
以上、詳しく説明したように、本実施形態のナースコールシステムでは、病室内のベッドの周辺に居る人を検出する周囲検出装置3と、医療従事者がベッドの周辺に居る場合に医療従事者が携行する無線機4から無線機識別情報を読み取る読取装置5と、医療従事者が病室に入ったことおよび病室から出たことを検出する入退室検出装置6とを設ける。読取装置5が無線機識別情報を読み取っている状態から読み取っていない状態に移行し、その時点からI/F部12が入退室検出装置6から出力された入退室検出信号を入力しておらず、かつ、周囲検出信号を出力しなくなっていた周囲検出装置3から出力された周囲検出信号をI/F部12が入力した場合に、制御部11は、医療従事者が他の医療従事者を呼び出すためのスタッフ呼出を行うように報知部14を動作させるようにしている。
これにより、読取装置5が無線機識別情報を読み取っている状態から読み取っていない状態へ移行し、その時点から入退室検出装置6が医療従事者の退室を検出するまでの間に、周囲検出装置3がベッドの周辺の人を検出した場合にのみ他の医療従事者が呼び出されるので、読取装置5が無線機識別情報を読み取っている状態では、周囲検出装置3がベッドの周辺の人を検出しても、医療従事者が周囲検出装置3により検出されていると判断して、他の医療従事者を呼び出さない。また、単に読取装置5が無線機識別情報を読み取っていない状態では、周囲検出装置3がベッドの周辺の人を検出しても、暴行を加えるような患者以外の患者が周囲検出装置3により検出されているだけであると判断して、他の医療従事者を呼び出さない。従って、医療従事者がベッド近傍に居る場合に、ベッドに居る患者が突然ベッドを降りてベッド近傍に居る医療従事者に対して暴行を加える可能性が高い場合にのみ、医療従事者が他の医療従事者を呼び出す操作を行わなくても、自動的に他の医療従事者を呼び出すことができる。
また、読取装置5が無線機識別情報を読み取っている状態から読み取っていない状態へ移行し、その時点から入退室検出装置6が医療従事者の退室を検出するまでの間に、周囲検出装置3がベッドの周辺の人を検出した場合にのみ他の医療従事者が呼び出されるので、周囲検出装置3がベッドの周辺の人を検出する前に医療従事者が病室の外へ逃げることができた場合には、他の医療従事者が呼び出されない。従って、ベッドを降りた患者によって暴行を受けそうになった医療従事者が病室の外へ逃げられなかった場合にのみ、自動的に他の医療従事者を呼び出すことができる。
なお、前述した実施形態では、周囲検出装置3は、シート状のセンサにより構成されているが、これに限定されない。例えば、周囲検出装置3が赤外線センサにより構成されるようにしても良い。この場合、赤外線センサは、ベッドの周囲の柵が設けられていない部分を横切るようにして放射した赤外線を受光しており、人体などの物体により放射された赤外線が遮られて受光しなくなることで物体を検出する。
また、前述した実施形態では、入退室検出装置6は、タグリーダーにより構成されているが、これに限定されない。例えば、入退室検出装置6が時間を計測するタイマーにより構成されるようにしても良い。
具体的には、制御部11は、I/F部12が読取装置5から出力された読取確認信号を入力しなくなったと判断すると、入退室検出装置6を動作させる。入退室検出装置6は時間の計測を開始する。また、制御部11は、入退室検出装置6が計測した時間が所定時間に達したか否かを判定するとともに、I/F部12が入力しなくなった周囲検出信号を出力していた周囲検出装置3から再び出力された周囲検出信号を入力したか否かを判定する。ここで、所定時間とは、ベッド近傍に居た医療従事者が病室から出るまでにかかるであろう時間である。
入退室検出装置6にて計測した時間が予め設定しておいた所定時間に達するまでにI/F部12が周囲検出信号を入力しなかったと制御部11にて判断した場合に、制御部11は報知部14を動作させず、この判定処理を繰り返す。また、入退室検出装置6にて計測した時間が予め設定しておいた所定時間に達するまでにI/F部12が周囲検出信号を入力したと制御部11にて判断した場合には、ベッドを降りた患者によって暴行を受けそうになった医療従事者が病室の外に逃げられなかった状態となるため、制御部11は、スタッフ呼出にて報知するように報知部14を動作させる。
また、前述した実施形態では、制御部11は、I/F部12が入力した読取確認信号に含まれている読取装置識別情報に関連付けて記憶部13に記憶されている周囲検出装置識別情報と、I/F部12が入力した周囲検出信号に含まれている周囲検出装置識別情報とが一致するか否かを判定しているが、これに限定されない。例えば、I/F部12が入力した読取確認信号に含まれている読取装置識別情報と、I/F部12が入力した周囲検出信号に含まれている周囲検出装置識別情報に関連付けて記憶部13に記憶されている読取装置識別情報とが一致するか否かを制御部11にて判定するようにしても良い。
また、前述した実施形態では、入退室検出装置6は、出入口を通過する医療従事者が携行している無線機4に記憶されている無線機識別情報を受信すると、ナースコール親機10へ入退室検出信号を出力するようにしているが、これに限定されない。例えば、医療従事者が病室に入ったことおよび医療従事者が病室から出たことを入退室検出装置6にて検出して、医療従事者が病室から出たことを入退室検出装置6にて検出した場合に、入退室検出装置6がナースコール親機10へ入退室検出信号を出力するようにしても良い。
この場合、入退室検出装置6は、医療従事者が病室に入ったことおよび医療従事者が病室から出たことを区別して検出するための赤外線センサを備える必要がある。赤外線センサは、病室の出入口付近に設置され、病室の内側および外側の二箇所で、病室の出入口を横切るようにして放射した赤外線を受光しており、人体などの物体により放射された赤外線が遮られて受光しなくなることで物体を検出する。具体的には、放射されている二本の赤外線のうち、病室の外側で放射されている赤外線が遮られてから病室の内側で放射されている赤外線が遮られたと赤外線センサにて判断した場合に、赤外線センサは、人が病室に入ったことを検出する。一方、放射されている二本の赤外線のうち、病室の内側で放射されている赤外線が遮られてから病室の外側で放射されている赤外線が遮られたと赤外線センサにて判断した場合に、赤外線センサは、人が病室から出たことを検出する。
入退室検出装置6の赤外線センサにて人が病室から出たことを検出すると、入退室検出装置6は、自装置の入退室検出装置識別情報および受信した無線機識別情報を含む入退室検出信号をナースコール親機10へ出力する。ナースコール親機10のI/F部12が入退室検出信号を入力すると、制御部11は、入退室検出信号に含まれている無線機識別情報を抽出し、抽出した無線機識別情報が記憶部13に記憶されているか否かを判定する。抽出した無線機識別情報が記憶部13に記憶されていると制御部11にて判断した場合に、制御部11は、ベッド近傍に居た医療従事者が病室から出たものであると判断する。そして、制御部11は記憶部13を参照し、I/F部12が周囲検出信号を入力しなくなったときに記憶部13に記憶させた周囲検出装置識別情報を記憶部13から消去させるとともに、I/F部12が読取確認信号を入力したときに記憶部13に記憶させた周囲検出装置識別情報および無線機識別情報を記憶部13から消去させる。
これにより、医療従事者が病室に入室したことおよび医療従事者が病室から退室したことを入退室検出装置6の赤外線センサにて区別して検出することができるので、入退室検出装置6は、医療従事者が病室に入室したときに、ナースコール親機10へ入退室検出信号を出力する必要が無くなる。
また、前述した実施形態では、ナースコール親機10のみが通常呼出およびスタッフ呼出を行うようにしているが、これに限定されない。例えば、医療従事者が携行する携帯通信端末を呼び出すようにしても良い。この場合、記憶部13に関連付けて記憶されている読取装置5の読取装置識別情報、この読取装置5の読み取り範囲内に設置されている周囲検出装置3の周囲検出装置識別情報およびこの読取装置5が設置されている病室の出入口付近に設置されている入退室検出装置6の入退室検出装置識別情報に加えて、通常呼出時に呼び出す携帯通信端末を示す通常呼出端末識別情報およびスタッフ呼出時に呼び出す携帯通信端末を示すスタッフ呼出端末識別情報を予め記憶部13に関連付けて記憶しておく。
そして、制御部11が前述した判定処理により通常呼出を行う場合に、制御部11は呼出信号を生成するとともに記憶部13を参照し、I/F部12が入力した周囲検出信号に含まれている周囲検出装置識別情報に関連付けて記憶されている通常呼出端末識別情報を取得する。そして、I/F部12は、制御部11にて取得した通常呼出端末識別情報により特定される携帯通信端末へ制御部11にて生成した呼出信号を出力する。
また、制御部11が前述した判定処理によりスタッフ呼出を行う場合に、制御部11はスタッフ呼出信号を生成するとともに記憶部13を参照し、I/F部12が入力した周囲検出信号に含まれている周囲検出装置識別情報に関連付けて記憶されているスタッフ端末識別情報を取得する。そして、I/F部12は、制御部11にて取得したスタッフ呼出端末識別情報により特定される携帯通信端末へ制御部11にて生成したスタッフ呼出信号を出力する。
その他、ナースコールシステムの構成、処理手順、内容等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の組み合わせにより種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除するようにしても良い。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合わせるようにしても良い。
1 呼出操作装置
2 スタッフ呼出操作装置
3 周囲検出装置
4 無線機
5 読取装置
6 入退室検出装置
10 ナースコール親機
11 制御部
12 インターフェース(I/F)部
13 記憶部
14 報知部
15 復旧操作部
2 スタッフ呼出操作装置
3 周囲検出装置
4 無線機
5 読取装置
6 入退室検出装置
10 ナースコール親機
11 制御部
12 インターフェース(I/F)部
13 記憶部
14 報知部
15 復旧操作部
Claims (1)
- 患者が使用しているベッドの周囲に居る人を検出する周囲検出装置と、
医療従事者により携行され、自装置を他の装置と識別するための無線機識別情報を記憶する無線機と、
前記周囲検出装置が設置されている付近を読み取り範囲内として、前記無線機から無線機識別情報を読み取る読取装置と、
前記ベッドが設置されている病室から医療従事者が出たことを検出する入退室検出装置と、
前記患者が前記ベッドから降りたことを報知するとともに、他の医療従事者を呼び出すための報知を行う報知装置と、
前記読取装置が無線機識別情報を読み取り、かつ、前記周囲検出装置がベッドの周囲に居る人を検出した場合に、前記報知装置を動作させず、前記読取装置が無線機識別情報を読み取っておらず、かつ、前記周囲検出装置がベッドの周囲に居る人を検出した場合、または、前記医療従事者が病室から退室したことを前記入退室検出装置にて検出した後に前記周囲検出装置がベッドの周囲に居る人を検出した場合に、前記患者が前記ベッドから降りたことを報知するように前記報知装置を動作させて、前記読取装置が無線機識別情報を読み取っている状態から読み取っていない状態へ移行し、その時点から前記入退室検出装置が前記医療従事者の退室を検出するまでの間に、前記周囲検出装置がベッドの周囲に居る人を検出した場合に、他の医療従事者を呼び出すための報知を行うように前記報知装置を動作させる制御装置と、
を備えることを特徴とするナースコールシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010267301A JP2012115432A (ja) | 2010-11-30 | 2010-11-30 | ナースコールシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010267301A JP2012115432A (ja) | 2010-11-30 | 2010-11-30 | ナースコールシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012115432A true JP2012115432A (ja) | 2012-06-21 |
Family
ID=46499037
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010267301A Pending JP2012115432A (ja) | 2010-11-30 | 2010-11-30 | ナースコールシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012115432A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019141378A (ja) * | 2018-02-22 | 2019-08-29 | 株式会社ケアコム | 医療従事者支援システム |
-
2010
- 2010-11-30 JP JP2010267301A patent/JP2012115432A/ja active Pending
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JP2019141378A (ja) * | 2018-02-22 | 2019-08-29 | 株式会社ケアコム | 医療従事者支援システム |
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