JP2012112605A - 断熱式貯湯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】真空断熱部材を貯湯タンクに密着させると断熱能力は向上するが、発泡性外側断熱部材で真空断熱部材を覆うだけでは真空断熱部材と貯湯タンクの間に間隙が残ることがある。
【解決手段】発泡性外側断熱部材の内面に、真空断熱部材を押圧する凸部群を形成する。凸部群によって真空断熱部材が局所的に押圧されるために押圧力が集中し、押圧された範囲の真空断熱部材は貯湯タンクに密着する。貯湯タンクが円柱状の場合、真空断熱部材が複数個所で貯湯タンクに密着すると、真空断熱部材の全体が貯湯タンクに密着する。凸部群は、周方向において複数個所に分散していることが好ましく、軸方向においても複数個所に分散していることが好ましい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、断熱式貯湯装置に関する。
ヒートポンプやガス給湯器などで加熱した温水を貯湯タンクに貯湯しておき、貯湯しておいた温水を必要時に必要箇所に供給する給湯技術が知られている。貯湯タンクを断熱部材で覆うことによって、貯湯タンクに貯湯している温水の温度が低下することを防止する技術が知られている。また発泡性断熱部材よりも断熱性能が高い真空断熱部材の存在が知られている。真空断熱部材は、2枚のフィルムの間に多孔性の芯材を挟み込み、挟み込んだ芯材の周囲を一巡する範囲において2枚のフィルムを溶着し、芯材の存在範囲を真空状態に封止したものである。真空断熱部材は、比較的に剛性が高く、柔軟性に欠ける。
特許文献1に、貯湯タンクを真空断熱部材で覆い、真空断熱部材を発泡性断熱部材で覆う技術が開示されている。真空断熱部材は柔軟性に欠け、薄肉の発泡性断熱部材で覆っても真空断熱部材を貯湯タンクに密着させることができない。発泡性断熱部材の方が外側に変形し、真空断熱部材と貯湯タンクの間に間隙が残ってしまう。そこで、特許文献1の技術では、真空断熱部材にスリットを形成し、湾曲しやすくしている。スリットが形成されていない汎用の真空断熱部材を発泡性断熱部材で覆って湾曲させるためには、厚肉で強度の高い発泡性断熱部材が必要となり、断熱式貯湯装置の外形寸法が大きくなってしまう。
特許文献2には、貯湯タンクを真空断熱部材で覆い、真空断熱部材をゴムチューブのような収縮性部材で覆うことによって、真空断熱部材を貯湯タンクに圧接する技術が開示されている。
特開2008−39282号公報 特開2008−292050号公報
特許文献1の技術によると、湾曲しやすくするためにスリットを形成した真空断熱部材を特別に製造する必要が生じる。すなわち、あらかじめ芯材にスリットを設けておく等、特別に設計した真空断熱部材を製造する必要が生じる。特許文献1の技術は、汎用性に欠け、コストアップとなる。
特許文献2の技術によると、別途にゴムチューブのような収縮性部材が必要となり、部品点数が増加し、コストアップとなる。
本発明では、汎用の真空断熱部材を発泡性断熱部材で覆うことによって(収縮性部材等の他の部品を使用しないで)、真空断熱部材を貯湯タンクに密着させる技術を提供する。
本発明の断熱式貯湯装置は、貯湯タンクと、貯湯タンクの少なくとも一部を覆う真空断熱部材と、真空断熱部材の全域を覆う発泡性外側断熱部材を備えている。発泡性外側断熱部材の内面に、真空断熱部材を局所的に押圧し、押圧された範囲の真空断熱部材を貯湯タンクに密着させる凸部群が形成されている。
発泡性外側断熱部材の内面に凸部群を形成すると、凸部群によって真空断熱部材が局所的に押圧されるために押圧力が集中し、押圧された範囲の真空断熱部材は貯湯タンクに密着する。少なくとも凸部群の形成箇所では真空断熱部材を貯湯タンクに押付けることができる。
貯湯タンクは多くの場合に単純形状であり、真空断熱部材が複数個所で貯湯タンクに密着すると、真空断熱部材の全体が貯湯タンクに馴染む形状となる。
貯湯タンクが略円柱状である場合、凸部群が周方向において複数個所に分散して形成されていることが好ましい。周方向の複数個所で真空断熱部材が貯湯タンクに密着すると、真空断熱部材の全体が貯湯タンクによく馴染む形状となる。
凸部群が周方向において複数個所に分散して形成されている場合、隣接する2箇所の凸部と凸部の間隔が、貯湯タンクの周長の1/2以下であることが好ましい。1/2周以下の間隔で真空断熱部材が貯湯タンクに密着すると、真空断熱部材の全体が貯湯タンクによく倣う形状となる。
貯湯タンクが略円柱状である場合、凸部群が軸方向において複数個所に分散して形成されていることも好ましい。貯湯タンクが略円柱状である場合、軸方向の複数個所で真空断熱部材が貯湯タンクに密着すると、真空断熱部材の全体が貯湯タンクに馴染む形状となる。
凸部群が軸方向において複数個所に分散して形成されている場合、真空断熱部材の軸方向の両端部を押圧する位置に凸部が形成されていることが好ましい。
真空断熱部材が発泡性外側断熱部材に固定されていることがさらに好ましい。すなわち、貯湯タンクを断熱部材で覆う際には、最初に真空断熱部材と発泡性外側断熱部材を固定し、ついで真空断熱部材が固定された発泡性外側断熱部材で貯湯タンクを覆うことが好ましい。断熱式貯湯装置の製造工程が簡単化される。また、点検・交換のために断熱部材を外して貯湯タンクを露出させる作業も簡単化される。
本発明によると、汎用の真空断熱部材を発泡性外側断熱部材で覆うことによって、発泡性外側断熱部材に設けた凸部群が、真空断熱部材を貯湯タンクに密着させる。この結果、真空断熱部材の全体が貯湯タンクに馴染む形状となる。本発明によると、スリットを形成することで湾曲しやすくした真空断熱部材を特別に用意する必要もなければ、ゴムチューブといった収縮部材を別に用意する必要もない。外形寸法が拡大することもない。
実施例1の断熱式貯湯装置の分解斜視図を模式的に示す。 実施例1の断熱式貯湯装置の概観斜視図を模式的に示す。 実施例1の断熱式貯湯装置の正面図を模式的に示す。 図3のIV−IV線断面図を示す。 図4の一部の拡大図。 凸部の拡大図。 実施例2の図4に対応する図を示す。ただし蓋部材が存在しない高さでの断面を示す。 実施例3の図4に対応する図を示す。ただし蓋部材が存在しない高さでの断面を示す。 実施例4の断熱式貯湯装置の縦断面図を示す。 図9の一部の拡大図。 発泡性外側断熱部材の内面に固定する真空断熱部材の範囲を示す。
以下に説明する実施例の主要な特徴を以下に列記する。
(特徴1)真空断熱部材を左右に2分割する。発泡性外側断熱部材も左右に2分割する。断熱部材を貯湯タンクに取り付けるに先立って、左側の真空断熱部材を左側の発泡性外側断熱部材の内面に固定し、右側の真空断熱部材を右側の発泡性外側断熱部材の内面に固定する。その後に、左側の発泡性外側断熱部材と右側の発泡性外側断熱部材で貯湯タンクを覆う。
(特徴2)真空断熱部材を発泡性外側断熱部材に固定するために、発泡性外側断熱部材に位置決用の接触部を設ける。湾曲させた真空断熱部材を発泡性外側断熱部材の内面に沿わせ、湾曲させた真空断熱部材の端部を接触部に接触させる。すると、湾曲させた真空断熱部材が自然形状に復帰しようとする弾性力によって、真空断熱部材の端部が接触部に強く押付けられ、真空断熱部材が発泡性外側断熱部材に対して位置決めされて固定される。また、周方向の両端部が拘束された状態の真空断熱部材に働く弾性力が、真空断熱部材を発泡性断熱部材の内面に押し付ける。
(特徴4)左側の発泡性外側断熱部材と右側の発泡性外側断熱部材と上側の発泡性外側断熱部材と下側の発泡性外側断熱部材で貯湯タンクを覆う。
(特徴5)発泡性外側断熱部材と発泡性外側断熱部材の間に係合構造を形成する。
図1は、実施例1の断熱式貯湯装置の分解斜視図を模式的に示している。8は、ステンレス製の貯湯タンクであり、図示しないヒートポンプで加熱された温水を貯湯する。貯湯タンクはほぼ円柱形状である。
4は左側の発泡性外側断熱部材であり、6は左側の真空断熱部材であり、10は右側の真空断熱部材であり、12は右側の発泡性外側断熱部材であり、2は上側の発泡性外側断熱部材であり、14は下側の発泡性外側断熱部材である。ステンレス製貯湯タンク8は、断熱部材2、4、6、10、12、14で覆われて周囲から断熱される。
なお、図1は内部構造を示すための模式図であり、実際の外観は図2に示されており、その正面図は図3に示されている。図3のIV-IV線断面図が図4に示されている。
図1に示すように、左側の発泡性外側断熱部材4の正面側端縁4bの軸方向の一部は切り欠かれている(4a参照)。同様に、右側の発泡性外側断熱部材12の正面側端縁12bの軸方向の一部も切り欠かれている(12a参照)。左側の発泡性外側断熱部材4の正面側端縁4bと右側の発泡性外側断熱部材12の正面側端縁12bが接するように組み合わせると、切欠き4aと切欠き12aによって、貫通孔20(図4参照)が形成される。貫通孔20を開閉する蓋部材16が用意されている。貯湯タンク8の外壁に、一対のサーミスタ(温度検出装置)18a、18bが取り付けられている。貯湯タンク8が、断熱部材2、4、6、10、12、14で覆われた状態において、一対のサーミスタ18a、18bは、左側真空断熱部材6の端縁6eと右側真空断熱部材10の端縁10eの間に位置する。また、一対のサーミスタ18a、18bは、貫通孔20内に位置し、蓋部材16を外すと貫通孔20の内側に露出する。貫通孔20には、左側真空断熱部材6の一部と右側真空断熱部材10の一部も露出する。作業者は貫通孔20から左側真空断熱部材6と右側真空断熱部材10を触診することができ、左側真空断熱部材6と右側真空断熱部材10の正常異常を診断することができる。
図4に示すように、左側の発泡性外側断熱部材4の内面には、7本の凸条4c,4d,4e,4f,4g,4h,4iが形成されている。凸条4cは左側真空断熱部材6の周方向の端縁におおむね沿う位置に形成されており、凸条4iは左側真空断熱部材6の周方向の端縁におおむね沿う位置に形成されている。隣接する凸条と凸条の間隔は、貯湯タンク8の周長の1/12程度である。
同様に、右側の発泡性外側断熱部材12の内面には、7本の凸条12c,12d,12e,12f,12g,12h,12iが形成されている。凸条12cは右側真空断熱部材10の周方向の端縁におおむね沿う位置に形成されており、凸条12iは右側真空断熱部材12の周方向の端縁におおむね沿う位置に形成されている。隣接する凸条と凸条の間隔は、貯湯タンク8の周長の1/12程度である。
凸条4c,4d,4e,4f,4g,4h,4iは、貯湯タンク8に向けて真空断熱部材6を局所的に押圧する。真空断熱部材6が局所的に押圧されるために押圧力が集中し、凸条4c,4d,4e,4f,4g,4h,4iで局所的に押圧された範囲の真空断熱部材6は貯湯タンク8に密着する。貯湯タンク8は円柱状であり、凸条4c,4d,4e,4f,4g,4h,4iで局所的に押圧された範囲の真空断熱部材6が貯湯タンク8に密着すると、真空断熱部材6の全体が貯湯タンク8の壁面によく馴染む。
凸条12c,12d,12e,12f,12g,12h,12iについても同様である。
発泡性外側断熱部材4は薄肉であり、変形しやすい。凸条4c,4d,4e,4f,4g,4h,4iがなければ(すなわち、発泡性外側断熱部材4の内面が真空断熱部材6の外面に面と面で接触して真空断熱部材6を貯湯タンク8に押付ける場合であれば)、左側の発泡性外側断熱部材4と右側の発泡性外側断熱部材12の端縁同士が接する状態に組み付けた場合に、左側の発泡性外側断熱部材4と右側の発泡性外側断熱部材12が外側に変形して真空断熱部材6,10を貯湯タンク8に押付けられない。凸条4c,4d,4e,4f,4g,4h,4iと、凸条12c,12d,12e,12f,12g,12h,12iを利用すると、左側の発泡性外側断熱部材4と右側の発泡性外側断熱部材12を薄肉な形状に維持したまま、真空断熱部材6,10を貯湯タンク8に密着させることができる。
本実施例では、左側の発泡性外側断熱部材4と右側の発泡性外側断熱部材12の端縁同士が接するまで接近させると、発泡性外側断熱部材4の端縁に形成されているフック4mと、発泡性外側断熱部材12の端縁に形成されているフック12mが係合する。図4は、蓋部材16が存在する高さでの断面を示しているために図示されていないが、蓋部材16が存在しない高さでは、左側の発泡性外側断熱部材4の正面側端縁にもフックが形成され、右側の発泡性外側断熱部材12の正面側端縁にもフックが形成されている。左側の発泡性外側断熱部材4と右側の発泡性外側断熱部材12の端縁同士が接するまで接近させると、フックが係合して左側の発泡性外側断熱部材4と右側の発泡性外側断熱部材12の端縁同士が接する位置関係が維持される。なお、作業者はフックを外側に変形させることで、係合関係を解除することができる。
図5は、凸条12fの拡大図を示している。凸条群4c〜4i、12c〜12iの断面形状は、曲線で形成されていてもよいし、直線で形成されていてもよい。
発泡性外側断熱部材4,12の内面は湾曲しており、そこに形成する凸条の断面形状は様々でありえる。例えば図6(a)の場合、面82は平坦であり、凸形状ではない。しかしながら、連続して湾曲している場合の仮想面84と比較すれば、貯湯タンク8側に接近している。ここでいう凸とは、貯湯タンクの外周面に倣って湾曲する仮想面よりも局所的に貯湯タンク8側に接近している形状をいう。貯湯タンクの外周面に倣って湾曲する仮想面の半径をRとし、局所的接近面から前記仮想面(半径Rの仮想面)の中心までの距離をHとし、局所的接近面の幅をWとしたとき、W/2<(R−H1/2であれば、局所的接近面が凸条を形成しているということができる。図6(a)(b)の凸条は上記の関係を満たしている。
図7は、実施例2の図4に対応する図を示す。ただし蓋部材が存在しない高さの断面を示す。この場合、左側の発泡性外側断熱部材4の内面のうち、右側の発泡性外側断熱部材12と当接する縁に沿った範囲に凸条4jと凸条4kが形成されている。同様に、右側の発泡性外側断熱部材12の内面のうち、左側の発泡性外側断熱部材4と当接する縁に沿った範囲に凸条12jと凸条12kが形成されている。フック4mとフック12mを利用して、左側の発泡性外側断熱部材4と右側の発泡性外側断熱部材12を当接させると、凸条4jと凸条12jは連続し、実質的には1本の凸条を提供する。同様に、凸条4kと凸条12kは連続し、実質的には1本の凸条を提供する。
凸条4jと凸条12jで構成される1本の凸条は、左側真空断熱部材6の周方向の一端と、右側真空断熱部材10の周方向の一端を貯湯タンク8に押付ける。凸条4kと凸条12kで構成される1本の凸条は、左側真空断熱部材6の周方向の他端と、右側真空断熱部材10の周方向の他端を貯湯タンク8に押付ける。この結果、左側真空断熱部材6と右側真空断熱部材10の双方の全体が、貯湯タンク8に倣って湾曲する現象を得ることができる。凸条4jと凸条12jで構成される1本の凸条と、凸条4kと凸条12kで構成される1本の凸条の間隔は、貯湯タンク8の周長の1/2以下である。隣接する凸条と凸条の間隔が、貯湯タンク8の周長の1/2以下であれば、真空断熱部材6,10のほぼ全域を貯湯タンク8に密着させることができる。
図8は、実施例3の図4に対応する図を示す。ただし蓋部材が存在しない高さの断面を示す。この場合、左側の発泡性外側断熱部材4の内面のうち、周方向の中央位置に、凸条4pが形成されている。同様に、右側の発泡性外側断熱部材12の内面のうち、周方向の中央位置に、凸条12pが形成されている。フック4mとフック12mを利用して、左側の発泡性外側断熱部材4と右側の発泡性外側断熱部材12を当接させると、凸条4pは左側真空断熱部材6の周方向の中央位置を貯湯タンク8に押付ける。同様に、凸条12pは右側真空断熱部材10の周方向の中央位置を貯湯タンク8に押付ける。この結果、左側真空断熱部材6と右側真空断熱部材10の双方の全体が、貯湯タンク8に倣って湾曲する現象を得ることができる。凸条4pと凸条12pの間隔は、貯湯タンク8の周長の1/2以下である。隣接する凸条と凸条の間隔が、貯湯タンク8の周長の1/2以下であれば、真空断熱部材6,10のほぼ全域を貯湯タンク8に密着させることができる。
真空断熱部材6,10のそれぞれを周方向に2区分に等分し、各区分内に少なくとも一本の凸条が配置される関係を採用してもよい。すなわち、真空断熱部材を1/4周ごとの範囲に区分したときに、各区分内に少なくとも一本の凸条が配置されているようにすれば、より確実に真空断熱部材6,10のほぼ全域を貯湯タンク8に密着させることができる。
図9、図10に図示するように、凸条は、軸方向の複数個所に分散して形成されていてもよい。図9では、凸条4f、12fが軸方向に分断されて不連続となっている様子を図示している。軸方向の複数個所に分散して形成されているといってもよい。この場合、真空断熱部材6,10の軸方向の両端部を押圧する位置に、凸条が形成されていることが好ましい。
真空断熱部材6,10を軸方向に2区分に等分し、各区分内に少なくとも1個の分割凸条が配置される関係を採用してもよい。真空断熱部材を軸方向に2等分したときに、各区分内に少なくとも一個の分割凸条が配置されていれば、真空断熱部材6,10をほぼ全長にわたって貯湯タンク8に密着させることができる。
凸条を軸方向に分散して形成する場合、軸方向の位置がずれるのにあわせて周方向の位置までずらしてもよい。各々の凸は、軸方向に短くて周方向に長い凸条であってもよい。あるいは、周方向でも軸方向でも短い独立峰形状であってもよい。凸部は、凸条であってもよいし、独立峰形状であってもよい。局所的に押圧する直線群の分布パターン、局所的に押圧する線分群の分布パターン、局所的に押圧する点群の分布パターンは様々でありえる。
本実施例では、左側真空断熱部材6の一部を左側の発泡性外側断熱部材4に固定し、右側真空断熱部材10の一部を右側の発泡性外側断熱部材12に固定し、その後に、左側の発泡性外側断熱部材4と右側の発泡性外側断熱部材12の間に貯湯タンク8を挟みこむ作業を実施して製造する。
固定方法は様々でありえる。真空断熱部材の弾性力を利用して真空断熱部材を発泡性外側弾性部材の内面に押付けて物理的に固定してもよい。
あるいは、接着剤で固定してもよいし、粘着テープで固定してもよい。左側真空断熱部材6を左側の発泡性外側断熱部材4に固定し、右側真空断熱部材10を右側の発泡性外側断熱部材12に固定する位置は、様々でありえる。図11のハッチは、固定箇所を例示している。
(a)では、真空断熱部材6,10の周方向の両端縁を発泡性外側断熱部材4,12に固定する。左端縁に沿った範囲のみを固定してもよいし、右端縁に沿った範囲のみを固定してもよい。(b)では、さらに周方向の中央位置でも発泡性外側断熱部材4,12に固定する。(c)では、真空断熱部材6,10の上下方向の両端縁を発泡性外側断熱部材4,12に固定する。上端縁に沿った範囲のみを固定してもよいし、下端縁に沿った範囲のみを固定してもよい。(d)では、さらに軸方向の中央位置でも発泡性外側断熱部材4,12に固定する。
以上、本発明の実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:上側の発泡性外側断熱部材
4:左側の発泡性外側断熱部材
4c,4d,4e,4f,4g,4g,4h,4i,4j,4k,4p:凸条
6:左側真空断熱部材
8:貯湯タンク
10:右側真空断熱部材
12:右側の発泡性外側断熱部材
12c,12d,12e,12f,12g,12g,12h,12i,12j,12k,12p:凸条
14:下側の発泡性外側断熱部材
16:蓋部材

Claims (6)

  1. 貯湯タンクと、
    貯湯タンクの少なくとも一部を覆う真空断熱部材と、
    真空断熱部材の全域を覆う発泡性外側断熱部材を備えており、
    発泡性外側断熱部材の内面に、真空断熱部材を局所的に押圧し、押圧された範囲の真空断熱部材を貯湯タンクに密着させる凸部群が形成されていることを特徴とする断熱式貯湯装置。
  2. 貯湯タンクが、略円柱状であり、
    凸部群が、貯湯タンクの周方向に沿った複数個所に分散して形成されていることを特徴とする請求項1の断熱式貯湯装置。
  3. 隣接する2箇所の凸部の間隔が、貯湯タンクの周長の1/2以下であることを特徴とする請求項2の断熱式貯湯装置。
  4. 貯湯タンクが、略円柱状であり、
    凸部群が、貯湯タンクの軸方向に沿った複数個所に分散して形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかの1項に記載の断熱式貯湯装置。
  5. 凸部群が、真空断熱部材の軸方向の両端部を押圧することを特徴とする請求項4の断熱式貯湯装置。
  6. 真空断熱部材が発泡性外側断熱部材に固定されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかの1項に記載の断熱式貯湯装置。
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