JP4630257B2 - 貯湯タンク断熱構造と分割断熱部材の製法 - Google Patents

貯湯タンク断熱構造と分割断熱部材の製法 Download PDF

Info

Publication number
JP4630257B2
JP4630257B2 JP2006290754A JP2006290754A JP4630257B2 JP 4630257 B2 JP4630257 B2 JP 4630257B2 JP 2006290754 A JP2006290754 A JP 2006290754A JP 2006290754 A JP2006290754 A JP 2006290754A JP 4630257 B2 JP4630257 B2 JP 4630257B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat insulating
surface member
hot water
water storage
storage tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006290754A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008107015A (ja
Inventor
誠也 福田
Original Assignee
多田プラスチック工業株式会社
株式会社長府製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 多田プラスチック工業株式会社, 株式会社長府製作所 filed Critical 多田プラスチック工業株式会社
Priority to JP2006290754A priority Critical patent/JP4630257B2/ja
Publication of JP2008107015A publication Critical patent/JP2008107015A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4630257B2 publication Critical patent/JP4630257B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Fluid Heaters (AREA)
  • Thermal Insulation (AREA)

Description

本発明は、貯湯タンク断熱構造と分割断熱部材の製法に関するものである。
従来の貯湯タンク断熱構造は、円筒状貯湯タンクと4角筒状の外装ケースの間の空間にシート状断熱材が介装され、さらに、真空断熱材をタンクに沿って設け、かつ、上記の空間のうち少なくともタンクと外装ケースが最接近する部分(横断面各辺の中央部)を通したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−226965公報
従来の貯湯タンク断熱構造に於て、各真空断熱材と外装ケースの間は、最接近部を中心として、非常に狭くなっているため、シート状断熱材を密に装入できず空隙ができてしまうので、断熱効果が減退してしまう。また、円筒状貯湯タンクと外装ケースの間の空間に、シート状断熱材と真空断熱材を装入する作業は非常に困難になってしまう。
また、シート状断熱材が軟質フォームで形成されるため、断熱効率が悪い。
そこで、本発明は、コンパクトな外形を有し、しかも、組み立てるのが容易な貯湯タンク断熱構造を提供することを目的とする。
また、タンクと4角筒状の外装ケースの間の空間に介装される断熱包囲体を形成するための分割断熱部材の製法であって、分割断熱部材の内部空間に発泡断熱材を隙間無く充填できて大きな断熱効果を発揮する分割断熱部材の製法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る貯湯タンク断熱構造は、円筒状貯湯タンクと、該貯湯タンクを包囲する4角筒状の外装ケースと、該貯湯タンクと該外装ケースによって形成される空間に介装される断熱包囲体を備え、該断熱包囲体は、横断面において、4角形状の上記外装ケースの角部に対応する部位にて分割された4個の分割断熱部材から成り、さらに、各分割断熱部材は、その横断面において、円弧状内表面部材と、中間部位が直線状の平坦面状外表面部材と、上記内表面部材と外表面部材の間に配設される真空断熱材と、上記内表面部材と外表面部材によって包囲形成された内部空間に充填された硬質発泡ウレタン部材と、から一体形成され、中間の肉薄部と両端寄りの肉厚部から成る横断面形状である。
また、上記真空断熱材は平板形状を有し、かつ、上記外表面部材の内面に沿って設けられ、かつ、少なくとも上記肉薄部に配設されている。
また、上記外表面部材が金属板から形成され、かつ、上記内表面部材がラミネート紙から形成されている。
また、上記外表面部材は、その両端縁の各々に、厚さ方向内側に折曲げた第1折曲辺を有し、かつ、上記内表面部材は、その両端縁の各々に、厚さ方向外側に折曲げた第2折曲辺を有し、隣り合う上記分割断熱部材の相互の合わせ面において、上記第1折曲辺が、厚さ方向中間位置で終了した終端縁部を有し、各該終端縁部に各上記第2折曲辺が重ねられている。
また、円筒状貯湯タンクと、該貯湯タンクを包囲する4角筒状の外装ケースと、該貯湯タンクと該外装ケースによって形成される空間に介装される断熱包囲体を備え、該断熱包囲体は、横断面において、4角形状の上記外装ケースの角部に対応する部位にて分割された4個の分割断熱部材から成り、さらに、各分割断熱部材は、その横断面において、円弧状内表面部材と、中間部位が直線状の平坦面状外表面部材と、上記内表面部材と外表面部材によって包囲形成された内部空間に充填された硬質発泡ウレタン部材と、から一体形成され、中間の肉薄部と両端寄りの肉厚部から成る横断面形状である。
また、本発明に係る分割断熱部材の製法は、中間の肉薄部と両端寄りの肉厚部から成る横断面形状であって、円筒状貯湯タンクと4角筒状の外装ケースの間の空間内に、4分割状に内装される分割断熱部材を製造する方法に於て、外表面部材と内表面部材を、発泡治具の下型と上型に夫々着脱自在に設け、上記外表面部材に、上記肉薄部に対応する中央部に沿って、発泡ウレタン用樹脂液を注ぎ、その後、上型を下型に閉じて上記外表面部材と内表面部材によって包囲形成される内部空間に、上記樹脂液を発泡させて充填させる。
また、上記下型に、上記外表面部材と平板状の真空断熱材を順に積層し、該真空断熱材に、上記肉薄部に対応する中央部に沿って、発泡ウレタン用樹脂液を注ぐ。
本発明は、次のような著大な効果を奏する。
本発明に係る貯湯タンク断熱構造は、断熱包囲体を4つの分割断熱部材に分割できるので、断熱包囲体を迅速かつ容易に組み立てることができる。しかも、各分割断熱部材は4分割されたものなので、筒状の一体の断熱包囲体を製造する場合に比べて、容易に製造することができる。
また、円筒状貯湯タンクを包囲する外装ケースの外形を4角形状とするので、コンパクトな外形になり、設置するために多くのスペースを必要としないで済み、至便である。
また、各分割断熱部材の肉薄部に真空断熱材を設けることによって、硬質発泡ウレタン部材が少ない部分であっても、確実に断熱を行うことができる。よって、断熱包囲体全体の断熱力の低下を防いで、タンクの熱が外部へ逃げるのを確実に防ぐことができる。
また、発泡治具の下型にセットした外表面部材上に、肉薄部に対応する中央部に沿って、発泡ウレタン用樹脂液を注ぎ、その後、上型を下型に閉じるので、樹脂液が、中央部から両側へ押し流されることで、肉薄部にも、硬質発泡ウレタン部材を隙間無く充填させることができる。よって、隙間ができることがなく、断熱力が低下するのを確実に防ぐことができる。
以下、実施の形態を示す図面に基づき、本発明を詳説する。
図1〜図3は本発明に係る貯湯タンク断熱構造の第1の実施の形態を示し、円筒状貯湯タンク9と、貯湯タンク9を包囲する4角筒状の外装ケース27と、貯湯タンク9と外装ケース27によって形成される空間28に介装される断熱包囲体3を備える。
円筒状貯湯タンク9は、電気温水器や各種給湯器等用に備えつけられるものである。また、外装ケース27(図1では省略)は、横断面において、4角筒状である。
また、断熱包囲体3は、横断面において、4角形状の外装ケース27の4つの角部26…に対応する部位にて分割された4個の分割断熱部材4,4,4,4から成る。言い換えると、各分割断熱部材4は、その両端の合わせ面5,5にて、隣り合う分割断熱部材4,4と連続状に合わせられて、環状の断熱包囲体3を形成し、空間28に介装される。また、隣り合う分割断熱部材4,4を連続するように、縦方向の面取部18が形成される。また、外装ケース27の内部コーナー部を、後述する断熱包囲体3の4角部の面取部18に対応して傾斜状に形成してもよい。
各分割断熱部材4は、その横断面において、円弧状内表面部材2と、中間部位が直線状の平坦面状外表面部材1と、を有する。内表面部材2は、横断面において、四分の一円弧形状の円弧面部21と、円弧面部21の両端縁22,22の各々を厚さ方向外側に折り曲げた第2折曲辺23とを有する。さらに、両第2折曲辺23,23の端縁は、縦折曲部によって相互に正反対向きに形成された第2端辺部24,24を有する。内表面部材2はラミネート紙(クラフト紙にポリエチレンやポリプロピレン等をラミネートしたもの)から成る。
次に、外表面部材1は、横断面において、中間部位の直線状の平面部19と、平面部19の両端縁12,12の各々を内表面部材2の円弧面部21の両辺に平行に折り曲げた面取部形成面16,16と、各面取部形成面16,16の各々に厚さ方向内側に折り曲げた第1折曲辺13と、を有する。そして、隣り合う分割断熱部材4,4の相互の合わせ面5,5において、第1折曲辺13,13が、厚さ方向中間位置で終了した終端縁部13a,13aを有し、各終端縁部13aに各第2折曲辺23が重ねられている。各第1折曲辺13は、各上記第2折曲辺23よりも厚さ方向長さが短く、各第1折曲辺13は、各第2折曲辺23の横断面内側(内部空間6側)にて重ねられる。外表面部材1は、 0.2〜 0.4mmの厚さの鋼板等の金属板15から形成され、外部からの衝撃等に対し後述の真空断熱材7への損傷を防ぐ強度を有する。
そして、分割断熱部材4をタンク9に包囲状にした場合に、外表面部材1の終端縁部13aが内表面部材2の円弧面部21に達っすることはなく、タンク9に接することはないので、タンク9の熱が外表面部材1を経由して外部へ逃げて温度低下してしまうことを、防ぐことができる。
また、隣り合う分割断熱部材4,4の面取部形成面16,16が連続状となって、断熱包囲体3の面取部18を形成する。
そして、各分割断熱部材4は、横断面において、中間の肉薄部10と両端寄りの肉厚部20,20を有する。
なお、厚さ方向とは、横断面における円筒状タンク9の径方向と同じ方向である。
また、各分割断熱部材4は、その横断面において、内表面部材2と外表面部材1の間に配設される真空断熱材7を有する。
真空断熱材7は(縦長矩形状の)平板形状を有し、外表面部材1の平面部19の内面11に沿って、少なくとも肉薄部10に位置するように設けられる。具体的には、真空断熱材7は、その中間部が内部空間6のうちの肉薄部10に位置する最接近空間を通るように、設けられる。なお、実施例では、真空断熱材7と内表面部材2の内面とが当接しているが、僅かに離間させて、両者間に硬質発泡ウレタン部材8が介装されてもよい。真空断熱材7は、横断面において、外表面部材1の平面部19よりも短く形成されている。
真空断熱材7は、例えば、アルミ袋内に、グラスウールや発泡ポリウレタン等の平板状断熱材を内蔵し、アルミ袋内のエア抜きをしたものである。
また、各分割断熱部材4は、内表面部材2と外表面部材1によって包囲形成された内部空間6に充填された硬質発泡ウレタン部材8を有する。硬質発泡ウレタン部材8は、二液混合樹脂液を発泡させ固化した断熱力の大きいものであり、内部空間6内には、肉厚部20,20及び肉薄部10(真空断熱材7と内表面部材2の間の狭い空間にも)に密に充填されている。
次に、図4は本発明に係る貯湯タンク断熱構造の第2の実施の形態を示す。この図4に示した分割断熱部材4は、外表面部材1が同じラミネート紙25から形成されている点で、図3の分割断熱部材4と相違する。具体的には、外表面部材1は、横断面において、中間部位の直線状の平面部19と、平面部19の両端縁12,12の各々を内表面部材2の円弧面部21の両辺に平行に折り曲げた面取部形成面16とを有する。さらに、両面取部形成面16,16の端縁は、縦折曲部によって相互に正反対向きに形成された第1端辺部29,29を有する。そして、各第1端辺部29が、内表面部材2の各第2端辺部24と重ねられ貼り合わされている。
また、隣り合う分割断熱部材4,4の面取部形成面16,16が連続状となって、断熱包囲体3の面取部18を形成すること、及び、真空断熱材7が外表面部材1の平面部19の内面11に沿って設けられる点は、図3の分割断熱部材4と同様である。
次に、図5は本発明に係る貯湯タンク断熱構造の第3の実施の形態を示し、内部空間6内に真空断熱材7が設けられずに硬質発泡ウレタン部材8で充填されている点で、図4の分割断熱部材4と相違する。即ち、肉薄部10において、外表面部材1と内表面部材2の間には、硬質発泡ウレタン部材8が充填されている。
次に、各分割断熱部材4の製造方法として、図4の分割断熱部材4を一例として説明する。
図6においては、30は分割断熱部材4の製造のための発泡治具を示し、発泡治具30は、平面状の第1セット面31aを有する下型31に、横断面視円弧状の第2セット面32aを有する上型32がヒンジ部をもって開閉自在に(いわゆるオープン発泡するように)取付けられて成る。そして、ラミネート紙25から成る外表面部材1の平面部19に平板状の真空断熱材7を載置した状態で、第1セット面31aにセットする。外表面部材1の内面11の両端には、内表面部材2の円弧面部21に対応した弯曲部を有する漏れ防止部材34,34を設けておく。かつ、ラミネート紙から成る内表面部材2を、その円弧面部21が第2セット面32aに嵌まるように、上型32にセットする。なお、保持治具30へのセット前に、外表面部材1には、面取部形成面16、第1端辺部29が形成され、かつ、内表面部材2には、第2折曲辺23、第2端辺部24が形成されている。
次に、図7,図8に示したように、上型32をオープンにした状態で、真空断熱材7上に、肉薄部10に対応する中央部14に沿ってノズル35を移動させながら、樹脂液36を注ぐ。樹脂液36は、ポリオールとイソシアネートの二液混合のものを使用する。ノズル35は、真空断熱材7の長手方向の一側から他側に移動される。
そして、図9に示したように、上型32を下型31に対して閉じると、樹脂液36が、発泡しながら、内表面部材2の内面中央部33によって横断面視両側へと押し流されていく。そして、図10のように、上型32を下型31に対して閉めて、外表面部材1の第1端辺部29,29に内表面部材2の第2端辺部24,24を重ね合わせる。そして、樹脂液36が内部空間6の隅々まで充填され、発泡固化して硬質発泡ウレタン部材8が形成されたら、上型32を開けて、完成した分割断熱部材4を取り出す。上述のように、樹脂液36が、中央部14から両側へ押し流されるので、肉薄部10にも、硬質の発泡ウレタン部材8を隙間無く充填することができる。
図11は、図3に示した分割断熱部材4の製造方法の説明図であり、下型31,上型32に外表面部材1,内表面部材2をセットした後で、樹脂液36を注いで、分割断熱部材4を形成するまでの手順は、図6〜図10で説明したと同様である。
次に、図12(a)〜(c)は、外装ケース27の様々な横断面外形状パターンを示す。図12(a)の外装ケース27は正方形の外形を有し、図12(b)は正方形状の4角部に各々面取部18が形成された外形を有し、図12(c)は正方形状の4角部に各々アール部38が形成された外形を有する。
また、図12(イ)〜(ハ)は、各分割断熱部材4の様々な横断面形状パターンを示す。図12(イ)は図3〜図5で説明したものであり、図12(ロ)は外表面部材1と内表面部材2の各々の両端同士が厚さ方向の合わせ面5,5で連続状となっており、4つの分割断熱部材4…から正方形状の外形の断熱包囲体が形成され、図12(ハ)は、図12の分割断熱部材4の面取部形成面16をアール状に変更した形状を有し、4つの分割断熱部材4…から正方形状の4角部がアール形状となった断熱包囲体が形成される。
図12(イ)の分割断熱部材4から形成される断熱包囲体3は、例えば、図12(a)〜(c)の外装ケース27と組み合わされる。また、図12(ロ)における断熱包囲体3は、図12(a)の外装ケース27と組み合わされる。また、図12(ハ)における断熱包囲体3は、図12(a)や図12(c)の外装ケース27と組み合わされる。
なお、図5の分割断熱部材4を製造する場合については、図6において、下型31に外表面部材1のみをセットして(真空断熱材7はセットせずに)、以下、図7〜図10と同じ作業を行えばよい。この場合、ノズル35を外表面部材1の平面部19の中央に沿って移動させながら樹脂液36を注ぐ。
そして、図1に示したように、4つの分割断熱部材4…を、夫々の合わせ面5,5で合わせて貯湯タンク9周りに包囲して断熱包囲体3を形成し、外装ケース27で包囲状とする。このように、タンク9とタンク9を包囲する外装ケース27によって形成される空間28(図2参照)に、断熱包囲体3が介装されたものとなる。
図13は従来の貯湯タンク断熱構造を示し、円筒状貯湯タンク9と外装ケース40の間に形成される空間43にシート状断熱材44が介装されたものである。タンク9と外装ケース40との間の空間の最接近部46近傍は、断熱材44を入れるのが困難になり、空隙45ができてしまい、空隙45からタンク9の熱が逃げ易い。
これに対し、本発明は、各分割断熱部材4の肉薄部10にも硬質発泡ウレタン部材8が密に充填されるので、非常に断熱効果が大きくなる。そして、タンク9が真空断熱材7に接触する部分が少ないので、熱負荷が軽減し、組み立て工程での破損を防止でき、かつ、真空断熱材7の長期性能保持が可能となる。また、図3,図11の分割断熱部材4によれば、真空断熱材7は、金属板15から成る外表面部材1によって外部からの衝撃から保護されて、一層長期性能保持が可能となる。
以上のように、本発明に係る貯湯タンク断熱構造は、円筒状貯湯タンク9と、貯湯タンク9を包囲する4角筒状の外装ケース27と、貯湯タンク9と外装ケース27によって形成される空間28に介装される断熱包囲体3を備え、断熱包囲体3は、横断面において、4角形状の外装ケース27の角部26に対応する部位にて分割された4個の分割断熱部材4,4,4,4から成り、さらに、各分割断熱部材4は、その横断面において、円弧状内表面部材2と、中間部位が直線状の平坦面状外表面部材1と、内表面部材2と外表面部材1の間に配設される真空断熱材7と、内表面部材2と外表面部材1によって包囲形成された内部空間6に充填された硬質発泡ウレタン部材8と、から一体形成され、中間の肉薄部10と両端寄りの肉厚部20,20から成る横断面形状であるので、4つの分割断熱部材4…から、断熱包囲体3を迅速かつ容易に組み立てることができる。しかも、各分割断熱部材4は包囲形状の断熱包囲体3を4分割したものなので、筒状の一体の断熱包囲体を形成する場合に比べて、製造が非常に容易である。
また、円筒状貯湯タンク9を包囲する外装ケース27の外形が4角形状なので、コンパクトな外形になり、設置スペースを多く必要としないので至便である。
また、各分割断熱部材4は一体形成されているので、非常に強固な構造であり、耐久性が大きい。また、真空断熱材が設けられているので、硬質発泡ウレタン部材が少ない部分であっても、確実に断熱を行うことができ、断熱包囲体全体の断熱力が低下せずに、タンクの熱が外部へ逃げるのを確実に防ぐことができる。
また、真空断熱材7は平板形状を有し、かつ、外表面部材1の内面11に沿って設けられ、かつ、少なくとも肉薄部10に配設されているので、肉薄部10のように硬質発泡ウレタン部材8が少なく設けられる部分であっても、真空断熱材7によって確実に断熱を行うことができる。よって、断熱包囲体3の断熱力の低下を防いで、タンク9の熱が外部へ逃げるのを確実に防ぐことができる。
また、外表面部材1が金属板15から形成され、かつ、内表面部材2がラミネート紙から形成されているので、金属板15から形成された外表面部材1によって、外部からの衝撃等を防ぎ真空断熱材7を損傷させることがない。よって、断熱力の低下を確実に防ぐことができる。また、ラミネート紙から成る内表面部材2が、タンク9と真空断熱材7の間に介在するので、真空断熱材7は、直接タンク9から受ける熱負荷が軽減されて、性能を長期保持できる。
また、外表面部材1は、その両端縁12,12の各々に、厚さ方向内側に折曲げた第1折曲辺13を有し、かつ、内表面部材2は、その両端縁22,22の各々に、厚さ方向外側に折曲げた第2折曲辺23を有し、隣り合う分割断熱部材4,4の相互の合わせ面5,5において、第1折曲辺13,13が、厚さ方向中間位置で終了した終端縁部13a,13aを有し、各終端縁部13aに各第2折曲辺23が重ねられているので、分割断熱部材4をタンク9に包囲状にした場合に、外表面部材1の終端縁部13aがタンク9に直に接することがなく、タンク9の熱が外表面部材1を伝わって外部へ放熱するのが防がれる。よって、断熱を確実に行うことができる。
また、円筒状貯湯タンク9と、貯湯タンク9を包囲する4角筒状の外装ケース27と、貯湯タンク9と外装ケース27によって形成される空間28に介装される断熱包囲体3を備え、断熱包囲体3は、横断面において、4角形状の上記外装ケース27の角部26に対応する部位にて分割された4個の分割断熱部材から成り、さらに、各分割断熱部材は、その横断面において、円弧状内表面部材と、中間部位が直線状の平坦面状外表面部材と、上記内表面部材と外表面部材によって包囲形成された内部空間に充填された硬質発泡ウレタン部材と、から一体形成され、中間の肉薄部と両端寄りの肉厚部から成る横断面形状であるので、4つの分割断熱部材4…から、断熱包囲体3を迅速かつ容易に組み立てることができる。しかも、各分割断熱部材4は包囲形状の断熱包囲体3を4分割したものなので、筒状の一体の断熱包囲体を形成する場合に比べて、製造が非常に容易である。
また、円筒状貯湯タンク9を包囲する外装ケース27の外形が4角形状なので、コンパクトな外形になり、設置スペースを多く必要としないので至便である。
また、各分割断熱部材4は一体形成されているので、非常に強固な構造であり、耐久性が大きい。
また、本発明に係る分割断熱部材の製法は、中間の肉薄部10と両端寄りの肉厚部20,20から成る横断面形状であって、円筒状貯湯タンク9と4角筒状の外装ケース27の間の空間28内に、4分割状に内装される分割断熱部材4を製造する方法に於て、外表面部材1と内表面部材2を、発泡治具30の下型31と上型32に夫々着脱自在に設け、外表面部材1に、肉薄部10に対応する中央部14に沿って、発泡ウレタン用樹脂液36を注ぎ、その後、上型32を下型31に閉じて外表面部材1と内表面部材2によって包囲形成される内部空間6に、樹脂液36を発泡させて充填させるので、上型32を下型31に閉じることにより、樹脂液が、中央部14から両側へ押し流されることで、肉薄部10にも、硬質発泡ウレタン部材8を隙間無く充填させることができる。よって、隙間が形成されず、断熱力が低下するのを確実に防ぐことができる。しかも、製造過程においては、樹脂液36を注いで上型32を下型31に閉じるだけでよいので、分割断熱部材4を非常に容易に形成することができる。
また、下型31に、外表面部材1と平板状の真空断熱材7を順に積層し、真空断熱材7に、肉薄部10に対応する中央部14に沿って、発泡ウレタン用樹脂液36を注ぐので、肉薄部10のように硬質発泡ウレタン部材8が少なく設けられる部分であっても、真空断熱材7によって確実に断熱を行うことができる。よって、断熱包囲体3断熱力の低下を防いで、タンク9の熱が外部へ逃げるのを確実に防ぐことができる。
そして、製造過程においては、樹脂液36を注いで上型32を下型31に閉じるだけでよいので、分割断熱部材4を非常に容易に形成することができる。
本発明に係る貯湯タンク断熱構造を示す斜視図である。 平面断面図である。 本発明に係る分割断熱部材の第1の実施の形態を示す平面断面図である。 本発明に係る分割断熱部材の第2の実施の形態を示す平面断面図である。 本発明に係る分割断熱部材の第3の実施の形態を示す平面断面図である。 第2の実施の形態の分割断熱部材の製法を説明する斜視図である。 斜視図である。 要部断面図である。 断面図である。 断面図である。 第1の実施の形態の分割断熱部材の製法を説明する要部断面図である。 簡略断面図であって、(a)(b)(c)は外装ケースの簡略断面図であり、(イ)(ロ)(ハ)は分割断熱部材の簡略断面図である。 従来の貯湯タンク断熱構造を示す断面図である。
符号の説明
1 外表面部材
2 内表面部材
3 断熱包囲体
4 分割断熱部材
5 合わせ面
6 内部空間
7 真空断熱材
8 硬質発泡ウレタン部材
9 貯湯タンク
10 肉薄部
11 内面
12 端縁
13 第1折曲辺
13a 終端縁部
14 中央部
15 金属板
20 肉厚部
22 端縁
23 第2折曲辺
26 角部
27 外装ケース
28 空間
30 治具
31 下型
32 上型
36 樹脂液

Claims (7)

  1. 円筒状貯湯タンク(9)と、該貯湯タンク(9)を包囲する4角筒状の外装ケース(27)と、該貯湯タンク(9)と該外装ケース(27)によって形成される空間(28)に介装される断熱包囲体(3)を備え、
    該断熱包囲体(3)は、横断面において、4角形状の上記外装ケース(27)の角部(26)に対応する部位にて分割された4個の分割断熱部材(4)(4)(4)(4)から成り、さらに、各分割断熱部材(4)は、その横断面において、円弧状内表面部材(2)と、中間部位が直線状の平坦面状外表面部材(1)と、上記内表面部材(2)と外表面部材(1)の間に配設される真空断熱材(7)と、上記内表面部材(2)と外表面部材(1)によって包囲形成された内部空間(6)に充填された硬質発泡ウレタン部材(8)と、から一体形成され、中間の肉薄部(10)と両端寄りの肉厚部(20)(20)から成る横断面形状であることを特徴とする貯湯タンク断熱構造。
  2. 上記真空断熱材(7)は平板形状を有し、かつ、上記外表面部材(1)の内面(11)に沿って設けられ、かつ、少なくとも上記肉薄部(10)に配設されている請求項1記載の貯湯タンク断熱構造。
  3. 上記外表面部材(1)が金属板(15)から形成され、かつ、上記内表面部材(2)がラミネート紙から形成された請求項1又は2記載の貯湯タンク断熱構造。
  4. 上記外表面部材(1)は、その両端縁(12)(12)の各々に、厚さ方向内側に折曲げた第1折曲辺(13)を有し、かつ、上記内表面部材(2)は、その両端縁(22)(22)の各々に、厚さ方向外側に折曲げた第2折曲辺(23)を有し、隣り合う上記分割断熱部材(4)(4)の相互の合わせ面(5)(5)において、上記第1折曲辺(13)(13)が、厚さ方向中間位置で終了した終端縁部(13a)(13a)を有し、各該終端縁部(13a)に各上記第2折曲辺(23)が重ねられている請求項3記載の貯湯タンク断熱構造。
  5. 円筒状貯湯タンク(9)と、該貯湯タンク(9)を包囲する4角筒状の外装ケース(27)と、該貯湯タンク(9)と該外装ケース(27)によって形成される空間(28)に介装される断熱包囲体(3)を備え、
    該断熱包囲体(3)は、横断面において、4角形状の上記外装ケース(27)の角部(26)に対応する部位にて分割された4個の分割断熱部材(4)(4)(4)(4)から成り、さらに、各分割断熱部材(4)は、その横断面において、円弧状内表面部材(2)と、中間部位が直線状の平坦面状外表面部材(1)と、上記内表面部材(2)と外表面部材(1)によって包囲形成された内部空間(6)に充填された硬質発泡ウレタン部材(8)と、から一体形成され、中間の肉薄部(10)と両端寄りの肉厚部(20)(20)から成る横断面形状であることを特徴とする貯湯タンク断熱構造。
  6. 中間の肉薄部(10)と両端寄りの肉厚部(20)(20)から成る横断面形状であって、円筒状貯湯タンク(9)と4角筒状の外装ケース(27)の間の空間(28)内に、4分割状に内装される分割断熱部材(4)を製造する方法に於て、
    外表面部材(1)と内表面部材(2)を、発泡治具(30)の下型(31)と上型(32)に夫々着脱自在に設け、
    上記外表面部材(1)に、上記肉薄部(10)に対応する中央部(14)に沿って、発泡ウレタン用樹脂液(36)を注ぎ、その後、上型(32)を下型(31)に閉じて上記外表面部材(1)と内表面部材(2)によって包囲形成される内部空間(6)に、上記樹脂液(36)を発泡させて充填させることを特徴とする分割断熱部材の製法。
  7. 上記下型(31)に、上記外表面部材(1)と平板状の真空断熱材(7)を順に積層し、該真空断熱材(7)に、上記肉薄部(10)に対応する中央部(14)に沿って、発泡ウレタン用樹脂液(36)を注ぐ請求項5記載の分割断熱部材の製法。
JP2006290754A 2006-10-26 2006-10-26 貯湯タンク断熱構造と分割断熱部材の製法 Expired - Fee Related JP4630257B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006290754A JP4630257B2 (ja) 2006-10-26 2006-10-26 貯湯タンク断熱構造と分割断熱部材の製法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006290754A JP4630257B2 (ja) 2006-10-26 2006-10-26 貯湯タンク断熱構造と分割断熱部材の製法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008107015A JP2008107015A (ja) 2008-05-08
JP4630257B2 true JP4630257B2 (ja) 2011-02-09

Family

ID=39440501

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006290754A Expired - Fee Related JP4630257B2 (ja) 2006-10-26 2006-10-26 貯湯タンク断熱構造と分割断熱部材の製法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4630257B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5363779B2 (ja) * 2008-10-03 2013-12-11 日立アプライアンス株式会社 給湯機
JP2011027379A (ja) * 2009-07-29 2011-02-10 Tada Plastic Kogyo Kk タンク用断熱材
JP5624305B2 (ja) * 2009-11-11 2014-11-12 三菱電機株式会社 断熱容器
JP6136924B2 (ja) * 2013-12-27 2017-05-31 三菱電機株式会社 貯湯式給湯機
JP6954258B2 (ja) * 2018-12-12 2021-10-27 三菱電機株式会社 貯湯式給湯機
JP2020139588A (ja) * 2019-02-28 2020-09-03 三菱電機株式会社 断熱構造体および断熱部材の製造方法
WO2021210190A1 (ja) * 2020-04-14 2021-10-21 三菱電機株式会社 樹脂成形用金型、貯湯タンクユニットの製造方法及び貯湯タンクユニット

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001295984A (ja) * 2000-04-11 2001-10-26 Matsushita Refrig Co Ltd 真空断熱体及び断熱箱体
JP2005226965A (ja) * 2004-02-16 2005-08-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 貯湯タンク

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5913187A (ja) * 1982-07-13 1984-01-23 松下冷機株式会社 真空断熱複合体と製造方法
JPH0224047Y2 (ja) * 1985-02-20 1990-07-02
JPH11142049A (ja) * 1997-11-07 1999-05-28 Sanyo Electric Co Ltd 断熱パネル

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001295984A (ja) * 2000-04-11 2001-10-26 Matsushita Refrig Co Ltd 真空断熱体及び断熱箱体
JP2005226965A (ja) * 2004-02-16 2005-08-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 貯湯タンク

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008107015A (ja) 2008-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4630257B2 (ja) 貯湯タンク断熱構造と分割断熱部材の製法
TWI505979B (zh) 包含一基座之密封絕緣槽
KR101958039B1 (ko) 극저온 물질 운반선의 화물창
US9309671B2 (en) Structural panel and method for making same
JPS62169626A (ja) 中空形材からできているフオ−ム材の板及びフオ−ム材のブロツクとその製造方法及びその溶接装置及びその使用方法
CN102588733A (zh) 带有加强波纹薄膜体的储槽
KR101290800B1 (ko) 액화천연가스 저장탱크의 방벽 구조체 및 그 설치방법
JPWO2009069681A1 (ja) 断熱パネルおよび断熱構造
US20060165480A1 (en) Method for connecting structural sandwich plate members with channel-shaped connecting members
JP2008267481A (ja) 真空断熱複合材の製造方法および真空断熱複合材
JP2009243704A (ja) 断熱部材及びその製造方法
KR101633219B1 (ko) 직선 굴곡형 멤브레인 시트를 이용한 극저온 물질 운반선의 화물창
KR100346243B1 (ko) 스테인리스 단위패널 제조방법 및 스테인리스 패널수조
KR100400160B1 (ko) 단열 코너 패널 및 그 제조 방법
JP2006292063A (ja) 真空断熱材構成
JP2007131319A (ja) 断熱箱体
JP4146056B2 (ja) 組立式ステンレス製貯液槽の保温構造
JPH0278884A (ja) 断熱箱体の内箱
KR101870628B1 (ko) 단열성능이 우수한 콘크리트 구조물을 이루는 단열부재 및 그 제작방법
JP6530960B2 (ja) 梁接続部の断熱気密構造
KR101943255B1 (ko) 진공 단열재
EP0945666B1 (en) Method for fabricating a Thermal insulated support
JP2007032779A (ja) 真空断熱材
JPH0752265Y2 (ja) プレキャストコンクリート柱
JP2006316873A (ja) 真空断熱材

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20080403

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080407

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20080403

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101022

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101102

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101112

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131119

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees