JP2009243704A - 断熱部材及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】貯湯タンク12と、貯湯タンク12を囲む外装ケース13との間に配置され、内側面が貯湯タンク12の外側形状に一致し、外側面が外装ケース13の内側形状に一致する断熱部材10であって、発泡性樹脂19と、発泡性樹脂19の少なくとも上下を除く外表面を覆って接合配置される不燃シート22、23とを有する。
【選択図】図1
Description
さらに、グラスウールでは、貯湯タンクと外装の間に一定の隙間が必要なため、貯湯タンクの直径を大きくできなかった。(貯湯タンクの直径を大きくするとそれに連れて外装の寸法も大きくなっていた。)
また、特許文献2には断熱材として、発泡ポリフェニレンエーテル、発泡ポリプロピレン、発泡ポリエチレンテレフタレート、発泡架橋ポリエチレン等の発泡性樹脂が使用され、断熱材自体は裸状態であるので、型に入れて成形する場合、断熱材が型に付着する等の問題があり、更には小さな衝撃で、断熱材に疵が付くことがあるという問題があった。
発泡性樹脂と、該発泡性樹脂の少なくとも前記外装ケースに接する側(厳密には、不燃シートを介して接する側)の外表面を覆って接合配置される不燃シートとを有する。なお、貯湯タンク側から炎が来ることがないので、貯湯タンク側には不燃シートは必ずしも必要ないが、貯湯タンク側に不燃シートを設ける場合も本発明は適用される。
1)それぞれ不燃シートからなる外表面シートと内表面シートを、発泡治具の下型と上型内に着脱可能に配置する工程と、2)前記下型に配置された外表面シートの上に、発泡性を有する樹脂液を注ぐ工程と、3)その後、前記上型及び前記下型を閉じて、前記外表面シートと前記内表面シートによって包囲形成される内部空間に、前記樹脂液を発泡させて充填する工程とを有する。
ここで、図1は本発明の第1の実施の形態に係る断熱部材の断面図、図2は同断熱部材を用いた貯湯タンク装置の斜視図、図3は同貯湯タンク装置の断面図、図4、図5は発泡治具の斜視図、図6は発泡治具の断面図、図7は発泡治具の動作説明図、図8は本発明の第2の実施の形態に係る断熱部材の説明図、図9は上記実施の形態を含む他の実施の形態に係る断熱部材の説明図である。
この実施の形態では、各断熱部材10の上端及び下端は熱伝導性の悪いプラスチック(耐熱性を有する発泡プラスチックがよい)からなる薄板25、26が配置されている。このような薄板25、26を設けず、芯体である発泡ポリウレタン19を露出させてもよい。
図4〜図6に、この断熱部材10の発泡治具30を示すが、幅方向中央に外平面部36を有する第1セット面31が形成された下型32と、幅方向中央が、下側に突出する横断面円弧状の第2セット面33を備える上型34と、下型32と上型34の片側を開閉自在に連結するヒンジ部35とを有している。なお、この実施の形態では、下型32と上型34をヒンジを支点として開閉するようにしているが、射出成形金型のように、平行に開閉させることも可能である。
そして、下型32及び上型34の幅方向両側には、重ねられた内表面シート22及び外表面シート23を押圧して挟持する板状空間部41、42が形成されている。
また、図9(イ)〜(ハ)は、各断熱部材10、56、57の様々な横断面形状パターンを示す。図9(イ)は図1〜図3で説明したものである。図9(ロ)は外側面58と内側面58aの各々の両端同士が厚さ方向の合わせ面59で連続状となっており、4つの断熱部材56から正方形状の外形の断熱包囲体が形成される。図9(ハ)は、図9の断熱部材57の面取部形成面60をアール状に変更した形状を有し、4つの断熱部材57から正方形状の四角部がアール形状となった断熱包囲体が形成される。
また、外装ケースは必ずしも、四角筒状でなく、丸筒状であってもよい。
さらに、内側面が貯湯タンクの外側形状に一致し、外側面が外装ケースの内側形状に一致するという意味は、内側面あるいは外側面の全面が貯湯タンクの外側形状あるいは外装ケースの内側形状に完全に一致するという意味ではなく、貯湯タンク外面と断熱材内面、断熱材外面と外装内面に空気層が出来ても良い。
Claims (5)
- 貯湯タンクと、該貯湯タンクを囲む外装ケースとの間に配置され、内側面が前記貯湯タンクの外側形状に一致し、外側面が前記外装ケースの内側形状に一致する断熱部材であって、
発泡性樹脂と、該発泡性樹脂の少なくとも前記外装ケースに接する側の外表面を覆って接合配置される不燃シートとを有することを特徴とする断熱部材。 - 請求項1記載の断熱部材において、前記発泡性樹脂はポリウレタン樹脂であることを特徴とする断熱部材。
- 請求項1及び2のいずれか1記載の断熱部材において、前記外装ケースは四角筒状であって、該断熱部材は該四角筒状の角部で、4つ割り形状となっていることを特徴とする断熱部材。
- 貯湯タンクと該貯湯タンクを囲む外装ケースとの間に配置され、内側が前記貯湯タンクの外側面に一致し、外側が前記外装ケースの内側面に一致する分割構造タイプの断熱部材の製造方法であって、
1)それぞれ不燃シートからなる外表面シートと内表面シートを、発泡治具の下型と上型内に着脱可能に配置する工程と、2)前記下型に配置された外表面シートの上に、発泡性を有する樹脂液を注ぐ工程と、3)その後、前記上型及び前記下型を閉じて、前記外表面シートと前記内表面シートによって包囲形成される内部空間に、前記樹脂液を発泡させて充填する工程とを有することを特徴とする断熱部材の製造方法。 - 請求項4記載の断熱部材の製造方法において、前記貯湯タンクは断面円形、前記外装ケースは断面四角形であって、該断熱部材は前記外装ケースの角部で分割される4つ割り構造となっていることを特徴とする断熱部材の製造方法。
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