JP6276640B2 - 真空断熱材及び真空断熱材ユニット - Google Patents

真空断熱材及び真空断熱材ユニット Download PDF

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Description

本発明は、真空断熱材及び真空断熱材ユニットに関するものである。
近年、建築物や冷蔵庫等の電化製品には、断熱性の高い真空断熱材が取り付けられている。このような真空断熱材として、断面視矩形に形成された芯材と、芯材の両側を覆う2枚の外被材と、を備え、外被材内が減圧状態とされるとともに、2枚の外被材の縁部に互いに熱溶着された熱溶着部の形成されたものが提案されている。この熱溶着部の内縁側且つ芯材よりも外縁側には、2枚の外被材同士が直接合わさり熱溶着されていない密着部が形成されている。この密着部は、芯材の断面視矩形の角部に沿って略直角に折り曲げられている(下記特許文献1参照)。
特許第4281607号公報
しかしながら、上記の特許文献1に記載の真空断熱材では、熱溶着されていない密着部が折り曲げられているため、密着部には折り曲げによる応力が生じている。このため、ピンホール等が生じる虞がある。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、耐久性が良好とされた真空断熱材及び真空断熱材ユニットを提供する。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係る真空断熱材は、芯材と、該芯材の一方の面に沿って配置された第一外皮材と、前記芯材の他方の面に沿って配置された第二外皮材と、を備え、前記第一外皮材の縁部及び前記第二外皮材の縁部は互いに溶着された溶着部が形成されるとともに、前記第一外皮材及び前記第二外皮材における前記溶着部よりも内縁側には前記第一外皮材と前記第二外皮材とが互いに溶着されず合わさった非溶着部が形成され、前記非溶着部は、平面状に延び、前記溶着部は、曲げられていることを特徴とする。
このように構成された真空断熱材では、芯材に沿って配置された第一外皮材及び第二外皮材において、溶着されていない非溶着部は、平面状に延びているため、非溶着部には曲げによる局所的な応力は生じず、損傷の発生を抑制することができる。よって、耐久性を良好にすることができる。
また、本発明に係る真空断熱材ユニットは、上記に記載の真空断熱材と、前記溶着部及び前記非溶着部の外面に配置される補助部材と、を備え、前記非溶着部は、前記補助部材の外周に沿って平面状に配置され、前記溶着部は、前記補助部材の外周に沿って曲げられて配置されていることを特徴とする。
このように構成された真空断熱材ユニットでは、溶着部よりも内縁側の非溶着部は補助部材の外周に沿って曲げられずに平面状に配置されているため、非溶着部に生じる応力を抑えることができる。したがって、非溶着部での損傷等の発生を抑制することができるため、耐久性を良好にすることができる。
また、本発明に係る真空断熱材ユニットは、前記補助部材は、断熱性を有することが好ましい。
このように構成された真空断熱材ユニットでは、補助部材が断熱性を有するため、真空断熱材ユニット自体の断熱性を良好にすることができる。
また、本発明に係る真空断熱材ユニットは、前記補助部材は、角柱状に形成されていてもよい。
このように構成された真空断熱材ユニットでは、溶着部は角柱状に形成された補助部材の外周に沿って配置される。よって、溶着部が補助部材の角部の形状に対応して屈曲されるため、溶着部は補助部材に沿った形状に保持されやすい。
本発明に係る真空断熱材及び真空断熱材ユニットによれば、耐久性を良好にすることができる。
本発明の第一実施形態に係る真空断熱材ユニットを備えたパネル体の斜視図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 本発明の第一実施形態に係るパネル体を構成する真空断熱材の斜視図であって、真空断熱材に補助部材を取り付ける前の状態を示す。 第一実施形態の変形例1において図1のA−A線に沿う部分に相当する断面図である。 本発明の第二実施形態に係る真空断熱材ユニットの斜視図である。 (a)図5のB−B線に沿う断面図であり、(b)図5のC−C線に沿う断面図である。 第三実施形態に係る真空断熱材の端部の断面図である。 第三実施形態の変形例1に係る真空断熱材の端部の断面図である。 第三実施形態の変形例2に係る真空断熱材を備えたパネル体の端部の断面図である。
(第一実施形態)
本発明の第一実施形態である真空断熱材ユニットについて説明する。
図1は、本発明の第一実施形態に係る真空断熱材ユニットを備えたパネル体の斜視図である。図2は、図1のA−A線に沿う断面図である。
図1,2に示すように、パネル体1Aは、角柱状に形成され離間して配置された一対の胴縁1D,1Dと、胴縁1D,1D間に配置された真空断熱材ユニット10と、胴縁1D,1D及び真空断熱材ユニット10の厚さ方向両側を覆うように配置された板状のパネル材1P,1Pと、を備えている。このパネル体1Aは、建築物の外壁や、冷蔵庫、自動販売機等に使用されている。
真空断熱材ユニット10は、縁部が折り曲げられた真空断熱材1と、真空断熱材1の折り曲げられた縁部に配置された補助部材4と、を備えている。
図3は、真空断熱材ユニット10を構成する真空断熱材1の斜視図であって、真空断熱材1に補助部材4を取り付ける前の状態を示す。
図3に示すように、真空断熱材1は、芯材2と、芯材2を覆う第一外皮シート(第一外皮材)11及び第二外皮シート(第二外皮材)12と、を有している。
芯材2は、例えば、粉状の粉粒体が通気性の良いシート状の内皮材(不図示)に収容されて構成されている。その他、芯材2としては、ガラス繊維や発泡樹脂等であってもよい。本実施形態では、芯材2は平面視正方形に形成されている。なお、芯材2の形状は、平面視正方形に限られず、適宜設定可能である。
第一外皮シート11は、芯材2の一方の面2A(図2に示す紙面上側)に沿って配置されている。また、第二外皮シート12は、芯材2の他方の面2B(図2に示す紙面下側)に沿って配置されている。つまり、第一外皮シート11及び第二外皮シート12は、芯材2を覆うように配置されている。
これら第一外皮シート11及び第二外皮シート12としては、アルミニウム等の金属製のシートや、樹脂製のシートが採用される。また、第一外皮シート11及び第二外皮シート12は、それぞれ芯材2側から外部側に向かって、熱により溶着される溶着層(不図示)と、外部の空気や水蒸気等の内部(芯材2側)への侵入を遮断するガスバリア層(不図示)と、表面を保護する表面保護層(不図示)と、を少なくとも備えて積層構成されている。
図2は、図1のA−A線に沿う断面図である。
図2に示すように、第一外皮シート11の縁部及び第二外皮シート12の縁部には、互いに溶着された溶着部20が形成されている。
図1に示すように、本実施形態では、溶着部20は、第一外皮シート11の一辺及び第二外皮シート12の対応する一辺に沿って形成された第一溶着部20Aと、第一外皮シート11及び第二外皮シート12における第一溶着部20Aと反対側の辺に形成された第二溶着部20Bと、第一溶着部20Aの一端と第二溶着部20Bの一端とを結ぶように形成された第三溶着部20Cと、第一外皮シート11及び第二外皮シート12における第三溶着部20Cと反対側の辺に形成された第四溶着部20Dとで構成されている。
第一外皮シート11及び第二外皮シート12には、溶着部20よりも内縁側で互いに溶着されずに合わさり、当接されただけの非溶着部30が形成されている。
図2に示すように、非溶着部30は、芯材2の厚さ方向、つまり一方の面2Aから他方の面2Bに向かう方向の他方の面2B側に配置されている。
また、図3に示すように、非溶着部30は、第一溶着部20Aと芯材2との間に形成された第一非溶着部30Aと、第二溶着部20Bと芯材2との間に形成された第二非溶着部30Bと、第三溶着部20Cと芯材2との間に形成された第三非溶着部30Cと、第四溶着部20Dと芯材2との間に形成された第四非溶着部30Dとで構成されている。
図1及び図2に示すように、第一外皮シート11の縁部及び第二外皮シート12の縁部は、補助部材4の外周に沿って折り曲げられている。
補助部材4は、断面視長方形の角柱状に形成されている。補助部材4は、芯材2の四辺それぞれに沿って配置されている。また、補助部材4は、第一外皮シート11の外面に沿って配置されている。
補助部材4は、底壁部4Aと、底壁部4Aにおける芯材2側の端部から芯材2の面2Aに向かって屈曲された内壁部4Bと、内壁部4Bの端部から芯材2側と反対側に向かって屈曲された天壁部4Cと、天壁部4Cの端部から底壁部4Aに向かって屈曲された外壁部4Dと、を有している。
補助部材4は、ウレタンやポリスチレン等の発泡樹脂等の断熱性を有する材料で構成されている。また、補助部材4は、ゴム等の弾性体や木材等で構成されていてもよい。
この補助部材4の外周に沿って、第一外皮シート11の縁部及び第二外皮シート12の縁部が配置されている。
ここでは、第一外皮シート11及び第二外皮シート12の第一溶着部20A側の縁部について説明する。
第一外皮シート11及び第二外皮シート12の第一非溶着部30Aは、補助部材4の底壁部4Aに沿って折り曲げられずに配置されている。つまり、第一非溶着部30Aは、曲げられずに、平面状に配置されている。第一非溶着部30Aと第一溶着部20Aとの境界である境界部35は、補助部材4の底壁部4Aに沿って配置されている。
第一溶着部20Aは、補助部材4の底壁部4Aから外壁部4D、天壁部4Cにわたって、補助部材4の外周に沿って配置されている。つまり、第一溶着部20Aは、底壁部4Aに沿って配置され、底壁部4Aと外壁部4Dとの角部4ADで屈曲されて外壁部4Dに沿って配置され、外壁部4Dと天壁部4Cとの角部4CDで屈曲されて天壁部4Cに沿って配置されている。このようにして、第一溶着部20Aは、補助部材4の外周に沿って曲げられて配置されている。
第一溶着部20Aの端部20Zは、補助部材4側から芯材2に延び、芯材2の一方の面2Aを覆う第一外皮シート11に沿って配置されている。また、第一溶着部20Aの端部20Zは、芯材2を覆う第一外皮シート11にテープTにより貼り付けられている。
第二溶着部20B側の縁部、第三溶着部20C側の縁部及び第四溶着部20D側の縁部において、上記に示す第一溶着部20A側の縁部と同様に、非溶着部30が平面状に配置され、溶着部20が補助部材4の外周に沿って曲げられて配置されており、ここでの詳細な説明を省略する。
このように構成されたパネル体1Aでは、第一溶着部20A、第二溶着部20B、第三溶着部20C及び第四溶着部20Dよりも内縁側の第一非溶着部30A、第二非溶着部30B、第三非溶着部30C及び第四非溶着部30Dは補助部材4の外周に沿って曲げられずに平面状に配置されているため、第一非溶着部30A、第二非溶着部30B、第三非溶着部30C及び第四非溶着部30Dに生じる応力を抑えることができる。したがって、第一非溶着部30A、第二非溶着部30B、第三非溶着部30C及び第四非溶着部30Dでの損傷等の発生を抑制することができるため、耐久性を良好にすることができる。
また、補助部材4が断熱性を有するため、真空断熱材ユニット10自体、ひいてはパネル体1A自体の断熱性を良好にすることができる。
また、第一溶着部20A、第二溶着部20B、第三溶着部20C及び第四溶着部20Dは角柱状に形成された補助部材4の外周に沿って配置される。よって、第一溶着部20A、第二溶着部20B、第三溶着部20C及び第四溶着部20Dが補助部材4の角部4AD,4CDの形状に対応して屈曲されるため、第一溶着部20A、第二溶着部20B、第三溶着部20C及び第四溶着部20Dは補助部材4に沿った形状に保持されやすい。
また、第一溶着部20A及び第二溶着部20Bは、角柱状の胴縁1Dと角柱状の補助部材4との間で折り曲げられているため、より一層形状が保持されやすい。
また、補助部材4としてゴム等の弾性体を採用すれば、補助部材4が弾性変形することにより、パネル材1P、胴縁1D及び芯材2で囲まれた空間内で溶着部20が隙間なく納まる。よって、真空断熱材ユニット10はパネル体1Aの内部で位置決めされるため、良好な納まりとすることができる。
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の各実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例、他の実施形態が考えられる。
(第一実施形態の変形例1)
上記に示す第一実施形態の変形例1について、主に図4を用いて説明する。
図4は、第一実施形態の変形例1において図1のA−A線に沿う部分に相当する断面図である。なお、胴縁1D及びパネル材1Pの記載を省略している。
以下の変形例において、前述した実施形態で用いた部材と同一の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図4に示すように、第一実施形態の変形例1では、真空断熱材ユニット100を構成する真空断熱材101の非溶着部130は、芯材2の厚さ方向、つまり一方の面2Aから他方の面2Bに向かう方向の略中央に配置されている。
補助部材140は、非溶着部130における芯材2の厚さ方向一方の面2A側に配置される第一補助部材141と、非溶着部130における芯材2の厚さ方向他方の面2B側に配置される第二補助部材142と、で構成されている。第一補助部材141の断面寸法は、第二補助部材142よりも断面寸法よりも小さい。
非溶着部130は、第一補助部材141の底壁部141Aと第二補助部材142とで挟まれるようにして、曲げられずに、平面状に配置されている。非溶着部130と溶着部120との境界である境界部135は、第一補助部材141の底壁部141Aと第二補助部材142との間に配置されている。
第一外皮シート11及び第二外皮シート12の溶着部120は、第一補助部材141の底壁部141Aから外壁部141D、天壁部141Cにわたって、第一補助部材141の外周に沿って配置されている。つまり、溶着部120は、第一補助部材141の底壁部141Aに沿って配置され、底壁部141Aと外壁部141Dとの角部141ADで屈曲されて外壁部141Dに沿って配置され、外壁部141Dと天壁部141Cとの角部141CDで屈曲されて天壁部141Cに沿って配置されている。このようにして、溶着部120は、第一補助部材141の外周に沿って曲げられて配置されている。
溶着部120の端部120Zは、第一補助部材141側から芯材2に延び、芯材2の一方の面2Aを覆う第一外皮シート11に沿って配置されている。また、溶着部120の端部120Zは、芯材2を覆う第一外皮シート11にテープT1により貼り付けられている。
このように構成された真空断熱材ユニット100では、溶着部120よりも内縁側の非溶着部130は第一補助部材141及び第二補助部材142に沿って折り曲げられていないため、非溶着部130に生じる応力を抑えることができる。したがって、非溶着部130での損傷等の発生を抑制することができるため、耐久性を良好にすることができる。
(第二実施形態)
以下、本発明の第二実施形態に係る真空断熱材ユニットについて、主に図5,6を用いて説明する。
この実施形態において、前述した実施形態で用いた部材と同一の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図5は、本発明の第二実施形態に係る真空断熱材ユニットの斜視図である。図6(a)は図5のB−B線に沿う断面図であり、図6(b)は図5のC−C線に沿う断面図である。
図5,6に示すように、真空断熱材ユニット300は、離間して配置された一対の長尺な補助部材340,340と、補助部材340,340間に補助部材の340の延在方向に隣接配置された2個の真空断熱材1,1と、を備えている。
補助部材340は、一方向に延びる長尺な部材であって、角柱状に形成されている。補助部材340,340は、その延在方向と直交する方向に離間して配置されている。
補助部材340は、底壁部340Aと、底壁部340Aにおける芯材2側の端部から屈曲された内壁部340Bと、内壁部340Bの端部から芯材2側と反対側に向かって屈曲された天壁部340Cと、天壁部340Cの端部から底壁部340Aに向かって屈曲された外壁部340Dと、を有している。
図5、図6(a)に示すように、補助部材340の延在方向一方側(図5に示す紙面左下側)に配置された真空断熱材1X(1)では、第一外皮シート11が、補助部材340の天壁部340Cの向く方向(図5の紙面表側)と同じ方向を向くように配置されている。
真空断熱材1Xの非溶着部30は、補助部材340の底壁部340Aに沿って、曲げられずに、平面状に配置されている。
真空断熱材1Xの溶着部20は、底壁部340Aに沿って配置され、底壁部340Aと外壁部340Dとの角部340ADで屈曲されて外壁部340Dに沿って配置されている。このようにして、溶着部20は、補助部材340の外周に沿って曲げられて配置されている。
図5、図6(b)に示すように、補助部材340の延在方向他方側(図5に示す紙面右上側)に配置された真空断熱材1Y(1)では、第二外皮シート12が、補助部材340の天壁部340Cの向く方向(図5の紙面表側)と同じ方向を向くように配置されている。
真空断熱材1Yの溶着部20は、天壁部340Cに沿って配置され、天壁部340Cと外壁部340Dとの角部340CDで屈曲されて外壁部340Dに沿って配置されている。
このように構成された真空断熱材ユニット300では、真空断熱材1X,1Yにおいて補助部材340を兼用することができる。また、真空断熱材1Xと真空断熱材1Yとを間隔を有さずに接触配置することで、真空断熱材1Xと真空断熱材1Yとの間に補助部材を設けなくてもよい。よって、補助部材の部品点数を抑えることができる。
さらに、真空断熱材1Xと真空断熱材1Yとの間には補助部材が設けられていないため、第一外皮シート11及び第二外皮シート12は当該箇所(補助部材340の延在方向一方側及び他方側)で折り曲げられていない。よって、当該箇所において第一外皮シート11及び第二外皮シート12にクラック等の損傷の発生を抑えることができる。
また、補助部材340の延在方向に沿って複数の真空断熱材1,1…を配置することにより、長尺な真空断熱材ユニット300を容易に構成することができる。
(第三実施形態)
以下、本発明の第三実施形態に係る真空断熱材について、主に図7を用いて説明する。
この実施形態において、前述した実施形態で用いた部材と同一の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図7は、第三実施形態に係る真空断熱材の端部の断面図である。
図7に示すように、真空断熱材1Jでは、非溶着部30Jが、芯材2の厚さ方向、つまり一方の面2Aから他方の面2Bに向かう方向の略中央に配置されている。
非溶着部30Jは、曲げられずに、平面状に延びている。非溶着部30Jに連続して形成された溶着部20Jは、芯材2の一方の面2A側に向かって折り曲げられている。
このように構成された真空断熱材1Jでは、溶着されていない非溶着部30Jは、平面状に延びているため、非溶着部30Jには曲げによる局所的な応力は生じない。よって、損傷の発生を抑制することができるため、耐久性を良好にすることができる。
(第三実施形態の変形例1)
以下、本発明の第三実施形態の変形例1に係る真空断熱材について、主に図8を用いて説明する。
この実施形態において、前述した実施形態で用いた部材と同一の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図8は、第三実施形態の変形例1に係る真空断熱材の端部の断面図である。
図8に示すように、真空断熱材1Kでは、非溶着部30Kが、芯材2の厚さ方向、つまり一方の面2Aから他方の面2Bに向かう方向の他方の面2B側に配置されている。
非溶着部30Kは、曲げられずに、平面状に延びている。非溶着部30Kに連続して形成された溶着部20Kは、芯材2の一方の面2A側に向かって折り曲げられている。
このように構成された真空断熱材1Kでは、溶着されていない非溶着部30Kは、平面状に延びているため、非溶着部30Kには曲げによる局所的な応力は生じない。よって、損傷の発生を抑制することができるため、耐久性を良好にすることができる。
(第三実施形態の変形例2)
以下、本発明の第三実施形態の変形例2に係る真空断熱材について、主に図9を用いて説明する。
この実施形態において、前述した実施形態で用いた部材と同一の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図9は、第三実施形態の変形例2に係る真空断熱材を備えたパネル体の端部の断面図である。
図9に示すように、パネル体1Lは、胴縁1D,1D(図1参照)と、胴縁1D,1D間に配置された真空断熱材1Kと、胴縁1D,1D及び真空断熱材1Kの厚さ方向両側を覆うように配置された板状のパネル材1P,1Pと、を備えている。
真空断熱材1Kは、第三実施形態の変形例1に係る真空断熱材1Kである。つまり、胴縁1D、パネル材1Pとで囲まれた空間内に、真空断熱材1Kが配置されている。
このように構成されたパネル体1Lでは、溶着されていない非溶着部30Kは、平面状に延びているため、非溶着部30Kには曲げによる局所的な応力は生じない。よって、損傷の発生を抑制することができるため、耐久性を良好にすることができる。
なお、上述した実施の形態において示した組立手順、あるいは各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記に示す実施形態においては、補助部材4,140,340として、断面視長方形の角柱状に形成されたものを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、補助部材は、断面視正方形や台形の角柱状部材や、角部がR面取り、C面取りされた角柱状部材であってもよい。また、補助部材は、中空状に形成されていてもよい。
また、上記に示す実施形態において芯材2はシート状の第一外皮シート11及び第二外皮シート12に覆われているが、本発明はこれに限られない。一枚の外皮材が芯材を挟んで対向配置するように折り曲げられることで、第一外皮材及び第二外皮材が形成され、対向する外皮材の縁部同士が溶着された溶着部とされた真空断熱材であってもよい。
また、溶着部20の縁部と補助部材4とをテープや接着剤等で接着してもよい。
なお、第二実施形態において、真空断熱材1Xと真空断熱材1Yとの間には補助部材が設けられていないが、補助部材を設けてもよい。
10,100,300…真空断熱材ユニット
1,1J,1K,1X,1Y,101…真空断熱材
2…芯材
4,140,340…補助部材
11…第一外皮シート(第一外皮材)
12…第二外皮シート(第二外皮材)
20,20J,20K,120…溶着部
20A…第一溶着部(溶着部)
20B…第二溶着部(溶着部)
20C…第三溶着部(溶着部)
20D…第四溶着部(溶着部)
30,30J,30K,130…非溶着部
30A…第一非溶着部(非溶着部)
30B…第二非溶着部(非溶着部)
30C…第三非溶着部(非溶着部)
30D…第四非溶着部(非溶着部)

Claims (4)

  1. 芯材と、
    該芯材の一方の面に沿って配置された第一外皮材と、
    前記芯材の他方の面に沿って配置された第二外皮材と、を備え、
    前記第一外皮材の縁部及び前記第二外皮材の縁部は互いに溶着された溶着部が形成されるとともに、前記第一外皮材及び前記第二外皮材における前記溶着部よりも内縁側には前記第一外皮材と前記第二外皮材とが互いに溶着されず合わさった非溶着部が形成され、
    前記非溶着部は、平面状に延び、
    前記溶着部は、曲げられていることを特徴とする真空断熱材。
  2. 請求項1に記載の真空断熱材と、
    前記溶着部及び前記非溶着部の外面に配置される補助部材と、を備え、
    前記非溶着部は、前記補助部材の外周に沿って平面状に配置され、
    前記溶着部は、前記補助部材の外周に沿って曲げられて配置されていることを特徴とする真空断熱材ユニット。
  3. 前記補助部材は、断熱性を有することを特徴とする請求項2に記載の真空断熱材ユニット。
  4. 前記補助部材は、角柱状に形成されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の真空断熱材ユニット。
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