JP4622892B2 - 建物の壁構造 - Google Patents

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Description

本発明は真空断熱材を用いた建物の壁構造に関するものである。
近年、地球環境保護の観点より、家電製品や産業機器と並び住宅等の建物の省エネルギー化も取り組むべき重要な課題となっている。そのため、様々な断熱材の適用や各種断熱施工法が提案されている。
断熱材の中でも、真空断熱材は気相容積比率の大きな芯材を、ガスバリア性を有する外被材中に真空密封されたものであり、他の断熱材に比べて非常に断熱性能が優れている。そのため真空断熱材を適用すると、徒に壁厚を大きくすることなしに、省エネルギー性の高い建物を施工できる。
従来、断熱性能を高めた建物としては、モジュール化した真空断熱材を壁に適用したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図11は特許文献1に記載された従来の建物の壁構造の断面図を示すものである。図11に示すように、まず断熱モジュール1は、四角形の板状体である真空断熱材2と、真空断熱材2の各辺に取り付けられたフレーム3とを有し、さらにフレーム3の外周に連結用の結合部4が設けられている。
さらに、壁5は内壁6と、外壁7と、内壁6と外壁7との間に設けられた柱8と、柱8によって支持される断熱モジュール1とを有し、柱8の両側面には、断熱モジュール1の結合部4を受け入れて、断熱モジュール1を支持するための溝9が設けられている。
このようにモジュール化することにより、真空断熱材2を壁5に適用している。
特開2003−27622号公報
しかしながら、上記従来の構成では柱に断熱モジュール1の結合部4を受け入れるための溝9を設けるため施工工数が増加する。また連結用のフレーム3を必要とするためコストが高くなるという課題を有する。
本発明は、上記課題を解決するもので、安価で容易に施工できる真空断熱材を適用した建物の壁構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の建物の壁構造は、板状の芯材を外被材で覆って前記外被材の内部を減圧密封してなり前記芯材の周囲に前記芯材を間に含まず前記外被材のみから構成されるヒレ状の周縁部が形成され前記芯材のすべての周縁に沿って周縁部に熱溶着部が形成され、前記周縁部における前記芯材の近傍においては大気圧で前記外被材同士が密着可能な部分の全ての対向する前記外被材同士が熱溶着されている真空断熱材を、幅方向の両端の前記周縁部を前記芯材の幅方向の端部から室内側に折り曲げた状態建物の
柱間に配置させ、幅方向の両端の前記周縁部を前記芯材の幅方向の端部から室内側に折り曲げた状態の前記真空断熱材の幅方向の寸法を、前記真空断熱材と前記柱との間に発生する摩擦によって前記真空断熱材を前記柱間に保持可能な寸法にし、幅方向の両端の周縁部における対向する前記外被材同士が熱溶着されている熱溶着部にて、固定部材を用いて前記真空断熱材を前記柱に固定しており、前記熱溶着部における前記固定部材で固定される部分と前記芯材との間に所定幅の熱溶着部が確保されているのである。
これにより、真空断熱材を柱間に押し込むという簡単な施工にて、真空断熱材を柱間に保持でき、安価で容易に施工することができる断熱性能の高い建物を提供することができる。
また、幅方向の両端の周縁部における対向する前記外被材同士が熱溶着されている熱溶着部にて、固定部材を用いて真空断熱材を柱に固定しており、前記熱溶着部における前記固定部材で固定される部分と芯材との間に所定幅の熱溶着部が確保されているので、固定の強化が図れると共に、固定部材を真空断熱材に打ち込んでも、真空度の低下を発生させることがない。また、真空断熱材は、芯材のすべての周縁に沿って周縁部に熱溶着部が形成され、前記周縁部における前記芯材の近傍においては大気圧で外被材同士が密着可能な部分の全ての対向する前記外被材同士が熱溶着されているので、芯材を間に含まず外被材のみから構成される非芯材部のどの部分に固定部材を打ち込んでも真空度の低下が発生しないので、建物を建築する際の施工性が向上される。
本発明の建物の壁構造は、真空断熱材を柱間に押し込むという簡単な施工にて、柱との間に発生する摩擦によって、真空断熱材を鉛直方向に落下させることなく固定することができる。さらに、真空断熱材の周縁部における熱溶着部を固定部とし、熱溶着部における固定部材で固定される部分と芯材との間に所定幅の熱溶着部が確保されているので、固定の強化が図れると共に、固定部材を真空断熱材に打ち込んでも、真空度の低下を発生させることがない。また、芯材を間に含まず外被材のみから構成される非芯材部のどの部分に固定部材を打ち込んでも真空度の低下が発生しないので、建物を建築する際の施工性が向上される。
上記効果により、安価で容易に施工することができる断熱性能の高い建物を提供することができる。
請求項1に記載の建物の壁構造の発明は、板状の芯材を外被材で覆って前記外被材の内部を減圧密封してなり前記芯材の周囲に前記芯材を間に含まず前記外被材のみから構成されるヒレ状の周縁部が形成され前記芯材のすべての周縁に沿って周縁部に熱溶着部が形成され、前記周縁部における前記芯材の近傍においては大気圧で前記外被材同士が密着可能な部分の全ての対向する前記外被材同士が熱溶着されている真空断熱材を、幅方向の両端の前記周縁部を前記芯材の幅方向の端部から室内側に折り曲げた状態で建物の柱間に配置させ、幅方向の両端の前記周縁部を前記芯材の幅方向の端部から室内側に折り曲げた状態の前記真空断熱材の幅方向の寸法を、前記真空断熱材と前記柱との間に発生する摩擦によって前記真空断熱材を前記柱間に保持可能な寸法にし、幅方向の両端の周縁部における対
向する前記外被材同士が熱溶着されている熱溶着部にて、固定部材を用いて前記真空断熱材を前記柱に固定しており、前記熱溶着部における前記固定部材で固定される部分と前記芯材との間に所定幅の熱溶着部が確保されているものであり、真空断熱材を柱間に押し込むという簡単な施工にて、柱との間に発生する摩擦によって、真空断熱材を鉛直方向に落下させることなく固定することができる。また、幅方向の両端の周縁部における対向する前記外被材同士が熱溶着されている熱溶着部にて、固定部材を用いて真空断熱材を柱に固定しており、前記熱溶着部における前記固定部材で固定される部分と芯材との間に所定幅の熱溶着部が確保されているので、固定の強化が図れると共に、固定部材を真空断熱材に打ち込んでも、真空度の低下を発生させることがない。また、真空断熱材は、芯材のすべての周縁に沿って周縁部に熱溶着部が形成され、前記周縁部における前記芯材の近傍においては大気圧で外被材同士が密着可能な部分の全ての対向する前記外被材同士が熱溶着されているので、芯材を間に含まず外被材のみから構成される非芯材部のどの部分に固定部材を打ち込んでも真空度の低下が発生しないので、建物を建築する際の施工性が向上される。
請求項2に記載の建物の壁構造の発明は、請求項1に記載の発明において、複数枚の真空断熱材を柱間に配置したものであり、柱間の空間に隙間無く真空断熱材による断熱面を構成することでき、断熱性能の高い壁構造を実現することができる。
請求項3に記載の建物の壁構造の発明は、請求項2に記載の発明において、隣接する真空断熱材が、少なくとも芯材の一部が前記真空断熱材の厚み方向に重なり合っているものであり、真空断熱材同士が隣接する箇所の断熱強化が図れる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明するが、先に説明した実施の形態と同一構成については同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。なお、これらの実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における建物の壁構造の断面図、図2は図1のA‐A線断面図、図3は同実施の形態の建物の壁構造における真空断熱材の柱間への配置を示す平面図、図4は同実施の形態の建物の壁構造における真空断熱材の平面図、図5は図4のB‐B線断面図である。
図1に示すように、本実施の形態における建物10の壁構造11は真空断熱材12を配置し構成されている。
建物10の壁構造11は、図2に示すように、屋外側より外装材13、通気層14、断熱材15、柱16、真空断熱材12、そして内装材17で構成されている。断熱材15により外張り断熱構造を形成し、真空断熱材12により充填断熱構造が形成されている。ここで断熱材15としてポリスチレンフォームを使用しているが、発泡系断熱材であれば良い。なお、壁構造11はこの構成だけに限定されるものでない。
真空断熱材12は、芯材18の幅方向の長さが柱16の間の長さと略同一となっており、外被材19が芯材18の端部20で屋内側に折り返されて、柱16の間に配置される。このように真空断熱材12を配置し、図3に示すように柱16の間の空間に隙間無く真空断熱材12による断熱面が構成された壁構造11となっている。
ここで芯材18の幅方向の長さは、柱16の間よりも10〜20mm程度は長い方が、柱間への収まりが良く好ましい。それより長い場合は、芯材を若干折り曲げて柱16の間に配置することでも良い。
次に、壁構造11を構成する真空断熱材12について説明する。
図4に示すように、真空断熱材12は、芯材18と外被材19とで構成されている。外被材19には内部を減圧密封するための熱溶着部21を有している。
ここで、芯材18に使用する材料は、気相比率が90%前後の多孔体を板状に加工したものであればよく、工業的に利用できるものとして、粉体、発泡体および繊維体等があり、その使用用途や必要特性に応じて公知の材料を利用することができる。
このうち、粉体としては、無機系、有機系、およびこれらの混合物があり、工業的には乾式シリカ、湿式シリカ、パーライト等を主成分とするものが利用できる。
発泡体としては、ウレタンフォーム、スチレンフォーム、フェノールフォーム等の連続気泡体が利用できる。
また、繊維体としては、無機系、有機系、およびこれらの混合物があるが、断熱性能の観点から無機繊維が有利である。無機繊維としては、グラスウール、グラスファイバー、アルミナ繊維、シリカアルミナ繊維、シリカ繊維、ロックウール等の公知の材料を利用できる。
本実施の形態における真空断熱材12の芯材18の形状は四角形であるが、施工上の必要性に応じて、その他の四角形、多角形、円形、L型、およびこれらの組み合わせからなる任意形状を選定できる。
図5に示すように、真空断熱材12の外被材19はラミネート構造を有しており、芯材15側に熱溶着層22、他にガスバリア層、保護層等で構成されている。
ここで、熱溶着層22は、加熱加圧することで外被材19の内部を減圧封止するものであり、本実施の形態における熱溶着部21の幅は10cmとしている。
また、ガスバリア層は、外被材19の表面を通じての芯材18への空気の侵入を防ぐものであり、保護層は、外被材19の表面における埃や塵等による傷つきや、摩擦、折り曲げ、さらには芯材19の突き刺し等によるピンホールの発生を防ぐものである。
このようにして作製した真空断熱材12の熱伝導率は、平均温度24℃において、0.0020〜0.0035W/m・Kであり、汎用的な断熱材である硬質ウレタンフォームの10倍程度の断熱性能を有する。
以上のように、本実施の形態における建物10の壁構造11は、板状の芯材18を外被材19で覆って外被材19の内部を減圧密封してなり芯材18の周囲に芯材18を間に含まず外被材19のみから構成されるヒレ状の周縁部が形成された真空断熱材12を、幅方向の両端の周縁部を芯材18の幅方向の端部20から室内側に折り曲げた状態で建物10の柱16間に配置させ、幅方向の両端の周縁部を芯材18の幅方向の端部20から室内側に折り曲げた状態の真空断熱材12の幅方向の寸法を、真空断熱材12と柱16との間に発生する摩擦によって真空断熱材12を柱16間に保持可能な寸法にした(真空断熱材12における芯材18の幅方向の長さを柱16間の長さと略同一とした)ので、真空断熱材12を柱16間に押し込むという簡単な施工にて、柱16との間に発生する摩擦によって、真空断熱材12を鉛直方向に落下させることなく固定することができる。
さらに、断熱性能に優れた真空断熱材12が適用されるので、断熱効果が高い壁構造11となっていることは言うまでもない。
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2の建物の壁構造における真空断熱材の柱間への配置を示す平面図、図7は同実施の形態の建物の壁構造の縦断面図である。
本実施の形態における建物の壁構造23は、図6に示すように、柱16の間の空間に隙間無く真空断熱材12,24,25a,25bによる断熱面が構成されている。
なお、真空断熱材12,24は、幅方向の両端の周縁部を芯材18の幅方向の端部から室内側に折り曲げた状態で建物の柱16間に配置されており、幅方向の両端の周縁部を芯材18の幅方向の端部から室内側に折り曲げた状態の真空断熱材12,24の幅方向の寸法は、、真空断熱材12,24と柱12との間に発生する摩擦によって真空断熱材12,24を柱16間に保持可能な寸法になっている。
ここで上下2枚の真空断熱材24は柱16の間、且つ、横柱16aの間に配置されており、図7に示すように互いの真空断熱材24の芯材18が真空断熱材24の厚み方向に重なるようになっている。
また、壁構造23には空調ダクト用の貫通孔26が設けられており、この周囲では3枚の真空断熱材25が、貫通孔26に沿うように配置されている。
本実施の形態では、柱16の間にそれぞれ2枚、3枚の真空断熱材24,25が配置されているが、この枚数に限定されるものではない。施工性や真空断熱材の品種削減等を考慮して所要の枚数を決定することができる。
以上のように、本実施の形態における建物の壁構造23は、板状の芯材18を外被材19で覆って外被材19の内部を減圧密封してなり芯材18の周囲に芯材18を間に含まず外被材19のみから構成されるヒレ状の周縁部が形成された真空断熱材12,24を、幅方向の両端の周縁部を芯材18の幅方向の端部20から室内側に折り曲げた状態で建物の柱16間に配置させ、幅方向の両端の周縁部を芯材18の幅方向の端部20から室内側に折り曲げた状態の真空断熱材12,24の幅方向の寸法を、真空断熱材12,24と柱16との間に発生する摩擦によって真空断熱材12を柱16間に保持可能な寸法にした(真空断熱材12,24における芯材18の幅方向の長さを柱16間の長さと略同一とした)ので、真空断熱材12,24を柱16間に押し込むという簡単な施工にて、柱16との間に発生する摩擦によって、真空断熱材12,24を鉛直方向に落下させることなく固定することができる。
また、本実施の形態における建物の壁構造23は、複数枚の真空断熱材24、25を柱16の間に配置したものであり、柱16の間の空間に隙間無く真空断熱材24、25による断熱面を構成することでき、断熱性能の高い壁構造を実現することができる。
さらに、真空断熱材24,25aは、隣接する部分において、少なくとも芯材18の一部が真空断熱材24の厚み方向に重なり合っており、真空断熱材同士が隣接する箇所の断熱強化が図れる。
(実施の形態3)
図8は本発明の実施の形態3における建物の壁構造の横断面図、図9は同実施の形態の建物の壁構造における真空断熱材の平面図、図10は図9のC‐C線断面図である。
図8に示すように、本実施の形態における建物の壁構造27は、屋外側より外装材13、通気層14、断熱材15、柱16、真空断熱材28、そして内装材17で構成されている。断熱材15により外張り断熱構造を形成し、真空断熱材28により充填断熱構造が形成されている。なお、壁構造27はこの構成だけに限定されるものでない。
真空断熱材28は、芯材18が柱16の間の長さと略同一となっており、外被材19が芯材18の端部20で屋内側に折り返されて、柱16の間に配置される。ここで真空断熱材28は、外被材19における熱溶着部21を貫通させて、固定部材29であるタッカーで柱16に固定されている。
このように真空断熱材28を配置し、先の実施の形態に示すように柱16の間の空間に隙間無く真空断熱材28による断熱面が構成された壁構造27となっている。
ここで芯材18の幅方向の長さは、柱16の間よりも10〜20mm程度は長い方が、柱間への収まりが良く好ましい。それより長い場合は、芯材18を若干折り曲げて柱16の間に配置することでも良い。さらに、固定部材29を使用するので、芯材18の幅方向の長さは、若干は柱16の間よりも短くても真空断熱材28をしっかりと柱間に保持することが可能である。
次に、壁構造27を構成する真空断熱材28について説明する。
図9に示すように、真空断熱材28は、芯材18と外被材19とで構成されている。外被材19には内部を減圧密封するための熱溶着部21を有している。本実施の形態における真空断熱材28は芯材18以外の部分がすべて熱溶着部21となっており、図10に示すように芯材18の端部20までが熱溶着部21である。
以上のように、本実施の形態における建物の壁構造27は、板状の芯材18を外被材19で覆って外被材19の内部を減圧密封してなり芯材18の周囲に芯材18を間に含まず外被材19のみから構成されるヒレ状の周縁部が形成された真空断熱材28を、幅方向の両端の周縁部を芯材18の幅方向の端部20から室内側に折り曲げた状態で建物の柱16間に配置させ、幅方向の両端の周縁部を芯材18の幅方向の端部20から室内側に折り曲げた状態の真空断熱材28の幅方向の寸法を、真空断熱材28と柱16との間に発生する摩擦によって真空断熱材28を柱16間に保持可能な寸法にした(真空断熱材28における芯材18の幅方向の長さを柱16間の長さと略同一とした)ので、真空断熱材28を柱16間に押し込むという簡単な施工にて、柱16との間に発生する摩擦によって、真空断熱材28を鉛直方向に落下させることなく固定することができる。
また、本実施の形態における建物の壁構造27は、幅方向の両端の周縁部における対向する外被材19同士が熱溶着されている熱溶着部21にて、固定部材29を用いて真空断熱材28を柱16に固定しており、熱溶着部21における固定部材29で固定される部分と芯材18との間に所定幅の熱溶着部21が確保されているので、柱16との間に発生する摩擦による作用による効果だけでなく、さらに固定の強化が図れると共に、固定部材29を真空断熱材28に打ち込んでも、真空度の低下を発生させることがない。
また、本実施の形態における建物の壁構造27における真空断熱材28は、芯材18のすべての周縁に沿って周縁部に熱溶着部21が形成され、周縁部における芯材18の近傍においては大気圧で外被材19同士が密着可能な部分の全ての対向する外被材19同士が熱溶着されているので、周縁部のどの部分に固定部材29を打ち込んでも真空度の低下が発生しないので、建物を建築する際の施工性が向上される。
本発明にかかる建物の壁構造は、安価で容易に施工することができる断熱性能の高い構造体であり、屋根や床なども同様の構造体を構成することも可能である。
また、本発明における充填断熱構造としての真空断熱材の適用は、外張り断熱工法だけでなく、充填断熱工法に対しても可能である。加えて、RC造建物の外断熱工法、内断熱工法に対しても本発明の構造は適用可能である。
本発明の実施の形態1における建物の壁構造の縦断面図 図1のA‐A線断面図 同実施の形態の建物の壁構造における真空断熱材の柱間への配置を示す平面図 同実施の形態の建物の壁構造における真空断熱材の平面図 図4のB‐B線断面図 本発明の実施の形態2の建物の壁構造における真空断熱材の柱間への配置を示す平面図 同実施の形態における建物の壁構造の縦断面図 本発明の実施の形態3における建物の壁構造の横断面図 同実施の形態の建物の壁構造における真空断熱材の平面図 図9のC‐C線断面図 従来の建物の壁構造の断面図
符号の説明
10 建物
11 壁構造
12 真空断熱材
16 柱
18 芯材
19 外被材
20 端部
21 熱溶着部
23 壁構造
24 真空断熱材
25a,25b 真空断熱材
27 壁構造
28 真空断熱材
29 固定部材

Claims (3)

  1. 板状の芯材を外被材で覆って前記外被材の内部を減圧密封してなり前記芯材の周囲に前記芯材を間に含まず前記外被材のみから構成されるヒレ状の周縁部が形成され前記芯材のすべての周縁に沿って周縁部に熱溶着部が形成され、前記周縁部における前記芯材の近傍においては大気圧で前記外被材同士が密着可能な部分の全ての対向する前記外被材同士が熱溶着されている真空断熱材を、幅方向の両端の前記周縁部を前記芯材の幅方向の端部から室内側に折り曲げた状態で建物の柱間に配置させ、幅方向の両端の前記周縁部を前記芯材の幅方向の端部から室内側に折り曲げた状態の前記真空断熱材の幅方向の寸法を、前記真空断熱材と前記柱との間に発生する摩擦によって前記真空断熱材を前記柱間に保持可能な寸法にし、幅方向の両端の周縁部における対向する前記外被材同士が熱溶着されている熱溶着部にて、固定部材を用いて前記真空断熱材を前記柱に固定しており、前記熱溶着部における前記固定部材で固定される部分と前記芯材との間に所定幅の熱溶着部が確保されている建物の壁構造。
  2. 複数枚の真空断熱材を柱間に配置した請求項1に記載の建物の壁構造。
  3. 隣接する真空断熱材は、少なくとも芯材の一部が前記真空断熱材の厚み方向に重なり合っている請求項2に記載の建物の壁構造。
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