JP4604993B2 - 真空断熱材を適用した建物の壁 - Google Patents

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Description

本発明は、真空断熱材を適用した建物の壁に関するものである。
近年、地球環境保護の観点より、家電製品や産業機器と並んで住宅等の建物の省エネルギー化も、取り組むべき重要な課題となっている。そのため、様々な断熱材の適用や各種断熱施工法が提案されている。
断熱材の中でも真空断熱材は、外被材内部を減圧することにより気体の熱伝導を著しく抑制した断熱材であり、他の断熱材に比べて、非常に断熱性能が優れているため、真空断熱材を適用すると、壁を厚くすることなく省エネ性に優れた建物を得ることができる。
従来、真空断熱材を適用した建物としては、真空断熱材を使用した断熱モジュールを適用した建築物の壁が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図12は、特許文献1に記載された従来の建築物の壁の断面図を示すものである。図12に示すように、まず、断熱モジュール1は、四角形の板状体である真空断熱材2と、真空断熱材の各辺に取り付けられたフレーム3とを有し、さらにフレーム3の外周に連結用のフレーム結合部4が設けられている。
さらに、壁5は、内壁6と、外壁7と、内壁6と外壁7の間に設けられた支持ブロック柱8と、支持ブロック柱8によって支持される断熱モジュール1とを有し、支持ブロック柱8の両側面には、断熱モジュール1のフレーム結合部4を受け入れて、断熱モジュール1を支持するための溝9が設けられている。
このように、真空断熱材2を断熱モジュール化することにより、真空断熱材2の壁への施工を容易にし、壁を厚くすることなく断熱性に優れた建築物の壁を構成することができた。
特開2003−27622号公報
しかしながら、上記従来の構成では、連結用部品を使用するため高コスト化する、柱にモジュールのフレーム連結部を受け入れるための溝を設ける必要があるため、施工に手間がかかるという課題を有していた。
本発明は、上記課題を解決するもので、真空断熱材を適用した断熱性能に優れた建物の壁を、安価で容易に施工することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の建物の壁は、真空断熱材を適用した建物の
壁であって、前記真空断熱材は、芯材を含有する減圧空間を前記建物の壁における柱を有さない壁面部に有し、かつ前記減圧空間以外の部位を固定して柱に取り付けた構成であって、さらに、前記真空断熱材は、建物の壁における柱と対向する部分に、前記減圧空間とは別の独立空間を有し、前記別の独立空間内にも芯材を有するのである。
本発明は、柱への真空断熱材の固定部位を限定しているだけであるため、施工は安価で容易であり、芯材を含有する減圧空間以外の部位、すなわち減圧空間に真空ブレークを生じさせない部位を固定するため、真空断熱材の断熱性能を確保することができる。さらに、柱部分にも芯材を有するため、柱部分の断熱も確保でき、建物の省エネ性がさらに向上する。
本発明の建物の壁は、芯材を含有する減圧空間以外の部位、すなわち減圧空間に真空ブレークを生じさせない部位を固定して柱に取り付けているので、所望の断熱性能が得られ、省エネ性に優れた建物の壁を得ることができる。また、固定部位を限定しているだけであるため、釘やねじやタッカーなど公知の手段を用いることが可能であり、安価で容易に施工することができる。さらに、柱部分にも芯材を有するため、柱部分の断熱も確保でき、建物の省エネ性がさらに向上する。
請求項1に記載の建物の壁の発明は、少なくとも芯材と前記芯材を覆う外被材から構成され内部を減圧密封してなる真空断熱材を適用した建物の壁であって、前記真空断熱材は、前記芯材を含有する減圧空間が前記建物の壁における柱のない壁面部に位置し、かつ前記減圧空間以外の部位を固定して柱に取り付けられ、さらに、前記真空断熱材は、建物の壁における柱と対向する部分に、前記減圧空間とは別の独立空間を有し、前記別の独立空間内にも芯材を有する。
本構成では、柱を有さない壁面部では真空断熱材の減圧状態を保つことができるため、優れた断熱性能が得られ、壁を厚くすることなく省エネ性に優れた建物の壁を得ることができる。さらに、柱部分にも芯材を有するため、柱部分の断熱も確保でき、建物の省エネ性がさらに向上する。
柱への真空断熱材の固定部位は、芯材を含有する減圧空間以外の部位、すなわち減圧空間に真空ブレークを生じさせない部位であれば特に指定するものではない。よって、外被材の熱溶着部分を固定してもよいし、熱溶着部の外側に外被材のみからなる非熱溶着部分を有している場合はその部分を固定してもよいし、別の独立空間の芯材部を固定してもよい。またこのとき別の独立空間が固定による真空ブレークにより非減圧空間となってもよい。非減圧でも芯材はそれ自身が断熱材であり、優れた断熱性能を有するため、芯材を有さない場合に比べ断熱性能は向上する。減圧ならば気体熱伝導の抑制により非減圧時に比べ断熱性能が向上するため、より望ましい。このように、固定部位を限定しているだけであるため、安価で容易に施工ができる。
請求項に記載の建物の壁の発明は、請求項に記載の発明における別の独立空間が、減圧空間であるものであり、非芯材部を固定すると、別の独立空間も減圧空間となり、減圧空間であれば気体熱伝導が抑制できるため、非減圧時に比べ断熱性能が向上する。
請求項に記載の建物の壁の発明は、請求項1または2に記載の発明における別の独立空間が、少なくとも2つ以上の独立空間に分かれているものである。
本発明では、少なくとも2つ以上の独立空間に分かれていることによって、一箇所に真空ブレークが生じても、それが他の独立空間に伝播しないため、他の空間では減圧状態を維持できる。また、真空ブレークにより非減圧空間となった部位も、芯材はそれ自身が断熱材であるため、少なくとも常圧における断熱性能は確保できる。
また、別の独立空間における、芯材同士の間の非芯材部を固定してもよい。なお、別の独立空間は、減圧空間と非減圧空間が混在していてもよいし、混在していなくてもよい。前記別の独立空間の芯材の形状や配置方法は特に指定するものではないが、真空ブレークの影響を低減するために、固定部位の芯材面積を他よりも小さくしてもよいし、固定部位を非芯材部としてもよい。
請求項に記載の建物の壁の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明にお
ける真空断熱材が複数あり、隣接する真空断熱材の別の独立空間に有する芯材部同士が重なるように施工したものである。
本発明では、別の独立空間に有する芯材部同士を重ね合わせて施工することで、柱部分の断熱が確保できる。また、釘打ちの回数を減らすことができる。なお、このとき、別の独立空間の芯材部の間にある非芯材部同士の位置がずれるように施工すると、柱部分の被覆率が高くなるため、より望ましい。
請求項に記載の建物の壁の発明は、請求項に記載の発明における別の独立空間を形成する芯材の厚さを、柱のない壁面部に位置する芯材の厚さの略1/2にしたものである。
本発明では、芯材部同士を重ねたときの厚さが、柱を有さない壁面部の芯材の厚さと略同じになるため、平面性を確保でき、施工性が向上する。なお、施工性に問題が生じない範囲であれば、ちょうど1/2でなくてもよく、プラスマイナス10%程度のずれならば略1/2の範囲とする。
請求項に記載の建物の壁の発明は、請求項1からのいずれか一項に記載の発明における真空断熱材が、建物の壁における柱のない壁面部に位置する部分には、外被材のみからなる非芯材部を有さないものである。
本発明では、柱を有さない壁面部における真空断熱材の被覆率が100%であるため、建物の省エネ性が向上する。
請求項に記載の建物の壁の発明は、請求項1からのいずれか一項に記載の発明における真空断熱材が、外被材のみからなる非芯材部が熱溶着されているものである。
本発明では、真空断熱材を上記形態にすることによって、柱を有さない壁面部に該当する芯材部以外ならばどの部分に釘打ちなどの固定手段を行ってもよいため、施工性が向上する。さらに、真空断熱材が、複数の芯材を有する構成であってもよく、このときは非芯材部の面積を低減できるため、断熱性能が向上する。
以下に、本発明の詳細を説明する。
本発明の真空断熱材における材料構成は特に指定するものではない。
芯材は、高い空隙率を有するものであれば、繊維、粉末、発泡樹脂、多孔質体、薄膜積層体など特に指定するものではない。例えば繊維系では、グラスウール、グラスファイバー、アルミナ繊維、シリカアルミナ繊維、シリカ繊維、ロックウール、炭化ケイ素繊維などが使用可能であり、粉末系ではシリカ、パーライト、カーボンブラック、発泡樹脂ではウレタンフォーム、フェノールフォーム、スチレンフォームなどが使用可能である。また、これらの混合体や成形体を使用することも可能である。
外被材はラミネートフィルムからなるものであり、そのラミネート構成は、特に指定するものではない。
熱溶着層は、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、無延伸ポリプロピレン、ポリアクリロニトリル、無延伸ポリエチレンテレフタレート、無延伸ナイロン、無延伸エチレン−ポリビニルアルコール共重合体樹脂などが使用可能であり、特に指定するものではない。また、熱溶着層に吸着剤を含有させてもよい。
また、外部からのガス侵入を抑制するために、金属箔や、蒸着フィルム、コーティングフィルム、蒸着コーティングフィルムなどが使用可能である。その種類や積層数は特に指定するものではない。
金属箔は、アルミニウム、ステンレス、鉄やその混合物など、特に指定するものではない。また、蒸着やコーティングの基材となるプラスチックフィルムの材料は、ポリエチレンテレフタレート、EVOH、ポリエチレンナフタレート、ナイロン、延伸ポリプロピレン、ポリアミド、ポリイミドなど特に指定するものではない。
また、蒸着の材料としては、アルミニウム、コバルト、ニッケル、亜鉛、銅、銀、シリカ、アルミナ、ダイヤモンドライクカーボンやそれらの混合物など、特に指定するものではない。
また、コーティングの材料としては、PVA、ポリアクリル酸系樹脂やその混合物など特に指定するものではない。また、蒸着コーティングフィルムにおける蒸着とコーティングの積層順序は特に指定するものではない。
また、耐ピンホール性や耐摩耗性の向上、難燃性の付与、さらなるバリア性の向上などを目的としてさらに外層や中間層にフィルムを設けることも可能である。
ここで、外層や中間層に設けるフィルムは、ナイロン、エチレン・4フッ化エチレン共重合体樹脂、PET、PEN、OPP、EVOHなど、その種類や積層数は、特に指定するものではない。
また、初期断熱性能の向上や経時断熱性能の確保のために、水分吸着剤やガス吸着剤を使用してもよい。吸着剤の種類は特に指定するものではなく、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化バリウム、ゼオライト、シリカゲル、ハイドロタルサイトなどが使用可能であり、これらを単独で使用しても、2種類以上組み合わせて使用してもよい。また、取り扱い性を向上するために、これらの吸着剤は通気性を有する袋に入れて使用してもよい。
また、真空断熱材の形態や作製方法も特に指定するものではない。
袋状の外被材内に芯材を入れ、真空中で封止して真空断熱材を作製してもよいし、ラミネートフィルム上に芯材を置き、その上からラミネートフィルムを被せ、真空中で周縁部を溶着してもよい。
また、真空断熱材が2つ以上の独立空間に芯材を有する場合は、袋状の外被材中に複数の芯材を配置し真空断熱材を作製した後、その芯材間をシールバーなどによって溶着して独立空間を形成してもよいし、ラミネートフィルム上に複数の芯材を配置し、その上からラミネートフィルムを被せ、真空中で周縁部および芯材間、または全面を溶着して真空断熱材を作製してもよい。
真空断熱材の建物の壁への固定方法は特に指定するものではなく、釘やねじ、タッカーなど公知の固定手段が使用可能である。また、真空断熱材に防水シートや防湿機密シートが積層するように配置されていてもよい。
防水シートが配置されていると、外部の水分が真空断熱材の内部に侵入することが防止できるため、断熱性能の悪化を抑制できる。また、防湿気密シートが配置されていると、建物の内部の湿気を多く含んだ高い温度の空気による結露を防止できる。また、グラスウールや硬質ウレタンフォームなどの断熱材を併用してもよい。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における建物の壁の横断面図、図2は実施の形態1における建物の壁に適用した真空断熱材の平面図、図3は実施の形態1における建物の壁の柱への真空断熱材の取り付け状態を示す平面図である。
まず建物の壁10の構成について説明する。図1に示すように、建物の壁10は、真空断熱材11、外壁12、内壁13、柱14から構成されており、真空断熱材11は、外壁12と内壁13との間に設けられる柱14の外壁12側に釘15で固定されている。
次に、本実施の形態に使用した真空断熱材11について説明する。図2に示すように、真空断熱材11は、複数の芯材16a,16bを、外被材17で覆い、外被材17の内部を減圧して、外被材17の間に芯材16a,16bがない外被材17のみからなる非芯材部18を熱溶着することで、複数の芯材16a,16bを互いに減圧独立空間に配置したものである。
また、建物の壁10において、柱14を有さない壁面部19に位置する部分には非芯材部18を有さないように、芯材16aの大きさを調整しており、さらに、芯材16aのある減圧空間とは別の独立空間内に複数の独立空間に分かれた芯材16bを有する。なお、このとき、芯材16bの厚さは芯材16aの1/2となっている。
さらに、真空断熱材11の建物の壁10への施工方法を説明する。図3に示すように、隣接する真空断熱材11は、柱14部分で重ね合わされ、芯材16bが重なるように施工されており、また芯材16b間にある非芯材部18の位置がずれるように重ね合わせている。さらに。柱14を有さない壁面部19に位置する部分には非芯材部18を有さない。
真空断熱材11の柱14への取り付けは、芯材16b部分を数箇所釘15で固定することよって行われる。ゆえに、芯材16bのうち、釘15で固定した箇所は真空ブレークが生じているが、芯材16a、および釘15で固定されていない芯材16bは減圧状態を維持している。
本実施の形態の建物の壁は、真空断熱材11を公知の手段で取り付けることが可能であるため、非常に安価で容易に施工できる。また、真空断熱材11の被覆率が非常に高いため、省エネ性に優れた建物の壁を得ることができる。また、固定部の芯材16bが独立空間に配置されているために、釘打ちなどにより真空ブレークしても、それが他の箇所へ伝播しない。また、釘打ちなどで真空ブレークした箇所も芯材16b自体が断熱材であるため、常圧状態における断熱性能は得ることができる。柱部分にも芯材を有するため柱部分の断熱も確保できる。
なお、本実施の形態における図2に示す芯材16の間隔は特に指定するものではなく、また、本実施の形態における図3に示す真空断熱材11の固定位置は、柱14を有さない壁面部19に位置する減圧空間に真空ブレークを生じさせなければ特に指定するものではなく、本実施の形態のように芯材部16bで固定してもよいし、非芯材部18で固定してもよい。
また、本実施の形態のように、真空断熱材11を重ね合わせたとき、芯材部16bの間にある非芯材部18の位置が重なり合わないようにすると、被覆率が向上するため柱14の断熱性能がより得やすいが、重なり合っていてもよい。
本実施の形態では、別の独立空間にある芯材16bが2つ以上の独立空間に分かれているが、分かれていなくてもよい。ただし、分かれているほうが真空ブレークの影響が全体に渡らないためより望ましい。
また、本実施の形態では、柱14を有さない壁面部19に位置する部分には非芯材部18を有さないように、芯材16aの大きさを調整しているが、非芯材部18を有していても構わない。ただし、柱14を有さない壁面部19に位置する部分には非芯材部18を有さないほうが被覆率が高いため断熱性能は向上するため望ましい。
また、本実施の形態では、別の独立空間にある芯材16bが芯材16aの周囲4辺に設けられているが、建物の形状や施工方法に合わせて、芯材16bの形状や配置方法を変えてもよい。また、本実施の形態では一種類の真空断熱材を施工したが、建物の形状や施工方法に合わせて様々な形状や構成の真空断熱材を組み合わせてもよい。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2における建物の壁の横断面図、図5は実施の形態2における建物の壁に適用した真空断熱材の平面図、図6は実施の形態2における建物の壁の柱への真空断熱材の取り付け状態を示す平面図である。
実施の形態1と構成が同じ部位については説明を省略する。真空断熱材11は、建物の壁10において、柱13を有さない壁面部19に位置する部分には非芯材部18を有さないように、芯材16aの大きさを調整しており、また、芯材16aのある減圧空間とは別の独立空間に複数の独立空間に分かれた芯材16bを有する。なお、このとき、芯材16bの厚さは芯材16aとほぼ同じである。
さらに、真空断熱材11の建物の壁10への施工方法を説明する。図6に示すように、隣接する真空断熱材11は、柱14部分で重ね合わされ、芯材16bと非芯材部18が重なるように施工されており、柱14を有さない壁面部19には非芯材部18を有さない。
真空断熱材11の柱14への取り付けは、芯材16b部分に数箇所釘15で固定することによって行われる。ゆえに、芯材16bのうち、釘15で固定した箇所は真空ブレークが生じているが、芯材16a、および釘15で固定されていない芯材16bは減圧状態を維持している。
本実施の形態の建物の壁は、真空断熱材11を公知の手段で取り付けることが可能であるため、非常に安価で容易に施工できる。また、真空断熱材11の被覆率が非常に高いため、省エネ性に優れた建物の壁を得ることができる。
また、固定部の芯材16bが独立空間に配置されているために、釘打ちなどにより真空ブレークしても、それが他の箇所へ伝播しない。また、釘打ちなどで真空ブレークした箇所も芯材16b自体が断熱材であるため、常圧状態における断熱性能は得ることができる。柱14部分にも芯材を有するため柱部分の断熱も確保できる。
なお、本実施の形態における図5に示す芯材16bの間隔は特に指定するものではなく、また、本実施の形態における図6に示す真空断熱材11の固定位置は、柱14を有さない壁面部19の減圧空間に真空ブレークを生じさせなければ特に指定するものではなく、本実施の形態のように芯材部16bで固定してもよいし、非芯材部18で固定してもよい。
本実施の形態では、別の独立空間にある芯材16bが2つ以上の独立空間に分かれているが、分かれていなくてもよい。ただし、分かれているほうが真空ブレークの影響が全体に渡らないためより望ましい。
また、本実施の形態では、柱14を有さない壁面部19には非芯材部18を有さないように芯材16aの大きさを調整しているが、非芯材部18を有していてもよい。ただし、非芯材部18を有さないほうが、被覆率が向上するため望ましい。
また、本実施の形態では、別の独立空間にある芯材16bが芯材16aの周囲3辺に設けられているが、建物の形状や施工方法に合わせて、芯材16bの形状や配置方法を変えてもよい。また、本実施の形態では一種類の真空断熱材を施工したが、建物の形状や施工方法に合わせて様々な形状や構成の真空断熱材を組み合わせてもよい。
(実施の形態3)
図7は、本発明の実施の形態3における建物の壁の横断面図、図8は実施の形態3における建物の壁に適用した真空断熱材の平面図、図9は実施の形態3における建物の壁の柱への真空断熱材の取り付け状態を示す平面図である。
実施の形態1と構成が同じ部位については説明を省略する。真空断熱材11は、芯材16aを、外被材17で覆い、外被材17の内部を減圧し、外被材17の間に芯材16aがない外被材17のみからなる非芯材部18を熱溶着したものである。
また、建物の壁10において、柱14を有さない壁面部19に位置する部分には非芯材部18を有さないように、芯材16aの大きさを調整しており、また、芯材16のある減圧空間以外には芯材を有さない。
さらに、真空断熱材11の建物の壁10への施工方法を説明する。図9に示すように、隣接する真空断熱材11は、柱14部分で重ね合わされ、非芯材部18同士が重なるように施工されており、柱14を有さない壁面部19に位置する部分には非芯材部18を有さない。
真空断熱材11の柱14への取り付けは、非芯材部18を数箇所釘15で固定することによって行われる。ゆえに、芯材16aは減圧状態を維持している。
本実施の形態の建物の壁は、真空断熱材11を公知の手段で取り付けることが可能であるため、非常に安価で容易に施工できる。また、柱を有さない壁面部の真空断熱材11の被覆率が非常に高いため、省エネ性に優れた建物の壁を得ることができる。
なお、図10に示す実施の形態4の真空断熱材のように非芯材部18に非熱溶着部20を有する真空断熱材11を使用することも可能である。この場合、図9における真空断熱材11の固定位置は柱14を有さない壁面部19の減圧空間に真空ブレークを生じさせなければ特に指定するものではなく、熱溶着部21を固定してもよいし、熱溶着部21の外周の非熱溶着部20を固定してもよい。
また、本実施の形態では一種類の真空断熱材11を施工したが、建物の形状や施工方法に合わせて様々な形状や構成の真空断熱材を組み合わせてもよい。また、真空断熱材11の柱14への取り付け方も限定するものではなく、図11に示す実施の形態5の建物の壁のように、柱14と柱14の間に真空断熱材11を施工してもよい。
以上のように、本発明にかかる建物の壁は、施工が容易で断熱性能に優れることから、建物の外壁のみならず、屋根、床なども同様の施工が可能である。また、外断熱工法のみならず、内断熱工法での施工も可能である。さらに、柱のみならず、サッシなどへの固定も可能である。
本発明の実施の形態1における建物の壁の横断面図 同実施の形態における建物の壁に適用した真空断熱材の平面図 同実施の形態における建物の壁の柱への真空断熱材の取り付け状態を示す平面図 本発明の実施の形態2における建物の壁の横断面図 同実施の形態における建物の壁に適用した真空断熱材の平面図 同実施の形態における建物の壁の柱への真空断熱材の取り付け状態を示す平面図 本発明の実施の形態3における建物の壁の横断面図 同実施の形態における建物の壁に適用した真空断熱材の平面図 同実施の形態における建物の壁の柱への真空断熱材の取り付け状態を示す平面図 本発明の実施の形態4における建物の壁に適用した真空断熱材の平面図 本発明の実施の形態5における建物の壁の横断面図 従来の建築物の壁の横断面図
符号の説明
10 建物の壁
11 真空断熱材
14 柱
16a 芯材
16b 芯材
17 外被材
18 非芯材部
19 柱を有さない壁面部

Claims (7)

  1. 少なくとも芯材と前記芯材を覆う外被材から構成され内部を減圧密封してなる真空断熱材を適用した建物の壁であって、前記真空断熱材は、前記芯材を含有する減圧空間が前記建物の壁における柱のない壁面部に位置し、かつ前記減圧空間以外の部位を固定して柱に取り付けられ、さらに、前記真空断熱材は、建物の壁における柱と対向する部分に、前記減圧空間とは別の独立空間を有し、前記別の独立空間内にも芯材を有する建物の壁。
  2. 別の独立空間が、減圧空間である請求項に記載の建物の壁。
  3. 別の独立空間が、少なくとも2つ以上の独立空間に分かれている請求項1または2に記載の建物の壁。
  4. 真空断熱材は複数あり、隣接する真空断熱材の別の独立空間に有する芯材部同士が重なるように施工した請求項1から3のいずれか一項に記載の建物の壁。
  5. 別の独立空間を形成する芯材の厚さが、柱のない壁面部に位置する芯材の厚さの略1/2である請求項に記載の建物の壁。
  6. 真空断熱材が、建物の壁における柱のない壁面部に位置する部分には、外被材のみからなる非芯材部を有さない請求項1からのいずれか一項に記載の建物の壁。
  7. 真空断熱材は、外被材のみからなる非芯材部が熱溶着されている請求項1からのいずれか一項に記載の建物の壁。
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