JP5217924B2 - 断熱壁および断熱壁に用いられる真空断熱材 - Google Patents

断熱壁および断熱壁に用いられる真空断熱材 Download PDF

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Description

本発明は、建物の壁に真空断熱材を用いた断熱壁に関するものである。
近年、地球温暖化抑制の観点より、家電製品や産業機器の省エネルギー化と並び住宅起因のエネルギー削減も取り組むべき重要な課題である。住宅起因のエネルギー消費削減には冷暖房運転の負荷低減が効果は大きく、そのためには住宅駆体の断熱強化が必須である。そのため様々な断熱材の適用や各種断熱壁が提案されている(例えば、非特許文献1及び特許文献1参照)。
非特許文献1に示されているように、昭和55年省エネルギー基準レベルの在来木造住宅(築24年の木造在来軸組工法2階建て住宅)の2階天井及び1階床下の断熱改修を行った場合、天井では小屋裏の既存断熱を残し、その上に新規断熱材を吹き込み、また床では床下から根太間に断熱材を充填し根太下にも同様の断熱材の充填を行う。施工はそれぞれ作業員3名(約5時間)・監督1名、作業員5名(約10時間)・監督2名で行い、約16万円と約37万円の費用がかかっている。
図23は、特許文献1により開示されている従来の断熱壁の概略断面図である。図23に示すように、特許文献1における従来の断熱壁は、躯体α上にボード102を形成した既存壁よりなる下地101上に略台形状の胴縁103を複数本固定し、壁下地全面に現場発泡型の合成樹脂発泡体104を吹き付けると共に胴縁103間に空間105ができるように形成し、胴縁103の表面に貼付した粘着テープによって、胴縁103上に防水シート106と乾式壁材107を施工している。
齋藤宏昭ら、"昭和55年省エネルギー基準レベルの在来木造住宅を対象とする実用的断熱改修方法の検証"、独立行政法人 建築研究所、2006年 特開平7−11717号公報
しかしながら、実際の断熱改修(非特許文献1)では、2階天井の施工においては作業員3名(約5時間)・監督1名で約16万円の費用を要し、1階床下の施工においては作業員5名(約10時間)・監督2名で約37万円の費用を要する。
また特許文献1による従来の断熱壁では、住宅駆体の断熱性能を向上させるため、下地101上に略台形状の胴縁103を複数本固定し、壁下地101全面に現場発泡型の合成樹脂発泡体104を吹き付けると共に胴縁103間に空間105ができるように形成する。そして胴縁103の表面に貼付した粘着テープによって、胴縁103上に防水シート106と乾式壁材107を施工する。
このように、断熱改修については本格的な工事が伴い、簡易に高性能な断熱改修を行うことが困難である。
本発明は、上記課題に鑑み、容易に施工可能で断熱性能が良好な断熱壁を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の断熱壁は、室内空間を構成する内壁材と、ガスバリア性の外被材で板状の多孔質の芯材を減圧密封してなり前記内壁材の室内側の面に張付手段により固定された真空断熱材と、前記真空断熱材を室内側から覆い隠すボード材と、前記真空断熱材を避けて前記ボード材を貫通し、固定対象物に突き刺さることで前記ボード材を前記固定対象物に固定する固定部材とからなる。
これにより、内壁材の室内側の面に真空断熱材を張付手段により固定し、前記真空断熱材を室内側からボード材で覆い隠し、前記真空断熱材を避けて前記ボード材を貫通し、固定対象物に突き刺さる固定部材で前記ボード材を前記固定対象物に固定することにより、容易に施工可能で断熱性能が良好な断熱壁を得ることができる。
本発明によれば、内壁材の室内側の面に真空断熱材を張付手段により固定し、前記真空断熱材を室内側からボード材で覆い隠し、前記真空断熱材を避けて前記ボード材を貫通し、固定対象物に突き刺さる固定部材で前記ボード材を前記固定対象物に固定することにより、容易に施工可能で断熱性能が良好な断熱壁を得ることができる。
ここで、真空断熱材は、断熱性能に優れ断熱厚みを小さくできるので、建物の室内側から容易に固定できるとともに、真空断熱材を避けて固定部材でボード材を固定するので、真空断熱材の真空破壊を発生させることなくボード材を壁に対して固定することが可能となる。
また、真空断熱材は断熱に要する厚みを小さくできるので、固定部材を徒に長くすることがなく、ボード材を確実に壁へと固定させることができる。
また、真空断熱材が、互いに所定間隔離して配置された複数の芯材を有し、前記芯材のそれぞれが独立した空間内に位置するようにそれぞれの前記芯材の周囲に外被材同士が熱溶着された熱溶着部が設けられている真空断熱材である場合は、誤って真空断熱材の一部を傷つけ芯材を密封している空間が真空破壊を起こしても、真空破壊が起こった芯材密封空間のみ断熱性能が悪化するだけであり、真空断熱材全体としての断熱性能の悪化を極小に抑制させることができる。
さらに、真空断熱材が、外被材の間に芯材が無い部分の外被材同士を密着させて、外被材同士が密着する全ての部分が熱溶着されている場合は、誤って芯材以外の部分を傷つけても、その部分は熱溶着部であるため、芯材部の真空破壊を起こすことがなく断熱性能の維持を図れる。
本発明の断熱壁は、室内空間を構成する内壁材と、ガスバリア性の外被材で板状の多孔質の芯材を減圧密封してなり前記内壁材の室内側の面に張付手段により固定された真空断熱材と、前記真空断熱材を室内側から覆い隠すボード材と、前記真空断熱材を避けて前記ボード材を貫通し、固定対象物に突き刺さることで前記ボード材を前記固定対象物に固定する固定部材とからなるものであり、これにより、前記内壁材の室内側の面に前記真空断熱材を前記張付手段により固定し、前記真空断熱材は室内側から前記ボード材で覆い隠され、居住空間において前記真空断熱材が露出されることがないので、傷付き等による真空破壊を防止することができる。
また、前記固定部材は、前記真空断熱材を避けて前記ボード材を前記固定対象物へ固定するので、前記真空断熱材において真空破壊は発生することなく、前記ボード材を安定的に前記固定対象物へと固定されることになる。
よって、本請求項の発明により、特別な施工を要せず容易に施工可能で、断熱性能が良好な断熱壁を得ることができる。
また、本発明の断熱壁は、内壁材の室外側には柱が配置され、ボード材を固定する固定部材の先端が前記柱に達して、前記ボード材が固定対象物に固定されるものであり、請求項1に記載の効果に加えて、前記固定部材の先端が、前記内壁材を貫通し前記柱へ達するため、ボード材をより強固に固定し、断熱壁の安定構造を実現できる。
特に、本請求項による発明は、柱を組み合わせて構成される木造住宅に対して有効である。
また、本発明の断熱壁は、柱と、前記柱の室内側に設けられた内壁材と、ガスバリア性の外被材で板状の多孔質の芯材を減圧密封してなり前記内壁材の室内側の面に張付手段により固定された真空断熱材と、前記真空断熱材を室内側から覆い隠すボード材と、前記真空断熱材を避けて前記ボード材と前記内壁材とを貫通して先端が前記柱に達し前記ボード材を前記内壁材及び前記柱に固定する固定部材とからなるものであり、これにより、内壁材の室内側の面に真空断熱材を張付手段により固定し、前記真空断熱材を室内側からボード材で覆い隠し、前記真空断熱材を避けて前記ボード材と前記内壁材とを貫通して先端が前記柱に達する固定部材で前記ボード材を前記内壁材及び前記柱に固定することにより、容易に施工可能で断熱性能が良好な断熱壁を得ることができる。
ここで、真空断熱材は、断熱性能に優れ断熱厚みを小さくできるので、建物の室内側から容易に固定できるとともに、真空断熱材を避けて固定部材でボード材を固定するので、真空断熱材の真空破壊を発生させることなくボード材を壁に対して固定することが可能となる。
また、真空断熱材は断熱に要する厚みを小さくできるので、固定部材を徒に長くすることがなく、ボード材を確実に壁へと固定させることができる。
また、本発明の断熱壁は、真空断熱材の外周部には外被材同士が密着したヒレ部があり、前記ヒレ部に外被材同士が熱溶着された熱溶着部があり、張付手段が、前記熱溶着部を貫通して内壁材に突き刺さっているものであり、張付手段が真空断熱材のヒレ部の外被材同士が熱溶着されている熱溶着部を貫通するので、真空断熱材の真空破壊を発生させることなく真空断熱材を壁に対して固定することが可能となる。
また、本発明の断熱壁は、張付手段が、内壁材と真空断熱材との間に設けられた接着層であるものであり、真空断熱材の内壁材への固定に際して突き刺しの作業がないので、真空断熱材の真空破壊を発生させることなく真空断熱材を壁に対して固定することが可能となる。
また、本発明の断熱壁は、真空断熱材が互いに所定間隔離して配置された複数の芯材を有し、前記芯材のそれぞれが独立した空間内に位置するようにそれぞれの前記芯材の周囲に外被材同士が熱溶着された熱溶着部が設けられているものであり、誤って真空断熱材の一部を傷つけ芯材を密封している空間が真空破壊を起こしても、真空破壊が起こった芯材密封空間のみ断熱性能が悪化するだけであり、真空断熱材全体としての断熱性能の悪化を極小に抑制させることができる。
また、本発明の断熱壁は、内壁材とボード材との間に胴縁が配置され、前記ボード材は、前記胴縁と前記ボード材とを貫通する固定部材により固定され、前記胴縁は隣接する真空断熱材の間に配置されているものであり、前記固定部材は、前記内壁材と前記ボード材との間において中空空間を通過することなく、胴縁を貫通するので、前記ボード材の固定の安定性を高めることができる。
なお、前記胴縁は、前記内壁材及び前記ボード材と接することで、より前記ボード材の固定を強固なものとできる。
また、本発明の断熱壁は、真空断熱材は、外被材の間に芯材が無い部分の前記外被材同
士を密着させて、前記密着した前記外被材同士を熱溶着してなり、前記外被材同士が密着する全ての部分の前記外被材同士が熱溶着されているものであり、前記ボード材を固定するときに、誤って前記固定部材を誤射し、前記真空断熱材の前記芯材以外の箇所に穴あきや傷付きが発生しても、前記外被材同士が熱溶着されているため、前記芯材部に真空破壊を発生させることがなく、前記真空断熱材の断熱性能の悪化を防止することが可能である。
以下、本発明の断熱壁の実施の形態について、図面を参照しながら説明するが、先に説明した実施の形態と同一構成については同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。なお、これらの実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における建物の断熱壁を示す断面図、図2は同実施の形態の断熱壁の施工過程における内壁材に真空断熱材を固定した状態を示す斜視図、図3は同実施の形態の断熱壁を示す斜視図、図4は同実施の形態の断熱壁に用いた真空断熱材を示す断面図、図5は同実施の形態の断熱壁の施工過程における内壁材に真空断熱材を張付部材により固定した状態を示す断面図、図6は同実施の形態の断熱壁に用いた片面に接着層を有する真空断熱材を示す平面図、図7は同実施の形態の断熱壁の施工過程における内壁材に真空断熱材を接着層により固定した状態を示す断面図、図8は同実施の形態の建物の断熱壁の変形例を示す断面図である。
図1に示すように、断熱壁1は、壁2(柱3と、内壁材4を含む)と、室内空間を構成する内壁材4の室内側の面に張付手段により固定された厚さ5mmの真空断熱材5と、隣接する真空断熱材5の間に配置される厚さ5mmの胴縁8と、真空断熱材5を室内側から覆い隠すボード材6と、真空断熱材5を避けてボード材6と胴縁8とを貫通し、固定対象物(内壁材4)に突き刺さることでボード材6を固定させる固定部材7とからなる。
内壁材4の室内側の面に胴縁8を固定した後、隣り合う胴縁8の間に真空断熱材5を張付手段により固定し、真空断熱材5を室内側からボード材6で覆い隠し、ボード材6と胴縁8と内壁材4とを貫通して先端が柱3に達する固定部材7でボード材6を内壁材4に固定することにより、得られるものである。
ここで、壁2は、少なくとも断面が長方形(正方形を含む)の柱3と柱3の室内側の面に設けられた内壁材4を有して構成される。柱3は、奥行きが105mmで、幅は105mmと30mmのものを用いている。内壁材4は合板や石膏ボードなどで構成されており、その上から壁紙が貼付されてもよい。
なお、真空断熱材5は、板状の多孔質の芯材9をガスバリア性のラミネートフィルムからなる外被材10で減圧密封してなり、外被材10は芯材9側の層が熱溶着層11で、熱溶着層11の外側にガスバリア層があり、ガスバリア層の外側に保護層があり、真空断熱材5の外周部には外被材10同士が密着したヒレ部があり、ヒレ部に外被材同士が熱溶着された熱溶着部12がある。
また、真空断熱材5は、図2に示すように、隣り合う胴縁8の間に配置されている。
ここで真空断熱材5は、張付手段で壁2の内壁材4に固定するが、張付手段の具体例としては、図5に示すように熱溶着部12に釘やビス、タッカー等の張付部材13を用いたり、図6、図7に示すように真空断熱材5の表面に両面テープによる接着層14を設け貼付したりしている。ここで接着層14としては接着剤であってもよい。
真空断熱材5を固定対象物(内壁材4)に固定した後、図3に示すように、真空断熱材5を室内側からボード材6で覆い隠し、固定部材7でボード材6を固定対象物(内壁材4)に固定している。固定部材7は、ボード材6と内壁材4とを貫通して先端が柱3に達するもので、釘やビス、タッカー等を用いることができ、真空断熱材5を避けて、ボード材6を内壁材4に固定している。
なお、本実施の形態では、柱3間は充填物がない空間が構成されるが、柱3間にグラスウールや発泡系断熱材が充填されていてもよい。
また、図8に示すように、固定部材7は柱3に突き刺さらないこともある。なお、固定部材7の先端は内壁材4に突き刺さるが貫通しないこともある。さらに、内壁材4がコンクリートの場合などでは、固定部材7の先端が内壁材4に突き刺さらず、固定対象物が胴縁8となる場合もある。
本実施の形態の真空断熱材は、外被材10で作製される開口部を有する袋の中に芯材9を挿入し、減圧下で開口部を熱溶着させている。
ここで、芯材9に使用する材料は、気相比率が90%前後の多孔体を板状に加工したものであればよく、工業的に利用できるものとして、粉体、発泡体および繊維体等があり、その使用用途や必要特性に応じて公知の材料を利用することができる。
このうち、粉体としては、無機系、有機系、およびこれらの混合物があり、工業的には乾式シリカ、湿式シリカ、パーライト等を主成分とするものが利用できる。
発泡体としては、ウレタンフォーム、スチレンフォーム、フェノールフォーム等の連続気泡体が利用できる。
また、繊維体としては、無機系、有機系、およびこれらの混合物があるが、断熱性能の観点から無機繊維が有利である。無機繊維としては、グラスウール、グラスファイバー、アルミナ繊維、シリカアルミナ繊維、シリカ繊維、ロックウール等の公知の材料を利用できる。
外被材10の熱溶着層11は、加熱加圧することで外被材10の内部を減圧封止するものであり、本実施の形態における熱溶着部12の幅は10mmとしている。
また、ガスバリア層は、金属箔層や金属蒸着層など、外被材10の表面を通じての芯材9への空気の侵入を防ぐものであり、保護層は、外被材10の表面における埃や塵等による傷つきや、摩擦、折り曲げ、さらには芯材9による突き刺し等によるピンホールの発生を防ぐものである。
このようにして作製した真空断熱材5の熱伝導率は、平均温度24℃において、0.0020〜0.0040W/m・Kであり、汎用的な断熱材である硬質ウレタンフォームの6〜10倍の断熱性能を有する。
以上のように、本実施の形態の断熱壁1は、内壁材4と、ガスバリア性の外被材10で板状の多孔質の芯材9を減圧密封してなり内壁材4の室内側の面に張付手段により固定された真空断熱材5と、真空断熱材5を室内側から覆い隠すボード材6と、真空断熱材5を避けてボード材6を貫通し、固定対象物(内壁材4)に突き刺さることでボード材6を固定対象物(内壁材4)に固定する固定部材7とからなるものである。
これにより、内壁材4の室内側の面に真空断熱材5を張付手段により固定し、真空断熱材5は室内側からボード材6で覆い隠されるので、居住空間において真空断熱材5が露出されることがないので、傷付き等による真空破壊を防止することができる。
また、固定部材7は、真空断熱材5を避けてボード材6を固定対象物(内壁材4)へ固定するので、真空断熱材5において真空破壊は発生することなく、ボード材6を安定的に固定対象物(内壁材4)へと固定されることになる。
よって、本実施の形態の発明により、特別な施工を要せず容易に施工可能で、断熱性能が良好な断熱壁1を得ることができる。
ここで、真空断熱材5は、断熱性能に優れ断熱厚みを小さくできるので、建物の室内側から容易に固定できるとともに、真空断熱材5を避けて固定部材7でボード材6を固定するので、真空断熱材5の真空破壊を発生させることなくボード材6を壁2に対して固定することが可能となる。
また、真空断熱材5は断熱に要する厚みを小さく(本実施の形態では5mm)できるので、固定部材7を徒に長くすることがなく、ボード材6を確実に壁2へと固定させることができる。
また、内壁材4の室外側には柱3が配置され、ボード材6を固定する固定部材7の先端が柱3に達して、ボード材6が固定対象物(内壁材4)に固定されるものであり、固定部材7の先端が、内壁材4を貫通し柱3へ達するため、ボード材6をより強固に固定し、断熱壁1の安定構造を実現できる。
また、真空断熱材5の外周部には外被材10同士が密着したヒレ部があり、このヒレ部に外被材10同士が熱溶着された熱溶着部12があり、張付手段(張付部材13)が、熱溶着部12を貫通して内壁材4に突き刺さっているものであり、張付手段(張付部材13)が真空断熱材5のヒレ部の外被材10同士が熱溶着されている熱溶着部12を貫通するので、真空断熱材5の真空破壊を発生させることなく真空断熱材5を壁2に対して固定することが可能となる。
また、張付手段を、内壁材4と真空断熱材5との間に設けられた接着層14にした場合も、真空断熱材5の内壁材4への固定に際して突き刺しの作業がないので、真空断熱材5の真空破壊を発生させることなく真空断熱材5を壁2に対して固定することが可能となる。
また、断熱壁1は、内壁材4の室外側には柱3が配置され、ボード材6を固定する固定部材7の先端が柱3に達して、ボード材6が固定対象物(内壁材4)に固定されるものであり、ボード材6をより強固に固定し、断熱壁1の安定構造を実現できる。
特に、本発明は、柱を組み合わせて構成される木造住宅に対して有効である。
また、内壁材4とボード材6との間に胴縁8が配置され、ボード材6は、胴縁8とボード材6とを貫通する固定部材7により固定され、胴縁8は隣接する真空断熱材5の間に配置されているものであり、固定部材7は、内壁材4とボード材6との間において中空空間を通過することなく、胴縁8を貫通するので、ボード材6の固定の安定性を高めることができる。
なお、胴縁8は、内壁材4及びボード材6と接することで、よりボード材6の固定を強固なものとできる。
(実施の形態2)
図9は本発明の実施の形態2における建物の断熱壁を示す断面図、図10は同実施の形態の断熱壁の施工過程における内壁材に真空断熱材を固定した状態を示す斜視図、図11は同実施の形態の断熱壁を示す斜視図である。
図9に示すように、断熱壁15は、壁2(柱3と、内壁材4を含む)と、内壁材4の室内側の面に張付手段により固定された厚さ5mmの真空断熱材5と、真空断熱材5を室内側から覆い隠すボード材6と、真空断熱材5を避けてボード材6と内壁材4とを貫通して先端が柱3に達しボード材6を内壁材4及び柱3に固定する固定部材7とからなり、内壁材4の室内側の面に真空断熱材5を張付手段により固定し、真空断熱材5を室内側からボード材6で覆い隠し、真空断熱材5を避けてボード材6と内壁材4とを貫通して先端が柱3に達する固定部材7でボード材6を内壁材4及び柱3に固定することにより、得られるものである。
ここで、壁2は、少なくとも断面が長方形(正方形を含む)の柱3と柱3の室内側の面に設けられた内壁材4を有して構成される。柱3は、奥行きが105mmで、幅は105mmと30mmのものを用いている。内壁材4は合板や石膏ボードなどで構成されており、その上から壁紙が貼付されてもよい。
また、真空断熱材5は、図10に示すように、壁2の内壁材4上における柱3のない箇所に固定され、芯材9がある部分は内壁材4上における柱3のある箇所には配置させていない。
なお、真空断熱材5は、実施の形態1の図4で説明したものが適用されており、真空断熱材5の内壁材4への張付手段としては、同じく実施の形態1の図5に示すように熱溶着部12に釘やビス、タッカー等の張付部材13を用いたり、同じく実施の形態1の図6、図7に示すように真空断熱材5の表面に両面テープによる接着層14を設け貼付したりしている。ここで接着層14としては接着剤であってもよい。
真空断熱材5を内壁材4に固定した後、図11に示すように、真空断熱材5を室内側からボード材6で覆い隠し、固定部材7でボード材6を内壁材4及び柱3に固定している。固定部材7は、ボード材6と内壁材4とを貫通して先端が柱3に達するもので、釘やビス、タッカー等を用いることができ、真空断熱材5を避けて、ボード材6を柱3と内壁材4とに固定している。
以上のように、本実施の形態の断熱壁15は、内壁材4の室外側は柱3が配置され、ボード材6を固定する固定部材7の先端が柱3に達して、ボード材6が固定対象物(内壁材4)に固定されるものであり、固定部材7の先端が、内壁材4を貫通し柱3へ達するため、ボード材6をより強固に固定し、断熱壁15の安定構造を実現できる。
また、断熱壁15は、柱3と、柱3の室内側に設けられた内壁材4と、ガスバリア性の外被材10で板状の多孔質の芯材9を減圧密封してなり内壁材4の室内側の面に張付手段(張付部材13または接着層14)により固定された真空断熱材5と、真空断熱材5を室内側から覆い隠すボード材6と、真空断熱材5を避けてボード材6と内壁材4とを貫通して先端が柱3に達しボード材6を内壁材4及び柱3に固定する固定部材7とからなるものであり、内壁材4の室内側の面に真空断熱材5を張付手段(張付部材13または接着層14)により固定し、真空断熱材5を室内側からボード材6で覆い隠し、真空断熱材5を避けてボード材6と内壁材4とを貫通して先端が柱3に達する固定部材7でボード材6を内壁材4及び柱3に固定することにより、容易に施工可能で断熱性能が良好な断熱壁15を得ることができる。
ここで、真空断熱材5は、断熱性能に優れ断熱厚みを小さくできるので、建物の室内側から容易に固定できるとともに、真空断熱材5を避けて固定部材7でボード材6を固定するので、真空断熱材5の真空破壊を発生させることなくボード材6を壁2に対して固定することが可能となる。
また、真空断熱材5は断熱に要する厚みを小さく(本実施の形態では5mm)できるので、固定部材7を徒に長くすることがなく、ボード材6を確実に壁2へと固定させることができる。
また、真空断熱材5の外周部には外被材10同士が密着したヒレ部があり、このヒレ部に外被材10同士が熱溶着された熱溶着部12があり、張付手段(張付部材13)が、熱溶着部12を貫通して内壁材4に突き刺さっているものであり、張付手段(張付部材13)が真空断熱材5のヒレ部の外被材10同士が熱溶着されている熱溶着部12を貫通するので、真空断熱材5の真空破壊を発生させることなく真空断熱材5を壁2に対して固定することが可能となる。
また、張付手段を、内壁材4と真空断熱材5との間に設けられた接着層14にした場合も、真空断熱材5の内壁材4への固定に際して突き刺しの作業がないので、真空断熱材5の真空破壊を発生させることなく真空断熱材5を壁2に対して固定することが可能となる。
(実施の形態3)
図12は本発明の実施の形態3における建物の断熱壁を示す断面図、図13は同実施の形態の断熱壁の施工過程における内壁材に真空断熱材を固定した状態を示す斜視図、図14は同実施の形態の断熱壁を示す斜視図、図15は同実施の形態の断熱壁に用いた真空断熱材を示す断面図である。
図12に示すように、本実施の形態の断熱壁16は、実施の形態2の断熱壁15において、真空断熱材5の代わりに、互いに所定間隔離して配置された2つの芯材9を有し、芯材9のそれぞれが独立した空間内に位置するようにそれぞれの芯材9の周囲に外被材10同士が熱溶着された熱溶着部12が設けられた真空断熱材17を2枚ずつ用いたものに相当する。
なお、真空断熱材17は図13に示すように壁2の上に、実施の形態1と同様に固定されている。
本実施の形態で用いる真空断熱材17は、外被材10で作製される開口部を有する袋の中に2つの芯材9を挿入し、それを減圧密封した後に芯材9間で熱溶着部12を形成させている。あるいは、芯材9を個別の空間に配置させるように熱溶着部12が形成された外被材10で作製される袋にて、減圧下で開口部を密封することでも良い。
本実施の形態では、真空断熱材17の芯材9は2つで構成されるが、それよりも多くの芯材9で構成しても構わない。
以上のように、本実施の形態の断熱壁16は、実施の形態2の断熱壁15において、真空断熱材5の代わりに、互いに所定間隔離して配置された2つの芯材9を有し、芯材9のそれぞれが独立した空間内に位置するようにそれぞれの芯材9の周囲に外被材10同士が熱溶着された熱溶着部12が設けられた真空断熱材17を用いたものに相当するので、実施の形態2の作用効果に加えて、誤って真空断熱材17の一部を傷つけ芯材9を密封している空間が真空破壊を起こしても、真空破壊が起こった芯材9の密封空間のみ断熱性能が悪化するだけであり、真空断熱材17全体としての断熱性能の悪化を極小に抑制させることができる。
(実施の形態4)
図16は本発明の実施の形態4における建物の断熱壁に用いた真空断熱材の平面図、図17は図16のA−A線における断面図、図18は同実施の形態の断熱壁に用いた真空断熱材の減圧密封工程を示す概略断面図、図19は同実施の形態の断熱壁に用いた真空断熱材の製造過程における外被材の外周同士を熱溶着した状態を示す平面図、図20は図19のB−B線における断面図、図21は図19に示された真空断熱材を恒温槽に入れて加熱する工程を示す概略断面図、図22は図19に示された真空断熱材を加熱装置で加熱する工程を示す概略断面図である。
本実施の形態は、実施の形態1から3に記載の断熱壁1,15,16の断熱壁に適用した真空断熱材5,17を、真空断熱材18に代えたものである。以下、真空断熱材18について述べる。
図16に示すように、真空断熱材18は基本的に芯材9と外被材10とで構成されており、外被材10の間に芯材9がない部分の外被材10同士が熱溶着されて熱溶着部12となっている。芯材9は気相比率が90%前後の多孔体を用いており、気相部の真空度を高めるべく、外被材10にて減圧密封されている。
真空断熱材18は、二つの直方体の芯材9が、厚み方向に略垂直な方向に互いに所定間隔離して配置されて、二つの芯材9のそれぞれが独立した空間内に位置するように、隣接する芯材9と芯材9との間に外被材10同士が熱溶着された熱溶着部12を設けている。
また、真空断熱材18は、外被材10の間に芯材9が無い部分の外被材10同士を密着させて、密着した外被材10同士を熱溶着してなり、外被材10同士が密着する全ての部分の外被材10同士が熱溶着されている。
図17に示すように、外被材10は複層構造を有しており、芯材9側に熱溶着層11、中間層にガスバリア層、最外表面層に保護層で構成されている。熱溶着層11は、真空空間中で加熱加圧されることで外被材10の内部にある芯材9を減圧密封するものであり、加熱加圧された箇所は熱溶着部12が形成される。芯材9の表裏にある外被材10は内外圧差により、芯材9以外の箇所は基本的には接触しており、熱溶着部12となっている。
なお、外被材10のガスバリア層は外被材10の表面を通じての芯材9への空気の侵入を防ぐものであり、保護層は外被材10の表面における埃や塵等による傷つきや、摩擦、折り曲げ、さらには芯材9による突き刺し等によるピンホールの発生を防ぐものである。
このようにして作製した真空断熱材18の熱伝導率は、平均温度24℃において、0.0015〜0.0040W/m・Kであり、汎用的な断熱材である硬質ウレタンフォームの約6〜16倍の断熱性能である。
本実施の形態では、真空断熱材18の芯材9は二つで構成されるが、芯材9の数はいくつであってもよい。二つ以上であってもよく、芯材9が一個で構成される場合もある。芯材9の数量については、住宅の間取り等に応じて、適宜、適正化を図ることが重要である。
次に真空断熱材18の作製手順について図18を基に以下に述べる。
チャンバー19内に二枚の外被材10と芯材9とを、二枚の外被材10の間に二つの芯材9が位置し、上下一対のヒートシールバー20の間に二枚の外被材10の外周部分が位置するように投入した後、真空バルブ21を開放してチャンバー19内の真空排気を行う。
チャンバー19内が所定真空度に達した後、上下動する上下一対のヒートシールバー20によって、芯材9の上下を熱溶着層11が向かい合うように配置された外被材10を挟み込んで加熱圧縮させる。その後、開放バルブ22を開放して得られたものが、図19と図20に示す真空断熱材18aである。なお、本実施の形態では、外被材10は上下に二枚配置されたものであるが、予め三方の外周部を熱溶着して袋状に形成された外被材10であってもよい。
真空断熱材18aは、図19と図20に示すように、二つの芯材9を外被材10で包み込み、外被材10における外周部分に外被材10同士が熱溶着された熱溶着部12が形成されて減圧密封を施されている。ここで、芯材9がない箇所における上下の外被材10は内外圧差によって密着することとなる。
その後、真空断熱材18aは、外被材10の間に芯材9がなく上下の外被材10が密着する箇所を熱溶着するべく、図21で示すように、恒温槽23の中に投入する。恒温槽23の内部における雰囲気温度は外被材10における熱溶着層11の融点よりも5℃から30℃程度に高く設定している。数分程度の所定時間が経過した後、取り出したものが、図16と図17に示す本実施の形態における真空断熱材18となる。
あるいは、真空断熱材18aを図22に示すように非接触で加熱する加熱装置24を用いて、数分程度の所定時間加熱して、外被材10の間に芯材9がなく上下の外被材10が密着する箇所を熱溶着することで、真空断熱材18を得ることもできる。
ここで、加熱装置24の加熱手段としては赤外線や温風による方法が挙げられる。図22では、真空断熱材18aの片面側だけに加熱装置24が配置されるが、他方の面にも配置することでもよい。
本実施の形態で用いる真空断熱材18は、芯材9が横方向に二つ並んでいるものであるが、これに限らず、芯材9が横方向に三つ以上並んでいるものでも、芯材9が縦方向に二つ以上並んでいるものでも、芯材9が横方向と縦方向に複数列複数段碁盤目状に配置されているものでも構わない。また、本実施の形態で用いる真空断熱材18は、一種類であるが、複数種類の真空断熱材を組み合わせたり、芯材9が一つの真空断熱材を組み合わせたりしても構わない。
以上のように、本実施の形態における真空断熱材18は、外被材10の間に芯材9が無い部分の外被材10同士を密着させて、密着した外被材10同士を熱溶着してなり、外被材10同士が密着する全ての部分の外被材10同士が熱溶着されているものであり、ボード材6を固定するときに、誤って固定部材7を誤射し、真空断熱材18の芯材9以外の箇所に穴あきや傷付きが発生しても、外被材10同士が熱溶着されているため、芯材9部に真空破壊を発生させることがなく、真空断熱材18の断熱性能の悪化を防止することが可能である。
したがって、実施の形態1から3に記載の断熱壁1,15,16において本実施の形態における真空断熱材18を用いることで施工性と断熱効果を高めることができる。
以上のように、本発明における断熱壁は、建物の壁に対して真空断熱材を施工したものであり、建物の躯体における断熱強化を図れる。
さらに、真空断熱材の上から固定されるボード材は、真空断熱材の真空破壊を発生させることなく、固定部材によって壁に固定される。ここで真空断熱材は断熱性能に優れるため、厚みを徒に大きくすることがなく、固定部材は、ボード材を壁に対し充分に固定できる長さとすることができる。
従って、新築住宅、既存住宅を問わず、真空断熱材が用いられる木造住宅等に対して本発明の断熱壁は適用可能である。
本発明の実施の形態1における建物の断熱壁を示す断面図 同実施の形態の断熱壁の施工過程における内壁材に真空断熱材を固定した状態を示す斜視図 同実施の形態の断熱壁を示す斜視図 同実施の形態の断熱壁に用いた真空断熱材を示す断面図 同実施の形態の断熱壁の施工過程における内壁材に真空断熱材を張付部材により固定した状態を示す断面図 同実施の形態の断熱壁に用いた片面に接着層を有する真空断熱材を示す平面図 同実施の形態の断熱壁の施工過程における内壁材に真空断熱材を接着層により固定した状態を示す断面図 同実施の形態の建物の断熱壁の変形例を示す断面図 本発明の実施の形態2における建物の断熱壁を示す断面図 同実施の形態の断熱壁の施工過程における内壁材に真空断熱材を固定した状態を示す斜視図 同実施の形態の断熱壁を示す斜視図 本発明の実施の形態3における建物の断熱壁を示す断面図 同実施の形態の断熱壁の施工過程における内壁材に真空断熱材を固定した状態を示す斜視図 同実施の形態の断熱壁を示す斜視図 同実施の形態の断熱壁に用いた真空断熱材を示す断面図 本発明の実施の形態4における建物の断熱壁に用いた真空断熱材の平面図 図16のA−A線における断面図 同実施の形態の断熱壁に用いた真空断熱材の減圧密封工程を示す概略断面図 同実施の形態の断熱壁に用いた真空断熱材の製造過程における外被材の外周同士を熱溶着した状態を示す平面図 図19のB−B線における断面図 図19に示された真空断熱材を恒温槽に入れて加熱する工程を示す概略断面図 図19に示された真空断熱材を加熱装置で加熱する工程を示す概略断面図 従来の断熱壁の概略断面図
符号の説明
1 断熱壁
3 柱
4 内壁材(固定対象物)
5 真空断熱材
6 ボード材
7 固定部材
8 胴縁
9 芯材
10 外被材
12 熱溶着部
13 張付部材(張付手段)
14 接着層(張付手段)
15 断熱壁
16 断熱壁
17 真空断熱材
18 真空断熱材

Claims (8)

  1. 室内空間を構成する内壁材と、ガスバリア性の外被材芯材を減圧密封してなり前記内壁材の室内側の面に張付手段により固定された真空断熱材と、前記真空断熱材を室内側から覆い隠すボード材と、前記真空断熱材を避けて前記ボード材を貫通し、固定対象物に突き刺さることで前記ボード材を前記固定対象物に固定する固定部材とを有し、前記内壁材の室外側には柱が配置され、前記ボード材を固定する前記固定部材の先端が前記柱に達して、前記ボード材が前記固定対象物に固定される断熱壁。
  2. 柱と、前記柱の室内側に設けられた内壁材と、ガスバリア性の外被材芯材を減圧密封してなり前記内壁材の室内側の面に張付手段により固定された真空断熱材と、前記真空断熱材を室内側から覆い隠すボード材と、前記真空断熱材を避けて前記ボード材と前記内壁材とを貫通して先端が前記柱に達し前記ボード材を前記内壁材及び前記柱に固定する固定部材とからなる断熱壁。
  3. 前記真空断熱材の外周部には前記外被材同士が密着したヒレ部があり、前記ヒレ部に前記外被材同士が熱溶着された熱溶着部があり、前記張付手段は、前記熱溶着部を貫通して前記内壁材に突き刺さっている請求項1または2に記載の断熱壁。
  4. 前記張付手段は、前記内壁材と前記真空断熱材との間に設けられた接着層である請求項1から3のいずれか一項に記載の断熱壁。
  5. 前記真空断熱材は互いに隔離して配置された複数の芯材を有し、前記芯材のそれぞれが独立した空間内に位置するようにそれぞれの前記芯材の周囲に外被材同士が熱溶着された熱溶着部が設けられている請求項1からのいずれか一項に記載の断熱壁。
  6. 前記内壁材と前記ボード材との間に胴縁が配置され、前記ボード材は、前記胴縁と前記ボード材とを貫通し、前記固定対象物に突き刺さる固定部材により固定され、前記胴縁は隣接する真空断熱材の間に配置されている請求項1に記載の断熱壁。
  7. 前記真空断熱材は、前記外被材の間に前記芯材が無い部分の前記外被材同士を密着させて
    、前記密着した前記外被材同士を熱溶着してなり、前記外被材同士が密着する全ての部分の前記外被材同士が熱溶着されている請求項1からのいずれか一項に記載の断熱壁。
  8. 前記1から7のいずれか一項に記載の断熱壁に用いられる真空断熱材。
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