JP2008156910A - 建築用部材及び建築構造物 - Google Patents

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Abstract

【課題】真空断熱材を適用したパネル状の建築用部材において、建築用部材を貫通する釘などの固定部材で固定する場合の断熱性能の劣化の低減を図る。
【解決手段】建築用部材11は、真空断熱材12を発泡断熱材13で覆っており、真空断熱材12は、面積の大きさの異なる複数種類の複数の芯材14と、片面に熱溶着層を有するガスバリア性で可撓性のラミネートフィルムからなる外被材15とを有し、熱溶着層同士が対向する外被材15の間に複数の芯材14が相対的に面積が大きい長方形の芯材14の周囲に相対的に小さい芯材14が位置するように配置されて、複数の芯材14のそれぞれが互いに独立した空間内に位置するように芯材14の周囲の外被材15の間に芯材14が無い部分の外被材15同士が圧熱溶着されて減圧密封されてなる。また、建築用部材11の両表面には、面材16を有している。
【選択図】図2

Description

本発明は、建築用部材及び建築構造物に関するものである。
近年、地球環境保護の観点より、家電製品や産業機器と並び住宅等の建物の省エネルギー化も取り組むべき重要な課題となっている。そのため、様々な断熱材の適用や各種断熱施工法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図9は、特許文献1により開示されている従来の建物1の概略断面図である。図9に示すように、特許文献1における従来の建物1は、断熱材として熱伝導率が0.020W/m・K以下である硬質ポリウレタンフォーム2が外壁仕上材3及び屋根材4の内側部分に設けられていることにより、断熱性を確保している。
硬質ポリウレタンフォーム2は、断熱性能が優れるため、薄くして施工することができる。そのため、施工する際、長い釘やビスを必要とせず、一般に多用される五寸釘等の施工釘を使用することができる。
図10は、従来の断熱施工工程を説明するための図である。従来の断熱施工工程では、図10の従来の建物1の外壁部1aの斜視断面図に示すように、コンクリート基礎5の上の土台柱6に木軸7を組み、木軸7に構造用面材8を貼り、その上に複数の木下地9aを垂直方向に並行に組む。そして、各木下地9aの間に硬質ポリウレタンフォーム2を配置し、硬質ポリウレタンフォーム2の上に合板10を貼り、合板10の上に複数の木下地9bを垂直方向に並行に組み、木下地9bに外壁仕上材3を固定する。
特開2003−278290号公報
しかしながら、従来の建物1の構成では、所定の断熱性の確保のためには硬質ウレタンフォーム102の厚みを厚くする必要があった。
本発明は、上記課題を考慮し、断熱性能が良好な建築用部材を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、真空断熱材を発泡断熱材で覆った複合断熱材よりなる建築用部材における前記真空断熱材を、大きさの異なる複数種類の複数の芯材と、片面に熱溶着層を有するガスバリア性で可撓性の外被材とを有し、前記熱溶着層同士が対向する前記外被材の間に前記複数の芯材が相対的に大きい芯材の周囲に相対的に小さい芯材が位置するように配置されて、前記複数の芯材のそれぞれが互いに独立した空間内に位置するように前記外被材の間に芯材が無い部分の前記外被材同士が圧熱溶着されて減圧密封されてなる真空断熱材にしたのである。
これにより、建築用部材の端部を柱、間柱に合わせて釘等により建物に固定する場合において、釘等により破袋する真空断熱材の面積を小さくできるため、有効に働く真空断熱材の面積が多くなり、この建築用部材の建築構造物への設置後の建築用部材に対する熱伝導率が小さく有効に機能する真空断熱材の面積比率の向上を行うことができ、これより設置後の建築用部材の熱伝導率を低減することができ、更には建築構造物の断熱性能を向上できる効果が得られる。
本発明によれば、建築用部材の建築構造物への設置後の建築用部材に対する熱伝導率が小さく有効に機能する真空断熱材の面積比率の向上を行うことができ、これより設置後の建築用部材の熱伝導率の劣化を低減することができ、更には建築構造物の断熱性能を向上できる効果が得られる。
本発明の請求項1に記載の建築用部材の発明は、真空断熱材を発泡断熱材で覆った複合断熱材よりなる建築用部材であって、前記真空断熱材は、大きさの異なる複数種類の複数の芯材と、片面に熱溶着層を有するガスバリア性で可撓性の外被材とを有し、前記熱溶着層同士が対向する前記外被材の間に前記複数の芯材が相対的に大きい芯材の周囲に相対的に小さい芯材が位置するように配置されて、前記複数の芯材のそれぞれが互いに独立した空間内に位置するように前記外被材の間に芯材が無い部分の前記外被材同士が圧熱溶着されて減圧密封されてなることを特徴とする。
この建築用部材は、断熱性能が良好な複数の芯材よりなる真空断熱材を有しており、建築用部材を柱・間柱に固定するためには建築用部材の端部近傍に釘を打つことにより固定する。
そのため、建築用部材の端部近傍の芯材面積を小さくすれば、この釘打ち時のミスにより建築用部材の端部近傍の芯材を覆う外被材に孔があいて、その芯材が位置する空間の内部圧力が増加して、その部分の断熱性能が低下しても、外被材に孔があいて断熱性能が低下する部分の面積は小さいため、損傷による影響を小さくできる。
これより、建築用部材を住宅に適用した場合に有効に働く真空断熱材の建築用部材に対する面積比率を大きく取れることより、建築用部材の熱伝導率を低減することができるため、建築構造物の断熱を高くできる効果、または建築構造物の壁厚を薄くできる効果が得られる。
また、請求項2に記載の建築用部材の発明は、請求項1に記載の発明において、真空断熱材の端部に相対的に小さい芯材が隣接していることを特徴とする。
真空断熱材の端部に相対的に(面積が)小さい芯材が隣接しているため、釘打ちのミスにより建築用部材の端部近傍の芯材を覆う外被材に孔があいて、その芯材が位置する空間の内部圧力が増加して、その部分の断熱性能が低下しても、外被材に孔があいて断熱性能が低下する部分の面積は小さいため、損傷による影響を小さくできる効果が得られる。
これより、建築用部材を住宅に適用した場合に有効に働く真空断熱材の建築用部材に対する面積比率を大きく取れることより、建築用部材の熱伝導率を低減することができるため、建築構造物の断熱を高くできる効果、または建築構造物の壁厚を薄くできる効果が得られる。
また、請求項3に記載の建築用部材の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、相対的に小さい芯材をその周囲の少なくとも一部に有する相対的に大きい芯材は、ほぼ同寸法・同形状の芯材を横方向に配置し、更にこれらを縦方向に配置していることを特徴とするものであり、釘打ちにより破袋した場合大きな影響が出る支障が出るその面積が大きい部分の位置をほぼそろえることができる。これにより、請求項1の発明の効果に加え、建築用部材の釘打ちにおいて、間違って芯材の大きな部分を破袋することを防止できる効果が得られる。
また、請求項4に記載の建築用部材の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明において、複合断熱材の表面に面材を設けると共に、面材に芯材の位置を記載したことを特徴とするものであり、請求項1の発明の効果に加え、釘打ち時に真空断熱材の位置を意識的に避けて釘を打つことにより、真空断熱材破袋防止を図ることができる効果が得られる。
また、請求項5に記載の建築用部材の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明において、複合断熱材の表面に面材を設けると共に、面材に芯材が存在しない場所に釘打ち可能部を記載したことを特徴とするものであり、請求項1の発明の効果に加え、釘打ち可能部へ釘を打つことにより、真空断熱材は破袋しないため、真空断熱材破袋防止を確実に図ることができる効果が得られる。
また、請求項6に記載の建築構造物の発明は、柱または間柱と、前記柱にその端部を固定した請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の建築用部材よりなる建築構造物である。
この建築構造物は、建築用部材の建築構造物への固定において、破袋しても大きな支障が出ない部分を釘打ちにより固定しているため、施工完了時には、建築用部材の熱伝導率の劣化つまり建築構造物の施工による断熱性能の低下を小さく抑えることができる。これより、建築構造物の断熱性を高くできたり、または建築構造物の壁厚を薄くできる効果が得られると共に、真空断熱材の位置を気にせず建築用部材の端部近傍に釘打ちを行うことにより簡単に建築構造物の建設を行うことができる効果が得られる。
また、請求項7に記載の建築構造物の発明は、柱または間柱と、前記柱に面材に記載した真空断熱材の芯材の位置表示を避けて固定した請求項4に記載の建築用部材よりなる建築構造物である。
この建築構造物は、その建築用部材の固定において、釘打ち時に建築用部材の面材に記載された真空断熱材の位置を意識的に避けて釘を打つことにより、真空断熱材を破袋させることなく建築構造物の断熱性能を良好に保持できる効果が得られ、建築構造物の断熱性を高くできたり、または建築構造物の壁厚を薄くできる効果が得られる。また、真空断熱材の位置を避けて釘打ちを行うことにより、簡単に建築用部材の中の真空断熱材の破袋防止を行うことができる効果が得られる。
また、請求項8に記載の建築構造物の発明は、柱または間柱と、前記柱に面材に記載されている釘打ち可能部に釘を打つことにより固定した請求項5に記載の建築用部材よりなる建築構造物である。
この建築構造物は、その建築用部材の固定において、釘打ち時に建築用部材の面材に記載された釘打ち可能部分に釘を打つことにより、真空断熱材を知らない人に対しても、非常に簡単に真空断熱材を破袋させることなく建築構造物の断熱性能を良好に保持できる効果が得られる。これより建築構造物の断熱性を高くできたり、または建築構造物の壁厚を薄くできる効果が得られる。
次に、真空断熱材の構成材料について詳細に説明する。
芯材に使用する材料は、気相比率90%前後の多孔体をシート状または板状に加工したものであり、工業的に利用できるものとして、発泡体、粉体、および繊維体等がある。これらは、その使用用途や必要特性に応じて公知の材料を使用することができる。
このうち、発泡体としては、ウレタンフォーム、スチレンフォーム、フェノールフォーム等の連続気泡体が利用できる。また、粉体としては、無機系、有機系、およびこれらの混合物を利用できるが、工業的には、乾式シリカ、湿式シリカ、パーライト等を主成分とするものが使用できる。
また、繊維体としては、無機系、有機系、およびこれらの混合物が利用できるが、コストと断熱性能の観点から無機繊維が有利である。無機繊維の一例としては、グラスウール、グラスファイバー、アルミナ繊維、シリカアルミナ繊維、シリカ繊維、ロックウール等、公知の材料を使用することができる。
また、これら、発泡体、粉体、および繊維体等の混合物も適用することができる。
外被材に使用するラミネートフィルムは、最内層を熱溶着層とし、中問層にはガスバリア層として、金属箔、或いは金属蒸着層を有し、最外層には表面保護層を設けたラミネートフィルムが適用できる。また、ラミネートフィルムは、金属箔を有するラミネートフィルムと金属蒸着層を有するラミネートフィルムの2種類のラミネートフィルムを組み合わせて適用しても良い。
なお、熱溶着層としては、低密度ポリエチレンフィルム、鎖状低密度ポリエチレンフィルム、高密度ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリアクリロニトリルフィルム、無延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、エチレンービニルアルコール共重合体フィルム、或いはそれらの混合体等を用いることができる。
表面保護層としては、ナイロンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリプロピレンフィルムの延伸加工品など、公知の材料が利用できる。
以下、本発明による実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における建築用部材の平面図、図2は図1のA−A線での建築用部材の断面図である。また、図3は真空断熱材の平面図、図4は図3のB−B線での真空断熱材の断面図である。
本実施の形態の建築用部材11は、真空断熱材12を発泡断熱材13で覆った複合断熱材よりなる建築用部材11であって、真空断熱材12と硬質ウレタン発泡断熱材等の発泡断熱材13はほぼ同一寸法で一体発泡して作製されており、真空断熱材12は建築用部材11の表面に配置されているか、または発泡断熱材13の中に配置されている。
真空断熱材12は、繊維体からなり厚みが同じ(厚さ2〜20mm)で面積の大きさの異なる複数種類の複数の芯材14と、片面に熱溶着層を有するガスバリア性で可撓性のラミネートフィルムからなる外被材15とを有し、熱溶着層同士が対向する外被材15の間に複数の芯材14が相対的に面積が大きい長方形の芯材14の周囲に相対的に小さい芯材14が位置するように配置されて、複数の芯材14のそれぞれが互いに独立した空間内に位置するように芯材14の周囲の外被材15の間に芯材14が無い部分の外被材15同士(熱溶着層同士)が圧熱溶着されて減圧密封されてなる。
相対的に面積が大きい長方形の芯材14は、4つあり、格子状(碁盤目状に)に、縦方向に2列、横方向に2列、配置されている。また、相対的に面積が大きい長方形の芯材14の短辺には、相対的に面積が大きい長方形の芯材14の短辺とほぼ同じ大きさの長辺をもつ相対的に面積が小さい長方形の芯材14の長辺が隣接しており、相対的に面積が大きい長方形の芯材14の長辺には、相対的に面積が大きい長方形の芯材14の長辺の半分より若干小さい長辺をもつ相対的に面積が小さい長方形の2つの芯材14の長辺が隣接している。
また、外被材15は、芯材14側より、熱溶着層、10μm以下のアルミ箔、ナイロンまたはポエチレンテレフタレート等よりなる第2の保護層、ナイロンまたはポエチレンテレフタレート等よりなる第1の保護層より構成されている。
また、建築用部材11の表面・裏面には、真空断熱材12と発泡断熱材13を一体発泡した時に設けられた面材16を有している。
また、真空断熱材12の端部17に相対的に小さい芯材14が隣接しており、相対的に小さい芯材14をその周囲の少なくとも一部に有する相対的に大きい芯材14は、ほぼ同寸法・同形状の芯材14を横方向に配置し、更にこれらを縦方向に配置している。
図5、図6は、本実施の形態の建築用部材11を用いて建築構造物24を建設する工程を説明するための図であり、図5は建築構造物24の概略断面図、図6は図5のC−C位置の紙面表から裏方向に対する断面図である。
本実施の形態の建築構造物24では、コンクリート基礎25の上の土台26に柱27を組み、柱27及び柱27間に設けられている間柱28に建築用部材11を釘等により固定する。この時、建築用部材11は、外壁との間に通気層を設けるため、胴縁29、建築用部材11,柱27(間柱28)の順に設けられる。また、胴縁29に外壁仕上材30を固定する。
建築用部材11を柱27と柱27または柱27と間柱28または間柱28と間柱28に固定する場合、建築用部材11の端部近傍18及び真空断熱材の近傍を釘打ち位置とし釘等で固定する。この時に、建築用部材11の端部近傍18及び真空断熱材12の端部17近傍に存在する芯材14を覆う外被材15が釘打ちのミスによる損傷により破袋する可能性がある。
しかし、釘打ちのミスによる損傷により破袋する可能性がある建築用部材11の端部近傍18に近い芯材13の面積は、相対的に小さいため、釘打ちによる建築用部材11の損傷を小さく抑えることができる。つまり、真空断熱材12の中で柱27または間柱28への釘打ちによる固定により破袋する芯材部の比率を小さくすることができ、更に建築構造物24完成後における熱伝導率が低く有効に機能する真空断熱材12の建築用部材11に対する比率は建築用部材11の端部近傍18に相対的に小さい芯材を配置していないもの(複数の芯材の大きさを同じにしたもの)より大きくとれるため、建築構造物24に適用した建築用部材11の熱伝導率を小さく良好にできる効果が得られる。これより、建築用部材11の熱伝導率を低減することができ、この建築用部材11を適用した建築構造物24の断熱性を高くできたり、また建築構造物24の壁厚を薄くできる効果が得られる。
(実施の形態2)
図7は、本発明の実施の形態2における建築用部材の平面図である。
建築用部材11の表面には、真空断熱材12と発泡断熱材13を一体発泡した時に設けられた面材31を有しており、面材30には真空断熱材12の芯材位置表示32が記載されている。
この建築用部材11を建築構造物24の適用においては、建築構造物24のコンクリート基礎25の上の土台26に柱27を組み、柱27及び柱27間に設けられている間柱28に建築用部材11を釘等により固定する。建築用部材11は、外壁との間に通気層を設けるため、胴縁29、建築用部材11,柱27(間柱28)の順に設けられる。また、胴縁29に外壁仕上材30を固定する。
建築用部材11を柱27と柱27または柱27と間柱28または間柱28と間柱28に固定する場合、建築用部材11の端部近傍18で、真空断熱材12の芯材14が配置されていない場所を面材31に記載された芯材の位置表示32を参考に真空断熱材12の芯材14のない場所を選定し、これを釘打ち位置とし釘等で固定する。
この時には、釘打ちにより真空断熱材12における芯材14を密封している部分が破袋することを防止できる効果が得られ、また、建築構造物24完成後における熱伝導率が低く有効に機能する真空断熱材12の建築用部材11に対する比率は建築用部材11の端部近傍18に相対的に小さい芯材を配置していないもの(複数の芯材の大きさを同じにしたもの)より大きくとれるため、建築構造物24に適用した建築用部材11の熱伝導率を小さく良好にできる効果が得られる。これより、建築用部材11の熱伝導率を低減することができ、この建築用部材11を適用した建築構造物24の断熱性を高くできたり、また建築構造物24の壁厚を薄くできる効果が得られる。
(実施の形態3)
図8は、本発明の実施の形態3における建築用部材の平面図である。
建築用部材11の表面には、真空断熱材12と発泡断熱材13を一体発泡した時に設けられた面材33を有しており、面材33には釘打ちを行っても真空断熱材12の芯材14を密封している部分が破袋しない釘打ち可能部34が記載されている。
この建築用部材11を建築構造物24の適用においては、建築構造物24のコンクリート基礎25の上の土台26に柱27を組み、柱27及び柱27間に設けられている間柱28に建築用部材11を釘等により固定する。建築用部材11は、外壁との間に通気層を設けるため、胴縁29、建築用部材11,柱27(間柱28)の順に設けられる。また、胴縁29に外壁仕上材30を固定する。
建築用部材11を柱27と柱27または柱27と間柱28または間柱28と間柱28に固定する場合、面材33に記載された釘打ち可能部分34に釘等で固定する。この時には、釘打ちにより真空断熱材12の芯材14を密封している部分が破袋することを防止できる効果が得られると共に真空断熱材12の有無を考えず機械的に簡単に釘打ちを行うことができるため真空断熱材12を知らない人でも簡単に作業を行うことができ、また、建築構造物24完成後における熱伝導率が低く有効に機能する真空断熱材12の建築用部材11に対する比率は建築用部材11の端部近傍18に相対的に小さい芯材を配置していないもの(複数の芯材の大きさを同じにしたもの)より大きくとれるため、建築構造物24に適用した建築用部材11の熱伝導率を小さく良好にできる効果が得られる。これより、建築用部材11の熱伝導率を低減することができ、この建築用部材11を適用した建築構造物24の断熱性を高くできたり、また建築構造物24の壁厚を薄くできる効果が得られる。
以上のように、本発明は、建築用部材の端部を釘等により建物に固定する場合において、固定後の建築用部材の熱伝導率の劣化を低減でき、建築構造物の断熱性能を向上できるので、パネル状の建築用部材を釘等により固定して断熱性を向上させる建物(建築物)に適用できる。
本発明の実施の形態1における建築用部材の平面図 図1のA−A線断面図 同実施の形態の建築用部材に用いた真空断熱材の平面図 図3のB−B線断面図 同実施の形態の建築用部材を用いた建築構造物の概略断面図 図5のC−C線断面図 本発明の実施の形態2における建築用部材の平面図 本発明の実施の形態3における建築用部材の平面図 従来の建物の概略断面図 同従来の建物の断面斜視図
符号の説明
11 建築用部材
12 真空断熱材
13 発泡断熱材
14 芯材
15 外被材
16,31,33 面材
24 建築構造物
27 柱
28 間柱
32 芯材の位置表示
34 釘打ち可能部

Claims (8)

  1. 真空断熱材を発泡断熱材で覆った複合断熱材よりなる建築用部材であって、前記真空断熱材は、大きさの異なる複数種類の複数の芯材と、片面に熱溶着層を有するガスバリア性で可撓性の外被材とを有し、前記熱溶着層同士が対向する前記外被材の間に前記複数の芯材が相対的に大きい芯材の周囲に相対的に小さい芯材が位置するように配置されて、前記複数の芯材のそれぞれが互いに独立した空間内に位置するように前記外被材の間に芯材が無い部分の前記外被材同士が圧熱溶着されて減圧密封されてなることを特徴とする建築用部材。
  2. 真空断熱材の端部に相対的に小さい芯材が隣接している請求項1に記載の建築用部材。
  3. 相対的に小さい芯材をその周囲の少なくとも一部に有する相対的に大きい芯材は、ほぼ同寸法・同形状の芯材を横方向に配置し、更にこれらを縦方向に配置していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の建築用部材。
  4. 複合断熱材の表面に面材を設けると共に、面材に芯材の位置を記載したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の建築用部材。
  5. 複合断熱材の表面に面材を設けると共に、面材に芯材が存在しない場所に釘打ち可能部を記載したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の建築用部材。
  6. 柱または間柱と、前記柱にその端部を固定した請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の建築用部材よりなる建築構造物。
  7. 柱または間柱と、前記柱に面材に記載した真空断熱材の芯材の位置表示を避けて固定した請求項4に記載の建築用部材よりなる建築構造物。
  8. 柱または間柱と、前記柱に面材に記載されている釘打ち可能部に釘を打つことにより固定した請求項5に記載の建築用部材よりなる建築構造物。
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