JP4692127B2 - 建築用部材 - Google Patents

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Description

本発明は、真空断熱材を用いた建築用部材に関するものである。
近年、地球環境保護の観点より、家電製品や産業機器と並び住宅等の建物の省エネルギー化も取り組むべき重要な課題となっている。そのため、様々な断熱材の適用や各種断熱施工法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図10は、特許文献1により開示されている従来の建物101の概略断面図である。図10に示すように、特許文献1における従来の建物101は、断熱材として熱伝導率が0.020W/m・K以下である硬質ポリウレタンフォーム102が外壁仕上材103及び屋根材104の内側部分に設けられていることにより、断熱性を確保している。
硬質ポリウレタンフォーム102は、断熱性能が優れるため、薄くして施工することができる。そのため、施工する際、長い釘やビスを必要とせず、一般に多用される五寸釘等の施工釘を使用することができる。
図11は、従来の断熱施工工程を説明するための斜視図である。従来の断熱施工工程では、図11の従来の建物101の外壁部101aの斜視断面図に示すように、コンクリート基礎105の上の土台柱106に木軸107を組み、木軸107に構造用面材108を貼り、その上に複数の木下地109aを垂直方向に並行に組む。
そして、各木下地109aの間に硬質ポリウレタンフォーム102を配置し、硬質ポリウレタンフォーム102の上に合板110を貼り、合板110の上に複数の木下地109bを垂直方向に並行に組み、木下地109bに外壁仕上材103を固定する。
特開2003−278290号公報
しかしながら、従来の建物101の構成では、所定の断熱性の確保のためには硬質ウレタンフォーム102の厚みを厚くする必要があった。
本発明は、上記課題を考慮し、長期間に渡り断熱性能が良好な建築用部材を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の建築用部材は、熱溶着層を有するガスバリア性の外被材と、複数の板状の芯材とを有し、前記熱溶着層同士が対向する前記外被材の間に複数の前記芯材のそれぞれが互いに独立した空間に位置するように減圧密封されて成り、対向する前記熱溶着層同士が芯材形状に沿うように前記芯材の際まで熱溶着された真空断熱材と、前記真空断熱材と一体に発泡成形された発泡断熱材とからなり、前記真空断熱材が発泡断熱材内に埋まっている板状の建築用部材であって、それぞれ減圧密封された前記複数の芯材は芯材群を構成し、前記芯材群は前記真空断熱材に複数存在し、隣接する前記芯材群同士の辺の長さは略同一で、かつ前記芯材群の位置が揃っていることを特徴とするものであるため、建築用部材の断熱性能は大幅に向上する。
本発明の建築用部材は、強度・剛性を有する面材の間に断熱性に優れる複数の芯材よりなる群からなる真空断熱材を配設して発泡断熱材と一体化するので、従来に比較し断熱性、耐久性に優れると共に、複数の真空断熱材を発泡断熱材と一体化する必要がないため発泡断熱材との一体化が簡単に行える建築用部材を提供できる。
また、建築用部材の建物への取り付けにおいては、建築用部材において釘打ち可能部が明示されているため誤って真空断熱材を破袋させる部分釘を打つことを防止できると共に釘打ちにより真空断熱材が破袋されても、それは全体の一部でなり断熱特性の劣化を防止できる建築用部材を提供できる。
請求項1に記載の建築用部材の発明は、熱溶着層を有するガスバリア性の外被材と、複数の板状の芯材とを有し、前記熱溶着層同士が対向する前記外被材の間に複数の前記芯材のそれぞれが互いに独立した空間に位置するように減圧密封されて成り、対向する前記熱溶着層同士が芯材形状に沿うように前記芯材の際まで熱溶着された真空断熱材と、前記真空断熱材と一体に発泡成形された発泡断熱材とからなり、前記真空断熱材が発泡断熱材内に埋まっている板状の建築用部材であって、それぞれ減圧密封された前記複数の芯材は芯材群を構成し、前記芯材群は前記真空断熱材に複数存在し、隣接する前記芯材群同士の辺の長さは略同一で、かつ前記芯材群の位置が揃っていることを特徴とする。
この建築用部材には、それぞれ減圧密封された複数の芯材から構成される芯材群が複数存在する真空断熱材を用いているため、これらの芯材群1つ1つが真空断熱材として機能するため、建築用部材に芯材群の数だけ真空断熱材を適用したことになるが、1つの真空断熱材でこれを作製できるため、真空断熱材と発泡断熱材の一体化を簡単に行うことができる。つまり、建築用部材の熱伝導率を所定以上の値を確保するために、複数の真空断熱材を発泡断熱材と一体化する場合、その1つ1つの真空断熱材を所定位置に固定する必要があるが、本発明では真空断熱材は1つであるため固定が非常に容易にできる。
また、真空断熱材は複数の芯材群より構成されており、この芯材群が仮に縦横2個、計4個の芯材群より構成されているとした場合、これと同寸法の芯材群を有し、端部から近い方の芯材群までの距離が同じである真空断熱材を4個と比較すると、4つの芯材群を有する真空断熱材と1つの芯材群を有する真空断熱材では、4つの芯材群を有する真空断熱材は、端部より遠い側の芯材群までの距離が芯材群の長さだけ長くなり、真空断熱材の熱溶着層より真空断熱材内へ侵入する空気量に大きな差が生じることになるため、4つの芯材群を有する真空断熱材の熱伝導率の経時変化は1つの芯材群を有する真空断熱材より小さくなる効果が得られる。
また、芯材群は隣接する芯材群同士の辺の長さは略同一で、かつ芯材群の位置が揃っているため、芯材群のない熱溶着部に木下地合わせて釘等により建築用部材を建物に固定することにより釘を真空断熱材を避けて打つことが可能となる。
請求項2に記載の建築用部材の発明は、請求項1に記載の発明における前記真空断熱材が前記建築用部材よりも寸法が小さくかつ、各真空断熱材端部から最も近い真空断熱材の芯材群までは、100mmから前記建築用部材の長さから前記真空断熱材の長さを差し引き、これを2で除した値を差し引いた長さ以上であることを特徴とする。
本発明によれば、建築用部材において建築用部材端部から真空断熱材の芯材群までの距離は、建築用部材として木下地に釘で固定される標準的寸法になるため、釘打ちによる真空断熱材の芯材群の中の真空断熱材の破袋防止を行うことができる共に、真空断熱材端部から真空断熱材の芯材群までの距離を最大限に確保することができるため真空断熱材の経時による熱伝導率の悪化を防止することができる効果が得られる。
請求項3に記載の建築用部材の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明に加えて、前記建築用部材の真空断熱材に近い面へ樹脂または紙性のシートを設け、前記シートに釘打ち可能部を記載したことを特徴とする。
本発明によれば、この面材により、建築用部材の取り扱い時における当て等による真空断熱材の破袋、真空断熱材への水分の侵入を防止することができる。また、面材に釘打ち可能部が明記されているため、釘打ちによる真空断熱材の破袋を防止することができる効果が得られる。
請求項4に記載の建築用部材の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明に加えて、前記真空断熱材の芯材群以外の部分に、金属製または樹脂製の板状でかつ孔を有する部品を真空断熱材作製時に熱溶着層の間に設け、この孔の部分に合わせて釘打ち可能部を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、金属製または樹脂製の板状でかつ孔を有する補強部品が、真空断熱材に取り付けられているため、この補強部品に合わせて釘打ち等を行うことにより、経時変化による釘打ち部の真空断熱材の外被材の破れの防止及び釘打ち部の補強を行うことができる効果が得られる。
請求項5に記載の建築用部材の発明は、請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の発明において、外被材に10μm以下のアルミ箔層を有することを特徴とする。
本発明によれば、アルミ箔を適用することにより真空断熱材の外被材表面よりのガス侵入量を大幅に低減することができるため、真空断熱材しいては建築用部材の経時変化による熱伝導率の悪化を防止することができる効果が得られる。
次に、真空断熱材の構成材料について詳細に説明する。
芯材に使用する材料は、気相比率90%前後の多孔体をシート状または板状に加工したものであり、工業的に利用できるものとして、発泡体、粉体、および繊維体等がある。これらは、その使用用途や必要特性に応じて公知の材料を使用することができる。
このうち、発泡体としては、ウレタンフォーム、スチレンフォーム、フェノールフォーム等の連続気泡体が利用できる。また、粉体としては、無機系、有機系、およびこれらの混合物を利用できるが、工業的には、乾式シリカ、湿式シリカ、パーライト等を主成分とするものが使用できる。
また、繊維体としては、無機系、有機系、およびこれらの混合物が利用できるが、コストと断熱性能の観点から無機繊維が有利である。無機繊維の一例としては、グラスウール、グラスファイバー、アルミナ繊維、シリカアルミナ繊維、シリカ繊維、ロックウール等、公知の材料を使用することができる。
また、これら、発泡体、粉体、および繊維体等の混合物も適用することができる。
外被材に使用するラミネートフィルムは、最内層を熱溶着層とし、中問層にはガスバリア層として、金属箔、或いは金属蒸着層を有し、最外層には表面保護層を設けたラミネートフィルムが適用できる。また、ラミネートフィルムは、金属箔を有するラミネートフィルムと金属蒸着層を有するラミネートフィルムの2種類のラミネートフィルムを組み合わせて適用しても良い。
なお、熱溶着層としては、低密度ポリエチレンフィルム、鎖状低密度ポリエチレンフィルム、高密度ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリアクリロニトリルフィルム、無延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、エチレンービニルアルコール共重合体フィルム、或いはそれらの混合体等を用いることができる。
表面保護層としては、ナイロンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリプロピレンフィルムの延伸加工品など、公知の材料が利用できる。
以下、本発明による建築用部材の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって、この発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における建築用部材の平面図、図2は図1のA−A線での建築用部材の断面図である。また、図3は同実施の形態の建築用部材に用いた真空断熱材の平面図、図4は図3のB−B線での真空断熱材の断面図である。
本実施の形態の建築用部材に用いる真空断熱材10は、4つの長方形の、それぞれ減圧密封された複数の芯材からなる芯材群11よりなり、各芯材群11は6つの四角形の、それぞれ減圧密封された芯材12より構成されている。芯材群11は隣接する芯材群11同士の辺の長さは略同一であり、かつ芯材群11の位置が揃っており、芯材群11は例えば100mm以上の間隔を有して配置されている。
また、建築用部材13は真空断熱材10と発泡断熱材14を一体発泡して作製されており、真空断熱材10は建築用部材13の表面に配置されているか、または発泡断熱材14の中に配置されている。
また、建築用部材13の表面には、真空断熱材10側の真空断熱材に近い面へ樹脂または紙性の面材(シート)15を設けている。真空断熱材10は上記した様に、4つの芯材群11を有し、芯材群11には6つの芯材12より構成されており、合計24個の四角形に成形された繊維体からなる厚さ2〜10mmの芯材16をガスバリア性のラミネートフィルムからなる外被材17で覆い外被材17の内部を減圧して成り、各芯材群11の6個の芯材16は、格子状に、縦(横)方向に隣接する芯材16の横(縦)の辺が対向するように、所定間隔で隔離して配置しており、この6個の芯材16のそれぞれが独立した空間内に位置するように芯材16の周囲に外被材17の熱溶着部18が設けられているものである。
これより、真空断熱材10の全ての減圧密封された芯材12は、それぞれが独立した空間内に位置するように熱溶着部18が設けられている。また、外被材17は芯材16側より、熱溶着層18、10μm以下のアルミ箔19、ナイロンまたはポエチレンテレフタレート等よりなる第2の保護層20、ナイロンまたはポエチレンテレフタレート等よりなる第1の保護層21より構成されている。
また、真空断熱材10は建築用部材13よりも縦横の寸法が小さくかつ、各真空断熱材10の端部から最も近い真空断熱材11の群までのヒレ部22の長さはは100mmから(建築用部材13の長さから真空断熱材10の長さを差し引き、これを2で除した値)mmを差し引いた長さ以上に構成されている。
次に、この真空断熱材10の製造方法の一例について説明する。
図5は本発明の実施の形態1における真空断熱材の製造方法で使用する真空包装機の概略断面図である。
図5において、気密室を構成できる真空包装機23の内部には、長方形にカットされたガスバリア性の外被材17aが、熱溶着層側を上側にして真空包装機23の供試台24に設置されている。この供試台24にはコンベア(図示せず)が設置されており、外被材17aを図中右から左へ移動させることができる。
外被材17aの上には芯材16が配置され、その上に外被材17bがその熱溶着層側が芯材16側を向くように、かつ上下の外被材17a,17bの各端面がほぼ一致するように配置される。
真空包装機23において、加熱加圧または加熱により熱溶着するための熱板25は供試台24の中央付近の上下部位に位置しており、外被材17a,17bを図5の手前側から奥行き側の方向に渡り熱溶着することができる位置に配置されている。
また、芯材16はそれぞれが所定間隔をおいて配置されている。真空包装機23の蓋26を閉じて真空ポンプ27の運転を開始すると、真空包装機23の内部は排気され10Pa以下に減圧した後、コンベアが動いて外被材17a,17bを熱板25の幅以下で所定距離移動させた後停止し、熱板25が加熱することにより外被材17a,17bに熱溶着部28が形成される。
この操作を減圧中で繰り返すことにより、全ての芯材16がそれぞれが独立した空間内に位置し、かつ、芯材16の周縁に沿うように芯材16の際まで熱溶着部28が形成され、芯材群11を有する真空断熱材10を製造することができる。
このように熱溶着することにより、外被材17a,17b間に芯材16がある部分の全てが加熱されているため、真空包装後の大気開放時においても、大気圧による芯材16の圧縮変形の影響を最小限とすることができる。
特に、加熱加圧時は加圧力を1kg/cm2以上とすることで、大気開放時の大気圧縮による芯材16の圧縮変形が完全に抑制できるため、圧縮変形の大きい芯材材料を適用した場合にも、芯材端部は芯材形状に沿うように熱溶着部28を有する真空断熱材10とすることができる。
次に、真空断熱材10を用いた建築用部材13の製造方法について説明する。発泡断熱材作製治具29に耐水性、耐ピンホール性を有する樹脂または紙性の面材15を設け真空断熱材10を固定する。その後、発泡断熱材作製治具29の上面より発泡用の液体を注入し、その後蓋30を閉じることにより真空断熱材10と発泡断熱材14が一体化した建築用部材13が作製される。
図7は、本発明の断熱施工工程を説明するための図である。本発明の断熱施工工程では、外壁部31の斜視断面図に示すように、コンクリート基礎32の上の土台柱33に木軸34を組み、木軸34に構造用面材35を貼り、その上に複数の木下地36aを垂直方向に並行に組む。そして、各木下地36aの上に建築用部材13を釘打ち等により固定し、更に建築用部材13の上に複数の木下地36bを垂直方向に並行に組み、木下地36bに外壁仕上材37を固定する。
建築用部材13は、それぞれ減圧密封された複数の芯材12から構成される芯材群11が複数存在する真空断熱材10を用いているため、これらの芯材群11の1つ1つが真空断熱材として機能するため、建築用部材13に群の数だけ真空断熱材を適用したことになる。
建築用部材13は1つの真空断熱材10で作製できるため、真空断熱材10と発泡断熱材14の一体化を簡単に行うことができる。つまり、複数の真空断熱材を発泡断熱材14と一体化する場合、その1つ1つの真空断熱材を所定位置に固定する必要があるが、本発明では真空断熱材10は1つであるため発泡断熱材14と一体化するための固定が非常に容易に行うことができる。
また、真空断熱材10は複数の芯材群11より構成されており、この芯材群11が縦横2個、計4個のそれぞれ減圧密封された芯材12より構成されているとした場合、これと同寸法の芯材群を有し、真空断熱材の端部から近い方の芯材群までの距離が同じである真空断熱材4個と比較すると、4つの芯材群11を有する真空断熱材10と1つの芯材群を有する真空断熱材では、4つの芯材群11を有する真空断熱材10はその端部38より遠い側の芯材群11の端部39までの距離が芯材群11の長さだけ長くなり、真空断熱材の熱溶着層18より真空断熱材内へ侵入する空気量に大きな差が生じることになるため、4つの芯材群11を有する真空断熱材10の熱伝導率の経時変化は1つの芯材群を有する真空断熱材より小さくなる効果が得られる。
また、芯材群11は隣接する芯材群11同士の辺の長さは略同一で、かつその位置は揃っているため、芯材群11が存在しない熱溶着部18に木下地46aをあわせて釘等により建築用部材13を建物に固定することにより釘を減圧密封された芯材12を避けて打つことが可能となる。また、建築用部材13に木下地46bを上記と同様に固定が可能である。
また、真空断熱材10は建築用部材13よりも寸法が小さくかつ、各真空断熱材10端部から最も近い真空断熱材10の芯材群11までは100mmから(建築用部材13の長さから真空断熱材10の長さを差し引き、これを2で除した値)mmを差し引いた長さ以上であり、建築用部材13において建築用部材13端部38から近い芯材群11までの距離は、建築用部材13として木下地46a、木下地46bに釘で固定される標準的寸法になるため、釘打ちによる芯材群11の中の減圧密封された芯材12の破袋防止を行うことができる共に、真空断熱材10端部から芯材群11までの距離を最大限に確保することができるため真空断熱材10の経時による熱伝導率の悪化を防止することができる効果が得られる。
更に、建築用部材13の真空断熱材10に近い面へ耐水性、耐ピンホール性を有する樹脂または紙性の面材15を設け、面材15に釘打ち可能部を記載していることにより、この面材15により、建築用部材13の取り扱い時における当て等による真空断熱材10の破袋、真空断熱材10への水分の侵入を防止することができる。
また、面材15に釘打ち可能部が明記されているため、釘打ち可能部以外への釘打ちによる真空断熱材10の破袋を防止することができる効果が得られる。また、真空断熱材10の外被材17にアルミ箔19を適用することにより、真空断熱材10の外被材17表面よりのガス侵入量を金属蒸着フィルムを利用した場合に比較し、大幅に低減することができるため、真空断熱材10しいては建築用部材13の経時変化による熱伝導率の悪化を更に防止することができる効果が得られる。
なお、本実施の形態では、外被材17間に芯材16がある部分を含めて所定回数加熱加圧または加熱することにより、対向する外被材17の熱溶着層同士を芯材形状に沿うように熱溶着する真空断熱材の製造法を示したが、熱板25をガスバリア性の外被材17a,17bの寸法より大きくすると、熱板25を一回だけ加熱加圧または加熱することで熱溶着部18を形成する製造方法とすることができる。
また、本実施の形態による真空断熱材10の芯材16の形状は四角形であるが、三角形、多角形、円形、L型、およびこれらの組み合わせからなる任意形状が選定できる。
また、本実施の形態では、芯材16に水分・空気等を吸着する吸着剤を充填しないで真空断熱材10を作製したが吸着剤を充填してもよく、吸着剤の充填により真空断熱材10の経時の熱伝導率変化はより小さく抑える事ができる効果が得られる。また、吸着剤は−30℃から100℃の間で、水分、空気を吸着できる吸着剤であればよい。
また、本実施の形態では、真空断熱材10には縦2個、横2個、計4個の芯材群11が存在し、芯材群11には縦3個、横2個、計6個の減圧密封された芯材12を配置する場合を1つの例として説明したが、その数を限定するものではない。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2における建築用部材について説明するが、実施の形態1と同一構成については同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
図8は本発明の実施の形態2における建築用部材の平面図、図9は同実施の形態における建築用部材に用いる真空断熱材の平面図である。
本実施の形態の建築用部材40に用いる真空断熱材41は、例えば4つの長方形の芯材群11よりなり、各芯材群11は6つの四角形の、それぞれ減圧密封された芯材12より構成されている。芯材群11は隣接する芯材群11同士の辺の長さは略同一であり、かつその位置は、ほぼ揃っており、芯材群11は例えば100mm以上の間隔を有して配置されている。
また、真空断熱材41の芯材群11以外の熱溶着部に金属製または樹脂製の板状でかつ孔を有する補強部品42が配設されている。この補強部品42は、真空断熱材41の作製時において、芯材16の配置と同時に芯材群11が形成される部分以外の真空断熱材10の端部31近傍及び隣接する芯材群11のほぼ中央に配置されている。
また、建築用部材40は、真空断熱材41と発泡断熱材14を一体発泡して作製されており、真空断熱材41は建築用部材40の表面に配置されているか、または発泡断熱材14の中に配置されている。また、建築用部材40の表面には、真空断熱材41側の真空断熱材41に近い面へ樹脂または紙性の面材15が設けられており、面材15には釘打ち可能部と補強部品42の位置が表示されている。
補強部品42は、真空断熱材41が真空包装機23により形成される時に同時に芯材16と同様に外被材17aと外被材17bの間に熱溶着により配設されることにより、真空断熱材41の作製時に真空断熱材41に配設される。
また、建築用部材40には面材15が貼り付けられており、そこに釘打ち可能部と補強部品42の位置が表示されているため、この建築用部材40を住宅用として適用する場合、木下地に建築用部材40の真空断熱材41の熱溶着部を合わせ、補強部品42の位置にを打ち込むことにより補強部品42を介して釘を木下地に打ちことができ、この場合には建築用部材40の木下地への設置強度が大幅に向上する効果が得られる。
また、補強がより必要な場合、釘打ち可能部に釘打ちを行うことにより設置強度を更にアップすることができる。補強部品42を介して、釘打ちを行った場合、釘は補強部品42の孔を通り木下地に設置される。建築用部材40の経時によるズレ等を考慮した場合、補強部品42を介した方がズレ等による外被材17の破れが発生しにくいため、建築用部材40の耐久性の向上を図ることができる効果が得られる。
また、真空断熱材41単品で、住宅の断熱材として適用を考えた場合、真空断熱材41をやはり釘等により住宅の側壁に固定する必要があるが、これに対しても補強部品42を介して固定することにより、真空断熱材41本体の自重による外被材17の破れの防止による耐久性の向上を図ることができる効果が得られる。
また、本実施の形態では、補強部品42の位置に合わせて釘打ちを行うと説明したが、全ての釘打ちは補強部品41を介して行うことに限定するものではなく、釘打ち可能部37に釘打ちを行って良い。
以上のように、本発明にかかる建築用部材は、従来に比較し断熱性、耐久性に優れると共に、発泡断熱材との一体化が簡単に行え、また、建築用部材の建物への取り付けにおいては、誤って真空断熱材を破袋させる部分釘を打つことを防止できると共に釘打ちにより真空断熱材が破袋されても、それは全体の一部でなり断熱特性の劣化を防止できるので、新築やリフォームにおいて建築物を施工する際等に有用である。また、本発明の建物は、住宅用の建物のみならず、商業用の建物等に有用である。
本発明の実施の形態1における建築用部材の平面図 図1のA−A線断面図 同実施の形態の建築用部材に用いる真空断熱材の平面図 図3のB−B線断面図 同実施の形態の真空断熱材の製造に使用する真空包装機の概略断面図 同実施の形態の建築用部材の製造に使用する発泡断熱材作製治具の概略断面図 同実施の形態の建物の断熱施工を説明するための断面斜視図 本発明の実施の形態2における建築用部材の平面図 同実施の形態の建築用部材に用いる真空断熱材の平面図 従来の建物の概略断面図 従来の建物の断熱施工工程を説明するための断面斜視図
符号の説明
10 真空断熱材
11 芯材群
12 減圧密封された芯材
13 建築用部材
14 発泡断熱材
15 面材(シート)
16 芯材
17 外被材
19 アルミ箔
40 建築用部材
41 真空断熱材
42 補強部品

Claims (5)

  1. 熱溶着層を有するガスバリア性の外被材と、複数の板状の芯材とを有し、前記熱溶着層同士が対向する前記外被材の間に複数の前記芯材のそれぞれが互いに独立した空間に位置するように減圧密封されて成り、対向する前記熱溶着層同士が芯材形状に沿うように前記芯材の際まで熱溶着された真空断熱材と、前記真空断熱材と一体に発泡成形された発泡断熱材とからなり、前記真空断熱材が発泡断熱材内に埋まっている板状の建築用部材であって、それぞれ減圧密封された前記複数の芯材は芯材群を構成し、前記芯材群は前記真空断熱材に複数存在し、隣接する前記芯材群同士の辺の長さは略同一で、かつ前記芯材群の位置が揃っていることを特徴とする建築用部材。
  2. 前記真空断熱材は前記建築用部材よりも寸法が小さくかつ、各真空断熱材端部から最も近い真空断熱材の芯材群までは、100mmから前記建築用部材の長さから前記真空断熱材の長さを差し引き、これを2で除した値を差し引いた長さ以上であることを特徴とする請求項1に記載の建築用部材。
  3. 前記建築用部材の真空断熱材に近い面へ樹脂または紙性のシートを設け、前記シートに釘打ち可能部を記載したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の建築用部材。
  4. 前記真空断熱材の芯材群以外の部分に、金属製または樹脂製の板状でかつ孔を有する部品を真空断熱材作製時に熱溶着層の間に設け、この孔の部分に合わせて釘打ち可能部を設けたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の建築用部材。
  5. 外被材に10μm以下のアルミ箔層を有することを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の建築用部材。
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