JP2008039282A - 貯湯式給湯装置の断熱構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】大型の円筒形の貯湯タンク4に脱着が容易で、コンパクトで、廉価な構成で優れた断熱特性が維持できる貯湯式給湯装置の断熱構造の提供。
【解決手段】ヒートポンプ回路1の加熱手段により加熱した温水を貯める貯湯タンク4の保温・断熱を目的として、貯湯タンク4の周囲に高性能な面状の真空断熱材41を被覆するに際し、予め真空断熱材41の貯湯タンク当接面に軸方向に向かうスリット41bを複数設けて丸め易くして、半円筒形状真空断熱材41を形成し、さらにこの半円筒形状真空断熱材41をカバーする所定の厚みを有する半円筒形状通常断熱材42とによって半円筒形状断熱体40を形成し、同形状の半円筒形状断熱体40を少なくとも2ピース以上貯湯タンク4を挟んで組合せて被覆する。コンパクトで廉価な構成の断熱構造が実現し、また
、仮に真空断熱材41に損傷を受けても、全損に至ることなく断熱性能の低下を僅かに抑えることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、貯湯式給湯装置の断熱構造、特に、ヒートポンプ式貯湯給湯器の貯湯タンクの断熱構造に関する。
〔従来の技術〕
従来より、この種の貯湯式給湯装置の貯湯タンクにおいては、ヒートポンプ等の外部加熱手段により加熱した温水を貯めるか、あるいは内部の電熱ヒータで水を加熱し温水にして貯める貯湯タンクの保温・断熱を目的として、例えば、貯湯タンク自体にグラスウールなどの面状の断熱材を機械または人手により巻きつけていた(特許文献1参照)。近年、保温・断熱特性が従来型の保温・断熱材に比べ格段に高性能となる真空断熱材が、本来の使い方である単純な平面パネル使用に代わって、貯湯タンクのような曲面を多用する用途にも試用される例が開示されている(特許文献2参照)。
〔従来技術の不具合〕
しかし、従来のように貯湯タンクに断熱材を巻き付けるものでは、専用の設備機械が必要か、または大型の貯湯タンクでは断熱材の巻き付けに作業者一人では効率的に作業ができず、製造組立時の工数が掛かりコスト高であるとともに、完全固定してしまうと貯湯タンク設置後のメンテナンスを行う際の断熱材の脱着作業性が悪いという問題があった。また、貯湯タンクの給湯および出湯配管の保温・断熱も必要なため、貯湯タンクに巻き付ける断熱材とは別にこれら配管に直接断熱材を巻きつけており、上述した同様な問題があった。
また、近年試用される真空断熱材は、高性能であり、かつ高価であるが適切な使用量により同じ断熱特性を得るのに、薄く(少量で)構成することが可能で、低コストが実現できる特徴があり、さらに、大型の貯湯タンクの断熱構造が非常にコンパクトになって、装置全体の大型化を抑制でき、移動・運搬・設置等の取扱性が向上できる特徴がある。
しかし、単純な平面パネル状の真空断熱材の貯湯タンクへの巻き付け組立ては、従来と同様作業性が悪く、工数が掛かりコストアップとなる問題がある。加えて、真空断熱材は、その内部に芯材としてグラスウール、シリカ、発泡ウレタンなどを、プラスチックフィルムやプラスチック金属ラミネートフィルムなどガスバリアー性フィルムで袋状に包み、内部を真空排気して密封溶着した板状の断熱材であるため、大型の貯湯タンクに巻き付ける作業性は悪く、一枚ものの巻き付けは、袋状を構成する外被材と真空層を構成する芯材とが貯湯タンクの側面曲率形状にミートできずに互いに層間ずれを呈して歪んだ円筒形状の断熱体となって、円筒形状の突合せ端部が重なったり、あるいは逆に隙間を残して形成され、その後の切断や追加の加工の修正加工が不可であることより断熱特性をより悪化させてしまう問題がある。これは、主に、外被材と芯材の独立二層からなり、各部材の曲げに対する曲げ剛性の違いと、内面と外面との曲げ曲率の違いによって生じるものと考えられる。
また、一枚ものの巻き付けでは、プラスチックフィルムやプラスチック金属ラミネートフィルムなどの外被材の表面には材料変形に伴うしわが発生したり、また、密封溶着した外周のヒートシールにもしわや歪みが生じる。このしわや歪みは僅かで小さいものであれば外被材の弾性変形として許容されるが、繰り返し大きな歪みが加わると塑性変形を起こして、外被材の材料破断が生じ、一度に材料破断に至る傷付きを受けなくても、マイクロクラックやピンホールが生じて、これにより、経年的に真空性能が低下することとなる。このような場合には、本来の高性能な断熱特性は維持できなくなる問題がある。つまり、一枚ものの真空断熱材を大型の貯湯タンクの外側に円筒形状に一様に、歪まずに、隙間を残すことなく巻き付けることは難しく、工数が掛かり、また、人手、もしくは機械的に巻き付けたとしても、真空断熱材の表面を構成する袋材には歪みやしわが生じて、これがため外被材の材料破断が生じたり、破断まで至らないが傷付きにより、マイクロクラックやピンホールが生じたりして、これが経年的に断熱特性を低下させる恐れがある。
特開平7−243705号公報 特開2005−315480号公報
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、大型の円筒形の貯湯タンクに脱着が容易で、コンパクトで、廉価な構成で優れた断熱特性が維持できる貯湯式給湯器の断熱構造の提供を目的とする。
〔請求項1の手段〕
請求項1の手段を採用する貯湯式給湯装置の断熱構造では、貯湯タンクの外周形状にあわせた内周面形状を有し、貯湯タンクの軸方向に複数個に分割された真空断熱材を貯湯タンクの外周に組付けるので、組付けが簡単となり、組付工数が大幅に低減して、コストダウンが図れる。また、予め軸方向に複数個に分割された真空断熱材を組合わせるのみなので、各真空断熱材には組付けの歪みやしわが生じることなく断熱特性の経年的低下の心配はなくなり、仮に何かの理由で真空断熱材が損傷を受けたとしても、複数個に分割しているので、全損に至ることなく断熱性能の低下を僅かに抑えることができる。
〔請求項2の手段〕
請求項2の手段を採用する貯湯式給湯装置の断熱構造では、真空断熱材は、貯湯タンクとの当接面に複数個の薄肉部を設けているので、周方向に丸め易く、真空断熱材が歪みやしわを生じることなく簡単に、かつ、廉価に製作できる。従って、経年的な断熱特性の低下の心配もない。
〔請求項3の手段〕
請求項3の手段を採用する貯湯式給湯装置の断熱構造では、真空断熱材は、貯湯タンクの軸方向に肉厚勾配を連続もしくは段階状に有しており、貯湯タンクの上方に向かって肉厚が厚くなるので、貯湯タンクの高温部の放熱をより効果的に保温・断熱できる。また、高価な真空断熱材を最小限の使用量で済ませることができ、コストダウンが可能となる。
〔請求項4の手段〕
請求項4の手段を採用する貯湯式給湯装置の断熱構造では、真空断熱材は、軸方向を軸直角に少なくとも2つ以上独立して分割され、それぞれ肉厚が異なり、貯湯タンクの外周に少なくとも4ピース以上対をなして組付け、少なくとも2段階以上の肉厚勾配を設けているので、貯湯タンクの高温部の放熱をきめ細かく、より効果的に保温・断熱できる。また、少なくとも4ピース以上の独立した真空断熱層を構成しているので、仮に何かの理由で真空断熱材が損傷を受けたとしても、断熱特性の低下を僅かに抑えることが可能となる。さらに、軸方向を軸直角に少なくとも2つ以上独立して分割しているので、影響の大きい高温部での断熱特性の低下を抑制し易い。
〔請求項5の手段〕
請求項5の手段を採用する貯湯式給湯装置の断熱構造では、真空断熱材は、外接して通常断熱材に組付けられ、真空断熱材の内側の薄肉部の上端面を封鎖する鍔部を設けた通常断熱材に収容される。これにより、薄肉部のへこみでは、貯湯タンクの高温部からの放熱を受けて空気の対流が生じ、この対流が薄肉部の上端面から外部に漏れ(流れ)、断熱特性の低下を誘起するものを、鍔部によって対流の流出が防止できるので断熱特性の低下を抑制できる。
〔請求項6の手段〕
請求項6の手段を採用する貯湯式給湯装置の断熱構造では、真空断熱材は、貯湯タンクとの当接側上端部にパッキンを設け、真空断熱材を貯湯タンクに組付けるに際し、パッキンが薄肉部のへこみに倣って変形し、薄肉部の上端面を封鎖するので、薄肉部のへこみ空間の対流を防止でき、断熱特性の低下を抑制できる。
〔請求項7の手段〕
請求項7の手段を採用する貯湯式給湯装置の断熱構造では、真空断熱材は、少なくとも軸方向の分割数、および軸直角の肉厚勾配のための分割数以上に芯材を小分けし、縦横に独立した小さな真空断熱層を多数構成し、形状の自由度を増したので、縦横に曲げ易くなって複雑な貯湯タンクの形状にも対応可能となり、しかも芯材を小分けし、多数の小さな真空断熱層を独立させているので、仮に何かの理由で真空断熱材が損傷を受けたとしても、少なくとも一つの真空断熱層を犠牲にすることで、断熱特性の低下を最小限に、特に影響の大きい高温部の断熱特性の低下を抑えることができる。
本発明を実施するための最良の形態は、ヒートポンプ回路の外部加熱手段により加熱した温水を貯める貯湯タンクの保温・断熱を目的として、貯湯タンクの周囲に面状の真空断熱材を被覆するに際し、予め真空断熱材の貯湯タンクとの当接面に軸方向に延びる薄肉部(以下、スリット)を複数設けて曲げ(丸め)易くして半円筒形状の断熱体を形成し、半円筒形状の軸方向上方に肉厚勾配を設けて所定(必要最小限)の肉厚を有した断熱体を、少なくとも2ピース以上貯湯タンクを挟んで組合わせて被覆し、脱着が容易で、コンパクトで、廉価な構成で優れた断熱特性を持つ貯湯タンクの断熱構造を実現したものである。
本発明の最良の実施形態を、図に示す実施例1とともに説明する。なお、以下の説明では地面に天地方向に据えられた貯湯タンクの天側を上方といい、地側を下方という。
〔実施例1の構成〕
図1は、本発明の実施例1におけるヒートポンプ式貯湯給湯器の概略構成図である。図1において、ヒートポンプ式貯湯給湯器は、ヒートポンプ回路1によって水を加熱して給湯する給湯回路2と、ヒートポンプ回路1を制御するヒートポンプ制御部Aおよび給湯回路2を制御する給湯制御部Bとからなる。
ヒートポンプ回路1は、圧縮機11、凝縮器12、減圧装置13、蒸発器14、および蒸発器14に外気を通風するファン15からなる通常のヒートポンプサイクルである。ヒートポンプサイクルは、低温側より熱を吸収して高温側に運ぶ冷凍サイクルの一つであって、通常の低温側の熱を利用して冷却する冷凍機とは異なり、高温側の熱を利用して暖房や給湯用などの加熱を行う熱サイクルである。つまり、大気熱を冷媒に集め、その熱でお湯を沸かす地球環境への負荷を抑えた、省エネ効果の大きな熱サイクルである。
また、給湯回路2には、冷媒対水熱交換器3、貯湯タンク4、循環ポンプ5、および貯湯タンク4の上方からの高温水(出湯)配管61と貯湯タンク4の中間部からの中温水配管63との温水を混合する混合弁6とからなり、さらに、循環ポンプ5と冷媒対水熱交換器3とは配管64にて接続され、循環ポンプ5の入口側の配管64は貯湯タンク4の給水配管62側に接続され、一方、冷媒対水熱交換器3の出口側の配管64は貯湯タンク4の高温水(出湯)配管61側に接続され、貯湯式給湯回路が構成されている。
また、さらに給湯側にある風呂7には貯湯タンク4内の高温を使用して、温度の下がった風呂水を温める追焚き回路が備えられており、追焚き回路は、風呂追焚き用熱交換器9が貯湯タンク4内に内蔵されており、この風呂追い焚き用熱交換器9と風呂7とが風呂水循環配管65によって接続され、いずれかの風呂水循環配管65に備えられる風呂水循環ポンプ8によって、風呂7の風呂水が風呂追焚き用熱交換器9内に循環されて熱交換を受け温度が上昇できるようになっている。なお、本実施例では上述したように、風呂追焚き用熱交換器9が貯湯タンク4内に内蔵された内熱交換器方式を説明したが、風呂追焚き用熱交換器9を別体にして貯湯タンク4の外部に備え、貯湯タンク4内の高温水と熱交換させる外熱交換器方式であってもよい。
上記説明したように、貯湯タンク4の内部は温水が満たされ、上方は高温水が、下方は低温水が、そして中間部は中温水の温度分布が維持されるようヒートポンプ制御部Aおよび給湯制御部Bによって制御される。このため、貯湯タンク4の外部表面は断熱材によって被覆され、少なくとも貯湯タンク4の中間部より上方には、比較的温度の高い温水の放熱を抑止するために断熱特性の高い真空断熱材41にて確実に保温される。
本実施例のヒートポンプ式貯湯給湯器は、ヒートポンプ回路1の高温冷媒と、貯湯タンク4内に給水配管62から給水される低温水を冷媒対水熱交換器3にて熱交換することによって昇温し、貯湯タンク4の上方から配管64を経由して貯湯される。しかし、配管64を貯湯タンク4の上方に接続するのでなく、直接高温水(出湯)配管61と接続すれば、直接給湯方式も可能であるが、ヒートポンプ運転開始直後の圧力条件が安定するまでは水を温めるのに十分な凝縮熱を発生させることができない(直ぐに熱い湯が利用できない)という使い勝手の悪さをカバーするため、貯湯給湯方式が採用される。貯湯給湯方式の採用は、さらに使用料金の安い夜間電力が利用できるというメリットから、貯湯給湯方式のヒートポンプ式貯湯給湯器は効率的にも、経済的にも魅力が大きい給湯器といえる。従って、貯湯タンクの確実な保温は重要となり、十分な保温が実現できれば、ランニングコストの廉価な貯湯式給湯器が実現できる。
次に、貯湯タンク4の説明をする。貯湯タンク4内の温水は十分に保温され温度が低下しないように放熱を遮断する断熱材の被覆が必要となる。
図2は本発明の本実施例での貯湯タンク4の断熱材被覆を示す模式的斜視図である。図2において、貯湯タンク4は、表面がコーティングもしくは塗装により防錆処理された鉄板や、またはステンレス鉄板などから形成される直径の比較的大きい円筒形のタンク4aであり、内部に水または温水を貯めるためにタンク上下端に鏡板4bによって密閉される。鏡板4bには、給水または出湯などの配管を支える配管座4cが鏡板4bの略中心に備えられ、配管座4cには給水配管62または出湯配管61などを接続するねじ穴4dがタンク内部に貫通して所定の個数設けられている。
また、この貯湯タンク4のタンク外周面には、半円筒形状断熱体40が2個、対をなして互いに対向して貯湯タンク4を挟み込むように被覆されている。同様に、貯湯タンク4の軸方向上下端面には、半球面状断熱体50が少なくとも1個上端面に密着するように被覆される。そして、各半円筒形状断熱体40と各半球面状断熱体50とは脱着が容易なように互いの突合せ面を接着、もしくは各断熱体40、50の外周にて気密を保持するテープ張りで組付けされる。
図2に示す各半円筒形状断熱体40は、予め前(別)工程にて半円筒形に加工されており、本実施例の各半円筒形状断熱体40は真空断熱材41と通常断熱材42とからなり、各半球面状断熱体50は通常断熱材42からなる。
次に、半円筒形状断熱体40を構成する真空断熱材41を説明する。図3は面状(パネル状)の真空断熱材41の構成を示し、(a)は平面図であり、(b)はその平面要部の拡大断面図であり、(c)は正面図である。真空断熱材41は、図3(b)に示すように、一般に芯材43としてグラスウール、シリカ、発泡ウレタンなどを、プラスチックフィルムやプラスチック金属ラミネートフィルムなどガスバリアー性フィルムの外被材44で袋状に包み、内部を真空排気して密封溶着したヒートシール41aを有した優れた断熱性を有するものである。
真空断熱材41は、その展開形状が図3(c)に示すような縦横の4辺がヒートシール41aにて溶着密閉された矩形の平板構造である。矩形状の縦辺の長さは貯湯タンク4のタンク4aの高さに略等しく、横辺の長さはタンク4aの外周長さの略半分の大きさを有する。この矩形の平板構造の横方向を丸めて半円筒形状の断熱材に仕上げたものが、半円筒形状真空断熱材41である(図4参照)。
また、この矩形の平板構造の半円筒形状の内側となる一方側平面には、横方向を丸めて半円筒形状に加工し易いように、半円筒形状の軸方向に延びる薄肉構造のスリット41bが複数個設けてある。図3(b)に示すように、スリット41bは芯材43の肉厚の略半分以上ヘこませたU字形もしくはV字形の断面形状を有する薄肉構造に、ガスバリアー性フィルムの外被材44が真空引きされるとともに形成されるU字形もしくはV字形の断面形状を有する薄肉構造のへこみであり、内側に丸め変形がされ易く、また、丸めてもスリット41b間のピッチを小さくできるのでピッチ間の芯材43と外被材44の相対的動き(ずれ)が少なく収まるように構成されている。
また、芯材43もその肉厚の略半分以上へこませた薄肉構造が半円筒形状の軸心方向に複数個整列して配置されているので、丸めるに際してスリット41bは均一な変形を生じるので、半円筒形状がねじれたり、たわみが生じたりすることは極めて少なく、一様な半円筒形状が成形し易い。また、芯材43はその肉厚の略半分以上の薄肉構造を備えているので折損することなく半円筒形状に曲げる(丸める)ことが容易であり、また、芯材43はスリット41bによって切り離されて独立した芯材とならないので、折損時のように芯材43の角部のエッジが外被材44に突き刺さって傷を付ける心配が少ない。
そして、さらに、矩形の平板構造の全外周4辺に設けるヒートシール41aは、図3(a)に示すように点対称となるように構成されており、丸めて半円筒形状真空断熱材41を2つ対向して組合わせたとき、互いのヒートシール41aが密着して、隙間を生じることなく被覆できるようになっている。
このように構成される面状もしくは板状の真空断熱材41を設備機械または人手によって丸め加工を施したものが、図4に示す半円筒形状真空断熱材41である。半円筒形状真空断熱材41の円筒形状内側には複数のスリット41bは残るものの各スリット41bのスパン間にはたわみやしわが生じることはないため、半円筒形状の内側は滑らかな円弧状に仕上がり、また、半円筒形状の軸方向にもねじれやそりが生じることなく、貯湯タンク4の外周面に密着して被覆可能な半円筒形状真空断熱材41が構成できる。また、同形状の2つの半円筒形状真空断熱材41は互いに対向して組合うので、図4(a)に記載した二点鎖線の半円筒形状真空断熱材41は互いの突合せ部において隙間や重なりを生じることなく略円筒状に密着して十分な断熱特性を維持する。
つづいて、半円筒形状断熱体40は、半円筒形状真空断熱材41をさらにカバーする通常断熱材42の被覆によって、より断熱特性と脱着性が向上される。半円筒形状の通常断熱材42はグラスウール系や発泡ウレタン系の一般断熱材が使用され、好ましくは外形形状の維持にある程度剛性を有する発泡ウレタン系が好適である。図2に示す、本実施例の半円筒形状断熱体40は発泡ウレタン製の半円筒形状の通常断熱材42を示す。半円筒形状の通常断熱材42は、図2に示すように、その半円筒形状の内側に真空断熱材41をしっかりと密着する内周面を確保する外周が半円筒形状の、または外周が矩形の半角柱形状の断熱体である。通常断熱材42の内周および外周間の肉厚は、通常断熱材42の断熱特性が真空断熱材41の断熱特性よりも劣るため通常は厚みを確保して構成される。一方、厚みの確保は通常断熱材42の剛性も高めることができ、脱着の取扱のし易さと断熱特性の確保の両面から所定の厚さが決められる。
このようにして所定の厚みを有する通常断熱材42は、設備機械による型成形もしくは丸め成形、または人手による丸め加工により形成され、予め形成された半円筒形状真空断熱材41と同軸に組み合わせ、半円筒形状断熱体40を構成する。そして、2つの半円筒形状断熱体40を互いに貯湯タンク4を挟んで対向させて組み合わせ、さらに、貯湯タンク4の上下面に半球面状断熱体50を被せて全表面を被覆する。これにより、貯湯タンク4の確実な保温が簡単にできるようになる。
〔変形例1〕
図5、図6は、本発明の変形例1における真空断熱材41の構成を示す模式的斜視図である。本変形例の真空断熱材41は、その内側に軸方向に延びるスリット41bのへこみから対流によって放熱するのを防止する構造を備えている。
図5に示すように、真空断熱材41は軸方向に複数のスリット41bを設けている。スリット41bはその断面がU字形またはV字形のへこみであって、丸める際に各スリット41bのスパン間の外被材44のたわみやしわの発生を防ぐためのものであり、丸め加工とともにへこみが変形し易いようになっている。しかし、丸めて後も、このU字形またはV字形のへこみはつぶれて密着することはないので、多少の空間を維持してへこみが残ったまま貯湯タンク4に組み付けられることとなる。
貯湯タンク4に組付けた場合、各スリット41bのスパン間にはたわみやしわが生じないので真空断熱材41は、貯湯タンク4のタンク外周面に略密着して取付けることができる。しかし、スリット41bのへこみには空間が残ってしまう。このへこみの空間には空気が存在して、保温特性の良好な断熱層を形成するが、へこみの配列が上下軸方向に延びているため、へこみの空間の空気が対流を起こして、真空断熱材41の上方端のヒートシール41aのへこみ開放端より空気が流出して、貯湯タンク4の放熱を促進させる恐れがある。
そこで、図5に示すように、真空断熱材41の上方端のヒートシール41aを内側にカバー(覆う)する鍔部42aを通常断熱材42の上方端に設けている。この鍔部42aの内側への突き出し高さは、真空断熱材41の厚みと同等かわずかに大きくなっており、仮に真空断熱材41が貯湯タンク4に完全密着せずに取り付けられても、通常断熱材42の鍔部42aの内周は貯湯タンク4のタンク外周と隙間なく密着できるようになっており、真空断熱材41と貯湯タンク4との間の存在空気が外部に漏れ(流出し)ないようになっている。
つまり、実施例1との差異は、真空断熱材41の外側に備え、所定の剛性を保持する通常断熱材42の上方端部に鍔部42aを設けるか設けないかの違いであって、他の構造・構成は大きく変わることはない。従って、実施例1と同様な作用・効果を奏するが、本変形例では、通常断熱材42が鍔部42a付きであることから真空断熱材41と組合わせるのが簡単となり、しかも、貯湯タンク4に組付けるときにも真空断熱材41が軸方向にずれることがないため確実な取付けが可能となり、また同時に真空断熱材41と貯湯タンク4との間の空気の対流が防止できるため、断熱性能の低下を防止できる。
また、真空断熱材41と貯湯タンク4との間の空気の対流を防止するには、上記変形例1に限ることなく、図6に示すようなパッキン構成により対流防止を図ることもできる。
図6に示すように、断面が矩形状で厚みがスリット41bのへこみ深さより厚く、幅がさらに大きなパッキン45が、真空断熱材41の上方端の内側を内周に渡って一様に接着されている。パッキン45は独立気泡の発泡スポンジ等が好ましく、厚さ方向の押えに対して十分変形が追従できる柔軟なものである。
図6に示すようなパッキン45付き半円筒形状断熱体40を貯湯タンク4に組付けると、まず、半円筒形状断熱体40はパッキン45が貯湯タンク4に接触して、さらに押し込むことによってパッキン45が変形し(潰れ)て、内層の真空断熱材41の内側が貯湯タンク4のタンク外周と略密接して組付く。このとき、潰されたパッキン45は一部は厚さ方向のへこみ空間に倣って入り込み、スリット41b上方のへこみを閉塞し、残りは幅方向に薄く、平ペったく伸びて貯湯タンク4のタンク外周と密着する。
従って、真空断熱材41と貯湯タンク4との間に存在する空気に対流が生じても、パッキン45により対流が止められて、外部に漏れ(流出す)ることはない。よって、断熱性能の低下を防止できる。なお、パッキン45を真空断熱材41に接着固定する位置は、真空断熱材41の上方端のヒートシール41aの内側であってもよい。ただし、このときパッキン45の形状として、厚みは十分な潰し代と、幅はヒートシール41aの幅と同等であれば十分である。
〔実施例1の効果〕
本実施例のヒートポンプ式貯湯給湯器の貯湯タンク4の断熱構造において、面状もしくは板状の真空断熱材41を丸めて半円筒形状真空断熱材41を形成するに際して、予め真空断熱材41の内側に軸方向に延びるスリット41bを複数個設けて丸め易くしているので、複数のスリット41bのスパン間にはたわみやしわが生じることがなく、従って、真空断熱材41に損傷等が生じることがなく、円筒形状の内側は滑らかな円弧状に仕上げることができる。また、半円筒形状の軸方向にもねじれやそりが生じることなく、貯湯タンク4のタンク外周に密着し易い半円筒形状真空断熱材41が簡単に形成できる。
また、半円筒形状真空断熱材41と所定の剛性を有する半円筒形状通常断熱材42とを組合わせて半円筒形状断熱体40を構成しているので、コンパクトで脱着等の取扱いが容易な断熱体を形成することができる。
そして、少なくとも2つ以上の半円筒形状断熱体40を互いに貯湯タンク4を挟んで対向して組付け、貯湯タンク4の上下面に半球面状断熱体50を被せて全表面を被覆するので、簡単な組付けが可能となり、組付け工数が大幅に低減して、コストダウンが図れる。
また、同形状の2つの半円筒形状真空断熱材41は互いに対向して組み合うので、各半円筒形状真空断熱材41は互いの突合せ部において隙間や重なりを生じることなく略円筒形状に密着して十分な断熱特性を維持する。また、通常断熱材42に鍔部を設け、あるいはパッキン45を介在して半円筒形状真空断熱材41を組付けるので、スリット41b内で生じる対流の防止が可能となって、優れた断熱特性を維持できる。また、組付け時における真空断熱材41の傷付き、もしくは破断の発生は本発明の断熱構造の採用によって十分に解消されたが、仮に何かの理由で各真空断熱材41のいずれかが損傷を受けた場合においても、真空断熱材41を複数個に分割しているので、全損に至ることなく断熱性能の低下を僅かに抑えることができる。
〔実施例2の構成〕
図7は、本発明の実施例2における真空断熱材41の構成を示す模式的斜視図である。図7(a)は、真空断熱材41の肉厚が軸方向に一様に変化する場合の真空断熱材41の構成を示す模式的斜視図であり、図7(b)は、真空断熱材41の肉厚が軸方向に段階的に変化する場合の真空断熱材41の構成を示す模式的斜視図である。
本実施例の真空断熱材41は、軸方向に肉厚勾配を有しており、貯湯タンク4に生じる温度分布の高温側を断熱する真空断熱材41の軸方向の上方側は肉厚が厚く、逆に、貯湯タンク4の低温側を断熱する真空断熱材41の軸方向下方側は肉厚が薄く構成されたものである。
本実施例のヒートポンプ式貯湯給湯器は、ヒートポンプ回路1の高温冷媒と、貯湯タンク4内に給水配管62から給水される水を冷媒対水熱交換器3にて熱交換することによって昇温し、貯湯タンク4の上方から配管64を経由して貯湯される。従って、ヒートポンプ回路1が安定動作する場合には、冷媒対水熱交換器3にて高温冷媒と熱交換する給水は略沸騰に近く昇温され、一方貯湯タンク4の給水部は略常温に近い温度で給水される。つまり、貯湯タンク4の上方と下方では温度勾配が生じて、放熱は外気との温度差の大きい上方の高温部が、温度差の小さい下方の低温部より大きく、この高温部基準で断熱特性(つまり厚さ)を設定すれば、下方の低温部では断熱特性は過剰となり、逆に、下方の低温部基準で断熱特性(つまり厚さ)を設定すれば、高温部での断熱特性が不足する。
そこで、貯湯タンク4の温度勾配に比例して断熱特性を一様に変化させた断熱材構造が図7(a)の一様肉厚変化の真空断熱材41である。また、貯湯タンク4の温度勾配を便宜的に大小2つに区分して、温度勾配の大きい側の肉厚を厚く、小さい側の肉厚を薄く、二段階で厚さを変えたものが図7(b)の段階状に変化する真空断熱材41である。実施例1との大きな差異はこの点にあり、他の構造、構成は大きく異なるところはない。
これにより、温度勾配に対して、最適な断熱特性を得ることが可能となって、高価な真空断熱材の使用を最小量で十分な断熱特性を維持させることができる。従って、真空断熱材を使用することに対するコストアップを抑制できる。
〔変形例2〕
図8は、本発明の変形例2における真空断熱材41の構成を示す模式的斜視図である。
本変形例の真空断熱材41は、軸方向を軸直角に2分割して、それぞれ肉厚差を設け、軸方向に肉厚勾配を段階的に設け、それぞれ独立する真空断熱材41、つまり厚い肉厚を有して対をなす半円筒形状真空断熱材41と薄い肉厚を有して対をなす半円筒形状真空断熱材41を少なくとも4ピース以上互いに組合わせて構成したものである。実施例2との差異は、肉厚勾配の形成が連続一体で構成されるか、分割独立で構成されるかの違いであって、他の構造、構成は大きく異なるところはない。
これにより、温度勾配に対して、適切な断熱特性を得ることが可能となり、実施例2と同様の作用・効果を奏する。さらに、本変形例では、厚肉の半円筒形状真空断熱材41と薄肉の半円筒形状真空断熱材41とを分割、独立して設けているので、それぞれの半円筒形状真空断熱材41の大きさが小形のままで作製でき、製作が大幅に簡単となってコストダウンが図れる。
また、貯湯タンク4への組付けは、ピースが4個以上となって組付け工数が増加傾向となるものの、1ピース自体が小形であるため取り扱い易く、逆に組付け工数は低減可能である。また、それぞれ半円筒形状真空断熱材41を小型化、独立させて組付けるので、組付け時における傷付け、または破断の発生を十分に解消するが、仮に何かの理由で各真空断熱材41のいずれかが損傷を受けた場合においても、真空断熱材41を少なくとも4つ以上に分割使用しているので、最悪4分の1以下の断熱性低下で済ませることができる。さらに、分割が軸方向を軸直角に独立してなされているので、影響の大きい高温部での断熱特性の低下を抑制し易い。
〔実施例2の効果〕
本実施例のヒートポンプ式貯湯給湯器の貯湯タンク4の断熱構造において、面状もしくは板状の真空断熱材41を丸めて半円筒形状真空断熱材41を形成するに際して、軸方向の肉厚勾配を上方側は厚く、逆に下方側は薄く構成しているので、貯湯タンク4の上方の高温放熱の大きな領域の保温効果を向上させ、下方の放熱の大きくない領域を必要最低限の真空断熱材41の使用量で保温でき、適正な保温をコストアップを抑えて実現できる。また、真空断熱材41を軸方向を軸直角に少なくとも2つ以上に分割独立させることにより、仮に何かの理由で各真空断熱材41のいずれかが損傷を受けた場合においても、影響の大きい高温部での断熱特性の低下を抑制し易い。
図9は、本発明の実施例3における面状(パネル状)の真空断熱材41の構成を示し、図9(a)は平面図であり、(b)はその平面の拡大断面図であり、(c)は正面図である。真空断熱材41は、図9(b)に示すように、一般に芯材43としてグラスウール、シリカ、発泡ウレタンなどを、プラスチックフィルムやプラスチック金属ラミネートフィルムなどガスバリアー性フィルムの外被材44で袋状に包み、内部を真空排気して密封溶着したヒートシール41aを備えており、優れた断熱性を有するのは実施例1と変わることはない。実施例1と変わるのは、図9(b)に示すように、真空断熱材41を丸め易く、しかも丸めても外被材44の内側にたわみやしわを生じさせないための複数のスリット41bの一部を、図9(c)に示す真空断熱材41の展開形状が、縦横に独立した小分けの真空断熱層を複数個形成させるヒートシール41aに代え、または新たに複数個のヒートシール41aを設けた矩形の平板構造であることである。本実施例での小分けは、ヒートシール41aを横方向に1個、縦方向に3個設けたもので、合計8個の独立した真空断熱層となっている。
矩形状の真空断熱材41の縦辺の長さは貯湯タンク4のタンク高さに略等しく、横辺の長さはタンク外周長さの略半分の大きさを有し、この矩形の平板構造の横方向を丸めて半円筒形状真空断熱材41に仕上げることは変わることはない。
そして、実施例1と同様に、所定の厚みを有して所定の剛性を維持する半円筒形状の通常断熱材42と、予め形成された半円筒形状真空断熱材41と同軸に組み合わせ、半円筒形状断熱体40を構成する。そして、2つの半円筒形状断熱体40を互いに貯湯タンク4を挟んで対向させて組み合わせ、さらに、貯湯タンク4の上下面に半球面状断熱体50を被せて全表面を被覆する。これにより、貯湯タンク4の確実な保温が簡単にできるようになる。
〔実施例3の効果〕
本実施例のヒートポンプ式貯湯給湯器の貯湯タンク4の断熱構造において、面状もしくは板状の真空断熱材41を丸めて半円筒形状の断熱材を形成するに際して、真空断熱材41は縦横に複数のヒートシール41aを設けて独立した小分けの真空断熱層を複数個構成しているので、スリット41b付きと同様に、丸め易く、また、丸めても外被材44の内側にたわみやしわが生じないので、従って、損傷等が生じることがなく、また貯湯タンク4に密着した組付けが可能となる。
また、半円筒形状真空断熱材41と半円筒形状通常断熱材42とからなる半円筒形状断熱体40は実施例1および実施例2と同様な構造が可能となり、実施例1および実施例2と同様な作用・効果を奏する。また、組付け時における傷付き、もしくは破断の発生は十分に解消されるが、仮に何かの理由で各真空断熱材41のいずれかが損傷を受けた場合においても、独立した小分けの真空断熱層を複数設けているので、その1個分を犠牲にしても残る断熱性低下、特に影響の大きい高温部の断熱性低下を抑制することが容易である。
また、小分けの分割を多くすることで、独立した真空断熱層が多数構成でき、形状の自由度が増して、縦横に曲げ易くなって複雑なタンク形状にも対応が可能となる。
なお、本発明の実施例は、ヒートポンプ式貯湯給湯器の貯湯タンクの断熱構造について説明したが、これに限られることなく、例えば、貯湯タンク内に設けた電熱ヒータのようなヒートポンプ式以外の加熱で温水を作る給湯装置であっても適用可能であり、また、風呂水追焚き回路のない給湯装置についても適用してもよい。また、円筒形状の貯湯タンクに限ることなく、曲面を多用する複雑な外形形状の貯湯タンクに適用可能であり、さらに、貯湯タンク以外の保温・断熱を要する給湯装置の断熱構造に適用してもよい。
ヒートポンプ式貯湯給湯器の概略構成図である(実施例1)。 貯湯タンクの半円筒形状断熱体被覆を示す模式的斜視図である(実施例1)。 面状(展開形状)の真空断熱材の構成を示し、(a)は平面図であり、(b)はその平面要部の拡大断面図であり、(c)は正面図である(実施例1)。 半円筒形状真空断熱材の構成を示し、(a)は平面図であり、(b)は正面図である(実施例1)。 半円筒形状真空断熱材の構成を示す模式的斜視図である(変形例1)。 半円筒形状真空断熱材の構成を示す模式的斜視図である(変形例1)。 半円筒形状真空断熱材の構成を示し、(a)は軸方向の肉厚勾配が一様に変化する半円筒形状真空断熱材の構成を示す模式的斜視図であり、(b)は肉厚勾配が段階的に変化する半円筒形状真空断熱材の構成を示す模式的斜視図である(実施例2)。 軸方向の肉厚勾配を段階的に、かつ独立して形成する半円筒形状真空断熱材の構成を示す模式的斜視図である(変形例2)。 縦横に独立した小分けの真空断熱層を複数個備えた面状(展開形状)の真空断熱材の構成を示し、(a)は平面図であり、(b)はその平面要部の拡大断面図であり、(c)は正面図である(実施例3)。
符号の説明
1 ヒートポンプ回路
2 給湯回路
3 冷媒対水熱交換器
4 貯湯タンク
5 循環ポンプ
6 混合弁
7 風呂
8 風呂水循環ポンプ
9 風呂追焚き用熱交換器
11 圧縮機
12 凝縮器
13 減圧装置
14 蒸発器
15 ファン
40 半円筒形状断熱体
41 真空断熱材(半円筒形状真空断熱材)
41a ヒートシール
41b スリット(薄肉部)
42 通常断熱材(半円筒形状通常断熱材)
42a 鍔部
43 芯材
44 外被材
45 パッキン
50 半球面状断熱体
61 高温水配管(出湯配管)
62 給水配管
63 中温水配管

Claims (7)

  1. 加熱手段で加熱された湯を貯めておく貯湯タンクと、該貯湯タンクの上方に貯まる熱湯を出湯する出湯配管と、前記貯湯タンクに給水する給水配管とを有する貯湯式給湯装置の断熱構造であって、
    前記貯湯タンクの外周形状にあわせた内周面形状を有し、前記貯湯タンクの軸方向に分割された複数個の真空断熱材とを有し、
    前記複数個の真空断熱材を前記貯湯タンクの外周に組付けたことを特徴とする貯湯式給湯装置の断熱構造。
  2. 請求項1に記載の貯湯式給湯装置の断熱構造において、
    前記真空断熱材は、前記貯湯タンクの軸方向に延びる薄肉部を前記貯湯タンクとの当接面に複数個形成したことを特徴とする貯湯式給湯装置の断熱構造。
  3. 請求項1または請求項2のいずれかに記載の貯湯式給湯装置の断熱構造において、
    前記真空断熱材は、前記貯湯タンクの軸方向に肉厚勾配を連続もしくは段階状に有しており、前記貯湯タンクの上方に向かって肉厚が厚くなることを特徴とする貯湯式給湯装置の断熱構造。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の貯湯式給湯装置の断熱構造において、
    前記真空断熱材は、軸方向を軸直角に少なくとも2つ以上分割され、それぞれ肉厚が異なり、前記貯湯タンクの外周に少なくとも4ピース以上対をなし、互いに独立して組付け、軸方向に少なくとも2段階以上の肉厚勾配を設けたことを特徴とする貯湯式給湯装置の断熱構造。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の貯湯式給湯装置の断熱構造において、
    前記真空断熱材は、外接して通常断熱材に組付けられ、前記真空断熱材の内側の前記薄肉部の上端面を封鎖する鍔部を設けた前記通常断熱材に収容されることを特徴とする貯湯式給湯装置の断熱構造。
  6. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の貯湯式給湯装置の断熱構造において、
    前記真空断熱材は、前記貯湯タンクとの当接側上端部にパッキンを設け、前記真空断熱材を前記貯湯タンクに組付けるに際し、前記パッキンが前記薄肉部のへこみに倣って変形し、前記薄肉部の上端面を封鎖することを特徴とする貯湯式給湯装置の断熱構造。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の貯湯式給湯装置の断熱構造において、
    前記真空断熱材は、少なくとも軸方向の分割数、および軸直角の肉厚勾配のための分割数以上に芯材を小分けし、縦横に独立した小さな真空断熱層を多数構成し、形状の自由度を増したことを特徴とする貯湯式給湯装置の断熱構造。
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