JP2019090604A - 貯湯式給湯機 - Google Patents

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【課題】貯湯タンクの保温性能と、貯湯式給湯機のコンパクト化とを両立可能な貯湯式給湯機を提供する。【解決手段】貯湯式給湯機は、胴部1aを有する貯湯タンク1と、胴部1aを少なくとも部分的に覆う内側真空断熱材15と、内側真空断熱材15に対して厚さ方向の外側に配置され、内側真空断熱材15との間に他の断熱材を挟むことなく、全面的に内側真空断熱材15に重なる外側真空断熱材16と、を備える。内側真空断熱材15は、胴部1aに接する。外側真空断熱材16の内周面の全域が内側真空断熱材15の外周面に接する。外側真空断熱材16の厚さ方向の外側に他の断熱材が存在しない。【選択図】図3

Description

本発明は、貯湯式給湯機に関する。
下記特許文献1に開示された従来の貯湯式給湯機は、貯湯タンクを覆う形状に形成された断熱部材と、貯湯タンクの胴部を覆う位置で、当該断熱部材の内周面側または外周面側に重ねて配置された真空断熱材と、を備える。当該断熱部材は、発泡スチロール等の発泡プラスチックからなる。
特開2011−237072号公報
発泡プラスチックからなる断熱部材は、真空断熱材に比べて、厚さが同じ場合、断熱性能が劣る。上記特許文献1に記載された従来の貯湯式給湯機において、貯湯タンクの保温性能を良好にするには、発泡プラスチックからなる断熱部材の厚さを厚くする必要がある。このため、貯湯式給湯機のコンパクト化が困難である。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、貯湯タンクの保温性能と、貯湯式給湯機のコンパクト化とを両立可能な貯湯式給湯機を提供することを目的とする。
本発明に係る貯湯式給湯機は、胴部を有する貯湯タンクと、胴部を少なくとも部分的に覆う第一真空断熱材と、第一真空断熱材に対して厚さ方向の外側に配置され、第一真空断熱材との間に他の断熱材を挟むことなく、全面的に第一真空断熱材に重なる第二真空断熱材と、を備え、第一真空断熱材の内周面は、胴部に接し、第二真空断熱材の内周面の全域が第一真空断熱材の外周面に接し、第二真空断熱材の厚さ方向の外側に他の断熱材が存在しないものである。
また、本発明に係る貯湯式給湯機は、胴部を有する貯湯タンクと、胴部を少なくとも部分的に覆う第一真空断熱材と、第一真空断熱材に対して厚さ方向の外側に配置され、第一真空断熱材との間に他の断熱材を挟むことなく、全面的に第一真空断熱材に重なる第二真空断熱材と、第一真空断熱材が覆わない部分の胴部を覆う成形断熱材と、を備え、第二真空断熱材の内周面の全域が第一真空断熱材の外周面に接し、第一真空断熱材及び第二真空断熱材の合計厚さは、成形断熱材の平均厚さより薄いものである。
本発明の貯湯式給湯機によれば、貯湯タンクの保温性能と、貯湯式給湯機のコンパクト化とを両立することが可能となる。
実施の形態1の貯湯式給湯機を示す正面図である。 実施の形態1の貯湯式給湯機が備える貯湯タンク及び断熱材の分解斜視図である。 実施の形態1の貯湯式給湯機が備える貯湯タンク及び断熱材の横断面図である。 実施の形態1の貯湯式給湯機が備える貯湯タンク及び断熱材の横断面図である。 実施の形態1の貯湯式給湯機が備える内側真空断熱材の一部の模式的な断面図である。 図3中のAで示す部分を拡大した図である。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。各図において共通する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を簡略化または省略する。なお、本発明における装置、器具、及び部品等の、個数、配置、向き、形状、及び大きさは、原則として、図面に示す個数、配置、向き、形状、及び大きさに限定されない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1の貯湯式給湯機を示す正面図である。図1に示すように、実施の形態1の貯湯式給湯機100は、貯湯タンク1を内蔵した貯湯タンクユニット30と、水を加熱して高温の湯を生成可能な加熱手段4とを有している。貯湯タンクユニット30と加熱手段4との間は、入水配管3及び出湯配管5により接続されている。また、貯湯タンクユニット30には、外部の水道等の水源からの水を供給する給水配管2と、風呂給湯配管6と、給湯配管7とが接続されている。貯湯タンク1内に貯留された水は、貯湯タンク1の下部から導出され、入水配管3を通って加熱手段4へ搬送される。加熱手段4は、例えば、冷凍サイクルを用いて水を加熱するヒートポンプユニットで構成される。加熱手段4に搬送された水は、加熱されて高温の湯となる。この高温の湯は、出湯配管5を通って貯湯タンクユニット30に戻り、貯湯タンク1の上部から貯湯タンク1内に流入して貯留される。貯湯タンクユニット30の内部には、貯湯タンク1内から取り出された高温の湯と、給水配管2から供給される水とを混合して温度調節するための混合弁が備えられている。この混合弁により温度調節された湯水は、風呂給湯配管6を介して、お風呂の浴槽40へ供給され、あるいは、給湯配管7を介して、シャワー、台所、洗面所の蛇口などの給湯端末へ供給される。なお、本発明における加熱手段は、上述した構成に限定されるものではなく、例えば電気ヒータ等の加熱手段を貯湯タンク1内に配置したものであってもよい。
貯湯タンクユニット30は、外郭ケース底板9、外郭ケース側板10、外郭ケース天板11等により構成される略直方体の箱状の外郭ケース(筐体)を備えている。外郭ケース側板10と外郭ケース天板11との間、及び、外郭ケース側板10と外郭ケース底板9との間は、ネジなどの締結部品でそれぞれ締結されている。貯湯タンク1は、放熱を抑制するため、後述する断熱材により覆われた状態で、上記外郭ケース内に収納されている。外郭ケースの下方には複数本のタンクユニット脚12が設置されており、これらのタンクユニット脚12により貯湯タンクユニット30が地面または台座に対し支持固定されている。
外郭ケース側板10は、貯湯タンクユニット30の前面、後面、右側面及び左側面の4面に備えられる。図1は、前面の外郭ケース側板10を取り外した状態を示している。貯湯タンクユニット30の外郭ケースと、貯湯タンク1を覆う断熱材との間の空間には、配管、ポンプ、バルブ、熱交換器、制御基板などの各種の機器が配置される。
貯湯タンク1の内部には、温度の違いによる水の密度の差により、上側が高温で下側が低温になる温度成層が形成可能である。貯湯式給湯機100の使用時、貯湯タンク1の内部には、上方に高温水層、下方に低温水層、その間に中温水層、という温度分布が形成される場合がある。
図2は、実施の形態1の貯湯式給湯機100が備える貯湯タンク1及び断熱材の分解斜視図である。図2は、斜め前から見た図である。図2に示すように、貯湯タンク1は、円筒状の胴部1aと、胴部1aの上端を塞ぐ上鏡板1bと、胴部1aの下端を塞ぐ下鏡板1cとを備える。胴部1aと、上鏡板1b及び下鏡板1cとは、例えば溶接により接合される。上鏡板1bの形状は、半球状または椀状である。下鏡板1cの形状は、半球状または椀状である。貯湯タンク1の胴部1aは、成形断熱材13、成形断熱材14、内側真空断熱材15、及び外側真空断熱材16により覆われる。
成形断熱材13及び成形断熱材14は、例えば発泡ポリスチレンなどの発泡プラスチックで成形されたものであることが望ましい。成形断熱材13は、貯湯タンク1の胴部1aの周方向に関しては、胴部1aの半周の部分を覆う。成形断熱材13は、貯湯タンク1の上下方向に関しては、胴部1aの全体を覆う。成形断熱材13は、貯湯タンク1の胴部1aの表面に接触または近接する半円筒状の内周面を有する。成形断熱材14は、貯湯タンク1の胴部1aの周方向に関しては、成形断熱材13で覆われない胴部1aの残りの半周の部分を覆う。成形断熱材14は、貯湯タンク1の上下方向に関しては、胴部1aの下側の部分を覆う。成形断熱材14は、貯湯タンク1の胴部1aの表面に接触または近接する半円筒状の内周面を有する。
内側真空断熱材15及び外側真空断熱材16は、貯湯タンク1の胴部1aの周方向に関しては、成形断熱材13で覆われない胴部1aの残りの半周の部分を覆う。内側真空断熱材15及び外側真空断熱材16は、貯湯タンク1の上下方向に関しては、成形断熱材14で覆われない、胴部1aの上側の部分を覆う。内側真空断熱材15は、貯湯タンク1の胴部1aを少なくとも部分的に覆う第一真空断熱材の例である。内側真空断熱材15は、半円筒状の形状を有する。外側真空断熱材16は、内側真空断熱材15(第一真空断熱材)に対して厚さ方向の外側に配置される第二真空断熱材の例である。
なお、貯湯タンク1の上鏡板1b及び下鏡板1cを覆う断熱材が備えられてもよいが、本実施の形態では図示を省略する。
図3は、実施の形態1の貯湯式給湯機100が備える貯湯タンク1及び断熱材の横断面図である。図3は、貯湯タンク1の上下方向に対して垂直な平面で切断した断面図である。図3は、成形断熱材13、内側真空断熱材15、及び外側真空断熱材16が切断され、成形断熱材14が切断されない位置における断面図である。すなわち、図3は、成形断熱材14の上面より上の位置における断面図である。
成形断熱材13は、貯湯タンクユニット30の外郭ケースの内壁に接触または近接する第一側面13a、第二側面13b、及び第三側面13cを有する。図3において、第一側面13a、第二側面13b、及び第三側面13cは、コの字型に位置する。成形断熱材14は、貯湯タンクユニット30の外郭ケースの内壁に接触または近接する第一側面14a、第二側面14b、及び第三側面14cを有する。図3において、第一側面14a、第二側面14b、及び第三側面14cは、コの字型に位置する。
以下の説明において、断熱材の厚さとは、原則として、貯湯タンク1の表面の法線方向に沿って測った厚さを意味するものとする。成形断熱材13の厚さは、第一側面13a及び第二側面13bにより形成される角部、並びに、第二側面13b及び第三側面13cにより形成される角部において比較的厚く、他の部分において比較的薄い。成形断熱材13の厚さを胴部1aの周方向に沿って平均した平均値を、成形断熱材13の平均厚さと称する。成形断熱材14の厚さは、第一側面14a及び第二側面14bにより形成される角部、並びに、第二側面14b及び第三側面14cにより形成される角部において比較的厚く、他の部分において比較的薄い。成形断熱材14の厚さを胴部1aの周方向に沿って平均した平均値を、成形断熱材14の平均厚さと称する。
内側真空断熱材15の内周面は、貯湯タンク1の胴部1aの表面に接触または近接する。外側真空断熱材16の内周面は、内側真空断熱材15の外周面に接触または近接する。内側真空断熱材15と外側真空断熱材16との間に、真空断熱材以外の他の断熱材は挟まれない。外側真空断熱材16は、全面的に内側真空断熱材15に重なる。すなわち、外側真空断熱材16の内周面の全域、またはほぼ全域は、内側真空断熱材15の外周面に接触または近接する。外側真空断熱材16の厚さ方向の外側に、他の断熱材は存在しない。
内側真空断熱材15及び外側真空断熱材16の合計厚さは、成形断熱材13の平均厚さより薄く、成形断熱材14の平均厚さより薄い。一般に、真空断熱材は、極めて優れた断熱性能を有する。真空断熱材は、同じ厚さの成形断熱材に比べて、高い断熱性能を有する。本実施の形態であれば、薄くても高い断熱性能を有する内側真空断熱材15及び外側真空断熱材16が二重になって貯湯タンク1を覆う領域を有することで、当該領域において、断熱材の合計厚さを抑制しつつ、優れた断熱性が得られる。特に、内側真空断熱材15に対して外側真空断熱材16が間に他の断熱材を挟まずに重なることで、当該領域における断熱材の合計厚さを十分に小さくできる。このため、貯湯式給湯機100において、貯湯タンク1の保温性能を良好にしつつ、貯湯タンクユニット30をコンパクト化することが可能となる。
貯湯タンクユニット30の外郭ケースの内壁と、内側真空断熱材15及び外側真空断熱材16との間の空間に、例えば、配管、ポンプ、バルブ、熱交換器、制御基板などの機器が配置されてもよい。そのようにすることで、貯湯タンクユニット30の外郭ケース内の空間をより有効に利用でき、貯湯タンクユニット30のコンパクト化に有利になる。
本実施の形態では、貯湯タンク1の胴部1aの周方向についての内側真空断熱材15の長さが、胴部1aの周方向についての外側真空断熱材16の長さより長い。これにより、本実施の形態であれば、以下の効果が得られる。内側真空断熱材15と成形断熱材13との継ぎ目17の位置と、外側真空断熱材16と成形断熱材13との継ぎ目18の位置とが重ならないようにできる。仮に、継ぎ目17の位置と、継ぎ目18の位置とが重なると、その位置から熱漏洩しやすい。これに対し、継ぎ目17の位置と、継ぎ目18の位置とが重ならないことで、当該熱漏洩を抑制できる。
成形断熱材13は、内側真空断熱材15との継ぎ目17に近い部分において内側真空断熱材15に対して厚さ方向の外側に重なる重なり部13dを有する。すなわち、内側真空断熱材15は、成形断熱材13の重なり部13dと、貯湯タンク1の胴部1aとの間に挟まれる部分を有する。これにより、本実施の形態であれば、以下の効果が得られる。継ぎ目17の外側に重なり部13dが存在することで、継ぎ目17からの熱漏洩を確実に抑制できる。
成形断熱材13の重なり部13dの端面に外側真空断熱材16の端面が接合することで、継ぎ目18が形成される。外側真空断熱材16は、成形断熱材13と、貯湯タンク1の胴部1aとの間に挟まれる部分を有さない。すなわち、成形断熱材13は、外側真空断熱材16に対して厚さ方向の外側に重なる部分を有さない。これにより、本実施の形態であれば、以下の効果が得られる。外側真空断熱材16が配置された領域において、断熱材全体の厚さが厚くなる部分が生じることを抑制できるので、貯湯タンクユニット30のコンパクト化に有利になる。
図4は、実施の形態1の貯湯式給湯機100が備える貯湯タンク1及び断熱材の横断面図である。図4は、斜め後ろから見た図である。図4では、成形断熱材14を省略している。図4に示すように、本実施の形態では、以下のように構成されている。貯湯タンク1の上下方向についての外側真空断熱材16の長さは、上下方向についての内側真空断熱材15の長さより短い。上下方向についての外側真空断熱材16の中心位置は、上下方向についての内側真空断熱材15の中心位置に比べて上にある。貯湯タンク1内の水温は、上側ほど高い。貯湯タンク1の胴部1aのうち、上側の部分は、内側真空断熱材15及び外側真空断熱材16で二重に覆われる。当該上側の部分には、高温水が存在する可能性が高い。当該上側の部分が内側真空断熱材15及び外側真空断熱材16で二重に覆われることで、高温水の温度低下をより確実に抑制できる。貯湯タンク1の胴部1aのうち、高さ方向の中間の部分は、内側真空断熱材15のみで覆われる。当該中間の部分には、中温水が存在する可能性が高い。このため、内側真空断熱材15のみでも中温水の温度低下を確実に抑制できる。
図5は、実施の形態1の貯湯式給湯機100が備える内側真空断熱材15の一部分の模式的な断面図である。図5に示すように、内側真空断熱材15は、芯材15a、外皮材15b、及び吸湿材15cを備える。芯材15aは、例えば発泡体、粉体、繊維体等からなる多孔質の板状のコア材である。外皮材15bは、芯材15aを両面から覆う。外皮材15bは、例えばプラスチックフィルム、プラスチック金属ラミネートフィルム等で構成され、ガスバリア性を有する。芯材15aの両面の外皮材15bは、芯材15aの外周部において接着剤または熱溶着等によって接着されることにより、密封されている。内側真空断熱材15は、袋状に密封された外皮材15bの内部が、真空に近い減圧状態になっていることで、極めて高い断熱性能を有する。
図5中の内側真空断熱材15は、下側の面が貯湯タンク1に対向する面であり、上側の面が貯湯タンク1に対向しない面である。吸湿材15cは、芯材15aと、貯湯タンク1に対向しない面の外皮材15bとの間に配置される。吸湿材15cは、外皮材15bで囲まれる内部空間の水分を吸着する。吸湿材15cが水分を吸着することで、水分による内圧上昇などが内側真空断熱材15の断熱性能を低下させることを抑制できる。吸湿材15cは、例えば、活性炭、ゼオライト、塩化カルシウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、塩化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、シリカゲルなどを含んでもよい。吸湿材15cが設置されている箇所では、吸湿材15cの厚さにより、外皮材15bの表面が凸形状になる。
図4に示すように、内側真空断熱材15は、外側真空断熱材16に覆われない領域を有する。当該領域内に吸湿材15cが位置する。これにより、以下の効果が得られる。吸湿材15cによる外皮材15bの表面の凸形状が、内側真空断熱材15と外側真空断熱材16との間の隙間の原因になることがない。内側真空断熱材15と外側真空断熱材16との間に隙間が生ずることを確実に抑制できるので、当該隙間による断熱性の低下を確実に抑制できる。
外側真空断熱材16の断面図は、内側真空断熱材15の断面図(図5)と同様であるので、省略する。外側真空断熱材16は、芯材及び外皮材を備える。外側真空断熱材16は、吸湿材を備えてもよい。外側真空断熱材16の吸湿材は、内側真空断熱材15に対向しない面の外皮材と芯材との間に配置されてもよい。そのように吸湿材を配置することで、内側真空断熱材15と外側真空断熱材16との間に隙間が生ずることを確実に抑制できる。
一般に、真空断熱材は、外皮材が損傷すると、内部に空気が侵入することで、断熱性能が低下する。このため、真空断熱材の外皮材の損傷を抑制することが極めて重要である。外側真空断熱材16の外皮材は、内側真空断熱材15の外皮材15bの材質とは異なる材質を有してもよい。内側真空断熱材15の外皮材15bの材質と、外側真空断熱材16の外皮材の材質とを異にすることで、内側真空断熱材15と外側真空断熱材16とのそれぞれに対してより適した外皮材を用いることが可能となる。例えば、以下のようにしてもよい。
外側真空断熱材16の外皮材の引裂強度は、内側真空断熱材15の外皮材15bの引裂強度より高いことが望ましい。外側真空断熱材16は、貯湯タンクユニット30の製造組立時、あるいはメンテナンス時に、何かに接触する可能性がある。外側真空断熱材16の外皮材として引裂強度が比較的高いものを用いることで、外側真空断熱材16の外皮材が何かに接触したときに外皮材が損傷することを確実に抑制できる。内側真空断熱材15は、外側真空断熱材16に覆われている領域を有するので、貯湯タンクユニット30の製造組立時、あるいはメンテナンス時に、何かに接触する可能性は低い。このため、内側真空断熱材15の外皮材15bの引裂強度は比較的低くてもよい。
内側真空断熱材15の外皮材15bの耐熱温度は、外側真空断熱材16の外皮材の耐熱温度より高いことが望ましい。内側真空断熱材15の外皮材15bは、貯湯タンク1に貯留される高温水すなわち湯の熱を受けやすい。内側真空断熱材15の外皮材15bは、貯湯タンク1に貯留される湯の最高温度以上の耐熱温度を有する材質であることが求められる。これに対し、貯湯タンク1と外側真空断熱材16との間には内側真空断熱材15が存在するため、外側真空断熱材16の外皮材の耐熱温度は、内側真空断熱材15の外皮材15bの耐熱温度より低くてよい。
図6は、図3中のAで示す部分を拡大した図である。図6に示すように、内側真空断熱材15の厚さL1は、外側真空断熱材16の厚さL2より薄い。このような構成により、以下の効果が得られる。内側真空断熱材15及び外側真空断熱材16は、貯湯タンク1に取り付ける際に、取り付け後の曲率半径に合わせたR形状の加工を施されることがある。取り付け後の内側真空断熱材15の曲率半径は、取り付け後の外側真空断熱材16の曲率半径より小さい。曲率半径が比較的小さい内側真空断熱材15の厚さL1を薄くすることで、内側真空断熱材15のR形状の加工を容易に施すことが可能となる。
本実施の形態では、内側真空断熱材15が貯湯タンク1の胴部1aを部分的に覆う構成について説明した。このような構成に限らず、内側真空断熱材15が貯湯タンク1の胴部1aを全周にわたって覆ってもよい。内側真空断熱材15は、貯湯タンク1の胴部1aの周方向に関して、胴部1aの少なくとも半周を覆うことが望ましい。本発明では、内側真空断熱材15及び外側真空断熱材16にさらに重なる真空断熱材が備えられてもよい。すなわち、真空断熱材が三重以上に重なる部分があってもよい。
1 貯湯タンク、 1a 胴部、 1b 上鏡板、 1c 下鏡板、 2 給水配管、 3 入水配管、 4 加熱手段、 5 出湯配管、 6 風呂給湯配管、 7 給湯配管、 9 外郭ケース底板、 10 外郭ケース側板、 11 外郭ケース天板、 12 タンクユニット脚、 13 成形断熱材、 13a 第一側面、 13b 第二側面、 13c 第三側面、 13d 重なり部、 14 成形断熱材、 14a 第一側面、 14b 第二側面、 14c 第三側面、 15 内側真空断熱材、 15a 芯材、 15b 外皮材、 15c 吸湿材、 16 外側真空断熱材、 17,18 継ぎ目、 30 貯湯タンクユニット、 40 浴槽、 100 貯湯式給湯機

Claims (8)

  1. 胴部を有する貯湯タンクと、
    前記胴部を少なくとも部分的に覆う第一真空断熱材と、
    前記第一真空断熱材に対して厚さ方向の外側に配置され、前記第一真空断熱材との間に他の断熱材を挟むことなく、全面的に前記第一真空断熱材に重なる第二真空断熱材と、
    を備え、
    前記第一真空断熱材の内周面は、前記胴部に接し、
    前記第二真空断熱材の内周面の全域が前記第一真空断熱材の外周面に接し、
    前記第二真空断熱材の厚さ方向の外側に他の断熱材が存在しない貯湯式給湯機。
  2. 胴部を有する貯湯タンクと、
    前記胴部を少なくとも部分的に覆う第一真空断熱材と、
    前記第一真空断熱材に対して厚さ方向の外側に配置され、前記第一真空断熱材との間に他の断熱材を挟むことなく、全面的に前記第一真空断熱材に重なる第二真空断熱材と、
    前記第一真空断熱材が覆わない部分の前記胴部を覆う成形断熱材と、
    を備え、
    前記第二真空断熱材の内周面の全域が前記第一真空断熱材の外周面に接し、
    前記第一真空断熱材及び前記第二真空断熱材の合計厚さは、前記成形断熱材の平均厚さより薄い貯湯式給湯機。
  3. 前記第二真空断熱材の外皮材は、前記第一真空断熱材の外皮材の材質とは異なる材質を有する請求項1または請求項2に記載の貯湯式給湯機。
  4. 前記第二真空断熱材の外皮材の引裂強度は、前記第一真空断熱材の外皮材の引裂強度より高い請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の貯湯式給湯機。
  5. 前記第一真空断熱材の外皮材の耐熱温度は、前記第二真空断熱材の外皮材の耐熱温度より高い請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の貯湯式給湯機。
  6. 前記胴部の周方向についての前記第一真空断熱材の長さが、前記周方向についての前記第二真空断熱材の長さより長い請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の貯湯式給湯機。
  7. 前記貯湯タンクの上下方向についての前記第二真空断熱材の長さは、前記上下方向についての前記第一真空断熱材の長さより短く、
    前記上下方向についての前記第二真空断熱材の中心位置は、前記上下方向についての前記第一真空断熱材の中心位置に比べて上にある請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の貯湯式給湯機。
  8. 前記第一真空断熱材の厚さは、前記第二真空断熱材の厚さより薄い請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の貯湯式給湯機。
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