JP2016138674A - 貯湯式給湯機 - Google Patents

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【課題】真空断熱材片に復元力が作用しても温度検出具の検出精度低下を防止できる貯湯式給湯機を提供する。【解決手段】湯水を貯湯する略円筒形の缶体2の径方向外周部に保温用の真空断熱材片52が設けられ、缶体2と真空断熱材片52との間にサーミスタ29が取り付けられ、さらに真空断熱材片52の径方向外周部を覆うように側部発泡断熱材片55,56を設けることで、側部発泡断熱材片55,56が真空断熱材片52を径方向内側へと押圧してその平板状形状への復元を禁止し、そのときの押圧力を真空断熱材片52を介してサーミスタ29へ作用させることで缶体2へと密着させる。これにより、缶体2に対する密着度の低下を防止して、サーミスタ29の検出精度を向上することができるものである。【選択図】図6

Description

この発明は、給湯用の湯水を貯湯する缶体の外周部に温度検出具と断熱材とを設けた貯湯式給湯機に関するものである。
従来よりこの種の貯湯式給湯機においては、特許文献1に記載のように、缶体の外周部に、前記缶体内に貯湯されている湯水の温度を検出するための温度検出具と、前記缶体の放熱による温度低下を防ぐための断熱材(発泡成形断熱材及び真空断熱材)を設けたものがあった。
特許4924054号公報
ところでこの従来のものでは、缶体の外周部に対してその周方向の一部に発泡成形断熱材を設け、その設置箇所以外に真空断熱材を巻回し、温度検出具を発泡成形断熱材に設けている。ここで、発泡成形断熱材よりも真空断熱材の方が保温性能が高いことから、例えば缶体の外周部のほぼ全周にわたって真空断熱材を巻回する構成も考えられる。この場合、例えば、横断面がそれぞれ略円弧状の(言い替えれば部分円筒面をそれぞれ有する)複数の真空断熱材を缶体の外周部を覆うように配置する。そして、缶体の外側表面と真空断熱材の内側表面の間に、温度検出具を設けることとなる。
前記温度検出具による高い検出精度を確保するためには、なるべく温度検出具を缶体の外表面に密着させることが好ましい。ここで、一般に知られている真空断熱材は、もともと平板状形状の断熱材片母材を適宜の方法で横断面略円弧状に曲げることで製作される場合が多い。このようにして製作されたものを前記真空断熱材片として用いる場合、前記曲げた状態で前記缶体の外周部を覆うように真空断熱材片を配置したとしても、材質上、その後にもとの平板状の形状に戻ろうとする復元力が作用する場合がある。このような復元力が作用すると、真空断熱材片の内側表面と缶体の外側表面との間に隙間が空く傾向となるため、前述のようにして真空断熱材片と缶体との間に配置された温度検出具の缶体外側表面への密着度が低下し、検出精度が低下するとうい問題があった。
上記問題を解決するために、本発明の請求項1では、加熱手段で加熱された湯水を内部に貯湯する、略円筒形の缶体と、前記缶体の径方向外側表面に取り付けられた温度検出具と、平板状形状の断熱材母材を横断面略円弧状に曲げて構成され、前記缶体の径方向外周部の少なくとも一部を覆うように設けられる少なくとも1つの真空断熱材片と、を有する貯湯式給湯機において、前記横断面略円弧状の前記真空断熱材片の径方向外周部を覆うように設けられ、前記真空断熱材片を径方向内側へ押圧して前記平板状形状への復元を禁止する少なくとも1つの発泡断熱材片を有し、前記発泡断熱材片による前記径方向内側への押圧力を前記真空断熱材片を介して前記温度検出具へ作用させ、前記温度検出具を前記缶体に密着させたものである。
また、請求項2では、前記温度検出具は、全方位の温度を検出可能なサーミスタである。
また、請求項3では、前記サーミスタは、前記横断面略円弧状の前記1つの真空断熱材片の、周方向略中央部に押圧されるように配置されているものである。
また、請求項4では、前記周方向略中央部で前記サーミスタを押圧する前記1つの真空断熱材片の、周方向両端部を前記缶体に固定する、固定具(テープ)を有するものである。
この発明の請求項1によれば、内部に湯水を貯湯する略円筒形の缶体の径方向外周部に、保温用の真空断熱材片が少なくとも1つ設けられる。このとき、缶体の外側表面(言い替えれば真空断熱材片と缶体との間)に、缶体内部の湯水の温度を検出するための温度検出具が取り付けられる。
ここで、請求項1においては、前記のように、真空断熱材片は、平板状形状の断熱材母材を適宜の方法で横断面略円弧状に曲げることで製作されるが、これに対応して真空断熱材片の径方向外周部を覆うように発泡断熱材片を設ける。これにより、真空断熱材片を径方向内側へと押圧し、前記平板状形状への復元を禁止する。そしてさらに、そのときの押圧力を(真空断熱材片を介して)温度検出具へ作用させることで、缶体へと密着させる。これにより、前記密着度の低下を防止して、温度検出具の検出精度を向上することができる。
また、全方位検出型のサーミスタである場合には、サーミスタの周囲に空気層が存在するとその空気の温度を検出してしまう結果、缶体内部の前記湯水の温度の検出精度が特に低下しやすい。そこで、請求項2によれば、前記のように発泡断熱材片の押圧力を真空断熱材片を介しサーミスタに作用させることで、前記サーミスタの周囲に生じうる空間を押しつぶし、空気層をなくすことができる。この結果、さらに検出精度を向上することができる。
また、請求項3によれば、略円弧状の真空断熱材片の周方向略中央部により、確実にサーミスタを押圧し、検出精度を向上することができる。
また、請求項4によれば、略円弧状の真空断熱材片の周方向両端部を固定具で強固に缶体に固定することで、周方向略中央部から確実にサーミスタへの押圧力をサーミスタに作用させることができる。
本発明の一実施形態の貯湯式給湯機の全体概略構成図 缶体及びその周囲構造の詳細を表す分解斜視図 真空断熱材片の製造時のロール加工設備を表す説明図 缶体の径方向外側への、サーミスタ及び真空断熱材片の取り付け状態を表す、図2中の矢印IV方向からの矢視図に相当する模式側面図、及び、図4(a)中のIVb−IVb断面による模式横断面図 真空断熱材片が復元力により変形又は開いた状態を表す模式横断面図 図2に示す実施形態の構成における図4(b)と同等の断面による模式横断面図 金属テープを用いない変形例を表す模式横断面図
次に、本発明の一実施の形態を図1〜図6に基づいて説明する。
本実施形態の貯湯式給湯機を備えた貯湯式給湯装置の全体概略構成を図1に示す。図1において、この貯湯式給湯装置100は、時間帯別契約電力の電力単価が安価な深夜時間帯に湯水を沸き上げて貯湯しこの貯湯した湯水を給湯に用いるもので、湯水を貯湯する缶体2(貯湯タンク)を備えた貯湯タンクユニット1と、缶体2内の湯水を加熱する加熱手段としてのヒートポンプユニット3と、台所や洗面所等にそれぞれ設けられた給湯栓4と、例えば給湯栓4の近傍に設けられた給湯リモコン5と、浴槽6と、を有する。
前記貯湯タンクユニット1は、筐体となる外装ケース(図示省略)の内部に設置される前記缶体2と、缶体2の上部に接続された出湯管12と、缶体2の下部に接続された給水管13と、出湯管12からの高温水と給水管13から分岐されたバイパス管14からの低温水とを混合するミキシング弁15と、ミキシング弁15の下流に接続された給湯管16と、給湯管16から分岐され浴槽6に接続された湯張り管20と、湯張り管20の開閉を行う湯張り弁21と、出湯管12から分岐するよう接続されて缶体2の過圧を逃す過圧逃し弁23と、給湯管16に設けられた給湯温度センサ17と、給湯管16に設けられた給湯流量センサ18と、給水管13に設けられた給水圧を減圧する減圧弁24と、給水管13に設けられた給水温度センサ19と、湯張り管20を流れる流量を積算する湯張り流量センサ22と、マイクロコンピュータを備えてこの貯湯タンクユニット1の各種機器の制御を行う給湯制御部25とを有する。
前記缶体2には、上下方向に沿って複数個のサーミスタ29が配置されている。これらのサーミスタ29が検出する温度情報によって、缶体2内にどれだけの熱量が残っているかが検知され、さらに缶体2内の上下方向の温度分布が検知される。この缶体2とサーミスタ29の構成については、後に詳述する。
前記缶体2と前記ヒートポンプユニット3とは、湯水を循環させるヒーポン往き管26及びヒーポン戻り管27からなる加熱循環回路28により接続されている。前記ヒートポンプユニット3は、ヒートポンプ回路34と、ヒーポン循環ポンプ36と、それらの駆動を制御するヒーポン制御部39とを備えている。前記ヒートポンプ回路34は、二酸化炭素冷媒を圧縮する圧縮機30と、凝縮器としての冷媒−水熱交換器31と、電子膨張弁32と、強制空冷式の蒸発器33とで構成されている。前記加熱循環回路28の冷媒−水熱交換器31入口側には、冷媒−水熱交換器31に流入する湯水の温度を検出する熱交入口温度センサ37が設けられ、加熱循環回路28の冷媒−水熱交換器31出口側には、冷媒−水熱交換器31から流出する湯水の温度を検出する熱交出口温度センサ38が設けられている。
前記給湯リモコン5には、給湯設定温度を設定する給湯温度設定スイッチ40と、ふろ設定温度を設定するふろ温度設定スイッチ42と、前記ふろ設定温度の湯を湯張り量設定スイッチ41で設定された湯張り量だけ浴槽6へ湯張りして所定時間保温させるふろ自動スイッチ43と、適宜の表示を行う表示部45と、マイクロコンピュータを備え前記給湯制御部25と通信を行うリモコン制御部(図示せず)と、を備えている。
次に、図2を用いて、前記缶体2及びその周囲構造の詳細について説明する。なお、図示の煩雑を避けるために、缶体2に接続される各種配管及び前記外装ケース等は省略している。この図2において、缶体2は全体が略円筒形に形成された金属製の中空缶であり、その周囲に、缶体2の径方向外周部をほぼ全周にわたって覆う2つの真空断熱材片52と、この真空断熱材片52と後述のサーミスタ29とを含めた缶体2全体を覆う4つの発泡断熱材片53,54,55,56と、発泡断熱材片53〜56で覆われた缶体2を上部に載置するベース部57と、が設けられている。
真空断熱材片52は、例えばアルミフィルムの袋体の内部にグラスウールを芯材として充填させた上でほぼ真空状態とした構造体であり、平板状形状の断熱材母材をロール加工(詳細は後述)されることによって全体が略半円筒形(横断面略円弧状)に形成されている。図示する例では、2つの真空断熱材片52が、缶体2の径方向外側表面に対して、それぞれ対向する略180°の範囲(合わせて略360°全周の範囲)を覆っている。各真空断熱材片52の周方向両端部は、例えばポリプロピレンフィルムからなる固定具としての固定テープ59によって缶体2に固定されている(図2中では煩雑防止のために1つのみ図示)。
前記真空断熱材片52の製作方法の一例を、図3を用いて説明する。前記したように、真空断熱材片52は、平板状形状の断熱材母材をロール加工することにより製作される。すなわち、図3に示すように、このロール加工を行うための加工設備には、2つの下ローラ61,62の間の上方に1つの上ローラ63が配置されている。平板形状(図示省略)の前記断熱材母材52′を、上ローラ63と各下ローラ61,62の間の2箇所の隙間に挿通させる。その後、上ローラ63を下方に移動させて断熱材母材52′を押圧しつつ(白抜き矢印参照)、各ローラ61,62,63を回転させて真空断熱材片52を搬送する(矢印参照)ことにより、断熱材母材52′を湾曲させ、全体が横断面略円弧状に曲がった前記真空断熱材片52を得ることができる。
発泡断熱材片53〜56は、機械的な剛性を有する材料(例えば耐熱性発泡ポリスチレン)からなる成形品であり、前記缶体2の上面を覆うよう略半球形に形成された上部発泡断熱材片53と、前記缶体2の下面を覆うよう略半球形に形成された下部発泡断熱材片54と、前記缶体2の径方向外側表面に対してそれぞれ対向する180°の範囲で覆うよう略半円筒形に形成された2つの側部発泡断熱材片55,56とを含むものである。なお、図中では、前記下部発泡断熱材片54は前記ベース部57と一体に設けられているものである。また、前記2つの側部発泡断熱材片55,56の内径は、缶体2の外周表面を覆った前記真空断熱材片52の外径と略同じとなるように設定されており、発泡断熱材片55,56は、2つの前記真空断熱材片52の径方向外周部をほぼ全周にわたって覆う。
以上の基本構成を備える貯湯式給湯装置100において、前記図2に示すように、缶体2の径方向外側表面に、缶体2内部の湯水の温度を検出するための5個のサーミスタ29が上下方向一列に配置されている。サーミスタ29は、例えば全体が樹脂で覆われた熱電対で、直径が約3mm程度に形成されており、全方位(すなわち周囲360°方向)の温度が検出可能である。5個のサーミスタ29のそれぞれは、金属テープ58(図2では破線にて略示)で覆われるように缶体2の径方向外側の表面に貼り付けられて固定される。そして、前記真空断熱材片52は、このようにしてサーミスタ29が貼り付けられた状態の缶体2の外側表面を覆うようにしつつ、前記粘着テープ59によって缶体2に固定される。
次に、前記缶体2の径方向外側への、前記サーミスタ29及び前記真空断熱材片52の取り付け状態を、図4(a)及び図4(b)により説明する。なお、図示の煩雑を避けるために、缶体2と真空断熱材片52とサーミスタ29以外の部材は省略している。
図4(a)及び前記図2において、缶体2の径方向外周部に、2つの真空断熱材片52がほぼ全周にわたって配置されている。このとき、缶体2の径方向外側表面に上下方向に配置された前記5個のサーミスタ29が、図4(b)に示すように、真空断熱材片52の径方向内側表面と缶体2の外側表面との間に挟み込まれるように配置される。詳細には、図4(a)及び図4(b)で左・右に示される2つの真空断熱材片52のうち、図示右側に示される横断面略円弧状の真空断熱材片52の周方向中央部の径方向内側表面と前記缶体2の径方向外側表面との間に、配置されている。
ここで、本実施形態においては、前記のように、真空断熱材片52は、平板状形状の断熱材母材52′をロール加工で横断面略円弧状(略半円筒形状)に曲げることで製作されている。この場合、前記曲げた状態で前記缶体2の外周部を覆うように真空断熱材片52を配置したとしても、前記のように内部にグラスウールを芯材として充填している材質上、その後にもとの平板状の形状に戻ろうとする復元力が作用する場合がある。このような復元力が作用すると、そのままでは、前記図4(b)に対応する図5(a)に示すように真空断熱材片52の全体が変形(曲率半径が変化)したり、または図5(b)に示すように周方向端部の前記固定テープ59がはがれて開く場合がある。これらの場合には、真空断熱材片52と缶体2の外周部との間に隙間Sが空く傾向となるため、前述のようにして真空断熱材片52と缶体2との間に配置されたサーミスタ29の、缶体2の径方向外側表面に対する密着度が低下する。一般に、前記サーミスタ29による高い検出精度を確保するためには、なるべくサーミスタ29を缶体2の外表面に密着させることが好ましいため、上記のように密着度が低下するとサーミスタ29の検出精度が低下するおそれがある。
本実施形態においては、前記図4(b)に対応する図6(図2に示す実施形態の構成の図4(b)と同等の断面における横断面図)に示すように、2つの真空断熱材片52の径方向外周部を覆うように前記側部発泡断熱材片55,56を設けることで各真空断熱材片52を径方向内側へと押圧し、前記平板状形状への復元を禁止する(白抜き矢印参照)。そしてさらに、そのときの押圧力を(真空断熱材片52を介して)サーミスタ29へ作用させることで、サーミスタ29を缶体2へと密着させる。なお、これは、発泡断熱材片53〜56が適度の硬度、剛性を有する材料(本実施形態の例では耐熱性発泡ポリスチレン)からなる成形品であり、その形状を維持する機械的性能が真空断熱材片52と比較して高いことにより実現されるものである。これにより、サーミスタ29の検出精度を向上することができる。
なお、上記では2つの前記側部発泡断熱材片55,56により真空断熱材片52を押圧したが、これに限られず、3つ以上の発泡断熱材片を用いて押圧しても良いし、例えばΩ状等の横断面形状を備えた1つの発泡断熱材片を用いて押圧しても良い。また押圧対象となる真空断熱材片52についても、上記同様、2つには限られず、3つ以上であってもよいし、例えばΩ状等の横断面形状を備えた1つの真空断熱材片であってもよい。
以上説明したように、本実施形態の貯湯タンクユニット1によれば、側部発泡断熱材片55,56で真空断熱材片52を径方向内側へと押圧して前記平板状形状への復元を禁止し、そのときの押圧力をサーミスタ29へ作用させ缶体2へと密着させる。これにより、前記密着度の低下を防止して、サーミスタ29の検出精度を向上することができる。そして、このように真空断熱材片52に対して復元力を抑制し押圧力を付加する側部発泡断熱材55,56片自体が保温性能を有していることにより、無駄に部品点数を増加させることなく缶体2全体の保温性能を向上することができる。
また、実施形態では特に、前記サーミスタ29は、全方位の温度を検出可能な構成である。このようにサーミスタ29が全方位検出型である場合には、サーミスタ29の周囲に空気層が存在するとその空気の温度を検出してしまう結果、缶体2内部の前記湯水の温度の検出精度が特に低下しやすい。そこで、本実施形態によれば、前記のように側部発泡断熱材片55,56の押圧力を真空断熱材片52を介しサーミスタ29に作用させることで、前記サーミスタ29の周囲に生じうる空間を押しつぶし、空気層を極力なくすことができる。この結果、さらに検出精度を向上することができる。
また、実施形態では特に、前記サーミスタ29は、横断面略円弧状の1つの真空断熱材片52の、周方向略中央部に押圧されるように配置されている。これにより、略円弧状に延びる真空断熱材片52の周方向略中央部により確実にサーミスタ29を押圧し、検出精度を向上することができる。
また、実施形態では特に、前記周方向略中央部で前記サーミスタ29を押圧する1つの真空断熱材片52の、周方向両端部を前記缶体2に固定する、固定テープ59を有する。このように、略円弧状の真空断熱材片52の周方向両端部を前記固定テープ59で強固に缶体2に固定することで、前記周方向略中央部から確実に前記サーミスタ29へ押圧力を作用させることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記図4(b)に対応する図7に示すように、金属テープ58を用いず、真空断熱材片52がサーミスタ29を直接押圧して缶体2へ密着させる構成としてもよい。この場合でも、側部発泡断熱材片55,56からの押圧力が十分であれば、上記実施形態と同様にサーミスタ29を缶体2に固定しつつ検出精度を向上させる効果が得られるものである。
また、上記実施形態では、発泡断熱材片53〜56が耐熱性発泡ポリスチレンを材料としていたが、これに限られない。すなわち、同等な保温性能と機械的な硬度、剛性を有する材料の成形品を発泡断熱材片として用いてもよい。この場合も、前記実施形態と同等の効果が得られるものである。
また、上記実施形態では、加熱手段をヒートポンプユニット3で構成した場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、太陽熱、ガス、液体燃料による給湯機や、電熱ヒータによる電気温水器や、コージェネレーションシステムの廃熱回収装置等を前記加熱手段として用いても良い。
1 貯湯タンクユニット(貯湯式給湯機)
2 缶体
3 ヒートポンプユニット(加熱手段)
4 給湯栓
6 浴槽
12 出湯管
13 給水管
29 サーミスタ(温度検出具)
52 真空断熱材片
55,56 側部発泡断熱材片(発泡断熱材片)
59 固定テープ(固定具)
100 貯湯式給湯装置

Claims (4)

  1. 加熱手段で加熱された湯水を内部に貯湯する、略円筒形の缶体と、
    前記缶体の径方向外側表面に取り付けられた温度検出具と、
    平板状形状の断熱材母材を横断面略円弧状に曲げて構成され、前記缶体の径方向外周部の少なくとも一部を覆うように設けられる少なくとも1つの真空断熱材片と、
    を有する貯湯式給湯機において、
    前記横断面略円弧状の前記真空断熱材片の径方向外周部を覆うように設けられ、前記真空断熱材片を径方向内側へ押圧して前記平板状形状への復元を禁止する少なくとも1つの発泡断熱材片を有し、
    前記発泡断熱材片による前記径方向内側への押圧力を前記真空断熱材片を介して前記温度検出具へ作用させ、前記温度検出具を前記缶体に密着させた
    ことを特徴とする貯湯式給湯機。
  2. 前記温度検出具は、全方位の温度を検出可能なサーミスタである
    ことを特徴とする請求項1記載の貯湯式給湯機。
  3. 前記サーミスタは、
    前記横断面略円弧状の前記1つの真空断熱材片の、周方向略中央部に押圧されるように配置されている
    ことを特徴とする請求項2記載の貯湯式給湯機。
  4. 前記周方向略中央部で前記サーミスタを押圧する前記1つの真空断熱材片の、周方向両端部を前記缶体に固定する、固定具を有する
    ことを特徴とする請求項3記載の貯湯式給湯機。
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