JP2008070020A - 貯湯式給湯装置 - Google Patents

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吉継 西山
Toshikatsu Fukunaga
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昌宏 尾浜
Kazuhiko Marumoto
一彦 丸本
Tetsuei Kuramoto
哲英 倉本
Takayuki Takatani
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Abstract

【課題】断熱材の断熱性能の低下を判断することができる貯湯式給湯装置を提供すること。
【解決手段】貯湯タンク1と、前記貯湯タンク1を被覆する断熱材3と、前記断熱材3の表面温度を検知する温度検知手段9とを備え、前記温度検知手段9の検知値が所定値以上のとき、前記断熱材3の状態が異常であるという断熱材異常判断を行なう異常判断手段7を有することを特徴とするもので、断熱材3の経年劣化による断熱性能の低下、あるいは施工、運搬時に生じた断熱材3の異常による断熱性能の低下を検知することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、加熱手段で加熱した水を貯湯タンクへ貯湯する貯湯式給湯装置に関するものである。
従来のこの種の貯湯タンクは、加熱手段によって加熱された高温の湯を貯えた貯湯タンクから雰囲気への放熱熱量を抑えるために、断熱材が被覆されている。例えば図9では、貯湯タンク1と外装ケース4との間に、シート状の断熱材2と真空断熱材3を被覆しており、加熱手段(図示せず)によって、高温となるまで加熱された湯水が貯湯タンク1内で保温される。
断熱材2には、断熱性能の高い(熱伝導率が低い)断熱材を利用している。そのため、貯湯タンク1の放熱熱量が低減し、貯湯タンク1の熱容量を比較的長い時間保持することができる。また、貯湯タンク1の放熱熱量の低減に伴い、加熱・保温などに必要な電力量が低減する。
また、真空断熱材3は、芯材と、芯材を覆うガスバリア性のあるラミネートフィルムからなる外袋材とから構成され、芯材のある外袋材の内部圧力は1〜200Paとなるように減圧された後に密閉封止されるものである。外袋材であるラミネートフィルムは、金属箔、あるいは、金属蒸着層を有するラミネートフィルム等を用い、芯材には、多孔体をシート状に加工したもの、発泡体、粉体、繊維体などを用いる。柔軟性、圧縮性、施工性、断熱性の観点から、シート状の断熱材2の芯材にはグラスウール、グラスファイバー、ポリウレタン、ポリエチレン等の材料を用いられる(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−226965号公報
しかし、上記真空断熱材3においては、外袋材の経年劣化により外袋材内部へガス・水分が浸入し、内部圧力の上昇とともに熱伝導率が上昇して断熱性能が低下する。また、施工、運搬時に何らかの異常が原因で外袋材へ外傷が生じ、その外傷部分から内部へのガス浸入等が発生した場合、初期の内部圧力から圧力が上昇し断熱性能が低下する。また、シート状の断熱材2も同様に経年による断熱材への水分浸入、熱応力等により、柔軟性が低下して固化し、断熱性能が低下する。
断熱性能が低下した状態で貯湯式給湯装置を利用し続けると、貯湯タンク1に蓄えられた湯水からの放熱熱量が増加し、貯湯タンク1の熱容量が保持できなくなるため、水を加熱するために必要な電力量が上昇するとともに、利用者が湯として給湯、風呂、暖房などへ利用できる量が減少する。特に、湯の利用量が多い場合は、貯湯タンク1の残湯量が無くなり、給湯ができない湯切れ状態になってしまう。
そこで、本発明は、断熱材の断熱性能の低下を判断することができる貯湯式給湯装置を提供することを目的とする。また、断熱材の性能が低下しても湯切れの心配がない貯湯式給湯装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の貯湯式給湯装置は、貯湯タンクと、前記貯湯タンクを被覆する断熱材と、前記断熱材の表面温度を検知する温度検知手段とを備え、
前記温度検知手段の検知値が所定値以上のとき、前記断熱材の状態が異常であるという断熱材異常判断を行なう異常判断手段を有することを特徴とするもので、断熱材の経年劣化による断熱性能の低下、あるいは、施工、運搬時に生じた断熱材の何らかの異常による断熱性能の低下を検知することができる。
本発明によれば、断熱材の断熱性能の低下を判断することができる貯湯式給湯装置を提供できる。また、断熱材の性能が低下しても湯切れの心配がない貯湯式給湯装置を提供できる。
第1の発明は、貯湯タンクと、前記貯湯タンクを被覆する断熱材と、前記断熱材の表面温度を検知する温度検知手段とを備え、前記温度検知手段の検知値が所定値以上のとき、前記断熱材の状態が異常であるという断熱材異常判断を行なう異常判断手段を有することを特徴とするもので、断熱材の経年劣化による断熱性能の低下、あるいは、施工、運搬時に生じた何らかの異常を検知することができる。
第2の発明は、断熱材異常判断がなされたことを報知する通知手段を有することを特徴とするもので、断熱材の経年劣化による断熱性能の低下、あるいは、施工、運搬時に生じた断熱材の何らかの異常を検知したときは、利用者、あるいは、管理者へ断熱材の経年劣化による断熱性能の低下、あるいは、施工、運搬時に生じた断熱材の何らかの異常を報知することができる。
従って、この異常判断手段からの情報を基に、利用者、あるいは、管理者は、断熱材の性能向上のための断熱材の交換などが行なえるため、利用者は不具合(電力量の上昇、湯として利用可能な量の低下)を改善して使用することができる。
第3の発明は、貯湯タンク内の水を加熱する加熱手段を備え、断熱材異常判断がなされた場合に、前記加熱手段の加熱能力を増加させることを特徴とするもので、断熱材の経年劣化による断熱性能の低下、あるいは、施工、運搬時に生じた何らかの異常を検知したときは、断熱性能の低下に伴って貯湯タンクからの放熱熱量が増加しても、貯湯タンクの熱容量が保持できるように加熱能力を増加させることができる。
断熱性能が低下した貯湯タンクを利用し続けると、貯湯タンクからの放熱熱量が増加して貯湯タンクの熱容量が保持できなくなるため、利用者が湯として給湯、風呂、暖房などへ利用できる量が減り、給湯ができない状態(湯切れ)になるが、貯湯タンクの熱容量が保持できるように加熱能力を増加させるため、断熱材の性能が低下しても、湯切れのない貯湯式給湯装置とすることができる。
第4の発明は、貯湯タンク内の水を加熱する加熱手段を備え、断熱材異常判断がなされた場合、加熱手段が加熱する前記貯湯タンク内の水の目標加熱温度を変更することを特徴とするもので、断熱材の経年劣化による断熱性能の低下、あるいは、施工、運搬時に生じた何らかの異常を検知したときは、断熱性能の低下に伴って貯湯タンクからの放熱熱量が増加しても、貯湯タンクの熱容量が保持できるように加熱で加熱する水の温度を上昇させることができる。
断熱性能が低下した貯湯タンクを利用し続けると、貯湯タンクからの放熱熱量が増加して貯湯タンクの熱容量が保持できなくなるため、利用者が湯として給湯、風呂、暖房などへ利用できる量が減り、給湯ができない状態(湯切れ)になるが、貯湯タンクの熱容量が保持できるように加熱する水の温度を上昇させるため、断熱材の性能が低下しても、湯切
れのない貯湯式給湯装置とすることができる。
第5の発明は、断熱材は真空断熱材であることを特徴とするもので、給湯装置の小型化、または、貯湯タンクの大容量化を図ることができる。また、芯材を覆う外袋内部空間の圧力に大きく依存する真空断熱材の経年のガス・水分の浸入による内部圧力の上昇がもたらす断熱性能の低下割合は、シート状の断熱材の経年による断熱性能の低下割合よりも大きいが、異常判断手段により、利用者への不具合(電力量の上昇、湯として利用可能な量の低下)を最小限に止めることができる。
第6の発明は、加熱手段としてヒートポンプを用い、冷媒として二酸化炭素を用い、高圧側では臨界圧を越える状態で運転することを特徴とするもので、貯湯式給湯装置を高温で利用することができ、貯湯タンクの熱容量の増大と、湯切れ防止性をさらに向上することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における貯湯式給湯装置の構成図を示すものである。
図1において、貯湯タンク1の下部から水ポンプ13によって取り出された水は、循環水回路12の途中に配置された加熱手段6によって高温に加熱される。そして、その後、加熱手段6によって加熱された湯水は貯湯タンク1の上部へ注がれる。このとき、貯湯タンク1の内部では、上部に高温の湯水、下部では低温の水が積層状態に蓄えられている。なお、加熱手段6はヒーター、あるいはヒートポンプとすることで水を加熱することができる。
貯湯タンク1は、その全体を真空断熱材3によって被覆されている。なお、図2のように、貯湯タンク1の断熱材として、真空断熱材3とシート状の断熱材2で構成してもよい。特に貯湯タンク1の天部や底部には配管が接続されているので、柔軟性に欠ける真空断熱材3では隙間なく貯湯タンク1に巻きつけることができない。また、シート状の断熱材2の代わりに発泡スチロール等の成型された断熱材を用いてもよい。
貯湯タンク1の上部に蓄えられた高温の湯水は、適宜給湯配管11より利用端末(カラン、シャワー、浴槽、暖房機器など)へ供給され、それと同時に貯湯タンク1内の下部からは給水配管10を通じて水道水が供給される。
ここで、真空断熱材3を用いることにより、以下の効果を得ることができる。外装ケース内部を真空(1〜200Pa)とする真空断熱材の熱伝導率は、外装ケース内部が大気圧でグラスウール、グラスファイバー、ポリウレタン、ポリエチレン等の材料を用いるシート状の断熱材の熱伝導率と比較して1/10〜1/100である。従って、真空断熱材を用いた貯湯タンク1と、シート状の断熱材を用いた貯湯タンク1において、貯湯タンク1からの放熱熱量を同じとしたとき、シート状の断熱材の必要な厚さは、真空断熱材3の厚さの10〜100倍となる。
また、真空断熱材の厚さを薄くすることができるので、機器のコンパクト化を図ることができる。あるいは、同一の機器サイズとした場合は、貯湯タンク1を大きくすることができ、貯湯タンク1の残湯量が減り難くなるため、給湯ができない湯切れ状態を回避することができる。
また、真空断熱材においては、外装ケース材の経年劣化により外装ケース材内部へガス・水分が浸入し、内部圧力の上昇とともに熱伝導率が上昇して断熱性能が低下する。また、施工、運搬時に何らかの異常が原因で外装ケース材へ外傷が生じ、その外傷部分から内部へのガス浸入等が発生した場合、初期の内部圧力から圧力が上昇し断熱性能が低下する。
また、貯湯タンク1の側面には水平方向に略均等に温度センサー8、9が設置されており、8はタンクの表面温度を検知する温度センサー、9は真空断熱材の表面温度を検知する温度センサーであり、貯湯タンク1の残湯量の把握や後述する真空断熱材3の異常を判断する際に用いる。また、真空断熱材3の異常判断を行う際には、温度センサー8、9による検知温度が異常判断手段7へ伝えられる。
以下に、本実施例による貯湯式給湯装置の動作、作用を説明する。
真空断熱材においては、外装ケース材の経年劣化により外装ケース材内部へガス・水分が浸入し、内部圧力の上昇とともに熱伝導率が上昇して断熱性能が低下する。また、施工、運搬時に何らかの異常が原因で外装ケース材へ外傷が生じ、その外傷部分から内部へのガス浸入等が発生した場合、初期の内部圧力から圧力が上昇し断熱性能が低下してしまう。また、シート状の断熱材も同様に経年による断熱材への水分浸入、熱応力等により、柔軟性が低下して固化し、断熱性能が低下する。断熱性能が低下した貯湯タンクを利用し続けると、貯湯タンクからの放熱熱量が増加して貯湯タンクの熱容量が保持できなくなる。その結果、給湯などに必要な電力量が上昇し、利用者が湯として給湯、風呂、暖房などへ利用できる量が減り、湯の利用量が多い場合、貯湯タンクの残湯量が無くなり給湯ができない湯切れ状態となる。
そこで、図1において、異常判断手段7は、貯湯タンク1の表面温度を検知するタンク温度センサー8および断熱材温度センサー9により、まず温度センサー8、9の検知温度を異常判断手段7へ伝送する。
次に、温度センサー8、9の検知温度差を算出する。これは、何らかの原因で真空断熱材3の断熱性能が低下し、貯湯タンク1から外部への放熱熱量が増加するため、断熱材のタンク側内部表面(温度センサー8)と外周方向の断熱材表面(温度センサー9)の温度差が小さくなるという現象を検知するためである。
温度差の算出については、図3を用いて説明を行う。図3は、温度センサー8、9の検知温度を示すものである。ここで、位置Aは貯湯タンク表面で温度センサー8の設置位置である。位置Bは、外周方向の断熱材表面で温度センサー9の設置位置である。T0は温度センサー8の検知温度であり、T1は断熱材の性能低下などの異常がない通常時の場合の、温度センサー9の検知温度である。T3は断熱性能が低下して放熱熱量が増加したときの、温度センサー9の検知温度である。
まず、温度センサー9の検知した温度T3とT0との差dT3(=T0−T3)を算出する。次に、異常判定を行なうため、dT3と予め設定した温度差dT2との値を比較する。もし、dT3がdT2よりも大きい(温度降下量が大きい)とき、異常判断手段7は、真空断熱材3の断熱性能が低下したと判断することができる。
なお、上記dT2は、予め測定している温度降下量dT1(=T0−T1)を基準に、製品のバラツキ、劣化に対する許容値を考慮して決定される。
また、加熱手段6で加熱される水の温度(=T4とする)を予め把握できている場合は、温度センサー8の温度T0とT4を置き換えることで、異常判定を行うための温度差dT3をT4−T3とすることが可能であり、同様の効果を得ることができる。
なお、本実施の形態において、温度差dT2、dT3によって性能低下の判断を行なうこととしたが、基準となる温度T0から決定される温度T2を設定し、T2>T3となった場合、異常判断手段7は、真空断熱材3の断熱性能が低下したと判断してもよい。
また、上記説明したような真空断熱材3に対して異常判断手段7を備えると、真空断熱材の性能低下を検知し、利用者への迅速な通知、あるいは、後述するように加熱手段6の加熱能力を増加させるので、電力量の上昇と、湯として利用可能な量の低下が10〜100倍程度悪化することを未然に防ぐことができる。
(実施の形態2)
図4は、本発明の第2の実施の形態のおける貯湯式給湯装置の構成図を示すものである。
図4において、通知手段14は、異常判断手段7が真空断熱材3の断熱性能の低下を検知したときに、利用者へ異常を通知するものである。その他図1と同様の番号を付した構成については、実施の形態1と同様であり説明を省略する。
以下に、本実施例による貯湯式給湯装置の動作、作用を説明する。
真空断熱材3の経年劣化による断熱性能の低下、あるいは施工、運搬時に生じた真空断熱材3の何らかの異常を異常判断手段7が検知したときは、利用者あるいは管理者へそのことを通知手段14によって通知する。従って、この通知手段14からの情報を基に、利用者あるいは管理者は、真空断熱材3の性能向上のために真空断熱材3の交換などが行なえるため、利用者は不具合(電力量の上昇、湯として利用可能な量の低下)を改善して使用することができる。
また、貯湯式給湯装置において、台所、あるいは風呂などに操作リモコンを備えていれば、この操作リモコンを用いて通知手段14の情報を表示、報知することにより、より迅速に利用者へ情報を伝達することができる。また、操作リモコンを利用して通知することで、新たに別の通知手段を設ける必要が無いため、コストアップすることなく、断熱性能の低下を報知することができる。
(実施の形態3)
図5は、本発明の第3の実施の形態のおける貯湯式給湯装置の構成図を示すものである。
図5において、図1と同様の番号を付した構成については、実施の形態1または実施の形態2と同様であり、説明を省略する。
以下に、本実施例による貯湯式給湯装置の動作、作用を説明する。
図5において、異常判断手段7は、真空断熱材3の経年劣化による断熱性能の低下、あるいは施工、運搬時に生じた断熱材の何らかの異常を検知した場合は、加熱手段6の加熱能力を増加させる機能を備えるものである。断熱性能が低下した貯湯タンク1を利用し続けると、貯湯タンク1からの放熱熱量が増加して貯湯タンク1の水の温度が低下し、真空断熱材3が通常の状態のときに比べ、貯湯タンク1の湯量は急速に減少していくため、利
用者が湯として給湯、風呂、暖房などへ利用できる量が減り、湯の利用量が多い場合、貯湯タンクの残湯量が無くなり給湯ができない湯切れ状態となる。
そこで、貯湯タンク1に供給できる湯量が、通常の状態に比べて、増えるように加熱手段6の加熱能力を増加させる。従って、貯湯タンク1からの放熱熱量が増加して貯湯タンク1の水の温度が低下し、真空断熱材3が通常の状態のときに比べ、貯湯タンク1の急速に減少していく湯量を、加熱熱量の増加で補うことができる。なお、加熱手段6の加熱能力を増加させるためには、加熱手段6がヒーターの場合であれば消費電力値を増加させることによって達成される。また、後述するように加熱手段6がヒートポンプ回路であれば、圧縮機の回転数を増加させることによって達成される。
以上のように本実施の形態によれば、断熱性能が低下した場合は、加熱手段6の加熱能力を増加させることにより、湯の利用量が多い場合であっても、貯湯タンク1に供給される高温の水の量が増え、貯湯タンク1の残湯量が減り難くなるため、給湯ができない湯切れ状態を回避することができる。
(実施の形態4)
図6は、本発明の第4の実施の形態のおける貯湯式給湯装置の構成図を示すものである。
図6において、図1と同様の番号を付した構成については、実施の形態1から3と同様であり、説明を省略する。
以下に、本実施例による貯湯式給湯装置の動作、作用を説明する。
図6において、異常判断手段7は、断熱材の経年劣化による断熱性能の低下、あるいは施工、運搬時に生じた断熱材の何らかの異常を検知した場合は、加熱手段6によって加熱される水の温度を上昇させる機能を備えるものである。断熱性能が低下した貯湯タンク1を利用し続けると、貯湯タンク1からの放熱熱量が増加して貯湯タンク1の水の温度が低下し、真空断熱材3が通常の状態のときに比べて、利用者が湯として給湯、風呂、暖房などへ利用できる量が減り、湯の利用量が多い場合、貯湯タンク1の残湯量が無くなり給湯ができない状態(湯切れ)になる。
そこで、断熱性能の低下が検地された場合は、加熱手段6によって加熱される水の温度を高く設定変更される。そして、加熱手段6の出口側に配置した温度センサ15による検知温度に応じて水ポンプ13を制御し、検知温度が所定温度よりも低ければ水ポンプ13の回転数を低下させ、逆に検知温度が所定温度よりも高温であれば水ポンプ13の回転数を増加させる。
以上のように本実施の形態によれば、高温の水を貯湯タンク1に貯湯して、湯の利用量が多い場合であっても、貯湯タンク1の熱容量が増え、貯湯タンクの残湯量が減り難くなるため、給湯ができない湯切れ状態を回避することができる。
なお、上記実施の形態1から4で、加熱手段として図7に示したようなヒートポンプを用い、圧縮機16、放熱熱交換器17、膨張弁18、吸熱熱交換器19を順に冷媒配管20で環状に接続するものであってもよい。貯湯タンク1の水は、放熱熱交換器17で高温に加熱された後、再び、貯湯タンク1の上部へ戻される。冷凍サイクルは、冷媒として二酸化炭素を用い、臨界圧を越える圧力で運転することが好ましい。二酸化炭素を冷媒として用いることで、貯湯式給湯装置を高温で利用することができ、貯湯タンク1の熱容量の増大と、湯切れ防止性をさらに向上することができる。
また、図8は図7に示したヒートポンプ、および、タンクを、同一の外装体内に備えて一体とする具体的構成であり、吸熱熱交換器19に空気を搬送する送風ファン21を備えるとともに、貯湯タンク1には真空断熱材3を用いている。また、貯湯タンク1の前方にはメンテナンス性を考慮して配線や配管類が配置されている。また、圧縮機16、放熱熱交換器17は送風ファン21の下側に設置されている。
真空断熱材3の熱伝導率は、グラスウール、グラスファイバー、ポリウレタン、ポリエチレン等の熱伝導率と比較して1/10〜1/100である。従って、真空断熱材を用いた貯湯タンク1と、シート状の断熱材を用いた貯湯タンク1において、貯湯タンク1からの放熱熱量を同じとしたとき、シート状の断熱材の必要な厚さは、真空断熱材3の厚さの10〜100倍となる。
以上のように、図8のようなヒートポンプと貯湯タンクを一体構成とした機器においては、外装体内にすべての構成を一体として収納しなければならないので、各構成を配置するスペースが非常に限られる。そこで、貯湯タンクに厚さが薄い真空断熱材を巻きつけることで、スペースの有効活用が図られ、ひいては機器のコンパクト化を実現できる。また、同一の機器サイズとした場合は、貯湯タンクを大きくすることができ、貯湯タンクの残湯量が減り難くなるため、給湯ができない湯切れ状態を回避することができる。
本発明にかかる貯湯式給湯装置は、貯湯タンクの断熱材の断熱性能低下に伴う消費電力量の上昇、湯として利用可能な量の低下などの不具合の防止に繋がり、給湯、風呂への他、暖房、または、廃熱源利用貯湯式給湯装置等の用途にも利用できる。
本発明の実施の形態1における貯湯式給湯装置の構成図 同他の貯湯式給湯装置の構成図 同貯湯タンクの温度変化図 本発明の実施の形態2における貯湯式給湯装置の構成図 本発明の実施の形態3における貯湯式給湯装置の構成図 本発明の実施の形態4における貯湯式給湯装置の構成図 同貯湯式給湯装置のサイクル構成図 同貯湯式給湯装置の本体構成図 従来の貯湯式給湯装置の構成図
符号の説明
1 貯湯タンク
2 シート状の断熱材
3 真空断熱材
6 加熱手段
7 異常判断手段
8 温度センサー
9 温度センサー
14 通知手段
16 圧縮機
17 放熱熱交換器
18 膨張弁
19 吸熱熱交換器

Claims (6)

  1. 貯湯タンクと、前記貯湯タンクを被覆する断熱材と、前記断熱材の表面温度を検知する温度検知手段とを備え、前記温度検知手段の検知値が所定値以上のとき、前記断熱材の状態が異常であるという断熱材異常判断を行なう異常判断手段を有することを特徴とする貯湯式給湯装置。
  2. 断熱材異常判断がなされたことを報知する通知手段を有することを特徴とする請求項1記載の貯湯式給湯装置。
  3. 貯湯タンク内の水を加熱する加熱手段を備え、断熱材異常判断がなされた場合に、前記加熱手段の加熱能力を増加させることを特徴とする請求項1または2記載の貯湯式給湯装置。
  4. 貯湯タンク内の水を加熱する加熱手段を備え、断熱材異常判断がなされた場合、加熱手段が加熱する前記貯湯タンク内の水の目標加熱温度を変更することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の貯湯式給湯装置。
  5. 断熱材は真空断熱材であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の貯湯式給湯装置。
  6. 加熱手段としてヒートポンプを用い、冷媒として二酸化炭素を用い、高圧側では臨界圧を越える状態で運転することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の貯湯式給湯装置。
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