JP2011149580A - 貯湯タンク - Google Patents

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Abstract

【課題】タンク表面から蓋部材を介して放熱されるのを抑制できる貯湯タンクを提供する。
【解決手段】貯湯タンク20は、ヒートポンプで加熱された温水を貯留すると共に貯留している温水を給湯口および浴槽に供給するものであって、温水を貯留するタンク本体21と、タンク本体21に取り付けられた断熱材で形成された上面部材、下面部材、右側面部材101および左側面部材102によって形成された開口部140と、開口部140に嵌合するように形成され且つ断熱材によって形成された上蓋部材、中蓋部材132および下蓋部材と、を備え、各蓋部材の内側には、真空断熱材152が設けられている。
【選択図】図8

Description

本発明は、加熱手段で加熱された温水を貯留する貯湯タンクに関するものである。
貯湯タンクは、温水を貯留するタンク本体を有しており、このタンク本体はステンレス等で構成されていることから、貯留されている温水はタンク本体表面からの放熱により冷却されてしまう。そこで、タンク本体の周囲に断熱材が取り付けられているのが一般的である。
特許文献1には、タンク本体およびその周囲を覆う断熱材を有する貯湯タンクの一例が開示されている。この貯湯タンクでは、タンク本体の外周面には、タンク本体の高さ方向に略均等に配置された複数のサーミスタが配置されている。そして、このサーミスタを覆うように、断熱材からなる蓋部材が設けられている。
特開2007−183052号公報
しかしながら、特許文献1に開示された貯湯タンクでは、蓋部材がスチロールやガラスウール等の断熱材で形成されているため、断熱性能が低く、タンク本体の表面から蓋部材を介して放熱してしまうという問題があった。
そこで、この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、タンク表面から蓋部材を介して放熱されるのを抑制できる貯湯タンクを提供することを目的とする。
第1の発明に係る貯湯タンクは、温水を貯留するタンク本体と、前記タンク本体に取り付けられ、開口部を有する断熱材で形成された周囲部材と、前記開口部に嵌合するように配置され、かつ、断熱材によって形成された蓋部材と、を備え、前記蓋部材には、真空断熱材が設けられていることを特徴とする。
この貯湯タンクでは、蓋部材に真空断熱材が設けられているので、タンク本体の表面から蓋部材を介して放熱されるのを抑制することができる。
第2の発明に係る貯湯タンクは、第1の発明に係る貯湯タンクにおいて、前記真空断熱材は、前記タンク本体と前記蓋部材との間に設けられていることを特徴とする。
この貯湯タンクでは、真空断熱材をタンク本体により近い位置に配置しているので、開口部からの放熱をより効果的に抑制することができる。
第3の発明に係る貯湯タンクは、第2の発明に係る貯湯タンクにおいて、前記タンク本体と前記真空断熱材との間には隙間が形成されていることを特徴とする。
この貯湯タンクでは、タンク本体と真空断熱材との間に隙間があるので、この隙間にサーミスタ等を配置することができ、また、タンク本体にサーミスタ等が取り付けられた場合に、サーミスタ等と真空断熱材との接触によるサーミスタ等または真空断熱材の破損する可能性を低減できる。
第4の発明に係る貯湯タンクは、第1の発明に係る貯湯タンクにおいて、前記真空断熱材は、前記蓋部材の内部に設けられていることを特徴とする。
この貯湯タンクでは、蓋部材が真空断熱材を保護するので、真空断熱材の破損する可能性が低減し、真空断熱材の信頼性が向上する。また、タンク本体にサーミスタ等が取り付けられた場合に、サーミスタ等と真空断熱材との接触によるサーミスタ等の破損を低減できる。
第5の発明に係る貯湯タンクは、第1乃至第4のいずれかの発明に係る貯湯タンクにおいて、前記タンク本体の外周面における前記開口部の内側には、サーミスタが配置されていることを特徴とする。
この貯湯タンクでは、蓋部材に真空断熱材が設けられることにより、サーミスタが取り付けられた開口部からの放熱を抑制できるので、サーミスタの検知する温度の信頼性が向上する。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
第1の発明では、蓋部材に真空断熱材が設けられているので、タンク本体の表面から蓋部材を介して放熱されるのを抑制することができる。
第2の発明では、真空断熱材をタンク本体により近い位置に配置しているので、開口部からの放熱をより効果的に抑制することができる。
第3の発明では、タンク本体と真空断熱材との間に隙間があるので、この隙間にサーミスタ等を配置することができ、また、タンク本体にサーミスタ等が取り付けられた場合に、サーミスタ等と真空断熱材との接触によるサーミスタ等または真空断熱材の破損する可能性を低減できる。
第4の発明では、蓋部材が真空断熱材を保護するので、真空断熱材の破損する可能性が低減し、真空断熱材の信頼性が向上する。また、タンク本体にサーミスタ等が取り付けられた場合に、サーミスタ等と真空断熱材との接触によるサーミスタ等の破損を低減できる。
第5の発明では、蓋部材に真空断熱材が設けられることにより、サーミスタが取り付けられた開口部からの放熱を抑制できるので、サーミスタの検知する温度の信頼性が向上する。
本発明の実施形態に係る給湯装置の配管系統図である。 貯湯ユニットを示す図であって、(a)は外観正面視図であり、(b)は内部正面視図であり、(c)は(b)のA−A線矢視断面図である。 貯湯タンクの分解斜視図である。 タンク本体に周囲部材を取り付けた状態における正面視図である。 上蓋部材の形状を示す図であって、(a)は内面正面視図、(b)は(a)の矢視図である。 中蓋部材の形状を示す図であって、(a)は内面正面視図、(b)は(a)の矢視図である。 下蓋部材の形状を示す図であって、(a)は内面正面視図、(b)は(a)の矢視図である。 貯湯タンクの断面図である。 貯湯タンクの変形例を示す図である。
以下、図面に基づいて、本発明に係る貯湯タンクの実施形態について説明する。
[給湯装置の構成]
図1は、本実施形態に係る給湯装置1の配管系統図である。給湯装置1は、カランA、シャワーBおよび風呂C(以下、カランA、シャワーBおよび風呂Cを総称して適宜「温水供給端末」とする)に湯を供給する装置であって、図1に示すように、ヒートポンプユニット1aと、貯湯ユニット1bとを備えている。
[ヒートポンプユニット1a]
ヒートポンプユニット1aは、温水を貯留するタンク本体21の下部から供給される水を加熱し、その加熱した湯をタンク本体21に供給する。このヒートポンプユニット1aは、圧縮機10と、水熱交換器11と、電動膨張弁12と、空気熱交換機13と、ファン14とを有している。そして、この圧縮機10、水熱交換器11、電動膨張弁12、空気熱交換機13および弁類等が冷媒配管15によって環状に接続されることにより冷媒回路16を構成している。この冷媒回路16上には、水熱交換器11から出る高温高圧の冷媒と空気熱交換機13から出る低温低圧の冷媒との間で熱交換を行うためのガス熱交換器17が配置されている。
[貯湯ユニット1b]
貯湯ユニット1bは、貯湯タンク20と、沸き上げ循環回路30と、湯循環回路40と、追焚循環回路50と、給湯回路60および70と、給水回路80とを有している。
[貯湯タンク20]
貯湯タンク20は、温水を貯留するタンク本体21と、複数の残湯量サーミスタ22とを有している。タンク本体21は、ヒートポンプユニット1aにより沸き上げられた湯を貯留している。このタンク本体21には、沸き上げ循環回路30、湯循環回路40、風呂給湯回路60、カラン・シャワー給湯回路70および給水回路80が接続されており、ヒートポンプユニット1aにより沸き上げられた湯は、沸き上げ循環回路30、湯循環回路40、風呂給湯回路60およびカラン・シャワー給湯回路70に供給されるように構成されている。このタンク本体21の下部には、給水源Sから供給される水が給水回路80を介して供給される。複数の残湯量サーミスタ22は、タンク本体21の異なる高さ位置にそれぞれ設けられ、タンク本体21の残湯量を検知する。
[沸き上げ循環回路30]
沸き上げ循環回路30は、タンク本体21とヒートポンプユニット1aとの間で湯を循環させるために設けられる回路であって、その回路上には、沸き上げポンプ31と、水熱交換器11と、沸き上げ三方弁32とが配置されている。この沸き上げ循環回路30の一方端は、タンク本体21の底部に接続されており、タンク本体21の下部の低温の水が出水可能となっている。また、沸き上げ循環回路30の他方端は、三方弁32から分岐しており、その一方はタンク本体21の頂部に接続されると共に、他方はタンク本体21の底部に接続されている。これにより、ヒートポンプユニット1aにより加熱された湯が低温の場合には、その低温の水をタンク本体21の下部に戻すことが可能となると共に、ヒートポンプユニット1aにより加熱された湯が高温の場合には、その高温の湯をタンク本体21の上部に戻すことが可能となる。また、沸き上げ循環回路30には、ヒートポンプユニット1aに供給される水の温度を検知する入水サーミスタ18およびヒートポンプユニット1aにより加熱された水の温度を検知する出湯サーミスタ19が設けられている。
[湯循環回路40]
湯循環回路40は、後述する追焚循環回路50を循環する風呂Cの水を加熱するために設けられる循環回路である。この回路上には、追焚熱交換器41と、熱交循環ポンプ42とが配置されている。この湯循環回路40の一方端は、タンク本体21の頂部に接続されており、タンク本体21の上部の高温の湯が出湯可能となっている。また、湯循環回路40の他方端は、タンク本体21の底部に接続されており、追焚熱交換器41で熱交換された低温の水をタンク本体21の下部に戻すことが可能となっている。
[追焚循環回路50]
追焚循環回路50は、風呂Cの湯を循環させる循環回路であって、湯循環回路40を循環する湯と熱交換することにより風呂Cの水が加熱される。この回路上には、風呂循環ポンプ51と、上記した追焚熱交換器41とが配置されている。また、追焚循環回路50には、風呂Cの湯の温度を検知する風呂サーミスタ52および風呂Cの水位を検知する水位センサ53が設けられている。
[風呂給湯回路60]
風呂給湯回路60は、タンク本体21に貯留される温水を風呂Cに供給するための回路であって、その回路上には、湯はり混合弁61と、湯はり電磁弁62と、逆止弁63と、湯はり水量センサ64と、逆止弁65と、湯はりサーミスタ66とが配置されている。この風呂給湯回路60の一方端は、タンク本体21の頂部に接続されており、タンク本体21の上部の高温の湯が出湯可能となっている。また、風呂給湯回路60の他方端は、風呂Cに接続されている。湯はり混合弁61は、タンク本体21から供給される湯と給水源Sから供給される水とを混合することによって、風呂Cに供給される湯の温度を調整する。また、湯はり水量センサ64は、風呂Cに供給される湯の流量を検知するために設けられると共に、湯はりサーミスタ66は、風呂Cに供給される湯の温度を検知するために設けられている。
[カラン・シャワー給湯回路70]
カラン・シャワー給湯回路70は、タンク本体21に貯留される温水をカランAおよびシャワーBに供給するための回路であって、その回路上には、給湯混合弁71と、給湯水量センサ72と、給湯サーミスタ73とが配置されている。このカラン・シャワー給湯回路70の一方端は、タンク本体21の頂部に接続されており、タンク本体21の上部の高温の湯が出湯可能となっている。また、カラン・シャワー給湯回路70の他方端は、カランAおよびシャワーBに接続されている。給湯混合弁71は、タンク本体21から供給される湯と給水源Sから供給される水とを混合することによって、カランAおよびシャワーBに供給される湯の温度を調整する。また、給湯水量センサ72は、カランAおよびシャワーBに供給される湯の流量を検知するために設けられると共に、給湯サーミスタ73は、カランAおよびシャワーBに供給される湯の温度を検知するために設けられている。
[給水回路80]
給水回路80は、給水源Sから供給される水道水をタンク本体21、湯はり混合弁61
および給湯混合弁71に供給する回路である。この給水回路80の給水源Sからタンク本体21までの回路上には、ストレーナ81と、逆止弁82と、水温サーミスタ83と、逆止弁84とが配置されている。水温サーミスタ83は、給水源Sからタンク本体21に供給される水道水の温度を検知するために設けられている。
[貯湯ユニット1bの構造]
図2は、貯湯ユニット1bを示す図であって、(a)は貯湯ユニット1bの外観正面視図であり、(b)は貯湯ユニット1bの前パネル210を取り外した状態における正面視図であり、(c)は(b)のA−A線矢視断面図である。図3は、貯湯タンク20の分解斜視図である。
貯湯ユニット1bは、ケーシング200内に貯湯タンク20および上記各回路を構成する配管等を収容している。図2に示すように、貯湯タンク20はケーシング200内の後方に配置され、各回路の配管等は貯湯タンク20の前方に配置されている。
図2(b)に示すように、沸き上げ循環回路30を構成する配管のうちヒートポンプ1aから戻る温水が流れる戻り配管33は、後述するようにタンク本体21の上部の戻り配管接続部24に接続され、タンク本体21の上部右方から下方に伸び、タンク本体21の下部略中央に配置された三方弁32に接続されている。また、風呂給湯回路60を構成する風呂配管67は、後述するようにタンク本体21の上部の風呂配管接続部25に接続され、タンク本体21の上部略中央から下方に伸び、図2(c)に示すようにタンク本体21の側方かつ前面側に配置された湯はり混合弁61に接続されている。また、給湯配管74は、後述するようにタンク本体21の上部の給湯配管接続部26に接続され、タンク本体21の上部左方から下方に伸び、図2(c)に示すようにタンク本体21の側方かつ前面側に配置された給湯混合弁71に接続されている。
[貯湯タンク20の構造]
貯湯タンク20は、図3に示すように、タンク本体21と、上面部材90と、側面部材100と、下面部材110と、蓋部材130とを備えている。上面部材90、側面部材100、下面部材110および蓋部材130は、スチロールまたはガラスウール等の断熱材で形成され、タンク本体21の周囲に取り付けられてタンク本体21の表面からの放熱を防止している。タンク本体21の外周面は、上面23aと、側面23bと、下面23cとからなり、上面23aは上面部材90によって覆われ、側面23bは側面部材100および蓋部材130によって覆われ、下面23cは下面部材110によって覆われている。
本実施の形態では、上面部材90、側面部材100および下面部材110が、タンク本体21に取り付けられた周囲部材である。
<タンク本体21の側方の断熱構造>
タンク本体21の側面23bに取り付けられる側面部材100は、図3に示すように、右側面部材101と、左側面部材102と、後側面部材103とで構成されている。なお、右側面部材101および左側面部材102は、側面23bに取り付けられる際に、それぞれの内面に予め真空断熱材が貼り付けられている。ここで、「右」、「左」および「後」とは、貯湯タンク20を正面視してタンク本体21の右側、左側および背面側に配置されていることを指す。
図4は、タンク本体21に周囲部材を取り付けた状態における正面視図である。図3において、上面部材90と、側面部材100と、下面部材110とをタンク本体21に取り付けた状態を考えると、側面23bは側面部材100によって全て覆われず、図4に示すように、上面部材90の下層部材91と、右側面部材101と、左側面部材102と、下面部材110とによって開口部140が形成される。この開口部140の内側には、タンク本体21の外周面に配置された複数のサーミスタ22が設けられている。そして、この開口部140には、蓋部材130が嵌合される。蓋部材130は、上蓋部材131と、中蓋部材132と、下蓋部材133とで構成され、上方からこの順に嵌合される。
図5〜図7は、各蓋部材131〜133の形状を示す図である。図8は、タンク本体21に周囲部材90〜110および蓋部材131〜133を取り付けた状態での図4に図示されたB−B線の位置の矢視断面図である。
図5(a)は、上蓋部材131の内面側の形状を示す図であり、(b)は、(a)において矢印の方向から観た側面図である。上蓋部材131の上端および下端は内面側に突出しており、この突出部を上端突出部1311および下端突出部1312とする。そして、上端突出部1311と下端突出部1312との間の内面側は平坦になっている。そして、この平坦部分に平板状の真空断熱材151が貼り付けられている。真空断熱材151が貼り付けられた上蓋部材131が開口部140に嵌合されると、上端突出部1311の突出面1311aおよび下端突出部1312の突出面1312aがタンク本体21の側面23bに接するため、側面23bと真空断熱材151との間に隙間が形成される。この隙間に、サーミスタ22が配置される。なお、真空断熱材151は上蓋部材131の内面に粘着テープ等で貼り付けられており、図5の斜線部分は粘着テープの貼り付け範囲を示している。
図6(a)は、中蓋部材132の内面側の形状を示す図であり、(b)は、(a)において矢印の方向から観た側面図である。また、図7(a)は、下蓋部材133の内面側の形状を示す図であり、(b)は、(a)において矢印の方向から観た側面図である。中蓋部材132および下蓋部材133も、上蓋部材131と同様に、内面に真空断熱材152,153が貼り付けられ、開口部140に嵌合されると、上端突出部1321,1331および下端突出部1322,1332の突出面1321a,1331a,1322a,1332aがタンク本体21の側面23bに接するため、側面23bと真空断熱材152,153との間に隙間が形成される。この隙間に、サーミスタ22が配置される。なお、図6,7の斜線部分も図5と同様に粘着テープの貼り付け範囲を示している。
次に、タンク本体21の側方の断面構造について図8を参照して説明する。タンク本体21の側面23bには、真空断熱材154が貼り付けられた右側面部材101と、真空断熱材155,156が貼り付けられた左側面部材102と、後側面部材103とが取り付けられる。後側面部材103と右側面部材101、および、後側面部材103と左側面部材102とはそれぞれ隙間なく嵌合し、右側面部材101と左側面部材102との間に開口部140が形成される。開口部140には、真空断熱材152が貼り付けられた中蓋部材132が嵌合されている。なお、上述したようにタンク本体21の側面23bと中蓋部材132の内面に貼り付けられた真空断熱材152との間には、隙間が設けられている。また、この側面23bと側面部材101,102に貼り付けられた真空断熱材154〜156との間にも隙間が設けられている。サーミスタ22は、側面23bにおける開口部140の内側であって、上記の側面23bと真空断熱材152との間に設けられた隙間に配置されている。
なお、中蓋部材132が嵌合された部分の断面構造について説明したが、上蓋部材131および下蓋部材133が嵌合された部分の断面構造についても、中蓋部材132が嵌合された部分と同様である。
(実施形態に係る貯湯タンクの特徴)
本実施形態に係る貯湯タンクには、以下のような特徴がある。
本実施形態の貯湯タンク20では、タンク本体21の周囲に取り付けられた上面部材90、側面部材100および下面部材110によって形成された開口部140には、真空断熱材151〜153が設けられた蓋部材130が嵌合されるので、タンク本体21の表面から蓋部材131〜133を介して放熱されるのを抑制することができる。
また、本実施形態の貯湯タンク20では、真空断熱材151〜153をタンク本体21と蓋部材131〜133との間に配置しているので、タンク本体21の表面から蓋部材131〜133を介して放熱されるのをより効果的に抑制することができる。
また、本実施形態の貯湯タンク20では、タンク本体21と真空断熱材151〜153との間に隙間があるので、この隙間にサーミスタ22を配置することができ、サーミスタ22と真空断熱材151〜153とが接触してサーミスタ22または真空断熱材151〜153が破損する可能性を低減できる。
また、本実施形態の貯湯タンク20では、各蓋部材131〜133に真空断熱材151〜153が設けられていることによってタンク本体21の表面から蓋部材131〜133を介して放熱されるのを抑制できるため、サーミスタ22の検知する温度の信頼性が向上する。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
上記実施形態では、蓋部材130の内側に真空断熱材151〜153を貼り付けた形態であったが、これに限定されず、例えば、図9(a)に示すように、真空断熱材157を蓋部材134の内部に設ける形態であってもよい。真空断熱材157を蓋部材134の内部に設けることにより、蓋部材134が真空断熱材157を保護するため、真空断熱材157の破損する可能性が低減し、真空断熱材157の信頼性が向上する。また、図9(b)に示すように、真空断熱材158を蓋部材135の外側に設ける形態であってもよい。
また、上記実施形態では、開口部140が上面部材90、下面部材110、右側面部材101および左側面部材102の4つの周囲部材で形成されていたが、これに限定されず、例えば、開口部が1つの側面部材に形成された開口、または、切り欠き(開口の一端または両端が閉じられていないもの)でもよい。また、開口部となる開口を形成する部材の数は適宜変更してもよい。
また、上記実施形態では、開口部140に嵌合される蓋部材が上蓋部材131、中蓋部材132および下蓋部材133の3つであったが、蓋部材の数はこれに限定されず、例えば、1つの蓋部材が開口部140に嵌合されてもよい。
また、上記実施形態では、温水供給端末をカランA、シャワーBおよび浴槽Cとしたが、これに限定されず、例えば、温水供給端末が床温調パネルやラジエタ等の暖房端末であってもよい。
また、上記実施形態では、タンク本体21の外周面であって、開口部140の内側に配置する部材をサーミスタ22としたが、これに限定されず、例えば、他の部材であってもよい。
本発明を利用すれば、タンク本体の表面から蓋部材を介して放熱されるのを抑制することが可能となる。
20 貯湯タンク
21 タンク本体
22 サーミスタ
23b 側面
90 上面部材(周囲部材)
91 下層部材(周囲部材)
100 側面部材(周囲部材)
101 右側面部材(周囲部材)
102 左側面部材(周囲部材)
110 下面部材(周囲部材)
120,151〜153 真空断熱材
130 蓋部材
131 上蓋部材(蓋部材)
132 中蓋部材(蓋部材)
133 下蓋部材(蓋部材)
140 開口部

Claims (5)

  1. 温水を貯留するタンク本体と、
    前記タンク本体に取り付けられ、開口部を有する断熱材で形成された周囲部材と、
    前記開口部に嵌合するように配置され、かつ、断熱材によって形成された蓋部材と、
    を備え、
    前記蓋部材には、真空断熱材が設けられている
    ことを特徴とする貯湯タンク。
  2. 前記真空断熱材は、前記タンク本体と前記蓋部材との間に設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載の貯湯タンク。
  3. 前記タンク本体と前記真空断熱材との間には隙間が形成されている
    ことを特徴とする請求項2記載の貯湯タンク。
  4. 前記真空断熱材は、前記蓋部材の内部に設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載の貯湯タンク。
  5. 前記タンク本体の外周面における前記開口部の内側には、サーミスタが配置されている
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の貯湯タンク。
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