JP2011149579A - 貯湯タンク - Google Patents

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Abstract

【課題】タンク本体の上方に配置された配管接続部近傍からの放熱を抑制することが可能な貯湯タンクを提供する。
【解決手段】貯湯タンク20は、温水を貯留するタンク本体21と、タンク本体21の上面23aに設けられ且つヒートポンプ1aにおいて加熱された温水をタンク本体21内へ戻す戻り配管が接続される戻り配管接続部24と、タンク本体21の上面23aに設けられ且つタンク本体21内から温水を排出する風呂配管67、給湯配管74が接続される風呂配管接続部25、給湯配管接続部26と、タンク本体21の側方に配置され風呂配管接続部25から排出された温水と給水源から供給される水とを混合させる給湯混合弁71とを備える。そして、タンク本体21の上方において、配管接続部24,25,26を覆う位置には、真空断熱材120が設けられる。
【選択図】図6

Description

本発明は、加熱手段で加熱された温水を貯留する貯湯タンクに関するものである。
貯湯タンクは、温水を貯留するタンク本体を有しており、このタンク本体はステンレス等で構成されていることから、貯留されている温水はタンク本体表面からの放熱により冷却されてしまう。そこで、タンク本体の周囲に断熱材が取り付けられているのが一般的である。
特許文献1に開示された貯湯タンクは、温水を貯留するタンク本体と、加熱手段で加熱された温水をタンク本体内に戻す配管と、タンク本体内から温水を排出して給湯端末に供給する配管と、を備え、タンク本体の上面には、これら配管が接続される配管接続部が設けられている。そして、タンク本体の上方には、スチロール等で構成される断熱材と、真空断熱材とが配置され、タンク本体から上方への放熱を抑制している。
特開2009−115352号公報
しかしながら、特許文献1の貯湯タンクでは、スチロール等で構成される断熱材は配管接続部を覆っているが、真空断熱材は配管接続部を覆っていない。したがって、特許文献1の貯湯タンクでは、配管接続部からの放熱を十分に防止することができなかった。
そこで、この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、タンク本体の上方に配置された配管接続部近傍からの放熱を抑制することが可能な貯湯タンクを提供することを目的とする。
第1の発明に係る貯湯タンクは、温水を貯留するタンク本体と、前記タンク本体の上面に設けられ、加熱手段において加熱された温水を前記タンク本体内へ戻す戻り配管または前記タンク本体内から温水供給端末に向けて温水を排出する排出配管が接続される配管接続部と、前記タンク本体の側方に配置され、前記配管接続部から排出された温水と給水手段により供給される水とを混合させる混合弁とを備え、前記タンク本体の上方において前記配管接続部を覆う位置には、真空断熱材が設けられていることを特徴とする。
この貯湯タンクでは、タンク本体の上面に設けられ且つタンク本体内へ温水を戻す配管およびタンク本体内から温水を排出する配管が接続される配管接続部を覆う位置に真空断熱材が設けられているので、タンク本体の上方に配置された配管接続部および配管接続部に接続する配管からの放熱を抑制できる。
第2の発明に係る貯湯タンクは、第1の発明に係る貯湯タンクにおいて、前記配管接続部は、前記タンク本体の上面に設けられ、加熱手段において加熱された温水を前記タンク本体内へ戻す戻り配管が接続される戻り配管接続部と、前記タンク本体の上面に設けられ、前記タンク本体内から温水供給端末に向けて温水を排出する排出配管が接続される排出配管接続部と、を含んでおり、前記真空断熱材は、前記タンク本体の上方において前記戻り配管接続部および前記排出配管接続部の少なくとも一方を覆う位置に設けられていることを特徴とする。
この貯湯タンクでは、タンク本体内へ温水を戻す配管が接続される配管接続部およびタンク本体内から温水を排出する配管が接続される配管接続部の少なくとも一方を覆う位置に真空断熱材が設けられているので、これら配管接続部およびこれら配管接続部に接続する配管からの放熱を抑制できる。
第3の発明に係る貯湯タンクは、第1または第2の発明に係る貯湯タンクであって、前記タンク本体の上方に配置され、断熱材で形成された周囲部材を備え、前記真空断熱材は、前記周囲部材に設けられた凹部内または前記周囲部材の内部に設けられていることを特徴とする。
この貯湯タンクでは、真空断熱材が周囲部材の凹部または周囲部材の内部に設けられるので、貯湯タンクの製品高さを抑えつつ配管接続部および配管からの放熱を抑制できる。
第4の発明に係る貯湯タンクは、第1乃至第3のいずれかの発明に係る貯湯タンクであって、前記周囲部材は、前記配管接続部を通過させる開口を有しており、前記真空断熱材は、前記開口の少なくとも一部を覆う位置に設けられていることを特徴とする。
この貯湯タンクでは、配管接続部を通過させる開口を覆う位置に真空断熱材を設けているので、周囲部材によって覆われていない配管接続部および配管からの放熱を抑制できる。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
第1の発明では、タンク本体の上面に設けられ且つタンク本体内へ温水を戻す配管およびタンク本体内から温水を排出する配管が接続される配管接続部を覆う位置に真空断熱材が設けられているので、配管接続部および配管接続部に接続する配管から上方への放熱を抑制できる。
第2の発明では、タンク本体内へ温水を戻す配管が接続される接続配管部およびタンク本体内から温水を排出する配管が接続される配管接続部の少なくとも一方を覆う位置に真空断熱材が設けられているので、これら配管接続部およびこれら配管接続部に接続する配管から上方への放熱を抑制できる。
第3の発明では、真空断熱材が周囲部材の凹部または周囲部材の内部に設けられるので、貯湯タンクの製品高さを抑えつつ配管接続部および配管から上方への放熱を抑制できる。
第4の発明では、配管接続部を通過させる開口を覆う位置に真空断熱材を設けているので、周囲部材によって覆われていない配管接続部および配管から上方への放熱を抑制できる。
本発明の実施形態に係る給湯装置の配管系統図である。 貯湯ユニットを示す図であって、(a)は外観正面視図であり、(b)は内部正面視図であり、(c)は(b)のA−A線矢視断面図である。 貯湯タンクの分解斜視図である。 図2(c)の一部拡大図である。 タンク本体に下層部材を取り付けた状態の上面視図である。 貯湯タンクの上面視図である。 貯湯タンクの変形例を示す図である。
以下、図面に基づいて、本発明に係る貯湯タンクの実施形態について説明する。
[給湯装置の構成]
図1は、本実施形態に係る給湯装置1の配管系統図である。給湯装置1は、カランA、シャワーBおよび風呂C(以下、カランA、シャワーBおよび風呂Cを総称して適宜「温水供給端末」とする)に湯を供給する装置であって、図1に示すように、ヒートポンプユニット1aと、貯湯ユニット1bとを備えている。
[ヒートポンプユニット1a]
ヒートポンプユニット1aは、温水を貯留するタンク本体21の下部から供給される水を加熱し、その加熱した湯をタンク本体21に供給する。このヒートポンプユニット1aは、圧縮機10と、水熱交換器11と、電動膨張弁12と、空気熱交換機13と、ファン14とを有している。そして、この圧縮機10、水熱交換器11、電動膨張弁12、空気熱交換機13および弁類等が冷媒配管15によって環状に接続されることにより冷媒回路16を構成している。この冷媒回路16上には、水熱交換器11から出る高温高圧の冷媒と空気熱交換機13から出る低温低圧の冷媒との間で熱交換を行うためのガス熱交換器17が配置されている。
[貯湯ユニット1b]
貯湯ユニット1bは、貯湯タンク20と、沸き上げ循環回路30と、湯循環回路40と、追焚循環回路50と、給湯回路60および70と、給水回路80とを有している。
[貯湯タンク20]
貯湯タンク20は、温水を貯留するタンク本体21と、複数の残湯量サーミスタ22とを有している。タンク本体21は、ヒートポンプユニット1aにより沸き上げられた湯を貯留している。このタンク本体21には、沸き上げ循環回路30、湯循環回路40、風呂給湯回路60、カラン・シャワー給湯回路70および給水回路80が接続されており、ヒートポンプユニット1aにより沸き上げられた湯は、沸き上げ循環回路30、湯循環回路40、風呂給湯回路60およびカラン・シャワー給湯回路70に供給されるように構成されている。このタンク本体21の下部には、給水源Sから供給される水が給水回路80を介して供給される。複数の残湯量サーミスタ22は、タンク本体21の異なる高さ位置にそれぞれ設けられ、タンク本体21の残湯量を検知する。
[沸き上げ循環回路30]
沸き上げ循環回路30は、タンク本体21とヒートポンプユニット1aとの間で湯を循環させるために設けられる回路であって、その回路上には、沸き上げポンプ31と、水熱交換器11と、沸き上げ三方弁32とが配置されている。この沸き上げ循環回路30の一方端は、タンク本体21の底部に接続されており、タンク本体21の下部の低温の水が出水可能となっている。また、沸き上げ循環回路30の他方端は、三方弁32から分岐しており、その一方はタンク本体21の頂部に接続されると共に、他方はタンク本体21の底部に接続されている。これにより、ヒートポンプユニット1aにより加熱された湯が低温の場合には、その低温の水をタンク本体21の下部に戻すことが可能となると共に、ヒートポンプユニット1aにより加熱された湯が高温の場合には、その高温の湯をタンク本体21の上部に戻すことが可能となる。また、沸き上げ循環回路30には、ヒートポンプユニット1aに供給される水の温度を検知する入水サーミスタ18およびヒートポンプユニット1aにより加熱された水の温度を検知する出湯サーミスタ19が設けられている。
[湯循環回路40]
湯循環回路40は、後述する追焚循環回路50を循環する風呂Cの水を加熱するために設けられる循環回路である。この回路上には、追焚熱交換器41と、熱交循環ポンプ42とが配置されている。この湯循環回路40の一方端は、タンク本体21の頂部に接続されており、タンク本体21の上部の高温の湯が出湯可能となっている。また、湯循環回路40の他方端は、タンク本体21の底部に接続されており、追焚熱交換器41で熱交換された低温の水をタンク本体21の下部に戻すことが可能となっている。
[追焚循環回路50]
追焚循環回路50は、風呂Cの湯を循環させる循環回路であって、湯循環回路40を循環する湯と熱交換することにより風呂Cの水が加熱される。この回路上には、風呂循環ポンプ51と、上記した追焚熱交換器41とが配置されている。また、追焚循環回路50には、風呂Cの湯の温度を検知する風呂サーミスタ52および風呂Cの水位を検知する水位センサ53が設けられている。
[風呂給湯回路60]
風呂給湯回路60は、タンク本体21に貯留される温水を風呂Cに供給するための回路であって、その回路上には、湯はり混合弁61と、湯はり電磁弁62と、逆止弁63と、湯はり水量センサ64と、逆止弁65と、湯はりサーミスタ66とが配置されている。この風呂給湯回路60の一方端は、タンク本体21の頂部に接続されており、タンク本体21の上部の高温の湯が出湯可能となっている。また、風呂給湯回路60の他方端は、風呂Cに接続されている。湯はり混合弁61は、タンク本体21から供給される湯と給水源Sから供給される水とを混合することによって、風呂Cに供給される湯の温度を調整する。また、湯はり水量センサ64は、風呂Cに供給される湯の流量を検知するために設けられると共に、湯はりサーミスタ66は、風呂Cに供給される湯の温度を検知するために設けられている。
[カラン・シャワー給湯回路70]
カラン・シャワー給湯回路70は、タンク本体21に貯留される温水をカランAおよびシャワーBに供給するための回路であって、その回路上には、給湯混合弁71と、給湯水量センサ72と、給湯サーミスタ73とが配置されている。このカラン・シャワー給湯回路70の一方端は、タンク本体21の頂部に接続されており、タンク本体21の上部の高温の湯が出湯可能となっている。また、カラン・シャワー給湯回路70の他方端は、カランAおよびシャワーBに接続されている。給湯混合弁71は、タンク本体21から供給される湯と給水源Sから供給される水とを混合することによって、カランAおよびシャワーBに供給される湯の温度を調整する。また、給湯水量センサ72は、カランAおよびシャワーBに供給される湯の流量を検知するために設けられると共に、給湯サーミスタ73は、カランAおよびシャワーBに供給される湯の温度を検知するために設けられている。
[給水回路80]
給水回路80は、給水源Sから供給される水道水をタンク本体21、湯はり混合弁61
および給湯混合弁71に供給する回路である。この給水回路80の給水源Sからタンク本体21までの回路上には、ストレーナ81と、逆止弁82と、水温サーミスタ83と、逆止弁84とが配置されている。水温サーミスタ83は、給水源Sからタンク本体21に供給される水道水の温度を検知するために設けられている。
[貯湯ユニット1bの構造]
図2は、貯湯ユニット1bを示す図であって、(a)は貯湯ユニット1bの外観正面視図であり、(b)は貯湯ユニット1bの前パネル210を取り外した状態における正面視図であり、(c)は(b)のA−A線矢視断面図である。図3は、貯湯タンク20の分解斜視図である。
貯湯ユニット1bは、ケーシング200内に貯湯タンク20および上記各回路を構成する配管等を収容している。図2に示すように、貯湯タンク20はケーシング200内の後方に配置され、各回路の配管等は貯湯タンク20の前方に配置されている。
図2(b)に示すように、沸き上げ循環回路30を構成する配管のうちヒートポンプ1aから戻る温水が流れる戻り配管33は、後述するようにタンク本体21の上部の戻り配管接続部24に接続され、タンク本体21の上部右方から下方に伸び、タンク本体21の下部略中央に配置された三方弁32に接続されている。また、風呂給湯回路60を構成する風呂配管67は、後述するようにタンク本体21の上部の風呂配管接続部25に接続され、タンク本体21の上部略中央から下方に伸び、図2(c)に示すようにタンク本体21の側方かつ前面側に配置された湯はり混合弁61に接続されている。また、給湯配管74は、後述するようにタンク本体21の上部の給湯配管接続部26に接続され、タンク本体21の上部左方から下方に伸び、図2(c)に示すようにタンク本体21の側方かつ前面側に配置された給湯混合弁71に接続されている。
[貯湯タンク20の構造]
貯湯タンク20は、図3に示すように、タンク本体21と、上面部材90と、側面部材100と、下面部材110と、蓋部材130とを備えている。上面部材90、側面部材100、下面部材110および蓋部材130は、スチロールまたはガラスウール等の断熱材で形成され、タンク本体21の周囲に取り付けられてタンク本体21の表面からの放熱を防止している。タンク本体21の外周面は、上面23aと、側面23bと、下面23cとからなり、上面23aは上面部材90によって覆われ、側面23bは側面部材100および蓋部材130によって覆われ、下面23cは下面部材110によって覆われている。
本実施の形態では、上面部材90、側面部材100および下面部材110が、タンク本体21に取り付けられた周囲部材である。
<タンク本体21上方の断熱構造>
上面23aには、戻り配管33が接続される戻り配管接続部24と、風呂配管67が接続される風呂配管接続部25と、給湯配管74が接続される給湯配管接続部26とが設けられている。この上面23aに配置される上面部材90は、上面23aに直接接触する下層部材91と、下層部材91の上方に配置された上層部材92とによって構成されている。そして、上層部材62の上方には、真空断熱材120が配置されている。
図4は、図2(c)の円で囲んだ部分の拡大図である。図5は、タンク本体21に下層部材91が取り付けられた状態における上面視図であり、図6は、タンク本体2に下層部材91、上層部材92および真空断熱材120が取り付けられた状態における上面視図である。
下層部材91は、上記のとおり断熱材で構成され、底面が上面23aの形状に沿った形状であって、略中央部には貫通孔911が設けられている。下層部材61を上面23aに取り付けると、図5に示すように戻り配管接続部24、風呂配管接続部25および給湯配管接続部26が貫通孔911の内側に位置し、図4に示すようにこれら配管が貫通孔911を通過する。
上層部材92は、下層部材91の貫通孔911を覆う部材である。図4に示すように、上層部材92の底面は、下層部材91の上面に沿った溝であって、貫通孔911を通過して前方に伸びる配管が通過できる形状を備えている。また、上層部材92の上面には、略長方形状の所定の深さを備えた凹部921が形成されており、この凹部921の底面は平坦になっている。
真空断熱材120は、板状の真空断熱材であって、平面視して凹部921と略同一の形状を備え、凹部921の深さと略同一の厚みを備えている。したがって、真空断熱材120は、図4に示すように、凹部921に嵌合するため、真空断熱材120の上面と上層部材92の上面とはほぼ同じ高さに位置する。
また、図6に示すように、真空断熱材120は、タンク本体21の上面23aに設けられた戻り配管接続部24、風呂配管接続部25および給湯配管接続部26の全てを覆う位置に配置されている。また、真空断熱材120は、タンク本体21の背面側部分の大部分を覆うように配置されている。さらに、真空断熱材120は、下層部材91に設けられた貫通孔911の一部を覆う位置に配置されており、配管接続部24,25,26の上方に配置されている。
(実施形態に係る貯湯タンクの特徴)
本実施形態に係る貯湯タンクには、以下のような特徴がある。
本実施形態の貯湯タンク20では、タンク本体21の上面23aに設けられ且つタンク本体21内へ温水を戻す戻り配管33が接続される戻り配管接続部24と、タンク本体21の上面23aに設けられ且つタンク本体21内から温水を排出する風呂配管67、給湯配管74が接続される風呂配管接続部25、給湯配管接続部26とを覆う位置に真空断熱材120が設けられているので、これら配管接続部24,25,26および配管33,67,74の一部から上方への放熱を抑制できる。
また、本実施形態の貯湯タンク20では、真空断熱材120が上層部材92の凹部921に設けられるので、貯湯タンク20の製品高さを抑えつつ配管接続部24,25,26および配管33,67,74の一部から上方への放熱を抑制できる。
また、本実施形態の貯湯タンク20では、配管接続部24,25,26を通過させる貫通孔911を覆う位置に真空断熱材120を設けているので、下層部材91によって覆われていない配管接続部24,25,26およびこれら配管接続部に接続する配管33,67,74の一部から上方への放熱を抑制できる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
上記実施形態では、タンク本体21の上面23aに、タンク本体21内へ温水を戻す配管のみが接続される戻り配管接続部24と、タンク本体21内から温水を排出する配管のみが接続される風呂配管接続部25および給湯配管接続部26と、が設けられていたが、これに限定されず、タンク本体21の上面23aにタンク本体21内へ温水を戻す配管およびタンク本体21内から温水を排出する配管の両方が接続される配管接続部が設けられてもよい。
また、上記実施形態では、真空断熱材120を上層部材92の上面に設けられた凹部921に配置されていたが、真空断熱材120の配置はこれに限定されず、例えば、図7に示すように、真空断熱材120を上層部材93の内部に配置してもよい。真空断熱材120を上層部材120の内部に設けることにより、上層部材93が真空断熱材120を保護すると共に、真空断熱材120が配管接続部により近い位置に配置されるため、上方への放熱をより効果的に抑制できる。
また、上記実施形態では、真空断熱材120が戻り配管接続部24、風呂配管接続部25および給湯配管接続部26の全てを覆う位置に配置されていたが、これに限定されず、真空断熱材120は、これら配管接続部のうち少なくとも1つを覆う位置に配置されていればよい。
また、上記実施形態では、貫通孔911を1つの部材で形成したが、これに限定されず、例えば、2つ以上の部材で貫通孔911を形成してもよい。
また、上記実施形態では、温水供給端末をカランA、シャワーBおよび浴槽Cとしたが、これに限定されず、例えば、温水供給端末が床温調パネルやラジエタ等の暖房端末であってもよい。
本発明を利用すれば、貯湯タンクの上方に配置された配管から上方への放熱を抑制することが可能となる。
1a ヒートポンプ(加熱手段)
20 貯湯タンク
21 タンク本体
23a 上面
24 戻り配管接続部(配管接続部、戻り配管接続部)
25 風呂配管接続部(配管接続部、排出配管接続部)
26 給湯配管接続部(配管接続部、排出配管接続部)
33 戻り配管
61 湯はり混合弁(混合弁)
67 風呂配管(排出配管)
71 給湯混合弁(混合弁)
74 給湯配管(排出配管)
90 上面部材(周囲部材)
91 下層部材(周囲部材)
92,93 上層部材(周囲部材)
120 真空断熱材
911 貫通孔(開口)
912 凹部
A カラン(温水供給端末)
B シャワー(温水供給端末)
C 浴槽(温水供給端末)

Claims (4)

  1. 温水を貯留するタンク本体と、
    前記タンク本体の上面に設けられ、加熱手段において加熱された温水を前記タンク本体内へ戻す戻り配管または前記タンク本体内から温水供給端末に向けて温水を排出する排出配管が接続される配管接続部と、
    前記タンク本体の側方に配置され、前記配管接続部から排出された温水と給水手段により供給される水とを混合させる混合弁とを備え、
    前記タンク本体の上方において前記配管接続部を覆う位置には、真空断熱材が設けられている
    ことを特徴とする貯湯タンク。
  2. 前記配管接続部は、
    前記タンク本体の上面に設けられ、加熱手段において加熱された温水を前記タンク本体内へ戻す戻り配管が接続される戻り配管接続部と、
    前記タンク本体の上面に設けられ、前記タンク本体内から温水供給端末に向けて温水を排出する排出配管が接続される排出配管接続部と、を含んでおり、
    前記真空断熱材は、前記タンク本体の上方において前記戻り配管接続部および前記排出配管接続部の少なくとも一方を覆う位置に設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載の貯湯タンク。
  3. 前記タンク本体の上方に配置され、断熱材で形成された周囲部材を備え、
    前記真空断熱材は、前記周囲部材に設けられた凹部内または前記周囲部材の内部に設けられている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の貯湯タンク。
  4. 前記周囲部材は、前記配管接続部を通過させる開口を有しており、
    前記真空断熱材は、前記開口の少なくとも一部を覆う位置に設けられている
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の貯湯タンク。
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