JP2015115217A - 燃料電池装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】放熱を抑制することができる燃料電池装置を提供する。【解決手段】燃料電池装置1は、水素を含有する燃料ガスと酸素を含有する酸化剤ガスとを導入して発電するセルスタック11と、少なくともセルスタック11を収容する収容容器20と、収容容器20の内部から収容容器20を貫通して収容容器20の外側に延びる線状部材15と、線状部材15が貫通する貫通孔40hが形成され、収容容器20の外面を覆う有孔断熱材40と、有孔断熱材40で覆われた部分以外の部分の収容容器20の外面を覆う包囲断熱材30と、線状部材15を有孔断熱材40との間に挟んで有孔断熱材40に重ねられた積重断熱材50とを備える。而して、積重断熱材50を備えるので、貫通孔40hからの放熱を抑制することができる。【選択図】図1

Description

本発明は燃料電池装置に関し、特に放熱を抑制した燃料電池装置に関する。
水素含有ガスと酸素含有ガスとを導入して発電する燃料電池は、運転中に高温の状態を維持するため、外部への放熱を抑制すべく、断熱材で覆われるのが一般的である。燃料電池の熱が外部に拡散することを抑制して発電効率を向上させるものとして、燃料電池セルを収納容器内に収納してなる燃料電池モジュールと、一面が開口した箱状の断熱本体及び該断熱本体の開口部を閉塞する蓋状部材から形成される断熱体とを具備してなり、燃料電池モジュールの外面が、断熱体に覆われて収納されている燃料電池がある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2008−84657号公報(段落0012、図1等)
燃料電池は、制御に利用する温度センサ等の計測器が収容容器の内部に設けられているのが一般的であり、計測器のケーブルは収容容器及び断熱材を貫通して断熱材の外側に導かれる。このとき、ケーブルを貫通するために形成した貫通孔から放熱してしまい、断熱効果が低下する場合がある。特に、燃料電池の温度の低下が発電性能の低下につながる固体酸化物形燃料電池においては、放熱をできるだけ抑制したい事情がある。
本発明は上述の課題に鑑み、放熱を抑制することができる燃料電池装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様に係る燃料電池装置は、例えば図1に示すように、水素を含有する燃料ガスと酸素を含有する酸化剤ガスとを導入して発電するセルスタック11と;少なくともセルスタック11を収容する収容容器20と;収容容器20の内部から収容容器20を貫通して収容容器20の外側に延びる線状部材15と;線状部材15が貫通した収容容器20の外面を覆う有孔断熱材40であって、線状部材15が貫通する貫通孔40hが形成された有孔断熱材40と;有孔断熱材40で覆われた部分以外の部分の収容容器20の外面を覆う包囲断熱材30と;線状部材15を有孔断熱材40との間に挟んで有孔断熱材40に重ねられた積重断熱材50とを備える。
このように構成すると、線状部材の貫通部からの放熱を抑制することができる。
また、本発明の第2の態様に係る燃料電池装置は、例えば図1を参照して示すと、上記本発明の第1の態様に係る燃料電池装置1において、有孔断熱材40及び積重断熱材50の少なくとも一方が、有孔断熱材40と積重断熱材50とが接触したときに線状部材15に沿って変形する固さに形成されている。
このように構成すると、線状部材の貫通部からの放熱をより抑制することができる。
また、本発明の第3の態様に係る燃料電池装置は、例えば図3に示すように、上記本発明の第1の態様又は第2の態様に係る燃料電池装置において、有孔断熱材140は、貫通孔140hを含む部分で窪み140dが形成されており;積重断熱材150が有孔断熱材140の窪み140dに嵌め合わされて構成されている。
このように構成すると、有孔断熱材と積重断熱材とのずれが抑制され、断熱材の収まりが向上する。
また、本発明の第4の態様に係る燃料電池装置は、例えば図1を参照して示すと、上記本発明の第1の態様乃至第3の態様のいずれか1つの態様に係る燃料電池装置1において、有孔断熱材40及び包囲断熱材30が、収容容器20の外面に接触するように押圧されたときに、収容容器20の外形に沿って変形する固さに形成されている。
このように構成すると、収容容器と有孔断熱材及び包囲断熱材との間に隙間が生じることを抑制することができ、断熱効果を向上させることができる。
また、本発明の第5の態様に係る燃料電池装置は、例えば図2に示すように、上記本発明の第1の態様乃至第4の態様のいずれか1つの態様に係る燃料電池装置2において、有孔断熱材40及び包囲断熱材30の少なくとも一方と、収容容器20と、の間に配置された最内断熱材60であって、収容容器20の外形に沿って変形する固さに形成された最内断熱材60を備える。
このように構成すると、収容容器の外面に凹凸がある場合でも、最内断熱材が接する部分の収容容器の周囲に隙間が生じることを抑制することができ、断熱効果を向上させることができる。収容容器の外面に凹凸がある場合として、例えば、収容容器に強度を持たせるために外面にリブの設置や座押しを行った等の場合や、収容容器の外面に温度センサ等の部品を取り付けた場合等が挙げられる。
また、本発明の第6の態様に係る燃料電池装置は、例えば図1に示すように、上記本発明の第1の態様乃至第5の態様のいずれか1つの態様に係る燃料電池装置1において、有孔断熱材40及び積重断熱材50が、最上部に配置されて構成されている。
このように構成すると、温度が上昇しがちな上部に2つの断熱材が積重されて、上部の断熱が強化されることとなる。
本発明によれば、線状部材の貫通部からの放熱を抑制することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る燃料電池装置の分解斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る燃料電池装置の分解斜視図である。 変形例に係る有孔断熱材及び積重断熱材を示す分解部分斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において互いに同一又は相当する部材には同一あるいは類似の符号を付し、重複した説明は省略する。
まず図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る燃料電池装置1を説明する。図1は、燃料電池装置1の分解斜視図である。燃料電池装置1は、燃料電池セルが積層されたセルスタック11と、炭化水素系の原料を改質して燃料ガスを生成する改質器12と、セルスタック11及び改質器12等を収容する収容容器としてのケース20と、ケース20の周囲を覆う断熱材30、40、50とを備えている。
セルスタック11は、水素を含む燃料ガス及び酸素を含む酸化剤ガスを導入し、燃料ガス中の水素等と酸化剤ガス中の酸素との電気化学的反応により直流の電力を発生するように構成されている。酸化剤ガスは、典型的には空気である。セルスタック11としては、固体酸化物形燃料電池(SOFC)が用いられる。セルスタック11は、適切な作動温度を維持することで、発電効率の低下を抑制することができる。
改質器12は、原料を水素に富む燃料ガスに改質する装置である。原料は、改質することでセルスタック11における発電に利用可能となる程度に水素に富むガス(水素リッチガス)にできるものであり、典型的には炭化水素系燃料が用いられる。具体例として、炭化水素類、アルコール類、エーテル類、バイオ燃料が挙げられ、これらの炭化水素系燃料は、石油・石炭等の化石燃料由来のもの、合成ガス等の合成系燃料由来のもの、バイオマス由来のもの等を適宜用いることができる。炭化水素類としては、メタン、エタン、プロパン、ブタン、天然ガス、LPG、都市ガス、タウンガス、ガソリン、ナフサ、灯油、軽油が挙げられる。アルコール類として、メタノール、エタノールが挙げられる。エーテル類として、ジメチルエーテルが挙げられる。バイオ燃料として、バイオガス、バイオエタノール、バイオディーゼル、バイオジェットが挙げられる。改質器12は、原料の改質を促進させる改質触媒を内部に有している。改質触媒は、例えば、部分酸化改質触媒、水蒸気改質触媒、自己熱改質触媒等を、これらのうちの一種、又は複数種を組み合わせて用いることができる。改質器12は、生成される燃料ガスの組成を適切にするため、適切な作動温度を維持することが好ましい。
ケース20は、セルスタック11及び改質器12を収容できる大きさで、典型的には基本形状が直方体に形成されている。ケース20は、これを適切な向きで水平な面に載置したときに、最上部となる上面21と、当該水平な面に接する底面22と、上面21と底面22との間に存在する4つの面から構成される側面23とを有している。ケース20は、セルスタック11及び改質器12の運転温度に耐え得る材料で形成されており、典型的には複数に分割された金属平板状の部材がビス等で締結されて構成されている。ケース20は、セルスタック11及び改質器12の出し入れが容易なように、少なくともいずれか1つの面が開閉可能に構成されている。ケース20内には、セルスタック11及び/又は改質器12の温度を検知可能なように、熱電対(不図示)が設けられており、熱電対の配線15が、本実施の形態では、ケース20の上面21を貫通してケース20の外側に延びている。本実施の形態では、熱電対の配線15が線状部材に相当する。
燃料電池装置1は、ケース20の周囲を覆う断熱材として、配線15が貫通しているケース20の上面21を覆う有孔断熱材40と、上面21を覆う有孔断熱材40に重ねて配置された積重断熱材50と、上面21以外の全面を覆う包囲断熱材30とを備えている。各断熱材30、40、50は、運転温度が比較的高温となる固体酸化物形燃料電池を断熱するという事情に鑑みて、無機繊維あるいは無機粉体等を原料として形成されている。無機材料の例として、SiO、Al、MgO、CaO等が挙げられ、2種類以上が混合されて形成されてもよい。各断熱材30、40、50は、それぞれ、いずれかと同じ原料で形成されていてもよく、異なる原料で形成されていてもよい。
包囲断熱材30は、本実施の形態では、底面22を覆う底断熱材32と、側面23を覆う側断熱材33とから構成されている。また、側断熱材33は、本実施の形態では、側面23を構成する4つの面に対応するように、4つの平板状に分割されている。このことにより、包囲断熱材30は、全体として、5つの平板状の部材から構成されている。包囲断熱材30は、ケース20の外面との間にできるだけ隙間が生じないようにする力でケース20の外面に押しつけたときに、ケース20の外形に沿って変形しつつ、所定の厚さを確保することができるように構成されている。包囲断熱材30がケース20の外形に沿って変形する例として、ケースを構成する金属平板状部材の重ね合わせ部分の境界に生じる段差や、複数の金属平板状部材を締結するビスの頭の出っ張り等に沿って変形することが挙げられる。また、所定の厚さは、所望の断熱効果を奏することができる厚さである。包囲断熱材30を、このような比較的柔らかい材料で構成すると、ケース20と包囲断熱材30との間に隙間が生じることを抑制することができ、断熱効果を向上させることができる。以下、断熱材について比較的柔らかいというときは、できるだけ隙間が生じないように押圧したときに凹凸に沿って変形する固さをいうこととする。ケース20の外形に沿って変形するような比較的柔らかい断熱材は、上述した無機材料の繊維をブランケット状に成形することで得ることができる。
有孔断熱材40は、配線15を貫通させる貫通孔40hが形成されている。貫通孔40hは、有孔断熱材40がケース20の上面21を覆ったときに、配線15がケース20を貫通している部分に対応する位置に形成されている。貫通孔40hは、貫通孔40hを介した放熱を抑制する観点から、配線15を貫通させることができる範囲で極力小さいことが好ましい。有孔断熱材40は、包囲断熱材30と同様、比較的柔らかい断熱材で構成されている。有孔断熱材40は、典型的には包囲断熱材30と同じ材料で形成されているが、包囲断熱材30とは異なる材料で形成されていてもよい。いずれの場合も、有孔断熱材40を、包囲断熱材30と同様にケース20の外形に沿って変形するような比較的柔らかい断熱材とするため、上述した無機材料の繊維をブランケット状に成形して得たものとするとよい。
積重断熱材50は、本実施の形態では、有孔断熱材40よりも固く、比較的固く形成されている。以下、断熱材について比較的固いというときは、できるだけ隙間が生じないように押圧したときに凹凸に沿って変形しない固さをいうこととする。本実施の形態の積重断熱材50のような比較的固い断熱材は、無機繊維や無機粉体を型に入れて固めたうえで、焼成及び乾燥することで得ることができる。積重断熱材50は、貫通孔40hを含む有孔断熱材40全体を覆うことができる大きさの板状に形成されている。積重断熱材50は、貫通孔40hを覆う(塞ぐ)ことで、貫通孔40hからの放熱を抑制することができるように構成されている。積重断熱材50は、ケース20の外面と有孔断熱材40との間及び有孔断熱材40と積重断熱材50との間にできるだけ隙間が生じないようにする力で積重断熱材50をケース20の外面に向けて押しつけたときに、有孔断熱材40及び積重断熱材50を合わせて所定の厚さになるように構成されている。所定の厚さは、前述と同様、所望の断熱効果を奏することができる厚さである。積重断熱材50を有孔断熱材40に重ねる際、貫通孔40hを貫通した配線15は、有孔断熱材40の表面に沿うように配置される。この上に積重断熱材50を載置することで、配線15は、有孔断熱材40と積重断熱材50との間に挟まれることとなる。この状態で積重断熱材50をケース20に向けて押しつけると、有孔断熱材40は、比較的柔らかいため、配線15の外形に沿って凹む(変形する)こととなる。このため、有孔断熱材40と積重断熱材50との間に隙間が形成されることが抑制されることとなる。
上述のように構成された燃料電池装置1によれば、貫通孔40hが形成された有孔断熱材40が、配線15が貫通したケース20の面である上面21を覆うため、配線15を上面21に沿わせなくて済み、配線15の耐熱性を下げることが可能となり、製造の手間が軽減される。また、有孔断熱材40に重ねて積重断熱材50が配置されるので、貫通孔40hを介した放熱を抑制することができる。また、包囲断熱材30及び有孔断熱材40が比較的柔らかい断熱材で形成されているので、ケース20と包囲断熱材30及び有孔断熱材40との間に隙間が生じることが抑制されることとなり、断熱効果を向上させることができる。また、有孔断熱材40がケース20の最上部である上面21を覆うように構成されているので、温度が上昇しがちなケース20の上部に有孔断熱材40及び積重断熱材50の2つの断熱材が配置されることとなり、ケース20上部の断熱が強化されることとなる。
以上の燃料電池装置1の説明では、有孔断熱材40が比較的柔らかい断熱材で構成され、積重断熱材50が比較的固い断熱材で構成されているとしたが、これを逆にして、有孔断熱材40を比較的固い断熱材で構成し、積重断熱材50を比較的柔らかい断熱材で構成することとしてもよく、有孔断熱材40及び積重断熱材50の双方とも比較的柔らかい断熱材で構成することとしてもよい。ケース20の上面21に凹凸があったとしてもケース20の外面と断熱材との密着度を上げる観点からは、ケース20に接する有孔断熱材40を比較的柔らかい断熱材で構成するとよい。また、以上の燃料電池装置1の説明では、包囲断熱材30が比較的柔らかい断熱材で構成されているとしたが、包囲断熱材30が比較的固い断熱材で構成されていてもよい。包囲断熱材30が比較的固い断熱材で構成されていると、ケース20ひいてはセルスタック11の保護に資する。他方、包囲断熱材30が比較的柔らかい断熱材で構成されていると、ケース20の外面と断熱材との密着度を上げることができる。
次に図2を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る燃料電池装置2を説明する。図2は、燃料電池装置2の分解斜視図である。燃料電池装置2の、燃料電池装置1(図1参照)と異なる点は、ケース20と包囲断熱材30との間、及びケース20と有孔断熱材40との間に、ケース20の全面を覆うように配設された最内断熱材60を有する点、並びに包囲断熱材30の固さが異なる点が挙げられる。最内断熱材60は、本実施の形態では、ケース20の上面21を覆う上最内断熱材61と、底面22を覆う底最内断熱材62と、側面23すべてを覆う側最内断熱材63とから構成されている。最内断熱材60は、ケース20の外形に沿って変形する比較的柔らかい断熱材で構成されている。ケース20の外形に沿って変形するとは、燃料電池装置1(図1参照)における包囲断熱材30及び有孔断熱材40と同じである。最内断熱材60は、ケース20の外形に沿って変形するような比較的柔らかい断熱材とするため、上述した無機材料の繊維をブランケット状に成形して得たものとするとよい。最内断熱材60のうち、上最内断熱材61には、配線15を貫通させる貫通孔61hが形成されている。貫通孔61hは、上最内断熱材61で上面21を覆い、上最内断熱材61の上に有孔断熱材40を重ねたときに、有孔断熱材40の貫通孔40hと連通する位置に形成されている。最内断熱材60の厚さは、包囲断熱材30あるいは有孔断熱材40及び積重断熱材50と合わせて所望の断熱効果を奏することができる厚さとするとよく、包囲断熱材30あるいは有孔断熱材40及び積重断熱材50が既に所望の断熱効果を奏することができる厚さを有している場合は、ケース20の外面の凹凸を吸収することができる厚さがあれば足りる。
燃料電池装置2における包囲断熱材30は、本実施の形態では、最内断熱材60よりも固く、比較的固い断熱材で構成されている。本実施の形態における包囲断熱材30の固さは、仮に、最内断熱材60を介在させずにケース20の外面との間にできるだけ隙間が生じないようにする力でケース20の外面に押しつけたときに、ケース20の外形に沿って変形することがない固さである。本実施の形態の包囲断熱材30のような比較的固い断熱材は、無機繊維や無機粉体を型に入れて固めたうえで、焼成及び乾燥することで得ることができる。燃料電池装置2の上記以外の構成は、燃料電池装置1(図1参照)と同様である。なお、燃料電池装置2における有孔断熱材40及び積重断熱材50は、ケース20との間に最内断熱材60が介在していても、最内断熱材60と共にケース20の外面を覆っていると見ることができる。
上述のように構成された燃料電池装置2によれば、包囲断熱材30が比較的固く形成されているので、ケース20の保護、ひいてはセルスタック11の保護に資する。また、ケース20と包囲断熱材30及び有孔断熱材40との間に、比較的柔らかい最内断熱材60が設けられているので、ケース20と最内断熱材60との間、並びに包囲断熱材30及び有孔断熱材40と最内断熱材60との間に隙間が生じることを抑制することができ、断熱効果を向上させることができる。また、有孔断熱材40が比較的柔らかく形成され、積重断熱材50が比較的固く形成されているので、有孔断熱材40と積重断熱材50との間に配線15を挟んだ場合でも、有孔断熱材40と積重断熱材50との間に隙間が生じることを抑制することができ、断熱効果を向上させることができる。
以上の燃料電池装置2の説明では、有孔断熱材40が比較的柔らかい断熱材で構成されているとしたが、有孔断熱材40が比較的固い断熱材で構成されていてもよい。有孔断熱材40が比較的固い断熱材で構成される場合は、積重断熱材50が比較的柔らかい断熱材で構成されているとよい。あるいは、有孔断熱材40及び積重断熱材50が共に比較的柔らかい断熱材で構成されていてもよい。また、以上の燃料電池装置2の説明では、包囲断熱材30が比較的固い断熱材で構成されているとしたが、包囲断熱材30が比較的柔らかい断熱材で構成されていてもよい。また、以上の燃料電池装置2の説明では、最内断熱材60がケース20の全面を覆うように設けられているとしたが、ケース20の一部を覆うように設けられていてもよい。換言すると、上最内断熱材61、底最内断熱材62、側最内断熱材63のうち、1つ又は2つが省略されていてもよく、側最内断熱材63が省略される場合は4つの側面23に対応するすべてが省略されてもよく、一部が省略されてもよい。なお、ケース20の外面に凹凸がある場合は、最内断熱材60が省略されるのが、その外側に配置される包囲断熱材30又は有孔断熱材40が比較的柔らかい断熱材で構成されている場合であることとすると、ケース20の外面に隙間が生じることを抑制することができるため好ましい。
次に図3を参照して、有孔断熱材及び積重断熱材の変形例を説明する。図3は、変形例に係る有孔断熱材140及び積重断熱材150の構成を示す分解部分斜視図である。以下に説明する有孔断熱材140及び積重断熱材150は、燃料電池装置1(図1参照)及び燃料電池装置2(図2参照)における有孔断熱材40及び積重断熱材50に代えて適用することができる。有孔断熱材140は、一方の面に、一段下がった窪み140dが形成されている。換言すれば、有孔断熱材140は、窪み140dが形成された部分が、他の部分に比べて、厚さが薄くなっている。窪み140dは、貫通孔140hが形成された部分を通るように形成されている。本変形例では、矩形の有孔断熱材140の対向する一対の辺にわたって、矩形の窪み140dが形成されている。他方、積重断熱材150は、有孔断熱材140に形成された窪み140dに嵌合する形状に形成されている。本変形例では、積重断熱材150は、矩形の平板状に形成されている。積重断熱材150は、窪み140dに嵌合したときにずれにくくするため、その幅150wが、窪み140dの幅140dwよりもわずかに大きく形成されている。また、有孔断熱材140及び積重断熱材150は、少なくとも一方が比較的柔らかい断熱材で構成されているとよい。上述のように構成された有孔断熱材140及び積重断熱材150は、積重断熱材150を窪み140dに嵌合したときに、比較的柔らかい断熱材が変形し、積重断熱材150がしっかりと有孔断熱材140に嵌合することとなる。このように、変形例に係る有孔断熱材140及び積重断熱材150によれば、有孔断熱材140と積重断熱材150のずれが抑制され、収まりが向上することとなる。
以上の説明では、燃料電池装置1、2が改質器12を備えていることとしたが、原料として有機ハイドライドを用いる場合は、改質器12に代えて脱水素反応器を配置してもよい。また、燃料電池装置1、2に純水素が供給される場合等、燃料電池装置1、2において原料の改質を行わない場合は、改質器12を備えなくてもよい。改質器12を備えない場合でも、少なくともセルスタック11はケース20に収容される。
以上の説明では、ケース20が直方体に形成されているとしたが、円筒状等、直方体以外に形成されていてもよい。
以上の説明では、包囲断熱材30が、ケース20の各面に対応するように分割された板状のものが組み合わされて構成されていることとしたが、一部又は全部が一体に形成されて、L字状や箱状に形成されていてもよい。また、包囲断熱材30の一部又は全部と有孔断熱材40(140)とが一体に形成されていてもよい。
以上の説明では、配線15がケース20の上面21を貫通しているため、有孔断熱材40、140が上面21を覆うこととしたが、配線15が上面21以外のケース20の面を貫通している場合は、配線15が貫通している側面23や底面22に有孔断熱材40、140を配置し、上面21が包囲断熱材30で覆われることとしてもよい。また、配線15が貫通しているのがケース20の1つの面(上面21)であることとしたため、有孔断熱材40、140がケース20の1つの面に配設されていることとしたが、ケース20の2つ以上の面から配線15が出ている場合は、当該配線15が出ている面に対応する数の有孔断熱材40、140を配設するとよい。有孔断熱材40、140が複数配設される場合、積重断熱材50、150も、有孔断熱材40、140に対応する数の分が配設されることとなる。なお、配線15は、熱電対の配線に代えて、又は熱電対の配線と共に、ヒータの配線等が適用される場合もある。
1、2 燃料電池装置
11 セルスタック
15 配線
20 ケース
30 包囲断熱材
40 有孔断熱材
40h 貫通孔
50 積重断熱材
60 最内断熱材
140 有孔断熱材
140h 貫通孔
140d 窪み
150 積重断熱材

Claims (6)

  1. 水素を含有する燃料ガスと酸素を含有する酸化剤ガスとを導入して発電するセルスタックと;
    少なくとも前記セルスタックを収容する収容容器と;
    前記収容容器の内部から前記収容容器を貫通して前記収容容器の外側に延びる線状部材と;
    前記線状部材が貫通した前記収容容器の外面を覆う有孔断熱材であって、前記線状部材が貫通する貫通孔が形成された有孔断熱材と;
    前記有孔断熱材で覆われた部分以外の部分の前記収容容器の外面を覆う包囲断熱材と;
    前記線状部材を前記有孔断熱材との間に挟んで前記有孔断熱材に重ねられた積重断熱材とを備える;
    燃料電池装置。
  2. 前記有孔断熱材及び前記積重断熱材の少なくとも一方が、前記有孔断熱材と前記積重断熱材とが接触したときに前記線状部材に沿って変形する固さに形成された;
    請求項1に記載の燃料電池装置。
  3. 前記有孔断熱材は、前記貫通孔を含む部分で窪みが形成されており;
    前記積重断熱材が前記有孔断熱材の前記窪みに嵌め合わされて構成された;
    請求項1又は請求項2に記載の燃料電池装置。
  4. 前記有孔断熱材及び前記包囲断熱材が、前記収容容器の外面に接触するように押圧されたときに、前記収容容器の外形に沿って変形する固さに形成された;
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の燃料電池装置。
  5. 前記有孔断熱材及び前記包囲断熱材の少なくとも一方と、前記収容容器と、の間に配置された最内断熱材であって、前記収容容器の外形に沿って変形する固さに形成された最内断熱材を備える;
    請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の燃料電池装置。
  6. 前記有孔断熱材及び前記積重断熱材が、最上部に配置されて構成された;
    請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の燃料電池装置。
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