JP2015140968A - 貯湯式給湯機 - Google Patents

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芳郎 清水
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Abstract

【課題】貯湯タンク上部の放熱を確実に抑制し、かつ、加熱運転の効率を向上できる貯湯式給湯機を提供すること。
【解決手段】本発明の貯湯式給湯機は、貯湯タンク8と、貯湯タンク8の下側の一部を残して貯湯タンク8を覆う断熱材(前部断熱材46及び後部断熱材47)と、断熱材に覆われていない貯湯タンク8の露出部分8eに設けられた水導出口と、水を加熱する加熱手段と、水導出口から導出された水を加熱手段に送る送水経路と、加熱手段で加熱された温水を貯湯タンク8の上部に戻す貯湯経路と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、貯湯式給湯機に関する。
ヒートポンプ等の加熱手段によって水を加熱して得られた高温の湯を貯湯タンクに貯留し、必要時に貯湯タンクから湯を取り出して給湯端末に供給するよう構成された貯湯式給湯機が広く用いられている。貯湯タンクは、放熱ロスを抑えるため、断熱材で覆われる。従来の貯湯タンクの断熱構造では、型成形により上下及び前後の5個に分割された発泡断熱材及び真空断熱材を用いて貯湯タンクの外側を覆う構成のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−309390号公報
しかしながら、上述した断熱構造の場合、貯湯タンクの前後の断熱材の自重により、貯湯タンク上部の断熱材と貯湯タンクの前後の断熱材との嵌合部のすき間が大きくなり、このすき間から熱漏洩が生ずることで、高温である貯湯タンク上部の放熱が大きくなる難点がある。
また、貯湯タンク下部に断熱材があるため、追いだきなどで貯湯タンク下部に溜まる中温水が放熱しにくい。このため、次回のヒートポンプユニットの運転時(加熱運転時)に、ヒートポンプユニットの水冷媒熱交換器に貯湯タンクの下部から導入される給水温度が上昇し、水冷媒熱交換器における冷媒温度と給水温度との温度差が減少し、ヒートポンプユニットの効率(COP)を低下させるという課題がある。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、貯湯タンク上部の放熱を確実に抑制し、かつ、加熱運転の効率を向上できる貯湯式給湯機を提供することを目的とする。
本発明に係る貯湯式給湯機は、貯湯タンクと、貯湯タンクの下側の一部を残して貯湯タンクを覆う断熱材と、断熱材に覆われていない貯湯タンクの露出部分に設けられた水導出口と、水を加熱する加熱手段と、水導出口から導出された水を加熱手段に送る送水経路と、加熱手段で加熱された温水を貯湯タンクの上部に戻す貯湯経路と、を備えたものである。
本発明によれば、貯湯タンク上部の放熱を確実に抑制し、かつ、加熱運転の効率を向上することが可能となる。
本発明の実施の形態1の貯湯式給湯機を示す構成図である。 本発明の実施の形態1の貯湯式給湯機における貯湯追いだき運転時の回路構成図である。 本発明の実施の形態1の貯湯式給湯機のタンクユニットの外観斜視図である。 本発明の実施の形態1の貯湯式給湯機のタンクユニットの模式的な縦断面図(図3の断面Aに相当)である。 本発明の実施の形態1の貯湯式給湯機のタンクユニットの模式的な横断面図(図3の断面Bに相当)である。 本発明の実施の形態1の貯湯式給湯機における貯湯タンクの断熱材嵌合部の拡大断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において共通する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1の貯湯式給湯機を示す構成図である。図1に示すように、本実施の形態1の貯湯式給湯機35は、タンクユニット33と、ヒートポンプサイクルを利用するように構成されたヒートポンプユニット7とを備えている。ヒートポンプユニット7とタンクユニット33との間は、ヒートポンプ往き配管14、ヒートポンプ戻り配管15及び電気配線(図示省略)を介して接続されている。また、タンクユニット33には、貯湯式給湯機35の運転動作を制御する制御装置36(制御手段)が内蔵されている。タンクユニット33及びヒートポンプユニット7が備える各種の弁類、ポンプ類、センサ類は、制御装置36に電気的に接続されている。制御装置36は、リモコン装置50と相互に通信可能に接続されている。制御装置36は、例えばマイクロコンピュータ等により構成され、ROM、RAM、不揮発性メモリ等を含む記憶部と、記憶部に記憶されたプログラムに基いて演算処理を実行する演算処理装置(CPU)と、演算処理装置に対して外部の信号を入出力する入出力ポートとを備える。以下、貯湯式給湯機35の各構成要素について説明する。
ヒートポンプユニット7は、タンクユニット33から導かれた水を加熱する加熱手段として機能する。ヒートポンプユニット7は、圧縮機1、水冷媒熱交換器3、膨張弁4、空気熱交換器6を冷媒循環配管5にて環状に接続し、冷凍サイクル(ヒートポンプサイクル)を構成している。水冷媒熱交換器3は、冷媒とタンクユニット33から導かれた水との間で熱交換を行う。ヒートポンプ往き温度サーミスタ39は、水冷媒熱交換器3で加熱される前の水の温度を検知するための温度センサであり、ヒートポンプ往き配管14に設けられている。また、ヒートポンプ戻り温度サーミスタ40は、水冷媒熱交換器3で加熱された高温水の温度を検知するための温度センサであり、ヒートポンプ戻り配管15に設けられている。
タンクユニット33には、以下の各種部品及び配管などが内蔵されている。貯湯タンク8は、上側が高温で下側が低温になる温度成層を形成して湯水を貯留する。貯湯タンク8は、略円筒形をなし、その直径に比べて高さ方向の寸法が長い縦長になっている。貯湯タンク8の下部に設けられた水導入口8aには、市水(低温水)を供給する給水管路9の第三給水配管9cが接続されている。給水管路9については後述する。貯湯タンク8の上部には、温水導入出口8dが設けられている。温水導入出口8dには、貯湯タンク8に貯留した湯を給湯機外部へ供給するための給湯配管21が接続されている。貯湯タンク8には、ヒートポンプユニット7を用いて加熱された高温水がタンク上部から流入し、第三給水配管9cを介して低温水がタンク下部に流入することにより、貯湯タンク8内の上部と下部で温度差が生じるように湯水が貯留される。貯湯タンク8内の湯水の温度分布を検知するため、貯湯タンク8の表面には、高さの異なる位置に複数の温度センサが設置される。本実施の形態1では、貯湯タンク8の上部領域に上部残湯温度サーミスタ42が配置され、貯湯タンク8の下部領域に下部残湯温度サーミスタ43に配置されているが、本発明では3個以上の温度センサを貯湯タンク8に取り付けても良い。制御装置36は、貯湯タンク8に取り付けられたこれらの温度センサにより取得された温度分布に基づいて、貯湯タンク8内の残湯量を把握する。
また、タンクユニット33内には、循環ポンプ12及びふろ用熱交換器20が内蔵されている。循環ポンプ12は、後述する各種配管に湯水を循環させるためのポンプである。ふろ用熱交換器20は、貯湯タンク8またはヒートポンプユニット7から供給される高温水を利用して、2次側の加熱対象流体(例えば、浴槽循環水、暖房用循環水など)を加熱するための熱交換器である。なお、本実施の形態1では、ふろ用熱交換器20の2次側の構成として、浴槽30内の湯水を循環させるふろ往き配管27及びふろ戻り配管28を例に挙げて説明する。ふろ用熱交換器20は、ふろ往き配管27及びふろ戻り配管28を介して浴槽30と接続され、これらにより循環経路が形成されている。ふろ戻り配管28の途中には、浴槽水を循環させるためのふろ循環ポンプ29と、浴槽30から出た浴槽水の温度を検知するためのふろ戻り温度サーミスタ38とが設置されている。ふろ往き配管27の途中には、ふろ用熱交換器20から出た熱交換後の浴槽水の温度を検知するためのふろ往き温度サーミスタ37が設置されている。
次に、タンクユニット33が備える弁類及び配管類について説明する。タンクユニット33は、三方弁11及び四方弁18を有している。三方弁11は、湯水が流入する2つの入口(aポート、bポート)と、湯水が流出する1つの出口(cポート)とを有する流路切り替え手段であり、aポートもしくはbポートのどちらかから湯水が流入するように湯水の経路を切り替え可能に構成されている。四方弁18は、湯水が流入する2つの入口(bポート、cポート)と、湯水が流出する2つの出口(aポート、dポート)とを有する流路切り替え手段であり、4つの経路、すなわち、a−b経路、a−c経路、b−d経路、c−d経路の間で流路形態を切り替え可能に構成されている。
また、タンクユニット33は、水導出口配管10と、送湯配管13と、第一バイパス配管16と、第二バイパス配管17と、熱源側回路を構成する温水導入配管20a及び温水導出配管20bとを有している。
水導出口配管10は、貯湯タンク8の水導出口8bと三方弁11のaポートとを接続する流路である。送湯配管13は、四方弁18のdポートと、貯湯タンク8の上部の温水導入出口8dとを接続する流路である。前述したヒートポンプ往き配管14は、三方弁11のcポートとヒートポンプユニット7の入口側とを接続する流路であり、ヒートポンプ戻り配管15は、ヒートポンプユニット7の出口側と四方弁18のcポートとを接続する流路である。ヒートポンプ往き配管14の途中に循環ポンプ12が配置されている。第一バイパス配管16は、四方弁18のaポートと、貯湯タンク8の高さ方向の中央部から下部の間に設けられた温水導入口8cとを接続する流路である。第二バイパス配管17は、ヒートポンプ往き配管14の途中に設けられた循環ポンプ12とヒートポンプユニット7の入り口側との間から分岐し、四方弁18のbポートに接続される流路である。温水導入配管20aは、送湯配管13の途中から分岐し、ふろ用熱交換器20の1次側入口に接続される流路である。温水導出配管20bは、ふろ用熱交換器20の1次側出口と三方弁11のbポートとを接続する流路である。
タンクユニット33は、さらに、第一給水配管9a、第二給水配管9b、給湯用混合弁22、ふろ用混合弁23、第一給湯配管24、及び第二給湯配管25を有している。第一給水配管9aの一端は水道等の水源に接続され、第一給水配管9aの他端には減圧弁31を介して第二給水配管9b及び第三給水配管9cが接続されている。第一給水配管9a、第二給水配管9b及び第三給水配管9cによって給水管路9が構成されている。第二給水配管9bは、途中から分岐して給湯用混合弁22及びふろ用混合弁23にそれぞれ接続されている。また、給湯配管21は、途中から分岐して給湯用混合弁22及びふろ用混合弁23にそれぞれ接続されている。第二給湯配管25の途中には、第二給湯配管25を開閉するふろ用電磁弁26が設けられている。
給湯用混合弁22及びふろ用混合弁23は、給湯配管21から供給される高温水と、第二給水配管9bから供給される低温水との流量比(混合比)を調整することにより、ユーザーがリモコン装置50にて設定した設定温度の湯を生成し、第一給湯配管24及び第二給湯配管25にそれぞれ流入させる。給湯用混合弁22で温度調整された湯は、第一給湯配管24から給湯栓34を経由して、例えば、シャワー、カラン等の蛇口(図示省略)に供給される。一方、ふろ用混合弁23で温度調整された湯は、第二給湯配管25からふろ用電磁弁26、ふろ往き配管27、ふろ戻り配管28を経て浴槽30に供給される。
次に、貯湯式給湯機35の加熱運転について説明する。加熱運転は、貯湯タンク8の水導出口8bから導出した水をヒートポンプユニット7に送り、ヒートポンプユニット7で加熱された高温水を貯湯タンク8の上部に戻すことで、貯湯タンク8の貯湯量(蓄熱量)を増加させる運転である。加熱運転時には、ヒートポンプユニット7および循環ポンプ12を稼動させる。また、三方弁11は、aポートがcポートに連通し、bポートが閉状態となるように制御される。また、四方弁18は、cポートがdポートに連通し、aポート及びbポートが閉状態となるように制御される。加熱運転では、循環ポンプ12により、貯湯タンク8の水導出口8bから導出された水が、水導出口配管10、三方弁11、ヒートポンプ往き配管14を通ってヒートポンプユニット7内の水冷媒熱交換器3に送られる。そして、ヒートポンプユニット7内の水冷媒熱交換器3で加熱された高温水が、ヒートポンプ戻り配管15、四方弁18、送湯配管13を通り、温水導入出口8dから貯湯タンク8に流入する。なお、本実施の形態1では、水導出口配管10、三方弁11及びヒートポンプ往き配管14を順次経由する経路が、水導出口8bから導出された水をヒートポンプユニット7に送る送水経路に相当する。また、ヒートポンプ戻り配管15、四方弁18、送湯配管13及び温水導入出口8dを順次経由する経路が、ヒートポンプユニット7で加熱された温水を貯湯タンク8の上部に戻す貯湯経路に相当する。
次に、図2を参照して貯湯式給湯機35の貯湯追いだき運転について説明する。図2は、本発明の実施の形態1の貯湯式給湯機35における貯湯追いだき運転時の回路構成図である。貯湯追いだき運転とは、貯湯タンク8に貯えた高温水と浴槽30内の浴槽水とをふろ用熱交換器20に導いて熱交換し、浴槽30内の浴槽水の加熱を実施する運転である。この貯湯追いだき運転時には、三方弁11は、bポートがcポートに連通し、aポートが閉状態となるように制御される。また、四方弁18は、aポートがbポートに連通し、cポート及びdポートが閉状態となるように制御される。貯湯追いだき運転は、上記のように三方弁11及び四方弁18が制御された状態で、循環ポンプ12及びふろ循環ポンプ29の運転を開始することにより実行される。貯湯追いだき運転では、貯湯タンク8の温水導入出口8dから流出する高温水が送湯配管13及び温水導入配管20aを経由してふろ用熱交換器20に導かれ、ふろ用熱交換器20で浴槽水と熱交換することで温度低下して中温水になる。この中温水は、温水導出配管20b、三方弁11、ヒートポンプ往き配管14、第二バイパス配管17、四方弁18、第一バイパス配管16を順次経由して、温水導入口8cから貯湯タンク8に流入する。一方、浴槽30側の経路では、ふろ循環ポンプ29を運転することで、浴槽30に張られた浴槽水がふろ往き配管27及びふろ戻り配管28内を循環する。その結果、ふろ用熱交換器20の1次側を流れる高温水の熱が、ふろ用熱交換器20の2次側を流れる浴槽水に伝達し、浴槽30内に張られた浴槽水が温められる。なお、本実施の形態1では、温水導出配管20b、三方弁11、ヒートポンプ往き配管14、第二バイパス配管17、四方弁18、第一バイパス配管16を順次経由する経路が、ふろ用熱交換器20を通過した温水を温水導入口8cに戻す戻し経路に相当する。
次に、貯湯式給湯機35のバイパス運転について説明する。バイパス運転時には、三方弁11は、aポートがcポートに連通し、bポートが閉状態となるように制御される。また、四方弁18は、aポートがcポートに連通し、bポート及びdポートが閉状態となるように制御される。この状態で循環ポンプ12を稼動させると、貯湯タンク8の水導出口8bから導出された水が、水導出口配管10、三方弁11、ヒートポンプ往き配管14、ヒートポンプユニット7内の水冷媒熱交換器3、ヒートポンプ戻り配管15、四方弁18、第一バイパス配管16を順次経由して、温水導入口8cから貯湯タンク8内に戻るように循環する。
加熱運転の開始時、ヒートポンプユニット7を起動した直後は、加熱が不十分になるため、ヒートポンプユニット7の出口の水温が所定の加熱温度に達しない。このため、ヒートポンプユニット7の出口の水温が所定の加熱温度に達するまでの間は、上記バイパス運転を行うことで、貯湯タンク8の上部の温度低下を抑制する。また、冬期にヒートポンプ往き配管14及びヒートポンプ戻り配管15等が凍結するおそれのある場合には、ヒートポンプユニット7を稼動させずに上記バイパス運転を行うことで、ヒートポンプ往き配管14及びヒートポンプ戻り配管15等に貯湯タンク8内の水を循環させ、ヒートポンプ往き配管14及びヒートポンプ戻り配管15等の凍結を防止する。なお、本実施の形態1では、ヒートポンプ戻り配管15、四方弁18、第一バイパス配管16を順次経由する経路が、ヒートポンプユニット7に送られた水が加熱されない場合または加熱が不十分である場合に当該水を温水導入口8cに戻す循環戻り経路に相当する。
次に、図3から図6を参照して貯湯タンク8の断熱構造について説明する。図3は、本発明の実施の形態1の貯湯式給湯機35のタンクユニット33の外観斜視図である。図4は、本発明の実施の形態1の貯湯式給湯機35のタンクユニット33の模式的な縦断面図(図3の断面Aに相当)である。図5は、本発明の実施の形態1の貯湯式給湯機35のタンクユニット33の模式的な横断面図(図3の断面Bに相当)である。図6は、本発明の実施の形態1の貯湯式給湯機35における貯湯タンク8の断熱材嵌合部の拡大断面図である。
図3に示すように、タンクユニット33は、略直方体形状のユニットケース32を有し、このユニットケース32内に貯湯タンク8を含む前述した各種の機器を収納している。ユニットケース32は、複数の脚45により、設置面上に支持及び固定されている。図3は、タンクユニット33の正面をやや斜めの方向から見た図である。図4及び図5では、図中の左側がタンクユニット33の正面すなわち前に相当する。
図4に示すように、貯湯タンク8は、ユニットケース32内で、複数の支持部材44により支持されている。支持部材44は、貯湯タンク8の下部の外周に取り付けられている。支持部材44の下端が脚45の上端に接続されている。貯湯タンク8は、下側の一部(露出部分8e)を残して、前部断熱材46及び後部断熱材47により覆われている。前部断熱材46は、貯湯タンク8の前側の半分を覆う。後部断熱材47は、貯湯タンク8の後ろ側の半分を覆う。前部断熱材46及び後部断熱材47は、例えば発泡プラスチック等により成形されている。ただし、本発明では、発泡プラスチック等の成形部材と例えば真空断熱材等の他種の断熱材とを組み合わせて断熱材を構成しても良い。なお、図4は、貯湯タンク8については、切断しない状態の図としている。
図5に示すように、本実施の形態1では、貯湯タンク8を覆う断熱材は、貯湯タンク8の周方向に二つに分割された前部断熱材46及び後部断熱材47で構成されている。ただし、本発明では、貯湯タンク8を覆う断熱材が貯湯タンク8の周方向に三個またはそれ以上に分割されていても良い。なお、図5は、貯湯タンク8については、切断せず、かつ、温水導入出口8d等を省略した状態の図としている。
図4に示すように、前部断熱材46は、貯湯タンク8の周面を覆う周壁部46aと、周壁部46aの上端から径方向内方に延びて貯湯タンク8の上部を覆う上壁部46bとを有する。同様に、後部断熱材47は、貯湯タンク8の周面を覆う周壁部47aと、周壁部47aの上端から径方向内方に延びて貯湯タンク8の上部を覆う上壁部47bとを有する。周壁部46a,47aは、貯湯タンク8の周面の上端から、中間高さ位置より低い所定高さまでの範囲を覆っている。貯湯タンク8の下側の、前部断熱材46及び後部断熱材47により覆われていない露出部分8eには、断熱材が設けられていない。温水導入口8c及び下部残湯温度サーミスタ43は、貯湯タンク8の露出部分8eに設けられている。また、図4では省略しているが、水導入口8a及び水導出口8bも貯湯タンク8の露出部分8eに設けられている。水導入口8a及び水導出口8bは、温水導入口8cより低い位置に設けられる。水導入口8a及び水導出口8bは、貯湯タンク8の底部に配置されることが好ましい。また、図4では省略しているが、上部残湯温度サーミスタ42は、貯湯タンク8の、前部断熱材46及び後部断熱材47に覆われた範囲に配置されている。貯湯タンク8の上部を覆う上壁部46b,47bには、貯湯タンク8の上部に設けられた温水導入出口8dを露出させるための切欠きまたは開口が形成されている。
本実施の形態1では、前部断熱材46の上壁部46bと周壁部46aとが一体化しているので、前部断熱材46の自重が作用しても、上壁部46bと周壁部46aとの間にすき間が空くことがない。同様に、後部断熱材47の上壁部47bと周壁部47aとが一体化しているので、後部断熱材47の自重が作用しても、上壁部47bと周壁部47aとの間にすき間が空くことがない。したがって、高温になる貯湯タンク8の上部からの熱漏洩を確実に防止でき、貯湯タンク8の上部の放熱を確実に抑制できる。
また、貯湯タンク8の露出部分8eには、断熱材が設けられていないので、放熱が促進される。このため、貯湯タンク8の下部に貯留される水の温度を低くすることができる。ヒートポンプユニット7は、給水温度(加熱前の水の温度)が低いほど、加熱運転の効率を示すCOP(Coefficient Of Performance)が良好になる。本実施の形態1では、貯湯タンク8の露出部分8eの放熱が促進されることで、露出部分8eに設けられた水導出口8bから導出される水の温度、すなわちヒートポンプユニット7への給水温度が低くなるので、加熱運転の効率(COP)を向上できる。
また、本実施の形態1では、温水導入口8cが貯湯タンク8の露出部分8eに設けられていることで、次のような効果がある。前述したように、貯湯追いだき運転では、温水導入口8cから貯湯タンク8内に中温水が流入する。また、前述したバイパス運転においても、温水導入口8cから貯湯タンク8内に中温水が流入する場合がある。一般に、中温水が貯湯タンク8内に流入すると、貯湯タンク8の下部の水温が上昇するので、ヒートポンプユニット7への給水温度が上昇し、加熱運転の効率(COP)が低下する。これに対し、本実施の形態1によれば、温水導入口8cから貯湯タンク8内に中温水が流入することで貯湯タンク8の下部の水温が上昇した場合でも、貯湯タンク8の露出部分8eの放熱が促進されることで、貯湯タンク8の下部の水温を速やかに低下させることができる。このため、ヒートポンプユニット7への給水温度の上昇を確実に抑制でき、加熱運転の効率(COP)の低下を確実に抑制できる。
特に、本実施の形態1では、温水導入口8cが水導出口8bより高い位置にあるので、温水導入口8cから貯湯タンク8内に流入した中温水が、水導出口8bから水導出口配管10へ流出するまでの間に、ある程度の時間がかかる。このため、その時間の間に貯湯タンク8の露出部分8eから放熱し、水温が低下することで、ヒートポンプユニット7への給水温度の上昇をより確実に抑制でき、加熱運転の効率(COP)の低下をより確実に抑制できる。
また、本実施の形態1では、制御装置36は、前部断熱材46及び後部断熱材47に覆われない貯湯タンク8の露出部分8eに配置された下部残湯温度サーミスタ43(第二温度検出手段)の検出温度によらず、前部断熱材46及び後部断熱材47に覆われた範囲の貯湯タンク8に配置された上部残湯温度サーミスタ42(第一温度検出手段)の検出温度に基づいて加熱運転を実施する。すなわち、制御装置36は、上部残湯温度サーミスタ42の検出温度に基づいて把握される貯湯タンク8内の残湯量が、所定の湯量以下になった場合には、加熱運転を実施する。一方、制御装置36は、下部残湯温度サーミスタ43の検出温度が低下した場合であっても、加熱運転を実施しない。貯湯タンク8の露出部分8eは、放熱が促進されるので、露出部分8eに設けられた下部残湯温度サーミスタ43の検出温度は低下し易い。このため、下部残湯温度サーミスタ43の検出温度に基づいて加熱運転を実施すると、加熱運転の実施頻度が高くなり、エネルギー消費が多くなる。これに対し、本実施の形態1では、上記のように制御することで、加熱運転を必要以上に実施することを確実に抑制し、エネルギー消費を抑制できる。
図4及び図5に示すように、前部断熱材46と後部断熱材47との接合位置には、嵌合部48が形成される。本実施の形態1では、貯湯タンク8を覆う断熱材を貯湯タンク8の周方向に複数(前部断熱材46と後部断熱材47の二つ)に分割したことで、貯湯タンク8への断熱材の取り付け作業を容易に行うことができる。また、前部断熱材46と後部断熱材47との嵌合部48は、縦方向(上下方向)になるので、前部断熱材46及び後部断熱材47の自重が作用しても嵌合部48のすき間が広がることはない。このため、高温になる貯湯タンク8の上部からの熱漏洩を確実に抑制でき、貯湯タンク8の上部の温度低下を確実に抑制できる。
図6に示すように、前部断熱材46と後部断熱材47との嵌合部48は、前部断熱材46に形成された第一端部46cと、後部断熱材47に形成された第二端部47cとが、前部断熱材46及び後部断熱材47の厚さ方向に重なるように構成される。第一端部46cは、貯湯タンク8に近い側、すなわち内側に位置する。第二端部47cは、貯湯タンク8から遠い側、すなわち外側に位置する。図6は、前部断熱材46に形成された第一端部46cと、後部断熱材47に形成された第二端部47cとを嵌合させる前の状態を表し、かつ、図中の下側にある貯湯タンク8の図示を省略している。第一端部46cには、その先端側から基端側に向かって第一端部46cの厚さを漸増させるテーパー46dが形成されている。第二端部47cの厚さは、ほぼ一定になっている。本実施の形態1では、貯湯タンク8に近い側に位置する第一端部46cにテーパー46dを形成したことにより、嵌合部48を嵌合させた状態で、テーパー46dの部分が自重方向の力も加わり圧縮されることで、第一端部46c及び第二端部47cの密着性を高めることができる。このため、第一端部46c及び第二端部47cの間のすき間を確実に低減することができ、嵌合部48からの熱漏洩をより確実に抑制できる。
1 圧縮機、3 水冷媒熱交換器、4 膨張弁、5 冷媒循環配管、6 空気熱交換器、7 ヒートポンプユニット、8 貯湯タンク、8a 水導入口、8b 水導出口、8c 温水導入口、8d 温水導入出口、8e 露出部分、9 給水管路、9a 第一給水配管、9b 第二給水配管、9c 第三給水配管、10 水導出口配管、11 三方弁、12 循環ポンプ、13 送湯配管、14 ヒートポンプ往き配管、15 ヒートポンプ戻り配管、16 第一バイパス配管、17 第二バイパス配管、18 四方弁、20 ふろ用熱交換器、20a 温水導入配管、20b 温水導出配管、21 給湯配管、22 給湯用混合弁、23 ふろ用混合弁、24 第一給湯配管、25 第二給湯配管、26 ふろ用電磁弁、27 ふろ往き配管、28 ふろ戻り配管、29 ふろ循環ポンプ、30 浴槽、31 減圧弁、32 ユニットケース、33 タンクユニット、34 給湯栓、35 貯湯式給湯機、36 制御装置、37 ふろ往き温度サーミスタ、38 ふろ戻り温度サーミスタ、39 ヒートポンプ往き温度サーミスタ、40 ヒートポンプ戻り温度サーミスタ、42 上部残湯温度サーミスタ、43 下部残湯温度サーミスタ、44 支持部材、45 脚、46 前部断熱材、46a 周壁部、46b 上壁部、46c 第一端部、46d テーパー、47 後部断熱材、47a 周壁部、47b 上壁部、47c 第二端部、48 嵌合部、50 リモコン装置

Claims (7)

  1. 貯湯タンクと、
    前記貯湯タンクの下側の一部を残して前記貯湯タンクを覆う断熱材と、
    前記断熱材に覆われていない前記貯湯タンクの露出部分に設けられた水導出口と、
    水を加熱する加熱手段と、
    前記水導出口から導出された水を前記加熱手段に送る送水経路と、
    前記加熱手段で加熱された温水を前記貯湯タンクの上部に戻す貯湯経路と、
    を備える貯湯式給湯機。
  2. 前記貯湯タンクから取り出された温水と、加熱対象流体とを熱交換する熱交換器と、
    前記貯湯タンクの前記露出部分に設けられた温水導入口と、
    前記熱交換器を通過した温水を前記温水導入口に戻す戻し経路と、
    を備える請求項1に記載の貯湯式給湯機。
  3. 前記貯湯タンクの前記露出部分に設けられた温水導入口と、
    前記送水経路により前記加熱手段に送られた水が加熱されない場合または加熱が不十分である場合に当該水を前記温水導入口に戻す循環戻り経路と、
    を備える請求項1に記載の貯湯式給湯機。
  4. 前記温水導入口は、前記水導出口より高い位置にある請求項2または請求項3に記載の貯湯式給湯機。
  5. 前記貯湯タンクの前記断熱材に覆われた範囲に設けられた第一温度検出手段と、
    前記貯湯タンクの前記露出部分に設けられた第二温度検出手段と、
    前記水導出口から導出された水を前記送水経路により前記加熱手段に送るとともに前記加熱手段で加熱された温水を前記貯湯経路により前記貯湯タンクの上部に戻す加熱運転を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記第二温度検出手段の検出温度によらず前記第一温度検出手段の検出温度に基づいて前記加熱運転を実施する請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の貯湯式給湯機。
  6. 前記断熱材は、前記貯湯タンクの周方向に複数に分割されている請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の貯湯式給湯機。
  7. 前記分割された前記断熱材が接合する嵌合部は、一方の前記断熱材に形成された第一端部と他方の前記断熱材に形成された第二端部とが前記断熱材の厚さ方向に重なるように構成され、
    前記第一端部は前記貯湯タンクに近い側に位置し、前記第二端部は前記貯湯タンクから遠い側に位置し、
    前記第一端部には、先端側から基端側に向かって厚さを漸増させるテーパーが形成されている請求項6に記載の貯湯式給湯機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2018066037A1 (ja) * 2016-10-03 2019-03-28 三菱電機株式会社 貯湯式給湯機、給湯方法及びプログラム
JP2019090560A (ja) * 2017-11-14 2019-06-13 三菱電機株式会社 貯湯式給湯装置
WO2024062606A1 (ja) * 2022-09-22 2024-03-28 東芝キヤリア株式会社 給湯タンク、給湯タンクユニット、およびヒートポンプ温水器

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