JP6575813B2 - ヒートポンプ給湯装置 - Google Patents

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本発明はヒートポンプ給湯装置に関し、特に、凝縮熱交換器から貯湯槽の上部に至る循環加熱回路に設けた温度検知手段の検知温度変化を監視することにより漏水が発生したことを検知可能にしたものに関する。
従来から、冷媒を利用した熱交換式のヒートポンプ給湯装置が一般に広く普及している。この種のヒートポンプ給湯装置は、冷媒により湯水を加熱するヒートポンプ式熱源機、加熱された湯水を貯湯する貯湯槽、ヒートポンプ式熱源機と貯湯槽との間に湯水を循環する循環加熱回路等を備え、貯湯槽内の湯水を循環加熱回路に循環させてヒートポンプ式熱源機の凝縮熱交換器において冷媒と湯水との間で熱交換して湯水を加熱し、その湯水を貯湯槽内に戻して貯留し、貯湯槽から蛇口や風呂等の所望の給湯先に給湯するものである。
上記のヒートポンプ式熱源機は、圧縮機、凝縮熱交換器、膨張弁、蒸発熱交換器を冷媒配管を介して接続することでヒートポンプ回路を構成し、冷媒配管に封入された冷媒を利用して貯湯運転が行われる。この貯湯運転では、圧縮機と蒸発熱交換器用の送風ファンとが夫々駆動され、凝縮熱交換器によってヒートポンプ回路を流れる冷媒と循環加熱回路を流れる湯水との間で熱交換が行われて湯水が加熱される。
ここで、凝縮熱交換器は、ヒートポンプ式熱源機の外装ケースの天面部分(上端側部分)に水平に配置されているので、凝縮熱交換器の内部の湯水循環用配管が孔食等により損傷して凝縮熱交換器から水漏れが発生した場合、凝縮熱交換器を覆う下部保温材の開口部から流出した漏水が機械室側へ流れ込み、機械室内に設置された各種機器を制御する為の電装部品等をショートさせてしまう虞がある。
そこで、特許文献1には、ヒートポンプ給湯装置において、凝縮熱交換器から水漏れが発生した場合に、水が機械室内に流れ込むことを防止可能な構造を備え、かつ水漏れ検知可能な構造を備えたヒートポンプ給湯暖房装置が開示されている。
上記ヒートポンプ給湯装置においては、外装ケースの内部を複数の仕切り板によって送風室、機械室、給湯加熱室に区画するとともに、給湯加熱室に配置された凝縮熱交換器の下部を覆う下部保温材に仕切り部材を設けて漏水が流れる流路を仕切り部材で遮断して、下部保温材の開口部から流出した漏水が機械室側へ流れ込むことを防止している。
また、上記ヒートポンプ給湯装置においては、送風室の蒸発熱交換器に設けた外気温度センサの真上に、下部保温材の漏水排出部を設け、凝縮熱交換器から発生した漏水を下部保温材の漏水排出部から排出して、漏水排出部の真下に設けた外気温度センサで漏水を検知可能な構成とし、外気温度センサによる検知温度が外気温度と漏水との急激な温度変化を検知したときに漏水の発生を検知している。
特開2015−45425号公報
しかし、特許文献1のヒートポンプ給湯装置では、凝縮熱交換器から発生した漏水を下部保温材の漏水排出部から排出して、外気温度センサに滴り落ちるまでの間は漏水検知を行うことができず、精度の良い漏水検知を行うことができなかった。また、外気温度センサで検知される漏水温度と外気温度に殆ど差がない場合にも、漏水検知を行うことができなかった。さらに、大量に漏水が発生した場合、下部保温材に設けた仕切り部材を超えて開口部から漏水が機械室側へ排出されてしまうという問題もある。
本発明の目的は、凝縮熱交換器から水漏れが発生した場合に、既設の温度センサの検知温度を用いて漏水検知を可能にしたヒートポンプ給湯装置を提供することである。
請求項1のヒートポンプ給湯装置は、圧縮機と凝縮熱交換器と膨張手段と蒸発熱交換器とを冷媒回路で接続したヒートポンプ式熱源機と、前記凝縮熱交換器で加熱された湯水を貯湯するための貯湯槽と、前記貯湯槽と前記ヒートポンプ式熱源機との間に湯水を循環させるための循環加熱回路とを備えたヒートポンプ給湯装置において、前記循環加熱回路には、循環ポンプと、前記貯湯槽をバイパスするためのバイパス通路と、循環ポンプへ貯湯槽の下部から湯水が流入する状態と、前記バイパス通路から湯水が流入する状態とに切替え可能な切替弁が設けられており、前記ヒートポンプ式熱源機を駆動して湯水の貯湯運転が終了した後の少なくとも一定時間は、前記切替弁をバイパス通路側に切替えるとともに、前記凝縮熱交換器から前記貯湯槽の上部に至る循環加熱回路に備えられた温度検知手段の検知温度変化を監視することにより漏水判定を行うことを特徴としている。
請求項2のヒートポンプ式熱源機は、圧縮機と凝縮熱交換器と膨張手段と蒸発熱交換器とを冷媒回路で接続したヒートポンプ式熱源機と、前記凝縮熱交換器で加熱された湯水を貯湯するための貯湯槽と、前記貯湯槽と前記ヒートポンプ式熱源機との間に湯水を循環させるための循環加熱回路とを備えたヒートポンプ給湯装置において、前記循環加熱回路には、循環ポンプと、前記貯湯槽をバイパスするためのバイパス通路と、循環ポンプへ貯湯槽の下部から湯水が流入する状態と、前記バイパス通路から湯水が流入する状態とに切替え可能な切替弁が設けられており、前記ヒートポンプ式熱源機を駆動して湯水の貯湯運転が終了した後の少なくとも一定時間は、前記切替弁をバイパス通路側に切替えるとともに、前記貯湯槽に備えられた温度検知手段の検知温度変化を監視することにより漏水判定を行うことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、ヒートポンプ式熱源機を駆動して湯水の貯湯運転が終了した後、少なくとも一定時間は、切替弁をバイパス通路側に切替えて、バイパス通路から循環ポンプへ湯水が流入する状態、即ち、貯湯槽の下部から湯水が流入するのを遮断した状態で、凝縮熱交換器から貯湯槽の上部に至る循環加熱回路に備えられた温度検知手段の検知温度変化を監視することで漏水判定を行うことができる。
即ち、漏水が発生すると、貯湯槽の下部から湯水が流入するのが遮断されているので、貯湯槽の上部から循環加熱回路を通って高温の湯水が流れ続けるため、温度検知手段による検知温度の低下率は、漏水がない場合と比較して小さくなる。こうして、ヒートポンプ給湯装置の既存の構造等を変更することなく、循環加熱回路に既設の温度検出手段の検知温度を用いて精度良く漏水判定を行うことができる。
請求項2の発明によれば、ヒートポンプ式熱源機を駆動して湯水の貯湯運転が終了した後、少なくとも一定時間は、切替弁をバイパス通路側に切替えて、バイパス通路から循環ポンプへ湯水が流入する状態、即ち、貯湯槽の下部から湯水が流入するのを遮断した状態で、貯湯槽に備えられた温度検知手段の検知温度変化を監視することで漏水判定を行うことができる。
即ち、漏水が発生すると、貯湯槽の下部から湯水が流入するのが遮断されているので、貯湯槽の上部から循環加熱回路を通って高温の湯水が流れ続けるため、貯湯槽の下部から低温の上水が流入し続け、貯湯槽内の湯水の温度検知手段による検知温度の低下率は、漏水がない場合と比較して大きくなる。こうして、ヒートポンプ給湯装置の既存の構造等を変更することなく、貯湯槽に既設の温度検出手段の検知温度を用いて精度良く漏水判定を行うことができる。
本発明の実施例に係るヒートポンプ給湯装置を示す構成図である。 温度センサによる検出温度を示す線図である。
以下、本発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
先ず、ヒートポンプ給湯装置1の全体構成について説明する。
図1に示すように、ヒートポンプ給湯装置1は、湯水を貯留する貯湯タンク5を備えた貯湯給湯ユニット2、貯湯タンク5内の湯水の加熱を行うヒートポンプ式熱源機3、貯湯給湯ユニット2とヒートポンプ式熱源機3との間に湯水を循環させるための循環加熱回路4を備え、貯湯、給湯、風呂の追い焚き等の機能を有している。
貯湯給湯ユニット2は、貯湯タンク5、ヒートポンプ給湯装置1を制御する制御ユニット6、貯湯タンク5の湯水の再加熱を行う補助熱源機7、給水通路8と給湯通路9とその他の配管類や機器類などから構成されている。
貯湯タンク5は、ヒートポンプ式熱源機3で加熱された湯水(例えば65〜90℃)を貯留可能に構成されている。貯湯タンク5の外周には、下側から上側に向かって等間隔に複数の温度センサ5a〜5dが順に設けられ、これら複数の温度センサ5a〜5dにより貯湯タンク5内の複数の貯留層の湯水温度が検出される。貯湯タンク5の周囲は図示しない断熱材で覆われ、貯湯タンク5内の湯水の降温を防いでいる。
補助熱源機7は、バーナーや熱交換器等を内蔵した公知のガス給湯器で構成され、給湯運転時に貯湯タンク5内の湯水温度が低下した場合やふろ追焚運転を含む外部加熱運転等の特別な場合に制御ユニット6からの指令により燃焼作動され、湯水を加熱するものである。
給水通路8は、上水源から低温の水を貯湯タンク5等に供給するものであり、上流給水通路部8a、下流給水通路部8bを有し、上流給水通路部8aの上流端は上水源に接続され、下流端は貯湯タンク5の下部に接続されている。上流給水通路部8aと下流給水通路部8bとの間から給湯通路9に接続するバイパス通路11が分岐されている。上流給水通路部8aに、入水温度センサ8cが設けられ、下流給水通路部8bに、逆止弁12が設けられている。バイパス通路11には、逆止弁13が設けられている。
給湯通路9は、上流給湯通路部9aと、下流給湯通路部9bとを有し、貯湯タンク5に貯湯された湯水を給湯栓や浴槽40やシャワー等の給湯先に供給するものであり、上流給湯通路部9aの上流端は貯湯タンク5の上部に接続され、下流端は給湯通路9とバイパス通路11の合流部に介装された混合弁15に接続されている。給湯通路9の下流給湯通路部9bは分岐して、その一端が湯張り弁16を介して追焚回路17に接続され、他端はシャワー等の給湯先に給湯可能に接続されている。
混合弁15は、給湯温度が操作リモコン41で設定された給湯設定温度になるように上水源からバイパス通路11を通る低温の水と貯湯タンク5の上部から給湯通路9を通る高温の湯水の混合比を調整するものである。混合弁15により給湯設定温度に調整された湯水は下流給湯通路部9bを通って給湯先に供給可能であり、湯張り弁16を開くことで浴槽40に湯張りされる。
給湯通路9には、給湯温度センサ9cが設けられ、混合弁15と給湯温度センサ9cの間にバイパス通路11から分岐し開閉弁18を有する分岐通路19が接続され、開閉弁18を開くことで高温出湯を回避可能に構成されている。
次に、循環加熱回路4について説明する。
循環加熱回路4は、往き側通路部4a、熱交換通路部4b、戻り側通路部4cを備えており、往き側通路部4aは貯湯タンク5の下部と熱交換通路部4bの上流端とを接続する配管であり、戻り側通路部4cは熱交換通路部4bの下流端と貯湯タンク5の上部とを接続する配管である。
循環加熱回路4には、往き側通路部4aの途中部に介装された循環ポンプ20と、貯湯タンク5をバイパスするためのバイパス通路21と、循環ポンプ20へ貯湯タンク5の下部から湯水が流入する状態と、バイパス通路21から湯水が流入する状態とに切替え可能な切替弁22と、戻り側通路部4c内を流れる湯水の温度を検出する温度センサ23(「温度検知手段」に相当する。)とが設けられている。バイパス通路21は、切替弁22と戻り側通路部4cの途中部とを接続する配管である。
制御ユニット6は、温度センサ5a〜5d、入水温度センサ8c、給湯温度センサ9c、外気温度センサ31等から検出信号を受けて、循環加熱回路4や給湯通路9等に備えられたバルブ、ポンプ等を作動させ、ヒートポンプ式熱源機3や補助熱源機7を運転して、使用者が操作リモコン41を介して設定した給湯設定温度での給湯が可能なように制御する。また、下記に詳述する漏水判定処理制御の制御プログラムが制御ユニット6に格納されている。
次に、ヒートポンプ式熱源機3について説明する。
図1に示すように、ヒートポンプ式熱源機3は、圧縮機25、凝縮熱交換器26、膨張弁27、蒸発熱交換器28を冷媒配管を介して接続することでヒートポンプ回路29を構成し、凝縮熱交換器26において、冷媒配管に封入された冷媒と循環加熱回路4の熱交換通路部4b内を流れる湯水との間で熱交換して貯湯運転が行われる。ヒートポンプ式熱源機3は、貯湯給湯ユニット2の制御ユニット6と電気的に接続されたヒートポンプ制御ユニット33で制御される。
貯湯運転時には、圧縮機25と蒸発熱交換器28用の送風ファン30とが夫々駆動され、圧縮機25により圧縮され昇温した冷媒の熱が、凝縮熱交換器26において循環加熱回路4内の熱交換通路部4bを流れる湯水との間で熱交換が行われて湯水が加熱される。熱交換により降温した液化状態の冷媒は、膨張弁27により膨張してさらに温度低下し、蒸発熱交換器28で外気の熱を吸熱した後、再び圧縮機25に向かう。このように冷媒がヒートポンプ回路29内を循環することにより循環加熱回路4内を流れる湯水を加熱して貯湯運転が行われる。
次に、図2に基づいて、本発明のヒートポンプ給湯装置1の制御ユニット6で実行される漏水判定制御について説明する。図2における実線のグラフは、凝縮熱交換器26に孔食等による漏水が発生していない正常時の温度直線Taを示し、破線のグラフは、凝縮熱交換器26に孔食等による漏水が発生している異常時の温度直線Tbを示している。
通常の貯湯運転の際には、切替弁22が貯湯タンク5側に切替えられており、循環ポンプ20へ貯湯タンク5の下部から湯水が流入する状態となっている。貯湯タンク5内の下部に貯留された低温の湯水が、循環ポンプ20で吸引・加圧されて、循環加熱回路4の往き側通路部4aを通って、ヒートポンプ式熱源機3側へ流れ、凝縮熱交換器26の熱交換通路部4bにおいて、ヒートポンプ回路29内を流れる高温の冷媒と熱交換され、低温の湯水が加熱されて高温の湯水となり、戻り側通路部4cを通って貯湯タンク5の上部へ戻される。これが繰り返し行われて、貯湯タンク5内の湯水が約65〜90℃の高温状態となってヒートポンプ式熱源機3における貯湯運転は終了する。
ヒートポンプ式熱源機3による湯水の貯湯運転が終了した後、少なくとも一定時間(例えば、約1時間)は、切替弁22をバイパス通路21側に切替えるとともに、循環加熱回路4の戻り側通路部4cに設けられた温度センサ23で検知される温度変化を監視していくと、水漏れしていない正常時は、循環加熱回路4内に湯水の流れが生じないため、循環加熱回路4内の高温の湯水の温度は、時間の経過に伴って放熱されて温度が低下していくため、温度センサ23で検知される温度変化は図2の温度直線Taとなる。
一方、凝縮熱交換器26の熱交換通路部4bにおいて、孔食等により漏水が発生している異常時は、貯湯運転が終了した後は切替弁22がバイパス通路21側に切替えられており、貯湯タンク5内の上部に貯留された高温の湯水が戻り側通路部4cを逆流して流れ続けるため、温度センサ23で検知される温度変化は高温のまま維持されて殆ど低下せず、図2の温度直線Tbとなる。
以上説明したヒートポンプ給湯装置1の作用、効果について説明する。
本発明のヒートポンプ給湯装置1によれば、ヒートポンプ式熱源機3を駆動して湯水の貯湯運転が終了して、貯湯タンク5が高温状態となった後、少なくとも一定時間(例えば、約1時間)は、切替弁22をバイパス通路21側に切替えて、バイパス通路21から循環ポンプ20へ湯水が流入する状態、即ち、貯湯タンク5の下部から湯水が流入するのを遮断した状態で、凝縮熱交換器26から貯湯タンク5に至る循環加熱回路4に備えられた温度センサ23(温度検知手段)の検知温度変化を監視することで、凝縮熱交換器26における漏水判定を行うことができる。
制御ユニット6に漏水がない正常状態のときの温度直線Taの温度低下率Vaを予め格納しておき、所定時間にわたる検知温度から温度直線Tbの温度低下率Vbを算出し、温度低下率Vaと温度低下率Vbとの差が所定値以上となった場合に、漏水発生と判定するように構成している。
即ち、漏水が発生すると、貯湯タンク5の上部から循環加熱回路4の戻り側通路部4cを通って高温の湯水が流れ続けるため、温度センサ23による検知温度の低下率は、漏水がない場合と比較して小さくなる。こうして、ヒートポンプ給湯装置1の既存の構造等を変更することなく、循環加熱回路4に既設の温度センサ23の検知温度を用いて精度良く漏水判定を行うことができる。
次に、実施例1のヒートポンプ給湯装置1を部分的に変更した実施例2について説明する。実施例2では、貯湯タンク5の外周に設けられた複数の温度センサ5a〜5d(「温度検知手段」に相当する。)で検知される温度変化を監視することにより、凝縮熱交換器26における漏水判定を行う。その他の構成、作用及び効果については、実施例1と同様であるので説明は省略する。
ヒートポンプ式熱源機3による湯水の貯湯運転が終了した後、少なくとも一定時間(約1時間)は、切替弁22をバイパス通路21側に切替えるとともに、貯湯タンク5の外周に設けられた複数の温度センサ5a〜5dで検知される温度変化を監視していくと、水漏れしていない正常時は、貯湯タンク5の周囲は断熱材(図示略)で覆われており、貯湯タンク5内の湯水の温度は殆ど低下しないため、複数の温度センサ5a〜5dの検出温度は殆ど変化しない。
一方、凝縮熱交換器26の熱交換通路部4bにおいて、孔食等により漏水が発生している異常時は、貯湯運転が終了した後は切替弁22がバイパス通路21側に切替えられているため、貯湯タンク5内の上部に貯留された高温の湯水が戻り側通路部4cを逆流してきて循環加熱回路4内に流入する。それと並行して、上水源から低温の水が給水通路8を通って貯湯タンク5内の下部から流入するので、貯湯タンク5内の最下貯留層から湯水温度が低下しはじめ、温度センサ5aの検出温度から低下していき、続いて温度センサ5b,5c,5dの順に検出温度が低下していく。
そこで、貯湯運転後の温度センサ5a〜5dで検知される温度変化を監視して、温度センサ5a,5b,5c,5dの順に検出温度が低下する変化が生じた場合に、漏水を判定する。また、例えば温度センサ5a〜5dの検出温度の平均値の温度低下率が所定値以上となった場合に、漏水を判定するようにしてもよい。但し、温度センサ5a〜5dの代わりに、温度センサ5a〜5dの内の一部の温度センサの検出温度に基づいて漏水発生を判定するようにしてもよい。
次に、前記実施例を部分的に変更した形態について説明する。
[1]本実施例1においては、温度センサ23は、戻り側通路部4cとバイパス通路21との接続部分付近に設けたが、これに限定されるものではなく、凝縮熱交換器26から貯湯タンク5の上部に至る循環加熱回路4、即ち戻り側通路部4cの任意の部位に設置されていればよい。
その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態を包含するものである。
1 :ヒートポンプ給湯装置
2 :貯湯給湯ユニット
3 :ヒートポンプ式熱源機
4 :循環加熱回路
5 :貯湯タンク
6 :制御ユニット
20 :循環ポンプ
21 :バイパス通路
22 :切替弁
23 :温度センサ
25 :圧縮機
26 :凝縮熱交換器
27 :膨張弁
28 :蒸発熱交換器
29 :ヒートポンプ回路

Claims (2)

  1. 圧縮機と凝縮熱交換器と膨張手段と蒸発熱交換器とを冷媒回路で接続したヒートポンプ式熱源機と、前記凝縮熱交換器で加熱された湯水を貯湯するための貯湯槽と、前記貯湯槽と前記ヒートポンプ式熱源機との間に湯水を循環させるための循環加熱回路とを備えたヒートポンプ給湯装置において、
    前記循環加熱回路には、循環ポンプと、前記貯湯槽をバイパスするためのバイパス通路と、循環ポンプへ貯湯槽の下部から湯水が流入する状態と、前記バイパス通路から湯水が流入する状態とに切替え可能な切替弁が設けられており、前記ヒートポンプ式熱源機を駆動して湯水の貯湯運転が終了した後の少なくとも一定時間は、前記切替弁をバイパス通路側に切替えるとともに、前記凝縮熱交換器から前記貯湯槽の上部に至る循環加熱回路に備えられた温度検知手段の検知温度変化を監視することにより漏水判定を行うことを特徴とするヒートポンプ給湯装置。
  2. 圧縮機と凝縮熱交換器と膨張手段と蒸発熱交換器とを冷媒回路で接続したヒートポンプ式熱源機と、前記凝縮熱交換器で加熱された湯水を貯湯するための貯湯槽と、前記貯湯槽と前記ヒートポンプ式熱源機との間に湯水を循環させるための循環加熱回路とを備えたヒートポンプ給湯装置において、
    前記循環加熱回路には、循環ポンプと、前記貯湯槽をバイパスするためのバイパス通路と、循環ポンプへ貯湯槽の下部から湯水が流入する状態と、前記バイパス通路から湯水が流入する状態とに切替え可能な切替弁が設けられており、前記ヒートポンプ式熱源機を駆動して湯水の貯湯運転が終了した後の少なくとも一定時間は、前記切替弁をバイパス通路側に切替えるとともに、前記貯湯槽に備えられた温度検知手段の検知温度変化を監視することにより漏水判定を行うことを特徴とするヒートポンプ給湯装置。
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