JP2012112289A - 副室式ガスエンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】小さな構造によって逆止弁に振動を与え得る副室式ガスエンジンを提供する。
【解決手段】副室式ガスエンジン1であって、主燃焼室と、主燃焼室と連通する副燃焼室3と、副燃焼室3から延出する燃料ガス供給経路9と、燃料ガス供給経路9を通って副燃焼室3へガスが流入することを許容しかつ副燃焼室3からガスが燃料ガス供給経路9を通って流出することを規制するように燃料ガス供給経路9に設けられる逆止弁4を有する。逆止弁4は、燃料ガス供給経路9の一部が形成される弁ハウジング5と、弁ハウジング5内に移動可能に設けられる弁体6と、弁ハウジング5に設けられた弁座5gに向けて弁体6を付勢するばね7と、弁体6に相対移動可能に取付けられかつ弁体6に衝突することで弁体6に振動を与え得る移動部材8を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、副室式ガスエンジンに関する。
副室式ガスエンジンは、主燃焼室と、主燃焼室と連通する副燃焼室と、副燃焼室から延出する燃料ガス供給経路と、燃料ガス供給経路を通って副燃焼室へガスが流入することを許容しかつ副燃焼室からガスが燃料ガス供給経路を通って流出することを規制するように燃料ガス供給経路に設けられる逆止弁を有する(特許文献1参照)。逆止弁と副燃焼室の間には、燃料ガス供給経路の途中において逆止弁に振動を付与するための加振手段が設けられる。
加振手段は、逆止弁に連通する第一パイプと、第一パイプよりも直径が大きくかつ第一パイプから延出する第二パイプと、第二パイプの直径より小さく第一パイプの直径よりも大きく第二パイプから延出する第三パイプと、第二パイプ内に移動可能に設けられる筒状の往復部材を有する。往復部材は、第一パイプ内と第三パイプ内の圧力差の変化を利用して第二パイプ内を移動し、第二パイプに振動を与える。加振手段によって発生した振動が逆止弁に伝わり、逆止弁に付着したカーボンが逆止弁から脱落され得る。したがって逆止弁の弁体がカーボンによって弁座に固着することが加振手段によって抑制され得る。
実開平5−58868号公報
しかし従来の加振手段は、逆止弁と別体であって外部から逆止弁全体を振動させる。そのため比較的大きな構造が必要であり、エンジンを小型にする際の障害になる。あるいは加振手段は、副燃焼室の近傍の熱容量を大きくし、副燃焼室からの放熱を多くさせる。そのため燃料効率を悪化させる等の問題がある。したがって小さな構造によって逆止弁に振動を与え得る副室式ガスエンジンが従来必要とされている。
前記課題を解決するために本発明は、各請求項に記載の通りの構成を備える副室式ガスエンジンであることを特徴とする。一つの特徴によると本発明は、主燃焼室と、主燃焼室と連通する副燃焼室と、副燃焼室から延出する燃料ガス供給経路と、燃料ガス供給経路を通って副燃焼室へガスが流入することを許容しかつ副燃焼室からガスが燃料ガス供給経路を通って流出することを規制するように燃料ガス供給経路に設けられる逆止弁を有する。逆止弁は、燃料ガス供給経路の一部が形成される弁ハウジングと、弁ハウジング内に移動可能に設けられる弁体と、弁ハウジングに設けられた弁座に向けて弁体を付勢するばねと、弁体に相対移動可能に取付けられかつ弁体に衝突することで弁体に振動を与え得る移動部材を有する。
したがって移動部材が弁体に振動を与え得る。例えば弁体が燃料ガス供給経路を開閉するために弁ハウジング内において移動する際に、移動部材が弁体に対して移動し衝突することで弁体に振動が加えられ得る。あるいはガスエンジンが複数の気筒を有し、他の気筒におけるガス燃焼時に生じる振動によって移動部材が弁体に対して移動し衝突することで弁体に振動が加えられ得る。弁体に振動が加えられると、弁体に付着したカーボンが弁体から脱落する。これにより弁体がカーボンによって弁座に固着することが抑制され得る。
また移動部材は、弁体に振動を直接与え、弁体からカーボンを脱落させ得る。そのため外部から逆止弁全体に振動を加える従来の加振手段に比べて小さなエネルギーで弁体からカーボンを脱落させ得る。かくしてガスエンジンを小さくし得る。また移動部材は、逆止弁の内部に設けられる。そのため逆止弁と別個に設けられる従来の振動装置に比べて、ガスエンジンを小さくあるいは軽量にし得る。また移動部材は、弁体の移動あるいは外力によって弁体に対して移動し得る。そのため上下流の差圧を利用して振動を発生する振動装置に比べて簡易な構成になる。また電力によって振動を発生させる振動装置と異なり、電力が不要であるために本発明が簡易に構成され得る。
副室式ガスエンジンの断面図である。 逆止弁近傍におけるガスエンジンの拡大断面図である。 他の形態にかかる逆止弁近傍におけるガスエンジンの拡大断面図である。 他の形態にかかる移動部材の斜視図である。
本発明の一つの実施の形態を図1,2にしたがって説明する。ガスエンジン1は、図1に示すように車両の動力を発生する車両用内燃機関である。ガスエンジン1は、副室式ガスエンジンであって、シリンダブロック12とシリンダヘッド13と副室部材10を有する。
シリンダブロック12には、図1に示すようにボア12aが形成される。ボア12aには、ピストン14が直線運動可能に収納される。ピストン14は、連結棒15によってクランクシャフト16に連結される。ピストン14の直線運動は、連結棒15によってクランクシャフト16の回転運動に変換される。
シリンダヘッド13は、図1に示すようにシリンダブロック12に連結される。シリンダブロック12とシリンダヘッド13とピストン14によって主燃焼室2が区画される。シリンダヘッド13には、主燃焼室2と連通する吸気ポート13aと排気ポート13bが形成される。吸気ポート13aに吸気弁18が設けられ、排気ポート13bに排気弁19が設けられる。吸気弁18を開けることで燃料ガスを含む希薄混合ガスが吸気ポート13aから主燃焼室2へ供給される。排気弁19を開けることで排気ガスが主燃焼室2から排気ポート13bへ排出される。
副室部材10は、図1に示すように略筒状であって、シリンダヘッド13に形成された取付孔13cに挿入される。副室部材10の内部には、副燃焼室3が区画される。副室部材10の下側端部は、主燃焼室2に突出する。該端部には、副燃焼室3と主燃焼室2とを連通する複数の噴孔10aが形成される。副室部材10の上側内周部には、弁プラグユニット20が装着される。
弁プラグユニット20は、図2に示すように逆止弁4と点火プラグ17を有する。逆止弁(ポペット型逆止弁)4は、弁ハウジング5と弁体6を有し、弁ハウジング5は、第一ハウジング5aと第二ハウジング5bを有する。第一ハウジング5aは、副室部材10の上側内周面10bに対して螺合または圧入される。第一ハウジング5aには、副燃焼室3に連通する燃料ガス供給経路9の一部を形成する第一ガス経路5cと第二ガス経路5dが形成される。
第一ガス経路5cは、図2に示すように副燃焼室3から上方に延出する。第二ガス経路5dは、第一ガス経路5cよりも直径が大きく、第一ガス経路5cから上方に延出する。第二ガス経路5dには、ばね7と弁体6が挿入される。第二ガス経路5dの上部には、第二ハウジング5bの下部が挿入される。
第二ハウジング5bは、図2に示すように筒状であって、筒内周面に第三ガス経路5fが形成される。第二ハウジング5bの上端部は、配管21を介して図1に示す燃料噴射装置22に接続される。燃料噴射装置22は、図示省略の制御装置によって制御されて燃料ガスを噴出する。噴出したガスは、燃料ガス供給経路9である配管21と第三ガス経路5fと第二ガス経路5dと第一ガス経路5cを介して副燃焼室3に供給される。
第二ハウジング5bの下側端部には、図2に示すように弁座5gが形成される。弁座5gは、第二ハウジング5bの内周面に傾斜角度を設けることで形成され、第二ハウジング5bの先端部に向けて徐々に大きくなる内周直径を有する。弁座5gには、下側から弁体6が押付けられる。
弁体6は、図2に示すように棒状の本体部材6aを有する。本体部材6aの上側端部には、略円錐状の傘部6bが形成される。本体部材6aには、軸孔6cと連通路6fが形成される。軸孔6cは、本体部材6aの軸中心に形成され、下側に開口する。軸孔6cには、ばね7が挿入される。連通路6fは、軸孔6cと本体部材6aの外周面を連通するように本体部材6aに形成される。
ばね7は、図2に示すように圧縮コイルスプリングである。ばね7の下端部は、第二ガス経路5dの底面5eに当接し、ばね7の上端部は、軸孔6cに張出す張出部6gに当接する。ばね7は、弾性的に圧縮されて、弁体6を弁座5gに向けて付勢する。弁体6は、傘部6bが弁座5gに当接し、これにより第二ガス経路5dと第三ガス経路5fの間をシールする。
本体部材6aの下部外周面には、図2に示すように第一規制部材(摺動支持部)6dが設けられ、本体部材6aの上部部外周面には、第二規制部材(摺動支持部)6eが設けられる。第一規制部材6dと第二規制部材6eは、円環状であって、本体部材6aの外周面全周から第一ハウジング5aの内周面に向けて突出する。第一規制部材6dと第二規制部材6eは、協働して弁体6が第二ガス経路5dにおいて大きく傾くことを規制する。
本体部材6aには、図2に示すように移動部材8が弁体6に対し相対移動可能に取付けられる。移動部材(加振リング)8は、円環状であって、移動部材8の中心には本体部材6aが挿入される挿入孔8aが形成される。挿入孔8aに本体部材6aを挿入するため、本体部材6aは、第一規制部材6dを有する第一部品と第二規制部材6eを有する第二部品で構成され、第一部品と第二部品をねじまたは圧入によって組付ける際に本体部材6aを挿入孔8aに挿入する。
点火プラグ17は、図2に示すように第一ハウジング5aに形成された取付孔5hに取付けられる。点火プラグ17の上端部は、第一ハウジング5aよりも上方に突出し、プラグコードと接続される。点火プラグ17の下端部は、副燃焼室3に突出し、火花を副燃焼室3内において発生し得る。
ガスエンジン1によって出力を得る場合は、図1に示す燃料噴射装置22から濃混合ガスを副燃焼室3に向けて噴射する。濃混合ガスは、主燃焼室2に供給される希薄混合ガスに比べて空気に対する比率が高い燃料ガスを含む。燃料ガスは、例えば天然ガスである。燃料噴射装置22から濃混合ガスが噴出されて、弁体6の上流の圧力が下流の圧力より高くなると、圧力差によって弁体6がばね7の付勢力に抗して弁座5gから離間する。
図2を参照するように濃混合ガスは、弁体6と弁座5gの隙間から弁体6と第一ハウジング5aの内周面の隙間、および連通路6fと軸孔6cを通って第二ガス経路5dから第一ガス経路5cへ流れ、副燃焼室3へ噴射される。点火プラグ17によって副燃焼室3に火花が発生すると、濃混合ガスが燃焼し、火炎が発生する。火炎の発生によって副燃焼室3の圧力が主燃焼室2の圧力より高くなり、副燃焼室3から噴孔10aを経て主燃焼室2にトーチ火炎が噴出される。トーチ火炎によって主燃焼室2の希薄混合ガスが燃焼する。
図1を参照するように主燃焼室2の希薄混合ガスが燃焼することで、主燃焼室2の圧力が変化してピストン14が上下動する。ピストン14が上下動する際に、吸気弁18と排気弁19が開閉する。これにより新気が主燃焼室2に取込まれ、排気ガスが主燃焼室2から排出される。したがって主燃焼室2において吸気、圧縮、燃焼・膨張、排気の各行程が行われ、ピストン14が上下動する。ピストン14の上下動は、連結棒15によってクランクシャフト16の回転運動に変換される。
図1を参照するように燃焼工程において副燃焼室3内のガスが燃焼すると、副燃焼室3の圧力が高くなる。副燃焼室3の圧力が高くなると、弁体6の下流の圧力が上流よりも高くなる。この時、弁体6は、燃料噴射装置22からガスが噴射されていない状態であるため、ばね7の付勢力によって弁座5gに押付けられ、かつ下流の圧力によって弁座5gに押付けられる。したがって副燃焼室3内のガスは、逆止弁4によって燃料噴射装置22側へ流れることが確実に抑制される。そのためガス燃焼の熱が逆止弁4によって燃料噴射装置22側に流出されることが抑制される。
副燃焼室3内の濃混合ガスが燃焼する場合、濃混合ガスに含まれる酸素が希薄混合ガスよりも少ないために、不完全燃焼が生じやすい。不完全燃焼によってカーボンが発生し、カーボンが弁体6に付着するおそれがある。弁体6にカーボンが付着すると、カーボンによって弁体6が弁座5gに固着して、副燃焼室3に濃混合ガスが十分に供給されず、副燃焼室3において失火のおそれが生じる。これに対して弁体6に付着したカーボンは、移動部材8によって弁体6から離脱され得る。
例えば、図2を参照するように弁体6は、濃混合ガスを副燃焼室3に供給、供給停止する際に、下方に移動しかつ上方に移動する。この時、移動部材8が弁体6に対して相対移動し、第一規制部材6dと第二規制部材6eに当たり得る。これにより移動部材8が弁体6に振動を与える。しかも移動部材8は、第一規制部材6dに当たる際に自重を利用して弁体6に振動を加え得る。
またガスエンジン1は、図1を参照するように主燃焼室2を含む気筒を複数有する。各気筒には副燃焼室3と逆止弁4が設けられる。逆止弁4に設けられた移動部材8は、他の気筒のガス爆発において生じる振動によって外力を受け、弁体6に対して移動し、弁体6に振動を加え得る。上記するように移動部材8が弁体6に振動を付与することで、弁体6に付着したカーボンが弁体6から脱落され得る。これにより弁体6が弁座5gに固着することが抑制され得る。
以上のように副室式ガスエンジン1は、図1,2に示すように主燃焼室2と、主燃焼室2と連通する副燃焼室3と、副燃焼室3から延出する燃料ガス供給経路9と、燃料ガス供給経路9を通って副燃焼室3へガスが流入することを許容しかつ副燃焼室3からガスが燃料ガス供給経路9を通って流出することを規制するように燃料ガス供給経路9に設けられる逆止弁4を有する。逆止弁4は、燃料ガス供給経路9の一部が形成される弁ハウジングと、弁ハウジング内に移動可能に設けられる弁体6と、弁ハウジング5に設けられた弁座5gに向けて弁体6を付勢するばね7と、弁体6に相対移動可能に取付けられかつ弁体6に衝突することで弁体6に振動を与え得る移動部材8を有する。
したがって移動部材8が弁体6に振動を与え得る。例えば弁体6が燃料ガス供給経路9を開閉するために弁ハウジング5内において移動する際に、移動部材8が弁体6に対して移動し衝突することで弁体6に振動が加えられ得る。あるいはガスエンジン1が複数の気筒を有し、他の気筒におけるガス燃焼時に生じる振動によって移動部材8が弁体6に対して移動し衝突することで弁体6に振動が加えられ得る。弁体6に振動が加えられると、弁体6に付着したカーボンが弁体6から脱落する。これにより弁体6がカーボンによって弁座5gに固着することが抑制され得る。
また移動部材8は、弁体6に振動を直接与え、弁体6からカーボンを脱落させ得る。そのため外部から逆止弁全体に振動を加える従来の加振手段に比べて小さなエネルギーで弁体6からカーボンを脱落させ得る。かくしてガスエンジン1を小さくし得る。また移動部材8は、逆止弁4の内部に設けられる。そのため逆止弁4と別個に設けられる従来の振動装置に比べて、ガスエンジン1を小さくあるいは軽量にし得る。また移動部材8は、弁体6の移動あるいは外力によって弁体6に対して移動し得る。そのため上下流の差圧を利用して振動を発生する振動装置に比べて簡易な構成になる。また電力によって振動を発生させる振動装置と異なり、電力が不要であるため本形態が簡易に構成され得る。
移動部材8は、図2に示すように弁ハウジング5に対する弁体6の移動方向と同じ方向に弁体6に対して移動可能に取付けられる。したがって移動部材8は、弁体6が弁ハウジング5に対して移動した際に弁体6に対して移動し易い。例えば、弁体6の移動方向と直交する方向に移動部材8が弁体6に対して移動可能に取付けられる場合に比べて移動部材8は弁体6に対して移動し易い。
図2に示すように移動部材8の弁体6に対する移動方向が重力方向と一致するように逆止弁4が配置される。したがって移動部材8は、弁体6に対して相対移動し衝突する際に重力を利用して移動部材8自身の重さを弁体6に付与し得る。そのため移動部材8は、自己の重さを利用して弁体6に振動を加え得る。
移動部材8には、図2に示すように弁体6の本体部材6aが挿入される挿入孔8aが形成される。本体部材6aには、移動部材8の第一方向側から張出して重力による移動部材8の第一方向(重力方向下側)への移動を規制し得る第一規制部材6dが設けられる。さらに本体部材6aには、移動部材8の第一方向側とは反対側の移動部材8の第二方向側から張出して移動部材8の第二方向(重力方向上側)への移動を規制し得る第二規制部材6eが設けられる。したがって移動部材8は、比較的容易な構造で弁体6に対して移動可能に装着され得る。
弁体6の第一規制部材6dと第二規制部材6eは、図2に示すように弁体6の本体部材6aの外周面全周から弁ハウジング5の内周面に向けて張出す。したがって弁体6は、第一規制部材6dと第二規制部材6eによって弁ハウジングに対して傾く量が規制され得る。また第一規制部材6dと第二規制部材6eは、移動部材8の移動を規制して移動部材8から衝撃(振動)を受け得る。したがって第一規制部材6dと第二規制部材6eは、上記する二つの役割を奏し得る。
移動部材8は、図2に示すように逆止弁4内に設けられる。したがって従来のように逆止弁4と別個に振動発生装置を有する場合に比べて本形態は、小形で熱容量が小さくし得る。そのため副燃焼室3から逆止弁4側への放熱量を少なくし得る。かくして副燃焼室3における失火のおそれが少なくなり、ガスエンジン1の燃費が向上され得る。
移動部材8は、図2に示すように逆止弁4内に設けられる。そのため副燃焼室3と逆止弁4の間に形成されるガス容量(バッファ)を小さくし得る。例えば、副燃焼室3と逆止弁4の間に振動装置を設ける場合に比べてバッファを小さくし得る。その結果、副燃焼室3の燃焼時における副燃焼室3の圧力上昇は、バッファによって減少され難く、副燃焼室3から主燃焼室2へ大きなトーチ火炎を発生させ得る。かくしてガスエンジン1の燃費が向上され得る。
本発明は、上記の形態に限定されず、図3,4に示す構成であっても良い。図3に示す弁体6には複数の移動部材23,24が移動可能に取付けられる。移動部材23,24は、円環状であって、移動部材23,24の中心には弁体6が挿入される挿入部23a,24aが形成される。弁体6の本体部材6aには、第一規制部材6dと第二規制部材6eの間に第三規制部材6hが形成される。第三規制部材6hは、円環状であって、本体部材6aの外周面全周から第一ハウジング5aの内周面に向けて突出する。
図3に示すように移動部材23は、第一規制部材6dと第三規制部材6hの間に取付けられる。移動部材24は、第三規制部材6hと第二規制部材6eの間に取付けられる。移動部材23,24は、弁体6の移動方向と同じ方向に弁体6に対して移動可能に取付けられる。
したがって弁体6には、図3に示すように同方向に移動可能に複数の移動部材23,24が取付けられる。そのため複数の移動部材23,24の各重さを軽くしつつ、全体の重さを所定の重さにし得る。これにより各移動部材23,24は、比較的小さな外力によって弁体6に対して移動でき、かつそれぞれが同方向に移動することで弁体6に対して所定の大きさの振動を加え得る。
図4に示す移動部材25は、主部材25aと、主部材25aと異なる比重を有する副部材25bを有する。主部材25aは、円環状であり、主部材25aには本体部材6aが挿入される挿入孔25a1が形成される。副部材25bは、主部材25aの一部に形成された凹部に嵌合される。
したがって移動部材25は、図4に示すように弁体6に対して本体部材6aを中心に回転可能に取付けられ、かつ本体部材6aの軸中心から外れた位置に重心を有する。そのため移動部材25は、弁体6に対して不規則に振動でき、これにより弁体6に不規則な振動を与え得る。かくして弁体6からカーボンを効果的に脱落させ得る。
本発明は、上記の形態に限定されず、下記の形態、あるいは上記または下記の形態を複数組合わせた形態等であっても良い。例えば弁体6は、図2に示すように棒状でも良いが、球状などの他の形状であっても良い。
移動部材8は、図2に示すように円環状でも良いが、矩形環状、C字状等でも良く、移動部材8に弁体6の本体部材6aが挿入される挿入孔が形成されれば良い。また、弁体6に第一規制部材6dと第二規制部材6eとを一体形成し、略直線状に形成した移動部材8を本体部材6aの外周からC字状になるように巻きかけて移動部材8に挿入孔を形成しても良い。
弁体6の外周面または内部に長溝または孔が形成され、長溝または孔に移動部材が移動可能に取付けられても良い。
移動部材は、弁体6の移動方向と同じ方向に弁体6に対して移動可能に取付けられても良いが、弁体6に対して他の方向に移動可能に取付けられても良い。
逆止弁4は、図2に示すように移動部材8が弁体6に対して重力方向に移動するように設置されても良いが、移動部材8が弁体6に対して他の方向に移動するように設置されても良い。
第一規制部材6dと第二規制部材6eは、図2に示すように本体部材6aと一体に形成されていても良いが、本体部材6aと別体で本体部材6aに取付けられても良い。第一規制部材6dと第二規制部材6eは、図2に示すように円環状でも良いが、ピン状等で、それぞれが本体部材6aに一つまたは複数設けられても良い。また、本体部材6aには第一規制部材6dのみを形成しても良い。
移動部材25は、図4に示すように主部材25aと副部材25bによって重心が本体部材6aの軸中心から外れても良いが、移動部材が点対称の形状でない形状を有し、これにより移動部材の重心が本体部材6aの軸中心から外れていても良い。
ガスエンジン1は、船舶などの他の動力源、あるいはガスヒートポンプなどに利用されても良い。燃料ガスは、天然ガス以外の水素、アルコール、油を含むガス等であっても良い。
1…ガスエンジン
2…主燃焼室
3…副燃焼室
4…逆止弁
5…弁ハウジング
5g…弁座
6…弁体
6a…本体部材
6d…第一規制部材
6e…第二規制部材
7…ばね
8,23〜25…移動部材
9…燃料ガス供給経路
10…副室部材
12…シリンダブロック
13…シリンダヘッド
14…ピストン
17…点火プラグ
20…弁プラグユニット
22…燃料噴射装置

Claims (8)

  1. 副室式ガスエンジンであって、
    主燃焼室と、該主燃焼室と連通する副燃焼室と、該副燃焼室から延出する燃料ガス供給経路と、前記燃料ガス供給経路を通って前記副燃焼室へガスが流入することを許容しかつ前記副燃焼室からガスが前記燃料ガス供給経路を通って流出することを規制するように前記燃料ガス供給経路に設けられる逆止弁を有し、
    前記逆止弁は、前記燃料ガス供給経路の一部が形成される弁ハウジングと、前記弁ハウジング内に移動可能に設けられる弁体と、前記弁ハウジングに設けられた弁座に向けて前記弁体を付勢するばねと、前記弁体に相対移動可能に取付けられかつ前記弁体に衝突することで前記弁体に振動を与え得る移動部材を有する副室式ガスエンジン。
  2. 請求項1に記載の副室式ガスエンジンであって、
    前記移動部材は、前記弁ハウジングに対する前記弁体の移動方向と同じ方向に前記弁体に対して移動可能に取付けられる副室式ガスエンジン。
  3. 請求項2に記載の副室式ガスエンジンであって、
    前記移動部材には、前記弁体の本体部材が挿入される挿入孔が形成され、
    前記本体部材には、前記移動部材の第一方向側から張出して重力による前記移動部材の第一方向への移動を規制し得る第一規制部材が設けられる副室式ガスエンジン。
  4. 請求項3に記載の副室式ガスエンジンであって、
    前記本体部材には、前記移動部材の前記第一方向側とは反対側の前記移動部材の第二方向側から張出して前記移動部材の第二方向への移動を規制し得る第二規制部材が設けられる副室式ガスエンジン。
  5. 請求項4に記載の副室式ガスエンジンであって、
    前記弁体の前記第一規制部材と前記第二規制部材は、前記弁体の前記本体部材の外周面全周から前記弁ハウジングの内周面に向けて張出す副室式ガスエンジン。
  6. 請求項4または5に記載の副室式ガスエンジンであって、
    前記移動部材は、前記弁体に対して前記本体部材を中心に回転可能に取付けられ、かつ前記本体部材の軸中心から外れた位置に重心を有する副室式ガスエンジン。
  7. 請求項2〜6のいずれか一つに記載の副室式ガスエンジンであって、
    前記弁体に同方向に移動可能に複数の前記移動部材が取付けられる副室式ガスエンジン。
  8. 請求項2〜7のいずれか一つに記載の副室式ガスエンジンであって、
    前記移動部材の前記弁体に対する移動方向が、重力方向と一致するように前記逆止弁が配置される副室式ガスエンジン。
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