JP2012137053A - 燃料噴射弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料中に気泡を発生させることにより燃料の微粒化を図るとともに、燃料噴射方向の自由度を高めることを課題とする。
【解決手段】燃料噴射弁は、噴孔が設けられたノズルボディと、前記ノズルボディ内に摺動自在に配置され、前記ノズルボディ内のシート部に着座する弁部を備えたニードルと、前記シート部よりも上流側に設けられ、燃料に、前記ニードルの摺動方向に対して旋回する流れを付与する旋回流生成部と、前記シート部の下流側に設けられ、前記ニードルが最大リフト状態となったときに前記シート部と前記弁部との間に形成される隙間の中心軸と前記噴孔の噴孔軸との交点を中心点とする半球形状部を有し、前記旋回流生成部において生成された旋回流の旋回中心軸を変換する旋回軸変換室と、を備えている。半球形状部は、旋回流の旋回軸を変更し、燃料噴射方向を変更することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は燃料噴射弁に関する。
近年、内燃機関に関し、CO低減及びエミッション低減のため、過給リーン、大量EGR及び予混合自着火燃焼の研究が盛んに行われている。これらの研究によると、CO低減及びエミッション低減の効果を最大限に引き出すには、より燃焼限界近傍において安定した燃焼状態を得る必要がある。また、石油燃料の枯渇化が進む中、バイオ燃料など多種の燃料でも安定して燃焼できるロバスト性が要求される。このような安定した燃焼を得るのに最も重要な点は混合気の着火ばらつきを低減することや膨張行程で燃料を燃やしきる速やかな燃焼が必要とされる。
また、内燃機関の燃料供給において、過度応答性の向上、気化潜熱による体積効率向上や低温での触媒活性化用の大幅な遅角燃焼のために燃焼室内へ燃料を直接噴射する筒内噴射方式が採用されている。ところが、筒内噴射方式を採用することにより、噴霧燃料が液滴のまま燃焼室壁に衝突して起こるオイル希釈や、液状燃料で噴射弁の噴孔周りに生成されるデポジットによる噴霧悪化により燃焼変動が助長されていた。
このような筒内噴射方式の採用により生じるオイル希釈や噴霧悪化の対策をするとともに、着火ばらつきを低減し安定した燃焼を実現するには、燃焼室内の燃料が速やかに気化するように、噴霧を微粒化することが重要となる。
燃料噴射弁から噴射される噴霧の微粒化には薄膜化した液膜のせん断力によるもの、流れの剥離で発生するキャビテーションによるもの、超音波の機械的振動で表面に付着した燃料を微粒化するものなどが知られている。
特許文献1には、ノズル本体の中空穴の壁面と針弁の摺動面との間に形成された螺旋状通路を通った燃料を環状チャンバである燃料溜まりにおいて回転流とする燃料噴射ノズルが提案されている。この燃料噴射ノズルは、燃料溜まり内で回転する燃料を燃料溜まりの下流に設けられ、末広のテーパ面を有する単噴孔から燃料を噴射する。噴射された燃料は分散され、空気との混合が促進される。
特許文献2には、袋孔壁領域に流入開口が位置する噴射開口を備えた燃料噴射弁が開示されている。昨今、いわゆるサイド噴射弁を採用するエンジンが登場しており、燃料噴射弁の側方に向かって燃料を噴射することが求められることがある。袋孔壁領域に流入開口を位置させることにより、燃料噴射方向の自由度が高く、サイド噴射弁とすることが可能であると考えられる。
このように、燃料噴射ノズル、燃料噴射弁に対し、種々の提案がされている。
特開平10−141183号公報 特表2002−524685号公報
しかしながら、前記特許文献1に開示された燃料噴射ノズルは、旋回する燃料を加速させて燃料の噴霧を拡散することができるが、燃料中に気泡を発生させることによる燃料の微粒化は考慮されていない。また、特許文献2に開示された燃料噴射弁も、燃料中に気泡を発生させることによる燃料の微粒化は考慮されておらず、燃料中に気泡を発生させることにより燃料の微粒化を図ろうとした場合に、即座に適用できるものではない。
そこで本発明は、燃料中に気泡を発生させることにより燃料の微粒化を図るとともに、燃料噴射方向の自由度を高めることを課題とする。
上記課題を解決するために本明細書開示の燃料噴射弁は、噴孔が設けられたノズルボディと、前記ノズルボディ内に摺動自在に配置され、前記ノズルボディ内のシート部に着座する弁部を備えたニードルと、前記シート部よりも上流側に設けられ、燃料に、前記ニードルの摺動方向に対して旋回する流れを付与する旋回流生成部と、前記シート部の下流側に設けられ、前記ニードルが最大リフト状態となったときに前記シート部と前記弁部との間に形成される隙間の中心軸と前記噴孔の噴孔軸との交点を中心点とする半球形状部を有し、前記旋回流生成部において生成された旋回流の旋回中心軸を変換する旋回軸変換室と、を備えたことを特徴としている。
旋回軸変換室を備えることにより、半球形状部の任意の位置に開口した噴孔内に旋回流を導入することができる。噴孔内における旋回流は、燃料噴射弁の外部、例えば、燃焼室内から空気(既燃ガス)を導入して気柱を発生させることができる。気柱が発生すると、気柱の界面において燃料の微細気泡が生成される。生成された微細気泡は、噴射され、圧壊、すなわち、破壊される。これにより、燃料の微粒化が図られる。上述のように噴孔は、半球形状部の任意の位置に開口させることができるので、燃料噴射方向の自由度が高い。このため、本明細書開示の燃料噴射弁は、いわゆるサイド噴射弁として有用である。
ここで、前記中心点は、前記ニードルの摺動軸上に位置することが望ましい。
前記ニードルの先端部は、基端側に向かって凹状となる半球形状凹部を備えることができる。また、前記半球形状凹部の中心点は、前記ニードルが最大リフト状態となったときに、前記旋回軸変換室が備える前記半径球状部の中心点と一致することができる。
これにより、ニードルが閉弁状態となるときに、球体状の旋回軸変換室を形成することができる。これにより、ニードルの摺動方向に沿って生成された旋回流を、その減衰を抑制しつつ、噴孔軸に沿う方向に旋回流の旋回軸を変換することができる。
本明細書に開示された燃料噴射弁によれば、燃料中に気泡を発生させることにより燃料の微粒化を図るとともに、燃料噴射方向の自由度を高めることができる。
図1は、実施例の燃料噴射弁を搭載したエンジンシステムの一構成例を示す説明図である。 図2は、実施例1の燃料噴射弁の要部を断面として示す説明図である。 図3は、実施例1の燃料噴射弁の先端部を断面とし拡大して示す説明図である。 図4は、実施例1の燃料噴射弁の先端部を模式的に示す説明図である。 図5は、旋回中心軸が変換され、噴孔内に旋回流が存在する状態を模式的に示す説明図である。 図6は、実施例2の燃料噴射弁の先端部を模式的に示す説明図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面と共に詳細に説明する。ただし、図面中、各部の寸法、比率等は、実際のものと完全に一致するようには図示されていない場合がある。また、図面によっては細部が省略されている場合もある。さらに、図面によっては断面を示すハッチングが省略されている場合がある。
本発明の実施例1について図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明の燃料噴射弁30を搭載したエンジンシステム1の一構成例を示した図である。なお、図1にはエンジン1000の一部の構成のみが示されている。
図1に示すエンジンシステム1は、動力源であるエンジン1000を備えており、エンジン1000の運転動作を総括的に制御するエンジンECU(Electronic Control Unit)10を備えている。エンジンシステム1は、エンジン1000の燃焼室11内へ燃料を噴射する燃料噴射弁30を備えている。エンジンECU10は、制御部の機能を備える。エンジンECU10は、演算処理を行うCPU(Central Processing Unit)と、プログラム等を記憶するROM(Read Only Memory)と、データ等を記憶するRAM(Random Access Memory)やNVRAM(Non Volatile RAM)と、を備えるコンピュータである。
エンジン1000は、車両に搭載されるエンジンであって、燃焼室11を構成するピストン12を備えている。ピストン12は、エンジン1000のシリンダに摺動自在に嵌合されている。そして、ピストン12は、コネクティングロッドを介して出力軸部材であるクランクシャフトに連結されている。
吸気ポート13から燃焼室11内へ流入した吸入空気は、ピストン12の上昇運動により燃焼室11内で圧縮される。エンジンECU10は、クランク角センサからのピストン12の位置、および吸気カム角センサからのカム軸回転位相の情報に基づき、燃料噴射タイミングを決定し燃料噴射弁30に信号を送る。燃料噴射弁30は、エンジンECU10の信号に従って、指示された噴射タイミングで燃料を噴射する。燃料噴射弁30より噴射された燃料は、霧化して圧縮された吸入空気と混合される。そして、吸入空気と混合された燃料は、点火プラグ18によって点火されることで燃焼し、燃焼室11内を膨張させてピストン12を下降させる。この下降運動がコネクティングロッドを介してクランクシャフトの軸回転に変更されることにより、エンジン1000は動力を得る。
燃焼室11には、それぞれ燃焼室11と連通する吸気ポート13と、吸気ポート13に連結し、吸入空気を吸気ポート13から燃焼室11へと導く吸気通路14とが接続されている。更に、各気筒の燃焼室11には、それぞれ燃焼室11と連通する排気ポート15と、燃焼室で発生した排気ガスをエンジン1000の外部へと導く排気通路16が接続されている。吸気通路14には、サージタンク22が配置されている。
吸気通路14には、エアフロメータ、スロットルバルブ17およびスロットルポジションセンサが設置されている。エアフロメータおよびスロットルポジションセンサは、それぞれ吸気通路14を通過する吸入空気量、スロットルバルブ17の開度を検出し、検出結果をエンジンECU10に送信する。エンジンECU10は、送信された検出結果に基づいて吸気ポート13および燃焼室11へ導入される吸入空気量を認識し、スロットルバルブ17の開度を調整することで吸入空気量を調節する。
排気通路16には、ターボチャージャ19が設置されている。ターボチャージャ19は、排気通路16を流通する排気ガスの運動エネルギーを利用してタービンを回転させ、エアクリーナーを通過した吸入空気を圧縮してインタークーラーへと送り込む。圧縮された吸入空気は、インタークーラーで冷却された後に一旦サージタンク22に貯留され、その後、吸気通路14へと導入される。この場合、エンジン1000は、ターボチャージャ19を備える過給機付エンジンに限られず、自然吸気(Natural Aspiration)エンジンであってもよい。
ピストン12は、その頂面にキャビティを有する。キャビティは、燃料噴射弁30の方向から点火プラグ18の方向へと連続するなだらかな曲面によってその壁面が形成されており、燃料噴射弁30から噴射された燃料を壁面形状に沿って点火プラグ18近傍へと導く。この場合、ピストン12は、その頂面の中央部分に円環状にキャビティが形成されるリエントラント型燃焼室等、エンジン1000の仕様に応じて任意の位置・形状でキャビティを形成することができる。
燃料噴射弁30は、吸気ポート13下部の燃焼室11に装着されている。燃料噴射弁30は、エンジンECU10の指示に基づいて、燃料ポンプから燃料流路を通じて高圧供給された燃料をノズルボディ31先端部に設けられた噴孔33より燃焼室11内へ直接噴射する。噴射された燃料は、燃焼室11内で霧化し吸入空気と混合されつつキャビティの形状に沿って点火プラグ18近傍へと導かれる。燃料噴射弁30のリーク燃料は、リリーフ弁からリリーフ配管を通じて燃料タンクへと戻される。
この燃料噴射弁30は、吸気ポート13下部に限られず燃焼室11の任意の位置に設置することができる。例えば、燃焼室11の中央上側から噴射するように配置することもできる。
なお、エンジン1000は、ガソリンを燃料とするガソリンエンジン、軽油を燃料とするディーゼルエンジン、ガソリンとアルコールとを任意の割合で混合した燃料を使用するフレキシブルフューエルエンジンのいずれでもよい。また、その他、燃料噴射弁によって噴射可能などのような燃料を用いるエンジンであってもよい。エンジンシステム1は、エンジン1000と複数の電動モータとを組み合わせたハイブリッドシステムであってもよい。
次に、本発明の一実施例である燃料噴射弁30の内部構成について詳細に説明する。
燃料噴射弁30は、ノズルボディ31、ニードル32、駆動機構45を備えている。駆動機構45はニードル32の摺動動作を制御する。駆動機構45は、圧電素子、電磁石などを用いたアクチュエータやニードル32へ適切な圧力を付与する弾性部材など、ニードル32が動作するのに適する部品を備えた従来から知られる機構である。以下の説明において、先端側とは図面中の下側を示し、基端側とは図面中の上側を示すこととする。
ノズルボディ31の先端部には噴孔33が設けられている。ノズルボディ31の内部には、ニードル32の弁部32aが着座するシート部34が形成されている。ニードル32は、ノズルボディ31内に摺動自在に配置されることによって、ノズルボディ31との間に燃料圧力室を兼ねる燃料導入路35を形成する。そして、ノズルボディ31内のシート部34に着座することによって燃料噴射弁30を閉弁状態とする。ニードル32は、駆動機構45により上方に引き上げられ、シート部34から離座することによって開弁状態となる。シート部34は、噴孔33から奥まった位置に設けられている。
燃料噴射弁30は、ニードルガイド36を備えている。ニードルガイド36の外周面には、燃料通路となる螺旋溝36aが設けられている。このニードルガイド36は、シート部34よりも上流側に設けられ、燃料導入路35から導入される燃料にニードル32の摺動軸AX1に沿う方向(摺動方向)に対して旋回する流れを付与する旋回流生成部に相当する。ニードルガイド36は、筒状の部材であり、その内周面は、ニードル32の摺動面となる。ニードルガイド36は、ノズルボディ31の内側に圧入によって固定されている。
シート部34の下流側には、旋回軸変換室37が設けられている。ニードルガイド36は、シート部34の下流、すなわち、旋回軸変換室37に導入される燃料に旋回流を生成する。摺動軸AX1は、ニードル32の軸線と一致している。
旋回軸変換室37について、図4を参照して詳細に説明する。図4におけるニードル32は、最大リフト状態となっている。旋回軸変換室37は、シート部34の下流側に設けられている。旋回軸変換室37は、半球形状部37aを備えている。半球形状部37aは、ニードル32が最大リフト状態となったときにシート部34と弁部32aとの間に形成される隙間の中心軸AX2と噴孔の噴孔軸AX3との交点を中心点Cとしている。中心点Cは、摺動軸AX1上に位置している。すなわち、中心点Cは、摺動軸AX1、中心軸AX2及び噴孔軸AX3との交点に位置している。旋回軸変換室37は、半球形状部37aに衝突した旋回流f1を旋回流f2に変換する。ここで、旋回流f1は、ニードルガイド36に設けられた螺旋溝36aを燃料が通過することにより形成される。旋回流f1は、摺動軸AX1を旋回中心軸としている。旋回流f2は、噴孔33内に形成される。旋回流f2は、噴孔軸AX3を旋回中心軸としている。
このように、旋回流f1から旋回中心軸が変換された噴孔33内の旋回流f2は、図5で説明するように気柱APを形成する。具体的には、旋回流f2の中心部に負圧の領域が発生する。噴孔33は、燃焼室に開口しているため、噴孔33内の負圧領域に既燃ガスが導入される。これによって気柱APが形成される。気柱APの界面では、微細気泡が生成される。生成された微細気泡は、噴孔33から噴射された後に崩壊し、燃料の微粒化が達成される。
なお、噴孔33の直径Dは、φ0.8mm、噴孔33の長さLは、2.0mmに設定され、半球形状部37aの半径が0.8mmに設定されている。また、摺動軸AX1と噴孔軸AX3とがなす角は30°としている。各部の寸法は、以下のように決定することができる。すなわち、噴孔長Lと噴孔径Dの関係をL/D≧1.5とすることができる。例えば、噴孔長Lを1.3mmに設定し、噴孔径Dを0.8mmとすることができる。この場合、L/D=1.625となり、上記条件を満たしている。このように寸法を決定することにより、噴孔33内で燃料を十分に回転させることができ、噴孔軸AX3中心に安定した旋回流を発生させることができる。この結果、燃料室11内から既燃ガスを吸引し、気柱APを発生させることができる。
以上のような燃料噴射弁30は、半球形状部37aに噴孔33を開口させることで、噴孔33内に旋回流を導入することができる。燃料噴射弁33は、噴孔軸の設定自由度が高い。このため、いわゆるサイド噴射のエンジンにおいて燃料が燃焼室壁面に付着することを抑制することができる。また、側方に拡がる燃焼室内に均質な混合気を行き渡らせることができる。
また、噴孔33内で燃料が噴射されるため、噴霧角を大きくすることもできる。噴霧角が大きくなると、燃料が拡散することに伴って、微細気泡も拡散する。この結果、混合気の均質化が図られる。さらに、デッドボリュームを小さくすることができるため、噴射初期から微細気泡を発生させ、燃料が微粒化されることが期待される。
また、半球形状部37aは、比較的簡単に加工することができる。このため、生産性が向上し、低コスト化にも有利である。
つぎに、実施例2について図5を参照しつつ説明する。実施例2が実施例1と異なる点は、実施例2におけるニードル32の先端部が、基端側に向かって凹状となる半球形状凹部32bを備えている点である。他の構成要素は、実施例1と同様であるので、実施例1と共通する要素については図面中、同一の参照番号を付し、その詳細な説明は省略する。なお、半球形状凹部32bは、完全に半球形状であることは求められず、球形面の一部を備えていればよい。
半球形状凹部32bの中心点は、中心点Cに一致している。すなわち、ニードル32が最大リフト状態となったときに、旋回軸変換室37が備える半径球状部37aの中心点と一致している。これにより、中心点Cを中心とする球体面が形成される。これにより、旋回軸変換室37内において旋回ベクトルの減衰を抑制しつつ旋回流の旋回軸を変換し、旋回流を噴孔33内へ誘導することができる。
上記実施例は本発明を実施するための一例にすぎない。よって本発明はこれらに限定されるものではなく、請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
1 エンジンシステム
10 エンジンECU
11 燃焼室
12 ピストン
30 燃料噴射弁
31 ノズルボディ
32 ニードル
32a 弁部
32b 半球形状凹部
33 噴孔
34 シート部
35 燃料導入路
36 ニードルガイド
36a 螺旋溝
37 旋回軸変換室
37a 半球形状部
C 半球形状部の中心点
AP 気柱
f1、f2 旋回流

Claims (4)

  1. 噴孔が設けられたノズルボディと、
    前記ノズルボディ内に摺動自在に配置され、前記ノズルボディ内のシート部に着座する弁部を備えたニードルと、
    前記シート部よりも上流側に設けられ、燃料に、前記ニードルの摺動方向に対して旋回する流れを付与する旋回流生成部と、
    前記シート部の下流側に設けられ、前記ニードルが最大リフト状態となったときに前記シート部と前記弁部との間に形成される隙間の中心軸と前記噴孔の噴孔軸との交点を中心点とする半球形状部を有し、前記旋回流生成部において生成された旋回流の旋回中心軸を変換する旋回軸変換室と、
    を備えたことを特徴とした燃料噴射弁。
  2. 前記中心点は、前記ニードルの摺動軸上に位置することを特徴とした請求項1記載の燃料噴射弁。
  3. 前記ニードルの先端部は、基端側に向かって凹状となる半球形状凹部を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料噴射弁。
  4. 前記半球形状凹部の中心点は、前記ニードルが最大リフト状態となったときに、前記旋回軸変換室が備える前記半径球状部の中心点と一致することを特徴とした請求項3記載の燃料噴射弁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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