JP2019086070A - コネクティングロッド - Google Patents

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正徳 ▲高▼橋
正徳 ▲高▼橋
Masanori Takahashi
内田 光宣
Mitsunori Uchida
光宣 内田
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Abstract

【課題】 シリンダ内の圧縮比を変更可能なコネクティングロッドを提供する。
【解決手段】 コネクティングロッド1のクランク側ロッド20は、ピストン側ロッド10の摺動部15を収容する油圧室200、並びに、摺動部15によって区画されるピストン側圧力室201とクランク側圧力室202とをそれぞれ個別に連通可能なピストン側流路231及びクランク側流路232を有するクランク側ロッド部23を有する。第一逆止弁31は、ピストン側流路231に設けられ、ピストン側圧力室201からクランク側圧力室202へのオイルの流入を規制する。第二逆止弁32は、クランク側流路232に設けられ、クランク側圧力室202からピストン側圧力室201へのオイルの流入を規制する。流路切替部40は、ピストン側圧力室201とクランク側圧力室202との連通をピストン側流路231またはクランク側流路232のいずれかに切替可能である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、コネクティングロッドに関する。
従来、ピストンとクランクシャフトとを連結するコネクティングロッドが知られている。コネクティングロッドは、ピストンの上下運動をクランクシャフトに伝達する。例えば、特許文献1には、ピストンに連結するピストン側ロッド、及び、クランクシャフトに連結しピストン側ロッドに対して相対移動可能なクランク側ロッドを備え、ピストンを往復移動可能に収容するシリンダ内の圧縮比を変更可能なコネクティングロッドが記載されている。
特表2016−535838号公報
特許文献1に記載のコネクティンロッドでは、ピストン側ロッドとクランク側ロッドとの間に形成される高圧室にクランクピンから供給されるオイルを供給することによって、ピストン側ロッドとクランク側ロッドとの相対位置を変化させる。しかしながら、クランクピンが供給するオイルは、気泡を含んでいる場合が多く、また、断続的に供給されるため、空気を含むおそれがある。高圧室に供給されているオイルに空気が含まれていると、シリンダ内における圧力変化がコネクティングロッドに作用するとき、高圧室が所望の体積を維持することができない。このため、ピストン側ロッドとクランク側ロッドとの相対位置を所望の位置とすることができなくなるおそれがある。
本発明の目的は、シリンダ内の圧縮比を変更可能なコネクティングロッドを提供することにある。
本発明は、ピストン(924)とクランクシャフト(925)とを連結可能なコネクティングロッドであって、ピストン連結部材(10)、クランク側連結部材(21,22)油圧室形成部(23,53,63,73)、第一逆止弁(31)、第二逆止弁(32)、及び、流路切替部(40,65)を備える。
ピストン側連結部材は、ピストンに連結する。
クランク側連結部材は、ピストン側連結部材に対して相対移動可能に設けられ、クランクシャフトに連結する。
油圧室形成部は、ピストン側連結部材またはクランク側連結部材のいずれか一方に設けられる。油圧室形成部は、ピストン側連結部材またはクランク側連結部材のいずれか他方が有する摺動部(15)を摺動可能に収容する油圧室(200)、及び、摺動部によって油圧室のピストン側に区画されるピストン側圧力室(201)と摺動部によって油圧室のクランクシャフト側に区画されるクランク側圧力室(202)とをそれぞれ個別に連通可能な二つの流路を有する。
第一逆止弁は、二つの流路の第一流路(231,233,234)に設けられ、クランク側圧力室からピストン側圧力室への流体の流入を許容し、ピストン側圧力室からクランク側圧力室への流体の流入を規制する。
第二逆止弁は、二つの流路の第二流路(232,233,234)に設けられ、クランク側圧力室からピストン側圧力室への流体の流入を規制し、ピストン側圧力室からクランク側圧力室への流体の流入を許容する。
流路切替部(40,65)は、ピストン側圧力室とクランク側圧力室との連通を第一流路または第二流路のいずれかに切替可能である。
本発明のコネクティングロッドは、ピストン側連結部材またはクランク側連結部材のいずれか一方に設けられる油圧室形成部を備える。油圧室形成部は、ピストン側連結部材またはクランク側連結部材のいずれか他方が有する摺動部によってピストン側圧力室とクランク側圧力室とに区画される油圧室を有する。ピストン側圧力室に流体が流入すると摺動部がクランク側に移動するためクランク側圧力室の体積が小さくなり、ピストン側連結部材とクランク側連結部材との相対距離が短くなるため、圧縮比が小さくなる。また、クランク側圧力室に流体が流入すると摺動部がピストン側に移動するためピストン側圧力室の体積が小さくなり、ピストン側連結部材とクランク側連結部材との相対距離が長くなるため、圧縮比が大きくなる。
本発明のコネクティングロッドでは、クランク側圧力室に流入する流体は、第二流路を流れる。これにより、第二流路を流れる流体が気泡や空気を含まない場合、シリンダ内の圧力が急激に変化してもクランク側圧力室は所望の体積を維持することができる。したがって、本発明のコネクティングロッドは、ピストン側連結部材とクランク側連結部材とのとの相対位置を所望の位置とすることができるため、シリンダ内の圧縮比を確実に変更することができる。
第一実施形態によるコネクティングロッドの全体模式図である。 第一実施形態によるコネクティングロッドが適用されるエンジンシステムの全体模式図である。 第一実施形態によるコネクティングロッドが有する流路切替部の作用を説明する模式図である。 第一実施形態によるコネクティングロッドの作用を説明する模式図である。 第二実施形態によるコネクティングロッドの全体模式図である。 第二実施形態によるコネクティングロッドが有する気泡除去部の作用を説明する模式図である。 第三実施形態によるコネクティングロッドの全体模式図である。 第三実施形態によるコネクティングロッドが有する流路切替部の作用を説明する模式図である。 第一実施形態によるコネクティングロッドの全体模式図である。 第四実施形態によるコネクティングロッドが適用されるエンジンシステムの全体模式図である。
以下、複数の実施形態について図面に基づいて説明する。
(第一実施形態)
第一実施形態によるコネクティングロッド1を図1〜5に基づいて説明する。コネクティングロッド1は、図2に示すエンジンシステム90に適用される。
最初に、コネクティングロッド1が適用されるエンジンシステム90の構成を説明する。エンジンシステム90は、吸気系91、エンジン92、排気系93などを備える。
吸気系91は、吸気マニホールド911、吸気量センサ912、スロットルバルブ913、及び、燃料噴射弁914を有する。
吸気マニホールド911は、大気中の空気をエンジン92の燃焼室900に導く。
吸気量センサ912は、吸気マニホールド911内を流れる空気の量を検出する。
スロットルバルブ913は、吸気マニホールド911内を流れる空気の量を調整する。
燃料噴射弁914は、吸気マニホールド911内に燃料を噴射する。
吸気系91では、吸気マニホールド911内を流れる空気と燃料との混合気は、エンジン92が有する吸気ポート910を介して燃焼室900に導入される。吸気ポート910の開閉は、吸気弁915によって行う。
エンジン92は、シリンダヘッド921、シリンダブロック922、クランクケース923、ピストン924、クランクシャフト925、コネクティングロッド1、及び、点火プラグ926を有する。
シリンダヘッド921、シリンダブロック922、及び、ピストン924は、空気と燃料との混合気が導入される燃焼室900を形成する。ピストン924は、シリンダブロック922内を往復移動可能に収容されている。
クランクケース923は、クランクシャフト925を収容可能な収容空間920を有する。
コネクティングロッド1は、ピストン924とクランクシャフト925とを連結している。
点火プラグ926は、シリンダヘッド921に設けられ、燃焼室900の混合気を点火可能な火花を発生可能である。
排気系93は、エンジン92が有する排気ポート930に接続している。排気系93は、排気マニホールド931、及び、図示しない触媒などを有する。
排気マニホールド931は、燃焼室900における混合気の燃焼後の気体を排気としてエンジンシステム90の外部に排出する。排気マニホールド931を流れる排気は、排気マニホールド931に設けられている触媒によって浄化される。
次に、コネクティングロッド1の構成について、図1,3,4に基づいて説明する。コネクティングロッド1は、「ピストン側連結部材」としてのピストン側ロッド10、クランク側ロッド20、第一逆止弁31、第二逆止弁32、流路切替部40、及び、電気エネルギ供給部49を有する。なお、図1,3,4において、紙面上側をピストン924が位置する側として「ピストン側」とし、紙面下側をクランクシャフト925が位置する側として「クランク側」とする。
ピストン側ロッド10は、コネクティングロッド1においてピストン側に設けられる。ピストン側ロッド10は、燃焼室900側の端部がピストン924と回転可能に連結している。ピストン側ロッド10は、スモールエンド部11、ピストン側ロッド大径部12、ピストン側ロッド小径部13、連結部14、及び、摺動部15を有する。スモールエンド部11、ピストン側ロッド大径部12及びピストン側ロッド小径部13は、一体に形成されている。
スモールエンド部11は、コネクティングロッド1において最もピストン側に設けられている。スモールエンド部11は、略環状に形成されている部位である。スモールエンド部11は、ピストン924とコネクティングロッド1とを連結する図示しないピストンピンを挿通可能な通孔111を有する。ここで、通孔111の中心を中心C11とする。
ピストン側ロッド大径部12は、スモールエンド部11のクランク側に設けられている略有底筒状の部位である。ピストン側ロッド大径部12は、スモールエンド部11側とは反対側に開口する空間120を有する。
ピストン側ロッド小径部13は、ピストン側ロッド大径部12のクランク側に設けられている略筒状の部位である。ピストン側ロッド小径部13は、外径がピストン側ロッド大径部12の外径に比べ小さくなるよう形成されている。ピストン側ロッド小径部13は、クランク側ロッド20のピストン側の端部に挿入可能に形成されている。ピストン側ロッド小径部13は、ピストン側の端部からクランク側の端部まで貫通する通孔130を有する。通孔130は、ピストン側ロッド大径部12の空間120に連通している。
連結部14は、略棒状の部位であって、ピストン側ロッド大径部12の空間120及びピストン側ロッド小径部13の通孔130に挿入されている。連結部14は、ピストン側ロッド大径部12及びピストン側ロッド小径部13と一体に移動可能に形成されている。連結部14は、一体に成形されているスモールエンド部11、ピストン側ロッド大径部12及びピストン側ロッド小径部13と摺動部15とを連結する。
摺動部15は、連結部14のピストン側ロッド大径部12及びピストン側ロッド小径部13に挿入されている端部とは反対側の端部に設けられている。摺動部15は、外径が連結部14の外径に比べ大きくなるよう形成されている。摺動部15は、クランク側ロッド20が有する油圧室200に収容されている。摺動部15は、油圧室200を、ピストン側に区画されたピストン側圧力室201とクランク側に区画されたクランク側圧力室202(図4参照)とに区画する。
クランク側ロッド20は、コネクティングロッド1においてクランク側に設けられる。クランク側ロッド20は、収容空間920に位置する端部がクランクシャフト925と回転可能に連結している。クランク側ロッド20は、「クランク側連結部材」としてのビッグエンド部21、「クランク側連結部材」としてのキャップ部22、及び、「油圧室形成部」としてのクランク側ロッド部23を有する。ビッグエンド部21及びクランク側ロッド部23は、一体に形成されている。
ビッグエンド部21は、略C字状の部位であって、両端部がクランク側に位置するよう設けられている。
キャップ部22は、ビッグエンド部21のクランク側に位置する略C字状の部位であって、両端部がピストン側に位置するよう設けられている。キャップ部22は、ビッグエンド部21とともに、クランクシャフト925を挿通可能な通孔210を形成する。ここで、通孔210の中心を中心C21とする。
クランク側ロッド部23は、ビッグエンド部21のピストン側に設けられている略棒状の部位である。クランク側ロッド部23は、図1,4に示すように、ビッグエンド部21に接続する側の端部から外径が小さくなるよう形成されている。
クランク側ロッド部23は、油圧室200、挿入孔230、「第一流路」としてのピストン側流路231、「第二流路」としてのクランク側流路232、「第一流路」及び「第二流路」としての中央流路233、及び、「第一流路」及び「第二流路」としての制御用空間234を有する。
油圧室200は、クランク側ロッド部23のビッグエンド部21の近傍に設けられている。
挿入孔230は、クランク側ロッド部23のピストン側に形成されている。挿入孔230は、通孔235によって油圧室200と連通する。挿入孔230には、図1に示すように、連結部14が固定されているピストン側ロッド小径部13が挿入されている。通孔235には、連結部14が挿通されている。通孔235では、クランク側ロッド部23と連結部14との間において液密が維持されている。
ピストン側流路231は、図1において、油圧室200の右側に位置する。ピストン側流路231は、ピストン側圧力室201と制御用空間234とを連通可能に形成されている。
クランク側流路232は、図1において、油圧室200の左側に位置する。クランク側流路232は、ピストン側流路231とは別にピストン側圧力室201と制御用空間234とを連通可能に形成されている。
中央流路233は、図1において、油圧室200のクランク側に形成されている。中央流路233は、クランク側圧力室202と制御用空間234とを連通する。
制御用空間234は、中央流路233を挟んで油圧室200とは反対側に位置する。制御用空間234は、流路切替部40を収容可能に形成されている。
第一逆止弁31は、クランク側ロッド部23内において、ピストン側流路231に設けられている。第一逆止弁31は、ピストン側流路231を介したクランク側圧力室202からピストン側圧力室201への「流体」としてのオイルの流れを許容し、ピストン側圧力室201からクランク側圧力室202へのオイルの流れを規制する。
第二逆止弁32は、クランク側ロッド部23内において、クランク側流路232に設けられている。第二逆止弁32は、クランク側流路232を介したクランク側圧力室202からピストン側圧力室201へのオイルの流れを規制し、ピストン側圧力室201からクランク側圧力室202へのオイルの流れを許容する。
流路切替部40は、制御用空間234に収容されている。流路切替部40は、本体部41、切替用ピストン42、「付勢部材」としての戻しばね43、及び、駆動力発生部44を有する。
本体部41は、略有底筒状に形成されている。本体部41は、切替用ピストン42を収容可能な「連通空間」としての切替空間410、及び、切替空間410に連通する第一通路411、第二通路412、第三通路413を有する。
切替空間410は、本体部41の一端に開口414を有する。
第一通路411、第二通路412、及び、第三通路413は、本体部41において切替用ピストン42が移動する方向に沿う中心軸CA40の径方向から切替空間410に連通している。
第一通路411は、三つの連通路のうち開口414に最も近い位置に形成されている。第一通路411は、ピストン側流路231に連通している。
第二通路412は、三つの連通路のうち開口414から最も離れた位置に形成されている。第二通路412は、クランク側流路232に連通している。
第三通路413は、第一通路411と第二通路412との間に位置している。第三通路413は、中央流路233に連通している。
切替用ピストン42は、切替空間410に往復移動可能に収容されている。切替用ピストン42は、ピストン本体421、及び、案内部422を有する。
ピストン本体421は、略棒状の部材である。ピストン本体421は、切替空間410の内壁に摺動可能に形成されている。ピストン本体421は、第一通路411、第二通路412及び第三通路413側に複数の窪み423,424を有する。窪み423は、第一通路411と第三通路413を連通可能に形成されている。窪み424は、第二通路412と第三通路413とを連通可能に形成されている。窪み423と窪み424との間には、第三通路413の開口の縁部に当接可能な突部425を有する。ピストン本体421は、中心軸CA40を挟んで突部425の反対側に突部426を有する。突部426は、切替空間410の第一通路411、第二通路412及び第三通路413とは反対側の略中央に形成されている溝415に位置する。突部426は、溝415を形成する縁部に当接することによって、切替用ピストン42の中心軸CA40に沿う方向の移動が所定の範囲内となるよう切替用ピストン42の移動を規制する。
案内部422は、ピストン本体421の開口414側の端部に設けられる略筒状の部位である。案内部422は、磁性材料から形成されている。案内部422は、切替空間410の駆動力発生部44側に位置する接続空間236にピストン本体421と一体に移動可能に設けられている。案内部422の内側には戻しばね43が設けられている。
案内部422の駆動力発生部44側には、戻しばね43の一端を支持する支持部材427が設けられている。支持部材427の外径は、案内部422の内径に比べ小さい。
戻しばね43は、他端がピストン本体421の案内部422が設けられている端部に支持されている。戻しばね43は、ピストン本体421を駆動力発生部44から離れる方向に付勢する。
駆動力発生部44は、クランク側ロッド部23内において接続空間236に隣り合うよう設けられている。駆動力発生部44は、電気エネルギ供給部49が供給する電気エネルギによって自身の周囲に磁界を形成可能なコイル441を有する。コイル441が磁界を形成すると、案内部422が図3(b)に示すように、駆動力発生部44の方向に吸引される。
流路切替部40では、駆動力発生部44への通電を切り替えることによって切替用ピストン42を往復移動し、第一通路411と第三通路413との連通と、第二通路412と第三通路413との連通と、を切り替える。
具体的には、駆動力発生部44に電気エネルギが供給されていないとき、ピストン本体421は、図3(a)に示すように、戻しばね43の付勢力によって、駆動力発生部44から比較的離れた場所に位置している。このとき、突部425は、第三通路413の開口の縁部のうち第二通路412側の縁部に当接する。これにより、第二通路412と第三通路413とが遮断される一方、第一通路411と第三通路413とは連通する。したがって、図3(a)の白抜き矢印F11,F12に示すオイルの流れが可能となる。以下、図3(a)に示す状態を、第一の状態とする。
また、駆動力発生部44に電気エネルギが供給されているとき、案内部422は、戻しばね43の付勢力に抗する磁気吸引力によって、ピストン本体421とともに駆動力発生部44の方向に吸引される。このとき、突部425は、図3(b)に示すように、第三通路413の開口の縁部のうち第一通路411側の縁部に当接する。これにより、第一通路411と第三通路413とが遮断される一方、第二通路412と第三通路413とは連通する。したがって、図3(b)の白抜き矢印F13,F14に示すオイルの流れが可能となる。以下、図3(b)に示す状態を、第二の状態とする。
電気エネルギ供給部49は、外部の図示しないECUの指令に応じて駆動力発生部44への電気エネルギの供給を制御する。電気エネルギ供給部49は、制御部490、送信用コイル491、受信部492、及び、送電配線493を有する。
制御部490は、ECU及び送信用コイル491と電気的に接続している。制御部490は、ECUの指令に応じて送信用コイル491に供給する電気エネルギを制御する。
送信用コイル491は、キャップ部22のクランク側においてキャップ部22に非接触な状態で設けられている。送信用コイル491は、供給される電気エネルギによって自身の周囲に磁界を形成可能である。
受信部492は、キャップ部22の送信用コイル491近傍に設けられている。受信部492は、送信用コイル491が形成する磁界によって送信用コイル491に非接触な状態で電気エネルギを発生する。
送電配線493は、受信部492において発生した電気エネルギを駆動力発生部44に送る。
次に、コネクティングロッド1の作用について図1、3、4に基づいて説明する。
駆動力発生部44に電気エネルギが供給されていないとき、流路切替部40は、図3(a)に示す第一の状態となっている。このとき、コネクティングロッド1は、図1の状態となる。具体的には、流路切替部40において、第一通路411と第三通路413とが連通しているため、ピストン側流路231と中央流路233とが連通する。ピストン側流路231と中央流路233とが連通すると、クランク側圧力室202のオイルは、ピストン側圧力室201に流れる。これにより、図1に示すように、ピストン側圧力室201の体積が大きくなるため、ピストン側ロッド10は、クランク側に移動する。ピストン側ロッド10がクランク側に移動すると、ピストン側ロッド10の通孔111の中心C11と、クランク側ロッド20の通孔210の中心C21との間の距離が比較的短くなる。図1は、ピストン側圧力室201の体積が最大となっている状態を示している。このときの中心C11と中心C21との間の距離を距離L1とする。コネクティングロッド1が図1の状態では、エンジン92の圧縮比は比較的小さくなる。
駆動力発生部44に電気エネルギが供給されると、流路切替部40は、図3(b)に示す第二の状態となる。このとき、コネクティングロッド1は、図4の状態になる。具体的には、流路切替部40において、第二通路412と第三通路413とが連通しているため、クランク側流路232と中央流路233とが連通する。クランク側流路232と中央流路233とが連通すると、ピストン側圧力室201のオイルは、クランク側圧力室202に流れる。これにより、図4に示すように、クランク側圧力室202の体積が大きくなるため、ピストン側ロッド10は、図1の状態からピストン側に移動する。ピストン側ロッド10がピストン側に移動すると、ピストン側ロッド10の通孔111の中心C11と、クランク側ロッド20の通孔210の中心C21との間の距離L2が距離L1に比べ長くなる。コネクティングロッド1が図4の状態では、エンジン92の圧縮比は比較的大きくなる。なお、図4には、図1の状態におけるピストン側ロッド10及び通孔111の位置を二点鎖線で示す。
第一実施形態によるコネクティングロッド1では、ピストン側圧力室201、クランク側圧力室202、ピストン側流路231、クランク側流路232、及び、中央流路233は、液密可能に形成されている。これにより、空気などの気体を含むオイルがクランク側圧力室202に流入することを防止することができるため、燃焼室900における燃料の燃焼による圧力がコネクティングロッド1に作用しても、クランク側圧力室202は所望の体積を維持することができる。したがって、第一実施形態では、ピストン側ロッド10とクランク側ロッド20との相対位置を所望の位置とすることができるため、燃焼室900の圧縮比を確実に変更することができる。
(第二実施形態)
次に、第二実施形態によるコネクティングロッドを図5,6に基づいて説明する。第二実施形態は、第一流路と外部とを連通する外部流路、及び、気泡除去部を備える点が第一実施形態と異なる。なお、第一実施形態と実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第二実施形態によるコネクティングロッド2は、ピストン側ロッド10、クランク側ロッド50、第一逆止弁31、第二逆止弁32、流路切替部40、気泡除去部55、及び、電気エネルギ供給部49を有する。なお、図5,6において、紙面上側を「ピストン側」とし、紙面下側を「クランク側」とする。
クランク側ロッド50は、コネクティングロッド2においてクランク側に設けられる。クランク側ロッド50は、収容空間920に位置する端部がクランクシャフト925と回転可能に連結している。クランク側ロッド50は、ビッグエンド部21、キャップ部22、及び、「油圧室形成部」としてのクランク側ロッド部53を有する。ビッグエンド部21及びクランク側ロッド部53は、一体に形成されている。
クランク側ロッド部53は、ビッグエンド部21のピストン側に設けられている略棒状の部位である。クランク側ロッド部53は、図5に示すように、ビッグエンド部21に接続する側の端部から外径が小さくなるよう形成されている。クランク側ロッド部53は、油圧室200、挿入孔230、ピストン側流路231、クランク側流路232、中央流路233、外部流路533、連通路534、及び、制御用空間234を有する。
外部流路533は、ピストン側流路231とクランク側ロッド部53の外部とを連通するよう形成されている。第二実施形態では、外部流路533は、クランクシャフト925が有する油穴927から排出されるオイルが流入可能に形成されている。
連通路534は、ピストン側流路231に比べピストン側に設けられている。連通路534は、ピストン側流路231とピストン側流路231に比べピストン側のコネクティングロッド2の外部とを連通可能である。
気泡除去部55は、クランク側ロッド部53内において連通路534に設けられている。気泡除去部55の詳細を図6に基づいて説明する。気泡除去部55は、フロート551、ばね支持部552、及び、ばね553を有する。連通路534の気泡除去部55が設けられている箇所は、図6(a)、(b)に示すように、内径がばね支持部552の外径に比べ大きい。
フロート551は、図6(a)、(b)に示すように、外観が角丸長方形状に形成されている。フロート551は、連通路534において燃料の液面に浮くよう設計されている。フロート551のピストン側の端面554は、図6(b)に示すように、連通路534の内側縁部535に当接可能に形成されている。
ばね支持部552は、フロート551の中心軸に対して略垂直に設けられている平板状の部位である。ばね支持部552は、ばね553の一端を支持しつつ、フロート551の端面554が連通路534の内側縁部535に当接可能なようフロート551の方向を安定させることが可能である。
ばね553は、ばね支持部552のピストン側に設けられている。ばね553は、他端が連通路534のピストン側の内壁面536に支持されている。ばね553は、ばね支持部552を介してフロート551が連通路534の内側縁部535から離れるよう付勢する。
気泡除去部55は、図6(a)の状態では、燃料に含まれる気泡がクランク側からピストン側に移動し、連通路534を介してコネクティングロッド2の外部に排出される。また、オイルの圧力が一定の圧力以上になると、図6(b)に示すように、フロート551が連通路534の内側縁部535に当接するため、オイルの圧力が連通路534を介して抜けることを防止する。
第二実施形態によるコネクティングロッド2では、ピストン側流路231が外部流路533を介してコネクティングロッド2の外部と連通している。すなわち、第二実施形態では、油圧室200にコネクティングロッド2の外部のオイルが流入可能となっている。コネクティングロッド2の外部のオイルは、気泡を含んでいる場合があり、クランク側圧力室202に流入するオイルに気泡が含まれるおそれがある。
コネクティングロッド2では、連通路534に設けられている気泡除去部55によって、ピストン側流路231を流れるオイルに含まれる気泡をコネクティングロッド2の外部に排出することができる。これにより、ピストン側流路231からピストン側圧力室201に流入するオイル、及び、ピストン側圧力室201からクランク側圧力室202に流入するオイルに気泡が含まれることを防止することができる。したがって、第二実施形態は、第一実施形態と同じ効果を奏する。
また、コネクティングロッド2では、第一実施形態と異なり、コネクティングロッド2の外部のオイルが油圧室200に流入しても気泡除去部55によってオイルに含まれる気泡が除去されるため、シールを確実に維持することが不要となり、比較的安価に第一実施形態と同じ効果を発揮することができる。
(第三実施形態)
次に、第三実施形態によるコネクティングロッドを図7,8に基づいて説明する。第三実施形態は、流路切替部の構成が第一実施形態と異なる。なお、第一実施形態と実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第三実施形態によるコネクティングロッド3は、ピストン側ロッド10、クランク側ロッド60、第一逆止弁31、第二逆止弁32、流路切替部65、及び、油圧制御部69を有する。なお、図7,8において、紙面上側を「ピストン側」とし、紙面下側を「クランク側」とする。
クランク側ロッド60は、コネクティングロッド3においてクランク側に設けられる。クランク側ロッド60は、収容空間920に位置する端部がクランクシャフト925と回転可能に連結している。クランク側ロッド60は、ビッグエンド部21、キャップ部22、及び、「油圧室形成部」としてのクランク側ロッド部63を有する。ビッグエンド部21及びクランク側ロッド部63は、一体に形成されている。
クランク側ロッド部63は、ビッグエンド部21のピストン側に設けられている略棒状の部位である。クランク側ロッド部63は、図7に示すように、ビッグエンド部21に接続する側の端部から外径が小さくなるよう形成されている。クランク側ロッド部63は、油圧室200、挿入孔230、ピストン側流路231、クランク側流路232、中央流路233、駆動油供給路634、及び、制御用空間234を有する。
駆動油供給路634は、制御用空間234と連通するよう設けられている。駆動油供給路634は、クランクシャフト925の油穴927から排出されるオイルが流入可能に形成されている。
流路切替部65は、制御用空間234に収容されている。流路切替部65は、本体部41、切替用ピストン67、及び、「付勢部材」としての戻しばね68を有する。
切替用ピストン67は、切替空間410に往復移動可能に収容されている。切替用ピストン67は、略棒状の部材であって、切替空間410の内壁に摺動可能に形成されている。切替用ピストン67は、第一通路411、第二通路412及び第三通路413側に複数の窪み673,674を有する。窪み673は、第一通路411と第三通路413とを連通可能に形成されている。窪み674は、第二通路412と第三通路413とを連通可能に形成されている。窪み673と窪み674との間には、第三通路413の開口の縁部に当接可能な突部675を有する。切替用ピストン67は、突部675の反対側に溝415に位置する突部676を有する。突部676は、切替用ピストン67の中心軸CA65に沿う方向の移動が所定の範囲内となるよう切替用ピストン67の移動を規制する。
戻しばね68は、一端が切替用ピストン67の端部677の端面678に支持されている。他端は、切替用ピストン67の端面678に対向する制御用空間234の内壁面237に支持されている。戻しばね68は、切替用ピストン67を内壁面237から離れる方向に付勢する付勢力を発生する。
流路切替部65では、切替空間410に供給されるオイルの圧力によって切替用ピストン67を往復移動し、第一通路411と第三通路413との連通と、第二通路412と第三通路413との連通と、を切り替える。
具体的には、切替空間410に比較的低圧のオイルが供給されているとき、切替用ピストン67は、図8(a)に示すように、戻しばね68の付勢力によって制御用空間234の内壁面237から比較的離れた場所に位置している。このとき、突部675は、第三通路413の開口の縁部のうち第二通路412側の縁部に当接する。これにより、第二通路412と第三通路413とが遮断される一方、第一通路411と第三通路413とは連通する第一の状態となる。このとき、図8(a)の白抜き矢印F31,F32に示すオイルの流れが可能となる。
また、切替空間410に戻しばね68の付勢力に抗することが可能な比較的高圧のオイルが供給されているとき、図8(b)に示すように、突部425は、第三通路413の開口の縁部のうち第一通路411側の縁部に当接する。これにより、第一通路411と第三通路413とが遮断される一方、第二通路412と第三通路413とは連通する第二の状態となる。このとき、図8(b)の白抜き矢印F33,F34に示すオイルの流れが可能となる。
油圧制御部69は、ECUの指令に応じて流路切替部65に供給されるオイルの圧力を制御する。油圧制御部69は、制御部490、送信用コイル491、受信部492、送電配線693、及び、調圧バルブ694を有する。
送電配線693は、受信部492において発生した電気エネルギを調圧バルブ694に送る。
調圧バルブ694は、クランク側ロッド部63内において、駆動油供給路634に設けられている。調圧バルブ694は、駆動油供給路634を流れるクランクシャフト925の油穴927から排出されるオイルの圧力を調整可能である。
第三実施形態によるコネクティングロッド3では、ピストン側圧力室201、クランク側圧力室202、ピストン側流路231、クランク側流路232、及び、中央流路233は、液密可能に形成されている。コネクティングロッド3では、クランクシャフト925の油穴927から排出されるオイルの圧力を調整することによって、流路切替部65におけるピストン側流路231と中央流路233との連通と、クランク側流路232と中央流路233との連通と、を切り替える。これにより、コネクティングロッド3は、ピストン側ロッド10の通孔111の中心C11と、クランク側ロッド20の通孔210の中心C21との間の距離を制御することができる。したがって、第三実施形態は、第一実施形態と同じ効果を奏する。
(第四実施形態)
次に、第四実施形態によるコネクティングロッドを図9,10に基づいて説明する。第四実施形態は、切替用ピストンを駆動する作用力が第三実施形態と異なる。なお、第三実施形態と実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第四実施形態によるコネクティングロッド4は、図10に示すように、ピストン側ロッド10、クランク側ロッド70、第一逆止弁31、第二逆止弁32、流路切替部65、及び、油圧制御部79を有する。
クランク側ロッド70は、コネクティングロッド4においてクランク側に設けられる。クランク側ロッド70は、収容空間920に位置する端部がクランクシャフト925と回転可能に連結している。クランク側ロッド70は、図9に示すように、ビッグエンド部21、キャップ部72、及び、「油圧室形成部」としてのクランク側ロッド部73を有する。ビッグエンド部21及びクランク側ロッド部73は、一体に形成されている。
キャップ部72は、ビッグエンド部21のクランク側に位置する略C字状の部位であって、両端部がピストン側に位置するよう設けられている。キャップ部72は、ビッグエンド部21とともに、クランクシャフト925を挿通可能な通孔210を形成する。キャップ部72は、クランク側とピストン側とを貫通する駆動油供給路721を有する。駆動油供給路721は、収容空間920に連通している。
クランク側ロッド部73は、油圧室200、挿入孔230、ピストン側流路231、クランク側流路232、中央流路233、駆動油供給路734、及び、制御用空間234を有する。駆動油供給路734は、駆動油供給路721と制御用空間234とに連通するよう形成されている。駆動油供給路734は、収容空間920のオイルを制御用空間234に流入可能である。
油圧制御部79は、図10に示すように、ECUの指令に応じて収容空間920に供給されるオイルの圧力を制御する。油圧制御部79は、制御部790、循環流路791、及び、オイルポンプ792を有する。
制御部790は、ECU及びオイルポンプ792と電気的に接続している。制御部790は、オイルポンプ792の駆動を制御する。
循環流路791は、収容空間920のオイルが循環するよう設けられている。
オイルポンプ792は、循環流路791に設けられている。オイルポンプ792は、循環流路791を流れるオイルの圧力を調整可能である。
第四実施形態によるコネクティングロッド4では、ピストン側圧力室201、クランク側圧力室202、ピストン側流路231、クランク側流路232、及び、中央流路233は、液密可能に形成されている。コネクティングロッド4では、オイルポンプ792によって圧力が調整される収容空間920のオイルの圧力を利用して、流路切替部65におけるピストン側流路231と中央流路233との連通と、クランク側流路232と中央流路233との連通と、を切り替える。これにより、コネクティングロッド4は、ピストン側ロッド10の通孔111の中心C11と、クランク側ロッド20の通孔210の中心C21との間の距離を制御することができる。したがって、第四実施形態は、第一実施形態と同じ効果を奏する。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、コネクティングロッドは、エンジンシステムに用いられるとした。しかしながら、本発明のコネクティングロッドが適用される分野はこれに限定されない。例えば、ピストンタイプのコンプレッサーなどに適用されてもよい。
上述の実施形態では、「油圧室形成部」であるクランク側ロッド部は、クランク側ロッドのビッグエンド部に設けられるとし、油圧室を区画する「摺動部」は、ピストン側ロッドが有するとした。しかしながら、「油圧室形成部」が設けられる部材及び「摺動部」を有する部材は、これに限定されない。ピストン側ロッドに「油圧室形成部」を設け、クランク側ロッドが「摺動部」を有してもよい。
第一、二実施形態では、流路切替部は、本体部、切替用ピストン、戻しばね、及び、駆動力発生部を有するとした。第三、四実施形態では、本体部、切替用ピストン、及び、戻しばねを有するとした。しかしながら、流路切替部の構成はこれに限定されない。また、切替用ピストンを駆動する作用力は、磁気吸引力または圧力以外の作用力であってもよい。
上述の実施形態では、気泡除去部は、ピストン側流路に連通する連通路に設けられるとした。しかしながら、気泡除去部が設けられる位置はこれに限定されない。クランク側流路に連通する連通路に設けられ、クランク側流路を流れるオイルに含まれる気泡を除去してもよい。また、ピストン側流路及びクランク側流路のそれぞれを流れるオイルに含まれる気泡を除去可能なよう二つ以上設けてもよい。
以上、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
1,2,3,4・・・コネクティングロッド
10・・・ピストン側ロッド(ピストン側連結部材)
15・・・摺動部
21・・・ビッグエンド部(クランク側連結部材)
22・・・キャップ部(クランク側連結部材)
23,53,63,73・・・クランク側ロッド部(油圧室形成部)
31・・・第一逆止弁
32・・・第二逆止弁
40,65・・・流路切替部
200・・・油圧室
201・・・ピストン側圧力室
202・・・クランク側圧力室

Claims (7)

  1. ピストン(924)とクランクシャフト(925)とを連結可能なコネクティングロッドであって、
    前記ピストンに連結するピストン側連結部材(10)と、
    前記ピストン側連結部材に対して相対移動可能に設けられ、前記クランクシャフトに連結するクランク側連結部材(21,22)と、
    前記ピストン側連結部材または前記クランク側連結部材のいずれか一方に設けられ、前記ピストン側連結部材または前記クランク側連結部材のいずれか他方が有する摺動部(15)を摺動可能に収容する油圧室(200)、及び、前記摺動部によって前記油圧室の前記ピストン側に区画されるピストン側圧力室(201)と前記クランクシャフト側に区画されるクランク側圧力室(202)とをそれぞれ個別に連通可能な二つの流路を有する油圧室形成部(23,53,63,73)と、
    二つの前記流路の第一流路(231,233,234)に設けられ、前記クランク側圧力室から前記ピストン側圧力室への流体の流れを許容し、前記ピストン側圧力室から前記クランク側圧力室への流体の流れを規制する第一逆止弁(31)と、
    二つの前記流路の第二流路(232,233,234)に設けられ、前記クランク側圧力室から前記ピストン側圧力室への流体の流れを規制し、前記ピストン側圧力室から前記クランク側圧力室への流体の流れを許容する第二逆止弁(32)と、
    前記ピストン側圧力室と前記クランク側圧力室との連通を前記第一流路または前記第二流路のいずれかに切替可能な流路切替部(40,65)と、
    を備えるコネクティングロッド。
  2. 前記ピストン側圧力室、前記クランク側圧力室、及び、二つの前記流路は、液密が保持されている請求項1に記載のコネクティングロッド。
  3. 前記油圧室形成部は、前記第一流路と外部とを連通する外部流路(533)をさらに有し、
    前記第一流路を流れる流体に含まれる気泡を除去可能な気泡除去部(55)をさらに備える請求項1に記載のコネクティングロッド。
  4. 前記流路切替部は、
    前記第一流路及び前記第二流路のそれぞれに連通する連通空間(410)を有する本体部(41)、
    前記連通空間に往復移動可能に収容されている切替用ピストン(42,67)、
    並びに、
    前記切替用ピストンを前記切替用ピストンの往復移動の一方の方向に付勢可能な付勢部材(43,68)、
    を有し、
    前記切替用ピストンの往復移動によって、前記第一流路及び前記連通空間を介した前記ピストン側圧力室と前記クランク側圧力室との連通、または、前記第二流路及び前記連通空間を介した前記ピストン側圧力室と前記クランク側圧力室との連通を切替可能な請求項1〜3のいずれか一項に記載のコネクティングロッド。
  5. 前記切替用ピストンは、前記付勢部材の付勢力に抗する流体の圧力、または、磁気吸引力によって移動可能である請求項4に記載のコネクティングロッド。
  6. 前記切替用ピストンは、前記クランクシャフトの油穴(927)から排出されるオイルの圧力によって移動可能である請求項5に記載のコネクティングロッド。
  7. 前記クランクシャフトを収容可能なクランクケース(923)内のオイルの圧力を調整可能なオイルポンプ(792)をさらに備え、
    前記切替用ピストンは、前記クランクケース(923)内のオイルの圧力によって移動可能である請求項5に記載のコネクティングロッド。
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