JP2007187137A - 内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】隣り合うシリンダボア間の隔壁を適正に冷却できる内燃機関を提供すること。
【解決手段】この内燃機関1は、シリンダブロック2と、流量調整手段4とを有する。シリンダブロック2は、複数のシリンダボア22を有すると共に隣り合う一対のシリンダボア22間の隔壁にボア間冷却水通路25を有する。流量調整手段4は、ボア間冷却水通路25を流通する冷却水の流量を調整する機能を有する。これによって、隣り合うシリンダボア間の隔壁を冷却する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、内燃機関に関し、さらに詳しくは、隣り合うシリンダボア間の隔壁を適正に冷却できる内燃機関に関する。
多気筒型の内燃機関では、隣り合うシリンダボア間の隔壁内に冷却水の通路が形成されている。かかる構成では、この通路を流れる冷却水によりシリンダボア間の隔壁が冷却される。これにより、隔壁の温度上昇に起因するオイル消費量の悪化などが抑制される。
かかる構成を採用する従来の内燃機関には、特許文献1に記載される技術が知られている。従来の内燃機関(内燃機関の冷却水通路構造)は、シリンダブロックとシリンダヘッドに冷却水を流通させる内燃機関の冷却水通路構造を有し、前記シリンダブロック側に形成されたブロック内ウォータージャケットと、前記シリンダヘッド側に形成されたヘッド内ウォータージャケットと、前記シリンダヘッド側に形成され、前記ブロック内ウォータージャケットから流入する冷却水を、燃焼室上方を経由させて前記ヘッド内ウォータージャケットに流出させる冷却水接続通路と、前記シリンダブロックにおける隣り合うシリンダ間の隔壁部に形成され、一端が前記ブロック内ウォータージャケットに接続され、他端が前記冷却水接続通路に接続されるボア間冷却水通路とを備える。
しかしながら、従来の内燃機関では、その稼働時にてシリンダボア間の隔壁に常に冷却水が流通するため、過冷却による冷却損失が増加して燃費悪化や性能低下が生じるおそれがある。
特開2003−120289号公報
そこで、この発明は、上記に鑑みて為されたものであって、隣り合うシリンダボア間の隔壁を適正に冷却できる内燃機関を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明にかかる内燃機関は、複数のシリンダボアを有すると共に隣り合う一対の前記シリンダボア間の隔壁に冷却水通路(以下、ボア間冷却水通路と言う。)を有するシリンダブロックと、前記ボア間冷却水通路を流通する冷却水の流量を調整する流量調整手段とを含むことを特徴とする。
この内燃機関では、ボア間冷却水通路を流通する冷却水の流量が調整可能なので、シリンダボア間の隔壁の温度を制御することが可能となる。これにより、常に略一定流量の冷却水がボア間冷却水通路に供給される構成(特許文献1参照)と比較して、シリンダボア間の隔壁が適正に冷却される利点がある。
また、この発明にかかる内燃機関は、前記流量調整手段が前記ボア間冷却水通路への冷却水の流量を調整することにより、エンジンの稼働時にて、前記シリンダボア間の隔壁の温度Tが所定の上限温度T1および所定の下限温度T2の範囲内に維持される。
この内燃機関では、シリンダボア間の隔壁の温度Tに応じてボア間冷却水通路への冷却水の流量が調整されるので、隔壁の過熱あるいは過冷却が効果的に防止される。これにより、シリンダボア間の隔壁がより適正に冷却される利点がある。
また、この発明にかかる内燃機関は、エンジンの燃焼行程における前記ボア間冷却水通路への冷却水の流量がエンジンの吸気行程における冷却水の流量よりも大きい。
この内燃機関では、シリンダボア間の隔壁が高温となる燃焼行程にて隔壁の冷却が効果的に行われ、逆に、過冷却が生じ易い吸気行程にて隔壁の温度Tの低下が抑制される。これにより、シリンダボア間の隔壁がエンジンの燃焼サイクルに応じて適正に冷却される利点がある。
また、この発明にかかる内燃機関は、前記流量調整手段が、エンジンの燃焼行程では前記ボア間冷却水通路に冷却水を供給し、エンジンの吸気行程では前記ボア間冷却水通路への冷却水の供給を停止する。
この内燃機関では、隔壁の過冷却が生じ易いエンジンの吸気行程にて、流量調整手段がボア間冷却水通路への冷却水の供給を停止する。これにより、シリンダボア間の隔壁がエンジンの燃焼サイクルに応じてより適正に冷却される利点がある。
また、この発明にかかる内燃機関は、前記流量調整手段が、開閉動作により前記ボア間冷却水通路を開放あるいは閉止する開閉弁と、前記開閉弁の開閉タイミングを規制するカムシャフトとを有する。
この内燃機関では、流量調整手段が開閉弁およびカムシャフトにより簡易に構成されるので、流量調整手段の構成が簡素化される利点がある。また、例えば、カムシャフトがエンジンの動弁機構に連動して駆動されることにより、エンジンの燃焼サイクルに応じた開閉弁の開閉制御(ボア間冷却水通路における冷却水の流量制御)が容易に実現される利点がある。
また、この発明にかかる内燃機関は、前記流量調整手段が、開閉動作により前記ボア間冷却水通路を開放あるいは閉止する開閉弁と、エンジンの燃焼室に連通すると共に前記開閉弁をスライド可能に収容する弁通路とを有し、且つ、前記燃焼室の圧力変化により前記開閉弁が前記弁通路内をスライド変位して開閉動作を行う。
この内燃機関では、燃焼室の圧力変化により開閉弁が駆動されるので、エンジンの燃焼サイクルに応じた開閉弁の開閉制御が容易に実現される利点がある。
この発明にかかる内燃機関によれば、この内燃機関では、ボア間冷却水通路を流通する冷却水の流量が調整可能なので、シリンダボア間の隔壁の温度を制御することが可能となる。これにより、常に略一定流量の冷却水がボア間冷却水通路に供給される構成と比較して、シリンダボア間の隔壁が適正に冷却される利点がある。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、この実施例の構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的同一のものが含まれる。また、この実施例に記載された複数の変形例は、当業者自明の範囲内にて任意に組み合わせが可能である。
[内燃機関]
図1は、この発明の実施例にかかる内燃機関の冷却構造を示す構成図である。図2〜図5は、図1に記載した内燃機関を示すA−A視断面図(図2)および作用説明図(図3〜図5)である。図6〜図8は、図1に記載した内燃機関の変形例を示す構成図(図6)および作用説明図(図7および図8)である。
この内燃機関1は、シリンダブロック2と、シリンダヘッド3とを有する(図1および図2参照)。シリンダブロック2は、内燃機関1の本体を構成する部品であり、クランクケース(図示省略)および複数のシリンダ21a、21bを含む複数の部材が一体成形されて構成される。また、シリンダブロック2では、これらのシリンダ21a、21bが隣接しつつ直線的に配列される。また、各シリンダ21a、21bには、ピストン(図示省略)を収容するためのシリンダボア22a、22bがそれぞれ形成される(図2参照)。
また、これらのシリンダ21a、21bの外周には、ウォータージャケット(以下、ブロック側ウォータージャケットという。)23が形成される。このブロック側ウォータージャケット23は、複数のシリンダ21a、21bの外周を囲む冷却水通路(以下、ブロック側冷却水通路という。)24を構成する。内燃機関1の稼働時には、このブロック側冷却水通路24に冷却水が流通することにより、各シリンダ21a、21bが冷却される。なお、この実施例では、ブロック側ウォータージャケット23がシリンダブロック2の上面(シリンダヘッド3との接合面)に開口している(オープンデッキ構造)。また、ブロック側冷却水通路24が車両のラジエータ(図示省略)に接続されており、このラジエータから冷却水が供給される。
シリンダヘッド3は、シリンダブロック2の上部に配置されるカバー状の部品であり、シリンダブロック2に対してボルト(図示省略)により結合される。このシリンダヘッド3には、例えば、各シリンダ21a、21bに対応して燃焼室、吸気ポート、排気ポート、点火プラグ、動弁機構などが設けられる(図示省略)。
また、このシリンダヘッド3には、ウォータージャケット(以下、ヘッド側ウォータージャケットという。)31が形成される(図1参照)。このヘッド側ウォータージャケット31は、複数の燃焼室の周辺を囲む冷却水通路(以下、ヘッド側冷却水通路という。)32を構成する。内燃機関1の稼働時には、このヘッド側冷却水通路32に冷却水が流通することにより、各燃焼室の周辺(特に排気ポートの周辺)が冷却される。なお、この実施例では、ヘッド側冷却水通路32が車両のラジエータに接続されており、このラジエータから冷却水が供給される。
[ボア間冷却水通路およびその開閉手段]
ここで、シリンダブロック2には、隣り合う一対のシリンダボア22a、22b間の隔壁に冷却水通路(以下、ボア間冷却水通路という。)25が形成される(図1および図2参照)。このボア間冷却水通路25は、シリンダブロック2の上面に一方の開口部を有すると共に、ブロック側冷却水通路24内に他方の開口部を有する。また、シリンダヘッド3には、このボア間冷却水通路25(シリンダブロック2の上面側の開口部)とヘッド側冷却水通路32とを連通させる連通孔33が設けられる。これにより、ヘッド側冷却水通路32とブロック側冷却水通路24とがボア間冷却水通路25(および連通孔33)を介して連通する。なお、ボア間冷却水通路25は、例えば、ドリル加工により形成される(ドリルドパッセージ)。
また、この内燃機関1では、流量調整手段4が設けられる(図1参照)。この流量調整手段4は、ボア間冷却水通路25に流通する冷却水の流量を調整する機能を有する。例えば、流量調整手段4が開閉弁41を有し、この開閉弁41の開閉動作によりボア間冷却水通路25の入口部(連通孔33)が開放あるいは閉止される。これにより、ボア間冷却水通路25に冷却水が供給され、あるいは、その供給が停止される。
かかる構成では、ボア間冷却水通路25を流通する冷却水の流量が調整可能なので、シリンダボア22a、22b間の隔壁の温度を制御することが可能となる。これにより、常に略一定流量の冷却水がボア間冷却水通路25に供給される構成(特許文献1参照)と比較して、シリンダボア22a、22b間の隔壁が適正に冷却される利点がある。具体的には、高温時には、隔壁を冷却することにより隔壁の温度を所定の上限温度(例えば、オイルの消費量が急激に悪化する温度)以下に維持し、低温時には、過冷却(冷却損失の増加による燃費悪化や性能低下)が生じないようにシリンダボア22a、22b間の隔壁の冷却が抑制される。
上記の構成は、例えば、流量調整手段4が開閉弁41とカムシャフト42とを有することにより実現される(図1参照)。開閉弁41は、開閉動作によりボア間冷却水通路25を開放あるいは閉止する機能を有する。この開閉弁41は、例えば、ヘッド側冷却水通路32内の連通孔33の開口部に配置される。また、開閉弁41は、略L字状断面の板状部材から成り、その屈曲部を支点として変位することにより開閉動作を行う(図3および図4参照)。カムシャフト42は、その回転により開閉弁41の開閉タイミングを規制する機能を有する。このカムシャフト42は、例えば、内燃機関1の動力の一部に連結されて駆動される。また、開閉弁41とカムシャフト42とは、中間機構(リフター43およびプッシュロッド44)を介して連結される。なお、開閉弁41は、個別に設置されたアクチュエータ、その他の駆動源により駆動されてもよい。
そして、開閉弁41の開弁時には、カムシャフト42によりリフター43が押し下げられてプッシュロッド44が下降する(図3参照)。すると、このプッシュロッド44により開閉弁41が押されて、ヘッド側冷却水通路32の入口部(連通孔33)が開放される。これにより、冷却水がヘッド側冷却水通路32からボア間冷却水通路25に流入して、シリンダボア22a、22b間の隔壁が冷却される。一方、開閉弁41の閉弁時には、プッシュロッド44が上昇して開閉弁41が元の位置(開弁時の位置)に戻り、ヘッド側冷却水通路32の入口部が閉止される(図4参照)。これにより、冷却水がヘッド側冷却水通路32からボア間冷却水通路25に流入しなくなり、隔壁の冷却が停止される。なお、ここでは、1回の燃焼サイクルにつきカムシャフト42が1回転して開閉弁41が1回のみ開弁(および閉弁)する。
かかる構成では、流量調整手段4が開閉弁41およびカムシャフト42により簡易に構成されるので、流量調整手段4の構成が簡素化される利点がある。また、例えば、カムシャフト42がエンジンの動弁機構(図示省略)に連動して駆動されることにより、エンジンの燃焼サイクルに応じた開閉弁41の開閉制御(ボア間冷却水通路25における冷却水の流量制御)が容易に実現される利点がある。
なお、上記の流量調整手段4では、開閉弁41の開弁時にはボア間冷却水通路25に冷却水が供給され、開閉弁41の閉弁時にはボア間冷却水通路25への冷却水の供給が停止される(図3および図4参照)。しかし、これに限らず、流量調整手段4は、内燃機関1の稼働時にてボア間冷却水通路25に常に冷却水を供給しつつ(冷却水の供給を停止することなく)、この冷却水の流量を開閉弁41の開度制御により調整しても良い(図示省略)。
また、この内燃機関1では、上記のようにヘッド側冷却水通路32とブロック側冷却水通路24とがボア間冷却水通路25を介して連通することが好ましい(図1参照)。かかる構成では、冷却水がヘッド側冷却水通路32から(連通孔33を介して)隔壁のボア間冷却水通路25に導かれ、隔壁を冷却した後、ブロック側冷却水通路24に還元される。これにより、既存の冷却水通路(ヘッド側冷却水通路32とブロック側冷却水通路24)を流れる冷却水を用いて、隔壁の冷却を行い得る利点がある。
[シリンダボア間の隔壁の冷却制御]
一般に4サイクルエンジンでは、シリンダボアの隔壁の温度Tが燃焼行程にて(燃焼直後から受熱により)急激に上昇し、また、雰囲気温度の低い吸気行程にて(吸気に伴う放熱により)急激に下降する(図5参照)。このため、隔壁の温度Tが1回の燃焼サイクル中にて上昇および下降を繰り返す。このとき、隔壁の温度Tが所定の上限温度(例えば、オイルが揮発する温度)T1よりも大きくなると、オイル消費量が急激に悪化する。また、隔壁の温度Tが所定の下限温度T2よりも小さくなると、過冷却により冷却損失が増加してエンジンの燃費悪化や性能低下が生じるおそれがある。
したがって、この内燃機関1では、流量調整手段4がシリンダボア22a、22b間の隔壁の温度に応じてボア間冷却水通路25への冷却水の流量を調整することが好ましい(図5参照)。例えば、隔壁の温度が上記の上限温度T1と下限温度T2との間にあるように、隔壁の冷却が行われる。かかる構成では、シリンダボア22a、22b間の隔壁の過熱あるいは過冷却が効果的に防止される。これにより、シリンダボア22a、22b間の隔壁がより適正に冷却される利点がある。
また、上記の観点から、エンジンの燃焼行程(および排気行程)におけるボア間冷却水通路25への冷却水の流量がエンジンの吸気行程(および圧縮行程)における冷却水の流量よりも大きいことが好ましい。例えば、隔壁が高温となる燃焼行程および排気行程では、流量調整手段4の開閉弁41が開放されてボア間冷却水通路25に冷却水が供給される。逆に、過冷却が生じ易い吸気行程および圧縮行程では、開閉弁41が閉止されてボア間冷却水通路25への冷却水の供給が停止される(図5参照)。
なお、図5に示す例では、圧縮行程の途中にて開閉弁41が開放(通水が開始)され、排気行程の終了と同時に開閉弁41が閉止される。また、同図に示す従来例1では、シリンダボア間の隔壁に冷却水通路が設けられていない。また、同図に示す従来例2では、シリンダボア間の隔壁にボア間冷却水通路25が設けられているが、このボア間冷却水通路25に対して常に一定流量の冷却水が供給される。
上記の構成とすれば、シリンダボア22a、22b間の隔壁が高温となる燃焼行程(および排気行程)にて隔壁の冷却が効果的に行われ、逆に、過冷却が生じ易い吸気行程(および圧縮行程)にて隔壁の温度Tの低下が抑制される。これにより、シリンダボア間の隔壁がエンジンの燃焼サイクルに応じて適正に冷却される利点がある。
[変形例]
なお、この内燃機関1では、流量調整手段4が以下のように構成されても良い(図6〜図8参照)。すなわち、流量調整手段4が、開閉動作によりボア間冷却水通路25を開放あるいは閉止する開閉弁45と、エンジンの燃焼室34に連通すると共に開閉弁45をスライド可能に収容する弁通路46とを含み、且つ、燃焼室34の圧力変化により開閉弁45が弁通路46内をスライド変位して開閉動作を行っても良い。
かかる構成では、例えば、シリンダヘッド3側に溝状の弁通路46が形成される(図6参照)。また、シリンダヘッド3内にエンジンの燃焼室34が形成され、この燃焼室34と弁通路46とが連通する。また、弁通路46には、ボア間冷却水通路25とヘッド側冷却水通路32とが連通する。具体的には、弁通路46の内壁面からヘッド側冷却水通路32に向かって連通孔33が開けられる。また、シリンダブロック2とシリンダヘッド3との接合時にて、弁通路46がボア間冷却水通路25の開口部に位置する(ボア間冷却水通路25に連通する)。
また、開閉弁41が、弁通路46の内径に応じた柱状部材から成り、その長手方向にスライド変位(往復運動)可能に弁通路46内に収容される。また、開閉弁41には、開閉弁41が所定の位置にあるときにボア間冷却水通路25とヘッド側冷却水通路32側の連通孔33とを連通させる孔451が設けられる。また、開閉弁41が連通孔33の底面にスプリングを介して係留される。
そして、内燃機関1の稼働時には、燃焼室34の内圧変化により開閉弁45が弁通路46内をスライド変位する。例えば、燃焼行程にて燃焼室34の内圧が増加すると開閉弁45が弁通路46の奥に押し込まれ(図7参照)、逆に、吸気行程にて燃焼室34の内圧が減少すると開閉弁45がスプリングの反発力により元の位置に戻される(図8参照)。そして、開閉弁45が所定の位置にあるときに、ボア間冷却水通路25とヘッド側冷却水通路32側の連通孔33とが開閉弁45の孔451を介して連通する。これにより、冷却水がヘッド側冷却水通路32からボア間冷却水通路25に流入し、シリンダボア22a、22b間の隔壁が冷却される。なお、開閉弁45の孔451とボア間冷却水通路25およびヘッド側冷却水通路32との位置関係は、燃焼室34の内圧(隔壁の温度T)に応じてボア間冷却水通路25に適正に冷却水が供給されるように、適宜チューニングされる。
かかる構成では、燃焼室34の圧力変化により開閉弁45が駆動されるので、エンジンの燃焼サイクルに応じた開閉弁41の開閉制御(ボア間冷却水通路25における冷却水の流量制御)が容易に実現される利点がある。
以上のように、本発明にかかる内燃機関は、隣り合うシリンダボア間の隔壁を適正に冷却できる点で有用である。
この発明の実施例にかかる内燃機関の冷却構造を示す構成図である。 図1に記載した内燃機関を示すA−A視断面図である。 図1に記載した内燃機関を示す作用説明図である。 図1に記載した内燃機関を示す作用説明図である。 図1に記載した内燃機関を示す作用説明図である。 図1に記載した内燃機関の変形例を示す構成図である。 図1に記載した内燃機関の変形例を示す作用説明図である。 図1に記載した内燃機関の変形例を示す作用説明図である。
符号の説明
1 内燃機関
2 シリンダブロック
21a、21b シリンダ
22a、22b シリンダボア
23 ブロック側ウォータージャケット
24 ブロック側冷却水通路
25 ボア間冷却水通路
3 シリンダヘッド
31 ヘッド側ウォータージャケット
32 ヘッド側冷却水通路
33 連通孔
34 燃焼室
4 流量調整手段
41 開閉弁
42 カムシャフト
43 リフター
44 プッシュロッド
45 開閉弁
451 孔
46 弁通路

Claims (6)

  1. 複数のシリンダボアを有すると共に隣り合う一対の前記シリンダボア間の隔壁に冷却水通路(以下、ボア間冷却水通路と言う。)を有するシリンダブロックと、前記ボア間冷却水通路を流通する冷却水の流量を調整する流量調整手段とを含むことを特徴とする内燃機関。
  2. 前記流量調整手段が前記ボア間冷却水通路への冷却水の流量を調整することにより、エンジンの稼働時にて、前記シリンダボア間の隔壁の温度Tが所定の上限温度T1および所定の下限温度T2の範囲内に維持される請求項1に記載の内燃機関。
  3. エンジンの燃焼行程における前記ボア間冷却水通路への冷却水の流量がエンジンの吸気行程における冷却水の流量よりも大きい請求項2に記載の内燃機関。
  4. 前記流量調整手段が、エンジンの燃焼行程では前記ボア間冷却水通路に冷却水を供給し、エンジンの吸気行程では前記ボア間冷却水通路への冷却水の供給を停止する請求項3に記載の内燃機関。
  5. 前記流量調整手段が、開閉動作により前記ボア間冷却水通路を開放あるいは閉止する開閉弁と、前記開閉弁の開閉タイミングを規制するカムシャフトとを有する請求項1〜4のいずれか一つに記載の内燃機関。
  6. 前記流量調整手段が、開閉動作により前記ボア間冷却水通路を開放あるいは閉止する開閉弁と、エンジンの燃焼室に連通すると共に前記開閉弁をスライド可能に収容する弁通路とを有し、且つ、前記燃焼室の圧力変化により前記開閉弁が前記弁通路内をスライド変位して開閉動作を行う請求項1〜4のいずれか一つに記載の内燃機関。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012149538A (ja) * 2011-01-17 2012-08-09 Toyota Motor Corp オイル消費低減制御装置

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