JP4622949B2 - 内燃機関の潤滑装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の潤滑装置に関する。
内燃機関の各部位にはオイルポンプから吐出された潤滑油が油路を介して供給されているのであるが、それら各油路の中には、所定の条件下において潤滑油の供給及び供給停止が行われる油路がある。
例えば、特許文献1に記載されるように、オイルポンプから吐出された潤滑油をオイルパンに戻すためのリリーフ用の油路に対しては、潤滑系の油圧が規定値未満である場合に潤滑油の供給が停止されている。そして、同油圧が規定値以上になると、リリーフ用の油路には潤滑油が供給されるようになり、これにより潤滑系の油圧が規定値未満に維持される。また、シリンダ内のピストンに向けて潤滑油を噴射するオイルジェット用の油路に対しては、ピストン温度が上昇しやすい状況(同文献においては、機関回転速度が高速領域となっているとき)において潤滑油が供給される。一方、ピストン温度がそれほど上昇しない状況(同文献においては、機関回転速度が低速及び中速領域となっているとき)においては潤滑油の供給が停止される。
特開平6−200725号公報
ところで、同文献に記載の潤滑装置では、1つのバルブでリリーフ用の油路及びオイルジェット用の油路をそれぞれ個別に開閉するようにしている。
ここで、1つのバルブで複数の油路をそれぞれ開閉するようにした場合、各油路に対して個別にバルブを設ける場合と比較して、バルブの配設数を少なくすることができるものの、1つのバルブの中に複数の弁部を設ける必要があるため、バルブ本体自体が大型化してしまう。そのため、内燃機関の大型化を避けつつ当該バルブを同機関に設けることが困難になってしまう。
本発明は、こうした実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の油路を個別に開閉可能なバルブを設ける場合にあって、内燃機関の大型化を招くことなく当該バルブを同機関に設けることのできる内燃機関の潤滑装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、オイルポンプから吐出される潤滑油を内燃機関の各部位に対して個別に供給する複数の油路として、シリンダ内のピストンに向けて潤滑油を噴射するオイルジェット用の油路と、カムシャフトの上方から潤滑油を供給するカムシャワー用の油路を備える内燃機関の潤滑装置であって、前記各油路を個別に開閉する弁体が一体形成されたバルブを有し、当該バルブはクランクシャフトの回転運動をカムシャフトに伝える伝動部材のカバーの内側に設けられてなり、内燃機関の動弁系に対して常に潤滑油を供給する油路をさらに備え、前記カムシャワー用の油路は、前記動弁系に対して常に供給される潤滑油の量に応じて開閉されることをその要旨とする。
クランクシャフトの回転運動をカムシャフトに伝える伝動部材、例えばタイミングチェーンやタイミングベルトなどには、それを覆うカバーが設けられている。こうしたカバーは、伝動部材全体を極力覆うように形成されており、同カバーの内側には比較的多くの空間が存在している。そこで、同構成では、内燃機関の各部位に対して個別に潤滑油を供給する油路を複数備える場合にあって、各油路を個別に開閉する弁体が一体形成されたバルブを備えるようにしているが、そのバルブを上記カバーの内側に設けて同カバーの内側の空間を有効利用するようにしている。従って、複数の油路を個別に開閉可能なバルブを設ける場合にあって、内燃機関の大型化を招くことなく当該バルブを同機関に設けることができるようになる。
また、カムシャフトや、バルブクリアランスを維持するラッシュアジャスタ等といった内燃機関の動弁系には油路を介して常に潤滑油が供給されている。そして、それら給油箇所から排出された潤滑油でカムシャフトのカム面やロッカアーム等の潤滑が行われる。ここで、同カム面やロッカアームに対しては上記カムシャワーからも潤滑油が供給されるのであるが、上記給油箇所から排出される潤滑油の量が潤沢な状態となっているときには、カムシャワーからの潤滑油供給を中止することが可能である。そこで、同構成によるように、カムシャワーに向けて潤滑油を供給する油路について、常に潤滑油が供給される前記動弁系への潤滑油供給量に応じてカムシャワー用の油路を開閉することにより、カムシャワーや他の潤滑部位に対する潤滑油の供給量を適切に調整することができるようになる。
例えば、上記動弁系に対する潤滑油の供給が十分なされているときには、カムシャワー用の油路を閉状態にし、カムシャワーに対する不要な潤滑油の供給を停止することにより、他の部位に対する潤滑油の供給量を増大させることができる。そして、同動弁系に対する潤滑油の供給量が比較的少ないときには、カムシャワー用の油路を開状態し、カムシャワーに潤滑油を供給することにより、カム面やロッカアームに潤滑油を十分に供給することができるようになる。
なお、オイルポンプの吐出量は、通常、機関回転速度が高くなるにつれて多くなる。従って、上記動弁系に対する潤滑油の供給量も、機関回転速度が低速領域にあるときには少なく、中速領域及び高速領域にあるときには多くなる傾向がある。そこで、同構成においては、機関回転速度が低速領域にあるときにはカムシャワー用の油路を開状態にし、機関回転速度が中速領域及び高速領域にあるときには同油路を閉状態にするといった構成を採用することにより、動弁系に対する潤滑油の供給量を直接検出することなく同油路を適切に開閉することができる。
また、上記バルブによって個別に開閉される複数の油路としては、請求項2に記載の発明によるように、前記オイルポンプから吐出される潤滑油の圧力が規定圧以上となったときに同潤滑油を同オイルポンプの吸い込み側及びオイルパンのいずれか一方に導入するリリーフ用の油路と、シリンダ内のピストンに向けて潤滑油を噴射するオイルジェット用の油路と、カムシャフトの上方から潤滑油を供給するカムシャワー用の油路とを採用することもできる。
さらに、上記バルブによって個別に開閉される複数の油路としては、請求項3に記載の発明によるように、前記オイルポンプから吐出される潤滑油の圧力が規定圧以上となったときに同潤滑油を同オイルポンプの吸い込み側及びオイルパンのいずれか一方に導入する油路と、カムシャフトの上方から潤滑油を供給するカムシャワー用の油路とを採用することもできる。
各油路を個別に開閉する弁体が一体形成された上記バルブの構造としては、請求項に記載の発明によるように、前記バルブは、前記各油路が接続される中空状のスリーブと、同スリーブの内部を移動することにより前記各油路を開閉する棒状の弁体とを備え、前記弁体は、前記スリーブに接続される前記各油路に対応して形成された複数の縮径部を有し、前記弁体の移動に伴って前記縮径部が当該縮径部に対応する前記油路の接続部に移動することによりその対応する油路は開状態にされる、といった構成を採用することができる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の内燃機関の潤滑装置において、前記スリーブの少なくとも一部は前記カバーの内側に一体形成されてなることをその要旨とする。
同構成によれば、上記スリーブを別部材としてカバーの内側に設ける場合と比較して、より容易に該スリーブを設けることができるようになる。
また、そのようにスリーブをカバーの内側に一体形成する場合には、請求項10に記載の発明によるように、前記スリーブの少なくとも一部は、前記カバーの内側に一体形成されて互いに対向する一対の壁部と、各壁部の開口端側を覆う蓋とで形成されてなる、といった構成を採用することができる。この場合には、カバーの内側、各壁部、及び蓋で上記中空状のスリーブを形成することができる。
請求項11に記載の発明は、請求項10のいずれか1項に記載の内燃機関の潤滑装置において、前記スリーブに接続される前記各油路の少なくとも一部は前記カバーの内側に一体形成されてなることをその要旨とする。
同構成によれば、上記スリーブに接続される各油路を別部材としてカバーの内側に設ける場合と比較して、より容易に各油路を設けることができるようになる。
また、そのように各油路をカバーの内側に一体形成する場合には、請求項12に記載の発明によるように、前記カバーの内側に一体形成される前記各油路の少なくとも一部は、前記カバーの内側に一体形成されて互いに対向する一対の壁部と、各壁部の開口端側を覆う蓋とで形成されてなる、といった構成を採用することができる。この場合には、カバーの内側、各壁部、及び蓋で上記油路を形成することができる。
上記オイルジェット用の油路を前記バルブにて開閉する場合には、請求項に記載の発明によるように、シリンダ内に配設されたピストンの温度状態に応じて同オイルジェット用の油路を開閉するといった構成を採用することにより、オイルジェットや他の潤滑部位に対する潤滑油の供給量を適切に調整することができるようになる。
例えばピストン温度がある程度低くなっている機関運転状態において、オイルジェット用の油路を閉状態にし、オイルジェットに対する不要な潤滑油の供給を停止することにより、他の部位に対する潤滑油の供給量を増大させることができる。そして、ピストン温度が高くなる機関運転状態においては、オイルジェット用の油路を開状態し、オイルジェットに潤滑油を供給することにより、ピストンの冷却を行うことができるようになる。
なお、ピストンの温度は、機関回転速度が低速領域にあるときには低く、中速領域及び高速領域にあるときには高くなる。そこで、同構成においては、機関回転速度が低速領域にあるときにはオイルジェット用の油路を閉状態にし、機関回転速度が中速領域及び高速領域にあるときには同油路を開状態にするといった構成を採用することにより、ピストン温度を直接検出することなく同油路を適切に開閉することができる。
上記バルブの弁体は、電磁コイルなどで作動させることも可能であるが、請求項に記載の発明によるように、オイルポンプから吐出された潤滑油の圧力によって作動させるようにしてもよい。この場合には、バルブの構造を簡素化することができる。特に、上述したリリーフ用の油路、オイルジェット用の油路、あるいはカムシャワー用の油路を開閉する場合、それら油路の開閉制御に対する要求精度は、油圧式のアクチュエータを弁体の開閉制御を通じて駆動する場合と比較してそれほど高くはない。従って、上記弁体を油圧で作動させるようにしても、それら各油路の開閉制御に対する要求精度を満たすことは可能であり、簡素な構造で各油路を開閉することができる。
また、上記オイルポンプとしては、電動式のポンプを用いることもできるが、この他、請求項に記載の発明によるように、内燃機関のクランクシャフトの回転運動を利用して駆動されるポンプであってもよい。このようなオイルポンプでは、機関回転速度の上昇に伴って潤滑油の吐出量及び吐出圧は増大するようになるため、特に、ピストン温度に応じてオイルジェット用の油路を開閉するといった請求項の構成、及び油路を開閉する弁体を油圧で作動させるといった請求項5の構成が組み合わされる場合には、次のような作用効果を得ることができる。例えば、オイルポンプの吐出圧が小さいときにはオイルジェット用の油路が閉じられ、吐出圧の増大に伴う弁体の移動によってオイルジェット用の油路が開かれるように上記バルブを構成することにより、機関回転速度が低速領域にあり、ピストン温度が比較的低いときにはオイルジェット用の油路は閉状態になる。そして、機関回転速度が中速及び高速領域にあり、ピストン温度が比較的高いときにはオイルジェット用の油路は開状態になる。このように機関回転速度に応じてオイルジェット用の油路は開閉されることにより、ピストン温度に応じた同油路の開閉を簡素な構成で行うことができるようになる。
また、動弁系に対して常に供給される潤滑油の量に応じてカムシャワー用の油路を開閉するといった請求項1〜3の構成、及び油路を開閉する弁体を油圧で作動させるといった請求項の構成が組み合わされる場合には、次のような作用効果を得ることができる。例えば、オイルポンプの吐出圧が小さいときにはカムシャワー用の油路が開かれ、吐出圧の増大に伴う弁体の移動によってカムシャワー用の油路が閉じられるように上記バルブを構成することにより、機関回転速度が低速領域にあり、上記動弁系への潤滑油供給量が少ないときにはカムシャワー用の油路は開状態になる。そして、機関回転速度が中速及び高速領域にあり、上記動弁系への潤滑油供給量が多いときにはカムシャワー用の油路は閉状態になる。このように機関回転速度に応じて、換言すればオイルポンプの吐出量に応じてカムシャワー用の油路は開閉されることにより、動弁系に対して常に供給される潤滑油の量に応じた同油路の開閉を簡素な構成で行うことができるようになる。
なお、前記カバーとしては、請求項に記載の発明によるように、請求項1〜のいずれか1項に記載に内燃機関の潤滑装置において、前記カバーは、クランクシャフトの駆動力をカムシャフトに伝えるタイミングチェーンを覆うタイミングチェーンカバーである、といった構成を採用することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る内燃機関の潤滑装置を具体化した第1実施形態について、図1〜図9を参照して説明する。
図1に、本実施形態にかかる潤滑装置が適用されるエンジン11、及びにその潤滑装置の概略構成を示す。
エンジン11のシリンダ12内にはピストン13が設けられており、同ピストン13の往復動は、コネクティングロッド14を介してクランクシャフト15の回転運動に変換される。
図2に示すように、クランクシャフト15の回転運動は、伝動部材であるタイミングチェーン16を介して吸気カムシャフト20a及び排気カムシャフト20bに伝達される。また、このタイミングチェーン16は、タイミングチェーンカバー70にてその全体が極力覆われている。
先の図1に示すごとく、吸気カムシャフト20aには吸気カム21aが形成されており、同吸気カム21aの回転運動は吸気側ロッカアーム22aに伝達される。この吸気側ロッカアーム22aの一方端には吸気バルブ23aのステムエンドが当接されており、他方端にはバルブクリアランスを維持するためのラッシュアジャスタ24aが当接されている。そして、吸気カム21aの回転運動によって吸気側ロッカアーム22aが揺動することにより、吸気バルブ23aは開閉される。
同様に、排気カムシャフト20bには排気カム21bが形成されており、同排気カム21bの回転運動は排気側ロッカアーム22bに伝達される。この排気側ロッカアーム22bの一方端には排気バルブ23bのステムエンドが当接されており、他方端にはバルブクリアランスを維持するためのラッシュアジャスタ24bが当接されている。そして、排気カム21bの回転運動によって排気側ロッカアーム22bが揺動することにより、排気バルブ23bは開閉される。
エンジン11の潤滑装置は、次のように構成されている。
まず、エンジン11のシリンダブロックの下方には、潤滑油を貯留するオイルパン30が設けられており、このオイルパン30内にはオイルストレーナ31が設けられている。オイルパン30内の潤滑油は、オイルストレーナ31にて比較的大きな異物がろ過されてからオイルポンプ32に吸入される。このオイルポンプ32は、クランクシャフト15の回転運動を利用して、換言すれば機関出力を直接利用して駆動される。従って、機関回転速度の上昇に伴って潤滑油の吐出量及び吐出圧は増大する。そして、オイルポンプ32から吐出された潤滑油は、オイルフィルタ33にて更にろ過された後、シリンダブロック内に形成されたメインオイルホール34に送油される。
メインオイルホール34に送油された潤滑油は、クランクシャフト15の軸受部、コネクティングロッド14の摺動部、ピストン13、及びタイミングチェーン等に給油を行うシリンダブロック潤滑系35に供給され、それら各部位に供給された潤滑油は、最終的にオイルパン30に戻される。
また、メインオイルホール34に送油された潤滑油は、吸気カムシャフト20aや排気カムシャフト20bの軸受部、各ラッシュアジャスタ24a、24b等といった動弁系に対して常に給油を行うシリンダヘッド潤滑系36にも供給され、それら各部位に供給された潤滑油も、最終的にはオイルパン30に戻される。
また、シリンダヘッド潤滑系36に供給された潤滑油の一部は、カムシャワー用油路37を介してカムシャワー38にも供給される。このカムシャワー38は、吸気カムシャフト20a及び排気カムシャフト20bの上方から潤滑油を供給するための部材であって、複数の孔が設けられたパイプにて構成されている。そして、シリンダヘッドの上部に取り付けられるシリンダヘッドカバーの内側にあって、吸気カムシャフト20a及び排気カムシャフト20bの軸方向に沿ってそれら各シャフト20a、20bの上方に配設されている。このカムシャワー38に供給された潤滑油は、同カムシャワー38に形成された各孔から吸気カム21a及び排気カム21bに向けて供給され、これにより各カム21a及び21bや、吸気側ロッカアーム22a及び排気側ロッカアーム22bの給油が行われる。
さらに、メインオイルホール34に送油された潤滑油は、オイルジェット用油路39を介してオイルジェット40にも供給される。このオイルジェット40は、ピストン13に向けて潤滑油を噴射供給する部材であり、シリンダ12の下方にあってシリンダブロックに適宜固定されている。そして、その噴射孔はピストン13の内面に向けられている。このオイルジェット40から噴射された潤滑油によってピストン13の冷却や潤滑が行われる。
オイルジェット用油路39の途中には、同油路39を開閉するオイルジェット用バルブ51が設けられており、ピストン13の温度が高くなる機関運転状態では、同オイルジェット用バルブ51が開弁状態にされてオイルジェット40からは潤滑油が噴射される。そして、ピストン13の温度が比較的低い機関運転状態では、同オイルジェット用バルブ51が閉弁状態にされてオイルジェット40からの潤滑油の噴射が停止される。
他方、上記オイルポンプ32の吐出側と吸い込み側とは、リリーフ用油路42で連通されており、同リリーフ用油路42の途中には、同油路42を開閉するリリーフバルブ52が設けられている。このリリーフバルブ52は、オイルポンプ32から吐出される潤滑油の圧力、すなわち吐出圧Pが予め設定された規定圧以上になると開弁されるバルブであり、同リリーフバルブ52が開弁状態になると、オイルポンプ32から吐出された潤滑油の一部が同オイルポンプ32の吸い込み側に導入される。こうしたリリーフバルブ52の開弁により、オイルポンプ32の吐出圧が規定圧未満となるように制限される。
図3に、上記オイルジェット用バルブ51及びリリーフバルブ52の構造を示す。
この図3に示すように、オイルジェット用バルブ51及びリリーフバルブ52は、複合バルブ60として構成されている。
この複合バルブ60は、オイルジェット用油路39及びリリーフ用油路42が接続された中空状のスリーブ61と、同スリーブ61内に設けられており、その軸方向への移動を通じてオイルジェット用油路39やリリーフ用油路42を開閉する棒状の弁体62とを備えている。
スリーブ61の内部にあってその一端側は、オイルポンプ32の吐出側に連通されており、弁体62に潤滑油の圧力を作用させる圧力室63になっている。また、スリーブ61の内部にあって他端側には、弁体62を圧力室63側に付勢するスプリング64が配設されている。従って、オイルポンプ32の駆動停止中には、弁体62が圧力室63側(図3の矢印A方向)に最大限移動している。そして、オイルポンプ32の駆動が開始されて吐出圧Pが高くなるにつれて、弁体62はスプリング64を圧縮する側(図3の矢印B方向)に移動していく。このように弁体62は、オイルポンプ32から吐出された潤滑油の圧力によって作動され、スリーブ61内における同弁体62の位置は吐出圧Pに応じて変化する。
また、弁体62には、スリーブ61に接続されたオイルジェット用油路39に対応した第1縮径部62aと、スリーブ61に接続されたリリーフ用油路42に対応した第2縮径部62bとが形成されている。そして、弁体62の移動に伴って第1縮径部62aがオイルジェット用油路39の接続部に移動することにより同油路39は開状態にされる。
そして、弁体62の移動に伴って第2縮径部62bがリリーフ用油路42の接続部に移動することにより同油路42は開状態にされる。このように複合バルブ60にあっては、オイルジェット用油路39を開閉する弁体と、リリーフ用油路42を開閉する弁体とが一体形成されている。なお、弁体62における第1縮径部62a及び第2縮径部62bの形成位置、及び各縮径部62a、62bの軸方向の長さは、後述する複合バルブ60の作動態様に合わせて設定されている。
ちなみに、弁体62を油圧ではなく、電磁コイルなどで作動させることも可能であるが、リリーフ用油路42やオイルジェット用油路39を開閉する場合、それら油路の開閉制御に対する要求精度は、油圧式のアクチュエータ、例えば油圧式の可変動弁機構などをオイルコントロールバルブの開閉制御を通じて駆動する場合と比較してそれほど高くはない。従って、上記弁体62を油圧で作動させるようにしても、各油路39,42の開閉制御に対する要求精度を満たすことは可能であり、簡素な構造で各油路39,42を開閉することができる。
ここで、本実施形態では、複合バルブ60でオイルジェット用油路39及びリリーフ用油路42をそれぞれ個別に開閉するようにしている。このように1つのバルブで複数の油路をそれぞれ開閉するようにした場合、各油路に対して個別にバルブを設ける場合と比較して、バルブの配設数を少なくすることができるものの、1つのバルブの中に複数の弁部を設ける必要があるため、バルブ本体自体が大型化してしまう。そのため、エンジン11の大型化を避けつつ、そうした複合バルブ60を設けることは困難になってしまう。
この点、先の図2に示したように、上記タイミングチェーンカバー70は、タイミングチェーン16全体を極力覆うように形成されており、同カバー70の内側には比較的多くの空間が存在している。そこで、本実施形態では、上記複合バルブ60をタイミングチェーンカバー70の内側に設けて同カバー70の内側の空間を有効利用することにより、そうした複数の油路を個別に開閉可能な複合バルブ60を設ける場合にあって、エンジン11の大型化を招くことなく同複合バルブ60をエンジン11に設けることができるようにしている。
図4に、タイミングチェーンカバー70の内側(タイミングチェーン16を覆う側)の構造を示す。
この図4に示すように、タイミングチェーンカバー70の内側には、上記オイルポンプ32が設けられており、その吸い込み部32aには、上記オイルストレーナ31の接続部32cやリリーフ用油路42の一端が接続されている。また、同オイルポンプ32の吐出部32bには、上記オイルフィルタ33に潤滑油を送油するための油路が接続される接続部32dや、リリーフ用油路42の他端、及び複合バルブ60の圧力室63が接続されている。
また、タイミングチェーンカバー70の内側には、メインオイルホール34から供給された潤滑油をシリンダヘッド潤滑系36に送油するためのシリンダヘッド供給用油路43が一体形成されている。さらに、複合バルブ60のスリーブ61、前記シリンダヘッド供給用油路43から分岐されてスリーブ61に接続されるオイルジェット用油路39の一部、及びスリーブ61に接続されるリリーフ用油路42も、同タイミングチェーンカバー70の内側に一体形成されている。
図5に、タイミングチェーンカバー70に形成されたスリーブ61の断面構造を示す。なお、タイミングチェーンカバー70に形成されたオイルジェット用油路39、リリーフ用油路42、及びシリンダヘッド供給用油路43も同様な構造となっている。
この図5に示すように、タイミングチェーンカバー70内側には、互いに対向する一対の壁部71が一体形成されており、各壁部71の開口端側は板状の蓋72で閉じられている。なお、この蓋72は、接着剤やボルト等といった適宜の固定方法にて各壁部71に固定されている。そして、タイミングチェーンカバー70の内側、各壁部71、及び蓋72によって中空状の上記スリーブ61が形成されている。
次に、図6〜図9を併せ参照して、複合バルブ60の作動態様を説明する。
図6に、リリーフ用油路42及びオイルジェット用油路39の開閉状態と機関回転速度との対応関係を示す。また、図7に、機関回転速度が低速領域にあるときの複合バルブ60の作動態様を示し、図8に、機関回転速度が中速領域にあるときの複合バルブ60の作動態様を示し、図9に、機関回転速度が高速領域にあるときの複合バルブ60の作動態様を示す。
まず、機関回転速度が低速領域にあるときには、オイルポンプ32の吐出圧Pが低く、上記規定圧に達していないため、リリーフ用油路42は閉状態にされる。このときのリリーフ用油路42の閉状態は、図7に示すごとく、スリーブ61に接続されたリリーフ用油路42の接続部が弁体62で閉塞されることにより実施される。また、機関回転速度が低い状態では、ピストン13の温度が比較的低いため、オイルジェット用油路39も閉状態にされる。このオイルジェット用油路39の閉状態も、同図7に示すごとく、スリーブ61に接続されたオイルジェット用油路39の接続部が弁体62で閉塞されることにより実施される。このように、オイルジェット40に対して不要な潤滑油の供給が停止されることにより、その分、他の部位(シリンダブロック潤滑系35、シリンダヘッド潤滑系36等)に対する潤滑油の供給量を増大させることが可能になり、オイルポンプ32から吐出される潤滑油を効率よく利用することができる。
また、機関回転速度が中速領域にあるときにも、オイルポンプ32の吐出圧Pは上記規定圧に達していないため、リリーフ用油路42は閉状態にされる。このときのリリーフ用油路42の閉状態も、図8に示すごとく、スリーブ61に接続されたリリーフ用油路42の接続部が弁体62で閉塞されることにより実施される。
一方、機関回転速度が中速領域にあるときには、ピストン13の温度がある程度高くなっているため、ピストン13の冷却等を行うべく、オイルジェット用油路39は開状態にされる。この中速領域におけるオイルポンプ32の吐出圧Pは、機関回転速度の上昇に伴って低速領域よりも高くなっている。従って、スプリング64の付勢力に抗して弁体62を押し上げる力は、低速領域よりも大きくなり、図8に示すごとく、第1縮径部62aは、スリーブ61に接続されたオイルジェット用油路39の接続部に移動する。これによりオイルジェット用油路39は開状態にされてオイルジェット40に潤滑油が供給されることにより、ピストン13の冷却等が行われる。
そして、機関回転速度が高速領域にあるときには、オイルポンプ32の吐出圧Pは上記規定圧に達するようになるため、リリーフ用油路42は開状態にされる。この高速領域におけるオイルポンプ32の吐出圧Pは、機関回転速度の上昇に伴って中速領域よりも高くなっている。従って、スプリング64の付勢力に抗して弁体62を押し上げる力は、中速領域よりもさらに大きくなり、図9に示すごとく、第2縮径部62bは、スリーブ61に接続されたリリーフ用油路42の接続部に移動する。これによりリリーフ用油路42は開状態にされる。
また、機関回転速度が高速領域にあるときにも、ピストン13の温度はある程度高くなっているため、ピストン13の冷却等を行うべく、オイルジェット用油路39は開状態にされる。このときのオイルジェット用油路39の開状態は、吐出圧Pの増大により弁体62が移動しても、中速領域において開状態とされたオイルジェット用油路39の状態が維持されるように、第1縮径部62aの軸方向の長さが設定されていることにより実施される。
このように、弁体62は油圧で作動するとともに、その油圧の発生源であるオイルポンプ32はクランクシャフト15で駆動される。そして、オイルポンプ32の吐出圧Pが低いときにはオイルジェット用油路39が閉じられ、吐出圧Pの増大に伴う弁体62の移動によって同油路39が開かれるように上記複合バルブ60は構成されている。従って、機関回転速度が低速領域にあり、ピストン13の温度が比較的低いときにはオイルジェット用油路39は閉状態になる一方、機関回転速度が中速及び高速領域にあり、ピストン13の温度が比較的高いときにはオイルジェット用油路39は開状態になる。このように機関回転速度に応じてオイルジェット用油路39は開閉されるため、ピストン13の温度に応じてオイルジェット用油路39を開閉する場合においても、同ピストン13の温度を直接検出することなく、同温度に応じたオイルジェット用油路39の開閉を簡素な構成で実施することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、次の作用効果を得ることができる。
(1)オイルポンプ32から吐出される潤滑油をオイルジェット40に供給するオイルジェット用油路39と、同吐出される潤滑油をオイルポンプ32の吸い込み側に戻すリリーフ用油路42とを個別に開閉する弁体が一体形成された複合バルブ60を備えるようにしている。そして、その複合バルブ60をタイミングチェーンカバー70の内側に設けるようにしている。従って、オイルジェット用油路39とリリーフ用油路42とを個別に開閉可能な複合バルブ60を設ける場合にあって、エンジン11の大型化を招くことなく当該複合バルブ60を同エンジン11に設けることができるようになる。
(2)上記複合バルブ60を、オイルジェット用油路39及びリリーフ用油路42が接続される中空状のスリーブ61と、スリーブ61の内部を移動することにより各油路を開閉する棒状の弁体62とで構成するようにしている。また、スリーブ61に接続されるオイルジェット用油路39に対応した第1縮径部62aと、同スリーブ61に接続されるリリーフ用油路42に対応した第2縮径部62bとを形成するようにしている。そして、弁体62の移動に伴って第1縮径部62aがオイルジェット用油路39の接続部に移動することにより同油路39が開状態にされるようにしている。また、弁体62の移動に伴って第2縮径部62bがリリーフ用油路42の接続部に移動することにより同油路42が開状態にされるようにしている。従って、オイルジェット用油路39及びリリーフ用油路42を個別に開閉する弁体が一体形成された上記複合バルブ60を好適に具体化することができる。
(3)スリーブ61をタイミングチェーンカバー70の内側に一体形成するようにしている。より詳細には、タイミングチェーンカバー70の内側に一体形成されて互いに対向する一対の壁部71と、各壁部71の開口端側を覆う蓋72とでスリーブ61を形成するようにしている。従って、スリーブ61を別部材としてタイミングチェーンカバー70の内側に設ける場合と比較して、より容易に該スリーブ61を設けることができるようになる。
(4)スリーブ61に接続されるオイルジェット用油路39の一部、及びリリーフ用油路42を、タイミングチェーンカバー70の内側に一体形成するようにしている。より詳細には、タイミングチェーンカバー70の内側に一体形成されて互いに対向する一対の壁部71と、各壁部71の開口端側を覆う蓋72とで各油路39,42を形成するようにしている。従って、各油路39,42を別部材としてタイミングチェーンカバー70の内側に設ける場合と比較して、より容易に各油路39,42を設けることができるようになる。
(5)複合バルブ60で開閉されるオイルジェット用油路39をピストン13の温度状態に応じて開閉するようにしており、これによりオイルジェット40や他の潤滑部位に対する潤滑油の供給量を適切に調整することができるようになる。より詳細には、機関回転速度が低速領域にあり、ピストン13の温度が比較的低いときにはオイルジェット用油路39を閉状態にしてオイルジェット40に対する不要な潤滑油の供給を停止するようにしており、これにより他の部位に対する潤滑油の供給量を増大させることができるようになる。また、機関回転速度が中速領域及び高速領域にあり、ピストン13の温度が比較的高いときにはオイルジェット用油路39を開状態にしてオイルジェット40に潤滑油を供給するようにしており、これによりピストン13の冷却を適切に行うことができるようになる。さらに、オイルジェット用油路39を機関回転速度に応じて開閉するようにしており、これによりピストン温度を直接検出することなく同油路39を適切に開閉することができるようになる。
(6)弁体62をオイルポンプ32から吐出された潤滑油の圧力で作動させるようにしている。従って、簡素な構造でオイルジェット用油路39やリリーフ用油路42を開閉することができるようになる。
(7)オイルポンプ32をクランクシャフト15の回転運動を利用して駆動するようにしている。また、オイルポンプ32の吐出圧Pが小さいときにはオイルジェット用油路39が閉じられ、吐出圧Pの増大に伴う弁体62の移動によってオイルジェット用油路39が開かれるように複合バルブ60を構成するようにしている。従って、ピストン温度に応じたオイルジェット用油路39の開閉を簡素な構成で行うことができるようになる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る内燃機関の潤滑装置を具体化した第2実施形態について、図10〜図15を参照して説明する。
第1実施形態ではカムシャワー38に潤滑油を常時供給するようにした。ここで、吸気カムシャフト20a、排気カムシャフト20b、あるいは各ラッシュアジャスタ24a、24bといったエンジン11の動弁系には油路を介して常に潤滑油が供給されている。そして、それら給油箇所から排出された潤滑油で吸気カム21a及び排気カム21bのカム面や、吸気側及び排気側ロッカアーム22a、22b等の潤滑が行われる。ここで、カム面や各ロッカアームに対しては上記カムシャワー38からも潤滑油が供給されるのであるが、上記給油箇所から排出される潤滑油の量が潤沢な状態となっているときには、カムシャワー38からの潤滑油供給を中止することが可能である。そこで、本実施形態では、カムシャワー38に向けて潤滑油を供給する油路について、常に潤滑油が供給される前記動弁系への潤滑油供給量に応じてカムシャワー38用の油路を開閉することにより、カムシャワー38や他の潤滑部位に対する潤滑油の供給量を適切に調整することができるようにしている。
より詳細には、上記動弁系に対する潤滑油の供給が十分なされているときには、カムシャワー38用の油路を閉状態にし、カムシャワー38に対する不要な潤滑油の供給を停止することにより、他の部位に対する潤滑油の供給量を増大させるようにしている。一方、同動弁系に対する潤滑油の供給量が比較的少ないときには、カムシャワー38用の油路を開状態し、カムシャワー38に潤滑油を供給することにより、カム面や各ロッカアームに潤滑油を十分に供給することができるようにしている。
こうした構成を具体化すべく、上記第1実施形態では、複合バルブ60でオイルジェット用油路39を開閉するようにしたが、本実施形態では、複合バルブ60でカムシャワー用の油路を開閉するようにしている。なお、オイルジェット用油路39については常時潤滑油を供給するようにしている。そして、これら以外の点については基本的に第1実施形態と同一である。そこで、以下では、第1実施形態との相違点を中心に、本実施形態における潤滑装置を説明する。
図10に、本実施形態にかかる潤滑装置が適用されるエンジン11、及びにその潤滑装置の概略構成を示す。
この図10に示すように、本実施形態では、オイルジェット40がオイルジェット用油路44を介してシリンダブロック潤滑系35に接続されており、同シリンダブロック潤滑系35からオイルジェット40に向けて潤滑油が常時供給されている。
また、メインオイルホール34に送油された潤滑油は、カムシャワー用油路45を介して上記カムシャワー38に供給される。このカムシャワー用油路45の途中には、上記第1実施形態におけるオイルジェット用バルブ51の代わりに、同カムシャワー用油路45を開閉するカムシャワー用バルブ53が設けられている。
図11に、本実施形態における複合バルブ60の構造を示す。この図11に示すように、本実施形態における複合バルブ60のスリーブ61には、前記オイルジェット用油路39の代わりに上記カムシャワー用油路45が接続されており、弁体62には、このカムシャワー用油路45に対応した第1縮径部62cが形成されている。なお、スリーブ61に接続されるカムシャワー用油路45も、上記オイルジェット用油路39と同様な態様にてタイミングチェーンカバー70の内側に形成されている。
次に、図12〜図15を併せ参照して、本実施形態における複合バルブ60の作動態様を説明する。
図12に、リリーフ用油路42及びカムシャワー用油路45の開閉状態と機関回転速度との対応関係を示す。また、図13に、機関回転速度が低速領域にあるときの複合バルブ60の作動態様を示し、図14に、機関回転速度が中速領域にあるときの複合バルブ60の作動態様を示し、図15に、機関回転速度が高速領域にあるときの複合バルブ60の作動態様を示す。
まず、機関回転速度が低速領域にあるときには、オイルポンプ32の吐出圧Pが低く、上記規定圧に達していないため、リリーフ用油路42は閉状態にされる。このときのリリーフ用油路42の閉状態は、図13に示すごとく、スリーブ61に接続されたリリーフ用油路42の接続部が弁体62で閉塞されることにより実施される。
また、機関回転速度が低速領域にあるときには、オイルポンプ32の吐出量が少なく、上記動弁系に対する潤滑油の供給量も少なくなる。そこで、カムシャワー38からの潤滑油供給を行うべく、カムシャワー用油路45は開状態にされる。このときのカムシャワー用油路45の開状態は、図13に示すごとく、第1縮径部62aが、スリーブ61に接続されたカムシャワー用油路45の接続部に移動することにより実施される。なお、オイルポンプ32が駆動されておらず吐出圧Pが「0」のときでも、カムシャワー用油路45が開状態となるように、第1縮径部62cの軸方向の長さは設定されている。
機関回転速度が中速領域にあるときにも、オイルポンプ32の吐出圧Pは上記規定圧に達していないため、リリーフ用油路42は閉状態にされる。このときのリリーフ用油路42の閉状態も、図14に示すごとく、スリーブ61に接続されたリリーフ用油路42の接続部が弁体62で閉塞されることにより実施される。
また、機関回転速度が中速領域にあるときには、低速領域にあるときと比較して、オイルポンプ32の吐出量は増大しているため、カムシャワー用油路45は閉状態にされる。この中速領域におけるオイルポンプ32の吐出圧Pは、機関回転速度の上昇に伴って低速領域よりも高くなっている。従って、スプリング64の付勢力に抗して弁体62を押し上げる力は、低速領域よりも大きくなり、図14に示すごとく、第1縮径部62cは、スリーブ61に接続されたカムシャワー用油路45の接続部から離間するようになり、同接続部は弁体62によって閉塞される。このようにカムシャワー38に対して不要な潤滑油の供給が停止されることにより、その分、他の部位(シリンダブロック潤滑系35、シリンダヘッド潤滑系36等)に対する潤滑油の供給量を増大させることが可能になり、オイルポンプ32から吐出される潤滑油を効率よく利用することができる。
そして、機関回転速度が高速領域にあるときには、オイルポンプ32の吐出圧Pは上記規定圧に達するようになるため、リリーフ用油路42は開状態にされる。この高速領域におけるオイルポンプ32の吐出圧Pは、機関回転速度の上昇に伴って中速領域よりも高くなっている。従って、スプリング64の付勢力に抗して弁体62を押し上げる力は、中速領域よりもさらに大きくなり、図15に示すごとく、第2縮径部62bは、スリーブ61に接続されたリリーフ用油路42の接続部に移動する。これによりリリーフ用油路42は開状態にされる。
また、機関回転速度が高速領域にあるときには、中速領域にあるときと比較して、オイルポンプ32の吐出量は更に増大しているため、カムシャワー用油路45は閉状態にされる。このときのカムシャワー用油路45の閉状態は、中速領域と同様に、スリーブ61に接続されたカムシャワー用油路45の接続部が弁体62によって閉塞されることにより実施される。
このように、弁体62は油圧で作動するとともに、その油圧の発生源であるオイルポンプ32はクランクシャフト15で駆動される。そして、オイルポンプ32の吐出圧Pが低いときにはカムシャワー用油路45が開かれ、吐出圧Pの増大に伴う弁体62の移動によって同油路45が閉じられるように上記複合バルブ60は構成されている。そのため、機関回転速度が低速領域にあり、オイルポンプ32の吐出量が比較的低いときにはカムシャワー用油路45は開状態になる一方、機関回転速度が中速及び高速領域にあり、オイルポンプ32の吐出量が多いときにはカムシャワー用油路45は閉状態になる。このように機関回転速度に応じてカムシャワー用油路45は開閉されるため、上記動弁系に対する潤滑油の供給量に応じてカムシャワー用油路45を開閉する場合においても、同動弁系に対する潤滑油の供給量を直接検出することなく、同油路45の開閉を簡素な構成で適切に実施することができる。
ちなみに、カムシャワー用油路45を開閉する場合にも、リリーフ用油路42や上記オイルジェット用油路39を開閉する場合と同様に、その油路の開閉制御に対する要求精度は、それほど高くはない。従って、上記弁体62を油圧で作動させるようにしても、各油路45,42の開閉制御に対する要求精度を満たすことは可能であり、簡素な構造で各油路45,42を開閉することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、第1実施形態と比較して、特に次の作用効果を得ることができる。
(6)複合バルブ60で開閉されるカムシャワー用油路45を動弁系に対して常に供給される潤滑油の量に応じて開閉するようにしており、これによりカムシャワー38や他の潤滑部位に対する潤滑油の供給量を適切に調整することができるようになる。より詳細には、機関回転速度が低速領域にあり、動弁系に対する潤滑油の供給量が比較的少ないときにはカムシャワー用油路45を開状態にしてカムシャワー38に潤滑油を供給するようにしており、これにより吸気カム21aや排気カム21bのカム面、及び吸気側及び排気側ロッカアーム22a、22b等の潤滑を適切に行うことができるようになる。また、機関回転速度が中速領域及び高速領域にあり、動弁系に対する潤滑油の供給量が多いときにはカムシャワー用油路45を閉状態にしてカムシャワー38に対する不要な潤滑油の供給を停止するようにしており、これにより他の部位に対する潤滑油の供給量を増大させることができるようになる。さらに、カムシャワー用油路45を機関回転速度に応じて開閉するようにしており、これにより動弁系に対して常時供給される潤滑油の量を直接検出することなく同油路45を適切に開閉することができるようになる。
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施することもできる。
・第1実施形態及び第2実施形態を組み合わせてもよい。例えば図16に示すように、複合バルブ60のスリーブ61に、上記リリーフ用油路42、オイルジェット用油路39、及びカムシャワー用油路45を接続する。そして、カムシャワー用油路45に対応した上記第1縮径部62c、オイルジェット用油路39に対応した上記第1縮径部62a、リリーフ用油路42に対応した上記第2縮径部62bといった3つの縮径部を弁体62に形成するようにしてもよい。この場合には、第1実施形態及び第2実施形態の作用効果をともに得ることができる。
また、複合バルブ60のスリーブ61に、上記リリーフ用油路42、オイルジェット用油路39を接続する。そして、カムシャワー用油路45に対応した上記第1縮径部62c、オイルジェット用油路39に対応した上記第1縮径部62aといった2つの縮径部を弁体62に形成するようにしてもよい。
・スリーブ61や各油路をタイミングチェーンカバー70の内側に一体形成するようにしたが、それらを別部材で構成してタイミングチェーンカバー70の内側に固定するようにしてもよい。
・タイミングチェーンカバー70の内側に形成されたスリーブ61や各油路を、壁部71と蓋72で構成するようにしたが、同スリーブ61や各油路を完全に一体形成するようにしてもよい。
・スリーブ61や各油路の一部のみをタイミングチェーンカバー70の内側に一体形成するようにしてもよい。
・複合バルブ60でリリーフ用油路42、オイルジェット用油路39、あるいはカムシャワー用油路45を開閉するようにしたが、この他の油路を開閉するようにしてもよい。
・カムシャワー38やオイルジェット40に対して、オイルポンプ32から直接給油を行うように油路を設け、その油路の途中に上記複合バルブ60を設けるようにしてもよい。してもよい。
・オイルポンプ32から吐出された潤滑油を、同オイルポンプ32の吸い込み側に戻すようにしたが、オイルパン30に戻すようにしてもよい。
・弁体62を電磁コイルなどで作動させるようにしてもよい。
・オイルポンプ32が電動式のポンプの場合には、機関回転速度にあわせてその吐出量及び吐出圧を制御することにより、本発明は同様に適用することができる。
・上記各実施形態において、クランクシャフトの回転運動をカムシャフトに伝える伝動部材はタイミングチェーンであった。この他、同伝動部材がタイミングベルトや歯車機構といった他の伝達部材であっても、その伝達部材を覆うカバーが設けられていれば、そのカバーの内側に上記複合バルブ60を設けるようにすることで、上記各実施形態と同様な作用効果を得ることができる。
・上記潤滑装置の配管構造は一例であり、その他の配管構造を有する潤滑装置にも本発明は同様に適用することができる。
本発明にかかる潤滑装置を具体化した第1実施形態について、その概略構成を示す模式図。 タイミングチェーンカバーを示す模式図。 同実施形態における複合バルブの構造を示す模式図。 タイミングチェーンカバーの内側を示す模式図。 図4のA−A断面図。 リリーフ用油路及びオイルジェット用油路の開閉状態と機関回転速度との対応関係を示す表。 同実施形態において、機関回転速度が低速領域にあるときの複合バルブの作動態様を示す模式図。 同実施形態において、機関回転速度が中速領域にあるときの複合バルブの作動態様を示す模式図。 同実施形態において、機関回転速度が高速領域にあるときの複合バルブの作動態様を示す模式図。 本発明にかかる潤滑装置を具体化した第2実施形態について、その概略構成を示す模式図。 同実施形態における複合バルブの構造を示す模式図。 リリーフ用油路及びカムシャワー用油路の開閉状態と機関回転速度との対応関係を示す表。 同実施形態において、機関回転速度が低速領域にあるときの複合バルブの作動態様を示す模式図。 同実施形態において、機関回転速度が中速領域にあるときの複合バルブの作動態様を示す模式図。 同実施形態において、機関回転速度が高速領域にあるときの複合バルブの作動態様を示す模式図。 その他の実施形態における複合バルブの構造を示す模式図。
符号の説明
11…エンジン、12…シリンダ、13…ピストン、14…コネクティングロッド、15…クランクシャフト、16…タイミングチェーン、20a…吸気カムシャフト、20b…排気カムシャフト、21a…吸気カム、21b…排気カム、22a…吸気側ロッカアーム、22b…排気側ロッカアーム、23a…吸気バルブ、23b…排気バルブ、24a、24b…ラッシュアジャスタ、30…オイルパン、31…オイルストレーナ、32…オイルポンプ、32a…吸い込み部、32b…吐出部、32c、32d…接続部、33…オイルフィルタ、34…メインオイルホール、35…シリンダブロック潤滑系、36…シリンダヘッド潤滑系、37…カムシャワー用油路、38…カムシャワー、39…オイルジェット用油路、40…オイルジェット、42…リリーフ用油路、43…シリンダヘッド供給用油路、44…オイルジェット用油路、45…カムシャワー用油路、51…オイルジェット用バルブ、52…リリーフバルブ、53…カムシャワー用バルブ、60…複合バルブ、61…スリーブ、62…弁体、62a…第1縮径部、62b…第2縮径部、62c…第1縮径部、63…圧力室、64…スプリング、70…タイミングチェーンカバー、71…壁部、72…蓋。

Claims (12)

  1. オイルポンプから吐出される潤滑油を内燃機関の各部位に対して個別に供給する複数の油路として、シリンダ内のピストンに向けて潤滑油を噴射するオイルジェット用の油路と、カムシャフトの上方から潤滑油を供給するカムシャワー用の油路を備える内燃機関の潤滑装置であって、
    前記各油路を個別に開閉する弁体が一体形成されたバルブを有し、当該バルブはクランクシャフトの回転運動をカムシャフトに伝える伝動部材のカバーの内側に設けられてなり、
    内燃機関の動弁系に対して常に潤滑油を供給する油路をさらに備え、
    前記カムシャワー用の油路は、前記動弁系に対して常に供給される潤滑油の量に応じて開閉される
    ことを特徴とする内燃機関の潤滑装置。
  2. オイルポンプから吐出される潤滑油を内燃機関の各部位に対して個別に供給する複数の油路として、前記オイルポンプから吐出される潤滑油の圧力が規定圧以上となったときに同潤滑油を同オイルポンプの吸い込み側及びオイルパンのいずれか一方に導入するリリーフ用の油路と、シリンダ内のピストンに向けて潤滑油を噴射するオイルジェット用の油路と、カムシャフトの上方から潤滑油を供給するカムシャワー用の油路を備える内燃機関の潤滑装置であって、
    前記各油路を個別に開閉する弁体が一体形成されたバルブを有し、当該バルブはクランクシャフトの回転運動をカムシャフトに伝える伝動部材のカバーの内側に設けられてなり、
    内燃機関の動弁系に対して常に潤滑油を供給する油路をさらに備え、
    前記カムシャワー用の油路は、前記動弁系に対して常に供給される潤滑油の量に応じて開閉される
    ことを特徴とする内燃機関の潤滑装置。
  3. オイルポンプから吐出される潤滑油を内燃機関の各部位に対して個別に供給する複数の油路として、前記オイルポンプから吐出される潤滑油の圧力が規定圧以上となったときに同潤滑油を同オイルポンプの吸い込み側及びオイルパンのいずれか一方に導入するリリーフ用の油路と、カムシャフトの上方から潤滑油を供給するカムシャワー用の油路を備える内燃機関の潤滑装置であって、
    前記各油路を個別に開閉する弁体が一体形成されたバルブを有し、当該バルブはクランクシャフトの回転運動をカムシャフトに伝える伝動部材のカバーの内側に設けられてなり、
    内燃機関の動弁系に対して常に潤滑油を供給する油路をさらに備え、
    前記カムシャワー用の油路は、前記動弁系に対して常に供給される潤滑油の量に応じて開閉される
    ことを特徴とする内燃機関の潤滑装置。
  4. 前記オイルジェット用の油路は、シリンダ内に配設されたピストンの温度状態に応じて開閉される
    請求項1又は請求項2に記載の内燃機関の潤滑装置。
  5. 前記弁体は、前記オイルポンプから吐出された潤滑油の圧力によって作動される
    請求項1〜のいずれか1項に記載の内燃機関の潤滑装置。
  6. 前記オイルポンプは、内燃機関のクランクシャフトの回転運動を利用して駆動される
    請求項1〜のいずれか1項に記載の内燃機関の潤滑装置。
  7. 前記カバーは、クランクシャフトの駆動力をカムシャフトに伝えるタイミングチェーンを覆うタイミングチェーンカバーである
    請求項1〜のいずれか1項に記載に内燃機関の潤滑装置。
  8. 前記バルブは、前記各油路が接続される中空状のスリーブと、同スリーブの内部を移動することにより前記各油路を開閉する棒状の弁体とを備え、
    前記弁体は、前記スリーブに接続される前記各油路に対応して形成された複数の縮径部を有し、前記弁体の移動に伴って前記縮径部が当該縮径部に対応する前記油路の接続部に移動することによりその対応する油路は開状態にされる
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の内燃機関の潤滑装置。
  9. 前記スリーブの少なくとも一部は前記カバーの内側に一体形成されてなる
    請求項に記載の内燃機関の潤滑装置。
  10. 前記スリーブの少なくとも一部は、前記カバーの内側に一体形成されて互いに対向する一対の壁部と、各壁部の開口端側を覆う蓋とで形成されてなる
    請求項に記載の内燃機関の潤滑装置。
  11. 前記スリーブに接続される前記各油路の少なくとも一部は前記カバーの内側に一体形成されてなる
    請求項10のいずれか1項に記載の内燃機関の潤滑装置。
  12. 前記カバーの内側に一体形成される前記各油路の少なくとも一部は、前記カバーの内側に一体形成されて互いに対向する一対の壁部と、各壁部の開口端側を覆う蓋とで形成されてなる
    請求項11に記載の内燃機関の潤滑装置。
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