JP2012110953A - 金型用冷却パイプ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コアピン1や鋳抜きピンの内部に形成された、一定の内径と底部1dを有する冷却穴1cに装着されて前記コアピン1や前記鋳抜きピンを冷却する金型用冷却パイプ10であって、インナーパイプ12の一端部には、基端部の側から、一定の内径および外径を有する大径部21と、先端部の側にいくにしたがいその内径および外径が一定の割合で漸次縮径される先細り形状とされた大径テーパ部24と、前記大径部21よりも小さい一定の内径および外径を有する中径部22と、先端部の側にいくにしたがいその内径および外径が一定の割合で漸次縮径される先細り形状とされた小径テーパ部25と、前記中径部22よりも小さい一定の内径および外径を有する小径部23とが設けられている。
【選択図】図2
Description
また、金型用冷却パイプはもちろんのこと、加圧装置から金型用冷却パイプに至るまでの間に配置されたホース、接続金具、分配器等を耐圧仕様のものに変更しなければならず、設備費がさらに嵩んでしまうといった問題点もあった。
本発明に係る金型用冷却パイプは、コアピンや鋳抜きピンの内部に形成された、一定の内径と底部を有する冷却穴に装着されて前記コアピンや前記鋳抜きピンを冷却する、あるいは金型の内部に形成された、一定の内径と底部を有する冷却穴に装着されて前記金型を冷却するとともに、アウターパイプと、このアウターパイプの内部空間内に同一軸線を有して配置され、その一端部が前記冷却穴内に突出するインナーパイプと、これらアウターパイプおよびインナーパイプが着脱自在に接続されるホース接続口金とを備えた金型用冷却パイプであって、前記インナーパイプの一端部には、基端部の側から、一定の内径および外径を有する大径部と、先端部の側にいくにしたがいその内径および外径が一定の割合で漸次縮径される先細り形状とされた大径テーパ部と、前記大径部よりも小さい一定の内径および外径を有する中径部と、先端部の側にいくにしたがいその内径および外径が一定の割合で漸次縮径される先細り形状とされた小径テーパ部と、前記中径部よりも小さい一定の内径および外径を有する小径部とが設けられている。
これにより、従来必要とされた加圧装置(加圧ポンプ)を不要とすることができ、設備費の低減を図ることができる。
これにより、従来必要とされた加圧装置(加圧ポンプ)を不要とすることができ、設備費の低減を図ることができる。
以下、本発明の第1実施形態に係る金型用冷却パイプについて、図1から図5を参照しながら説明する。
図1は本実施形態に係る金型用冷却パイプを、金型に装着されたコアピンの冷却穴に装着した状態を示す図、図2は本実施形態に係る金型用冷却パイプをコアピンの冷却穴に装着した状態を示す図、図3は図2の要部を拡大して示す図、図4は図3のIV−IV矢視断面図、図5は図3のV−V矢視断面図である。
冷却水供給配管14からホース接続口金13に流入した冷却水は、インナーパイプ12の基端(図示せず)からインナーパイプ12内に流入して、インナーパイプ12の先端12aから冷却穴1cの底部1d、すなわち、コアピン1の先端部1aに向かって冷却水が噴出するようになっている。インナーパイプ12の先端12aから噴出した冷却水は、冷却穴1cの底部1dに衝突した後、流れの向きを反転させ、冷却穴1c内をコアピン1の基端部1bに向かって流れる。このように冷却水が流れる際に、コアピン1の壁部を介して伝達された熱を受け取ることによって、コアピン1を内部から冷却することになる。そして、基端部1bへと向かって流れた冷却水は、アウターパイプ11とインナーパイプ12との間を通ってホース接続口金13へと流れ込み、冷却水戻り配管15を介して上述の冷却装置本体へと導かれる。
また、図1に示すように、本実施形態においては、コアピン1が金型2に固定されており、コアピン1の先端部1a側は、金型2内に配置されている。コアピン1の内部には、基端部1bからその中心軸線に沿って中心穴が形成されており、先端部1aにて底部1dを有する有底穴とされた冷却穴1cが形成されている。そして、上述したように、この冷却穴1c内には、コアピン1の中心軸線に沿ってインナーパイプ12が挿入されている。
コアピン1の長さは、例えば、150mmとされ、大径部3の長さは30mm、小径直線部5の長さは90mm、小径テーパ部4の長さは30mmとされている。
なお、アウターパイプ11の先端部には、大径部3の内周側に形成された雌ねじ部19と螺合する雄ねじ部20が形成されている。
インナーパイプ12は、基端部の側に位置して一定の内径および外径を有する大径部21と、この大径部21よりも先端12aの側に位置して、大径部21よりも小さい一定の内径および外径を有する中径部22と、この中径部22よりも先端12aの側に位置して、中径部22よりも小さい一定の内径および外径を有する小径部23と、大径部21と中径部22とを連続的に接続するとともに、先端12aの側にいくにしたがいその内径および外径が一定の割合(比率)で漸次縮径される先細り形状(テーパ形状)とされた大径テーパ部(第1のテーパ部)24と、中径部22と小径部23とを連続的に接続するとともに、先端12aの側にいくにしたがいその内径および外径が一定の割合(比率)で漸次縮径される先細り形状(テーパ形状)とされた小径テーパ部(第2のテーパ部)25とを有している。
すなわち、従来必要とされた加圧装置(加圧ポンプ)を用いなくても水道本管を介して送られてくる水道水の圧力のみでインナーパイプ12の先端12aからコアピン1の内部に形成された冷却穴1cの底部1dに向かって所定量の冷却水が噴出されることになる。
これにより、従来必要とされた加圧装置(加圧ポンプ)を不要とすることができ、設備費の低減を図ることができる。
これにより、キャビティ18内に供給(注入)された溶湯(例えば、Al合金の溶湯:溶解したアルミニウム合金)は、キャビティコーナー18aに確実に到達して、その後凝固することになり、製品を寸法通りに正確に製造することができる。
また、金型2から製品を取り外す際、製品が金型2の肩部コーナー2aに食い付くのを防止することができ、製品にクラックが発生するのを防止することができて、金型2の肩部コーナー2a近傍で金型2の肩部2bが折損してしまうのを防止することができる。
本発明の第2実施形態に係る金型用冷却パイプについて、図6を参照しながら説明する。図6は本実施形態に係る金型用冷却パイプをコアピンの冷却穴に装着した状態を示す図である。
図6に示すように、本実施形態に係る金型用冷却パイプ30は、大径部21の代わりに大径部31が設けられ、大径テーパ部24、中径部22、小径テーパ部25の代わりにテーパ部32が設けられたインナーパイプ(内パイプ)33を備えているという点で上述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、上述した第1実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
すなわち、従来必要とされた加圧装置(加圧ポンプ)を用いなくても水道本管を介して送られてくる水道水の圧力のみでインナーパイプ33の先端12aからコアピン1の内部に形成された冷却穴1cの底部1dに向かって所定量の冷却水が噴出されることになる。
これにより、従来必要とされた加圧装置(加圧ポンプ)を不要とすることができ、設備費の低減を図ることができる。
これにより、キャビティ18内に供給(注入)された溶湯(例えば、Al合金の溶湯:溶解したアルミニウム合金)は、キャビティコーナー18aに確実に到達して、その後凝固することになり、製品を寸法通りに正確に製造することができる。
また、金型2から製品を取り外す際、製品が金型2の肩部コーナー2aに食い付くのを防止することができ、製品にクラックが発生するのを防止することができて、金型2の肩部コーナー2a近傍で金型2の肩部2bが折損してしまうのを防止することができる。
例えば、上述した実施形態では、コアピン1の冷却穴1cが、大径部(第1の冷却穴)1fと、小径部(第2の冷却穴)1hとを有するものについて説明したが、本発明はこのようなものに限定されるものではなく、開口1eから底部1dにかけて、大径部(第1の冷却穴)1fのみが形成された冷却穴1c(すなわち、開口1eから底部1dにかけて一定(同一)の内径を有する冷却穴1c)を備えたコアピンにも適用することができる。
1c 冷却穴
1d 底部
2 金型
10 金型用冷却パイプ
11 アウターパイプ
12 インナーパイプ
13 ホース接続口金
21 大径部
22 中径部
23 小径部
24 大径テーパ部
25 小径テーパ部
30 金型用冷却パイプ
31 大径部
32 テーパ部
33 インナーパイプ
Claims (2)
- コアピンや鋳抜きピンの内部に形成された、一定の内径と底部を有する冷却穴に装着されて前記コアピンや前記鋳抜きピンを冷却する、あるいは金型の内部に形成された、一定の内径と底部を有する冷却穴に装着されて前記金型を冷却するとともに、
アウターパイプと、このアウターパイプの内部空間内に同一軸線を有して配置され、その一端部が前記冷却穴内に突出するインナーパイプと、これらアウターパイプおよびインナーパイプが着脱自在に接続されるホース接続口金とを備えた金型用冷却パイプであって、
前記インナーパイプの一端部には、基端部の側から、一定の内径および外径を有する大径部と、先端部の側にいくにしたがいその内径および外径が一定の割合で漸次縮径される先細り形状とされた大径テーパ部と、前記大径部よりも小さい一定の内径および外径を有する中径部と、先端部の側にいくにしたがいその内径および外径が一定の割合で漸次縮径される先細り形状とされた小径テーパ部と、前記中径部よりも小さい一定の内径および外径を有する小径部とが設けられていることを特徴とする金型用冷却パイプ。 - コアピンや鋳抜きピンの内部に形成された、一定の内径と底部を有する冷却穴に装着されて前記コアピンや前記鋳抜きピンを冷却する、あるいは金型の内部に形成された、一定の内径と底部を有する冷却穴に装着されて前記金型を冷却するとともに、
アウターパイプと、このアウターパイプの内部空間内に同一軸線を有して配置され、その一端部が前記冷却穴内に突出するインナーパイプと、これらアウターパイプおよびインナーパイプが着脱自在に接続されるホース接続口金とを備えた金型用冷却パイプであって、
前記インナーパイプの一端部には、基端部の側から、一定の内径および外径を有する大径部と、先端部の側にいくにしたがいその内径および外径が一定の割合で漸次縮径される先細り形状とされたテーパ部と、前記大径部よりも小さい一定の内径および外径を有する小径部とが設けられていることを特徴とする金型用冷却パイプ。
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