JP2011235341A - 有底円筒金属部材およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】金属からなる外筒2と、この外筒2の内部に収容されて、その内部に、先端部にて底部1dを有する有底穴とされた冷却穴1cが形成された金属からなる内筒6と、この内筒6と前記外筒2との間に配置されて、前記内筒6との間に空気層20を形成する、金属からなる中筒4とを有してなる有底円筒金属部材1であって、前記空気層20を、金型に取り付けられた際にキャビティコーナーと対向する前記金型の肩部コーナー近傍で、かつ、前記金型から前記キャビティの側に突出する前記金型の肩部内まで、または金型に取り付けられた際にキャビティコーナーと対向する当該有底円筒金属部材1の根元部コーナー近傍で、かつ、前記キャビティ内まで延設させた。
【選択図】図2
Description
冷却穴が形成されたコアピンを使用すれば、ダイカスト製品に生じる引け巣をコアピン位置から遠ざけることができるという点で有利とされている。
本発明に係る有底円筒金属部材は、金属からなる外筒と、この外筒の内部に収容されて、その内部に、先端部にて底部を有する有底穴とされた冷却穴が形成された金属からなる内筒と、この内筒と前記外筒との間に配置されて、前記内筒との間に空気層を形成する、金属からなる中筒とを有してなる有底円筒金属部材であって、前記空気層が、金型に取り付けられた際にキャビティコーナーと対向する前記金型の肩部コーナー近傍で、かつ、前記金型から前記キャビティの側に突出する前記金型の肩部内まで、または金型に取り付けられた際にキャビティコーナーと対向する当該有底円筒金属部材の根元部コーナー近傍で、かつ、前記キャビティ内まで延設されている。
これにより、キャビティ内に供給(注入)された溶湯(例えば、Al合金の溶湯:溶解したアルミニウム合金)は、キャビティコーナーに確実に到達して、その後凝固することになり、製品(例えば、ダイカスト製品)を寸法通りに正確に製造することができる。
また、金型から製品を取り外す際、製品が金型の肩部コーナーまたは当該有底円筒金属部材の根元部コーナーに食い付くのを防止することができ、製品にクラックが発生するのを防止することができて、金型の肩部コーナー近傍で金型の肩部が折損してしまうのを、または当該有底円筒金属部材の根元部コーナー近傍で当該有底円筒金属部材が折損してしまうのを防止することができる。
これにより、冷却穴を形成する有底円筒金属部材の内周面が酸化し、錆が発生してしまうことを防止することができ、有底円筒金属部材の肉厚方向に亀裂や割れが発生して、冷却穴を通過する冷却水が外に漏れ出すことを防止することができる。
また、内筒および中筒の肉厚が0.1mm〜0.15mmと非常に薄く、冷却穴に流入した水等の冷却材による冷却効果が、内筒および中筒を有しない従来の有底円筒金属部材と略同じレベルに維持されることになるので、内筒および中筒を有しない従来の有底円筒金属部材の冷却穴にも内筒を挿入して、従来の有底円筒金属部材の改善を図ることができる。
これにより、キャビティ内に供給(注入)された溶湯(例えば、Al合金の溶湯:溶解したアルミニウム合金)は、キャビティコーナーに確実に到達して、その後凝固することになり、ダイカスト製品を寸法通りに正確に製造することができる。
また、ダイカスト鋳造用金型からダイカスト製品を取り外す際、ダイカスト製品が金型の肩部コーナーに食い付くのを防止することができ、ダイカスト製品にクラックが発生するのを防止することができて、金型の肩部コーナー近傍で金型の肩部が折損してしまうのを防止することができる。
これにより、冷却穴を形成するダイカスト鋳造用金型の内周面が酸化し、錆が発生してしまうことを防止することができ、ダイカスト鋳造用金型の肉厚方向に亀裂や割れが発生して、冷却穴を通過する冷却水が外に漏れ出すことを防止することができる。
また、内筒および外筒の肉厚が0.1mm〜0.15mmと非常に薄く、冷却穴に流入した水等の冷却材による冷却効果が、内筒および外筒を有しない従来のダイカスト鋳造用金型と略同じレベルに維持されることになるので、内筒および外筒を有しない従来のダイカスト鋳造用金型の冷却穴にも内筒および外筒を挿入して、従来のダイカスト鋳造用金型の改善を図ることができる。
本実施形態では、ダイカスト用金型に用いるコアピン(中子ピン)を有底円筒金属部材の一例として、コアピンの使用形態およびコアピンの形状を説明した後に、コアピンの製造方法について説明する。
なお、図1は本実施形態に係る有底円筒金属部材の製造方法を用いて製造されたコアピンをダイカスト用金型に取り付けた状態を示す側断面図、図2は本実施形態に係る有底円筒金属部材の製造方法を用いて製造されたコアピンの断面図、図3は本実施形態に係る有底円筒金属部材の製造方法を示す図である。
コアピン1は、外筒2と、中筒(中間筒)4と、内筒6とを備えている。外筒2は、例えば、ダイカスト金属材料として最も広く使用されているダイス鋼(SKD61)で作られており、基端部1b側に位置する大径部12と、先端部1a側に位置するとともに大径部12よりも小径とされた小径テーパ部14と、大径部12と小径テーパ部14との間に位置するとともに小径テーパ部14に対して連続的に接続された小径直線部16とを有している。
外筒2の長さは、250mmとされている。大径部12の長さは25mm、小径直線部16の長さは203mm、小径テーパ部14の長さは22mmとされている。
小径直線部16の肉厚は、中筒4の先端面4bから先端部1a側で1.0mm、中筒4の先端面4bから基端部1b側で0.5mmとされ、小径テーパ部14の肉厚は、基端部1b側の最も厚い位置で1.0mmとされている。なお、コアピン1の小径テーパ部14の先端では直径が小さくなっているので、この位置における肉厚が最も薄くなる。
まずはじめに、図3(a)に示すように、中筒4となるステンレス製のパイプの外径との差(クリアランス)が0.01mm〜0.05mm(より好ましくは、0.01mm〜0.03mm)となる内径を有する穴2c、および内筒6となるステンレス製のパイプの外径との差(クリアランス)が0.01mm〜0.05mm(より好ましくは、0.01mm〜0.03mm)となる内径を有する穴2dを、外筒2の中心軸線に沿って穿設(機械加工)する。
つづいて、穴2c,2dを穿設する際にドリルの刃によって付いた傷(ツールマーク:切削痕)を極力除去するように、すなわち、穴2c,2dの表面粗度(表面相度)が良くなる(小さく)ように穴2c,2dの表面(内周面)を加工(研磨)して、穴2e,2f(図3(b)参照)とする。
つづいて、図3(c)に示すように、表面粗度が良くなるように加工された穴2f内に、先端部(一端部)に球面形状が形成されるように、先端部が絞り加工されるとともに、穴2fの内径との差(クリアランス)が0.01mm〜0.05mm(より好ましくは、0.01mm〜0.03mm)となる外径を有する内筒6を、内筒6の先端部が外筒2の底部に接するまで穴2f内に挿入する。
そして、中筒4および内筒6が挿入された外筒2を図示しない真空熱処理炉に入れて1000℃〜1050℃で1時間程加熱した後、窒素を吹き付けて急冷する。
これにより、キャビティ18内に供給(注入)された溶湯(例えば、Al合金の溶湯:溶解したアルミニウム合金)は、キャビティコーナー18aに確実に到達して、その後凝固することになり、ダイカスト製品を寸法通りに正確に製造することができる。
また、ダイカスト用金型3からダイカスト製品を取り外す際、ダイカスト製品がダイカスト用金型3の肩部コーナー3aに食い付くのを防止することができ、ダイカスト製品にクラックが発生するのを防止することができて、ダイカスト用金型3の肩部コーナー3a近傍でダイカスト用金型3の肩部3bが折損してしまうのを防止することができる。
これにより、冷却穴1cを形成するコアピン1の内周面が酸化し、錆が発生してしまうことを防止することができ、コアピン1の肉厚方向に亀裂や割れが発生して、冷却穴1cを通過する冷却水が外に漏れ出すことを防止することができる。
例えば、上述した実施形態では、図1に示すように、コアピン1全体がダイカスト用金型3の内部に収容された状態で使用されるものを一具体例として挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は、図7の下側に示すような、コアピンの一部または大半がダイカスト用金型81からキャビティ82の側に突出した状態で使用されるコアピンにも適用することができる。この場合、ダイカスト用金型81からキャビティ82の側に突出するコアピンにより、例えば、図4および図5に示すようなシリンダーブロック(ウォータージャケット)41の冷却水用通路(冷却水用有底穴)42が形成されることになる。また、図7の下側に示すような、コアピンの一部または大半がダイカスト用金型81からキャビティ82の側に突出した状態で使用されるコアピンに適用された場合には、ダイカスト用金型81からダイカスト製品を取り外す際、ダイカスト製品がコアピンの根元部コーナーに食い付くのを防止することができ、ダイカスト製品にクラックが発生するのを防止することができて、コアピンの根元部コーナー近傍でコアピンが折損してしまうのを防止することができる。
そして、内筒66は基端部側に形成された開口61まで延びており、中筒63と内筒66との間には、中筒63の内周面(内側面)63cと、内筒66の外周面66aと、穴の底面65とにより空間(空気層:断熱層)67が形成されることになる。すなわち、冷却水用通路68は、内筒66の内周面66bによって形成され、基端部側に形成された開口61から、キャビティコーナー88aと対向するダイカスト用金型62の肩部コーナー近傍で、かつ、ダイカスト用金型62からキャビティ82の側に突出するダイカスト用金型62の肩部内に位置する第1の内周面62aと、これと対向する内筒66の外周面66aとの間には、空間67が形成されることになる。
なお、図6に示すダイカスト用金型62の製造方法は、図3(a)から図3(c)を用いて説明したコアピン1の製造方法と同様であるので、ここではその説明を省略する。
1c 冷却穴
1d 底部
2 外筒
3 ダイカスト鋳造用金型(金型)
3a 肩部コーナー
3b 肩部
4 中筒
6 内筒
18 キャビティ
18a キャビティコーナー
20 空気層
62 ダイカスト鋳造用金型(金型)
63 外筒
66 内筒
67 空気層
68 冷却水用通路
Claims (13)
- 金属からなる外筒と、この外筒の内部に収容されて、その内部に、先端部にて底部を有する有底穴とされた冷却穴が形成された金属からなる内筒と、この内筒と前記外筒との間に配置されて、前記内筒との間に空気層を形成する、金属からなる中筒とを有してなる有底円筒金属部材であって、
前記空気層が、金型に取り付けられた際にキャビティコーナーと対向する前記金型の肩部コーナー近傍で、かつ、前記金型から前記キャビティの側に突出する前記金型の肩部内まで、または金型に取り付けられた際にキャビティコーナーと対向する当該有底円筒金属部材の根元部コーナー近傍で、かつ、前記キャビティ内まで延設されていることを特徴とする有底円筒金属部材。 - ダイス鋼からなる外筒と、この外筒の内部に収容されて、その内部に、先端部にて底部を有する有底穴とされた冷却穴が形成されたステンレスからなる内筒と、この内筒と前記外筒との間に配置されて、前記内筒との間に空気層を形成する、ステンレスからなる中筒とを有してなる有底円筒金属部材であって、
前記空気層が、金型に取り付けられた際にキャビティコーナーと対向する前記金型の肩部コーナー近傍で、かつ、前記金型から前記キャビティの側に突出する前記金型の肩部内まで、または金型に取り付けられた際にキャビティコーナーと対向する当該有底円筒金属部材の根元部コーナー近傍で、かつ、前記キャビティ内まで延設されていることを特徴とする有底円筒金属部材。 - 前記内筒および前記中筒の肉厚が、0.1mm〜0.15mmとされていることを特徴とする請求項1または2に記載の有底円筒金属部材。
- 前記有底円筒金属部材は、ダイカスト鋳造用金型に用いられるコアピンとされていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の有底円筒金属部材。
- 金属からなる外筒と、この外筒の内部に収容されて、その内部に、先端部にて底部を有する有底穴とされた冷却穴が形成された金属からなる内筒と、この内筒と前記外筒との間に配置されて、前記内筒との間に空気層を形成する、金属からなる中筒とを有し、
前記空気層が、金型に取り付けられた際にキャビティコーナーと対向する前記金型の肩部コーナー近傍で、かつ、前記金型から前記キャビティの側に突出する前記金型の肩部内まで、または金型に取り付けられた際にキャビティコーナーと対向する当該有底円筒金属部材の根元部コーナー近傍で、かつ、前記キャビティ内まで延設されている有底円筒金属部材の製造方法であって、
前記中筒の外径との差が0.01mm〜0.05mmとなる内径を有する第1の穴、および前記内筒の外径との差が0.01mm〜0.05mmとなる内径を有する第2の穴を、前記外筒の中心軸線に沿って穿設し、
前記第1の穴および前記第2の穴の表面粗度が良くなるように前記第1の穴および前記第2の穴の表面を加工して、
前記中筒の先端面が前記第1の穴の底面に接するまで前記第1の穴内に挿入し、前記内筒の先端部が前記外筒の底部と当接するまで前記内筒を前記第2の穴内に挿入していき、
前記内筒および前記中筒が挿入された前記外筒を、1000℃〜1050℃で加熱した後、急冷するようにしたことを特徴とする有底円筒金属部材の製造方法。 - ダイス鋼からなる外筒と、この外筒の内部に収容されて、その内部に、先端部にて底部を有する有底穴とされた冷却穴が形成されたステンレスからなる内筒と、この内筒と前記外筒との間に配置されて、前記内筒との間に空気層を形成する、ステンレスからなる中筒とを有し、
前記空気層が、金型に取り付けられた際にキャビティコーナーと対向する前記金型の肩部コーナー近傍で、かつ、前記金型から前記キャビティの側に突出する前記金型の肩部内まで、または金型に取り付けられた際にキャビティコーナーと対向する当該有底円筒金属部材の根元部コーナー近傍で、かつ、前記キャビティ内まで延設されている有底円筒金属部材の製造方法であって、
前記中筒の外径との差が0.01mm〜0.05mmとなる内径を有する第1の穴、および前記内筒の外径との差が0.01mm〜0.05mmとなる内径を有する第2の穴を、前記外筒の中心軸線に沿って穿設し、
前記第1の穴および前記第2の穴の表面粗度が良くなるように前記第1の穴および前記第2の穴の表面を加工して、
前記中筒の先端面が前記第1の穴の底面に接するまで前記第1の穴内に挿入し、前記内筒の先端部が前記外筒の底部と当接するまで前記内筒を前記第2の穴内に挿入していき、
前記内筒および前記中筒が挿入された前記外筒を、1000℃〜1050℃で加熱した後、急冷するようにしたことを特徴とする有底円筒金属部材の製造方法。 - 前記急冷の後、焼き戻しをするようにしたことを特徴とする請求項5または6に記載の有底円筒金属部材の製造方法。
- 先端部にて底部を有する有底穴と、この有底穴の内部に収容されて、その内部に、先端部にて底部を有する冷却水用通路を形成する、金属からなる内筒と、この内筒の外周側に配置されて、前記内筒との間に空気層を形成する金属からなる外筒とを有してなるダイカスト鋳造用金型であって、
前記空気層が、キャビティコーナーと対向する当該ダイカスト鋳造用金型の肩部コーナー近傍で、かつ、当該ダイカスト鋳造用金型から前記キャビティの側に突出する当該ダイカスト鋳造用金型の肩部内まで延設されていることを特徴とするダイカスト鋳造用金型。 - 先端部にて底部を有する有底穴と、この有底穴の内部に収容されて、その内部に、先端部にて底部を有する冷却水用通路を形成する、ステンレスからなる内筒と、この内筒の外周側に配置されて、前記内筒との間に空気層を形成するステンレスからなる外筒とを有してなるダイカスト鋳造用金型であって、
前記空気層が、キャビティコーナーと対向する当該ダイカスト鋳造用金型の肩部コーナー近傍で、かつ、当該ダイカスト鋳造用金型から前記キャビティの側に突出する当該ダイカスト鋳造用金型の肩部内まで延設されていることを特徴とするダイカスト鋳造用金型。 - 前記内筒および前記外筒の肉厚が、0.1mm〜0.15mmとされていることを特徴とする請求項8または9に記載のダイカスト鋳造用金型。
- 先端部にて底部を有する有底穴と、この有底穴の内部に収容されて、その内部に、先端部にて底部を有する冷却水用通路を形成する、金属からなる内筒と、この内筒の外周側に配置されて、前記内筒との間に空気層を形成する金属からなる外筒とを有し、
前記空気層が、キャビティコーナーと対向する当該ダイカスト鋳造用金型の肩部コーナー近傍で、かつ、当該ダイカスト鋳造用金型から前記キャビティの側に突出する当該ダイカスト鋳造用金型の肩部内まで延設されているダイカスト鋳造用金型の製造方法であって、
前記外筒の外径との差が0.01mm〜0.05mmとなる内径を有する第1の穴、および前記内筒の外径との差が0.01mm〜0.05mmとなる内径を有する第2の穴を、前記外筒の中心軸線に沿って穿設し、
前記第1の穴および前記第2の穴の表面粗度が良くなるように前記第1の穴および前記第2の穴の表面を加工して、
前記外筒の先端面が前記第1の穴の底面に接するまで前記第1の穴内に挿入し、前記内筒の先端部が前記外筒の底部と当接するまで前記内筒を前記第2の穴内に挿入していき、
前記内筒および前記外筒が挿入された当該ダイカスト鋳造用金型を、1000℃〜1050℃で加熱した後、急冷するようにしたことを特徴とするダイカスト鋳造用金型の製造方法。 - 先端部にて底部を有する有底穴と、この有底穴の内部に収容されて、その内部に、先端部にて底部を有する冷却水用通路を形成する、ステンレスからなる内筒と、この内筒の外周側に配置されて、前記内筒との間に空気層を形成するステンレスからなる外筒とを有し、
前記空気層が、キャビティコーナーと対向する当該ダイカスト鋳造用金型の肩部コーナー近傍で、かつ、当該ダイカスト鋳造用金型から前記キャビティの側に突出する当該ダイカスト鋳造用金型の肩部内まで延設されているダイカスト鋳造用金型の製造方法であって、
前記外筒の外径との差が0.01mm〜0.05mmとなる内径を有する第1の穴、および前記内筒の外径との差が0.01mm〜0.05mmとなる内径を有する第2の穴を、前記外筒の中心軸線に沿って穿設し、
前記第1の穴および前記第2の穴の表面粗度が良くなるように前記第1の穴および前記第2の穴の表面を加工して、
前記外筒の先端面が前記第1の穴の底面に接するまで前記第1の穴内に挿入し、前記内筒の先端部が前記外筒の底部と当接するまで前記内筒を前記第2の穴内に挿入していき、
前記内筒および前記外筒が挿入された当該ダイカスト鋳造用金型を、1000℃〜1050℃で加熱した後、急冷するようにしたことを特徴とするダイカスト鋳造用金型の製造方法。 - 前記急冷の後、焼き戻しをするようにしたことを特徴とする請求項11または12に記載のダイカスト鋳造用金型の製造方法。
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