JP2004298921A - 金型用冷却パイプ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】外パイプ1の中に内パイプ2を配置して冷却水の往路と復路を形成し一端側には上記往路に通じる入水接続口3aと復路に通じる出水接続口3bを備えたホース接続口金3を周方向に回転可能に取り付けて構成される金型用冷却パイプにおいて、ホース接続口金3に外パイプを装着させる装着用穴31を貫通状に形成し、該装着用穴に外パイプを串刺し状に且つ抜き差し自在に貫挿取り付けると共に、外パイプの外径を全長にわたって上記装着用穴の内径より小径に形成せしめ、ホース接続口金を外パイプの外周に着脱可能に取り付けた止め具5a,5bで軸方向に移動不能に固定してなる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダイカスト鋳造や射出成形等に使用される金型の冷却穴に装着して金型を冷却するための金型用冷却パイプに関し、特に、外パイプの中に内パイプを配置して冷却水の往路と復路を形成せしめ、これら外パイプおよび内パイプの一端側に、上記往路に通じる入水接続口と復路に通じる出水接続口を備えたホース接続口金を周方向に回転可能に取り付けて構成される一般的に回転ヘッド式冷却パイプと称される金型用冷却パイプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種金型用冷却パイプは、一般的に図6に示すごとく、外パイプaの一端側に回転軸部分bが捻じ込みまたはロー付け或いは溶接などにより一体化され、その回転軸部分bにホース接続口金cが回転可能に装着され、ホース接続口金cの両端を上記回転軸部分bの大径段部b’とナットdでもって締結することにより軸方向に移動不能に固定していた。しかも、上記回転軸部分bの大径段部b’はホース接続口金cの軸方向に対する位置決めと外パイプaを金型の冷却穴に捻じ込み螺合させるべく工具を係合させるための回動操作部を兼ねているので、外径がホース接続口金cの回転軸部分b挿入穴の内径より大きく且つ6角形状に形成されていた。その為に、金型Bの冷却穴Cに装着された冷却パイプ(外パイプa)を引き抜く場合、回転軸部分bからホース接続口金cを引き抜いた後もしくはホース接続口金cと共にでなければ冷却パイプ(外パイプa)を引き抜くことができず、従って、特にホース接続口金cの入水接続口eおよび出水接続口fに剛性のある銅パイプgが接続されているような場合には、回転軸部分bからホース接続口金cを取り外すのに非常に取り外し難かった。
また、ナットdまたは大径段部b’に工具を係合させて外パイプaを金型Bに捻じ込む際に、ナットdおよび大径段部b’が外パイプaよりも大径であるため外パイプaを締め付ける工具より大きな工具を必要とし、過大な捻じ込み力で締め付け外パイプの先端部外周にある雄ネジhを破壊することがあった。(例えば、特許文献1参照。)
【0003】
【先行技術文献の開示】
【特許文献1】
特開昭63−47383号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような従来の不具合に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、外パイプの回転軸部分に対してホース接続口金を簡便に脱着することができると共に、金型の冷却穴に装着された冷却パイプを引き抜く場合に、外パイプないしは回転軸部分からホース接続口金を取り外す前でも取り外した後でも冷却パイプ(外パイプ)を金型冷却穴から引き抜くことができる金型用冷却パイプを提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
斯かる目的を達成する本発明の金型用冷却パイプは、外パイプの中に内パイプを配置して冷却水の往路と復路を形成せしめ、これら外パイプおよび内パイプの一端側には上記往路に通じる入水接続口と復路に通じる出水接続口を備えたホース接続口金を周方向に回転可能に取り付けて構成される金型用冷却パイプにおいて、前記ホース接続口金に前記外パイプを取り付ける装着用穴を貫通状に形成し、該装着用穴に外パイプを串刺し状に且つ抜き差し自在に貫挿取り付けると共に、外パイプの外径を全長にわたって上記装着用穴の内径より小径に形成せしめ、ホース接続口金を外パイプの外周に着脱可能に取り付けた止め具で軸方向に移動不能に固定してなることを特徴としたものである(請求項1)。
この際、前記外パイプの外周に、ホース接続口金を取り付ける際の位置決めを兼ねた止め具係合溝を形成せしめ、該止め具係合溝に前記止め具を着脱可能に取り付けることによりホース接続口金を外パイプの外周に周方向に回転可能であって軸方向に移動不能に固定するようにすると良い(請求項2)。
また、前記外パイプを、ホース接続口金を回転可能に貫挿取り付けるための回転軸部分と冷却水の復路となる外パイプ本体部分とを別々に形成して後加工により両者を一体化することにより形成するようにしても良い(請求項3)。
また、前記外パイプの一端に当該外パイプの外径と同じかそれより小径の回動操作部を形成せしめ、該回動操作部に工具を係合させて当該外パイプを周方向に回動することにより当該外パイプを金型の冷却穴に押し込むなり捻じ込み螺合させて装着することが好ましい(請求項4)。
更に、前記止め具としては、一般的な止め輪(snap ring)やスナップリテーナ以外に、前記ホース接続口金の軸方向の長さとほぼ同じ間隔で相対峙させた止め板部に前記外パイプを貫通させる挿通穴を形成すると共にその少なくとも一方に前記外パイプの外周に形成した止め具係合溝と係脱自在に係合する係合穴を連設してなる略コの字形状をした形態をなしたものを用い、上記両止め板部をホース接続口金の両端に配置せしめ上記係合穴を前記止め具係合溝に係合させることによりホース接続口金を軸方向に移動不能に固定するようにしても良い(請求項5)。
また、金型用冷却パイプの外パイプとしては、当該外パイプの外径を、全長にわたって内パイプに形成された装着用穴の内径より小径に形成してホース接続口金または金型の冷却穴に対して抜き差し自在且つ周方向に回動自在に貫挿取り付けられるようにし、且つ該外パイプの一端には当該外パイプの外径と同じかそれより小径の回動操作部を形成せしめ、該回動操作部に工具を係合させることにより当該外パイプを周方向に回動可能としてなることを特徴としたものである(請求項6)。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的な好適実施例を図面を参照しながら詳細に説明するが、本発明は図示実施例のものに限定されるものではない。また、図1〜図5を通して同様の構成部材には同じ符号を付して重複する説明は省略する。
【0007】
本発明に係る金型冷却用パイプAは、同芯状に配置された外パイプ1と内パイプ2の一端側に、冷却水往路に通じる入水接続口3aと冷却水復路に通じる出水接続口3bを備えたホース接続口金3を周方向に回転可能に取り付けて構成され、金型Bの背面側からキャビティ方へ向けて穿設された冷却穴Cに取り外し自在に挿入装着される。この際、冷却水による圧力等でもって冷却用パイプAが冷却穴Cから抜け出さないように、図示実施例のごとく外パイプ1の先端部外周に雄ネジ11を刻設して金型Bに螺合させることにより固定するか、または金型Bの背面側に押え板(図示せず)を設置しその押え板に冷却用パイプAの一端部を当接させることにより固定する。
尚、この種の金型冷却用パイプAでは通常、内パイプ2を外パイプ1より長く形成して、内パイプ2の中を冷却水往路となし、外パイプ1と内パイプ2の間を冷却水復路としており、内パイプ2(冷却水往路)から吐出された冷却水が金型との間で熱交換が行なわれて外パイプ1と内パイプ2の間の冷却水復路に至るまでの区間が本来の冷却水穴であって、金型Bの背面側からキャビティ方へ向けて穿設された冷却パイプ装着用穴と区別すべきところ、本明細書では両者を合わせて単に冷却穴Cと称し説明している。
【0008】
外パイプ1は、金属パイプを所要の長さにカットして用いるか若しくは所要の長さを有する金属棒を軸方向に開削して中空状に形成すると共に、その全長にわたって外径をホース接続口金3に形成された装着用穴31の内径より小径に形成してなり、中空内部には内パイプ2を同芯状に挿入配置せしめ、金型Bの冷却穴C内に挿入されない一端側にはホース接続口金3を周方向に回転可能に取り付ける。
この際、外パイプ1を、ホース接続口金3を回転可能に取り付けるための回転軸部分12と、内パイプ2と協働して冷却水復路を形成する外パイプ本体部13とを別々に形成して、後加工により両者を一体化することにより1本の外パイプとして形成するようにしても良い。この場合も、その外径は全長にわたってホース接続口金3に形成された装着用穴31の内径より小径に形成する。
【0009】
また、外パイプ1の一端側、詳しくは、ホース接続口金3を回転可能に取り付けるための回転軸部分12には、当該回転軸部分12に装着されるホース接続口金3に形成された入水接続口3aと出水接続口3bにそれぞれ対応する位置に、入水室1aと出水室1bとを長手軸線上に並べて形成すると共に、入水室1aにはホース接続口金3の入水接続口3aに連通する入水口14を、出水室1bには出水接続口6に連通する出水口15を開口形成してなる。従って、入水室1aと出水室1bは、外パイプ1の中に内パイプ2を組み付けていない状態では連通状態となっており、外パイプ1の一端開口を水密状に封止する封止ネジ栓18と内パイプ2の一端に取り付けられた兼用ネジ栓21で仕切られることにより形成される。
【0010】
そして、上記入水口14および出水口15の両側位置には、入水室1aおよび出水室1bの水密性を保持するO−リング4を取り付けるための凹溝をそれぞれ形成せしめ、更に、回転軸部分12に取り付けられたホース接続口金3の両端部分にあたる位置には、ホース接続口金3を取り付ける際の位置決めを兼ねた止め具係合溝16を形成する。
【0011】
止め具係合溝16は、ホース接続口金3を外パイプ1の回転軸部分12に対して周方向に回転可能であって軸方向に移動不能に固定するための止め具5を着脱可能に取り付けそのことにより同時にホース接続口金3を取り付ける際の位置決めを兼ねるものであり、必ずしもなくとも良い。すなわち、止め具係合溝16がなくとも止め具5を外パイプ1の外周に取り付けることによりホース接続口金3を外パイプ1の回転軸部分12に対して周方向に回転可能であって軸方向に移動不能な状態に固定することは可能であるが、ホース接続口金3を外パイプ1の回転軸部分12に取り付ける際に位置決めとなる目印がないと、ホース接続口金3に形成された入水接続口3aおよび出水接続口3bと回転軸部分12に形成した入水口14および出水口15との位置合わせが面倒になる、また止め具5が振動等により容易に動かないようになるので、止め具係合溝16を形成することが好ましい。止め具係合溝16を形成する場合には、外パイプ1の回転軸部分12の外周に少なくとも1つ、好ましくはホース接続口金3の軸方向の長さとほぼ同じ間隔をおいて2つ、更に好ましくは、大きさの異なるホース接続口金3にも対応できるように3つ以上を形成する。
【0012】
更に外パイプ1の一端、詳しくは、回転軸部分12の最外端には、当該外パイプ1の外径と同じかそれより小径の六角形または四角形等の非円形状をした回動操作部17を形成する。この回動操作部17は、工具を係合させて外パイプ1を周方向に回動することにより当該外パイプを金型Bの冷却穴Cに押し込むなり捻じ込み螺合させて装着するためのものである。
【0013】
ホース接続口金3は、適当な長さを有する略円柱形状または多角柱形状または方円柱状或いは長方形のブロック形状をした金属製ブロック材を用いて、冷却水往路に通じる入水接続口3aと冷却水復路に通じる出水接続口3bをそれぞれ長手軸方向と直交する方向に形成すると共に、外パイプ1の回転軸部分12を貫挿取り付けるための装着用穴31を入水接続口3aおよび出水接続口3bと連通するように長手軸方向に沿って貫通状に形成してなり、その装着用穴31に外パイプ1の回転軸部分12を串刺し状に且つ抜き差し自在に貫挿取り付けた後、外パイプ1の回転軸部分12に止め具5でもって周方向に回転可能且つ軸方向に移動不能な状態に固定される。
【0014】
本金型冷却用パイプAに使用する止め具5としては、JISで規格されている一般的な止め輪(snap ring)やスナップリテーナを用いることができるが、それ以外に、図4および図5に示したごとく、略コの字形状をした形態に形成したものも用いることができる。この止め具5’は、ホース接続口金3の軸方向の長さとほぼ同じ間隔で2枚の止め板部51,51を相対峙させ、これら両止め板部51,51に外パイプ1を貫通させる挿通穴52,52をそれぞれ形成すると共に、少なくとも一方の止め板部51の挿通穴52に外パイプ1の外周に形成せしめた止め具係合溝16と係脱自在に係合しえる係合穴53を係合穴53より小さい幅の連結穴54でもって連続して形成し全体として略コの字形状をした形態に形成されている。
而して、この止め具5’を使用する場合には、ホース接続口金3を外パイプ1の回転軸部分12に取り付ける前に予め、ホース接続口金3をこの略コの字形状をした止め具5’に両止め板部51,51の挿通穴52,52がホース接続口金3の装着用穴31と合致するように両止め板部51,51をホース接続口金3の両端に配置させ、その状態でホース接続口金3を外パイプ1の回転軸部分12に貫挿せしめて止め具5’の係合穴53を回転軸部分12の止め具係合溝16に係合させる。これにより、ホース接続口金3が外パイプ1の回転軸部分12に対して所定の位置に周方向に回転可能で且つ軸方向に移動不能な状態に取り付けられる。よって、この止め具5’の係合穴53を回転軸部分12の止め具係合溝16に係脱するだけで、ホース接続口金3を外パイプ1の回転軸部分12に取り付けたり取り外すことが可能となる。
また、止め具5’は冷却パイプAへの着脱の目的で挿通穴52,52を止め板部51,51の先端に向かって開口されていても良いが、回転軸部分12の止め具係合溝16からの係脱する際に止め具5’が脱落することを避けるため、開口幅は連結穴54と等しいか小さくすることが望ましい。
さらに、止め具5’は脱落を防止するため背板部55にホース6を通す穴を開けて背板部55がホース6側になるように設置しても良い。
【0015】
次に、図1および図2を参照しながらJISで規格されている一般的な止め輪(snap ring)5a,5bを使用した場合を説明する。この場合には、外パイプ1の回転軸部分12の金型B寄りに形成された止め具係合溝16aに予め止め具5aを取り付けておき、ホース接続口金3の装着用穴31に外パイプ1の回転軸部分12を串刺し状に且つ抜き差し自在に貫挿してホース接続口金3の一端側を止め具5aに当接させ、その後、ホース接続口金3の他端側にある止め具係合溝16bに止め具5bを取り付ける。これにより、ホース接続口金3が外パイプ1の回転軸部分12に対して所定の位置に周方向に回転可能で且つ軸方向に移動不能な状態に取り付けられ、ホース接続口金3の他端側にある止め具5bを止め具係合溝16bから取り外すだけで、ホース接続口金3を外パイプ1の回転軸部分12に取り付けたり取り外すことが可能となる。
【0016】
なお、内パイプ2は外パイプ1内に予め組み込んでおく。この際、図示実施例のごとく外パイプ1の一端開口が封止ネジ栓18で水密状に封止された構造の場合には、内パイプ2の一端に取り付けられた兼用ネジ栓21と螺合する雌ネジを入水室1a側に形成するのが好ましいが、金属棒を軸方向に開削して封止ネジ栓18が必要のないように外パイプ1ないし回転軸部分12を形成した場合には、出水室1b側に形成する。
【0017】
そして、本金型冷却用パイプAを金型Bの冷却穴Cに装着する場合には、外パイプ1の他端側外周にリング状パッキングを取付けて金型Bの冷却穴8内に押し込み装着するか、または図示実施例のごとく外パイプ1の他端側の外周に雄ネジ11を刻設して金型Bの冷却穴C内に捻じ込み螺合させて装着し、最後に、ホース接続口金3の入水接続口3aおよび出水接続口3bにそれぞれホースや銅パイプ6を接続させる。すなわち、本発明に係る金型冷却用パイプAの場合、内部に予め内パイプ2を組み込んだ外パイプ1を金型Bの冷却穴Cに装着した後に、外パイプ1の回転軸部分12にホース接続口金3を装着しても良いし、外パイプ1の回転軸部分12に予めホース接続口金3を装着しておき、それを金型Bの冷却穴Cに装着するようにしても良い。
【0018】
かくして、ホース接続口金3の入水接続口4から供給された冷却水は、入水室1aを通って内パイプ2の一端側開口から内パイプ2の内部すなわち冷却水往路を通り、金型Bの冷却穴C内で熱交換されて金型の熱を奪う。そして、金型Bの冷却穴C内で熱交換された冷却水は、外パイプ1と内パイプ2の間で形成された冷却水復路を通り、外パイプ1の出水室1bから出水接続口3bを通して外部に排出される。
【0019】
【発明の効果】
本発明に係る金型用冷却パイプは斯様に構成したので、外パイプの回転軸部分に対してホース接続口金を簡便に脱着することができると共に、金型の冷却穴に装着された冷却パイプを引き抜く場合に、外パイプないしは回転軸部分からホース接続口金を取り外す前でも取り外した後でも冷却パイプ(外パイプ)を金型冷却穴から引き抜くことができる。そのため、外パイプおよび内パイプに詰まりが発生して交換する場合、また外パイプの他端側に取り付けたリング状パッキングを交換する場合に作業が容易となる。
しかも、外パイプの外径が全長にわたって装着用穴の内径より小径に形成されているので、外パイプからホース接続口金を取り除くことにより、図3に示すごとき冷却ブロックを用いた配管も可能となり、冷却ブロックを金型に設置したまま外パイプを抜き差し出来るし、外パイプを金型に設置したまま冷却ブロックを脱着できる。従ってホース接続口金を除いた冷却パイプの多様性に優れ、金型用冷却パイプとしての製作コストの低減化を期することができる。
【0020】
また、特に請求項2記載の金型用冷却パイプによれば、外パイプの外周にホース接続口金を取り付ける際の位置決めを兼ねた止め具係合溝を形成してなるので、ホース接続口金を外パイプの回転軸部分に取り付ける際に、ホース接続口金に形成された入水接続口および出水接続口と回転軸部分に形成した入水口および出水口との正確な位置合わせを簡便に行なえるようになる。
【0021】
また、特に請求項3記載の金型用冷却パイプによれば、外パイプを、ホース接続口金を回転可能に貫挿取り付けるための回転軸部分と冷却水の復路となる外パイプ本体部分とを別々に形成して後加工により両者を一体化することにより形成してなるので、外パイプ本体部分は金型の大きさや形状に応じて長さが異なる多品種になっても、回転軸部分を共通化させることが可能となり、トータル的に金型用冷却パイプとしての製品のコストを軽減させることができる。
【0022】
更に、特に請求項4記載の金型用冷却パイプによれば、外パイプの一端に当該外パイプの外径と同じかそれより小径の回動操作部を形成せしめ、該回動操作部に工具を係合させて当該外パイプを周方向に回動するようにしたので、外パイプを金型の冷却穴に押し込むなり捻じ込み螺合させる装着作業に大型の工具を必要とせず、過大な捻じ込み力が発生し難くなり外パイプ先端にある雄ネジを破壊しなくなる。
【0023】
そして、特に請求項5記載の金型用冷却パイプによれば、ホース接続口金の軸方向の長さとほぼ同じ間隔で相対峙させた止め板部に外パイプを貫通させる挿通穴を形成すると共にその少なくとも一方に外パイプの外周に形成した止め具係合溝と係脱自在に係合する係合穴を連設してなる略コの字形状をした形態をなし、上記両止め板部をホース接続口金の両端に配置せしめ係合穴を止め具係合溝に係合させることによりホース接続口金を軸方向に移動不能に固定するようにしたので、止め具を工具がなくとも簡便に脱着することができると共に止め具を紛失したり金型に脱着する際に金型の間に落下したりすることがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は第1実施例の断面図であり金型の冷却穴に装着した状態を示し、(b)は側面図。
【図2】本発明の第1実施例に係る分解図。
【図3】第2実施例の断面図であり金型の冷却穴に装着した状態を示す。
【図4】第3実施例の断面図であり金型の冷却穴に装着した状態を示す。
【図5】第3実施例の要部の分解斜視図。
【図6】従来例を示す半断面正面図。
【符号の説明】
A:金型用冷却パイプ B:金型
C:冷却穴
1:外パイプ 12:回転軸部分
13:外パイプ本体部分 16a,16b:止め具係合溝
17:回動操作部 5a,5b:止め具
5’:止め具
51:止め板部 52:挿通穴
53:係合穴 54:連結穴
55:背板部
Claims (6)
- 外パイプの中に内パイプを配置して冷却水の往路と復路を形成せしめ、これら外パイプおよび内パイプの一端側には上記往路に通じる入水接続口と復路に通じる出水接続口を備えたホース接続口金を周方向に回転可能に取り付けて構成される金型用冷却パイプにおいて、前記ホース接続口金に前記外パイプを取り付ける装着用穴を貫通状に形成し、該装着用穴に前記外パイプを串刺し状に且つ抜き差し自在に貫挿取り付けると共に、前記外パイプの外径を全長にわたって上記装着用穴の内径より小径に形成せしめ、前記ホース接続口金を前記外パイプの外周に着脱可能に取り付けた止め具で軸方向に移動不能に固定してなることを特徴とする金型用冷却パイプ。
- 前記外パイプの外周に、前記ホース接続口金を取り付ける際の位置決めを兼ねた止め具係合溝を形成せしめ、該止め具係合溝に前記止め具を着脱可能に取り付けるようにした請求項1記載の金型用冷却パイプ。
- 前記外パイプが、前記ホース接続口金を回転可能に取り付けるための回転軸部分と冷却水の復路となる外パイプ本体部とから形成されている請求項1または2に記載の金型用冷却パイプ。
- 前記外パイプの一端に当該外パイプの外径と同じかそれより小径の回動操作部を形成せしめ、該回動操作部に工具を係合させることにより当該外パイプを周方向に回動可能とした請求項1から3のいずれか1項に記載の金型用冷却パイプ。
- 前記止め具が、前記ホース接続口金の軸方向の長さとほぼ同じ間隔で相対峙させた止め板部に前記外パイプを貫通させる挿通穴を形成すると共にその少なくとも一方に前記外パイプの外周に形成した止め具係合溝と係脱自在に係合する係合穴を連設してなる略コの字形状をした形態をなし、上記両止め板部を前記ホース接続口金の両端に配置せしめ上記係合穴を止め具係合溝に係合させることによりホース接続口金を軸方向に移動不能に固定するようにしたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の金型用冷却パイプ。
- 外パイプの中に内パイプを配置して冷却水の往路と復路を形成せしめ、外パイプおよび内パイプの一端側に上記往路に通じる入水接続口と復路に通じる出水接続口を備えたホース接続口金を周方向に回転可能に取り付けて構成される金型用冷却パイプに用いられる外パイプであって、該外パイプの外径を全長にわたって前記内パイプに形成された装着用穴の内径より小径に形成して前記ホース接続口金または金型の冷却穴に対して抜き差し自在且つ周方向に回動自在に貫挿取り付けられるようにし、且つ該外パイプの一端には当該外パイプの外径と同じかそれより小径の回動操作部を形成せしめ、該回動操作部に工具を係合させることにより当該外パイプを周方向に回動可能としてなることを特徴とする金型用冷却パイプの外パイプ。
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