JP2016221577A - 金型冷却機構 - Google Patents
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Abstract
Description
すなわち、従来の技術では、冷却管をOリング等のシール部材だけで固定する場合、後方にずれてしまうために押さえ板が必要になり、押さえ板を取り外さないと冷却管の取り外しができずメンテナンス性が低下してしまう不都合があった。また、冷却管を冷却穴に形成した雌ねじ部で固定する場合、ネジ止め位置が軸方向でずれやすく各冷却管の位置決めが難しいと共に、漏れを防止するために堅くネジ止めする必要があった。さらに、冷却管をねじ止めにて固定する場合、冷却流体用ホースの取り出し方向(接続方向)が固定されてしまい、軸回転方向の自由度が無くなってしまう不都合もあった。
すなわち、この金型冷却機構では、取付部材が、冷却穴の一部を構成すると共に内周面に雌ねじ部が形成された貫通孔を有しているので、雌ねじ部が取付部材に形成されていることで、金型本体に直接雌ねじ部を形成する必要が無い。また、取付部材を交換することで、雌ねじ部も交換可能になり、種々の雄ねじ部や冷却管に対応させることが可能になる。
すなわち、この金型冷却機構では、金型に、取付部材を嵌め込み可能な取付凹部が形成されているので、取付凹部に取付部材を嵌め込むだけで位置決めでき、冷却穴と雌ねじ部との軸合わせが容易になる。
すなわち、この金型冷却機構では、取付部材が、複数の冷却穴に対応した複数の貫通孔を有した板部材であるので、一つの取付部材で複数の冷却管を取付可能である。
すなわち、この金型冷却機構では、取付部材が、取付用雌ねじ部に螺着可能な取付用雄ねじ部を外周面に有し、取り付け孔部内に少なくとも一部が挿入状態で取り付けられているので、冷却穴内に取付部材をねじ込んで直接挿入することで、取付スペースをより小さくすることができる。
すなわち、本発明の金型冷却機構によれば、外側パイプが、シール部材と、雄ねじ部とを有し、冷却穴の内周面に、雄ねじ部に螺合可能な雌ねじ部と、雌ねじ部の軸方向先端側に隣接していると共に雄ねじ部を収納可能な空間部とが設けられているので、シール部材により漏れが防止されると共に、冷却管の抜け止め及び後端側の位置決めが可能になる。したがって、本発明の金型冷却機構では、押さえ板が不要であると共に位置決めが容易であり、良好なシール性及びメンテナンス性が得られる。
上記金型2は、入れ子2Aと、入れ子2Aの外側に設置されたおも型2Bとを備えている。
また、内側パイプ5の基端部5cは、雄ねじ加工されており、外側パイプ6内の基端部において雌ねじ加工された部分にねじ込まれて固定されている。
上記外側パイプ6の基端部には、冷却流体の排出用ホースが接続され隙間Sに連通した第2接続部6aと、冷却流体の供給用ホースが接続され供給口5aに連通した第1接続部6bとが形成されている。なお、第1接続部6bと第2接続部6aとは、ホース接続用に雌ねじが形成されている。
上記シール部材7は、外側パイプ6の先端部外周に形成された一対の環状溝6c内にそれぞれ嵌め込まれたOリングである。
上記冷却穴3の内周面には、図1及び図3に示すように、雄ねじ部6dに螺合可能な雌ねじ部9aと、雌ねじ部9aの軸方向先端側に隣接していると共に雄ねじ部6dを収納可能な空間部9bとが設けられている。
この取付部材9は、冷却穴3の一部を構成すると共に内周面に雌ねじ部9aが形成された貫通孔9cを有している。
上記貫通孔9cは、おも型2Bの貫通孔部3aと同じ又は貫通孔部3aより若干大きな内径に設定されている。
すなわち、貫通孔9cと外側パイプ6との間には、突出した雄ねじ部9aが収納可能な隙間である空洞部分が形成され、この空洞部分が、上記空間部9bとなる。
なお、取付部材9の最大外径は、取付凹部2aの内径と同じサイズに設定されており、取付部材9を取付凹部2aに嵌め込むと、雌ねじ部9aと冷却穴3との互いの軸線が一致するように設定されている。
まず、冷却管4を冷却穴3に挿入して取り付ける際は、先端側から冷却管4を冷却穴3に挿入していく。この際、外側パイプ6は、先端側穴部3cより外径が大きいため、開口側穴部3bまで挿入される。
また、この際、シール部材7が開口側穴部3bの内周面に密着状態となる。
なお、外側パイプ6の先端は、先端側穴部3cと開口側穴部3bとの境の段部に当接しているので、冷却管4の先端方向への移動も規制される。
さらに、金型2に、取付部材9を嵌め込み可能な取付凹部2aが形成されているので、取付凹部2aに取付部材9を嵌め込むだけで位置決めでき、冷却穴3と雌ねじ部9aとの軸合わせが容易になる。
本実施形態では、板状の取付部材22には、6つの貫通孔9bが形成されており、6本の冷却管4を取り付け可能である。
すなわち、第3実施形態では、冷却穴33に、取付用雌ねじ部32bを内周面に有した取り付け孔部32cが形成され、取付部材39が、取付用雌ねじ部32bに螺着可能な取付用雄ねじ部39bを外周面に有し、取り付け孔部32c内に少なくとも一部が挿入状態で取り付けられている。
上記取付部材39は、取り付け孔部32cに挿入されたリテーナーとして機能する。
なお、取付部材39は、フランジ状の頭部を有しており、例えば図9の(a)に示すように、六角ボルト形状の取付部材39Aや、図9に(b)に示すように、頭部円形状タイプの取付部材39Bなどが採用可能である。なお、頭部円形状の取付部材39Bでは、ねじ止め時の回動作業を容易にするために、回動用孔39dが端面に4つ形成されている。
まず、取り付け孔部32cの取付用雌ねじ部32bに、取付用雄ねじ部39bを螺着させて取付部材39の頭部がおも型32Bの表面に当接するまで取付部材39をねじ込む。次に、冷却管4を冷却穴3に挿入して取り付ける際、先端側から冷却管4を貫通孔39cから冷却穴3に挿入していく。
すなわち、第4実施形態では、取付部材49にはフランジ状の頭部が無く、取付部材49全体が完全に冷却穴43の取り付け孔部32c内に挿入されている。したがって、第4実施形態では、頭部が突出しない分、第3実施形態よりも取付スペースを小さくすることが可能になる。
Claims (5)
- 金型に形成された冷却穴と、
前記冷却穴に挿入され冷却流体を前記冷却穴内に供給する冷却管とを備え、
前記冷却管が、基端側から内部に供給された前記冷却流体を先端側の開口部から前記冷却穴内に放出する内側パイプと、
前記内側パイプを隙間を空けて内側に配し前記冷却穴内の前記冷却流体を前記隙間を通して基端側から外部に排出する外側パイプとを有し、
前記外側パイプが、先端部外周に設けられ前記冷却穴の内周面に密着可能なシール部材と、基端側外周に設けられた雄ねじ部とを有し、
前記冷却穴の内周面に、前記雄ねじ部に螺合可能な雌ねじ部と、
前記雌ねじ部の軸方向先端側に隣接していると共に前記雄ねじ部を収納可能な空間部とが設けられていることを特徴とする金型冷却機構。 - 請求項1に記載の金型冷却機構において、
前記金型に着脱可能に取り付けられた取付部材を備え、
前記取付部材が、前記冷却穴の一部を構成すると共に内周面に前記雌ねじ部が形成された貫通孔を有していることを特徴とする金型冷却機構。 - 請求項2に記載の金型冷却機構において、
前記金型に、前記取付部材を嵌め込み可能な取付凹部が形成されていることを特徴とする金型冷却機構。 - 請求項2に記載の金型冷却機構において、
前記冷却穴が、複数形成されていると共に、複数の前記冷却管にそれぞれ前記冷却管が挿入され、
前記取付部材が、複数の前記冷却穴に対応した複数の前記貫通孔を有した板部材であることを特徴とする金型冷却機構。 - 請求項2に記載の金型冷却機構において、
前記冷却穴に、取付用雌ねじ部を内周面に有した取り付け孔部が形成され、
前記取付部材が、前記取付用雌ねじ部に螺着可能な取付用雄ねじ部を外周面に有し、前記取り付け孔部内に少なくとも一部が挿入状態で取り付けられていることを特徴とする金型冷却機構。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Family Applications (1)
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CN109454219A (zh) * | 2018-12-25 | 2019-03-12 | 无锡锡南铝业技术有限公司 | 一种模具快换气冷装置 |
CN109648813A (zh) * | 2017-10-12 | 2019-04-19 | 株式会社阿雷斯提 | 冷却管及模具的冷却结构 |
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2016
- 2016-05-09 JP JP2016093595A patent/JP6768344B2/ja active Active
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